JP2003195882A - 信号処理システムおよび方法 - Google Patents

信号処理システムおよび方法

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JP2003195882A JP2001390189A JP2001390189A JP2003195882A JP 2003195882 A JP2003195882 A JP 2003195882A JP 2001390189 A JP2001390189 A JP 2001390189A JP 2001390189 A JP2001390189 A JP 2001390189A JP 2003195882 A JP2003195882 A JP 2003195882A
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    • G10L21/0216Noise filtering characterised by the method used for estimating noise
    • G10L2021/02161Number of inputs available containing the signal or the noise to be suppressed
    • G10L2021/02166Microphone arrays; Beamforming

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力信号を目的信号区間と複数の性質の異な
る雑音信号区間に分類し、更に、雑音信号区間を定常雑
音信号区間と非定常雑音信号区間に分類する。 【解決手段】 入力部10から入力信号を入力する。検
出アルゴリズムが異なる複数の信号区間候補検出部20
は入力信号から検出対象となる目的信号区間候補と雑音
信号区間候補を検出する。信号区間分類部30は各信号
区間候補検出部20から検出結果の通知を受け、当該検
出結果の組み合わせにより各信号区間候補を分類する。
信号区間分類部30は信号区間候補検出部20のすべて
において目的信号区間候補と検出された信号区間候補を
目的信号区間とし、すべてにおいて雑音信号区間候補と
検出された信号区間候補を定常雑音信号区間とし、いず
れかにおいて目的信号区間候補と検出され、いずれかに
おいて雑音信号区間候補と検出された信号区間候補を非
定常雑音信号区間として分類する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、光、音、
超音波、電磁波などに代表される媒質中を伝搬する波動
信号から検出対象となる目的信号区間と雑音信号区間と
を検出する信号処理システムおよび方法に関する。ここ
で言う「媒質」とは、波動が伝搬する媒体、空間、場の
全てを包含する概念とする。
【0002】
【従来の技術】目的とする波源から到達した波動信号を
受信して得た入力信号には、目的信号以外の雑音信号が
混入していることが多い。雑音のレベルが大きいと目的
信号の処理精度を劣化させる。特に、音声認識を用いる
アプリケーションでは、雑音のレベルが大きいと目的信
号である音声信号が正しく認識できない。そこで、従来
から音声信号処理において目的信号区間と目的信号区間
以外の雑音信号区間とを検出して切り分ける処理が重要
とされている。
【0003】従来技術において、目的信号区間と雑音信
号区間の切り分け処理として、入力音声信号のパワーの
変化に注目した切り分け処理が多く用いられている。そ
の基本原理は、入力された音声信号のパワーを調べ、そ
のパワーがある閾値を超えた時に目的信号区間とみなし
て切り分けるというものである。
【0004】他の目的信号区間と雑音信号区間の切り分
け処理として、入力信号の到来方向を検出し、目的信号
を発している波源があると想定している方向と当該入力
信号の到来方向が一致していれば、当該入力信号を目的
信号区間とみなして切り分けるというものである。波源
があると想定している方向以外の方向から到来する入力
信号は全て雑音信号とみなす。従来技術において、入力
信号の到来方向を検出する方法としては、相互相関法を
用いた遅延時間検出処理などが知られている。
【0005】次に、電話や音声認識装置では、上記の目
的信号区間と雑音信号区間の検出処理だけでなく、聞き
やすさや音声認識率を向上させるため、雑音抑制処理を
付加することも多い。従来技術における雑音抑制処理と
しては、スペクトルサブトラクション処理が広く知られ
ている。スペクトルサブトラクション処理とは、入力信
号をフーリエ変換で周波数領域上のスペクトルに変換し
た後、雑音信号区間で雑音スペクトルモデルを推定し、
推定した雑音スペクトルを目的信号区間で入力信号のス
ペクトルから減算して雑音信号を除き、逆フーリエ変換
により再び時間領域上の信号へ戻す処理である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の目
的信号区間と雑音信号区間の検出処理には以下の問題が
ある。
【0007】まず、従来の入力音声信号のパワーの変化
に注目した目的信号区間と雑音信号区間の検出処理で
は、雑音信号のレベルが目的信号に近い場合、正確に目
的信号と雑音信号を検出することが困難であるという問
題がある。
【0008】図13は、従来の入力信号のパワーに基づ
く信号区間検出処理とスペクトルサブトラクションによ
る雑音抑制処理によって雑音を抑制するシステムを説明
する図である。特に、扱う信号が音声信号の場合を説明
する。
【0009】510はマイクロフォンである。520は
パワー信号区間検出部であり、従来の入力信号のパワー
と所定の閾値を比較して目的信号区間と雑音信号区間を
切り分けて検出する処理を実行する部分である。530
はスペクトルサブトラクション部であり、従来のスペク
トルサブトラクションによる雑音信号の抑制処理を行な
う部分である。
【0010】マイクロフォン510に入力する音は、話
者の音声信号501と、雑音信号502とする。雑音信
号502は定常雑音信号に非定常雑音信号が混入してい
るものとする。マイクロフォンへの入力信号503はこ
れら音声信号501と雑音信号502が重畳加算された
ものであり、定常雑音信号区間である信号区間
と、非定常雑音信号区間である信号区間と、音声信
号区間である信号区間からなる。
【0011】パワー信号区間検出部520は上記の入力
信号を受け、入力信号のパワーに基づく信号区間検出処
理を実行し、信号区間検出結果504を得る。パワー信
号区間検出部520は、閾値を下回る信号区間を
雑音信号区間と判定し、閾値を超える信号区間は
全て音声区間と判定する。
【0012】しかし、本来、信号区間は非定常な雑
音信号区間であり、信号区間検出に失敗していることが
分かる。
【0013】このように従来の入力信号のパワーに基づ
く信号区間検出では、音声信号と同等レベルの非定常な
雑音信号区間を音声信号区間と誤判定することがあり、
正確な信号区間検出が実行できない場合がある。また、
雑音源が他者音声である場合、相関関数などパワー以外
の特徴量を用いても、雑音である他者音声を目的音声と
誤判定してしまう恐れがある。
【0014】更に、スペクトルサブトラクション部53
0による雑音抑制結果505を見ると、定常雑音信号区
間であると音声信号区間では定常雑音の除去に
より、正しくかつ効果的に雑音信号成分が抑制されてい
るが、非定常雑音信号区間では、信号区間検出結果
504において音声信号区間と誤判定されているため、
定常的な雑音信号成分しか除去されておらず、大部分の
非定常雑音信号成分が消えずに残っている。
【0015】このように、従来の入力信号のパワーに基
づく信号区間検出処理では、非定常な雑音信号区間を音
声信号区間と誤って検出する場合があるため、正確な信
号区間検出処理を行なうことができず、さらに、雑音信
号の抑制に関しても、非定常な雑音信号成分の抑制がで
きない。
【0016】次に、従来における、入力信号の到来方向
に基づく目的信号区間と雑音信号区間の切り分け処理で
は、目的音を発する波源と同じ方向に雑音源がある場
合、正確に目的信号と雑音信号を切り分けることが困難
であるという問題がある。つまり、目的信号区間と検出
した信号区間において、実際には雑音信号区間であるも
のが混入している可能性がある。
【0017】また、雑音信号区間と検出した信号区間に
関しては、当該信号区間が定常雑音信号区間であるの
か、非定常雑音信号区間であるのかを区別することはで
きないという問題がある。
【0018】図14は、従来の入力信号の到来方向に基
