JP2003191379A - 防水シート、防水化法および防水化構造体 - Google Patents
防水シート、防水化法および防水化構造体Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 構造体に埋設された状態で構造体に亀裂等が
発生しても、亀裂部において伸張して破断に抵抗する防
止シート、埋設する構造体基材との優れた接着性を確保
し且つ施行の容易な防水化法および長期間に亘って優れ
た防水性およびさらに耐熱性を保持する、コンクリート
製構造体を提供すること。 【解決手段】 (A)エチレン共重合体、プロピレン共
重合体および熱可塑性エラストマーの少なくとも1種か
らなり且つ破断伸度が少くとも450%である樹脂シー
トおよび(B)この樹脂シート(A)と少くともその一
方の面上で一体化された、親水性ポリマー素材からなる
繊維シートからなる防水シート。防水化すべきコンクリ
ートの表面に湿潤ポリマーセメントを塗布し、その上
に、樹脂シート(A)とその両面上に一体化された繊維
シート(B)からなる防水シートを敷設し、その上に湿
潤ポリマーセメントを塗布しそしてその上に上塗り材を
貼り付けてコンクリート表面を防水化する方法並びに上
記防水化法により防水化を施された、コンクリート製の
貯水槽、蓄熱槽、地下室、屋上床またはベランダ床。
発生しても、亀裂部において伸張して破断に抵抗する防
止シート、埋設する構造体基材との優れた接着性を確保
し且つ施行の容易な防水化法および長期間に亘って優れ
た防水性およびさらに耐熱性を保持する、コンクリート
製構造体を提供すること。 【解決手段】 (A)エチレン共重合体、プロピレン共
重合体および熱可塑性エラストマーの少なくとも1種か
らなり且つ破断伸度が少くとも450%である樹脂シー
トおよび(B)この樹脂シート(A)と少くともその一
方の面上で一体化された、親水性ポリマー素材からなる
繊維シートからなる防水シート。防水化すべきコンクリ
ートの表面に湿潤ポリマーセメントを塗布し、その上
に、樹脂シート(A)とその両面上に一体化された繊維
シート(B)からなる防水シートを敷設し、その上に湿
潤ポリマーセメントを塗布しそしてその上に上塗り材を
貼り付けてコンクリート表面を防水化する方法並びに上
記防水化法により防水化を施された、コンクリート製の
貯水槽、蓄熱槽、地下室、屋上床またはベランダ床。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水シート、防水
化法およびそれらを用いて製造された、コンクリート製
の防水化構造体に関する。さらに詳しくは、構造体に亀
裂が生じてもそれに追随して破断することのない防水シ
ート、構造体基材との接着性に優れ且つ施行の容易な防
水化法および長期間に亘って優れた防水性を保持するコ
ンクリート製構造体に関する。
化法およびそれらを用いて製造された、コンクリート製
の防水化構造体に関する。さらに詳しくは、構造体に亀
裂が生じてもそれに追随して破断することのない防水シ
ート、構造体基材との接着性に優れ且つ施行の容易な防
水化法および長期間に亘って優れた防水性を保持するコ
ンクリート製構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート基体の防水法としては、簡
便且つ安価であるためアスファルト防水がよく知られて
いる。しかしながら、アスファルト防水の最大の欠点は
コンクリート基体との接着性が十分でなく、基体に亀裂
が入るとアスファルトにも亀裂を生じ防水機能を喪失す
ることにある。
便且つ安価であるためアスファルト防水がよく知られて
いる。しかしながら、アスファルト防水の最大の欠点は
コンクリート基体との接着性が十分でなく、基体に亀裂
が入るとアスファルトにも亀裂を生じ防水機能を喪失す
ることにある。
【0003】また、合成樹脂膜を防水シートとしてコン
クリート基体に重積して使用することも知られている
が、合成樹脂膜とコンクリート基体との接着性が悪く、
剥離したりあるいはその間に水が浸入して剥離をますま
す助長するなどの欠点がある。
クリート基体に重積して使用することも知られている
が、合成樹脂膜とコンクリート基体との接着性が悪く、
剥離したりあるいはその間に水が浸入して剥離をますま
す助長するなどの欠点がある。
【0004】実用新案登録第3046316号明細書に
は、エチレン共重合体膜体の両面に、接着性媒体層を融
着させた防水シートが開示され、その実施例には、ポリ
プロピレン不織布に、エチレン酢酸共重合体(EVA)
のエマルジョン、ポルトランドセメントおよびフライア
ッシュの混練物を50g/m2〜150g/m2の量でコ
ーティングして接着性媒体層を形成し、次いでこれをエ
チレン共重合体膜体の両面に融着させて製造した防止シ
ートが開示されている。
は、エチレン共重合体膜体の両面に、接着性媒体層を融
着させた防水シートが開示され、その実施例には、ポリ
プロピレン不織布に、エチレン酢酸共重合体(EVA)
のエマルジョン、ポルトランドセメントおよびフライア
ッシュの混練物を50g/m2〜150g/m2の量でコ
ーティングして接着性媒体層を形成し、次いでこれをエ
チレン共重合体膜体の両面に融着させて製造した防止シ
ートが開示されている。
【0005】特開平10−296915号公報には、1
0〜40重量%のポリスチレンブロックを含む熱可塑性
エラストマーと基布とが積層された防水シートが開示さ
れ、実施例には熱可塑性エラストマーのシートを基布例
えばポリエステル織布に加圧・圧着して積層して製造さ
れた防水シートが開示されている。
0〜40重量%のポリスチレンブロックを含む熱可塑性
エラストマーと基布とが積層された防水シートが開示さ
れ、実施例には熱可塑性エラストマーのシートを基布例
えばポリエステル織布に加圧・圧着して積層して製造さ
れた防水シートが開示されている。
【0006】さらに、特開平8−281879号公報に
は、繊維強化熱可塑性樹脂シートおよび防水層より構成
された複合防水シートが開示され、さらに繊維強化熱可
塑性樹脂シートの熱可塑性樹脂としてポリプロピレンや
ポリエチレンがまた防水層としてアスファルトが開示さ
れている。
は、繊維強化熱可塑性樹脂シートおよび防水層より構成
された複合防水シートが開示され、さらに繊維強化熱可
塑性樹脂シートの熱可塑性樹脂としてポリプロピレンや
ポリエチレンがまた防水層としてアスファルトが開示さ
れている。
【0007】防水化施工の場所が壁面と床面、壁面と天
井面あるいは壁面同士の間にできる2面間のコーナー部
分、二つの壁面と天井面あるいは床面の間にできる3面
間のコーナー部分いわゆる出隅、入り隅部分への施工の
場合、の防水工事は、亀裂が生じやすく、水漏れが起り
やすいため、また、部分に比べて、この部分の水漏れを
完全に防止することは難しい。
