JP2003191189A - ロボット装置及びその制御方法 - Google Patents

ロボット装置及びその制御方法

Info

Publication number
JP2003191189A
JP2003191189A JP2001389698A JP2001389698A JP2003191189A JP 2003191189 A JP2003191189 A JP 2003191189A JP 2001389698 A JP2001389698 A JP 2001389698A JP 2001389698 A JP2001389698 A JP 2001389698A JP 2003191189 A JP2003191189 A JP 2003191189A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
protrusion
amount
robot apparatus
target object
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001389698A
Other languages
English (en)
Inventor
Kotaro Sabe
浩太郎 佐部
Kenta Kawamoto
献太 河本
Katsuki Minamino
活樹 南野
Takeshi Ohashi
武史 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001389698A priority Critical patent/JP2003191189A/ja
Publication of JP2003191189A publication Critical patent/JP2003191189A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ロボット装置に関し、一段と迅速か
つ確実に注目物体を視野内に収めることを提案する。 【解決手段】撮像手段20から出力される画像信号に基
づく画像の周囲に位置する周囲領域を解析し、認識対象
の注目物体が画像からはみ出している程度を示すはみ出
し量を推定し、当該推定されたはみ出し量に基づいて注
視点の位置を制御することにより、従来と比較して一段
と演算量を低減し得ると共に拡大方向の注視点制御をも
行うことができ、従って一段と迅速かつ確実に注目物体
を視野内に収めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロボット装置及びそ
の制御方法に関し、例えばペットロボットに適用して好
適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ユーザからの指令や周囲の環境に
応じて行動する4足歩行型のペットロボットが本願出願
人から提案及び開発されている。かかるペットロボット
は、一般家庭において飼育される犬や猫に似た形状を有
し、ユーザからの指令や周囲の環境に応じて自律的に行
動するようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる構成の
ペットロボットにおいては、外部の状況を撮像するため
のCCD(Carge Coupled Device)カメラが頭部に配設
され、当該CCDカメラによって撮像された画像に対し
て所定の画像処理を施すことにより、その処理結果に応
じて自律的に行動し得るようになされている。
【0004】その際、ペットロボットは、興味の対象と
なる注目物体が存在する場合には、当該注目物体の動き
に応じてCCDカメラが注視する注視点の位置を制御す
ることにより、注目物体の動きに追従して当該注目物体
を認識し続けることができるようになされている。
【0005】このペットロボットは、CCDカメラの注
視点を制御する方法として、注目物体の重心を算出し、
当該重心が撮像される画像の中心に位置するように当該
CCDカメラの注視点を制御する方法を採用している。
【0006】例えばペットロボットは、CCDカメラに
よって撮像された画像に対して色認識を行うことにより
画像の中から注目物体を認識し、当該認識された注目物
体に対応する色領域の重心が画像の中心に一致するよう
にCCDカメラが配設された頭部の向きを制御する。
【0007】しかしながら、注目物体の重心を基にCC
Dカメラの注視点を制御する方法では、注目物体の奥行
き(すなわちズーム)方向に関する情報を得ることがで
ないため、図11(A)に示すように、注目物体を画面
全体に大写しにした状態で注視点制御を終了したり、又
は図11(B)に示すように、注目物体の全体が画面に
入りきらずに当該注目物体の一部を大写しにした状態で
注視点制御を終了してしまう事態が起こり得る。
【0008】またこの方法では、常に、注目物体の重心
が画像の中心に一致するようにCCDカメラの注視点を
制御することから、図11(C)に示すように、注目物
体の重心を画像の中心に一致させ、十分な視野が得られ
た場合であっても、当該注目物体の小さな動きに追従し
て頻繁にCCDカメラの注視点を動かしてしまう。
【0009】さらにこの方法では、複数の注目物体が存
在する場合には、図11(D)に示すように、全ての注
