JP2003194946A - 放射能測定方法及び装置及び放射性廃棄物処理システム - Google Patents

放射能測定方法及び装置及び放射性廃棄物処理システム

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JP2003194946A JP2001390856A JP2001390856A JP2003194946A JP 2003194946 A JP2003194946 A JP 2003194946A JP 2001390856 A JP2001390856 A JP 2001390856A JP 2001390856 A JP2001390856 A JP 2001390856A JP 2003194946 A JP2003194946 A JP 2003194946A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】いろいろな環境および条件において簡便に精度
よく放射能を測定することのできる放射能測定方法およ
び装置および放射能を有する廃棄物処理システムを提供
する。 【解決手段】放射能を測定すべき測定対象1の近傍の空
気をパイプ2aを介して吸引するポンプ3と、このポン
プ3から前記測定対象1の近傍へ供給される空気を除湿
する防湿装置9と、前記パイプ2aの途中に設けられ前
記測定対象1の近傍から吸引された空気の電離電流を測
定する電離電流測定装置5と、この電離電流測定装置5
による測定値に関する演算を行うデータ処理装置7とを
備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射能の測定に係
り、特にα線によって電離された空気を電離箱内に移送
し、イオン化による電流量を測定することによりα放射
能を測定する方法及び装置および同装置を用いた放射性
廃棄物処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、放射線により電離した空気を吸
引して、電離箱により電流値を測定して放射能を求める
装置あるいは方法においては、α線により電離した空気
を吸引して、電離箱でα放射能を求めるという米国特許
No.5194737(発行日:Mar.16.1993.)が知られてい
る。
【0003】上記特許においては、図14に示すよう
に、イオン化された空気がファン80によって吸引され
て、接地された外板81に囲まれ電源82によって電圧
が印加されたグリッド83にイオンが収集され、電流計
84によって電離電流が測定される。
【0004】このように、α線に対しては、従来閉空間
内での電離作用に着目し、その限定された空間内の空気
の電離量を測定している。α線1崩壊当たりの電離イオ
ン数は多く、α線の飛程は空気中で約5cmと短いため
放射線源近傍の空気が高密度で電離されることから、前
記の構成でα放射能が測定可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の電
離電流を利用した放射能測定方法および装置は、定めら
れた条件の廃棄物に対するものであった。しかし、現実
に原子力施設で発生する廃棄物のα放射能を測定する環
境においては、各種形状・寸法の廃棄物、湿度の変動、
空気中のイオンの存在、α汚染源の分布、液状廃棄物な
どがあり、従来の放射能測定方法および装置では精度が
低下する恐れがある。
【0006】そこで本発明は、いろいろな環境および条
件において簡便に精度よく放射能を測定することのでき
る放射能測定方法および装置および放射能を有する廃棄
物処理システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、放射能を測定すべき測定対象の
近傍の空気をパイプを介して吸引するポンプと、このポ
ンプから前記測定対象の近傍へ供給される空気を除湿す
る防湿装置と、前記パイプの途中に設けられ前記測定対
象の近傍から吸引された空気の電離電流を測定する電離
電流測定装置と、この電離電流測定装置による測定値に
関する演算処理を行うデータ処理装置とを備えた構成と
する。
【0008】請求項1の発明によれば、測定対象からの
α線が電離する空間の空気に対して、除湿装置により湿
分を除去するので、湿度に起因するバックグラウンド電
離電流を減少することができるので、精度良くα放射能
を求めることができる。
【0009】請求項2の発明は、放射能を測定すべき測
定対象の近傍の空気を捕集する空気捕集器と、この空気
捕集器内の空気をパイプを介して吸引するポンプと、前
記パイプの途中に設けられ前記測定対象の近傍から吸引
された空気の電離電流を測定する電離電流測定装置と、
この電離電流測定装置による測定値に関する演算処理を
行うデータ処理装置とを備え、前記空気捕集器は、グリ
ッド電極を備えて環境イオンを除去し、前記測定対象か
らの放射線による電離で発生したイオンのみを前記パイ
プに供給する構成とする。
【0010】請求項2の発明によれば、バックグラウン
ドとなる測定対象近傍の空気中の環境イオンを捕集し、
α線により電離された空気のイオンを吸引して電流を測
定するので、精度良くα放射能を求めることができる。
【0011】請求項3の発明は、測定対象から放出され
る放射線により電離した空気を吸引し、この空気の電流
値を測定して放射能を求める放射能測定装置において、
車輪及び手押用ハンドルを有し測定対象上を移動させる
ことのできる空気捕集器を備えた構成とする。
【0012】請求項3の発明によれば、空気捕集器に車
輪及び手押し用ハンドルが装着しているので、測定対象
の表面と空気捕集器の距離を一定に保つことができ、そ
のため同一条件で空気を吸引できるので、精度良くα放
射能を測定することができる。また、空気捕集器を車輪
により容易に移動できるので、簡単な操作で測定を行う
ことができる。
【0013】請求項4の発明は、測定対象から放出され
る放射線により電離した空気を吸引し、電離電流測定装
置で前記空気の電流値を測定して放射能を求める放射能
測定装置において、前記測定対象に平行に並ぶ複数の空
気捕集セルを備えた空気捕集器と、前記空気捕集セルか
ら特定のものを選択して前記電離電流測定装置に空気を
導く領域選択装置と、前記空気捕集セルから導かれた空
気の電離電流を測定した結果から前記測定対象の放射能
強度の2次元分布を算出するデータ処理装置とを備えた
構成とする。
【0014】請求項4の発明によれば、複数個の空気捕
集セルで構成される空気捕集器により、測定対象の各領