井面あるいは壁面同士の間にできる2面間のコーナー部
分、二つの壁面と天井面あるいは床面の間にできる3面
間のコーナー部分いわゆる出隅、入り隅部分への施工の
場合、の防水工事は、亀裂が生じやすく、水漏れが起り
やすいため、また、部分に比べて、この部分の水漏れを
完全に防止することは難しい。
【0008】また、通常、長尺の樹脂製防水シートはロ
ール状に巻いた状態で、流通あるいは保管されるので、
その巻きぐせが施工時に容易にとれず、施工には困難で
あった。
ール状に巻いた状態で、流通あるいは保管されるので、
その巻きぐせが施工時に容易にとれず、施工には困難で
あった。
【0009】そのため、防水シートをできるだけ緩やか
な曲率をつけて、厚いモルタル層を下地躯体に設ける施
工法、地下に二重壁を設け溝に溜まった漏水を排水する
方法など種々の特別な施工法が考案されている。特開平
10−25861号公報には熱可塑性樹脂で被覆した断
面がほぼL字状となる三方椀型固定用役物をボルト締め
する方法が開示されている。さらに特開平11−114
977号公報には、ポリ塩化ビニルゾルを出隅部分に型
枠を設けて溶融ゲル化させて、ポリ塩化ビニル樹脂製の
防水シートに融着し、型枠を取り払う方法が開示されて
いる。
な曲率をつけて、厚いモルタル層を下地躯体に設ける施
工法、地下に二重壁を設け溝に溜まった漏水を排水する
方法など種々の特別な施工法が考案されている。特開平
10−25861号公報には熱可塑性樹脂で被覆した断
面がほぼL字状となる三方椀型固定用役物をボルト締め
する方法が開示されている。さらに特開平11−114
977号公報には、ポリ塩化ビニルゾルを出隅部分に型
枠を設けて溶融ゲル化させて、ポリ塩化ビニル樹脂製の
防水シートに融着し、型枠を取り払う方法が開示されて
いる。
【0010】これらの方法はいずれも改善は認められる
ものの種々の用具あるいは設備を必要とし、施工法が複
雑になるなど、さらに簡易な施工による完全な漏水防止
施工法が求められている。
ものの種々の用具あるいは設備を必要とし、施工法が複
雑になるなど、さらに簡易な施工による完全な漏水防止
施工法が求められている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、親水
性ポリマー素材を用いた防水シートを提供することにあ
る。
性ポリマー素材を用いた防水シートを提供することにあ
る。
【0012】本発明の他の目的は、構造体に埋設された
状態で構造体に亀裂等が発生しても、亀裂部において伸
張して破断に抵抗する防止シートを提供することにあ
る。
状態で構造体に亀裂等が発生しても、亀裂部において伸
張して破断に抵抗する防止シートを提供することにあ
る。
【0013】本発明のさらに他の目的は、本発明の防水
シートと、埋設する構造体基材との優れた接着性を確保
し且つ施行の容易な防水化法を提供することにある。ま
た、施工場所がコーナー、曲面の立ち上がり、出隅、入
り隅の部分である場合においても容易な防水化法が要請
される。
シートと、埋設する構造体基材との優れた接着性を確保
し且つ施行の容易な防水化法を提供することにある。ま
た、施工場所がコーナー、曲面の立ち上がり、出隅、入
り隅の部分である場合においても容易な防水化法が要請
される。
【0014】本発明のさらに他の目的は、長期間に亘っ
て優れた防水性およびさらに耐熱性を保持する、コンク
リート製構造体を提供することにある。
て優れた防水性およびさらに耐熱性を保持する、コンク
リート製構造体を提供することにある。
【0015】本発明のさらに他の目的および利点は、以
下の説明から明らかになろう。
下の説明から明らかになろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、第1に、(A)エチレン共重
合体、プロピレン共重合体および熱可塑性エラストマー
よりなる群から選ばれる少なくとも1種からなり且つ破
断伸度が少くとも450%である樹脂シートおよび
(B)この樹脂シート(A)と少くともその一方の面上
で一体化された、親水性ポリマー素材からなる繊維シー
トからなることを特徴とする防水シートによって達成さ
れる。
の上記目的および利点は、第1に、(A)エチレン共重
合体、プロピレン共重合体および熱可塑性エラストマー
よりなる群から選ばれる少なくとも1種からなり且つ破
断伸度が少くとも450%である樹脂シートおよび
(B)この樹脂シート(A)と少くともその一方の面上
で一体化された、親水性ポリマー素材からなる繊維シー
トからなることを特徴とする防水シートによって達成さ
れる。
【0017】また、同じ防水シートから得られたコーナ
ー部材ならびにそれらを平面状シートに接合して実施さ
れる防水化施工法によって達成される。
ー部材ならびにそれらを平面状シートに接合して実施さ
れる防水化施工法によって達成される。
【0018】本発明によれば、本発明の上記目的および
利点は、第2に、防水化すべきコンクリートの表面に湿
潤ポリマーセメントを塗布し、その上に、樹脂シート
(A)とその両面上に一体化された繊維シート(B)か
らなる防水シートを敷設し、その上に湿潤ポリマーセメ
ントを塗布しそしてその上に上塗り材を貼り付ける、こ
とを特徴とする、コンクリート表面の防水化法によって
達成される。
利点は、第2に、防水化すべきコンクリートの表面に湿
潤ポリマーセメントを塗布し、その上に、樹脂シート
(A)とその両面上に一体化された繊維シート(B)か
らなる防水シートを敷設し、その上に湿潤ポリマーセメ
ントを塗布しそしてその上に上塗り材を貼り付ける、こ
とを特徴とする、コンクリート表面の防水化法によって
達成される。
【0019】本発明によれば、本発明の上記目的および
利点は、第3に、本発明の上記防水化法により防水化を
施された、コンクリート製の貯水槽、蓄熱槽、地下室、
屋上床またはベランダ床によって達成される。
利点は、第3に、本発明の上記防水化法により防水化を
施された、コンクリート製の貯水槽、蓄熱槽、地下室、
屋上床またはベランダ床によって達成される。
【0020】
【発明の好ましい実施形態】以下、本発明の防水シート
についてまず説明する。
についてまず説明する。
【0021】本発明の防水シートは、樹脂シート(A)
とそれに一体化された繊維シート(B)からなる。樹脂
シート(A)はエチレン共重合体、ポリプロピレン共重
合体、および熱可塑性エラストマーよりなる群から選ば
れる少なくとも1種からなり、且つ少なくとも450%
の破断伸度を有している。
とそれに一体化された繊維シート(B)からなる。樹脂
シート(A)はエチレン共重合体、ポリプロピレン共重
合体、および熱可塑性エラストマーよりなる群から選ば
れる少なくとも1種からなり、且つ少なくとも450%
の破断伸度を有している。
【0022】エチレン共重合体としては、例えばエチレ
ンの重合単位と炭素数3〜10のα−オレフィンの重合