目物体が画面に入りきらない場合が生じる。
【0010】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、従来に比して一段と簡易かつ確実に注目物体を視野
内に収めることができるロボット装置及びその制御方法
を提案しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、外部の状況を撮像する撮像手段を
有するロボット装置において、撮像手段から出力される
画像信号に基づく画像の周囲に位置する周囲領域を解析
し、認識対象の注目物体が画像からはみ出している程度
を示すはみ出し量を推定する推定手段と、推定されたは
み出し量に基づいて注視点の位置を制御する制御手段と
を設けた。
【0012】この結果、従来と比較して一段と演算量を
低減し得ると共に拡大方向の注視点制御をも行うことが
でき、従って一段と迅速かつ確実に注目物体を視野内に
収めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0014】(1)第1の実施の形態 (1−1)ペットロボットの構成 図1において、1は全体としてペットロボットを示し、
胴体部ユニット2の前後左右にそれぞれ脚部ユニット3
A〜3Dが連結されると共に、胴体部ユニット2の前端
部及び後端部にそれぞれ頭部ユニット4及び尻尾部ユニ
ット5が連結されることにより構成されている。
【0015】胴体部ユニット2には、図2に示すよう
に、CPU(Central Processing Unit )10、DRA
M(Dynamic Random Access Memory)11、フラッシュ
ROM(Read Only Memory)12、PC(Personal Com
puter )カードインターフェース回路13及び信号処理
回路14が内部バス15を介して相互に接続されること
により形成されたコントロール部16と、このペットロ
ボット1の動力源としてのバッテリ17とが収納されて
いる。また胴体部ユニット2には、ペットロボット1の
向きや動きの加速度を検出するための角速度センサ18
及び加速度センサ19なども収納されている。
【0016】また頭部ユニット4には、外部の状況を撮
像するためのCCD(Charge Coupled Device )カメラ
20と、ユーザからの「撫でる」や「叩く」といった物
理的な働きかけにより受けた圧力を検出するためのタッ
チセンサ21と、前方に位置する物体までの距離を測定
するための距離センサ22と、外部音を集音するための
マイクロホン23と、鳴き声等の音声を出力するための
スピーカ24と、ペットロボット1の「目」に相当する
LED(Light Emitting Diode)(図示せず)となどが
それぞれ所定位置に配設されている。
【0017】さらに各脚部ユニット3A〜3Dの関節部
分や、各脚部ユニット3A〜3D及び胴体部ユニット2
の各連結部分、頭部ユニット4及び胴体部ユニット2の
連結部分、並びに尻尾部ユニット5の尻尾5Aの連結部
分などにはそれぞれ自由度数分のアクチュエータ251
〜25n及びポテンショメータ261 〜26n が配
設されている。
【0018】そしてこれら角速度センサ18、加速度セ
ンサ19、タッチセンサ21、距離センサ22、マイク
ロホン23、スピーカ24及び各ポテンショメータ26
1〜26nなどの各種センサ並びにLED及び各アクチ
ュエータ251〜25nは、それぞれ対応するハブ271
〜27nを介してコントロール部16の信号処理回路1
4と接続され、CCDカメラ20及びバッテリ17は、
それぞれ信号処理回路14と直接接続されている。
【0019】このとき信号処理回路14は、上述の各セ
ンサから供給されるセンサデータや画像データ及び音声
データを順次取り込み、これらをそれぞれ内部バス15
を介してDRAM11内の所定位置に順次格納する。ま
た信号処理回路14は、これと共にバッテリ17から供
給されるバッテリ残量を表すバッテリ残量データを順次
取り込み、これをDRAM11内の所定位置に格納す
る。
【0020】そしてこのようにしてDRAM11に格納
された各センサデータ、画像データ、音声データ及びバ
ッテリ残量データは、この後CPU10がこのペットロ
ボット1の動作制御を行う際に利用される。
【0021】実際上CPU10は、ペットロボット1の
電源が投入された初期時、胴体部ユニット2の図示しな
いPCカードスロットに装填されたメモリカード28又
はフラッシュROM12に格納された制御プログラムを
PCカードインターフェース回路13を介して又は直接
読み出し、これをDRAM11に格納する。
【0022】またCPU10は、この後上述のように信
号処理回路14よりDRAM11に順次格納される各セ
ンサデータ、画像データ、音声データ及びバッテリ残量
データに基づいて自己及び周囲の状況や、ユーザからの
指示及び働きかけの有無などを判断する。
【0023】さらにCPU10は、この判断結果及びD
RAM11に格納した制御プログラムに基づいて続く行
動を決定すると共に、当該決定結果に基づいて必要なア
クチュエータ251〜25nを駆動させることにより、
頭部ユニット4を上下左右に振らせたり、尻尾部ユニッ
ト5の尻尾5Aを動かせたり、各脚部ユニット3A〜3
