JP2003199366A - ピエゾアクチュエータ - Google Patents

ピエゾアクチュエータ

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JP2003199366A
JP2003199366A JP2001393950A JP2001393950A JP2003199366A JP 2003199366 A JP2003199366 A JP 2003199366A JP 2001393950 A JP2001393950 A JP 2001393950A JP 2001393950 A JP2001393950 A JP 2001393950A JP 2003199366 A JP2003199366 A JP 2003199366A
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piezo
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fulcrum
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秀 水口
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型化せずにストロークを伸ばすことが可能
なピエゾアクチュエータを提供する。 【解決手段】 ピエゾスタック18と作動対象部4との
間に作動量増幅装置21を設け、この作動量増幅装置2
1が、ピエゾスタック18側に配置された押さえ板体2
3と、作動対象部4側に配置されかつ前記押さえ板体2
3と対向するように配置された受け板体24と、前記押
さえ板体23に力点aが当接し、前記受け板体24に作
用点bが当接するように配置されたてこ体25とを備え
ており、前記てこ体25が、その支点cを含む屈曲部2
8と、この屈曲部28から二股に別れて延び、かつ互い
に長さの異なる短脚29および長脚30とからなるほぼ
への字形状の部材であり、前記短脚29の先端部に前記
力点aが形成され、前記長脚30の先端部に前記作用点
bが形成され、前記てこ体25が支点c回りに回動する
ように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、液体や気
体などの流体の流量を制御する制御弁を作動するためな
どに使用されるピエゾアクチュエータ、さらに詳しく
は、積層されたピエゾ素子に電圧を印加することによっ
て生じる圧電歪力を利用して作動対象部を作動させるピ
エゾアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のピエゾアクチュエータとして、ピ
エゾ素子を積層してなるピエゾスタックを、これとほぼ
同じ長さの筒状のケース内に収容し、前記ピエゾスタッ
クの下端側に作動対象部を配置するものがあり、前記ピ
エゾスタックに電圧を印加すると、圧電現象によって各
ピエゾ素子がそれぞれ歪み、この歪みの伝達により、前
記作動対象部が上下方向に変位するように構成してあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の構成か
らなるピエゾアクチュエータでは、通常、前記作動対象
部の変位量(ストローク)が小さく、数十ミクロンのス
トロークを得るのが最大であった。そのため、前記スト
ロークを長くするには、ピエゾ素子の積層枚数を増やし
ピエゾスタックを長くする手法が用いられていたのであ
るが、この場合、ピエゾアクチュエータが大型化してし
まうという問題があった。
【0004】この発明は上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的は、大型化せずにストロークを伸ばす
ことが可能なピエゾアクチュエータを提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のピエゾアクチュエータは、ピエゾスタッ
クと作動対象部との間に作動量増幅装置を設け、この作
動量増幅装置が、ピエゾスタック側に配置された押さえ
板体と、作動対象部側に配置されかつ前記押さえ板体と
