JP2003193574A - 連結器 - Google Patents

連結器

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JP2003193574A JP2002283078A JP2002283078A JP2003193574A JP 2003193574 A JP2003193574 A JP 2003193574A JP 2002283078 A JP2002283078 A JP 2002283078A JP 2002283078 A JP2002283078 A JP 2002283078A JP 2003193574 A JP2003193574 A JP 2003193574A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリートブロックを適正な圧接状態で強
固に連結できる連結器を提供する。 【解決手段】 連結器60は、分割ブロックDB2の連
結ロッド30の先端雄ネジ部30aが螺合可能な非貫通
の雌ネジ穴61aを中央に有すると共に雄ネジ部61c
を外面に有する第1締め付け部材61と、分割ブロック
DB1の連結ロッド30の外径よりも僅かに大きな口径
の挿通孔62aを中央に有すると共に第1締め付け部材
61の外面雄ネジ部61cに螺合可能な雌ネジ孔62b
を挿通孔62aとの間に段差62cを介して有する第2
締め付け部材62と、第2締め付け部材62を分割ブロ
ックDB1の連結ロッド30に被せた後にこの連結ロッ
ド30の先端雄ネジ部30aに螺合することで連結ロッ
ド30に取り付けられ、取り付け後状態では第2締め付
け部材62の段差62cとの当接によって第2締め付け
部材62の連結ロッド先端に向かう方向の移動を制限す
るナット63とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートブロ
ックを建設現場において連結するときに有用な連結器に
関する。
【0002】
【従来の技術】梁や擁壁や暗渠や水路等のコンクリート
構造物を構築するときに用いられるコンクリートブロッ
クは、作業能率や精度や品質管理の向上を目的として、
建設現場以外のところで製作されている。ところが、ブ
ロック自体が大型で重い場合や複雑な形状を持つブロッ
クの場合には、輸送にかかる作業負担やコストが増して
しまうと共に、大きな保管スペースが必要となる。
【0003】依って、近年では、前記のコンクリートブ
ロックを予め分割して製作し、この分割ブロックを建設
現場に搬入し、必要に応じて連結する方法が採用されて
いる。例えば、図22に示すように、所定形状の暗渠ブ
ロックを予め上下に分割して製作しておき、この分割ブ
ロック201と202を建設現場において連結してい
る。
【0004】この分割ブロック201と202の連結面
側の端部側面には、凹部201aと202aが間隔をお
いてそれぞれ形成されている。また、各凹部201a,
202a内には、ブロック内に埋設された内部鉄筋の端
部201bと202bがそれぞれ露出している。
【0005】この分割ブロック201と202を連結す
るときには、2つの分割ブロック201と202をパッ
キン(図示省略)を間に挟んで図のように組み合わせ
る。そして、相対向する鉄筋端部201b,202bを
個々に溶接して、2つの分割ブロック201と202を
一体化させる。
【0006】
【特許文献1】特開昭58−191868号公報
【特許文献2】特開昭63−118433号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の連結方
法では、1箇所当たりの溶接に5分〜10分の時間を要
するため、複数の溶接作業者を使用したとしても一連の
連結作業が完了するまでにかなりの時間を必要とすると
共に、環境条件や作業者の能力によって溶接品質にバラ
ツキが生じ易い。
【0008】また、内部鉄筋の端部201b,202b
同志を溶接するだけであるため、連結時にパッキンを十
分に押圧することができない。つまり、パッキンを間に
挟んでも2つの分割ブロック201と202を適正な圧
接状態で連結することが困難で、所期の気密性や水密性
を確保することが難しい。
【0009】本発明は前記事情に鑑みて創作されたもの
で、その目的とするところは、コンクリートブロックを
適正な圧接状態で強固に連結できる連結器を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の連結器は、連結面側と側面側に開口を有す
る複数個の凹部を備えると共に先端部に設けられた雄ネ
ジ部が凹部内それぞれで露出するように複数本の第1連
結ロッドを埋設して成る第1コンクリートブロックと、
連結面側と側面側に開口を有する複数個の凹部を第1コ
ンクリートブロックの凹部と対応して備えると共に先端
部に設けられた雄ネジ部が凹部内それぞれで露出するよ
うに複数本の第2連結ロッドを埋設して成る第2コンク
リートブロックとを、相互連結するときに用いられる連
結器であって、第1連結ロッドの先端雄ネジ部が螺合可
能な非貫通の雌ネジ穴を中央に有すると共に雄ネジ部を
外面に有し、非貫通雌ネジ穴を第1連結ロッドの先端雄
ネジ部に螺合することで第1連結ロッドに取り付けられ