Dを駆動させて歩行させるなどの行動を行わせる。
【0024】またこの際CPU10は、必要に応じて音
声データを生成し、これを信号処理回路14を介して音
声信号としてスピーカ24に与えることにより当該音声
信号に基づく音声を外部に出力させたり、上述のLED
を点灯、消灯又は点滅させる。
【0025】このようにしてこのペットロボット1にお
いては、自己及び周囲の状況や、ユーザからの指示及び
働きかけに応じて自律的に行動し得るようになされてい
る。
【0026】(1−2)カメラ注視点制御系回路の構成 図2との対応部分に同一符号を付して示す図3は、ペッ
トロボット1に収納されている各回路のうち、CCDカ
メラ20の注視点を制御するためのカメラ注視点制御系
回路50の構成を示す。
【0027】画像取込回路51は、信号処理回路14内
に配置されている回路であり、CCDカメラ20によっ
て撮像された画像データを取り込み、当該取り込まれた
画像データを内部バス15を介してDRAM11に転送
して記憶する。
【0028】CPU10は、このDRAM11から画像
データを読み出し、当該読み出した画像データに対して
色認識等の画像処理を施すことにより、撮像された画像
の中から注目物体を認識する。
【0029】そしてCPU10は、注目物体の認識結果
に応じてCCDカメラ20の注視点の位置を算出し、当
該算出した注視点位置情報を内部バス15及び信号処理
回路14内に配置されているシリアルバスホストコント
ローラ52を順次介してアクチュエータ25に送出する
ことにより、当該アクチュエータ25を駆動してCCD
カメラ20の注視点を変化させる。
【0030】具体的にはCPU10は、DRAM11か
ら読み出した画像データに対して色認識による画像処理
を施すことにより、撮像された画像を色に基づく領域に
分割する。ここでは図4に示すように、撮像された画像
が4つの領域F1〜F4に分割された場合について説明
する。
【0031】この場合、CPU10は、領域F1及びF
2についてはその全体が画面すなわち視野の中に収まっ
ていると判断し、当該領域F1及びF2に対して上述の
色認識に続いて形状認識、運動認識及び顔認識などによ
る画像処理を施すことにより、当該領域F1及びF2が
表す物体を特定する物体認識を行う。
【0032】これに対してCPU10は、領域F3につ
いてはその一部が画面すなわち視野からはみ出している
と判断し、領域F3の全体を認識することができないた
めに、当該領域F3が表す物体を認識することができな
いと判断する。
【0033】そこでCPU10は、この領域F3に注目
し、当該領域F3が表す注目物体を認識することを目的
として、CCDカメラ20の注視点制御を行う。
【0034】すなわちCPU10は、図5に示すよう
に、撮像された画像の周囲に位置する周囲領域F10〜
F13を順次解析し、当該各周囲領域F10〜F13に
含まれる領域F3を構成する画素の画素数をそれぞれカ
ウントすることにより、当該注目物体が画像からはみ出
している程度を示すはみ出し量を推定する。
【0035】CPU10は、この推定されたはみ出し推
定量に基づいてCCDカメラ20の注視点を移動させる
移動ベクトルを決定し、当該決定した移動ベクトルに従
ってCCDカメラ20の注視点を移動させるようにアク
チュエータ25を駆動する。
【0036】この場合、CPU10は、この注視点の移
動ベクトルを、次式
【0037】
【数1】
【0038】によって算出し、当該算出した移動ベクト
ルに従ってCCDカメラ20の注視点を移動させる。
【0039】そしてCPU10は、周囲領域F10〜F
13に注目物体を構成する画素がなくなるまで、すなわ
ち注目物体の全体が視野内に収まるまで、CCDカメラ
20の注視点を移動させる。そしてCPU10は、注目
物体の全体が視野内に収まったと判断した場合には、C
CDカメラ20の注視点を固定し、上述の色認識に続い
て形状認識、運動認識及び顔認識などによる画像処理を
施すことにより、当該注目物体を特定する物体認識を行
う。
【0040】続いて、注目物体を構成する各画素が周囲
領域F10、F11及びF12に存在する場合を図6に
示し、この場合におけるカメラ注視点制御の方法につい
て説明する。
【0041】この場合も上述したように、CPU10
は、撮像された画像の周囲に位置する周囲領域F10〜
F13を順次解析し、当該各周囲領域F10〜F13に
含まれる注目物体を構成する画素の画素数をそれぞれカ
ウントする。
【0042】そしてCPU10は、CCDカメラ20の
注視点の移動ベクトルを、次式
【0043】
【数2】
【0044】によって算出し、当該算出した移動ベクト
ルに従ってCCDカメラ20の注視点を移動させる。
【0045】このようにCPU10は、対向する周囲領
域F10〜F13に含まれる注目物体の画素数差分値を
それぞれ算出し、当該各差分値に比例する方向にCCD
カメラ20の注視点を移動させることにより、並行移動
方向の注視点制御を行う。
【0046】これと共に、CPU10は、周囲領域F1
0〜F13のうち、対向する各周囲領域F10〜F13
に注目物体を構成する画素が含まれていると判断した場
合には、対向する周囲領域F10〜F13に含まれる注
目物体の画素数を加算して拡大率を算出する。
【0047】この場合、CPU10は、拡大率を、次式
