JP2003197340A - スリップリング装置 - Google Patents

スリップリング装置

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JP2003197340A
JP2003197340A JP2001392505A JP2001392505A JP2003197340A JP 2003197340 A JP2003197340 A JP 2003197340A JP 2001392505 A JP2001392505 A JP 2001392505A JP 2001392505 A JP2001392505 A JP 2001392505A JP 2003197340 A JP2003197340 A JP 2003197340A
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slip
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Masaharu Kodera
正治 小寺
Genzo Murayama
元三 村山
Koichi Ogawa
浩一 小川
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JFE Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ディスク型とドラム型のいずれも、回転接点部
材であるスリップリングの回転中は固定接点部材である
ブラシとの接触位置を常に変動させ、ブラシの摩耗量を
均一化して摩耗粉の詰りをなくし、よって接触不良の発
生率を低減させて信頼性の向上を得られるスリップリン
グ装置を提供する。 【解決手段】ディスク型スリップリング装置として、回
転軸2に設けられる回転ディスク1と、この回転ディス
クのディスク面に取付けられる回転接点部材である円形
状のスリップリング3と、このスリップリングに接触し
て電気信号を伝達する固定接点部材であるブラシ5とを
備え、スリップリングを偏心回転させるよう、回転軸中
心に対してスリップリング中心が偏心して取付けられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転接点部材であ
るスリップリングに対して、固定接点部材であるブラシ
を接触させ、これらの間に微弱電気信号を伝達するディ
スク型/ドラム型のスリップリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転接点部材に対して固定接点部材を接
触させ、これらの間に微弱電気信号を伝達するスリップ
リング装置が用いられている。このスリップリング装置
では、固定接点部材であるブラシに対する回転接点部材
の支持構造によって、ディスク型とドラム型とに大別さ
れる。
【0003】従来のディスク型スリップリング装置は、
たとえば図5(A)(B)に示すように構成されてい
る。回転ディスク1Aの中心位置に、図示しない回転駆
動源から突出する回転軸2Aが嵌着される。この回転デ
ィスク1Aの上面であるディスク面1aには、回転接点
部材である円形状のスリップリング3Aが取付けられ
る。
【0004】上記スリップリング3Aは複数条あって、
回転軸2Aを中心とした同心円状をなし、かつ互いに所
定間隔を存している。それぞれのスリップリング3A
は、断面形状が丸形であり、略半分程度がディスク面1
aに設けられる溝部4Aに嵌め込まれ、残り半分程度が
ディスク面1aから突出している。それぞれのスリップ
リング3Aに対して、固定接点部材であるブラシ5Aが
接触している。すなわち、各ブラシ5Aは図示しない支
持機構を構成する板ばねの先端部に取付けられていて、
この板ばねによって弾性的に支持される。
【0005】従来のドラム型スリップリング装置は、た
とえば図6に示すように構成されている。ここでは、中
心軸Lが水平方向に延在される回転ドラム10Aの一端
部に、図示しない回転駆動源が連結される。この回転ド
ラム10Aの周面に沿って、回転接点部材であるスリッ
プリング11Aが取付けられる。上記スリップリング1
1Aは、全体で環状をなし、断面形状が丸形であり、そ
の略半分程度が回転ドラム10A周面に設けられる溝部
12Aに嵌め込まれ、半分程度がドラム10A周面から
突出している。
【0006】上記スリップリング11Aは複数条備えら
れ、互いに所定間隔を存して取付けられる。回転ドラム
10Aの中心軸Lと直交する縦軸Tに対し、それぞれの
スリップリング11Aは中心軸Lおよび中心軸と直交す
る縦軸Tが一致し、これらスリップリング11Aを連な
る中心軸Lは回転ドラム10Aの中心軸Lと一致してい
る。
【0007】それぞれのスリップリング11Aに対し
て、固定接点部材であるブラシ5Aが接触している。こ
