JP2003197965A - 半導体発光素子及びその製造方法 - Google Patents

半導体発光素子及びその製造方法

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JP2003197965A
JP2003197965A JP2001391632A JP2001391632A JP2003197965A JP 2003197965 A JP2003197965 A JP 2003197965A JP 2001391632 A JP2001391632 A JP 2001391632A JP 2001391632 A JP2001391632 A JP 2001391632A JP 2003197965 A JP2003197965 A JP 2003197965A
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Masanori Hoshino
匡紀 星野
Masahiro Sato
雅裕 佐藤
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Sanken Electric Co Ltd
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Sanken Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い光取り出し効率を有する半導体発光素子
を容易に製造することが困難であった。 【解決手段】 基板1の上にn型クラッド層7、活性層
8、p型クラッド層9を含む半導体領域2を設ける。半
導体領域3の上に厚さ0.01μmのAlGaAsから
成る第1のコンタクト層12と厚さ0.01μmのGa
Asから成る第2のコンタクト層13とを設ける。第2
のコンタクト層13の表面の中央に電流ブロック層4を
設ける。電流ブロック層4の上に第1の電極5のパッド
部分5aを設け、第2のコンタクト層13の上に第1の
電極5の細状部分5bを設ける。第1の電極5をコンタ
クト層13に合金化しないチタンから第1の金属層14
とボンディング性の良い金から成る第2の金属層15と
で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光ダイオード等
の半導体発光素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】発光ダイオード即ちLEDは、発光機能
を有する複数の半導体層を含む発光用半導体領域と、こ
の発光用半導体領域に接続された第1及び第2の電極と
を有する。発光ダイオードは、更に第1の電極のオーミ
ック接触を良好に達成するためにコンタクト層を有す
る。このコンタクト層は発光用半導体領域と第1の電極
との間に配置されている。発光ダイオードは、更に例え
ば特開平9−36431号公報に記載されているように
電流ブロック層を有する。この電流ブロック層はコンタ
クト層の表面の中央に配置されている。従って、発光ダ
イオードの中央部を流れる電流が抑制され、発光ダイオ
ードの周辺部を流れる電流の割合が大きくなる。第1の
電極は、コンタクト層の露出表面の一部と電流ブロック
層の少なくとも一部とに形成される。コンタクト層上に
おける第1の電極は、光の取り出しに対する妨害を少な
くするために細状パタ−ンに形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の発光
ダイオードにおけるコンタクト層上に形成する第1の電
極は、例えば、Au−Zu層とMo層とAu層との積層
構造、又はAu−Zn層又はAu−Be層から成る。従
来のいずれの電極構造であっても、コンタクト層に接触
する部分の電極材料は例えば約400℃の比較的低い温
度の熱処理でコンタクト層に容易にオーミック接触(コ
ンタクト)するものであり、且つコンタクト層と合金化
反応を起こすものである。電極材料と半導体との合金化
がコンタクト層よりも深く進むと、第1の電極の低い抵
抗接触が不可能になる。このため、従来の発光素子のコ
ンタクト層の厚みは0.1μm以上である。しかし、コ
ンタクト層において光吸収が生じる。コンタクト層が例
えば厚さ0.1μmのGaAs(ガリウム砒素)層の場
合には、波長560nmの純緑色において約50%の光吸
収が生じる。このため、コンタクト層の全てを残す構造
の発光ダイオードの発光効率はさほど高くない。
【0004】上記の問題を解決するために、コンタクト
層における第1の電極の細状部分によって覆われていな
い部分をウエット(湿式)エッチングによって除去する
ことが考えられる。このようにコンタクト層の電気的接
続に寄与しない部分を除去すると、コンタクト層におけ
る光吸収が少なくなり、光取り出し効率が向上する。と
ころが、コンタクト層を等方性のウエットエッチング法
