JP2003205468A - 導電性砥石及びその製造方法 - Google Patents

導電性砥石及びその製造方法

Info

Publication number
JP2003205468A
JP2003205468A JP2002004325A JP2002004325A JP2003205468A JP 2003205468 A JP2003205468 A JP 2003205468A JP 2002004325 A JP2002004325 A JP 2002004325A JP 2002004325 A JP2002004325 A JP 2002004325A JP 2003205468 A JP2003205468 A JP 2003205468A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abrasive grains
conductive
grindstone
firing
atmosphere
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002004325A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3910850B2 (ja
Inventor
Hisanori Yokoyama
久範 横山
Nobuhisa Katou
布久 加藤
Hideo Yoshida
英穂 吉田
Hidehiro Todaka
栄弘 戸高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gifu Prefecture
Original Assignee
Gifu Prefecture
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gifu Prefecture filed Critical Gifu Prefecture
Priority to JP2002004325A priority Critical patent/JP3910850B2/ja
Publication of JP2003205468A publication Critical patent/JP2003205468A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3910850B2 publication Critical patent/JP3910850B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い導電性を発揮しつつ、被研磨物の表面に
対する金属元素の混入を容易に防止することができるう
え、極めて精度の高い研削・研磨加工を容易に行うこと
ができるように構成された導電性砥石及びその製造方法
を提供する。 【解決手段】 導電性砥石1は、導電性砥粒及び雰囲気
焼成後に導電性を発揮する焼成後導電性砥粒から選ばれ
る少なくとも1種の砥粒4を含有する無機砥粒2の焼成
体によって構成されている。前記無機砥粒2には非導電
性砥粒5が含有されていてもよい。この導電性砥石1
は、無機砥粒2を含有する分散スラリーを用いて泥しょ
う鋳込み成形法又は加圧成形法により所定形状に成形し
て乾燥させた後、1000〜2000℃の非酸化的雰囲
気下で雰囲気焼成することによって製造される。前記分
散スラリー中には焼成により消失する分散剤又は有機系
バインダーを添加するのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学部品、電子部
品、機械部品、セラミック、半導体等の放電研削、電解
インプロセスドレッシング研削、電解放電複合研削、研
磨用パッドコンディショニング等に使用される導電性砥
石及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の導電性砥石として
は、例えば特開昭62−264855号公報に開示され
ている導電性砥石が知られている。この導電性砥石は、
体積比で20〜35%TiC、20〜35%SiC、5
〜20%cBN、及び残部がフリットから成る混合物を
成型焼結したものである。そして、この導電性砥石は、
特にcBNを他の一般砥粒に加えて混合して焼結するこ
とにより、銅系材料の研削等に用いて特に大なる効果を
あげることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
導電性砥石では、成型焼結した後の砥石中に砥粒の結合
剤としてのフリットが残留していることから、研磨作業
中にそのフリット中に含まれるナトリウムや鉛等の金属
元素が被研磨物の表面に付着して混入するおそれが高か
った。このため、この導電性砥石は、これら金属元素の
混入がもたらす品質の低下を著しく嫌う電子部品や半導
体製品等の研磨には極めて不適なものであった。また、
導電性を有する金属を結合剤として固結させた導電性砥
石、又は導電性粉末をガラス若しくは樹脂の結合剤で固
結させた導電性砥石も知られているが、前記フリットの
場合と全く同様に、それら結合剤が被研磨物の表面に付
着して混入するおそれが高かった。
【0004】さらに、これらの結合剤を用いて製造され
た砥石は、強酸性や強アルカリ性の研削液を用いた研削
を行うことができない。つまり、金属の結合剤は酸性研
削液に弱く、金属の酸化や溶出が発生し、導電性の低下
や被研磨物表面のスクラッチ等の原因となる。また、ガ
ラスや樹脂の結合剤はアルカリ性研削液に弱く、ガラス
