JP2011186384A - 雑音推定装置、雑音低減システム、雑音推定方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】定常性雑音モデル推定部14は、ある時刻での収音信号である現在収音信号に含まれる定常性雑音成分の推定を、該時刻よりも過去の収音信号である過去収音信号に基づき推定した定常性雑音成分の推定結果を、現在収音信号を用いて更新することによって、行う。定常性雑音モデル更新係数設定部13は、現在収音信号に含まれる非定常性信号成分の推定割合を数値の大きさで表す指標である非定常性指標に基づき、定常性雑音成分の推定を制御する。この推定の制御では、非定常性指標が所定の閾値以上である場合には、非定常性指標が該閾値よりも小さい場合よりも、過去収音信号に基づき推定した定常性雑音成分の推定結果に対する該更新による変化量が少なくなるようにする。
【選択図】図2
Description
例えば、そのうちのひとつは、音声データ中に含まれるノイズレベルを、所定時間幅毎に求めたパワーレベルの頻度分布から検出するという技術である。
雑音低減システム1は、雑音推定装置2、雑音低減装置3、及びIFFT装置4を備えて構成されている。この雑音低減システム1には、マイクA5がマイクアンプ6を介して接続されており、更に、マイクB7がマイクアンプ8を介して接続されている。
雑音推定装置2は、収音信号に含まれる定常性雑音成分の推定を行い、その推定結果である定常性雑音モデルを出力する。
非定常性指標算出部12による非定常性指標の算出手法については後述する。
Ni(t)=γ×Si(t)+(1−γ)×Ni(t−1)………[1]
まず、前述した式[1]において、定常性雑音モデル更新係数γを、予め定めておいた定数値αとして、現在収音信号に含まれる定常性雑音成分の仮推定が行われる。すなわち、下記の式[2]の値が計算される。
VNi(t)=α×Si(t)+(1−α)×Ni(t−1)………[2]
ASIi(t)=VNi(t)/Ni(t−1)………[3]
図3について説明する。図3は、雑音推定装置2の各部での信号波形例である。
このコンピュータ20は、MPU21、ROM22、RAM23、ハードディスク装置24、入力装置25、表示装置26、インタフェース装置27、及び記録媒体駆動装置28を備えている。なお、これらの構成要素はバス29を介して接続されており、MPU21の管理の下で各種のデータを相互に授受することができる。
ROM(Read Only Memory)22は、所定の基本制御プログラムが予め記録されている読み出し専用半導体メモリである。MPU21は、この基本制御プログラムをコンピュータ20の起動時に読み出して実行することにより、このコンピュータ20の各構成要素の動作制御が可能になる。
MPU21は、ハードディスク装置24に記憶されている所定の制御プログラムを読み出して実行することにより、後述する制御処理を行えるようになる。
インタフェース装置27は、このコンピュータ20に接続される各種機器との間での各種データの授受の管理を行う。より具体的には、インタフェース装置27は、マイクA5からマイクアンプ6を経て送られてくる収音信号のアナログ−デジタル変換や、雑音推定装置2の出力である定常性雑音モデルデータの後続機器への送信などを行う。
この処理が開始されると、まず、S101において、FFT処理が行われる。この処理は、収音信号の所定のサンプル数分の信号波形を周波数スペクトルへと変換する高速フーリエ変換処理である。なお、この処理は、FFT部11としてMPU21が機能するための処理である。
まず、S102からS104にかけての処理は、非定常性指標算出部12としてMPU21が機能するための処理である。
まず、S105では、S104の処理によって算出された非定常性指標ASIi(t)と、前述した所定の閾値との大小比較を行い、非定常性指標ASIi(t)が当該閾値よりも小さいか否かを判定する処理が行われる。ここで、非定常性指標ASIi(t)が当該閾値よりも小さいと判定されたとき(判定結果がYesのとき)にはS106に処理を進める。一方、非定常性指標ASIi(t)が当該閾値以上であると判定されたとき(判定結果がNoのとき)にはS107に処理を進める。
S107では、前述した定常性雑音モデル更新係数γを、上述したS107の処理で設定する値よりも小さい値に設定する。本実施形態においては、このように判定した場合には、定常性雑音モデル更新係数γを、式[2]で定常性雑音成分の仮推定に用いたαよりも小さい値に設定する。図5では、αを「0.1」に設定しているので、γを、「0.1」よりも小さい値として、例えば「0.01」に設定する。
