JP2003203664A - 燃料電池システム - Google Patents
燃料電池システムInfo
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- JP2003203664A JP2003203664A JP2002001093A JP2002001093A JP2003203664A JP 2003203664 A JP2003203664 A JP 2003203664A JP 2002001093 A JP2002001093 A JP 2002001093A JP 2002001093 A JP2002001093 A JP 2002001093A JP 2003203664 A JP2003203664 A JP 2003203664A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
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- Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】システムの運転停止時に改質ガスの逆流を確実
に回避し、流量制御弁の劣化を防止する。 【解決手段】空気の供給のもとに燃料を改質して水素リ
ッチな改質ガスを生成する燃料改質手段11と、改質ガ
スと空気とを反応させて発電する発電手段14とを備え
る。供給空気の圧力を可変的に設定する空気圧力設定手
段4,50と、改質手段11に供給する空気流量を制御
する流量制御手段8と、改質手段11の内部圧力を検出
する圧力検出手段13と、発電手段14の発電停止時に
改質手段11に対する燃料の供給を断ってから、流量制
御手段8の開度を所定の小開度に設定し、かつ供給空気
圧力が前記圧力検出値よりも所定値だけ高くなるように
空気供給圧力を制御する。
に回避し、流量制御弁の劣化を防止する。 【解決手段】空気の供給のもとに燃料を改質して水素リ
ッチな改質ガスを生成する燃料改質手段11と、改質ガ
スと空気とを反応させて発電する発電手段14とを備え
る。供給空気の圧力を可変的に設定する空気圧力設定手
段4,50と、改質手段11に供給する空気流量を制御
する流量制御手段8と、改質手段11の内部圧力を検出
する圧力検出手段13と、発電手段14の発電停止時に
改質手段11に対する燃料の供給を断ってから、流量制
御手段8の開度を所定の小開度に設定し、かつ供給空気
圧力が前記圧力検出値よりも所定値だけ高くなるように
空気供給圧力を制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は燃料の改質ガスを
用いて発電する燃料電池システムに関するものである。
用いて発電する燃料電池システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明の課題】燃料を改質した水素リッ
チなガスを燃料電池に供給し、発電を行う燃料電池発電
システムとして、特開2000−48840号公報に開
示されているものがある。
チなガスを燃料電池に供給し、発電を行う燃料電池発電
システムとして、特開2000−48840号公報に開
示されているものがある。
【0003】改質ガスは高温でしかも水素、一酸化炭
素、二酸化炭素など腐食性のあるガスを含むため、シス
テム内は耐食性を高める必要がある。
素、二酸化炭素など腐食性のあるガスを含むため、シス
テム内は耐食性を高める必要がある。
【0004】システムを構成する改質器、燃料電池、燃
料電池からの排ガスの燃焼器などには、コンプレッサの
下流側で分岐した流路を経由してそれぞれ空気が供給さ
れ、この空気流量を運転状態に応じて制御するためにそ
れぞれ流量制御弁が設けられる。これら流量制御弁は通
常は上記した腐食性のある改質ガスと接触することは無
いため、本来ならば高い耐食性は必要としない。
料電池からの排ガスの燃焼器などには、コンプレッサの
下流側で分岐した流路を経由してそれぞれ空気が供給さ
れ、この空気流量を運転状態に応じて制御するためにそ
れぞれ流量制御弁が設けられる。これら流量制御弁は通
常は上記した腐食性のある改質ガスと接触することは無
いため、本来ならば高い耐食性は必要としない。
【0005】しかし、システムの運転を停止するときに
システム内に残存する改質ガスが逆流し、流量制御弁と
接触すると、その劣化が問題となることがある。
システム内に残存する改質ガスが逆流し、流量制御弁と
接触すると、その劣化が問題となることがある。
【0006】これに対して、特開平8−180895号
公報によって、流量制御弁の下流に逆止弁を設け、改質
ガスの逆流を防止する提案がなされている。
公報によって、流量制御弁の下流に逆止弁を設け、改質
ガスの逆流を防止する提案がなされている。
【0007】しかし、この場合でも逆止弁が改質ガスに
より劣化するのは避けられず、また逆止弁のために流路
抵抗が高まり、コンプレッサの圧力損失が増大する。
より劣化するのは避けられず、また逆止弁のために流路
抵抗が高まり、コンプレッサの圧力損失が増大する。
【0008】また、特開平5−131131号公報のよ
うに、システムの停止時に改質器などを冷却し、残存ガ
スの温度を下げる試みもあるが、逆流そのものを阻止す
るわけではないので、これでも長期にみると、流量制御
弁の劣化の問題は同じように起きる。
うに、システムの停止時に改質器などを冷却し、残存ガ
スの温度を下げる試みもあるが、逆流そのものを阻止す
るわけではないので、これでも長期にみると、流量制御
弁の劣化の問題は同じように起きる。
【0009】本発明はこのような問題を解決しようとす
るもので、システムの運転停止時に改質ガスの逆流を確
実に回避し、流量制御弁の劣化を防止することを目的と
する。
るもので、システムの運転停止時に改質ガスの逆流を確
実に回避し、流量制御弁の劣化を防止することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、空気の供
給のもとに燃料を改質して水素リッチな改質ガスを生成
する燃料改質手段と、改質ガスと空気とを反応させて発
電する発電手段とを備えた燃料電池システムにおいて、
前記供給空気の圧力を可変的に設定する空気圧力設定手
段と、前記改質手段に供給する空気流量を制御する流量
制御手段と、前記改質手段の内部圧力を検出する圧力検
出手段と、前記発電手段の発電停止時に前記改質手段に
対する燃料の供給を断ってから、前記流量制御手段の開
度を所定の小開度に設定し、かつ供給空気圧力が前記圧
力検出値よりも所定値だけ高くなるように前記空気圧力
設定手段の空気供給圧力を制御する発電停止制御手段と
を備えることを特徴とする。
給のもとに燃料を改質して水素リッチな改質ガスを生成
する燃料改質手段と、改質ガスと空気とを反応させて発
電する発電手段とを備えた燃料電池システムにおいて、
前記供給空気の圧力を可変的に設定する空気圧力設定手
段と、前記改質手段に供給する空気流量を制御する流量
制御手段と、前記改質手段の内部圧力を検出する圧力検
出手段と、前記発電手段の発電停止時に前記改質手段に
対する燃料の供給を断ってから、前記流量制御手段の開
度を所定の小開度に設定し、かつ供給空気圧力が前記圧
力検出値よりも所定値だけ高くなるように前記空気圧力
設定手段の空気供給圧力を制御する発電停止制御手段と
を備えることを特徴とする。
【0011】第2の発明は、第1の発明において、前記
発電停止制御手段は、前記圧力検出値が高くなるほど前
記所定値を大きくする。
発電停止制御手段は、前記圧力検出値が高くなるほど前
記所定値を大きくする。
【0012】第3の発明は、第1の発明において、前記
改質手段の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、
前記発電停止手段は前記温度検出値が高くなるほど前記
所定値を大きくする。
改質手段の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、
前記発電停止手段は前記温度検出値が高くなるほど前記
所定値を大きくする。
【0013】第4の発明は、第1の発明において、前記
改質手段の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、
前記発電停止手段は前記温度検出値が増加または保持さ
れる場合は前記所定値を小さくし、同じく温度検出値が
減少する場合は前記所定値を大きくする。
改質手段の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、
前記発電停止手段は前記温度検出値が増加または保持さ
れる場合は前記所定値を小さくし、同じく温度検出値が
減少する場合は前記所定値を大きくする。
【0014】第5の発明は、第1の発明において、前記
発電停止制御手段は、発電停止してからの経過時間が長
くなるのにしたがって前記所定値を小さくする。
発電停止制御手段は、発電停止してからの経過時間が長
くなるのにしたがって前記所定値を小さくする。
【0015】第6の発明は、第1の発明において、前記
流量制御手段の小開度での経時変化量を検出する経時変
化量検出手段をさらに備え、前記発電停止制御手段は、
前記経時変化により前記開度が大きくなるほど前記所定
値を小さくする。
流量制御手段の小開度での経時変化量を検出する経時変
化量検出手段をさらに備え、前記発電停止制御手段は、
前記経時変化により前記開度が大きくなるほど前記所定
値を小さくする。
【0016】第7の発明は、第6の発明において、前記