対向するように配置された受け板体と、前記押さえ板体
に力点が当接し、前記受け板体に作用点が当接するよう
に配置されたてこ体とを備えており、前記てこ体が、そ
の支点を含む屈曲部と、この屈曲部から二股に別れて延
び、かつ互いに長さの異なる短脚および長脚とからなる
ほぼへの字形状の部材であり、前記短脚の先端部に前記
力点が形成され、前記長脚の先端部に前記作用点が形成
され、前記てこ体が支点回りに回動するように構成した
(請求項1)。
【0006】また、ピエゾスタックと作動対象部との間
に作動量増幅装置を設け、この作動量増幅装置が、ピエ
ゾスタック側に配置された押さえ板体と、作動対象部側
に配置されかつ前記押さえ板体と対向するように配置さ
れた受け板体と、前記押さえ板体に力点が当接し、前記
受け板体に作用点が当接するように配置されたてこ体と
を備えており、前記てこ体が、前記力点を含む屈曲部
と、この屈曲部から二股に別れて延び、かつ互いに長さ
の異なる短脚および長脚とからなるほぼへの字形状の部
材であり、前記短脚の先端部に支点が形成され、前記長
脚の先端部に前記作用点が形成され、前記てこ体が支点
回りに回動するように構成したとしてもよい(請求項
2)。
【0007】さらに、前記てこ体が複数設けられてお
り、各てこ体の力点が、平面視において、前記押さえ板
体の中心を中心とする一つの円の円周上に円周を当分す
る位置にあり、また、各てこ体の作用点が、平面視にお
いて、前記受け板体の中心を中心とする別の円の円周上
に円周を当分する位置にあるとしてもよい(請求項
3)。この場合には、複数のてこ体から受け板体への力
の伝達が均等に行われ、ピエゾスタックの変位を、受け
板体ひいては作動対象部へとスムーズに伝達することが
可能となる。
【0008】また、4つの前記てこ体が、平面視におい
てほぼ井の字形状となり、かつ互いに異なる向きを向く
ように配置されているとしてもよい(請求項4)。
【0009】上記の構成により、大型化せずにストロー
クを伸ばすことが可能なピエゾアクチュエータを提供す
ることができる。すなわち、上記の構成からなるピエゾ
アクチュエータによれば、前記作動量増幅装置によって
作動対象部の変位量(ストローク)を伸ばすことがで
き、また、従来のように、ピエゾスタックのピエゾ素子
を増やす必要がないことから、大型化せず、ひいては小
型化を図ることも可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を、図を
参照しながら説明する。図1は、本発明の第一実施例に
係るピエゾアクチュエータDおよびこのピエゾアクチュ
エータDを用いた流量制御構造1の構成を概略的に示す
説明図である。ピエゾアクチュエータDは、例えば、流
体をバイパスさせるバイパス流路および流体の流量測定
が行われるセンサ流路を並列的に設けてなるマスフロー
メータ(図示せず)と、このマスフローメータに対して
直列的に設けられた流体の流量を制御するための流量制
御構造1とを有するマスフローコントローラにおいて、
前記流量制御構造1に設けられる。
【0011】前記流量制御構造1は、上面に平面視ほぼ
円形状の弁口2および導出口3を有する本体ブロックA
と、前記弁口2に対向するように配置される弁体4を有
するとともに、前記弁口2および導出口3の上方に閉塞
された連通空間5を形成する弁ブロックBと、この弁ブ
ロックBを前記本体ブロックA側、すなわち下方側へと
押さえて固定するための押さえブロックCと、この押さ
えブロックCの上部に連結される前記ピエゾアクチュエ
ータDとを備えている。
【0012】前記本体ブロックAは、例えば、ステンレ
ス鋼などよりなり、本体ブロックA内に流体を導入する
ための流体入口6と、流体を本体ブロックAの下流側へ
と導出するための流体出口7と、前記流体入口6を上流
部に有し、前記弁口2を下流部に有する上流側流路8
と、前記導出口3を上流部に有し、前記流体出口3を下
流部に有する下流側流路9とを有している。そして、前
記上流側流路8と下流側流路9とは、前記連通空間5を
介して連通するのであり、上流側流路8と連通空間5と
下流側流路9とで一つの流路を形成している。
【0013】前記弁ブロックBは、中央部分に平面視ほ
ぼ円形状の切り欠き部10aを有するブロック体部分1
