JP2003206985A - 免震装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】一方のスライド板の摺動面に他方のスライド板
のビス止め用のビス穴に対応した削り傷痕が生じないこ
と 【解決手段】本実施形態に係る免震装置は、滑り支承部
4の各スライド板5,(6)の摺動面5a,(6a)に開口したビス
止め用のビス穴22の表面エッジ部22a1にR面取り加工を
施したものである。この免震装置によれば、一方のスラ
イド板5の摺動面5aに開口したビス穴22に、他方のスラ
イド板6の摺動面6aがめり込むが、スライド板5,6が相
互に摺動すると、他方のスライド板6の摺動面6a上をビ
ス穴22の表面エッジ部22a1がなめらかに滑っていく。こ
のため、他方のスライド板6の摺動面6aがビス穴22の表
面エッジ部22a1に削られるという不具合が生じることは
ない。
のビス止め用のビス穴に対応した削り傷痕が生じないこ
と 【解決手段】本実施形態に係る免震装置は、滑り支承部
4の各スライド板5,(6)の摺動面5a,(6a)に開口したビス
止め用のビス穴22の表面エッジ部22a1にR面取り加工を
施したものである。この免震装置によれば、一方のスラ
イド板5の摺動面5aに開口したビス穴22に、他方のスラ
イド板6の摺動面6aがめり込むが、スライド板5,6が相
互に摺動すると、他方のスライド板6の摺動面6a上をビ
ス穴22の表面エッジ部22a1がなめらかに滑っていく。こ
のため、他方のスライド板6の摺動面6aがビス穴22の表
面エッジ部22a1に削られるという不具合が生じることは
ない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は免震構造物の上部構
造と下部構造の間に滑り支承部を備える免震装置に関す
るものである。
造と下部構造の間に滑り支承部を備える免震装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】免震装置は、下部構造と上部構造の相対
的な水平方向の変位を許容される構造物に装備され、地
震発生時に下部構造の振動に対して上部構造の振れ動き
を抑制するものである。免震装置を備えた免震構造物
は、地震発生時に下部構造が振動するのに対して上部構
造は振動が緩和されるようになっている。
的な水平方向の変位を許容される構造物に装備され、地
震発生時に下部構造の振動に対して上部構造の振れ動き
を抑制するものである。免震装置を備えた免震構造物
は、地震発生時に下部構造が振動するのに対して上部構
造は振動が緩和されるようになっている。
【0003】かかる免震装置には、図4に記載するよう
に、免震構造物の上部構造2と下部構造3との間に滑り
支承部4を備えたものがある。滑り支承部4は、上部構
造2の下部に取り付けられた第1スライド板5と、下部
構造3の上部に取り付けられた第2スライド板6が相互
に摺動するようにするようになっている。
に、免震構造物の上部構造2と下部構造3との間に滑り
支承部4を備えたものがある。滑り支承部4は、上部構
造2の下部に取り付けられた第1スライド板5と、下部
構造3の上部に取り付けられた第2スライド板6が相互
に摺動するようにするようになっている。
【0004】詳しくは、第1スライド板5は上部構造2
の下面に基板7とスライド板支持材8を取り付け、この
スライド板支持材8に取り付けてある。第2スライド板
6も同様に下部構造3の上面に基板9とスライド板支持
材10を取り付け、このスライド板支持材10に取り付けて
ある。この滑り支承部4では、第1スライド板5が第2
スライド板6よりも大きくなっている。第1スライド板
5の下面と第2スライド板6の上面は図5(a)に示すよ
うに接触しており、地震発生時には、図5(b)に示すよ
うに、第1スライド板5と第2スライド板6は接触状態
のまま相対的に水平方向に摺動するようになっている。
このため第1スライド板5と第2スライド板6には摩擦
係数を低くする材料が選択されている。
の下面に基板7とスライド板支持材8を取り付け、この
スライド板支持材8に取り付けてある。第2スライド板
6も同様に下部構造3の上面に基板9とスライド板支持
材10を取り付け、このスライド板支持材10に取り付けて
ある。この滑り支承部4では、第1スライド板5が第2
スライド板6よりも大きくなっている。第1スライド板
5の下面と第2スライド板6の上面は図5(a)に示すよ
