JP2003207189A - 室内温熱環境設計システム及びその方法 - Google Patents

室内温熱環境設計システム及びその方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内温熱環境の解析の演算精度が高く、か
つ、効率的に室内温熱環境の最適条件を探索できる室内
温熱環境設計システムを提供する。 【解決手段】 本発明の室内温熱環境設計システムは、
室内温熱環境の解析を行う、部屋の設計を行う複数種の
設計パラメータが記憶されたデータベース1と、データ
ベース1から遺伝的アルゴリズムにより探査した、設計
パラメータの組み合わせに基づき、温度及び湿度の分布
を仮定した粗いメッシュの温度湿度CFD連成解析を行
い、この解析結果の評価値に基づき、最適な設計パラメ
ータの組合せの候補を抽出するGA演算部2と、候補の組
合せ毎に、温度及び湿度の分布を含めた詳細な温度湿度
CFD連成解析を行い、組合せ毎の評価値を出力するCFD演
算部と、評価値から最も高い評価値を選択し、この評価
値の演算に用いた設計パラメータの組み合わせを最適な
設計値として出力する室内温熱環境設計部5とを具備し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室形状,空調シス
テム及び空調負荷条件に基づき、室内温熱環境設計を行
うための室内温熱環境設計システム及びその方法に係わ
るものである。
【0002】
【従来の技術】室形状に対応した空調システムの設計を
行うためには、室形状,空調システム及び空調負荷条件
に基づき、室内温熱環境の解析を行い、その条件により
実現されるであろう室内温熱環境性状が、設計目標に対
してどの程度到達しているかを判断し、設計目標により
到達するように、空調の吹き出し口の位置や個数などを
決定する必要がある。しかしながら、経験的な設計で
は、室形状,空調システム及び空調負荷条件により実現
されるであろう室内温熱環境性状を経験に基づき簡便な
評価により行うことが多く、この場合、室内温熱環境性
状を正確に予測することができない。したがって、室形
状や空調負荷条件に対応して、上記設計目標に到達する
ような効率的な空調システムの設計が行えない。効率的
な空調システムの設計を行うためには、精度の高い室内
温熱環境の解析が必要となる。この精度の高い室内温熱
環境の解析を行う方法として、詳細な室内の温熱環境性
状の分析が可能となる室内の気流,温度,湿度分布及び
熱放射環境場の連成CFD(Computational Fluid Dyna
mics)解析を用いることが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たCFD解析は、演算精度の高い結果を得ることができ
るが、室内温熱環境の解析に用いる場合、空調システ
ム,室形状,空調負荷条件などの検討するべき設計パラ
メータが数多く存在し、これらの設計パラメータの組み
合わせの全てを検討して最適条件を探索を行うと、非常
に計算量が膨大になり、実用的に用いることが不可能と
なる。
【0004】本発明の目的は、このような背景の下にな
されたもので、室内温熱環境の解析の演算精度が高く、
かつ、効率的に室内温熱環境の最適条件を探索できる室
内温熱環境設計システムを提供する事にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の室内温熱環境設
計システムは、室内温熱環境の設計を行うときにその設
計自由度に応じた選択可能な設計パラメータを、設計自
由度毎に複数候補格納しているデータベース(例えば、
データベース1)と、前記データベースにおいて、上記
各設計自由度の複数候補から1つづつのパラメータを選
択してその室内温熱環境条件を確定し、その室内温熱環
境の性状を、温度及び湿度の分布を各パラメータの組み
合わせによらず、適宜、固定した共通の条件として仮定
し、室内の熱放射・熱伝導解析を行う簡便な室内温熱環
境解析手段(例えば、GA演算部2)と、上記パラメー
タの組み合わせに基づいた室内温熱環境性状に対する簡
便な熱放射・熱伝導解析の結果毎に、室内温熱環境の設
計目標に対する達成度を数値的に評価する評価手段(例
えば、GA演算部2)と、上記パラメータの組み合わせ
毎に、各々の簡便な室内温熱環境解析結果の数値的評価
値に基づいて、遺伝的アルゴリズムにより、最適なパラ
メータの組み合わせによる室内環境設計の候補を抽出す
る第1段階の解析手段(例えば、GA演算部2)と、前
記第1段階の解析手段により抽出された最適候補の組み
合わせ毎に、室内の気流、温度及び湿度の分布、並びに
熱放射環境場を含めた詳細な温度湿度放射場CFD連成
解析を行い、各組み合わせ毎に、室内温熱環境の設計目
標に対する達成度の評価値を出力する第2段階の解析手
段(例えば、CFD演算部4)と、この第2段階の解析
手段による評価値から、最も高い数値の評価値を選択
し、選択された評価値の算出に用いられたパラメータの
組み合わせを最適な室内環境設計の設計値として出力す
る最適設計選択手段(例えば、室内温熱環境設計部5)
とを具備することを特徴とする。
【0006】本発明の室内温熱環境設計システムは、前
記探査手段が、遺伝的アルゴリズムにより生成されたパ
ラメータの複数の組み合わせから、前記簡便な熱放射・
熱伝導解析の解析結果における達成度の評価値があらか
じめ設定された閾値より高くなるパラメータの組み合わ
