JP2003208171A - 効果付与装置 - Google Patents
効果付与装置Info
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- JP2003208171A JP2003208171A JP2002007541A JP2002007541A JP2003208171A JP 2003208171 A JP2003208171 A JP 2003208171A JP 2002007541 A JP2002007541 A JP 2002007541A JP 2002007541 A JP2002007541 A JP 2002007541A JP 2003208171 A JP2003208171 A JP 2003208171A
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Abstract
果付与/非付与と変調周波数変更を容易に出来るように
して、滑らかな効果付与を可能にする。 【解決手段】 ビームコントローラ7に対して手をかざ
し、その手を遠近させる連続的な操作の位置に応じた検
出値によってリング変調の開始及び停止並びにリング変
調の周波数の変更を行なう。この連続的な操作におい
て、制御部1がDSP5のリングモジュレータに対し、
リング変調周波数の可変制御を行ない、さらに、リング
変調の停止指示によって、変調振幅が最大となるタイミ
ングでリング変調を停止し、この後のリング変調の開始
指示によって変調振幅最大から変調を開始する。
Description
(適宜、エフェクトと表記)を付与する効果付与装置に
関する。
付与の一つとしてリングモジュレータが知られている。
このリングモジュレータによって、入力された楽音信号
に所定の変調信号によるリング変調を施して、非整数倍
音を多く含んだ音程感の少ない金属的な響きの楽音を生
成している。
果付与装置では、効果付与/非付与を、例えば、変調オ
ン/オフ操作子の操作によるリング変調信号の出力オン
/オフで行なっている。また、効果付与中は、変調周波
数の最低から最大までの連続的な変更を、例えば、周波
数可変操作子による操作で行なっている。
ち、変調オフの状態で、まず、周波数可変操作子によっ
て変調周波数を最低に設定する。次に、変調オン/オフ
操作子を操作して変調オンに設定し、さらに、周波数可
変操作子を操作して、所定の変調周波数への変更を行な
っている。
効果付与装置では、効果付与/非付与が行なわれる。
来のリング変調を行う効果付与装置では、変調オンの状
態で、変調波の周期を除々に下げ、やがて変調を停止す
ることにより、楽音信号に変調がかからない元の信号に
滑らかに移行させることは出来なかった。
行う変調波を生成するための位相信号を制御することに
より、リング変調の変調の周波数の変化と変調の停止を
滑らかに行うことができる効果付与装置の提供を目的と
する。
明の効果付与装置は、楽音信号に所定の周波数の変調波
でリング変調を行う効果付与装置において、連続的な操
作値を出力する変調指示手段と、前記変調指示手段の出
力値が、所定の範囲内の値の場合は、その値に応じた周
波数の変調波を生成し、前記範囲内以外の場合は、変調
波の振幅をほぼ最大値である所定の値に保持するよう制
御する変調制御手段と、を備えたことを特徴とする。
は、楽音信号に所定の周波数の変調波でリング変調を行
う効果付与装置において、連続的な操作値を出力する変
調指示手段と、前記変調指示手段が出力する値に応じた
位相増分値を前回の位相値に加算する加算手段と、前記
変調指示手段が出力する値が所定の値より大きい場合
は、前記加算手段により演算された加算値が最大位相値
を越えた場合、その加算値を最大位相値で除算した剰余
を新たな位相値とし、加算値が最大位相値を越えない場
合は、その加算値を新たな位相値とし、前記変調指示手
段が出力する値が所定の値より小さい場合は、前記加算
手段により演算された加算値と前記最大位相値のうち、
いずれか小さい値を位相値とする位相値演算手段と、前
記位相値演算手段により演算された位相値に基づいて変
調波を生成し楽音信号にリング変調を行うことを特徴と
する。
/非付与と変調周波数変更が、一連の操作で容易に出来
るようになって、滑らかな効果付与が可能になる。
ましい形態として、前記変調指示手段は、光センサを備
え、操作に応じて前記光センサが連続的な操作値を出力
するものである。
操作性から、一連の操作による効果付与の操作に好適で
ある。
説明する。 (実施形態の構成及び各部の動作)図1は本発明の一実
施形態の電気的構成を示すブロック図であり、図2は図
1の電気的構成が適用される電子オルガンの外観構成例
を示す上面図である。
内部の電気的構成例であり、制御部1、鍵盤2、設定部
3、音源4、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)
5,D/Aコンバータ(DAC)6及びビームコントロ
ーラ7を有し、これらの各部がデータ、アドレス及び制
御の各データを転送するバスラインに接続されている。
1a、プログラムを格納しているROM1b及びワーキ
ング用のRAM1cからなる。
演算手段の処理を実行し、またビームコントローラ7は
本発明の変調指示手段に対応している。