0と、このブロック体部分10の前記切り欠き部10a
を上下に挿通するように配置される前記弁体4と、この
弁体4から前記ブロック体部分10の内周縁部にかけて
設けられるダイヤフラム11とを有している。そして、
弁ブロックBは、その下面側において、前記切り欠き部
10aよりも外側に配置されるシール部材12を介して
前記本体ブロックAの上面側に載置される。なお、前記
切り欠き部10aの上側は、前記ダイヤフラム11と弁
体4とで閉塞された状態となる。
【0014】前記弁体4は、下部にほぼ円柱形状の大径
部分4aを有しており、上部にほぼ円柱形状で、径が前
記大径部分4aよりも小さい小径部分4bを有してい
る。また、弁体4の上面部には、例えばほぼ円錐状の凹
入部4cが設けられており、さらに、弁体4の上部外周
には、例えば割りピンなどからなるバネ止め部材4dが
固定されている。なお、前記ダイヤフラム11は、前記
大径部分4aの上端から前記切り欠き部10aの内周縁
部上端にかけて連設されているのである。
【0015】前記押さえブロックCは、ほぼ円筒形状に
形成された筒部13と、この筒部の外周側に連設された
フランジ部14とからなる。そして、押さえブロックC
は、前記弁ブロックBの上面側に載置された状態で、前
記フランジ部14と前記弁ブロックBのブロック体部分
10とを挿通する連結部材(例えば、ねじやビスなど)
15,15…によって、弁ブロックBとともに前記本体
ブロックAに固定される。
【0016】前記筒部13は、その内壁から内側に向け
て突出する突出部16を有しており、この突出部16の
内側(先端側)には、前記弁体4の小径部分4bが挿通
可能であり、かつ前記大径部分4aおよびバネ止め部材
4dが挿通できないように形成されたバネ受け部16a
が形成されている。そして、前記弁体4の小径部分4b
の外周側において、前記バネ受け部16aとバネ止め部
材4dとの間には、前記バネ止め部材4dを上方に付勢
する付勢部材(例えば、スプリングなど)17が設けら
れている。
【0017】前記ピエゾアクチュエータDは、ピエゾ素
子を積層してなるピエゾスタック18と、このピエゾス
タック18とほぼ同じ長さに形成され、ピエゾスタック
18を内部に収容する筒状で金属製のケース19と、こ
のケース19の上端部に固定されるキャップ20と、前
記ピエゾスタック18および作動対象部となる前記弁体
4の間に設けられる作動量増幅装置21とを備えてい
る。
【0018】また、前記ピエゾスタック18の上部に
は、前記キャップ20を挿通する状態で、ピエゾスタッ
ク18に所定の電圧を印加するための給電線22が設け
られている。さらに、ピエゾスタック18の下面側に
は、例えば、ほぼ円錐状の凹入部18aが形成されてい
る。
【0019】前記作動量増幅装置21は、ピエゾスタッ
ク18側に配置された押さえ板体23と、作動対象部
(弁体4)側に配置されかつ前記押さえ板体23と対向
するように配置された受け板体24と、前記押さえ板体
23に力点aが当接し、前記受け板体24に作用点bが
当接するように配置されたてこ体25,25…とを備え
ている。
【0020】前記押さえ板体23は、ほぼ板状の部材で
あり、上面に例えばほぼ円錐状の凹入部23aを有して
いる。そして、この凹入部23aと前記ピエゾスタック
18の凹入部18aとの間には、両者23a,18aに
よって挟持される球体26が設けられている。
【0021】前記受け板体24は、ほぼ板状の部材であ
り、下面に例えばほぼ円錐状の凹入部24aを有してい
る。そして、この凹入部24aと前記弁体4の凹入部4
cとの間には、両者24a,4cによって挟持される球
体27が設けられている。
【0022】図2は、前記てこ体25の構成を概略的に
示す説明図である。前記てこ体25は、その支点cを含
む屈曲部28と、この屈曲部から二股に別れて延び、か
つ互いに長さの異なる短脚29および長脚30とからな
るほぼへの字形状の部材であり、前記短脚29の先端部
に前記力点aが形成され、前記長脚30の先端部に前記
作用点bが形成されているのであり、このような構成か
らなるてこ体25は、前記支点c回りに回動する。
【0023】前記押さえ板体23およびてこ体25,2
