JP2003191137A - タンデム形ブリスクの電解加工 - Google Patents

タンデム形ブリスクの電解加工

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H9/00Machining specially adapted for treating particular metal objects or for obtaining special effects or results on metal objects
    • B23H9/10Working turbine blades or nozzles

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ガスタービンエンジンにおいて用
いられるブリスクの電解加工に関する。 【解決手段】 タンデム形ブリスク(12)が、多軸電
解機械(10)内に取り付けられる。第1の列のブレー
ド(18)が順に電解加工される。次に第2の列のブレ
ード(22)が、ブリスクがまだ機械に取り付けられて
いる状態で、順に電解加工される。この機械は、加工シ
ーケンスの間にブリスクを取り外すことなく両方の段を
加工するように最初に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に電解加工に
関し、より具体的には、ガスタービンエンジンにおいて
用いられるブリスクの電解加工に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンエンジンにおいて、空気は
多段軸流圧縮機において加圧され、燃焼器において燃料
と混合されて高温の燃焼ガスを生成し、高温の燃焼ガス
は幾つかの列のタービン段を通って排出される。高圧タ
ービンは圧縮機に動力供給し、低圧タービンはターボフ
ァン構成のファンに動力供給し、飛行中の航空機を駆動
する。
【0003】ファン及び圧縮機において、ロータブレー
ドは、支持ディスクから半径方向外向きに延びて、作動
中に空気を加圧する。一般に、ロータブレードは、半径
方向内端部にダブテール部を含み、該ダブテール部は、
支持ディスクの周囲にある相補的なダブテールスロット
の中に取り付けられる。この構成においては、ディスク
と個々のブレードとを別々に製造し、後からエンジンに
おいて互いに組み立てることができる。
【0004】別の構成において、ロータブレードは、一
般にはブリスクと呼ばれる単一部品、又は一体状組立体
の支持ディスクと一体に形成される。このブレードは、
ダブテール部を含まず、一体状組立体の支持ディスクか
ら半径方向外向きに延びる。
【0005】ブリスクの構造は、エンジンにおいて性能
上の利点を有するが、それに特有の製造を必要とする。
ブリスクは、列全体のロータブレード又はロータブレー
ド補完部材を含むもので、一つでも許容できないブレー
ドが製造されると、ブリスク全体が許容できないものと
なり、材料及び製造コストに多大な費用がかかる廃棄に
つながるので、製造工程中、多くのブレードのうちのい
ずれか一つの損傷をも注意深く回避しなければならな
い。
【0006】ファンブレードは圧縮機ブレードの特別の
型であり、寸法がより大きく、作動中に圧縮機をバイパ
スする大量の空気を加圧して推進力を生成する。種々の
形態の圧縮機ブレードは、該ブレードの根元部から先端
部までのスパンで、前縁と後縁の間を軸方向に延びるほ
ぼ凹状の正圧側とほぼ凸状の負圧側とを有する。
【0007】ブリスクのブレードは、その空気力学的性
能を最大にするように選択されたキャンバ、ねじれ、及
び適切な剛性を有する。しかしながら、大きなキャン
バ、大きなねじれ、及び高い剛性は、従来の機械加工又
は電解加工(ECM)のいずれかによるブリスクの製造
に対して重要な問題を生み出す。
【0008】特許文献1は、ブリスクのブレードを電解
加工するための方法及び装置を開示し、特許請求してい
る。個々のブレードの正圧側及び負圧側の所望の形状に
合致する一対の電極工具は、液状電解液がECM中に該
ブレードと該工具との間を流れるとき、並進運動と全体
としての回転の両方を行う。ブレードが陽極を形成し、
工具が陰極を形成し、高電流が与えられて金属の表面侵
食によってブレードを所望の最終寸法まで電解加工す
る。
【0009】
【特許文献1】 米国特許第4,851,090号
【0010】ブリスクは、スピンドルに取り付けられ、
該スピンドルは、作動中に回転させられて工具の対の間
において個々のブレードを割り出し、個々のブレードは
また、該スピンドルと共に並進運動させられ、内方に電
極工具の間まで動く。このように電極工具とブレードの
組合せの動きを、個々のブレードを順に電解加工するた
めに用い、支持ディスク上の列全体のブレードについ
て、キャンバ及びねじれを含む所望の空気力学的形状を
達成する。
【0011】しかしながら、ECM機械には、必然的に
適切な設定が必要とされる。ブリスクは、該ブリスクを
機械のスピンドルに取り付けるための固定具を必要とす
る。電極工具は、個別に並進運動し、全体として回転す
るように、対応して機械の支持回転ヘッドに取り付けら
れなければならない。
【0012】機械は、ブリスクブレードを順に加工する
のに用いられる機械メモリに読み込まれた、普通に開発
された形式のコンピュータ数値制御(CNC)プログラ
ムを用いてコンピュータ制御される。
【0013】およそ数ミル(1インチの千分の一)ま
で、或いは1ミルより小さくさえある、ブリスクの最終