【0048】
【数3】
【0049】によって算出し、当該算出した拡大率に基
づいてアクチュエータ25を駆動することにより、当該
ペットロボット1を拡大率に応じた距離だけ注目物体に
対して後方に移動させ、拡大(ズーム)方向の注視点制
御を行う。
【0050】(1−3)第1の実施の形態による動作及
び効果 以上の構成において、CPU10は、撮像された画像の
周囲に位置する周囲領域F10〜F13を解析すること
により、注目物体が画像からはみ出している程度を示す
はみ出し推定量を算出する。
【0051】CPU10は、このはみ出し推定量に基づ
いて、CCDカメラ20の注視点を並行移動させる移動
ベクトルと、CCDカメラ20が注視する領域を拡大す
るための拡大率を算出する。そしてCPU10は、この
算出した移動ベクトル及び拡大率に基づいてアクチュエ
ータ25を駆動することによりCCDカメラ20の注視
点を制御し、注目物体を視野内に収める。
【0052】この場合、CPU10は、はみ出し推定量
を算出する際、周囲領域F10〜F13に含まれる注目
物体の画素数をカウントするだけですむことから、注目
物体の重心を基にCCDカメラの注視点を制御する従来
の方法と比較して、演算量を少なくすることができ、カ
メラ注視点のリアルタイム制御を可能にしている。
【0053】また、CPU10は、CCDカメラ20の
注視点を並行移動させる移動ベクトルに加えて、CCD
カメラ20が注視する領域を拡大するための拡大率を算
出し、当該算出した拡大率に基づいて拡大(ズーム)方
向の注視点制御を行うことにより、注目物体の重心を基
にCCDカメラの注視点を制御する従来の方法と比較し
て、一段と確実に注目物体を視野内に収めることができ
る。
【0054】また、注目物体の重心を基にCCDカメラ
の注視点を制御する従来の方法では、注目物体の形状が
丸い物体であると想定して当該注目物体の重心を計算し
ていたが、CPU10は、注目物体のはみ出し推定量を
算出し、当該はみ出し推定量に基づいてカメラ注視点を
制御していることから、注目物体の形状にかかわらずカ
メラ注視点を正確に制御でき、確実に注目物体を視野内
に収めることができる。
【0055】また、CPU10は、注目物体のはみ出し
推定量に基づいて、注目物体の全体が視野内に収まるま
で、カメラ注視点を移動させ、注目物体の全体が視野内
に収まった場合には、CCDカメラ20の注視点を固定
することにより、注目物体の重心を基にCCDカメラの
注視点を制御する従来の方法のように、注目物体の重心
を画像の中心に一致させた場合であっても、当該注目物
体の小さな動きに追従して必要以上にカメラ注視点を動
かすことを回避することができる。
【0056】以上の構成によれば、撮像された画像の周
囲に位置する周囲領域F10〜F13を解析して注目物
体のはみ出し推定量を算出し、当該はみ出し推定量に基
づいて並行移動方向及び拡大方向のカメラ注視点を制御
することにより、注目物体の重心を基にCCDカメラの
注視点を制御する従来の方法と比較して、演算量を少な
くすることができると共に、並行移動方向に加えて拡大
方向の注視点制御も行うことがき、従って一段と迅速か
つ確実に注目物体を視野内に収めることがきる。
【0057】(2)第2の実施の形態 (2−1)カメラ注視点制御系回路の構成 図3との対応部分に同一符号を付して示す図7は、ペッ
トロボット1に収納されている各回路のうち、CCDカ
メラ20の注視点を制御するためのカメラ注視点制御系
回路60の構成を示し、当該CCDカメラ20の前段に
魚眼レンズ61が配設されている。この魚眼レンズ61
は、広角レンズの一種で、広い視野の画像を得ることが
できる一方、当該画像には歪みが生じる性質を有してい
る。
【0058】CCDカメラ20は、魚眼レンズ61を介
して入射される入射光を受光し光電変換することにより
画像データを生成し、これを切出し補正回路62に送出
する。
【0059】切出し補正回路62は、信号処理回路14
内に配置されている回路であり、図8に示すように、C
PU63の指示に基づいて、CCDカメラ20によって
撮像された画像データの中から所望の領域を切り出すと
共に、当該切り出された切出し画像に生じている歪みを
補正し、その結果得られた切出し補正画像データを画像
取込回路51に送出する。
【0060】画像取込回路51は、信号処理回路14内
に配置されている回路であり、切出し補正回路62から
供給された切出し補正画像データを取り込み、当該取り
込まれた切出し補正画像データを内部バス15を介して
DRAM11に転送して記憶する。
【0061】CPU63は、このDRAM11から切出
し補正画像データを読み出し、当該読み出した切出し補
正画像データに対して色認識等の画像処理を施すことに
より、撮像された画像の中から注目物体を特定する。
【0062】そしてCPU63は、切出し補正画像の周
囲に位置する周囲領域を調べ、当該周囲領域に含まれる
注目物体を構成する画素の数をカウントすることによ
り、はみ出し推定量を算出する。
【0063】次いでCPU63は、このはみ出し推定量
に基づいて、CCDカメラ20によって撮像された画像
の中から所望の領域を切り出す際の基準となる切出し位
置を表す切出し位置情報を算出する。CPU63は、こ