こでも各ブラシ5Aは図示しない板ばねの先端部に取付
けられていて、板ばねによって弾性的に支持される。上
記ディスク型およびドラム型のスリップリング装置のい
ずれにおいても、スリップリング3A,11Aとブラシ
5Aはそれぞれ電気機器と電気的に接続され、ディスク
1Aもしくはドラム10Aの回転にともない、スリップ
リング3A,11Aに対してブラシ5Aが摺接し微弱電
気信号を伝達する。
【0008】なお、このようなスリップリング装置に係
り、たとえば以下に述べるような先行技術が開示されて
いる。すなわち、特願平3−265533号公報の技術
は、可動接点を弱めの連結バネに固定し、その背後に付
勢バネを設けることで、可動接点を固定接点の表面に均
一圧で接触させるようになっている。
【0009】また、特願平6−253018号公報の技
術は、回転する導電部材を介して回転体に電源を供給す
る電源供給用接点において、導電部材に接触する部分が
複数のワイヤからなる回転体電源供給用接点としてい
る。また、特願平6−191958号公報の技術は、回
転体電源を供給するための電源供給接点であるブラシ
は、楕円形の断面形状を有することを特徴とする回転体
電源ブラシである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】先に説明したディスク
型スリップリング装置とドラム型スリップリング装置の
いずれにおいても、その構造上、ブラシ5Aに対するス
リップリング3A,11Aの接触位置が常に一定となっ
ている。すなわち、ブラシ5Aとスリップリング3A,
11Aの接触面が、同一円周上(ディスク式)または同
一円筒上(ドラム式)であるため、新品時はブラシ5A
とスリップリング3A,11Aとが点接触状態となる。
【0011】このように、ブラシ5Aとスリップリング
3A,11Aとの接触位置が全く変化しないので、長期
間の使用に亘るとブラシ5Aの表面が摩耗し、ついには
スリップリング3A,11Aと面接触状態になる。図7
に示すように、ブラシ5Aのスリップリング3A(11
A)接触面が局部的に摩耗し、変形する。ブラシ5Aの
摩耗にともなって生じる摩耗粉が、スリップリング3A
(11A)とブラシ5Aとの間に溜まって、ついにはこ
れらの間に噛み込まれ、接触不良の障害に至る。
【0012】また、特願平3−265533号公報の技
術では、長期の使用に亘ると固定接点部材と回転接点部
材とが面接触となり易い。接点老化物などの異物が除去
され難く、微弱電気信号では接触不良になる。連結バネ
に絶縁性材料を用いた場合は、接触部が2ヶ所となり接
触不良となる可能性が高い。特願平6−253018号
公報の技術では、ワイヤは導電部材に設けられる凹部に
接触するので、導電部材の形状が限定される。たとえ
ば、導電部材に凸部を設けて、ここにワイヤを接触させ
るのは不適当であり、実際に用いるには難点がある。特
願平6−191958号公報の技術では、断面楕円形の
ブラシを用いるので、スリップリングに対する接触量が
ごくわずかである。狭いスペースにスリップリングとブ
ラシを多く並べて多数の微弱信号を送る構成として不向
きである。
【0013】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、ディスク型とドラム
型のいずれも、回転接点部材であるスリップリングの回
転中は固定接点部材であるブラシとの接触位置を常に変
動させ、ブラシの摩耗量を均一化して摩耗粉の詰りをな
くし、よって接触不良の発生率を低減させ、信頼性の向
上を得られるスリップリング装置を提供しようとするも
のである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を満足するため
本発明は、回転軸に設けられる回転ディスクと、この回
転ディスクのディスク面に取付けられる回転接点部材で
ある円形状のスリップリングと、このスリップリングに
接触して電気信号を伝達する固定接点部材であるブラシ
とを備えたディスク型スリップリング装置において、ス
リップリングを偏心回転させるよう、回転軸中心に対し
てスリップリング中心が偏心して取付けられる。さら
に、スリップリングは複数条でかつ互いに同心円状に回
転ディスクに取付けられ、ブラシはそれぞれのスリップ
リングに対応するとともに弾性的にスリップリングに当
接するよう支持され、回転ディスクの中心は回転軸と偏
心して設けられる。
【0015】上記目的を満足するため本発明は、回転駆
動される回転ドラムと、この回転ドラムの周面に沿って
取付けられる回転接点部材である環状のスリップリング
と、このスリップリングに接触して電気信号を伝達する
固定接点部材であるブラシとを備えたドラム型スリップ
リング装置において、上記回転ドラムの回転にともない
ブラシに対してスリップリングの位置が変動するよう、
回転ドラムの中心軸と直交する縦軸に対してスリップリ
