JP2003201710A - フローティングフラップゲート - Google Patents
フローティングフラップゲートInfo
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- JP2003201710A JP2003201710A JP2002169596A JP2002169596A JP2003201710A JP 2003201710 A JP2003201710 A JP 2003201710A JP 2002169596 A JP2002169596 A JP 2002169596A JP 2002169596 A JP2002169596 A JP 2002169596A JP 2003201710 A JP2003201710 A JP 2003201710A
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Abstract
の防止や保守点検の容易化を図ることができるフローテ
ィングフラップゲートを提供すること。 【解決手段】 扉体13の回動支持位置より下方に扉体
13内の水を排水し得る貯水槽16を設ける一方、この
貯水槽16に排水用のポンプ42を設けるとともに、こ
の貯水槽16と前記扉体13とを空気用配管32、水用
配管36、給水用配管40で接続し、それぞれに操作室
31内で空気用開閉弁34,排水用開閉弁38,給水用
開閉弁39を設ける。これにより、扉体13を起立させ
てゲートを閉じる場合には、空気用開閉弁34、排水用
開閉弁38を開けて扉体13の内部の水を貯水槽16に
落とすだけで良く、次にゲートを閉じる必要があるまで
の期間を利用してポンプ42で貯水槽16内を排水すれ
ば良く、大動力を必要とせず、しかも停電などの場合に
も容易に対応してゲートの開閉ができるようになる。各
開閉弁が大気中に配置されることで、腐食が防止でき、
保守点検も容易にできるようになる。
Description
フラップゲートに関し、空気の出し入れで起倒させる場
合の動力の大幅削減を可能としたもので、特に幅が50
0m程度の航路など、大径間であっても開閉して船舶の
航路を確保しながら防潮堤として使用できるようにした
ものである。
の河口に防潮ゲートが設けられており、高潮が予想され
る場合にゲートを閉じるとともに、ゲート内側の水位の
上昇に応じて排水できるように防潮ゲートに隣接して排
水機場を設けてポンプで排水するようにしている。
とに防潮ゲートを設置するとともに、排水機場を設置す
ると、それぞれの運転保守管理が必要となることから、
これらを統合して、例えば500m程度の大径間の防潮
ゲートを設けることが考えられている。
はリフティングタイプのシェルゲートが多く用いられて
いるが、最大径間は60m程度であり、リフティングタ
イプのトラスゲートでは、使用されている例は少ないも
のの、最大径間が90mのものがある。
直ヒンジタイプのセクターゲートが用いられ、オランダ
のマエスラント可動堰で世界最大の径間が360mのも
のが稼動している。
は、径間の2乗に比例して曲げモーメントが大きくな
り、径間の3乗に比例して撓み量が大きくなることか
ら、径間が100m以上のものは実現困難である。
では、径間が大きいものが作られているものの、背後に
巨大な支持構造物が必要となり、径間が500m程度の
大きなものを構築することは現状では不可能に近く、例
え構築できるとしても膨大なコストが掛かってしまう。
ゲートを用いることが考えられ、イタリアでは径間が4
20mのものが計画(モーゼ計画)されており、20m
単位の長さのゲートを並べて、独立させて作動させるこ
とから、設置台数を増大することで最大径間の規制は原
理的にはなくすことができる。
ティングタイプのフラップゲートでは、扉体を中空構造
とし、水路底部に回動可能に取り付けておき、扉体の内
部に水を入れて常時は倒伏状態としておき、高潮の恐れ