5…は、ほぼ筒状に形成された筒体31の内部に収容さ
れる。この筒体31は、上部が前記ケース19の下部に
連結され、下部が前記押さえブロックCの筒部13の上
部に連結される。
【0024】前記受け板体24は、前記押さえブロック
Cの筒部13の上部付近に配置される。
【0025】図3は、前記作動量増幅装置21の要部の
構成を概略的に示す横断面図である。前記てこ体25は
4つ設けられており、各てこ体25は以下のように配置
されている。すなわち、各てこ体25の力点aが、平面
視において、前記押さえ板体23の中心を中心とする一
つの円の円周上において円周を当分する位置に常にあ
り、また、各てこ体25の作用点bが、平面視におい
て、前記受け板体24の中心を中心とする別の円の円周
上において円周を当分する位置に常にあるように配置さ
れているのであり、図3に示すように、4つの前記てこ
体25,25…は、平面視においてほぼ井の字形状とな
り、かつ互いに異なる向きを向くように配置されてい
る。
【0026】なお、各てこ体25の長脚30は、他のて
こ体25を回避するために、湾曲した形状となってい
る。
【0027】前記筒体31の内部には、各てこ体25の
屈曲部28を挿通するピン部材32が4つ設けられてい
る。そして、各ピン部材32は、前記押さえ板体23お
よび受け板体24と平行な方向を向くように配置されて
いる。
【0028】次に、上記の構成からなる流量制御構造1
の動作について説明する。まず、前記ピエゾアクチュエ
ータDのピエゾスタック18に給電線22を介して所定
の電圧を印加すると、圧電現象によって各ピエゾ素子が
それぞれ歪む。この歪みは、ピエゾスタック18の上端
がケース19の上側に設けられたキャップ20によって
固定されていることから、下方に伝達される。その結
果、ピエゾスタック18の下端に作動量増幅装置21を
介して連結された作動対象部としての弁体4が下方に変
位するのである。
【0029】そして、前記弁体4に変位となって伝達さ
れるピエゾスタック18の歪みは、前記作動量増幅装置
21により、増幅されることになる。詳しくは、まず、
ピエゾスタック18の歪みは、前記球体26を介して、
前記押さえ板体23に上下方向の変位として伝達する。
そして、押さえ板体23の変位量は、前記てこ体25,
25…により増幅されて受け板体24に伝達されるので
ある。
【0030】すなわち、前記てこ体25において、前記
力点aから支点cまでの距離をX、作用点bから支点c
までの距離をYとすると、押さえ板体23の変位量は、
てこの原理により、Y/X倍だけ増幅されることになる
のであり、その増幅倍率を、例えば、2〜5倍となるよ
うに設定すればよい。
【0031】そして、受け板体24の変位量は、前記球
体27を介して、弁体4に伝達される。
【0032】上述のようにしてピエゾアクチュエータD
の作動が弁体4に伝達されることにより、前記弁口2に
対する弁体4の塞ぎ度合い、すなわち弁口2の開き度合
いが調整され、上流側流路8および下流側流路9を流れ
る流体の流量が調整されることになる。
【0033】上記の構成からなるピエゾアクチュエータ
Dによれば、前記作動量増幅装置21によって作動対象
部の変位量(ストローク)を伸ばすことができ、また、
従来のように、ピエゾスタック18のピエゾ素子を増や
す必要がないことから、大型化せず、ひいては小型化を
図ることも可能となる。
【0034】また、各てこ体25の力点aが、平面視に
おいて、前記押さえ板体23の中心を中心とする一つの
円の円周上に円周を当分する位置にあり、また、各てこ
体25の作用点bが、平面視において、前記受け板体2
4の中心を中心とする別の円の円周上に円周を当分する
位置にあることから、複数のてこ体25,25…から受
け板体24への力の伝達が均等に行われ、ピエゾスタッ
ク18の変位を、受け板体24ひいては作動対象部(弁
体4)へとスムーズに伝達することが可能となる。
【0035】さらに、前記ピエゾアクチュエータDを、
上述したように、流体の流量を制御するための流量制御
構造1における前記弁体4を作動対象部とするように用
いた場合には、前記ストロークを十分に伸ばすことがで
きるため、前記弁口2から弁体4を十分に離すことが可
