JP2003194311A - 加圧溶接用バーナ - Google Patents

加圧溶接用バーナ

Info

Publication number
JP2003194311A
JP2003194311A JP2001396327A JP2001396327A JP2003194311A JP 2003194311 A JP2003194311 A JP 2003194311A JP 2001396327 A JP2001396327 A JP 2001396327A JP 2001396327 A JP2001396327 A JP 2001396327A JP 2003194311 A JP2003194311 A JP 2003194311A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
burner
crater
pipe
screwed
mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001396327A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Tokutake
利洋 徳武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKUTAKE SEISAKUSHO KK
Tokutake Seisakusho KK
Original Assignee
TOKUTAKE SEISAKUSHO KK
Tokutake Seisakusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOKUTAKE SEISAKUSHO KK, Tokutake Seisakusho KK filed Critical TOKUTAKE SEISAKUSHO KK
Priority to JP2001396327A priority Critical patent/JP2003194311A/ja
Publication of JP2003194311A publication Critical patent/JP2003194311A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gas Burners (AREA)
  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストの低減を図ると共に火口の取替え
を可能とし、しかも安全に使用可能な加圧溶接用バーナ
を提供する。 【解決手段】 燃焼用ガスを給気可能に形成されたバー
ナ本体2と、燃焼用ガスを噴射可能な噴射口が形成され
てバーナ本体2に取り付けられる複数の火口20とを備
えている加圧溶接用バーナ1であって、バーナ本体2に
は、複数の火口20,20・・をそれぞれ取り付けるた
めの複数のねじ孔16a,16a・・が形成され、火口
20には、ねじ孔16aに火口20を螺着可能なねじ山
がその基端部の外周に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼用ガスを給気
可能に形成されたバーナ本体と、燃焼用ガスを噴射可能
な噴射口が形成されてバーナ本体に取り付けられる複数
の火口とを備えた加圧溶接用バーナに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の加圧溶接用バーナとして、図5
に示す加圧溶接用バーナ(以下「バーナ」ともいう)3
1が従来から知られている。このバーナ31は、図外の
ガスボンベから送気された燃焼用ガスを溶接対象物の周
囲に噴射して燃焼させることで溶接対象物を加熱するた
めのバーナであって、配管接続部33、連結部34およ
び一対の火口取付管35,35を有するバーナ本体32
と、燃焼用ガスを噴射可能に形成されて火口取付管35
に取り付けられた複数の火口40,40・・とを備えて
いる。配管接続部33は、ガス供給用の配管(図示せ
ず)を接続可能に構成されてその一端部が連結部34に
接合されている。連結部34は、配管接続部33を介し
て給気された燃焼用ガスを火口取付管35,35の双方
に分流するためのものであって、配管接続部33が接合
された分岐管34aと、一端が分岐管34aに接合され
て他端が火口取付管35に接合された連結管34b,3
4bとを備えている。火口取付管35は、連結部34に
よって分流された燃焼用ガスを火口40,40・・に供
給可能に構成され、溶接対象物の外形に応じて例えば円
弧状に湾曲させられた取付管本体36と、取付管本体3
6の先端部に装着されてその開口部位を閉塞する蓋37
とを備えている。この場合、取付管本体36には、火口
40,40・・を植設するための火口取付孔36a,3