の算出した切出し位置情報を内部バス15及び信号処理
回路14内に配置されているシリアルバスホストコント
ローラ52を順次介して切出し補正回路62に送出し、
切出し位置を変化させることにより、カメラ注視点の位
置を制御することができ、注目物体を認識し得る。
【0064】(2−2)第2の実施の形態による動作及
び効果 以上の構成において、CPU63は、切出し補正画像の
周囲に位置する周囲領域を解析して注目物体のはみ出し
推定量を算出し、当該はみ出し推定量に基づいて、撮像
された画像の中から所望の領域を切り出す切出し位置を
変化させることにより、カメラ注視点を変化させる際に
アクチュエータ25を駆動する必要がなく、従って一段
と迅速かつ容易に注目物体を視野内に収めることがき
る。
【0065】以上の構成によれば、CCDカメラ20の
前段に魚眼レンズ61を配設し、撮像された画像から得
られる切出し補正画像の周囲に位置する周囲領域を解析
して注目物体のはみ出し推定量を算出し、当該はみ出し
推定量に基づいて当該撮像された画像の中から所望の領
域を切り出す際の切出し位置を変化させることにより、
アクチュエータ25を駆動することなくカメラ注視点を
変化させることができ、従って一段と迅速かつ容易に注
目物体を視野内に収めることがきる。
【0066】(3)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、撮像された画像に対
して領域分割を行う際、色に基づいて分割した場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、画像中の細かい
模様の集まりであるテクスチャーパターンの空間周波数
を解析してそのパターン毎に分割するようにしても良
い。
【0067】また上述の実施の形態においては、1つの
物体に注目し、当該注目物体を認識するためにCCDカ
メラ20の注視点を制御する場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、図9に示すように、複数の物体に
注目し、当該複数の注目物体を認識するためにCCDカ
メラ20の注視点を制御する場合に本発明を適用するよ
うにしても良い。
【0068】この場合、CPU10は、撮像された画像
の周囲領域F10〜F13を順次調べて当該複数の注目
物体のはみ出し推定量を算出し、当該算出したはみ出し
推定量に基づいて注視点を制御することにより、注目物
体の数にかかわらず確実に当該注目物体の全てを視野内
に収めることができる。
【0069】また上述の実施の形態においては、周囲領
域F10〜F13に注目物体を構成する画素がなくなる
まで、すなわち注目物体の全体が視野内に収まるまで、
CCDカメラ20の注視点を制御した場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、視野内の任意の領域の中
に注目物体を収めるようにカメラ注視点を制御するよう
にしても良い。
【0070】すなわちCPU10は、図10に示すよう
に、撮像された画像のうちの任意の位置に周囲領域F2
0〜F23を設定し、必要に応じてこの周囲領域F20
〜F23を変化させることにより、視野内の任意の位置
及び大きさからなる領域に注目物体を収めることができ
る。
【0071】また上述の実施の形態においては、対向す
る周囲領域F10〜F13のいずれにも注目物体を構成
する画素が含まれていると判断した場合には、拡大率に
応じた距離だけペットロボット1を注目物体に対して後
方に移動させた場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、拡大率に応じてCCDカメラ20のズームを引
くことにより拡大方向の注視点制御を行うようにしても
良い。
【0072】また上述の実施の形態においては、撮像手
段としてCCDカメラ20を適用した場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、外部の状況を撮像する他
の種々の撮像手段を適用するようにしても良い。
【0073】また上述の実施の形態においては、本発明
をペットロボット1に適用した場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、撮像手段を有する他の種々のロ
ボット装置に本発明を適用するようにしても良い。
【0074】また上述の実施の形態においては、推定手
段としてCPU10及び63を適用した場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、撮像手段から出力され
る画像信号に基づく画像の周囲に位置する周囲領域を解
析し、認識対象の注目物体が画像からはみ出している程
度を示すはみ出し量を推定する他の種々の推定手段を適
用するようにしても良い。
【0075】また上述の実施の形態においては、制御手
段としてCPU10及び63を適用した場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、推定されたはみ出し量
に基づいて注視点の位置を制御する他の種々の制御手段
を適用するようにしても良い。
【0076】また上述の実施の形態においては、広角レ