寸法に対する精度の要求を考えると、製造ブリスクの精
密な加工を保証するために、入念な設定手順が必要とさ
れる。製造ブリスク自体か、又はスクラップブリスクの
いずれかを、機械に搭載する初期サンプルとして用いる
ことができ、一つ又はそれ以上のサンプルブレードを加
工する。次に、このサンプルを機械から取り外し、検査
してその寸法を正確に求め、次にその寸法をブレードの
所望の最終寸法と比較しなければならない。
【0014】一般的に、ブレードを仕様から外れたのも
のにし、よって許容できないものとなるほどの加工のし
過ぎを回避するために、サンプルブレードを少しずつ加
工していくという設定手順を行う。従って、通常、設定
手順を数回繰り返して、サンプルブレードを徐々に加工
し、それに対応して工具の取り付け、ブリスクの固定、
又はCNCプログラムに対するデータのオフセットを必
要とされるように調整し、機械における適切なブリスク
の位置合わせ、支持ヘッド上の電極工具の適切な位置合
わせ、及び個々のブリスクブレードの適切な加工を保証
する。
【0015】設定手順が最終的に完了したとき、サンプ
ルブリスクと同じ手法で、かつ、電極工具の取り付け又
は機械の種々の部品の位置合わせを変えることなく、製
造ブリスクを機械に取り付けることができる。次に、製
造ブレードを、対応する図面仕様書により要求される精
密な許容差まで、ブレードごとに順に電解加工すること
ができる。
【0016】ガスタービンエンジンのブリスクの製造
は、タンデム形ブリスクに関しては、より複雑に行われ
る。タンデム形ブリスクは、対応する支持ディスクから
半径方向外向きに延びる2列又は2段のロータブレード
を含み、その全てが一体状、又は単一部品として互いに
一体に接合される。2つの段は、必要とされる空気力学
的性能のために対応し異なる構成を有する。従って、異
なるブリスク段には異なる電極工具が必要とされ、タン
デム形ブリスクの2つの段の各々を加工するために、対
応するECM機械の設定が必要とされる。
【0017】長年米国において、上述したものと同じ機
械がタンデム形ブリスクを製造するために用いられてき
た。電極工具は、2つの段の異なる形状を達成するため
に切断面において必要とされる差異を除いて、タンデム
形ブリスクの2つの段に対して互いにほぼ同一である。
【0018】機械は、1つの段に対する一対の工具で設
定され、続いてその段の最終加工が行われる。次に、機
械は、第2の段に対する第2の組の電極工具で再設定さ
れ、続いて最終加工が行われる。また、スピンドルを並
進運動させるために適切な手段を用いて、異なる段を共
通の回転ヘッドと位置合わせするようにする。このよう
に、タンデム形ブリスクの2つの段を加工するために、
同じ機械を、2つの独立した、別個の作動のために使用
することができる。
【0019】2つの段の各々に対して必要とされる対応
する設定が入念な工程であるので、対応する製造時間及
びコストは対応して大きいものとなる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従って、製造時間及び
コストを減少させるために、タンデム形ブリスクを電解
加工する改善された方法を提供することが望ましい。
【0021】
【課題を解決するための手段】タンデム形ブリスクが、
多軸の電解加工機械に取り付けられる。第1の列のブレ
ードが、順に電解加工される。次に、ブリスクがまだ機
械に取り付けられている状態で、第2の列のブレードが
順に電解加工される。この機械は、加工シーケンスの間
にブリスクを取り外すことなく、両方の段を加工するよ
うに最初に設定される。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明を、その更なる目的及び利
点と共に、好ましくかつ例示的な実施形態により、添付
の図面と共になされる以下の詳細な説明において更に具
体的に説明する。
【0023】図1に示されるのは、本発明の例示的な実
施形態によりタンデム形ブリスク12を電解加工する
(ECM)ように構成された機械すなわち装置10であ
る。図2に更に示されるように、スピンドル14及び固
定具16の形態の手段が、ブリスクを機械に取り付ける
ために設けられる。
【0024】図2に示される例示的なブリスク12は、
第1の支持ロータディスク20から半径方向外向きに延
びる、第1の列の初期形状のファンブレード又は圧縮機
ロータブレード18を含む。第2の列の初期形状のファ
ンブレード又は圧縮機ロータブレード22は、第1のデ
ィスク及びブレードと一体状又は単一部品構成の第2の
支持ロータディスク24の周囲から半径方向外向きに延
びる。
【0025】各々の列のブレードは、対応するタンデム
形ブリスクの段を形成し、各ブレードの段は、該ブレー
ドが設計されるターボファン・エンジンにおける所望の
空気力学的性能のために必要とされるような、他の段と
は異なる寸法及び形状を有する。各々のブレード18、
22は、根元部から先端部まで半径方向のスパンにわた
って前縁と後縁との間を軸方向に延びる、全体的に凹状
の正圧側と、対向する全体的に凸状の負圧側とを有す
る。
【0026】タンデム形ブリスクは、最初に、フライス
盤又は別のECM機械を用いて、従来の手法のいずれか
で製造し、初期形状のブレード18、22を適切な大き
い寸法で形成する。このように、各々のブレードを囲む
余分な材料を電解加工して取り去り、許容差が数ミルま
で、及び所望の場合には1ミルより小さくなるように、
