JP2003194945A - 水モニタのラドン低減装置 - Google Patents

水モニタのラドン低減装置

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JP2003194945A
JP2003194945A JP2001395622A JP2001395622A JP2003194945A JP 2003194945 A JP2003194945 A JP 2003194945A JP 2001395622 A JP2001395622 A JP 2001395622A JP 2001395622 A JP2001395622 A JP 2001395622A JP 2003194945 A JP2003194945 A JP 2003194945A
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Ryuji Hanabusa
龍治 花房
Tamotsu Obata
保 小幡
Mitsuhiro Imai
光宏 今井
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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】サンプル水中のラドン含有率を低減させて、安
定性が良く測定感度が高い水モニタを実現させる水モニ
タのラドン低減装置を提供する。 【解決手段】サンプル水を滞留させる滞留容器61と滞留
容器61の内部底面上設置されたバブラ62とで構成し、導
入ポンプ1によって滞留容器61に導入されたサンプル水
の中へバブラ62から気泡を送り込み、この気泡中にラド
ンを取り込んでサンプル水中のラドン含有率を低減させ
る。バブラ62を空気のジェット噴射機構に置き換えるこ
ともでき、サンプル水の導入量を制御する流量調節器を
取り付けて連続通水しながら気泡を送り込んでラドンを
低減させることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、原子力発電所等
から放出される排水の放水口で取水されたサンプル水か
ら放射される放射線を測定・監視する水モニタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】水モニタは、原子力発電所等から放出さ
れる排水の放水口で取水されたサンプル水から放射され
る放射線を測定・監視する設備である。図6は、このよ
うな水モニタの従来例の構成を示す概念図である。この
水モニタでは、サンプル水が、排水が放出される不図示
の放水口から取水され、不図示の導入管を通してサンプ
ル水導入ポンプ1によってタンク2に送り込まれる。送
り込まれたサンプル水の内の余分はオーバーフローライ
ンへ排出される。タンク2に溜められたサンプル水は、
一定時間間隔毎に送水ポンプ3によって水サンプラ4に
供給されて、供給されたサンプル水から放射される放射
線がそのサンプル水中に挿入されている放射線検出器5
によって検出される。その検出信号が計数・演算部で処
理されて不図示の制御部へ送信され、サンプル水の放射
性物質による汚染状態が計測・監視される。計測を終わ
ったサンプル水は排水ラインへ排出される。
【0003】水サンプラ4に供給されるサンプル水は、
一定時間間隔毎に一定量を供給される場合が多いが、一
定流量で連続的に供給されることもある。このような水
モニタが計測対象とする放射線は、排水を放出する施設
内で使用したり生成されたりする放射性物質から放射さ
れる放射線であって、周囲の環境に自然に存在する放射
線ではなく、周囲の環境に自然に存在する放射線をバッ
クグランドとして除いたものである。
【0004】このバックグランド値が安定している場合
には、測定値も安定し、測定感度も高くなるが、バック
グランド値が大きく変動する場合には、測定値が不安定
になり、それに伴って測定感度も低くなる。内海に面し
て設置されている原子力発電所の排水がトンネルを通し
て外海に放出される場合等においては、計測対象となる
放射性物質を明らかに排出していない状態においても、
周囲のバックグランド値に比べて外海への放水口から取
水したサンプル水の測定値が不安定であり、且つ周囲の
バッククランド値より高くなることがあり、このような
状況について、この発明の発明者らが調査した結果、こ