うに接触しており、地震発生時には、図5(b)に示すよ
うに、第1スライド板5と第2スライド板6は接触状態
のまま相対的に水平方向に摺動するようになっている。
このため第1スライド板5と第2スライド板6には摩擦
係数を低くする材料が選択されている。
【0005】上記のような免震装置の滑り支承部4の第
1スライド板5と第2スライド板6は、それぞれ薄肉円
板形状のものが用いられている。そして、一般に第1ス
ライド板5と第2スライド板6の外周エッジ部R1,R2は
それぞれR面取り加工が施されている。外周エッジ部R
1,R2にR面取り加工が施されているのは、第1スライド
板5と第2スライド板6のうち、一方のスライド板が軟
質の樹脂板(例えば、ポリテトラフルオロエチレン樹脂
板、ナイロン樹脂板、ポリアセタール樹脂板、ポリエス
テル樹脂板など)で、他方のスライド板が硬質の金属板
(例えば、一般圧延鋼板、ステンレス鋼板など)である
場合において、水平方向への相互摺動中に硬質の金属板
の外周エッジ部で軟質の樹脂板の摺動面に傷が付く現象
を防ぐためである。また、軟質の樹脂板の外周エッジ部
にもR面取り加工を行うのは、軟質の樹脂板の外周エッ
ジ部が崩れて剥離しないようにするためである。
1スライド板5と第2スライド板6は、それぞれ薄肉円
板形状のものが用いられている。そして、一般に第1ス
ライド板5と第2スライド板6の外周エッジ部R1,R2は
それぞれR面取り加工が施されている。外周エッジ部R
1,R2にR面取り加工が施されているのは、第1スライド
板5と第2スライド板6のうち、一方のスライド板が軟
質の樹脂板(例えば、ポリテトラフルオロエチレン樹脂
板、ナイロン樹脂板、ポリアセタール樹脂板、ポリエス
テル樹脂板など)で、他方のスライド板が硬質の金属板
(例えば、一般圧延鋼板、ステンレス鋼板など)である
場合において、水平方向への相互摺動中に硬質の金属板
の外周エッジ部で軟質の樹脂板の摺動面に傷が付く現象
を防ぐためである。また、軟質の樹脂板の外周エッジ部
にもR面取り加工を行うのは、軟質の樹脂板の外周エッ
ジ部が崩れて剥離しないようにするためである。
【0006】第1スライド板5と第2スライド板6をそ
れぞれスライド板支持材8,10に取り付ける場合には、ス
ライド板5,6の反りを防止し、かつ、スライド板5,6をス
ライド板支持材8,10に強固に取り付ける必要がある。こ
のために、樹脂製のスライド板では接着剤で接着するこ
とが多いが、金属製のスライド板では図5(c)に示すよ
うに周方向等間隔にビス止め11を行うことが多い。
れぞれスライド板支持材8,10に取り付ける場合には、ス
ライド板5,6の反りを防止し、かつ、スライド板5,6をス
ライド板支持材8,10に強固に取り付ける必要がある。こ
のために、樹脂製のスライド板では接着剤で接着するこ
とが多いが、金属製のスライド板では図5(c)に示すよ
うに周方向等間隔にビス止め11を行うことが多い。
【0007】ビス止め11には、図5(d)に示すように、
ビスに小型の皿ねじ21が用いられている。そして、スラ
イド板5,(6)にはビス穴22を貫通形成するとともに、ス
ライド板5,(6)の摺動面5a,(6a)に皿ねじ21の頭部21aが
露出しないように、ビス穴22の摺動面5a,(6a)側の開口
には、皿ねじ21の頭部21aを着座させるための凹テーパ
状の着座部23が設けられている。(なお、第2スライド
板6のビス止め11は図示が省略されている。)
ビスに小型の皿ねじ21が用いられている。そして、スラ
イド板5,(6)にはビス穴22を貫通形成するとともに、ス
ライド板5,(6)の摺動面5a,(6a)に皿ねじ21の頭部21aが
露出しないように、ビス穴22の摺動面5a,(6a)側の開口
には、皿ねじ21の頭部21aを着座させるための凹テーパ
状の着座部23が設けられている。(なお、第2スライド
板6のビス止め11は図示が省略されている。)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、一方の
スライド板の摺動面に、他方のスライド板のビス止め用
のビス穴22に対応した削り傷痕が生じることを発見し
た。
スライド板の摺動面に、他方のスライド板のビス止め用
のビス穴22に対応した削り傷痕が生じることを発見し
た。
【0009】特に、上記の第1スライド板5と第2スラ
イド板6は、低摩擦係数を実現するために、一方にステ
ンレス鋼板などの硬質材料を選択し、他方にポリテトラ