図面仕様書の精度要求の範囲内でブレードの所望の最終
寸法を達成する。
【0027】図2に示される2つの支持ディスクは、内
部を貫通して延びる共通の中心ボアを有し、タンデム形
ブリスクをスピンドル14の端部に固定取り付けするた
めに、該中心ボアの中に固定具16を取り付けることが
できる。
【0028】図1から図3までに示すように、機械に取
り付けられたブリスクの1つの段における第1の列のブ
レード18を第1のシーケンスで電解加工するために、
第1の対の電極工具26a、bの形態の手段が設けられ
る。また、図1、図2、及び図4に示されるように、ブ
リスクがまだ同じ機械に取り付けられている状態でブリ
スクの第2の段における第2の列のブレード22を順に
電解加工するために、第2の対の電極工具28a、bの
形態の手段が設けられる。
【0029】数字によって表されるように、2つの組の
電極工具26、28は、第1及び第2のブレード18、
22のそれぞれを、図面仕様書の指定の寸法にするため
に必要とされるように、別々に加工するための対応する
構成にされる。図5及び図6に示すように、工具26、
28は、個々のブレードの両面を電解加工するための対
応する加工面を有する、上掲の米国特許に開示されたも
ののような、従来の構成のいずれであってもよい。
【0030】従って、第1の電動工具の対26は、第1
の列のブレード18と相補的であり、その根元部から先
端部まで、かつ前縁と後縁の間の対向する正圧側と負圧
側を加工することができる。同様に、第2の電動工具の
対28は、構成が第2の列のブレード22と相補的であ
り、その根元部から先端部まで、かつ前縁と後縁の間の
対向する正圧側と負圧側を加工することができる。
【0031】図2に示されるタンデム形ブリスクの各ブ
レードのECMのために、個々のブレードの各々と、対
応する電極工具の対との間に相対的な運動が必要とされ
る。従って、図1に概略的に示されるような手段30が
設けられ、ブリスクを第1の方向に水平方向のZ軸線に
沿って左へ、ECMのために第1の対の工具26内へ、
そして第1の列のブレード18の各々へと動かし又は並
進運動させる。同じ移動手段30はまた、ブリスクを異
なる又は反対の第2の方向に、ECMのためにZ軸線に
沿って図1の右へ、そして第2の列のブレード22の各
々へと動かすためにも有効である。
【0032】個々のブレードをそれぞれの工具26、2
8と適切に位置合わせするように動かすために、付加的
な手段32が設けられ、スピンドル14と該スピンドル
14に取り付けられたブリスク12を、該スピンドルの
縦方向又は軸方向の軸線周りに回転方向Bに回転させ、
又は割り出しする。スピンドルを回転させることによっ
て、ブリスクが回転させられ、続いて、スピンドルが左
に並進運動されて第1の対の工具26と係合するように
なったときには該第1の対の工具26の間に、及びスピ
ンドルが右に並進運動させられて第2の対の工具26と
係合するようになったときには該第2の対の工具28の
間に個々のブレードを配置する。
【0033】並進運動手段30及び回転手段32は、上
掲の特許に開示されたような、従来の構成のいずれであ
ってもよい。
【0034】図3に示すように、第1の電動工具の対2
6は、機械に垂直方向に適切に配置された第1の回転ヘ
ッドすなわちターンテーブル34に取り付けられ、図4
は、同じく機械内を垂直方向に延びる同様の第2の回転
ヘッドすなわちターンテーブル36に取り付けられた第
2の電極工具の対28を示す。
【0035】2つのターンテーブルすなわち取り付けヘ
ッド34、36は、共通のスピンドル14と協働するよ
うに同様に構成することができる。各々のターンテーブ
ルは手段38を含み、図3及び図4に示されるように、
対応する直線状の軸線U、Vに沿って、工具26a、2
8aのうち対応するものを並進運動させる。各々のター
ンテーブルはまた手段40を含み、対応する直線状の軸
線X、Yに沿って、対向する又は協働する電極工具26
b、28bを並進運動させる。また、各々のターンテー
ブル34、36は手段42を用いて機械に取り付けら
れ、それぞれのターンテーブルとその上の工具の対2
6、28を、それぞれの工具の対の間を外方に延びるそ
れぞれのターンテーブルの回転軸線の周りで対応する回
転方向C、Dに回転させる。
【0036】このようにして、図3における2つの電極
工具26a、bの各々、及び図4における電極工具28
a、bの各々は、ECMのために両側から第1及び第2
の列のブレードのそれぞれに向けて、それぞれの直線状
の軸線U、X及びV、Yに沿って独立して並進運動させ
ることができる。
【0037】工具並進運動手段38、40及び回転手段
42は、上掲の特許に開示されたもののような従来の構
成を有してもよい。第1のターンテーブル34は、上掲
の特許に開示されたのとほぼ同じ手法で、順に第1の列
のブレード18のECMを行うために第1の電極工具2
6を支持する。
【0038】しかしながら、同じ機械に第2のターンテ
ーブル36を設けることにより、共通のスピンドル14
と該スピンドル上の同じブリスク12を、第2の電動工
具と協働するように再配置し、対応する第2の電極工具
28を用いて、第2の列のブレード22に対して独立し
たECMを行うことが可能になる。
【0039】図1に示されるECM機械10は、第2の
ターンテーブル36とその上の第2の電極工具28を設
けること、及びスピンドル14の付加的な動きを除い
て、他の点では従来のものにしてもよい。電源44は、