単位からなりそして両重合単位に基づきα−オレフィン
の重合単位を10モル%以下、好ましくは5モル%以下
で含有するポリマーを用いることができる。
ンの重合単位と炭素数3〜10のα−オレフィンの重合
単位からなりそして両重合単位に基づきα−オレフィン
の重合単位を10モル%以下、好ましくは5モル%以下
で含有するポリマーを用いることができる。
【0023】より具体的に、エチレン共重合体として
は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレ
ンと酢酸ビニルの共重合体およびエチレンとメタクリル
酸の共重合体が好ましく、特にLLDPEとしてメタロ
セン触媒で重合された密度0.927g/cm3以下の
LLDPEがとりわけ好ましい。
は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレ
ンと酢酸ビニルの共重合体およびエチレンとメタクリル
酸の共重合体が好ましく、特にLLDPEとしてメタロ
セン触媒で重合された密度0.927g/cm3以下の
LLDPEがとりわけ好ましい。
【0024】これらのうち、エチレンの重合単位90モ
ル%以上とα−オレフィンの重合単位10モル%以下か
らなるエチレン共重合体およびエチレン80モル%以上
と酢酸ビニル20モル%以下からなるエチレン共重合
体、特にDSCによる融点が60℃以上、さらに好まし
くは70℃以上を有するものが、耐熱性が要求される場
合、例えば蓄熱槽等に対し好ましく用いられる。
ル%以上とα−オレフィンの重合単位10モル%以下か
らなるエチレン共重合体およびエチレン80モル%以上
と酢酸ビニル20モル%以下からなるエチレン共重合
体、特にDSCによる融点が60℃以上、さらに好まし
くは70℃以上を有するものが、耐熱性が要求される場
合、例えば蓄熱槽等に対し好ましく用いられる。
【0025】樹脂シート(A)の他の材料であるプロピ
レン共重合体としては、プロピレンと他のα−オレフィ
ンとの共重合体あるいはプロピレンと酢酸ビニル、アク
リル酸、メタアクリル酸、ビニルアルコールなどとの共
重合体などが例示される。
レン共重合体としては、プロピレンと他のα−オレフィ
ンとの共重合体あるいはプロピレンと酢酸ビニル、アク
リル酸、メタアクリル酸、ビニルアルコールなどとの共
重合体などが例示される。
【0026】とりわけ、炭素数が2または4〜10のα
−オレフィンとの共重合体が好ましく、例えばプロピレ
ンの重合単位と炭素数が2または4〜10のα−オレフ
ィンの重合単位からなりそして両重合単位に基づきα−
オレフィンの重合単位を0.5〜40モル%以下、好ま
しくは15モル%以下で含有するポリマーを利用するこ
とができる。
−オレフィンとの共重合体が好ましく、例えばプロピレ
ンの重合単位と炭素数が2または4〜10のα−オレフ
ィンの重合単位からなりそして両重合単位に基づきα−
オレフィンの重合単位を0.5〜40モル%以下、好ま
しくは15モル%以下で含有するポリマーを利用するこ
とができる。
【0027】より具体的には、プロピレンと、エチレ
ン、1−ブテン、イソブテン、1−ヘキセンあるいは4
−メチルペンテン−1,1−オクテンなどとのブロック
共重合、ランダム共重合体あるいは、プロピレン・エチ
レンゴム、プロピレン・ブテンゴムなどが特に好まし
い。
ン、1−ブテン、イソブテン、1−ヘキセンあるいは4
−メチルペンテン−1,1−オクテンなどとのブロック
共重合、ランダム共重合体あるいは、プロピレン・エチ
レンゴム、プロピレン・ブテンゴムなどが特に好まし
い。
【0028】樹脂シート(A)のもう一つの材料である
熱可塑性エラストマー(TPE)は、ハードセグメント
とソフトセグメントとを併せ持つポリマーであり、その
ため加硫ゴムのようなエラストマーの性質と熱可塑性樹
脂のような成形加工性とを兼ね備えており、広く用いら
れている。一般には樹脂とエラストマーとのコンパウン
ドあるいはブロック共重合反応などによって得られ、種
々のTPEが知られている。例えば、現在、オレフィン
系熱可塑性エラストマー(TPO)、スチレン系熱可塑
性エラストマー(TPS)、ウレタン系可塑性エラスト
マー(TPU)、塩化ビニル系、ポリエステル系、ポリ
エーテル系、ニトリルゴム系、フッ素ゴム系、ポリアミ
ド系などの熱可塑性エラストマーなどが市販されてい
る。
熱可塑性エラストマー(TPE)は、ハードセグメント
とソフトセグメントとを併せ持つポリマーであり、その
ため加硫ゴムのようなエラストマーの性質と熱可塑性樹
脂のような成形加工性とを兼ね備えており、広く用いら
れている。一般には樹脂とエラストマーとのコンパウン
ドあるいはブロック共重合反応などによって得られ、種
々のTPEが知られている。例えば、現在、オレフィン
系熱可塑性エラストマー(TPO)、スチレン系熱可塑
性エラストマー(TPS)、ウレタン系可塑性エラスト
マー(TPU)、塩化ビニル系、ポリエステル系、ポリ
エーテル系、ニトリルゴム系、フッ素ゴム系、ポリアミ
ド系などの熱可塑性エラストマーなどが市販されてい
る。
【0029】破断伸度が450%を超えるこれらの熱可
塑性エラストマー(TPE)はいずれも本発明の樹脂シ
ート(A)に使用することができる。
塑性エラストマー(TPE)はいずれも本発明の樹脂シ
ート(A)に使用することができる。
【0030】なかでも、耐水性、セメントの塩基性など
に抗する長期耐久性ならびに加工性の点において、オレ
フィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、スチレン系
熱可塑性エラストマー(TPS)が特に好ましい。
に抗する長期耐久性ならびに加工性の点において、オレ
フィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、スチレン系
熱可塑性エラストマー(TPS)が特に好ましい。
【0031】オレフィン系熱可塑性エラストマー(TP
O)としては、例えばポリオレフィン樹脂とオレフィン
系エラストマーあるいはオレフィン系架橋ゴムとのコン
パウンドが広く用いられる。なかでも、ポリプロピレン
あるいは、エチレンと炭素数が3〜8のα−オレフィン
とEPDMとのコンパウンドが特に好ましく用いられ
る。
O)としては、例えばポリオレフィン樹脂とオレフィン
系エラストマーあるいはオレフィン系架橋ゴムとのコン
パウンドが広く用いられる。なかでも、ポリプロピレン
あるいは、エチレンと炭素数が3〜8のα−オレフィン
とEPDMとのコンパウンドが特に好ましく用いられ
る。
【0032】また、スチレン系熱可塑性エラストマー
(TPS)としては、例えばハードセグメントとしてポ
リスチレン、ソフトセグメントとしてポリブタジエン、
ポリイソプレンまたはそれらの水素添加物からなるブロ