6a・・が形成されている。一方、火口40は、火口取
付孔36aに挿入可能な円筒状に形成され、その中心部
には、火口取付管35を介して給気された燃焼用ガスを
噴射するための噴射口40aが形成されて構成されてい
る。
【0003】このバーナ31を製造する際には、最初
に、バーナ本体32を組み立てる。このバーナ本体32
の組立てに際しては、まず、分岐管34aに連結管34
b,34bを接合することにより、連結部34を組み立
てる。この際には、分岐管34aの両端部に形成されて
いる連結管挿入用孔に連結管34b,34bをそれぞれ
挿入し、この状態で連結管挿入用孔の口縁部と連結管3
4b,34bの外周部との当接部位をろう付けすること
により、分岐管34aに両連結管34b,34bをそれ
ぞれ固定する。次に、連結部34に配管接続部33を接
合する。この際には、分岐管34aの中央部に形成され
ている接続部挿入用孔に配管接続部33を挿入し、この
状態で接続部挿入用孔の口縁部と配管接続部33の外周
部との当接部位をろう付けすることにより、分岐管34
a(連結部34)に配管接続部33を固定する。次い
で、取付管本体36に蓋37を装着することにより、火
口取付管35を組み立てる。この際には、取付管本体3
6の先端部に蓋37を挿入した状態で取付管本体36と
蓋37との当接部位をろう付けすることにより、取付管
本体36に蓋37を固定する。続いて、連結部34に火
口取付管35,35をそれぞれ接合する。この際には、
連結部34の連結管34b,34bの先端に火口取付管
35の取付管本体36,36の基端部をそれぞれ連結し
た後に、その連結部位をろう付けすることによって両者
を固定する。これにより、バーナ本体32が完成する。
次に、完成したバーナ本体32に火口40,40・・を
それぞれ取り付ける。この際には、取付管本体36に形
成されている火口取付孔36a,36a・・に火口4
0,40・・の各々の基端部を挿入し、この状態で火口
40の外周部と火口取付孔36aの口縁部との当接部位
をろう付けする。これにより、バーナ本体32に火口4
0,40・・が固定されてバーナ31が完成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のバー
ナ31には、以下の問題点がある。すなわち、このバー
ナ31では、バーナ本体32に対して複数の火口40,
40・・をろう付けによって固定している。この場合、
1つのバーナ31を製造するには、例えば20個程度の
火口40,40・・をバーナ本体32に取り付ける必要
がある。このため、煩雑なろう付け作業を複数回に亘っ
て行わなくてはならず、この火口40の取付け作業に起
因して製造コストが高騰しているという問題点がある。
また、ろう付けによって固定されている火口40,40
・・をバーナ本体32から取り外す作業は非常に煩雑で
あり、しかも長時間を要する。したがって、例えば、長
期に亘る使用によって摩耗した火口40を新しい火口4
0に取り替えたり、取り付けられている火口40,40
・・に代えて形状の異なる火口(他の燃焼用ガスに対応
した火口)を取り付けるのは、その作業コスト的に割に
合わないこととなる。このため、例えば火口40が摩耗
したときには、バーナ本体32が引き続き使用できる状
態であるにも拘わらず、そのバーナ本体32を含むバー
ナ31全体を破棄しているという現状がある。さらに、
このバーナ31では、溶接対象物を加熱する際に高温に
加熱される火口40がろう付けによって取付管本体36
に固定されている。このため、例えば使用者がバーナ3
1の使用方法を誤った場合に、火口40の周囲が過度に
加熱され、火口40と取付管本体36とを固定している
ろう材が溶融することがある。かかる場合には、燃焼用
ガスの給気圧によって火口40が取付管本体36から外
れてしまうという問題がある。
【0005】また、従来のバーナ31では、配管接続部
33と分岐管34aとの接合部位、分岐管34aと連結
管34b,34bとの接合部位、連結管34bと取付管
本体36との接合部位、および取付管本体36と蓋37
との接合部位の各接合部位についても、それぞれろう付
けによって固定している。このため、前述した取付管本
体36に対する火口40の取り付けと同様にして、ろう
付け作業が非常に煩雑であると共に、過度に加熱される
ことに起因して各接合部位が外れてしまうおそれがある
という問題点が存在する。
【0006】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、製造コストの低減を図ると共に火口の取替
えを可能とし、しかも安全に使用可能な加圧溶接用バー
ナを提供することを主目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の加圧溶接用バーナは、燃焼用ガスを給気可
