JP2003205034A - 無針注射器のシリンジユニット - Google Patents

無針注射器のシリンジユニット

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JP2003205034A
JP2003205034A JP2002042343A JP2002042343A JP2003205034A JP 2003205034 A JP2003205034 A JP 2003205034A JP 2002042343 A JP2002042343 A JP 2002042343A JP 2002042343 A JP2002042343 A JP 2002042343A JP 2003205034 A JP2003205034 A JP 2003205034A
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clip
piston
unit
syringe unit
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Eisuke Fujimoto
頴助 藤本
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】無針注射器の操作を容易とするばかりでなく、
薬品充填済みシリンジユニットと言う新しい供給方法の
実現を可能とし、更に誤認注射防止や医療管理システム
との連携などを可能とした優れた無針注射器のシリンジ
ユニットを提供する。 【解決手段】シリンジ2側にクリップ孔8、ピストン1
3側にクリップ係止部16を設け、更にクリップ孔を介
しクリップ係止部に装着自在としたクリップ18を設け
てシリンジユニットを構成し、注射操作以前ではクリッ
プを係止部に装着してピストンを固定し、注射操作時に
はクリップを取り去る事でピストンの動きを自由にする
ようにした。更に注射に必要な量より損失量だけ多い薬
液4を充填すると共に、ノズル2を覆うキャップ7を設
けた。また薬液に関する医療デ−タを設けたたデ−タキ
ヤリア等を設けてシリンジユニットを構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】使い捨てのシリンジユニット
1を用いた無針注射器に関し、特にシリンジユニット1
のピストン13の移動を任意に固定できる無針注射器の
シリンジユニット。
【0002】
【従来の技術】本発明の説明で用いる各図面の符号に付
いては作用等が同じものは、説明の重複を避けるために
同じ付番とし、また図面の構成や作用の方向の表現は左
側を前方とし、右側を後方として表現する。
【0003】はじめに図1(従来のシリンジユニットと
駆動ユニットを説明する断面図である)と図2(従来の
シリンジ側装着部を説明する部分斜視図である)と図3
(従来の薬液充填操作を説明する部分断面図である)と
図4(従来の注射作用を説明する部分断面図である)を
用いて従来の無針注射器のシリンジユニット1と、それ
に関係する駆動ユニット20の構造と作用を説明する。
【0004】従来の無針注射器のシリンジユニット1
は、図1のように先端にノズル3を有するシリンジ2
と、シ−ル部材14(例えばオ−リングなど)を設けた
ピストン13と、後述するキャップ7より構成されてい
る。このシリンジユニット1は滅菌処理後、点線で示す
ような外部と遮断した樹脂フイルムの滅菌梱包33に入
れられて使用者に供給されていた。(図1以後の図面で
は滅菌梱包33の図は説明の簡素化の為に省略する。)
【0005】前記のキャップ7はノズル3の先端を機密
に保持する様に内部に弾性部材11(例えばゴム板)を
設けている。このキャップ7はシリンジ2の前方外周に
設けた外径が大きなフランジ状のキャップ係止部6によ
り装着自在に取り付けられる。このキャップ7は図では
ネジで取り付ける構造となっているが、鈎状で侠持する
構造のものもある。
【0006】シリンジ2の後方には外径の大きなフラン
ジ状のシリンジ側装着部5が設けられている。一方、駆
動ユニット20には駆動側装着部22が設けられていて
前記シリンジ側装着部5でシリンジ2を着脱自在に装着
可能としている。
【0007】次に装着部5・22の構造の補足説明をす
る。シリンジ2の外周に部分的に設けられたカム装着部
5Aやネジ装着部5Bが知られている。また本発明者の
出願人が出願した特願2000−403954や特願2
001−212801や特願2001−204037な
どで知られているチャツク機構で拘止するチャツク装着
部5Cなどが知られている。
【0008】また駆動ユニット20側には、ピストン1
3を高圧で駆動する為のドライブシャフト21の先端に
ピストン13を一体に係止する為のシャフト側連結部2
3が設けられている。更にシリンジユニット1側には、
前記のシャフト側連結部23に係止する為のピストン連
結部12がピストン13の後方に設けられている。
【0009】これらのシリンジユニット1は駆動ユニッ
ト20の前方より挿入して駆動側装着部22に装着する
とピストン側連結部12とシャフト側連結部23が一体
に係止されてドライブシャフト21の動きによりピスト
ン13は前後出来るようになる。
【0010】注射の準備段階ではドライブシャフト21
を図3の様に後退させる事でピストン13を後退させ、
ノズル3よりシリンジ2の内部に薬液4を充填する。し
かる後にドライブシャフト21を高圧で図4の様に押し
出しピストン13を前進させて注射作動させる。
