JP2003194892A - 環境試験装置および環境試験装置の汚染検知方法 - Google Patents

環境試験装置および環境試験装置の汚染検知方法

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JP2003194892A
JP2003194892A JP2001394960A JP2001394960A JP2003194892A JP 2003194892 A JP2003194892 A JP 2003194892A JP 2001394960 A JP2001394960 A JP 2001394960A JP 2001394960 A JP2001394960 A JP 2001394960A JP 2003194892 A JP2003194892 A JP 2003194892A
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Koji Yamagami
晃司 山上
Manabu Yamanouchi
学 山之内
Shingo Kawabata
新吾 川畑
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置等の試料の加速試験を行う環境試
験装置の、試料を入れる槽内の汚染を検知する。 【解決手段】 試料2が入れられる湿度槽3には測定子
4が取り付けられる。この測定子4は、傾斜している測
定面4aを備え、この測定面4aには、プラス側の電極
7aとマイナス側の電極7bが間隔を開けて交互に並べ
て配置されている。テスター9は測定子4の出力を受け
て抵抗値を測定するもので、湿度槽3内を所定の雰囲気
とした後、テスター9の出力を監視することで、湿度槽
3内の汚染の有無を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置等の試
料の信頼性を加速試験する環境試験装置およびこの環境
試験装置の汚染検知方法に関する。詳しくは、間隔を開
けて配置される電極を備えた測定子を試料が入れられる
槽内に取り付け、この電極間の抵抗値を測定すること
で、槽内の汚染を検知できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】環境試験装置とは、製品が顧客先で使用
期間中に故障することがないように、十分な寿命である
かどうか加速試験する装置である。加速試験とは、使用
環境の温度および湿度等を通常の動作条件より厳しく設
定して、その条件下での寿命を見積もる試験である。
【0003】このような環境試験装置としては、例えば
高温高湿バイアス(THB:temperature
humidity bias)試験や飽和蒸気加圧試験
(PCT:pressure cooker tes
t)等を行う装置がある。
【0004】なお、高温高湿バイアス試験とは、試料を
約温度85℃、湿度85%程の雰囲気中で通電、約10
00時間程投入し、試料の電気的特性を確認するもので
ある。また、飽和蒸気加圧試験とは、試料を約温度12
1℃、湿度100%および所定の気圧の雰囲気中で約9
6時間投入し、試料の電気的特性を確認するものであ
る。
【0005】このような試験を行うため、環境試験装置
は、試料を入れるチャンバーである湿度槽、この湿度槽
内を加熱および加湿するヒータや水槽等を備える。そし
て、試験を行う際には、試料を入れた湿度槽内が所定の
雰囲気を維持するように湿度槽内の温度および湿度が制
御される。そして、所定の時間が経過すると、試料は湿
度槽から取り出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、環境試験装置に
おいて湿度槽内部の汚染の有無は管理していなかった。
このため、湿度槽を構成する材料が削れる等して湿度槽
内で金属汚染が発生した場合でも、この汚染を検知する
ことはできないという問題があった。そして、このよう
な金属汚染が発生すると、試料である半導体装置のリー
ドの変色等が発生し、正確な試験ができないという問題
があった。
【0007】また、試験で発生した不具合に対して、こ