せを選択し、この組み合わせに基づき次の世代の組み合
わせを生成することを特徴とする。本発明の室内温熱環
境設計システムは、前記評価値として、人体モデルのP
MV,空調投入熱量,室内の上下温度差,及びこの他に
適時これらに加えられる数値的評価を統合化した数値を
用いていることを特徴とする。
【0007】本発明の室内温熱環境設計方法は、上述の
室内温熱環境設計システムにより、最適な室内温熱環境
を設計する室内温熱環境設計方法であって、室内温熱環
境の解析を行うときに使用するパラメータが、部屋の構
造など設計の自由度を示す種類毎に、複数の候補づつデ
ータベースに格納される記憶過程と、前記データベース
において遺伝的アルゴリズムにより、上記各種類から1
つづのパラメータを選択し、解析を行うパラメータの組
み合わせを探査する探査過程と、上記パラメータの組み
合わせに基づいて、温度及び湿度の分布を各パラメータ
の組み合わせによらず、適時、固定した共通の条件とし
て仮定して行う室内の簡便な熱放射・熱伝導解析を行
い、この解析結果の評価値に基づいて、最適なパラメー
タの組み合わせの候補を抽出する第1段階の解析過程
と、前記組み合わせの候補毎に、室内の気流,温度,湿
度の分布、及び熱放射環境場を含めた詳細な温度湿度放
射場CFD連成解析を行い、各組み合わせ毎に、室内温
熱環境の設計目標に対する達成度の評価値を出力する第
2段階の解析過程と、前記評価値から最も高い数値の評
価値を選択し、この評価値の算出に用いられパラメータ
の組み合わせを最適な室内温熱環境の設計値として出力
する最適設計選択過程とを有することを特徴とする。
【0008】本発明の室内温熱環境設計方法は、前記探
査過程において、遺伝的アルゴリズムにより生成された
設計パラメータの複数の組み合わせから、前記第1段階
の解析過程による達成度の評価値があらかじめ設定され
た閾値より高い組み合わせを選択し、この組み合わせに
基づき次の世代の組み合わせの生成を行うことを特徴と
する。本発明の室内温熱環境設計方法は、前記評価値と
して人体モデルのPMV,空調投入熱量,室内の上下温
度差及びこの他に適時これらに加えられる数値的評価を
統合化した数値を用いていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の室内温熱環境設計システ
ムは、2段階の探索により室内温熱環境の解析、すなわ
ち、第1段階として、室内の気流,温度,湿度の分布を
固定した共通の条件として固定した簡易な熱放射・熱伝
導CFD解析により、この解析結果における温熱環境性
状の評価に基づき、遺伝的アルゴリズム(Genetic Algo
rism、以降GA)で探査した最適設計条件の候補となる
複数の設計パラメータの組み合わせの候補を選択する。
そして、本発明の室内温熱環境設計システムは、上述し
たように、広範な設計自由度のパラメータの組み合わせ
から、詳細なCFD連成解析に比較して、少ない計算量
で、あらかじめ複数(少数)の最適設計条件の候補(詳
細な温度湿度放射場CFD連成解析を行うのに妥当な
数、すなわちシステムに用いる計算機(コンピュータシ
ステム)等の能力に応じて決定される)を探索し、第2
段階として、第1段階で求めた少数の最適設計条件の候
補から、室内の気流,温度及び湿度の分布と熱放射場環
境とを含めた詳細な温度湿度放射場CFD連成解析を行
い、これにより、室内温熱環境性状の解析及びその設計
目標に対する達成度の評価を行い、室内温熱環境の最適
条件を探索する2段の階最適化を行う。
【0010】以下、図面を参照して本発明の実施形態に
ついて説明する。図1は本発明の一実施形態による室内
温熱環境設計システムの構成例を示すブロック図であ
る。この図において、データベース1には、室内温熱環
境の設計(放射冷房パネルと自然換気(外気)を併用し
たハイブリッド空調方式による室内温熱環境設計)に用
いる複数の設計自由度に対応して、それぞれ複数の設計
パラメータが記憶されている。すなわち、データベース
1には、設計自由度に応じた選択可能な設計パラメータ
が、設計自由度毎に格納されている。例えば、このデー
タベース1には、上記設計自由度(建物を設計する自由
度)に対応する設計パラメータとして、床面積が一定
であり、部屋の形状が異なる複数の室形状データ,自
然換気流入口の位置を示す換気口位置データ,放射パ
ネルの設置位置データ,放射パネルの形状を示すパネ
ル形状データ,及び上記自然換気流入口の幅(自然換
気導入量は一定)の流入口幅データなどが記憶されてい
る。ここで、設計パラメータは、各々分類された設計パ
ラメータ毎に、複数のパラメータを有している。GA演
算部2は、上述した簡易な熱放射熱伝導CFD解析に用
いるパラメータとして、上記設計自由度毎の複数のパラ
メータから、1つずつパラメータを選択し、この設計自
由度毎に選択したパラメータを1組(セット)とした、
パラメータの組み合わせを生成する。そして、GA演算
部2は、上述したパラメータの組み合わせを生成する場
合に、順次、以下に示すようにGA(遺伝的アルゴリズ
ム)法により探査することで、パラメータの組み合わせ
を、遺伝子として複数作成する。
【0011】GA演算部2は、室内温熱環境の第1段階
最適化において、室内温度,湿度の分布を各パラメータ
の組み合わせによらず適時、固定した共通の条件として
既知の分布で仮定して行う室内の簡便な熱放射熱伝導C