能に形成されたバーナ本体と、前記燃焼用ガスを噴射可
能な噴射口が形成されて前記バーナ本体に取り付けられ
る複数の火口とを備えている加圧溶接用バーナであっ
て、前記バーナ本体には、前記複数の火口をそれぞれ取
り付けるための複数のねじ孔が形成され、前記火口に
は、前記ねじ孔に当該火口を螺着可能なねじ山がその基
端部の外周に形成されている。
【0008】請求項2記載の加圧溶接用バーナは、請求
項1記載の加圧溶接用バーナにおいて、前記火口は、前
記燃焼用ガスを通気可能な通気孔が形成されると共にそ
の外周に前記ねじ山が形成されて前記基端部として前記
バーナ本体に螺着される円筒状のベース部と、前記噴射
口が形成されて前記ベース部に取り外し可能に装着され
る火口本体とを備えている。
【0009】請求項3記載の加圧溶接用バーナは、請求
項2記載の加圧溶接用バーナにおいて、前記火口本体
は、前記噴射口が形成されて前記ベース部に連結される
ノズルと、前記ベース部に螺着可能に形成されたカバー
部材とを備えて構成され、前記ベース部は、前記カバー
部材を螺着可能なねじ山が形成されて構成され、前記ノ
ズルは、前記ベース部に連結された状態で当該ベース部
に螺着された前記カバー部材によって当該ベース部に固
定される。
【0010】請求項4記載の加圧溶接用バーナは、請求
項1から3のいずれかに記載の加圧溶接用バーナにおい
て、前記バーナ本体は、前記複数のねじ孔が形成される
と共にその先端部が閉塞されて対向配置される一対の火
口取付管と、当該一対の火口取付管における各々の基端
部を連結して当該一対の火口取付管に前記燃焼用ガスを
それぞれ給気する連結部とを備え、前記連結部は、前記
火口取付管の前記基端部を螺着可能に構成されている。
【0011】請求項5記載の加圧溶接用バーナは、請求
項4記載の加圧溶接用バーナにおいて、前記火口取付管
は、前記複数のねじ孔が形成された筒状部材と、当該筒
状部材の先端部に取り付けられて当該先端部を閉塞する
蓋部材とを備え、前記筒状部材は、前記蓋部材を螺着可
能に構成されている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る加圧溶接用バーナの好適な実施の形態について
説明する。
【0013】最初に、加圧溶接用バーナ(以下「バー
ナ」ともいう)1の構成について、図面を参照して説明
する。
【0014】バーナ1は、圧接によって溶接する鉄骨
(例えばレール等)などの溶接対象物を加熱するための
いわゆる圧接用バーナであって、図1に示すように、バ
ーナ本体2および複数の火口20,20・・を備え、全
体として金属で形成されている。バーナ本体2は、配管
接続部3、連結部4および一対の火口取付管5,5が一
体的に組み立てられて構成されている。配管接続部3
は、ガス供給用の配管(図示せず)を接続可能に構成さ
れると共に、連結部4にねじ込み(螺着)可能なねじ山
3aがその一端部の周面に形成されている。
【0015】連結部4は、配管接続部3を介して給気さ
れた燃焼用ガスを火口取付管5,5の双方に分流するた
めのものであって、分岐管11および一対の連結管1
2,12がコ字状に接合されて構成されている。この場
合、分岐管11は、一例として、その両端部が閉塞され
た角パイプで構成されている。この分岐管11には、配
管接続部3をねじ込み可能なねじ孔11aが中央部に形
成されると共に、火口取付管5,5をねじ込み可能なね
じ孔11b,11bが両端部に形成されている。また、
連結管12は、一例として、丸パイプで構成されてい
る。この連結管12の下端部における周面には、連結管
12を分岐管11のねじ孔11bにねじ込み可能なねじ
山12aが形成されると共に、上端部には、火口取付管
5をねじ込み可能なねじ孔12bが形成されている。こ
の場合、この連結管12は、後述するように分岐管11
に螺着された状態で、固定用ピン13によって回り止め
される。
【0016】火口取付管5は、連結部4によって分流さ
れた燃焼用ガスを火口20,20・・に供給するための
ものであって、一例として、丸パイプで構成されて火口
20,20・・をねじ込み(螺着)可能な複数のねじ孔
16a,16a・・が形成された取付管本体16と、取
付管本体16の先端部に装着されてその開口部位を閉塞
する蓋17とを備えている。この場合、取付管本体16
は、本発明における筒状部材に相当し、バーナ1によっ
て加熱する溶接対象物の外形に応じて例えば円弧状に湾
曲させられている。また、この取付管本体16の下端部
における周面には、取付管本体16を連結部4(連結管
12のねじ孔12b)にねじ込み可能なねじ山16bが
形成されると共に、上端部には、蓋17をねじ込み可能
なねじ孔16cが形成されている。この場合、この取付
管本体16は、後述するように連結部4に螺着された状
態で、ボルト18によって回り止めされる。蓋17は、