の測定値の不安定さ及び上昇は、トンネル内で湧き出す
湧水が排水中に混入してくることに起因していることを
突き止めた。すなわち、このような湧水には天然の放射
性核種であるラドン及びその娘核種(以下ではラドン等
という)が含まれており、湧水量が一定であっても、排
水量が変動すること等によってラドン等の含有率が変動
し、ラドン等が含まれることで、ラドン等が存在しない
場合のバックグランド値に比べて測定値が高くなり、ラ
ドン等の含有率の変動で測定値が変動する、のである。
当然のことながら、湧水量も変動するので、この変動も
測定値を変動させる。
【0005】なお、参考までに記すと、天然放射性核種
のウラン系列に属するラドンは 222Rnであって、その大
部分がたどる壊変過程は、まず、3.82日の半減期でα壊
変して 218Poになり、3.10分の半減期でα壊変して 214
Pbになり、26.8分の半減期でβ壊変して 214Biになり、
19.9分の半減期でβ壊変して 214Poになり、 164μ秒の
半減期でα壊変して半減期が約22年の 210Pbになる。こ
の壊変系列の中の3回のα壊変によるα線は、その飛程
が非常に短いので放射線検出器5に到達することがな
く、検出されない。この壊変系列の中の2回のβ壊変に
よるβ線も、α線と同様に放射線検出器5に検出されな
いが、β壊変に伴って放射されるγ線が放射線検出器5
に到達して検出され、上記のような測定値の増加及び変
動を引き起こす。したがって、放射線検出器5が検出し
ているのは、厳密には気体であるラドン( 222Rn)が放
射するα線ではなくて、その娘核種である 214Pb及び
214Biから放射されるγ線である。ウラン系列以外のラ
ドンの場合においても全く同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】水モニタとしては、上
記のトンネル内湧水等のようなラドンを含む水が混入す
ることによって高くなったり変動したりする測定値はバ
ックグランド値に相当するけれども、バックグランド値
が不安定であることは、測定の安定性を悪くし、測定感
度を低下させる。したがって、サンプル水中のラドンの
含有率を下げれば、水モニタの安定性が良くなり感度が
高くなる。この発明の課題は、本来はもっと安定なバッ
クグランド値を示すべき状態を不安定にしているサンプ
ル水中のラドン含有率を低減させて、安定性が良く測定
感度が高い水モニタを実現させる水モニタのラドン低減
装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、原子
力発電所等から放出される排水の放水口で取水されたサ
ンプル水から放射される放射線を測定・監視する水モニ
タのサンプル水取水経路の途中に組み込まれ、サンプル
水中に含まれるラドンの含有率を低減させるための水モ
ニタのラドン低減装置であって、サンプル水を間欠的に
導入されて、導入されたサンプル水を滞留させ、且つ滞
留させたサンプル水を放射線測定部へ供給する滞留容器
と、この滞留容器の内部下端に配置され、滞留容器内の
サンプル水に気泡を送り込む気泡発生手段と、を備えて
いる。
【0008】気泡発生手段が滞留容器内のサンプル水に
気泡を送り込むので、サンプル水中に含まれている気体
のラドンが気泡中に取り込まれ、サンプル水中のラドン
含有率が低減する。しかも、滞留させたサンプル水に気
泡を送り込むのが、ラドンを最も効率よく低減させる。
請求項2の発明は、原子力発電所等から放出される排水
の放水口で取水されたサンプル水から放射される放射線
を測定・監視する水モニタのサンプル水取水経路の途中
に組み込まれ、サンプル水中に含まれるラドンの含有率
を低減させるための水モニタのラドン低減装置であっ
て、サンプル水を連続的に導入されて一時的に滞留さ
せ、且つ滞留させたサンプル水を放射線測定部へ供給す
る滞留容器と、滞留容器へ導入されるサンプル水の流量
を調節する流量調節手段と、前記滞留容器の内部下端に
配置され、滞留容器中のサンプル水に気泡を送り込む気
泡発生手段と、を備えている。
【0009】この発明も、請求項1の発明と同様に、気
泡発生手段が滞留容器内のサンプル水に気泡を送り込む
ので、サンプル水中に含まれている気体のラドンが気泡
中に取り込まれ、サンプル水中のラドン含有率が低減す
る。サンプル水を連続的に導入すると、常にラドンを供
給することになるので、滞留容器内に滞留するサンプル