などでゲートを閉じる必要が場合には、コンプレッサを
運転して圧縮空気を送り込んで扉体に浮力を与えて起立
状態とするようにしている。
常時は航路となっていことから交通の障害とならぬよう
に短時間に開閉する必要がある。
と、大量の空気を送り込まなければならず、そのため大
規模な設備と動力を必要とするという問題がある。
電、燃料切れ、機械の故障などが生じると、圧縮空気を
供給できず、扉体を起立してゲートを閉じることができ
なくなるという問題もある。
鑑みてなされたもので、扉体の起立・倒伏のために大規
模な設備や動力を必要とせず、万一、停電などがあって
も確実に閉じることができるフローティングフラップゲ
ートを提供しようとするものである。
要な開閉弁などの腐食の防止や保守点検の容易化を図る
ことができるフローティングフラップゲートを提供しよ
うとするものである。
フローティングフラップゲートについて鋭意研究を重ね
た結果、水が入って倒伏状態の扉体では、水を排水でき
れば必ずしも圧縮空気を送って排水する必要がなく、扉
体の内部の水を排水できる貯水槽を扉体よりも下方に設
置すれば、起立のために集中して大動力を必要とせず、
次の起立の必要な時までに貯水槽内を空にすれば良いこ
とを見出だし、この発明を完成したものである。
比べ、気中に設置できれば腐食を防止できるとともに、
保守点検などがやり易くなることからこのために必要な
構造を見出だし、この発明を完成したものである。
フラップゲートは、中空構造の扉体を水路底部に回動可
能に支持し、当該扉体内に空気を入れて起立状態にする
とともに、空気に代えて水を入れて倒伏状態にするフロ
ーティングフラップゲートであって、前記扉体の回動支
持位置より下方に扉体内の水を排水し得る貯水槽を設け
る一方、この貯水槽に排水用のポンプを設けるととも
に、この貯水槽と前記扉体とを配管で接続したことを特
徴とするものである。
ば、扉体の回動支持位置より下方に扉体内の水を排水し
得る貯水槽を設ける一方、この貯水槽に排水用のポンプ
を設けるとともに、この貯水槽と前記扉体とを配管で接
続するようにしており、扉体を起立させてゲートを閉じ
る場合には、扉体の内部の水を貯水槽に落とすだけで良
く、次にゲートを閉じる必要があるまでの期間を利用し
てポンプで貯水槽内を排水すれば良く、大動力を必要と
せず、しかも停電などの場合にも容易に対応してゲート
の開閉ができるようにしている。
ィングフラップゲートは、前記請求項1記載の構成に加
え、前記貯水槽と前記扉体とを接続する前記配管を、排
水用と空気用との少なくとも2本で構成するとともに、
これら配管の前記貯水槽内の端部に開閉弁を設け、前記
排水用の配管の端部の開閉弁より前記空気用の配管の端
部の開閉弁を上方に配置したことを特徴とするものであ
る。
ば、貯水槽と扉体とを接続する配管を、排水用と空気用
との少なくとも2本で構成するとともに、これら配管の
貯水槽内の端部に開閉弁を設け、排水用の配管の端部の
開閉弁より空気用の配管の端部の開閉弁を上方に配置す
るようにしており、開閉弁の開閉操作だけで、扉体内の
水を円滑に貯水槽内に排水できるようになる。
ティングフラップゲートは、前記請求項1または2記載
の構成に加え、前記開閉弁を操作する通路を水路底部に
設けたことを特徴とするものである。
ば、開閉弁を操作する通路を水路底部に設けるようにし
ており、通路を介して開閉弁を操作することができ、停
電などで遠隔操作できない場合でも容易に対応してゲー
トを操作することができるようになる。
ィングフラップゲートは、前記請求項1記載の構成に加
え、前記貯水槽と前記扉体とを接続する前記配管を水用
と空気用とで構成し、空気用配管を前記扉体内の先端か
ら前記貯水槽の天井付近まで配管するとともに、前記貯
水槽上部と大気中とを連通させて配管する一方、水用配
管を前記扉体の底端部から前記貯水槽底部付近まで排水
用開閉弁を介して配管するとともに、前記扉体の内部と