陽極(+)を形成するブリスク12と、それぞれ陰極
(−)を形成する第1及び第2の電極工具26、28と
の間に十分に高いアンペア数で電流を提供する。
【0040】また、適切な電解液の供給源46が機械に
作動可能に接合され、電極工具とブレードの間に液体電
解液48を循環させ、それらの間に電流を伝え、従来の
手法で電解加工を行う。この工具には適切なシールが設
けられ、該工具と該シールの間に電解液の流れを封じ込
め、流すようになっており、工具とそのためのシール
は、従来の構成のいずれであってもよい。
【0041】図1に示される多軸ECM機械10の具体
的な利点は、ブリスク、その固定具、又は電極工具2
6、28を機械から取り外す必要性、及びそれに対応す
る多くの設定手順なしに、第1の列のブレード18を順
にECMし、直ちに続いて第2の列のブレード22を順
にECMする能力である。
【0042】タンデムブリスクの2つの段の各々のEC
Mの前に別個の設定を必要とする上掲の特許のECM機
械と比較して、上述されした二重ヘッド式ECM機械1
0は、単一の設定作動を行い、それに続いてブリスクの
2つの段のECMを行うことを可能にし、ECM作動の
複雑さを実質的に減少させ、よって関連する製造時間を
減らし、対応してタンデム形ブリスクに関する製造コス
トを減少させる。
【0043】より具体的に述べると、図7は、通常の設
定を用いて単一部品の流れ又は処理でタンデム形ブリス
ク12を加工するために、二重ヘッド式ECM機械10
を設定するための好ましい方法を概略的に示す。この設
定は、製造ブリスク12の意図された指定形状に構成さ
れた対応する第1及び第2の対の電極工具26、28を
備えるスピンドル14に、タンデム形ブリスクサンプル
12sを適切に取り付けることで始まる。
【0044】機械及びその多数の運動軸線は、デジタル
方式でプログラム可能なコンピュータの形態の従来のコ
ントローラ50によって制御され、そこでは、アルゴリ
ズム又はソフトウェアの形態の機械命令が、2つのブリ
スク段の個々のブレードのECMのために格納される。
加工ソフトウェアは、それぞれのブリスク段のECMの
ために別々に読み込むことができ、或いは、両方の段の
ためのソフトウェアを適切なメモリ容量を有する機械に
読み込んで、必要に応じて別々に実行することができ
る。
【0045】ブリスクサンプルは、製造ブリスクのもの
に対応するロータブレードの2つの段を有し、2つの段
の各々における一つ又はそれ以上のサンプルブレード
が、指定の寸法に電解加工される。
【0046】次に、ブリスクサンプル12sは、スピン
ドル14の上の固定具16を取り外すことによって機械
から取り外される。次に、設定工程において電解加工さ
れたサンプルブレードを検査し、計測してその実際の寸
法を求める。
【0047】次に、測定された寸法を図面仕様書により
表された製造ブリスクのための指定或いは所定の寸法と
比較し、それらの間の対応関係を判断する。サンプルブ
レードが両方の段に対する製造ブリスクのための指定の
寸法の範囲内である場合には、設定工程が完了する。
【0048】しかしながら、一般に、設定手順は、サン
プルブリスクを機械に再取り付けし、同じ又は異なるサ
ンプルブレードを電解加工し、ブリスクサンプルを取り
外し、加工されたブレードを検査し、製造ブリスクに関
する指定の寸法と検査された寸法を比較するという、同
様な設定シーケンスを必要に応じて繰り返すことを必要
とする。
【0049】このようにして、対応する第1及び第2の
列のブレードを正確に加工するために、タンデム形ブリ
スクを取り付ける同じスピンドル14を有する同じ機械
10を、両方の加工用ヘッド34、36を設定するため
に共通の設定シーケンスにおいて用いることができる。
2つの組の電極工具26、28の正確な取付けが保証さ
れ、加工用ソフトウェアの制御の範囲内で電極工具の動
きと取り付けスピンドル14の上のブリスクとの間を精
密に調整することもまた保証される。
【0050】二重ヘッド式ECM機械の初期設定は、ブ
リスクサンプル12sと同じ部品の製造ブリスクを用い
て、サンプルブレードから材料を少量だけ注意深く取り
除いて行うことができる。代わりに、ブリスクサンプル
12sを、同じ構成を有する前述のスクラップブリスク
のような製造ブリスクとは異なる部品とすることができ
る。
【0051】いずれかの形態のブリスクサンプルを用い
て適切に設定すると、適切に位置合わせするようにスピ
ンドル14に取り付けられた同じ固定具16を用いて、
製造ブリスク12を機械に取り付けることができる。2
つの組の電極工具26、28は元の状態を保ち、変化し
ないので、機械を作動させ、第1のヘッド34及びその
上の電極26を用いて第1の列のロータブレードを順に
電解加工し、続いて第2のヘッド36及びその上の電極
工具28を用いて第2の列のブレード22を加工するこ
とができる。
【0052】同じスピンドル14及び該スピンドルの上
に取り付けられたブリスクを有する2つの加工用ヘッド
34、36を共通に設定することにより、それぞれの電
極工具を設定するために切削シーケンスの間でブリスク
を取り外すための必要性が排除される。また、特に2つ
のヘッドが設けられるので、1つの組の電極工具を取り
外して次の加工の第2の組の電極工具に交換する必要性
はない。
【0053】タンデム形ブリスク12の両方の段の電解
加工が完了すると、このブリスクをスピンドル14から
取り外すことができ、加工を必要とする別のブリスクを
該スピンドルに付け替えることができる。2つの組の電
