JP2003191332A - 管路における内装管の溶融成形工法 - Google Patents

管路における内装管の溶融成形工法

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JP2003191332A
JP2003191332A JP2001394595A JP2001394595A JP2003191332A JP 2003191332 A JP2003191332 A JP 2003191332A JP 2001394595 A JP2001394595 A JP 2001394595A JP 2001394595 A JP2001394595 A JP 2001394595A JP 2003191332 A JP2003191332 A JP 2003191332A
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pipe
heating
interior
molding
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JP2001394595A
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Nobukatsu Ike
宣勝 池
Hiroaki Kaneko
裕章 金子
Kenji Oshima
謙二 大島
Yoshinari Okano
良成 岡野
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Hakko Co Ltd
Original Assignee
Hakko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管路における内装管の成形施工の容易化と、
管路の強化とを図ることができる管路における内装管の
溶融成形工法を提供する。 【解決手段】 管路1内に挿入されている内周面に雌ね
じ23が形成されたポリエチレン樹脂からなる管状の内
装材2と、ヒータ34をそれぞれ全周に亘って内蔵した
内筒31と外筒32との間に同心状の加熱路33が形成
されていると共に、支持手段により管路1内面に支持さ
れ且つ牽引手段により牽引されて管路1内を移動する加
熱筒3と、加熱筒3における内筒31の後端に延設され
ている拡径状の成形筒4と、加熱筒3における内筒31
の前端部に枢着され且つ内装材2の雌ねじ23に螺合す
る雄ねじ回転駆動体7からなる押込手段とを備え、内装
材2を押込手段で加熱路33へ押込むことにより順次溶
融する内装材溶融工程と、溶融された内装材21を成形
筒4で拡径成形することにより管路1内面に内装管22
を順次成形する内装管成形工程とを含むものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス導管,通信管
路,電力管路,上下水道管等の管路における内装管の溶
融成形工法に関し、詳しくは、老朽化した鋳鉄管,鋼
管,コンクリート管等の既設管を対象とし、その管路に
耐久性を有するポリエチレン樹脂からなる内装管を溶融
成形することによる既設管の更新に適用されるもので、
特に、管路における内装管の成形施工の容易化と、管路
の強化とを図ることができる管路における内装管の溶融
成形工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の老朽化した既設管の更生
修理に適用される管路のライニング工法の主なものとし
ては、気流によるライニング工法,ピグによるライニン
グ工法及び樹脂プラグによるライニング工法等が知られ
ているが、いずれも液体のライニング材を移動させるこ
とにより管路をライニングするものであるから、ライニ
ング層は比較的に薄いものであり、しかも、液体のライ
ニング材は管路の奥深いライニング箇所への供給あるい
は適量給送等、ライニング施工にあたって取り扱い難い
という不都合もある。
【0003】これに対して、固体のライニング材を移動
させることなく管路にライニングする工法が特開昭63
−295237号公報に開示されている。この管路のラ
イニング工法は、管路内に挿入された合成樹脂の長尺条
体からなるライニング材を加熱軟化させながら管路の内
面側に押圧することにより、管路の内面に合成樹脂をラ
イニングするものであり、このライニング工法は、図
7,8に示すように、合成樹脂の長尺条体からなるライ
ニング材を管路aと略同径の螺旋管bに形成し、その螺
旋管bを回転させながらライニング施工対象の管路aの
始端管口から内部に押し込み管路aの全長に亘って挿入
する工程と、管路a内に挿入された螺旋管bの始端部内
