JP2003191284A - 機械設備運転支援システム - Google Patents

機械設備運転支援システム

Info

Publication number
JP2003191284A
JP2003191284A JP2001393640A JP2001393640A JP2003191284A JP 2003191284 A JP2003191284 A JP 2003191284A JP 2001393640 A JP2001393640 A JP 2001393640A JP 2001393640 A JP2001393640 A JP 2001393640A JP 2003191284 A JP2003191284 A JP 2003191284A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
operating condition
mechanical equipment
machine
operation support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001393640A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinori Natsume
明典 夏目
Takashi Yamamoto
隆嗣 山本
Isao Takami
勲 高見
Noriaki Matsumura
憲明 松村
Takashi Mizuno
貴司 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2001393640A priority Critical patent/JP2003191284A/ja
Publication of JP2003191284A publication Critical patent/JP2003191284A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械設備の運転を支援するための情報を一元
的に管理し、更新することができる機械設備運転支援シ
ステムを提供する。 【解決手段】 本発明の機械設備運転支援装置(1)
は、運転を支援すべき機械設備(2)の運転条件の情報
及び運転状況の情報を、電気通信回線を介して複数の機
械設備から受信するための受信手段(16)と、この受
信手段によって受信された運転条件の情報及び運転状況
の情報に基づいて、機械設備の新たな運転条件を作成す
るための運転条件作成手段(18)と、この運転条件作
成手段によって作成された運転条件の情報を、電気通信
回線を介して機械設備に送信するための送信手段(2
0)と、を有することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機等の機
械設備の運転を支援する機械設備運転支援システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】機械設備には、それを使用する際に様々
な運転条件の設定を必要とするものがある。例えば、機
械設備の一つである射出成形機械を使用する場合には、
成形する物品に応じて、射出すべき樹脂の温度、圧力、
樹脂を金型に押出す速度等の運転条件を設定する必要が
ある。一般に、これらの運転条件の設定には高度の熟練
が必要とされる。
【0003】特開平3−234610号公報には、エキ
スパートシステム接続の射出成形機が記載されている。
この射出成形機は、熟練者のノウハウを知識ベースとし
たエキスパートシステムを利用して射出成形の条件を修
正し、成形不良等のトラブルを解決しようとするもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】射出成形によって成形
される物品は多岐に亘るので、これら多種の物品夫々に
ついてエキスパートシステムを有効に機能させるには、
エキスパートシステムが膨大な量の知識ベースを蓄積し
ている必要がある。しかしながら、知識ベース等の膨大
な情報を、射出成形機等の機械設備各々に組み込むこと
は、情報を記憶させるための記憶スペースが無駄になる
という問題がある。また、年々更新され、増大する知識
ベース等の情報を、各機械設備夫々について保守・更新
することは困難であるため、機械設備の運転支援システ
ムがすぐに陳腐化してしまうという問題がある。
【0005】従って、本発明は、機械設備の運転を支援
するための情報を一元的に管理し、更新することができ
る機械設備運転支援システムを提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の機械設備運転支援装置は、運転を支援
すべき機械設備の運転条件の情報及び運転状況の情報
を、電気通信回線を介して複数の機械設備から受信する
ための受信手段と、この受信手段によって受信された運
転条件の情報及び運転状況の情報に基づいて、機械設備