ンズとして魚眼レンズ61を適用した場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、撮像手段の前段に配置さ
れ、広い視野の画像を得ることができる他の種々の広角
レンズを適用するようにしても良い。
【0077】さらに上述の実施の形態においては、切出
し手段として切出し補正回路62を適用した場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、広角レンズ及び撮
像手段を順次介して得られる画像の中から所望の領域の
画像を切り出す他の種々の切出し手段を適用するように
しても良い。
【0078】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、撮像手段
から出力される画像信号に基づく画像の周囲に位置する
周囲領域を解析し、認識対象の注目物体が画像からはみ
出している程度を示すはみ出し量を推定し、当該推定さ
れたはみ出し量に基づいて注視点の位置を制御すること
により、従来と比較して一段と演算量を低減し得ると共
に拡大方向の注視点制御をも行うことができ、従って一
段と迅速かつ確実に注目物体を視野内に収めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるペットロボットの一実施の形態を
示す略線図である。
【図2】ペットロボットの回路構成を示すブロック図で
ある。
【図3】第1の実施の形態によるカメラ注視点制御系回
路の構成を示すブロック図である。
【図4】領域分割の説明に供する略線図である。
【図5】カメラ注視点の移動制御の説明に供する略線図
である。
【図6】カメラ注視点の拡大制御の説明に供する略線図
である。
【図7】第2の実施の形態によるカメラ注視点制御系回
路の構成を示すブロック図である。
【図8】魚眼レンズが配設されたCCDカメラの説明に
供する略線図である。
【図9】複数の注目物体が存在する場合におけるカメラ
注視点制御の説明に供する略線図である。
【図10】視野内の任意の領域の中に注目物体を収める
場合におけるカメラ注視点制御の説明に供する略線図で
ある。
【図11】注目物体の重心を用いた注視点制御の説明に
供する略線図である。
【符号の説明】
1……ペットロボット、2……胴体部ユニット、3……
脚部ユニット、4……頭部ユニット、5……尻尾部ユニ
ット、10……CPU、11……DRAM、12……フ
ラッシュROM、14……信号処理回路、16……コン
トロール部、20……CCDカメラ、21……タッチセ
ンサ、22……距離センサ、23……マイクロホン、2
4……スピーカ、25……アクチュエータ、26……ポ
テンショメータ、27……ハブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/18 H04N 7/18 G (72)発明者 南野 活樹 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 大橋 武史 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 Fターム(参考) 3C007 AS36 CS08 HS09 KS21 KS23 KS24 KS31 KS36 KS39 KT01 KT11 KX02 LT06 WA04 WA14 5B057 AA05 BA02 CA12 CA16 DA06 DB02 DC01 DC36 5C054 CD03 CF08 CG02 CH01 EA01 EC07 ED07 FC03 FC11 FF07 HA04 HA31 5L096 AA02 BA05 CA02 FA15 FA69 HA04 JA11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部の状況を撮像する撮像手段を有するロ
    ボット装置において、 上記撮像手段から出力される画像信号に基づく画像の周
    囲に位置する周囲領域を解析し、認識対象の注目物体が
    上記画像からはみ出している程度を示すはみ出し量を推
    定する推定手段と、 上記推定された上記はみ出し量に基づいて注視点の位置
    を制御する制御手段とを具えることを特徴とするロボッ
    ト装置。
  2. 【請求項2】上記制御手段は、 上記推定されたはみ出し量に基づいて上記注視点を移動
    させるための移動ベクトルを算出し、当該算出した上記
    移動ベクトルに基づいて上記注視点を制御することを特
    徴とする請求項1に記載のロボット装置。
  3. 【請求項3】上記制御手段は、 上記推定されたはみ出し量に基づいて注視対象の領域を
    拡大するための拡大率を算出し、当該算出した上記拡大
    率に基づいて上記注視点を制御することを特徴とする請
    求項1に記載のロボット装置。
  4. 【請求項4】上記推定手段は、 上記周囲領域に含まれる上記注目物体の画素数をカウン
    トすることにより上記はみ出し量を推定することを特徴
    とする請求項1に記載のロボット装置。
  5. 【請求項5】上記推定手段は、 上記撮像された画像のうち所望の位置及び大きさでなる
    範囲の周囲に位置する領域を上記周囲領域として設定