めの演奏操作子である。設定部3は、図2に示すドロー
バ操作部11や効果選択操作部13に相当する。音源4
は、図2に示すドローバ操作部11で指定された音色の
楽音を、押鍵されたノート番号などに基づいて発音す
る。
生成された楽音に、設定部3で設定された効果を付与す
る処理を行う。D/Aコンバータ6は、DSP5からの
デジタル信号をアナログ信号に変換して出力する。
と赤外線受光素子からなる光センサであり、演奏者が手
などを、この上にかざすと、赤外線発光素子から放射さ
れた赤外線が、手などにより反射し、赤外線受光素子
は、その反射光の強さに応じた電気信号を発生する。こ
のビームコントローラ7では、演奏者が手をかざし、か
つ、その手を離したり近づけたりして、検出値を変化さ
せ、手のかざしを中止した際に検出値が0になる。
果付与の開始及び変調周波数変更の開始であり、「手を
離したり近づけたり」は、変調周波数の変更を意味す
る。また、「手のかざしを中止」は、検出値が0になる
手をかざした状態を含むものであり、リング変調効果付
与の停止及び変調周波数の変更停止を意味する。
グ変調の効果付与を行うリングモジュレータなどを搭載
した電子オルガンであり、ここには図1中の設定部3に
対応するドローバ操作部11と、図1の中のビームコン
トローラ7における演奏者が操作するためのビームコン
トローラ操作部12、及び図1中の設定部3の一部であ
る効果選択操作部13が配置されている。
ローラ7での制御、すなわち、ビームコントローラ操作
部12の操作対象となる効果の種類を選択するものであ
る。本発明に対応する図4に示すリングモジュレータ
が、この効果選択操作部13で選択される。
明するための図である。
光素子と赤外線受光素子(光センサ)に手をかざしてい
る演奏者が、その手を遠ざけると出力される検出値が小
さくなり、近づけると出力される検出値が大きくなる。
この検出値は、この例では0〜100までの範囲であ
る。この場合、ビームコントローラ7に手が近づくごと
に変調波の周波数が高くなり、また、手が遠ざかるごと
に変調波の周波数が低下し、最後には変調が停止する。
すなわち、ビームコントローラ7に対する連続した一連
の操作のみで、リング変調による効果付与/非付与と、
変調感の少ない状態から変調感の多い状態への変更が行
われる。
の検出値が0である変調の停止時に、変調波の最大位相
値で停止し、次の検出値が0以上の変調再開時に、この
変調波の特定の位相から、その変調を開始する。
群の一例を示すブロック図である。
ンなどで楽音に付与される効果は、DSP5によって生
成される。付与される特定の効果や、いくつかの種類の
効果の組み合わせの情報が、ROM1bに予め格納され
ており、これらを図1中の設定部3における効果選択操
作操作部13で選択指示して、その選択された効果が楽
音に付与される。
オーバドライブ21及びロータリエフェクタ22の一つ
又は直列組み合わせを、図1中の設定部3における図2
中の効果選択操作部13の操作指示によってスイッチS
W1〜SW3が選択する構成となっている。
て、次のような制御を行う。 (1)ビームの検出値が大きくなるごとに、オーバドラ
イブ21のゲインを順次増加させる。 (2)ビームの検出値が大きくなるに従って、ロータリ
エフェクタ22により、出力される楽音の定位が回転す
る速度を増加させる。 (3)ビームの検出値が大きくなるに従って、ドローバ
のフィートが高いほうから順に、レベルを最大にする。
このことにより、音圧間を増大する。
の変調波を説明するための図である。
変調波(b)は、(a)に示す鋸歯状波変化の位相(適
宜、Phaseと表記)に基づいて生成される。すなわ
ち、位相の値が0であれば、変調波の振幅は1となるC
OS(コサイン)波形である。図5中のOFF1は、そ
れまでビームの検出値が所定の値から0になった時刻で
あり、それまでは、変調波が所定の値に対応する周波数
で発振している。OFF1以降で、最初に変調波の振幅
が1になったOFF2以降は、振幅値1を保持する。次
に、ビームの検出値があった時刻、ON以降は、その検
出値に応じた周波数で変調波が形成される。
上)では、位相最大値で変調が開始される。
値)の関係を説明するための図である。
対し、位相の増分が比例的に変化する。ビームの検出値
が0である場合にも、位相の増分値は0でなくMIN値
である。なお、この変化は非線形でも良い。
全体動作について説明する。 (全体動作)図7はビームの検出値と変調波の関係の処
理手順を示すフローチャーある。
図1中の設定部3における図2中の効果選択操作部13
でリングモジュレータ20が選択されると、図4中のス
イッチSW1〜3がリングモジュレータ20を選択す
る。このリングモジュレータ20の選択に同期してCP
U1aが、そのリング変調処理を開始し、以後、他の効
果が選択されるか、又は効果付与処理が終了するまで、
この処理を実行する。まず、図5(a)に示す鋸歯状波
の位相値(phase)が初期化(0に設定)される
(ステップS1)。次に、所定時間、約10msecが
経過すれば、次に進む(ステップS2)。この経過時間
は、ビームの検出、すなわち赤外線センサの出力をA/
D変換する周期である。
されるビームコントローラ7の現在の検出値に応じた変
数Kが決定される(ステップS3)。この変数Kは、本
発明でいう位相増分値であり、この値が大きいほど、位
