JP2003192014A - 結束バンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現場での施工作業の際に物差しや巻尺等のス
ケールを携帯していない場合でも簡易スケールとして使
用でき、施工作業が簡便かつ的確に行える結束バンドを
提供する。 【解決手段】 搬送製品を梱包するための結束バンド
であって、長尺帯状のバンド本体１１に長さ寸法を表示
する目盛り１２が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、建材、土木資材等
の製品を梱包して搬送する際に好適に使用できる結束バ
ンドに関し、詳しくは開梱して用済みとなったあとでも
簡易スケールとして使用できる機能を備えた結束バンド
に関する。

【０００２】

【従来の技術】建材、土木資材として使用される各種製
品は、工場で生産したのち、品種毎に段ボール箱や袋で
包装すると共に、結束バンド等で梱包して出荷してい
る。例えば、上下水道の配管材として使用されるパイプ
の場合には、図２に示した如く複数本のパイプ２を束ね
てからその両端部を紙、プラスチックフイルム等の包装
材４で被ってその上からバンド６を巻き付けて結束し、
双方の包装材４，４が端部から脱落しないようにたて紐
５を差し渡すと共に、ハイプ２の適宜の個所を結束バン
ド６で固定して工場出荷している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】工場出荷された製品は
最終的に配管の施工現場に搬入され、開梱して製品が取
り出されたのち、包装材４やバンド６は不要となって破
棄される。ところで、配管の施工現場では、パイプ同士
を管継手を介して接続する際に長さ寸法を計測するため
に物差しや巻尺等のスケールが使用されているが、これ
らのスケールを携帯していないときには、施工作業に不
便をきたし、正確な配管施工が行えないことがあった。

【０００４】例えば、図３に示した如く、配管ラインの
両端から接続してきた配管２Ａ、２Ｂのスリーブ継手３
Ａ，３Ｂにパイプ２を接続する場合、双方のスリーブ継
手３Ａ，３Ｂの間隔Ｌ１を計測し、この長さＬ１にパイ
プ２が挿入される受口長さＬ２を加算して全体長さＬ０
を求め、パイプ２をこの長さ寸法Ｌ０に切断する。そし
て、このパイプ２の両端をスリーブ継手３Ａ，３Ｂに接
続することになるが、スケールを携帯していないと現場
での施工作業に手間取ることがあった。

【０００５】本発明はかかる課題を解決したものであっ
て、現場での施工作業の際に物差しや巻尺等のスケール
を携帯していない場合でも簡易スケールとして使用で
き、施工作業が簡便かつ的確に行える結束バンドを提供
するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、搬送製品を梱
包するための結束バンドであって、長尺帯状のバンド本
体に長さ寸法を表示する目盛を付したことを特徴とす
る。また、バンド本体は合成樹脂で形成され、その内部
に網目状の補強糸が織り込まれていることを特徴とす
る。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の態様を図面
にて詳細に説明する。図１は本発明の一実施例を示す結
束バンドの平面図であって、該結束バンド１はポリプロ
ピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体
等の合成樹脂で形成されている。

【０００８】バンド本体１１は幅寸法が１５ｍｍ前後、
厚みが０．５ｍｍ前後の扁平帯状に形成されており、前
記合成樹脂で形成された内部には網目状の補強糸が織り
込まれているため、柔軟性と屈曲性に優れているものの
長手方向に対しては延伸しにくい構造となっている。

【０００９】このバンド本体１１の片面には、長手方向
に対して連続、または断続して長さ寸法を表示する目盛
１２が設けられている。この目盛１２には必要に応じて
長さ寸法をミリメートルで表示する数字を併記すること
もできる。また、このミリメートル表示の目盛１２をバ
ンド本体１１の一側縁に設けると共に、他側縁にインチ
表示の目盛を付すことも可能であり、場合によってはバ
ンド本体１１の表と裏でそれぞれ異なる目盛を別個に設
けることもできる。

【００１０】バンド本体１１は長手方向に対して延伸さ
れにくい構造となっているが、自動梱包機や荷締機を使
用して梱包した際に若干延びることもあるため、取扱い
上の注意事項として目盛は目安であることが表示されて
いる。また、この結束バンド１を用いて製品を梱包した
り、開梱する際に締結バンドの結合部がはずれて製品が
脱落する危険性に対する警告や、作業者が不用意に手指
等を切らないように注意を促すための表示がされている
が、これ以外にも必要に応じて適宜の表示を設けること
ができる。

【００１１】本発明の結束バンド１は、製品の梱包を行
う際に自動梱包機や荷締機を使用して製品を梱包できる
ものであり、この点では従来の結束バンドと何ら変わる
ところはない。例えば、図２に示した如く、パイプ２を
束ねて梱包する際には、従来の結束バンドに代えて本発
明の結束バンドが使用できる。そして、配管の施工現場
に梱包したパイプを搬入したのちは、従来の結束バンド
と同様に用済みとなって包装材と共に廃棄されるもので
はあるが、作業者が物差しや巻尺等のスケールを携帯し
ていない場合には、本発明の結束バンド１をカッター等
で適宜の個所で切断し、簡易スケールとして使用でき
る。このため、物差しや巻尺等のスケールを探す必要も
なくなり、現場での施工作業が停滞することもない。

【００１２】

【発明の効果】以上詳述した如く、本発明の結束ハンド
は、長尺帯状のバンド本体に長さ寸法を表示する目盛を
付したので、従来の結束バンドと同様に製品の梱包材と
して使用できるのは勿論のこと、開梱して不要となって
も物差しや巻尺に代わるスケールとして使用できるの
で、現場での施工作業が停滞することなく、簡便かつ的
確に行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の結束バンドの一実施例を示す平面図で
ある。

【図２】パイプの梱包状態を示す正面図である。

【図３】配管の施工状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 結束バンド １１ 長尺のバンド本体 １２ 長さ寸法を表示する目盛 ２ パイプ ３Ａ，３Ｂ スリーブ継手

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 搬送製品を梱包するための結束バンドで
   あって、長尺帯状のバンド本体に長さ寸法を表示する目
   盛を付したことを特徴とする結束バンド。
2. 【請求項２】 バンド本体は合成樹脂で形成され、その
   内部に網目状の補強糸が織り込まれていることを特徴と
   する請求項１記載の結束バンド。