極工具が既に指定のタンデム形ブリスクのために設定さ
れているので、第2のブリスクを2つの段の各々に対し
て同じシーケンスで加工することができる。2つ又はそ
れ以上のタンデム形ブリスクを、いかなる付加的な電極
工具の設定を必要とすることなく、所定のブリスク形状
に対応するバッチで、加工することができる。
【0054】いったん設定されると、二重ヘッド式EC
M機械は、対応する電極工具の対26、28を用いて、
ブリスクの1つの段における第1の列のブレード20を
第1のシーケンスで加工し、直ちに続いて別の段のブリ
スクにおける第2の列のブレード22を第2のシーケン
スで加工する、というタンデム形ブリスクの電解加工に
有効なものとなる。このような簡単な手順は、2つのシ
ーケンスの間でブリスクを機械から取り外すことなく、
また2つのシーケンスの間で電極工具を再設定すること
なく行われる。
【0055】図1に示すように、2つのターンテーブル
34、36の回転中心線が、ブリスク12を取り付けた
スピンドルの軸方向の中心軸線と共通の水平面に配向さ
れることが好ましい。このようにして、各々のブレード
の半径方向の軸線を、対応する電極の対26、28の加
工面の間にほぼ水平方向に配向させ、第1のヘッド34
についての4軸運動X、U、C、Zの組合せ、及び第2
のターンテーブル36についての4軸運動Y、V、D、
Zの組合せを用いて、合成された電解加工を行うことが
できる。
【0056】このように構成された機械は、7つの軸線
の相対的動きをもたらし、Z軸線の動きが共通である。
第1、第2、および第3の軸線は、X、U、Cの動きに
対応する。第4、第5、及び第6の軸線は、X、V、D
の動きに対応する。また、第7の軸線は、共通のZの並
進運動に対応する。
【0057】第8の軸線は、中心軸線の周りのスピンド
ルとブリスクの共通のB回転に対応し、ブレードの個々
のものを対応する組の電極工具26、28の間に適切に
位置合わせするように配置するためのものである。
【0058】図7に示される2つのヘッド34、36
を、いずれかの都合の良い角度方向でスピンドル及びブ
リスクの周囲の周りに配向させることができる。好まし
い実施形態において、2つのヘッド34、36は、それ
ぞれの中心軸線が図1に示されるように共通の水平面に
あり、図1及び図7に示されるように互いに直径方向に
相対している。
【0059】しかしながら、図7に示される平面図にお
いて、第2の電動工具の対28の間に置かれた第2のタ
ーンテーブルの回転軸線は、スピンドル14の中心軸線
に沿った2つの異なる軸平面において、第1の電動工具
の対26の間に置かれた第1のターンテーブル34の回
転軸線から適切な距離Gだけ横方向にオフセットしてい
ることが好ましい。タンデム形ブリスク12の各々の段
は、それらの間を延びる名目上の垂直面を有し、その2
つの面は2つのターンテーブル34、36のそれぞれの
回転軸線を含む対応する面に並行である。
【0060】第1の組の電極工具26は、第1の段のブ
レード18と位置合わせされるように配置され、個々の
ブレードのそれぞれの半径方向の軸線が、第1のターン
テーブル34の回転軸線とほぼ一致するようになってお
り、合成された並進運動及びねじれ運動を行うことがで
きる。
【0061】対応して、電解加工中に、対応する第2の
段のブレード22の半径方向の軸線が第2のターンテー
ブル36の回転軸線と一致するようにほぼ位置合わせさ
れるように、該第2の段のブレード22を第2の組の電
極工具28と同様に位置合わせしなければならない。
【0062】第2の電極工具28の位置合わせは、第2
のターンテーブル36を第2の段のブレード22と位置
合わせするように対応して配置することによって行うこ
とができる。
【0063】しかしながら、単一の段のブリスク又は様
々な形状のタンデム段ブリスクのいずれかを加工するた
めの共通の機械に汎用性を付加するために、第2のター
ンテーブル36の回転軸線は、オフセット距離Gだけ第
1のターンテーブル34の回転軸線から横方向にオフセ
ットしており、対応する2つの組の電極工具26、28
も同様にオフセットしている。
【0064】図7に概略的に示されるようにな手段52
が設けられ、その縦方向すなわち軸方向の軸線に沿って
スピンドル14全体を並進運動させ、第1のブレードの
列18を第1の電動工具の対26と位置合わせし、同様
に第2のブレードの列22を第2の電動工具の対28と
位置合わせするようにすることが好ましい。
【0065】スピンドル並進運動手段52は、従来の構
成のいずれであってもよく、上述のように、上掲の特許
に開示された一つの形態のECM機械に長年用いられて
きた。従来のECM機械において、この付加的なW軸線
の動きは、従来の実例においてタンデムブリスクの第2
の段を対応する組の電極工具を取り付けた単一のターン
テーブルと位置合わせするために用いられてきた。しか
しながら、それらの工具を取り外し、かつタンデム形ブ
リスクの第2の段のECMのために異なる工具に交換し
なければならず、そのことは、上述した多くの設定手順
を必要とする。
【0066】本発明の二重ヘッド式ECM機械10にス
ピンドル並進運動手段52を設けることにより、第9の
軸線の動きが付加される。ヘッド34、36をオフセッ
トさせることは、並進運動手段52の軸方向の行程すな
わちストロークの要求を最小限にする。横方向のオフセ
ットGとスピンドルの並進運動Wとの組合せは、第2の
ターンテーブル36とその上に取り付けられた電極工具