の新たな運転条件を作成するための運転条件作成手段
と、この運転条件作成手段によって作成された運転条件
の情報を、電気通信回線を介して機械設備に送信するた
めの送信手段と、を有することを特徴としている。
【0007】このように構成された本発明においては、
機械設備の運転条件の情報及び運転状況の情報が、機械
設備運転支援装置の受信手段によって、複数の機械設備
から電気通信回線を介して受信される。運転条件作成手
段は、受信された運転条件の情報及び運転状況の情報に
基づいて、機械設備の新たな運転条件を作成する。送信
手段は、作成された運転条件の情報を、電気通信回線を
介して機械設備に送信する。機械設備は、送信された新
たな運転条件で運転される。
【0008】なお、本明細書では、或る運転条件によっ
て機械設備を運転した運転結果に関する情報を、運転状
況の情報と呼んでいる。また、電気通信回線は、インタ
ーネット回線であるのが良く、或いは、受信手段が、イ
ンターネット回線を介して運転状況の情報を受信し、イ
ンターネット回線以外の電気通信回線を介して運転条件
の情報を受信するように構成しても良い。
【0009】好ましくは、送信手段によって送信される
運転条件の情報により、運転を支援すべき機械設備の運
転条件が自動的に設定されるように構成する。このよう
に構成された本発明においては、機械設備運転支援装置
によって作成された新たな運転条件の情報は、機械設備
に送信され、その運転条件の情報に基づいて、機械設備
の運転条件が自動的に設定される。
【0010】また、運転条件作成手段は、運転条件に対
する対策のルールを記憶した記憶部と、この記憶部に記
憶されたルールに基づいて新たな運転条件を作成する条
件判定部と、を有するのが良い。
【0011】このように構成された本発明においては、
所定の運転条件及び運転状況に対する対策を定めた複数
のルールを、運転条件作成手段の記憶部に予め記憶させ
ておく。次いで、運転条件作成手段の条件判定部は、機
械設備運転支援装置に送信された運転条件及び運転状況
の情報に基づいて、記憶部に記憶されているルールの中
から適合するルールを選択し、選択されたルールに応じ
て新たな運転条件を作成する。
【0012】さらに、本発明は、運転を支援すべき機械
設備が射出成形機を含み、この射出成形機の作動をシミ
ュレーションするための機械系シミュレータと、金型内
の樹脂の流動をシミュレーションするための流動解析シ
ミュレータと、をさらに有し、運転条件作成手段に加え
て、機械系シミュレータ及び流動解析シミュレータを使
用して新たな運転条件を作成するように構成することも
できる。
【0013】このように構成された本発明においては、
運転条件作成手段によって作成された運転条件に基づい
て、機械系シミュレータが射出成形機の機構シミュレー
ションを行い、流動解析シミュレータが樹脂流動解析シ
ミュレーションを行う。これらのシミュレーション結果
に基づいて、新たな運転条件が改変される。これによ
り、運転条件作成手段は、より定量的に精密な運転条件
を作成することができる。
【0014】また、本発明の機械設備運転支援システム
は、運転条件の情報及び運転状況の情報を、電気通信回
線を介して送信するための機械設備送信手段、及び、新
たな運転条件の情報を、電気通信回線を介して受信する
ための機械設備受信手段を備えた複数の機械設備と、こ
れらの機械設備から送信された運転条件の情報及び運転
状況の情報を、電気通信回線を介して受信するための支
援装置受信手段、この受信手段によって受信された前記
運転条件の情報及び前記運転状況の情報に基づいて、前
記機械設備の新たな運転条件を作成するための運転条件
作成手段、及び、この運転条件作成手段によって作成さ
れた運転条件の情報を、電気通信回線を介して前記機械
設備に送信するための支援装置送信手段を備えた機械設
備運転支援装置と、を有することを特徴としている。
【0015】また、本発明は、機械設備を作業部と制御
部に分離させ、運転条件の情報が、作業部から電気通信
回線を介して制御部に送信され、作業部から送信された
運転条件の情報及び運転状況の情報が、制御部からイン
ターネット回線を介して機械設備運転支援装置に送信さ
れるように構成しても良い。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して、本発明の
実施形態を説明する。ここでは、機械設備運転支援シス
テムを射出成形機に適用した場合を例に説明する。図1
及び図2を参照して、本発明の第1実施形態を説明す
る。図1は、本発明の第1実施形態による機械設備運転
支援システムのブロック構成図を示す。第1実施形態に
よる機械設備運転支援システム1は、運転を支援すべき
複数の機械設備2と、機械設備運転支援装置であるサー
バ側計算機4とを有する。
【0017】機械設備2は、作業部である射出成形機6
と、制御部であるユーザ側計算機8とを有する。ユーザ