の不具合が試料に起因するものなのか、環境試験装置に
起因するものなのか判断できないという問題があった。
【0008】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、試料を入れる槽内の汚染を簡単な構成
で検知できるようにした環境試験装置およびこの環境試
験装置の汚染検知方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る環境試験装置は、試料を槽内に収納
し、この槽内を少なくとも加湿して槽内の雰囲気を任意
の環境下として試料の試験を行う環境試験装置におい
て、間隔を開けて配置される一対の電極を有する測定子
を槽内に備えるとともに、この測定子の出力を受け、電
極間の抵抗値を測定する測定手段を備えたものである。
【0010】また、本発明に係る環境試験装置の汚染検
知方法は、試料を収納する槽内の雰囲気を任意の環境下
として試料の試験を行う環境試験装置の汚染検知方法に
おいて、槽内を少なくとも加湿してこの槽内を所定の雰
囲気とした後、槽内に間隔を開けて配置される電極間の
抵抗値を測定して、この測定した抵抗値より槽内の汚染
を検知するものである。
【0011】上述した本発明に係る環境試験装置および
環境試験装置の汚染検知方法では、槽内を所定の雰囲気
として電極に水分を付着させる。槽内が汚染されている
と、金属粉等の汚染物質が水分とともに電極に付着す
る。汚染物質が電極に付着すると、電極間の抵抗値が変
化するので、この抵抗値を確認することで、槽内の汚染
を検知することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
環境試験装置の実施の形態の一例を説明する。すなわ
ち、図1は第1の実施の形態の環境試験装置の説明図
で、図1(a)は環境試験装置の概略構成図、図1
(b)は環境試験装置に組み込まれる測定子の構成を示
す斜視図である。この第1の実施の形態の環境試験装置
1は、試料2が入れられる湿度槽3の内部に測定子4を
設け、湿度槽3内の汚染を検知できるようにしたもので
ある。
【0013】湿度槽3は、試料2を置く棚3a、この湿
度槽3の内部を加熱するための図示しないヒータ、湿度
槽3の内部を加湿するための図示しない水槽およびヒー
タ、外部との環境を遮断する開閉可能な扉等から構成さ
れる。環境試験装置1には、この湿度槽3内の温度およ
び湿度を制御する温度・湿度計5が設けられる。この温
度・湿度計5は、湿度槽3内の温度と湿度を測定し、測
定結果を目視可能に表示するとともに、湿度槽3内の温
度および湿度があらかじめ設定された値を保持するよう
に、図示しないヒータ等を制御する。
【0014】測定子4は湿度槽3内部の例えば底面に取
り付けられる。この測定子4は、図1(b)に示すよう
に基材6と電極7とから構成される。この基材6は例え
ば石英ガラスで構成される。また、電極7は例えば銅線
で構成される。なお、基材6の材質としては、非導電性
の材質であれば石英ガラス以外のガラスや、フッ素樹脂
等でもよい。また電極7の材質としては、導電性の材質
であればステンレスや鉄等でもよく、特に電極7の材質
としてステンレスを用いれば、電極7での錆の発生を防
ぐことができる。
【0015】図2は測定子4の要部構造を示す説明図
で、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)のA
−A線断面図である。電極7は基材6の表面に所定のパ
ターンで配置され、この電極7の設けられる面が測定子
4の測定面4aとなる。電極7はプラス側の電極7aと
マイナス側の電極7bとから構成され、それぞれくし型
のパターンとした電極7aと電極7bを、所定の間隔を
開けて交互に並ぶように対向配置したものである。
【0016】電極7aはここでは4本の電極7a(1)
〜7a(4)が等間隔に平行に並べられ、電極7bは同
じく4本の電極7b(1)〜7b(4)が等間隔に平行
に並べられる。そして、電極7a(1)〜7a(4)お
よび電極7b(1)〜7b(4)は、その延在方向にお
いて重なる部分を設けて測定部7cを形成する。この測
定部7cにおける電極7aと電極7bの間隔Lは、約1