を設けることによる全体の複雑さを減少させる。
【0067】上掲の特許に開示されたECM機械は、単
一の段及びタンデム段のブリスクの加工において多くの
利点を有する。第2の加工用ヘッド36を設け、従前の
機械のZ軸線のストロークを変更して、タンデム形ブリ
スクを第1の切断ヘッド34と協働するように一方向
に、及び第2のヘッド36と協働するように反対方向に
位置させることによって、タンデム形ブリスクの電解加
工のための構造、機能、及び性能の効率化が得られる。
このことにより、2つの設定作業及び2つの加工作動を
用いてタンデム形ブリスクを加工するために別々に作動
される従前の機械の使用に優る本質的な改善がもたらさ
れる。
【0068】第2の切断ヘッド36は、共通のスピンド
ルとその上に取り付けられたタンデム形ブリスクとの協
働が改善されるように第1の切断ヘッド34から横方向
にオフセットしているのが好ましい。共通のタンデム形
ブリスクのための切断ヘッド及びそれらに対応する電極
工具の対の双方の初期設定により、間断なく、切断シー
ケンスの間でタンデム形ブリスクを取り外すことなく、
正確な電解加工のために電極工具自体の設定作業を繰り
返す必要性なく、両方の段のブレードを連続的に電解加
工することが可能になる。次に、ブレードからブレード
へ、及び段から段へのほぼ連続的な加工作動において、
数ミル又はそれより小さい許容差内の最終寸法まで、タ
ンデム形ブリスクの両方の段を電解加工することができ
る。
【0069】ここでは、本発明の好ましくかつ例示的で
あると考えられる実施形態について説明してきたが、本
発明の他の変更は、本明細書中の教示から当業者には明
らかであり、したがって、本発明の技術思想及び技術的
範囲内に含まれるこれら全ての変更が、添付の特許請求
の範囲において保護されることが望まれる。
【0070】なお、特許請求の範囲に記載された符号
は、理解容易のためであってなんら発明の技術的範囲を
実施例に限縮するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 タンデム形ブリスクを加工するための、例示
的な実施形態による電解加工機械の概略正面図。
【図2】 例示的な実施形態における、図1に示される
第1及び第2の加工用ヘッド、及びスピンドルが取り付
けられたタンデム形ブリスクの斜視図。
【図3】 図1の線3−3に沿った第1の加工用ヘッド
及び対応する第1の電極工具の対の端面正面図。
【図4】 図1の線4−4に沿った第2の加工用ヘッド
及び対応する第2の電極工具の対の端面正面図。
【図5】 図3に示される第1の対の電極工具の前面か
らの斜視図。
【図6】 図4に示される第2の対の電極工具の裏面か
らの斜視図。
【図7】 例示的な実施形態による使用方法の流れ図に
関連した図1に示されるECM機械の概略平面図。
【符号の説明】
10 ECM機械 12 タンデム形ブリスク 14 スピンドル 16 固定具 18 第1の列のブレード 22 第2の列のブレード 26 第1の対の電極工具 28 第2の対の電極工具 30 並進運動手段 32 回転手段 34 第1のヘッド 36 第2のヘッド 44 電源 46 電解液の供給源 50 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン・スコット・グラハム アメリカ合衆国、ニュー・ハンプシャー 州、ベッドフォード、ヒコリー・レーン、 23番 (72)発明者 リチャード・スパイサー・ロバートソン アメリカ合衆国、ニュー・ハンプシャー 州、ボウ、ディーン・アベニュー、3番 Fターム(参考) 3C059 AA02 AB01 DA01 DE01 HA13

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンデム形ブリスク(12)を電解加工
    する方法であって、 前記ブリスク(12)を多軸の電解加工機械(10)に
    取り付け、 前記ブリスクが前記機械に取り付けられた状態で、該ブ
    リスクの一つの段における第1の列のブレード(18)
    を第1のシーケンスで電解加工し、 前記ブリスクが前記機械にまだ取り付けられている状態
    で、該ブリスクの別の段における第2の列のブレード
    (22)を第2のシーケンスで電解加工する、ことを特
    徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の列のブレード(18)の各々
    を電解加工するために、前記ブリスク(12)を第1の
    方向に第1の対の電極工具(26)内に動かし、 前記第2の列のブレード(22)の各々を電解加工する
    ために、前記ブリスク(12)を異なる第2の方向に第
    2の対の電極工具(28)内に動かす、 ことを更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 2つの段のタンデム形ブリスクサンプル
    (12s)におけるサンプルブレードを前記機械におい
    て電解加工し、 前記ブリスクサンプルを前記機械から取り外し、 前記2つの段の前記ブリスクサンプルにおける前記サン
    プルブレードを検査してその寸法を求め、 前記検査された寸法を前記ブリスクに対する指定の寸法
    と比較し、 前記ブリスクサンプルに対する前記設定シーケンスを、
    前記検査された寸法が前記指定の寸法の範囲内になるま
    で必要に応じて繰り返し、 次に、前記ブリスク(12)を前記機械に取り付け、前