【0011】この高圧駆動でのシリンジ2の耐圧構造
は、シリンジ側装着部5を含めシリンジ2の前方部分の
シリンジ前方ブロック9に高圧が掛かるので強度を十分
配慮した構造で構成されている。(例えばシリンジ2の
肉厚を厚く設計する。)
【0012】一方シリンジ側装着部5の後方のシリンジ
後方ブロック10は、ピストン連結部12がシャフト側
連結部23に一体に係止してピストン13を案内するよ
うに筒状で構成されており、注射時には、このシリンジ
後方ブロック10は(薬液4が充填された状態ではピス
トン13が前方に移動しているので)前記のような高圧
が掛かる事がない。従って前記の案内に耐えうる程度の
低い強度で設計出来る。
【0013】一方ピストン13では、注射する時にはシ
−ル部材14の前方側で薬液4が高圧に押圧される。シ
−ル部材14より後方側のピストン後方ブロック17部
分には薬液4が触れる事が無い。
【0014】この様に作用し構成されたシリンジユニッ
ト1が、使用者に滅菌梱包33で包まれて供給されてい
た。従って使用者は梱包を開けて、注意深くピストン側
連結部12をシャフト側連結部23に係止した後にシリ
ンジ側装着部5を駆動側装着部22に装着する。
【0015】次に薬液4の充填操作に付いて補足説明す
る。図3の様にキャップ7を外し、薬液バイアル28を
キャップ係止部6を利用して格別なアダプタ−27を用
いてノズル3の先端に装着し、ドライブシャフト21を
移動させてノズル3より薬液4をシリンジ2の内部に充
填していた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】(課題1)従来のピス
トン13はシ−ル部材14により前後方向の移動が支え
られているだけなので、シリンジユニット1の装着時
に、シャフト側連結部23にピストン側連結部12を係
止する操作で、シリンジ2の押しつけ方向が傾いたり、
過度の力が掛かるとピストン13がシリンジ2の奥深く
前進してしまい永久に係止出来なくなる、従って高価な
シリンジユニット1を捨てて、新しいシリンジユニット
1で再挑戦する必要が発生する危険があつた。
【0017】(課題2)前記の課題1を解決するものと
して本発明者が出願した特願2001−204037が
知られている。この方法はシリンジ後方ブロック10の
外にでているピストン後方ブロック17に格別なクリッ
プを着脱自在に取り付けて、ピストン13が前記係止時
には絶対に前進しないように構成して、シリンジユニッ
ト1の装着を容易にしたものである。
【0018】しかし滅菌梱包よりシリンジユニット1を
取り出した時に、誤ってピストン13を後退させてしま
うと、ピストン13が抜け落ちてしまう危険があった。
抜け落ちたピストン13を元に戻す事は容易であるが、
この作業は手で触れたりするために滅菌の確保が困難と
なる(滅菌された手袋を用い注意深くアルコ−ル消毒な
ど行う必要がある)。またシリンジユニット1の供給の
際には輸送中の振動でこのピストン13の後退を防ぐ様
に滅菌梱包33自体に確実に後退防止をする構造を工夫
する必要があった。
【0019】(課題3)従来の無針注射器では注射時に
いちいちノズル3より薬液4を慎重に充填する面倒な操
作が必要があり、忙しい医師などからは短時間で出来る
方法が求められていた。
【0020】(課題4)またその薬液4の充填操作はノ
ズル3より薬液4を引き込むために格別なアダプタ−2
7や薬液バイアル28を必要としていた。 前記のアダ
プタ−27はシリンジユニット1と同様に滅菌梱包され
ていて、使用後は滅菌の観点より再使用しないように薬
液バイアル28と共に医療廃棄物として廃棄するように
構成されていた。
【0021】このような薬液4の充填操作の面倒をなく
す事や、前記アダプタ−や薬液バイアルの廃棄をなくす
事などを配慮すると、予めシリンジユニット1に薬液4
を充填して使用者に供給する事が可能となれば、この課
題3〜4が解決出来る事になる。また滅菌されたアダプ
タ−27などが無ければ、無針注射器のシステム全体の
価格を廉価にする事も可能となる。
【0022】しかし従来のシリンジユニット1に予め薬
液4を充填して供給した場合は、輸送中の振動で薬液4
の流失の危険があった。即ちキャップ7によりノズル3
は封止されているので内部圧力が変化しない限りは薬液
4の前方への流失は防止出来る。
【0023】しかしピストン13は容易に移動する(特
願2001−204037では後退方向に移動する)の
で、シリンジ2の内部圧力が振動で変化して少しずつ薬
液4が流失したり、外部振動が後方に強く働くとピスト
ン13が後方に外れてしまい後方より薬液4の流出の危
険があったので、薬液4の充填済みのシリンジユニット
1の使用者への供給(流通を含め)の可能性が無かっ
た。
【0024】(課題5)従来はアダプタ−27に取り付
けられたバイアル28のラベル26に薬液4のアナログ
医療デ−タ24(薬液4の種類や内部容量等を表すアナ
ログ的な文字)が記載されていたので、医師が薬液4の
充填時にいちいち目視で確認して、注射する事により誤
認注射は防止できた。
【0025】薬液充填済みのシリンジユニツト1の場合
も同様に滅菌梱包33にアナログ医療デ−タ24を記載
して防止する方法がある。しかしこの場合複数のシリン
ジユニット1を同時に滅菌梱包33より取り出してしま
うと、その個々のシリンジユニット1のアナログ医療デ
−タ24が不明となり誤認注射の危険がでてくる。よっ
てこの危険を出来るだけ簡単な方法で防止する事も求め
られていた。
【0026】この様に従来のシリンジユニット1はピス