取付管本体16の内径とほぼ同径の円柱状に形成される
と共に、取付管本体16のねじ孔16cにねじ込み可能
なねじ山17aが周面全体に形成されている。この蓋1
7は、後述するように取付管本体16に螺着された状態
で、固定用ピン19によって回り止めされる。
【0017】一方、火口20は、本発明における燃焼用
ガスとしてのプロパンガス(以下、「ガス」ともいう)
を噴射可能に構成され、図2に示すように、ベース部2
1、ノズル22およびカバー部材23を備えている。ベ
ース部21は、本発明における火口の基端部を構成する
パーツであって、図3に示すように、火口取付管5を介
して給気されるガスをノズル22に供給する通気孔21
aが中心部に形成されると共に、ベース部21を火口取
付管5(取付管本体16のねじ孔16a)に取り付ける
と共にカバー部材23を取り付けるためのねじ山21b
がその周面全体に亘って形成され構成されている。この
場合、通気孔21aの一端側(ノズル22が連結される
側)は、他端側と比較して大径に形成され、この構成に
より、ノズル22を連結するための窪み21cが形成さ
れる。
【0018】ノズル22は、熱伝導率が高い金属(一例
として銅)で形成されており、ベース部21の通気孔2
1aを通過したガスを噴射口20aに供給する貫通孔2
2aが中心部に形成されると共に、その基端部22bを
ベース部21の窪み21cに嵌め込んだ際にベース部2
1の先端に当接する鍔部22cが周面に突出形成されて
いる。また、このノズル22には、後述するようにカバ
ー部材23によってベース部21に固定された状態にお
いてカバー部材23の内面と相俟って噴射口20b,2
0b・・(図4参照)を構成する溝22d,22d・・
と、貫通孔22a内のガスを溝22d,22d・・に分
流するための分流用孔22e,22eとが形成されてい
る。この場合、噴射口20b,20bは、燃焼用ガスと
してプロパンガスを使用するために必要とされる噴射口
であって、分流用孔22e,22eによって分流された
ガスを噴出して燃焼させることでノズル22を加熱可能
に形成されている。カバー部材23は、ノズル22をベ
ース部21に固定するためのものであって、図4に示す
ように、その断面が六角形状となるように形成されると
共に、図3に示すように、例えばベース部21のねじ山
21bに螺着可能なねじ孔23aとノズル22の先端部
側を取り囲む丸孔23bとが連通形成されている。この
場合、丸孔23bは、ねじ孔23aよりも小径に形成さ
れ、この丸孔23bの下端部口縁がノズル22の鍔部2
2cに当接することでノズル22をベース部21に押し
付けて固定する。
【0019】次に、バーナ1の製造方法について説明す
る。
【0020】最初に、バーナ本体2を組み立てる。この
バーナ本体2の組立てに際しては、まず、分岐管11に
連結管12,12を固定することにより、連結部4を組
み立てる。この際には、分岐管11のねじ孔11b,1
1bに連結管12,12の下端部(ねじ山12aが形成
された側の端部)をねじ込む(螺着する)。この際に、
連結管12,12のねじ孔12b,12bを外向きにす
る。次に、分岐管11と連結管12との接合部位に固定
用ピン13の直径よりも僅かに小径の細孔を連通形成
し、この細孔に固定用ピン13を圧入する。これによ
り、この固定用ピン13によって分岐管11に対する連
結管12の回動が阻止された状態で分岐管11に連結管
12,12が固定される。次いで、分岐管11のねじ孔
11aに配管接続部3をねじ込む(螺着する)。
【0021】次に、火口取付管5を組み立てる。この際
には、取付管本体16のねじ孔16cに蓋7をねじ込ん
だ後に、取付管本体16および蓋17を貫通するように
固定用ピン19の直径よりも僅かに小径の細孔を形成
し、この細孔に固定用ピン19を圧入する。これによ
り、この固定用ピン19によって取付管本体16に対す
る蓋17の回動が阻止された状態で火口取付管5が完成
する。次いで、取付管本体16のねじ孔16a,16a
・・に火口20のベース部21,21・・をそれぞれね
じ込む(螺着する)。この際には、ベース部21の先端
部(ノズル22を連結する側の端部)が取付管本体16
の周面から突出するように取り付ける。続いて、ベース
部21,21・・が取り付けられた火口取付管5,5を
連結部4に接合する。この際には、連結管12,12の
ねじ孔12b,12bに取付管本体16,16の下端部
(ねじ山16bが形成された側の端部)をそれぞれねじ
込むことにより、ベース部21,21・・の取り付け部
位同士が対向するように、火口取付管5,5を取り付け
る。次に、火口取付管5の取り付けが完了した連結管1
2にボルト18をボルト締めすることにより、ボルト1
8の先端部を取付管本体16のねじ山16bに当接させ
る。これにより、このボルト18によって連結管12に
