JP2003195603A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP2003195603A
JP2003195603A JP2001398212A JP2001398212A JP2003195603A JP 2003195603 A JP2003195603 A JP 2003195603A JP 2001398212 A JP2001398212 A JP 2001398212A JP 2001398212 A JP2001398212 A JP 2001398212A JP 2003195603 A JP2003195603 A JP 2003195603A
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Akihiko Sato
明彦 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッチデータのフィードバックの遅れに伴っ
て制御に影響を及ぼさないようにする。 【解決手段】 リーダコントローラ700は、ATRパ
ッチ形成用カウンタと階調パッチ形成用カウンタが同時
にパッチ形成カウント値に達したとチェックした場合、
パッチ画像形成に関する画像処理が競合するか否かを判
定し、競合すると判定した場合は、ATRパッチ形成間
隔が階調パッチ形成間隔より長いため、階調パッチの形
成よりも優先順位を高く設定したATRパッチの形成を
優先して行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電写真方式のカ
ラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フルカラー画像やマルチカラー画像を形
成可能な静電写真方式のカラー画像形成装置では、現像
器に収容される現像剤として、トナー粒子とキャリア粒
子を主成分とした二成分現像剤が主に用いられている。
【0003】トナー粒子は現像が行われる度に消費され
るので、消費されたトナー量に応じて二成分現像剤のト
ナー濃度が変化していくことになり、そのまま放置して
おくと基準トナー濃度とのズレが大きくなる。そこで、
このトナー濃度を一定濃度にするため、変化したトナー
濃度に応じた量のトナーを現像器へ供給することが行わ
れている。
【0004】このような現像器へのトナー供給方法とし
ては、例えば、光ATR(Auto Toner Regulation)が
知られている。この光ATRは、近赤外光は塗料やトナ
ーから反射されるが、キャリアの鉄粉に吸収されるとい
う性質を利用しており、二成分現像剤中のトナー量が減
少するにしたがって二成分現像剤からの近赤外反射光量
が減少し、逆に、トナー量が多くなるにしたがって近赤
外反射光量が増加するという、二成分現像剤中のトナー
量と近赤外反射光量との間の相関関係を利用している。
【0005】光ATRでは、現像シリンダ上の二成分現
像剤にLEDからの近赤外光が照射され、その近赤外反
射光の光量がフォトダイオードで検出され、そして、得
られた検出値(二成分現像剤中のトナー量)と初期値と
の差、すなわち、トナー供給量が求められる。そして、
この求められたトナー供給量のトナーを現像器に補給す
ることにより、現像器内の二成分現像剤のトナー濃度が
一定の濃度に保たれる。
【0006】これらLEDとフォトダイオードは、LE
Dからの検出される近赤外直接光の光量を基準にして、
LEDとフォトダイオードの温度変化に起因する出力変
動が補正されている。
【0007】あるいはまた、感光ドラムユニット内に設
けた濃度センサにより、感光ドラム上の各色トナー像の
濃度が測定され、測定された濃度に応じて、現像器内の
二成分現像剤のトナー濃度を制御する方法(以下「パッ
チATR」と称す。)が知られている。
【0008】このパッチATRは、照射された近赤外光
が、M(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)の
各色トナーから反射されるが、BK(ブラック)トナー
に吸収され、しかも、感光ドラムの反射率と、BKトナ
ーの反射率と、MCYトナーの反射率との間に、 BKトナーの反射率 < 感光ドラムの反射率 < MCY
トナーの反射率 という関係があることを利用している。
【0009】パッチATRは、MCYトナーおよびBK
トナーの感光ドラム上の濃度を測定するため、予め定め
た検出マーク(以下「パッチ」と称す。)の静電潜像を
感光ドラム上に形成し、形成したパッチ潜像を所定色の
トナーで現像し、パッチのトナー像から当該色の現像濃
度を検出し、検出した現像濃度と基準値との差から現像
プロセスにおけるトナー付着量を求め、得られたトナー
付着量に応じた量のトナーを現像器に供給し、現像器内
のT/C比(トナー粒子/キャリア粒子の混合割合)を
一定範囲内に制御するようにしている。
【0010】上述した光ATRとパッチATRの複合制
御により、すなわち、光ATRのT/C比制御に加え、
感光ドラム上に画像形成回数の何回かに1度の割合でパ
ッチ現像を行って実際の現像濃度の検出を行い、この値
を光ATRの値にフィードバック制御を行うことによ
り、画像濃度変動を減少させて、出力画像の安定化を図
り、連続コピー時の初期枚数における光ATRの反応の
遅れによる画像濃度変動を小さくすることができる。
【0011】この複合制御系では、光ATR制御におけ
る目標濃度値(Vtarget)を算出し、この目標値と光A
TR出力値とから濃度変動値(ΔD)を求め、この濃度
変動値ΔDよりホッパーから現像器にトナーを供給する
補給量を算出している。この前記目標濃度値は、前回の
目標値に対しパッチATRセンサで読み取った値から算
出したパッチ出力変動値(ΔVpat)を付加し、逐次更
新するよう制御される。
【0012】また、前述の現像器内のT/C比を一定に
保つことでトナー濃度を一定範囲内抑える制御以外に、
実際に画像データを形成するための画像階調データをリ
アルタイムに制御することで、実際に出力する画像デー
タの濃度変動を一定範囲内に抑えるように制御する方法
もある。
【0013】前述のATR制御では、現像動作中に現像
器内に供給するトナーの量を制御するため、実際の濃度
変化に対してリアルタイムに反応するわけではないの
で、実際に効果が現れるには多少の時間ディレイが生じ
るが、パッチの変動値から画像階調データにフィードバ
ック制御すれば、実出力画像に対しての画像濃度変動は
リアルタイムに制御が可能となり、出力画像品質の安定
化を図ることができる。
【0014】従って、この制御系では、ATR制御によ
り現像器内のT/C比を一定に保つように、現像器内の
トナー量の補給制御によりトナー濃度を一定にするトナ
ー濃度制御と、画像階調データを制御することにより、
実画像データの出力を一定範囲内に抑える画像濃度制御