に管内移動される電気ヒータc’を備えた加熱ピグcを
設置すると共に、螺旋管bの始端管口に蓋dを施す工程
と、蓋dと加熱ピグcとの間の螺旋管b内を導管eによ
り供給される加圧空気で加圧状態に保持しつつ加熱ピグ
cの管内移動により螺旋管bを加熱軟化させながら管半
径方向に押圧して平滑管b’からなる内面ライニングを
形成する工程とからなる管路aの内面ライニング工法で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術における管路aの内面ライニング工法において
は、合成樹脂の長尺条体からなるライニング材を管路a
の内面にライニングするにあたり、長尺条体からなるラ
イニング材を管路aと略同径の螺旋管bに成形しなけれ
ばならず、また、螺旋管bを回転させながら管路aの全
長に亘って挿入するものであるから、長尺条体からなる
ライニング材から管路aと略同径である螺旋管bの成形
及びライニング材である螺旋管bの管路aに対する挿入
配置に手間を要し、しかもこの手間は、ライニング施工
対象の管路aが細長い管路aである場合に顕著であり、
ライニング施工の作業効率が低下するという不都合があ
った。
【0005】また、合成樹脂製螺旋管bを管路aの内面
にライニングするにあたり、合成樹脂製螺旋管bはその
管内を移動する加熱ピグcのみによって加熱と成形とが
同一工程すなわち同時に行われるものであるから、合成
樹脂製螺旋管bの内面側と外面側とにおける加熱ピグc
による加熱溶融の進行に差異を生じ、図6にみられるよ
うに、合成樹脂製螺旋管bの内面側は加熱軟化の進行に
より平滑に成形され得るものの、合成樹脂製螺旋管bの
外面側は加熱軟化の不充分な進行により螺旋管bの原形
を維持し、その結果として、ライニング層は層自体に螺
旋状の薄肉部が形成されると共に管路aの内面に対して
遊離するものであるから、ライニング層の強度の低下を
招くという不都合があった。
【0006】本発明は、上記した従来の技術における問
題点を解決するもので、管路における内装管の成形施工
の容易化と、管路の強化とを図ることができる管路にお
ける内装管の溶融成形工法を提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、管路内面にポリエチレン樹
脂からなる内装管を溶融成形する工法であって、管路内
に挿入されている内周面に雌ねじが形成されたポリエチ
レン樹脂からなる管状の内装材と、ヒータをそれぞれ全
周に亘って内蔵した内筒と外筒との間に同心状の加熱路
が形成されていると共に、支持手段により管路内面に支
持され且つ牽引手段により牽引されて管路内を移動する
加熱筒と、加熱筒における内筒の後端に延設されている
拡径状の成形筒と、加熱筒における内筒の前端部に枢着
され且つ内装材の雌ねじに螺合する雄ねじ回転駆動体か
らなる押込手段とを備え、内装材を押込手段で加熱路へ
押込むことにより順次溶融する内装材溶融工程と、溶融
された内装材を成形筒で拡径成形することにより管路内
面に内装管を順次成形する内装管成形工程とを含むもの
である。
【0008】請求項1に係る発明によれば、加熱筒の加
熱路に挿通されたポリエチレン樹脂からなる管状の内装
材は、牽引手段により牽引されて管路内を移動する加熱
筒により順次溶融され、順次溶融された内装材は、後続
する拡径状の成形筒で連続的に管路内面に内装管を順次
成形することができるから、内装材を管状形態のままで
使用することができ、管路における内装管の成形施工の
容易化を図ることができる。
【0009】また、加熱筒には、内筒及び外筒の全周に
亘ってヒータが内蔵されており、加熱筒に周設された加
熱路はヒータによって均一に加熱されるので、管路内に
挿通された管状の内装材を加熱路により均一に溶融する
ことができると共に、加熱路はヒータによって内周側及
び外周側から加熱されるので、加熱密度を高めることが
できるため、加熱筒を短尺化することが可能となり、装
置のコンパクト化を図ることができる。
【0010】さらに、内装材は加熱筒と共に移動する雄
ねじ回転駆動体の回転による加熱筒への押込みにより順
次溶融され、溶融された内装材は加熱筒と共に移動する
成形筒により管路内面に内装管として順次成形されるも
のであるから、管路内面に成形される内装管の肉厚は、
雄ねじ回転駆動体の回転による内装材の加熱筒への押込
量に基づく加熱筒の移動による溶融された内装材の吐出
量によって規制されるので、雄ねじ回転駆動体の回転速
度と加熱筒の移動速度とを適宜設定することにより、内
装管を目標肉厚に形成することができ、管路の強化を図
ることができる。
【0011】さらには、内装材溶融工程とこれに続く内