域の空気が吸引され電離電流が測定されα放射能の2次
元分布が測定されるので、測定対象のα汚染源が種々に
分布しても、α放射能の2次元分布を測定することがで
きるので、精度よくα放射能を測定することができる。
【0015】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、空気捕集セルは、下部に装着した伸縮可能なフレキ
シブルチューブと、このフレキシブルチューブの下端を
測定対象表面に接触する手段とを備えている構成とす
る。請求項5の発明によれば、表面が凹凸の測定対象で
も、ほぼ同一の効率で空気を吸引することができ、精度
よくα放射能を測定することができる。
【0016】請求項6の発明は、測定対象である配管か
ら放出される放射線により電離した空気を吸引し、電離
電流測定装置で電流値を測定して放射能を求める放射能
測定方法において、前記配管の特定の端から空気を吸引
して測定した特定の電離電流値と、前記配管の他の端か
ら空気を吸引して測定した他の電離電流値を求め、前記
特定の電離電流値と前記他の電離電流値の平均値より放
射能を求める構成とする。
【0017】請求項6の発明によれば、配管の特定の端
から空気を吸引して測定した特定の電離電流値と、配管
の他の端から空気を吸引して測定した他の電離電流値を
求め、これらの平均値よりα放射能を求めるので、配管
内部の放射能分布がある場合でも、精度よくα放射能を
求めることができる。
【0018】請求項7の発明は、測定対象から放出され
る放射線により電離した空気を吸引し、電離電流測定装
置で電流値を測定して放射能を求める放射能測定装置に
おいて、平面測定対象用の平面用空気吸引器と、非平面
測定対象用の密閉ボックス式空気吸引器と、配管用のフ
ランジ式空気吸引器と、前記各吸引器とフレキシブルチ
ューブで接続され測定対象の種類に応じて吸引器を選択
する吸引口切替装置とを備えた構成とする。
【0019】請求項7発明によれば、平面測定用、非平
面測定用、及び配管用の空気吸引器を有し、測定対象の
条件により空気吸引器を選択して使用するので、適切な
空気の吸引を行うことができ、精度よくα放射能を測定
することができる。
【0020】請求項8の発明は、測定対象である液体か
ら放出される放射線により電離した空気を吸引し、電離
電流測定装置で電流値を測定して放射能を求める放射能
測定装置において、下面に空気吸引口を有し前記液体の
表面上に配置される空気捕集器と、この空気捕集器に乾
燥気体を供給する乾燥気体供給装置とを備えた構成とす
る。
【0021】請求項8の発明によれば、空気捕集器に乾
燥空気を供給し、乾燥空気とその電離イオンを吸引して
電流を測定するので、液体からの湿分が電離空間に入る
ことなく、また吸引されることなく測定できる。したが
って、湿分によるバックグラウンド電流の増加を伴うこ
となく測定でき、その結果、精度よくα放射能を測定す
ることができる。
【0022】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、空気捕集器の下部に設けられ液体の一部を空気捕集
器の空気吸引口の近傍まで移行させる液体移送手段を備
えた構成とする。
【0023】請求項9の発明によれば、液体から空気捕
集器まで液体の一部を移行させる手段を設けているの
で、周囲に湿分がさらに多く存在する液体に対しても、
液体に一部をサンプルすることまたそれを液体から遠ざ
けるために湿分の影響が少ない状態で、電離した気体を
空気捕集器で吸引することができ、湿分によるバックグ
ラウンド電流を増加させないので、精度よくα放射能を
測定することができる。
【0024】請求項10の発明は、測定対象から放出さ
れる放射線により電離した空気を吸引し、電離電流測定
装置で電流値を測定してα放射能を求める放射能測定装
置において、前記測定対象のγ線強度を測定するγ線強
度測定装置と、測定環境のラドン濃度を測定するラドン
濃度測定装置と、前記γ線強度測定装置と前記ラドン濃
度測定装置の測定データからβγ核種による電離電流と
ラドンによる電離電流を補正する補正手段とを備えた構
成とする。
【0025】請求項10の発明によれば、γ線強度測定
装置及びラドン濃度測定装置を有し、これらによる測定
値で電離電流を補正するので、γ線による電離電流、ラ
ドンによる電離電流の影響を除去することができ、その
ため精度よくα放射能を測定することができる。
【0026】請求項11の発明は、測定対象である密閉
容器から放出される放射線により電離した空気を吸引
し、電離電流測定装置で電流値を測定して放射能を求め
る放射能測定装置において、前記測定対象の内部を真空
引きする真空引き装置と、前記測定対象の内部の気体を
高速で吸引する気体高速吸引装置と、前記測定対象の内
部に窒素ガスを供給する窒素ガス供給装置とを備え、測
定対象内部の空気を真空引きして窒素ガスを充填し、さ
らに連続的に窒素ガスを供給しつつ窒素ガスの電離イオ
ンを高速吸引して電離電流を測定することにより放射能
を求める構成とする。
【0027】請求項11の発明によれば、測定対象の電
離空間内を真空引きするとともに窒素ガスを供給し、ま
た気体吸引時にも窒素ガスを供給するので、空気が存在
せず、電離イオンと窒素ガスのみを吸引して電離電流を
測定することとなる。ここで、窒素の+イオンと電子が
生成するが、電子は窒素に付着することなく存在し、電
子の電界による流動速度は+イオンの約1000倍であ
るので、電子による電流を測定してα放射能のみを求め
る。なお、空気の電離で生成した電子は酸素に付着し酸
素の−イオンになり、この流動速度は+イオンとほぼ同
じである。電離電流測定装置は、電離箱と電流計で構成
されるが、電離箱中での電子の速度は+イオンの100
0倍のため、従来の吸引ポンプの速度をさらに高速にし
てもイオンを検出することができる。このように、さら
に電離気体の高速吸引が可能になるので、大型の測定対
象に対しても精度よくα放射能を測定することができ
る。
【0028】請求項12の発明は、複数の室内空気吸引
口と複数の室外空気取入口とを備え測定対象を収納する
測定室と、前記の室内空気吸引口にパイプを介して接続
された電離電流測定装置と、前記電離電流測定装置に接
続された吸引ポンプと、前記電離電流測定装置で測定し
た電流値を演算処理して測定対象の放射能量を求めるデ
ータ処理装置とを備えた構成とする。
【0029】請求項12の発明によれば、測定対象を収
納した測定室の空気を少なくとも2箇所以上から吸引し