を併用することで、出力画像品質をさらに安定化させる
ことができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像濃
度レベルを画像階調データで制御する場合、画像データ
のキャリブレーションはユーザモードにおいてユーザ自
身が行う必要があるため、定期的に濃度レベルが補正さ
れないと、目標濃度レベルと実際の濃度レベルとの間に
ズレが生じ、濃度変動が大きくなってしまう場合があっ
た。
【0016】また、前述のATR制御および画像階調制
御においては、パッチを形成して、その結果をフィード
バックしているため、所定の画像形成間隔で各色ごとに
パッチを形成する必要がある。そのため、両制御を実施
する場合には、ATR制御用のパッチと画像階調補正用
のパッチとが同じタイミングで形成される可能性があ
る。
【0017】そこで、本発明の目的は、上記のような問
題点を解決し、複数個のパッチが同時に形成されず、し
かも、パッチデータのフィードバックの遅れに伴って制
御に影響を及ぼすことがないカラー画像形成装置を提供
することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
静電写真方式のカラー画像形成装置において、像担持体
上に第1パッチ画像を形成する第1パッチ画像形成手段
と、該第1画像形成手段により形成された第1パッチ画
像の濃度を検出する第1濃度検出手段と、該第1濃度検
出手段により検出された濃度と目標濃度との差に応じた
量のトナーを現像器に供給する供給手段と、前記像担持
体上に第2パッチ画像を形成する第2パッチ画像形成手
段と、該第2画像形成手段により形成された第2パッチ
画像の濃度を検出する第2濃度検出手段と、該第2濃度
検出手段により検出された濃度と目標濃度との差に応じ
た画像階調データ補正量で画像変換テーブルを補正する
補正手段と、画像形成回数を計測する第1および第2の
計測手段と、該第1および第2の計測手段のうちの一方
が第1パッチ形成カウント値に達したとき他方も第2パ
ッチ形成カウント値に達したか否かをチェックするチェ
ック手段と、前記チェック手段により前記第1および第
2の計測手段が同時に各々該第1・第2パッチ形成カウ
ント値に達したとチェックされたことに応じて、前記第
1および/または第2パッチ画像形成手段によるパッチ
画像形成を許可する調停手段とを備えたことを特徴とす
るものです。
【0019】また、請求項2に係る発明は、前記カラー
画像形成装置が、さらに前記第1および第2画像形成手
段によるパッチ画像形成に関する画像処理が競合するか
否かを判定する判定手段と、前記調停手段は、該判定手
段により処理が競合すると判定された場合に、前記第1
および第2パッチ画像形成手段に予め設定した優先順位
のうち優先順位の高い方のパッチ画像形成手段によるパ
ッチ画像形成を許可するようにすることを特徴とするも
のです。
【0020】請求項3に係わる発明は、前記調停手段
が、前記判定手段により処理が競合しないと判定された
場合に、前記第1および第2パッチ画像形成手段による
同時パッチ画像形成を許可することを特徴とするもので
す。
【0021】請求項4に係る発明は、前記優先順位の高
い方のパッチ画像形成手段が、前記第1および第2計測
手段のうち、大きい方の設定値に関係するパッチ画像形
成手段であることを特徴とするものです。
【0022】請求項5に係わる発明は、前記第1および
第2濃度検出手段が、同一の濃度センサを有することを
特徴とするものです。
【0023】請求項6に係る発明は、第1パッチ形成カ
ウント値と第2パッチ形成カウント値が、同一の値であ
ることを特徴とするものです。
【0024】請求項7に係る発明は、静電写真方式のカ
ラー画像形成装置において、像担持体上に第1パッチ画
像を形成する第1パッチ画像形成手段と、該第1画像形
成手段により形成された第1パッチ画像の濃度を検出す
る第1濃度検出手段と、該第1濃度検出手段により検出
された濃度と目標濃度との差に応じた量のトナーを現像
器に供給する供給手段と、前記像担持体上に第2パッチ
画像を形成する第2パッチ画像形成手段と、該第2画像
形成手段により形成された第2パッチ画像の濃度を検出
する第2濃度検出手段と、該第2濃度検出手段により検
出された濃度と目標濃度との差に応じた画像階調データ
補正量で画像変換テーブルを補正する補正手段と、第1
と第2のパッチ形成間隔を各々設定する設定手段と、画
像形成回数を計数する第1および第2の計測手段と、該
第1および第2の計測手段のうちの一方が第1パッチ形
成カウント値に達したとき他方も第2パッチ形成カウン
ト値に達したか否かをチェックするチェック手段と、前
記チェック手段により前記第1および第2の計測手段が
同時に各々該第1・第2パッチ形成カウント値に達した
とチェックされたことに応じて、前記設定手段で設定さ
れたパッチ形成間隔の長い方に関係するパッチ画像形成
手段によるパッチ画像形成を優先して形成するように制
御するパッチ形成制御手段とを備えたことを特徴とする
ものです。
【0025】請求項8に係る発明は、第1と第2のパッ
チ形成間隔が、それぞれM(マゼンタ)、C(シア
ン)、Y(イエロー)、Bk(ブラック)の各色毎の値
を有することを特徴とするものです。
【0026】請求項9に係る発明は、前記調停手段が、
前記判定手段により処理が競合しないと判定された場合
に、前記第1および第2パッチ画像形成手段による同時
パッチ画像形成を許可することを特徴とするものです。
【0027】本願の請求項10に係わる発明は、前記第
1および第2濃度検出手段が、同一の濃度センサを有す
ることを特徴とするものです。
【0028】請求項11に係る発明は、第1パッチ形成
カウント値と第2パッチ形成カウント値が、同一の値で
あることを特徴とするものです。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して詳細に説明する。
【0030】<第1の実施の形態>図1は本発明の第1
の実施の形態を示す。これはデジタルカラー複写機の例
であり、その構造を図2に示す。
【0031】図2に示すように、このデジタルカラー複
写機は、最上部にデジタルカラー画像リーダ部(以下
「リーダ部」と称す。)を有し、そのリーダ部の下部に
画像処理部を有し、画像処理部の下部にプリンタ部を有
する。
【0032】(リーダ部)図2において、400は自動
原稿給送装置であり、載置された原稿を一枚ずつ原稿台
ガラス面31上の所定位置に給送するものである。原稿
が原稿給送装置400により原稿台ガラス面31に給送
され載置されると、スキャナが所定方向に往復され、原
稿からの反射光はミラー32a、32b、32cにより
レンズ33に導かれ、レンズ33によりフルカラーセン
サ34上に導かれる。フルカラーセンサ34はRGB三
色分解フィルタと一体形成してあり、原稿画像を表す光