FD解析を行い、広範な設計パラメータの組み合わせの
中から、設計目標に対して達成度の高い最適な組み合わ
せの候補を複数(少数)、GA法により抽出する。この
簡便な熱放射・熱伝導CFD解析は、室内空気の温度及
び湿度分布を仮定する一方、固体面の温度分布による熱
放射環境場の解析は詳細に行うものである。ここで、上
記熱放射熱伝導CFD解析において、最適設計値(設計
パラメータの組み合わせで設計目標に対して達成度の高
い最適なもの)の判定を行う設計目標の数値的評価法を
設定しておく必要がある。
【0012】本実施形態における最適設計値の目標とし
ては、この最適設計値に対応した室内温熱環境の評価値
が最大値となる境界条件(例えば、空調方式,吹出・吸
込口の位置等)を意味する。また、最適設計値として
は、複数の項目の設計目標を満足(設計許容範囲内に入
る値)させる必要があり、本実施形態における設計目標
として、以下のような設計目標を設定した。 (a)人体モデルのPMV(Predictive Mean Vote;人
が感じる温冷感を表す指標)、このPMVが「0」に近
いほど最適とする。 (b)放射パネルの空調投入熱量(少ないほど最適) (c)室内の上下温度差(少ないほど最適) また、本実施形態においては、上記(a),(b)及び
(c)の設計目標を例として示したが、他に適時、評価
の内容の必要性に応じて数値的評価を行うための設計評
価を追加して用いることとなる。
【0013】そして、各々の設計目標に対して、室内温
熱環境を評価し、最適程度を評価するため、それぞれの
評価値を算出する。しかしながら、上記評価値は、それ
ぞれがトレードオフ関係となる場合が多く、全ての設計
目標を満たす評価値を得ることが困難なため、本実施形
態のGA演算部2では、複数の設計目標に対する室内温
熱評価要素Ototalを算出する1次関数(以下に示す
(1)式)により統合化して評価している。
【数1】
【0014】図2には、データベース1に記憶された、
この(1)式において用いられる、室内温熱環境の評価
のための関数と、この関数の演算条件とを示すテーブル
が記載されている。以下に各関数とその演算条件とを説
明する。すなわち、上記(a)の各人体モデルのPMV
の関数において、重み関数G(i)は、|PMV|が1よ
り小さいとき、「0.125」であり、|PMV|が1
より大きいとき、「0.0」と定義されている。また、
各人体モデルのPMVの関数において、個別評価関数D
(i)は、「1.0−|PMV|」と定義されている。さら
に、各人体モデルのPMVの関数において、無次元化の
ための基準量N(i)は、「1.0」と定義されている。
【0015】上記(b)の放射パネルの空調投入熱量に
対する空調エネルギーの関数において、重み関数G(i)
は、「0.3」と定義されている。また、空調エネルギ
ーの関数において、個別評価関数D(i)は、「Qtotal
panel」と定義されている。ここで、Qtotalは室内空
調負荷であり、Qpanelは放射パネルが負担する空調エ
ネルギーである。さらに、各人体モデルのPMVの関数
において、無次元化のための基準量N(i)は、
「Qtotal」と定義されている。
【0016】上記(c)の上下温度差の関数において、
重み関数G(i)は、上下温度差Tが「2.0」より小さ
いとき、「0.2」と定義され、上下温度差Tが「2.
0」より大きいとき「0.0」と定義されている。ま
た、上下温度差の関数において、個別評価関数D(i)
は、「2.0−上下温度差」と定義されている。さら
に、各人体モデルのPMVの関数において、無次元化の
ための基準量N(i)は、「2.0」と定義されている。こ
こで、「i」は、組み合わせにおける各設計パラメータ
に各々対応している。そして、GA演算部2は、各設計
パラメータ毎に、個別評価関数D(i)に重み関数G(i)
を乗じ、基準量N(i)により除算した個別評価値を求
める。これにより、GA演算部2は、(1)式により、
組み合わせに含まれる全ての設計パラメータの個別評価
値を加算し、この積算値としてOtotalを演算する。
【0017】GA演算部2は、この図2に示すテーブル
の条件において、GA法により探査した設計パラメータ
に基づき、放射・伝導連成シミュレーションを行う。ま
た、GA演算部2は、上記放射・伝導連成シミュレーシ
ョンの結果、すなわち室内温熱評価要素Ototalをフィ
ードバックし、この数値に基づき再度GA法による設計
パラメータの再探査(世代を進める)を行い、室内温熱
評価要素Oto talを高くする設計パラメータの組み合わ
せの探査を行う。このようにして、GA演算部2は、上
述したGA法により、各設計自由度のパラメータの組み
合わせの探査と、簡易な熱放射・熱伝導CFD解析とを
繰り返して行うことにより、この第1段階探査(第1段
階の解析)を行う。
【0018】そして、GA演算部2は、所定の世代(例
えば、50世代)に渡り、上述してきたように、各設計
自由度のパラメータの組み合わせの探査、及び簡易な熱
放射・熱伝導CFD解析を繰り返し、この後、室内温熱
環境の数量化評価である室内温熱評価要素Ototalが最
適条件候補を選択する数値として設定した閾値以上とな
る最適設計値(設計自由度のパラメータの組み合わせ)
を、第1世代から第50世代にわたる計算結果の評価の
中から選択する。ここで、GA演算部2は、第1世代の
遺伝子のみ、データベース1の各設計自由度の項目から