で選択的に除去すると、エッチングがコンタクト層の厚
み方向即ち垂直方向に進むと同時に横方向にも進み、第
1の電極の細状部分の下のコンタクト層もある程度除去
される。このため、第1の電極とコンタクト層との間の
電気的接続状態のバラツキが生じ、複数の発光ダイオー
ドの相互間における光出力及び順方向電圧Vf等のバラ
ツキが生じた。また、第1の電極の細状部分がコンタク
ト層から剥れる恐れがあった。異方性のドライエッチン
グ技術を使用してコンタクト層のエッチングを行うこと
が考えられるが、異方性のドライエッチングを採用する
と、製造コストが高くなる。
【0005】そこで、本発明の目的は、特性のバラツキ
を抑制することができ且つコストの低減を図ることがで
きる半導体発光素子及びその製造方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記
目的を達成するための本発明は、発光機能を得るための
複数の半導体層を含んでいる半導体領域と、前記半導体
領域の一方の主面に形成されたコンタクト層と、前記コ
ンタクト層の表面の一部に配置された電流ブロック層
と、前記コンタクト層の表面の一部及び前記電流ブロッ
ク層の表面の少なくとも一部に配置され且つ金よりも高
い融点を有する材料から成り且つ前記コンタクト層と合
金化反応を起こさないように形成された第1の金属層と
前記第1の金属層の上に配置され且つ前記第1の金属層
よりも低い融点を有している材料で形成された第2の金
属層とから成る第1の電極と、前記半導体領域の他方の
主面に電気的に接続された第2の電極とを備えた半導体
発光素子に係るものである。
【0007】なお、請求項2に示すように、前記第1の
金属層はチタンから成り、前記第2の金属層は金から成
ることが望ましい。また、請求項3に示すように、前記
コンタクト層は0.001μm〜0.09μmの範囲の厚
さを有していることが望ましい。また、請求項4に示す
ように、前記コンタクト層は、前記半導体領域の一方の
主面に配置されたAlxGa1-xAs、ここでxは1より
も小さい数値、から成る第1のコンタクト層と、この第
1のコンタクト層の上に配置されたGaAsから成る第
2のコンタクト層とから成ることが望ましい。また、請
求項5に示すように、半導体基板上に発光機能を得るた
めの複数の半導体層を含んでいる半導体領域を形成する
工程と、前記半導体領域の上にコンタクト層を形成する
工程と、前記コンタクト層の表面の一部に電流ブロック
層を形成する工程と、前記電流ブロック層で覆われてい
ない前記コンタクト層の露出部分及び前記電流ブロック
層の表面に、金よりも融点が≡い材料によって前記コン
タクト層と合金化反応を起こさないように第1の金属層
を形成する工程と、前記第1の金属層の上に前記第1の
金属層よりも低い融点を有している材料によって第2の
金属層を形成する工程と、前記コンタクト層の表面の一
部及び前記電流ブロック層の露出部分の一部に前記第1
及び第2の金属層が残存するように前記第1及び第2の
金属層をエッチングによって選択的に除去して第1の電
極を形成する工程と、前記半導体領域に接続された第2
の電極を形成する工程とを有して半導体発光素子を製造
することが望ましい。
【0008】
【発明の効果】各請求項の発明は次の効果を有する。 (1) 第1の電極の第1の金属層がコンタクト層と合
金化しないので、コンタクト層を薄く形成することが可
能になる。コンタクト層が薄くなると、ここでの光吸収
量が少なくなり、光取り出し効率が高くなる。また、コ
ンタクト層を部分的にエッチングで除去する場合にはこ
の除去を容易に達成できる。 (2) 第1の金属層の上にこれよりも低い融点の第2
の金属層を設けるので、第1の電極に対するワイヤ等の
接続部材の結合を容易に達成することができる。
【0009】
【実施形態】次に、本発明の実施形態を図1〜図4を参
照して説明する。
【0010】
【第1の実施形態】図1及び図2に示す第1の実施形態
の3−5族化合物半導体発光素子としての発光ダイオー
ドは、大別して半導体基板1と、発光用半導体領域2
と、コンタクト層3と、電流ブロック層4と、第1の電
極5と、第2の電極6とから成る。この発光ダイオード
の第1及び第2の電極5、6間に順方向電圧が印加され
ると、発光用半導体領域2内で光が発生し、この光がコ
ンタクト層3の第1の電極5を有さない部分から外側に
取り出される。次に各部を詳しく説明する。
【0011】半導体基板1はn型不純物としてのシリコ
ン(Si)がドープされたn型GaAs(ガリウム砒
素)化合物半導体から成る。この基板1のn型不純物濃
度は1〜3×1018cm-3である。
【0012】発光用半導体領域2は、基板1の一方の主
面上に配置されており、n型クラッド層7と活性層8と
p型クラッド層9と電流拡散層10とカバー層11とか
ら成る。半導体領域2の各層7〜11は3族と5族の化
合物半導体から成る。