づく信号区間検出処理とスペクトルサブトラクションに
よる雑音抑制処理によって雑音を抑制するシステムを説
明する図である。
【0019】マイクロフォン510およびスペクトルサ
ブトラクション部520は、図13と同様のものであ
る。
【0020】530は到来方向検出部であり、入力信号
の到来方向の検出し、到来方向に基づいて目的信号区間
と雑音信号区間を切り分ける処理を実行する部分であ
る。到来方向検出処理は、相互相関法による遅延時間検
出により行なうものとする。
【0021】マイクロフォン510に入力する音は、図
13と同様、音声信号501と、雑音信号502とす
る。雑音信号502は定常雑音に非定常な雑音が混入し
ているものとする。マイクロフォンへの入力信号503
はこれら音声信号501と雑音信号502が重畳加算さ
れたものであり、定常雑音信号区間である信号区間
と、非定常雑音信号区間である信号区間と、音声
信号区間である信号区間からなる。
【0022】到来方向検出部530は上記の入力信号を
受け、入力信号の到来方向に基づく信号区間検出処理を
実行し、信号区間検出結果506に示す結果を得る。到
来方向検出部530では、予め設定しておいた目的音の
到来方向(話者方向)と入力音の到来方向が一致する区
間のみを音声区間と判定し、それ以外の区間
を雑音信号区間と判定する。
【0023】しかし、到来方向検出部530のみでは、
雑音信号区間が、定常雑音信号区間であるの
か、非定常雑音信号区間であるのかを区別することはで
きない。
【0024】スペクトルサブトラクション部530によ
る雑音抑制は、スペクトルサブトラクションは本来定常
的な雑音のみを推定し抑制する手法である。到来方向に
基づく区間検出処理を用いた場合、検出された雑音信号
区間が定常雑音信号区間であるか非定常雑音信号区間で
あるかは区別されていないため、各々の雑音信号区間
に基づいて雑音モデルの推定を行なうこととな
る。そのため、音声信号区間の直前にある非定常雑音
信号区間においても雑音モデルを推定してしまう。そ
の結果、実際には音声信号区間に存在していない雑音
成分を重畳した雑音モデルに基づいて推定した雑音スペ
クトルを入力スペクトルから減じてしまうこととなり、
音声信号区間の信号が歪んでしまう。
【0025】本発明は、上記問題点を解決するべく、入
力信号を目的信号区間と雑音信号区間に分類するだけで
なく、雑音信号区間を複数の性質の異なる区間に分類
し、更に、検出した各信号区間の性質に応じた雑音抑制
処理を適用することを目的とする。特に、定常雑音と非
定常雑音が混在する入力環境において、両者を正しく区
別し、定常雑音に対する適切な雑音抑制処理および非定
常雑音に対する適切な雑音抑制処理を実行することを目
的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の信号処理システムは、入力信号を入力する
入力部と、前記入力信号から検出対象となる目的信号が
記録されている信号区間の候補である目的信号区間候補
と当該目的信号区間候補以外の雑音信号区間候補を検出
する複数の信号区間候補検出部であって、それぞれが用
いる目的信号区間候補および雑音信号区間候補の検出ア
ルゴリズムが異なる信号区間候補検出部と、前記複数の
信号区間候補検出部から各信号区間候補に対する各々の
検出結果の通知を受け、当該検出結果の組み合わせによ
り、各信号区間候補を分類する信号区間分類部を備えた
ことを特徴とする。
【0027】ここで、前記信号区間分類部による分類に
おいて、前記複数の信号区間候補検出部のすべてにおい
て目的信号区間候補と検出された信号区間候補を目的信
号区間とし、前記複数の信号区間候補検出部のすべてに
おいて雑音信号区間候補と検出された信号区間候補を第
1種雑音信号区間とし、前記複数の信号区間候補検出部
のいずれかにおいて目的信号区間候補と検出され、か
つ、いずれかにおいて雑音信号区間候補と検出された信
号区間候補を第2種雑音信号区間として分類することが
好ましい。
【0028】上記構成により、入力信号を目的信号区間
と雑音信号区間に分類するだけでなく、雑音信号区間を
複数の性質の異なる雑音信号区間に分類することができ
る。
【0029】また、前記信号区間分類部において、前記
第1種雑音信号区間を定常雑音のみが現れている定常雑
音信号区間と分類し、前記第2種雑音信号区間を定常雑
音と非定常雑音が重畳して現れている非定常雑音信号区
間と分類すれば、雑音信号区間を適切に定常雑音信号区
間と非定常雑音信号区間に分類することができる。
【0030】ここで、前記信号区間候補検出部のうち、
少なくとも一つが、前記入力された信号のパワーの変化
に基づいて前記目的信号区間候補と前記雑音信号区間候
補とを検出するアルゴリズムを用いるものであるとし、
また、前記信号区間候補検出部のうち、少なくとも一つ
が、前記入力された信号の到来方向を検出し、当該到来
方向に基づいて前記目的信号区間候補と前記雑音信号区
間候補とを検出するアルゴリズムを用いるものであると
すると、適切に雑音信号区間候補を複数の性質の異なる
雑音信号区間候補に分類することができる。
【0031】上記のパワーの変化に基づく信号区間候補
検出処理および到来方向に基づく信号区間候補検出処理
を実行するため、本発明の信号処理システムにおいて、
入力部を介して入力される信号が、少なくとも2箇所の
観測地点から得た複数の入力信号であり、前記複数の入
力信号から任意に選んだ2つの入力信号の相互相関関数
に基づいて遅延時間を求める遅延時間検出部と、前記遅
延時間検出部が検出した遅延時間に基づいて、前記任意
に選んだ2つの入力信号の入力地点に対する、前記入力
信号の到来方向を検出する方向検出部を備えている。
【0032】ここで、上記の到来方向に基づく信号区間
候補検出処理を簡便に実行する工夫とし、本発明の信号
処理システムは、前記入力部を介して入力される信号
が、少なくとも2箇所の観測地点から得た複数の入力信
号であり、前記複数の入力信号から任意に選んだ2つの
入力信号の差分信号を演算する差分信号演算部と、前記
任意に選んだ2つの入力信号のうちの1つの入力信号の
微分信号を演算する微分信号演算部と、前記差分信号を
前記微分信号で除算した除算信号を演算する除算信号演
算部と、前記除算信号を前記任意に選んだ2つの入力信
号間の遅延時間とする遅延時間検出部と、前記遅延時間
検出部が検出した遅延時間に基づいて、前記任意に選ん
だ2つの入力信号の観測地点に対する、前記入力信号の
到来方向を検出する方向検出部を備えるものとする。
【0033】上記構成により、相互相関法など演算量の
多いアルゴリズムに基づく処理に変え、各1回の差分演
算、微分演算、除算演算のみで近似的に遅延時間および
到来方向を得ることが可能となる。
【0034】雑音抑制処理に関して、本発明の信号処理
システムは、前記目的信号区間候補および前記雑音信号
区間候補のすべてに対して同一の雑音抑制処理を適用す
る、または、前記信号区間分類部による分類結果に応じ
て適用する雑音抑制処理を選択して適用する雑音抑制部
を備える。また、前記目的信号区間の信号に対して雑音
抑制処理を行なわず、前記定常雑音信号区間の信号およ
び前記非定常雑音信号区間の信号に対して、1より小さ
い重み付けの雑音抑制処理を行なう雑音抑制部を備える
ものでも良い。さらに、前記定常雑音信号区間と分類さ
れた信号区間においてのみ定常雑音モデルの推定処理を
実行し、前記目的信号区間および非定常雑音信号区間と
分類された信号区間において雑音モデルの推定処理を停
止する雑音モデル推定部を備え、前記雑音抑制部は、前
記雑音モデル推定部が推定した雑音モデルに基づき、雑
音抑制を行うものでも良い。
【0035】上記構成により、定常雑音に対する適切な
雑音抑制処理および非定常雑音に対する適切な雑音抑制
処理を実行することができる。
【0036】なお、目的信号区間の音声信号に対する音
声認識を行う音声認識部を備えれば、精度の高い音声認
識処理が可能となる。
【0037】また、上記処理をプログラムとして提供す
れば、本発明の波動信号処理をコンピュータ上で実行す
ることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の信号処理システムおよび信号処理方法の実施形態を説
明する。
【0039】(実施形態1)実施形態1にかかる本発明
の信号処理システムを説明する。
【0040】実施形態1の信号処理システムは、入力信
号から検出対象となる目的信号が記録されている信号区
間の候補である目的信号区間候補と雑音信号区間候補を
検出する複数の信号区間候補検出部と、前記複数の信号
区間候補検出部から各信号区間候補に対する各々の検出