信号をカラー色分解画像アナログ信号に変換するもので
ある。
【0033】得られたカラー分解画像アナログ信号は、
不図示の増幅回路により増幅され、A/Dコンバータに
よりデジタル信号に変換され、画像処理部にて必要な画
像処理を施された後、プリンタ部に送出される。
【0034】(プリンタ部)プリンタ部において、像担
持体である感光ドラム1は、図示の矢印方向に回転自在
に担持され、その感光ドラムの周りには、前露光ランプ
11、コロナ帯電器2、レーザ露光光学系3c、電位セ
ンサ12、4つの現像器4y、4c、4m、4Bk、ド
ラム上光量検出センサ13、転写装置5、クリーニング
器6が配置してある。
【0035】レーザ露光光学系において、リーダ部から
の画像信号は、不図示のレーザ出力部により光信号に変
換され、変換されたレーザ光がポリゴンミラー3aで反
射され、レンズ3bおよびミラー3cを通って感光ドラ
ム1上を走査される。
【0036】プリンタ部による画像形成時には、感光ド
ラム1を図示の矢印方向に回転させ、前露光ランプ11
でドラム表面を除電した後、帯電器2により一様に帯電
させてから各分解色ごとに光像Eを照射して潜像を形成
する。
【0037】潜像が形成されると、所定の現像器を動作
させて感光ドラム1上の潜像をトナーで現像し、感光ド
ラム上にトナー画像を形成する。現像器4y、4c、4
m、4Bkは偏心カム24y、24c、24m、24B
kの動作により各分解色に応じて択一的に感光ドラム1
に接近させるようにしてある。
【0038】感光ドラム1上のトナー画像は、記録材カ
セット7a、中間トレイ22または記録材トレイ7bお
よび7cから搬送系および転写装置5を介して感光ドラ
ム1との対向位置に供給された記録材7に転写される。
【0039】本実施の形態では、転写装置5は、転写ド
ラム5a、転写帯電器5b、記録材7を静電吸着させる
ための吸着帯電器5cと対向する吸着ローラ5g、内側
帯電器5d、外側帯電器5eとを有し、回転駆動される
ように軸支された転写ドラム5aの周面開口域には、誘
電体からなる記録材担持シート5fが円筒状に一体的に
張設されている。
【0040】記録材担持シート5fは、ポリカーボネー
トフィルム等の誘電体シート(以下「転写シート」と称
す。)が使用されている。
【0041】ドラム状とされる転写装置つまり転写ドラ
ム5aを回転させるに従って、感光ドラム1上のトナー
像は転写帯電器5bにより転写シート5fに担持された
記録材7上に転写される。
【0042】このようにして、転写シート5fに吸着搬
送される記録材7には、所望の色画像が転写され、フル
カラー画像が形成される。フルカラー画像形成の場合、
このようにして4色トナー像の転写が終了した記録材7
は、転写ドラム5aから分離爪8a、分離押し上げコロ
8bおよび分離帯電器5hの作用によって転写シート5
fから分離され、熱ローラ定着器(以下「定着器」と称
す。)9を介してトレイ10に排紙される。
【0043】他方、転写終了後の感光ドラム1は表面の
残留トナーがクリーニング器6で清掃された後、再度、
画像形成に供される。
【0044】以上は、片面に画像を形成する例である
が、記録材7の両面に画像を形成する場合は、一方の面
に画像を形成した記録材7を定着器9から排出した後、
すぐに搬送パス切り替えガイド19を駆動してその記録
材7を搬送パス20に一旦導いてから反転ローラ21b
の逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして送り
込まれた方向と反対向きに退出させ、中間トレイ22に
収納する。その後再び上述した画像形成工程によっても
う一方の面に画像を形成する。
【0045】また、転写ドラム5の記録材担持シート5
f上における粉体の飛散付着、記録材上7におけるオイ
ルの付着等を防止するために、記録材担持シート5fを
介して対向するファーブラシ14およびファーバックア
ップブラシ15や、記録担持シート5fを介して対向す
るオイル清掃ローラ16およびオイル清掃バックアップ
ブラシ17や、記録材担持シート5fを介して対向する
研磨ローラ18および研磨ローラバックアップブラシ1
9を用いて清掃を行う。
【0046】このような清掃は画像形成前または画像形
成後に行い、ジャム(紙づまり)発生時には随時行う。
また、所望のタイミングで偏心カム25を動作させ、転
写ドラム5aと一体化しているカムフォロア5iを動作
させることにより、記録材担持シート5fと感光ドラム
1とのギャップが任意に設定可能な構成となっている。
例えば、スタンバイ中または電源オフ時には、転写ドラ
ム5aと感光ドラム1の間隔を離すようにしてある。
【0047】次に、図1を説明する。本カラー画像形成
装置は、制御上大きく2つのブロックに分けられる。1
つは、主にリーダ部および画像処理部の制御を行うリー
ダコントローラ700であり、他の1つは、プリンタ部
の制御を行うプリンタコントローラ701であり、プリ
ンタコントローラ701はリーダコントローラ700と
相互に接続してある。
【0048】(リーダコントローラ700)図1におい
て、702は光学モータドライバであり、走査ミラーと
露光ランプを移動させる不図示の光学モータを駆動する
ものである。703はRDFコントローラであり、原稿
を自動的に交換する自動原稿送り装置RDFを制御する
ものである。704は操作部であり、本カラー画像形成
装置の動作モードを設定するためのものである。705
はROMであり、リーダコントローラ700の制御プロ
グラム等が格納してある。706はRAMであり、制御
値等のデータが格納してある。RAM706は電源を切
ってもデータが保持できるように電池でバックアップし
てある。707はI/Oであり、露光ランプ等の負荷を
駆動するためのものである。
【0049】(プリンタコントローラ701の周辺制御
部)プリンタコントローラ701は、ROM750と、
RAM751と、A/Dコンバータ752と、D/Aコ
ンバータ753と、I/O754と、ソータコントロー
ラ708とが接続してある。
【0050】ROM750はプリンタコントローラ70
1の制御プログラムを格納してある。RAM751は制
御値などのデータを格納してある。A/Dコンバータ7
52は電位センサ12およびドラム上光量検出センサ1
3などからのアナログ信号をデジタル信号に変換するも
のである。D/Aコンバータ753はプリンタコントロ
ーラ701からのデジタル信号をアナログ信号設定値に
変換して高圧制御部770などに出力するものである。
I/O754はモータおよびクラッチなどの負荷を駆動
するものである。ソータコントローラ708はソータを
制御するものである。
【0051】A/Dコンバータ752には、定着上サー
ミスタ781と、定着下サーミスタ782と、電位セン
サ12と、温度センサ783と、湿度センサ784と、
感光ドラム面上濃度検出センサ785とが接続してあ