発電停止制御手段は、前記経時変化により前記開度が小
さくなるほど前記所定値を大きくする。
発電停止制御手段は、前記経時変化により前記開度が小
さくなるほど前記所定値を大きくする。
【0017】第8の発明は、第6の発明において、前記
流量制御手段を流れる空気量を検出する流量検出手段を
さらに備え、前記経時変化量検出手段は前記流量制御手
段の小開度での空気流量を予め記憶してある同じく小開
度での空気流量の初期値と比較して経時変化量を検出す
る。
流量制御手段を流れる空気量を検出する流量検出手段を
さらに備え、前記経時変化量検出手段は前記流量制御手
段の小開度での空気流量を予め記憶してある同じく小開
度での空気流量の初期値と比較して経時変化量を検出す
る。
【0018】第9の発明は、第8の発明において、前記
流量検出手段が前記流量制御手段の上流と下流の圧力差
を検出する差圧検出手段で構成され、差圧検出値と流量
制御手段の開度に基づいて流量を検出する。
流量検出手段が前記流量制御手段の上流と下流の圧力差
を検出する差圧検出手段で構成され、差圧検出値と流量
制御手段の開度に基づいて流量を検出する。
【0019】第10の発明は、第1から第4の発明にお
いて、前記発電停止制御手段は、発電停止制御を開始し
てから所定時間T1の経過後に空気の供給を停止させ、
前記空気圧力設定手段を通常運転時の圧力値に復帰す
る。
いて、前記発電停止制御手段は、発電停止制御を開始し
てから所定時間T1の経過後に空気の供給を停止させ、
前記空気圧力設定手段を通常運転時の圧力値に復帰す
る。
【0020】第11の発明は、第10の発明において、
前記所定時間T1は前記圧力検出手段の圧力検出値が所
定値に低下するまでの時間とする。
前記所定時間T1は前記圧力検出手段の圧力検出値が所
定値に低下するまでの時間とする。
【0021】第12の発明は、第10の発明において、
前記所定時間T1は、前記温度検出手段の温度検出値が
所定値に低下するまでの時間とする。
前記所定時間T1は、前記温度検出手段の温度検出値が
所定値に低下するまでの時間とする。
【0022】第13の発明は、空気の供給のもとに燃料
を改質して水素リッチな改質ガスを生成する燃料改質手
段と、改質ガスと空気とを反応させて発電する発電手段
とを備えた燃料電池システムにおいて、前記供給空気の
圧力を可変的に設定する空気圧力設定手段と、前記改質
手段に供給する空気流量を制御する流量制御手段と、前
記改質手段の温度を検出する温度検出手段と、前記発電
手段の発電停止時に前記改質手段に対する燃料の供給を
断ってから、前記流量制御手段の開度を所定の小開度に
設定し、かつ供給空気圧力が前記温度検出値が高いほど
高くなるように前記空気圧力設定手段の空気供給圧力を
制御する発電停止制御手段とを備えたことを特徴とす
る。
を改質して水素リッチな改質ガスを生成する燃料改質手
段と、改質ガスと空気とを反応させて発電する発電手段
とを備えた燃料電池システムにおいて、前記供給空気の
圧力を可変的に設定する空気圧力設定手段と、前記改質
手段に供給する空気流量を制御する流量制御手段と、前
記改質手段の温度を検出する温度検出手段と、前記発電
手段の発電停止時に前記改質手段に対する燃料の供給を
断ってから、前記流量制御手段の開度を所定の小開度に
設定し、かつ供給空気圧力が前記温度検出値が高いほど
高くなるように前記空気圧力設定手段の空気供給圧力を
制御する発電停止制御手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0023】第14の発明は、空気の供給のもとに燃料
を改質して水素リッチな改質ガスを生成する燃料改質手
段と、改質ガスと空気とを反応させて発電する発電手段
とを備えた燃料電池システムにおいて、前記供給空気の
圧力を可変的に設定する空気圧力設定手段と、前記改質
手段に供給する空気流量を制御する流量制御手段と、前
記発電手段の発電停止時に前記改質手段に対する燃料の
供給を断ってから、前記流量制御手段の開度を所定の小
開度に設定し、かつ供給空気圧力は発電停止制御を開始
してから所定の時間T2が経過するまでは発電停止制御
を開始する前の値を保持し、所定の時間T2の経過後は
発電停止制御開始前の圧力よりも低くなるように設定す
る発電停止制御手段とを備えたことを特徴とする。
を改質して水素リッチな改質ガスを生成する燃料改質手
段と、改質ガスと空気とを反応させて発電する発電手段
とを備えた燃料電池システムにおいて、前記供給空気の
圧力を可変的に設定する空気圧力設定手段と、前記改質
手段に供給する空気流量を制御する流量制御手段と、前
記発電手段の発電停止時に前記改質手段に対する燃料の
供給を断ってから、前記流量制御手段の開度を所定の小
開度に設定し、かつ供給空気圧力は発電停止制御を開始
してから所定の時間T2が経過するまでは発電停止制御
を開始する前の値を保持し、所定の時間T2の経過後は
発電停止制御開始前の圧力よりも低くなるように設定す
る発電停止制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0024】第15の発明は、第14の発明において、
前記燃料改質手段の内部圧力を検出する圧力検出手段を
さらに備え、前記発電停止制御手段は、圧力検出手段の
圧力検出値が高いほど前記所定時間T2を長くする。
前記燃料改質手段の内部圧力を検出する圧力検出手段を
さらに備え、前記発電停止制御手段は、圧力検出手段の
圧力検出値が高いほど前記所定時間T2を長くする。
【0025】第16の発明は、第14の発明において、
前記燃料改質手段の温度を検出する温度検出手段をさら
に備え、前記発電停止制御手段は、温度検出手段の温度
検出値が高いほど前記所定時間T2を長くする。
前記燃料改質手段の温度を検出する温度検出手段をさら
に備え、前記発電停止制御手段は、温度検出手段の温度
検出値が高いほど前記所定時間T2を長くする。
【0026】第17の発明は、第14の発明において、
前記発電手段の発電量を検出する発電量検出手段をさら
に備え、前記発電停止制御手段は、発電停止制御を開始
する直前の定めた時間内における発電量の検出値が大き
いほど前記所定時間T2を長くする。
前記発電手段の発電量を検出する発電量検出手段をさら
に備え、前記発電停止制御手段は、発電停止制御を開始
する直前の定めた時間内における発電量の検出値が大き
いほど前記所定時間T2を長くする。
【0027】第18の発明は、第1、2、11、15の
発明において、前記発電手段からの排ガスを供給空気の
もとで燃焼させる燃焼手段をさらに備え、前記流量制御
手段は前記燃焼手段へ供給される空気流量も制御する手
段を含み、前記圧力検出手段は前記燃焼手段の内部圧力
も検出する手段を含み、前記圧力検出手段が検出した前
記改質手段と燃焼手段の圧力検出値のうちいずれか高い
方の検出値を基にして前記発電停止制御手段が発電停止
時の空気供給圧力を制御するようにした。
発明において、前記発電手段からの排ガスを供給空気の
もとで燃焼させる燃焼手段をさらに備え、前記流量制御
手段は前記燃焼手段へ供給される空気流量も制御する手
段を含み、前記圧力検出手段は前記燃焼手段の内部圧力
も検出する手段を含み、前記圧力検出手段が検出した前
記改質手段と燃焼手段の圧力検出値のうちいずれか高い
方の検出値を基にして前記発電停止制御手段が発電停止
時の空気供給圧力を制御するようにした。
【0028】第19の発明は、第3、4、12、13、
16の発明において、前記発電手段からの排ガスを供給
空気のもとで燃焼させる燃焼手段をさらに備え、前記流
量制御手段は前記燃焼手段へ供給される空気流量も制御
する手段を含み、前記温度検出手段は前記燃焼手段の温
度も検出する手段を含み、前記温度検出手段が検出した
前記改質手段と燃焼手段の温度検出値のうちいずれか高
い方の検出値を基にして前記発電停止制御手段が発電停
止時の空気供給圧力を制御するようにした。
16の発明において、前記発電手段からの排ガスを供給
空気のもとで燃焼させる燃焼手段をさらに備え、前記流
量制御手段は前記燃焼手段へ供給される空気流量も制御
する手段を含み、前記温度検出手段は前記燃焼手段の温
度も検出する手段を含み、前記温度検出手段が検出した
前記改質手段と燃焼手段の温度検出値のうちいずれか高
い方の検出値を基にして前記発電停止制御手段が発電停
止時の空気供給圧力を制御するようにした。
【0029】
【作用・効果】燃料電池システムの発電を停止するとき
に燃料の供給を断っても、燃料改質手段では残存する改
質ガスの反応により、しばらくは温度、圧力が高く、こ
のため改質ガスが上流側に逆流しようとする。これに対
して第1の発明では、発電停止時に、空気圧力設定手段
が、流量制御手段の下流側の圧力よりも上流側の空気供
給圧力が高くなるように制御し、確実に上流から下流側
に向けて空気を流すので、改質ガスの逆流や拡散による
改質ガスと流量制御手段との接触が起こらず、その劣化
を防止できる。なお、供給空気流量は通常運転時よりも
少なくなるので、燃料改質手段での反応は起きにくく、
速やかに停止状態へ移行でき、またこの空気供給のため
に消費されるエネルギ損失も最小限に抑制できる。
に燃料の供給を断っても、燃料改質手段では残存する改
質ガスの反応により、しばらくは温度、圧力が高く、こ
のため改質ガスが上流側に逆流しようとする。これに対
して第1の発明では、発電停止時に、空気圧力設定手段
が、流量制御手段の下流側の圧力よりも上流側の空気供
給圧力が高くなるように制御し、確実に上流から下流側
に向けて空気を流すので、改質ガスの逆流や拡散による
改質ガスと流量制御手段との接触が起こらず、その劣化