mm〜3mm程度とする。
【0017】電極7aおよび電極7bの表面は基材6の
表面から露出させるが、電極7aおよび電極7bを基材
6に埋設し、電極7aおよび電極7bの表面と基材6の
表面を同一面として、測定面4aに段差ができないよう
にしてある。
【0018】また、電極7aおよび電極7bの表面およ
び基材6の表面にブラスト処理あるいは薬品処理を施し
て、測定面4aを粗面としてある。さらに、測定子4を
図1に示す湿度槽3の内部に取り付けたとき、測定面4
aが水平とならないように測定面4aを傾斜させる。
【0019】測定子4は湿度槽3の内部に例えばネジで
固定することとしてもよいが、図2(b)に示すよう
に、測定子4の底面等に着脱手段としてマグネット4b
を取り付け、このマグネット4bで測定子4を湿度槽3
内に取り付けることとすれば、湿度槽3内における測定
子4の取り付け位置を任意に変更し、かつ、容易に固定
が可能となる。
【0020】電極7aおよび電極7bにはそれぞれリー
ド線8が接続され、このリード線8が図1に示す測定手
段としてのテスター9に接続される。このテスター9は
電気抵抗を測定するもので、ここでは環境試験装置1に
取り付けられる。そして、テスター9で電極7aと電極
7bの間の電気抵抗を測定し、測定結果である抵抗値を
目視可能に表示する。
【0021】環境試験装置1には警報手段としてブザー
10が設けられる。このブザー10は、テスター9で測
定した抵抗値があらかじめ設定された値を下回ると、警
報音を出力するようになっている。なお、警報手段とし
ては音によるものの他に、例えばランプの点滅等により
警報を発生する手段でもよい。
【0022】図3は第1の形態の環境試験装置1におけ
る汚染検査の手順を示すフローチャートで、以下に、本
発明の環境汚染装置の汚染検知方法の実施の形態の一例
を、第1の実施の形態の環境試験装置1の動作として説
明する。まず、試料2を検査する場合の手順を説明する
と、図示しない扉を開け、湿度槽3内の棚3aの上に試
料2を置く。そして、扉が閉められて電源が入れられる
と、温度・湿度計5は湿度槽3内の温度および湿度があ
らかじめ定められた所定の値となるように図示しないヒ
ータ等を制御する。
【0023】そして、湿度槽3内の温度および湿度が所
定値で安定した後、所定の時間が経過すると、図示しな
い扉を開けて湿度槽3内から試料2を取り出す。例え
ば、高温高湿バイアス試験であれば、湿度槽3内を温度
約85℃、湿度約85%の雰囲気として、約1000時
間、試料2を入れておくものである。
【0024】次に、湿度槽3内の汚染の有無を検査する
場合の手順を説明する。まず、湿度槽3の電源を入れ、
湿度槽3内の温度および湿度が安定するのを待つ。温度
・湿度計5は、湿度槽3の電源が入れられると、湿度槽
3内の温度および湿度があらかじめ定められた所定の値
となるように図示しないヒータ等を制御する(ステップ
1)。
【0025】このように、湿度槽3内を加温および加湿
することで、測定子4は水蒸気雰囲気中で使用されるこ
とになる。これにより、湿度槽3内の水分が測定子4の
測定面4aに付着するが、測定面4aが鏡面、あるいは
これに近い表面状態であると、測定面4aに付着した水
分は水滴となりやすい。そして、測定面4aが水平であ
ると水滴が溜まってしまう。
【0026】これに対して、測定面4aを粗面とする
と、測定面4aに付着した水分は膜状となり、水滴には
なりにくい。また、測定面4aを傾斜させることで、水
滴が測定面4aに溜まらないようにする。
【0027】さらに、測定面4aに段差があると、段差
の低い部分に水滴が溜まる。このため、電極7aおよび
電極7bの表面と基材6の表面を同一面とすることで、
測定面4aに段差ができないようにする。これにより、
湿度槽3内の温度および湿度が安定すると、湿度槽3内
の水分は測定面4aの全面に亘り膜状に付着する。
【0028】湿度槽3内の温度および湿度が安定した
ら、テスター9に表示出力される抵抗値を確認する(ス
テップ2)。上述したように、湿度槽3内の温度および
湿度が安定すると、湿度槽3内の水分が測定面4aの全
面に亘り膜状に付着するが、湿度槽3内が金属粉等で汚