や樹脂が溶出し、被研磨物の表面に付着するとともに形
状が変化して良好な研削を行うことができない。
【0005】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、高い導電性を発揮しつつ、被研磨物の表
面に対する金属元素の混入を容易に防止することができ
るうえ、極めて精度の高い研削・研磨加工を容易に行う
ことができるように構成された導電性砥石及びその製造
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の導電性砥石は、無機砥粒
の焼成体のみによって構成された導電性砥石であって、
導電性砥粒及び雰囲気焼成後に導電性を発揮する焼成後
導電性砥粒から選ばれる少なくとも1種の砥粒を含有す
る分散スラリーを用いて所定形状に成形した後に雰囲気
焼成することによって得られることを特徴とするもので
ある。
【0007】請求項2に記載の発明の導電性砥石は、請
求項1に記載の発明において、前記分散スラリー中に非
導電性砥粒を含有させることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明の導電性砥石の製造方法は、請求
項1又は請求項2に記載の導電性砥石の製造方法であっ
て、導電性砥粒及び雰囲気焼成後に導電性を発揮する焼
成後導電性砥粒から選ばれる少なくとも1種の砥粒を含
有する分散スラリーを用いた泥しょう鋳込み成形法又は
加圧成形法により所定形状に成形して乾燥させた後、1
000〜2000℃で雰囲気焼成することを特徴とする
ものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に模式的に
示すように、導電性砥石としての砥石1は、実質的に無
機砥粒2の焼成体のみによって構成されている。この砥
石1は、前記無機砥粒2を含有する分散スラリーを用い
て所定形状に成形して乾燥させた後に雰囲気焼成するこ
とによって製造され、その内部の組織は多数の無機砥粒
2が焼成による焼結作用によって高い強度で固結されて
いる。さらに、この砥石1内の無機砥粒2は完全に緻密
化に至っておらず、それら無機砥粒2間の隙間には多数
の微小な開放気孔3が存在している。なお、前記雰囲気
焼成は、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガス雰囲気
下や真空雰囲気下等の非酸化的な雰囲気下で焼成する処
理である。
【0009】無機砥粒2は、砥石1に研削・研磨加工能
力を付与するために含有されている。この無機砥粒2と
しては、砥石1に高い導電性を付与するために、導電性
砥粒及び雰囲気焼成後に導電性を発揮する焼成後導電性
砥粒から選ばれる少なくとも1種の砥粒4が用いられ、
さらに必要に応じて無機物からなる非導電性砥粒5を添
加することができる。さらに、前記砥粒4としては、安
価に入手できることから、焼成後導電性砥粒を用いるの
が特に好ましい。
【0010】導電性砥粒は、そのままの状態で高い導電
性を有する公知の導電性砥粒が用いられる。この導電性
砥粒としては、高い導電性を有するとともに水による分
散スラリー中での安定性が高いことから、窒化チタン
(TiN)、炭化チタン(TiC)、窒化ジルコニウム
(ZrN)、炭化ジルコニウム(ZrC)、窒化バナジ
ウム(VN)、炭化バナジウム(VC)、黒鉛(C)等
の無機砥粒が好適に用いられる。
【0011】焼成後導電性砥粒は、そのままの状態及び
酸化雰囲気焼成では導電性がほとんど見られないが、雰
囲気焼成することによって酸素欠損が生じ導電性を発揮
するようになる無機砥粒である。この焼成後導電性砥粒
としては、雰囲気焼成によって高い導電性を発揮すると
ともに水による分散スラリー中での安定性が高いことか
ら、二酸化チタン(TiO2)、酸化亜鉛(ZnO)、
酸化すず(SnO)、酸化ニッケル(NiO2)、酸化
バナジウム(V25)等の半導体性金属酸化物からなる
セラミック砥粒が好適に用いられる。この内、被研磨物
への混入による影響が極めて少ないことから、二酸化チ
タンを用いるのが最も好ましい。
【0012】この砥粒4は、砥石1の固体部の体積に対
して、好ましくは30容量%以上、より好ましくは30
〜60容量%の体積率を占めるように構成するとよい。
この砥粒4の体積率が30容量%未満の場合には、砥石
1の内部において隣接する砥粒4同士が互いに接触しに
くくなることから、砥石1の導電性が著しく低下するお
それがある。また、砥石1中の砥粒4の含有量は、好ま
しくは20重量%を越え、より好ましくは30重量%以
上、さらに好ましくは40重量%以上であるとよい。こ
の砥粒4の含有量が20重量%以下の場合には、隣接す
る砥粒4同士が互いに接触しにくくなることから、砥石
1の導電性が著しく低下するおそれがある。
【0013】砥粒4の平均粒子径としては、好ましくは
0.1〜10μm、より好ましくは0.1〜3μm、さ
らに好ましくは0.5〜3μmである。この砥粒4の平
均粒子径が0.1μm未満であると成形が困難になり、
逆に10μmを越えると成形むらの原因となるうえ砥粒
4同士が互いに接触しにくくなることから、導電性が著
しく低下してしまうおそれがある。また、粒子径の小さ
な砥粒4を用いた場合には、砥粒4同士が互いに接触し
やすくなるうえ、焼結性が向上して砥粒4同士の結合力
を高めるのが容易となる。
【0014】非導電性砥粒5は、そのままの状態及び雰
囲気焼成した場合でも導電性がほとんど見られない無機
砥粒であり、主として砥石1の研削加工能力を高めるた
めに添加される。この非導電性砥粒5としては、公知の