フルオロエチレン樹脂などの軟質材料を選択する場合が
ある。このような場合には、軟質材料からなるスライド
板の摺動面に、硬質材料からなるスライド板のビス穴に
対応した削り傷痕が生じ易かった。また、このような削
り傷は、第1スライド板5と第2スライド板6に係る鉛
直荷重が大きいほど生じ易かった。
イド板6は、低摩擦係数を実現するために、一方にステ
ンレス鋼板などの硬質材料を選択し、他方にポリテトラ
フルオロエチレン樹脂などの軟質材料を選択する場合が
ある。このような場合には、軟質材料からなるスライド
板の摺動面に、硬質材料からなるスライド板のビス穴に
対応した削り傷痕が生じ易かった。また、このような削
り傷は、第1スライド板5と第2スライド板6に係る鉛
直荷重が大きいほど生じ易かった。
【0010】本発明は、一方のスライド板の摺動面に他
方のスライド板のビス止め用のビス穴に対応した削り傷
痕が生じないことを目的としてなされたものである。
方のスライド板のビス止め用のビス穴に対応した削り傷
痕が生じないことを目的としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】通常、スライド板5,6の
摺動面5a,6aはバフ研磨等で仕上げられているため、上
述したような削り傷が生じないはずであった。
摺動面5a,6aはバフ研磨等で仕上げられているため、上
述したような削り傷が生じないはずであった。
【0012】そこで、本発明者らは、上記の削り傷痕の
原因を、第1スライド板5と第2スライド板6は上部
構造の重量を受けて圧着されている状態では、一方のス
ライド板の摺動面に開口したビス穴22に他方のスライド
板の摺動面がめり込んだ状態になっていること、実際
には、上部構造の重量はスライド板の摺動面に均等では
なく偏って掛かることがあり、スライド板は水平から微
妙に傾いた状態で圧着している場合があること、さら
に、スライド板が水平から微妙に傾いた状態で摺動する
ことにより、ビス穴22にめり込んだ軟質材料からなるス
ライド板の摺動面がビス穴22の表面エッジ部22aにより
削られると推考した。本発明者らは以上の推考を基に以
下の発明をした。
原因を、第1スライド板5と第2スライド板6は上部
構造の重量を受けて圧着されている状態では、一方のス
ライド板の摺動面に開口したビス穴22に他方のスライド
板の摺動面がめり込んだ状態になっていること、実際
には、上部構造の重量はスライド板の摺動面に均等では
なく偏って掛かることがあり、スライド板は水平から微
妙に傾いた状態で圧着している場合があること、さら
に、スライド板が水平から微妙に傾いた状態で摺動する
ことにより、ビス穴22にめり込んだ軟質材料からなるス
ライド板の摺動面がビス穴22の表面エッジ部22aにより
削られると推考した。本発明者らは以上の推考を基に以
下の発明をした。
【0013】すなわち、本発明に係る免震装置は、構造
物の上部構造の下部に取り付けた第1スライド板と、構
造物の下部構造の上部に取り付けた第2スライド板が相
互に摺動する滑り支承部を備え、上部構造と下部構造と
の水平方向の相対的な変位を許容する免震装置におい
て、前記第1スライド板又は第2スライド板の少なくと
も一方を、前記上部構造の下部又は下部構造の上部にビ
ス止めしたものであって、第1スライド板の下面又は第
2スライド板の上面に設けられるビス穴の表面エッジ部
にR面取り加工が施されていることを特徴とする。
物の上部構造の下部に取り付けた第1スライド板と、構
造物の下部構造の上部に取り付けた第2スライド板が相
互に摺動する滑り支承部を備え、上部構造と下部構造と
の水平方向の相対的な変位を許容する免震装置におい
て、前記第1スライド板又は第2スライド板の少なくと
も一方を、前記上部構造の下部又は下部構造の上部にビ
ス止めしたものであって、第1スライド板の下面又は第
2スライド板の上面に設けられるビス穴の表面エッジ部
にR面取り加工が施されていることを特徴とする。
【0014】ここで、構造物の「上部構造」とは、構造
物のうち免震装置により地震による振動が抑制される上
部の構造をいい、「下部構造」とは、構造物のうち免震
装置により地震による振動が抑制されない下部の構造を
いう。また、「前記第1スライド板又は第2スライド板
の少なくとも一方を、前記上部構造の下部又は下部構造
の上部にビス止めした」とあるのは、第1スライド板の
みを上部構造の下部にビス止めすること、第2スライド