結果の通知を受け、当該検出結果の組み合わせにより、
各信号区間候補を分類する信号区間分類部を備える構成
のものである。
【0041】本発明の信号処理システムは、入力信号を
目的信号区間候補と雑音信号区間候補を検出するだけで
なく、検出された雑音信号区間候補を複数の性質の異な
る雑音信号区間候補に区別する情報を得るため、異なる
アルゴリズムにより入力信号から検出対象となる目的信
号区間候補と雑音信号区間候補とを検出する複数の信号
区間候補検出部を用いるものである。
【0042】図1は、実施形態1にかかる信号処理シス
テムの構成を示す図である。
【0043】図1において、10は入力部、20は信号
区間候補検出部、30は信号区間分類部である。
【0044】入力部10は信号を入力する部分である。
例えば、マイクロフォン、光センサなど、入力対象とな
る波動信号を受信する各種入力デバイスである。また、
外部で採取され、記録された信号を入力するデータ入力
デバイスであっても良い。
【0045】信号区間候補検出部20は、入力部10を
介して入力された信号から、検出対象となる目的信号区
間候補と当該目的信号区間候補以外の雑音信号区間候補
とを検出する複数の信号区間候補検出処理を実行するも
のである。図1には、第1の信号区間候補検出から第N
の信号区間候補検出部までが示されている。ここでNは
2以上の整数である。以下の信号区間候補検出処理の説
明では便宜上、3つの信号区間候補検出部20a〜20
cについて説明する。
【0046】ここで、各々の信号区間候補検出部20a
〜20cはそれぞれ異なったアルゴリズムにより、信号
から検出対象となる目的信号区間候補と当該目的信号区
間候補以外の雑音信号区間候補とを検出するものであ
る。
【0047】このように、本発明の信号処理システム
は、異なったアルゴリズムにより信号区間候補を検出す
るので、雑音信号区間候補を複数の性質の異なる雑音信
号区間候補に分類する情報を得ることができる。
【0048】信号区間分類部30は、複数の信号区間候
補検出部20から各信号区間候補に対する各々の検出結
果の通知を受け、当該検出結果の組み合わせにより、各
信号区間候補を分類する部分である。
【0049】当該実施形態1において、信号区間分類部
30の当該分類処理は、以下の第1から第3の基準によ
り行われる。
【0050】第1の基準は、複数の信号区間候補検出部
20のすべてにおいて目的信号区間候補と検出された信
号区間候補を目的信号区間と分類する基準である。
【0051】第2の基準は、複数の信号区間候補検出部
20のすべてにおいて雑音信号区間候補と検出された信
号区間候補を第1種雑音信号区間と分類する基準であ
る。
【0052】第3の基準は、複数の信号区間候補検出部
20のいずれかにおいて目的信号区間候補と検出され、
かつ、いずれかにおいて雑音信号区間候補と検出された
信号区間候補を第2種雑音信号区間として分類する基準
である。
【0053】上記の第1の基準は、複数の信号区間候補
検出部20のすべてにおいて目的信号区間候補と検出さ
れた信号区間候補を目的信号区間と分類するものであ
る。当該第1の基準により分類された信号区間候補は、
すべての信号区間候補検出部20(この例では20aか
ら20c)のすべてのアルゴリズムによって目的信号区
間候補と検出された信号区間候補であり、目的信号区間
と想定されるすべての条件を満たす信号区間候補となっ
ている。
【0054】次に、上記第2の基準は、複数の信号区間
候補検出部20のすべてにおいて雑音信号区間候補と検
出された信号区間候補を第1種雑音信号区間と分類する
ものである。当該第2の基準により分類された信号区間
候補は、すべての信号区間候補検出部20(この例では
20aから20c)のすべてのアルゴリズムによって雑
音信号区間候補と検出された信号区間候補であり、雑音
信号区間と想定されるすべての条件を満たす信号区間候
補となっている。
【0055】次に、上記第3の基準は、複数の信号区間
候補検出部20のいずれかにおいて目的信号区間候補と
検出され、かつ、いずれかにおいて雑音信号区間候補と
検出された信号区間候補を第2種雑音信号区間として分
類するものである。当該第3の基準により分類された信
号区間候補は、それぞれの信号区間候補検出部20(こ
の例では20aから20c)において、検出結果が異な
っている信号区間候補である。いずれかのアルゴリズム
によって雑音信号区間候補であると検出されているの
で、当該信号区間候補を雑音信号区間候補と扱われる一
方、当該信号区間候補は他のアルゴリズムでは目的信号
区間候補と検出されており、目的信号区間候補となる条
件を満たす側面を有しているものであり、上記の第1種
雑音信号区間候補のようにすべてのアルゴリズムにおい
て雑音信号区間としての条件を満たすものではない。そ
こで、第2種雑音信号区間とする。
【0056】次に、図1に示した信号処理システムの各
部分における信号処理結果を追いつつ、本発明の信号処
理システムの処理の流れを説明する。
【0057】図2は、入力信号および信号処理システム
の各部分における信号を示す図である。この例でも、信
号区間候補検出部20は、第1の信号区間候補検出部2
0aから第3の信号区間候補検出部20cの3つの信号
区間候補検出部を用いた構成とする。
【0058】図2において、100は入力部10から入
力された入力信号、110が第1の信号区間候補検出部
20aによる信号区間候補の検出結果を示すグラフ、1
20が第2の信号区間候補検出部20bによる信号区間
候補の検出結果を示すグラフ、130が第3の信号区間
候補検出部20cによる信号区間候補の検出結果を示す
グラフ、140が信号区間分類部30による信号区間候
補の分類結果を示すグラフである。
【0059】なお、上記グラフ110、グラフ120、
グラフ130において、横軸は時間を表わしている。
【0060】入力信号100は、時系列に、第1の信号
区間101、第2の信号区間102、第3の信号区間1
03、第4の信号区間104の4つの信号区間が並んだ
信号となっている。
【0061】この例では、入力信号100の各信号区間
は、第1の信号区間候補検出部20aにより、第1の信
号区間101は雑音信号区間候補、第2の信号区間10
2は雑音信号区間候補、第3の信号区間103は雑音信
号区間候補、第4の信号区間104は目的信号区間候補
と検出されている。
【0062】また、入力信号100の各信号区間は、第
2の信号区間候補検出部20bにより、第1の信号区間
101は雑音信号区間候補、第2の信号区間102は雑
音信号区間候補、第3の信号区間103は目的信号区間
候補、第4の信号区間104は目的信号区間候補と検出
されている。
【0063】また、入力信号100の各信号区間は、第
3の信号区間候補検出部20cにより、第1の信号区間
101は雑音信号区間候補、第2の信号区間102は目
的信号区間候補、第3の信号区間103は目的信号区間
候補、第4の信号区間104は目的信号区間候補と検出
されている。
【0064】信号区間分類部30は、第1の信号区間候
補検出部20a〜第3の信号区間候補検出部20cから
信号区間候補の検出結果の通知を受け、上記第1から第
3の基準により各信号区間候補を分類する。
【0065】第1の信号区間101は第2の基準により
第1種雑音信号区間と分類される。
【0066】第2の信号区間102は第3の基準により
第2種雑音信号区間と分類される。
【0067】第3の信号区間103も同様に第3の基準
により第2種雑音信号区間と分類される。
【0068】第4の信号区間104は第1の基準により
目的信号区間と分類される。
【0069】ここで、上記第2の信号区間102および
第3の信号区間103ともに、第2種雑音信号区間と分
類されるが、さらに細かく分類することができる。なぜ
ならば、第2の信号区間102は、第2の信号区間候補
検出部20bが用いるアルゴリズムにより雑音信号区間
候補と検出されるものであり、一方、第3の信号区間1
03は第2の信号区間候補検出部20bが用いるアルゴ
リズムにより目的信号区間候補と検出されるものであ
り、その性質が異なるものであるからである。
【0070】そこで、信号区間分類部30は、雑音信号
区間をさらに細かく分類し、第2の信号区間102を第
1の第2種雑音信号区間と分類し、第3の信号区間10
3を第2の第2種雑音信号区間と分類することもでき
る。
【0071】以上、実施形態1の信号処理システムによ
れば、入力信号を目的信号区間と雑音信号区間に分類す
るだけでなく、雑音信号区間を複数の性質の異なる雑音
信号区間に分類することができる。また、このように分
類された雑音信号区間に対して後述する実施形態5から