装管成形工程とによる目標肉厚によって強化された内装
管がポリエチレン樹脂で構成されることにより、既設管
が腐食して消滅するようなことがあったとしても、内装
管のみによって例えば都市ガス管等としての要求性能を
維持することができる。
【0012】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
発明において、内周面に雌ねじが形成されたポリエチレ
ン樹脂からなる管状の内装材は、その外周面に雄ねじが
形成されフレキシブルに構成されているものである。
【0013】請求項2に係る発明によれば、ポリエチレ
ン樹脂からなる管状の内装材は、内周面に形成された雌
ねじと外周面に形成された雄ねじとにより、フレキシブ
ルに構成されているから、管状の内装材の管路への挿入
作業が容易である。
【0014】請求項3に係る発明は、請求項1に記載の
発明において、加熱筒には、その外筒の外周面に断熱層
が形成されているものである。
【0015】請求項3に係る発明によれば、加熱筒にお
ける外筒の外周面に形成されている断熱層により、加熱
筒の熱は外方へ放熱されないから、管状の内装材を加熱
筒により熱効率よく溶融することができる。
【0016】請求項4に係る発明は、請求項1に記載の
発明において、加熱筒の加熱路は、内筒と外筒との間に
おける後方領域で放射状に設けられた支持板により形成
されているものである。
【0017】請求項4に係る発明によれば、加熱路は内
筒と外筒との間に放射状に設けられた支持板により形成
されているから、加熱路を内筒と外筒との間に同心状に
形成することができ、また、支持板は加熱路の後方領域
に設けられているから、支持板は常に内装材の溶融領域
に位置しているため、支持板により加熱筒の移動を妨げ
ることなく、加熱筒の移動により内装材を加熱して順次
溶融することができる。
【0018】請求項5に係る発明は、請求項4に記載の
発明において、支持板の少なくとも1個には、内部に外
筒のヒータ用及び温度センサ用のリード線通路が形成さ
れていると共に、該外筒のリード線通路は内筒に穿設さ
れたリード線通路に連通されているものである。
【0019】請求項5に係る発明によれば、リード線通
路が支持板に形成されていると共に、内筒に穿設された
リード線通路に連通されているから、外筒のヒータ用及
び温度センサ用のリード線を内装材の溶融領域にさらす
ことなく、配線することができる。
【0020】請求項6に係る発明は、請求項1に記載の
発明において、加熱筒には、加熱路の出口近傍における
内筒側に、押込手段による内装材の押込圧を調整する定
圧バルブが設けられているものである。
【0021】請求項6に係る発明によれば、加熱路の出
口近傍における内筒側に定圧バルブが設けられているか
ら、加熱筒の移動量に対して押込手段による内装材の押
込量が大きく、加熱路内の溶融された内装材に対して吐
出圧が高くなった場合には、定圧バルブが開成されて加
熱路内の溶融された内装材の一部を定圧バルブの弁孔か
ら放出することにより、押込手段による内装材の押込量
と加熱路内の溶融された内装材の吐出量とを調整するこ
とができる。
【0022】請求項7に係る発明は、請求項1に記載の
発明において、成形筒には、筒本体の内周面に複数の冷
却フィンが立設されているものである。
【0023】請求項7に係る発明によれば、成形筒は冷
却フィンによって均一に冷却されるので、溶融された内
装材を成形筒によって均一な所定の厚さの安定した内装
管に成形することができる。
【0024】請求項8に係る発明は、請求項1に記載の
発明において、支持手段は、加熱筒における外筒の前端
部と後端部との周域に設けられた管路内面に当接するそ
れぞれ複数の支持脚により構成されているものである。
【0025】請求項8に係る発明によれば、加熱筒の支
持手段として、管路内面に当接する複数の支持脚が外筒
の前端部と後端部との周域に設けられているから、加熱
筒及び成形筒が管路内面に対して同心的に支持され、成
形筒によって均一厚さの内装管を成形することができ
る。
【0026】請求項9に係る発明は、請求項1に記載の
発明において、雄ねじ回転駆動体は、複数のユニバーサ
ルジョイントにより連接された回転駆動軸に連結されて
いるものである。
【0027】請求項9に係る発明によれば、雄ねじ回転
駆動体は複数のユニバーサルジョイントにより連接され
た回転駆動軸に連結されているから、回転駆動軸が屈曲
自在であるため、管路内に挿入されている内周面に雌ね
じが形成された管状の内装材に対する雄ねじ回転駆動体
の組み付け作業が容易であると共に、加熱筒と共に移動
する雄ねじ回転駆動体による内装材の加熱路への押込み
