JP2003191728A - ランフラットタイヤ - Google Patents
ランフラットタイヤInfo
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Abstract
圧)をできるだけ長期にわたって維持することのできる
ランフラットタイヤを提供すること 【解決手段】 リムのウェル6b上に配置される中空の
中子7と、中子内部の窒素ガス圧力を1次側圧力、タイ
ヤ内部の空気圧力を2次側圧力とした場合、2次側圧力
の調整を行う減圧弁8とを備え、中子内部に高圧の窒素
ガスを封入し、2次側圧力の低下が生じたときに、2次
側圧力を所定のレベルに維持するように、減圧弁8が作
動する。
Description
配置される中子を備えたランフラットタイヤに関する。
たとしても走行できる空気入りタイヤとして、ランフラ
ットタイヤが知られている。ランフラットタイヤは、空
気圧が急激に低下したとしても、ある程度の距離を走行
することができる。かかるランフラットタイヤとして、
リムのウェル上に中子を配置したものがある(例えば、
特開昭48−63402号公報)。中子を設けることに
より、パンク等で空気圧の低下が生じてもタイヤが完全
に扁平化することなく、中子で車体を支持することであ
る程度の走行を可能にしている。
気は、徐々にではあるが自然に減少していく。つまり、
パンクのような障害が発生しなくても、空気圧は低下す
るので、定期的なメンテナンスが必要である。しかし、
このようなメンテナンスは、月に1度といった具合に行
う必要があり、面倒である。
あり、その課題は、中子を利用してタイヤ内部の気体圧
力(空気圧)をできるだけ長期にわたって維持すること
のできるランフラットタイヤを提供することである。
本発明に係るランフラットタイヤは、リムのウェル上に
配置される中空の中子と、中子内部の気体圧力を1次側
圧力、タイヤ内部の気体圧力を2次側圧力とした場合、
前記2次側圧力の調整を行う圧力制御弁とを備え、前記
中子内部に高圧気体を封入し、前記2次側圧力の低下が
生じたときに、前記2次側圧力を所定のレベルに維持す
るように、前記圧力制御弁が作動することを特徴とする
ものである。この構成によると、中子の内部に高圧気体
を封入する。 そして、中子内部を1次側圧力、タイヤ
内部を2次側圧力とし、2次側圧力の圧力調整を行うた
めに圧力制御弁を設ける。タイヤ内部の圧力が徐々に低
下してくると、圧力制御弁が作動し、高圧気体をタイヤ
内部に補充する。これにより、タイヤ内部の圧力を所定
のレベルに保持することができる。その結果、中子を利
用してタイヤ内部の気体圧力(例えば、空気圧)をでき
るだけ長期にわたって維持することのできるランフラッ
トタイヤを提供することができる。
の外表面をゴムでライニングしているものがあげられ
る。
中子とが接触する。この接触状態でタイヤが走行され
る。この場合に、タイヤの内面に傷がつかないようにす
ることが好ましい。そこで、中子の外表面をゴムでライ
ニングすることにより、タイヤの内面に傷がつくのを防
止することができる。
高圧気体として窒素ガスを用いるものがあげられる。
(酸素)がタイヤのゴムを透過して行くためである。一
方、窒素はゴムを透過しにくい。そこで、高圧気体とし
て窒素ガスを用いることで、タイヤ内部の圧力低下を抑
制することができる。また、窒素は酸素に比べて燃えに
くいため、安全性の面でも有利である。
前記中子内部の圧力を検出するセンサーを設けているも
のがあげられる。
気体は徐々にタイヤ内部に補充されていくので、中子内
部の圧力が低下していく。ある程度低下すると、高圧気
体を中子内部に補充しなければならない。そこで、中子
内部の圧力を検出するセンサーを設けることにより、適
切なタイミングで高圧気体を補充することができる。
前記中子の内容量を前記タイヤ内部の内容量の1/3〜
1/5に設定しているものがあげられる。
部の高圧気体がタイヤ内部に補充されたとしても、タイ
ヤ内部の気体圧力が適切な数値(大きくなりすぎないよ