MPU21が以上の雑音推定処理を行うことで、コンピュータ20が雑音推定装置2として機能し、収音信号に含まれる定常性雑音成分の推定が行われて、その推定結果である定常性雑音モデルが得られる。
位相差算出部32は、副収音信号の位相情報をFFT部31から受け取ると共に、収音信号についての位相情報をFFT部11から受け取る。位相差算出部32は、受け取った位相情報の差を算出して、収音信号と副収音信号との位相差を獲得し、得られた位相差の情報を定常性雑音モデル更新係数設定部13に送る。
γ=α×β………[4]
図9の処理が開始されると、S101のFFT処理の実行と並行して、S201においてもFFT処理が行われる。この処理は、副収音信号の所定のサンプル数分(S101のFFT処理が対象とする収音信号のサンプル数と同数)の信号波形を周波数スペクトルへと変換する高速フーリエ変換処理である。なお、この処理は、FFT部31としてMPU21が機能するための処理である。
一方、S203では位相差係数取得処理が行われる。この処理では、まず、ハードディスク装置24に予め記憶されている位相差係数テーブルが参照される。この位相差係数テーブルは、図8にグラフで図解したような、位相差情報と位相差係数βとの具体的な対応関係が表されているテーブルである。そして、このテーブルにおいて、S202の位相差算出処理により獲得された位相差情報に対応付けられている位相差係数βの値が取得される。
MPU21が以上の雑音推定処理を行うことによっても、コンピュータ20が雑音推定装置2として機能し、収音信号に含まれる定常性雑音成分の推定が行われて、その推定結果である定常性雑音モデルが得られる。
以上のように動作する雑音推定装置2による定常性雑音成分の推定結果例を提示する。
この第三の例の構成を図7に図解した第二の例と比較すると、非定常性指標算出部12による非定常性指標の算出を、FFT部31によって得られる副収音信号の周波数スペクトルの位相情報にも基づいて行う点が相違している。そこで、ここでは、この非定常性指標の算出についてのみ説明する。
前述したように、非定常性指標が所定の閾値以上であるときに、上述した位相差が一致している場合には、非定常性信号成分である人9の発声音が現在収音信号に大きな割合で含まれていると推定できる。但し、上述したように、この第四の例の場合には、位相差係数βが「0」となる。すると、前掲した[4]式及び[1]式により、上述した位相差が一致している場合には、現在収音信号Si(t)に含まれる定常性雑音成分の推定結果Ni(t)は、過去収音信号に基づき推定した定常性雑音成分の推定結果Ni(t−1)のまま更新されない。従って、上述した位相差の一致が連続した場合には、その連続している間は、定常性雑音成分の推定結果Ni(t)が更新されないことになり、その推定結果の確からしさの信頼度が低下する。
一方、S203では位相差係数取得処理が行われる。この処理では、まず、ハードディスク装置24に予め記憶されている位相差係数テーブルが参照される。この位相差係数テーブルは、図8にグラフで図解したような、位相差情報と位相差係数βとの具体的な対応関係が表されているテーブルである。そして、このテーブルにおいて、S202の位相差算出処理により獲得された位相差情報に対応付けられている位相差係数βの値が取得される。
ASIi(t)=Si(t)/Ni(t−1)…………………[5]
(付記1)
発音体の発音を収音するための収音装置により得られた収音信号に含まれる定常性雑音成分の推定を行う推定手段と、
ある時刻での該収音信号である現在収音信号に含まれる非定常性信号成分の推定割合を数値の大きさで表す指標である非定常性指標に基づいて該推定手段を制御する制御手段と、
を有しており、
該推定手段は、該時刻よりも過去の該収音信号である過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果を、該現在収音信号を用いて更新することによって、該現在収音信号に含まれる定常性雑音成分の推定を行い、
該制御手段は、該非定常性指標が所定の閾値以上である場合には、該非定常性指標が該閾値よりも小さい場合よりも、該過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果に対する該更新による変化量が少なくなるように該推定手段を制御する、
ことを特徴とする雑音推定装置。
(付記2)
該発音体の発音を該収音装置とは異なる位置で収音するための装置である副収音装置により得られた収音信号である副収音信号と該収音装置により得られた該収音信号との位相差を、所定の複数の周波数の各々について求める位相差取得手段を更に有し、