これより上方の水中とを給水用開閉弁を介して配管し、
これら排水用開閉弁および給水用開閉弁を前記貯水槽に
隣接した水密の操作室内に設けたことを特徴とするもの
である。
ば、貯水槽と扉体とを接続する前記配管を水用と空気用
とで構成し、空気用配管を前記扉体内の先端から前記貯
水槽の天井付近まで配管するとともに、前記貯水槽上部
と大気中とを連通させて配管する一方、水用配管を前記
扉体の底端部から前記貯水槽底部付近まで排水用開閉弁
を介して配管するとともに、前記扉体の内部とこれより
上方の水中とを給水用開閉弁を介して配管し、これら排
水用開閉弁および給水用開閉弁を前記貯水槽に隣接した
水密の操作室内に設けるようにしており、扉体と貯水槽
には、水中に位置する配管が設けられるものの、排水用
開閉弁および給水用開閉弁を貯水槽に隣接した水密の操
作室内に設けて気中に設置することで、腐食を防止する
とともに、保守点検などをやり易くするようにしてい
る。
ティングフラップゲートは、前記請求項4記載の構成に
加え、前記空気用配管に、空気用開閉弁を介装するとと
もに、この空気用開閉弁を前記水密の操作室内に設けた
ことを特徴とするものである。
ば、空気用配管に、空気用開閉弁を介装するとともに、
この空気用開閉弁を前記水密の操作室内に設けるように
しており、空気配管に設けた空気用開閉弁を閉じること
で、一層完全に密閉状態を保持するようにし、しかも空
気用開閉弁を気中に設置することで、腐食を防止すると
ともに、保守点検などをやり易くするようにしている。
ィングフラップゲートは、前記請求項1〜5のいずれか
に記載の構成に加え、前記水密の操作室内に前記排水用
のポンプを設けたことを特徴とするものである。
ば、水密の操作室内に前記排水用のポンプを設けるよう
にしており、排水用のポンプも気中に設置することで、
腐食を防止するとともに、保守点検などをやり易くする
ようにしている。
ついて図面に基づき詳細に説明する。図1および図2は
この発明のフローティングフラップゲートの一実施の形
態にかかり、図1は全体および一部分を拡大した概略構
成図、図2は横断面図およびA−A断面図である。
は、例えば径間が500m程度の水路(航路)等を開閉
する防潮ゲートとして利用されるもので、水路11を挾
んで対向する両端部にゲート支持部12がそれぞれ設け
られ、これらゲート支持部12間を開閉するため複数に
分割された中空構造の扉体(ゲート)13が設けられ、
例えば各扉体13が20m程度とされる。この扉体13
は内部に空気を入れることで得られる浮力で起立状態と
なり、空気に代わり水を入れてその重さで倒伏状態に
し、水路11を閉じたり開いたりする。
造などとされて防潮堤14の端部に配置されている。
形成される水路11の底部に、例えばコンクリート構造
の扉体支持台15が構築され、図2(a)に示すよう
に、扉体13の下端部が回動可能に支持されるととも
に、扉体13に注水して倒伏した状態でほぼ水平に載置
できるように上面に扉体13に対応する凹部15aが形
成してある。
空間より多少大きい貯水槽16が形成され、扉体13よ
り下方に配置してある。
リート構造物内に空間として形成され、水密構造として
ある。この貯水槽16は、例えば沈埋函を埋設すること
で構築され、この沈埋函に扉体13を支持する構造など
が設けてある。
空間とが空気管17と排水管18とで連通され、扉体1
3の回動に支障がないようにこれら空気管17と排水管
18とが回動中心と同心に配置されたり、フレキシブル
管で接続してある。
部から離れた扉体13の先端部に開口する一方、排水管
18の扉体13内の端部は回動部に近い扉体13の基端
部に開口している。
6内の端部には、空気弁(A)19と排水弁(B)20
とが取付けられ、空気弁(A)19が排水弁(B)20
より貯水槽16の高い位置に設置してある。
伏させるため、2つの開閉弁(C,D)21,22が設
けられ、これら2つの開閉弁は、扉体13の回動部から