7の雑音抑制処理を実行したり、分類された目的信号区
間に対して実施形態8の音声認識処理などを実行するこ
とが可能となる。
【0072】(実施形態2)実施形態2は、入力信号か
ら検出した雑音信号区間候補を、定常雑音信号区間と非
定常雑音信号区間に分類する信号処理システムである。
【0073】ここで、定常雑音信号とは、入力信号の振
幅や周波数スペクトルの時間変動が少なく安定している
雑音信号である。例えば、入力信号の入力環境において
一定の回転数で作動しているファンから発せられる機械
音などである。
【0074】非定常雑音信号とは、入力信号の振幅や周
波数スペクトルの時間変動が大きく、非定常的に存在す
る雑音源や非定常的に雑音を発する雑音源から入力され
る雑音信号である。例えば、入力信号の入力環境内を通
過する車から発せられる雑音信号や、入力信号の入力環
境内に存在する時計が時報として発する点鐘音の雑音信
号などである。
【0075】実施形態2の信号処理システムの構成は図
1と同様で良いので図示は省略する。
【0076】信号区間分類部30は、実施形態1と同様
に、複数の信号区間候補検出部20から各信号区間候補
に対する各々の検出結果の通知を受け、当該検出結果の
組み合わせにより、各信号区間候補を分類する部分であ
り、実施形態1と同様、実施形態1で説明した第1から
第3の基準により行われるが、実施形態2の信号処理シ
ステムでは、第2の基準により分類された第1種雑音信
号区間を定常雑音のみが現れている定常雑音信号区間と
分類し、第3の基準により分類された第2種雑音信号区
間を定常雑音と非定常雑音が重畳して現れている非定常
雑音信号区間と分類する。
【0077】定常雑音は、音響的性質が時間的に変化せ
ずに安定している雑音信号であるので、信号区間候補検
出部20が用いるアルゴリズムが適切なものであれば、
いずれのアルゴリズムによっても雑音信号区間候補と検
出されると想定できるからである。一方、非定常雑音
は、その音響的性質が時間的に変化する雑音信号であ
り、いずれかのアルゴリズムによって雑音信号区間候補
と検出されるが、他のいずれかのアルゴリズムによって
目的信号区間候補と検出されると想定できるからであ
る。
【0078】次に、本実施形態2の信号処理システムの
各部分における信号処理結果を追いつつ処理の流れを説
明する。
【0079】図3は、実施形態2における入力信号およ
び信号処理システムの各部分における信号を示す図であ
る。この例は、信号区間候補検出部20は、第1の信号
区間候補検出部20aと第2の信号区間候補検出部20
bの2つの信号区間候補検出部を用いた構成とする。
【0080】図3において、200は入力部10から入
力された入力信号、210が第1の信号区間候補検出部
20aによる信号区間候補の検出結果を示すグラフ、2
20が第2の信号区間候補検出部20bによる信号区間
候補の検出結果を示すグラフ、230が信号区間分類部
30による信号区間候補の分類結果を示すグラフであ
る。
【0081】この例では、入力信号200は、時系列
に、第1の信号区間201、第2の信号区間202、第
3の信号区間203、第4の信号区間204の4つの信
号区間が並んだ信号となっている。
【0082】この例では、入力信号200の各信号区間
は、第1の信号区間候補検出部20aにより、第1の信
号区間201は雑音信号区間候補、第2の信号区間20
2は目的信号区間候補、第3の信号区間203は雑音信
号区間候補、第4の信号区間204は目的信号区間候補
と検出されている。
【0083】また、入力信号200の各信号区間は、第
2の信号区間候補検出部20bにより、第1の信号区間
201は雑音信号区間候補、第2の信号区間202は雑
音信号区間候補、第3の信号区間203は目的信号区間
候補、第4の信号区間204は目的信号区間候補と検出
されている。
【0084】信号区間分類部30は、第1の信号区間候
補検出部20aおよび第2の信号区間候補検出部20b
から信号区間候補の検出結果の通知を受け、第1から第
3の基準により各信号区間候補を分類する。
【0085】第1の信号区間201は第2の基準により
第1種雑音信号区間と分類される。
【0086】第2の信号区間202は第3の基準により
第2種雑音信号区間と分類される。
【0087】第3の信号区間203も第3の基準により
第2種雑音信号区間と分類される。
【0088】第4の信号区間204は第1の基準により
目的信号区間と分類される。
【0089】本実施形態2では、さらに、信号区間分類
部30は、第1の信号区間201を定常雑音信号区間と
分類し、第2の信号区間202を非定常雑音信号区間と
分類し、第3の信号区間203を非定常雑音信号区間と
分類し、第4の信号区間204を目的信号区間と分類す
る。
【0090】以上、実施形態2の信号処理システムによ
れば、入力信号から検出した雑音信号区間候補を、定常
雑音信号区間と非定常雑音信号区間に分類することがで
きる。また、このように分類された雑音信号区間に対し
て後述する実施形態5から7の雑音抑制処理を実行した
り、分類された目的信号区間に対して実施形態8の音声
認識処理などを実行することが可能となる。
【0091】(実施形態3)実施形態3の信号処理シス
テムは、信号区間候補検出部が用いるアルゴリズムを、
入力信号のパワーの変化に基づいて目的信号区間候補と
雑音信号区間候補とを検出するアルゴリズムと、入力信
号の到来方向に基づいて目的信号区間候補と雑音信号区
間候補とを検出するアルゴリズムとの組み合わせとした
例である。
【0092】図4は、実施形態3の信号処理システムの
構成を示す図である。図4において、入力部10、信号
区間分類部30は図1と同様である。
【0093】第1の信号区間候補検出部20a’は、パ
ワー計算部21を備えており、入力信号のパワーの変化
に基づいて目的信号区間候補と雑音信号区間候補とを検
出するアルゴリズムを用いるものである。
【0094】目的信号は、入力のターゲットとされてい
る信号であり、その入力環境において当該目的信号のレ
ベルが大きくなるように設定されているので、目的信号
のパワーは大きいと想定される。そこで、当該パワーの
変化に基づくアルゴリズムは、信号区間候補においてパ
ワー変動が所定値以上であるものを目的信号区間候補と
検出し、パワー変動が所定値に満たないものを雑音信号
区間候補と検出するものである。
【0095】パワー計算部21は、入力信号のパワーを
計算する。パワー計算処理の一例を以下に示す。入力音
をf(t)としてある時間区間TのパワーP(t)を以
下の(数1)により計算する。
【0096】
【数1】
【0097】第1の信号区間候補検出部20a’は、パ
ワー計算部21で得たパワーの時間的変動を示す微分値
P’(t)を監視し、当該変動量がある閾値Ath以上
である場合に目的信号区間候補と判定し、閾値Athを
下回っている場合には雑音信号区間候補と判定する。閾
値Athはあらかじめ与えていても良く、また、入力音
P’(t)の移動平均をとるなどして決めても良い。
【0098】第2の信号区間候補検出部20b’は、到
来方向検知部22を備え、入力信号の到来方向に基づい
て目的信号区間候補と雑音信号区間候補とを検出するア
ルゴリズムを用いるものである。なお、入力部10を介
して入力される信号が、少なくとも2箇所の観測地点か
ら得た複数の入力信号とする。
【0099】目的信号は、入力のターゲットとされてい
る信号であり、その入力環境において当該目的信号の到
来方向を所定方向、例えば正面方向と設定して入力する
ので、目的信号の到来方向が想定される。そこで、到来
方向に基づくアルゴリズムは、信号区間候補において入
力信号の到来方向が所定方向であるものを目的信号区間
候補と検出し、到来方向がが所定方向でないものを雑音
信号区間候補と検出するものである。
【0100】なお、到来方向検知部22の詳細構成例と
して、次の2つの構成を説明する。
【0101】到来方向検知部22の第1の構成例は、図
5(a)に示すように、複数の入力信号から任意に選ん
だ2つの入力信号の相互相関関数に基づいて遅延時間を
求める遅延時間計算部23aを備えている。
【0102】遅延時間計算部は、複数の入力信号から任
意に選んだ第1および第2の入力信号f(t)、g
(t)の相互相関関数R(τ)を(数2)により計算す
る。
【0103】
【数2】
【0104】遅延時間計算部は、計算した相互相関関数
R(τ)を最大にするτを第1の入力信号と第2の入力
信号間の遅延時間Δτとみなす。
【0105】次に、到来方向検知部22の第2の構成例
は、複数の入力信号から任意に選んだ2つの入力信号の
差分値を、2つの入力信号の一方の微分値で除算した値