を防止できる。なお、供給空気流量は通常運転時よりも
少なくなるので、燃料改質手段での反応は起きにくく、
速やかに停止状態へ移行でき、またこの空気供給のため
に消費されるエネルギ損失も最小限に抑制できる。
【0030】第2の発明では、燃料改質手段の内部圧力
が高く、残存改質ガスの反応エネルギが大きいときほ
ど、上流側の空気供給圧力を高くするので、このような
ときでも、改質ガスの逆流を確実に防止して流量制御手
段と改質ガスとの接触を阻止することができる。
が高く、残存改質ガスの反応エネルギが大きいときほ
ど、上流側の空気供給圧力を高くするので、このような
ときでも、改質ガスの逆流を確実に防止して流量制御手
段と改質ガスとの接触を阻止することができる。
【0031】また、第3の発明では、燃料改質手段の温
度が高く、残存改質ガスの反応が活発なときほど、上流
側の空気供給圧力を高くするので、上記と同じく流量制
御手段と改質ガスの接触をより確実に阻止することが可
能となる。
度が高く、残存改質ガスの反応が活発なときほど、上流
側の空気供給圧力を高くするので、上記と同じく流量制
御手段と改質ガスの接触をより確実に阻止することが可
能となる。
【0032】第4の発明では、燃料改質手段の温度が増
加しているときには触媒反応を抑制するために供給空気
流量を減らし、速やかな温度低下を促し、また温度が減
少しているときは供給空気量を増やし、いずれも燃料改
質手段の温度を低下させる範囲内で供給空気量を大きく
とることにより、流量制御手段と改質ガスとの接触を確
実に防ぎつつ、燃料改質手段から改質ガスを速やかに排
気させ、早期に停止制御を終了させられる。
加しているときには触媒反応を抑制するために供給空気
流量を減らし、速やかな温度低下を促し、また温度が減
少しているときは供給空気量を増やし、いずれも燃料改
質手段の温度を低下させる範囲内で供給空気量を大きく
とることにより、流量制御手段と改質ガスとの接触を確
実に防ぎつつ、燃料改質手段から改質ガスを速やかに排
気させ、早期に停止制御を終了させられる。
【0033】第5の発明では、発電停止制御に移行して
からの時間経過と共に燃料改質手段での反応が減少する
ので、これに合わせて供給空気圧力を低下させることに
より、逆流阻止効果を維持しつつ、空気供給のための消
費エネルギを可及的に小さくできる。
からの時間経過と共に燃料改質手段での反応が減少する
ので、これに合わせて供給空気圧力を低下させることに
より、逆流阻止効果を維持しつつ、空気供給のための消
費エネルギを可及的に小さくできる。
【0034】流量制御手段に経時変化があると、制御さ
れる空気流量が変動し、目標とする逆流阻止に過不足の
ない空気流量とならなくなるおそれがあるが、第6の発
明では、経時変化により流量が少なくなるときは、供給
圧力を高めて流量不足を補い、逆流を確実に阻止し、ま
た第7の発明では、逆に経時変化により流量が多くなる
ときは、供給圧力を下げて流量が過剰になるのを防ぎ、
不必要な空気供給による消費エネルギの損失を減らすこ
とができる。
れる空気流量が変動し、目標とする逆流阻止に過不足の
ない空気流量とならなくなるおそれがあるが、第6の発
明では、経時変化により流量が少なくなるときは、供給
圧力を高めて流量不足を補い、逆流を確実に阻止し、ま
た第7の発明では、逆に経時変化により流量が多くなる
ときは、供給圧力を下げて流量が過剰になるのを防ぎ、
不必要な空気供給による消費エネルギの損失を減らすこ
とができる。
【0035】第8の発明では、流量制御手段の流量特性
の初期値と比較することにより、流量制御手段の経時変
化量を正確に判断することができる。
の初期値と比較することにより、流量制御手段の経時変
化量を正確に判断することができる。
【0036】第9の発明では、流量制御手段の上流と下
流の差圧に基づいて制御流量を正確に検出し、これに基
づいて経時変化量を正確に求めることができる。
流の差圧に基づいて制御流量を正確に検出し、これに基
づいて経時変化量を正確に求めることができる。
【0037】燃料改質手段に残存する改質ガスが無くな
ると、逆流しなくなるので、第10の発明では、発電停
止制御に移行してから逆流のおそれが無くなる、予め定
めた所定時間T1が経過した時点で空気の供給を停止
し、これにより余分な空気の供給を回避でき、また第1
1の発明では、燃料改質手段の内部圧力が、例えば大気
圧というように、反応が完全に終了する圧力値となった
ことを検出して、また第12の発明では、例えば燃料改
質手段での反応が起きない温度となったことを検出し
て、それぞれ空気供給を停止することにより、より一層
確実な改質ガスの接触回避をはかり、かつ消費エネルギ
の無駄を省く。
ると、逆流しなくなるので、第10の発明では、発電停
止制御に移行してから逆流のおそれが無くなる、予め定
めた所定時間T1が経過した時点で空気の供給を停止
し、これにより余分な空気の供給を回避でき、また第1
1の発明では、燃料改質手段の内部圧力が、例えば大気
圧というように、反応が完全に終了する圧力値となった
ことを検出して、また第12の発明では、例えば燃料改
質手段での反応が起きない温度となったことを検出し
て、それぞれ空気供給を停止することにより、より一層
確実な改質ガスの接触回避をはかり、かつ消費エネルギ
の無駄を省く。
【0038】第13の発明では、発電を停止するとき
に、燃料改質手段の温度が高いほど、つまり残存する改
質ガスのエネルギが高く、活性化している状態では、こ
れに対応して供給空気圧力を高くすることにより、改質
ガスの逆流を確実に防止することができる。
に、燃料改質手段の温度が高いほど、つまり残存する改
質ガスのエネルギが高く、活性化している状態では、こ
れに対応して供給空気圧力を高くすることにより、改質
ガスの逆流を確実に防止することができる。
【0039】また、第14の発明では、発電を停止する
ときに、停止制御に移行直後は、そのままの供給空気圧
力を維持する。これにより、燃料改質手段が残存改質ガ
スによる活発な反応が持続している、所定の時間T2の
間は、大量の空気を送り込むことで、逆流を確実に阻止
しつつ、燃料改質手段の反応を速やかに終了させ、反応
が低下して逆流のおそれがなくなってから供給圧を下げ
ることで、不必要な空気の供給によるエネルギ損失を回
避することもできる。
ときに、停止制御に移行直後は、そのままの供給空気圧
力を維持する。これにより、燃料改質手段が残存改質ガ
スによる活発な反応が持続している、所定の時間T2の
間は、大量の空気を送り込むことで、逆流を確実に阻止
しつつ、燃料改質手段の反応を速やかに終了させ、反応
が低下して逆流のおそれがなくなってから供給圧を下げ
ることで、不必要な空気の供給によるエネルギ損失を回
避することもできる。
【0040】第15の発明では、上記所定の時間T2を
燃料改質手段の内部圧力が高く、反応が活発なときほど
長くすることにより、このようなときでも、改質ガスの
逆流を確実に回避でき、また、第16の発明では、同じ
く燃料改質手段の温度が高いときにも、同じようにして
所定時間T2を長くすることにより、改質ガスの逆流の
不都合を確実に回避できる。
燃料改質手段の内部圧力が高く、反応が活発なときほど
長くすることにより、このようなときでも、改質ガスの
逆流を確実に回避でき、また、第16の発明では、同じ
く燃料改質手段の温度が高いときにも、同じようにして
所定時間T2を長くすることにより、改質ガスの逆流の
不都合を確実に回避できる。
【0041】第17の発明は、発電を停止する直前の発
電量が大きいとき、つまり停止移行直後にしばらくは燃
料改質手段の反応が持続する可能性の高いときは、同じ
ようにして所定時間T2を長くすることにより、改質ガ
スの逆流を確実に防止することができる。
電量が大きいとき、つまり停止移行直後にしばらくは燃
料改質手段の反応が持続する可能性の高いときは、同じ
ようにして所定時間T2を長くすることにより、改質ガ
スの逆流を確実に防止することができる。
【0042】第18、第19の発明では、発電の停止制
御時に、発電手段からの余剰の改質ガスを含む排ガスを
燃焼させる燃焼手段における、圧力あるいは温度を検出
し、これらと燃料改質手段での圧力、温度とを比較し、
いずれか高い方の圧力値あるいは温度値に応じて供給空
気の圧力を高めるようにしたので、燃料改質手段、燃焼
手段のいずれからも、改質ガスないしは、水素・一酸化
炭素・二酸化炭素を含む腐食作用のあるガスの逆流を確
実に回避し、流量制御手段の劣化を防止することができ
る。
御時に、発電手段からの余剰の改質ガスを含む排ガスを
燃焼させる燃焼手段における、圧力あるいは温度を検出
し、これらと燃料改質手段での圧力、温度とを比較し、
いずれか高い方の圧力値あるいは温度値に応じて供給空
気の圧力を高めるようにしたので、燃料改質手段、燃焼
手段のいずれからも、改質ガスないしは、水素・一酸化
炭素・二酸化炭素を含む腐食作用のあるガスの逆流を確
実に回避し、流量制御手段の劣化を防止することができ
る。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0044】図1は第1の実施形態のシステムの全体を
示す図であり、まず図中1はフィルタ、2は流量セン
サ、3は空気を圧送するコンプレッサ、4はコンプレッ
サ吐出側の圧力を調整する可変リリーフ弁、5,6,7
は流量センサ、8,9,10は流量制御弁、11は燃料
を改質する改質器、12はその温度センサ、13は同じ
く圧力センサ、14は改質ガスと空気との反応により発
電する燃料電池スタック、15は排ガスを燃焼させる燃
焼器、16はその圧力センサ、17は同じく温度セン