ックコポリマーが挙げられる。特にSBS、SISある
いはSEBSとして汎用されているTPSが好適に用い
られる。
(TPS)としては、例えばハードセグメントとしてポ
リスチレン、ソフトセグメントとしてポリブタジエン、
ポリイソプレンまたはそれらの水素添加物からなるブロ
ックコポリマーが挙げられる。特にSBS、SISある
いはSEBSとして汎用されているTPSが好適に用い
られる。
【0033】樹脂シート(A)は上記の如くエチレン共
重合体、ポリプロピレン共重合体、および熱可塑性エラ
ストマーからなるが、得られる樹脂シートの破断伸度が
450%を超える範囲で自由な割合で混合して用いるこ
とができる。また、エチレン共重合体、ポリプロピレン
共重合体、および熱可塑性エラストマーの少なくとも1
種と、種々の種類の他の有機ポリマーとを得られる樹脂
シートの破断伸度が450%を超える範囲で混合するこ
とができる。
重合体、ポリプロピレン共重合体、および熱可塑性エラ
ストマーからなるが、得られる樹脂シートの破断伸度が
450%を超える範囲で自由な割合で混合して用いるこ
とができる。また、エチレン共重合体、ポリプロピレン
共重合体、および熱可塑性エラストマーの少なくとも1
種と、種々の種類の他の有機ポリマーとを得られる樹脂
シートの破断伸度が450%を超える範囲で混合するこ
とができる。
【0034】樹脂シート(A)の破断伸度は、好ましく
は550%以上、より好ましくは600〜800%であ
る。
は550%以上、より好ましくは600〜800%であ
る。
【0035】繊維シート(B)は親水性ポリマー素材か
らなる。これらの親水性ポリマーは好ましくは1質量%
以上、より好ましくは5質量%以上の吸水率を有する。
吸水率はASTM D570により測定される。
らなる。これらの親水性ポリマーは好ましくは1質量%
以上、より好ましくは5質量%以上の吸水率を有する。
吸水率はASTM D570により測定される。
【0036】親水性ポリマー素材としては、例えばレー
ヨン、ポリビニルアセテート、親水性ポリアミド、親水
性ポリエステル、綿、麻または合成パルプを好ましいも
のとして挙げることができる。親水性ポリアミドとして
は、例えばナイロン6、ナイロン66、Na−スルホイ
ソフタル酸の如き親水性基を持つ化合物を共重合したポ
リアミド等を挙げることができる。また親水性ポリエス
テルとしては、例えばNa−スルホイソフタル酸、ジエ
チレングリコール、ポリエチレングリコールの如き親水
性基を有する化合物を共重合した、エチレンテレフタレ
ート共重合体等を挙げることができる。
ヨン、ポリビニルアセテート、親水性ポリアミド、親水
性ポリエステル、綿、麻または合成パルプを好ましいも
のとして挙げることができる。親水性ポリアミドとして
は、例えばナイロン6、ナイロン66、Na−スルホイ
ソフタル酸の如き親水性基を持つ化合物を共重合したポ
リアミド等を挙げることができる。また親水性ポリエス
テルとしては、例えばNa−スルホイソフタル酸、ジエ
チレングリコール、ポリエチレングリコールの如き親水
性基を有する化合物を共重合した、エチレンテレフタレ
ート共重合体等を挙げることができる。
【0037】また、親水化ポリオレフィンを用いること
もできる。すなわち、α−オレフィンと親水性官能基を
有するビニル化合物との共重合ポリマー、オレフィン樹
脂繊維に親水化処理剤を塗布したり、コロナ放電、プラ
ズマ処理により親水性化したポリオレフィン樹脂が挙げ
られる。
もできる。すなわち、α−オレフィンと親水性官能基を
有するビニル化合物との共重合ポリマー、オレフィン樹
脂繊維に親水化処理剤を塗布したり、コロナ放電、プラ
ズマ処理により親水性化したポリオレフィン樹脂が挙げ
られる。
【0038】繊維シートの形態は、例えば織布、編布、
ネット布あるいは不織布であることができる。これらの
繊維シートは性質を変えない範囲で、他の素材の繊維と
の混紡、混織あるいは混合ウエブも使用できる。繊維シ
ート(B)としては、特に黒色に染色されたレーヨン不
織布が耐候性が良く推奨される。繊維シートの目付は、
通常20〜1,000g/cm2、好ましくは25〜5
00g/cm2である。
ネット布あるいは不織布であることができる。これらの
繊維シートは性質を変えない範囲で、他の素材の繊維と
の混紡、混織あるいは混合ウエブも使用できる。繊維シ
ート(B)としては、特に黒色に染色されたレーヨン不
織布が耐候性が良く推奨される。繊維シートの目付は、
通常20〜1,000g/cm2、好ましくは25〜5
00g/cm2である。
【0039】樹脂シート(A)と繊維シート(B)の一
体化は、例えば両シートを接着剤で接合する方法あるい
は溶融成形された樹脂シート(A)の表面が固化する前
に、その少くとも一方の面上に繊維シート(B)を接触
させて樹脂シート(A)と繊維シート(B)を熱圧着さ
せる方法等により行うことができる。これらのうち、後
者の方法は製造工程が簡便であり、両シートの密着性が
よく、長期間に亘り剥離のない防水シートを与える。
体化は、例えば両シートを接着剤で接合する方法あるい
は溶融成形された樹脂シート(A)の表面が固化する前
に、その少くとも一方の面上に繊維シート(B)を接触
させて樹脂シート(A)と繊維シート(B)を熱圧着さ
せる方法等により行うことができる。これらのうち、後
者の方法は製造工程が簡便であり、両シートの密着性が
よく、長期間に亘り剥離のない防水シートを与える。
【0040】次に、本発明の防水シートを用いた防水化
法では、先ず、防水化すべきコンクリートの表面に、通
常、湿潤のセメントあるいはモルタルセメントを塗布し
てその上に本発明の防水シートを敷設することができ
る。また、完全な防水施工が必要な場合には、防水化す
べきコンクリートの表面に湿潤ポリマーセメントを塗布
する。次に、塗布された湿潤ポリマーセメントの上に、
本発明の防水シートを敷設する。このとき、防水シート
としては、樹脂シート(A)の両表面上に一体化された
繊維シート(B)が用いられる。さらに、敷設された防
水シートの上に再度ポリマーセメントを塗布し、最後の
その上に上塗り材を貼り付ける。本発明の防水方法で
は、防水化すべきコンクリートと上塗り材との間に、ポ
リマーセメント層を介して本発明の防水シートが用いら
れている。防水化すべきコンクリート表面に本発明の防
水シートが強固に密着・接着して固定される。
法では、先ず、防水化すべきコンクリートの表面に、通
常、湿潤のセメントあるいはモルタルセメントを塗布し
てその上に本発明の防水シートを敷設することができ
る。また、完全な防水施工が必要な場合には、防水化す
べきコンクリートの表面に湿潤ポリマーセメントを塗布
する。次に、塗布された湿潤ポリマーセメントの上に、
本発明の防水シートを敷設する。このとき、防水シート
としては、樹脂シート(A)の両表面上に一体化された