染されていると、この金属粉等が水蒸気に混じり測定子
4の測定面4aに付着する。測定面4aに金属粉等が付
着すると、電極7aと電極7bとの間の抵抗値が変化
し、この抵抗値の変化がテスター9に現れることにな
る。
【0029】そして、テスター9に表示される抵抗値が
あらかじめ定められた通常値より低い洗浄目安値を示す
場合は(ステップ3)、湿度槽3内が汚染されていると
判断し、湿度槽3内のクリーニングを行う(ステップ
4)。なお、テスター9に表示される抵抗値が洗浄目安
値に到達していない場合は、そのまま検査を終了する。
【0030】ここで、抵抗値の通常値は、クリーニング
直後に湿度槽3内の雰囲気を所定温度および所定湿度と
して、測定子4により抵抗値を測定して得た値とする。
また、洗浄目安値は、クリーニング直後と何回かのラン
ニング後にそれぞれ湿度槽3内の雰囲気を所定温度およ
び所定湿度として測定した抵抗値、および湿度槽3内の
状態等を加味して決める。
【0031】抵抗値の一例としては、上述したように電
極7aと電極7bの間隔Lを約1mm〜3mm程度とし
た場合、抵抗値の通常値は約240kΩ〜270kΩ程
度である。これに対して、湿度槽3内が汚染されている
場合の測定結果は、約140kΩ〜165kΩ程度とな
る。これら抵抗値等に基づいて洗浄目安値を決める。
【0032】なお、図1に示すように、環境試験装置1
にブザー10を設けた場合、テスター9で測定した抵抗
値が洗浄目安値を下回ると、このブザー10から警報音
を出力させるように設定できる。このような設定として
おけば、抵抗値を読むことなく、湿度槽3内の汚染の有
無を確認できる。
【0033】上述した測定子4は、図2で説明したよう
に電極7aと電極7bをそれぞれくし型のパターンとし
て対向配置し、電極7a(1)〜電極7a(4)と電極
7b(1)〜電極7b(4)の間に所定の長さを持つ測
定部7cがそれぞれ形成されるようにした。これによ
り、測定子4を大きくすることなく、電極7aと電極7
bの露出している部分の表面積を多くでき、かつ、電極
7aと電極7bが対向している部分、すなわち測定部7
cの長さを長くできるので、測定面4aに水分が付着し
た際、金属粉等の汚染物質が混じっていると、抵抗値の
変化が大きくなり、汚染の有無の検知を容易にできるよ
うになる。
【0034】図4は第2の実施の形態の環境試験装置の
概略構成を示す説明図である。この第2の実施の形態の
環境試験装置11は、測定子4を他の装置と兼用できる
ようにしたものである。
【0035】湿度槽3は、試料2を置く棚3a、この湿
度槽3の内部を加熱するための図示しないヒータ、湿度
槽3の内部を加湿するための図示しない水槽およびヒー
タ、外部との環境を遮断する開閉可能な扉等から構成さ
れる。環境試験装置11には、この湿度槽3内の温度お
よび湿度を制御する温度・湿度計5が設けられる。この
温度・湿度計5は、湿度槽3内の温度と湿度を測定し、
測定結果を目視可能に表示するとともに、湿度槽3内の
温度および湿度があらかじめ設定された値を保持するよ
うに、図示しないヒータ等を制御する。
【0036】さて、湿度槽3には、温度計等を追加でき
るように予備穴3bが設けられている。第2の実施の形
態の環境試験装置11は、この予備穴3bを利用して測
定子4を取り付ける。測定子4の構成は図1(b)およ
び図2で説明したものと同じであり、図1(b)および
図2に示すように、測定子4は非導電性の材質からなる
基材6と導電性の材質からなる電極7とから構成され、
くし型のパターンとした電極7aと電極7bを、所定の
間隔を開けて交互に並ぶように対向配置したものであ
る。そして、基材6の表面から露出している電極7aお
よび電極7bの表面とこの基材6の表面を同一面とし
て、測定面4aに段差ができないようにしてある。
【0037】また、電極7aおよび電極7bの表面およ
び基材6の表面にブラスト処理あるいは薬品処理を施し
て、測定面4aを粗面としてある。さらに、測定子4を
図4に示す湿度槽3の内部に取り付けたとき、測定面4
aが水平とならないように測定面4aを傾斜させる。
【0038】また、湿度槽3内に測定子4を着脱自在と
するため、測定子4の底面等に着脱手段としてマグネッ