ランダムに選択する。また、GA演算部2は、シミュレ
ーションの結果として、室内温熱評価要素O totalが最
適条件候補の数値として設定した閾値以上となる最適設
計値に対応させて、各々、図2のテーブルにおける各関
数の評価結果の組み合わせと、室内温熱評価要素O
totalとを、最適条件候補としてGA演算結果記憶部3
に書き込む。
【0019】ここで、上述してきたGA法は、例えば、
以下に示す条件を用いて設計パラメータの組み合わせ
を、所定の世代にわたり行う。 ・遺伝子のビット数 ;6 ・世代の個数 ;10個体 ・遺伝子の交叉率 ;80% ・交叉方法 ;一様交叉 ・遺伝子の突然変異 ;20% ・交叉のための固体選択方法 ;トーナメント方式
【0020】CFD演算部4は、GA演算結果記憶部3
に格納された各最適条件候補毎に、各々の設計パラメー
タの組み合わせに基づいて、室内温熱環境の詳細な温度
湿度放射場CFD連成解析を行う。上記温度湿度放射場
CFD連成解析は、第1段階探査と異なり、室内におけ
る気流・温度・湿度の分布と、熱放射環境場の解析とを
含め、かつ詳細なメッシュにおいて、第2段階探査とし
ての室内温熱環境を解析する温度湿度放射場CFD連成
解析のシミュレーションである。
【0021】また、CFD演算部4は、上記温度湿度放
射場CFD連成解析のシミュレーション結果の判定に、
第1段階探査と同様な関数と、この関数の演算条件とを
示す図2のテーブルを用いて、各最適条件候補に対して
行ったシミュレーション結果の評価を行い、評価結果を
GA演算結果記憶部3に、計算に用いたパラメータの組
み合わせに対応して記憶させる。そして、CFD演算部
4は、最適条件候補毎に、上述した温度湿度放射場CF
D連成解析において、所定の範囲で各設計自由度のパラ
メータを微調整(室内温熱評価要素Ototalの数値の山
(より高い数値)を検索)しつつ最適化を行い、この最
適化を含めた温度湿度放射場CFD連成解析の結果、こ
の最適条件候補のパラメータの組み合わせのうち、最も
室内温熱評価要素Ototalを選択し、この室内温熱評価
要素Ototalと、このときの微調整されたパラメータの
組み合わせを出力する。室内温熱環境設計部5は、CF
D演算部4から出力される、温度湿度放射場CFD連成
解析により解析/最適化された各最適条件候補の組み合
わせの内、最も評価結果の高い最適条件候補を、最適設
計における設計自由度のパラメータの組み合わせとし
て、すなわち最適設計の設計値として選択して出力す
る。
【0022】次に、図1,図2及び図3を用いて、本発
明の一実施形態による室内温熱環境設計システムの動作
を説明する。ここで行う室内温熱環境の設計対象は、放
射冷房パネルと自然換気(外気)を併用したハイブリッ
ド空調方式である。図3は、上記室内温熱環境設計シス
テムにおける室内温熱環境の最適化の流れを示す概念図
である。ステップaにおいて、最適設計のための室内温
熱環境の評価要素、すなわち、図2のテーブルにおける
関数と、この関数の演算条件とを決定する。
【0023】次に、ステップbにおいて、最適設計のた
めの室内温熱環境の評価方法、すなわち、(1)式に示
す評価関数と、第1段階探査において、この評価関数か
ら得られた室内温熱評価要素Ototalの数値に基づき、
複数の結果から最適条件候補を選択する閾値を決定、例
えば本実施形態では「0.9」とする。次に、ステップ
sにおいて、室内温熱環境に対する簡便な熱放射熱伝導
CFD解析を行うための、各設計自由度に対応する設計
パラメータを準備し、データベース1に記憶させる。
【0024】また、この簡易な熱放射熱伝導CFD解析
のシミュレーションにおける条件を以下に示す。人間が
存在した状態での設計が必要となるため、以下に示すシ
ミュレーションには、以下説明する図におけるように人
体モデルが配置されている。すなわち、室内には、人体
生理モデルにより、放熱・放湿する人体モデルを4体設
置する。上記シミュレーションの対象期を中間期とし、
自然換気(外気)導入量は900m3/h(温度16
℃、湿度60%)と固定する。
【0025】また、日射による熱量は500W(以下に
示す窓面に与える)であり、照明は600W(空間一様
発生)であり、OA機器の放熱は1200W(空間一様
発生)、人体からの放熱は1008W(顕熱,潜熱成分
を含む、8人(=0.25人/m2)の内4人の冷房負荷
を人体モデルにより得て、他の4人からの放熱は一様発
生)とする。これにより、全体の熱量としては3308
Wであり、また、外気温度60℃、相対湿度60%とし
て計算を行うこととする。
【0026】本実施形態では、データベース1には、例
えば、シミュレーションの対する室形状(設計自由度の
項目)として、図4に示す,,及びの3種類のパ
ラメータのデータが記憶されている。図4−は、床面
積が30m2(長さ10m×幅3m×高さ4m)であ
り、幅方向の壁に、床から0.5mの高さに、幅1.5m
×横3mの窓が設けられている。図4−は、床面積が
30m2(長さ6m×幅5m×高さ4m)であり、長さ
方向の壁に、床から0.5mの高さに、幅1.5m×横6
mの窓が設けられている。図4−は、床面積が30m
2(長さ6m×幅5m×高さ6m)であり、幅方向の壁
に、床から0.5mの高さに、幅1.5m×横3mの窓が
設けられている。
【0027】また、データベース1には、部屋における
自然換気流入口の換気口位置(設計自由度の項目)デー
タとして図5に示す,,,及びの5種類のパ