水の容積と供給されるサンプル水の流量との比率によっ
て低減できるラドン含有率の下限が制限されるが、連続
的にサンプリング水を測定・監視することが可能とな
る。
【0010】請求項3の発明は、前記気泡発生手段がバ
ブラーである。バブラは最も一般的且つ実用的な気泡発
生手段であって、この発明の目的に最も適している。請
求項4の発明は、前記気泡発生手段が空気のジェット噴
射機構である。空気のジェット噴射機構も、この発明の
発明者の実験結果によれば、バブラと同等にラドンの含
有率を低減させる。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明による水モニタのラドン
低減装置は、サンプル水に気泡を送り込むことによって
サンプル水中に存在するラドンを気泡中に取り込んで効
率良く大気中に排出し、サンプル水中のラドン含有率を
低減させるものである。以下に、この発明による水モニ
タのラドン低減装置の実施の形態について実施例を用い
て更に詳しく説明する。
【0012】なお、従来技術と同じ機能の部分には同じ
符号を付ける。 〔第1の実施例〕図1は、第1の実施例(ラドン低減装
置6)の構成を示す概念図である。この実施例は、図6
に示した従来の水モニタのタンク2に置き換えられて使
用されるものであり、滞留容器61と気泡発生手段として
のバブラ62とで構成されている。滞留容器61は、サンプ
ル水導入ポンプ1から送り込まれてくるサンプル水を導
入されて滞留させ、所定時間のバブリング処理をサンプ
ル水に施した後で、そのサンプル水を送水ポンプ3等に
よって水サンプラ4へ供給する。バブラ62は当然のこと
ながら滞留容器61の内部の底面上に設置されている。
【0013】この実施例において、サンプル水として湧
水を用い、滞留容器61に滞留させるサンプル水を36Lと
し、バブラ62に送る空気量を毎分30Lとして、バブリン
グ時間によって放射線検出器に検出される計数値がどの
ように変化するを測定した。その測定結果を図示したも
のが図5の曲線B(溜置きバブリング)である。なお、
比較のために、バブリングをしなかった場合(自然減
衰)の測定結果を曲線Aとして示した。図5において
は、横軸がバブリング開始または放置開始からの経過時
間であり、縦軸が計数値である。
【0014】図5に示した測定結果から明らかなよう
に、バブリングによってラドンを低減させる効果が大幅
に促進されている。曲線Bの場合には、バックグランド
(約7cps )を差し引いた計数値が、約40分毎に半減し
ている。図3は、運転時の滞留容器61a 内の状態を示す
概念断面図である。図1の滞留容器61は、図3の滞留容
器61a と異なり、サンプル水導入部が上部に取り付けら
れているが、図1の滞留容器61においても図3と同様の
状態で運転される。いずれの場合においても、バブラ62
から発生した多数の細かい気泡63が、サンプル水内を通
過してサンプル水中に存在するラドンを取り込んで大気
中に放出しサンプル水中のラドンを低減させる。
【0015】なお、曲線Aにおいても計数値が2〜3時
間で半減しているが、「従来の技術」の項で説明したよ
うに、気体の 222Rnの半減期は3.82日であるから、この
半減期よりはるかに速くラドンが低減しており、バブリ
ングをしなくてもサンプル水の表面からラドンが空気中
に放出されていることが分かる。したがって、サンプル
水が空気に接触する面積を大きくすればするほどラドン
を低減させる効率が上がるものと考えられる。
【0016】〔第2の実施例〕図2は、第2の実施例
(ラドン低減装置6a)の構成を示す概念図である。この
実施例も、図6に示した従来の水モニタのタンク2に置
き換えられて使用されるものであり、その構成は、第1
の実施例の構成である滞留容器61及びバブラ62に、流量
調節手段としての流量調節器65が滞留容器61のサンプル
水導入側に追加された構成である。サンプル水導入ポン
プ1から送り込まれてくるサンプル水は、流量調節器65
によって所定の流量に調節されて滞留容器61に導入さ
れ、滞留容器61内でバブラ62が発生する気泡でバブリン
グ処理されて、後段の送水ポンプ3等で水サンプラ4へ
供給される。サンプル水は連続して通水される。
【0017】この実施例の場合には、滞留容器61に導入
されたサンプル水が滞留容器61内に所定時間の間は滞留
した後で水サンプラ4へ送水されることが必要であるか