繊維シート(B)が用いられる。さらに、敷設された防
水シートの上に再度ポリマーセメントを塗布し、最後の
その上に上塗り材を貼り付ける。本発明の防水方法で
は、防水化すべきコンクリートと上塗り材との間に、ポ
リマーセメント層を介して本発明の防水シートが用いら
れている。防水化すべきコンクリート表面に本発明の防
水シートが強固に密着・接着して固定される。
【0041】防水シートとコンクリートが密着・接着し
ていないと、万が一防水シートとコンクリート駆体との
間に水が浸入した場合、水が欠陥部周辺だけに留まらず
に、コンクリートの内壁面と防水シートの間を横走りす
る恐れがあると同時に水圧によって防水シートが内面に
膨張してしまう。
ていないと、万が一防水シートとコンクリート駆体との
間に水が浸入した場合、水が欠陥部周辺だけに留まらず
に、コンクリートの内壁面と防水シートの間を横走りす
る恐れがあると同時に水圧によって防水シートが内面に
膨張してしまう。
【0042】また、本発明の防水化法によれば、防水化
すべきコンクリート表面や上塗り材に仮に亀裂が入って
も防水機能が破壊されることはない。
すべきコンクリート表面や上塗り材に仮に亀裂が入って
も防水機能が破壊されることはない。
【0043】本発明の防水化法で用いられるポリマーセ
メントとしては、例えばクロロプレンラテックス、エチ
レン/酢酸ビニル樹脂エマルジョン、アクリルゴムラテ
ックス、スチレン/ブタジエンゴムラテックスの如きポ
リマー、好ましくはアクリルゴムラテックスを含むセメ
ントモルタルを挙げることができる。これらのポリマー
セメントはそれ自体公知のものである。(コーナー部材
の実施態様)コーナー部材あるいは立ち上がり部材:本
発明の防水シートの帯状物を、長尺方向にほぼ直角に折
り曲げて得られた折れ線から一つの辺までの長さが例え
ば10〜100cmのL型シート部材である(図1)。
メントとしては、例えばクロロプレンラテックス、エチ
レン/酢酸ビニル樹脂エマルジョン、アクリルゴムラテ
ックス、スチレン/ブタジエンゴムラテックスの如きポ
リマー、好ましくはアクリルゴムラテックスを含むセメ
ントモルタルを挙げることができる。これらのポリマー
セメントはそれ自体公知のものである。(コーナー部材
の実施態様)コーナー部材あるいは立ち上がり部材:本
発明の防水シートの帯状物を、長尺方向にほぼ直角に折
り曲げて得られた折れ線から一つの辺までの長さが例え
ば10〜100cmのL型シート部材である(図1)。
【0044】なお、L型シート部材は、例えば幅が20
〜200cmの平面状の防水シートを長尺方向の中心線
に沿って線状に加熱し、ほぼ直角に長尺の副木を当てて
折り曲げ、固定しながら放冷することによって、簡便に
作成することができる。
〜200cmの平面状の防水シートを長尺方向の中心線
に沿って線状に加熱し、ほぼ直角に長尺の副木を当てて
折り曲げ、固定しながら放冷することによって、簡便に
作成することができる。
【0045】出隅、入り隅用部材:本発明の防水シート
3枚を互いにほぼ直角に組み合わされた折れ線から一つ
の辺までの長さが例えば10〜100cmの出隅、入り
隅用部材である。
3枚を互いにほぼ直角に組み合わされた折れ線から一つ
の辺までの長さが例えば10〜100cmの出隅、入り
隅用部材である。
【0046】その作成は、通常上記のL型シート部材の
一辺から折れ線に直角に折り目または切り目を入れ、ま
た、反対の辺から折れ線に直角に線状に加熱しながら内
側にほぼ直角に折り曲げることによって入り隅用部材
が、また外側に折り曲げることによって出隅用部材が得
られる(図2、図3および図4)。
一辺から折れ線に直角に折り目または切り目を入れ、ま
た、反対の辺から折れ線に直角に線状に加熱しながら内
側にほぼ直角に折り曲げることによって入り隅用部材
が、また外側に折り曲げることによって出隅用部材が得
られる(図2、図3および図4)。
【0047】なお、接触面は必要に応じて、熱プレス、
超音波、赤外線、ホットシール、接着剤などにより接着
することができる。(コーナー部分の防水化法の実施態
様)コンクリート躯体のコーナー部の防水化施工は、こ
れら必要な形のコーナー部材を選び、平面状の防水シー
トと適切に重ね合せて、前記した防水シートを用いた防
水方法と同様の方法で行うことができる。なお、コーナ
ー部の漏水をより完全に抑制するためにはコーナー部材
と平面状シートとを熱プレス、超音波、赤外線、ホット
シール、接着剤などにより接着することが望ましい。
超音波、赤外線、ホットシール、接着剤などにより接着
することができる。(コーナー部分の防水化法の実施態
様)コンクリート躯体のコーナー部の防水化施工は、こ
れら必要な形のコーナー部材を選び、平面状の防水シー
トと適切に重ね合せて、前記した防水シートを用いた防
水方法と同様の方法で行うことができる。なお、コーナ
ー部の漏水をより完全に抑制するためにはコーナー部材
と平面状シートとを熱プレス、超音波、赤外線、ホット
シール、接着剤などにより接着することが望ましい。
【0048】また、立ち上がり壁面が円筒や曲面の場
合、配管が壁面を貫通しているときには、上記L型シー
ト部材の片側を折れ線に対して直角の方向に適切な間隔
で数箇所にわたり切り目を入れた部材を曲面に沿わせて
湿潤ポリマーセメントを介してコンクリート壁面に貼り
付けることによって比較的容易に施工できる(図5、図
6)。
合、配管が壁面を貫通しているときには、上記L型シー
ト部材の片側を折れ線に対して直角の方向に適切な間隔
で数箇所にわたり切り目を入れた部材を曲面に沿わせて
湿潤ポリマーセメントを介してコンクリート壁面に貼り
付けることによって比較的容易に施工できる(図5、図
6)。
【0049】なお、切断、接着作業は容易に現場で安全
に、静かに実施できる。
に、静かに実施できる。
【0050】本発明の防水化法は、防水化を必要とした
りあるいは防水化が望ましいコンクリート構造体、例え
ば貯水槽、浴槽、蓄熱槽(例えば、夜間の割安電力を使
用して温水として蓄熱する貯水槽)、地下室、屋上床、
ベランダ床の防水化、あるいは地下水を遮断するための
トンネル、地下鉄、通路、駐車場等地下コンクリート構
造物の壁面等に適用される。
りあるいは防水化が望ましいコンクリート構造体、例え
ば貯水槽、浴槽、蓄熱槽(例えば、夜間の割安電力を使
用して温水として蓄熱する貯水槽)、地下室、屋上床、
ベランダ床の防水化、あるいは地下水を遮断するための
トンネル、地下鉄、通路、駐車場等地下コンクリート構
造物の壁面等に適用される。
【0051】本発明の防水化法を適用した蓄熱槽は、断
熱のため発泡性樹脂からなる断熱板を有するのが好まし
い。かかる断熱板はその両面に本発明の防水シートが存
在する形態で、ポリマーセメントで本発明の防水シート
と貼合されているのが好ましい。発泡性樹脂からなる断
熱板としては、例えばポリエチレンフォーム、ポリプロ