それぞれの電離電流測定装置で電流を測定し、得られた
結果を例えば平均化などの演算処理を行う。少なくとも
2箇所以上の吸引個所から空気を吸引するので、測定対
象の各部位近傍の空気吸引条件差を少なくすることがで
きる。そのため、α線源分布が不均一であっても、精度
よく測定ができる。
【0030】請求項13の発明は、放射性廃棄物のα放
射能を測定する請求項1ないし5,7,11,12のい
ずれかに記載の放射能測定装置と、廃棄物の切断手段
と、廃棄物を除染対象と除染対象外に分類する手段と、
前記除染対象廃棄物のα放射能を測定する手段と、α放
射能から放射能濃度及び表面密度を求める手段と、α廃
棄物と非α廃棄物を分類する手段と、廃棄物を除染する
手段と、除染中の除染溶液のα放射能を測定する手段
と、除染液のα放射能濃度の時間変化率から除染終了信
号を発生する手段と、除染廃棄物のα放射能測定手段
と、α放射能から放射能濃度及び表面密度を求める手段
とを備え、α廃棄物のα放射能測定を行うことにより、
除染対象と除染対象外の廃棄物を分類し、除染対象廃棄
物については、請求項8または9に記載の放射能測定装
置により除染溶液のα放射能濃度をモニタして除染終了
時期を決定し、除染後の廃棄物及び除染対象外の廃棄物
に対して請求項1ないし5,7ないし12の放射能測定
装置によってα放射能を求める構成とする。
【0031】請求項13の放射性廃棄物処理システムで
は、α放射能測定をα廃棄物に対して行い除染対象と除
染対象外の廃棄物を分類し、また除染対象廃棄物につい
ては、溶液のα放射能測定により除染溶液のα放射能濃
度をモニタして除染終了時期を決定し、さらに除染後の
廃棄物及び除染対象外の廃棄物に対しては、α放射能測
定でα放射能を求めるので、効果的な除染を行うととも
に、効果的で精度良い放射性廃棄物処理を行うことがで
きる。
【0032】請求項14の発明は、測定対象はβγ放射
性物質を含む物体であり、β線が気体を電離して生成し
たイオン対を吸引する手段と、イオン対を電離電流とし
て計測する電離電流測定装置と、電離電流からβγ放射
能への換算定数を用いてβγ放射能を求める手段とを備
え、β線の電離イオンを測定してβ放射能を求める構成
とする。
【0033】請求項14の発明によれば、β線に起因す
る電離イオンを測定し、βγ放射能を求めるので、βγ
廃棄物に対して、精度よくβγ放射能を求めることがで
きる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の放射
能測定および装置について図面を参照して説明する。本
発明の第1の実施の形態の放射能測定装置を図1に示
す。すなわち、放射能を測定すべき箱状の測定対象1の
中に差し込まれた吸引パイプ2aおよび送気パイプ2b
と、これら吸引パイプ2aおよび送気パイプ2bの始端
に設けられた吸引・送気ポンプ3と、吸引パイプ2aの
途中に設けられた速度センサ4および電離電流測定装置
5と、速度センサ4に接続された速度計6と、この速度
計6および前記電離電流測定装置5に接続されたデータ
処理装置7と、前記送気パイプ2bの途中に設けられた
フィルタ8および除湿装置9とを備えている。
【0035】測定対象1の中には、標準α線源10を収
納した収納容器11および測定すべきα線源12が保持
されており、これらの線源によって測定対象内空気13
にはイオン対14が生成されている。
【0036】このような構成において、測定対象1の内
部に吸引パイプ2aを挿入し、吸引・送気ポンプ3で測
定対象内空気13が電離電流測定装置5まで導かれ、電
離電流が測定される。次に、吸引・送気ポンプ3を出た
空気は送気パイプ2bを介してフィルタ8に送られ、こ
こで不純物粒子を除去した後に、除湿装置9に送られ空
気中の水分が吸着され、送気パイプ2bを介して、湿分
が低減した空気が測定対象1内に供給される。このよう
な空気の循環を繰返し行った後、α線による電離電流の
測定が行われる。
【0037】まず、測定対象1の内部において例えばU
38のような標準α線源10が収納容器11に入れられ
ており、これを測定対象1の内部の所定位置に設置す
る。そして、収納容器11の蓋を閉じた状態で、測定対
象1内の空気13を吸引すると、標準α線源10が収納
された状態で、測定対象1の内部に存在する測定すべき
α線源12によって電離されたイオン対14による電離
電流が電離電流測定装置5により測定され、結果がデー
タ処理装置7に記録される。ここで、電離電流測定装置
5は、一例として、ガスフロー型電離箱及び電流計が使
用される。
【0038】次に、収納容器11の蓋を開放した状態で
標準α線源10を照射し、同様にして、測定対象1の内
部の空気13を吸引しつつ、電離電流測定装置5により
電流を測定して、結果をデータ処理装置7に記録する。
データ処理装置7では、前者の蓋を閉じた状態での電流
値を後者の蓋を開放した状態での電流値から減算し、標
準α線源10による正味の電離電流値を計算する。ま
た、データ処理装置7では、標準α線源10による正味
の電離電流値を標準α線源10の放射能で除算すること
により単位放射能当たりの電流値を計算し、これを現在
の測定値として記録する。
【0039】次に、データ処理装置7は、基準値として
前もって記録してある標準α線源10の単位放射能当た
りの電流値に対する現在の電流測定値の比を計算する。
この比の逆数を補正係数とし、電離電流の測定値を補正
し、補正電流値に、電離電流からα放射能への換算定数
を乗じることにより、α放射能を算出する。
【0040】このようにして、この実施の形態によれ
ば、測定対象1のα線が電離する空間の空気13に対し
て、除湿装置9により湿分を除去するので、湿度に起因
するバックグラウンド電離電流を減少することができる
ので、精度の高いα放射能測定を行なうことができる。
【0041】つぎに本発明の第2の実施の形態の放射能
測定装置を図2に示す。すなわち、この実施の形態の放
射能測定装置は、測定対象1に近い部分に3枚のグリッ
ド電極17a,17b,17cを備え、測定対象1の表
面に設定される空気捕集器16と、この空気捕集器16
に吸引パイプ2aを介して接続された吸引ポンプ3a
と、吸引パイプ2aの途中に設けられた電離電流測定装
置5と、この電離電流測定装置5に接続されたデータ処
理装置7と、前記グリッド電極17a〜17cにケーブ
ル15を介して接続された電源装置19とを備えてい
る。空気捕集器16の中には、グリッド電極17a〜1
7cの存在する空気中イオンの捕集空間20と、それ以