一般研削用の無機砥粒が使用可能であるが、分散スラリ
ー中での分散性及び安定性が高いことから、酸化ケイ素
(SiO2)、酸化アルミニウム(Al23)、炭化ケ
イ素(SiC)、窒化ケイ素(Si34)、窒化ホウ素
(BN)、立法晶窒化ホウ素(c−BN)、ダイヤモン
ド(C)等が好適に用いられる。これらの内、炭化ケイ
素、窒化ケイ素、立法晶窒化ホウ素、ダイヤモンド等の
非酸化物からなる砥粒が雰囲気焼成を行う際には特に適
している。
【0015】この非導電性砥粒5は、砥石1の固体部の
体積に対して、好ましくは60容量%以下、より好まし
くは40容量%以下、さらに好ましくは20容量%以下
の体積率を占めるように構成するとよい。この非導電性
砥粒5の体積率が60容量%を越える場合には、砥粒4
の体積率が相対的に低下し、砥石1の導電性が著しく低
下するおそれがある。
【0016】非導電性砥粒5の平均粒子径は、被研磨物
や研削スピードなどによって選択する必要があり、好ま
しくは0.1〜20μm、より好ましくは0.5〜10
μmである。この非導電性砥粒5の平均粒子径が0.1
μm未満であると成形が困難になり、逆に20μmを越
えると成形むらの原因となるおそれがある。また、粒子
径の小さな非導電性砥粒5を用いた場合には、砥粒4同
士が互いに接触しやすくなって導電性が高められるう
え、焼結性が向上して砥石1全体の結合力を高めるのが
容易となる。
【0017】また、この砥石1の導電率(電気抵抗)
は、好ましくは100Ω以下、より好ましくは50Ω以
下、さらに好ましくは30Ω以下であるとよい。導電率
が100Ωより大きいと砥石1と被研磨物間に十分な導
電が得られず、電解や放電による研削効果を得ることが
できない。
【0018】次に、上記砥石1の製造方法について説明
する。この砥石1を製造する際には、無機砥粒2を分散
媒中に分散させて分散スラリーを調製した後、このスラ
リーを用いて所定形状に成形して乾燥させ、さらに10
00〜2000℃で雰囲気焼成することにより製造され
る。なお、前記分散スラリーを調製する際に用いられる
分散媒(溶媒)としては、安価であるうえ成形作業が容
易であることから、水が最も好適に用いられる。
【0019】この分散スラリー中には、無機砥粒2の分
散性を高めるための分散剤を添加するのが好ましい。前
記分散剤としては、1000℃以上の雰囲気焼成によっ
て消失する物質が使用され、例えば、ポリカルボン酸
塩、ポリアクリル酸塩、縮合ナフタレンスルホン酸アン
モニウム塩、スチレンマレイン酸共重合体等の高分子系
分散剤やアンモニア水やアミン類等のアルカリ剤が挙げ
られる。分散スラリー中の分散剤の添加量としては、好
ましくは0.01〜1重量%、より好ましくは0.1〜
0.5重量%である。分散スラリー中の分散剤の添加量
が0.01重量%未満では無機砥粒2を十分に分散させ
ることができないおそれがあり、逆に1重量%を越える
と分散スラリーの流動性が悪くなり成形性が低下するお
それがある。
【0020】また、この分散スラリー中に、成形後の無
機砥粒2同士の結着性を高めるためのバインダーを添加
するのが好ましい。このバインダーとしては、1000
℃以上の雰囲気焼成によって消失する物質が使用され、
例えば、アクリル系バインダー、ポリビニルアルコー
ル、メチルセルロース等の有機系バインダーが最も好適
に使用される。分散スラリー中のバインダーの添加量と
しては、好ましくは6重量%以下、より好ましくは2重
量%以下である。分散スラリー中のバインダーの添加量
が6重量%を越える場合には、分散スラリーのスラリー
粘度が低下するとともに、焼成時の脱脂工程に時間がか
かり製造コストが高くなるおそれが高い。
【0021】分散スラリーを用いて所定形状に成形する
方法としては、分散スラリー中に均一に分散されている
無機砥粒2をそのままの均一な状態で成形することが極
めて容易であることから、泥しょう鋳込み成形法又は分
散スラリーから作製した顆粒粉による加圧成形法が好適
に用いられる。
【0022】泥しょう鋳込み成形法は、分散スラリーを
真空脱気した後に所定形状の多孔質型に流し込み、必要
に応じて振動を加えながらスラリー中の分散媒(溶媒)
のみを多孔質型により濾過することによって粒体又は粉
体を所定形状に成形する方法である。この泥しょう鋳込
み成形法では、極めて複雑な形状に成形することが可能
であるうえ、多種類少量生産における生産性に優れてい
る。前記多孔質型としては、好ましくは石膏型又は樹脂
型が用いられ、より好ましくは安価であることから石膏
型が用いられる。また、直径200mm以上の大きな砥
石1や20mm以上の厚みを有する砥石1を成形する際
には、前記分散スラリーを加圧しながら成形する圧力鋳
込み成形法を用いるとよい。
【0023】加圧成形法は、分散スラリーを顆粒状に造
粒した顆粒粉を金型等の成形型内に詰め込んだ後、加圧
しながら成形することによって粒体又は粉体を所定形状
に成形する方法であり、一軸プレス成形法、CIP成形
法(静水圧プレス)、ホットプレス成形法等が挙げられ
る。なお、前記分散スラリーを造粒して顆粒粉を製造す
る際には噴霧乾燥法を利用するとよい。
【0024】所定形状に成形された無機砥粒2の成形体
は、乾燥させた後に窒素雰囲気、アルゴン雰囲気、真空
雰囲気等の非酸化的な雰囲気下で雰囲気焼成することに
よって焼成させる。この非酸化的な雰囲気としては、使
用する無機砥粒2の種類に合わせて適宜選択され、例え
ば、無機砥粒2として窒化物を用いた場合には窒素雰囲
気、炭化物や炭素(ダイヤモンドを含む)を用いた場合
にはアルゴン雰囲気又は真空雰囲気で焼成するのが好ま