作業を可能とするものである。
【0028】請求項10に係る発明は、請求項1に記載
の発明において、雄ねじ回転駆動体には、軸方向に貫通
する通気孔が穿設されているものである。
【0029】請求項10に係る発明によれば、雄ねじ回
転駆動体には軸方向に貫通する通気孔が穿設されている
から、加熱筒及び成形筒が筒状に形成されていることと
相俟って、内装管成形機構が全体として内部が通気可能
となり、加熱筒による管路内の高熱化を防止することが
できる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明をその実施の形態について
図面に示した実施例を参照して説明する。図1は、本発
明の管路における内装管の溶融成形工法の縦断側面図
で、内装管の溶融成形工法の全体を示す説明図であり、
図2は、図1におけるA−A線の縦断正面図、図3は、
図1におけるB−B線の縦断正面図、図4は、図1にお
けるC−C線の縦断正面図、図5は、図1における定圧
バルブの縦断正面図で、要部を拡大して示す説明図であ
り、図6は、内装材の他の実施例を示す説明図である。
【0031】本発明は、老朽化した既設管の管路1の内
面に、熱溶融性のポリエチレン樹脂からなる管状の内装
材2を順次溶融しながら内装管22を成形する工法であ
って、管路1内に挿入されている内周面に雌ねじ23が
形成されたポリエチレン樹脂からなる管状の内装材2
と、ヒータ34をそれぞれ全周に亘って内蔵した内筒3
1と外筒32との間に同心状の加熱路33が形成されて
いると共に、支持手段により管路1内面に支持され且つ
牽引手段により牽引されて管路1内を移動する加熱筒3
と、加熱筒3における内筒31の後端に延設されている
拡径状の成形筒4と、加熱筒3における内筒31の前端
部に枢着され且つ内装材2の雌ねじ23に螺合する雄ね
じ回転駆動体7からなる押込手段とを備え、内装材2を
押込手段で加熱路33へ押込むことにより順次溶融する
内装材溶融工程と、溶融された内装材21を成形筒4で
拡径成形することにより管路1内面に内装管22を順次
成形する内装管成形工程とを含むものであり、先ず、本
発明の管路1における内装管22の溶融成形工法に使用
される内装管成形機構の構成について、図2〜図5を参
照しながら図1に基づいて説明する。
【0032】内装管成形機構の主なる構成は、加熱筒3
と、加熱筒3の後端側に一体に設けられた成形筒4と、
加熱筒3の前端側に枢着された押込手段としての雄ねじ
回転駆動体7とからなり、加熱筒3の前端部と後端部と
の周域にはそれぞれ管路1内面に当接する支持手段とし
ての複数の支持脚5が設けられおり、また、加熱筒3の
先端側に一体に設けられた複数の牽引杆6の先端部が牽
引索61に連結されて、加熱筒3と成形筒4とは図示し
ない駆動手段により管路1内部を移動するようになって
いる。
【0033】加熱筒3は、ヒータ34をそれぞれ全周に
亘って内蔵した内筒31と外筒32とからなり、外筒3
2の外周面に断熱層30が形成されていると共に、内筒
31と外筒32との間には、その後方領域で放射状に設
けられた複数の支持板35により内筒31及び外筒32
と同心状の加熱路33が形成されており、また、支持板
35の少なくとも1個には、内部に外筒32のヒータ用
及び温度センサ用のリード線通路36が形成されている
と共に、該外筒32のリード線通路36は内筒31に穿
設されたリード線通路37に連通されており、外筒32
のヒータ用及び温度センサ用のリード線38は、各リー
ド線通路36,37を挿通して内筒31のヒータ用及び
温度センサ用のリード線38と共に管路1の後方へ配線
して図示しない電源及び温度調節器に接続される。
【0034】また、成形筒4は、加熱筒3における内筒
31の後端に拡径状に延設され、成形筒4の前周縁側の
外周面は加熱筒3の加熱路33の小径面と面一になるよ
うに、且つ溶融された内装材21を案内するようにテー
パ面に形成されており、筒本体の表面にはフッ素樹脂コ
ーティング層42が形成され、筒本体の内周面には複数
の冷却フィン41が管路方向に立設されていると共に、
成形筒4の外周面は、管路1の内周面に対して目標厚さ
の内装管22を成形することができるように設定されて
いる。
【0035】さらに、押込手段としての雄ねじ回転駆動
体7は、雄ねじ筒71と支承軸72と中空状連結軸73
とが一体的に構成された雄ねじ本体70と、連結軸75
と一体的に構成されたストッパ74とからなり、加熱筒
3における内筒31の前端部に設けられた軸受部39に
支承軸72を嵌合すると共に、中空状連結軸73に連結
軸75を嵌合して中空状連結軸73と連結軸75とを連
結ピン76で固定することにより、雄ねじ筒71とスト