外のα線による電離空間21が絶縁材18によって隔て
られて形成されている。
【0042】このような構成において、空気捕集器16
に設けられた3個のグリッド電極17a,17b,17
cのうち、測定対象1に近い側のグリッド電極17aは
+の電位に、次のグリッド電極17bは−の電位に、ま
た最後のグリッド電極17cはグラウンドの電位になる
ように、電源装置19より電圧を印加する。なお、グリ
ッド電極17aは−の電位、グリッド電極17bは+の
電位に、そしてグリッド電極17cはグラウンドの電位
に設定することも可能である。ここで、外側電極間の距
離は、α線の空気中の飛程よりも短くする。
【0043】このような電圧印加状態において、測定対
象1の近傍にバックグラウンド電流の原因となる環境イ
オンが存在すると、これらの環境イオンは空気とともに
空気捕集器16から吸引ポンプ3aにより吸引され、ま
ず空気中イオンの捕集空間20に到達する。ここでは、
+の電位、及び−の電位のグリッド電極17a、17b
が存在するので、空気中の+イオンは−のグリッド電極
17bに、−のイオンは+のグリッド電極17bに捕集
され、電離電流測定装置5まで到達しない。
【0044】一方、グラウンド電位のグリッド電極17
cより電離電流測定装置5に近い側のα線による電離空
間21では、電位がグラウンド状態に保たれているの
で、ここでイオンが存在した場合は、クリッド電極17
a,17bに捕集されない。
【0045】このような状態において、測定対象1の表
面に付着するα核種がα線を空気捕集器16に向かって
放出した場合、空気中イオンの捕集空間20の空気とα
線による電離空間21の空気を電離してイオン対を生成
する。ここで、前者の空間20のイオン対はグリッド電
極17a,17bにより捕集されるが、後者のイオン対
は捕集されず電離電流測定装置5に到達し、α線による
電離電流が測定される。このようにして、空気中に存在
しバックグラウンド電流の原因となるイオンを除去し、
α線による電離イオンを計測することができる。
【0046】以上のようにして、この実施の形態によれ
ば、適切な電位にした3枚のクリッド電極17a,17
b,17cを空気捕集器16に設けることで、バックグ
ラウンドとなる測定対象近傍の空気中の環境イオンを捕
集し、α線により電離された空気のイオンを吸引して電
流を測定するので、精度の高いα放射能測定を行うこと
ができる。
【0047】つぎに本発明の第3の実施の形態の放射能
測定装置を図3に示す。すなわち、空気捕集器16の下
部に車輪22を装着し、上部に例えばガスフロー型電離
箱からなるイオン検出装置23と吸引ポンプ3a、およ
び、電流計測装置24とデータ処理装置7を積載する。
空気捕集器16には手押し用のハンドル25が取り付け
られており、移動可能である。
【0048】以上のような構成において、車輪22によ
り空気捕集器16と測定対象1の間隔を一定に保つの
で、空気吸引条件が一定となり精度よい測定を行うこと
ができる。また、イオン検出装置23と吸引ポンプ3a
も空気捕集器16に積載しているので、これらの間をつ
なぐ吸引パイプ2aの長さを短くすることができ、その
ため、α線の電離で生成し時間的に減衰するイオンを減
衰の少ない状態で、効率よく測定できる。
【0049】以上のように、この実施の形態によれば、
空気捕集器に車輪及び手押し用ハンドルを装着している
ので、測定対象1の表面と空気捕集器16の距離を一定
に保つことができ、精度良くα放射能を測定することが
できる。
【0050】つぎに本発明の第4の実施の形態の放射能
測定装置を図4に示す。すなわち、空気捕集器16は、
複数の空気捕集セル27で構成され、これらは独立に空
気を捕集する。ここで、これらの空気捕集セル27が捕
集する空気と、測定対象1に付着するα核種が放出する
α線が電離する空気の領域は対応つけられている。空気
捕集器16がm×n個の空気捕集セル27で構成され、
(1,1)、(2,1)、…(m,1)…、(m,n)
の順番で順位づけされているものとする。
【0051】空気捕集器16は領域選択装置28に接続
されており、この領域選択装置28はm×n個の空気捕
集セル27から1つを選択して電離電流測定装置5へ空
気を通す機能を有する。例えば、図4(b)に示すよう
に、角度でm×n個に分割された領域別空気通路29と
1領域の空気のみを通し他の領域の空気を遮断する単一
領域空気通過口30を有する空気遮断板31を基本構成
とし、領域別空気通路29と単一領域空気通過口30の
角度位置関係により通過させる領域を設定する。例え
ば、空気遮断板31を角度0度から360度まで360
/(m×n)度ごとに回転すれば、上記の順番で、領域
を選定することができる。
【0052】以上のように、この実施の形態によれば、
複数個の空気捕集セル27で構成される空気捕集器16
により、α放射能の2次元分布が測定されるので、精度
良くα放射能の測定を行うことができる。
【0053】つぎに本発明の第5の実施の形態の放射能
測定装置を図5に示す。この実施の形態は、第4の実施
の形態をもとに、測定対象1が平面でない場合でも精度
よく測定ができるように工夫されたものである。すなわ
ち、空気捕集セル27の下部にフレキシブルチューブ3
2が装着されている。これらのフレキシブルチューブ3
2は側面に吸引口33を有し、フレキシブルチューブ3
2が測定対象1の表面に接触することにより、それぞれ
の空気捕集セル27の吸引口33から空気が吸引される
ので、各空気捕集セル27の空気吸引量の差が少なくな
り、精度の良い測定を行うことができる。
【0054】このように、この第5の実施の形態におい
ては、空気捕集セル27の下部に伸縮可能なフレキシブ
ルチューブ32を備え、その下端は測定対象1の表面に
接するので、表面に凹凸のある測定対象1の場合でも、
ほぼ同一の効率で空気を吸引することができ、精度良く
α放射能を測定することができる。
【0055】つぎに本発明の第6の実施の形態の放射能
測定方法を図6を参照して説明する。すなわち、測定対
象1である配管の一方の端にフランジ式吸引器34を装
着し、一方の端から空気を吸引して電離電流を測定し、
これを第1の電離電流値とする。確認用に、配管の出入
口の流速を速度センサ4と速度計6で計測する。次に、
配管の他の端にフランジ式吸引器34を装着し、他の端
から空気を吸引して電離電流を測定し、これを第2の電
離電流値とする。同時に配管の出入口の流速を測定す
る。ここで、配管の空気吸引位置が異なる場合の出入口
の流速を比較し、所定の範囲内であれば、前記の第1の