しい。なお、雰囲気焼成時にホットアイソスタティック
プレス(HIP)装置等により加圧しながら焼成するこ
とが可能であり、この場合には砥石1の内部組織がより
一層緻密化されるとともに、比較的低い温度で焼成した
場合でも極めて高い強度を有する砥石1が得られる。ま
た、焼成温度は、無機砥粒2の種類や要求される砥石1
の気孔率や硬度等の特性に合わせて適宜選択されるもの
であるが、好ましくは1000℃以上、より好ましくは
1000〜2000℃である。
【0025】雰囲気焼成後の砥石1は、必要に応じて研
削等の加工を行った後、放電研削や電解放電複合研削等
の研削加工に使用される。これらの研削加工は、ステン
レス鋼(SUS)等の難削材料やシリコン等の半導体材
料に対し放電又は電解作用を発生させながら研削を行う
ことにより、被研磨物の表面が変化して研削が容易とな
ると同時に、放電作用で砥石1がドレッシングされるた
め高効率な研削加工が可能となる。また、被削材が導電
性を有する場合、両者間の通電を測定することで研削開
始位置を自動で行うこともできる。
【0026】上記実施形態によって発揮される効果につ
いて、以下に記載する。 ・ 実施形態の砥石1は、無機砥粒2の焼成体のみによ
って構成されている。このため、前記従来の焼成後に残
存するフリットを用いた砥石、金属を結合剤として含有
させた砥石、又は導電性粉末をガラスや樹脂の結合剤で
固結させた砥石と比べて、スクラッチ、目詰まり、研磨
焼け等の発生を大幅に減少させることができ、極めて精
度の高い研磨加工を容易に行うことができる。また、ガ
ラスや樹脂等の結合剤に導電性砥粒を混合する場合に
は、分散性が著しく悪いために高価な導電性砥粒を大量
に混合させる必要があったことから、導電性砥石の価格
が高くなるという欠点もあった。さらに、この砥石1
は、無機砥粒2が焼成による焼結作用によって緻密化さ
れながら硬く固結していることから、砥石全体が研削や
研磨に寄与し砥粒の無駄が少なく、結果として砥石1の
消費量を低減させることもできる。
【0027】加えて、この砥石1は、電子部品や半導体
製品等の特性を劣化させることがない極めて安定な無機
砥粒2の焼成体のみによって構成されている。さらに、
前記無機砥粒2は、1000℃以上で焼成された工程を
経ており、研磨時の摩擦熱によっても変質したりするこ
とはない。このため、前記従来の導電性砥石とは異な
り、被研磨物の特性を劣化させる金属元素等の劣化成分
が被研磨物の表面に混入するおそれがない。特に、電子
部品や半導体の研削においては、被研磨物への砥石から
の金属元素の混入が重大な問題になっており、例えば、
メタルボンド砥石ではFeやCr等の元素の混入、ビト
リファイドボンド砥石ではNaやPb等の元素の混入に
より被研磨物の特性が劣化することが知られている。さ
らに、これらの研削においては強アルカリ性溶液や強酸
性溶液が多用されるため、樹脂やガラスを結合剤とした
砥石では前記溶液によって結合剤が溶解し、砥石から砥
粒が脱離してスクラッチ等の原因になりやすかった。こ
れに対し、本実施形態の砥石1は、ガラス、樹脂、金属
等の結合剤を全く含まないため、被研磨物へのそれら元
素の混入を防止できるとともに、強アルカリ性溶液や強
酸性溶液によって溶解されることもないうえ、前記結合
剤に起因するスクラッチやキズの発生も防止することが
できる。さらに、均一な分散スラリーから成形されるた
め、含有される砥粒4の量を少なくすることが容易であ
り、製造コストを低減させるのも容易である。
【0028】また、この砥石1は、砥粒4を含有する分
散スラリーを用いて所定形状に成形して乾燥させた後に
雰囲気焼成することによって得られることから、砥粒4
による高い導電性を発揮することができる。さらに、こ
の砥石1に安価な焼成後導電性砥粒を含有させることに
よって、製造方法が複雑なため価格が高い導電性砥粒の
みを用いた場合と比較して、砥石1を著しく安価に製造
することが可能となる。特に、高い導電性を発揮する1
μm以下の砥粒4を用いる場合にはそのコスト削減効果
は著しく高められる。
【0029】一方、従来より、二酸化チタン、酸化亜
鉛、酸化すず、酸化ニッケル、酸化バナジウム等は、硬
度が高くないことから砥石の原料として積極的に利用さ
れることはほとんどないうえ、そのままの状態では導電
性がないことから導電性砥石の原料として積極的に利用
されることもなかった。これら従来技術に対し、本発明
者らは、多くの試行錯誤と鋭意研究の結果、前記原料を
雰囲気焼成処理することによって導電性砥石に積極的に
利用することに思い至り、さらにその砥石自体を著しく
安価に製造するという経済性の高い発明を行うに至っ
た。加えて、砥石の製造工程に欠かせない焼成処理を雰
囲気焼成に変更するという著しく容易でかつ手間と時間
を余分に必要としない処理を行うのみである。また、研
削加工能力が極めて高いダイヤモンドや立方晶窒化ホウ
素は酸化により劣化するため、酸化物を混合して100
0℃以上の高温で焼成することも本発明者らの鋭意研究
に基づくものである。
【0030】・ 分散スラリー中に雰囲気焼成により消
失する分散剤を添加することによって、分散スラリー中
での無機砥粒2の分散性及び安定性を容易に高めること
ができることから、砥石1の製造を容易に行うことがで
きるうえ、製造後の砥石1の品質を容易に高めることが
できる。また、分散スラリー中に雰囲気焼成により消失
する有機系バインダーを添加することによって、分散ス
ラリーの保型性を容易に高めることができることから、
砥石1の製造を容易に行うことができるうえ、製造後の