側計算機8は、射出成形機6の運転条件の情報及び運転
状況の情報を、インターネットを介してサーバ側計算機
4に送信するための機械設備送信手段10と、サーバ側
計算機4から送信された新たな運転条件の情報を、イン
ターネットを介して受信するための機械設備受信手段1
2と、を有する。また、射出成形機6は、機械設備受信
手段12が受信した運転条件の情報に基づいて、射出成
形機6の運転条件を自動的に設定するための運転条件設
定手段14を有する。
【0018】また、サーバ側計算機4は、機械設備送信
手段10から送信された射出成形機6の運転条件の情報
及び運転状況の情報を、インターネットを介して受信す
るための支援装置受信手段16と、支援装置受信手段1
6が受信した情報に基づいて、射出成形機6の新たな運
転条件を作成するための運転条件作成手段18と、運転
条件作成手段18によって作成された運転条件の情報
を、インターネットを介して送信するための支援装置送
信手段20と、を有する。さらに、運転条件作成手段1
8は、機械設備の運転を支援するための情報である運転
条件に対する対策のルールを記憶している記憶部22
と、この記憶部22に記憶されているルールを組合せて
適用し、射出成形機6の新たな運転条件を作成する条件
判定部24とを有する。また、記憶部22は、そこに記
憶されている対策のルールを射出成形のノウハウの蓄積
に合わせて随時変更・更新することができるように構成
されている。
【0019】次に、本発明の第1実施形態による機械設
備運転支援システム1の作用を説明する。まず、射出成
形機6の使用者が、任意の運転条件で射出成形機6を運
転して樹脂製品を成形する。成形した樹脂製品に不良が
生じたならば、射出成形機6の運転条件を改善すべく機
械設備運転支援システム1を起動する。使用者は、運転
状況の情報である樹脂製品の不良の状態を、ユーザ側計
算機8によって入力する。具体的には、ひけ、バリ、光
沢、色ムラ、ウエルドライン、焼け等の成形不良の状況
を、ユーザ側計算機8のディスプレイに表示される20
種類程度のメニューの中から選択する。
【0020】一方、運転条件の情報である射出した樹脂
の温度、樹脂を射出する圧力、樹脂を射出する速度の時
間的変化等の情報が、射出成形機6から電気通信回線を
介してユーザ側計算機8に送られる。ユーザ側計算機8
の機械設備送信手段10は、使用者が入力した運転状況
の情報、及び、射出成形機6から送られた運転条件の情
報を、インターネットを介してサーバ側計算機4に送信
する。
【0021】サーバ側計算機4の支援装置受信手段16
は、機械設備送信手段10から送信された情報を受信す
る。サーバ側計算機4の運転条件作成手段18は、支援
装置受信手段16によって受信された運転条件の情報及
び運転状況の情報に基づいて、射出成形装置6の新たな
運転条件を作成する。即ち、運転条件作成手段18の条
件判定部24は、記憶部22に記憶されているルールの
中から受信された運転条件の情報及び運転状況の情報に
適合するルールを探索し、適合したルールを組合せるこ
とにより新たな運転条件を作成する。具体的には、適合
したルールの組合せにより、樹脂を射出する圧力を上げ
る又は下げる、射出する樹脂の温度を上げる又は下げ
る、樹脂の射出速度を変化させる時機を早める又は遅く
する等々の運転条件を改変する方向が与えられ、この改
変の方向に沿って現在の運転条件を所定量変化させるこ
とによって、新たな運転条件が生成される。
【0022】運転条件作成手段18によって作成された
新たな運転条件の情報は、インターネットを介してサー
バ側計算機4の支援装置送信手段20によって送信され
る。ユーザ側計算機8の機械設備受信手段12は、支援
装置送信手段20から送信された運転条件の情報を受信
する。機械設備受信手段12によって受信された運転条
件の情報は、射出成形装置6の運転条件設定手段14に
送られる。運転条件設定手段14は、送られた新たな運
転条件に合わせて、射出成形装置6の運転条件を自動的
に設定する。
【0023】射出成形装置6の運転条件が改変されたな
らば、使用者は、再び射出成形装置を運転して、樹脂製
品を成形する。使用者は、樹脂製品に成形不良が生じな
くなるまで以上の操作を繰り返す。
【0024】本発明の第1実施形態によれば、1つのサ
ーバ側計算機によって、複数の機械設備の運転支援がで
きるので、ルールを記憶するための記憶スペースを有効
に使用することができる。また、記憶されているルール
を一元的に管理することができるので、ルールの追加、
変更を容易に行うことができる。
【0025】本発明の第1実施形態による機械設備運転
支援システムによれば、適正な運転条件を迅速に見出す
ことが可能になるので、射出成形の試作の回数を減らす
ことができる。これは、射出成形品の多品種少量生産に
おいて特に有利である。また、1つのサーバ側計算機に
複数の機械設備が接続されているので、多種多様な成形
品に対する射出成形条件のデータを集約することができ