板のみを下部構造の上部にビス止めすること、及び、第
1スライド板と第2スライド板の両方をそれぞれ上部構
造の下部と下部構造の上部にビス止めすることが含まれ
る。また、第1スライド板を上部構造の下部にビス止め
する場合には、第1スライド板を上部構造の下部に直接
ビス止めしてもよいし、後述する実施形態のように、上
部構造の下面に基板やスライド板支持材を取り付け、第
1スライド板を上部構造の下部に間接的にビス止めして
もよい。このことは、第2スライド板を下部構造の上部
にビス止めする場合においても同様である。
物のうち免震装置により地震による振動が抑制される上
部の構造をいい、「下部構造」とは、構造物のうち免震
装置により地震による振動が抑制されない下部の構造を
いう。また、「前記第1スライド板又は第2スライド板
の少なくとも一方を、前記上部構造の下部又は下部構造
の上部にビス止めした」とあるのは、第1スライド板の
みを上部構造の下部にビス止めすること、第2スライド
板のみを下部構造の上部にビス止めすること、及び、第
1スライド板と第2スライド板の両方をそれぞれ上部構
造の下部と下部構造の上部にビス止めすることが含まれ
る。また、第1スライド板を上部構造の下部にビス止め
する場合には、第1スライド板を上部構造の下部に直接
ビス止めしてもよいし、後述する実施形態のように、上
部構造の下面に基板やスライド板支持材を取り付け、第
1スライド板を上部構造の下部に間接的にビス止めして
もよい。このことは、第2スライド板を下部構造の上部
にビス止めする場合においても同様である。
【0015】上記構成において、R面取り加工における
Rの大きさは曲率半径2mm以上にすると良い。
Rの大きさは曲率半径2mm以上にすると良い。
【0016】また、上記構成において、表面エッジ部
は、さらに研磨加工が施されていることが好ましい。
は、さらに研磨加工が施されていることが好ましい。
【0017】また、本発明は、第1スライド板と第2ス
ライド板の何れか一方が軟質の樹脂板であって、他方が
硬質の金属板であり、前記硬質の金属板に設けられるビ
ス穴の表面エッジ部にR面取り加工が施されていること
が、軟質の樹脂板の摺動面に生じる傷を防止する対策と
して好適である。
ライド板の何れか一方が軟質の樹脂板であって、他方が
硬質の金属板であり、前記硬質の金属板に設けられるビ
ス穴の表面エッジ部にR面取り加工が施されていること
が、軟質の樹脂板の摺動面に生じる傷を防止する対策と
して好適である。
【0018】ここで、「軟質の樹脂板」には、ポリテト
ラフルオロエチレン樹脂、ナイロン樹脂、ポリアセター
ル樹脂、ポリエステル樹脂、又は、それらの樹脂に無機
質充填材及び/又は固体潤滑材を含ませたものが含ま
れ、「硬質の金属板」には、一般圧延鋼板、ステンレス
鋼板、又は、一般圧延鋼板若しくはステンレス鋼板に樹
脂を被覆したものが含まれる。
ラフルオロエチレン樹脂、ナイロン樹脂、ポリアセター
ル樹脂、ポリエステル樹脂、又は、それらの樹脂に無機
質充填材及び/又は固体潤滑材を含ませたものが含ま
れ、「硬質の金属板」には、一般圧延鋼板、ステンレス
鋼板、又は、一般圧延鋼板若しくはステンレス鋼板に樹
脂を被覆したものが含まれる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る免震装置の実
施形態を図面に基づいて説明する。
施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】本実施形態に係る免震装置は、図1に示す
ように、硬質の金属板からなる第1スライド板5をビス
止めし、軟質の樹脂板からなる第2スライド板6を接着
した滑り支承部4を備えている。第1スライド板5の摺
動面5aに開口したビス止め用のビス穴22は、表面エッジ
部に22a1なるR面取り加工が施されている。他方、第2
スライド板6の摺動面6aは、上部構造の重さで、第1ス
ライド板5の摺動面5aに開口したビス穴22に弾性的にめ
り込む。地震等の横揺れにより、スライド板5とスライ
ド板6が相互に摺動すると、第1スライド板5のビス穴2
2の表面エッジ部に22a1なるにR面取り加工が施されて
いるので、第2スライド板6の摺動面6a上をビス穴22の
表面エッジ部22a1がなめらかに滑っていくようになる。
このため、第1スライド板5のビス穴22の表面エッジ部
22a1により、第2スライド板6の摺動面6aが傷つけられ
たり、削られたりする不具合が生じることはない。