る第1締め付け部材と、第2連結ロッドの外径よりも僅
かに大きな口径の挿通孔を中央に有すると共に第1締め
付け部材の外面雄ネジ部に螺合可能な雌ネジ孔を挿通孔
との間に段差を介して有し、挿通孔を第2連結ロッドの
先端雄ネジ部に挿し込むことで第2連結ロッドに被せら
れる第2締め付け部材と、第2締め付け部材を第2連結
ロッドに被せた後に第2連結ロッドの先端雄ネジ部に螺
合することで第2連結ロッドに取り付けられ、取り付け
後状態では第2締め付け部材の段差との当接によって第
2締め付け部材の第2連結ロッド先端に向かう方向の移
動を制限するナットとから成る、ことをその主たる特徴
としている。
【0011】この連結器によれば、非貫通雌ネジ穴を第
1連結ロッドの先端雄ネジ部に螺合することで第1締め
付け部材を第1連結ロッドに取り付け、挿通孔を第2連
結ロッドの先端雄ネジ部に挿し込むことで第2締め付け
部材を第2連結ロッドに被せ、第2締め付け部材を第2
連結ロッドに被せた後に第2連結ロッドの先端雄ネジ部
に螺合することでナットを第2連結ロッドに取り付け、
この後に第1コンクリートブロックの連結面と第2コン
クリートブロックの連結面を互いの凹部が合致するよう
に組み合わせて、各第2連結ロッドに被せられている第
2締め付け部材それぞれを回転させてその雌ネジ孔を各
第1連結ロッドに取り付けられている第1締め付け部材
それぞれの外面雄ネジ部に螺合して締め付けることによ
り、相対向する連結ロッド各々の第2連結ロッドを第2
締め付け部材の段差に当接するナットを介して第1連結
ロッド方向に引き寄せると共に第1連結ロッドを第1締
め付け部材を介して第2連結ロッド方向に引き寄せ、且
つ、所定の引き寄せ力を付与した状態を維持することが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜図5には本発明の一実施態
様を示してある。図1〜図5において、符号DB1とD
B2は分割ブロック、10は内部鉄筋、30は連結ロッ
ド、50は連結器である。
【0013】分割ブロックDB1とDB2は梁ブロック
用のもので、左右に連結されて所定形状の梁ブロックと
なる(図1参照)。この分割ブロックDB1とDB2
は、建設現場以外のところで予め製作されたプレキャス
トコンクリート製品であり、連結されないまま建設現場
に搬入される。
【0014】各分割ブロックDB1とDB2には補強用
の内部鉄筋10がそれぞれ内蔵されている。この内部鉄
筋10は、互いが平行な8本の主筋11と、主筋11の
外側を囲むように配された4本のあばら筋12と、あば
ら筋12の端部間を結ぶように配された4本の補助筋1
3とから成り、各分割ブロックDB1とDB2と相似形
に組み上げられた後に溶接や他の手法により接合されて
一体化されている。勿論、図示例以外の構造を有するも
のを内部鉄筋として用いてもよく、主筋11と平行な添
筋(図示省略)を有するものを内部鉄筋として用いても
よい。
【0015】また、分割ブロックDB1の連結面側の端
部上下面と、分割ブロックDB2の連結面側の端部上下
面には、上下面側と連結面側に開口を有する凹部40が
間隔をおいて2個ずつ形成されている。
【0016】さらに、各分割ブロックDB1とDB2の
内部には、主筋11と平行となるように所定長さの連結
ロッド30が4本ずつ埋設されている。図示例のもので
は、この連結ロッド30として異形鉄筋が用いられてお
り、この連結ロッド30を前記内部鉄筋10に溶接や他
の手法によって接合してある。つまり、分割ブロックD
B1とDB2は、連結ロッド30が一体化された内部鉄
筋10を用いて製作されている。また、各連結ロッド3
0はその一端部に雄ネジ部30aを有しており、この雄
ネジ部30aを各凹部40内で露出している。
【0017】ちなみに、連結ロッド30の太さは、連結
対象となる分割ブロックの重量や連結後の梁ブロックに
外部から加わる力等の条件に応じて適宜選定される。ま
た、後に詳述する連結器50の大きさも、連結ロッド3
0の太さや前記同様の条件に応じて適宜選定される。
【0018】例えば、本実施態様のような梁ブロックで
は、下面側に引っ張り力が作用し上面側に圧縮力が作用
するため、引っ張り力が作用する下面側には、圧縮力が
作用する上面側よりも、連結ロッド30として太いもの
を用い、且つこれに対応した大型の連結器50を用いる
とよい。勿論、連結ロッド30の太さや連結器50の大
きさを同じにして、引っ張り力が作用する下面側の連結
ロッド30及び連結器50の数を圧縮力が作用する上面
側よりも多くしてもよい。
【0019】また、本実施態様では、連結ロッド30と
して表面凸部を有する異形鉄筋を用い、且つ連結ロッド
30を内部鉄筋10と一体化することで、連結ロッド3
0に所期の引っ張り強度を確保するようにしている。
尚、連結ロッド30を内部鉄筋10に一体化しなくとも
所期の引っ張り強度が得られる場合には、連結ロッド3
0を内部鉄筋10に必ずしも接合する必要はない。
【0020】連結器50は、図3及び図4に示すよう
に、第1締め付け部材51と、第2締め付け部材52
と、連結ロッド30の雄ネジ部30aに取り付け可能な
2つのナット53とから構成されている。
【0021】第1締め付け部材51は、連結ロッド30