る。集約された射出成形条件のデータは、運転条件作成
手段による運転条件を作成するルールを改良するために
使用することができる。
【0026】また、機械設備2とサーバ側計算機4との
間の送受信には、インターネット回線ばかりでなく、光
ファイバを含む有線又は無線による任意の電気通信回線
を使用することができる。同様に、射出成形装置6とユ
ーザ側計算機8との間の送受信についても任意の電気通
信回線を使用することができる。
【0027】或いは、射出成形装置6とユーザ側計算機
8との間の送受信機能を省略し、使用者が射出成形装置
6の運転条件をユーザ側計算機8に入力するように構成
しても良い。また、射出成形装置6にWebブラウザ機
能を付加し、射出成形装置6を直接インターネットに接
続できるように構成することもできる。
【0028】変形例として、図2(a)に示すように、
射出成形装置6及びユーザ側計算機8を各々直接インタ
ーネットに接続するように構成することもできる。或い
は、図2(b)に示すように、ユーザ側計算機8をイン
ターネットに接続し、射出成形装置6を直接、インター
ネット以外の電気通信回線を使用してサーバ側計算機4
に接続しても良い。
【0029】また、改変された運転条件を生成する運転
条件作成手段18を対話型にしても良い。即ち、本実施
形態では、運転条件作成手段18は、受信した運転条件
及び運転状況の情報に基づいて新たな運転条件を生成し
たが、運転条件作成手段18が使用者に対して種々の情
報の入力を促し、使用者がそれに応答することによって
新たな運転条件が生成されるように構成しても良い。さ
らに、運転条件作成手段18に学習機能を付加し、記憶
部22に記憶されている対策のルールが自動的に更新さ
れるように構成することもできる。
【0030】次に、図3を参照して、本発明の第2実施
形態による機械設備運転支援システムを説明する。第2
実施形態による機械設備運転支援システムは、サーバ側
計算機が、金型内を流動する樹脂の流動解析シミュレー
タ、及び、射出成形機の機構の作動を解析するための機
械系シミュレータを有する点が第1実施形態とは異な
る。従って、ここでは、第1実施形態と異なる点のみを
説明し、同様の点については説明を省略する。
【0031】図3は、本発明の第2実施形態による機械
設備運転支援システムのブロック構成図である。第2実
施形態による機械設備運転支援システム30は、機械設
備2と、サーバ側計算機4と、射出成形機6と、ユーザ
側計算機8と、機械設備送信手段10と、機械設備受信
手段12と、運転条件設定手段14と、を有する。さら
に、機械設備2は、射出成形に使用している金型の寸
法、形状等のデータを、インターネットを介して送信す
るための、金型データ送信手段38を有する。
【0032】また、サーバ側計算機4は、支援装置受信
手段16と、運転条件作成手段18と、支援装置送信手
段20と、記憶部22と、条件判定部24と、を有す
る。さらに、サーバ側計算機4は、運転条件作成手段1
8が作成した運転条件による射出成形をシミュレーショ
ン解析するためのシミュレータ32を有し、このシミュ
レータ32は、金型内での溶融した樹脂の流れを解析す
るための流動解析シミュレータ34と、射出成形機6の
機構の作動を解析するための機械系シミュレータ36
と、を有する。
【0033】次に、本発明の第2実施形態による機械設
備運転支援システム30の作用を説明する。使用者が機
械設備運転支援システム30を起動し、機械設備送信手
段10によって、運転状況及び運転条件の情報を送信す
るまでは、第1実施形態と同様であるので、説明を省略
する。第2実施形態においては、これらの情報に加え
て、射出成形機6で使用している金型の寸法・形状等の
情報である金型情報も、金型データ送信手段38によっ
て、インターネットを介してサーバ側計算機4に送信さ
れる。金型情報として所定のファイル形式で作成された
金型のCADデータ等を使用することができる。
【0034】サーバ側計算機4の支援装置受信手段16
は、機械設備送信手段10から送信された運転状況及び
運転条件の情報、及び、金型データ送信手段38から送
信された金型情報を受信する。サーバ側計算機4の運転
条件作成手段18は、支援装置受信手段16によって受
信された運転条件の情報及び運転状況の情報に基づい
て、射出成形装置6の新たな運転条件を作成する。新た
な運転条件の作成については、第1実施形態と同様であ
るので説明を省略する。
【0035】運転条件作成手段18によって作成された
新たな運転条件は、サーバ側計算機4のシミュレータ3
2に送られる。シミュレータ32の流動解析シミュレー
タ34及び機械系シミュレータ36は、新たな運転条件
によって実行される射出成形をシミュレーションする。
【0036】次に、図4を参照して、機械系シミュレー
タ36による射出成形装置6の作動解析シミュレーショ
ンの一例を説明する。図4は、射出成形装置6による射
出成形を模式的に表した概略図である。射出成形装置6