離れた扉体13の先端部表面に開口する排気弁(C)2
1と、扉体13の回動部に近い扉体13の基端部表面に
開口する給水弁(D)22として用いられる。
20、排気弁(C)21、給水弁(D)22は、通常、
電動等とされて遠隔操作可能とされるが、少なくとも空
気弁(A)19と排水弁(B)20は、万一停電などが
あっても直接手動操作できるように貯水槽16に隣接し
て人が通ることができる通路(作業用トンネル)を形成
しておくことが好ましい。
設置してあり、貯水槽16内の水を次の扉体13の起立
が予想される期間に応じて排水できるように排水ポンプ
23の容量が定められ、例えば高潮用の防潮ゲートとす
る場合には、せいぜい数年に1度程度であるとすれば、
小容量の排水ポンプでゆっくり排水すれば良く、これに
応じた容量とされる。
入れられて倒伏状態とされて水中に置かれることから、
扉体13の内外とも重防食塗装や電気防食が施され、腐
食防止が図られる。
プゲート10の動作について、図3および図4に示す説
明図にしたがって説明する。
(1)に示すように、扉体13内に完全に水を入れた倒
伏状態とされ、扉体支持台15の上面の凹部15aに扉
体13が入った状態となっており、空気弁(A)19、
排水弁(B)20、排気弁(C)20、給水弁(D)2
2の4つの開閉弁はいずれも閉じた状態としてある。
体支持台15の内部に設けた貯水槽16は排水ポンプ2
3で排水されて空の状態としてある。
されて水路11を閉じる必要がある場合には、図3
(2)に示すように、扉体13の内部に配管された空気
管17および排水管18の貯水槽16側に設けた空気弁
(19)Aと排水弁(20)Bを開ける。これら空気弁
(19)Aと排水弁(20)Bは、通常、電動アクチュ
エータや油圧アクチュエータ等を遠隔操作することで操
作するが、万一、停電などの場合には、貯水槽16に隣
接して設けた通路(図示せず)を使い、安全に人が開閉
弁19,20のところに行って直接開けることもでき
る。
0)Bとが開かれると、貯水槽16内で空気弁(19)
Aが排水弁(20)Bより上方に配置してあるので、圧
力差によって排水管18からは扉体13内の水が貯水槽
16に落ち、その分の貯水槽16内の空気が空気管17
を介して扉体13内に入ることになり、扉体13は次第
に浮力が大きくなって起立する。
に排水されると、図3(3)に示すように、扉体13の
起立が完了し、水路11が塞がれ、高潮の影響が防潮堤
14の内側に及ぶことを防止することができる。
力を与えて起立させて水路11を閉じるが、このフラッ
プゲート10では、貯水槽16内に空気弁(19)Aと
排水弁(20)Bを開いて排水するだけで浮力を得るこ
とができ、従来の扉体13に直接大量の空気を短時間に
送って水を排水する場合に比べ、そのための大規模な圧
縮空気供給設備とこれを駆動する動力が不要となり、2
つの開閉弁19,20を開閉する動力で済むので、所要
動力を格段に小さくすることができる。
槽16内の水を排水しておく必要があるが、通常、高潮
は、特殊な地域を除き、頻繁に起こるものでなく、日本
ではせいぜい数年に1度程度の頻度であるので、1度扉
体13を操作した後、直ちに再度扉体13を閉じるため
の操作を行う必要がなく、小容量の排水ポンプ23で時
間を掛けて貯水槽16内の水を排水すれば良く、排水に
必要な設備と動力を大巾に削減することができる一方、
水路11を扉体13で閉じた状態にすることで内側の水
位が上昇することがあるが、この場合には、通常の高潮
用の防潮ゲートの場合と同様に、フラップゲート10の
脇に排水機場を設けておき、扉体13で閉じた内側の水
を扉体13の外側に排水して水位の上昇を防止するよう
にすれば良い。そして、排水機場をこのフラップゲート
10に隣接して設ける場合には、排水機場の排水ポンプ
を利用して貯水槽16内の水の排水を行うようにするこ
ともできる。
潮を防止するが、高潮は12時間以上続くことがないの