トン13の前後方向の固定が出来なかった為に課題1〜
課題4を抱えていた。更に前記の課題が解決されても課
題5の様な問題も同時に解決する必要があった。
【0027】
【課題を解決する手段】この様な多くの課題を本発明は
以下のようにして解決する。以下添付図を用いて簡単に
説明する。
【0028】請求項1記載のように、シリンジ2側に
は、シリンジ側装着部5とシリンジ2の後方端との間の
シリンジ後方ブロック10に貫通した孔状のクリップ孔
8を設け、またピストン13側には、シ−ル部材14と
ピストン13の後方端の間のピストン後方ブロック17
にクリップ係止部16を設け、更にクリップ孔8を介し
てクリップ係止部16に装着自在としたクリップ18を
設けてシリンジユニット1を構成する。
【0029】この様に構成する事により注射操作以前で
は、クリップ孔8を介してクリップ係止部16にクリッ
プ18を装着してピストン13の動きを固定し、注射操
作時にはクリップ18を取り去る事でピストン13の動
きを自由に出来る。
【0030】従って使用者へのシリンジユニット1の供
給時にはピストン13はクリップ18により前後方向に
固定されているので、注射準備でピストン側連結部12
にシャフト側連結部23を押圧しても逃げる事無く確実
に一体に連結する事が出来る。しかる後にクリップ18
を外してシリンジ側装着部5を駆動側装着部22に装着
する。従ってピストン13の前後の移動は自由になり、
ピストン13はドライブシャフト21で薬液4の充填や
高圧駆動による注射等の操作を容易とすることが出来
る。
【0031】この構造は単純な構造で廉価に構成でき、
且つ確実にピストン13の移動を係止自在に設定でき
る。
【0032】クリップ18で固定されたピストン13を
設けたシリンジユニット1は確実にピストン13の移動
を係止自在に設定できるので、請求項2のように注射に
必要な量より所定損失量だけ多い薬液(4)を予め充填
すると共に、ノズル(2)の前面部を覆うキャップ
(7)を設けて、薬液充填済みのシリンジユニット1を
構成する。
【0033】この様に構成するので、供給輸送での振動
変化があってもピストン13は固定されているので薬液
4の流失を防ぐ事が出来、安心して薬液4を充填したシ
リンジユニット1を使用者に供給する事が出来る。
【0034】従って、このシリンジユニット1を使用者
は滅菌梱包33からを取り出し駆動ユニット20に装着
し、直ちに注射に供する事が出来る。従来の様な薬液4
の慎重な充填操作や、アダプタ−27や薬液バイアル2
8の組み立て(組み立て部品の対向面のアルコ−ル消毒
など含む)などの面倒な操作は不要となる。また同時に
アダプタ−27や薬液バイアル28が無くても良いので
無針注射器のシステム価格を廉価にすることが出来る。
【0035】請求項3記載の様に、充填する薬液4に関
するアナログ医療デ−タ−24(アナログ的な文字・数
字のデ−タ)を記載したタグ25あるいはラベル26を
設け、供給時にシリンジ2に前記タグ25あるいはラベ
ル26を添設してシリンジユニット1を構成する。
【0036】この様に構成するので滅菌梱包33より取
り出したシリンジユニツト1には前記タグ25あるいは
ラベル26が添設されているので、アナログ医療デ−タ
24を注射直前まで確認出来、誤認注射等の医療ミスを
防止する事が出来る。
【0037】請求項4記載のシリンジユニット1におい
て、充填する薬液4に関するデジタル医療デ−タ−32
を記載したタグ25あるいはラベル26あるいはデ−タ
キヤリア31を設け、供給時にシリンジ2に前記タグ2
5あるいはラベル26あるいはデ−タキヤリア31を添
設してシリンジユニット1を構成する。
【0038】このデジタル医療デ−タ32はデジタルの
バ−コ−ドやデ−タ−キャリア31のメモリデ−タとし
て少なくとも薬液4の充填量や種類を設ける。また対応
する患者や医師の名前を設けても良い。またこのデジタ
ル医療デ−タ32はデ−タ−読みとり用のリ−ダで読み
とり医療管理システムと連携して誤認注射を防止出来
る。(バ−コ−ドのデジタル医療デ−タ32とアナログ
の医療デ−タとを併記しても良い。)
【0039】請求項3〜4記載のアナログ医療デ−タ2
4あるいはデジタル医療デ−タ32がタグ25やデ−タ
−キャリア31に記述されている場合はクリップ18に
てシリンジ2に添設するかバンド30でシリンジ2に添
設する。更に前記医療デ−タ24・32がラベル26に
記述されている場合はシリンジ2の外周の一部に添設す
る。この場合はシリンジ2の先端の薬液4に混入した空
気が目視判別出来る様に一方を開けて張り付ける。
【0040】この様にシリンジユニット1を構成するの
で前述の多くの課題を解決した優れた無針注射器のシリ
ンジユニツトを提供出来る。
【0041】
【発明の実施の形態】最も最良と考える本発明の実施の
形態を各実施例図面に基づいて、その構成と作用と効果
を具体的に説明する。また説明の重複を避けるために従
来と同じ構造や作用の部分の説明は省略する。
【0042】はじめに請求項1記載のクリップ18によ
りピストン13の移動を固定自在としたシリンジユニッ
ト1の構造について図5(部分拡大斜視図を含む第1の
実施例の説明断面図である)と図6(部分拡大斜視図と
後方外観図を含む第2の実施例の説明断面図である)を
用いて説明する。
【0043】筒状のシリンジ2とノズル3とピストン1
3とシリンジ側装着部5とを設けた使い捨てのシリンジ
ユニット1と、前記ピストン13を高圧駆動する駆動ユ
ニット20とで構成された従来の無針注射器において、