    し、必要に応じて当該設定された上記周囲領域を変化さ
    せることを特徴とする請求項1に記載のロボット装置。
  6. 【請求項6】上記撮像手段の前段に配置された広角レン
    ズと、 上記広角レンズ及び上記撮像手段を順次介して得られる
    画像の中から所望の領域の画像を切り出す切出し手段と
    を具え、 上記推定手段は、 上記切り出された切出し画像の周囲に位置する上記周囲
    領域を解析し、上記注目物体が上記切出し画像からはみ
    出している上記はみ出し量を推定し、 上記制御手段は、 上記推定された上記はみ出し量に基づいて上記切出し手
    段による画像の切出し位置を制御することを特徴とする
    請求項1に記載のロボット装置。
  7. 【請求項7】外部の状況を撮像する撮像手段を有するロ
    ボット装置の制御方法において、 上記撮像手段から出力される画像信号に基づく画像の周
    囲に位置する周囲領域を解析し、認識対象の注目物体が
    上記画像からはみ出している程度を示すはみ出し量を推
    定する第1のステップと、 上記推定された上記はみ出し量に基づいて注視点の位置
    を制御する第2のステップとを具えることを特徴とする
    ロボット装置の制御方法。
  8. 【請求項8】上記第2のステップでは、 上記推定されたはみ出し量に基づいて上記注視点を移動
    させるための移動ベクトルを算出し、当該算出した上記
    移動ベクトルに基づいて上記注視点を制御することを特
    徴とする請求項7に記載のロボット装置の制御方法。
  9. 【請求項9】上記第2のステップでは、 上記推定されたはみ出し量に基づいて注視対象の領域を
    拡大するための拡大率を算出し、当該算出した上記拡大
    率に基づいて上記注視点を制御することを特徴とする請
    求項7に記載のロボット装置の制御方法。
  10. 【請求項10】上記第1のステップでは、 上記周囲領域に含まれる上記注目物体の画素数をカウン
    トすることにより上記はみ出し量を推定することを特徴
    とする請求項7に記載のロボット装置の制御方法。
  11. 【請求項11】上記第1のステップでは、 上記撮像された画像のうち所望の位置及び大きさでなる
    範囲の周囲に位置する領域を上記周囲領域として設定
    し、必要に応じて当該設定された上記周囲領域を変化さ
    せることを特徴とする請求項7に記載のロボット装置の
    制御方法。
  12. 【請求項12】上記撮像手段の前段に配置された広角レ
    ンズ及び上記撮像手段を順次介して得られる画像の中か
    ら所望の領域の画像を切り出す第3のステップを具え、 上記第1のステップでは、 上記切り出された切出し画像の周囲に位置する上記周囲
    領域を解析し、上記注目物体が上記切出し画像からはみ
    出している上記はみ出し量を推定し、 上記第2のステップでは、 上記推定された上記はみ出し量に基づいて上記切出し手
    段による画像の切出し位置を制御することを特徴とする
    請求項7に記載のロボット装置の制御方法。
JP2001389698A 2001-12-21 2001-12-21 ロボット装置及びその制御方法 Pending JP2003191189A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001389698A JP2003191189A (ja) 2001-12-21 2001-12-21 ロボット装置及びその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001389698A JP2003191189A (ja) 2001-12-21 2001-12-21 ロボット装置及びその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003191189A true JP2003191189A (ja) 2003-07-08

Family

ID=27597851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001389698A Pending JP2003191189A (ja) 2001-12-21 2001-12-21 ロボット装置及びその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003191189A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011136377A (ja) * 2009-12-25 2011-07-14 Ihi Corp ロボット制御装置及び方法
JP2011235380A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Honda Motor Co Ltd 制御装置
JP2012028949A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Canon Inc 画像処理装置及びその制御方法
WO2018207261A1 (ja) * 2017-05-09 2018-11-15 暢 長坂 画像解析装置