能となり、ひいては弁口2付近における不純物の詰まり
を解消することも可能となる。
【0036】図4は、本発明の第二実施例に係るピエゾ
アクチュエータD2 およびこのピエゾアクチュエータD
2 を用いた流量制御構造33の構成を概略的に示す説明
図である。なお、上記第一実施例に示したものと同一構
造の部材については、同じ符号を付し、その説明を省略
する。ピエゾアクチュエータD2 および流量制御構造3
3は、それぞれ前記ピエゾアクチュエータDおよび前記
流量制御構造1に比して、前記作動量増幅装置21に代
えて後述する作動量増幅装置34を用いた点で異なる。
【0037】前記作動量増幅装置34は、ピエゾスタッ
ク18側に配置された押さえ板体23と、作動対象部
(弁体4)側に配置されかつ前記押さえ板体23と対向
するように配置された受け板体24’と、前記押さえ板
体23に力点aが当接し、前記受け板体24’に作用点
bが当接するように配置されたてこ体35,35…とを
備えている。
【0038】前記ケース19の下側に、底を有する筒状
のハウジング36が連設されており、このハウジング3
6内には、上側から順に、前記押さえ板体23、てこ体
35,35…、受け板体24’、スプリング37が収容
されている。また、前記受け板体24’は、その端部が
ハウジング36の側方に突出しており、この突出した部
分が、前記押さえブロックCの筒部13の上部に連結さ
れた筒体31に固定されている。
【0039】前記てこ体35は、前記力点aを含む屈曲
部28と、この屈曲部28から二股に別れて延び、かつ
互いに長さの異なる短脚29および長脚30とからなる
ほぼへの字形状の部材であり、前記短脚29の先端部下
側に支点cが形成され、前記長脚30の先端部に前記作
用点bが形成されているのであり、このような構成から
なる前記てこ体35は、前記支点c回りに回動する。
【0040】前記てこ体35は4つ設けられており、そ
の配置は、前記てこ体25と同様であるのでその説明を
省略する。
【0041】また、前記てこ体35は、ピン部材32に
よって挿通されず、前記ハウジング36の側壁に形成さ
れた係止部36bに係止される。
【0042】前記受け板体24’とハウジング36の底
壁との間に設けられた前記スプリング37は、ハウジン
グ36の底壁を下方に常時付勢する。
【0043】前記ハウジング36の底壁の下面には、例
えばほぼ円錐状の凹入部36aが形成されており、この
凹入部36aと前記弁体4の凹入部4cとの間には、両
者36a,4cによって挟持される前記球体27が設け
られている。
【0044】次に、上記の構成からなる流量制御構造3
3の動作について説明する。まず、前記ピエゾアクチュ
エータD2 のピエゾスタック18に給電線22を介して
所定の電圧を印加すると、圧電現象によって各ピエゾ素
子がそれぞれ歪む。この歪みは、ピエゾスタック18の
上端がケース19の上側に設けられたキャップ20によ
って固定されていることから、下方に伝達される。その
結果、ピエゾスタック18の下端に作動量増幅装置34
を介して連結された作動対象部としての弁体4が下方に
変位するのである。
【0045】そして、前記弁体4に変位となって伝達さ
れるピエゾスタック18の歪みは、前記作動量増幅装置
34により、増幅されることになる。詳しくは、まず、
ピエゾスタック18の歪みは、前記球体26を介して、
前記押さえ板体23に上下方向の変位として伝達する。
そして、押さえ板体23の変位は、前記てこ体35,3
5…により増幅されて受け板体24’に伝達されるので
あるが、このとき、前記受け板体24’は筒体31に固
定されていることから、結果として、前記押さえ板体2
3をピエゾアクチュエータD2 全体の上下方向の変位へ
と変換されることとなる。
【0046】なお、前記てこ体35において、前記力点
aから支点cまでの距離をX、作用点bから支点cまで
の距離をYとすると、押さえ板体23の変位量は、てこ
の原理により、Y/X倍だけ増幅されることになるので
あり、その増幅倍率を、例えば、2〜5倍となるように
設定すればよい。
【0047】そして、ピエゾアクチュエータD2 全体の
上下方向の変位量は、前記球体27を介して、弁体4に
伝達される。
【0048】上述のようにしてピエゾアクチュエータD