    記第1及び第2の列のブレードを前記指定の寸法まで連
    続的に加工する、ことによって、前記ブリスク(12)
    を加工するように前記機械(10)を設定する、ことを
    更に含むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記ブリスク(12)に対する2つの異
    なる面において、前記第2の対の電動工具(28)を前
    記第1の対の電動工具(26)からオフセットさせ、 前記ブリスクを前記2つのオフセット面の間で並進運動
    させ、対応して前記第1及び第2のブレード列(18、
    22)を電解加工する、ことを更に含むことを特徴とす
    る、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 電解加工のために、前記第1の対の電動
    工具(26)の各々を前記第1の列のブレード(18)
    のそれぞれに向けて並進運動させ、 前記ブリスクと工具を前記機械から取り外すことなく、
    前記第2の対の電動工具(28)の各々を前記第2の列
    のブレード(22)のそれぞれに向けて並進運動させ
    る、ことを更に含むことを特徴とする、請求項3に記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の列のブレード(18)の各々
    の電解加工の間、前記ブリスクが前記第1の方向に動か
    されるのに伴って前記第1の対の電動工具(26)を回
    転させ、 前記第2の列のブレード(22)の各々の電解加工の
    間、前記ブリスクが前記第2の方向に動かされるのに伴
    って前記第2の対の電動工具(28)を回転させる、こ
    とを更に含むことを特徴とする、請求項5に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 前記第2の列のブレード(22)が、前
    記第1の列のブレード(18)と異なる寸法と構成を有
    し、 電解加工のために、前記第1の対の電動工具(26)が
    前記第1の列のブレードと相補的であり、 電解加工のために、前記第2の対の電動工具(28)が
    前記第2の列のブレードと相補的であり、 前記ブリスクが前記第1の方向に並進運動させられると
    き、前記第1の対の電動工具(26)の並進運動と回転
    運動に対応する手法で、前記第2の方向に前記ブリスク
    が並進運動するとき、前記第2の対の電動工具(28)
    が並進運動させられ、回転させられる、ことを特徴とす
    る、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記ブリスク(12)に対する2つの異
    なる面において、前記第2の対の電動工具(28)を前
    記第1の対の電動工具(26)からオフセットさせ、 前記ブリスクを前記2つのオフセット面の間で並進運動
    させ、対応して前記第1及び第2のブレードの列(1
    8、22)を電解加工する、ことを更に含むことを特徴
    とする、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記ブリスクサンプルが、前記タンデム
    形ブリスク(12)と同じであることを特徴とする、請
    求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記ブリスクサンプル(12s)が、
    前記タンデム形ブリスク(12)と異なる部品であるこ
    とを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】 タンデム形ブリスク(12)を電解加
    工するための機械(10)であって、 前記ブリスクを取り付けるためのスピンドル(14)
    と、 前記ブリスクが前記機械に取り付けられている状態で、
    該ブリスクの一つの段における第1の列のブレード(1
    8)を第1のシーケンスで電解加工するための手段(2
    6)と、 前記ブリスクが前記機械にまだ取り付けられている状態
    で、該ブリスクの別の段における第2の列のブレード
    (22)を第2のシーケンスで電解加工するための手段
    (28)と、を備えることを特徴とする機械(10)。
  12. 【請求項12】 前記第1の列のブレード(18)の各
    々を電解加工するために、前記ブリスク(12)を第1
    の方向に第1の対の電極工具(26)内に動かす手段
    (30)を更に備え、 前記動かす手段(30)が、前記第2の列のブレード
    (22)の各々を電解加工するために、前記ブリスク
    (12)を異なる第2の方向に第2の対の電極工具(2
    8)内に更に動かすように構成された、ことを特徴とす
    る、請求項11に記載の機械。
  13. 【請求項13】 前記ブリスク(12)に対する2つの
    異なる面において、前記第2の対の電動工具(28)が
    前記第1の対の電動工具(26)からオフセットしてお
    り、 対応して前記第1及び第2のブレードの列を電解加工す
    るために、前記ブリスクを前記2つのオフセット面の間
    で並進運動させるための手段(52)を更に備える、こ
    とを特徴とする、請求項12に記載の機械。
  14. 【請求項14】 電解加工するために、前記第1の対の