で、水路11を閉じることで、例え船舶の航行が出来な
くなってもほとんど影響はなく、ゲートを閉じた後に高
潮を避けるため防潮堤の内側に入る必要のある小型船な
どに対しては、ゲート支持部12の脇に小さな閘門等を
設置することで対応するようにすれば良い。
位が下降してきたら、図4(4)に示すように、扉体1
3を倒伏させるため、起立のため開いておいた空気弁
(19)Aと排水弁(20)Bを閉じ(閉じる時期は、
起立状態とした直後などでも良い)、扉体13の表面に
設けた排気弁(21)Cと給水弁(22)Dを開き、下
方の給水弁(22)Dから扉体13内に水を入れ、上方
の排気弁(21)Cから空気を抜くことによって浮力を
失わせ、扉体13を倒伏させていく。
図4(5)に示すように、扉体13の倒伏が終了し、水
路11が完全に開放される。
扉体13の表面に設けた排気弁(21)Cと給水弁(2
2)Dを閉じた状態にしておくことで、休止状態にす
る。
10によれば、これまでの空気の注入の動力に対して、
空気弁19と排水弁20を開閉する動力だけで扉体13
を閉じることができ、所要動力を格段に小さくすること
ができる。
と排水弁20を人が操作できる程度の大きさにして必要
数設置するようにすれば、万一、停電などの場合にも人
力で扉体13を閉じることができる。
管をそれぞれ1本ずつ設ける場合で説明したが、これに
限らずそれぞれを複数本としても良い。
はなく、扉体より低い位置であれば多少離れたところに
設置しても良い。
密閉されていなくても良く、例えば常時は人や車の交通
用の海底トンネルとして利用し、高潮時には、交通を遮
断して貯水槽として転用することもでき、設備の有効利
用を図ることができる。
て図面に基づき詳細に説明するが、既に説明した上記実
施の形態と同一部分には、同一記号を記し、重複する説
明は省略する。
ラップゲートの他の一実施の形態にかかり、図5は一部
分を拡大した概略構成図、図6は概略断面図、図7は前
半の動作説明図、図8は後半の動作説明図である。
部をゲートの前後に示したり、配管の位置なども説明の
ための便宜上のものであり、実際の配置とは異なるもの
である。
は、扉体13を起立状態にしたり、倒伏状態にするため
に必要な開閉弁や排水ポンプの腐食を防止できるように
するとともに、保守点検などが容易にできるようにして
ある点で、上記実施の形態と異なるものである。
ート30では、水路11を挾んで対向する両端部のゲー
ト支持部12間を開閉するため複数に分割された中空構
造の扉体(ゲート)13が配置され、防潮堤14の端部
に配置されたこれらゲート支持部12によって形成され
る水路11の底部に構築されたコンクリート構造の扉体
支持台15に扉体13の下端部が回動可能に支持されて
いる。
空間より多少大きい水密構造の貯水槽16が形成され、
扉体13より下方に配置してあり、この貯水槽16に隣
接して水密の操作室31が設けられ、開閉弁や排水ポン
プなどの機器を気中に設置できるようにしてある。
えば沈埋函を埋設することで構築され、この沈埋函を利
用して扉体13を支持する構造などが設けられる。
1と扉体13の内部空間とが空気用および水用の配管で
接続されている。
し、この先端から扉体13の上部内側に沿って配管され
るとともに、扉体13の回動に支障がないようにヒンジ
部に設けたフレキシブル管33を介して操作室31内に
配管され、操作室31内に設けた空気用開閉弁34を介
して貯水槽16の天井部分まで配管され、天井部分で開
口している。
らゲート支持部12の上部に開口して気中まで延びる大
気用配管35が設けてあり、貯水槽16内を常時大気圧
状態とするようにしてある。
口し、ヒンジ部のフレキシブル管37を介して操作室3
1内に配管され、操作室31内に設けた排水用開閉弁3
8を介して貯水槽16の底部付近まで配管されて他端が
開口している。
部に分岐して給水用開閉弁39が設けられ、この給水用