ト4bを設ける。
【0039】電極7aおよび電極7bにはそれぞれリー
ド線8が接続され、このリード線8が図4に示す予備穴
3bを通して環境試験装置11の外部に引き出される。
そして、このリード線8が測定手段としてのテスター1
2に接続される。このテスター12は電気抵抗を測定す
るもので、ここでは可搬型のテスター12を用いる。そ
して、テスター12で電極7aと電極7bの間の電気抵
抗を測定し、測定結果である抵抗値を目視可能に表示す
る。
【0040】以下に第2の実施の形態の環境試験装置1
1の動作を説明する。なお、この第2の実施の形態の環
境試験装置11において、試料2を検査する場合の手順
は第1の実施の形態の環境試験装置1と同様であるの
で、ここでは説明を省略する。
【0041】次に、第2の実施の環境試験装置11にお
いて湿度槽3内の汚染の有無を検査する場合の手順を説
明する。まず、検査しようとする環境試験装置11の湿
度槽3内の所望の位置、例えば湿度槽3の底面に測定子
4をマグネット4bにより取り付ける。
【0042】リード線8は予備穴3を通して湿度槽3内
から環境試験装置11の外部へ引き出す。そして、この
リード線8をテスター12に接続する。以降、第1の実
施の形態と同様の手順で、湿度槽3の電源を入れ、湿度
槽3内の温度および湿度が安定するのを待つ。
【0043】湿度槽3内の温度および湿度が安定する
と、湿度槽3内の水分は測定子4の測定面4aの全面に
亘り膜状に付着する。そして、湿度槽3内の温度および
湿度が安定した後、テスター12に表示される抵抗値を
読み、この抵抗値があらかじめ定められた通常値より低
い洗浄目安値を示す場合は、湿度槽3内が汚染されてい
ると判断し、湿度槽3内のクリーニングを行う。
【0044】この第2の実施の形態の環境試験装置11
は、湿度槽3内の汚染の有無を検査するときだけ測定子
4を取り付けるので、測定子4およびテスター12を他
の設備と共用できる。よって、個々の環境試験装置11
に測定子4およびテスター12を備えなくて済むことか
ら、コストを削減することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、試料を
槽内に収納し、この槽内を少なくとも加湿して槽内の雰
囲気を任意の環境下として試料の試験を行う環境試験装
置において、間隔を開けて配置される一対の電極を有す
る測定子を槽内に備えたものである。
【0046】そして、測定子の出力から抵抗値を測定す
ることで、槽内の汚染を検知でき、抵抗値で汚染を検知
するので、肉眼では気づかないような汚染も検知でき
る。このように、抵抗を測定するための電極と抵抗を測
定する装置で汚染を検知するので、安価な装置を利用し
て槽内の汚染を検知でき、汚染を除去して試験を行え
ば、高精度な試験が実施できる。
【0047】すなわち、槽内が汚染された状態で試料の
試験が行われることを防ぐことができるので、試料であ
る半導体装置のリードの変色等、槽内の汚染に起因する
試料の状態の変化の発生を防ぐことができ、高精度の試
験を実施できる。
【0048】また、試験で不具合が発生した場合、槽内
の汚染の有無を検知すれば、試験の不具合が試料に起因
するものか、槽内の汚染という試験装置側に起因するも
のなのかを判断できる。
【0049】さらに、環境試験装置の槽内が汚染されて
いる場合、槽内に純水を供給する純水製造装置や配管等
の不具合が槽内の汚染の一因と考えられるので、環境試
験装置の槽内の汚染を検知することで、他の関連する設
備の不具合を早期に発見できる。
【0050】また、複数の環境試験装置を使用している
場合、それぞれの環境試験装置の槽内の汚染の有無を検
知して、汚染がない状態としておけば、各試験装置間で
槽内の汚染に起因する試験結果のばらつきを無くすこと
ができ、高精度の試験が実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の環境試験装置の説明図であ
る。
【図2】測定子の要部構造を示す説明図である。
【図3】第1の実施の形態の環境試験装置における汚染
検査の手順を示すフローチャートである。
【図4】第2の実施の形態の環境試験装置の概略構成を