る。
【0052】D/Aコンバータ783には、高圧制御部
770および現像剤濃度検出部780が接続してある。
【0053】I/O754には、感光ドラムモータドラ
イバ760と、定着駆動モータドライバ761と、メイ
ンモータドライバ762が接続してある。
【0054】画像処理部203はプリンタコントローラ
701とリーダコントローラ700に接続してあり、画
像処理部203には、レーザドライバ110が接続して
ある。
【0055】(ATR光電検出センサの構成)図3は現
像器4yの構造を示し、図4は図3の光ATRセンサ5
0の構成を示す。光ATRセンサ50は現像器4y内
に、現像シリンダ40に対向させて取り付けてあり、近
赤外光を発光するLED51と、LED51からの直接
光を受光するフォトダイオード53と、現像シリンダ5
0および現像シリンダ50上のトナーからの反射光を受
光するフォトダイオード54とを有する。フォトダイオ
ード53を含む電気回路から現像剤濃度信号SIGが出
力される。
【0056】図5はパッチATRセンサの構造を示す。
パッチATRセンサ60はLED61とフォトダイオー
ド62を有し、感光ドラム1上のパッチ像(トナー像)
58か、感光ドラム1上の現像されない部分に対し、L
ED61からの近赤外光を照射させ、パッチ像58と現
像されない部分からの反射光をフォトダイオード62で
受光するようになっている。
【0057】フォトダイオード63はLED61からの
近赤外光を直接受光し、フォトダイオード63を含む電
気回路から基準信号REFを出力する。
【0058】既に説明したが、現像剤に照射された近赤
外光は、現像剤を構成する塗料やトナー(MCYトナ
ー)で反射され、現像剤を構成するキャリア(鉄粉)で
吸収される性質を有する。よって、現像剤中のトナー量
が減少するに従って現像剤から反射される近赤外反射光
も減少することになる。
【0059】これに対して、BKトナーはMCYトナー
とは異なり近赤外光を吸収する性質があるため、現像剤
に近赤外光を直接当てても現像剤中のトナー量を検出す
ることはできず、BKトナーに対しては、光ATR制御
は適さない。
【0060】このような近赤外線の性質から、本実施の
形態におけるトナー濃度制御では、MCYトナーに対し
ては光ATR制御とパッチATR制御の複合制御を行
い、BKトナーに対してはパッチATR制御を行うよう
にした。
【0061】(ATR制御の原理)次に、MCYトナー
の補給量を求める方法を図6を参照して説明する。図6
はMCYトナーに対する、光ATRセンサ50(図4)
とパッチATRセンサ60(図5)における、現像剤濃
度信号と基準信号の温度特性を示す。
【0062】まず、ATR初期調整時に、近赤外反射光
を受光するフォトダイオード54の出力値と、近赤外直
接光(基準光)を受光するフォトダイオード53の出力
値として、Vsig_ini、Vref_iniを記憶する。初期調整時
のトナーのT/C比は正しい値になっており、正しいT
/C比でのフォトダイオード54の出力の温度特性を図
6にχbで示す。また、フォトダイオード53の出力の
温度特性を図6にχaで示す。
【0063】フォトダイオード53の出力値aとフォト
ダイオード54の出力値bとの間には、 a = k′× b (式1) という線形関係があり、aとbの比k′は温度に関係な
く一定である。
【0064】つぎに、ATR制御時、つまり、トナー補
給時には、T/C比が初期調整時と異なり、フォトダイ
オード54の出力の温度特性が図6にχcで示すように
変化する。
【0065】ATR制御時における、フォトダイオード
53の出力値aとフォトダイオード54の出力値cとの
間には、 c= k′× a (式2) という線形関係があって、aとcの比k′は温度に関係
なく一定である。ATR初期調整時の温度換算でのT/
C比変動値は、ΔVに相当する。
【0066】ここで、トナー補給時おける、フォトダイ
オード54の出力値と、フォトダイオード53の出力値
とが、それぞれ、Vsig_now、Vref_nowであるとする。そ
こで、 a/c=k′= const (式3) から、 Vref_ini /(Vsig_ini−ΔV)= Vref_now / Vsig_now (式4) という関係が成り立ち、この式から、 ΔV=Vsig_ini− Vref_ini(Vsig_now / Vref_now) (式5) が求められる。
【0067】そして、この得られたΔVからトナー補給
量が決定され、決定された量のトナーを補給することに
より、現像剤のトナー濃度が一定に保たれる。
【0068】次に、BKトナーの補給量を求める方法を
説明する。BKトナーに対しても、式3の関係が成り立
ち、既に説明したように、BKトナーは近赤外光を吸収
することから、 Vref_ini /(Vsig_ini+ΔV)= Vref_now / Vsig_now (式6) という関係が成り立つ。この式から、 ΔV=Vref_ini(Vsig_now / Vref_now)−Vsig_ini (式7) が求められる。
【0069】しかし、この式は次のような理由から修正
する必要がある。すなわち、上述したように、BKトナ
ーに対してはパッチATR制御を採用したが、浮遊トナ
ーによりパッチATRセンサ60の窓が汚れ、この汚れ
に起因してフォトダイオード62の出力レベルが低下す
ることから、 ΔV=Vref_ini(Vsig_now / Vref_now)(1/α)−Vsig_ini (式8) のように修正する必要がある。
【0070】式8のαは次の式、すなわち、 α=(D_SIG_INI / D_SIG_NOW)×(D_REF_NOW / D_REF_INI) (式9) ただし、D_SIG_INIとD_REF_INIは、現像器の初期設定処
理において、初期設定・設置をおこなった時に測定され
記憶された、感光ドラムの反射光信号レベルと直接光信
号(基準信号)レベル、D_SIG_NOWとD_REF_NOWは、コピ
ー開始時に測定された現在の感光ドラムの反射光信号レ
ベルと基準信号レベルから求められる。
【0071】図7は図1のプリンタコントローラ701
によるMCYトナー濃度制御、すなわち、光ATR制御
とパッチATR制御の複合制御の手順の一例を示すフロ
ーチャートである。これは、連続コピー時の初期枚数に
おける光ATRの反応遅れによる画像濃度変動を少なく
するため、パッチ検出による光ATRの目標値を変える
ことによりトナーを補給する例である。
【0072】コピーが開始されると、1画像形成ごとに
パッチ形成用カウンタをアップし、このカウンタが所定
の基準カウント値である10を超えたかどうか(本例で
は、10カウントをパッチ形成カウント値とする)、す
なわち、パッチを形成するかどうかを判断する(ステッ
プS701)。
【0073】パッチを形成すると判断した場合は、パッ
チを形成して、このカウンタをクリアし、光ATRセン