開閉弁39を介してゲート支持部12の水中に端部が開
口するよう給水用配管40が配管され、給水用開閉弁3
9から扉体13内への配管は水用配管36と兼用するよ
うにしてある。
口したポンプ用配管41が設けられて操作室31内に設
置した排水ポンプ42を介してゲート支持部12の水面
上に開口するよう配管され、貯水槽16内の水を排水で
きるようにしてある。
38、排水用開閉弁39は、通常、電動等とされて遠隔
操作可能とされるが、万一停電などがあっても操作室3
1内で直接手動操作できるようにしてある。
の水を次の扉体13の起立が予想される期間に応じて排
水できるように容量が定められ、例えば高潮用の防潮ゲ
ートとする場合には、せいぜい数年に1度程度であると
すれば、小容量の排水ポンプでゆっくり排水すれば良
く、これに応じた容量としてある。
シブル管33、空気用配管35、水用配管36、給水用
配管40、ポンプ用配管41などは、長期間内部に水が
入れられたり、水中に置かれることから、必要に応じて
内外とも重防食塗装や電気防食が施され、腐食防止が図
られる。
プゲート30の動作について、図7および図8に示す説
明図にしたがって説明する。
は、図7(1)に示すように、扉体13内に完全に水を
入れた倒伏状態とされ、扉体支持台15の上面の凹部1
5aに扉体13が入った状態となっており、空気用開閉
弁34、排水用開閉弁38、給水用開閉弁39の3つの
開閉弁はいずれも閉じた状態としてある。
体支持台15の内部に設けた貯水槽16は排水ポンプ4
2で排水されて空の状態としてある。
されて水路11を閉じる必要がある場合には、図7
(2)に示すように、起立状態にする必要があり、扉体
13の内部に配管された空気用開閉弁34と排水用開閉
弁38を開ける。これら空気用開閉弁34および排水用
開閉弁38は、通常、電動アクチュエータや油圧アクチ
ュエータ等を遠隔操作することで操作するが、万一、停
電などの場合には、貯水槽16に隣接して設けた操作室
31に予め設けた通路43(図5参照)から入り、安全
に人が直接開けることもできる。
閉弁38が開かれると、貯水槽16内への配管先端位置
の圧力差によって水用配管36からは扉体13内の水が
貯水槽16に落ち、その分の貯水槽16内の空気が空気
用配管32を介して扉体13内に入ることになり、扉体
13は次第に浮力が大きくなって起立する。
に排水されると、図7(3)に示すように、扉体13の
起立が完了して高潮時の状態になり、水路11が塞が
れ、高潮の影響が防潮堤14の内側に及ぶことを防止す
ることができる。
前後面13a,13bが扉体支持台15に設けた支圧板
44,44aに当り、完全な起立状態が保持される。
力を与えて起立させて水路11を閉じるが、このフラッ
プゲート30では、貯水槽16内に空気用開閉弁34と
排水用開閉弁38を開いて排水するだけで浮力を得るこ
とができ、従来の扉体に直接大量の空気を短時間に送っ
て水を排水する場合に比べ、そのための大規模な圧縮空
気供給設備とこれを駆動する動力が不要となり、2つの
開閉弁34,38を開閉する動力で済むので、所要動力
を格段に小さくすることができる。
槽16内の水を予め排水しておく必要があるが、通常、
高潮は、特殊な地域を除き、頻繁に起こるものでなく、
日本ではせいぜい数年に1度程度の頻度であるので、1
度扉体13を操作した後、直ちに再度扉体13を閉じる
ための操作を行う必要がなく、小容量の排水ポンプ42
で時間を掛けて貯水槽16内の水を排水すれば良く、排
水に必要な設備と動力を大巾に削減することができる一
方、水路11を扉体13で閉じた状態にすることで内側
の水位が上昇することがあるが、この場合には、通常の
高潮用の防潮ゲートの場合と同様に、フラップゲート3
0の脇に排水機場を設けておき、扉体13で閉じた内側
の水を扉体13の外側に排水して水位の上昇を防止する
ようにすれば良い。そして、排水機場をこのフラップゲ
ート30に隣接して設ける場合には、排水機場の排水ポ