示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・環境試験装置、2・・・試料、3・・・湿度
槽、3a・・・棚、3b・・・予備穴、4・・・測定
子、4a・・・測定面、5・・・温度・湿度計、6・・
・基材、7a・・・電極、7b・・・電極、7c・・・
測定部、8・・・リード線、9・・・テスター、10・
・・ブザー、11・・・環境試験装置、12・・・テス
ター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川畑 新吾 福岡県福岡市早良区百道浜2丁目3番2号 ソニーセミコンダクタ九州株式会社内 Fターム(参考) 2G003 AA00 AB06 AC01 AC03 AC05 AD00 AD02 AH06 AH10 2G050 BA06 CA01 EA02 EC01 2G060 AA01 AE08 AE09 AF07 AG08 AG10 HC07 HC10 2G132 AA00 AB13 AB15 AD03 AL00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料を槽内に収納し、この槽内を少なく
    とも加湿して前記槽内の雰囲気を任意の環境下として前
    記試料の試験を行う環境試験装置において、 間隔を開けて配置される一対の電極を有する測定子を前
    記槽内に備えるとともに、 前記測定子の出力を受け、前記電極間の抵抗値を測定す
    る測定手段を備えたことを特徴とする環境試験装置。
  2. 【請求項2】 前記測定手段は、前記測定した抵抗値を
    目視可能に表示することを特徴とする請求項1記載の環
    境試験装置。
  3. 【請求項3】 前記測定手段で測定した抵抗値が前記槽
    内が汚染されていることを示す値となると、警報を発生
    する警報手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    環境試験装置。
  4. 【請求項4】 前記測定子を前記槽内に着脱自在とする
    着脱手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の環境
    試験装置。
  5. 【請求項5】 前記測定子は、非導電性の基材の表面に
    前記電極を配置してなり、かつ傾斜している測定面を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の環境試験装置。
  6. 【請求項6】 前記測定面を構成する前記電極の表面お
    よび前記基材の表面を粗面としたことを特徴とする請求
    項5記載の環境試験装置。
  7. 【請求項7】 前記測定面は、前記基材の表面に前記電
    極をその表面を露出させて埋設し、前記電極の表面と前
    記基材の表面を同一面としたことを特徴とする請求項5
    記載の環境試験装置。
  8. 【請求項8】 試料を収納する槽内の雰囲気を任意の環
    境下として前記試料の試験を行う環境試験装置の汚染検
    知方法において、 前記槽内を少なくとも加湿して該槽内を所定の雰囲気と
    した後、 前記槽内に間隔を開けて配置される電極間の抵抗値を測
    定して、この測定した抵抗値より前記槽内の汚染を検知
    することを特徴とする環境試験装置の汚染検知方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011080849A (ja) * 2009-10-07 2011-04-21 Suga Test Instruments Co Ltd 測温抵抗体洗浄装置を設けた腐食試験機
CN109459375A (zh) * 2018-12-03 2019-03-12 安徽神剑新材料股份有限公司 一种用于老化试验的光泽测量系统及其控制方法
JP2020091140A (ja) * 2018-12-04 2020-06-11 エスペック株式会社 環境試験装置及びその運転方法

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