ら、導入されるサンプル水の流量が送水ポンプ3で水サ
ンプラ4へ供給されるサンプル水の流量より幾分多めに
設定されており、余分のサンプル水はオーバーフローラ
インへ排出される。
【0018】この実施例において、サンプル水として湧
水を用い、滞留容器61内に滞留できるサンプル水の容積
を36L及び 108Lの2種類とし、流量調節器65の流量設
定を毎分 1.2Lとし、バブラ62に送る空気量を毎分30L
として、バブリング時間によって放射線検出器に検出さ
れる計数値がどのように変化するを測定した。その測定
結果を図示したものが図5の曲線C及びD(通水バブリ
ング)である。曲線Cはサンプル水の滞留容積が36Lの
場合であり、曲線Dはサンプル水の滞留容積が108Lの
場合である。図において、横軸がバブリング開始からの
経過時間であり、縦軸が計数値である。
【0019】曲線Cの場合は、50cps 近傍で飽和する傾
向を示している。これは、滞留容器61内に滞留できるサ
ンプル水の容積が36Lであり、送り込まれるサンプル水
が毎分 1.2Lであることから、滞留容器61に導入された
サンプル水は平均30分のバブリングで滞留容器61から送
り出されることによると推測される。一方、曲線Dの場
合には、曲線Bより緩やかながら曲線Cよりずっと低い
レベルまで低減していく傾向を示している。曲線Cと同
様に考えれば、滞留容器61内に滞留できるサンプル水の
容積が 108Lであるので、サンプル水が滞留容器61内に
滞留できる平均時間が3倍の90分となって、バブリング
の効果が大きくなり、曲線Cよりずっと低い90分のバブ
リングに相当するレベルまで低減していくものと推測さ
れる。また、曲線Dの低減傾向が緩やかなのは、サンプ
ル水の容量 108Lに比べてバブラ62に送る空気量が毎分
30Lと相対的に少ないためであると推測される。したが
って、バブラ62に送る空気量を多くすれば、曲線Bの低
減傾向に近づくであろう。
【0020】この実施例の場合には、滞留容器61及びバ
ブラ62のセットを増設して直列に接続すれば、増設分だ
けバブリング時間を延長したのと同じ効果を得ることが
できる。なお、この実施例では連続的にサンプル水を供
給するので、サンプル水の出口を滞留容器の上部のオー
バーフローラインの少し下の位置に設けることも有効で
ある。
【0021】〔第3の実施例〕図4は、第3の実施例
(ラドン低減装置6b)の構成及び運転時の状態を示す概
念斜視図である。この実施例は、気泡発生手段として空
気のジェット噴射機構(図4ではジェット噴射ノズル)
64を備えている。このジェット噴射機構64は、滞留容器
61b の下部の壁面を貫通して水平方向で斜め向きに取り
付けられている。斜め向きに取り付けるのは、噴射した
空気のジェットを、図4に示したように渦巻き状に回転
させて上昇させるためである。したがって、ジェット噴
射機構64を壁面に垂直に取り付け、その噴出部に空気ジ
ェットの方向を変えさせるガイドを設けることもでき
る。
【0022】この実施例において、サンプル水として湧
水を用い、滞留容器61に滞留させるサンプル水を36Lと
し、ジェット噴射機構64に送る空気量を毎分30Lとし
て、ジェット噴射時間によって放射線検出器に検出され
る計数値がどのように変化するを測定したところ、図5
の曲線Bと非常に近い測定結果を得た。すなわち、バブ
ラ方式でもジェット噴射方式でも、同じ容量の滞留容器
を使って、同じ空気量を送り込む場合には、そのラドン
低減効果は同等である、と言える。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、気泡発生手段
が滞留容器内のサンプル水に気泡を送り込むので、サン
プル水中に含まれている気体のラドンが気泡中に取り込
まれ、サンプル水中のラドン含有率が低減する。滞留さ
せたサンプル水に気泡を送り込むのが、ラドンの含有率
を最も効率よく低減させる。したがって、この発明によ
れば、サンプル水中のラドンを最も効率よく低減させる
ことができて、安定性が良く測定感度が高い水モニタを
実現させる水モニタのラドン低減装置を提供することが
できる。
【0024】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様に、気泡発生手段が滞留容器に連続的に導入され
るサンプル水に気泡を送り込むので、サンプル水中に含