ングの中心軸と直交する縦軸が傾けて取付けられる。さ
らに、スリップリングは複数本でかつ互いに所定間隔を
存して回転ドラムに取付けられ、ブラシはそれぞれのス
リップリングに対応するとともに弾性的にスリップリン
グに当接するよう支持され、回転ドラムの中心軸に対し
て各スリップリングの中心を連なる中心軸が傾いた状態
で取付けられる。
【0016】このような課題を解決する手段を採用する
ことにより、ディスク型およびドラム型のいずれにおい
ても、スリップリングの回転中はブラシに対する接触位
置が常に変動し、よってブラシが均一に摩耗して、摩耗
粉の詰りがなくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図1は、ディスク型スリップリ
ング装置の概略構成を示している。図中1は回転ディス
クであって、これは図示しない回転駆動源から突出する
回転軸2に嵌着され、一体に回転駆動されるようになっ
ている。回転ディスク1の上面であるディスク面1aに
は、回転接点部材である円形状のスリップリング3が取
付けられる。
【0018】上記スリップリング3は複数条あって、デ
ィスク面1aの中心から外径側に亘って互いに所定間隔
を存して、かつ同心円状に設けられている。図2に、回
転ディスク1の一部断面を示している。上記スリップリ
ング3は断面円形をなし、回転ディスク1のディスク面
1aに設けられる溝部4にほぼ半分が嵌め込まれ、残り
の半分がディスク面1aから突出する。
【0019】上記回転ディスク1の上方部位に固定接点
部材である複数のブラシ5を支持する図示しない支持機
構があって、ブラシ5はディスク面1aに対して突出し
ている。そして、スリップリング3の相互間隔に対して
複数のブラシ5の相互間隔は同一に設定され、かつブラ
シ5はスリップリング3に接触する。上記ブラシ5を支
持する支持機構は板ばね材から構成されていて、この先
端にブラシ5が取付けられる。したがって、ブラシ5は
所定の押圧力をもってスリップリング3に弾性的に接触
している。
【0020】上記スリップリング3は全体的に円形状で
かつ断面が丸形をなすのに対して、上記ブラシ5のスリ
ップリング接触部は側面視で半円状をなすので、スリッ
プリング3に対するブラシ5の接触は点接触状態にな
る。再び図1に示すように、ここでは回転ディスク1の
中心に回転軸2が取付けられておらず、回転軸2中心と
は偏心した位置に回転ディスク1中心が設定されてい
る。
【0021】図1のa−a線は、回転軸2の中心を通る
線であるのに対して、b−b線は、回転ディスク1の中
心を通る線であり、互いに所定の間隔を存している。し
たがって、回転軸2が回転することにより回転ディスク
1は偏心回転するようになっている。なお、スリップリ
ング3の中心を通る線は回転ディスク1の中心を通る線
であるb−b線と一致する。したがって、同心円状をな
すスリップリング3の中心は、回転ディスク1の中心と
一致することになる。
【0022】たとえば、回転ディスク1の直径寸法を2
00mmとし、回転軸2の回転数が0〜300rpm、
最大電流200V、10A、極数6Pの回転駆動源に連
結している。そして、スリップリング3は幅(直径)寸
法が1.8mm、ブラシ5は幅寸法が3.0mmに設定
し、回転軸2の中心線a−a線に対して、回転ディスク
1とスリップリング3の中心線b−b線の位置を、2m
m偏心させた。
【0023】このようにして構成されるディスク型スリ
ップリング装置であって、回転ディスク1の回転にとも
なってブラシ5がスリップリング3に摺接する。スリッ
プリング3とブラシ5は回転中においても電気的な接続
が継続され、これらスリップリング3とブラシ5を介し
て微弱な電気信号が伝達される。一方、回転ディスク1
の中心とスリップリング3の中心を一致させたうえで、
これら中心とは偏心した位置に回転軸2を取付けたか
ら、回転軸2の回転にともなって回転ディスク1とスリ
ップリング3は偏心回転する。
【0024】これに対して、上記ブラシ5は文字通り固
定の接点部材であって、その位置は常に一定である。し
たがって、スリップリング3のブラシ5に対する接触位
置は常に変動する。構造上、ブラシ5に対してスリップ
リング3は点接触しているが、スリップリングが回転デ
ィスク1とともに偏心回転するところから、上記点接触
位置がスリップリング3に対して往復移動する。
【0025】長期の使用に亘ることにより、ブラシ5の
スリップリング3接触部位が削られて摩耗する。しかし
ながら、スリップリング3がブラシ5の一端から他端に
亘って接触するように偏心量を設定することにより、ブ
ラシ5は全面的に均一状態で摩耗する。すなわち、ブラ
シ5のスリップリング3摺動面において二次元の摩擦が
生じ、摩擦部位を分散させるとともに、摩耗しても新品
時の点接触状態から線接触に移行するのみで、面接触と
はならない。
【0026】図2に示すにように、ブラシ5の摩耗にと