ラメータのデータが記憶されている。図5−は、自然
換気に用いられる外気を部屋の外から流入させるための
吹出口が天井近傍の壁面に設けられ、かつ空気を部屋の
外へ排出するための吸込口が上記壁面に対向する他の壁
面の天井近傍に設けられている。図5−は、上記吹出
口が床近傍の壁面に設けられ、かつ上記吸込口がこの壁
面に対向する他の壁面の天井近傍に設けられている。図
5−は、吹出口が壁近傍の床面に設けられ、かつ吸込
口がこの壁に対向する他の壁面の天井近傍に設けられて
いる。図5−は、吹出口が壁近傍の天井に設けられ、
かつ吸込口がこの壁に対向する他の壁面の天井近傍に設
けられている。図5−は、吹出口及び吹込口が設けら
れていない。
【0028】さらに、データベース1には、図4の及
びの室形状に対する放射冷房パネルの設置位置(設計
自由度の項目)として、図6に示す,,及びの
4種類のパラメータのデータが記憶されている。(図6
には図4と同様に人体モデルが描かれている。ここで、
放射パネルの配置により隠れてにおける人体モデルが
一部見えないが、放射パネルの後方に2つの人体モデル
が存在している。) 図6−は、高さ1.5m×幅8mの放射冷房パネル
(両面が放射面となるので放射面24m2)が、部屋の
中央の床に、立てた状態で長手方向に設けられている。
図6−は、高さ3m×幅8mの放射冷房パネル(両面
が放射面となるので放射面48m2)が、部屋の中央の
床に、立てた状態で長手方向に設けられている。図6−
は、幅3m×長さ幅8mの放射冷房パネル(片面のみ
が放射面となるので放射面24m2)が、天井に部屋の
長手方向に対向する壁から、各々1m設けられている。
図6−は、幅3m×長さ幅8mの放射冷房パネル(片
面のみが放射面となるので放射面24m2)が、床に部
屋の長手方向に対向する壁から、各々1m設けられてい
る。
【0029】加えて、データベース1には、図4のの
室形状に対する放射冷房パネルの設置位置(設計自由度
の項目)として、図7に示す,,及びの4種類
のパラメータのデータが記憶されている。(図7には図
4と同様に人体モデルが描かれている。ここで、放射パ
ネルの配置により隠れてにおける人体モデルが見えな
いが、放射パネルの後方に4つの人体モデルが存在して
いる。) 図7−は、高さ1.5m×幅4mの放射冷房パネル
が、部屋の中央の床に、立てた状態で1個設けられ、同
様の大きさの放射冷房パネルが、部屋の長手方向に対向
する各々の壁に、床に立てる状態で設けられている。こ
のため、上記3個の放射冷房パネルの放射面の合計は、
中央に設けられた放射冷房パネルの両面が放射面であ
り、壁に設けられた放射冷房パネルの片面が放射面であ
るため、24m2である。
【0030】図7−は、高さ3m×幅4mの放射冷房
パネルが、部屋の中央の床に、立てた状態で1個設けら
れ、同様の大きさの放射冷房パネルが、部屋の長手方向
において対向する各々の壁に、床に立てる状態で設けら
れている。このため、上記3個の放射冷房パネルの放射
面の合計は、中央に設けられた放射冷房パネルの両面が
放射面であり、壁に設けられた放射冷房パネルの片面が
放射面であるため、48m2である。図7−は、幅3
m×長さ4mの放射冷房パネル(放射面が片側であり、
放射面24m2)が、部屋の天井に設けられている。図
7−は、幅3m×長さ4mの放射冷房パネル(放射面
が片側であり、放射面24m2)が、部屋の床に設けら
れている。
【0031】また、データベース1には、図4,図5,
図6及び図7における放射パネル(設計自由度の項目)
が多板型と単板型との2種類のパラメータのデータが記
憶されている。多板型と単板型との違いにおいては、計
算上で、対流熱伝達率を変更することによりモデル化し
ており、多板型の場合単板型より3倍高く設定した。さ
らに、データベース1には、放射パネルの放射面の温度
として、9℃〜21℃を1℃ずつ設定する13の温度の
データが記憶されている。加えて、データベース1に
は、上記自然換気流入口の幅として、0.5mと0.1m
とのデータが記憶されている(自然換気導入量は900
3/hで一定)。
【0032】次に、ステップdにおいて、例えば、室内
温熱環境の設計を実行させる作業者が、室内温熱環境の
最適設計を行うため、第2段階探査で用いる最適条件候
補を選択する室内温熱評価要素Ototalの閾値、例えば
「0.9」を、室内温熱環境設計システムに設定する。
【0033】次に、ステップe及びfにおいて、GA演
算部2は、すでに述べた各組み合わせ毎のパラメータの
データを、データベース1の各設計パラメータの項目か
らランダムに読み出し、組み合わせとして読み出した各
パラメータを一定のパラメータ順序に、ランダムに接続
して、第1世代の遺伝子を10個体生成する。GA演算
部2は、上記第1世代の10個体に基づき、温度及び湿
度の分布を各パラメータによらず適時、固定した共通の
条件として仮定して行う簡易な熱放射熱伝導CFD解析
を行う。
【0034】そして、GA演算部2は、この第1世代の
10個体から、適合度の最も高い遺伝子の選択を行う。
すなわち、GA演算部2は、第1世代の10個体毎の設
計パラメータの組み合わせに基づき、上記簡易な熱放射
熱伝導CFD解析のシミュレーションを行い、これらの
解析結果から室内温熱評価要素Ototalが最も高く演算
された遺伝子(各設計自由度の項目のパラメータの組み
合わせ)を選択する。