該推定手段は、該現在収音信号についての該定常性雑音成分の推定を該所定の複数の周波数の各々で行い、
該制御手段は、該推定手段に対する該制御を該所定の複数の周波数の各々で行うと共に、該非定常性指標が該閾値以上である場合には、該推定手段による該更新による変化量が少なくなるようにする制御における該変化量を、該所定の複数の周波数の各々での該位相差に基づいて設定する、
ことを特徴とする付記1に記載の雑音推定装置。
(付記3)
該制御手段は、該位相差が、該発音体による同一の発音を該収音装置及び該副収音装置の各々が収音したときの該収音信号と該副収音信号との位相差に一致している場合には、該推定手段による該更新による変化量をゼロとする制御を行うことを特徴とする付記2に記載の雑音推定装置。
(付記4)
該推定手段は、該現在収音信号と該過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果とを所定の第一の割合で加算した加算結果を、該現在収音信号に含まれる定常雑音成分の推定の結果とすることを特徴とする付記1から3のうちのいずれか一項に記載の雑音推定装置。
(付記5)
該制御手段は、該第一の割合を変更することによって該推定手段を制御することを特徴とする付記4に記載の雑音推定装置。
(付記6)
該現在収音信号と該過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果とを所定の第二の割合で加算し、該加算の結果を、該過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果で除算した値を該非定常性指標として算出する非定常性指標算出手段を更に有しており、
該制御手段は、該非定常性指標算出手段が算出した非定常性指標に基づいて該推定手段を制御する、
ことを特徴とする付記4又は5に記載の雑音推定装置。
(付記7)
該制御手段は、該非定常性指標が該閾値よりも小さい場合には、該制御手段を制御して、該現在収音信号と該過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果とを加算するときの該第一の割合を、該第二の割合に一致させることを特徴とする付記6に記載の雑音推定装置。
(付記8)
該推定手段は、該現在収音信号と該過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果とを所定の第一の割合で加算した加算結果を、該現在収音信号に含まれる定常雑音成分の推定の結果とし、
該現在収音信号と該過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果とを所定の第二の割合で加算し、該加算の結果を、該過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果で除算した値を該非定常性指標として算出する非定常性指標算出手段を更に有しており、
該非定常性指標算出手段は、該第二の割合を該位相差に基づき変更し、
該制御手段は、該第一の割合を変更することによって該推定手段を制御すると共に、該非定常性指標算出手段が算出した非定常性指標に基づいて該推定手段を制御する、
ことを特徴とする付記2又は3に記載の雑音推定装置。
(付記9)
該非定常性指標算出手段は、該位相差と、該発音体による同一の発音を該収音装置及び該副収音装置の各々が収音したときの該収音信号と該副収音信号との位相差との違いが所定の範囲内である場合には、該第二の割合を変更して、該現在収音信号と該過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果との加算における該現在収音信号の加算割合を少なくすることを特徴とする付記8に記載の雑音推定装置。
(付記10)
該非定常性指標が所定の閾値以上であるときであって、且つ、該収音信号と該副収音信号との位相差と、該発音体による同一の発音を該収音装置及び該副収音装置の各々が収音したときの該収音信号と該副収音信号との位相差とが、該収音装置で該収音信号を新たに得る度に連続して一致したときの連続回数を計数するカウンタを更に有しており、
該制御手段は、該カウンタの計数値が所定値に達したときには、該推定手段による該更新による変化量を、該非定常性指標が該閾値よりも小さい場合におけるものと同一のものとする、
ことを特徴とする付記3に記載の雑音推定装置。
(付記11)
該制御手段は、該推定手段による該更新による変化量を該位相差に基づき更に少なくする制御を、該所定の複数の周波数のうちで該非定常性指標が該閾値以上である周波数の数が所定の判定基準値よりも多い場合に行うことを特徴とする付記2又は3に記載の雑音推定装置。