ッパ74とで軸受部39を挟持することによって、雄ね
じ回転駆動体7は加熱筒3における内筒31の前端部に
回動自在に枢着されており、また、支承軸72とストッ
パ74とには軸方向に貫通する複数の通気孔77が穿設
され、さらに、中空状連結軸73には複数のユニバーサ
ルジョイント79により連接された回転駆動軸78が連
結ピン76で連結されている。
【0036】また、加熱筒3には、加熱路33の出口近
傍における内筒31側に、押込手段による内装材2の押
込圧を調整する定圧バルブ8が設けられており、定圧バ
ルブ8は、内筒31に穿設された弁座を有する弁孔81
と、弁棒を有する弁体82と、弁体82を包囲して上部
周面に吐出孔83を有するする弁箱84と、弁体82の
弁棒に嵌合すると共に弁箱84に螺合し且つ回動摘み8
5を有する弁蓋86と、弁体82と弁蓋86との間に配
設されて弁体82を弁孔81の弁座に付勢するスプリン
グ87とからなり、押込手段による内装材2の押込圧に
対して弁蓋86の回動により弁体82の開閉圧を設定す
ることによって、内装材2の押込圧を一定に保持しする
ことができるようになっている。
【0037】さらに、加熱筒3における外筒32の外周
面は管路1の内周面より小径に形成されていると共に、
外筒32の前端部と後端部との周域には、管路1内面に
当接する複数の支持脚5がそれぞれ図示しないばね手段
により外方へ付勢されて設けられ、複数の支持脚5によ
り加熱筒3と成形筒4が管路1の内周面に対して同心的
に支持されており、また、加熱筒3の先端側に一体に設
けられた複数の牽引杆6の先端部が牽引索61に連結さ
れて、加熱筒3及びこれと一体の成形筒4とは図示しな
い駆動手段により管路1内部を移動するようになってい
る。
【0038】本発明の管路1における内装管22の溶融
成形工法に使用する内装管成形機構は上記のように構成
されており、次に、この内装管成形機構を使用した管路
1における内装管22の溶融成形工法を図1に基づいて
説明する。
【0039】管路1における内装管22の溶融成形にお
ける予備工程において、管路1内に挿入される熱溶融性
のポリエチレン樹脂からなる管状の内装材2は、例え
ば、塩化ビニル管,ポリブテン管,ポリアミド管であっ
てもよいが、管状の内装材2の形態は、加熱筒3の加熱
路33に挿入される直径を有すると共に、内周面に押込
手段としての雄ねじ回転駆動体7に螺合する雌ねじ23
が刻設されており、これにより、管状の内装材2を加熱
筒3の加熱路33に押し込んで順次溶融し、溶融された
内装材21を管路1の内周面に内装管22として順次成
形する連続溶融成形が可能となる。なお、管状の内装材
2の他の形態として、内周面に雌ねじ23が形成された
ポリエチレン樹脂からなる管状の内装材2’は、その外
周面に雄ねじ24が形成されてフレキシブルに構成され
ている。
【0040】図1において、管路1内に挿入されている
ポリエチレン樹脂からなる管状の内装材2は、押込手段
としての雄ねじ回転駆動体7の回動により加熱筒3の加
熱路33に押し込まれ、これに対して加熱筒3及び成形
筒4は、牽引杆6の先端部に連結されている図示しない
駆動手段によって牽引される牽引索61により、管路1
内部を内装材2の押込方向と逆方向へ移動するようにな
っているから、管路1内に挿入されているポリエチレン
樹脂からなる管状の内装材2は、先ず、ヒータ34が内
蔵された加熱筒3に形成されている加熱路33により加
熱されて、加熱筒3の移動すなわち加熱路33の移動に
より内装材2は加熱路33の後部側で溶融される。
【0041】加熱路33の後部側で溶融された内装材2
1は、次に、内周面に複数の冷却フィン41が管路方向
に立設されている成形筒4により冷却成形されて、成形
筒4の移動により溶融された内装材21は管路1の内周
面に対して目標厚さの内装管22を成形することができ
る。この成形筒4は、その前周縁が加熱筒3の内筒31
の後周縁に連結されていると共に、成形筒4の前周縁側
の外周面が加熱筒3の加熱路33の小径面と面一になる
ように、溶融された内装材21を案内する拡径状のテー
パ面に形成されており、溶融された内装材21を成形筒
4のテーパ面により案内して管路1の内周面に内装管2
2として円滑に成形することができる。
【0042】上記した加熱路33により溶融された内装
材21が、成形筒4により管路1の内周面に内装管22
として円滑に成形されるためには、雄ねじ回転駆動体7
の回動により加熱路33に押し込まれる内装材2の押込
量と、加熱筒3の移動による溶融された内装材21の吐
出量とが、内装材2の溶融条件に基づいてバランスして
いることが重要であり、すなわち、温度調節器により適