サ、18はマフラー、19はシステムの制御を行うコン
トロールユニット、20は圧力レギュレータ、21は燃
料ポンプ、22は燃料タンク、23は圧力レギュレー
タ、24は水ポンプ、25は水タンクである。
示す図であり、まず図中1はフィルタ、2は流量セン
サ、3は空気を圧送するコンプレッサ、4はコンプレッ
サ吐出側の圧力を調整する可変リリーフ弁、5,6,7
は流量センサ、8,9,10は流量制御弁、11は燃料
を改質する改質器、12はその温度センサ、13は同じ
く圧力センサ、14は改質ガスと空気との反応により発
電する燃料電池スタック、15は排ガスを燃焼させる燃
焼器、16はその圧力センサ、17は同じく温度セン
サ、18はマフラー、19はシステムの制御を行うコン
トロールユニット、20は圧力レギュレータ、21は燃
料ポンプ、22は燃料タンク、23は圧力レギュレー
タ、24は水ポンプ、25は水タンクである。
【0045】前記コンプレッサ3はフィルタ1により不
純物を濾過した空気を吸い込み、改質器11、燃料電池
スタック14、燃焼器15にそれぞれ圧縮空気を供給す
る。流量センサ2はコンプレッサ3が吸引する空気の全
流量を検出し、コントロールユニット19に入力する。
コントロールユニット19はこの検出流量がシステムの
要求空気量と一致するようにコンプレッサ3の回転数を
制御する。
純物を濾過した空気を吸い込み、改質器11、燃料電池
スタック14、燃焼器15にそれぞれ圧縮空気を供給す
る。流量センサ2はコンプレッサ3が吸引する空気の全
流量を検出し、コントロールユニット19に入力する。
コントロールユニット19はこの検出流量がシステムの
要求空気量と一致するようにコンプレッサ3の回転数を
制御する。
【0046】可変リリーフ弁4は、コンプレッサ3の吐
出する空気圧力を、コントロールユニット19からの指
令に基づいて後述するように制御し、とくにシステム停
止時の改質ガスの逆流を阻止する。
出する空気圧力を、コントロールユニット19からの指
令に基づいて後述するように制御し、とくにシステム停
止時の改質ガスの逆流を阻止する。
【0047】流量センサ5,6,7並びに流量制御弁
8,9,10は前記コンプレッサ3の下流から3つに分
岐し、燃焼器15、燃料電池スタック14、改質器11
にそれぞれ接続する流路にそれぞれ介装され、各流量セ
ンサ5〜7の出力はコントロールユニット19に送ら
れ、かつコントロールユニット19は各流量制御弁8〜
10にその開度を運転状態によって変化させる指令を出
力する。
8,9,10は前記コンプレッサ3の下流から3つに分
岐し、燃焼器15、燃料電池スタック14、改質器11
にそれぞれ接続する流路にそれぞれ介装され、各流量セ
ンサ5〜7の出力はコントロールユニット19に送ら
れ、かつコントロールユニット19は各流量制御弁8〜
10にその開度を運転状態によって変化させる指令を出
力する。
【0048】改質器11は内部に触媒を備え、流量制御
弁10から供給される空気と、圧力レギュレータ20を
介して供給される燃料と、圧力レギュレータ23を介し
て供給される水とに基づき、触媒反応により燃料を改質
し、水素リッチな改質ガスを生成する。
弁10から供給される空気と、圧力レギュレータ20を
介して供給される燃料と、圧力レギュレータ23を介し
て供給される水とに基づき、触媒反応により燃料を改質
し、水素リッチな改質ガスを生成する。
【0049】圧力レギュレータ20は燃料ポンプ21が
燃料タンク22から吸い上げて高圧で吐出する燃料を一
定圧に調圧し、同じく圧力レギュレータ23は水ポンプ
24による水タンク25からの吐出水を一定圧に調圧
し、改質器11に送り込む。
燃料タンク22から吸い上げて高圧で吐出する燃料を一
定圧に調圧し、同じく圧力レギュレータ23は水ポンプ
24による水タンク25からの吐出水を一定圧に調圧
し、改質器11に送り込む。
【0050】温度センサ12と圧力センサ13は、それ
ぞれ改質器11の温度と圧力を検出してコントロールユ
ニット19に入力する。
ぞれ改質器11の温度と圧力を検出してコントロールユ
ニット19に入力する。
【0051】燃料電池スタック14は流量制御弁9から
の空気と、改質器11で生成した改質ガスとを用いた電
気化学反応により発電を行う。
の空気と、改質器11で生成した改質ガスとを用いた電
気化学反応により発電を行う。
【0052】燃焼器15は内部に触媒を有し、流量制御
弁8からの空気により、燃料電池スタック14が排出す
る排ガスを燃焼させる。燃焼ガスはマフラー18を経由
して外部に排出される。燃焼器15の圧力及び温度を温
圧力センサ16と温度センサ17が検出し、コントロー
ルユニット19に入力する。
弁8からの空気により、燃料電池スタック14が排出す
る排ガスを燃焼させる。燃焼ガスはマフラー18を経由
して外部に排出される。燃焼器15の圧力及び温度を温
圧力センサ16と温度センサ17が検出し、コントロー
ルユニット19に入力する。
【0053】図2は可変リリーフ弁4の詳細な構成を示
し、41はボール、42はボール41を押すプランジ
ャ、43はコントロールユニット19からの指令により
励磁されるソレノイド、44はプランジャ42を付勢す
るバネ、45はボディ、46は前記コンプレッサ3から
の吐出圧が導かれる入口ポート、47は大気に開放され
た出口ポート、48はボール41が着座するシート部で
ある。
し、41はボール、42はボール41を押すプランジ
ャ、43はコントロールユニット19からの指令により
励磁されるソレノイド、44はプランジャ42を付勢す
るバネ、45はボディ、46は前記コンプレッサ3から
の吐出圧が導かれる入口ポート、47は大気に開放され
た出口ポート、48はボール41が着座するシート部で
ある。
【0054】プランジャ42にはボール41をシート部
48に押し付ける方向にバネ44によるF1が働き、ま
たソレノイド43によりバネ44とは反対方向の電磁力
F2が作用する。ボール41にコンプレッサ3の吐出圧
がかかり、この吐出圧による作用力が、前記F1とF2
の合力とバランスする間は、ボール41がシート部48
を閉じているが、それ以上に吐出圧が大きくなると、ボ
ール41が押し上げられ、入口ポート46の圧力を出口
ポート47へと逃がし、入口ポート46に加わる圧力の
増加を抑制する。
48に押し付ける方向にバネ44によるF1が働き、ま
たソレノイド43によりバネ44とは反対方向の電磁力
F2が作用する。ボール41にコンプレッサ3の吐出圧
がかかり、この吐出圧による作用力が、前記F1とF2
の合力とバランスする間は、ボール41がシート部48
を閉じているが、それ以上に吐出圧が大きくなると、ボ
ール41が押し上げられ、入口ポート46の圧力を出口
ポート47へと逃がし、入口ポート46に加わる圧力の
増加を抑制する。
【0055】いま、シート部48の有効面積をA、入口
ポート46の圧力をP1とすると、ボール41に加わる
力のバランスから次式が成立する。
ポート46の圧力をP1とすると、ボール41に加わる
力のバランスから次式が成立する。
【0056】P1×A=F1−F2
P1=(F1−F2)/A…(1)
したがって、入口ポート46に作用する圧力P1が、上
式(1)を満たす圧力P1以上となると、可変リリーフ
弁4が開き、入口ポート46の圧力、すなわちリリーフ
圧をP1に保つ。
式(1)を満たす圧力P1以上となると、可変リリーフ
弁4が開き、入口ポート46の圧力、すなわちリリーフ
圧をP1に保つ。
【0057】ここで、バネ44によるF1は一定の力で
あるが、電磁力F2はソレノイド43に流れる電流に比
例して変化する。このため、図3にも示すように、リリ
ーフ圧はソレノイド電流に比例して変化する。コントロ
ーユニット19によりソレノイド43の励磁電流を変化
させることで、入口ポート46にかかる圧力、すなわち
コンプレッサ3により供給される圧力を任意に変化させ
ることができる。
あるが、電磁力F2はソレノイド43に流れる電流に比
例して変化する。このため、図3にも示すように、リリ
ーフ圧はソレノイド電流に比例して変化する。コントロ
ーユニット19によりソレノイド43の励磁電流を変化
させることで、入口ポート46にかかる圧力、すなわち
コンプレッサ3により供給される圧力を任意に変化させ
ることができる。
【0058】この発明では、燃料電池システムの停止時
に、コントロールユニット19が燃料の供給停止後に、
所定の時間は、コンプレッサ3の回転、可変リリーフ弁
4のリリーフ圧を制御して所定圧力の空気の供給を継続
することで、水素、一酸化炭素、二酸化炭素など腐食性
のあるガスを含む改質ガスが、流量制御弁8〜10に逆
流するのを確実に防止し、これら流量制御弁8〜10の
劣化を回避するようになっている。
に、コントロールユニット19が燃料の供給停止後に、
所定の時間は、コンプレッサ3の回転、可変リリーフ弁
4のリリーフ圧を制御して所定圧力の空気の供給を継続
することで、水素、一酸化炭素、二酸化炭素など腐食性
のあるガスを含む改質ガスが、流量制御弁8〜10に逆
流するのを確実に防止し、これら流量制御弁8〜10の
劣化を回避するようになっている。
【0059】ここでコントロールユニット19で実行さ
れる発電停止時の制御動作について図4のフローチャー
トにしたがって説明する。なお、このフローは一定の定
められた制御周期(1〜100ms)をもって繰り返し実行さ
れる。
れる発電停止時の制御動作について図4のフローチャー
トにしたがって説明する。なお、このフローは一定の定
められた制御周期(1〜100ms)をもって繰り返し実行さ
れる。
【0060】ステップS1で、改質器11に対する燃料