【0013】n型クラッド層7は、基板1の一方の主面
上に配置され、In0.5(Ga0.3Al 0.70.5Pで示す
ことができるn型化合物半導体から成る。このn型クラ
ッド層7にはn型不純物としてのシリコン(Si)が約
4×1017cm-3の濃度でドープされている。
【0014】活性層8は、n型クラッド層7の上に配置
され、In0.5(Ga1-xAlx0.5Pここでxは0≦x
≦0.5を満足する数値、で示すことができる化合物半
導体から成る。この実施形態では活性層8に導電型決定
のための不純物がドープされていない。しかし、活性層
8に例えばp型等の不純物をド−プすることもできる。
【0015】p型クラッド層9は活性層8の上に配置さ
れ、In0.5(Ga0.3Al0.70.5Pで示すことができ
るp型化合物半導体から成る。このp型クラッド層9に
は、p型不純物としてZnが約4×1017cm-3の濃度
にドープされている。
【0016】電流拡散層10はp型クラッド層9の上に
配置されており、Ga1-yAlyAs、ここでyは0<y
<1を満足する数値、で示すことができるp型化合物半
導体から成る。この実施形態ではyが0.85に設定さ
れている。この電流拡散層10にはp型不純物(例えば
Zn)がドープされている。この電流拡散層10は電流
に拡がりを与える周知の機能を有する。
【0017】カバー層11は電流拡散層10の上に配置
され、この実施形態ではp型のIn0. 5(Ga0.3Al
0.70.5Pから成る。このカバー層11は耐湿構造層と
して機能している。
【0018】コンタクト層3はカバー層11の上に順次
に配置された第1及び第2のコンタクト層12、13か
ら成る。カバー層11の上に直接に配置された第1のコ
ンタクト層12はAlxGa1-xAs、ここでxは1より
小さい数値、で示すことができるp型化合物半導体であ
る。この実施形態の第1のコンタクト層にはAl0.4
0.6Asから成る。この第1のコンタクト層12のp
型不純物(例えばZn)の濃度は、p型クラッド層9、
電流拡散層10及びカバー層11よりも高い5〜20×
1018cm-3である。また、第1のコンタクト層12の
Alの組成比はカバー層11のAlの組成比よりも小さ
い。光吸収を小さくするために第1のコンタクト層12
の厚さは0.001〜0.05μmであることが望まし
く、0.001〜0.01μmであることが更に望まし
い。この実施形態では第1のコンタクト層12の厚さが
0.01μmとされている。
【0019】第1のコンタクト層12の上に配置された
第2のコンタクト層13はp型のGaAsから成る化合
物半導体である。この第2のコンタクト層13のp型不
純物(例えばZn)の濃度は、p型クラッド層9、電流
拡散層10及びカバー層11よりも高い5〜20×10
18cm-3である。光吸収を小さくするために第2のコン
タクト層13の厚さは、0.001〜0.09μmの範
囲であることが望ましく、0.001〜0.01μmで
あることが更に望ましい。この実施形態の第2のコンタ
クト層13の厚さは0.01μmである。第1及び第2
のコンタクト層12、13の合計の厚み即ちコンタクト
層3の厚みは0.002〜0.09μmであることが望
ましく、0.002〜0.02μmであることが更に望
ましい。本発明では第1の電極5がコンタクト層3と合
金化しないので、コンタクト層3を薄く形成することが
できる。
【0020】電流ブロック層4は円形の平面形状を有
し、コンタクト層3の表面の中央に配置されている。こ
の電流ブロック層4は発光ダイオードの順方向電流を阻
止するためのn型化合物半導体であって、n型のInG
aPから成る。この電流ブロック層4の厚さは0.03μm
である。電流ブロック層4とコンタクト層3との間にP
N接合が形成され、ここで順方向電流が阻止される。
【0021】第1の電極5は、電流ブロック層4の上に
配置されたパッド部分5aとコンタクト層3の上に配置
された細状部分5bとから成る。パッド部分5aと細状
部分5bとは相互に電気的に接続されている。パッド部
分5aは図示されていないワイヤをボンディングする部
分である。細状部分5bは、帯状部分とも呼ぶことがで
きるものであって、コンタクト層3の表面の一部に環状
又は格子状に配置され、コンタクト層3に電流を供給す
る。細状部分5bはコンタクト層3の露出部分の一部の
みに設けられているので、コンタクト層3の残りの部分
から光を取り出すことができる。
【0022】第1の電極5は、コンタクト層3と合金化
反応を起こさない高融点材料から成る第1の金属層14
と、ワイヤボンディングを容易に達成することができる
低融点材料の第2の金属層15とから成る。
【0023】コンタクト層3に合金化しないように形成
された第1の金属層14はチタンTiから成り、10nm
の厚みを有している。チタンは半導体との間にショット
キバリアを形成する材料である。しかし、第2のコンタ
クト層13の不純物濃度が十分に高く設定されているの