そのシリンジユニット1に以下の構成を新たに設ける。
【0044】シリンジ2側には、シリンジ側装着部5と
シリンジ2の後方端との間のシリンジ後方ブロック10
に貫通した孔状のクリップ孔8を設け、またピストン1
3側には、シ−ル部材14とピストン13の後方端の間
のピストン後方ブロック17にクリップ係止部16を設
け、更にクリップ孔8を介してクリップ係止部16に装
着自在としたクリップ18を設けてシリンジユニット1
を構成する。
【0045】図5の第1の実施例では、棒状の金属線
(ステンレス・バネ鋼等)でクリップ18を設け、その
クリップ18が挿入できる大きさの貫通孔でシリンジ後
方ブロック10にクリップ孔8を設ける。更に前記クリ
ップ18が挿入可能な大きさの貫通孔でピストン後方ブ
ロック17にクリップ係止部16を設ける。
【0046】このように構成したピストン13をシリン
ジ2に挿入してクリップ孔8とクリップ係止部16が一
致するように位置決めして、クリップ18を装着する。
その後でシリンジ2の前方にキャップ7を装着し、滅菌
梱包33に入れてシリンジユニット1を完成させる。
【0047】図6の第2の実施例では、U字状の弾性体
の金属線(ステンレス・バネ鋼等)でクリップ18を設
け、シリンジ後方ブロック10に、クリップ18が挿入
できる幅の溝状の貫通孔のクリップ孔8を設ける。更に
ピストン後方ブロック17の外周に前記クリップ18が
侠持出来る幅と深さの溝でクリップ係止部16を設け
る。
【0048】このように構成したピストン13をシリン
ジ2に挿入してクリップ孔8とクリップ係止部16が一
致するように位置決めして、クリップ孔8を介してクリ
ップ18でピストン13を侠持する。その後でシリンジ
2の前方にキャップ7を装着して滅菌梱包33に入れて
シリンジユニット1を完成させる。
【0049】この様にして構成されたシリンジユニット
1は駆動ユニット20に図7(本発明のピストンとドラ
イブシャフトの連結操作を説明する部分断面図である)
と図8(本発明のシリンジと駆動ユニットの装着操作を
説明する部分断面図である)に示すように装着操作して
使用される。
【0050】即ち、はじめ滅菌梱包33よりシリンジユ
ニット1を取り出して、図7の様にシリンジユニット1
を駆動ユニット20の前面に挿入してピストン側連結部
12とシャフト側連結部23とを係止させる。この場合
クリップ18があるのでピストン13がシリンジ2の奥
深く前方に移動して係止に失敗する事は無い。従って従
来のように慎重に気配りして操作する必要は無く、容易
に確実に係止が出来る。
【0051】前記の係止が終了した段階でクリップ18
を引き抜く。その後に更にシリンジユニット1を駆動ユ
ニット20に挿入する事で、シリンジ側装着部5と駆動
側装着部22によりシリンジユニット1は駆動ユニット
20に固定される。この時ピストン13は前進するの
で、この時点でキャップ7は取り外す。
【0052】この様に操作する事でシリンジユニット1
は駆動ユニット20に固定されるので以下の注射の操作
は従来通りに操作出来る。この固定操作では注射に関係
する重要な部分の滅菌処理が確保されているので、特に
このためのアルコ−ル消毒は不要である。(クリップを
手で触れるが、薬液4が触れる事のないピストン後方ブ
ロック17にあるので感染に無関係である。)またクリ
ップ孔8をシリンジ後方ブロック17に設けるので注射
時の高圧駆動でもシリンジ2が破裂して壊れるような事
が無い。
【0053】図5〜図8ではシリンジ2の内部に薬液4
が記載されているが、従来技術で説明したようなノズル
3より薬液4を充填する従来の操作ではシリンジ2の内
部の薬液4の図面での記載は不要で、この時点では薬液
4はシリンジ2の中には無い。(請求項2〜4の説明で
図面を共用する為に薬液4は図面に記載してある。)
(図7〜図8ではクリップ18が図5で説明した棒状の
ものを示しているが図6のU字状の侠持するタイプのク
リップ18でも同様な操作となる。)
【0054】次に請求項2記載の薬液4を内装したシリ
ンジユニツト1について図5・図7・図8を用いて第1
の実施例で説明する。(第2の実施例も図6に示すよう
に基本的には第1の実施例と類似な構造と操作になるの
で重複を避けるためにここでの説明は省略する)
【0055】図5の第1の実施例のようにシリンジユニ
ット1は、ピストン13をクリップ18で固定するよう
に設け、またノズル先端にはキャップ7を設ける。この
様に情成するので、薬液4を予めシリンジユニット1に
充填して使用者に供給しても、(輸送中の振動を受けシ
リンジ2の中の内圧変化が発生しないので)薬液4は流
失する事が無い。
【0056】この薬液4の充填方法は、ピストン13を
挿入する以前にシリンジ2の後方より薬液4を充填し、
その後にピストン13を装着し、キャップ7を設けた
後、クリップ18でピストン13を固定しても良い。
【0057】またピストン13のピストン側連結部12
に係止出来る充填専用のシャフトを設け、このシャフト
を移動してピストン13を後退させてノズル3より薬液
4を充填し、その後にクリップ18でピストン13を固
定しても良い。いずれの充填操作も滅菌保証された工場
や作業場で操作され、シリンジユニット1として滅菌梱
包33に入れて完成する。
【0058】その薬液4の充填量について次に説明す
る。患者に対応して定められた1回の注射に必要な量
(例えばインスリンU−40で15単位など注射に指定
された量)が充填量の基準になる。次に薬液4の所定の
損失量に付いて説明する。(イ)注射の準備段階ではシ