は、金型40、42と、金型に樹脂を射出するためのノ
ズル44と、ノズル44に樹脂を供給するための射出シ
リンダ46と、射出シリンダ46の中の溶融した樹脂を
押出すための射出スクリュー48と、射出スクリュー4
8を移動させるための駆動機構50と、駆動機構50を
駆動するためのアクチュエータ52とを有する。一般
に、駆動機構50は、ボールねじ及びボールナット(図
示せず)等で構成され、アクチュエータ52は、電動モ
ーター(図示せず)等で構成される。
【0037】樹脂の射出速度等の運転条件は、射出スク
リュー48を移動させるべき速度の指令信号として、ア
クチュエータ52に与えられる。アクチュエータ52
は、速度指令信号に従って駆動機構50を駆動し、駆動
機構50が射出スクリュー48を移動させることによっ
て、樹脂が所定の速度でノズル44から射出される。し
かしながら、アクチュエータ52自体の慣性、動特性、
駆動機構50の慣性、摩擦抵抗等の影響により、実際に
は、樹脂が射出される速度は、アクチュエータ52に与
えられた速度指令信号に比例した速度にはならない。
【0038】機械系シミュレータ36は、運転条件作成
手段18によって作成された射出速度等の運転条件に対
応した指令が、アクチュエータ52に与えられた際に、
実際に樹脂が射出される速度等を計算する。即ち、機械
系シミュレータ36に予め記憶されている射出成形装置
6のアクチュエータ52、駆動機構50等の動特性等に
基づいて、所定の運転条件に対応した指令が射出成形装
置6に与えられた場合に得られる樹脂の射出速度等が計
算される。なお、アクチュエータ52がフィードバック
制御等により制御されている場合は、その制御系の特性
を含めて、樹脂の実際の射出速度等が計算される。
【0039】次に、流動解析シミュレータ34による、
金型内を流動する樹脂の流動解析の一例を説明する。流
動解析シミュレータ34は、機械系シミュレータ36に
よって計算された樹脂の実際の射出速度、圧力等に基づ
いて、樹脂の金型内の流れを計算する。流動解析シミュ
レータ34は、機械設備2の金型データ送信手段38に
よって送信された金型の寸法、形状等のデータを使用
し、物理モデルに基づいて、金型の成形空間54におけ
る樹脂の流動を計算する。即ち、ノズル44から射出さ
れた樹脂は、金型内のランナーを通って成形空間54に
入り、冷却されながら成形空間54内に広がり、最終的
に成形空間54を充填する。流動解析シミュレータ34
は、成形空間54を多数のエレメントに分割し、数値解
析手法によって樹脂の流動状態、金型締力の時間的変
化、樹脂の温度分布の時間的変化等を計算する。
【0040】機械系シミュレータ36及び流動解析シミ
ュレータ34によって計算された射出成形の結果が良好
である場合には、シミュレーションに使用した運転条件
が、支援装置送信手段20から機械設備2へ送信され
る。シミュレーションによる射出成形の結果が良好でな
い場合には、運転条件作成手段18によって、再び別の
運転条件が生成され、その運転条件に基づいてシミュレ
ーションが行われる。この計算を繰り返すことによっ
て、良好な運転条件を生成することができる。
【0041】サーバ側計算機4の支援装置送信手段20
から機械設備2の機械設備受信手段12に送信された運
転条件は、射出成形機6の運転条件設定手段14に送ら
れ、射出成形機6の運転条件が設定される。
【0042】本実施形態によれば、ルールの組み合わせ
による対策に加えて、機械系シミュレータ及び流動解析
シミュレータによるシミュレーションを行うことによ
り、より定量的に精密な運転条件を作成することができ
る。また、流動解析シミュレータによる樹脂の流動状態
のシミュレーションと併せて、機械系シミュレータによ
り射出成形機の作動のシミュレーションも行っているた
め、流動解析シミュレーション上では可能であっても、
実際の射出成形機では実現が困難な運転条件を排除する
ことができる。これにより、現実的に有効な射出成形機
の運転条件を作成することができる。
【0043】以上、本発明の実施形態を説明したが、上
述した実施形態に種々の変更を加えることができる。特
に、本発明の機械設備運転支援システムを、射出成形機
以外の任意の機械設備の運転を支援するために適用する
ことができる。また、上述の実施形態では、使用者が、
運転状況の情報である成形不良の状態を機械設備運転支
援システムに入力しているが、適用によっては、機械設
備が自動的に運転状況の情報を送信するように構成して
も良い。
【0044】
【発明の効果】本発明の機械設備運転支援システムによ
り、機械設備の運転を支援するための情報を一元的に管
理し、更新することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による機械設備運転支援
システムのブロック構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態による機械設備運転支援