に基づいて近似遅延時間を求める遅延時間計算部23b
を備えている。
【0106】まず、最初に複数の入力信号から任意に選
んだ2つの入力信号の差分値を、2つの入力信号の一方
の微分値で除算した値に基づいて近似遅延時間を求める
原理を説明する。
【0107】図6は、2つのセンサにおける受信信号間
の遅延時間を説明する図である。
【0108】図6に示すように、センサ1とセンサ2
が、距離d離れて配置されているとする。いま、波源か
ら、波動信号が、センサ1とセンサ2に対して角度θの
方向から到来したとする。波動信号をそれぞれW1とW
2とする。センサ1とセンサ2はそれぞれ検知した波動
信号を電気信号に変換し、2つの受信信号を得る。ここ
では、便宜上、第1の受信信号f1(t)と第2の受信
信号f2(t)とする。
【0109】センサ1とセンサ2の配置と波源方向の関
係から、図6に示すように、波動信号W1がセンサ1に
到達するまでの伝搬行路と、波動信号W2がセンサ2に
到達するまでの伝搬行路には行路差Lが存在する。この
行路差Lのために、第1の受信信号f1(t)と第2の
受信信号f2(t)の間には遅延時間Δtが生じる。こ
こで、両者の波形は同じであるので、第1の受信信号f
1(t)と第2の受信信号f2(t)は、時間軸を揃え
て表現すると、f(t)とf(t+Δt)と表現でき、
図6のような関係にある。
【0110】ここで、第2の受信信号f(t+Δt)に
注目すると、第2の受信信号f(t+Δt)は(数3)
のようにテーラー展開することが可能である。
【0111】
【数3】
【0112】波動信号の速度が十分速く、センサ1とセ
ンサ2の間が十分小さいものであれば、遅延時間Δtは
極めて小さい値であるので、Δtの高次項、つまり、
(数3)の第3項以降を無視して(数4)のように近似
しても、(数3)の値の精度は高く保たれる。
【0113】
【数4】
【0114】なお、(数4)の右辺のΔtは近似遅延時
間を表わしている。
【0115】(数4)を変形すると(数5)が得られ
る。
【0116】
【数5】
【0117】(数5)により、近似遅延時間は、f(t
+Δt)−f(t)をf’(t)で除算したもの、つま
り、第1の受信信号と第2の受信信号の差分信号を、第
1の受信信号の微分信号で除算したものとなる。つま
り、書き換えれば(数6)のように表現できる。
【0118】
【数6】
【0119】なお、上記演算では、便宜上、遅延受信信
号(Δtの遅延がある受信信号)を第2の受信信号とし
たが、遅延受信信号(Δtの遅延がある受信信号)を第
1の受信信号としても良い。さらに、微分信号を第1の
受信信号の微分演算により求めたが、第2の受信信号の
微分演算により求めても良い。
【0120】以上、上記(数6)による遅延時間検出演
算によれば、演算処理が、第1の受信信号および第2の
受信信号間の1回の差分演算と、第1の受信信号の1回
の微分演算と、差分演算結果を微分演算結果で除算する
1回の除算演算のみとなるので、従来の相互相関法を用
いた場合の演算処理に比べると、演算量が少なくて済む
ので高速処理が可能となることが分かる。
【0121】遅延時間計算部は、以上の原理により、近
似遅延時間を求める。
【0122】遅延時間計算部23bは、図5(b)に示
すように、複数の入力信号から任意に選んだ2つの入力
信号の差分信号を演算する差分信号演算部24と、任意
に選んだ2つの入力信号のうちの1つの入力信号の微分
信号を演算する微分信号演算部25と、差分信号を微分
信号で除算した除算信号を演算する除算信号演算部26
を備え、除算信号を前記任意に選んだ2つの入力信号間
の遅延時間とする。到来方向検知部22は、遅延時間検
出部23bが検出した遅延時間に基づいて、任意に選ん
だ2つの入力信号の観測地点に対する、入力信号の到来
方向を検出するものである。
【0123】差分信号演算部24は、複数の入力信号か
ら任意に選んだ第1および第2の入力信号f(t)、g
(t)の差分演算を(数7)により求める。
【0124】
【数7】
【0125】微分信号演算部25は、第1または第2の
入力信号の微分値を演算するものであり、ここでは、例
えば、第1の入力信号の微分値を(数8)により求め
る。
【0126】
【数8】
【0127】除算信号演算部26は、(数9)により、
差分信号演算部24で得た差分値を微分信号演算部25
で得た微分値で除算して遅延時間Δτを求める。
【0128】
【数9】
【0129】到来方向検知部22は、遅延時間検出部2
3bが検出した遅延時間Δτと、遅延時間計算の対象と
なった2つのセンサ間の距離dから任意に選んだ2つの
入力信号の入力地点に対する入力信号の到来方向θを計
算する。その原理を図6を用いて説明する。
【0130】図6において,センサ間の距離d、入力音
の到来方向θ、信号源から2つのマイクへの行路差L、
遅延時間Δτの間には、信号の伝播速度をvとおくと
(数10)の関係がある。
【0131】
【数10】
【0132】従って、入力音の到来方向θは(数11)
のように計算できる。
【0133】
【数11】
【0134】第2の信号区間候補検出部20b’は、到
来方向検知部22で得た到来方向θと、予め設定した目
的信号の到来方向θ0との差の絶対値がΔθ以内の場合
は目的音区間候補と判定し、差の絶対値がΔθより大き
い場合は雑音区間候補と判定する。
【0135】以上、実施形態3の信号処理システムは、
信号区間候補検出部20において、入力信号のパワーの
変化に基づいて目的信号区間候補と雑音信号区間候補と
を検出するアルゴリズムと、入力信号の到来方向に基づ
いて目的信号区間候補と雑音信号区間候補とを検出する
アルゴリズムにより目的信号区間候補と雑音信号区間候
補を検出する。
【0136】なお、信号区間候補検出部20により検出
したこれら目的信号区間候補と雑音信号区間候補の分類
処理は、実施形態1または実施形態2と同様の処理によ
り実行する。
【0137】(実施形態4)実施形態4の信号処理シス
テムは、信号区間候補検出部が用いるアルゴリズムとし
て、入力信号のパワーの変化に基づいて目的信号区間候
補と雑音信号区間候補とを検出するアルゴリズムと、入
力信号のパワー比に基づいて入力信号の到来方向を検出
し、到来方向に基づいて目的信号区間候補と雑音信号区
間候補とを検出するアルゴリズムとの組み合わせとした
例である。
【0138】図7は、実施形態4の信号処理システムの
構成を示す図である。図7において、入力部10、信号
区間分類部30は図1と同様である。
【0139】第2の信号区間候補検出部20b’’は、
パワー比計算部27を備えており、入力信号のパワー比
に基づいて入力信号の到来方向を検出し、到来方向に基
づいて目的信号区間候補と雑音信号区間候補とを検出す
るアルゴリズムを用いるものである。
【0140】パワー比計算部27では第1および第2の
入力信号のパワー比を計算する。到来方向検知部22a
は、パワー比計算部27で得たパワー比から入力信号の
到来方向を計算する。つまり、両信号のパワー比が等し
い場合、2つの入力センサに正対した方向から信号が到
来しており、パワー比が最大であれば、2つの入力セン
サに対して平行の方向から信号が到来していることが分
かる。このようにパワー比を解析することにより入力信
号の到来方向を検知することができる。
【0141】パワー比の計算量は、相関関数係数の計算
などに比べて、少ない計算量で求めることができ、信号
処理システムのリソースの負荷を小さくすることが可能
となる。
【0142】なお、第2の信号区間候補検出部20
b’’において、入力信号のパワー比に基づいて入力信
号の到来方向を検出し、到来方向に基づいて目的信号区
間候補と雑音信号区間候補とを検出するアルゴリズムを
採用する点以外は、実施形態3で説明した処理と同様で
あるので、それら処理に関する説明は省略する。
【0143】(実施形態5)実施形態5の信号処理シス
テムは、目的信号区間および雑音信号区間検出ととも
に、雑音信号抑制処理を実行するものである。
【0144】図8は、実施形態5の信号処理システムの
構成を示す図である。
【0145】入力部10、信号区間候補検出部20、信
号区間分類部30は、実施形態1で示した図1と同様の
もので良く、ここでの詳しい説明は省略する。なお、信
号区間候補検出部20は、実施形態1で示したものに限
られず、実施形態3で示した図4の第1の信号区間候補
検出部20a’または第2の信号区間候補検出部20
b’、実施形態4で示した図7の第2の信号区間候補検
出部20b’’と同様のものとしても良い。
【0146】実施形態5の信号処理システムは、雑音抑
制部40を備えている。
【0147】雑音抑制部40は、入力部10から少なく