の外径よりも僅かに大きな口径を有する挿通孔51a
と、ナット53の外径よりも僅かに大きな口径を有する
挿通孔51bを、段差51cを介して有している。ま
た、第1締め付け部材51の挿通孔51a側の端部に
は、レンチ等の工具(図示省略)が係合可能なナット状
部分51dが設けられている。さらに、第1締め付け部
材51の挿通孔51bの外側面には雄ネジ部51eが設
けられている。
【0022】第2締め付け部材52は、連結ロッド30
の外径よりも僅かに大きな口径を有する挿通孔52a
と、前記雄ネジ部51eに対応した雌ネジ孔52bを、
段差52cを介して有している。また、第2締め付け部
材52の挿通孔52a側の端部には、レンチ等の工具
(図示省略)が係合可能なナット状部分52dが設けら
れている。
【0023】図面から分かるように、この連結器50に
おける第1締め付け部材51の雄ネジ部51eと第2締
め付け部材52の雌ネジ孔52bのネジ山は何れも右ネ
ジであり、連結ロッド30の雄ネジ部30aのネジ山は
何れも左ネジとなっている。勿論、連結ロッド30の雄
ネジ部30aのネジ山の少なくとも一方を右ネジとした
り、或いは、第1締め付け部材51の雄ネジ部51eと
第2締め付け部材52の雌ネジ孔52bのネジ山を左ネ
ジとしても、所期のブロック連結を実施することは可能
である。
【0024】この連結器50によって2つの分割ブロッ
クDB1とDB2を連結するときには、まず、図5に示
すように、一方の分割ブロックDB1の連結ロッド30
の露出部分の外側に第2締め付け部材52を被せて、雄
ネジ部30aにナット53を取り付けておく。また、他
方の分割ブロックDB2における連結ロッド30の露出
部分の外側に第1締め付け部材51を被せて、雄ネジ部
30aにナット53を取り付けておく。尚、ブロック組
み合わせ時における連結ロッド30の対向間隔と連結器
50の構成部品の大きさとの関係によっては、この取付
作業を後述するブロック組み合わせ後に実施することも
できる。
【0025】各雄ネジ部30aにナット取り付け位置を
示すマークを付けておけば、雄ネジ部30aに対するナ
ット53の取り付け位置を容易に決定できる。また、ナ
ット53の内面に予め接着材を塗布しておいたり、或い
はナット53として厚みの小さなナットを2つ用いて一
方のナットで他方のナットを固定するようにすれば、ナ
ット取付位置が変動することを防止できる。
【0026】次に、2つの分割ブロックDB1とDB2
の連結面を互いの凹部40が合致するように、換言すれ
ば、互いの連結ロッド30の中心線CL(図5参照)が
一致するようにパッキン(図示省略)を間に挟んで組み
合わせる。ちなみに、分割ブロックDB1と分割ブロッ
クDB2の連結面に、互いに係合する凸部と凹部を設け
ておけば、前記の組み合わせ作業を容易に行うことがで
きると共に、連結後のブロックの耐剪断力を向上するこ
とができる。
【0027】次に、相対向する連結ロッド30に取り付
けられている締め付け部材51と52を指先で回して、
第1締め付け部材51の雄ネジ部51eを第2締め付け
部材52の雌ネジ孔52bに軽く締め付ける。
【0028】次に、第1締め付け部材51のナット状部
分51dと第2締め付け部材52のナット状部分52d
に工具を係合した状態で、締め付け部材51と52を逆
方向に回転させるか、或いは、一方の締め付け部材を押
さえながら他方の締め付け部材のみを回転させることに
よって、第1締め付け部材51の雄ネジ部51eを第2
締め付け部材52の雌ネジ孔52bに締め付ける。
【0029】締め付けが進むと、各連結ロッド30の雄
ネジ部30aに取り付けられているナット53それぞれ
が、第1締め付け部材51の段差51cと第2締め付け
部材52の段差52cに当接する。この後にさらに締め
付けを継続すると、各連結ロッド30が図3中の矢印方
向に引き寄せられ、これによって分割ブロックDB1と
分割ブロックDB2の連結面がパッキンを介して隙間な
く圧接する。分割ブロックDB1と分割ブロックDB2
の連結面を偏りなく圧接するには、4つの連結器50に
対して前記の締め付け作業を均等に実施することが望ま
しい。
【0030】この締め付けによって各連結ロッド30に
は図3中の矢印方向の引っ張り力が作用するが、先に述
べたように各連結ロッド30にはこれに対抗する十分な
強度(コンクリートに対する付着力)が確保されている
ため、締め付け時に連結ロッド30がブロックから抜け
出してしまうようなことはない。また、各連結ロッド3
0に作用する引っ張り力はそのコンクリート接触面を介
してブロック内に分散するため、局部的な応力集中を原
因としたクラックが発生することはない。
【0031】また、第1締め付け部材51の挿通孔51
aと連結ロッド30との間と、第2締め付け部材52の
挿通孔52aと連結ロッド30との間には多少の遊びが
あるため、相対向する連結ロッド30の中心線CLにず
れがある場合でも、このずれを前記遊びによって吸収し
て、連結作業を適正に行うことができる。
【0032】さらに、第1締め付け部材51の雄ネジ部
51eと第2締め付け部材52の雌ネジ孔52bのネジ
山の向きと、連結ロッド30の雄ネジ部30aのネジ山
の向きを逆にしてあるので、前記の締め付け作業時に、