温に設定された加熱筒3の加熱温度に基づいて、雄ねじ
回転駆動体7の回動速度と加熱筒3の移動速度とを適宜
設定するのであるが、その結果として溶融された内装材
21の吐出量に対して内装材2の押込量が大きい場合に
は、加熱路33内における溶融された内装材21は加熱
路33内に封じ込まれて吐出圧が高くなり、定圧バルブ
8が開成されて溶融された内装材21が弁孔81から吐
出孔83に吐出され、加熱路33内における溶融された
内装材21の吐出圧は定圧化されるため、加熱筒3の移
動による溶融された内装材21の吐出量は変化すること
なく、成形筒4により管路1の内周面に内装管22とし
て円滑に成形することができる。
【0043】なお、加熱筒3及び成形筒4は、いずれも
内部側が通気可能に構成されていると共に、雄ねじ回転
駆動体7における支承軸72とストッパ74とには軸方
向に貫通する複数の通気孔77が穿設されているから、
成形筒4側から送風することにより成形筒4を効率よく
冷却することができ、内装管22を安定に成形すること
ができる。
【0044】また、加熱筒3及びこれと一体の成形筒4
は、加熱筒3における外筒32の前端部と後端部との周
域に設けられた管路1内面に当接する複数の支持脚5に
より管路1の内周面に対して同心的に支持されており、
しかも、加熱筒3の加熱路33は、放射状に設けられた
複数の支持板35により内筒31及び外筒32と同心状
に形成されているから、管路1の内周面に対して加熱筒
3及び成形筒4を一定間隔に支持することにより、管路
1の内面に均一の内装管22を成形することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されており、
加熱筒の加熱路に挿通されたポリエチレン樹脂からなる
管状の内装材は、牽引手段により牽引されて管路内を移
動する加熱筒により順次溶融され、順次溶融された内装
材は、後続する拡径状の成形筒で連続的に管路内面に内
装管を順次成形することができるから、内装材を管状形
態のままで使用することができ、管路における内装管の
成形施工の容易化を図ることができる。
【0046】また、内装材は加熱筒と共に移動する雄ね
じ回転駆動体の回転による加熱筒への押込みにより順次
溶融され、溶融された内装材は加熱筒と共に移動する成
形筒により管路内面に内装管として順次成形されるもの
であるから、管路内面に成形される内装管の肉厚は、雄
ねじ回転駆動体の回転による内装材の加熱筒への押込量
に基づく加熱筒の移動による溶融された内装材の吐出量
によって規制されるので、雄ねじ回転駆動体の回転速度
と加熱筒の移動速度とを適宜設定することにより、内装
管を目標肉厚に形成することができ、管路の強化を図る
ことができる。
【0047】さらは、内装材溶融工程とこれに続く内装
管成形工程とによる目標肉厚によって強化された内装管
がポリエチレン樹脂で構成されることにより、既設管が
腐食して消滅するようなことがあったとしても、内装管
のみによって例えば都市ガス管等としての要求性能を維
持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である管路における内装管の
溶融成形工法の縦断側面図で、内装管の溶融成形工法の
全体を示す説明図である。
【図2】図1におけるA−A線の縦断正面図で、要部を
拡大して示す説明図である。
【図3】図1におけるB−B線の縦断正面図で、要部を
拡大して示す説明図である。
【図4】図1におけるC−C線の縦断正面図で、要部を
拡大して示す説明図である。
【図5】図1における定圧バルブの縦断正面図で、要部
を拡大して示す説明図である。
【図6】内装材の他の実施例を示す説明図である。
【図7】従来のライニング工法により管路の内面に平滑
管を内張りしている状態を示す説明図である。
【図8】従来のライニング工法により内面に平滑管を内
張りした管路を示す拡大説明図である。
【符号の説明】
1 管路 2 雌ねじが形成された内装材 2’ 雌ねじと雄ねじとが形成された内装材 21 溶融された内装材 22 内装管 23 雌ねじ 24 雄ねじ 3 加熱筒 31 内筒 32 外筒 33 加熱路 34 ヒータ 35 支持板 36 外筒のリード線通路 37 内筒に穿設されたリード線通路 38 リード線 4 成形筒 41 冷却フィン 5 支持手段としての支持脚 6 牽引手段としての牽引杆 61 牽引索 7 雄ねじ回転駆動体 77 通気孔 78 回転駆動軸 79 ユニバーサルジョイント 8 定圧バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 23:00 B29L 23:00 (72)発明者 大島 謙二 神奈川県大和市代官3丁目18番3号 株式 会社ハッコー技術開発センター内 (72)発明者 岡野 良成 神奈川県大和市代官3丁目18番3号 株式 会社ハッコー技術開発センター内 Fターム(参考) 4F211 AA04 AD12 AD24 AG03 AG08 AH43 SA13 SC03 SD04 SD05 SH00 SH06 SH18 SJ01 SJ11 SJ15 SJ27 SJ29 SP02 SP22 SP43 SP47