ピレンフォーム、ポリウレタンフォーム、ポリウレアフ
ォーム、ポリスチレンフォームが用いられる。これらの
うち、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォーム
およびポリスチレンフォームが好ましい。かかる断熱板
は本発明の防水シートとポリマーセメントで強固に接着
ないし固着することができる。本発明のかかる蓄熱槽
は、冷温熱を繰返し且つ水圧がかかる過酷な地下蓄熱槽
としても使用することができる。
熱のため発泡性樹脂からなる断熱板を有するのが好まし
い。かかる断熱板はその両面に本発明の防水シートが存
在する形態で、ポリマーセメントで本発明の防水シート
と貼合されているのが好ましい。発泡性樹脂からなる断
熱板としては、例えばポリエチレンフォーム、ポリプロ
ピレンフォーム、ポリウレタンフォーム、ポリウレアフ
ォーム、ポリスチレンフォームが用いられる。これらの
うち、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォーム
およびポリスチレンフォームが好ましい。かかる断熱板
は本発明の防水シートとポリマーセメントで強固に接着
ないし固着することができる。本発明のかかる蓄熱槽
は、冷温熱を繰返し且つ水圧がかかる過酷な地下蓄熱槽
としても使用することができる。
【0052】以下実施例により本発明を詳述する。本発
明はこれらの実施例により何ら制限されるものではな
い。
明はこれらの実施例により何ら制限されるものではな
い。
【0053】
【実施例】実施例1(防水シートAの作製)
酢酸ビニルを19質量%含むエチレン−酢酸ビニル共重
合体(三井・デュポンポリケミカル社製商品名 EVA
FLEX EV450)のペレットを200℃に加温し
た押出し成形機に連続フィードし、熱安定剤と混合した
溶融樹脂をTダイから170℃で押出すことにより厚さ
1.1mm×幅1,000mmのシート状に成形した。
合体(三井・デュポンポリケミカル社製商品名 EVA
FLEX EV450)のペレットを200℃に加温し
た押出し成形機に連続フィードし、熱安定剤と混合した
溶融樹脂をTダイから170℃で押出すことにより厚さ
1.1mm×幅1,000mmのシート状に成形した。
【0054】一方、繊維シートとして、黒色に染色した
レーヨン繊維(繊維直径約50μm)からなる不織布
(目付30g/m2、厚み0.3mm 商品名ハイボン
ブラックダイニック社製)を選び、1000mm幅のロ
ールに巻き取り連続シートを作成した。この繊維シート
の吸水率は13.2質量%であった(ASTM D57
0の測定法)。この2枚の繊維シートの間に、上記の押
し出された溶融樹脂を120℃で上下から挟み取り、3
枚のシートをローラにより90kgf/cmの線圧下
に、50℃まで強制冷却した。
レーヨン繊維(繊維直径約50μm)からなる不織布
(目付30g/m2、厚み0.3mm 商品名ハイボン
ブラックダイニック社製)を選び、1000mm幅のロ
ールに巻き取り連続シートを作成した。この繊維シート
の吸水率は13.2質量%であった(ASTM D57
0の測定法)。この2枚の繊維シートの間に、上記の押
し出された溶融樹脂を120℃で上下から挟み取り、3
枚のシートをローラにより90kgf/cmの線圧下
に、50℃まで強制冷却した。
【0055】かくして連続的に得られた、樹脂シートの
両面に繊維シートを溶融成形して一体化した積層防水シ
ートは厚さが1.10mmであった。また引張強度はM
D:156N/cm、TD:166N/cmであり、引
裂強度はMD:60N、TD:63.8Nであった。す
なわちMD、TDの強度物性はほぼ等しく、異方性は認
められなかった。
両面に繊維シートを溶融成形して一体化した積層防水シ
ートは厚さが1.10mmであった。また引張強度はM
D:156N/cm、TD:166N/cmであり、引
裂強度はMD:60N、TD:63.8Nであった。す
なわちMD、TDの強度物性はほぼ等しく、異方性は認
められなかった。
【0056】また、用いたエチレン−酢酸ビニル共重合
体の物性は密度が0.940g/cm3であり、DSC
法による融点は84℃であった。また、破壊点伸び(J
ISK6760)は780%であった。
体の物性は密度が0.940g/cm3であり、DSC
法による融点は84℃であった。また、破壊点伸び(J
ISK6760)は780%であった。
【0057】実施例2(防水シートB)
スチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)としてポリ
スチレンとブタジエンとのブロック共重合体の水素添加
物(SEBS)(住友化学社製商品名住友TPE−BS
2610)のペレットを200℃に加温した押出し成形
機に連続フィードし、熱安定剤と混合した溶融樹脂をT
ダイから170℃で押出すことにより厚さ1.8mm×
幅1,000mmのシート状に成形した。なお、用いた
SEBSブロック共重合体の物性は密度が0.94g/
cm3であり、また破壊点伸び(JIS K6760)
は750%であった。
スチレンとブタジエンとのブロック共重合体の水素添加
物(SEBS)(住友化学社製商品名住友TPE−BS
2610)のペレットを200℃に加温した押出し成形
機に連続フィードし、熱安定剤と混合した溶融樹脂をT
ダイから170℃で押出すことにより厚さ1.8mm×
幅1,000mmのシート状に成形した。なお、用いた
SEBSブロック共重合体の物性は密度が0.94g/
cm3であり、また破壊点伸び(JIS K6760)
は750%であった。
【0058】一方繊維シートとして黒色に染色したレー
ヨン繊維(繊維直径約50μm)からなる不織布(目付
30g/m2、厚み0.3mm、商品名ハイボンブラッ
クダイニック社製)を選び、1,000mm幅のロール
に巻取り連続シートを作成した。この繊維シートの吸水
率は13.2質量%であった(ASTM D570の測
定法)。この2枚の繊維シートの間に、上記の押出され
た溶融TPSを120℃で上下から挟み取り、3枚のシ
ートをローラにより90kgf/cmの線圧下に、50
℃まで強制冷却した。
ヨン繊維(繊維直径約50μm)からなる不織布(目付
30g/m2、厚み0.3mm、商品名ハイボンブラッ
クダイニック社製)を選び、1,000mm幅のロール
に巻取り連続シートを作成した。この繊維シートの吸水
率は13.2質量%であった(ASTM D570の測
定法)。この2枚の繊維シートの間に、上記の押出され
た溶融TPSを120℃で上下から挟み取り、3枚のシ
ートをローラにより90kgf/cmの線圧下に、50
℃まで強制冷却した。
【0059】かくして連続的に得られた、樹脂シートの
両面に繊維シートを溶融成形にて一体化した積層防水シ
ートは厚さが1.80mmであった。また引張強度はM
D:1,700N/cm2、TD:1,700N/cm2