砥石1の品質を容易に高めることができる。
【0031】・ 実施形態の砥石1は、無機砥粒2を分
散媒に分散させた分散スラリーを用いて泥しょう鋳込み
成形法又は加圧成形法により所定形状に成形して乾燥さ
せた後、1000〜2000℃で雰囲気焼成することに
よって製造される。このため、この砥石1は、前記成形
法により成形することによって無機砥粒2が砥石1の内
部で均一に分散されやすく、隣接する砥粒4間の接触を
著しく良好にすることができる。その結果、少量の砥粒
4を用いた場合でも、砥石1全体に高い導電性を付与す
ることが容易となり、非常に経済的である。
【0032】
【実施例】以下、前記実施形態を具体化した実施例及び
比較例について説明する。 (実施例1〜11)導電性砥粒として平均粒子径1.8
μmの窒化チタン(TiN)粉末(新日本金属社製)
と、焼成後導電性砥粒として平均粒子径0.6μmの二
酸化チタン(TiO2)粉末(富士チタン社製)とを表
1に示す配合で秤量した。全粉末47容量%と水53容
量%とをジルコニア製玉石により1日間混合して分散ス
ラリーを調製した。この時、アルカリ剤としてのアミン
を添加することにより分散スラリーのpHを弱アルカリ
性に調整するとともに、分散剤としてのポリカルボン酸
アンモニウム塩を0.1重量%添加した。調製された分
散スラリーの粘度を芝浦システム社製の回転粘度計B型
No.3ローターを用いて25℃で測定した。
【0033】次に、前記分散スラリーを四角板状の石膏
型(65mm×65mm×7mm)内に流し込み、泥し
ょう固形鋳込み成形を行った後に乾燥させることによっ
て四角板状の成形体を得た。この成形体を雰囲気焼成炉
(島津製作所製:PVSG)内で、窒素雰囲気中100
0、1100、1200℃で各1時間雰囲気焼成を行う
ことによって砥石1を得た。そして、各砥石1を20m
m×2mm×2mmに切断し、その両端をテスターの端
子で挟みこみ、温度20℃における電気抵抗を測定し
た。また、1200℃で焼成された砥石1の嵩密度をア
ルキメデス法により求めた。結果を表1及び図3に示
す。
【0034】
【表1】 その結果、二酸化チタンの配合割合が90〜100重量
%の場合、1000℃では大きな電気抵抗を示したが、
焼成温度を高くすることにより抵抗値が極端に小さくな
った。従って、これら実施例1及び2においては、焼成
温度を好ましくは1100℃以上、より好ましくは12
00℃以上とするとよいことが確認された。一方、窒化
チタンの配合割合が20重量%以上において電気抵抗が
ほぼ10Ω以下と極めて良好な導電性が得られた。特
に、窒化チタンの配合割合が40重量%以上で1100
℃焼成を行った試料では1Ω未満の電気抵抗となった。
さらに、窒化チタンの配合割合が40〜60重量%で1
100℃焼成を行った試料では、1000℃及び120
0℃焼成を行った試料よりも良好な導電性が得られた。
そして、経済性を考慮すると、窒化チタンが40〜60
重量%で、好ましくは1020〜1180℃で焼成する
とよいことが容易に予測される。また、窒化チタンの配
合割合が70重量%以上では、好ましくは1050℃以
上、より好ましくは1100℃以上で焼成するとよいこ
とも容易に予測される。
【0035】通常、絶縁材料に導電材料を混合させて導
電性を付与する場合、導電材料を30〜40容量%程度
配合する必要がある。今回の実験では、二酸化チタン1
00重量%、1200℃焼成においても導電性を有して
いることから、二酸化チタンが雰囲気焼成によって導電
性を有するようになったことが示された。一方、一酸化
チタン(TiO)は導電性を示す材料であることから、
上記実験結果から考察すると、雰囲気焼成によって二酸
化チタン(TiO2)分子内の酸素が欠損し、一酸化チ
タンと二酸化チタンとの中間の性質を有する酸化チタン
が生成され、砥石に導電性が付与されたものと考えられ
る。ちなみに、二酸化チタンを酸素雰囲気中で焼成する
と白色の焼成体が得られ、雰囲気焼成では黒色の焼成体
になることが確認されており、焼成温度が高いほど黒っ
ぽくなったことも確認された。
【0036】(実施例12〜17及び比較例1)導電性
砥粒として平均粒子径1.0μmの炭化チタン(Ti
C)粉末(新日本金属社製)と、非導電性砥粒5として
平均粒子径0.6μmの炭化ケイ素(SiC)粉末(屋
久島電工社製)とを表2に示す配合で秤量した。全粉末
54容量%と水46容量%とをジルコニア製玉石により
1日間混合して分散スラリーを調製した。この時、アミ
ンを添加して弱アルカリ性に調整するとともに、ポリカ
ルボン酸アンモニウム塩を0.4重量%添加した。調整
された分散スラリーの粘度を回転粘度計B型No.3ロ
ーターにより25℃で測定した。
【0037】次に、前記分散スラリーを石膏型(65m
m×65mm×7mm)に流し込み、泥しょう固形鋳込
み成形を行った後に乾燥させて成形体を得た。この成形
体を雰囲気焼成炉PVSG内で、アルゴン雰囲気中11
00、1200、1300℃で各1時間雰囲気焼成を行
うことによって砥石を得た。そして、各砥石を20mm
×2mm×2mmに切断し、その両端をテスターの端子
で挟みこみ、温度20℃における電気抵抗を測定した。
また、1300℃で焼成された砥石の嵩密度をアルキメ
デス法により求めた。結果を表2及び図4に示す。
【0038】
【表2】 その結果、炭化チタンの配合割合が20重量%以下では
電気抵抗が大きすぎて測定することができなかった。炭
化チタンの配合割合が30重量%以上では、焼成温度が
高くなるほど電気抵抗が小さくなった。炭化チタンの配
合割合が50重量%以上では電気抵抗がほぼ100Ω以