う)になるようにしなければならない。そこで、中子の
内容量をタイヤ内部の内容量(中子が取り付けられてい
る空間を除く)の1/3〜1/5に設定することによ
り、仮に、高圧気体がタイヤ内部に一度に補充されたと
しても、タイヤの空気圧が適切になるようにすることが
できる。(詳細は後述)
の好適な実施形態を図面を用いて説明する。図1は、ラ
ンフラットタイヤの断面構造を示す図である。
部分は、トレッド部2、サイドウォール部3、リムスト
ップ部4、ビード部5等により構成される。これらゴム
部分のうちのビード部5が、ホイール6のリム幅両端部
6aにて支持される。ホイール6は、アルミやスチール
等の金属により形成される。ゴム部分のうち、サイドウ
ォール部3は必要に応じて補強ゴム層が設けられる。
相当)には、中子7が設けられ、この中子7の内部は中
空になっている。 タイヤ内部の空気圧がパンク等によ
り低下した場合、この中子7によりタイヤが扁平化する
のを防止し、ある程度の走行を可能にする。そのため、
中子7は、アルミ合金により所望の強度を確保すると共
に、軽量化も図っている。中子7の厚みは、約2〜3m
mである。
図2に示す。中子7は、円周方向に沿って3分割された
圧力ケース71,72,73と、各圧力ケースを連結す
る3つのフレキシブルホース74を有する。これによ
り、中子の内部は連通した状態になる。なお、分割数は
3に限定されるものではない。中子7を分割すること
で、中子7のホイール6のウェル6bへの取り付けを可
能にしている。また、減圧弁8とバルブ9については、
いずれか1つの圧力ケース71に設けておけばよい。ウ
ェル6bへの中子7の取り付けは、ねじ締結等の公知の
手法にて行われる。
封入される。ガス圧力は、1000KPa程度に設定す
る。タイヤ内部(中子内部を除く)には空気(窒素でも
良い)が充填され、所定の空気圧になるように設定され
る。タイヤ内部の空気は、最初は所定の空気圧に設定し
ていたとしても、徐々に低下していく。これは、ゴムが
空気の酸素を透過しやすいからである。これにより、タ
イヤ内部の空気が徐々に抜けていくため、所定の空気圧
を維持するには、定期的にメンテナンスを行う必要があ
る。しかし、かかるメンテナンスは面倒なものであり、
できるだけ回数を少なくすることが好ましい。
し、タイヤ内部の空気圧の低下を防ぐようにしている。
そのため、中子7に圧力制御弁として機能する減圧弁8
を取り付ける。減圧弁8とは、1次側の圧力変動にかか
わりなく、2次側をほぼ一定の圧力に保持するために用
いられる。なお、図1のランフラットタイヤの場合は、
中子内部が1次側であり、タイヤ内部が2次側に対応す
る。減圧弁8は公知の構造のものを用いることができ
る。減圧弁8は、タイヤ内部の空気圧が200KPa以
下になれば、減圧弁8を通じて窒素ガスをタイヤ内部に
充填し、タイヤ内部の空気圧を所望のレベルに保持す
る。これにより、タイヤ空気圧を長期にわたり適正な値
に保持することができ、空気圧低下によるメンテナンス
の回数を減らすことができる。 なお、上記の説明では
200KPa以下になると、窒素ガスを補充するように
しているが、減圧弁8に設けられている調整機構によ
り、この数値を(例えば、180〜240KPaの範
囲)設定変更することができる。また、窒素ガスを充填
するのは、窒素ガスは酸素ガスに比べてゴムを透過しに
くいからである。これにより、空気圧の低下を抑制する
ことができる。
の取り付け方法を簡単に説明する。まず、タイヤゴムの
一方のビード部5を一方のリム幅両端部6a(フランジ
部)にセッティングする。次に、中子7をウェル6bに
載置して固定する。中子7の各圧力ケース71,72,
73はフレキシブルホース74で連結されているから、
中子7はフランジ部を乗り越えて載置することが可能で
ある。最後に、タイヤゴムのもう一方のビード部5をも
う一方のリム幅両端部6aにセッティングする。取り付
け完了状態は図1に示した通りである。
いて説明する。中子7の大きさは、ランフラット性能を
左右するものであり、その性能面から決める必要があ