連結ロッド30の雄ネジ部30aに取り付けておいたナ
ット53が緩むようなことはない。勿論、先に述べたよ
うに、雄ネジ部30aに取り付けられるナット53の内
面に予め接着材を塗布しておいたり、或いはナット53
として厚みの小さなナットを2つ用いて一方のナットで
他方のナットを固定するようにしても、前記同様の緩み
防止効果が得られる。
【0033】前記の締め付け作業は、分割ブロックDB
1と分割ブロックDB2とがパッキンを介して所定の圧
力下で圧接するまで継続され、これにより2つの分割ブ
ロックDB1とDB2が強固に連結される。
【0034】締め付け作業が完了した後は、硬化材(図
示省略)を各凹部40内に充填して硬化させる。この硬
化材としては、モルタルと樹脂との混合物から成る強化
モルタル等が好ましく利用できる。これにより、連結器
50の緩み防止が図られると共に、連結箇所の耐剪断強
度が向上する。以上で一連の連結作業を完了する。
【0035】前述のコンクリートブロック連結構造体に
よれば、分割ブロックDB1とDB2を組み合わせた後
に、工具を用いて第1締め付け部材51と第2締め付け
部材52の少なくとも一方を回転させるだけの簡単な作
業によって、分割ブロックDB1とDB2の連結面をパ
ッキンを介して圧接して、両ブロックDB1とDB2を
強固に連結することができる。
【0036】また、前記の締め付け作業によって相対向
する連結ロッド30に引き寄せ力を付与してパッキンを
十分に押圧することができるので、分割ブロックDB1
とDB2を適正な圧接状態で連結して、所期の気密性や
水密性を的確に確保することができる。
【0037】さらに、相対向する連結ロッド30に引き
寄せ力を付与した状態を維持できるので、外部から力を
受けても分割ブロックDB1とDB2の連結に緩みを生
じることがなく、長期に亘って連結状態を良好に維持す
ることができる。
【0038】さらにまた、連結器50を小型に構成で
き、しかも連結器50を分割ブロックDB1とDB2に
対して簡単に後付けできるので、連結前のブロックに連
結器50を付けたままにしておく必要がなく、連結器5
0を別の場所で保管,管理できる利点がある。
【0039】尚、第1締め付け部材51のナット状部分
51dと第2締め付け部材52のナット状部分52dの
代わりに、図6に示すような歯輪状部分(矩形溝が円周
方向に等間隔で並ぶ部分)51fと52eを設けるよう
にしてもよい。この場合には、歯輪状部分51fと52
eに係合可能な突起等を有するものを工具として用い
る。
【0040】また、連結後のブロックに加わる外力によ
って連結ロッド30や両締め付け部材51,52に塑性
変形が生じることを防止して、ブロックの連結強度や水
密性や気密性を良好に維持するには、図7,図8または
図9に示す方法が適宜採用できる。
【0041】図7に示す方法は、連結ロッド30の雄ネ
ジ部30aそれぞれに固定用ナット54を予め2個取り
付けておき、第1締め付け部材51と第2締め付け部材
52の締め付け作業が完了した後に固定用ナット54を
締め付けて第1締め付け部材51と第2締め付け部材5
2の固定を行うようにしたものである。勿論、固定用ナ
ット54は1個であっても同様の固定を行うことができ
る。
【0042】図8に示す方法は、第1締め付け部材51
の外面に挿通孔51a,51bに通じる注入孔51gを
少なくとも1個形成し、且つ第2締め付け部材52の外
面に挿通孔52aと雌ネジ孔52bに通じる注入孔52
fを少なくとも1個形成しておき、何れか一方の注入孔
に注入ノズルPNから硬化材HMを注入するようにした
ものである。注入された硬化材HMは、雌ネジ孔52b
と雄ネジ部51eの間の隙間や、挿通孔51a,52a
と連結ロッド30の間の隙間に入り込んで硬化する。こ
の硬化材HMは、エポキシ系やポリエステル系の樹脂に
増量材等を混合して調製されたものが好ましく利用でき
る。
【0043】図9(A),(B)に示す方法は、第2締
め付け部材52の雌ネジ孔52b内に予め所定量の硬化
材HMを充填してから、第2締め付け部材52の雌ネジ
孔52bに第1締め付け部材51の雄ネジ部51eを締
め付けるようにしたものである。硬化材HMは、締め付
けに従って雌ネジ孔52bと雄ネジ部51eの間の隙間
や、挿通孔51a,52aと連結ロッド30の間の隙間
に入り込み、締め付け操作完了後に硬化する。ここで用
いられる硬化材HMは前記と同様である。第2締め付け
部材52の雌ネジ孔52bに第1締め付け部材51の雄
ネジ部51eをねじ込む途中で両締め付け部材51,5
2を揺する等して振動を付与すれば、硬化材HMの隙間
への回り込みを促進することができる。
【0044】さらに、前述の実施態様では、連結ロッド
30として真っ直ぐな異形鉄筋を用いたものを示した
が、図10(A),図10(B)または図10(C)に
示す連結ロッドを採用すれば、連結ロッド30のコンク
リートに対する付着力を高めてその引っ張り強度を向上
させることできる。図10(A)に示す連結ロッド30
は、波形に屈曲した補強部材31が長さ方向に沿って接
合されている。図10(B)に示す連結ロッド30は、
複数の棒状補強部材32が長さ方向に間隔をおいて平行
に接合されている。図10(C)の連結ロッド30は、
2本の連結ロッド30に対して複数の棒状補強部材33
が長さ方向に間隔をおいて平行に接合されている。勿
論、連結ロッド30それ自体を屈曲して波形部分やL字
形部分等を形成しても同様の効果を期待できる。
【0045】さらにまた、前述の実施態様では、主筋1
1とあばら筋12と補助筋13とから内部鉄筋10を構
成したものを示したが、図11に示すように、格子状や
他のパターンで成形された樹脂網14や格子状や他のパ
ターンで編み込まれた金網15を主筋11と連結ロッド
30の間に介装すれば、分割ブロック自体の耐脆性を高
めることができる。また、ブロック連結時に連結ロッド
30とこれが付着しているコンクリートとの間に作用す
る応力を、前記の樹脂網14や金網15によって効果的
に分散することができ、さらに内部鉄筋10によって効
果的に分散することができる。ちなみに、前記の金網1
5は内部鉄筋10と連結ロッド30の少なくとも一方に
接続しておいてもよい。
【0046】以下に、前記以外の構造を有する連結器の
例を図12〜図16を参照して説明する。
【0047】図12〜図14に示す連結器60は、第1
締め付け部材61と、第2締め付け部材62と、連結ロ
ッド30の雄ネジ部30aに取り付け可能な1つのナッ
ト63とから構成されている。
【0048】第1締め付け部材61は、連結ロッド30
の雄ネジ部30aに対応した雌ネジ穴61aを中央に有
している。また、第1締め付け部材61の雌ネジ穴61
aの開口側には、レンチ等の工具(図示省略)が係合可
能なナット状部分61bが設けられている。さらに、第
1締め付け部材61の外側面には雄ネジ部61cが設け
られている。
【0049】第2締め付け部材62は、連結ロッド30
の外径よりも僅かに大きな口径を有する挿通孔62a
と、前記雄ネジ部61cに対応した雌ネジ孔62bを、
段差62cを介して有している。また、第2締め付け部
材62の挿通孔62a側の端部には、レンチ等の工具
(図示省略)が係合可能なナット状部分62dが設けら
れている。
【0050】図面から分かるように、この連結器60に
おける第1締め付け部材61の雄ネジ部61cと第2締
め付け部材62の雌ネジ孔62bのネジ山は何れも右ネ
ジである。また、後述する締め付け作業時にナット63
が緩むことを防止するため、第2締め付け部材62側の
連結ロッド30の雄ネジ部30aのネジ山は左ネジとな
っている。勿論、連結ロッド30の雄ネジ部30aのネ
ジ山の少なくとも一方を右ネジとしたり、或いは、第1
締め付け部材61の雄ネジ部61cと第2締め付け部材
62の雌ネジ孔62bのネジ山を左ネジとしても、所期
のブロック連結を実施することは可能である。
【0051】この連結器60によって2つの分割ブロッ
クDB1とDB2を連結するときには、まず、図14に
示すように、一方の分割ブロックDB1の連結ロッド3
0の露出部分の外側に第2締め付け部材62を被せて、
雄ネジ部30aにナット63を取り付けておく。また、
他方の分割ブロックDB2の連結ロッド30の雄ネジ部
30aに第1締め付け部材61を取り付けておく。尚、
ブロック組み合わせ時における連結ロッド30の対向間
隔と連結器60の構成部品の大きさとの関係によって
は、この取付作業を後述するブロック組み合わせ後に実
施することもできる。
【0052】各雄ネジ部30aにナット63と第2締め
付け部材62の取り付け位置を示すマークを付けておけ
ば、雄ネジ部30aに対するナット63と第2締め付け
部材62の取り付け位置を容易に決定できる。また、ナ
ット63の内面に予め接着材を塗布しておいたり、或い
はナット63として厚みの小さなナットを2つ用いて一
方のナットで他方のナットを固定するようにすれば、ナ
ット取付位置が変動することを防止できる。
【0053】次に、2つの分割ブロックDB1とDB2
の連結面を互いの凹部40が合致するように、換言すれ
ば、互いの連結ロッド30の中心線CL(図14参照)
が一致するようにパッキン(図示省略)を間に挟んで組
み合わせる。
【0054】次に、相対向する連結ロッド30に取り付
けられている締め付け部材61と62を指先で回して、
第1締め付け部材61の雄ネジ部61cに第2締め付け
部材62の雌ネジ孔62bを軽く締め付ける。
【0055】次に、第1締め付け部材61のナット状部
分61bと第2締め付け部材62のナット状部分62d
に工具を係合した状態で、第1締め付け部材61を押さ
えながら第2締め付け部材62のみを回転させることに
よって、第1締め付け部材61の雄ネジ部61cに第2
締め付け部材62の雌ネジ孔62bを締め付ける。第1
締め付け部材61の雄ネジ部61cのネジ山のピッチ
が、連結ロッド30の雄ネジ部30aのネジ山のピッチ
よりも大きいため、第2締め付け部材62を押さえなが
ら第1締め付け部材61のみを回転させても同様の締め
付け作業を行うことができる。
【0056】締め付けが進むと、連結ロッド30の雄ネ
ジ部30aに取り付けられているナット63が、第2締
め付け部材62の段差62cに当接する。この後にさら
に締め付けを継続すると、各連結ロッド30が図12中
の矢印方向に引き寄せられ、これによって分割ブロック
DB1と分割ブロックDB2とがパッキンを介して隙間
なく圧接する。
【0057】第2締め付け部材62の挿通孔62aと連
結ロッド30との間には多少の遊びがあるため、相対向
する連結ロッド30の中心線CLにずれがある場合で
も、このずれを前記遊びによって吸収して、連結作業を
適正に行うことができる。
【0058】また、第1締め付け部材61の雄ネジ部6
1cと第2締め付け部材62の雌ネジ孔62bのネジ山
の向きと、連結ロッド30の雄ネジ部30aのネジ山の
向きを異ならせてあるので、前記の締め付け作業時に、
連結ロッド30の雄ネジ部30aに取り付けておいたナ
ット63が緩むようなことはない。勿論、先に述べたよ
うに、雄ネジ部30aに取り付けられるナット63の内
面に予め接着材を塗布しておいたり、或いはナット63
として厚みの小さなナットを2つ用いて一方のナットで
他方のナットを固定するようにしても、前記同様の緩み
防止効果が得られる。
【0059】前記の締め付け作業は、分割ブロックDB
1と分割ブロックDB2とがパッキンを介して所定の圧
力下で圧接するまで継続され、これにより2つの分割ブ
ロックDB1とDB2が強固に連結される。
【0060】締め付け作業が完了した後は、前記同様の
硬化材(図示省略)を各凹部40内に充填して硬化させ
る。これにより、連結器60の緩み防止が図られると共
に、連結箇所の耐剪断強度が向上する。以上で一連の連
結作業を完了する。
【0061】尚、第1締め付け部材61のナット状部分
61bと第2締め付け部材62のナット状部分62dの
代わりに、図15に示すような歯輪状部分(矩形溝が円
周方向に等間隔で並ぶ部分)61dと62eを設けるよ
うにしてもよい。この場合には、歯輪状部分61dと6
2eに係合可能な突起等を有するものを工具として用い
る。
【0062】また、連結後のブロックに加わる外力によ
って連結ロッド30や両締め付け部材61,62に塑性
変形が生じることを防止して、ブロックの連結強度や水
密性や気密性を良好に維持するには、図16に示す方法
が採用できる。
【0063】図16に示す方法は、連結ロッド30の雄
ネジ部30aそれぞれに固定用ナット64を予め2個取
り付けておき、第1締め付け部材61と第2締め付け部
材62の締め付け作業が完了した後に固定用ナット64
を締め付けて第1締め付け部材61と第2締め付け部材
62の固定を行うようにしたものである。勿論、固定用
ナット64は1個であっても同様の固定を行うことがで
きる。説明を省略したが、図8と図9のそれぞれに示し
た方法と同様の方法を採用しても同様の効果が得られ
る。
【0064】以下に、図1に示した梁ブロック以外のコ
ンクリートブロック連結構造体の例を図17〜図21を
参照して説明する。尚、図面には連結器を収容するため
の凹部を符号40で示す。
【0065】図17には本発明を暗渠ブロックに適用し
た例を示してある。この暗渠ブロックは、予め分割して
製作された2つの分割ブロックDB3とDB4をパッキ
ン(図示省略)を介して上下に組み合わせて、これらを
連結器(図示省略)によって連結することによって一体
化されている。各分割ブロックDB3とDB4には、各
ブロックと相似形に組み立てられた内部鉄筋(図示省
略)が内蔵されている。凹部40は、各分割ブロックD
B3とDB4の連結端部の外側面に間隔をおいて2個ず
つ設けられている。連結ロッド(図示省略)は、内部鉄
筋に対し接合または非接合状態で分割ブロックDB3と
DB4内に埋設されており、その雄ネジ部を凹部40内
に露出している。この分割ブロックDB3とDB4の連
結には前述の連結器の何れか1つが選択的に利用され
る。ブロック連結の方法は先に述べた方法と同じであ
る。
【0066】図18には本発明を暗渠ブロックに適用し
た例を示してある。この暗渠ブロックは、予め分割して
製作された4つの分割ブロックDB5〜DB8をパッキ
ン(図示省略)を介して矩形状に組み合わせて、これら
を連結器(図示省略)によって連結することによって一
体化されている。各分割ブロックDB5〜DB8には、
各ブロックと相似形に組み立てられた内部鉄筋(図示省
略)が内蔵されている。凹部40は、各分割ブロックD
B5〜DB8の連結端部の外側面に間隔をおいて6個ず
つ設けられ、内側面に間隔をおいて2個ずつ設けられて
いる。つまり、施工後の暗渠ブロックにおいて引っ張り
力が作用する側の凹部の数(連結器の数)を圧縮力が作
用する側よりも増やして引っ張り強度の増加を図ってい
る。連結ロッド(図示省略)は、内部鉄筋に対し接合ま
たは非接合状態で各分割ブロックDB5〜DB8の内部
に埋設されており、その雄ネジ部を凹部40内に露出し
ている。この分割ブロックDB5〜DB8の連結には前
述の連結器の何れか1つが選択的に利用される。ブロッ
ク連結の方法は先に述べた方法と同じである。
【0067】図19には本発明を水路ブロックに適用し
た例を示してある。この水路ブロックは、予め分割して
製作された3つの分割ブロックDB9〜DB11をパッ
キン(図示省略)を介してU字状に組み合わせて、これ
らを連結器(図示省略)によって連結することによって
一体化されている。各分割ブロックDB9〜DB11に
は、各ブロックと相似形に組み立てられた内部鉄筋(図
示省略)が内蔵されている。凹部40は、各分割ブロッ
クDB9〜DB11の連結端部の外側面に間隔をおいて
6個ずつ設けられ、内側面に間隔をおいて2個ずつ設け
られている。つまり、施工後の水路ブロックにおいて引
っ張り力が作用する側の凹部の数(連結器の数)を圧縮
力が作用する側よりも増やして引っ張り強度の増加を図
っている。連結ロッド(図示省略)は、内部鉄筋に対し
接合または非接合状態で各分割ブロックDB9〜DB1
1の内部に埋設されており、その雄ネジ部を凹部40内
に露出している。この分割ブロックDB9〜DB11の
連結には前述の連結器の何れか1つが選択的に利用され
る。ブロック連結の方法は先に述べた方法と同じであ
る。
【0068】図20には本発明を擁壁ブロックに適用し
た例を示してある。この擁壁ブロックは、予め分割して
製作された6つの分割ブロックDB12〜DB16をパ
ッキン(図示省略)を介して略L字状に組み合わせて、
これらを連結器(図示省略)によって連結することによ
って一体化されている。各分割ブロックDB12〜DB
16には、各ブロックと相似形に組み立てられた内部鉄
筋(図示省略)が内蔵されている。凹部40は、各分割
ブロックDB12〜DB16の連結端部の外側面に間隔
をおいて6個ずつ設けられ、内側面に間隔をおいて4個
ずつ設けられている。つまり、施工後の擁壁ブロックに
おいて引っ張り力が作用する側の凹部の数(連結器の
数)を圧縮力が作用する側よりも増やして引っ張り強度
の増加を図っている。連結ロッド(図示省略)は、内部
鉄筋に対し接合または非接合状態で各分割ブロックDB
12〜DB16の内部に埋設されており、その雄ネジ部
を凹部40内に露出している。この分割ブロックDB1
2〜DB16の連結には前述の連結器の何れか1つが選
択的に利用される。ブロック連結の方法は先に述べた方
法と同じである。
【0069】図21には本発明を暗渠ブロックに適用し
た例を示してある。この暗渠ブロックは、予め分割して
製作された8つの分割ブロックDB17〜DB24をパ
ッキン(図示省略)を介して矩形状に組み合わせて、こ
れらを連結器(図示省略)によって連結することによっ
て一体化されている。各分割ブロックDB17〜DB2
4には、各ブロックと相似形に組み立てられた内部鉄筋
(図示省略)が内蔵されている。凹部40は、各分割ブ
ロックDB17〜DB24の連結端部の外側面に間隔を
おいて3個ずつ設けられ、内側面に間隔をおいて2個ず
つ設けられている。つまり、施工後の暗渠ブロックにお
いて引っ張り力が作用する側の凹部の数(連結器の数)
を圧縮力が作用する側よりも増やして引っ張り強度の増
加を図っている。連結ロッド(図示省略)は、内部鉄筋
に対し接合または非接合状態で各分割ブロックDB17
〜DB24の内部に埋設されており、その雄ネジ部を凹
部40内に露出している。この分割ブロックDB17〜
DB24の連結には前述の連結器の何れか1つが選択的
に利用される。ブロック連結の方法は先に述べた方法と
基本的に同じであるが、ここではブロック連結にプレス
トレス(prestress)法を採用している。
【0070】このプレストレス法は、荷重によって生じ
る応力を打ち消すことを主たる目的とする方法である。
ここでは、上側の連結ブロック(DB24とDB17と
DB18)と下側の連結ブロック(DB22とDB21
とDB20)のそれぞれにおいて引っ張り力が作用する
内面側に、予め圧縮力を作用させて引っ張り強度の増加
を図っている。圧縮力を作用させるには、上側の分割ブ
ロック(DB24とDB17とDB18)と下側の分割
ブロック(DB22とDB21とDB20)のそれぞれ
に予め埋め込まれているシース(sheath)と称さ
れる筒材に、高強度鋼材等から成るワイヤーまたはケー
ブル(以下、緊張材WMと言う)を挿通する。そして、
挿通後の緊張材WMの両端をナットやテーパーを有する
器具を用いて引っ張って固定することで、上側の連結ブ
ロックと下側の連結ブロックのそれぞれに内面側に圧縮
力を作用させる。
【0071】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の連結器に
よれば、非貫通雌ネジ穴を第1連結ロッドの先端雄ネジ
部に螺合することで第1締め付け部材を第1連結ロッド
に取り付け、挿通孔を第2連結ロッドの先端雄ネジ部に
挿し込むことで第2締め付け部材を第2連結ロッドに被
せ、第2締め付け部材を第2連結ロッドに被せた後に第
2連結ロッドの先端雄ネジ部に螺合することでナットを
第2連結ロッドに取り付け、この後に第1コンクリート
ブロックの連結面と第2コンクリートブロックの連結面
を互いの凹部が合致するように組み合わせて、各第2連
結ロッドに被せられている第2締め付け部材それぞれを
回転させてその雌ネジ孔を各第1連結ロッドに取り付け
られている第1締め付け部材それぞれの外面雄ネジ部に
螺合して締め付けることにより、相対向する連結ロッド
各々の第2連結ロッドを第2締め付け部材の段差に当接
するナットを介して第1連結ロッド方向に引き寄せると
共に第1連結ロッドを第1締め付け部材を介して第2連
結ロッド方向に引き寄せ、且つ、所定の引き寄せ力を付
与した状態を維持することができ、これにより第1,第
2コンクリートブロック相互を適正な圧接状態で強固に
連結することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る、分割ブロックを連
結した状態を示す平面図
【図2】図1の正面図
【図3】図1における連結器及びその周囲部分の拡大縦
断面図
【図4】図1に示した連結器の分解斜視図
【図5】分割ブロックの連結方法の説明図
【図6】図1に示した連結器の変更態様を示す斜視図
【図7】図1に示した連結器の変更態様を示す、図3に
対応した縦断面図
【図8】連結器内に硬化材を充填する方法の説明図
【図9】連結器内に硬化材を充填する方法の説明図
【図10】図1に示した連結ロッドの変更態様をそれぞ
れ示す斜視図
【図11】図1に示した内部鉄筋の変更態様を示す斜視
【図12】連結器の他の実施態様を示す、図3に対応し
た縦断面図
【図13】図12に示した連結器の分解斜視図
【図14】図12に示した連結器による分割ブロックの
連結方法の説明図
【図15】図12に示した連結器の変更態様を示す斜視
【図16】図12に示した連結器の変更態様を示す、図
3に対応した縦断面図
【図17】コンクリートブロック連結構造体の他の実施
態様を示す斜視図
【図18】コンクリートブロック連結構造体の他の実施
態様を示す斜視図
【図19】コンクリートブロック連結構造体の他の実施
態様を示す斜視図
【図20】コンクリートブロック連結構造体の他の実施
態様を示す斜視図
【図21】コンクリートブロック連結構造体の他の実施
態様を示す斜視図
【図22】従来のブロック連結方法の説明図
【符号の説明】 DB1〜DB24…分割ブロック、10…内部鉄筋、3
0…連結ロッド、30a…雄ネジ部、31…波形補強部
材、32…棒状補強部材、33…棒状補強部材、CL…
連結ロッドの中心線、40…凹部、HM…硬化材、60
…連結器、61…第1締め付け部材、61b…ナット状
部分、61c…雄ネジ部、61d…歯輪状部分、62…
第2締め付け部材、62b…雌ネジ孔、62d…ナット
状部分、62e…歯輪状部分、64…固定用ナット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D048 AA32 2E125 AA76 AF01 AF03 AG10 AG13 AG16 BA22 BB09 BB19 BB24 BB27 BB28 BB30 BB33 BE07 BE08 BF06 CA01 CA18 CA82 EA17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結面側と側面側に開口を有する複数個
    の凹部を備えると共に先端部に設けられた雄ネジ部が凹
    部内それぞれで露出するように複数本の第1連結ロッド
    を埋設して成る第1コンクリートブロックと、連結面側
    と側面側に開口を有する複数個の凹部を第1コンクリー
    トブロックの凹部と対応して備えると共に先端部に設け
    られた雄ネジ部が凹部内それぞれで露出するように複数
    本の第2連結ロッドを埋設して成る第2コンクリートブ
    ロックとを、相互連結するときに用いられる連結器であ
    って、 第1連結ロッドの先端雄ネジ部が螺合可能な非貫通の雌
    ネジ穴を中央に有すると共に雄ネジ部を外面に有し、非
    貫通雌ネジ穴を第1連結ロッドの先端雄ネジ部に螺合す
    ることで第1連結ロッドに取り付けられる第1締め付け
    部材と、 第2連結ロッドの外径よりも僅かに大きな口径の挿通孔
    を中央に有すると共に第1締め付け部材の外面雄ネジ部
    に螺合可能な雌ネジ孔を挿通孔との間に段差を介して有
    し、挿通孔を第2連結ロッドの先端雄ネジ部に挿し込む
    ことで第2連結ロッドに被せられる第2締め付け部材
    と、 第2締め付け部材を第2連結ロッドに被せた後に第2連
    結ロッドの先端雄ネジ部に螺合することで第2連結ロッ
    ドに取り付けられ、取り付け後状態では第2締め付け部
    材の段差との当接によって第2締め付け部材の第2連結
    ロッド先端に向かう方向の移動を制限するナットとから
    成る、 ことを特徴とする連結器。
  2. 【請求項2】 第1締め付け部材の外面雄ネジ部の終端
    には、第2締め付け部材の雌ネジ孔を第1締め付け部材
    の外面雄ネジ部に螺合した状態で第2締め付け部材の端
    面と向き合う環状鍔が設けられている、 ことを特徴とする請求項1に記載の連結器。
  3. 【請求項3】 第1締め付け部材の非貫通雌ネジ穴が形
    成された面とは反対側の面には、ナットが取り付けられ
    る第2連結ロッド先端と向き合う凹部が設けられてい
    る、 ことを特徴とする請求項1または2に記載の連結器。
  4. 【請求項4】 第1締め付け部材と第2締め付け部材に
    は、第2締め付け部材の雌ネジ孔を第1締め付け部材の
    外面雄ネジ部に螺合して締め付けるための工具が係合可
    能な部分が設けられている、 ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の連
    結器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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