システムの変形例を示すブロック構成図である。
【図3】本発明の第2実施形態による機械設備運転支援
システムのブロック構成図である。
【図4】射出成形機の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 第1実施形態による機械設備運転支援システム 2 機械設備 4 サーバ側計算機 6 射出成形機 8 ユーザ側計算機 10 機械設備送信手段 12 機械設備受信手段 14 運転条件設定手段 16 支援装置受信手段 18 運転条件作成手段 20 支援装置送信手段 22 記憶部 24 条件判定部 30 第2実施形態による機械設備運転支援システム 32 シミュレータ 34 流動解析シミュレータ 36 機械系シミュレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高見 勲 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 松村 憲明 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 水野 貴司 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社産業機器事業部内 Fターム(参考) 3C100 AA21 BB11 CC03 CC12 EE12 4F202 AM20 CA11 CC10 CD28 CK06 CK15 CS10 4F206 AM20 JA07 JL02 JL09 JM04 JM05 JM13 JN25 JP17 JQ81 JQ88 JQ90 5H223 AA06 DD07 EE01 EE06 FF05

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転を支援すべき機械設備の運転条件の
    情報及び運転状況の情報を、電気通信回線を介して複数
    の前記機械設備から受信するための受信手段と、 この受信手段によって受信された前記運転条件の情報及
    び前記運転状況の情報に基づいて、前記機械設備の新た
    な運転条件を作成するための運転条件作成手段と、 この運転条件作成手段によって作成された運転条件の情
    報を、電気通信回線を介して前記機械設備に送信するた
    めの送信手段と、 を有することを特徴とする機械設備運転支援装置。
  2. 【請求項2】 前記電気通信回線が、インターネット回
    線であることを特徴とする請求項1記載の機械設備運転
    支援装置。
  3. 【請求項3】 前記受信手段が、インターネット回線を
    介して前記運転状況の情報を受信し、インターネット回
    線以外の電気通信回線を介して運転条件の情報を受信す
    ることを特徴とする請求項1記載の機械設備運転支援装
    置。
  4. 【請求項4】 前記送信手段によって送信される運転条
    件の情報により、運転を支援すべき前記機械設備の運転
    条件が自動的に設定されることを特徴とする請求項1乃
    至請求項3の何れか1項に記載の機械設備運転支援装
    置。
  5. 【請求項5】 前記運転条件作成手段が、運転条件に対
    する対策のルールを記憶した記憶部と、この記憶部に記
    憶されたルールに基づいて新たな運転条件を作成する条
    件判定部と、を有することを特徴とする請求項1乃至請
    求項4の何れか1項に記載の機械設備運転支援装置。
  6. 【請求項6】 前記運転を支援すべき機械設備が射出成
    形機を含んでおり、この射出成形機の作動をシミュレー
    ションするための機械系シミュレータと、金型内の樹脂
    の流動をシミュレーションするための流動解析シミュレ
    ータと、をさらに有し、前記運転条件作成手段に加え
    て、前記機械系シミュレータ及び前記流動解析シミュレ
    ータを使用して新たな運転条件を作成することを特徴と
    する請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の機械設
    備運転支援装置。
  7. 【請求項7】 運転条件の情報及び運転状況の情報を、
    電気通信回線を介して送信するための機械設備送信手
    段、及び、新たな運転条件の情報を、電気通信回線を介
    して受信するための機械設備受信手段を備えた複数の機
    械設備と、 これらの機械設備から送信された運転条件の情報及び運
    転状況の情報を、電気通信回線を介して受信するための
    支援装置受信手段、この受信手段によって受信された前
    記運転条件の情報及び前記運転状況の情報に基づいて、
    前記機械設備の新たな運転条件を作成するための運転条
    件作成手段、及び、この運転条件作成手段によって作成
    された運転条件の情報を、電気通信回線を介して前記機