電離電流値と第2の電離電流値の平均値を求め、これよ
りα放射能を求める。
【0056】このようにこの実施の形態の放射能測定方
法によれば、空気出入り口の流速を確認し、配管のおの
おの端から空気を吸引して測定した電離電流値の平均値
からα放射能を求めるので、配管のα放射能を精度良く
評価することがができる。
【0057】つぎに本発明の第7の実施の形態の放射能
測定装置を図7に示す。この実施の形態においては、空
気捕集部は、測定対象1が平面の場合には、車輪36を
有し下方の空気を吸引する平面用空気吸引器35を選択
し、測定対象1が非平面の場合や小・中型の直方体の場
合には測定対象1を内部に入れて測定する密閉ボックス
式空気吸引器37を選択し、そして測定対象1が配管の
内面の場合には、配管の1端に装着するフランジ式空気
吸引器39を選択できるようになっている。
【0058】前記3種類の空気吸引器35,37,39
はフレキシブルチューブ41を介して空気吸引部の切替
を行う吸引口切替装置40に接続され、ここで選択され
た空気吸引器35,37,39の空気がフレキシブルチ
ューブ41を介して電離電流測定装置5に送られ、電離
電流が測定され、α放射能が求められる。
【0059】この第7の実施の形態の放射能測定装置
は、平面測定用、非平面測定用、及び配管用の空気吸引
器35,37,39を有し、測定対象1の条件に適した
空気吸引器を選択して使用するので、電離したイオンを
効率的に収集することができ、精度良くα放射能の測定
を行うことができる。なお、3分岐、4分岐等の配管の
場合は、順次各端から吸引して測定を行う。
【0060】つぎに本発明の第8の実施の形態の放射能
測定装置を図8に示す。すなわち、この実施の形態にお
いては、フロート42に取り付けられた空気捕集器16
にパイプ43を介して乾燥気体供給装置45が接続され
ている。
【0061】測定対象1が溶液である場合、空気捕集器
16はフロート42に取り付けられているので、液面と
空気捕集器16の距離を一定に保つことができる。空気
捕集器16には、乾燥気体供給装置45からバルブ46
を介して、例えば乾燥空気、乾燥窒素ガスなどがイオン
生成空間44に供給され、初期状態で存在した液体近傍
の湿気を含む空気は前記乾燥気体におきかわる。ここ
で、空気と窒素のイオン対を生成するエネルギーはほぼ
等しいので、電離効率を低下させることなく、湿分によ
り増加する電離電流測定装置5のバックグラウンド電流
を増加させない。
【0062】このように、この第8の実施の形態の放射
能測定装置は、空気捕集器16に乾燥空気を供給し乾燥
空気とその電離イオンを吸引して電流を測定するので、
湿分によるバックグラウンド電流の増加を伴うことなく
測定でき、溶液の放射能を精度良く測定することができ
る。
【0063】つぎに本発明の第9の実施の形態の放射能
測定装置を図9に示す。すなわち、この実施の形態の放
射能測定装置は、空気捕集器16を担持するベース48
に取り付けられた回転ドラム47および駆動装置51
と、この駆動装置51の動力を回転ドラム47に伝達す
る伝動機構49,50を備えている。
【0064】このような構成によって、測定対象1であ
る液体に回転ドラム47の一部を浸し、駆動装置51及
び伝動機構49,50により回転ドラム47を回転させ
ると、回転ドラム47の表面には液体の薄膜が付着す
る。この液体の薄膜が付着した部分は空気捕集器16の
下部へ移行する。空気捕集器16には、乾燥気体供給装
置45、バルブ46、パイプ43が接続されており、イ
オン生成空間44に乾燥気体が充填されている。イオン
生成空間44では、回転ドラム47に付着した液体の薄
膜に含まれるα放射性物質が、イオン生成空44を満た
している乾燥気体を電離させ、イオン対を生成し、これ
らのイオンは吸引され、電離電流測定装置5で測定さ
れ、液体のα放射能が求められる。
【0065】以上のように、この実施の形態の放射能測
定装置によると、空気捕集器16を液体状の測定対象1
から遠ざけ液体から空気捕集器16まで液体の一部を移
動させる回転ドラム47を備えているので、周囲に湿分
がさらに多く存在する液体に対しても、液体の一部をサ
ンプルして湿分の影響が少ない状態で、電離した気体を
空気捕集器16で吸引することができ、湿分によるバッ
クグラウンド電流を増加させないので、精度よく液体の
α放射能を測定することができる。
【0066】つぎに本発明の第10の実施の形態の放射
能測定装置を図10に示す。この実施の形態の放射能測
定装置は、測定対象1の近傍に設置したγ線強度測定装
置52及びラドン濃度測定装置53と、データ処理装置
7に付属する図示しないβγ補正手段およびラドン補正
手段を備えている。
【0067】このような構成によって、まず、γ線強度
測定装置52により測定対象1から放出されるγ線強度
を測定し、この強度測定結果よりCo60のγ線を分析
し、求めたγ線強度と前もって求めてある単位γ線強度
からCo60重量への換算定数を使用して測定対象1に
付着するCo60量を評価する。次に、このCo60の
放出するβ線による電離電流の増加を補正するために、
求めたCo60重量と、前もって求めてあるCo60の
単位重量から電離電流への換算定数を用いて、Co60
による電離電流を求める。
【0068】一方、ラドン濃度測定装置53により測定
対象1の測定環境のラドン濃度を測定し、ラドン濃度を
求める。次に、求めたラドン濃度と前もって求めてある
測定環境のラドン濃度から電離電流への換算定数を使用
して、ラドンによる電離電流を求める。
【0069】以上のようにして、γ線強度測定装置52
から求めた電離電流測定値及びラドン濃度測定装置53
から求めた電離電流測定値と、測定対象1の空気を吸引
して電離電流測定装置5で測定した結果と、データ処理
装置7のβγ補正手段及びラドン補正手段より、βγと
ラドンによる電離電流を減算してα線正味による電離電
流を求め、さらに電離電流からα放射能への換算定数を
使用して、α放射能を求める。
【0070】以上のように、この実施の形態の放射能測
定装置は、γ線強度測定装置及びラドン濃度測定装置を
有し、これらによる測定値で電離電流を補正するので、
α放射能を精度良く測定することができる。
【0071】つぎに本発明の第11の実施の形態の放射
能測定装置を図11を参照して説明する。この実施の形
態の放射能測定装置は、より大きな測定対象1まで適用
可能なように、気体の吸引を高速にするため、電子が付
着しやすい酸素を電離空間内から除去し、電界中の速度