    電動工具(26)の各々を前記第1の列のブレード(1
    8)のそれぞれに向けて並進運動させるための手段(3
    8、40)と、 前記ブリスクと工具を前記機械から取り外すことなく、
    前記第2の対の電動工具(28)の各々を前記第2の列
    のブレード(22)のそれぞれに向けて並進運動させる
    ための手段(38、40)と、を更に備えることを特徴
    とする、請求項13に記載の機械。
  15. 【請求項15】 前記第1の列のブレード(18)の各
    々の電解加工の間、前記ブリスクが前記第1の方向に動
    かされるのに伴って前記第1の対の電動工具(26)を
    回転させるための手段(42)と、 前記第2の列のブレード(22)の各々の電解加工の
    間、前記ブリスクが前記第2の方向に動かされるのに伴
    って前記第2の対の電動工具(28)を回転させるため
    の手段(42)と、を更に備えることを特徴とする、請
    求項14に記載の機械。
  16. 【請求項16】 前記第2の列のブレード(22)が、
    前記第1の列のブレード(18)と異なる寸法及び構成
    を有し、 電解加工のために、前記第1の対の電動工具(26)が
    前記第1の列のブレードと相補的であり、 電解加工のために、前記第2の対の電動工具(28)が
    前記第2の列のブレードと相補的であり、 前記ブリスクが前記第1の方向に並進運動させられると
    き前記第の対1の電動工具(26)の並進運動と回転運
    動に対応する手法で、前記ブリスクが前記第2の方向に
    並進運動するとき、前記第2の対の電動工具(28)が
    並進運動可能かつ回転運動可能になる、ことを特徴とす
    る、請求項15に記載の機械。
  17. 【請求項17】 請求項12に記載の機械を設定する方
    法であって、 2つの段のタンデム形ブリスクサンプル(12s)にお
    けるサンプルブレードを前記機械において電解加工し、 前記ブリスクサンプルを前記機械から取り外し、 寸法を求めるために前記2つの段の前記ブリスクサンプ
    ルにおける前記サンプルブレードを検査し、 前記検査された寸法を前記ブリスクに対する指定の寸法
    と比較し、 前記ブリスクサンプルに対する前記設定シーケンスを、
    前記検査された寸法が前記指定の寸法の範囲内になるま
    で必要に応じて繰り返し、 次に前記ブリスク(12)を前記機械に取り付けて、前
    記第1及び第2の列のブレードを前記指定の寸法まで連
    続的に加工する、ことを含むことを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】 タンデム形ブリスク(12)を電解加
    工するための多軸機械(10)であって、 前記ブリスク(12)の1つの段における第1の列のブ
    レード(18)を順に電解加工するための第1の対の電
    極工具(26)と、 前記第1の対の電動工具の各々を対応する第1及び第2
    の軸線で並進運動させ、前記第1の対の電動工具を第3
    の軸線で回転させるための手段(38、40、42)
    と、 前記ブリスクの別の段における第2の列のブレード(2
    2)を順に電解加工するための第2の対の電極工具(2
    8)と、 前記第2の対の電動工具の各々を対応する第4及び第5
    の軸線で並進運動させ、前記第2の電動工具の対を第6
    の軸線で回転させるための手段(38、40、42)
    と、 前記第1の列のブレード(18)の各々を電解加工する
    ために、前記ブリスクを第7の軸線に沿って第1の方向
    に前記第1の電動工具の対内に、かつ前記第2の列のブ
    レードの各々を電解加工するために反対の第2の方向に
    前記第2の電動工具の対内に並進運動させるための手段
    (30)と、を備えることを特徴とする多軸機械(1
    0)。
  19. 【請求項19】 前記ブリスク(12)を回転させ、該
    ブリスクの前記ブレードを、前記第1の対の電極工具
    (26)の間に連続的に配置して電解加工し、かつ、前
    記第2の対の電極工具(28)の間に連続的に配置して
    電解加工するための手段(32)と、 前記スピンドル(14)をその縦方向の軸線に沿って並
    進運動させ、前記第1のブレードの列(18)を前記第
    1の対の電動工具(26)と位置合わせし、かつ前記第
    2のブレードの列(22)を前記第2の対の電動工具
    (28)と位置合わせするための手段(52)と、を更
    に備えることを特徴とする、請求項18に記載の機械。
  20. 【請求項20】 単一の多軸機械(10)においてタン
    デム形ブリスク(12)を電解加工する方法であって、
    2つのシーケンスの間で前記ブリスクを前記機械から取
    り外すことなく、2つのシーケンスの間で前記工具を再
    設定することなく、対応する電極工具(26,28)を
    用いて、前記ブリスクの1つの段における第1の列のブ
    レード(18)を第1のシーケンスで電解加工し、続い
    て前記ブリスクの別の段における第2の列のブレード
    (22)を第2のシーケンスで電解加工する、ことを含
    むことを特徴とする方法。
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