もなって生じる摩耗粉を、スリップリング3が往復動し
てこの両側部にほぼ均等に押し出す。従来のようなブラ
シ5の局部摩耗(偏摩耗)の発生と、摩耗粉の詰りがな
く、接触不良の発生を確実に阻止する。そして、ブラシ
の摩耗量が均一化して、ブラシ寿命の延命化が図れる。
自動制御に必要な微弱電気信号を、長期間に亘り正確に
伝達して信頼性の向上を得られ、通電を高精度で行え
る。
【0027】図3は、ドラム型スリップリング装置を示
す。図中10は回転ドラムであって、この一側端面から
突設する支軸に図示しない回転駆動源が連結される。回
転ドラム10の中心軸Lと回転駆動源の中心軸Lは互い
に一致し、図においてほぼ水平方向に延在される。
【0028】回転ドラム10の周面に沿って、回転接点
部材である環状のスリップリング11が取付けられる。
このスリップリング11は、複数本用いられ、回転ドラ
ム10の軸方向に沿って互いに所定間隔を存して取付け
られる。上記スリップリング11は断面円形をなし、回
転ドラム10周面に設けられる溝部12にほぼ半分が嵌
め込まれ、残りの半分が回転ドラム10周面から突出し
ている。
【0029】上記回転ドラム10の軸方向に沿う上方部
位に固定接点部材である複数のブラシ5を支持する図示
しない支持機構があって、ブラシ5は回転ドラム10に
対して突出している。複数本のスリップリング11相互
間隔に対して、複数のブラシ5相互間隔は同一に設定さ
れ、それぞれスリップリング11に接触する。上記ブラ
シ5を支持する支持機構は板ばね材から構成されてい
て、この先端にブラシ5が取付けられる。したがって、
ブラシ5は所定の押圧力をもってスリップリング11に
弾性的に接触している。
【0030】上記スリップリング11が環状で、その断
面が円形状をなすのに対して、上記ブラシ5のスリップ
リング11接触部は側面視で半円状をなすので、スリッ
プリング11に対するブラシ5の接触は点接触状態にな
る。そして、回転ドラム10の中心軸Lと直交する縦軸
Tに対して、スリップリング11は、この中心軸Laと
直交する縦軸Taが傾けて取付けられていることが主な
特徴である。
【0031】ここでは、回転ドラム10の縦軸T上部に
対してスリップリング11の縦軸Ta上部が、図の右側
に傾いている。全てのスリップリング11の縦軸Taの
傾きは同一量に設定されていて、したがって互いに平行
な状態で取付けられる。たとえば、回転ドラム10の回
転数を0〜300rpmとし、最大電流200V、10
Aで極数30Pの回転駆動源を備え、回転ドラム10の
直径600mm、回転ドラム10の中心軸Lに対して各
スリップリング11を連なる中心軸線を傾斜させてい
る。
【0032】このようにして構成されるドラム型スリッ
プリング装置であって、回転ドラム10の回転にともな
いスリップリング11にブラシ5が摺接する。回転ドラ
ム10の回転中に、スリップリング11とブラシ5との
電気的な接続が継続され、これらを介して微弱な電気信
号が伝達される。一方、回転ドラム10の中心軸Lと直
交する縦軸Tに対して、各スリップリング11の中心軸
線と直交する縦軸Taを傾けたから、ブラシ5に対する
スリップリング11の接触位置は常に軸方向に変動す
る。
【0033】長期の使用に亘ることにより、ブラシ5の
スリップリング11接触部位が削られて摩耗するが、ス
リップリング11がブラシ5に対して軸方向に常に変動
しながら接触するので、ブラシ5は全面的に均一状態で
摩耗する。すなわち、ブラシ5のスリップリング3摺動
面において二次元の摩擦が生じ、摩擦部位を分散させる
とともに、摩耗しても線接触に移行するのみで面接触と
はならない。
【0034】再び図2に示すにように、ブラシ5の摩耗
にともなって生じる摩耗粉を、スリップリング11が往
復動してこの両側部にほぼ均等に押し出す。従来のよう
なブラシ5の局部摩耗(偏摩耗)の発生と、摩耗粉の詰
りがなく、接触不良の発生を確実に阻止する。ブラシの
摩耗量が均一化して、ブラシ寿命の延命化が図れる。自
動制御に必要な微弱電気信号を、長期間に亘り正確に伝
達して信頼性の向上を得られ、通電を高精度で行える。
【0035】上述したディスク型スリップリング装置と
ドラム型スリップリング装置のいずれにおいても、5年
間使用した場合に、ブラシ5のスリップリング3,11
接触面の表面が均一に、0.1mm摩耗することが予想
される。これに対して、従来から用いられているスリッ
プリング装置においては、同一の使用環境で1年で摩耗
限界に達している。すなわち、本発明のスリップリング
装置を採用すれば、従来品よりも寿命が約5倍延びるこ
とが見込まれる。
【0036】図4は、ドラム型スリップリング装置を取
付けた連続鋳造設備全体の概略の構成を示している。こ
の連続鋳造設備は、レードルターレット20と呼ばれる
鋳込み鍋受け台に、鋳込み鍋21が取付けられる。この