がイオンより約1000倍早い自由電子を測定対象とする。
そのために、測定すべきα線源10を収容し真空にでき
る容器状の測定対象1にパイプ2を介して接続された真
空引き装置54と窒素ガス供給装置58を備えている。
【0072】このような構成によって、測定対象1の内
部を真空引きにするために、各機器に連結するパイプ
2,2a,2bが付属した真空固定蓋57で測定対象1
の出入り口を塞ぐ。この状態で、まず、測定対象1の内
部を、真空引き装置54、バルブ55、及びパイプ2で
構成される真空引きシステムにより真空引きする。次
に、窒素ガス供給装置58、バルブ55、及びパイプ2
で構成される窒素ガス供給システムにより窒素ガスを供
給する。なお、1回の真空引きで十分な真空度に達しな
い測定対象1の場合は、真空引きと窒素ガス充填の操作
を繰返し行い、測定対象1の内部の酸素を除去する。
【0073】測定対象1の内部が窒素ガスで充填される
と電離イオンの測定が開始される。気体高速吸引装置3
bにより、測定対象1の内部の気体が吸引され電離電流
測定装置5により電離電流が測定され、測定データより
データ処理装置7でα放射能が分析される。なお、気体
高速吸引装置3bで吸引された気体は、フィルタ59を
通して測定対象1の内部に再供給される。
【0074】ここで、気体吸引時にも窒素ガスを供給す
るので、空気が存在せず、電離イオンと窒素ガスのみを
吸引して電離電流を測定することとなる。ここで、測定
対象1内の電離空間では窒素の+イオンと電子が生成す
るが、電子は窒素に付着し窒素−イオンになることな
く、自由電子で存在する。電界による電子の移動速度は
+イオンの約1000倍であるので、電子による電流を
検出対象とすれば、気体の吸引速度を高速化することが
できる。
【0075】電離電流測定装置5は、一例として、ガス
フロー型電離箱と微小電流計で構成されるが、電離箱中
での自由電子の速度は+イオンの1000倍であるた
め、従来の吸引ポンプの速度をさらに高速にしても、電
界で加速される速度のほうが圧倒的に速いので、自由電
子を電極に捕獲し、検出することができる。このよう
に、電離気体の高速吸引が可能になるので、大型の測定
対象に対しても精度よくα放射能を測定することができ
る。
【0076】つぎに本発明の第12の実施の形態の放射
能測定装置を図12を参照して説明する。すなわち、測
定対象1は、測定室扉61を有する測定室60内に搬入
され、例えばメッシュ構造で気体の透過性が良い測定対
象台63の上に設置されている。測定室60が、例えば
直方体の場合、4側面には測定室60の内部を吸引する
室内空気吸引口62が各側面に取付られており、これら
の室内空気吸引口62はそれぞれ吸引パイプ2aに連結
され、さらにそれぞれの電離電流測定装置5に接続さ
れ、さらにそれぞれの吸引ポンプ3aに接続されてい
る。
【0077】また、測定室60の天井と床には室外空気
取入口64が取付けられ、測定室60の内部の空気が室
内空気吸引口62から吸引された場合には、この室内
に、室外空気取入口64を介して、外部より空気が吸引
される。
【0078】上記のような構成において、各電離電流測
定装置5、各吸引ポンプ3aを作動させると、測定室6
0内の空気を4側面から吸引し、これらの空気中のイオ
ン対を各電離電流測定5で測定し、例えば測定した電流
値の平均値を求め、その値からα放射能を求める。つま
り、測定対象1に対して4方向からの電離イオンの平均
値より放射能を求めるので、測定対象1が非対称あるい
はα線源分布が不均一であっても、精度の高い測定を行
うことができる。
【0079】なお、図12に示した例は、それぞれの室
内空気吸引口62にそれぞれの電離電流測定装置5とそ
れぞれの吸引ポンプ3aが設置されているが、それぞれ
の室内空気吸引口62にそれぞれの電離電流測定装置5
と1台の吸引ポンプ3aの構成、またそれぞれの室内空
気吸引口62に1台の電離電流測定装置5と1台の吸引
ポンプ3aの構成も可能であり、このようにすれば装置
が簡素化される。
【0080】また、上記の説明では測定対象1が対称形
のため4方向の電離電流の平均値を求めたが、例えば本
のような形状の直方体が測定対象の場合、表紙及び裏表
紙と、背表紙と本紙では感度差があるので、4方向から
の電離電流を独立に求め、4方向の感度差を補正する係
数を、それぞれの測定値に作用させる。このようにすれ
ば、非対称の測定対象1に対しても精度よく測定を行う
ことができる。
【0081】つぎに本発明の第13の実施の形態として
α廃棄物の処理システムを図13を参照して説明する。
α廃棄物65は、汚染部位と非汚染部位に分けられるも
のを対象とすると、α廃棄物65に対し、ステップS1
において、例えば前記第4の実施の形態で説明したα放
射能2次元分布測定装置により、α放射能分布測定を行
う。その結果、α廃棄物65の2次元汚染分布が得られ
る。この分布結果より、除染により所定の放射能レベル
まで減少できる部位と、明らかに汚染がない部位そして
除染をしても所定のレベルまで減少できない部位に分類
される。これらの部位をステップS2において切断して
分離する。そして、除染対象の廃棄物66と、除染対象
外廃棄物67に分類する。
【0082】除染対象となった廃棄物66は、ステップ
S3において除染を行う。この除染中、例えば前記第8
の実施の形態で説明した溶液測定装置により、除染溶液
のα放射能測定を連続的に行う(ステップS4)。そし
て、除染溶液のα放射能濃度の時間変化より除染終了時
期を決定し、除染終了信号68を発信する。除染後の廃
棄物に対しても、ステップS5において除染廃棄物α放
射能測定を行うが、α放射能測定値と廃棄物の重量及び
表面積データ69を使用して、放射能濃度(Bq/g)
及び表面密度(Bq/cm2)を含む放射能測定結果7
0を求めることができる。
【0083】除染対象外の廃棄物67に対しては、ステ
ップS6において、例えば前記第12の実施の形態の複
数個の空気吸引口を持つα放射能測定装置によりα放射
能測定を行い、得られた結果に廃棄物の重量と表面積デ
ータ71を使用して、放射能濃度(Bq/g)、表面密
度(Bq/cm2)で表される放射能測定結果72を出
力する。そして、ステップS7において、測定結果72
と前もって定めた基準値を比較し、非α廃棄物73とα
廃棄物74に分類する。
【0084】以上のように、本実施の形態の放射性廃棄
物処理システムによると、α廃棄物の放射能を除染によ
って低減することができるとともに、効果的にα放射能
を測定することができる。