リンジ2の中に混入した空気の気泡などを追い出す操作
が行われるので、その操作で薬液4も同時にわずか失わ
れる。
【0059】(ロ)またシリンジユニット1を駆動ユニ
ット20へ装着する操作の時に薬液4はわずか失われ
る。(ハ)またピストン13は注射の最後でシリンジ2
を突き破らない様にノズル3のわずか手前で停止する様
に構成されているので、シリンジ2の内部にはわずかな
薬液4が残り損失となる。従って(イ)・(ロ)・
(ハ)の損失の合計が所定の損失量となる。(例えばそ
の量は3単位となる。)
【0060】よって注射に必要な量より所定の損失量だ
け多い薬液量(例えば充填量は15+3=18単位とな
る。)を充填するようにする。この様にして薬液4がシ
リンジ2の内部に図5の様に充填され使用者に供給され
る。(注射用アンプル充填で良く知られている減圧室で
の充填操作は、空気混入(気泡)を少なく出来、また輸
送中の気圧変化も少なく出来るので好ましい。)
【0061】この薬液4の充填されたシリンジユニット
1は滅菌梱包33より取り出されて、ピストン13はド
ライブシャフト21に図7のように係止され、シリンジ
ユニット1は図8のように駆動ユニット20に装着し注
射操作に供する。
【0062】この様に薬液4入りのシリンジユニット1
は使用者側での面倒な充填操作が不要になる。従って忙
しい医師などの負担を軽減出来る。またシリンジユニツ
ト1を駆動ユニット20に取り付けるだけで直ちに注射
出来るので医師の作業効率を上げられる。
【0063】更に充填量が予め決められて供給されるの
で充填操作での誤りもなくす事が出来る。更に薬液バイ
アル28やアダプタ−27が不要となるので無針注射器
のシステム価格を廉価に供給できる。更に薬液バイアル
28やアダプタ−27が無いので医療廃棄物は小さなシ
リンジユニット1だけになり自然環境にも優しい無針注
射器とする事が出来る。
【0064】次に請求項3と請求項4記載の充填する薬
液4に関するアナログ医療デ−タ−24とデジタル医療
デ−タ32を記載したタグ25あるいはラベル26の添
設に付いて、第3の実施例の図9(第3の実施例の説明
外観図である)と第4の実施例の図10(第4の実施例
の説明外観図である)および第5の実施例の図11(第
5の実施例の説明外観図である)と第6の実施例の図1
2(第6の実施例の説明外観図である)とを用いて説明
する。
【0065】ここでは説明の重複を避けるためにアナロ
グ医療デ−タ−24とデジタル医療デ−タ32を併設し
た例で説明するが、アナログ医療デ−タ−24とデジタ
ル医療デ−タ32のいずれか1つを選択したものとして
も良い。
【0066】図9〜図12のシリンジユニット1は、請
求項2記載のシリンジユニット1を用い、充填する薬液
4に関するアナログ医療デ−タ−24とデジタル医療デ
−タ−32とを併設したタグ25あるいはラベル26を
設け、供給時にシリンジ2に前記タグ25あるいはラベ
ル26を添設してシリンジユニット1を構成する。
【0067】はじめにアナログ医療デ−タ24とデジタ
ル医療デ−タ32に付いて説明する。薬液の種類や充填
量や製造年月日など注射に必要な注意事項などの医療デ
−タは従来では薬液バイアル28などのラベルやケ−ス
に記載されていた。よって医師は薬液4の充填の時にこ
れらを目視確認して注射をしていた。
【0068】本発明のアナログ医療デ−タ24あるいは
デジタル医療デ−タ−32は前記の薬液バイアル28の
ラベルやケ−スと同様に薬液4の名前や基準単位や充填
量のデ−タを含むものである。また製造年月日や製造会
社名などや患者名や担当医師名など医療管理上必要なデ
−タ−を含めても良い。
【0069】またこれらの記述はアナログ医療デ−タ2
4ではアナログ的に(目視判別可能な)文字や数字で記
載する。デジタル医療デ−タ32はバ−コ−ド(一次元
バ−コ−ドでも良いが図では容量の大きな2次元バ−コ
−ドとしている)で記述する。
【0070】図9の第3実施例では、ピストン13を侠
持し固定可能な板状の樹脂でクリップ18を設け、その
クリップ18の一方の延長上の折れ曲がった広い面のタ
グ25に前記のアナログ医療デ−タ24とデジタル医療
デ−タ32を文字・数字とバ−コ−ドで記載する。従っ
てクリップ18を侠持させる事で同時にタグ25がシリ
ンジユニット1に添設されるようになる。
【0071】図示は略すが図5や図6のような針金状の
クリップ18の場合はタグ25の一部に孔を開けて、そ
の孔にクリップ18を通し、そのクリップ18でピスト
ン13を係止すると、シリンジユニット1にタグ25が
添設出来る。また図示省略するがタグ25を細いバンド
30でクリップ18に止めて、同様にシリンジユニット
1にタグ25を添設しても良い。
【0072】この様にして構成されるのでクリップ18
を抜き取る注射直前まで、薬液4の充填されたシリンジ
ユニット1のアナログ医療デ−タ24やデジタル医療デ
−タ32を医師は確認できる。
【0073】例えば医療現場で薬液4の種類の異なる複
数本のシリンジユニット1を滅菌梱包33や外箱より取
り出して医師に同時に供給した場合でも、個々のシリン
ジユニット1のアナログ医療デ−タ24やデジタル医療
デ−タがタグ25で分かるので誤って違う薬液4を注射
する様な誤認注射の危険を避ける事が出来る。(デジタ
ル医療デ−タ32はバ−コ−ドリ−ダを用いて判別す
る。)
【0074】またデジタル医療デ−タ24の場合は電子
カルテ(コンピュ−タによる治療管理デ−タ)として直
ちに入力でき、そのデ−タを読みとる事により治療現場
での誤認注射防止の自動判断も可能となり、誤った時に