ように、硬質の金属板からなる第1スライド板5をビス
止めし、軟質の樹脂板からなる第2スライド板6を接着
した滑り支承部4を備えている。第1スライド板5の摺
動面5aに開口したビス止め用のビス穴22は、表面エッジ
部に22a1なるR面取り加工が施されている。他方、第2
スライド板6の摺動面6aは、上部構造の重さで、第1ス
ライド板5の摺動面5aに開口したビス穴22に弾性的にめ
り込む。地震等の横揺れにより、スライド板5とスライ
ド板6が相互に摺動すると、第1スライド板5のビス穴2
2の表面エッジ部に22a1なるにR面取り加工が施されて
いるので、第2スライド板6の摺動面6a上をビス穴22の
表面エッジ部22a1がなめらかに滑っていくようになる。
このため、第1スライド板5のビス穴22の表面エッジ部
22a1により、第2スライド板6の摺動面6aが傷つけられ
たり、削られたりする不具合が生じることはない。
【0021】ビス穴22の表面エッジ部22a1のR面取り加
工において、Rの曲率半径は大きい方が良く、Rの大き
さは曲率半径が2mm以上であることが望ましい。ま
た、表面エッジ部22a1は、R面取り加工後、さらに研磨
加工を施すことが望ましい。研磨加工は、例えば、40
0番以上の番手の研磨紙を用いて研磨し、さらにアルミ
粉等を用いたバフ研磨を行うとよい。研磨加工を行うと
ビス穴22の表面エッジ部22a1の滑りはより滑らかなもの
となるので、第2スライド板6の摺動面6aが第1スライド
板5のビス穴22の表面エッジ部22a1に削られるという不
具合は生じ難くなる。
工において、Rの曲率半径は大きい方が良く、Rの大き
さは曲率半径が2mm以上であることが望ましい。ま
た、表面エッジ部22a1は、R面取り加工後、さらに研磨
加工を施すことが望ましい。研磨加工は、例えば、40
0番以上の番手の研磨紙を用いて研磨し、さらにアルミ
粉等を用いたバフ研磨を行うとよい。研磨加工を行うと
ビス穴22の表面エッジ部22a1の滑りはより滑らかなもの
となるので、第2スライド板6の摺動面6aが第1スライド
板5のビス穴22の表面エッジ部22a1に削られるという不
具合は生じ難くなる。
【0022】また、図2に示すように、第1スライド板
5に形成されたビス穴22の着座部23はテーパが90°であ
る。より好適には、その135°の表面エッジ部22a1に対
し、118°以上のドリルで面取り加工を行ない、149°以
上の表面エッジ部に、さらに22a2なるR面取り加工を行
うとよい。これにより、第1スライド板5のビス穴22の
表面エッジ部22a2の角度がより鈍角で、かつ、R面取り
加工されているので、第2スライド板6の摺動面6aが削
られる不具合を防止する効果が大きくなる。
5に形成されたビス穴22の着座部23はテーパが90°であ
る。より好適には、その135°の表面エッジ部22a1に対
し、118°以上のドリルで面取り加工を行ない、149°以
上の表面エッジ部に、さらに22a2なるR面取り加工を行
うとよい。これにより、第1スライド板5のビス穴22の
表面エッジ部22a2の角度がより鈍角で、かつ、R面取り
加工されているので、第2スライド板6の摺動面6aが削
られる不具合を防止する効果が大きくなる。
【0023】本発明者らは、上記のようにビス穴22の表
面エッジ部22aにR面取り加工を施した効果を検証すべ
く、以下のような試験を行った。
面エッジ部22aにR面取り加工を施した効果を検証すべ
く、以下のような試験を行った。
【0024】試験機として2軸剪断試験機30を用いた。
この2軸剪断試験機30は、図3(a)に示すように、上下
に対向配置された上可動部31と下可動部32を備えてお
り、上可動部31と下可動部32との間に滑り支承部4を配
設することができるようになっている。上可動部31は、
鉛直方向に移動可能な部材で、滑り支承部4に所定の鉛
直荷重を付加するものである。下可動部32は、水平方向
に相対移動可能な部材で、滑り支承部4のスライド板5,
6に水平方向の相対移動を生じさせるものである。
この2軸剪断試験機30は、図3(a)に示すように、上下
に対向配置された上可動部31と下可動部32を備えてお
り、上可動部31と下可動部32との間に滑り支承部4を配
設することができるようになっている。上可動部31は、
鉛直方向に移動可能な部材で、滑り支承部4に所定の鉛
直荷重を付加するものである。下可動部32は、水平方向
に相対移動可能な部材で、滑り支承部4のスライド板5,