相の周期が速く変調波周波数が高くなる。変数Kは、図
6に示すビーム検出値(0〜100)に対応するとも
に、1サンプリング周期内の位相増分に対応し、この1
サンプリング周期経過において進める位相値である。な
お、この1サンプリング周期経過において進める位相値
は、図6の傾きに対応している。
位相値「phase←phase+K」が処理されて、
位相の進み(周波数)が決定される(ステップS4)。
される(ステップS5)。この判定でビームの検出値が
0である場合(Yes)、現在値phaseと、2π
(最大位相値)のうちの小さい方の値が変数phase
となり(ステップS6)、この値を位相値とするCOS
(コサイン)の値が算出され(ステップS8)、変調波
の振幅値(Waveform)となる。このことによ
り、図5で説明したように、ビームの検出値が0になっ
たとき以降で最初にphaseが2πになるまでは発振
を継続する。phaseの値が2πに達した以降は、ビ
ームの検出値が0であれば、ステップS6においてph
aseの値が2πとなる。この振幅値と、楽音の振幅値
が乗算されて、リング変調された楽音を形成する(図示
省略)。
0でない場合は、変調波が発振している状態であり、
「phase←phase%2π」が処理される。ここ
でphase%2πは、変数phaseの値が、2π以
下であればphaseの値、2πを越えた場合は、ph
aseの値を2πで除算し、余りをphaseとするこ
とを意味する。このことより、ビームの検出値に応じた
変調波が形成される。
ップS1からS8の処理をCPU1aが行うものとした
が、CPU1aからDSPへ変数Kの値とビームの検出
値(あるいは、ステップS6の処理を行うか、ステップ
S7の処理を行うかの情報)を供給し、DSPが、楽音
信号のサンプリング周期ごとに、変調波の振幅値(Wa
veform)を求め、この値と楽音信号の振幅値とを
乗算することによりリング変調を行うようにしても良
い。
与装置によれば、リング変調による効果付与/非付与と
変調周波数変更が、一連の操作で容易に出来るようにな
るとともに、この操作の容易化によって滑らかな効果付
与が可能になるという効果を有している。
図である。
外観構成を示す上面図である。
を説明するための図である。
ロック図である。
を説明するための図である。
を説明するための図である。
係の処理手順を示すフローチャーある。
Claims (3)
- 【請求項1】 楽音信号に所定の周波数の変調波でリン
グ変調を行う効果付与装置において、 連続的な操作値を出力する変調指示手段と、 前記変調指示手段の出力値が、所定の範囲内の値の場合
は、その値に応じた周波数の変調波を生成し、前記範囲
内以外の場合は、変調波の振幅をほぼ最大値である所定
の値に保持するよう制御する変調制御手段と、 を備えたことを特徴とする効果付与装置。 - 【請求項2】 楽音信号に所定の周波数の変調波でリン
グ変調を行う効果付与装置において、 連続的な操作値を出力する変調指示手段と、 前記変調指示手段が出力する値に応じた位相増分値を前
回の位相値に加算する加算手段と、 前記変調指示手段が出力する値が所定の値より大きい場
合は、前記加算手段により演算された加算値が最大位相
値を越えた場合、その加算値を最大位相値で除算した剰
余を新たな位相値とし、加算値が最大位相値を越えない
場合は、その加算値を新たな位相値とし、 前記変調指示手段が出力する値が所定の値より小さい場
合は、前記加算手段により演算された加算値と前記最大
位相値のうち、いずれか小さい値を位相値とする位相値
演算手段と、 前記位相値演算手段により演算された位相値に基づいて
変調波を生成し楽音信号にリング変調を行うことを特徴
とする効果付与装置。 - 【請求項3】 前記変調指示手段は、光センサを備え、
操作に応じて前記光センサが連続的な操作値を出力する
ものである請求項1記載の効果付与装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002007541A JP3878487B2 (ja) | 2002-01-16 | 2002-01-16 | 効果付与装置 |
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Publications (2)
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---|---|
JP2003208171A true JP2003208171A (ja) | 2003-07-25 |
JP3878487B2 JP3878487B2 (ja) | 2007-02-07 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021099414A (ja) * | 2019-12-20 | 2021-07-01 | ヤマハ株式会社 | 音信号変換装置、楽器、音信号変換方法および音信号変換プログラム |
-
2002
- 2002-01-16 JP JP2002007541A patent/JP3878487B2/ja not_active Expired - Fee Related
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