【0035】次に、GA演算部2は、上記選択した遺伝
子(パラメータの組み合わせ)を元に、第1世代と同様
に、各設計自由度の項目におけるパラメータの組み合わ
せを代え、第2世代の遺伝子を10個体生成し、これら
の遺伝子(パラメータの組み合わせ)に基づいて、簡易
な熱放射熱伝導CFD解析のシミュレーションを行う。
そして、GA演算部2は、上記第2世代の遺伝子におけ
るパラメータの組み合わせに基づく結果から、室内温熱
評価要素Ototalが最も高い遺伝子(パラメータの組み
合わせ)ものを選択する。
【0036】このように、GA演算部2は、上述したG
A法によるパラメータの組み合わせの生成処理と、この
生成されたパラメータの組み合わせに基づいた簡易な熱
放射熱伝導CFD解析と、この解析結果から室内温熱評
価要素Ototalが最も高い遺伝子を選択する処理とを繰
り返して行う。上述したように、本実施形態では、遺伝
子の世代交代を繰り返し、50世代まで遺伝子を作成、
すなわち、GA法による各設計自由度におけるパラメー
タの組み合わせの生成を行い、この遺伝子に基づいた、
第1段階の探査のシミュレーションを行う。
【0037】したがって、最適条件候補を抽出する第1
段階の探査における計算回数は、500回(10(個
体)×50(世代))となり、全組み合わせを計算した
場合の約16%の計算量となる。上述した最適条件候補
の抽出処理において、GA演算部2は、室内温熱評価要
素Ototalの閾値より高くなる組み合わせを選択して、
次世代の遺伝子を生成するようにしてもよい。そして、
GA演算部2は、いままで計算した500の設計パラメ
ータの組み合わせ(各設計自由度の項目のパラメータの
組み合わせ)において、室内温熱評価要素Ototalが閾
値「0.9」以上となる組み合わせを選択する。この結
果、室内温熱評価要素Ototalが閾値「0.9」以上とな
る組み合わせは、図8に示す11通りとなった。
【0038】すなわち、図8に示すこの選択された11
通りの組み合わせは、 (1)室内温熱評価要素Ototal=0.919 図4の,図5の,図7のの設計パラメータと、吹
出口及吸込口の幅が0.1mであり、放射パネルの形状
が単板型で、放射パネルの表面温度が21℃の設計パラ
メータの組み合わせとなった。 (2)室内温熱評価要素Ototal=0.919 図4の,図5の,図7のの設計パラメータと、吹
出口及吸込口の幅が0.5mであり、放射パネルの形状
が単板型で、放射パネルの表面温度が21℃の設計パラ
メータの組み合わせとなった。
【0039】 (3)室内温熱評価要素Ototal=0.916 図4の,図5の,図7のの設計パラメータと、吹
出口及吸込口の幅が0.5mであり、放射パネルの形状
が単板型で、放射パネルの表面温度が21℃の設計パラ
メータの組み合わせとなった。 (4)室内温熱評価要素Ototal=0.915 図4の,図5の,図7のの設計パラメータと、吹
出口及吸込口の幅が0.1mであり、放射パネルの形状
が単板型で、放射パネルの表面温度が21℃の設計パラ
メータの組み合わせとなった。
【0040】 (5)室内温熱評価要素Ototal=0.911 図4の,図5の,図7のの設計パラメータと、吹
出口及吸込口の幅が0.5mであり、放射パネルの形状
が単板型で、放射パネルの表面温度が21℃の設計パラ
メータの組み合わせとなった。 (6)室内温熱評価要素Ototal=0.911 図4の,図5の,図7のの設計パラメータと、吹
出口及吸込口の幅が0.5mであり、放射パネルの形状
が単板型で、放射パネルの表面温度が21℃の設計パラ
メータの組み合わせとなった。
【0041】 (7)室内温熱評価要素Ototal=0.911 図4の,図5の,図7のの設計パラメータと、吹
出口及吸込口の幅が0.1mであり、放射パネルの形状
が単板型で、放射パネルの表面温度が21℃の設計パラ
メータの組み合わせとなった。 (8)室内温熱評価要素Ototal=0.909 図4の,図5の,図6のの設計パラメータと、吹
出口及吸込口の幅が0.5mであり、放射パネルの形状
が単板型で、放射パネルの表面温度が21℃の設計パラ
メータの組み合わせとなった。
【0042】 (9)室内温熱評価要素Ototal=0.909 図4の,図5の,図6のの設計パラメータと、吹
出口及吸込口の幅が0.1mであり、放射パネルの形状
が単板型で、放射パネルの表面温度が21℃の設計パラ
メータの組み合わせとなった。 (10)室内温熱評価要素Ototal=0.906 図4の,図5の,図6のの設計パラメータと、吹
出口及吸込口の幅が0.1mであり、放射パネルの形状
が単板型で、放射パネルの表面温度が21℃の設計パラ
メータの組み合わせとなった。
【0043】 (11)室内温熱評価要素Ototal=0.906 図4の,図5の,図6のの設計パラメータと、吹
出口及吸込口の幅が0.5mであり、放射パネルの形状
が単板型で、放射パネルの表面温度が21℃の設計パラ
メータの組み合わせとなった。第1段階の探査の結果
は、上述した(1)〜(11)間での11組の設計パラ
メータの組み合わせとなった。次に、ステップgにおい
て、GA演算部2は、この得られた11組の設計パラメ
ータの組み合わせのデータと、各々の室内温熱評価要素
totalとを対応づけて、GA演算結果記憶部3に記憶
させる。
【0044】次に、ステップhにおいて、CFD演算部
4は、第2段階の探査として、GA演算結果記憶部3か
ら、上述した11個の設計パラメータの組み合わせを読