下となり良好な導電性が得られた。なお、炭化チタンの
配合割合50重量%は、砥石の固体部の体積に対し約4
0容量%の体積率に相当する。
【0039】(実施例18〜21)導電性砥粒として平
均粒子径1.0μmの炭化チタン(TiC)粉末と、焼
成後導電性砥粒として平均粒子径0.6μmの二酸化チ
タン(TiO2)粉末と、非導電性砥粒5として平均粒
子径0.6μmの炭化ケイ素(SiC)粉末とを表3に
示す配合で秤量した。全粉末54容量%と水46容量%
とをジルコニア製玉石により1日間混合して分散スラリ
ーを調製した。この時、アミンを添加して弱アルカリ性
に調整するとともに、ポリカルボン酸アンモニウム塩を
0.4重量%添加した。調製された分散スラリーの粘度
を回転粘度計B型No.3ローターにより25℃で測定
した。
【0040】次に、前記分散スラリーを石膏型(65m
m×65mm×7mm)に流し込み、泥しょう固形鋳込
み成形を行った後に乾燥させて成形体を得た。この成形
体を雰囲気焼成炉PVSG内で、アルゴン雰囲気中11
00、1200、1300℃で各1時間雰囲気焼成を行
うことによって砥石1を得た。そして、各砥石1を20
mm×2mm×2mmに切断し、その両端をテスターの
端子で挟みこみ、温度20℃における電気抵抗を測定し
た。また、1300℃で焼成された砥石1の嵩密度をア
ルキメデス法により測定した。結果を表3及び図5に示
す。
【0041】
【表3】 その結果、砥粒4の配合割合が20重量%以下では電気
抵抗が大きすぎて測定することができなかった。二酸化
チタンを10重量%配合した場合、1100〜1200
℃では大きな電気抵抗を示したが、1300℃以上の温
度で焼成した場合、電気抵抗が33Ω以下となり良好な
導電性が得られた。二酸化チタンの配合割合が20重量
%以上では焼成温度が1200℃以上で電気抵抗が10
0Ω以下となった。二酸化チタンの配合割合30重量%
以上では1100℃以上の焼成温度で電気抵抗が20Ω
以下となり、極めて良好な導電性が得られた。従って、
導電性砥粒を20重量%以上と、焼成後導電性砥粒を1
0重量%以上とを配合して雰囲気焼成することによっ
て、良好な導電性砥石1を製造することが可能であるこ
とが確認された。
【0042】(実施例22)導電性砥粒として窒化チタ
ン粉末55重量%と、焼成後導電性砥粒として二酸化チ
タン粉末45重量%とを秤量した後、全粉末88重量%
と水12重量%とをジルコニア製玉石により2日間混合
して分散スラリーを調製した。この時、アミンを添加し
て弱アルカリ性に調整した。調製した分散スラリーの粘
度は1320mPa・sであった。次に、前記分散スラ
リーを円盤状石膏型(直径200mm×高さ10mm)
の下面中心部に開口された孔内に流し込み、泥しょう固
形鋳込み成形を行った後に乾燥させて成形体を得た。こ
の成形体を窒素雰囲気中、1130℃にて2時間雰囲気
焼成を行うことによって砥石1を得た。得られた砥石1
には割れやひび等の欠陥が見られなかった。また、この
砥石1の電気抵抗をテスターにて調べたところ、10Ω
以下の良好な導電性が得られた。
【0043】(実施例23及び24)導電性砥粒として
炭化チタン粉末50重量%と、非導電性砥粒5として炭
化ケイ素粉末50重量%とを秤量した後、全粉末84重
量%と水16重量%とをジルコニア製玉石により2日間
混合して分散スラリーを調製した。調製した分散スラリ
ーのスラリー粘度は1520mPa・sであった。次
に、前記分散スラリーを2種類の円盤状石膏型(直径1
60mm×高さ15mm(実施例23)、直径230m
m×高さ16mm(実施例24))の下面中心部に開口
された孔内に流し込み、泥しょう固形鋳込み成形を行っ
た後に乾燥させて成形体を得た。これら成形体をアルゴ
ン雰囲気中、1250℃で1時間雰囲気焼成を行うこと
によって砥石1を得た。得られた砥石1のサイズと重量
から嵩密度を計算するとともに、テスターで電気抵抗を
測定した。その結果、前記分散スラリーの流動性は良好
であり、砥石1に割れ、ひび、目視できる程の気泡は見
られず、極めて良好な砥石1が得られた。また、実施例
23及び24の砥石1の嵩密度は、それぞれ2.29及
び2.30g/cm3であった。電気抵抗は両砥石1と
も100Ω以下であり、良好な導電性を示した。
【0044】(実施例25)導電性砥粒として炭化チタ
ン粉末17.25重量%と、焼成後導電性砥粒として二
酸化チタン粉末20.7重量%と、非導電性砥粒5とし
て炭化ケイ素粉末31.05重量%及び平均粒子径3.
2μmのダイヤモンド砥粒(東名ダイヤモンド工業社
製)31重量%とを秤量した。次に、炭化チタン、二酸
化チタン及び炭化ケイ素を混合した後、分散剤としてア
ミンを添加し、水分量20重量%で1日混合してスラリ
ーを調製した。調製したスラリーにダイヤモンド砥粒と
水を加え、1時間混合して鋳込み用分散スラリーとし
た。
【0045】次に、前記分散スラリーを略矩形状の石膏
型(約95mm×10mm×8mm)に流し込み、泥し
ょう固形鋳込み成形を行った後に乾燥させ、さらにアル
ゴン雰囲気中1310℃で30分間雰囲気焼成すること
によって図2に示されるようなセグメント砥石6を製造
した。なお、前記泥しょう固形鋳込み成形時において、
成形体の密度を向上させる目的で振動を加えながら成形
を行った。また、焼成後の砥石6の嵩密度は2.68g
/cm3、電気抵抗は20Ω以下であった。最後に、得
られた砥石6を8個組合わせ、図2に示される金属製の
台座7の上面にエポキシ系の導電性接着剤8を用いて円
環状に接着固定することによって、電解放電複合研削用