2 の作動が弁体4に伝達されることにより、前記弁口2
に対する弁体4の塞ぎ度合い、すなわち弁口2の開き度
合いが調整され、上流側流路8および下流側流路9を流
れる流体の流量が調整されることになる。
【0049】上記の構成からなるピエゾアクチュエータ
2 によって得られる効果は、上記第一実施例のピエゾ
アクチュエータDと同様であることから、その説明を省
略する。
【0050】なお、上記二つの実施例では、前記てこ体
25,35をそれぞれ4つずつ設けてあるが、てこ体2
5,35の数は4つに限るものではなく、2つ以上、望
ましくは3つ以上とすればよい。
【0051】
【発明の効果】上記の構成からなる本発明によれば、大
型化せずにストロークを伸ばすことが可能なピエゾアク
チュエータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係るピエゾアクチュエー
タおよびこのピエゾアクチュエータを用いた流量制御構
造の構成を概略的に示す説明図である。
【図2】上記実施例におけるてこ体の構成を概略的に示
す説明図である。
【図3】上記実施例における作動量増幅装置の要部の構
成を概略的に示す説明図である。
【図4】本発明の第二実施例に係るピエゾアクチュエー
タおよびこのピエゾアクチュエータを用いた流量制御構
造の構成を概略的に示す説明図である。
【符号の説明】
4…作動対象部、18…ピエゾスタック、21…作動量
増幅装置、23…押さえ板体、24…受け板体、25…
てこ体、28…屈曲部、29…短脚、30…長脚、a…
力点、b…作用点、c…支点、D…ピエゾアクチュエー
タ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピエゾスタックと作動対象部との間に作
    動量増幅装置を設け、この作動量増幅装置が、ピエゾス
    タック側に配置された押さえ板体と、作動対象部側に配
    置されかつ前記押さえ板体と対向するように配置された
    受け板体と、前記押さえ板体に力点が当接し、前記受け
    板体に作用点が当接するように配置されたてこ体とを備
    えており、前記てこ体が、その支点を含む屈曲部と、こ
    の屈曲部から二股に別れて延び、かつ互いに長さの異な
    る短脚および長脚とからなるほぼへの字形状の部材であ
    り、前記短脚の先端部に前記力点が形成され、前記長脚
    の先端部に前記作用点が形成され、前記てこ体が支点回
    りに回動するように構成したことを特徴とするピエゾア
    クチュエータ。
  2. 【請求項2】 ピエゾスタックと作動対象部との間に作
    動量増幅装置を設け、この作動量増幅装置が、ピエゾス
    タック側に配置された押さえ板体と、作動対象部側に配
    置されかつ前記押さえ板体と対向するように配置された
    受け板体と、前記押さえ板体に力点が当接し、前記受け
    板体に作用点が当接するように配置されたてこ体とを備
    えており、前記てこ体が、前記力点を含む屈曲部と、こ
    の屈曲部から二股に別れて延び、かつ互いに長さの異な
    る短脚および長脚とからなるほぼへの字形状の部材であ
    り、前記短脚の先端部に支点が形成され、前記長脚の先
    端部に前記作用点が形成され、前記てこ体が支点回りに
    回動するように構成したことを特徴とするピエゾアクチ
    ュエータ。
  3. 【請求項3】 前記てこ体が複数設けられており、各て
    こ体の力点が、平面視において、前記押さえ板体の中心
    を中心とする一つの円の円周上に円周を当分する位置に
    あり、また、各てこ体の作用点が、平面視において、前
    記受け板体の中心を中心とする別の円の円周上に円周を
    当分する位置にある請求項2または3に記載のピエゾア
    クチュエータ。
  4. 【請求項4】 4つの前記てこ体が、平面視においてほ
    ぼ井の字形状となり、かつ互いに異なる向きを向くよう
    に配置されている請求項1〜3のいずれかに記載のピエ
    ゾアクチュエータ。
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