6に水平方向の相対移動を生じさせるものである。
【0025】試験には本発明仕様の滑り支承部と従来仕
様の滑り支承部をそれぞれ3セットずつ用意した。第1
スライド板5はいずれも直径550mmのステンレス製の
円板を用い、第2スライド板6は外径が直径450mmで
内径が直径250mmのポリテトラフルオロエチレン樹脂
製の環状円板を用いた。本発明仕様の滑り支承部は、図
3(b)に拡大して示すように、第1スライド板5'の摺動
面5a'に90°のテーパ状の着座部23'を有するビス穴22'
を形成し、ビス穴22'の135°の表面エッジ部22a1'にR
面取り加工を施したものを用いた。これに対して、従来
仕様の滑り支承部は、図3(c)に示すように、第1スライ
ド板5''の表面エッジ部22a''にR面取り加工が施され
ていないものを用いた。なお、従来仕様の滑り支承部も
本発明仕様の滑り支承部もそれぞれ第1スライド板5の
摺動面5aにはバフ研磨仕上げを行った。
様の滑り支承部をそれぞれ3セットずつ用意した。第1
スライド板5はいずれも直径550mmのステンレス製の
円板を用い、第2スライド板6は外径が直径450mmで
内径が直径250mmのポリテトラフルオロエチレン樹脂
製の環状円板を用いた。本発明仕様の滑り支承部は、図
3(b)に拡大して示すように、第1スライド板5'の摺動
面5a'に90°のテーパ状の着座部23'を有するビス穴22'
を形成し、ビス穴22'の135°の表面エッジ部22a1'にR
面取り加工を施したものを用いた。これに対して、従来
仕様の滑り支承部は、図3(c)に示すように、第1スライ
ド板5''の表面エッジ部22a''にR面取り加工が施され
ていないものを用いた。なお、従来仕様の滑り支承部も
本発明仕様の滑り支承部もそれぞれ第1スライド板5の
摺動面5aにはバフ研磨仕上げを行った。
【0026】試験は、図3(a)に示すように、上可動部31
の下面に第1スライド板5を取り付け、下可動部32に第
2スライド板6を取り付け、両スライド板5,6を重ね合
わせる。そして、上可動部31を下方に移動させることに
より、上下の可動部31,32間に所定の鉛直荷重を加え、
この状態で下可動部32を相対的に水平方向の反復摺動を
させた。これにより、鉛直荷重下で両スライド板5,6を
水平剪断方向に相対的に反復摺動させる試験を行い、第
2スライド板6の摺動面に生じる傷痕を調べた。なお、
各スライド板5,6の取り付けは、実際の免震装置の滑り
支承部4に取り付けた場合と同じ状態を再現するため
に、それぞれ上下の可動部31,32との間に基板7,9とス
ライド板支持材8,10を介在させて取り付けた。ステンレ
ス製の第1スライド板5はスライド板支持材8にビス21
でビス止め11し、樹脂製の第2スライド板6はスライド板
支持材10に接着剤で接着した。
の下面に第1スライド板5を取り付け、下可動部32に第
2スライド板6を取り付け、両スライド板5,6を重ね合
わせる。そして、上可動部31を下方に移動させることに
より、上下の可動部31,32間に所定の鉛直荷重を加え、
この状態で下可動部32を相対的に水平方向の反復摺動を
させた。これにより、鉛直荷重下で両スライド板5,6を
水平剪断方向に相対的に反復摺動させる試験を行い、第
2スライド板6の摺動面に生じる傷痕を調べた。なお、
各スライド板5,6の取り付けは、実際の免震装置の滑り
支承部4に取り付けた場合と同じ状態を再現するため
に、それぞれ上下の可動部31,32との間に基板7,9とス
ライド板支持材8,10を介在させて取り付けた。ステンレ
ス製の第1スライド板5はスライド板支持材8にビス21
でビス止め11し、樹脂製の第2スライド板6はスライド板
支持材10に接着剤で接着した。
【0027】上記の試験における試験条件について述べ
る。鉛直荷重は100kNと200kNの2条件を試験した。反復
摺動の速度は正弦波における最大速度を250mm/secと
し、振れ幅は、両振幅で±100mm、±200mm、±250
mmと振幅を順に大きくした。各鉛直荷重条件につい
て、試験体は従来仕様の滑り支承部と本発明仕様の滑り
支承部をそれぞれ3セットずつ試験した。
る。鉛直荷重は100kNと200kNの2条件を試験した。反復
摺動の速度は正弦波における最大速度を250mm/secと
し、振れ幅は、両振幅で±100mm、±200mm、±250
mmと振幅を順に大きくした。各鉛直荷重条件につい
て、試験体は従来仕様の滑り支承部と本発明仕様の滑り