    械設備に送信するための支援装置送信手段を備えた機械
    設備運転支援装置と、 を有することを特徴とする機械設備運転支援システム。
  8. 【請求項8】 前記電気通信回線が、インターネット回
    線であることを特徴とする請求項7記載の機械設備運転
    支援システム。
  9. 【請求項9】 前記機械設備送信手段が、インターネッ
    ト回線を介して前記運転状況の情報を送信し、インター
    ネット回線以外の電気通信回線を介して運転条件の情報
    を送信することを特徴とする請求項7記載の機械設備運
    転支援システム。
  10. 【請求項10】 前記機械設備が、前記機械設備受信手
    段が受信した運転条件の情報に基づいて機械設備の運転
    条件を自動的に設定するための運転条件設定手段をさら
    に有することを特徴とする請求項7乃至請求項9の何れ
    か1項に記載の機械設備運転支援システム。
  11. 【請求項11】 前記運転条件作成手段が、運転条件に
    対する対策のルールを記憶した記憶部と、この記憶部に
    記憶されたルールに基づいて新たな運転条件を作成する
    条件判定部と、を有することを特徴とする請求項7乃至
    請求項10の何れか1項に記載の機械設備運転支援シス
    テム。
  12. 【請求項12】 前記機械設備が作業部と制御部に分離
    されており、前記運転条件の情報が、前記作業部から電
    気通信回線を介して前記制御部に送信され、前記作業部
    から送信された運転条件の情報及び運転状況の情報が、
    前記制御部からインターネット回線を介して機械設備運
    転支援装置に送信されることを特徴とする請求項7乃至
    請求項11の何れか1項に記載の機械設備運転支援シス
    テム。
  13. 【請求項13】 前記運転を支援すべき機械設備が、射
    出成形機を含んでおり、この射出成形機の作動をシミュ
    レーションするための機械系シミュレータと、金型内の
    樹脂の流動をシミュレーションするための流動解析シミ
    ュレータと、をさらに有し、前記運転条件作成手段に加
    えて、前記機械系シミュレータ及び前記流動解析シミュ
    レータを使用して新たな運転条件を作成することを特徴
    とする請求項7乃至請求項12の何れか1項に記載の機
    械設備運転支援システム。
JP2001393640A 2001-12-26 2001-12-26 機械設備運転支援システム Withdrawn JP2003191284A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001393640A JP2003191284A (ja) 2001-12-26 2001-12-26 機械設備運転支援システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001393640A JP2003191284A (ja) 2001-12-26 2001-12-26 機械設備運転支援システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003191284A true JP2003191284A (ja) 2003-07-08

Family

ID=27600588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001393640A Withdrawn JP2003191284A (ja) 2001-12-26 2001-12-26 機械設備運転支援システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003191284A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005084916A1 (ja) * 2004-03-09 2005-09-15 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. 成形機
JP2009510574A (ja) * 2005-09-30 2009-03-12 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 工作機械又は生産機械の制御挙動ないし機械挙動のシミュレーション方法
JP2011011539A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Kofukin Seimitsu Kogyo (Shenzhen) Yugenkoshi 射出成型装置の制御パラメーターの設定方法及び射出成型装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005084916A1 (ja) * 2004-03-09 2005-09-15 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. 成形機