は直ちに医師に警告を発する事も出来る。
【0075】次にアナログ医療デ−タ24とデジタル医
療デ−タ32(バ−コ−ド)を記載したラベル26を薬
液4を充填したシリンジユニット1に直接添設したもの
に付いて第4の実施例の図10で説明する。
【0076】無針注射器のシリンジ2では、キャップ係
止部6とシリンジ側装着部5とシリンジ後方ブロック1
0は、キャップ7や駆動ユニット20が接触するので、
この部分にはラベル26を張り付ける事は出来ない。従
って図10のようにシリンジ側装着部5とキャップ係止
部6との間の筒状のシリンジ2の外周にラベル26を貼
り付ける。
【0077】また無針注射器ではシリンジ2に混入した
空気を排除する操作が必要となる。その為にラベル26
の張り方は、シリンジ2の先端の薬液4に混入した空気
が目視判別出来る様に少なくも先端付近の一方が見える
様に開けて、シリンジ2に部分的に張り付けて添設す
る。
【0078】この様にして構成するのでアナログ医療デ
−タ24の場合はラベル26を目視確認する事で誤認注
射を防止出来る。またデジタル医療デ−タ32の場合は
バ−コ−ドリ−ダで読み込み、前述のタグ25の様に電
子カルテや誤認注射防止の自動判断などが可能となる。
【0079】またラベル26は使用後にシリンジ2より
剥がす事が無いので、もしも医療事故が起きた場合に
は、シリンジユニット1の医療廃棄処理までの使用後の
流れなどの経過追跡なども可能となる。
【0080】図10のデジタル医療デ−タ32はシリン
ジ2の外周に張り付けるので曲面の画像となる。従って
この曲面状の画像を補正する格別な変換補正装置や回転
して読み込む格別な装置を用いることで、2次元バ−コ
−ドでも読みとり可能である。また十分他の方法で管理
が行き届いていて、デ−タ量が少なくて良い場合は1次
元バ−コ−ドとするとバ−コ−ドリ−ダ−を廉価に出来
る。
【0081】次に図11の第5の実施例で2次元バ−コ
−ドの面を平らにして読みとり易くした例を説明する。
シリンジ側装着部5とキャップ係止部6との間の筒状の
シリンジ2の外周の一部分にラベル26の一部分を巻き
付け張り付けて添設する。従ってラベル26の残る部分
はシリンジ2の外部で平面のままとなるようにする。
【0082】この平面にデジタル医療デ−タ32を設
け、他の曲面に曲げられている部分にはアナログの文字
デ−タを構成する。(アナログ医療デ−タ24を前記平
面に設け、曲面で張り付ける部分は白紙などとしても良
い)
【0083】この様にラベル26は構成するのでデジタ
ル医療デ−タ24の部分は平面であるので2次元バ−コ
−ドであってもデ−タ読みとりは補正等の装置なし(廉
価なバ−コ−ドリ−ダ)でも正しく読みとる事が出来
る。
【0084】またラベル26に図11の様にミシン目2
9を設けて注射終了した時にミシン目29よりデジタル
医療デ−タ24の部分を切り取りカルテなどに張り付け
て治療デ−タ記録としても良い。
【0085】図12の第6の実施例では、シリンジ側装
着部5とキャップ係止部6との間の筒状のシリンジ2の
外周の一部分にタグ25でデジタル医療デ−タ24を添
設した例を説明する。
【0086】アナログ医療デ−タ24とデジタル医療デ
−タ24(バ−コ−ド)とを設けた厚手の紙で作ったタ
グ25の一部に柔軟な帯状のバンド30を設け、このバ
ンド30をシリンジ側装着部5とキャップ係止部6との
間の筒状のシリンジ2の外周を一周するようにわずか隙
間が開く様に緩く取り付ける。
【0087】この場合はバンド30は柔軟であるのでタ
グ25は自由に移動でき、従ってタグ25を取り付けた
ままで注射操作しても邪魔にならないメリットがある。
【0088】図9〜図12の各実施例の説明では前述し
たようにアナログ医療デ−タ24とデジタル医療デ−タ
32の両者に付いてのシリンジユニット1への添設方法
を説明した。
【0089】シリンジユニット1の使用者が糖尿病のよ
うな自宅治療の患者の場合は、バ−コ−ドリ−ダ−など
の設備が無いのでタグ25やラベル26への医療デ−タ
の記録はアナログ医療デ−タ24を主に表示するように
しても良い。設備の置ける病院では電子カルテなどとの
連携によりデジタル医療デ−タ32を主に設けるように
しても良い。いずれにしても誤認注射を容易に防止出来
る。
【0090】次に請求項4記載のようにデジタル医療デ
−タ−32を設けたデ−タキャリア31を添設したシリ
ンジユニット1に付いて、図13(第7の実施例の説明
外観図である)の第7の実施例と、図14(第8の実施
例の説明図で、1部分の断面図を含む外観図である)の
第8の実施例とで説明する。
【0091】デジタルデ−タをライタ−で記憶させた
り、リ−ダ−でそのデ−タを近接させるだけで読み出す
事が出来る小型のタグ状のデ−タキャリア31が知られ
ている。シリンジユニット1に薬液4を充填した際に、
そのシリンジユニット1に関するデジタル医療デ−タ2
4をライタ−でデ−タキャリア31に記憶させる。
【0092】記憶したデ−タキャリア31をシリンジユ
ニット1のクリップ18に取り付ける。あるいは図中の
点線で示すようにシリンジ側装着部5とキャップ係止部
6との間の筒状のシリンジ2の外周にバンド30で取り
付ける。この様に構成してデ−タキャリア31を添設し
たシリンジユニット1を滅菌梱包33に入れて完成さ
せ、使用者に供給する。
【0093】従って滅菌梱包33に入っている時から注
射操作まで、リ−ダに近接するだけでシリンジユニット
1のデジタル医療デ−タ32をいつでも掌握する事が可
能となり、電子カルテへの入力や誤認注射防止が自動的