【0085】以上説明したように、本発明の実施の形態
の放射能測定方法あるいは装置によれば、バックグラウ
ンド要因となる空気中湿分及びイオンの除去、βγ及び
ラドンの補正、空気捕集器の車輪による吸引条件の一定
化、2次元空気捕集によるα放射能2次元分布測定、各
種測定対象に応じた空気捕集器の選定、乾燥気体供給に
よる溶液の測定等により、精度よくα放射能を測定する
ことができる。このように、空気を吸引することにより
精度よくα放射能を測定できるので、例えば、配管内部
の放射能の汚染を測定する場合、従来の計測法では、配
管の内部にセンサを入れて放射能を測定する必要がある
が、本発明の実施の形態では、内部にセンサを入れず配
管内部の空気を吸引し電離電流を測定する操作でα放射
能が測定できる。そのため、簡単な測定操作でα放射能
を測定することができる。また長い配管、あるいは細い
配管のように内部にセンサを入れることが難しい場合で
も、本発明の実施の形態では配管の内部の空気を吸引
し、外部に設置した測定装置で簡便に測定することがで
きる。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、いろいろな環境および
条件において簡便に精度よく放射能を測定することので
きる放射能測定方法および装置および放射能を有する廃
棄物処理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の放射能測定装置の
構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の放射能測定装置の
構成図。
【図3】本発明の第3の実施の形態の放射能測定装置の
構成図。
【図4】本発明の第4の実施の形態の放射能測定装置の
構成を示し、(a)は全体図、(b)は部分詳細図。
【図5】本発明の第5の実施の形態の放射能測定装置の
構成図。
【図6】本発明の第6の実施の形態の放射能測定方法を
説明する図。
【図7】本発明の第7の実施の形態の放射能測定装置の
構成図。
【図8】本発明の第8の実施の形態の放射能測定装置の
構成図。
【図9】本発明の第9の実施の形態の放射能測定装置の
構成図。
【図10】本発明の第10の実施の形態の放射能測定装
置の構成図。
【図11】本発明の第11の実施の形態の放射能測定装
置の構成図。
【図12】本発明の第12の実施の形態の放射能測定装
置の構成図。
【図13】本発明の第13の実施の形態の放射性廃棄物
処理システムの動作を示す流れ図。
【図14】従来の技術を説明する図。
【符号の説明】
1…測定対象、2…パイプ、2a…吸引パイプ、2b…
送気パイプ、3…吸引・送気ポンプ、3a…吸引ポン
プ、3b…気体高速吸引装置、4…速度センサ、5…電
離電流測定装置、6…速度計、7…データ処理装置、8
…フィルタ、9…除湿装置、10…標準α線源、11…
収納容器、12…測定すべきα線源、13…測定対象内
空気、14…イオン対、15…ケーブル、16…空気捕
集器、17a,17b,17c…グリッド電極、18…
絶縁材、19…電源装置、20…空気中イオンの捕集空
間、21…α線による電離空間、22…車輪、23…イ
オン検出装置、24…電流計測装置、25…ハンドル、
27…空気捕集セル、28…領域選択装置、29…領域
別空気通路、30…単一領域空気通過口、31…空気遮
断板、32…フレキシブルチューブ、33…吸引口、3
4…フランジ式空気吸引器、35…平面用空気吸引器、
36…車輪、37…密閉ボックス式空気吸引器、38…
空気流入口、39…フランジ式空気吸引器、40…吸引
口切替装置、41…フレキシブルチューブ、42…フロ
ート、43…パイプ、44…イオン生成空間、45…乾
燥気体供給装置、46…バルブ、47…回転ドラム、4
8…ベース、49…伝動機構、50…伝動機構、51…
駆動装置、52…γ線強度測定装置、53…ラドン濃度
測定装置、54…真空引き装置、55…バルブ、57…
真空固定蓋、58…窒素ガス供給装置、59…フィル
タ、60…測定室、61…測定室扉、62…室内空気吸
引口、63…測定対象台、64…室外空気取入口、65
…α廃棄物、66…除染対象廃棄物、67…除染対象外
廃棄物、68…除染終了信号、69…重量、面積デー
タ、70…放射能測定結果、71…重量、面積データ、
72…放射能測定結果、73…非α廃棄物、74…α廃
棄物、80…ファン、81…外板、82…電源、83…
グリッド、84…電流計。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村井 正人 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 吉村 幸雄 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2G075 AA18 DA08 FA05 FA18 FC12 FC14 GA21 2G088 EE17 EE23 FF06 GG02 HH02 HH07 JJ05 JJ09 JJ31 KK32 LL02 LL28

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射能を測定すべき測定対象の近傍の空
    気をパイプを介して吸引するポンプと、このポンプから
    前記測定対象の近傍へ供給される空気を除湿する防湿装
    置と、前記パイプの途中に設けられ前記測定対象の近傍
    から吸引された空気の電離電流を測定する電離電流測定
    装置と、この電離電流測定装置による測定値に関する演
    算処理を行うデータ処理装置とを備えたことを特徴とす
    る放射能測定装置。
  2. 【請求項2】 放射能を測定すべき測定対象の近傍の空
    気を捕集する空気捕集器と、この空気捕集器内の空気を
    パイプを介して吸引するポンプと、前記パイプの途中に
    設けられ前記測定対象の近傍から吸引された空気の電離
    電流を測定する電離電流測定装置と、この電離電流測定
    装置による測定値に関する演算処理を行うデータ処理装
    置とを備え、前記空気捕集器は、グリッド電極を備えて
    環境イオンを除去し、前記測定対象からの放射線による
    電離で発生したイオンのみを前記パイプに供給すること
    を特徴とする放射能測定装置。
  3. 【請求項3】 測定対象から放出される放射線により電
    離した空気を吸引し、この空気の電流値を測定して放射
    能を求める放射能測定装置において、車輪及び手押用ハ