の供給を遮断して燃料電池スタック14の発電を停止す
るかどうか判定し、もし、発電を停止するときはステッ
プS2に進む。ステップS2では流量制御弁9を全閉と
し、流量制御弁8と10の開度を所定の最小値にする。
したがって、燃料電池スタック14に対する空気の供給
は停止され、改質器11に対する燃料の供給停止により
改質ガスの供給も急減するため発電は停止されるが、改
質器11と燃焼器15に対しては最小限の空気が供給さ
れる。
の供給を遮断して燃料電池スタック14の発電を停止す
るかどうか判定し、もし、発電を停止するときはステッ
プS2に進む。ステップS2では流量制御弁9を全閉と
し、流量制御弁8と10の開度を所定の最小値にする。
したがって、燃料電池スタック14に対する空気の供給
は停止され、改質器11に対する燃料の供給停止により
改質ガスの供給も急減するため発電は停止されるが、改
質器11と燃焼器15に対しては最小限の空気が供給さ
れる。
【0061】次いで、ステップSでコンプレッサ3の回
転数を下げ、最小の空気流量を供給するように設定す
る。さらにステップS4では可変リリーフ弁4によりコ
ンプレッサ3の吐出圧を、必要最小限の値に設定し、こ
れにより後述するように、改質器11に残存する改質ガ
スが、流量制御弁8、10に向けて逆流するのを阻止す
る。
転数を下げ、最小の空気流量を供給するように設定す
る。さらにステップS4では可変リリーフ弁4によりコ
ンプレッサ3の吐出圧を、必要最小限の値に設定し、こ
れにより後述するように、改質器11に残存する改質ガ
スが、流量制御弁8、10に向けて逆流するのを阻止す
る。
【0062】そして、ステップS5では発電を停止して
から所定の時間T1が経過するまで待ち、改質器11の
反応が確実に終了する、所定時間経過後にステップS6
に進んで、コンプレッサ3の作動を停止させ、流量制御
弁8と10を全閉にし、かつ可変リリーフ弁4のリリー
フ圧を通常運転時の設定圧に復帰させ、燃料電池の停止
制御を終了する。
から所定の時間T1が経過するまで待ち、改質器11の
反応が確実に終了する、所定時間経過後にステップS6
に進んで、コンプレッサ3の作動を停止させ、流量制御
弁8と10を全閉にし、かつ可変リリーフ弁4のリリー
フ圧を通常運転時の設定圧に復帰させ、燃料電池の停止
制御を終了する。
【0063】ここで、ステップS4での逆流防止のため
の圧力設定について説明する。
の圧力設定について説明する。
【0064】燃料電池スタック14の発電を停止させる
ときには、改質器11に対する燃料の供給が停止される
が、システム内に残存する改質ガスが流量制御弁側、と
くに空気と改質ガスが混在する改質器11と燃焼器15
の空気流路に介装した流量制御弁8と10へと逆流や拡
散していく可能性があり、改質ガスとの接触によりこれ
ら流量制御弁8と10が腐食、劣化する。
ときには、改質器11に対する燃料の供給が停止される
が、システム内に残存する改質ガスが流量制御弁側、と
くに空気と改質ガスが混在する改質器11と燃焼器15
の空気流路に介装した流量制御弁8と10へと逆流や拡
散していく可能性があり、改質ガスとの接触によりこれ
ら流量制御弁8と10が腐食、劣化する。
【0065】そこで、燃料電池の停止時には、改質器1
1と燃焼器15の内部圧力を検出する圧力センサ13と
16の検出値のうち、いずれか高い方の圧力値に所定値
αを加えた値を求め、可変リリーフ弁4のリリーフ圧を
この圧力値に設定する(図5参照)。流量制御弁8と1
0の上流側の圧力をこのように高くすると、改質器1
1、燃焼器15からの改質ガスの逆流が完全に阻止され
る。
1と燃焼器15の内部圧力を検出する圧力センサ13と
16の検出値のうち、いずれか高い方の圧力値に所定値
αを加えた値を求め、可変リリーフ弁4のリリーフ圧を
この圧力値に設定する(図5参照)。流量制御弁8と1
0の上流側の圧力をこのように高くすると、改質器1
1、燃焼器15からの改質ガスの逆流が完全に阻止され
る。
【0066】前記所定値αは逆流阻止の安全率を高める
ために設定されるもので、図6に示すように、圧力セン
サ13、16の検出値が高くなるほど大きな値に設定さ
れ、また温度センサ12と17の温度が高くなるほど大
きな値に設定することもできる。
ために設定されるもので、図6に示すように、圧力セン
サ13、16の検出値が高くなるほど大きな値に設定さ
れ、また温度センサ12と17の温度が高くなるほど大
きな値に設定することもできる。
【0067】また、図7にも示すように、所定値αは発
電停止からの経過時間に応じて設定し、時間が経過する
にしたがって値が小さくなるようにしてもよい。これは
改質器11、燃焼器15の圧力、温度がそれぞれ時間の
経過に伴い低下していくからである。
電停止からの経過時間に応じて設定し、時間が経過する
にしたがって値が小さくなるようにしてもよい。これは
改質器11、燃焼器15の圧力、温度がそれぞれ時間の
経過に伴い低下していくからである。
【0068】図8は発電停止制御を開始してからの可変
リリーフ弁4による空気圧の変化する様子を表してい
る。発電停止制御を開始すると、改質器11、燃焼器1
5の圧力及び温度は徐々に低下し、これに伴い所定値α
の大きさも徐々に低下するので、可変リリーフ弁4によ
るリリーフ圧も低下し、やがて一定値になる。
リリーフ弁4による空気圧の変化する様子を表してい
る。発電停止制御を開始すると、改質器11、燃焼器1
5の圧力及び温度は徐々に低下し、これに伴い所定値α
の大きさも徐々に低下するので、可変リリーフ弁4によ
るリリーフ圧も低下し、やがて一定値になる。
【0069】腐食性のある改質ガスや燃焼ガスの逆流の
可能性は、発電停止直後の、改質器11、燃焼器15の
圧力、温度が共に高いときほど大きく、したがって可変
リリーフ弁4によって設定される流量制御弁8、10の
上流側の空気圧をこのように設定することで、確実に逆
流を阻止することができるのである。
可能性は、発電停止直後の、改質器11、燃焼器15の
圧力、温度が共に高いときほど大きく、したがって可変
リリーフ弁4によって設定される流量制御弁8、10の
上流側の空気圧をこのように設定することで、確実に逆
流を阻止することができるのである。
【0070】次に、図9により、流量制御弁8、10の
最小開度の経時変化量に対する所定値αの補正について
説明する。
最小開度の経時変化量に対する所定値αの補正について
説明する。
【0071】流量制御弁8、10の最小開度が経時変化
により大きくなると、最小空気流量が大きくなり、逆に
最小開度が小さくなれば、最小空気流量は小さくなる。
したがって、最小空気流量が大きくなると逆流しにくく
なり、小さくなれば逆流しやすくなるので、これに応じ
て可変リリーフ弁4によるリリーフ圧の設定を補正し、
確実に逆流を阻止するようにする。
により大きくなると、最小空気流量が大きくなり、逆に
最小開度が小さくなれば、最小空気流量は小さくなる。
したがって、最小空気流量が大きくなると逆流しにくく
なり、小さくなれば逆流しやすくなるので、これに応じ
て可変リリーフ弁4によるリリーフ圧の設定を補正し、
確実に逆流を阻止するようにする。
【0072】図9は横軸に流量制御弁8、10の経時変
化量を表し、(+)方向は最小開度が増加する方向、
(−)は最小開度が減少する方向を示している。縦軸は
最小開度の経時変化量に対する補正係数βを示し、この
βは最小開度が増加するほど小さくなるような特性に設
定される。
化量を表し、(+)方向は最小開度が増加する方向、
(−)は最小開度が減少する方向を示している。縦軸は
最小開度の経時変化量に対する補正係数βを示し、この
βは最小開度が増加するほど小さくなるような特性に設
定される。
【0073】これら流量制御弁8、10の最小開度の経
時変化量については、各最小開度における流量センサ5
と7の検出値を、予め測定しておいた、もしくは記憶し
ておいた流量制御弁8、10の最小開度の初期値と比較
することにより求めることができる。なお、流量センサ
の代わりに上下流の圧力差を検出する圧力センサによ
り、最小開度の経時変化量を検出することも可能であ
る。
時変化量については、各最小開度における流量センサ5
と7の検出値を、予め測定しておいた、もしくは記憶し
ておいた流量制御弁8、10の最小開度の初期値と比較
することにより求めることができる。なお、流量センサ
の代わりに上下流の圧力差を検出する圧力センサによ
り、最小開度の経時変化量を検出することも可能であ
る。
【0074】そして、経時変化量に応じて求められた補
正係数βを、図6、図7で求めた所定値αに掛け合わ
せ、このようにして求めたα×βを、所定値αとして可
変リリーフ弁のリリーフ圧の設定に反映させるのであ
る。
正係数βを、図6、図7で求めた所定値αに掛け合わ
せ、このようにして求めたα×βを、所定値αとして可
変リリーフ弁のリリーフ圧の設定に反映させるのであ
る。
【0075】これにより流量制御弁8、10の最小開度
が経時変化により増加していくときは、空気圧は相対的
に低下し、逆に最小開度が減少していくときは空気圧が
相対的に上昇し、これらにより過不足なく空気を送り込
み、改質ガスや燃焼ガスの逆流を確実に阻止することが
できる。
が経時変化により増加していくときは、空気圧は相対的
に低下し、逆に最小開度が減少していくときは空気圧が
相対的に上昇し、これらにより過不足なく空気を送り込
み、改質ガスや燃焼ガスの逆流を確実に阻止することが
できる。
【0076】また、流量制御弁8と10のそれぞれにつ
いて補正係数βを求めることができるので、この場合に
はより大きい方の値を用いると、可変リリーフ弁4の設