で、チタンから成る第1の金属層14と第2のコンタク
ト層13との間にショットキバリアは形成されず、抵抗
接触(オーミックコンタクト)となる。第1の金属層1
4の上に配置された第2の金属層15は第1の金属層1
4よりも融点が低く且つワイヤの接続を良好に達成する
ことができる金属材料から選択され、この実施形態では
Au即ち金から成る。
【0024】第2の電極6は、半導体基板1の下面の全
体に形成されている。第2の電極6は基板1に抵抗接触
している。
【0025】図1及び図2に示す発光ダイオードを製造
する時には、まず、半導体基板1を用意し、例えばMO
CVD法(Metal Organic Chemic
alVapour Deposition法)等の周知
のエピタキシャル成長法によって、n型クラッド層7、
活性層8、p型クラッド層9、電流拡散層10、カバー
層11、第1のコンタクト層12、第2のコンタクト層
13、及び電流ブロック層4を順次に形成する。次に電
流ブロック層4を周知のエッチング工程によって所定パ
ターンにエッチングする。次に、電流ブロック層4とコ
ンタクト層3の露出面との全体に真空蒸着法によって第
1の金属層12のための厚さ10nmのチタン層を形成す
る。次に、チタン膜の上全体に真空蒸着法によって第2
の金属層13のための厚さ500nmの金層を形成する。
次に、周知のフォトリソグラフィ技術によってチタン層
と金層との複合層を図1に示す所定パターンにエッチン
グし、第1の電極5を得る。次に、基板1の下面に例え
ばAu−Geから成る電極材料を真空蒸着し、約400
℃の熱処理を10分間施して第2の電極6を得る。上記
熱処理の温度400℃は第1の金属層14がコンタクト
層13に合金化反応を起こさない温度である。
【0026】本実施形態は次の効果を有する。 (1) 第1の電極5の第1の金属層12がチタンから
成り、第2のコンタクト層13に合金化しない。このた
め、GaAsから成る第2のコンタクト層13を極めて
薄い0.01μmとすることができる。この結果、例え
ば波長560nmの純緑色の第2のコンタクト層13にお
ける光吸収率を6%程度に抑えることができる。従来の
0.1μmのGaAsコンタクト層の光吸収率は約50
%であるので、本実施形態の構造にすることによってコ
ンタクト層における光吸収を大幅に低減して発光ダイオ
ードの光取り出し効率を高めることができる。 (2) コンタクト層3をウエットエッチングしないの
で、細状部分5bの剥れの問題が発生しない。また、多
数の発光ダイオードの製造における順方向電圧のバラツ
キが従来のコンタクト層をエッチングするものに比べて
小さくなる。 (3) 第1の金属層12の上に低融点の第2の金属層
13が形成されているので、パット部分5aに対してワ
イヤを良好にボンディングすることができる。
【0027】
【第2の実施形態】次に図3に示す第2の実施形態の発
光ダイオードを説明する。但し、図3において図1及び
図2と実質的に同一の部分には同一の符号を付してその
説明を省略する。図3の発光ダイオードは、基板1とn
型クラッド層7との間に光反射特性を有する化合物半導
体から成る光反射層20を設け、この他は図1及び図2
と同一に構成したものである。
【0028】光反射層20は例えばn型GaAs層とn
型のIn0.5Al0.5P層とを交互に複数回(例えば10
回)積層したものであり、発光用半導体領域2から第2
の電極6に放射された光を第1の電極5側に反射する機
能を有する。
【0029】第2の実施形態の発光ダイオードは、第1
の実施形態と同一の効果を有し、更に光反射層20によ
る発光効率向上効果を有する。
【0030】
【第3の実施形態】次に、図4に示す第3の実施形態の
発光ダイオードを説明する。但し、図4において図1及
び図2と実質的に同一の部分には同一の符号を付してそ
の説明を省略する。図4の発光ダイオードは変形された
コンタクト層3´を有する他は図2と同一に形成されて
いる。図4の変形されたコンタクト層3´は図2と同様
に第1及び第2のコンタクト層12、13を有するが、
第2のコンタクト層13のパターンのみが図2のコンタ
クト層3と相違している。即ち、図4のGaAsから成
る第2のコンタクト層13、第1の電極5の細状部分5
b及び電流ブロック層4の下にのみ残存し、その他はエ
ッチングによって除去されている。
【0031】第2のコンタクト層13をウエットエッチ
ングする時に横方向のエッチングも生じるが、第2のコ
ンタクト層13の厚みが0.01μmであって、極めて
薄いので、横方向のエッチングがさほど問題にならな
い。図4では第1のコンタクト層12がエッチングされ
ていないが、第2のコンタクト層13と同様にエッチン
グすることができる。
【0032】第3の実施形態の発光ダイオードによれ
ば、第2のコンタクト層13を除去することによって光
の取り出し効率が向上するという効果が得られる。しか