サ50により検出値を読み取った(ステップS702)
後、前回に測定したパッチ出力変動値ΔVpatと、前回
算出した光ATR濃度目標値Vtarget(n-1)とから、次の
漸化式、すなわち、 Vtarget(n) = Vtarget(n - 1) + βΔVpat (式10) ただし、βはパッチ出力変動値をフィードバック補正す
るための補正係数であり、本実施の形態では、0.4と
している。から、光ATR濃度目標値Vtarget(n)を算出
する(ステップS703)。なお、ATRデータの初期
設定後初めてパッチを形成する場合には、式10の第1
項、すなわち、Vtarget(n)は、 Vtarget(n)=Vtarget(0) =Vsig_ini (式11) となる。
【0074】光ATR出力値と目標濃度値Vtarget(n)と
から、次の式、すなわち、 ΔV=Vtarget(n)−Vref_ini×(Vsig_now / Vref_now) (式12) を用いて、光ATR出力変動値ΔVを求める。そして、
トナー濃度変動値ΔD(wt%)を次の式、すなわち、 ΔD=ΔV/γ (式13) ただし、γはsig/refのAD出力値と電圧出力値との相
関を示す定数である。から算出する(ステップS70
4)。ついで、算出した濃度変動値ΔDと濃度変動リミ
ットDlim値(本実施の形態では、±2%としている)
と比較する。
【0075】比較した結果、ΔD≧Dlimである場合
は、ステップS703で算出したVtarget(n)の代わりに
前回の値Vtarget(n-1)をVtarget(n)=Vtarget(n-1)と
し、再度、式12および式13から濃度変動値ΔDを算
出する(ステップS706)。その後、濃度目標値Vtar
get(n)をRAM751に記憶する(ステップS70
7)。
【0076】そして、算出した濃度変動値ΔDに対する
紙サイズで規定した補給率を、トナー補給テーブルから
求め、求めた補給率に実際画像形成を行う紙サイズ分の
画像形成時間tだけホッパー補給口を開けるクラッチを
接続することにより、ホッパーから現像器内にトナーを
補給する(ステップS708)。
【0077】感光ドラム1上に形成したパッチからの近
赤外反射光を受光したパッチATRセンサ60からのパ
ッチ信号を読み取り(ステップS709)、式8からパ
ッチ出力変動値ΔVpatを算出し(ステップS71
0)、RAM751に記憶する(ステップS711)。
このΔVpatはフィードバックされ、次回の光ATR濃
度目標値Vtarget(n)を算出する際にステップS703で
使用されることになる。
【0078】他方、ステップS701にてパッチを形成
しないと判断した場合は、ステップS712で、光AT
Rセンサ50からの出力レベルを読み取った後、前回算
出した光ATR濃度目標値Vtarget(n)と光ATR出力値
より、光ATR出力変動値(ΔV)を求め、濃度変動値
ΔDを算出する(ステップS713)。なお、光ATR
濃度目標値Vtarget(n)はパッチ形成したときに新規に値
を算出し更新するが、パッチ形成を行わない場合は前回
に更新した値をそのまま使用し算出は行わない。
【0079】ステップS714では、ステップS713
にて算出した光ATR出力変動値ΔDから、実際にホッ
パーから現像器に供給するトナー補給量を算出する。算
出手順はパッチ形成時のステップS708の処理と同じ
であり、決定したトナー補給時間tだけクラッチを接続
してホッパーから現像器にトナーを補給する。
【0080】そして、コピー終了か否かを判断し(ステ
ップS715)、コピーが終了せずコピージョブが継続
すると判断した場合は、ステップS701に戻り、以
後、ステップS701〜S715を繰り返す。他方、コ
ピージョブが終了したと判断した場合は、全ての処理を
終了、すなわち、当該コピーを終了する。
【0081】次に、画像階調制御について説明する。こ
の制御は感光ドラム1上に形成したパッチの濃度を検出
し、画像階調テーブル(LUT)を補正することによ
り、画像を安定化させるものである。
【0082】(階調パッチ光電検出センサの構成)図8
は階調パッチセンサの構成を示す。階調パッチセンサは
LED801と、偏光フィルタ804,805と、フォ
トダイオード802,803とを有する。
【0083】LED801からの近赤外光は、一旦、偏
光フィルタ804により偏光され、感光ドラム1上に形
成された階調パッチ像(トナー像)805または現像さ
れない部分に、所定の角度で照射される。
【0084】そして、パッチ像からの近赤外反射光と一
部の散乱光は、偏光フィルタ805を通過した後、フォ
トダイオード803により受光され、他方、大部分の散
乱光は偏光フィルタ805で反射され、フォトダイオー
ド802により受光される。
【0085】ここで、Vsを散乱光、Vpを(正反射光
+散乱光)とした場合、正反射成分は(Vp−kVs)
と表すことができる。ただし、kは定数(センサ補正成
分)であり、ベタ画像パッチを検出したときのVp/V
sから求められる値である。
【0086】フォトダイオード802、803により、
光信号は0〜5Vの電気信号に変換され増幅され、さら
に、電気信号はA/Dコンバータにより0〜255レベ
ルのデジタル信号に変換され、その後、濃度換算回路に
より濃度に変換される。
【0087】なお、各色専用のセンサ出力信号から濃度
信号に変換するテーブルを持つことにより、各色とも精
度良く濃度信号を読み取ることができる。
【0088】本制御は色再現性の安定維持が目的である
ため、画像キャリブレーションの終了直後の状態で所定
の階調レベルで形成し、測定した階調パッチデータを目
標値として使用する。そして、本制御によれば、通常画
像形成中に非画像領域に形成した階調パッチ濃度が検出
され、画像キャリブレーション直後の目標値に対して画
像階調テーブル(LUT)が随時補正される。
【0089】パッチ形成時のレーザ出力レベルは、階調
パッチの目標値設定時と同様であることが重要であり、
各色とも共通の所定レベルの濃度信号Sa(本実施の形
態では、0x40)を用いる。濃度信号Saは、濃度
1.6を256階調に正規化した濃度スケールでパッチ
出力濃度がD(0x40に相当する値)になるように制
御されているが、プリンタの画像特性は不安定であり、
常に変化を起こす可能性があるため、測定した結果がD
になるわけではなく、ΔDだけずれている場合がある。
【0090】このΔDに基づき、画像キャリブレーショ
ンで作成した画像階調テーブル(LUT)を補正する。
【0091】本実施の形態では、濃度信号Saにおいて
出力濃度がΔDxずれたときの、濃度信号0〜255に
おける出力濃度の変化に対応する階調補正テーブルを予
めもっておき、制御時には、階調補正テーブルの濃度信
号Saでの値がΔDになるよう階調補正テーブルを規格
化し、これを打ち消すように形成した階調補正テーブル