定リリーフ圧が大きくなり、改質ガスや燃焼ガスの逆
流、拡散をより効果的に防止することが可能となる。
いて補正係数βを求めることができるので、この場合に
はより大きい方の値を用いると、可変リリーフ弁4の設
定リリーフ圧が大きくなり、改質ガスや燃焼ガスの逆
流、拡散をより効果的に防止することが可能となる。
【0077】次に前記所定値αを圧力センサ13、16
の検出値に代わりに温度センサ12、17の検出値に基
づいて設定する場合について、図10、図11を参照し
て説明する。
の検出値に代わりに温度センサ12、17の検出値に基
づいて設定する場合について、図10、図11を参照し
て説明する。
【0078】図10のフローチャートは、図4のフロー
チャートのステップS4において所定値αを求めるため
のサブルーチンとして機能し予め定められた一定の周期
(例えば1〜100ms)毎に繰り返し実行される。
チャートのステップS4において所定値αを求めるため
のサブルーチンとして機能し予め定められた一定の周期
(例えば1〜100ms)毎に繰り返し実行される。
【0079】ステップS11では温度センサ12、17
の検出値のうちより高い方の値を読み込み、ステップS
12では読み込んだ温度検出値が、前回に読み込んだ検
出値に対して低下しているかどうか判断する。低下して
いる場合はステップS13に、低下していない場合はス
テップS14に進む。
の検出値のうちより高い方の値を読み込み、ステップS
12では読み込んだ温度検出値が、前回に読み込んだ検
出値に対して低下しているかどうか判断する。低下して
いる場合はステップS13に、低下していない場合はス
テップS14に進む。
【0080】ステップS13では温度検出値の低下量が
予め設定したしきい値以上かどうか判定し、しきい値よ
りも大きいときはステップS15に進み、しきい値未満
のときはステップS16に進む。
予め設定したしきい値以上かどうか判定し、しきい値よ
りも大きいときはステップS15に進み、しきい値未満
のときはステップS16に進む。
【0081】また、ステップS14ではさらに温度検出
値が前回の検出値に比較して増加しているかどうか判定
し、もし増加しているときはステップS17に進み、増
加していないときはステップS18に進む。
値が前回の検出値に比較して増加しているかどうか判定
し、もし増加しているときはステップS17に進み、増
加していないときはステップS18に進む。
【0082】ステップS15に進んだ場合、すなわち、
温度検出値の前回値に対する低下量がしきい値以上の場
合は、所定値αがそのまま維持される。
温度検出値の前回値に対する低下量がしきい値以上の場
合は、所定値αがそのまま維持される。
【0083】ステップS16に進んだ場合、すなわち、
温度検出値の前回値に対する低下量がしきい値未満のと
きは、前回に設定された所定値αに増加分Δαを加えた
値を新たな所定値αとする。
温度検出値の前回値に対する低下量がしきい値未満のと
きは、前回に設定された所定値αに増加分Δαを加えた
値を新たな所定値αとする。
【0084】ステップS17に進んだ場合、すなわち、
温度検出値が前回値よりも増加しているときは、前回に
設定された所定値αから低下分Δαを減じた値を、新た
な所定値αとして設定する。
温度検出値が前回値よりも増加しているときは、前回に
設定された所定値αから低下分Δαを減じた値を、新た
な所定値αとして設定する。
【0085】ステップS18に進んだ場合、すなわち、
温度検出値が前回値と同じときは、前回設定された所定
値αから低下分Δα’を減じた値を、新たな所定値αと
する。ただし、Δα>Δα’に設定する。
温度検出値が前回値と同じときは、前回設定された所定
値αから低下分Δα’を減じた値を、新たな所定値αと
する。ただし、Δα>Δα’に設定する。
【0086】ここで、図11により発電停止時の温度の
変化と所定値αの変化する様子について説明する。
変化と所定値αの変化する様子について説明する。
【0087】発電停止制御に移行した直後は、改質器1
1、燃焼器15に残存する改質ガスが触媒反応し、温度
が上昇する。(a)の区間ではステップS17により所
定値αをΔαの割合で減少させ、すなわち反応に必要な
空気を減らしていく。
1、燃焼器15に残存する改質ガスが触媒反応し、温度
が上昇する。(a)の区間ではステップS17により所
定値αをΔαの割合で減少させ、すなわち反応に必要な
空気を減らしていく。
【0088】このため、改質器11、燃焼器15での反
応が抑制され、また残存ガスも減っていくので、やがて
(b)区間では、温度が一定値になる。この状態ではス
テップS18によりΔα’の割合で所定値αがさらに減
少していく。
応が抑制され、また残存ガスも減っていくので、やがて
(b)区間では、温度が一定値になる。この状態ではス
テップS18によりΔα’の割合で所定値αがさらに減
少していく。
【0089】(c)区間は、このように燃焼が反応され
た結果、温度が次第に低下していく様子を表している。
しかし温度の低下量はそれほどでもなく、この状態では
ステップS16によりΔαの割合でこんどは所定値αを
増加する。これにより空気が増加し、改質ガスや燃焼ガ
スの逆流を阻止する。
た結果、温度が次第に低下していく様子を表している。
しかし温度の低下量はそれほどでもなく、この状態では
ステップS16によりΔαの割合でこんどは所定値αを
増加する。これにより空気が増加し、改質ガスや燃焼ガ
スの逆流を阻止する。
【0090】次に(d)区間では、改質器11、燃焼器
15での触媒反応が起きなくなり、温度は急激に低下し
ていき、その低下量は予め設定した上記しきい値を越え
るようになる。この状態ではステップS15により所定
値αは前回値をそのまま維持し、これに基づいて可変リ
リーフ弁4による空気圧を設定し、上記の逆流阻止機能
を維持する。
15での触媒反応が起きなくなり、温度は急激に低下し
ていき、その低下量は予め設定した上記しきい値を越え
るようになる。この状態ではステップS15により所定
値αは前回値をそのまま維持し、これに基づいて可変リ
リーフ弁4による空気圧を設定し、上記の逆流阻止機能
を維持する。
【0091】このようにして改質器11、燃焼器15に
供給される空気流量を、これらの温度を低下できる範囲
で大きくできる、最適な所定値αに設定することによ
り、流量制御弁8、10に対しての改質ガス、燃焼ガス
との接触が防止されると共に、これら残存ガスを速やか
に排気することで、より短時間のうちにシステムの停止
状態に移行できる。
供給される空気流量を、これらの温度を低下できる範囲
で大きくできる、最適な所定値αに設定することによ
り、流量制御弁8、10に対しての改質ガス、燃焼ガス
との接触が防止されると共に、これら残存ガスを速やか
に排気することで、より短時間のうちにシステムの停止
状態に移行できる。
【0092】なお、上記において、発電停止制御移行後
の経過時間に対する改質器11、燃焼器15の温度低下
目標値を定めておき、この目標値に基づいて求めた1実
行ステップにおける温度低下量を、予め定めたしきい値
とすることにより、温度センサ検出値の変化を、目標値
に沿ったものとすることもできる。
の経過時間に対する改質器11、燃焼器15の温度低下
目標値を定めておき、この目標値に基づいて求めた1実
行ステップにおける温度低下量を、予め定めたしきい値
とすることにより、温度センサ検出値の変化を、目標値
に沿ったものとすることもできる。
【0093】また、可変リリーフ弁4によるコンプレッ
サ3が供給する空気圧の設定方法としては、上記所定値
αを用いる以外に、図12に示すように、温度センサ1
2、17の検出値のうち、いずれか高い方の値を求め、
温度検出値が大きいほど設定空気圧を高くするようにし
てもよい。
サ3が供給する空気圧の設定方法としては、上記所定値
αを用いる以外に、図12に示すように、温度センサ1
2、17の検出値のうち、いずれか高い方の値を求め、
温度検出値が大きいほど設定空気圧を高くするようにし
てもよい。
【0094】次に、前記した図4のステップS5、S6
における発電停止から所定時間T1が経過したら全ての
作動を停止させ、可変リリーフ弁4のリリーフ圧を通常
運転制御に戻す場合の、所定時間T1の設定方法につい
て説明する。
における発電停止から所定時間T1が経過したら全ての
作動を停止させ、可変リリーフ弁4のリリーフ圧を通常
運転制御に戻す場合の、所定時間T1の設定方法につい
て説明する。
【0095】所定時間T1は、圧力センサ13、16の
検出値のうち、いずれか高い方の値を求め、この検出値
が所定圧以下、例えば大気圧以下となるまでの時間とす
ることにより、完全に逆流を阻止できる。
検出値のうち、いずれか高い方の値を求め、この検出値
が所定圧以下、例えば大気圧以下となるまでの時間とす
ることにより、完全に逆流を阻止できる。
【0096】あるいは、温度センサ12、17の検出値
のうち、より高い方の値を求め、この温度検出値が所定
値以下、例えば、改質器11、燃焼器15での触媒反応
が起きるための必要最低温度よりも低くなるまでの時間
としてもよい。
のうち、より高い方の値を求め、この温度検出値が所定
値以下、例えば、改質器11、燃焼器15での触媒反応
が起きるための必要最低温度よりも低くなるまでの時間
としてもよい。
【0097】以上のように構成したので、燃料電池スタ
ック14が発電を停止させる際に、可変リリーフ弁4が
規定するコンプレッサ3の供給圧力である、流量制御弁
8、10の上流側圧力を、改質器11もしくは燃焼器1
5の内部に圧力に所定値αを加えた値に設定することに
より、流量制御弁8、10の上流側圧力を下流側圧力よ