の導電性砥石9を製造した。
【0046】さらに、前記実施形態より把握できる技術
的思想について以下に記載する。 ・ 前記分散スラリー中には焼成後に残存する結合剤を
含まないことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
の導電性砥石。前記分散スラリー中に焼成により消失す
る分散剤又は有機系バインダーを添加させることを特徴
とする請求項1又は請求項2に記載の導電性砥石。前記
分散スラリー中には焼成後に残存する結合剤を使用せ
ず、焼成後は無機砥粒の焼成体のみによって構成したこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の導電性砥
石。
【0047】・ 導電率が100Ω以下であることを特
徴とする請求項1又は請求項2に記載の導電性砥石。 ・ 前記焼成後導電性砥粒を二酸化チタンとすることを
特徴とする請求項1又は請求項2に記載の導電性砥石。
前記焼成後導電性砥粒を酸化亜鉛及び酸化すずから選ば
れる少なくとも1種とすることを特徴とする請求項1又
は請求項2に記載の導電性砥石。前記焼成後導電性砥粒
を酸化亜鉛、酸化すず、酸化ニッケル及び酸化バナジウ
ムから選ばれる少なくとも1種とすることを特徴とする
請求項1又は請求項2に記載の導電性砥石。
【0048】(1) 無機砥粒の焼成体によって構成さ
れた導電性砥石であって、雰囲気焼成後に導電性を発揮
する焼成後導電性砥粒を含有する分散スラリーを用いて
所定形状に成形した後に雰囲気焼成することによって得
られることを特徴とする導電性砥石。このように構成し
た場合、高い導電性を発揮しつつ、被研磨物の表面に対
する金属元素の混入を容易に防止することができるう
え、極めて精度の高い研磨加工を容易に行うことがで
き、さらに製造コストを容易に低減させることができ
る。
【0049】(2) 前記分散スラリー中に導電性砥粒
又は非導電性砥粒を含有させることを特徴とする前記
(1)に記載の導電性砥石。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1及び請求項2に
記載の発明の導電性砥石、並びに請求項3に記載の発明
の導電性砥石の製造方法によれば、高い導電性を発揮し
つつ、被研磨物の表面に対する金属元素の混入を容易に
防止することができるうえ、極めて精度の高い研削・研
磨加工を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の導電性砥石を模式的に示す断面
図。
【図2】 実施例25の電解放電複合研削用導電性砥石
を示す斜視図。
【図3】 実施例1〜11の電気抵抗の測定結果を示す
グラフ。
【図4】 実施例12〜17の電気抵抗の測定結果を示
すグラフ。
【図5】 実施例18〜21の電気抵抗の測定結果を示
すグラフ。
【符号の説明】
1…導電性砥石としての砥石、2…無機砥粒、4…砥
粒、5…非導電性砥粒、6…導電性砥石としてのセグメ
ント砥石、9…導電性砥石としての電解放電複合研削用
導電性砥石。
フロントページの続き (72)発明者 吉田 英穂 愛知県春日井市白山町2−16−16 (72)発明者 戸高 栄弘 岐阜県多治見市下沢町4−41−2 Fターム(参考) 3C063 AA02 BB01 CC02 CC04 CC06 CC19 CC30 EE16 FF01 FF23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機砥粒のみの焼成体によって構成され
    た導電性砥石であって、 導電性砥粒及び雰囲気焼成後に導電性を発揮する焼成後
    導電性砥粒から選ばれる少なくとも1種の砥粒を含有す
    る分散スラリーを用いて所定形状に成形した後に雰囲気
    焼成することによって得られることを特徴とする導電性
    砥石。
  2. 【請求項2】 前記分散スラリー中に非導電性砥粒を含
    有させることを特徴とする請求項1に記載の導電性砥
    石。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の導電性砥
    石の製造方法であって、 導電性砥粒及び雰囲気焼成後に導電性を発揮する焼成後
    導電性砥粒から選ばれる少なくとも1種の砥粒を含有す
    る分散スラリーを用いた泥しょう鋳込み成形法又は加圧
    成形法により所定形状に成形して乾燥させた後、100
    0〜2000℃で雰囲気焼成することを特徴とする導電
    性砥石の製造方法。
JP2002004325A 2002-01-11 2002-01-11 導電性砥石及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3910850B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002004325A JP3910850B2 (ja) 2002-01-11 2002-01-11 導電性砥石及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002004325A JP3910850B2 (ja) 2002-01-11 2002-01-11 導電性砥石及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003205468A true JP2003205468A (ja) 2003-07-22
JP3910850B2 JP3910850B2 (ja) 2007-04-25