に行える。使用後の医療廃棄処理の際にデ−タキヤリア
31は簡単に外せるので回収して再利用する事も出来
る。(再利用はシリンジユニット1を廉価に抑えられ、
また廃棄物を少なく出来る。)
【0094】次に図14の第8の実施例に付いて説明す
る。デジタル医療デ−タ32を記憶させたデ−タキヤリ
ア31を設け、キャップ7の前方中央にめくら孔状の装
着部を設け、前記キャップ7の装着部にデ−タキャリア
31を設ける。次にこのキャップ7をキャップ係止部6
に装着するようにして、シリンジユニット1にデ−タキ
ャリア31を添設する。
【0095】即ちシリンジユニット1に薬液4を充填し
た際に、前記のデ−タキャリア31にデジタル医療デ−
タ32をライタ−で記憶させる。しかる後キャップ7を
取り付けてシリンジユニット1は滅菌梱包33に入れら
れて完成する。
【0096】従って滅菌梱包33に入っている時から注
射でキヤップ7を外すまで、シリンジユニット1のデジ
タル医療デ−タ32をいつでも(リ−ダに近接する事
で)掌握する事が可能となり電子カルテへの入力や誤認
注射の防止の警告などの病院での医療管理を自動的に行
う事が出来る。また図示は省略するが図13・図14の
デ−タキャリア31の表面にアナログ医療デ−タ24を
記載した小型のラベル26を張り付けても良い。
【0097】この様に本発明は構成し作用するので、多
くの課題を解決した優れた無針注射器のシリンジユニッ
トを提供出来る。
【0098】
【発明の効果】第1〜第8の実施例で作用と効果の詳細
を述べたので、ここではそれらの効果を列挙して簡単に
説明する
【0099】請求項1記載のシリンジユニット1はシリ
ンジ2とピストン13をクリップ18で係止しピストン
13の移動を止めてあるので、滅菌梱包33よりシリン
ジユニット1を不用意に取り出してもピストン13が抜
け落ちて落下する事がない、よって滅菌状態が注射の最
後まで保たれる。
【0100】シリンジユニット1の駆動ユニット20へ
の取り付け操作でもピストン13が移動する事が無いの
で、確実にピストン13とドライブシャフト21を連結
させる事が容易に出来る。またこの連結操作での失敗が
無いのでシリンジユニット1の無駄をなくす事が出来
る。
【0101】このシリンジユニット1はピストン13の
移動が無いので請求項2記載のようにキヤップ7でノズ
ル3を封止するだけで予め薬液4を充填して使用者に供
給するシリンジユニット1とする事が出来る。また供給
中の輸送で振動を受けても、シリンジ2内の薬液4への
圧力変化が無く、(ピストン13の移動変化がないの
で)薬液4の流失の心配は無い。
【0102】また注射に必要な量より所定の損失量だけ
多い薬液量を充填するので、各操作や機器の安全性など
の為の薬液4の損失があっても必要な量を正しく注射来
る。
【0103】慎重に充填操作をしなければならなかった
従来のものに比べ、薬液充填済みのシリンジユニット1
を駆動ユニット20に取り付けて直ちに注射できるの
で、医師の操作負担を軽減でき、また充填誤りも防げ、
更に注射時間も短縮でき医師の効率を上げられる。特に
集団ワクチン投与などの時には好適な無針注射器とな
る。
【0104】薬液4を予め充当して供給できるので付属
品となる薬液バイアル28やアダプタ27が不要となり
無針注射器のシステム全体を廉価に提供出来る。また前
記の付属品は医療廃棄物となっていたが、これらの廃棄
がなくなり自然環境保護に役立つ。
【0105】薬液4を充填して供給するシリンジユニッ
ト1に請求項3記載のようにアナログ医療デ−タ24を
設けたタグ25あるいはラベル26をシリンジユニット
1に添設する事により、シリンジユニット1を滅菌梱包
より取り出してしまっても、目視判断でシリンジ2の薬
液4の医療デ−タが判り誤認注射を防止出来る。特に慣
れない自宅治療の患者が複数の種類や量の異なる薬液4
を注射する場合、誤って滅菌梱包よりシリンジユニット
1を出してしまった時などの誤認注射を防げる。
【0106】クリップ18にタグ25を設けシリンジユ
ニット1に添設したたものは注射の際にタグ25を取り
外す事になり通常の廃棄物として処理出来る。
【0107】シリンジ2の内部の先端などが良く見える
よう配慮してシリンジユニット1の一部分にタグ25や
ラベル26を添設するので、シリンジ2内部の薬液4や
気泡を目視でき操作が容易になる。
【0108】薬液4を充填して供給するシリンジユニッ
ト1に請求項4記載のようにデジタル医療デ−タ31を
設けたタグ25あるいはラベル26あるいはデ−タキャ
リア32をシリンジユニット1に添設する事により、リ
−ダで読み込む事でシリンジ2内の薬液4の医療デ−タ
が判り誤認注射を防止出来る。
【0109】デジタル医療デ−タ32をタグ25あるい
はラベル26にバ−コ−ドで設けバ−コ−ドリ−ダ−で
デ−タを読み込む事により自動的に誤認注射判断を警告
する装置を作動できる。またこの操作で電子カルテなど
の治療管理や医療管理システムに自動的にあわせて入力
する事が出来、医師の負担を軽減出来る。
【0110】デジタル医療デ−タ32をデ−タキャリア
31に設け、シリンジユニット1をリ−ダ−に近接させ
るだけでデ−タを読み込む事が出来るので、自動的に誤
認注射判断を警告する装置を作動させる事ができる。ま
たこの操作で電子カルテなどの治療管理や医療管理シス
テムに自動的に入力する事も出来、医師の負担を軽減出
来る
【0111】デ−タキャリア31は小型化できるのでク
リップ18やシリンジ2やキャップ7に設けシリンジユ
ニット1に容易に添設出来る。またデ−タキャリア31