ンプを利用して貯水槽16内の水の排水を行うようにす
ることもできる。
潮を防止するが、高潮は12時間以上続くことがないの
で、水路11を閉じることで、例え船舶の航行が出来な
くなってもほとんど影響はなく、ゲートを閉じた後に高
潮を避けるため防潮堤の内側に入る必要のある小型船な
どに対しては、ゲート支持部12の脇に小さな閘門等を
設置することで対応するようにすれば良い。
位が下降してきたら、図8(4)に示すように、扉体1
3を倒伏させるため、起立のため開いておいた排水用開
閉弁38を閉じ(閉じる時期は、起立状態とした直後な
どでも良い)、給水用開閉弁39を開き、ゲート支持部
12の水中に開口する給水用配管40から扉体13内に
水を入れ、上方に開口する空気用配管32から空気を貯
水槽16を介して大気用配管35によって大気中に放出
して抜くことによって浮力を失わせ、扉体13を倒伏さ
せていく。
図8(5)に示すように、扉体13の倒伏が終了し、水
路11が完全に開放される。
操作室31内の空気用開閉弁34、排水用開閉弁38お
よび給水用開閉弁39を閉じた状態にしておくことで、
休止状態にする。
槽16内の水を排水ポンプ42を運転することで排水し
た状態にする。
30によれば、上記実施の形態のフローティングフラッ
プゲート10と同様の効果を奏するほか、操作室31内
に空気用開閉弁34、排水用開閉弁38および給水用開
閉弁39を設けるとともに、排水ポンプ42を設けて大
気中に設置するようにしたので、水中に設ける場合に比
べ、腐食を大巾に減少することができるとともに、機器
自体や開閉弁の遠隔操作に必要な電気配線などの保守点
検も簡単に行うことができる。
空気用開閉弁を設けるようにしたが、必ずしも開閉弁を
設ける必要はなく、省略することもできる。
大気中の操作室内に設置するようにしたが、水中ポンプ
などで構成して貯水槽内に設置するようにしても良い。
に、種々の構成を変更するようにしても良い。
明したようにこの発明の請求項1記載のフローティング
フラップゲートによれば、扉体の回動支持位置より下方
に扉体内の水を排水し得る貯水槽を設ける一方、この貯
水槽に排水用のポンプを設けるとともに、この貯水槽と
前記扉体とを配管で接続するようにしたので、扉体を起
立させてゲートを閉じる場合には、扉体の内部の水を貯
水槽に落とすだけで良く、次にゲートを閉じる必要があ
るまでの期間を利用してポンプで貯水槽内を排水すれば
良く、大動力を必要とせず、しかも停電などの場合にも
容易に対応してゲートの開閉を行うことができる。
ィングフラップゲートによれば、貯水槽と扉体とを接続
する配管を、排水用と空気用との少なくとも2本で構成
するとともに、これら配管の貯水槽内の端部に開閉弁を
設け、排水用の配管の端部の開閉弁より空気用の配管の
端部の開閉弁を上方に配置するようにしたので、開閉弁
の開閉操作だけで、扉体内の水を円滑に貯水槽内に排水
することができ、容易にゲートの開閉を行うことができ
る。
ティングフラップゲートによれば、開閉弁を操作する通
路を水路底部に設けるようにしたので、通路を介して開
閉弁を操作することができ、停電などで遠隔操作できな
い場合でも容易に対応してゲートを操作することがで
き、一層信頼性の高いゲートにすることができる。
ィングフラップゲートによれば、貯水槽と扉体とを接続
する前記配管を水用と空気用とで構成し、空気用配管を
前記扉体内の先端から前記貯水槽の天井付近まで配管す
るとともに、前記貯水槽上部と大気中とを連通させて配
管する一方、水用配管を前記扉体の底端部から前記貯水
槽底部付近まで排水用開閉弁を介して配管するととも
に、前記扉体の内部とこれより上方の水中とを給水用開
閉弁を介して配管し、これら排水用開閉弁および給水用
開閉弁を前記貯水槽に隣接した水密の操作室内に設ける
ようにしたので、扉体と貯水槽には、水中に位置する配
管が設けられるものの、排水用開閉弁および給水用開閉