対する取付管本体16の回動が阻止されつつ連結部4に
火口取付管5,5が固定されて、バーナ本体2が完成す
る。
【0022】次いで、火口取付管5に取り付けられてい
るベース部21,21・・にノズル22,22・・およ
びカバー部材23,23・・をそれぞれ取り付ける。こ
の際には、まず、ベース部21の窪み21cにノズル2
2の基端部22bを挿入する。この際に、ノズル22の
鍔部22cがベース部21の先端に当接して火口取付管
5に対するノズル22の高さ方向の位置が位置決めされ
る。続いて、このノズル22を覆うようにしてベース部
21にカバー部材23を螺着する。これにより、このカ
バー部材23によってベース部21に対してノズル22
が固定される。また、この際には、カバー部材23にお
ける丸孔23bの内壁面がノズル22の先端部側の周面
に当接することで、ノズル22の溝22d,22d・・
とカバー部材23とによって噴射口20b,20b・・
が形成される。これにより、バーナ1が完成する。
【0023】一方、このバーナ1を長期に亘って使用す
ることで火口20,20・・が摩耗したときや、プロパ
ンガスに代えてアセチレンガスを燃焼用ガスとして使用
するときなどは、火口20のノズル22およびカバー部
材23を取り外して、新たなノズル22や各燃焼用ガス
専用のノズルを取り付ける。具体的には、例えば、摩耗
したノズル22を新たなノズル22に取り替える際に
は、まず、カバー部材23を緩めることによってベース
部21から取り外す。次に、ベース部21からノズル2
2を抜き取って、新たなノズル22を挿入する。次い
で、このノズル22を覆うようにしてカバー部材23を
ねじ込む。この際に、必要に応じてカバー部材23も新
たなカバー部材23に交換する。これにより、バーナ本
体2およびベース部21を引き続き使用することができ
る。
【0024】このように、このバーナ1によれば、バー
ナ本体2の火口取付管5(取付管本体16)にねじ孔1
6a,16a・・を形成する共に、火口20のベース部
21にねじ山21bを形成したことにより、バーナ本体
2に対して火口20(ベース部21)をねじ込むだけで
バーナ1を組み立てることができる。このため、火口4
0,40・・がろう付けによってバーナ本体32に固定
されている従来のバーナ31と比較して、短時間でしか
も容易にバーナ1を製造することができる。また、ねじ
込み(螺着)によって火口20をバーナ本体2に固定す
るバーナ1の構成によれば、火口20(ノズル22)が
摩耗したときや、他の燃焼用ガスを使用するときに、既
に取り付けられているノズル22を迅速かつ容易に取り
外しすることができ、また、そのノズル22に代えて新
たなノズル22、または他の燃焼用ガスに対応するノズ
ルを迅速かつ容易に取り付けることができる。さらに、
火口20を螺着によってバーナ本体2に取り付けるよう
に構成したことにより、従来のろう付けによる固定方法
とは異なり、互いのねじ孔とねじ山同士が嵌合されてい
るため、火口20が過度に加熱されたとしてもバーナ本
体2から外れることなく、安全に使用できるバーナ1を
提供することができる。
【0025】また、このバーナ1によれば、燃焼用ガス
を通気可能な通気孔21aが形成されると共に外周部に
ねじ山21bが形成されてバーナ本体2に螺着される円
筒状のベース部21、噴射口20aが形成されてベース
部21に連結されるノズル22、およびベース部21に
螺着可能に形成されたカバー部材23の3つのパーツで
火口20を構成したことにより、例えばノズル22のみ
を新たなノズル22や他の燃焼用ガスに対応するノズル
に交換することができる。この結果、バーナ本体2を長
期に亘って使い続けることができるため、貴重な資源
(バーナ本体2やベース部21などの形成用材料)の浪
費を回避することができる。この場合、ベース部21、
ノズル22およびカバー部材23をそれぞれ別体で構成
したことにより、火口取付管5(取付管本体16)にベ
ース部21を予め固定しておき、その状態のベース部2
1にノズル22およびカバー部材23を取り付けること
ができる。したがって、バーナ本体2に対して火口20
を容易に取り付けることができる結果、バーナ1の製造
コストを低減することができる。
【0026】さらに、このバーナ1によれば、配管接続
部3と分岐管11との接合部位、分岐管11と連結管1
2,12との接合部位、連結管12と取付管本体16と
の接合部位、および取付管本体16と蓋7との接合部位
の各接合部位についても、それぞれ螺着によって固定す
るように構成したことにより、バーナ本体2に対する火
口20の取り付けと同様にして、短時間でしかも容易
に、かつ過度に加熱されたとしても外れることなく各部
を固定することができる。このため、製造コストを低減
しつつ、安全に使用できるバーナ1を提供することがで