は回収して再利用する事でシリンジユニット1を廉価に
する事も可能である。
【0112】デ−タキャリア31の場合は滅菌梱包33
に入っている状態でも内装されたシリンジユニット1の
デジタル医療デ−タ32をリ−ダで読み込む事が可能で
病院の医薬品管理システムに自動的に連携出来る。
【0113】この様に本発明は、無針注射器の操作を容
易とするばかりでなく、薬品充填済みシリンジユニット
と言う新しい供給方法の実現を可能とし、更に誤認注射
防止や医療管理システムとの連携などを可能とした優れ
た無針注射器のシリンジユニットを提供出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のシリンジユニットと駆動ユニットを説明
する断面図である。
【図2】従来のシリンジ側装着部を説明する部分斜視図
である。
【図3】従来の薬液充填操作を説明する部分断面図であ
【図4】従来の注射作用を説明する部分断面図である。
【図5】部分拡大斜視図を含む第1の実施例の説明断面
図である。
【図6】部分拡大斜視図と後方外観図を含む第2の実施
例の説明断面図である。
【図7】本発明のピストンとドライブシャフトの連結操
作を説明する部分断面図である。
【図8】本発明のシリンジと駆動ユニットの装着操作を
説明する部分断面図である。
【図9】第3の実施例の説明外観図である。
【図10】第4の実施例の説明外観図である。
【図11】第5の実施例の説明外観図である。
【図12】第6の実施例の説明外観図である。
【図13】第7の実施例の説明外観図である。
【図14】第8の実施例の説明図で、1部分の断面図を
含む外観図である。
【符号の説明】
1 シリンジユニット 2 シリンジ 3 ノズル 4 薬液 5 シリンジ側装着部 5A カム装着部 5B ネジ装着部 5C チャック装着部 6 キャップ係止部 7 キャップ 8 クリップ孔 9 シリンジ前方ブロック 10 シリンジ後方ブロック 11 弾性部材 12 ピストン側連結部 13 ピストン 14 シ−ル部材 15 ピストン係止部 16 クリップ係止部 17 ピストン後方ブロック 18 クリップ 20 駆動ユニット 21 ドライブシャフト 22 駆動側装着部 23 シャフト側連結部 24 アナログ医療デ−タ 25 タグ 26 ラベル 27 アダプタ 28 薬液バイアル 29 ミシン目 30 バンド 31 デ−タキャリア 32 デジタル医療デ−タ 33 滅菌梱包

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状のシリンジ(2)とノズル(3)とピ
    ストン(13)とシリンジ側装着部(5)とを設けた使
    い捨てのシリンジユニット(1)と、前記ピストン(1
    3)を高圧駆動する駆動ユニット(20)とで構成され
    た無針注射器において、シリンジ(2)側には、シリン
    ジ側装着部(5)とシリンジ(2)の後方端との間のシ
    リンジ後方ブロック(10)に貫通した孔状のクリップ
    孔(8)を設け、またピストン(13)側には、シ−ル
    部材(14)とピストン(13)の後方端の間のピスト
    ン後方ブロック(17)にクリップ係止部(16)を設
    け、更にクリップ孔(8)を介してクリップ係止部(1
    6)に装着自在としたクリップ(18)を設けてシリン
    ジユニット(1)を構成し、注射操作以前ではクリップ
    (18)をクリップ孔(8)を介してクリップ係止部
    (16)に装着してピストン(13)の動きを固定し、
    注射操作時にはクリップ(18)を取り去る事でピスト
    ン(13)の動きを自由にするように構成した事を特徴
    した無針注射器のシリンジユニット。
  2. 【請求項2】請求項1記載のクリップ(18)で固定さ
    れたピストン(13)を設けたシリンジユニット(1)
    に、注射に必要な量より所定の損失量だけ多い薬液
    (4)を予め充填すると共に、ノズル(2)の前面部を
    覆うキャップ(7)を設けて、薬液充填済みのシリンジ
    ユニット(1)を構成した事を特徴とする請求項1記載
    の無針注射器のシリンジユニット。
  3. 【請求項3】請求項2記載のシリンジユニット(1)に
    おいて、充填する薬液(4)に関するアナログ医療デ−
    タ−(24)を記載したタグ(25)あるいはラベル
    (26)を設け、供給時にシリンジ(2)に前記タグ
    (25)あるいはラベル(26)を添設してシリンジユ
    ニット(1)を構成し、誤認注射等の医療ミスを防止す
    る事を特徴とする請求項2記載の無針注射器のシリンジ
    ユニット。
  4. 【請求項4】請求項2記載のシリンジユニット(1)に
    おいて、充填する薬液(4)に関するデジタル医療デ−
    タ−(32)を記載したタグ(25)あるいはラベル
    (26)あるいはデ−タキヤリア(31)を設け、供給
    時にシリンジ(2)に前記タグ(25)あるいはラベル
    (26)あるいはデ−タキヤリア(31)を添設してシ
    リンジユニット(1)を構成し、誤認注射等の医療ミス
    を防止する事を特徴とする請求項2記載の無針注射器の
    シリンジユニット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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