み出し、これらの組み合わせごとに、細かいメッシュ単
位において、気流,温度,湿度の分布と、熱放射環境場
を含めた詳細な解析を行う温度湿度放射場CFD連成解
析のシミュレーションを行う。このとき、CFD演算部
4は、各組み合わせのパラメータの微調整を行いつつ、
室内温熱環境の温度湿度放射場CFD連成解析を行い、
このパラメータの組み合わせにおいて、最適とされる室
内温熱評価要素Ototalを、各組み合わせ毎に出力す
る。
【0045】この様にして、CFD演算部4は、図8の
(1)〜(11)において示されているの室内温熱評
価要素Ototalを算出する。図8において、には第1
段階の探査で求められた室内温熱評価要素Ototalの数
値が示されており、には第2段階の探査で求められた
室内温熱評価要素O totalの数値が示されている。ま
た、CFD演算部4は、得られた室内温熱評価要素O
totalの数値を、GA演算結果記憶部3のシミュレーシ
ョンに用いた設計パラメータの組み合わせに対応させて
記憶する。
【0046】そして、ステップiにおいて、室内温熱環
境設計部5は、GA演算結果記憶部3の第2段階の探査
で求められた室内温熱評価要素Ototalのなかから、最
も高い室内温熱評価要素Ototalを選択し、この選択さ
れた数値を算出するのに用いた、各設計自由度のパラメ
ータの組み合わせを、最終的な最適設計値として出力す
る。
【0047】上述したように、本発明の室内温熱環境設
計システムによれば、第1段階として、GA演算部2が
GA法により各設計自由度のパラメータの組み合わせを
探査して、このパラメータ組み合わせにより、温度及び
湿度の分布を仮定して、簡易な熱放射熱伝導CFD解析
のシミュレーションを行い、このシミュレーション結果
の室内温熱評価要素Ototalが所定の閾値(例えば、0.
9)以上のものを最適条件候補として選択し(従来例の
16%の計算量)、CFD演算部4が、この最適条件候
補となった組み合わせについてのみ、室内の気流,温
度,湿度の分布と熱放射環境場とを含めた、詳細な温度
湿度放射場CFD連成解析のシミュレーションを行い、
室内温熱環境設計部5が、最適条件候補のなかから最も
室内温熱評価要素Ototalの高いパラメータの組み合わ
せを、各設計自由度のパラメータの組み合わせにおける
最適設計値として出力する。
【0048】このため、本発明の室内温熱環境設計シス
テムによれば、従来例のように、設計パラメータの全て
の組み合わせをするのではなく、GA演算部2が第1段
階の探査として、最適設計に対する組み合わせの最適条
件候補を抽出し、CFD演算部4がこの最適条件候補に
ついてのみ、詳細な第2段階の探査を行えるので、従来
例に比較して、演算量を大幅に削減することができ、室
内温熱環境設計の効率を向上させることが可能である。
また、本発明の室内温熱環境設計システムによれば、C
FD演算部4が第2段階の探査において、詳細な温度湿
度放射場CFD連成解析のシミュレーションを行いつ
つ、計算に用いている組み合わせのパラメータの数値を
微調整して、室内温熱評価要素Ototalの数値の山(よ
り高い数値)を検索する最適化を行うため、計算精度を
向上させることができる。
【0049】以上、本発明の一実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設
計変更等があっても本発明に含まれる。
【0050】
【発明の効果】本発明の室内温熱環境設計システムによ
れば、設計パラメータの全ての組み合わに関して詳細な
室内温熱環境場の温度湿度放射場CFD連成解析をする
のではなく、第1段階の簡易な熱放射熱伝導解析によ
り、ある程度の評価を得た、設計自由度のパラメータの
組み合わせについてのみ、詳細な第2段階の温度湿度放
射場CFD連成解析を行えるので、従来例に比較して、
演算量を大幅に削減することができ、室内温熱環境設計
の効率を向上させることが可能である。また、本発明の
室内温熱環境設計システムによれば、第2段階の探査に
おいて、詳細な放射・伝導の連成CFD連成解析のシミ
ュレーションを計算しつつ、計算に用いている組み合わ
せの設計パラメータを微調整して最適化を行うため、計
算精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による室内温熱環境設計
システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】 図1の室内温熱環境設計システムが用いる室
内温熱環境の評価のための関数と、この関数の演算条件
とを示すテーブルである。
【図3】 図1の室内温熱環境設計システムにおける室
内温熱環境の最適化の流れを示す概念図である。
【図4】 図1のデータベース1に記憶されている、設
計パラメータとしての室形状を示す概念図である。
【図5】 図1のデータベース1に記憶されている、設
計パラメータとしての自然換気流入口(吹出口,吸込
口)の位置を示す概念図である。
【図6】 図4の及びの室形状に対する放射冷房パ
ネルの設置位置を示す概念図である。
【図7】 図4のの室形状に対する放射冷房パネルの
設置位置を示す概念図である。
【図8】 GA演算部2及びCFD演算部4各々が求め
た、設計パラメータの組み合わせと、室内温熱評価要素
totalとを示した概念図である。
【符号の説明】