であり、引裂強度はMD:600N/cm、TD:64
0N/cmであった。すなわちMD、TDの強度物性は
ほぼ等しく、異方性は認められなかった。
両面に繊維シートを溶融成形にて一体化した積層防水シ
ートは厚さが1.80mmであった。また引張強度はM
D:1,700N/cm2、TD:1,700N/cm2
であり、引裂強度はMD:600N/cm、TD:64
0N/cmであった。すなわちMD、TDの強度物性は
ほぼ等しく、異方性は認められなかった。
【0060】実施例3(防水化施工法)
アクリル酸エステルスチレン共重合体ラテックスを主成
分とするポリマーセメント用エマルジョン(商品名ペガ
ール851 高圧ガス工業社製)と水およびセメントと
をエマルジョン/水/セメントの質量比1/1/3の割
合で配合し、さらに分散剤1/500(対全質量比)を
バーバリミキサー攪拌機にて20rpmの攪拌速度で均
一に混練してポリマーセメントを作製した。
分とするポリマーセメント用エマルジョン(商品名ペガ
ール851 高圧ガス工業社製)と水およびセメントと
をエマルジョン/水/セメントの質量比1/1/3の割
合で配合し、さらに分散剤1/500(対全質量比)を
バーバリミキサー攪拌機にて20rpmの攪拌速度で均
一に混練してポリマーセメントを作製した。
【0061】厚さ100mmのコンクリート床の表面を
洗浄し、水をスプレーして湿潤した後、上記のエマルジ
ョンと水とを質量比で1/2の割合で混合したプライマ
ーでコンクリート表面を処理し、この表面に先に準備し
たポリマーセメントを回転刷毛でコンクリート床に均一
に塗布した。
洗浄し、水をスプレーして湿潤した後、上記のエマルジ
ョンと水とを質量比で1/2の割合で混合したプライマ
ーでコンクリート表面を処理し、この表面に先に準備し
たポリマーセメントを回転刷毛でコンクリート床に均一
に塗布した。
【0062】ポリマーセメント塗布量は1.2kg/m
2であり、厚さはほぼ1mmであった。約30分経過後
に、実施例1および実施例2のそれぞれで作製した積層
防水シートAおよびBを隙間なく貼った。また、立ち上
がり部には、同じく実施例1および実施例2のそれぞれ
で準備した平面状の防水シートを直線状に120℃に加
熱して直角に折り曲げたL型シート部材を、平面状の防
水シートに重ね合せて接着した後、シート全体を固定
し、ローラで防水シート上面を圧接してエアー抜きをし
た後、防水シート表面に上記ポリマーセメントを再度、
回転刷毛でほぼ均一に塗布した。ポリマーセメントが乾
燥する前に仕上げモルタルを30mmの厚さに塗布し
た。こうして得られたコンクリート床は1年経過後も水
漏れがなかった。
2であり、厚さはほぼ1mmであった。約30分経過後
に、実施例1および実施例2のそれぞれで作製した積層
防水シートAおよびBを隙間なく貼った。また、立ち上
がり部には、同じく実施例1および実施例2のそれぞれ
で準備した平面状の防水シートを直線状に120℃に加
熱して直角に折り曲げたL型シート部材を、平面状の防
水シートに重ね合せて接着した後、シート全体を固定
し、ローラで防水シート上面を圧接してエアー抜きをし
た後、防水シート表面に上記ポリマーセメントを再度、
回転刷毛でほぼ均一に塗布した。ポリマーセメントが乾
燥する前に仕上げモルタルを30mmの厚さに塗布し
た。こうして得られたコンクリート床は1年経過後も水
漏れがなかった。
【0063】実施例4
オフィスビルの冷暖房用に用いられる温水や冷水を貯蔵
しておくための蓄熱槽を既設のビル地下室の厚さ120
mmのコンクリート壁を利用して幅10m、奥行き7
m、深さ8mの直方体形の蓄熱槽を作製した。
しておくための蓄熱槽を既設のビル地下室の厚さ120
mmのコンクリート壁を利用して幅10m、奥行き7
m、深さ8mの直方体形の蓄熱槽を作製した。
【0064】実施例3の施工方法に従い、厚さ1.8m
mの防水シートBを、また立ち上がり部、コーナー部、
出隅、入り隅部にはそれぞれ同じ防水シートから作成さ
れた、コーナー部材を用いて全面にわたって貼り合わせ
た後、防水シート表面に上記ポリマーセメントを再度、
回転刷毛でほぼ均一に塗布した。
mの防水シートBを、また立ち上がり部、コーナー部、
出隅、入り隅部にはそれぞれ同じ防水シートから作成さ
れた、コーナー部材を用いて全面にわたって貼り合わせ
た後、防水シート表面に上記ポリマーセメントを再度、
回転刷毛でほぼ均一に塗布した。
【0065】この表面に断熱板として、厚さ20mmの
発泡ポリスチレンフォーム耐熱グレート(ダウ社製)を
全面に貼り合わせた。さらに、実施例1で作製した防水
シートとポリマーセメント層を貼り合わせ、最内表面に
仕上げモルタルを床部分は30mm、側面部分は7mm
の厚さで塗布した。
発泡ポリスチレンフォーム耐熱グレート(ダウ社製)を
全面に貼り合わせた。さらに、実施例1で作製した防水
シートとポリマーセメント層を貼り合わせ、最内表面に
仕上げモルタルを床部分は30mm、側面部分は7mm
の厚さで塗布した。
【0066】以上の施工を床部および全ての側面部に行
い、蓋を設置して蓄熱槽を作製した。
い、蓋を設置して蓄熱槽を作製した。
【0067】作製された蓄熱槽を養生し、1ヶ月後にビ
ルの冷暖房設備にパイプ接続し水道水の温水を水深が約
6mになるまで導入し、使用に供した。この間、水温は
5℃(昼間)、から65℃(夜間)の温度範囲でヒート
サイクルを繰り返した。
ルの冷暖房設備にパイプ接続し水道水の温水を水深が約
6mになるまで導入し、使用に供した。この間、水温は
5℃(昼間)、から65℃(夜間)の温度範囲でヒート
サイクルを繰り返した。
【0068】1ヵ年経過したが、漏水は認められなかっ
た。
た。
【図1】本発明の防水シートからL型シート部材を作成
する方法の説明図である。
する方法の説明図である。
【図2】本発明の防水シートから入り隅用シート部材を
作成する方法の説明図である。
作成する方法の説明図である。
【図3】本発明の防水シートから作成した入り隅用シー
ト部材の2つの実施態様の使用説明図である。
ト部材の2つの実施態様の使用説明図である。
【図4】本発明の防水シートから作成した出隅用シート
部材の2つの実施態様の使用説明図である。
部材の2つの実施態様の使用説明図である。
【図5】 本発明の防水シートから作成したL型シート
部材の仕様説明図である。
部材の仕様説明図である。
【図6】 本発明の防水シートから作成した円筒曲面用
シート部材の実施態様を示す図である。
シート部材の実施態様を示す図である。
フロントページの続き
Fターム(参考) 2E001 DA01 DD01 EA01 FA03 FA18
FA30 FA42 GA24 GA27 GA28
GA32 HA01 HD01 HD03 HD08
HD09 HD11 HE01 LA04
4F100 AJ03B AJ04B AK01B AK01C