Family

ID=27643676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002004325A Expired - Fee Related JP3910850B2 (ja) 2002-01-11 2002-01-11 導電性砥石及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3910850B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012124718A1 (ja) * 2011-03-15 2012-09-20 日本パーカライジング株式会社 固定砥粒ソーワイヤー用電着液
JP2021070091A (ja) * 2019-10-30 2021-05-06 博 石塚 高硬度ダイヤモンド基塊状工具素材およびその製法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012124718A1 (ja) * 2011-03-15 2012-09-20 日本パーカライジング株式会社 固定砥粒ソーワイヤー用電着液
JP2021070091A (ja) * 2019-10-30 2021-05-06 博 石塚 高硬度ダイヤモンド基塊状工具素材およびその製法
JP7473149B2 (ja) 2019-10-30 2024-04-23 トーメイダイヤ株式会社 高硬度ダイヤモンド基塊状工具素材およびその製法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3910850B2 (ja) 2007-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111002235B (zh) 一种新型聚合磨料的制备方法
JP2001246566A (ja) 研削用砥石およびその製造方法並びにそれを用いた研削方法
JPS5924751B2 (ja) 焼結成形体
JP4584971B2 (ja) 研削砥石の製造方法
JP2651831B2 (ja) 超砥粒ホイール及びその製造方法
JPH0380749B2 (ja)
JP2000343438A (ja) ビトリファイド砥石
JP3910850B2 (ja) 導電性砥石及びその製造方法
JPH09125236A (ja) インジウム酸化物系焼結体およびその製造方法ならびにインジウム酸化物系ターゲット
JP3380125B2 (ja) 多孔質超砥粒砥石とその製造方法
CN107186633A (zh) 一种高性能金属结合剂金刚石滚刀及其制备方法
JP2000128625A (ja) アルミナ質セラミックス焼結体及びその製造方法
CN113001418A (zh) 超硬磨料工具的陶瓷结合剂和超硬磨料工具及其制备方法
CN207402672U (zh) 一种高性能金属结合剂金刚石滚刀
JP2000246647A (ja) ビトリファイド超砥粒砥石及びその製造方法
JP2958349B2 (ja) 有気孔研削砥石及びその製造法
JP2004292176A (ja) 複合セラミックスおよびその製造方法
JPH0753256A (ja) アルミナ質複合焼結体及びその製造方法
JPH1094967A (ja) 切れ味に優れた多孔質超砥粒メタルボンド砥石およびその製造法
JPH0688832B2 (ja) 多結晶セラミックス製品及びその製造方法
JP4394784B2 (ja) 炭化珪素焼結体
JPS6131354A (ja) ダイヤモンド焼結体の製造法
JPH0328388B2 (ja)
CN117300923A (zh) 一种多孔质活性金属基金刚石磨粒工具的制备工艺及其应用
JPH0757473B2 (ja) 超砥粒砥石

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040319

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040614

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040617

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20040730

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061027

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070125

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100202

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100202

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130202

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160202

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees