JP2003192684A - 白色有機蛍光化合物 - Google Patents

白色有機蛍光化合物

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JP2003192684A
JP2003192684A JP2002012223A JP2002012223A JP2003192684A JP 2003192684 A JP2003192684 A JP 2003192684A JP 2002012223 A JP2002012223 A JP 2002012223A JP 2002012223 A JP2002012223 A JP 2002012223A JP 2003192684 A JP2003192684 A JP 2003192684A
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JP2002012223A
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Tadao Nakaya
忠雄 仲矢
Naonobu Eto
直伸 江藤
Tomoyuki Saikawa
知行 犀川
Atsushi Ikeda
厚 池田
Yoshihiro Kimura
義弘 木村
Takao Yamauchi
隆夫 山内
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Taiho Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiho Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一化合物でありながら、RGBの発光ピー
クを有する蛍光スペクトルを有して白色発光可能な、堅
牢で耐候性のある発光化合物を提供すること。 【解決手段】 キナクリドン骨格を有する下記構造の化
合物。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は白色有機蛍光化合
物に関し、さらに詳しくは、キナクリドン骨格を有する
ことにより堅牢であり、加工性が良好で、大きな輝度で
白色発光する白色有機蛍光化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】有機EL素子は、従来、R、G、及びB
の三原色それぞれを発光させる素子及び白色発光素子を
中心に開発が進められてきた。白色発光は、赤発光の化
合物、青発光の化合物及び緑発光の化合物や複数の発光
化合物を混色して白色発光を実現するものであった。
【0003】しかしながら、単一化合物で白色蛍光を発
する化合物は、殆ど知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、白
色に発光可能な、例えば有機EL素子に利用可能な、単
一化合物である白色有機蛍光化合物を提供することにあ
る。この発明の他の目的は、有機EL素子等を初めとす
る各種の白色発光体に利用可能な白色有機蛍光化合物を
提供することにある。この目的を達成するために鋭意研
究した結果、従来においてはR、G、Bの三原色色素及
び複数の色素を発光させ、これらを混色することにより
白色発光を実現した。この発明においては、白色発光が
可能な単一蛍光新化合物を合成し、高輝度、高純度白色
及び高寿命EL素子として機能することを示すものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は、式(1)で示される白色有機蛍光化合物であ
る。
【0006】
【化3】
【0007】但し、Rは、水素原子、アルキル基、ア
リール基又はアリールアルキル基を示す。Rは、水素
原子、アルキル基、アリール基又はアリールアルキル基
を示す。
【0008】前記課題を解決するための手段は、式
(2)で示される白色有機蛍光化合物である。
【0009】
【化4】
【0010】但し、Rは、水素原子、アルキル基、ア
リール基又はアリールアルキル基を示す。R、及びR
は、水素原子、アルキル基、アリール基又はアリール
アルキル基であり、それぞれ同一の基であっても相違す
る基であっても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明に係る前記式(1)及び
(2)で示される白色有機蛍光化合物はいずれも、式
(3)で示されるキナクリドン骨格を有する。
【0012】
【化5】
【0013】前記式(3)で示される化合物は、キナク
リドン又はピグメントバイオレット19と称される顔料
として周知である。このキナクリドンは、例えばジエチ
ルスクシニルスクシナートとアニリンとを主原料とし
て、例えば縮合、閉環、酸化を行って合成される。キナ
クリドン自体は、堅牢性、耐候性及び耐熱性に優れる
(「色材工学ハンドブック」(社)色材協会編集、P4
02)。
【0014】したがって、式(1)又は(2)で示され
る本発明に係る白色有機蛍光化合物も、堅牢性、耐候
性、耐光性及び耐熱性に優れる。
【0015】式(1)において、Rは、水素原子、ア
ルキル基、アリール基又はアリールアルキル基を示す。
このアルキル基としては、例えば炭素数が1〜30のア
ルキル基を挙げることができ、特にメチル基、エチル
基、プロピル基等の、炭素数が1〜5である低級アルキ
ル基が好ましい。2個のRは同一であっても相違して
いても良い。Rがアリール基であるときのそのアリー
ル基としては、フェニル基、ナフチル基、アンスラニル
基、ビフェニル基並びにこれらの芳香環にアルキル基及
びアルコキシ基等の置換基が結合した基を挙げることが
できる。Rがアリールアルキル基であるときのそのア
リールアルキル基としては、ベンジル基、1−フェニル
エチル基、2−フェニルエチル基、1−フェニルプロピ
ル基、2−フェニルプロピル基、3−フェニルプロピル
基、5−フェニルブチル基等を挙げることができ、フェ
ニル基には更にアルキル基等の置換基が置換していても
良い。好ましいアリールアルキル基は、ベンジル基であ
る。
【0016】式(1)において、2個のR2はそれぞ
れ、水素原子、アルキル基、アリール基又はアリールア
ルキル基であり、それぞれ同一の基であっても相違する
基であっても良い。このアルキル基としては、例えば炭
素数が1〜30のアルキル基を挙げることができ、特に
メチル基、エチル基、プロピル基等の、炭素数が1〜5
である低級アルキル基が好ましい。2個のRは同一で
あっても相違していても良い。Rがアリール基である
ときのそのアリール基としては、フェニル基、ナフチル
基、アンスラニル基、ビフェニル基並びにこれらの芳香
環にアルキル基及びアルコキシ基等の置換基が結合した
基例えばp−アルコキシフェニル基等を挙げることがで
きる。Rがアリールアルキル基であるときのそのアリ
ールアルキル基としては、ベンジル基、1−フェニルエ
チル基、2−フェニルエチル基、1−フェニルプロピル
基、2−フェニルプロピル基、3−フェニルプロピル
基、5−フェニルブチル基等を挙げることができ、フェ
ニル基には更にアルキル基等の置換基が置換していても
良い。好ましいアリールアルキル基は、ベンジル基であ
る。
【0017】式(2)において、Rは、前記式(1)
において言及された意味と同じである。
【0018】式(2)において、R、及びR4は、水
素原子、アルキル基、アリール基又はアリールアルキル
基であり、それぞれ同一の基であっても相違する基であ
っても良い。このアルキル基としては、例えば炭素数が
1〜30のアルキル基を挙げることができ、特にメチル
基、エチル基、プロピル基等の、炭素数が1〜5である
低級アルキル基が好ましい。一つの炭素に結合するR
及びRは同一であっても相違していても良い。R
はRがアリール基であるときのそのアリール基として
は、フェニル基、ナフチル基、アンスラニル基、ビフェ
ニル基並びにこれらの芳香環にアルキル基及びアルコキ
シ基等の置換基が結合した基例えばp−アルコキシフェ
ニル基等を挙げることができる。R又はRがアリー
ルアルキル基であるときのそのアリールアルキル基とし
ては、ベンジル基、1−フェニルエチル基、2−フェニ
ルエチル基、1−フェニルプロピル基、2−フェニルプ
ロピル基、3−フェニルプロピル基、5−フェニルブチ
ル基等を挙げることができ、フェニル基には更にアルキ
ル基等の置換基が置換していても良い。好ましいアリー
ルアルキル基は、ベンジル基である。
【0019】前記式(1)又は(2)で示される白色有
機蛍光化合物は、R、R、R及びRの置換基を
有することにより、溶媒に対する溶解性が向上し、した
がって、適宜の溶媒に溶解することによる塗布性が向上
し、また昇華温度が低下するので蒸着による加工性が向
上し、さらに、高分子化合物との相溶性が向上するので
高分子膜中に含めることができるようになる。
【0020】式(1)で示される白色有機蛍光化合物
は、例えば、以下の反応式に従って製造することができ
る。
【0021】
【化6】
【0022】上記式中、Rは低級アルキル基であり、R
及びRは前記と同様の意味を有する。上記反応式
は、例えば、ジアルキル 2,5−ジヒドロキシ−1,
4−シクロヘキサジエン−1,4−ジカルボキシレート
(上記反応式中の化合物(4))と3−アミノ−9−ア
ルキルカルバゾール等の化合物(5)とを適宜の溶媒中
で加熱することにより進行する。脱水反応が進行して、
アミノ基で架橋した化合物(6)が得られる。脱水反応
には、適宜の脱水剤例えば濃硫酸等を使用することがで
きる。
【0023】上記脱水反応生成物をさらに濃硫酸等で処
理すると、次式のように脱水素反応が起こる。
【0024】
【化7】
【0025】Rが水素原子の場合には、前記脱水素反
応生成物に、例えばDMF中でRHal(ただし、Halは
ハロゲン原子を示す。)を反応させることにより、前記
脱水素反応生成物をアルキル化させることができる。
【0026】次いで、次の反応式により閉環反応を行
う。
【0027】
【化8】
【0028】閉環反応は、適宜の溶媒中で加熱すること
により、好ましくはp−トルエンスルホン酸等の有機酸
触媒の存在下に適宜の溶媒例えばジクロロベンゼン等の
不活性高沸点有機溶媒中で加熱することにより、進行す
る。閉環した化合物として上記式(8)で示されるカル
バゾール骨格含有の白色有機蛍光化合物がある。
【0029】上記反応式において(8)で示される化合
物はまた、前記式(1)で示されるところの、この発明
に係る白色有機蛍光化合物である。
【0030】前記(5)で示される化合物の代わりに、
(9)で示される化合物を反応させると、式(2)で示
される白色有機蛍光化合物が得られる。
【0031】
【化9】
【0032】但し、式(9)において、R、R及び
は前記と同様の意味を有する。
【0033】ジアルキル 2,5−ジヒドロキシ−1,
4−シクロヘキサジエン−1,4−ジカルボキシレート
(前記反応式中の化合物(4))と前記式(9)で示さ
れる2−アミノ−フローレン等の化合物(9)との反応
は、これらを適宜の溶媒中で加熱することにより進行す
る。この反応生成物に対して、前記と同様に、脱水素反
応及び閉環反応を行うことにより、この発明に係る式
(2)で示される白色有機蛍光化合物を得ることができ
る。
【0034】この発明に係る白色有機蛍光化合物は、4
00〜700nmの領域で発光が見られ、白色発光可能
な有機EL素子に利用することができる。
【0035】この有機EL素子は、ITO陽極と、ポリ
ビニルカルバゾール(PVK)、2−(4−tert−
ブチルフェニル)5−(4−ビフェニル)−1,3,4
−オキザジアゾール及び白色有機蛍光化合物含有の発光
層と、この発光層の表面に形成された陰極とを有して成
る構造を有する。発光は、前記陰極と前記陽極との間に
電界が印加されると、陰極側から電子が注入され、陽極
から正孔が注入され、更に電子が発光層において正孔と
再結合し、エネルギー準位が伝導帯から価電子帯に戻る
際にエネルギーを光として放出する現象である。
【0036】この有機EL素子は、陽極及び陰極の間
に、この発明に係る白色有機蛍光化合物含有の発光層を
有している限り様々のタイプの構造を採用することがで
きる。この有機EL素子として、例えば、図1に示され
るように、透明基板1の表面に形成された透明電極2
と、その透明電極2の表面に形成されたところの、この
発明に係る白色有機蛍光化合物を含有する発光層4と、
この発光層4の表面に形成された陰極3とを備えて成る
一層型有機発光素子を挙げることができる。
【0037】この一層型有機発光素子において、発光層
を、前記式(1)又は(2)で示される白色有機蛍光化
合物を蒸着させることにより形成された蒸着層とするこ
とができ、また、この発光層を、前記(1)又は(2)
で示される白色有機蛍光化合物をポリビニルカルバゾー
ル等の高分子化合物と共に有機溶媒に溶解し、得られる
高分子溶液を塗布し、乾燥することにより得られる塗工
層とすることもできる。
【0038】又、これとは別のタイプの有機EL素子と
して、陽極と陰極との間に、電子を輸送する電子輸送性
物質、この発明に係る白色有機蛍光化合物、及びホール
を輸送するホール輸送性高分子を共に含有する発光層を
有する一層型有機発光素子、基板上に形成された陽極と
陰極との間に、ホール輸送性物質を含有するホール輸送
層と、この発明に係る白色有機蛍光化合物含有の電子輸
送性発光層とを積層して成る二層型有機低分子発光素子
(例えば、陽極と陰極との間に、ホール輸送層と、ゲス
ト色素としてこの発明に係る白色有機蛍光化合物及びホ
スト色素を含有する発光層とを積層して成る二層型色素
ドープ型発光素子)、陽極と陰極との間に、ホール輸送
性物質を含有するホール輸送層と、この発明に係る白色
有機蛍光化合物と電子輸送性物質とを共蒸着してなる電
子輸送性発光層とを積層して成る二層型有機発光素子
(例えば、陽極と陰極との間に、ホール輸送層と、ゲス
ト色素としてこの発明に係る白色有機蛍光化合物及びホ
スト色素とを含有する電子輸送発光層とを積層して成る
二層型色素ドープ型有機発光素子)、陽極と陰極との間
に、ホール輸送層、この発明に係る白色有機蛍光化合物
含有の発光層及び電子輸送層を積層して成る三層型有機
発光素子を挙げることができる。上記各種の有機EL素
子において、一層の発光層、並びに二層及び三層からな
る積層体を有機層と称されることがある。
【0039】上記有機EL素子は通常基板上に形成され
ることができる。この基板としては、例えばガラス、プ
ラスチック等の透明基板を挙げることができる。
【0040】前記陽極としては、仕事関数が大きくて透
明であり、電圧を印加することにより前記膜にホールを
注入することができる限り様々の素材を採用することが
できる。具体的には、陽極として、ITO、In23
SnO2、ZnO、CdO等、及びそれらの化合物等の
無機透明導電材料、及びポリアニリン等の導電性高分子
材料等で形成することができる。
【0041】この陽極は、前記基板上に、化学気相成長
法、スプレーパイロリシス、真空蒸着法、電子ビーム蒸
着法、スパッタ法、イオンビームスパッタ法、イオンプ
レーティング法、イオンアシスト蒸着法、その他の方法
により形成されることができる。
【0042】前記陰極は、仕事関数の小さな物質が採用
され、例えば、MgAg、アルミニウム合金、金属カル
シウム等の、金属単体又は金属の合金で形成されること
ができる。好適な陰極はアルミニウムと少量のリチウム
との合金電極である。この陰極は、例えば基板の上に形
成された前記発光層を含む有機層の表面に、蒸着技術に
より、容易に形成することができる。
【0043】前記電子輸送性物質としては、例えば、2
−(4−tert−ブチルフェニル)−5−(4−ビフェニ
ル)−1,3,4−オキサジアゾール等のオキサジアゾ
ール誘導体及び2,5−ビス(1−ナフチル)−1,
3,4−オキサジアゾール、並びに2,5−ビス(5’
−tert−ブチル−2’−ベンゾキサゾリル)チオフェン
等を挙げることができる。また、電子輸送性物質とし
て、例えばキノリノールアルミ錯体(Alq3)、ベン
ゾキノリノールベリリウム錯体(Bebq2)等の金属
錯体系材料を好適に使用することもできる。
【0044】前記ホール輸送物質としては、トリフェニ
ルアミン系化合物例えばN,N’−ジフェニル−N,
N’−ジ(m−トリル)−ベンジジン(TPD)、及び
α−NPD等、ヒドラゾン系化合物、スチルベン系化合
物、複素環系化合物、π電子系スターバースト正孔輸送
物質等を挙げることができる。
【0045】この有機EL素子における有機層は、塗布
法例えばスピンキャスト法、コート法、及びディップ
法、並びに蒸着法のいずれかにより形成されることがで
きる。
【0046】塗布法及び蒸着法のいずれを採用するにし
ても、電極と有機層との間に、バッファ層を介装するの
が好ましい。
【0047】前記陰極と前記有機層との間に形成される
前記バッファ層を形成することのできる材料として、例
えば、フッ化リチウム等のアルカリ金属化合物、フッ化
マグネシウム等のアルカリ土類金属化合物、酸化アルミ
ニウム等の酸化物、4,4’−ビスカルバゾールビフェ
ニル(Cz−TPD)を挙げることができる。また、例
えばITO等の陽極と有機層との間に形成されるバッフ
ァ層を形成する材料として、例えばm−MTDATA
(4,4’,4''−トリス(3−メチルフェニルフェニ
ルアミノ)トリフェニルアミン)、フタロシアニン、ポ
リアニリン、ポリチオフェン誘導体、無機酸化物例えば
酸化モリブデン、酸化ルテニウム、酸化バナジウム、フ
ッ化リチウムを挙げることができる。これらのバッファ
層は、その材料を適切に選択することにより、有機EL
素子の駆動電圧を低下させることができ、発光の量子効
率を改善することができ、発光輝度の向上を達成するこ
とができる。
【0048】この発光素子における電子輸送性発光層
は、通常の場合、50〜80%のポリビニルカルバゾー
ル(PVK)と、電子輸送性発光剤5〜40%と、この
発明に係る白色有機蛍光化合物0.01〜20%(重
量)とで形成されていると、白色発光が高輝度で起こ
る。
【0049】ホール輸送性高分子としては、例えばポリ
ビニルカルバゾール、ポリ(3−アルキレンチオフェ
ン)が挙げられる。また、この有機層中には、増感剤と
してルブレンが含有されているのが好ましく、特に、ル
ブレンとAlq3とが含有されているのが好ましい。
【0050】この発明に係る白色有機蛍光化合物を利用
した有機EL素子は、例えば一般に直流駆動型の素子と
して使用することができ、また、パルス駆動型の素子及
び交流駆動型の素子としても使用することができる。
【0051】この発明に係る白色有機蛍光化合物は、更
に、モノクロディスプレイ、カラーディスプレイ等のデ
ィスプレイ分野、ライトサイン、直視型サイン、間接照
明、LCD用バックライト等の照明分野にも使用され
る。
【0052】
【実施例】(実施例1) <脱水反応>1000mlの3口フラスコに3−アミノ
−9−エチルカルバゾール 25.0g(1.2×10
−1mol)と式(10)で示される化合物 13.6g
(6.0×10−2mol)とを加えて、更に酢酸、エ
チルアルコール各々200ml加えた。シリコーンオイ
ルバスを用いて120℃まで加熱攪拌し、4時間反応し
た。反応終了後、室温まで冷却し、氷の中に投入した。
【0053】
【化10】
【0054】ガラスフィルターを用いて濾過した。フィ
ルター内に残った固形物を5℃に冷却したメチルアルコ
ール、及び石油エーテルで順次に洗浄した後、真空乾燥
してレンガ色の粉体(35.2g)を得た。
【0055】前記粉体のIRチャートを図2に示した。
このレンガ色粉体は以下の式(11)で示される。
【0056】
【化11】
【0057】<脱水素反応>1000mlの3口フラス
コに、前記脱水反応で得られた粉体25.0gを入れ、
o−ジクロロベンゼン500mlを加えて、室温95%
硫酸1.0gを徐々に滴下し30分間攪拌した後、シリ
コーンオイルバスを用いて160℃までに加熱攪拌し、
2時間反応した。反応終了後、室温まで冷却し、氷の中
に投入した。
【0058】分液ロートを用いてクロロホルム抽出を3
回行い、水洗浄を2回行った後硫酸ナトリウムを入れ水
分の除去したものを濾過し、エバポレーターを用いて濃
縮乾固させた。得られた固形物を酢酸エチル、及び石油
エーテルで順次に洗浄した後、真空乾燥して赤色粉体
(13.1g)を得た。
【0059】この赤色粉体のIRチャートを図3に示
し、NMRチャートを図4に示した。この赤色粉体は以
下の式(12)で示される。
【0060】
【化12】
【0061】<閉環反応>500mlの3口フラスコに
前記赤色粉体10.0g(1.6×10−2mol)を
入れ、p−トルエンスルホン酸−水和物13.7g(7.
2×10−2mol)を加え、更に、O−ジクロロベン
ゼン200mlを加えた。シリコーンオイルバスを用い
て160℃まで加熱攪拌し、20時間反応した。反応終
了後、エバポレーターを用いて濃縮環固させた。得られ
た固形物を5℃に冷却したメチルアルコール、アセト
ン、及び石油エーテルで順次に洗浄した後、真空乾燥し
て褐色粉体(9.4g)を得た。精製する為に、100
0mlマイヤーにキシレン700mlを入れ、得られた
褐色粉体2.0g、活性炭2.0g加え、マントルヒータ
ーを用いて3分間沸騰させ、熱時濾過した濾液をエバポ
レーターを用いて濃縮乾固させた。
【0062】得られた固形分を石油エーテルで洗浄した
後、真空乾燥させてあずき色粉体を得た。このあずき色
粉体のIRチャートは図5に示し、NMRチャートを図
6に示した。
【0063】このあずき色粉体は、以下の式(1a)で
示される構造式を有する。
【0064】
【化13】 5mlのメスフラスコに、ポリビニルカルバゾール70
mg、t−ブチルフェニル−ジフェニル−1,3,4−
オキザジアゾール(PBD)29mg、及び前記あずき
色粉体(化合物(1a)) 1mgを秤量し、ジクロロエ
タンを加えて5mlになるように白色有機蛍光化合物含
有溶液を調製した。この白色有機蛍光化合物含有溶液
は、超音波洗浄器((株)エスエヌディ製、US−2)
で超音波を20分間照射することにより、十分に均一な
ものにされた。ITO基板(50×50mm、三容真空
工業(株)製)をアセトンで10分間超音波洗浄した後
に2−プロパノールで10分間超音波洗浄し、窒素でブ
ローして乾燥させた。その後に、UV照射装置((株)
エム・ディ・エキシマ製、波長172nm)で30秒間
UVを照射して洗浄した。スピンコータ(ミカサ(株)
製、1H−D7)を用いて洗浄乾燥の終了したITO基
板に、調製しておいた前記白色有機蛍光化合物含有溶液
を滴下し、回転数1,500rpm、回転時間3秒にて
スピンコートして製膜した。製膜した基板を、50℃の
恒温槽中で30分乾燥させた後に、真空蒸着装置(大亜
真空技研(株)製、VDS−M2−46型)でアルミ合
金(Al:Li=99:1重量比、(株)高純度化学研
究所製)電極を、4×10-6Torrで約150nmの厚み
に蒸着し、EL素子を製作した。
【0065】このEL素子は、(株)トプコン製のBM
−7 Fastで徐々に電圧を上げながら輝度及び色度を測
定した。その結果、電圧21V及び電流9.69mAで
輝度が2,300Cd/m、色度Xが0.33及び色
度Yが0.33の結果が得られた。
【0066】<発光特性(2)>混合キシレンに前記白色
有機蛍光化合物(1a)を10mg/Lの濃度になるよ
うに溶解して試料液を調製した。この試料液を、島津製
作所製のF−4500型分光蛍光光度計に装填して、以
下の条件にて蛍光スペクトルを測定した。得られた蛍光
スペクトルを図7に示した。
【0067】測定条件 測定モード 波長スキャン 励起波長 365nm 蛍光開始波長 400nm 蛍光終了波長 700nm スキャンスピード 1200nm/分 励起側スリット 5.0nm 蛍光側スリット 5.0nm ホトマル電圧 700V 図7から判るように、この実施例で得られた白色有機蛍
光化合物は、400〜00nm蛍光発光が見られ全領域
をカバーしている。
【0068】(実施例2) <脱水反応>1000mlの3口フラスコに、下式(1
3)で示される3−アミノ−フローレン25.0g(1.
4×10−1mol)と、前記式(10)で示される化
合物15.7g(7.0×10−2mol)と加えて、更
に酢酸、及びエチルアルコールを各々200ml加え
た。
【0069】
【化14】
【0070】シリコーンオイルバスを用いて120℃ま
で加熱攪拌し、4時間反応した。反応終了後、室温まで
冷却し、氷の中に投入した。
【0071】ガラスフィルターを用いて濾過した。フィ
ルター内に残った固形物を5℃に冷却したメチルアルコ
ール、及び石油エーテルで順次に洗浄した後、真空乾燥
してオレンジ色粉体(34.0g)を得た。
【0072】オレンジ色粉体のIRチャートを図8に示
した。このオレンジ色粉体は以下の式(14)で示され
る。
【0073】
【化15】
【0074】<脱水素反応>1000mlの3口フラス
コに、前記脱水反応で得られたオレンジ色粉体25.0
gを入れ、O−ジクロロベンゼン500mlを加えて、
室温で95%硫酸1.0gを徐々に滴下し、30分間攪
拌した後、シリコーンオイルバスを用いて160℃まで
に加熱攪拌し、2時間反応した。反応終了後、室温まで
冷却し、氷の中に投入した。
【0075】分液ロートを用いてクロロホルム抽出を3
回行い、水洗浄を2回行った後に硫酸ナトリウムを入れ
て水分を除去してから濾過し、エバポレーターを用いて
濃縮乾固させた。得られた固形物を酢酸エチル、及び石
油エーテルで洗浄した後、真空乾燥させ赤色粉体(2
0.5g)を得た。
【0076】この赤色粉体のIRチャートを図9に示し
た。この赤色粉体は、式(15)で示される化合物であ
った。
【0077】
【化16】
【0078】<閉環反応>500mlの3口フラスコに
前記赤色粉体10.0g(1.7×10−2mol)を
入れ、p−トルエンスルホン酸−水和物15.3g(8.
0×10−2mol)を加え、更に、O−ジクロロベン
ゼン200mlを加えた。シリコーンオイルバスを用い
て160℃までに加熱攪拌し、20時間反応した。反応
終了後、エバポレーターを用いて濃縮乾固させた。得ら
れた固形物を5℃に冷却したメチルアルコール、アセト
ン、及び石油エーテルで順次に洗浄した後、真空乾燥さ
せて褐色粉体(8.2g)を得た。精製する為に、10
00mlマイヤーにキシレン700mlを入れ、得られ
た褐色粉体2.0g、及び活性炭2.0g加え、マントル
ヒーターを用いて3分間沸騰させ、熱時濾過した濾液を
エバポレーターで濃縮乾固させた。
【0079】得られた固形分を石油エーテルで洗浄した
後、真空乾燥し、あずき色粉体を得た。
【0080】このアズキ色粉体のIRチャートを図10
に示した。
【0081】このアズキ色粉体の構造を以下の式(2
a)にて示す。
【0082】
【化17】
【0083】(実施例3) <ベンジル化反応>前記実施例1において製造されたの
と同じ式(12)で示される構造を有する化合物10.
0g(1.6×10−2mol)を500mlの耐圧瓶
に入れ、ベンジルブロミド17.1g(7.6×10
−2mol)を更に加え、次いでN,N−ジメチルホル
ムアミド(DMF)200mlを加えた。シリコーンオ
イルバスを用いて耐圧瓶内を150℃まで撹拌下に加熱
し、20時間反応させた。反応終了後、室温にまで冷却
し、エバポレータを用いて濃縮した後に、氷水に投入
し、更に水酸化ナトリウムで中性にした。分液ロートを
用いてクロロホルム抽出を3回行い、水洗浄を2回行っ
た。次いで、硫酸ナトリウムを入れて水分を除去し、濾
過し、エバポレータを用いて濃縮乾固させた。得られた
固形物を石油エーテルで洗浄した後に、真空乾燥して茶
褐色粉体を得た。この茶褐色粉体のIRチャートを図1
1に示した。この茶褐色粉体は式(16)で示される構
造を有する。
【0084】
【化18】
【0085】<閉環反応>500mlの三口フラスコ
に、上記式(16)で示される化合物5.0g(6.1
×10−3mol)を入れ、p−トルエンスルホン酸一
水和物5.2g(2.7×10−2mol)を加え、更
にo−ジクロロベンゼン200mlを加えた。シリコー
ンオイルバスで160℃にまで加熱撹拌し、20時間反
応させた。反応終了後、エバポレータを用いて濃縮乾固
した。得られた固形物を5℃に冷却したメチルアルコー
ル、アセトン及び石油エーテルで洗浄した後に、真空乾
燥させて褐色固体を得た。
【0086】ソクスレー抽出装置を用いて前記褐色固体
1.0gをキシレン250mlで24時間かけて抽出し
た。抽出終了後にエバポレータを用いて濃縮乾固し、得
られた固形物を石油エーテルで洗浄し、真空乾燥し、茶
色粉体を得た。この茶色粉体のIRチャートを図12に
示した。この褐色固体は式(1b)で示す構造を有する
化合物であった。
【0087】
【化19】
【0088】<発光特性(3)>前記実施例1の<発光特
性(1)>におけるように、5mlのメスフラスコに、ポ
リビニルカルバゾール70mg、t−ブチルフェニル−
ジフェニル−1,3,4−オキザジアゾール29mg、
及び前記あずき色粉体(化合物(1a)) 1mgを秤量
し、ジクロロエタンを加えて5mlになるように白色有
機蛍光化合物含有溶液を調製する代わりに、5mlのメ
スフラスコに、ポリビニルカルバゾール70mg、式
(17)で示される構造を有するBND 29.7mg
及び前記式(1b)で示される白色有機蛍光化合物0.
3mgをジクロロエタンを加えて5mlになるように白
色有機蛍光化合物含有溶液を調製した。この白色有機蛍
光化合物含有溶液を用いて、前記実施例1の<発光特性
(1)>におけるのと同様にしてEL素子を製作し、この
EL素子につき(株)トプコン製の分光放射計SR−3
にて輝度及び色度を測定した。
【0089】
【化20】
【0090】その結果、電圧21V及び電流36.8m
Aで輝度が2400Cd/m、色度Xが0.34及び
色度Yが0.35の結果が得られた。また、この分光放
射計でこの白色有機蛍光化合物の分光放射輝度グラフを
図13に示した。この分光放射輝度グラフにより、肉眼
では十分に白色発光していたと認めることができる。
【0091】<発光特性(4)>ITO基板(50×50
mm、三容真空工業(株)製)をアセトンで10分間か
けて超音波洗浄した後に2−プロパノールで10分間超
音波洗浄し、窒素でブローして乾燥させた。その後に、
UV照射装置((株)エム・ディ・エキシマ製、波長1
72nm)で30秒間UVを照射してITO基板の洗浄
を完了した。
【0092】洗浄されたITO基板を真空蒸着装置(大
亜真空技研(株)製、UDS−M2−46型)にセット
し、4×10-6torr以下の減圧下にN、N’−ジフ
ェニル−N,N−ジ(m−トリル)−ベンジジン(TP
D)を68nmの厚みに蒸着し、次いで、前記白色有機
蛍光化合物(1b)を0.6nmの厚みに蒸着し、更
に、以下の式(18)で示される構造を有するDPVB
iを36nmの厚みに蒸着し、最後にトリス(8−キノ
リナート)アルミニウム(Alq3)を40nmの蒸着
し、最後にアルミ合金製電極(Al:Li=99:1重
量比、(株)高純度化学研究所製)を150nmの厚み
に蒸着することにより、EL素子を製作した。
【0093】
【化21】
【0094】このEL素子につき、前記発光特性(3)と
同様にして輝度及び色度を測定した。
【0095】その結果、電圧17V及び電流21.8m
Aで輝度が4500Cd/m、色度Xが0.32及び
色度Yが0.35の結果が得られた。また、この分光放
射計でこの白色有機蛍光化合物の分光放射輝度グラフを
図14に示した。この分光放射輝度グラフにより、肉眼
では十分に白色発光していたと認めることができる。
【0096】(実施例4) <メチル化反応>前記実施例1において製造されたのと
同じ式(12)で示される構造を有する化合物10.0
g(1.6×10−2mol)を500mlの耐圧瓶に
入れ、ヨードメタン10.8g(7.6×10−2mo
l)を更に加え、次いでN,N−ジメチルホルムアミド
(DMF)200mlを加えた。シリコーンオイルバス
を用いて耐圧瓶内を150℃まで撹拌下に加熱し、20
時間反応させた。反応終了後、室温にまで冷却し、エバ
ポレータを用いて濃縮した後に、氷水に投入し、更に水
酸化ナトリウムで中性にした。分液ロートを用いてクロ
ロホルム抽出を3回行い、水洗浄を2回行った。次い
で、硫酸ナトリウムを入れて水分を除去し、濾過し、エ
バポレータを用いて濃縮乾固させた。得られた固形物を
石油エーテルで洗浄した後に、真空乾燥して茶褐色粉体
を得た。この茶褐色粉体のIRチャートを図15に示し
た。この茶褐色粉体は式(19)で示される構造を有す
る。
【0097】
【化22】
【0098】<閉環反応>500mlの三口フラスコ
に、上記式(19)で示される化合物5.0g(7.5
×10−3mol)を入れ、p−トルエンスルホン酸一
水和物8.0g(4.2×10−2mol)を加え、更
にo−ジクロロベンゼン200mlを加えた。シリコー
ンオイルバスで160℃にまで加熱撹拌し、20時間反
応させた。反応終了後、エバポレータを用いて濃縮乾固
した。得られた固形物を5℃に冷却したメチルアルコー
ル、アセトン及び石油エーテルで洗浄した後に、真空乾
燥させて褐色固体を得た。
【0099】ソクスレー抽出装置を用いて前記褐色固体
1.0gをキシレン250mlで24時間かけて抽出し
た。抽出終了後にエバポレータを用いて濃縮乾固し、得
られた固形物を石油エーテルで洗浄し、真空乾燥し、茶
色粉体を得た。この茶色粉体のIRチャートを図16に
示した。この褐色固体は式(1d)で示す構造を有する
化合物であった。
【0100】
【化23】
【0101】<発光特性(5)>前記<発光特性(4)>にお
けるのと同様にして、ITO基板上に、TPDを71n
mの厚みに蒸着し、次いで、前記白色有機蛍光化合物
(1d)を0.6nmの厚みに蒸着し、更に、DPVB
iを40nmの厚みに蒸着し、最後にトリス(8−キノ
リナート)アルミニウム(Alq3)を41nmの厚み
に蒸着し、最後にアルミ合金製電極(Al:Li=9
9:1重量比、(株)高純度化学研究所製)を150n
mの厚みに蒸着することにより、EL素子を製作した。
【0102】このEL素子につき、前記発光特性(3)と
同様にして輝度及び色度を測定した。
【0103】その結果、電圧16V及び電流17.5m
Aで輝度が7000Cd/m、色度Xが0.35及び
色度Yが0.34の結果が得られた。また、この分光放
射計でこの白色有機蛍光化合物の分光放射輝度グラフを
図17に示した。この分光放射輝度グラフにより、肉眼
では十分に白色発光していたと認めることができる。
【0104】(実施例5) <エチル化反応>前記実施例1において製造されたのと
同じ式(12)で示される構造を有する化合物10.0
g(1.6×10−2mol)を500mlの耐圧瓶に
入れ、ヨードエタン(C25I)10.8g(6.9×1
-2mol)を加え、更に、N,N−ジメチルホルムアミ
ド(DMF)を200ml加えた。シリコーンオイルバ
スを用いて150℃まで加熱攪拌し、20時間反応し
た。反応終了後、室温まで冷却し、エバポレーターを用
いて濃縮した後、氷水に投入し水酸化ナトリウムで中性
にした。分液ロートを用いてクロロホルム抽出を3回行
い、水洗浄を2回行った後、硫酸ナトリウムを入れ水分
を除去したものを濾過し、エバポレーターを用いて濃縮
乾固させた。得られた固形物を石油エーテルで洗浄した
後、真空乾燥させ、茶褐色紛体を得た。この茶褐色紛体
のIRチャートを図18に示した。
【0105】<閉環反応>500mlの3口フラスコに
前記エチル化反応生成物5.0g(8.3×10-3mol)
を入れ、p−トルエンスルホン酸一水和物8.0g(4.
2×10-2mol)を加え、更に、O−ジクロロベンゼン
200mlを加えた。シリコーンオイルバスを用いて1
60℃まで加熱攪拌し、20時間反応した。反応終了
後、エバポレーターを用いて濃縮乾固させた。得られた
固形物を5℃に冷却したメチルアルコール、アセトン、
石油エーテルで洗浄した後、真空乾燥させ、褐色粉体を
得た。この褐色紛体のIRチャートを図19に示した。
【0106】<精製>ソックスレー装置を用いて上記閉
環反応物1.0gを入れ、キシレン250mlを加え、
シリコーンオイルバスを用いて185℃まで加熱し、2
4時間抽出した。終了後、エバポレーターを用いて濃縮
乾固させた。得られた固形物を石油エーテルで洗浄した
後、真空乾燥させ、茶色粉体を得た。
【0107】(実施例6) <ブチル化反応>前記実施例1において製造されたのと
同じ式(12)で示される構造を有する化合物10.0
g(1.6×10−2mol)を500mlの耐圧瓶に
入れ、n−ブチルヨード(C49I)10.8g(7.6
×10-2mol)を加え、更に、N,N−ジメチルホルム
アミド(DMF)200mlを加えた。シリコーンオイ
ルバスを用いて150℃まで加熱攪拌し、20時間反応
した。反応終了後、室温まで冷却し、エバポレーターを
用いて濃縮した後、氷水に投入し水酸化ナトリウムで中
性にした。分液ロートを用いてクロロホルム抽出を3回
行い、水洗浄を2回行った後、硫酸ナトリウムを入れ水
分を除去したものを濾過し、エバポレーターを用いて濃
縮乾固させた。得られた固形物を石油エーテルで洗浄し
た後、真空乾燥させ、茶褐色紛体を得た。この茶褐色紛
体のIRチャートを図20に示した。
【0108】<閉環反応>500mlの3口フラスコに
前記ブチル化反応生成物5.0g(7.5×10-3mol)
を入れ、p−トルエンスルホン酸一水和物7.2g(3.
7×10-2mol)を加え、更に、O−ジクロロベンゼン
200mlを加えた。シリコーンオイルバスを用いて1
60℃まで加熱攪拌し、20時間反応した。反応終了
後、エバポレーターを用いて濃縮乾固させた。得られた
固形物を5℃に冷却したメチルアルコール、アセトン、
石油エーテルで洗浄した後、真空乾燥させ、褐色粉体を
得た。この褐色紛体のIRチャートを図21に示した。
【0109】<精製>ソックスレー装置を用いて上記閉
環反応物1.0gを入れ、キシレン250mlを加え、
シリコーンオイルバスを用いて185℃まで加熱し、2
4時間抽出した。終了後、エバポレーターを用いて濃縮
乾固させた。得られた固形物を石油エーテルで洗浄した
後、真空乾燥させ、茶色粉体を得た。
【0110】(実施例7) <ヘキシル化反応>前記実施例1において製造されたの
と同じ式(12)で示される構造を有する化合物5.0
g(8.0×10−3mol)を500mlの耐圧瓶に
入れ、ヨウ化ヘキシル(C613I)12.9g(4.5
×10-2mol)を加え、更に、N,N−ジメチルホルム
アミド(DMF)200mlを加えた。シリコーンオイ
ルバスを用いて150℃まで加熱攪拌し、20時間反応
した。反応終了後、室温まで冷却し、エバポレーターを
用いて濃縮した後、氷水に投入し水酸化ナトリウムで中
性にした。分液ロートを用いてクロロホルム抽出を3回
行い、水洗浄を2回行った後、硫酸ナトリウムを入れ水
分を除去したものを濾過し、エバポレーターを用いて濃
縮乾固させた。得られた固形物を石油エーテルで洗浄し
た後、真空乾燥させ、茶褐色紛体を得た。この茶褐色紛
体のIRチャートを図22に示した。
【0111】<閉環反応>500mlの3口フラスコに
前記へキシル化反応生成物5.0g(5.8×10 -3mo
l)を入れ、p−トルエンスルホン酸一水和物6.6g
(3.5×10-2mol)を加え、更に、O−ジクロロベン
ゼン200mlを加えた。シリコーンオイルバスを用い
て160℃まで加熱攪拌し、20時間反応した。反応終
了後、エバポレーターを用いて濃縮乾固させた。得られ
た固形物を5℃に冷却したメチルアルコール、アセト
ン、石油エーテルで洗浄した後、真空乾燥させ褐色粉体
を得た。この褐色紛体のIRチャートを図23に示し
た。
【0112】<精製>ソックスレー装置を用いて上記閉
環反応物1.0gを入れ、キシレン250mlを加え、
シリコーンオイルバスを用いて185℃まで加熱し、2
4時間抽出した。終了後、エバポレーターを用いて濃縮
乾固させた。得られた固形物を石油エーテルで洗浄した
後、真空乾燥させ茶色粉体を得た。
【0113】(実施例8) <ベンジル化反応>前記実施例1において製造されたの
と同じ式(12)で示される構造を有する化合物10.
0g(1.6×10−2mol)を500mlの耐圧瓶
に入れ、ベンジルブロミド(C65CH2Br)17.1
g(7.6×10-2mol)を加え、更に、N,N−ジメチ
ルホルムアミド(DMF)200mlを加えた。シリコ
ーンオイルバスを用いて150℃まで加熱攪拌し、20
時間反応した。反応終了後、室温まで冷却し、エバポレ
ーターを用いて濃縮した後、氷水に投入し水酸化ナトリ
ウムで中性にした。分液ロートを用いてクロロホルム抽
出を3回行い、水洗浄を2回行った後、硫酸ナトリウム
を入れ水分を除去したものを濾過し、エバポレーターを
用いて濃縮乾固させた。得られた固形物を石油エーテル
で洗浄した後、真空乾燥させ、茶褐色紛体を得た。この
茶褐色紛体のIRチャートを図24に示した。
【0114】<閉環反応>500mlの3口フラスコに
ベンジル化反応生成物5.0g(6.9×10-3mol)を
入れ、p−トルエンスルホン酸一水和物5.2g(2.7
×10-2mol)を加え、更に、O−ジクロロベンゼン2
00mlを加えた。シリコーンオイルバスを用いて16
0℃まで加熱攪拌し、20時間反応した。反応終了後、
エバポレーターを用いて濃縮乾固させた。得られた固形
物を5℃に冷却したメチルアルコール、アセトン、石油
エーテルで洗浄した後、真空乾燥させ褐色粉体を得た。
この褐色紛体のIRチャートを図25に示した。
【0115】(実施例9) <メチルベンジル化(トリル化)反応>前記実施例1に
おいて製造されたのと同じ式(12)で示される構造を
有する化合物10.0g(1.6×10−2mol)を
500mlの耐圧瓶に入れ、α−クロロ−P−キシレン
(CH364CH2Cl)15.8g(1.1×10-1mo
l)を加え、更に、N,N−ジメチルホルムアミド(D
MF)を200ml加えた。シリコーンオイルバスを用
いて150℃まで加熱攪拌し、20時間反応した。反応
終了後、室温まで冷却し、エバポレーターを用いて濃縮
した後、氷水に投入し水酸化ナトリウムで中性にした。
分液ロートを用いてクロロホルム抽出を3回行い、水洗
浄を2回行った後、硫酸ナトリウムを入れ水分を除去し
たものを濾過し、エバポレーターを用いて濃縮乾固させ
た。得られた固形物を石油エーテルで洗浄した後、真空
乾燥させ、茶褐色紛体を得た。この茶褐色紛体のIRチ
ャートを図26に示した。
【0116】<閉環反応>500mlの3口フラスコに
メチルベンジル化反応生成物5.0g(5.4×10-3mo
l)を入れ、p−トルエンスルホン酸一水和物8.0g
(4.2×10-2mol)を加え、更に、O−ジクロロベン
ゼン200ml加えた。シリコーンオイルバスを用いて
160℃まで加熱攪拌し、20時間反応した。反応終了
後、エバポレーターを用いて濃縮乾固させた。得られた
固形物を5℃に冷却したメチルアルコール、アセトン、
石油エーテルで洗浄した後、真空乾燥させ褐色粉体を得
た。この褐色紛体のIRチャートを図27に示した。
【0117】<精製>ソックスレー装置を用いて上記閉
環反応物1.0gを入れ、キシレン250mlを加え、
シリコーンオイルバスを用いて185℃まで加熱し、2
4時間抽出した。終了後、エバポレーターを用いて濃縮
乾固させた。得られた固形物を石油エーテルで洗浄した
後、真空乾燥させ、茶色粉体を得た。
【0118】<発光特性(6)>発光特性(4)において、
「TPDを68nmの厚みに蒸着してTPD層を形成」
する代わりに45nmのα−NPD層を形成し、「白色
有機蛍光化合物(1b)を0.6nmの厚みに蒸着し、
更に、以下の式(18)で示される構造を有するDPV
Biを36nmの厚みに蒸着」する代わりに前記白色発
光化合物(1c)4.4%をDPVBi中にドーピング
してなる発光層18nmを形成し、及び「Alq3層4
0nmを蒸着」する代わりにAlq3層21nmをこの
順に積層した外は、前記発光特性(4)に記載されたのと
同様のEL素子を製作した。
【0119】前記発光特性(3)におけるのと同様に発光
特性を測定したところ、電圧18V及び電流30.9m
Aで輝度が10720Cd/m、色度Xが0.35及
び色度Yが0.39の結果が得られた。
【0120】<発光特性(7)>α−NPD層46nm、
前記白色発光化合物(1c)2.9%を式(20)で示
される構造を有するCBP中にドーピングしてなる層3
1nm及びAlq層19nmをこの順に積層した外
は、前記発光特性(4)に記載されたのと同様のEL素子
を製作した。
【0121】前記発光特性(3)におけるのと同様に発光
特性を測定したところ、電圧17V及び電流36.1m
Aで輝度が10120Cd/m、色度Xが0.32及
び色度Yが0.35の結果が得られた。
【0122】
【化24】
【0123】(実施例10) <ジメチルベンジル化(キシル化)反応>前記実施例1
において製造されたのと同じ式(12)で示される構造
を有する化合物10.0g(1.6×10−2mol)
を500mlの耐圧瓶に入れ、2,4−ジメチルベンジ
ルクロライド(CH363CH3CH2Cl)15.8g
(1.0×10-1mol)を加え、更に、N,N−ジメチル
ホルムアミド(DMF)200mlを加えた。シリコー
ンオイルバスを用いて150℃まで加熱攪拌し、20時
間反応した。反応終了後、室温まで冷却し、エバポレー
ターを用いて濃縮した後、氷水に投入し水酸化ナトリウ
ムで中性にした。分液ロートを用いてクロロホルム抽出
を3回行い、水洗浄を2回行った後、硫酸ナトリウムを
入れ水分を除去したものを濾過し、エバポレーターを用
いて濃縮乾固させた。得られた固形物を石油エーテルで
洗浄した後、真空乾燥させ、茶褐色紛体を得た。この茶
褐色紛体のIRチャートを図28に示した。
【0124】<開環反応>500mlの3口フラスコに
前記ジメチルベンジル化反応生成物5.0g(6.3×1
-3mol)を入れ、p−トルエンスルホン酸一水和物6.
0g(3.2×10-2mol)を加え、更に、O−ジクロロ
ベンゼン200ml加えた。シリコーンオイルバスを用
いて160℃まで加熱攪拌し、20時間反応した。反応
終了後、エバポレーターを用いて濃縮乾固させた。得ら
れた固形物を5℃に冷却したメチルアルコール、アセト
ン、石油エーテルで洗浄した後、真空乾燥させ褐色粉体
を得た。この褐色紛体のIRチャートを図29に示し
た。
【0125】<精製>ソックスレー装置を用いて上記閉
環反応物1.0gを入れ、キシレン250mlを加え、
シリコーンオイルバスを用いて185℃まで加熱し、2
4時間抽出した。終了後、エバポレーターを用いて濃縮
乾固させた。得られた固形物を石油エーテルで洗浄した
後、真空乾燥させ、茶色粉体を得た。
【0126】(実施例11) <ナフチル化反応>前記実施例1において製造されたの
と同じ式(12)で示される構造を有する化合物5.0
g(8.0×10−3mol)を500mlの耐圧瓶に
入れ、1−クロロメチルナフタレイン(C107CH2
l)9.6g(5.4×10-2mol)を加え、更に、N,
N−ジメチルホルムアミド(DMF)200mlを加え
た。シリコーンオイルバスを用いて150℃まで加熱攪
拌し、20時間反応した。反応終了後、室温まで冷却
し、エバポレーターを用いて濃縮した後、氷水に投入し
水酸化ナトリウムで中性にした。分液ロートを用いてク
ロロホルム抽出を3回行い、水洗浄を2回行った後、硫
酸ナトリウムを入れ水分を除去したものを濾過し、エバ
ポレーターを用いて濃縮乾固させた。得られた固形物を
石油エーテルで洗浄した後、真空乾燥させ、茶褐色紛体
を得た。この茶褐色紛体のIRチャートを図30に示し
た。
【0127】<開環反応>500mlの3口フラスコに
ナフチル化反応生成物5.0g(6.0×10-3mol)を
入れ、p−トルエンスルホン酸一水和物6.9g(3.6
×10-2mol)を加え、更に、O−ジクロロベンゼン2
00ml加えた。シリコーンオイルバスを用いて160
℃まで加熱攪拌し、20時間反応した。反応終了後、エ
バポレーターを用いて濃縮乾固させた。得られた固形物
を5℃に冷却したメチルアルコール、アセトン、石油エ
ーテルで洗浄した後、真空乾燥させ、褐色粉体を得た。
この褐色紛体のIRチャートを図31に示した。
【0128】<精製>ソックスレー装置を用いて上記閉
環反応物1.0gを入れ、キシレン250mlを加え、
シリコーンオイルバスを用いて185℃まで加熱し、2
4時間抽出した。終了後、エバポレーターを用いて濃縮
乾固させた。得られた固形物を石油エーテルで洗浄した
後、真空乾燥させ、茶渇色粉体を得た。
【0129】(実施例12) <アントラセン化反応>前記実施例1において製造され
たのと同じ式(12)で示される構造を有する化合物
5.0g(8.0×10−3mol)を500mlの耐
圧瓶に入れ、9−クロロメチルアントラセン(C147
CH2Cl)8.6g(5.4×10-2mol)を加え、更
に、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)200m
lを加えた。シリコーンオイルバスを用いて150℃ま
で加熱攪拌し、20時間反応した。反応終了後、室温ま
で冷却し、エバポレーターを用いて濃縮した後、氷水に
投入し水酸化ナトリウムで中性にした。分液ロートを用
いてクロロホルム抽出を3回行い、水洗浄を2回行った
後、硫酸ナトリウムを入れ水分を除去したものを濾過
し、エバポレーターを用いて濃縮乾固させた。得られた
固形物を石油エーテルで洗浄した後、真空乾燥させ、茶
褐色紛体を得た。この茶褐色紛体のIRチャートを図3
2に示した。
【0130】<閉環反応>500mlの3口フラスコに
アントラセン化反応生成物5.0g(5.3×10 -3mo
l)を入れ、p−トルエンスルホン酸一水和物5.1g
(2.6×10-2mol)を加え、更に、O−ジクロロベン
ゼン200ml加えた。シリコーンオイルバスを用いて
160℃まで加熱攪拌し、20時間反応した。反応終了
後、エバポレーターを用いて濃縮乾固させた。得られた
固形物を5℃に冷却したメチルアルコール、アセトン、
石油エーテルで洗浄した後、真空乾燥させ褐色粉体を得
た。この褐色紛体のIRチャートを図33に示した。
【0131】<精製>ソックスレー装置を用いて上記閉
環反応物1.0gを入れ、キシレン250mlを加え、
シリコーンオイルバスを用いて185℃まで加熱し、2
4時間抽出した。終了後、エバポレーターを用いて濃縮
乾固させた。得られた固形物を石油エーテルで洗浄した
後、真空乾燥させ、茶色粉体を得た。
【0132】
【発明の効果】この発明によると、単一物質でありなが
ら400〜700nmの蛍光発光領域を有し、輝度が2
000Cd/m以上である白色発光可能な白色有機蛍
光化合物を提供することができ、この白色有機蛍光化合
物を利用して有機EL素子、ディスプレイ、照明装置等
により白色に発光させることができる。
【0133】又、この白色有機蛍光化合物は、プリズム
を用いて分光することにより青発光、赤発光及び緑発光
が可能な発光素子にすることもでき、さらに、カラーフ
ィルターを用いてフルカラーの表示をすることもでき、
LCDのバックライト等にも使用されることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、有機EL素子の一例を示す説明図であ
る。
【図2】図2は、実施例1における、ジメチル1、4−
シクロヘキサンジオン−2、5−ジカルボキシレイトと
3−アミノ−9−エチルカルバゾールとを脱水反応させ
て得られる化合物を示すIRチャートである。
【図3】図3は、実施例1における、脱水反応物を脱水
素反応させて得られた化合物を示すIRチャートであ
る。
【図4】図4は、実施例1における、脱水反応物を脱水
素反応させて得られた化合物を示すNMRチャートであ
る。
【図5】図5は、実施例1における、脱水素反応生成物
を閉環反応させて得られる白色有機蛍光化合物を示すI
Rチャートである。
【図6】図6は、実施例1における白色有機蛍光化合物
を示すNMRチャートである。
【図7】図7は、実施例1における白色有機蛍光化合物
の蛍光スペクトルを示すグラフである。
【図8】図8は、実施例2における、ジメチル1、4−
シクロヘキサンジオン−2、5−ジカルボキシレイトと
2−アミノ−フローレンとを脱水反応させて得られる化
合物を示すIRチャートである。
【図9】図9は、実施例2における、脱水反応物を脱水
素反応させて得られた化合物を示すIRチャートであ
る。
【図10】図10は、実施例2における、脱水素反応生
成物を閉環反応させて得られた白色有機蛍光化合物を示
すIRチャートである。
【図11】図11は、式(16)の構造を有する化合物
のIRチャートである。
【図12】図12は、式(1b)の構造を有する化合物
のIRチャートである。
【図13】図13は、式(1b)の構造を有する化合物
を利用した有機EL素子による発光特性を示す分光放射
輝度グラフである。
【図14】図14は、式(1b)の構造を有する化合物
を利用した有機EL素子による発光特性を示す分光放射
輝度グラフである。
【図15】図15は、式(19)の構造を有する化合物
のIRチャートである。
【図16】図16は、式(1d)の構造を有する化合物
のIRチャートである。
【図17】図17は式(1d)の構造を有する化合物を
利用した有機EL素子による発光特性を示す分光放射輝
度グラフである。
【図18】図18は、実施例5の茶褐色紛体のIRチャ
ートである。
【図19】図19は、実施例5の褐色紛体のIRチャー
トである。
【図20】図20は、実施例6の茶褐色紛体のIRチャ
ートである。
【図21】図21は、実施例6の褐色紛体のIRチャー
トである。
【図22】図22は、実施例7の茶褐色紛体のIRチャ
ートである。
【図23】図3は、実施例7の褐色紛体のIRチャート
である。
【図24】図24は、実施例8の茶褐色紛体のIRチャ
ートである。
【図25】図25は、実施例8の褐色紛体のIRチャー
トである。
【図26】図26は、実施例9の茶褐色紛体のIRチャ
ートである。
【図27】図27は、実施例9の褐色紛体のIRチャー
トである。
【図28】図28は、実施例10の茶褐色紛体のIRチ
ャートである。
【図29】図29は、実施例10の褐色紛体のIRチャ
ートである。
【図30】図30は、実施例11の茶褐色紛体のIRチ
ャートである。
【図31】図31は、実施例11の褐色紛体のIRチャ
ートである。
【図32】図32は、実施例12の茶褐色紛体のIRチ
ャートである。
【図33】図33は、実施例12の褐色紛体のIRチャ
ートである。
【符号の説明】
1・・・基板、2・・・陽極、3・・・陰極、4・・・
ホール輸送層、5・・・発光層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 犀川 知行 神奈川県海老名市国分北1丁目33−15 レ オパレスBP246 A館102号 (72)発明者 池田 厚 神奈川県藤沢市遠藤942−1 サンハイム 大辻202号 (72)発明者 木村 義弘 東京都町田市本町田3486 藤の台団地1− 48−304 (72)発明者 山内 隆夫 神奈川県横浜市鶴見区北寺尾1丁目13−21 Fターム(参考) 3K007 AB02 AB04 AB11 DB03 4C065 AA04 AA19 BB09 CC01 CC03 DD02 DD04 EE02 EE04 HH09 JJ04 KK09 LL04 PP01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1)で示される白色有機蛍光化合物。 【化1】 (但し、Rは、水素原子、アルキル基、アリール基又
    はアリールアルキル基を示す。Rは、水素原子、アル
    キル基、アリール基又はアリールアルキル基を示す。)
  2. 【請求項2】式(2)で示される白色有機蛍光化合物。 【化2】 (但し、Rは、水素原子、アルキル基、アリール基又
    はアリールアルキル基を示す。R、及びRは、水素
    原子、アルキル基、アリール基又はアリールアルキル基
    であり、それぞれ同一の基であっても相違する基であっ
    ても良い。)
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EP03701109A EP1475380A4 (en) 2002-01-18 2003-01-17 WHITE LIGHT EMITTING COMPOUND, WHITE LIGHT EMISSIONSILLUMINATOR AND ORGANIC EL DEVICE FOR WHITE LIGHT EMISSION
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006001239A1 (ja) * 2004-06-28 2006-01-05 Hirose Engineering Co., Ltd. 白色発光化合物、白色発光高分子化合物、それらの製造方法及び発光素子
WO2006051848A1 (ja) * 2004-11-12 2006-05-18 Hirose Engineering Co., Ltd. プラスチック成形体及び照射光波長の予測方法

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