きる。この場合、各接合部位を螺着によって固定するよ
うに構成したことにより、これらがろう付けによって固
定されたバーナ31と比較して、短時間でしかも容易に
各接合部位を分離させ、再び接合することができる。こ
のため、例えば連結管12が折れ曲がってしまったとき
には、この連結管12のみを取り外して新たな連結管1
2に容易に取り替えることができる。加えて、このバー
ナ1によれば、固定用ピン13,19やボルト18によ
って螺着部位の回り止めを行ったことにより、螺着部位
の緩みに起因する分解を回避することができ、安全に使
用できるバーナ1を提供することができる。
【0027】なお、本発明は、上記した本発明の実施の
形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実
施の形態では、分岐管11および連結管12,12の3
つのパーツで連結部4を構成した例を説明したが、本発
明はこれに限定されず、例えば1本のU字管で本発明に
おける連結部を構成することもできる。また、本発明の
実施の形態では、ベース部21、ノズル22およびカバ
ー部材23の3つのパーツで火口20を構成した例を説
明したが、本発明はこれに限定されず、ベース部21、
ノズル22およびカバー部材23のすべてを一体成形し
て火口を構成したり、ノズル22およびカバー部材23
を一体成形してベース部21に螺着可能に構成したりす
ることもできる。この場合、本発明の実施の形態では、
連結部4に火口取付管5,5を固定する前にベース部2
1,21・・を取付管本体16,16にそれぞれ取り付
ける例について説明したが、ベース部21,21・・
(または、ベース部21に相当する部位が一体成形され
た火口)については、連結部4に火口取付管5,5を固
定した後(すなわち、バーナ本体2が完成した後)に取
り付けることもできる。
【0028】さらに、本発明の実施の形態では、連結部
4および火口取付管5を別個独立して形成した例を説明
したが、本発明はこれに限定されず、例えば、1本のパ
イプを所定形状に折り曲げてバーナ1における連結管1
2と取付管本体16とに相当する部位を一体に形成する
こともできる。また、本発明の実施の形態で例示した各
ねじ孔および各ねじ山の形成位置については特にこれに
限定されるものではなく、バーナ1におけるねじ孔とね
じ山とを逆にして構成することもできる。例えば、取付
管本体16に連結管12をねじ込み可能なねじ孔を形成
したり、取付管本体16の先端部にねじ山を形成すると
共に蓋17をキャップ状に形成し、この蓋17を取付管
本体16のねじ山にねじ込みするように構成したりする
こともできる。さらに、各接合部位(各ねじ孔とねじ山
との当接部位)をろう付けすることにより、各部の機密
性を高めることもできる。加えて、本発明の実施の形態
では、火口取付管5,5を円弧状に形成した例を説明し
たが、本発明はこれに限定されず、火口取付管5,5の
形状は溶接対象物の外形に応じて適宜変更することがで
きる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の加圧溶接
用バーナによれば、複数の火口をそれぞれ取り付けるた
めの複数のねじ孔が形成されたバーナ本体と、ねじ孔に
火口を螺着可能なその基端部の外周にねじ山が形成され
た火口とを備えて加圧溶接用バーナを構成したことによ
り、ろう付けによって火口がバーナ本体に固定されてい
る従来の加圧溶接用バーナと比較して、短時間でしかも
容易に製造することができ、これにより製造コストを低
減することができる。また、螺着によってバーナ本体に
火口を固定する構成によれば、例えば火口が摩耗したと
き迅速かつ容易に交換することができる。さらに、この
構成によれば、従来のろう付けによる固定方法とは異な
り、火口が過度に加熱されたとしてもバーナ本体から外
れることがなく、安全に使用できる加圧溶接用バーナを
提供することができる。
【0030】また、請求項2記載の加圧溶接用バーナに
よれば、燃焼用ガスを通気可能な通気孔が形成されると
共に外周部にねじ山が形成されてバーナ本体に螺着され
る円筒状のベース部と、噴射口が形成されてベース部に
取り外し可能に装着される火口本体とで火口を構成した
ことにより、バーナ本体にベース部を予め固定してお
き、その状態のベース部に火口本体を取り付けることが
できるため、バーナ本体に対して火口を容易に取り付け
ることができる。したがって、加圧溶接用バーナの製造
コストを十分に低減することができ、しかも、火口本体
を容易に交換することができる。
【0031】また、請求項3記載の加圧溶接用バーナに
よれば、噴射口が形成されてベース部に連結されるノズ
ルと、ベース部に螺着可能に形成されたカバー部材とで
火口本体を構成したことにより、例えば装着されている
ノズルを新たなノズルに交換することができる結果、バ