とも1つの入力信号を処理対象として入力し、信号区間
分類部30によって分類された各信号区間の性質に応じ
て、抑制量を変化させながら入力信号のレベルを抑制す
る。例えば、雑音抑制部40は、雑音信号区間に対して
重みづけを行って信号レベルを低下させる。
【0148】ここで、重み係数は線形係数、非線形係
数、2値係数など自由に用いることができる。以下に、
実施形態2で説明した定常雑音信号区間と非定常雑音信
号区間に対する重み係数の一例を示す。
【0149】定常雑音信号区間に対する重み係数をW
a、非定常雑音信号区間に対する重み係数をWb、目的
信号区間の重み係数をWcとし、定常雑音信号区間の平
均パワーをPs、非定常雑音信号区間の平均パワーをP
nsとし、各重み係数を各信号区間の信号パワーに応じ
て(数12)に従って設定する。
【0150】
【数12】
【0151】これら各信号区間に応じた重み係数を入力
信号f(t)に乗じることにより、定常雑音信号区間と
非定常雑音信号区間の雑音レベルを同様に抑制すること
ができ、定常雑音信号を除去するとともに、非定常雑音
信号の低減も可能となる。
【0152】(実施形態6)実施形態6の信号処理シス
テムは、実施形態5と同様、目的信号区間および雑音信
号区間検出とともに、雑音信号抑制処理を実行するもの
である。
【0153】実施形態6の信号処理システムは、雑音モ
デルを用いて雑音信号抑制処理を実行する。
【0154】特に、実施形態2で説明したように、雑音
信号区間候補を定常雑音信号区間と非定常雑音信号区間
に分類し、定常雑音信号区間と分類された信号区間にお
いて雑音モデル推定を実行し、目的信号区間および非定
常雑音信号区間と分類された信号区間において雑音モデ
ル推定を実行せずに、雑音モデルを推定する雑音モデル
推定部と、雑音モデル推定部が推定した雑音モデルに基
づき、雑音抑制を行う雑音抑制部を備えた構成としてい
る。
【0155】図9は、実施形態6の信号処理システムの
構成を示す図である。
【0156】入力部10、信号区間候補検出部20、信
号区間分類部30は、実施形態5で示した図8と同様の
もので良く、ここでの説明は省略する。
【0157】雑音抑制部40aは、雑音モデル推定部4
1を備え、雑音モデル推定部41が推定した雑音モデル
に基づき、雑音抑制を行う。
【0158】ここで、雑音モデル推定部41は、定常雑
音信号区間と分類された信号区間において雑音モデル推
定を実行し、目的信号区間および非定常雑音信号区間と
分類された信号区間において雑音モデル推定を実行せず
に、雑音モデルを推定する。
【0159】雑音モデル推定部41の推定処理を定常雑
音信号区間のみで実行することにより雑音抑制性能を高
く維持することができる。その理由は以下のように説明
できる。つまり、本実施形態6の信号処理システムで
は、定常雑音信号区間のみで雑音モデル推定を実行する
ので、雑音モデルは定常雑音信号のみに対するものとな
る。もし、非定常雑音信号区間において雑音モデルの推
定を実行する構成とすると、当該非定常雑音信号区間の
みに有効な非定常雑音信号成分が繰り込まれてしまい、
定常雑音信号区間や他の非定常雑音信号区間に対応しな
い非定常雑音信号成分を抑制することとなり、かえって
雑音抑制性能を劣化させる結果を招くからである。
【0160】(実施形態7)実施形態7の信号処理シス
テムは、実施形態5と同様、目的信号区間および雑音信
号区間検出とともに、雑音信号抑制処理を実行するもの
である。
【0161】実施形態7の信号処理システムは、定常雑
音信号区間には、スペクトルサブトラクションによる雑
音抑制処理を適用し、非定常雑音信号区間には非定常雑
音信号区間の性質に応じた雑音抑制処理を適用するもの
である。
【0162】図10は、実施形態7の信号処理システム
の構成を示す図である。
【0163】入力部10、信号区間候補検出部20、信
号区間分類部30は、実施形態5で示した図8と同様の
もので良く、ここでの説明は省略する。
【0164】図10において、雑音抑制部40bは、フ
ーリエ変換部42、雑音モデル推定部43、雑音スペク
トル抑制部44、逆フーリエ変換部45を備えている。
【0165】フーリエ変換部42は、入力部10から少
なくとも1つの入力信号を入力し、当該入力信号に対し
て窓関数により窓掛け処理を施した後、フーリエ変換に
より入力スペクトル信号を求める部分である。
【0166】雑音モデル推定部43は、定常雑音信号区
間と分類された信号区間の信号を入力し、そのスペクト
ルを計算し、定常雑音信号区間の雑音スペクトル信号を
推定する部分である。
【0167】雑音スペクトル抑制部44は、フーリエ変
換部42から入力スペクトル信号を入力し、また、雑音
モデル推定部43から雑音スペクトル信号を入力し、当
該入力スペクトル信号から当該雑音スペクトル信号を差
分演算し、雑音スペクトル信号成分を除去する部分であ
る。
【0168】逆フーリエ変換部45は、周波数領域上の
スペクトル信号を逆フーリエ変換により時間領域上の信
号に戻す部分である。
【0169】以上の構成により、雑音抑制部40bは、
定常雑音信号区間に対して、スペクトルサブトラクショ
ンによる雑音抑制処理を適用することができる。
【0170】なお、非定常雑音信号区間には非定常雑音
信号区間の性質に応じた雑音抑制方式を適用することに
より、適切に非定常雑音信号区間の非定常雑音信号また
は定常雑音信号と非定常雑音信号との重畳信号成分を取
り除くことができるため、雑音抑制処理を効果的に実行
できる。
【0171】(実施形態8)実施形態8の信号処理シス
テムは、処理対象の信号を音声信号とし、入力信号であ
る音声信号に対する目的信号区間検出処理、雑音信号区
間検出処理、雑音信号抑制処理とともに、当該目的信号
の音声認識処理を実行するものである。
【0172】図11は、実施形態8の信号処理システム
の構成を示す図である。
【0173】入力部10、信号区間候補検出部20、信
号区間分類部30、雑音抑制部40は、実施形態5で示
したものと同様のもので良く、ここでの詳しい説明は省
略する。
【0174】なお、雑音抑制部40は、実施形態5で示
したものに限られず、実施形態6で示した雑音抑制部4
0a、または、実施形態7で示した雑音抑制部40bと
同様のものとしても良い。
【0175】実施形態8の信号処理システムは、音声認
識部50を備えている。
【0176】音声認識部50は、雑音抑制部40から雑
音抑制処理後の入力信号を入力し、目的信号区間の信号
に対して音声認識処理を行う部分である。
【0177】なお、音声認識部50における音声認識処
理アルゴリズムは、従来技術におけるもので良い。例え
ば、目的信号を音素単位に分け、各音素ごと音声モデル
とのパターンマッチングにより音声を認識する。
【0178】以上、本実施形態8の信号処理システムに
よれば、非定常雑音が存在する入力環境下で得られた入
力信号に対して本発明の雑音抑圧処理を前処理として実
行し、音声認識処理を実行することにより音声認識精度
を向上することができる。
【0179】(実施形態9)本発明の波動信号処理は、
上記に説明した処理を実現するステップを記述したプロ
グラムとして記述することができ、当該プログラムをコ
ンピュータに読み取らせることにより、本発明の波動信
号処理を実行することができる。本発明の信号処理シス
テムを実現する処理ステップを備えたプログラムは、図
12に図示した例のように、CD−ROM1002やフ
レキシブルディスク1003等の可搬型記録媒体100
1だけでなく、ネットワーク上にある記録装置内の記録
媒体1000や、コンピュータのハードディスクやRA
M等の記録媒体1005に格納して提供することがで
き、ネットワークからダウンロードすることもできる。
プログラム実行時には、プログラムはコンピュータ10
04上にローディングされ、主メモリ上で実行される。
【0180】なお、上記実施形態1〜8において説明し
た、目的信号区間検出処理、雑音信号区間検出処理、雑
音抑制処理、音声認識処理は、適宜組み合わせて用いて
も良い。
【0181】本発明の信号処理システムおよび方法につ
いて、さらに以下の項を開示する。
【0182】(付記1) 入力信号を入力する入力部
と、前記入力信号から検出対象となる目的信号が記録さ
れている信号区間の候補である目的信号区間候補と当該
目的信号区間候補以外の雑音信号区間候補を検出する複
数の信号区間候補検出部であって、それぞれが用いる目
的信号区間候補および雑音信号区間候補の検出アルゴリ
ズムが異なる信号区間候補検出部と、前記複数の信号区
間候補検出部から各信号区間候補に対する各々の検出結
果の通知を受け、当該検出結果の組み合わせにより、各