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管路内面にポリエチレン樹脂からなる内
    装管を溶融成形する工法であって、管路内に挿入されて
    いる内周面に雌ねじが形成されたポリエチレン樹脂から
    なる管状の内装材と、ヒータをそれぞれ全周に亘って内
    蔵した内筒と外筒との間に同心状の加熱路が形成されて
    いると共に、支持手段により管路内面に支持され且つ牽
    引手段により牽引されて管路内を移動する加熱筒と、加
    熱筒における内筒の後端に延設されている拡径状の成形
    筒と、加熱筒における内筒の前端部に枢着され且つ内装
    材の雌ねじに螺合する雄ねじ回転駆動体からなる押込手
    段とを備え、内装材を押込手段で加熱路へ押込むことに
    より順次溶融する内装材溶融工程と、溶融された内装材
    を成形筒で拡径成形することにより管路内面に内装管を
    順次成形する内装管成形工程とを含むことを特徴とする
    管路における内装管の溶融成形工法。
  2. 【請求項2】 前記内周面に雌ねじが形成されたポリエ
    チレン樹脂からなる管状の内装材は、その外周面に雄ね
    じが形成されフレキシブルに構成されていることを特徴
    とする請求項1に記載された管路における内装管の溶融
    成形工法。
  3. 【請求項3】 前記加熱筒には、その外筒の外周面に断
    熱層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    された管路における内装管の溶融成形工法。
  4. 【請求項4】 前記加熱筒の加熱路は、内筒と外筒との
    間における後方領域で放射状に設けられた支持板により
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載された
    管路における内装管の溶融成形工法。
  5. 【請求項5】 前記支持板の少なくとも1個には、内部
    に外筒のヒータ用及び温度センサ用のリード線通路が形
    成されていると共に、該外筒のリード線通路は内筒に穿
    設されたリード線通路に連通されていることを特徴とす
    る請求項4に記載された管路における内装管の溶融成形
    工法。
  6. 【請求項6】 前記加熱筒には、加熱路の出口近傍にお
    ける内筒側に、押込手段による内装材の押込圧を調整す
    る定圧バルブが設けられていることを特徴とする請求項
    1に記載された管路における内装管の溶融成形工法。
  7. 【請求項7】 前記成形筒には、筒本体の内周面に複数
    の冷却フィンが立設されていることを特徴とする請求項
    1に記載された管路における内装管の溶融成形工法。
  8. 【請求項8】 前記支持手段は、加熱筒における外筒の
    前端部と後端部との周域に設けられた管路内面に当接す
    るそれぞれ複数の支持脚により構成されていることを特
    徴とする請求項1に記載された管路における内装管の溶
    融成形工法。
  9. 【請求項9】 前記雄ねじ回転駆動体は、複数のユニバ
    ーサルジョイントにより連接された回転駆動軸に連結さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載された管路に
    おける内装管の溶融成形工法。
  10. 【請求項10】 前記雄ねじ回転駆動体には、軸方向に
    貫通する通気孔が穿設されていることを特徴とする請求
    項1に記載された管路における内装管の溶融成形工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102490352A (zh) * 2011-12-02 2012-06-13 曹如锋 大口径环氧树脂管道内固化成型模具及制作工艺
CN109278278A (zh) * 2018-09-28 2019-01-29 杭州亿通塑胶实业有限公司 聚乙烯实壁管及其扩张成型装置

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