弁を貯水槽に隣接した水密の操作室内に設けて気中に設
置することで、腐食を防止することができるとともに、
保守点検などをやり易くすることができる。
ティングフラップゲートによれば、空気用配管に、空気
用開閉弁を介装するとともに、この空気用開閉弁を前記
水密の操作室内に設けるようにしたので、空気配管に設
けた空気用開閉弁を閉じることで、一層完全に密閉状態
を保持することができ、しかも空気用開閉弁を気中に設
置することで、腐食を防止することができるとともに、
保守点検などをやり易くすることができる。
ィングフラップゲートによれば、水密の操作室内に前記
排水用のポンプを設けるようにしたので、排水用のポン
プも気中に設置することで、腐食を防止することができ
るとともに、保守点検などをやり易くすることができ
る。
実施の形態にかかる全体および一部分を拡大した概略構
成図である。
実施の形態にかかる横断面図およびA−A断面図であ
る。
実施の形態にかかる前半の動作の説明図である。
実施の形態にかかる後半の動作の説明図である。
の一実施の形態にかかる一部分を拡大した概略構成図で
ある。
の一実施の形態にかかる概略断面図である。
の一実施の形態にかかる前半の動作説明図である。
の一実施の形態にかかる後半の動作説明図である。
Claims (6)
- 【請求項1】中空構造の扉体を水路底部に回動可能に支
持し、当該扉体内に空気を入れて起立状態にするととも
に、空気に代えて水を入れて倒伏状態にするフローティ
ングフラップゲートであって、前記扉体の回動支持位置
より下方に扉体内の水を排水し得る貯水槽を設ける一
方、この貯水槽に排水用のポンプを設けるとともに、こ
の貯水槽と前記扉体とを配管で接続したことを特徴とす
るフローティングフラップゲート。 - 【請求項2】前記貯水槽と前記扉体とを接続する前記配
管を、排水用と空気用との少なくとも2本で構成すると
ともに、これら配管の前記貯水槽内の端部に開閉弁を設
け、前記排水用の配管の端部の開閉弁より前記空気用の
配管の端部の開閉弁を上方に配置したことを特徴とする
請求項1記載のフローティングフラップゲート。 - 【請求項3】前記開閉弁を操作する通路を水路底部に設
けたことを特徴とする請求項1または2記載のフローテ
ィングフラップゲート。 - 【請求項4】前記貯水槽と前記扉体とを接続する前記配
管を水用と空気用とで構成し、空気用配管を前記扉体内
の先端から前記貯水槽の天井付近まで配管するととも
に、前記貯水槽上部と大気中とを連通させて配管する一
方、水用配管を前記扉体の底端部から前記貯水槽底部付
近まで排水用開閉弁を介して配管するとともに、前記扉
体の内部とこれより上方の水中とを給水用開閉弁を介し
て配管し、これら排水用開閉弁および給水用開閉弁を前
記貯水槽に隣接した水密の操作室内に設けたことを特徴
とする請求項1記載のフローティングフラップゲート。 - 【請求項5】前記空気用配管に、空気用開閉弁を介装す
るとともに、この空気用開閉弁を前記水密の操作室内に
設けたことを特徴とする請求項4記載のフローティング
フラップゲート。 - 【請求項6】前記水密の操作室内に前記排水用のポンプ
を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
載のフローティングフラップゲート。
Priority Applications (1)
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JP2019522747A (ja) * | 2016-06-13 | 2019-08-15 | アールエスエー プロテクティブ テクノロジーズ,エルエルシーRsa Protective Technologies,Llc | 格納式洪水壁システムの方法およびシステム |
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