りも高い値にすることができ、発電停止時に残存する改
質ガスや燃焼ガスの逆流を確実に阻止することができ
る。
ック14が発電を停止させる際に、可変リリーフ弁4が
規定するコンプレッサ3の供給圧力である、流量制御弁
8、10の上流側圧力を、改質器11もしくは燃焼器1
5の内部に圧力に所定値αを加えた値に設定することに
より、流量制御弁8、10の上流側圧力を下流側圧力よ
りも高い値にすることができ、発電停止時に残存する改
質ガスや燃焼ガスの逆流を確実に阻止することができ
る。
【0098】そして、所定値αは、圧力センサ13、1
6の検出値、温度センサ12、17の検出値に基づいて
設定したり、発電停止制御に移行してからの経過時間に
基づいて設定したり、流量制御弁8、10の開度の経時
変化量に応じて設定したり、温度センサ12、17の検
出値の変化に基づいて設定したりすることで、改質器1
1、燃焼器15の内部の改質ガスや燃焼ガスの状態や、
流量制御弁8、10の経時変化に応じて適切に設定で
き、常に流量制御弁8、10の上流から下流へと適切な
流量の空気を流し、改質ガスや燃焼ガスの逆流や拡散を
防ぎ、流量制御弁8、10を常に良好に保護することが
可能となる。
6の検出値、温度センサ12、17の検出値に基づいて
設定したり、発電停止制御に移行してからの経過時間に
基づいて設定したり、流量制御弁8、10の開度の経時
変化量に応じて設定したり、温度センサ12、17の検
出値の変化に基づいて設定したりすることで、改質器1
1、燃焼器15の内部の改質ガスや燃焼ガスの状態や、
流量制御弁8、10の経時変化に応じて適切に設定で
き、常に流量制御弁8、10の上流から下流へと適切な
流量の空気を流し、改質ガスや燃焼ガスの逆流や拡散を
防ぎ、流量制御弁8、10を常に良好に保護することが
可能となる。
【0099】また、所定値αは流量制御弁8、10の上
流側が下流側よりも若干高くなるように維持され、流量
制御弁8、10の開度は最小開度となるように設定され
るので、逆流阻止のために供給される空気量としては必
要十分な最小量となり、かつ改質器11、燃焼器15で
の触媒反応を起こすことのない量とすることで、発電停
止制御において速やかに発電停止に移行できる。またこ
のような微小量の空気を供給するだけのため、余分な空
気を供給することがなく、コンプレッサ駆動のための消
費エネルギを抑制できる。
流側が下流側よりも若干高くなるように維持され、流量
制御弁8、10の開度は最小開度となるように設定され
るので、逆流阻止のために供給される空気量としては必
要十分な最小量となり、かつ改質器11、燃焼器15で
の触媒反応を起こすことのない量とすることで、発電停
止制御において速やかに発電停止に移行できる。またこ
のような微小量の空気を供給するだけのため、余分な空
気を供給することがなく、コンプレッサ駆動のための消
費エネルギを抑制できる。
【0100】次に図13以下に示す第2の実施形態につ
いて説明する。
いて説明する。
【0101】この実施形態は第1の実施形態に対して可
変リリーフ弁4の代わりに圧力設定手段として、切換式
リリーフ弁50を備えたものである。
変リリーフ弁4の代わりに圧力設定手段として、切換式
リリーフ弁50を備えたものである。
【0102】したがって、図13にはこの切換式リリー
フ弁50のみを示し、その他、図1と同一構成について
は、図示を省略するので、図1を参照されたい。
フ弁50のみを示し、その他、図1と同一構成について
は、図示を省略するので、図1を参照されたい。
【0103】51と52は互いに設定圧の異なるリリー
フ弁、53は電磁切換弁、54はコンプレッサ吐出圧が
作用する入口ポートである。
フ弁、53は電磁切換弁、54はコンプレッサ吐出圧が
作用する入口ポートである。
【0104】リリーフ弁51は発電停止制御時のリリー
フ圧を設定するもので、空気圧は必要最低限の低い値に
設定され、これに対してリリーフ弁52は通常運転時の
リリーフ圧を設定するもので、最大運転圧に設定され
る。
フ圧を設定するもので、空気圧は必要最低限の低い値に
設定され、これに対してリリーフ弁52は通常運転時の
リリーフ圧を設定するもので、最大運転圧に設定され
る。
【0105】電磁切換弁53は通常は閉位置にあり、コ
ントロールユニット19からの指令信号により作動して
開位置へと切り換わる。
ントロールユニット19からの指令信号により作動して
開位置へと切り換わる。
【0106】図14に示すように、電磁切換弁53が切
り換え作動すると、コンプレッサ3の吐出圧は、それま
でのリリーフ弁52による高いリリーフ圧から、逆流阻
止のためのリリーフ弁51による低いリリーフ圧に切り
換えられる。
り換え作動すると、コンプレッサ3の吐出圧は、それま
でのリリーフ弁52による高いリリーフ圧から、逆流阻
止のためのリリーフ弁51による低いリリーフ圧に切り
換えられる。
【0107】次に作用について説明する。
【0108】図15は運転停止制御に移行するときの空
気圧の設定方法を表すものであるが、発電停止制御に移
行すると、前記した図4のステップS4において圧力設
定する代わりに、切換式リリーフ弁50による圧力制御
が実行される。
気圧の設定方法を表すものであるが、発電停止制御に移
行すると、前記した図4のステップS4において圧力設
定する代わりに、切換式リリーフ弁50による圧力制御
が実行される。
【0109】発電停止制御の開始後、所定の時間T2が
経過するまでは、電磁切換弁53は閉として、リリーフ
圧はリリーフ弁52により最大運転圧に設定されるが、
所定時間T2を経過すると、電磁切換弁53が開に切り
換えられ、リリーフ弁51によりリリーフ圧が低圧に下
げられる。このときの設定圧は逆流や拡散による流量制
御弁8、10との接触を防止できる程度の圧力とする。
経過するまでは、電磁切換弁53は閉として、リリーフ
圧はリリーフ弁52により最大運転圧に設定されるが、
所定時間T2を経過すると、電磁切換弁53が開に切り
換えられ、リリーフ弁51によりリリーフ圧が低圧に下
げられる。このときの設定圧は逆流や拡散による流量制
御弁8、10との接触を防止できる程度の圧力とする。
【0110】図16は、リリーフ圧を切り換えるときの
所定時間T2の設定を示すもので、圧力センサ13、1
6のうちの高い方の値を求め、圧力検出値が大きいほど
所定時間T2が長くなるように設定する。または、温度
センサ12、17の検出値のうち高い方の値を求め、温
度検出値が大きいときほど設定時間T2が長くなるよう
に設定することもできる。
所定時間T2の設定を示すもので、圧力センサ13、1
6のうちの高い方の値を求め、圧力検出値が大きいほど
所定時間T2が長くなるように設定する。または、温度
センサ12、17の検出値のうち高い方の値を求め、温
度検出値が大きいときほど設定時間T2が長くなるよう
に設定することもできる。
【0111】さらには発電停止前の一定時間における燃
料電池スタック14の発電量を検出し、発電量が大きい
ほど設定時間T2が長くなるようにしてもよい。
料電池スタック14の発電量を検出し、発電量が大きい
ほど設定時間T2が長くなるようにしてもよい。
【0112】このようにして、発電停止制御するにあた
り、発電停止に移行してから所定時間T2を経過するま
での間は、すなわち改質器11や燃焼器15の内部に残
存する改質ガス、燃焼ガスのエネルギが高く活性化した
状態にあり、流量制御弁8、10とこれら改質ガス、燃
焼ガスとの接触が起きる可能性が高いときは、切換式リ
リーフ弁50により、流量制御弁8、10の上流の圧力
を、発電停止前の通常運転時の比較的高い圧力とするこ
とにより、最小開度に絞られた流量制御弁8、10を流
れる流量を十分に維持し、改質ガスや燃焼ガスの逆流を
確実に回避することができる。
り、発電停止に移行してから所定時間T2を経過するま
での間は、すなわち改質器11や燃焼器15の内部に残
存する改質ガス、燃焼ガスのエネルギが高く活性化した
状態にあり、流量制御弁8、10とこれら改質ガス、燃
焼ガスとの接触が起きる可能性が高いときは、切換式リ
リーフ弁50により、流量制御弁8、10の上流の圧力
を、発電停止前の通常運転時の比較的高い圧力とするこ
とにより、最小開度に絞られた流量制御弁8、10を流
れる流量を十分に維持し、改質ガスや燃焼ガスの逆流を
確実に回避することができる。
【0113】そして、所定時間T2の経過後、つまり改
質器11や燃焼器15の内部の残存ガス量が少なくな
り、流量制御弁8、10がこれらのガスと接触する可能
性が低くなると、切換式リリーフ弁50がリリーフ圧を
低圧側に切り換える。これにより流量制御弁8、10の
上流から下流に流れる空気流量が減り、改質ガスや燃焼
ガスの逆流、拡散を防ぎつつ、過剰な空気を流すことに
よる消費されるエネルギを軽減できる。
質器11や燃焼器15の内部の残存ガス量が少なくな
り、流量制御弁8、10がこれらのガスと接触する可能
性が低くなると、切換式リリーフ弁50がリリーフ圧を
低圧側に切り換える。これにより流量制御弁8、10の
上流から下流に流れる空気流量が減り、改質ガスや燃焼
ガスの逆流、拡散を防ぎつつ、過剰な空気を流すことに
よる消費されるエネルギを軽減できる。
【0114】なお、このように切換式リリーフ弁50で
はリリーフ圧が2つの圧力値に設定されるので、構成が
簡素化されるという利点もある。
はリリーフ圧が2つの圧力値に設定されるので、構成が
簡素化されるという利点もある。
【0115】上記実施の形態では、改質器11及び燃焼
器15からの逆流を阻止するための構成としたが、燃焼
器15が無い場合でも、同じように制御することがで