まれている気体のラドンが気泡中に取り込まれ、サンプ
ル水中のラドン含有率が低減する。サンプル水を連続的
に導入すると、常にラドンを供給することになるので、
滞留容器内に滞留するサンプル水の容積と供給されるサ
ンプル水の流量との比率によって低減できるラドン含有
率の下限が制限されるが、連続的にサンプリング水を測
定・監視することが可能となる。したがって、この発明
によれば、ラドン含有率を低減させたサンプル水を連続
的に供給することができるので、連続モニタリングが可
能で、安定性が良く測定感度が高い水モニタを実現させ
る水モニタのラドン低減装置を提供することができる。
【0025】請求項3の発明によれば、気泡発生手段と
してバブラーを用いる。バブラは最も一般的且つ実用的
な気泡発生手段であって、この発明の目的に最も適して
いる。請求項4の発明によれば、気泡発生手段として空
気のジェット噴射機構を用いる。空気のジェット噴射機
構も、この発明の発明者の実験結果によれば、バブラと
同等にラドンの含有率を低減させ、この発明の目的に適
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による水モニタのラドン低減装置の第
1の実施例の構成を示す概念図
【図2】第2の実施例の構成を示す概念図
【図3】運転時の滞留容器内の状態を示す概念図
【図4】第3の実施例の構成及び運転時の状態を示す概
念斜視図
【図5】実施例の効果を説明するための計数値の経時変
化を示す線図
【図6】従来技術による水モニタの構成を示す概念図
【符号の説明】
1 サンプル水導入ポンプ 2 タンク 3 送水ポンプ 4 水サンプラ 5 放射線検出器 6, 6a, 6b ラドン低減装置 61, 61a, 61b 滞留容器 62 バブラ 63 気泡 64 ジェット噴射ノズル 65 流量調節器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 光宏 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 2G075 AA01 CA36 DA08 FA18 FC12 FC13 GA21 2G088 EE13 EE21 FF04 HH04 HH07 LL02 LL06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子力発電所等から放出される排水の放水
    口で取水されたサンプル水から放射される放射線を測定
    ・監視する水モニタのサンプル水取水経路の途中に組み
    込まれ、サンプル水中に含まれるラドンの含有率を低減
    させるための水モニタのラドン低減装置であって、 サンプル水を間欠的に導入されて、導入されたサンプル
    水を滞留させ、且つ滞留させたサンプル水を放射線測定
    部へ供給する滞留容器と、 この滞留容器の内部下端に配置され、滞留容器内のサン
    プル水に気泡を送り込む気泡発生手段と、を備えている
    ことを特徴とする水モニタのラドン低減装置。
  2. 【請求項2】原子力発電所等から放出される排水の放水
    口で取水されたサンプル水から放射される放射線を測定
    ・監視する水モニタのサンプル水取水経路の途中に組み
    込まれ、サンプル水中に含まれるラドンの含有率を低減
    させるための水モニタのラドン低減装置であって、 サンプル水を連続的に導入されて一時的に滞留させ、且
    つ滞留させたサンプル水を放射線測定部へ供給する滞留
    容器と、 滞留容器へ導入されるサンプル水の流量を調節する流量
    調節手段と、 前記滞留容器の内部下端に配置され、滞留容器内のサン
    プル水に気泡を送り込む気泡発生手段と、を備えている
    ことを特徴とする水モニタのラドン低減装置。
  3. 【請求項3】前記気泡発生手段がバブラーであることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の水モニタの
    ラドン低減装置。
  4. 【請求項4】前記気泡発生手段が空気のジェット噴射機
    構であることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の水モニタのラドン低減装置。
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