信号区間候補を分類する信号区間分類部を備えたことを
特徴とする信号処理システム(1)。
【0183】(付記2) 前記信号区間分類部は、前記
複数の信号区間候補検出部のすべてにおいて目的信号区
間候補と検出された信号区間候補を目的信号区間とし、
前記複数の信号区間候補検出部のすべてにおいて雑音信
号区間候補と検出された信号区間候補を第1種雑音信号
区間とし、前記複数の信号区間候補検出部のいずれかに
おいて目的信号区間候補と検出され、かつ、いずれかに
おいて雑音信号区間候補と検出された信号区間候補を第
2種雑音信号区間として分類する付記1に記載の信号処
理システム(2)。
【0184】(付記3) 前記信号区間分類部の分類処
理において、前記第1種雑音信号区間を定常雑音のみが
現れている定常雑音信号区間と分類し、前記第2種雑音
信号区間を定常雑音と非定常雑音が重畳して現れている
非定常雑音信号区間と分類する付記2に記載の信号処理
システム(3)。
【0185】(付記4) 前記複数の信号区間候補検出
部のうち、少なくとも一つが、前記入力された信号のパ
ワーの変化に基づいて前記目的信号区間候補と前記雑音
信号区間候補とを検出するアルゴリズムを用いるもので
あり、少なくとも他の一つが、前記入力された信号の到
来方向を検出し、当該到来方向に基づいて前記目的信号
区間候補と前記雑音信号区間候補とを検出するアルゴリ
ズムを用いるものである付記1に記載の信号処理システ
ム(4)。
【0186】(付記5) 前記目的信号区間候補および
前記雑音信号区間候補のすべてに対して同一の雑音抑制
処理を適用する、または、前記信号区間分類部による分
類結果に応じて適用する雑音抑制処理を選択して適用す
る雑音抑制部を備えた付記1に記載の信号処理システム
(5)。
【0187】(付記6) 前記目的信号区間の信号に対
して雑音抑制処理を行なわず、前記定常雑音信号区間の
信号および前記非定常雑音信号区間の信号に対して、1
より小さい重み付けの雑音抑制処理を行なう雑音抑制部
を備えた付記3に記載の信号処理システム(6)。
【0188】(付記7) 前記定常雑音信号区間と分類
された信号区間においてのみ定常雑音モデルの推定処理
を実行し、前記目的信号区間および非定常雑音信号区間
と分類された信号区間において雑音モデルの推定処理を
停止する雑音モデル推定部を備え、前記雑音抑制部は、
前記雑音モデル推定部が推定した雑音モデルに基づき、
雑音抑制を行う付記5または6に記載の信号処理システ
ム(7)。
【0189】(付記8) 前記定常雑音信号区間と分類
された信号区間においてのみ定常雑音モデルの推定処理
を実行し、前記目的信号区間および非定常雑音信号区間
と分類された信号区間において雑音モデルの推定処理を
停止する雑音モデル推定部を備え、前記雑音抑制部は、
前記雑音モデル推定部が推定した雑音モデルに基づき、
雑音抑制処理を行い、さらに、当該雑音抑制処理後の非
定常雑音信号区間の信号レベルを当該雑音抑制処理後の
定常雑音信号区間の平均信号レベルまで抑制する雑音抑
制処理を行なう付記5または6に記載の信号処理システ
ム。
【0190】(付記9) 前記入力部を介して入力され
る信号が、少なくとも2箇所の観測地点から得た複数の
入力信号であり、前記到来方向に基づいて前記目的信号
区間候補と前記雑音信号区間候補とを検出するアルゴリ
ズムを用いる信号区間候補検出部が、前記複数の入力信
号から任意に選んだ2つの入力信号の相互相関関数に基
づいて遅延時間を求める遅延時間検出部と、前記遅延時
間検出部が検出した遅延時間に基づいて、前記任意に選
んだ2つの入力信号の入力地点に対する、前記入力信号
の到来方向を検出する方向検出部を備えた付記4に記載
の信号処理システム。
【0191】(付記10) 前記入力部を介して入力さ
れる信号が、少なくとも2箇所の観測地点から得た複数
の入力信号であり、前記到来方向に基づいて前記目的信
号区間候補と前記雑音信号区間候補とを検出するアルゴ
リズムを用いる信号区間候補検出部が、前記複数の入力
信号から任意に選んだ2つの入力信号の差分信号を演算
する差分信号演算部と、前記任意に選んだ2つの入力信
号のうちの1つの入力信号の微分信号を演算する微分信
号演算部と、前記差分信号を前記微分信号で除算した除
算信号を演算する除算信号演算部と、前記除算信号を前
記任意に選んだ2つの入力信号間の遅延時間とする遅延
時間検出部と、前記遅延時間検出部が検出した遅延時間
に基づいて、前記任意に選んだ2つの入力信号の観測地
点に対する、前記入力信号の到来方向を検出する方向検
出部を備えた付記4に記載の信号処理システム。
【0192】(付記11) 前記入力信号が音声信号で
あり、前記目的信号区間の音声信号に対する音声認識を
行う音声認識部を備えた付記1〜10のいずれかに記載
の信号処理システム(8)。
【0193】(付記12) 入力信号を入力し、前記入
力信号から検出対象となる目的信号が記録されている信
号区間の候補である目的信号区間候補と当該目的信号区
間候補以外の雑音信号区間候補を検出する複数の信号区
間候補検出処理であって、それぞれが用いる目的信号区
間候補および雑音信号区間候補の検出アルゴリズムが異
なるものを用いて、目的信号区間候補および雑音信号区
間候補を検出し、前記複数の信号区間候補検出処理から
各信号区間候補に対する各々の検出結果の通知を受け、
当該検出結果の組み合わせにより、各信号区間候補を分
類することを特徴とする信号処理方法(9)。
【0194】(付記13) 前記信号区間候補の分類処
理において前記複数の信号区間候補検出処理のすべてに
おいて目的信号区間候補と検出された信号区間候補を目
的信号区間とし、前記複数の信号区間候補検出処理のす
べてにおいて雑音信号区間候補と検出された信号区間候
補を第1種雑音信号区間とし、前記複数の信号区間候補
検出処理のいずれかにおいて目的信号区間候補と検出さ
れ、かつ、いずれかにおいて雑音信号区間候補と検出さ
れた信号区間候補を第2種雑音信号区間として分類する
付記12に記載の信号処理方法。
【0195】(付記14) 信号区間検出処理を実行す
るコンピュータで実行可能なプログラムであって、入力
信号を入力する入力ステップと、前記入力信号から検出
対象となる目的信号が記録されている信号区間の候補で
ある目的信号区間候補と当該目的信号区間候補以外の雑
音信号区間候補を検出する複数の信号区間候補検出処理
ステップであって、それぞれが用いる目的信号区間候補
および雑音信号区間候補の検出アルゴリズムが異なるも
のを用いて、目的信号区間候補および雑音信号区間候補
を検出するステップと、前記複数の信号区間候補検出処
理ステップから各信号区間候補に対する各々の検出結果
の通知を受け、当該検出結果の組み合わせにより、各信
号区間候補を分類する処理ステップを備えたことを特徴
とするプログラム(10)。
【0196】(付記15) 信号区間検出処理を実行す
るコンピュータで実行可能なプログラムであって、前記
信号区間候補の分類処理ステップにおいて、前記複数の
信号区間候補検出処理ステップのすべてにおいて目的信
号区間候補と検出された信号区間候補を目的信号区間と
し、前記複数の信号区間候補検出処理ステップのすべて
において雑音信号区間候補と検出された信号区間候補を
第1種雑音信号区間とし、前記複数の信号区間候補検出
処理ステップのいずれかにおいて目的信号区間候補と検
出され、かつ、いずれかにおいて雑音信号区間候補と検
出された信号区間候補を第2種雑音信号区間として分類
する付記14に記載のプログラム。
【0197】
【発明の効果】本発明の信号処理システムによれば、入
力信号を目的信号区間と雑音信号区間に分類するだけで
なく、雑音信号区間を複数の性質の異なる雑音信号区間
に分類することができる。
【0198】また、本発明の信号処理システムによれ
ば、すべてのアルゴリズムにおいて雑音信号区間候補と
検出された雑音信号区間候補を、第1種雑音信号区間
と、いずれかのアルゴリズムにおいて雑音信号区間候補
とされ、いずれかのアルゴリズムにおいて雑音信号区間
候補とされた第2種雑音信号区間に分類することがで
き、さらに、当該第1種雑音信号区間を定常雑音のみが
現れている定常雑音信号区間と分類し、当該第2種雑音
信号区間を定常雑音と非定常雑音が重畳して現れている
非定常雑音信号区間と分類し、雑音信号区間を適切に定
常雑音信号区間と非定常雑音信号区間に分類することが
できる。
【0199】本発明の信号処理システムによれば、上記
のように分類された雑音信号区間に対して雑音抑制処理
を実行することが可能となる。また、雑音抑制処理に関
して、定常雑音信号区間と非定常雑音信号区間それぞれ