1 データベース 2 GA演算部 3 GA演算結果記憶部 4 CFD演算部 5 室内温熱環境設計部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 周三 東京都杉並区本天沼二丁目45番13号 Fターム(参考) 3L060 AA08 EE45

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内温熱環境の設計を行うときにその設
    計自由度に応じた選択可能な設計パラメータを、設計自
    由度毎に複数候補格納しているデータベースと、 前記データベースにおいて、上記各設計自由度の複数候
    補から1つづつのパラメータを選択してその室内温熱環
    境条件を確定し、その室内温熱環境の性状を、温度及び
    湿度の分布を各パラメータの組み合わせによらず、適
    宜、固定した共通の条件として仮定し、室内の熱放射・
    熱伝導解析を行う簡便な室内温熱環境解析手段と、 上記パラメータの組み合わせに基づいた室内温熱環境性
    状に対する簡便な熱放射・熱伝導解析の結果毎に、室内
    温熱環境の設計目標に対する達成度を数値的に評価する
    評価手段と、 上記パラメータの組み合わせ毎に、各々の簡便な室内温
    熱環境解析結果の数値的評価値に基づいて、遺伝的アル
    ゴリズムにより、最適なパラメータの組み合わせによる
    室内環境設計の候補を抽出する第1段階の解析手段と、 前記第1段階の解析手段により抽出された最適候補の組
    み合わせ毎に、室内の気流、温度及び湿度の分布、並び
    に熱放射環境場を含めた詳細な温度湿度放射場CFD連
    成解析を行い、各組み合わせ毎に、室内温熱環境の設計
    目標に対する達成度の評価値を出力する第2段階の解析
    手段と、 この第2段階の解析手段による評価値から、最も高い数
    値の評価値を選択し、選択された評価値の算出に用いら
    れたパラメータの組み合わせを最適な室内環境設計の設
    計値として出力する最適設計選択手段とを具備すること
    を特徴とする室内温熱環境設計システム。
  2. 【請求項2】 前記探査手段が、遺伝的アルゴリズムに
    より生成されたパラメータの複数の組み合わせから、前
    記簡便な熱放射・熱伝導解析の解析結果における達成度
    の評価値があらかじめ設定された閾値より高くなるパラ
    メータの組み合わせを選択し、この組み合わせに基づき
    次の世代の組み合わせを生成することを特徴とする請求
    項1記載の室内温熱環境設計システム。
  3. 【請求項3】 前記評価値として、人体モデルのPM
    V,空調投入熱量,室内の上下温度差,及びこの他に適
    時これらに加えられる数値的評価を統合化した数値を用
    いていることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の室内温熱環境設計システム。
  4. 【請求項4】 前記請求項1から請求項3に記載の室内
    温熱環境設計システムにより、最適な室内温熱環境を設
    計する室内温熱環境設計方法であって、 室内温熱環境の解析を行うときに使用するパラメータ
    が、部屋の構造など設計の自由度を示す種類毎に、複数
    の候補づつデータベースに格納される記憶過程と、 前記データベースにおいて遺伝的アルゴリズムにより、
    上記各種類から1つづのパラメータを選択し、解析を行
    うパラメータの組み合わせを探査する探査過程と、 上記パラメータの組み合わせに基づいて、温度及び湿度
    の分布を各パラメータの組み合わせによらず、適時、固
    定した共通の条件として仮定して行う室内の簡便な熱放
    射・熱伝導解析を行い、この解析結果の評価値に基づい
    て、最適なパラメータの組み合わせの候補を抽出する第
    1段階の解析過程と、 前記組み合わせの候補毎に、室内の気流,温度,湿度の
    分布、及び熱放射環境場を含めた詳細な温度湿度放射場
    CFD連成解析を行い、各組み合わせ毎に、室内温熱環
    境の設計目標に対する達成度の評価値を出力する第2段
    階の解析過程と、 前記評価値から最も高い数値の評価値を選択し、この評
    価値の算出に用いられパラメータの組み合わせを最適な
    室内温熱環境の設計値として出力する最適設計選択過程
    とを有することを特徴とする室内温熱環境設計方法。
  5. 【請求項5】 前記探査過程において、遺伝的アルゴリ
    ズムにより生成された設計パラメータの複数の組み合わ
    せから、前記第1段階の解析過程による達成度の評価値
    があらかじめ設定された閾値より高い組み合わせを選択
    し、この組み合わせに基づき次の世代の組み合わせの生
    成を行うことを特徴とする請求項4記載の室内温熱環境
    設計方法。
  6. 【請求項6】 前記評価値として人体モデルのPMV,
    空調投入熱量,室内の上下温度差及びこの他に適時これ
    らに加えられる数値的評価を統合化した数値を用いてい
    ることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の室
    内温熱環境設計方法。
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