AK03A AK03B AK04A AK07A
AK12A AK22B AK46B AK62A
AK63A AK66A AK68A AK73A
AK75A AL01A AL02A AL03A
AL05A AL09A BA02 BA03
BA07 BA10C DG01B DG02B
DG11B DG12B DG13B DG15B
DJ04C EC03 EC032 EC18
EC182 EH17 EH172 EH46
EH462 GB07 JB05B JB16A
JD05 JJ02C JK08A YY00A
Claims (10)
- 【請求項1】 (A)エチレン共重合体、ポリプロピレ
ン共重合体、および熱可塑性エラストマーよりなる群か
ら選ばれる少なくとも1種からなり、且つ破断伸度が少
くとも450%である樹脂シートおよび(B)この樹脂
シート(A)と少くともその一方の面上で一体化され
た、親水性ポリマー素材からなる繊維シートからなるこ
とを特徴とする防水シート。 - 【請求項2】 エチレン共重合体がエチレンの重合単位
と炭素数3〜10のα−オレフィンの重合単位からなり
そして両重合単位に基づきα−オレフィンの重合単位を
10モル%以下で含有し、ポリプロピレン共重合体がプ
ロピレンの重合単位と炭素数が2または4〜10のα−
オレフィン重合単位からなりそして両重合単位に基づき
α−オレフィンの重合単位を0.5〜40モル%で含有
し、また、熱可塑性エラストマーがオレフィン系あるい
はスチレン系熱可塑性エラストマーである請求項1に記
載の防水シート。 - 【請求項3】 エチレン共重合体が直鎖状低密度ポリエ
チレン(LLDPE)、エチレンと酢酸ビニルの共重合
体またはエチレンとメタクリル酸の共重合体であり、オ
レフィン系熱可塑性エラストマーがEPDMとポリオレ
フィン樹脂とのブレンド物であり、プロピレン共重合体
がプロピレンとエチレンあるいはブテンとのランダム共
重合体であり、スチレン系熱可塑性エラストマーがスチ
レンとブタジエンあるいはイソプレンとのブロック共重
合体からなる請求項1または2に記載の防水シート。 - 【請求項4】 親水性ポリマー素材がレーヨン、ポリビ
ニルアセテート、親水性ポリアミド、親水性ポリエステ
ル、親水化ポリオレフィン、綿、麻または合成パルプで
ある請求項1に記載の防水シート。 - 【請求項5】 繊維シートが織布、編布、ネット布また
は不織布である請求項1に記載の防水シート。 - 【請求項6】 溶融成形された樹脂シート(A)の表面
が固化する前に、その少くとも一方の面上に繊維シート
(B)を接触させて樹脂シート(A)と繊維シート
(B)を一体化させて製造された請求項1に記載の防水
シート。 - 【請求項7】 防水化すべきコンクリートの表面に湿潤
ポリマーセメントを塗布し、その上に、樹脂シート
(A)とその両面上に一体化された繊維シート(B)か
らなる請求項1〜6のいずれかに記載の防水シートを敷
設し、その上に湿潤ポリマーセメントを塗布しそしてそ
の上に上塗り材を貼り付ける、ことを特徴とする、コン
クリート表面の防水化法。 - 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載の平面状
防水シートからなる10〜100cmの帯状物を、長尺
方向にほぼ直角に折り曲げて得られるコーナー用L型シ
ート部材および、L型シート部材をさらにほぼ直角に内
側あるいは外側に折り曲げてえられた出隅、入り隅用シ
ート部材ならびにそれらを平面状防水シートに接合し
て、コーナー部分、立ち上がり、出隅、入り隅部分のコ
ンクリート面に施工することを特徴とする請求項7に記
載のコンクリート表面の防水化法。 - 【請求項9】 請求項7および8に記載の防水化法によ
り防水化を施された、コンクリート製の貯水槽、浴槽、
蓄熱槽、地下室、屋上床またはベランダ床あるいは地下
コンクリート構造体。 - 【請求項10】 請求項1〜6のいずれかに記載の防水
シートが発泡性合成樹脂からなる断熱板とポリマーセメ
ントで貼合された構造を有する、コンクリート製の蓄熱
槽、浴槽およびその付帯設備。
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JP2002288686A JP2003191379A (ja) | 2001-10-09 | 2002-10-01 | 防水シート、防水化法および防水化構造体 |
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JP2001311063 | 2001-10-09 | ||
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Cited By (3)
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JP2016005910A (ja) * | 2007-09-28 | 2016-01-14 | インヴィスタ テクノロジーズ エスアエルエル | ポリオレフィン組成物と一体となった積層布構造物 |
KR20180091030A (ko) * | 2016-01-05 | 2018-08-14 | 로레알 | 적어도 하나의 열가소성 탄성중합체 재료를 성형함으로써 적어도 부분적으로 수득되는, 화장 제품 도포기를 위한 도포기 부재 |
-
2002
- 2002-10-01 JP JP2002288686A patent/JP2003191379A/ja not_active Withdrawn
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JP2020116435A (ja) * | 2016-01-05 | 2020-08-06 | ロレアル | 少なくとも部分的に、少なくとも1種の熱可塑性エラストマー材料の成形によって得られる化粧品塗布具の塗布具部材 |
KR102189104B1 (ko) * | 2016-01-05 | 2020-12-09 | 로레알 | 적어도 하나의 열가소성 탄성중합체 재료를 성형함으로써 적어도 부분적으로 수득되는, 화장 제품 도포기를 위한 도포기 부재 |
US11076677B2 (en) | 2016-01-05 | 2021-08-03 | L'oreal | Applicator member for cosmetic product applicator, said applicator member being obtained at least partially by moulding at least one thermoplastic elastomer material |
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