(付記12)
付記1から11のうちのいずれか一項に記載の雑音推定装置と、
該雑音推定装置が有している該推定手段により推定された定常性雑音成分を該収音信号から減じることによって、該収音信号に含まれる定常性雑音成分を低減させる雑音低減装置と、
を有することを特徴とする雑音低減システム。
(付記13)
発音体の発音を収音するための収音装置により得られた収音信号に含まれる定常性雑音成分の推定を行う雑音推定方法であって、
ある時刻での該収音信号である現在収音信号に含まれる定常性雑音成分の推定を、該時刻よりも過去の該収音信号である過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果を、該現在収音信号を用いて更新することによって、行い、
該現在収音信号に含まれる非定常性信号成分の推定割合を数値の大きさで表す指標である非定常性指標に基づき、該非定常性指標が所定の閾値以上である場合には、該非定常性指標が該閾値よりも小さい場合よりも、該過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果に対する該更新による変化量が少なくなるように該定常性雑音成分の推定を制御する、
ことを特徴とする雑音推定方法。
(付記14)
発音体の発音を収音するための収音装置により得られた収音信号に含まれる定常性雑音成分の推定をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
ある時刻での該収音信号である現在収音信号に含まれる定常性雑音成分の推定を、該時刻よりも過去の該収音信号である過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果を、該現在収音信号を用いて更新することによって、行う推定処理と、
該現在収音信号に含まれる非定常性信号成分の推定割合を数値の大きさで表す指標である非定常性指標に基づき、該非定常性指標が所定の閾値以上である場合には、該非定常性指標が該閾値よりも小さい場合よりも、該過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果に対する該更新による変化量が少なくなるように該定常性雑音成分の推定を制御する制御処理と、
を該コンピュータに行わせるためのプログラム。
2 雑音推定装置
3 雑音低減装置
4 IFFT装置
5 マイクA
6、8 マイクアンプ
7 マイクB
9 人
11、31 FFT部
12 非定常性指標算出部
13 定常性雑音モデル更新係数設定部
14 定常性雑音モデル推定部
20 コンピュータ
21 MPU
22 ROM
23 RAM
24 ハードディスク装置
25 入力装置
26 表示装置
27 インタフェース装置
28 記録媒体駆動装置
29 バス
30 可搬型記録媒体
32 位相差算出部
Claims (8)
- 発音体の発音を収音するための収音装置により得られた収音信号に含まれる定常性雑音成分の推定を行う推定手段と、
ある時刻での該収音信号である現在収音信号に含まれる非定常性信号成分の推定割合を数値の大きさで表す指標である非定常性指標に基づいて該推定手段を制御する制御手段と、
を有しており、
該推定手段は、該時刻よりも過去の該収音信号である過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果を、該現在収音信号を用いて更新することによって、該現在収音信号に含まれる定常性雑音成分の推定を行い、
該制御手段は、該非定常性指標が所定の閾値以上である場合には、該非定常性指標が該閾値よりも小さい場合よりも、該過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果に対する該更新による変化量が少なくなるように該推定手段を制御する、
ことを特徴とする雑音推定装置。 - 該発音体の発音を該収音装置とは異なる位置で収音するための装置である副収音装置により得られた収音信号である副収音信号と該収音装置により得られた該収音信号との位相差を、所定の複数の周波数の各々について求める位相差取得手段を更に有し、
該推定手段は、該現在収音信号についての該定常性雑音成分の推定を該所定の複数の周波数の各々で行い、