鋳込み鍋21から注がれる溶鋼をダンデッシュ22で一
旦受け、さらにモールド23と呼ばれる鋳型に注ぎ、連
続的に凝固させるようになっている。
【0037】上記レードルターレット20の回転軸20
a周面にドラム型スリップリング装置Sが取付けられて
いて、地上に設置された制御盤24と鋳込み鍋21に設
置されている各種のセンサー25の検知信号を中継する
ようになっている。なお、上述の連続鋳造設備にはドラ
ム型スリップリング装置Sを取付けるばかりでなく、デ
ィスク型スリップリング装置を取付けることも可能であ
る。そして、これらディスク型スリップリング装置とド
ラム型スリップリング装置は、上記連続鋳造設備以外の
設備や装置あるいは装置構成部品に取付けて使用するこ
とができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ブ
ラシの摩耗量が均一化して、ブラシ寿命の延命化を図
れ、摩耗粉の詰りをなくして接触不良を皆無とし、自動
制御に必要な微弱電気信号を長期間に亘って正確に伝達
して信頼性の向上を得られ、通電を高精度で行って精度
の向上を図れるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す、ディスク型スリッ
プリング装置を概略的に示す平面図。
【図2】同実施の形態を示す、ディスク型スリップリン
グ装置の一部を示し、特にブラシの摩耗状態と摩耗粉が
押し出される状態を示した断面図。
【図3】同実施の形態を示す、ドラム型スリップリング
装置を概略的に示す断面図。
【図4】同実施の形態を示す、連続鋳造設備の概略の構
成図。
【図5】従来の、ディスク型スリップリング装置を概略
的に示す平面図と断面図。
【図6】従来の、ドラム型スリップリング装置を概略的
に示す正面図。
【図7】従来の、ディスク型スリップリング装置の一部
を示し、特にブラシの摩耗状態と摩耗粉が押し出される
状態を示した断面図。
【符号の説明】
2…回転軸、 1…回転ディスク、 3…(ディスク型の)スリップリング、 5…ブラシ、 10…回転ドラム、 11…(ドラム型の)スリップリング。
フロントページの続き (72)発明者 小川 浩一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 5H613 AA03 BB05 BB07 BB15 GA04 GA06 GB01 GB02 GB09 GB13 GB17 KK05 PP08 QQ03 SS01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に設けられる回転ディスクと、この
    回転ディスクのディスク面に取付けられる回転接点部材
    である円形状のスリップリングと、このスリップリング
    に接触して電気信号を伝達する固定接点部材であるブラ
    シとを備えたディスク型スリップリング装置において、 上記スリップリングを偏心回転させるよう、上記回転軸
    中心に対してスリップリング中心が偏心して取付けられ
    ることを特徴とするディスク型スリップリング装置。
  2. 【請求項2】上記スリップリングは、複数条で、かつ互
    いに同心円状に上記回転ディスクに取付けられ、 上記ブラシは、それぞれのスリップリングに対応すると
    ともに、弾性的にスリップリングに当接するよう支持さ
    れ、 上記回転ディスクの中心は、上記回転軸と偏心して設け
    られることを特徴とする請求項1記載のディスク型スリ
    ップリング装置。
  3. 【請求項3】回転駆動される回転ドラムと、この回転ド
    ラムの周面に沿って取付けられる回転接点部材である環
    状のスリップリングと、このスリップリングに接触して
    電気信号を伝達する固定接点部材であるブラシとを備え
    たドラム型スリップリング装置において、 上記回転ドラムの回転にともないブラシに対してスリッ
    プリングの位置が変動するよう、回転ドラムの中心軸と
    直交する縦軸に対してスリップリングの中心軸と直交す
    る縦軸が傾けて取付けられることを特徴とするドラム型
    スリップリング装置。
  4. 【請求項4】上記スリップリングは、複数本で、かつ互
    いに所定間隔を存して回転ドラムに取付けられ、 上記ブラシは、それぞれのスリップリングに対応すると
    ともに、弾性的にスリップリングに当接するよう支持さ
    れ、 上記回転ドラムの中心軸に対して、各スリップリングの
    中心を連なる中心軸が傾いた状態で取付けられることを
    特徴とする請求項3記載のドラム型スリップリング装
    置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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