き、このときは流量制御弁10だけが備えられ、温度セ
ンサ12、圧力センサ13の検出値に基づいて制御する
ことになる。
器15からの逆流を阻止するための構成としたが、燃焼
器15が無い場合でも、同じように制御することがで
き、このときは流量制御弁10だけが備えられ、温度セ
ンサ12、圧力センサ13の検出値に基づいて制御する
ことになる。
【0116】本発明は上記の実施の形態に限定されず
に、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がな
しうることは明白である。
に、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がな
しうることは明白である。
【図1】本発明の第1実施形態の燃料電池システムの全
体を示すシステム図である。
体を示すシステム図である。
【図2】同じく可変リリーフ弁の構造を示す構成図であ
る。
る。
【図3】可変リリーフ弁の作動特性を示す特性図であ
る。
る。
【図4】発電停止制御動作を示すフローチャートであ
る。
る。
【図5】可変リリーフ弁のリリーフ圧の設定を示す説明
図である。
図である。
【図6】可変リリーフ弁の設定特性を示す説明図であ
る。
る。
【図7】可変リリーフ弁の設定特性を示す説明図であ
る。
る。
【図8】可変リリーフ弁の設定特性を示す説明図であ
る。
る。
【図9】補正係数の特性を示す説明図である。
【図10】発電停止制御動作を示すフローチャートであ
る。
る。
【図11】同じくそのときの制御特性を示す説明図であ
る。
る。
【図12】可変リリーフ弁の設定特性を示す説明図であ
る。
る。
【図13】第2の実施形態の要部を示す構成図である。
【図14】切換式リリーフ弁のリリーフ圧の設定を示す
説明図である。
説明図である。
【図15】切換式リリーフ弁の作動特性を示す説明図で
ある。
ある。
【図16】切換時間の特性を示す説明図である。
2 流量制御弁
3 コンプレッサ
4 可変リリーフ弁
5,6,7 流量センサ
8,9,10 流量制御弁
11 改質器
12 温度センサ
13 圧力センサ
14 燃料電池スタック
15 燃焼器
16 圧力センサ
17 温度センサ
19 コントロールユニット
20,23 圧力レギュレータ
50 切換式リリーフ弁
51 リリーフ弁
52 リリーフ弁
53 電磁切換弁
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 4G040 EA01 EA07 EB43
5H027 AA02 BA01 KK10 KK11 KK21
KK42 MM03 MM12 MM13
Claims (19)
- 【請求項1】空気の供給のもとに燃料を改質して水素リ
ッチな改質ガスを生成する燃料改質手段と、改質ガスと
空気とを反応させて発電する発電手段とを備えた燃料電
池システムにおいて、 前記供給空気の圧力を可変的に設定する空気圧力設定手
段と、 前記改質手段に供給する空気流量を制御する流量制御手
段と、 前記改質手段の内部圧力を検出する圧力検出手段と、 前記発電手段の発電停止時に前記改質手段に対する燃料
の供給を断ってから、前記流量制御手段の開度を所定の
小開度に設定し、かつ供給空気圧力が前記圧力検出値よ
りも所定値だけ高くなるように前記空気圧力設定手段の
空気供給圧力を制御する発電停止制御手段とを備えたこ
とを特徴とする燃料電池システム。 - 【請求項2】前記発電停止制御手段は、前記圧力検出値
が高くなるほど前記所定値を大きくする請求項1に記載
の燃料電池システム。 - 【請求項3】前記改質手段の温度を検出する温度検出手
段をさらに備え、 前記発電停止手段は前記温度検出値が高くなるほど前記
所定値を大きくする請求項1に記載の燃料電池システ
ム。 - 【請求項4】前記改質手段の温度を検出する温度検出手
段をさらに備え、 前記発電停止手段は前記温度検出値が増加または保持さ
れる場合は前記所定値を小さくし、同じく温度検出値が
減少する場合は前記所定値を大きくする請求項1に記載
の燃料電池システム。 - 【請求項5】前記発電停止制御手段は、発電停止してか
らの経過時間が長くなるのにしたがって前記所定値を小
さくする請求項1に記載の燃料電池システム。 - 【請求項6】前記流量制御手段の小開度での経時変化量
を検出する経時変化量検出手段をさらに備え、 前記発電停止制御手段は、前記経時変化により前記開度
が大きくなるほど前記所定値を小さくする請求項1に記
載の燃料電池システム。 - 【請求項7】前記発電停止制御手段は、前記経時変化に
より前記開度が小さくなるほど前記所定値を大きくする
請求項6に記載の燃料電池システム。 - 【請求項8】前記流量制御手段を流れる空気量を検出す
る流量検出手段をさらに備え、 前記経時変化量検出手段は前記流量制御手段の小開度で
の空気流量を予め記憶してある同じく小開度での空気流
量の初期値と比較して経時変化量を検出する請求項6に
記載の燃料電池システム。 - 【請求項9】前記流量検出手段が前記流量制御手段の上
流と下流の圧力差を検出する差圧検出手段で構成され、
差圧検出値と流量制御手段の開度に基づいて流量を検出
する請求項8に記載の燃料電池システム。 - 【請求項10】前記発電停止制御手段は、発電停止制御
を開始してから所定時間T1の経過後に空気の供給を停
止させ、前記空気圧力設定手段を通常運転時の圧力値に
復帰する請求項1〜4のいずれか一つに記載の燃料電池
システム。 - 【請求項11】前記所定時間T1は前記圧力検出手段の
圧力検出値が所定値に低下するまでの時間とする請求項
10に記載の燃料電池システム。 - 【請求項12】前記所定時間T1は、前記温度検出手段
の温度検出値が所定値に低下するまでの時間とする請求
項10に記載の燃料電池システム。 - 【請求項13】空気の供給のもとに燃料を改質して水素
リッチな改質ガスを生成する燃料改質手段と、改質ガス
と空気とを反応させて発電する発電手段とを備えた燃料
電池システムにおいて、 前記供給空気の圧力を可変的に設定する空気圧力設定手
段と、 前記改質手段に供給する空気流量を制御する流量制御手
段と、 前記改質手段の温度を検出する温度検出手段と、 前記発電手段の発電停止時に前記改質手段に対する燃料
の供給を断ってから、前記流量制御手段の開度を所定の
小開度に設定し、かつ供給空気圧力が前記温度検出値が
高いほど高くなるように前記空気圧力設定手段の空気供
給圧力を制御する発電停止制御手段とを備えたことを特
徴とする燃料電池システム。 - 【請求項14】空気の供給のもとに燃料を改質して水素
リッチな改質ガスを生成する燃料改質手段と、改質ガス
と空気とを反応させて発電する発電手段とを備えた燃料
電池システムにおいて、 前記供給空気の圧力を可変的に設定する空気圧力設定手
段と、 前記改質手段に供給する空気流量を制御する流量制御手
段と、 前記発電手段の発電停止時に前記改質手段に対する燃料
の供給を断ってから、前記流量制御手段の開度を所定の
小開度に設定し、かつ供給空気圧力は発電停止制御を開
始してから所定の時間T2が経過するまでは発電停止制
御を開始する前の値を保持し、所定の時間T2の経過後
は発電停止制御開始前の圧力よりも低くなるように設定
する発電停止制御手段とを備えたことを特徴とする燃料
電池システム。 - 【請求項15】前記燃料改質手段の内部圧力を検出する
圧力検出手段をさらに備え、 前記発電停止制御手段は、圧力検出手段の圧力検出値が
高いほど前記所定時間T2を長くする請求項14に記載
の燃料電池システム。 - 【請求項16】前記燃料改質手段の温度を検出する温度
検出手段をさらに備え、 前記発電停止制御手段は、温度検出手段の温度検出値が
高いほど前記所定時間T2を長くする請求項14に記載
の燃料電池システム。 - 【請求項17】前記発電手段の発電量を検出する発電量
検出手段をさらに備え、 前記発電停止制御手段は、発電停止制御を開始する直前
の定めた時間内における発電量の検出値が大きいほど前
記所定時間T2を長くする請求項14に記載の燃料電池
システム。 - 【請求項18】前記発電手段からの排ガスを供給空気の
もとで燃焼させる燃焼手段をさらに備え、 前記流量制御手段は前記燃焼手段へ供給される空気流量
も制御する手段を含み、 前記圧力検出手段は前記燃焼手段の内部圧力も検出する
手段を含み、 前記圧力検出手段が検出した前記改質手段と燃焼手段の
圧力検出値のうちいずれか高い方の検出値を基にして前
記発電停止制御手段が発電停止時の空気供給圧力を制御
するようにした請求項1、2、11、又は15に記載の
燃料電池システム。 - 【請求項19】前記発電手段からの排ガスを供給空気の
もとで燃焼させる燃焼手段をさらに備え、 前記流量制御手段は前記燃焼手段へ供給される空気流量
も制御する手段を含み、 前記温度検出手段は前記燃焼手段の温度も検出する手段
を含み、 前記温度検出手段が検出した前記改質手段と燃焼手段の
温度検出値のうちいずれか高い方の検出値を基にして前
記発電停止制御手段が発電停止時の空気供給圧力を制御
するようにした請求項3、4、12、13、又は16に
記載の燃料電池システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002001093A JP2003203664A (ja) | 2002-01-08 | 2002-01-08 | 燃料電池システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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