支承部をそれぞれ3セットずつ試験した。
【0028】上記試験の結果、従来仕様の滑り支承部
は、鉛直荷重条件が100kNでは3セットとも傷が生じな
かったが、鉛直荷重条件が200kNでは3セットのうち1
セットが第2スライド板6の摺動面6aに第1スライド板
5''のビス穴22''に対応した傷痕が付き、2セットが第
2スライド板6の摺動面6aに傷が付いた後、さらに第2ス
ライド板6の摺動面6aが第1スライド板5''のビス穴22''
により削りとられる現象が生じた。これに対し、本発明
仕様の滑り支承部は、鉛直荷重条件が100kNのときはも
ちろんのこと、鉛直荷重条件が200kNのときでも第2スラ
イド板6の摺動面6aに第1スライド板5'のビス穴22'に
対応した傷痕が付かなかった。これにより、一方のスラ
イド板のビス穴の表面エッジ部にR面取り加工を施すこ
とにより、他方のスライド板の摺動面の傷付きを防止で
きることが検証された。
は、鉛直荷重条件が100kNでは3セットとも傷が生じな
かったが、鉛直荷重条件が200kNでは3セットのうち1
セットが第2スライド板6の摺動面6aに第1スライド板
5''のビス穴22''に対応した傷痕が付き、2セットが第
2スライド板6の摺動面6aに傷が付いた後、さらに第2ス
ライド板6の摺動面6aが第1スライド板5''のビス穴22''
により削りとられる現象が生じた。これに対し、本発明
仕様の滑り支承部は、鉛直荷重条件が100kNのときはも
ちろんのこと、鉛直荷重条件が200kNのときでも第2スラ
イド板6の摺動面6aに第1スライド板5'のビス穴22'に
対応した傷痕が付かなかった。これにより、一方のスラ
イド板のビス穴の表面エッジ部にR面取り加工を施すこ
とにより、他方のスライド板の摺動面の傷付きを防止で
きることが検証された。
【0029】以上、本発明の免震装置の一実施形態を説
明したが、本発明は上記に限定されるものではない。
明したが、本発明は上記に限定されるものではない。
【0030】
【発明の効果】本発明の免震装置は、滑り支承部のスラ
イド板の摺動面に形成されるビス止め用のビス穴の表面
エッジ部にR面取り加工が施されているので、スライド
板が相互に摺動すると、他方のスライド板の摺動面上を
ビス穴の表面エッジ部がなめらかに滑るようになる。こ
の結果、他方のスライド板の摺動面がビス穴の表面エッ
ジ部に削られるという不具合が生じることはない。
イド板の摺動面に形成されるビス止め用のビス穴の表面
エッジ部にR面取り加工が施されているので、スライド
板が相互に摺動すると、他方のスライド板の摺動面上を
ビス穴の表面エッジ部がなめらかに滑るようになる。こ
の結果、他方のスライド板の摺動面がビス穴の表面エッ
ジ部に削られるという不具合が生じることはない。
【0031】スライド板の摺動面に削り傷痕を生じさせ
ないようにするためには、R面取り加工におけるRの曲
率半径を2mm以上にすること、及び、表面エッジ部を
さらに研磨加工することが好ましい。また、本発明の免
震装置は、スライド板の摺動面における削り傷痕の発生
を防止することができるので、特に滑り支承部の第1ス
ライド板と第2スライド板の何れか一方が軟質の樹脂板
であって、他方が硬質の金属板である免震装置に適用す
るのがよい。
ないようにするためには、R面取り加工におけるRの曲
率半径を2mm以上にすること、及び、表面エッジ部を
さらに研磨加工することが好ましい。また、本発明の免
震装置は、スライド板の摺動面における削り傷痕の発生
を防止することができるので、特に滑り支承部の第1ス
ライド板と第2スライド板の何れか一方が軟質の樹脂板
であって、他方が硬質の金属板である免震装置に適用す
るのがよい。
【図1】 本発明の一実施形態に係る免震装置の滑り支
承部のビス穴を示す横断側面図。
承部のビス穴を示す横断側面図。
【図2】 本発明の一実施形態に係る免震装置で滑り支
承部のビス穴の表面エッジ部におけるR面取り加工の変
形例を示す横断側面図。
承部のビス穴の表面エッジ部におけるR面取り加工の変
形例を示す横断側面図。
【図3】 (a)は本発明に係る免震装置の効果を検証す
る試験の実施状態を示す図、(b)は本発明仕様のセット
の第1スライド板におけるビス穴の表面エッジ部を示す
断面図、(c)は従来仕様のセットの第1スライド板にお
けるビス穴の表面エッジ部を示す断面図である。
る試験の実施状態を示す図、(b)は本発明仕様のセット
の第1スライド板におけるビス穴の表面エッジ部を示す