ーナ本体を長期に亘って使い続けることができるため、
貴重な資源(バーナ本体などの形成用材料)の浪費を回
避することができる。この場合、ベース部にカバー部材
の螺着を可能とするねじ山を形成し、カバー部材によっ
てノズルをベース部に固定可能に構成したことにより、
迅速かつ容易にノズルを着脱することができる。
【0032】また、請求項4記載の加圧溶接用バーナに
よれば、複数のねじ孔が形成されると共にその先端部が
閉塞されて対向配置される一対の火口取付管と、一対の
火口取付管に燃焼用ガスを給気可能に形成されると共に
一対の火口取付管における各々の基端部を螺着可能に構
成された連結管とでバーナ本体を構成したことにより、
短時間でしかも容易にバーナ本体を組み立てることがで
きる。この場合、従来のろう付けによる固定方法とは異
なり、過度に加熱されたとしても外れることなく各部を
固定することができる。
【0033】また、請求項5記載の加圧溶接用バーナに
よれば、複数のねじ孔が形成された筒状部材と、筒状部
材の先端部に螺着されて先端部を閉塞する蓋部材とで火
口取付管を構成したことにより、短時間でしかも容易に
バーナ本体を組み立てることができる。この場合、従来
のろう付けによる固定方法とは異なり、過度に加熱され
たとしても、外れることなく蓋部材を固定することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るバーナ1の断面図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態に係るバーナ1における火
口20の断面図である。
【図3】火口20を分解した状態の断面図である。
【図4】火口20を噴射口20a側から示す正面図であ
る。
【図5】従来のバーナ31の断面図である。
【符号の説明】
1 加圧溶接用バーナ 2 バーナ本体 3 配管接続部 4 連結部 5 火口取付管 11 分岐管 11a,11b ねじ孔 12 連結管 12a ねじ山 12b ねじ孔 16 取付管本体 16a,16c ねじ孔 16b ねじ山 17 蓋 17a ねじ山 20 火口 20a,20b 噴射口 21 ベース部21 21a 通気孔 21b ねじ山 21c 窪み21c 22 ノズル 22a 貫通孔 22b 基端部 22c 鍔部 22d 溝 22e 分流用孔 23 カバー部材 23a ねじ孔 23b 丸孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼用ガスを給気可能に形成されたバー
    ナ本体と、前記燃焼用ガスを噴射可能な噴射口が形成さ
    れて前記バーナ本体に取り付けられる複数の火口とを備
    えている加圧溶接用バーナであって、 前記バーナ本体には、前記複数の火口をそれぞれ取り付
    けるための複数のねじ孔が形成され、前記火口には、前
    記ねじ孔に当該火口を螺着可能なねじ山がその基端部の
    外周に形成されている加圧溶接用バーナ。
  2. 【請求項2】 前記火口は、前記燃焼用ガスを通気可能
    な通気孔が形成されると共にその外周に前記ねじ山が形
    成されて前記基端部として前記バーナ本体に螺着される
    円筒状のベース部と、前記噴射口が形成されて前記ベー
    ス部に取り外し可能に装着される火口本体とを備えてい
    る請求項1記載の加圧溶接用バーナ。
  3. 【請求項3】 前記火口本体は、前記噴射口が形成され
    て前記ベース部に連結されるノズルと、前記ベース部に
    螺着可能に形成されたカバー部材とを備えて構成され、
    前記ベース部は、前記カバー部材を螺着可能なねじ山が
    形成されて構成され、前記ノズルは、前記ベース部に連
    結された状態で当該ベース部に螺着された前記カバー部
    材によって当該ベース部に固定される請求項2記載の加
    圧溶接用バーナ。
  4. 【請求項4】 前記バーナ本体は、前記複数のねじ孔が
    形成されると共にその先端部が閉塞されて対向配置され
    る一対の火口取付管と、当該一対の火口取付管における
    各々の基端部を連結して当該一対の火口取付管に前記燃
    焼用ガスをそれぞれ給気する連結部とを備え、前記連結
    部は、前記火口取付管の前記基端部を螺着可能に構成さ
    れている請求項1から3のいずれかに記載の加圧溶接用
    バーナ。
  5. 【請求項5】 前記火口取付管は、前記複数のねじ孔が
    形成された筒状部材と、当該筒状部材の先端部に取り付
    けられて当該先端部を閉塞する蓋部材とを備え、前記筒
    状部材は、前記蓋部材を螺着可能に構成されている請求
    項4記載の加圧溶接用バーナ。