の信号区間に対する適切な雑音抑制処理を実行すること
ができる。
【0200】本発明の信号処理システムによれば、分類
された目的信号区間に対して音声認識処理などを実行す
ることができる。なお、上記雑音抑制処理後の信号に対
して音声認識を行えば、さらに高い認識精度を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1にかかる信号処理システ
ムの構成を示す図
【図2】 本発明の実施形態1にかかる入力信号および
信号処理システムの各部分における信号を示す図
【図3】 本発明の実施形態2における入力信号および
信号処理システムの各部分における信号を示す図
【図4】 本発明の実施形態3の信号処理システムの構
成を示す図
【図5】 遅延時間計算部を中心とした構成の詳細を示
す図
【図6】 2つのセンサにおける受信信号間の遅延時間
を説明する図
【図7】 本発明の実施形態4の信号処理システムの構
成を示す図
【図8】 本発明の実施形態5の信号処理システムの構
成を示す図
【図9】 本発明の実施形態6の信号処理システムの構
成を示す図
【図10】 本発明の実施形態7の信号処理システムの
構成を示す図
【図11】 本発明の実施形態8の信号処理システムの
構成を示す図
【図12】 実施形態9にかかる、本発明の信号処理シ
ステムを実現する処理ステップを記録した記録媒体の例
を示す図
【図13】 従来の入力信号のパワーに基づく信号区間
検出処理とスペクトルサブトラクションによる雑音抑制
処理によって雑音を抑制するシステムを説明する図
【図14】 従来の入力信号の到来方向に基づく信号区
間検出処理とスペクトルサブトラクションによる雑音抑
制処理によって雑音を抑制するシステムを説明する図
【符号の説明】
10 入力部 20、20a、20b、20c 信号区間候補検出部 20a’ 第1の信号区間候補検出部 20b’,20b’’ 第2の信号区間候補検出部 21 パワー計算部 22 到来方向検知部 221,222 遅延時間計算部 222−1 差分信号演算部 222−2 微分信号演算部 222−3 除算信号演算部 23 パワー比計算部 30 信号区間分類部 40,40a,40b 雑音抑制部 41 雑音モデル推定部 42 フーリエ変換部 43 雑音モデル推定部 44 雑音スペクトル抑制部 45 逆フーリエ変換部 50 音声認識部 1000 回線先のハードディスク等の記録媒体 1001 CD−ROMやフレキシブルディスク等の可
搬型記録媒体 1002 CD−ROM 1003 フレキシブルディスク 1004 コンピュータ 1005 コンピュータ上のRAM/ハードディスク等
の記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 拓也 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 渡辺 一宏 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5D015 DD03 EE05 5K052 AA01 DD01 FF31

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を入力する入力部と、 前記入力信号から検出対象となる目的信号が記録されて
    いる信号区間の候補である目的信号区間候補と当該目的
    信号区間候補以外の雑音信号区間候補を検出する複数の
    信号区間候補検出部であって、それぞれが用いる目的信
    号区間候補および雑音信号区間候補の検出アルゴリズム
    が異なる信号区間候補検出部と、 前記複数の信号区間候補検出部から各信号区間候補に対
    する各々の検出結果の通知を受け、当該検出結果の組み
    合わせにより、各信号区間候補を分類する信号区間分類
    部を備えたことを特徴とする信号処理システム。
  2. 【請求項2】 前記信号区間分類部は、 前記複数の信号区間候補検出部のすべてにおいて目的信
    号区間候補と検出された信号区間候補を目的信号区間と
    し、 前記複数の信号区間候補検出部のすべてにおいて雑音信
    号区間候補と検出された信号区間候補を第1種雑音信号
    区間とし、 前記複数の信号区間候補検出部のいずれかにおいて目的
    信号区間候補と検出され、かつ、いずれかにおいて雑音
    信号区間候補と検出された信号区間候補を第2種雑音信
    号区間として分類する請求項1に記載の信号処理システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記信号区間分類部の分類処理におい
    て、前記第1種雑音信号区間を定常雑音のみが現れてい
    る定常雑音信号区間と分類し、前記第2種雑音信号区間
    を定常雑音と非定常雑音が重畳して現れている非定常雑
    音信号区間と分類する請求項2に記載の信号処理システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記複数の信号区間候補検出部のうち、
    少なくとも一つが、前記入力された信号のパワーの変化
    に基づいて前記目的信号区間候補と前記雑音信号区間候
    補とを検出するアルゴリズムを用いるものであり、少な
    くとも他の一つが、前記入力された信号の到来方向を検
    出し、当該到来方向に基づいて前記目的信号区間候補と
    前記雑音信号区間候補とを検出するアルゴリズムを用い
    るものである請求項1に記載の信号処理システム。
  5. 【請求項5】 前記目的信号区間候補および前記雑音信
    号区間候補のすべてに対して同一の雑音抑制処理を適用
    する、または、前記信号区間分類部による分類結果に応
    じて適用する雑音抑制処理を選択して適用する雑音抑制
    部を備えた請求項1に記載の信号処理システム。
  6. 【請求項6】 前記目的信号区間の信号に対して雑音抑
    制処理を行なわず、前記定常雑音信号区間の信号および
    前記非定常雑音信号区間の信号に対して、1より小さい
    重み付けの雑音抑制処理を行なう雑音抑制部を備えた請
    求項3に記載の信号処理システム。
  7. 【請求項7】 前記定常雑音信号区間と分類された信号
    区間においてのみ定常雑音モデルの推定処理を実行し、
    前記目的信号区間および非定常雑音信号区間と分類され
    た信号区間において雑音モデルの推定処理を停止する雑
    音モデル推定部を備え、 前記雑音抑制部は、前記雑音モデル推定部が推定した雑
    音モデルに基づき、雑音抑制を行う請求項5または6に
    記載の信号処理システム。
  8. 【請求項8】 前記入力信号が音声信号であり、 前記目的信号区間の音声信号に対する音声認識を行う音
    声認識部を備えた請求項1〜7のいずれかに記載の信号
    処理システム。
  9. 【請求項9】 入力信号を入力し、 前記入力信号から検出対象となる目的信号が記録されて
    いる信号区間の候補である目的信号区間候補と当該目的
    信号区間候補以外の雑音信号区間候補を検出する複数の
    信号区間候補検出処理であって、それぞれが用いる目的
    信号区間候補および雑音信号区間候補の検出アルゴリズ
    ムが異なるものを用いて、目的信号区間候補および雑音
    信号区間候補を検出し、 前記複数の信号区間候補検出処理から各信号区間候補に
    対する各々の検出結果の通知を受け、当該検出結果の組
    み合わせにより、各信号区間候補を分類することを特徴
    とする信号処理方法。
  10. 【請求項10】 信号区間検出処理を実行するコンピュ
    ータで実行可能なプログラムであって、 入力信号を入力する入力ステップと、 前記入力信号から検出対象となる目的信号が記録されて
    いる信号区間の候補である目的信号区間候補と当該目的
    信号区間候補以外の雑音信号区間候補を検出する複数の
    信号区間候補検出処理ステップであって、それぞれが用
    いる目的信号区間候補および雑音信号区間候補の検出ア
    ルゴリズムが異なるものを用いて、目的信号区間候補お
    よび雑音信号区間候補を検出するステップと、 前記複数の信号区間候補検出処理ステップから各信号区
    間候補に対する各々の検出結果の通知を受け、当該検出
    結果の組み合わせにより、各信号区間候補を分類する処
    理ステップを備えたことを特徴とするプログラム。
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