断面図、(c)は従来仕様のセットの第1スライド板にお
けるビス穴の表面エッジ部を示す断面図である。
【図4】 免震装置の滑り支承部を示す横断側面図。
【図5】 (a)は滑り支承部のスライド板に形成される
ビス穴を示す横断側面図、(b)はスライド板の摺動時に
おけるビス穴を示す横断側面図、(c)はスライド板の摺
動部を示す底面図、(d)はビス穴の拡大図である。
ビス穴を示す横断側面図、(b)はスライド板の摺動時に
おけるビス穴を示す横断側面図、(c)はスライド板の摺
動部を示す底面図、(d)はビス穴の拡大図である。
2 上部構造
3 下部構造
4 滑り支承部
5 第1スライド板
6 第2スライド板
5a,6a 摺動面
7,9 基板
8,10 スライド板支持材
11 ビス止め
21 皿ねじ
21a 皿ねじの頭部
22 ビス穴
22a,22a1,22a2 表面エッジ部
23 着座部
Claims (4)
- 【請求項1】構造物の上部構造の下部に取り付けた第1
スライド板と、構造物の下部構造の上部に取り付けた第
2スライド板が相互に摺動する滑り支承部を備え、上部
構造と下部構造との水平方向の相対的な変位を許容する
免震装置において、 前記第1スライド板又は第2スライド板の少なくとも一
方を、前記上部構造の下部又は下部構造の上部にビス止
めしたものであって、第1スライド板の下面又は第2ス
ライド板の上面に設けられるビス穴の表面エッジ部にR
面取り加工が施されていることを特徴とする免震装置。 - 【請求項2】前記R面取り加工におけるRの大きさが曲
率半径2mm以上であることを特徴とする請求項1に記
載の免震装置。 - 【請求項3】前記表面エッジ部がさらに研磨加工されて
いることを特徴とする請求項1に記載の免震装置。 - 【請求項4】前記第1スライド板と第2スライド板のい
ずれか一方が軟質の樹脂板であって、他方が硬質の金属
板であり、前記硬質の金属板に設けられるビス穴の表面
エッジ部にR面取り加工が施されていることを特徴とす
る請求項1乃至3の何れかに記載の免震装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002003400A JP2003206985A (ja) | 2002-01-10 | 2002-01-10 | 免震装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002003400A JP2003206985A (ja) | 2002-01-10 | 2002-01-10 | 免震装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003206985A true JP2003206985A (ja) | 2003-07-25 |
Family
ID=27643005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002003400A Withdrawn JP2003206985A (ja) | 2002-01-10 | 2002-01-10 | 免震装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003206985A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020085228A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | アイシン精機株式会社 | ダンパ |
-
2002
- 2002-01-10 JP JP2002003400A patent/JP2003206985A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020085228A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | アイシン精機株式会社 | ダンパ |
US11460088B2 (en) | 2018-11-30 | 2022-10-04 | Aisin Corporation | Damper |
JP7155960B2 (ja) | 2018-11-30 | 2022-10-19 | 株式会社アイシン | ダンパ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050405 |