JP2001396327A 2001-12-27 2001-12-27 加圧溶接用バーナ Pending JP2003194311A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001396327A JP2003194311A (ja) 2001-12-27 2001-12-27 加圧溶接用バーナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001396327A JP2003194311A (ja) 2001-12-27 2001-12-27 加圧溶接用バーナ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003194311A true JP2003194311A (ja) 2003-07-09

Family

ID=27602453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001396327A Pending JP2003194311A (ja) 2001-12-27 2001-12-27 加圧溶接用バーナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003194311A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5022510B1 (ja) * 2011-11-01 2012-09-12 株式会社 徳武製作所 ガス圧接用バーナー
CN103776031A (zh) * 2012-10-23 2014-05-07 林德股份公司 多焰燃烧器及用于加热工件的方法
JP2017047440A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 株式会社ダイア ガス圧接用加熱トーチ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5022510B1 (ja) * 2011-11-01 2012-09-12 株式会社 徳武製作所 ガス圧接用バーナー
CN103776031A (zh) * 2012-10-23 2014-05-07 林德股份公司 多焰燃烧器及用于加热工件的方法
JP2017047440A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 株式会社ダイア ガス圧接用加熱トーチ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007180028A (ja) プラズマアークトーチ、並びにプラズマアークトーチの組立及び分解方法
TWI537528B (zh) Able to replace the barrel of the spray gun gun head
JP2007155326A (ja) 穿孔型かつ統合型二次燃料ノズル及びその製造方法
JP2003194311A (ja) 加圧溶接用バーナ
JP5968835B2 (ja) 微粉炭吹き込み回転式ランス
JP6550133B2 (ja) 溶接装置の溶接ワイヤ送給及びプロセスガス供給のための装置
JP2008036633A (ja) 燃焼プロセスにおける排気ガス流への処理媒体の導入および計量のためのノズル
KR20190068157A (ko) 튜브 투 튜브시트 용접용 보조기구
KR20180002692U (ko) 티그 용접용 토치
US5934893A (en) Burner and utilization of such burner in glass furnace
JP4718385B2 (ja) バーナ
KR20050040877A (ko) 가스용접토치의 팁과 가스디퓨져의 결합구조
JP6865668B2 (ja) 炉加熱用バーナ
JP3186349U (ja) 微粉炭吹き込み回転式ランス
EP1548362B1 (en) Fuel supply method and fuel supply system for fuel injection device
KR20070109821A (ko) 파이프제품
JP6174278B1 (ja) ランス
JP6880577B2 (ja) セラミックスの取付方法及びバーナ構造体
JP2006250432A (ja) 噴出ノズルの取付構造
KR101571406B1 (ko) 수동가스절단기용 팁
KR20150031697A (ko) 집중식 예열팁과의 교체 사용이 가능한 확산식 예열팁 유닛
KR101538134B1 (ko) 수동가스절단기
KR200377093Y1 (ko) 이에프 편수관의 이음새 고정구조
JP3802710B2 (ja) プラズマトーチ及びその部品
JP2010023063A (ja) 溶接用トーチ