を、画像形成時に使用した階調テーブルに加算すること
で階調テーブルを補正する。
【0092】次に、ATR制御用と階調制御用のパッチ
形成制御方法について説明する。図9はパッチ形成制御
手順の一例を示すフローチャートである。コピーが開始
されると、1画像形成ごとに、ATRパッチ形成用カウ
ンタと階調パッチ形成用カウンタのカウント値をそれぞ
れ1カウントづつアップする(ステップS901)。つ
いで、ATRパッチと階調パッチの2種類のパッチのう
ち、優先するATRパッチを形成するかどうか、すなわ
ち、ATRパッチ形成用カウンタのカウント値がATR
パッチ形成カウント値である10カウントに達したかど
うかを判断する(ステップS902)。
【0093】ATRパッチを形成すると判断した場合
は、ATRパッチ形成用カウンタをクリアし、パッチ形
成後、再度、1画像形成ごとにカウントアップし、同様
の手順を繰り返す。従って、ATRパッチはほぼ所定の
間隔で形成されることになる。
【0094】ステップS902でATRパッチを形成す
ると判断した場合は、感光ドラム1上の所定位置にAT
R用のパッチを形成する(ステップS903)。他方、
ATRパッチを形成しないと判断した場合は、階調パッ
チを形成するかどうか、すなわち、階調パッチ形成用カ
ウンタのカウント値が階調パッチ形成カウント値である
4カウントに達したかどうかを判断する(ステップS9
04)。
【0095】階調パッチを形成すると判断した場合は、
階調パッチ形成用カウンタをクリアし、階調パッチを形
成後、再度、1画像形成ごとにカウントアップを行っ
て、同様の手順を繰り返す。
【0096】ステップS904で階調パッチを形成する
と判断した場合は、感光ドラム1上の所定位置に所定の
画像処理を行った階調パッチを形成し(ステップS90
5)、他方、階調パッチを形成しないと判断した場合
は、そのまま画像形成を行う。
【0097】本実施の形態では、上述したように、AT
Rパッチ形成間隔を階調パッチ形成間隔より長く設定
し、ATRパッチの形成を階調パッチの形成よりも優先
して行なうように制御した。よって、パッチ形成の頻度
が低い方、すなわち、パッチ形成間隔が長い方のパッチ
形成を優先することにより、パッチデータのフィードバ
ックによるデータ更新のタイミングの遅れを無くすこと
ができる。また、特にATR制御の場合、パッチデータ
のフィードバックによりトナー補給が行なわれてから、
実際に現像器内のトナー濃度レベルが推移するまでに時
間を要するが、レスポンスが遅い制御を優先することに
より、トナー濃度を安定化させることができる。
【0098】<第2の実施の形態>本実施の形態は第1
の実施の形態との比較でいえば、パッチ形成方法が異な
る。すなわち、第1の実施の形態では、ATRパッチの
形成と階調パッチの形成に対する画像処理が競合した場
合、優先する方のパッチ形成を行なうようにした。
【0099】これに対して、本実施の形態では、同時に
パッチを形成できる場合とできない場合を判断し、同時
にパッチを形成できる場合は同時にパッチを形成し、同
時に形成できない場合は、パッチ形成間隔が長い方のパ
ッチを優先して形成するようにした。
【0100】ここで、同時にパッチを形成することがで
きる場合とは、BKのATRパッチとBKの階調パッチ
を形成する場合であり、この場合、BKのATRパッチ
とBKの階調パッチを同時に形成しても、このようなパ
ッチに対する画像処理は同じであり競合しない。
【0101】他方で、同時にパッチを形成することがで
ない場合とは、第1の実施の形態で説明したように、同
時にパッチ形成をしたとすると画像処理が競合すること
になるM、C、Yのパッチを形成する場合である。
【0102】図10は本実施の形態におけるパッチ形成
制御手順の一例を示すフローチャートである。コピーが
開始されると、1画像形成ごとに、ATRパッチ形成用
カウンタと階調パッチ形成用カウンタのカウント値を1
カウントづつアップする(ステップS1001)。これ
ら2種類のパッチのうち優先する方のパッチ(すなわ
ち、ATRパッチ)を形成するかどうか、すなわち、A
TRパッチ形成用カウンタのカウント値が、ATRパッ
チ形成カウント値である10カウントに達したかどうか
を判断する(ステップS1002)。
【0103】優先するATRパッチを形成すると判断し
た場合は、ATRパッチ形成用カウンタをクリアし、パ
ッチ形成後、再度、1画像形成ごとにカウントアップを
行って、同様の手順を繰り返す。従って、ATRパッチ
はほぼ所定の間隔で形成されることになる。
【0104】ステップS1002でATRパッチを形成
すると判断した場合は、BK画像形成タイミングかどう
かを判断する(ステップS1003)。BK画像形成タ
イミングと判断した場合は、階調パッチを形成するかど
うか、すなわち、階調パッチ形成用カウンタのカウント
値が、階調パッチ形成カウトン値である4カウントに達
したかどうかを判断する(ステップS1004)。
【0105】そして、階調パッチを形成すると判断した
場合は、上述したように画像処理が競合しないので、感
光ドラム1上の所定位置にBKのATRパッチとBKの
階調パッチを主走査方向に並列に形成し(ステップS1
005)、その後、この処理を終了する。階調パッチを
形成すると判断した場合は、階調パッチ形成用カウンタ
をクリアし、階調パッチを形成した後、再度、1画像形
成ごとにカウントアップを行って、同様の手順を繰り返
す。
【0106】他方、階調パッチを形成しないと判断した
場合は、ATRパッチのみを形成し(ステップS100
6)、その後、この処理を終了する。
【0107】他方、ステップS1002で、優先する方
のATRパッチを形成しないと判断した場合は、階調階
調パッチを形成するかどうか、すなわち、階調パッチ形
成用カウンタが階調パッチ形成カウント値に達したかど
うかを判断する(ステップS1007)。
【0108】階調パッチを形成すると判断した場合は、
感光ドラム1上の所定位置に所定の画像処理を行った階
調パッチを形成し(ステップS1008)、その後、こ
の処理を終了する。他方、階調パッチを形成しないと判
断した場合は、そのまま画像形成を行う。
【0109】このように、BKのATRパッチとBKの
階調パッチを同時に形成することができる場合には同時
に形成し、また、パッチ形成頻度が低い方のパッチ形成
を優先することにより、パッチデータのフィードバック
によるデータ更新のタイミングの遅れを無くすことがで
きる。
【0110】<第3の実施の形態>本実施の形態は、A
TRパッチと階調パッチの形成において、それぞれパッ
チ形成間隔を設定する手段を設け、パッチ形成間隔の値
を比較してパッチ形成間隔が長い方のパッチ形成を優先
して行うようにした。
【0111】このパッチ形成間隔は、サービスマン用の
特別なモードにて市場のサービスマンが任意の値が設定