US7496427B2 (en) 2004-03-09 2009-02-24 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Molding machine and molding machine management system
JP2009510574A (ja) * 2005-09-30 2009-03-12 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 工作機械又は生産機械の制御挙動ないし機械挙動のシミュレーション方法
JP2011011539A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Kofukin Seimitsu Kogyo (Shenzhen) Yugenkoshi 射出成型装置の制御パラメーターの設定方法及び射出成型装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9180617B2 (en) Plastic product manufacturing method and all-electric injection-molding machine
US7953513B2 (en) Systems, devices, and methods for automation control
EP3345735B1 (en) Method of printing on a 3d jet printer
CN102107506B (zh) 成型控制器及其形成方法以及使用该控制器的成型系统
EP0473944B1 (en) Apparatus and method for controlling injection from a plurality of injection units into one mould
KR20000028787A (ko) 주입 몰딩 시스템용 통합형 제어 플랫폼
US20060235568A1 (en) Display controller for injection molding machine
CN105228808A (zh) 用于操作加工塑料的机器的方法
WO1990006221A1 (en) Group control system of injection molding machines
CN105619822A (zh) 一种3d打印机运动控制系统及方法
Hopmann et al. A self-optimising injection moulding process with model-based control system parameterisation
JP7087316B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP2019507035A (ja) サイクリック生産プロセスを実施するための方法
JP2020062848A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JP2003191284A (ja) 機械設備運転支援システム
Ranellucci Reprap, Slic3r and the future of 3D printing
JP2002086533A (ja) 射出速度パターンの入力設定方法
US20210213662A1 (en) Method for controlling a machine for processing plastics
US6445972B1 (en) Machining sequence determining method and apparatus for wire-cut electric discharge machining and computer readable medium storing a machining sequence determining program
CN102962968B (zh) 两台以上注塑机配置一台机械手生产的架构及控制方法
JP2015009443A (ja) 射出成形機の表示装置
JPH0999472A (ja) 製品の設計支援装置、設計方法および製造方法
US20220011755A1 (en) Device and method for configuring a production machine on the basis of product data
JP4081242B2 (ja) モニタリング表示装置および表示方法
JPH06210691A (ja) 成形条件出し支援機能をもつ成形機

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050301