    ンドルを有し測定対象上を移動させることのできる空気
    捕集器を備えたことを特徴とする放射能測定装置。
  4. 【請求項4】 測定対象から放出される放射線により電
    離した空気を吸引し、電離電流測定装置で前記空気の電
    流値を測定して放射能を求める放射能測定装置におい
    て、前記測定対象に平行に並ぶ複数の空気捕集セルを備
    えた空気捕集器と、前記空気捕集セルから特定のものを
    選択して前記電離電流測定装置に空気を導く領域選択装
    置と、前記空気捕集セルから導かれた空気の電離電流を
    測定した結果から前記測定対象の放射能強度の2次元分
    布を算出するデータ処理装置とを備えたことを特徴とす
    る放射能測定装置。
  5. 【請求項5】 空気捕集セルは、下部に装着した伸縮可
    能なフレキシブルチューブと、このフレキシブルチュー
    ブの下端を測定対象表面に接触する手段とを備えている
    ことを特徴とする請求項4項記載の放射能測定装置。
  6. 【請求項6】 測定対象である配管から放出される放射
    線により電離した空気を吸引し、電離電流測定装置で電
    流値を測定して放射能を求める放射能測定方法におい
    て、前記配管の特定の端から空気を吸引して測定した特
    定の電離電流値と、前記配管の他の端から空気を吸引し
    て測定した他の電離電流値を求め、前記特定の電離電流
    値と前記他の電離電流値の平均値より放射能を求めるこ
    とを特徴とする放射能測定方法。
  7. 【請求項7】 測定対象から放出される放射線により電
    離した空気を吸引し、電離電流測定装置で電流値を測定
    して放射能を求める放射能測定装置において、平面測定
    対象用の平面用空気吸引器と、非平面測定対象用の密閉
    ボックス式空気吸引器と、配管用のフランジ式空気吸引
    器と、前記各吸引器とフレキシブルチューブで接続され
    測定対象の種類に応じて吸引器を選択する吸引口切替装
    置とを備えたことを特徴とする放射能測定装置。
  8. 【請求項8】 測定対象である液体から放出される放射
    線により電離した空気を吸引し、電離電流測定装置で電
    流値を測定して放射能を求める放射能測定装置におい
    て、下面に空気吸引口を有し前記液体の表面上に配置さ
    れる空気捕集器と、この空気捕集器に乾燥気体を供給す
    る乾燥気体供給装置とを備えたことを特徴とする放射能
    測定装置。
  9. 【請求項9】 空気捕集器の下部に設けられ液体の一部
    を空気捕集器の空気吸引口の近傍まで移行させる液体移
    送手段を備えたことを特徴とする請求項8項記載の放射
    能測定装置。
  10. 【請求項10】 測定対象から放出される放射線により
    電離した空気を吸引し、電離電流測定装置で電流値を測
    定してα放射能を求める放射能測定装置において、前記
    測定対象のγ線強度を測定するγ線強度測定装置と、測
    定環境のラドン濃度を測定するラドン濃度測定装置と、
    前記γ線強度測定装置と前記ラドン濃度測定装置の測定
    データからβγ核種による電離電流とラドンによる電離
    電流を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする放
    射能測定装置。
  11. 【請求項11】 測定対象である密閉容器から放出され
    る放射線により電離した空気を吸引し、電離電流測定装
    置で電流値を測定して放射能を求める放射能測定装置に
    おいて、前記測定対象の内部を真空引きする真空引き装
    置と、前記測定対象の内部の気体を高速で吸引する気体
    高速吸引装置と、前記測定対象の内部に窒素ガスを供給
    する窒素ガス供給装置とを備え、測定対象内部の空気を
    真空引きして窒素ガスを充填し、さらに連続的に窒素ガ
    スを供給しつつ窒素ガスの電離イオンを高速吸引して電
    離電流を測定することにより放射能を求めることを特徴
    とする放射能測定装置。
  12. 【請求項12】 複数の室内空気吸引口と複数の室外空
    気取入口とを備え測定対象を収納する測定室と、前記の
    室内空気吸引口にパイプを介して接続された電離電流測
    定装置と、前記電離電流測定装置に接続された吸引ポン
    プと、前記電離電流測定装置で測定した電流値を演算処
    理して測定対象の放射能量を求めるデータ処理装置とを
    備えたことを特徴とする放射能測定装置。
  13. 【請求項13】 放射性廃棄物のα放射能を測定する請
    求項1ないし5,7,11,12のいずれかに記載の放
    射能測定装置と、廃棄物の切断手段と、廃棄物を除染対
    象と除染対象外に分類する手段と、前記除染対象廃棄物
    のα放射能を測定する手段と、α放射能から放射能濃度
    及び表面密度を求める手段と、α廃棄物と非α廃棄物を
    分類する手段と、廃棄物を除染する手段と、除染中の除
    染溶液のα放射能を測定する手段と、除染液のα放射能
    濃度の時間変化率から除染終了信号を発生する手段と、
    除染廃棄物のα放射能測定手段と、α放射能から放射能
    濃度及び表面密度を求める手段とを備え、α廃棄物のα
    放射能測定を行うことにより、除染対象と除染対象外の
    廃棄物を分類し、除染対象廃棄物については、請求項8
    または9に記載の放射能測定装置により除染溶液のα放
    射能濃度をモニタして除染終了時期を決定し、除染後の
    廃棄物及び除染対象外の廃棄物に対して請求項1ないし
    5,7ないし12の放射能測定装置によってα放射能を
    求めることを特徴とする放射性廃棄物処理システム。
  14. 【請求項14】 測定対象はβγ放射性物質を含む物体
    であり、β線が気体を電離して生成したイオン対を吸引
    する手段と、イオン対を電離電流として計測する電離電
    流測定装置と、電離電流からβγ放射能への換算定数を
    用いてβγ放射能を求める手段とを備え、β線の電離イ
    オンを測定してβ放射能を求めることを特徴とする請求
    項1〜5項、7〜9項、11,12項のいずれかに記載
    の放射能測定装置。
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