できる構成になっている。このパッチ間隔の設定が、仮
にATRパッチと階調パッチと同じに設定されている場
合は、ATRのパッチを優先するが、それ以外はこのパ
ッチ間隔の設定によりどちらのパッチ形成を優先するか
を判別材料とする。
【0112】図11は本実施の形態におけるパッチ形成
制御手順を示すフローチャートである。コピーが開始さ
れると、1画像形成ごとに、ATRパッチ形成用カウン
タと階調パッチ形成用カウンタのカウント値をそれぞれ
1カウントづつアップする(ステップS1101)。つ
いで、ATRパッチと階調パッチの2種類のパッチのう
ち、どのパッチのパッチ形成間隔が長いか判断する(ス
テップS1102)。
【0113】ステップS1102で、ATRパッチ間隔
が階調パッチ間隔以上であると判断した場合は、ATR
パッチを形成するか否か、すなわち、ATRパッチ形成
用カウンタのカウント値が、ATRパッチ形成カウント
値である10カウントに達したかどうかを判断する。
【0114】ATRパッチを形成すると判断した場合
は、ATRパッチを形成し(ステップS1104)、ま
た、ATRパッチ形成カウンタをクリアし、その後、こ
の処理を終了する。ATRパッチを形成した後、再度、
ATRパッチ形成カウンタのカウント値を1画像形成ご
とにカウントアップを行って、同様の手順を繰り返す。
他方、ATRパッチを形成しないと判断した場合は、ス
テップS1105に進む。
【0115】他方、ステップS1102でパッチ形成間
隔がATRパッチ間隔より長いと判断した場合は、階調
パッチを形成するかどうか、すなわち、階調パッチ形成
用カウンタのカウント値が、階調パッチ形成カウント値
である4カウントに達したかどうかを判断する(ステッ
プS1105)。
【0116】階調パッチを形成する場合は、階調パッチ
カウンタをクリアし、階調パッチを形成し(ステップS
1106)、その後、この処理を終了する。階調パッチ
を形成した後、再度、階調パッチ形成カウンタ値を1画
像形成ごとにカウントアップを行って、同様の手順を繰
り返す。他方、階調パッチを形成しないと判断した場合
は、そのまま画像形成を行う。
【0117】このように、2つのパッチ形成が同時に可
能でない場合に、設定されたパッチ形成間隔値を判断
し、パッチ形成間隔が長い方、すなわち、パッチ形成頻
度が低い方のパッチ形成を優先するようにしたので、パ
ッチデータのフィードバックによるデータ更新のタイミ
ングの遅れを無くすことができる。
【0118】第1ないし第3の実施の形態において、A
TRパッチと階調パッチを個々に検出するセンサを設け
た例を説明したが、2種類のパッチを同一のセンサで検
出するようにしてもよく、このようにしても、同様の制
御を実現できることは言うまでもない。その場合、物理
的に複数のパッチ形成は不可能であるから、パッチの種
類によってパッチを形成する優先順を判断する手段とし
て有効な方法である。
【0119】なお、本発明は、複数の機器、例えば、ホ
ストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリ
ンタなどから構成されるシステムに適用しても、1つの
機器からなる装置、例えば、複写機、ファクシミリ装置
などに適用してもよい。
【0120】(その他)また、本発明の目的は、前述し
た実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラ
ムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置
に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ
(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプロ
グラムコードを読み出し実行することによっても達成さ
れることは言うまでもない。
【0121】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現す
ることになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒
体は本発明を構成することになる。
【0122】プログラムコードを供給するための媒体と
しては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハ
ードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R
OM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカー
ド、ROM等を用いることができる。
【0123】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施の形態の
機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの
指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オ
ペレーションシステム)などが、実際の処理の一部また
は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の
機能が実現される場合も含まれることは言うまでもな
い。
【0124】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続ざれた機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現
される場合も含まれることは言うまでもない。
【0125】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応す
るプログラムコードを格納することになる。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上記のように構成したので、複数個のパッチが同時に形
成されることがなく、パッチデータのフィードバックの
遅れに伴う制御に影響が及ばず、出力画像品質を安定化
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図2】図1のデジタルカラー複写機の構造を示す断面
図である。
【図3】現像器内における光ATRセンサの配置例を示
す断面図である。
【図4】パッチATRセンサの概略を示す図である。
【図5】光ATRセンサの構造を説明するための概略断
面図である。
【図6】ATRの原理を説明するための説明図である。
【図7】MCY現像器のトナー補給制御手順の一例を示
すフローチャートである。
【図8】階調パッチセンサの構造を説明するための概略
断面図である。
【図9】ATRパッチおよび階調パッチの形成制御手順
の一例を示すフローチャートである。