WO2020022122A1 (ja) * 2018-07-27 2020-01-30 ソニー株式会社 情報処理装置、行動決定方法及びプログラム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011136377A (ja) * 2009-12-25 2011-07-14 Ihi Corp ロボット制御装置及び方法
JP2011235380A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Honda Motor Co Ltd 制御装置
JP2012028949A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Canon Inc 画像処理装置及びその制御方法
WO2018207261A1 (ja) * 2017-05-09 2018-11-15 暢 長坂 画像解析装置
JPWO2018207261A1 (ja) * 2017-05-09 2019-11-21 暢 長坂 画像解析装置
US11170501B2 (en) 2017-05-09 2021-11-09 Toru Nagasaka Image analysis device
WO2020022122A1 (ja) * 2018-07-27 2020-01-30 ソニー株式会社 情報処理装置、行動決定方法及びプログラム
US11986959B2 (en) 2018-07-27 2024-05-21 Sony Corporation Information processing device, action decision method and program

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5099488B2 (ja) 撮像装置、顔認識方法およびそのプログラム
US9679394B2 (en) Composition determination device, composition determination method, and program
JP5115139B2 (ja) 構図判定装置、構図判定方法、プログラム
JP4350725B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、及び、画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
JP4182117B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法及びプログラム及び記憶媒体
JP4894712B2 (ja) 構図判定装置、構図判定方法、プログラム
WO2019179441A1 (zh) 智能设备的焦点跟随方法、装置、智能设备及存储介质
JP5359645B2 (ja) 構図判定装置、撮像システム、構図判定方法、プログラム
JP4290164B2 (ja) 識別領域を示す表示を画像と共に表示させる表示方法、コンピュータ装置に実行させるプログラム、および、撮像装置
CN106575027A (zh) 摄像装置及其被摄体跟踪方法
CN113711268A (zh) 一种将散景效果应用于图像的电子装置及其控制方法
KR102383134B1 (ko) 우선 순위에 기반하여 이미지를 처리하는 전자 장치 및 그 동작 방법
EP3621292B1 (en) Electronic device for obtaining images by controlling frame rate for external moving object through point of interest, and operating method thereof
JPWO2013150789A1 (ja) 動画解析装置、動画解析方法、プログラム、及び集積回路
JP2020053774A (ja) 撮像装置および画像記録方法
JP5267695B2 (ja) 撮像装置、顔認識方法及びそのプログラム
JP2003191189A (ja) ロボット装置及びその制御方法
TW201916669A (zh) 一種注視識別及互動方法與裝置
JP5440588B2 (ja) 構図判定装置、構図判定方法、プログラム
JP5088612B2 (ja) 撮像装置、撮像装置の処理実行方法及びそのプログラム
CN113099109A (zh) 抓拍控制装置及方法、摄像设备和计算机可读存储介质
JP2019134204A (ja) 撮像装置
JP4773924B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法及びプログラム及び記憶媒体
US20230269479A1 (en) Image pickup apparatus that performs automatic shooting, control method therefor, and storage medium
US20230215018A1 (en) Electronic device including camera and method for generating video recording of a moving object