該制御手段は、該推定手段に対する該制御を該所定の複数の周波数の各々で行うと共に、該非定常性指標が該閾値以上である場合には、該推定手段による該更新による変化量が少なくなるようにする制御における該変化量を、該所定の複数の周波数の各々での該位相差に基づいて設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の雑音推定装置。 - 該推定手段は、該現在収音信号と該過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果とを所定の第一の割合で加算した加算結果を、該現在収音信号に含まれる定常雑音成分の推定の結果とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の雑音推定装置。
- 該現在収音信号と該過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果とを所定の第二の割合で加算し、該加算の結果を、該過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果で除算した値を該非定常性指標として算出する非定常性指標算出手段を更に有しており、
該制御手段は、該非定常性指標算出手段が算出した非定常性指標に基づいて該推定手段を制御する、
ことを特徴とする請求項3に記載の雑音推定装置。 - 該推定手段は、該現在収音信号と該過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果とを所定の第一の割合で加算した加算結果を、該現在収音信号に含まれる定常雑音成分の推定の結果とし、
該現在収音信号と該過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果とを所定の第二の割合で加算し、該加算の結果を、該過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果で除算した値を該非定常性指標として算出する非定常性指標算出手段を更に有しており、
該非定常性指標算出手段は、該第二の割合を該位相差に基づき変更し、
該制御手段は、該第一の割合を変更することによって該推定手段を制御すると共に、該非定常性指標算出手段が算出した非定常性指標に基づいて該推定手段を制御する、
ことを特徴とする請求項2に記載の雑音推定装置。 - 請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の雑音推定装置と、
該雑音推定装置が有している該推定手段により推定された定常性雑音成分を該収音信号から減じることによって、該収音信号に含まれる定常性雑音成分を低減させる雑音低減装置と、
を有することを特徴とする雑音低減システム。 - 発音体の発音を収音するための収音装置により得られた収音信号に含まれる定常性雑音成分の推定を行う雑音推定方法であって、
ある時刻での該収音信号である現在収音信号に含まれる定常性雑音成分の推定を、該時刻よりも過去の該収音信号である過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果を、該現在収音信号を用いて更新することによって、行い、
該現在収音信号に含まれる非定常性信号成分の推定割合を数値の大きさで表す指標である非定常性指標に基づき、該非定常性指標が所定の閾値以上である場合には、該非定常性指標が該閾値よりも小さい場合よりも、該過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果に対する該更新による変化量が少なくなるように該定常性雑音成分の推定を制御する、
ことを特徴とする雑音推定方法。 - 発音体の発音を収音するための収音装置により得られた収音信号に含まれる定常性雑音成分の推定をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
ある時刻での該収音信号である現在収音信号に含まれる定常性雑音成分の推定を、該時刻よりも過去の該収音信号である過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果を、該現在収音信号を用いて更新することによって、行う推定処理と、
該現在収音信号に含まれる非定常性信号成分の推定割合を数値の大きさで表す指標である非定常性指標に基づき、該非定常性指標が所定の閾値以上である場合には、該非定常性指標が該閾値よりも小さい場合よりも、該過去収音信号に基づき推定した該定常性雑音成分の推定結果に対する該更新による変化量が少なくなるように該定常性雑音成分の推定を制御する制御処理と、
を該コンピュータに行わせるためのプログラム。
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