【図10】第2の形態の形態におけるパッチ形成制御手
順の一例を示すフローチャートである。
【図11】第3の実施の形態におけるパッチ形成制御手
順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
203 画像処理部 700 リーダコントローラ 701 プリンタコントローラ 702 光学モータドライバ 703 RDFコントローラ 704 操作部 705,750 ROM 706,751 RAM 708 ソータコントローラ 752 A/Dコンバータ 753 D/Aコンバータ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電写真方式のカラー画像形成装置にお
    いて、 像担持体上に第1パッチ画像を形成する第1パッチ画像
    形成手段と、 該第1画像形成手段により形成された第1パッチ画像の
    濃度を検出する第1濃度検出手段と、 該第1濃度検出手段により検出された濃度と目標濃度と
    の差に応じた量のトナーを現像器に供給する供給手段
    と、 前記像担持体上に第2パッチ画像を形成する第2パッチ
    画像形成手段と、 該第2画像形成手段により形成された第2パッチ画像の
    濃度を検出する第2濃度検出手段と、 該第2濃度検出手段により検出された濃度と目標濃度と
    の差に応じた画像階調データ補正量で画像変換テーブル
    を補正する補正手段と、 画像形成回数を計測する第1および第2の計測手段と、 該第1および第2の計測手段のうちの一方が第1パッチ
    形成カウント値に達したとき他方も第2パッチ形成カウ
    ント値に達したか否かをチェックするチェック手段と、 前記チェック手段により前記第1および第2の計測手段
    が同時に各々該第1・第2パッチ形成カウント値に達し
    たとチェックされたことに応じて、前記第1および/ま
    たは第2パッチ画像形成手段によるパッチ画像形成を許
    可する調停手段とを備えたことを特徴とするカラー画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2画像形成手段による
    パッチ画像形成に関する画像処理が競合するか否かを判
    定する判定手段さらに備え、前記調停手段は、前記判定
    手段により処理が競合すると判定された場合に、前記第
    1および第2パッチ画像形成手段に予め設定した優先順
    位のうち優先順位の高い方のパッチ画像形成手段による
    パッチ画像形成を許可することを特徴とする請求項1に
    記載のカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記調停手段は、前記判定手段により処
    理が競合しないと判定された場合に、前記第1および第
    2パッチ画像形成手段による同時パッチ画像形成を許可
    することを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記優先順位の高い方のパッチ画像形成
    手段は、前記第1および第2計測手段のうち、大きい方
    の設定値に関係するパッチ画像形成手段であることを特
    徴とする請求項2に記載のカラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2濃度検出手段は、同
    一の濃度センサを有することを特徴とする請求項1に記
    載のカラー画像形成装置。
  6. 【請求項6】 第1パッチ形成カウント値と第2パッチ
    形成カウント値は、同一の値であることを特徴とする請
    求項1に記載のカラー画像形成装置。
  7. 【請求項7】 静電写真方式のカラー画像形成装置にお
    いて、 像担持体上に第1パッチ画像を形成する第1パッチ画像
    形成手段と、 該第1画像形成手段により形成された第1パッチ画像の
    濃度を検出する第1濃度検出手段と、 該第1濃度検出手段により検出された濃度と目標濃度と
    の差に応じた量のトナーを現像器に供給する供給手段
    と、 前記像担持体上に第2パッチ画像を形成する第2パッチ
    画像形成手段と、 該第2画像形成手段により形成された第2パッチ画像の
    濃度を検出する第2濃度検出手段と、 該第2濃度検出手段により検出された濃度と目標濃度と
    の差に応じた画像階調データ補正量で画像変換テーブル
    を補正する補正手段と、第1と第2のパッチ形成間隔を
    各々設定する設定手段と、 画像形成回数を計数する第1および第2の計測手段と、 該第1および第2の計測手段のうちの一方が第1パッチ
    形成カウント値に達したとき他方も第2パッチ形成カウ
    ント値に達したか否かをチェックするチェック手段と、 前記チェック手段により前記第1および第2の計測手段
    が同時に各々該第1・第2パッチ形成カウント値に達し
    たとチェックされたことに応じて、前記設定手段で設定
    されたパッチ形成間隔の長い方に関係するパッチ画像形
    成手段によるパッチ画像形成を優先して形成するように
    制御するパッチ形成制御手段とを備えたことを特徴とす
    るカラー画像形成装置。
  8. 【請求項8】 第1と第2のパッチ形成間隔は、それぞ
    れM(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、B
    k(ブラック)の各色毎の値を有することを特徴とする
    請求項7に記載のカラー画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記調停手段は、前記判定手段により処
    理が競合しないと判定された場合に、前記第1および第
    2パッチ画像形成手段による同時パッチ画像形成を許可
    することを特徴とする請求項7に記載のカラー画像形成
    装置。
  10. 【請求項10】 前記第1および第2濃度検出手段は、
    同一の濃度センサを有することを特徴とする請求項7に
    記載のカラー画像形成装置。
  11. 【請求項11】 第1パッチ形成カウント値と第2パッ
    チ形成カウント値は、同一の値であることを特徴とする
    請求項7に記載のカラー画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9057998B2 (en) 2012-08-03 2015-06-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printer having a power saving mode

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