し、第2のコンタクト層13の細状部分5bの下方が少
しはエッチングされるので、細状部分5bが図2の場合
よりも剥れ易くなるという欠点及び順方向電圧のバラツ
キが図2の場合よりも大きくなるという欠点がある。従
って、細状部分5bの安定性がある程度低下しても差し
支えない場合に図4の実施形態が適用される。
【0033】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 基板1、半導体領域2、コンタクト層3、電流
ブロック層4の化合物半導体材料を実施形態で説明した
もの以外の3−5族化合物半導体とすることができる。 (2) 第1のコンタクト層12を省いた構造にするこ
とができる。 (3) 細状部分5bのパターンを格子状又は網状等に
種々変形できる。 (4) 半導体領域2を構成する複数の層の増減が可能
である。 (5) 図2及び図4において基板1とn型クラッド層
7との間に化合物半導体から成るバッファ層を介在させ
ることができる。また、図3の基板1と光反射層20と
の間にバッファ層を介在させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の発光ダイオードを示
す平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】第2の実施形態の発光ダイオードを示す断面図
である。
【図4】第3の実施形態の発光ダイオードを示す断面図
である。
【符号の説明】
1 基板 2 発光用半導体領域 3 コンタクト層 4 電流ブロック層 5 第1の電極 6 第2の電極 14 第1の金属層 15 第2の金属層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M104 AA05 BB10 BB14 CC01 DD34 DD63 FF02 FF13 GG04 5F041 AA03 AA41 CA34 CA37 CA83 CA85 CA92 CA93 CA99

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光機能を得るための複数の半導体層を
    含んでいる半導体領域と、 前記半導体領域の一方の主面に形成されたコンタクト層
    と、 前記コンタクト層の表面の一部に配置された電流ブロッ
    ク層と、 前記コンタクト層の表面の一部及び前記電流ブロック層
    の表面の少なくとも一部に配置され且つ金よりも高い融
    点を有する材料から成り且つ前記コンタクト層と合金化
    反応を起こさないように形成された第1の金属層と前記
    第1の金属層の上に配置され且つ前記第1の金属層より
    も低い融点を有している材料で形成された第2の金属層
    とから成る第1の電極と、前記半導体領域の他方の主面
    に電気的に接続された第2の電極とを備えた半導体発光
    素子。
  2. 【請求項2】 前記第1の金属層はチタンから成り、前
    記第2の金属層は金から成ることを特徴とする請求項1
    記載の半導体発光素子。
  3. 【請求項3】 前記コンタクト層は0.001μm〜
    0.09μmの範囲の厚さを有していることを特徴とす
    る請求項1記載の半導体発光素子。
  4. 【請求項4】 前記コンタクト層は、前記半導体領域の
    一方の主面に配置されたAlxGa1-xAs、ここでxは
    1よりも小さい数値、から成る第1のコンタクト層と、
    この第1のコンタクト層の上に配置されたGaAsから
    成る第2のコンタクト層とから成ることを特徴とする請
    求項1記載の半導体発光素子。
  5. 【請求項5】 半導体基板上に発光機能を得るための複
    数の半導体層を含んでいる半導体領域を形成する工程
    と、前記半導体領域の上にコンタクト層を形成する工程
    と、前記コンタクト層の表面の一部に電流ブロック層を
    形成する工程と、前記電流ブロック層で覆われていない
    前記コンタクト層の露出部分及び前記電流ブロック層の
    表面に、金よりも融点が高い材料によって前記コンタク
    ト層と合金化反応を起こさないように第1の金属層を形
    成する工程と、前記第1の金属層の上に前記第1の金属
    層よりも低い融点を有している材料によって第2の金属
    層を形成する工程と、前記コンタクト層の表面の一部及
    び前記電流ブロック層の露出部分の一部に前記第1及び
    第2の金属層が残存するように前記第1及び第2の金属
    層をエッチングによって選択的に除去して第1の電極を
    形成する工程と、前記半導体領域に接続された第2の電
    極を形成する工程と、を有している半導体発光素子の製
    造方法。
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