る。まず、タイヤ空気圧を調整するという面から、
(1)タイヤ内部の圧力低下の量から、中子内圧による
補充期間をどの程度にするか、(2)減圧弁8が誤動作
した場合に、タイヤ内部の圧力が適切な値(350KP
a)を超えないように、中子の内容量を設定する必要が
ある。
内圧の充填を6ヶ月(半年)ごとにする。タイヤ空気圧
の初期圧力を200KPaとする。タイヤ空気圧の適正
圧力(MAX圧力)を350KPaとする。タイヤ内の
空気圧低下を10〜20KPa/月・・・・100KP
a/半年 とする。中子内圧を500〜800KPaと
する。
中子内部の500KPaのガスがタイヤ内部に入った時
に、150KPaとなるためには(500/150=
3.3)、タイヤ内部(中子の容積を除く)と中子の容
積比が、約3:1であることが必要である。
Paであるから、中子必要圧は300KPa(100×
3)である。中子内圧の低下最低限度は、200KPa
である。よって、中子必然圧は、300+200=50
0KPaでOKとなる。
る。中子内部の800KPaのガスがタイヤ内に入った
時に、150KPaとなるためには(800/150=
5.3)、タイヤ内部(中子の容積を除く)と中子の容
積比が、約5:1であることが必要である。
Paであるから、中子必要圧は500KPa(100×
5)である。中子内圧の低下最低限度は、200KPa
である。よって、中子必然圧は、500+200=70
0KPaでOKとなる。
0〜800KPaとし、中子の内容量はタイヤ内容量
(中子が取り付けられている空間を除く)の1/3〜1
/5に設定するのが好ましいことが分かる。
9が設けられている。このバルブ9を介して中子内部に
窒素ガスを充填させる。減圧弁8が作動することによ
り、中子内部の圧力は徐々に低下していく。そこで、バ
ルブ9のキャップ10に内圧を検出するセンサーを設け
ている。このセンサーにより、圧力が500KPa以下
に低下すると、「赤」表示がされる。これにより、窒素
ガスの内圧低下を知ることができる。内圧が低下した場
合は、バルブ9を介して、再び窒素ガスを充填すればよ
い。また、窒素ガスは不活性であるから酸素ガスに比べ
て燃えにくい。従って、安全性が高いと言うことができ
る。もちろん、中子内部に充填する高圧気体としては、
窒素ガスに限定されるものではなく、他の高圧ガスを用
いても良い。
Claims (5)
- 【請求項1】 リムのウェル上に配置される中空の中子
と、 中子内部の気体圧力を1次側圧力、タイヤ内部の気体圧
力を2次側圧力とした場合、前記2次側圧力の調整を行
う圧力制御弁とを備え、 前記中子内部に高圧気体を封入し、前記2次側圧力の低
下が生じたときに、前記2次側圧力を所定のレベルに維
持するように、前記圧力制御弁が作動することを特徴と
するランフラットタイヤ。 - 【請求項2】 前記中子の外表面をゴムでライニングし
ていることを特徴とする請求項1に記載のランフラット
タイヤ。 - 【請求項3】 前記高圧気体として窒素ガスを用いるこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載のランフラットタ
イヤ。 - 【請求項4】 前記中子内部の圧力を検出するセンサー
を設けていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
1項に記載のランフラットタイヤ。 - 【請求項5】 前記中子の内容量を前記タイヤ内部の内
容量の1/3〜1/5に設定していることを特徴とする
請求項1〜4のいずれか1項に記載のランフラットタイ
ヤ。
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- 2001-12-27 JP JP2001396859A patent/JP3928847B2/ja not_active Expired - Lifetime
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