JP2003189836A - 果実のヘタ皮剥き回転刃およびこれを用いたヘタ皮剥き装置 - Google Patents
果実のヘタ皮剥き回転刃およびこれを用いたヘタ皮剥き装置Info
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Abstract
手で同時に操作することにより皮剥作業の安全性を高め
ると共に、支木の損傷を防止したヘタ皮剥き回転刃およ
びこれを用いたヘタ皮剥き装置を提供するものである。 【解決手段】刃本体11に、径方向にスリット12を形
成し、この縁部に切刃13を取付けると共に、刃本体1
の背面に皮除去板15を突設した回転刃1を取付た刃取
付部2を、支持台3に接続し、この支持台3を操作レバ
ー7により可動自在に基台6に取付け、更にこの基台6
に前記回転刃1と対向して果実受け部8を設けると共
に、操作レバー7の操作と共にモータ4を駆動させるス
タートスイッチを設けて、前記操作レバー7を操作して
支木押え軸5と共に支持台3を移動させて、果実受け部
8にセットした果実30に回転刃1を接触させた状態
で、スタートスイッチを押して回転刃1を回転させて果
実のヘタ皮を剥くようにしたものである。
Description
合に用いる果実のヘタ皮剥き回転刃およびこれを用いた
ヘタ皮剥き装置に関するものである。
は、収穫した柿のガクやヘタの周囲の皮を剥くいてか
ら、皮剥き機にセットして、ヘタと支木を残して全体の
皮を剥く。この後、支木に紐を結んで数個の柿をつなげ
て吊し、これを乾燥させて干し柿を生産している。従来
このヘタ皮剥き装置としては、モータに接続した刃取付
部が回転し、ここに取付けたリング状のヘタ皮剥き回転
刃が一体に回転し、この回転しているヘタ皮剥き回転刃
に、手で持った柿のヘタ部分を押し当てて、自動的にヘ
タ皮を剥くものである。
している回転刃に素早く押し当てるので、誤って手に怪
我をする恐れがあった。また回転刃の間に皮やカス、支
木などが詰まり易く、これを除去する時に回転刃が回転
している状態で取り除くと怪我をする恐れがあった。
善し、回転刃の間に皮やカスなどが詰まりにくく、両手
で同時に操作することにより、回転刃の回転を開始する
ようにして皮剥作業の安全性を高めると共に、支木が回
転刃を通過し易くして支木の損傷を防止したヘタ皮剥き
回転刃およびこれを用いたヘタ皮剥き装置を提供するも
のである。
ヘタ皮剥き回転刃は、ヘタ側の支え板を兼ねるリング状
の刃本体に、径方向にスリットを形成し、このスリット
に沿ってその縁部に切刃を取付けて、その先端側をリン
グ状の刃本体の中空部に突出させると共に、刃本体の背
面に回転方向と反対向きに傾斜した皮除去板を突設した
ことを特徴とするものである。
1は、径方向にスリットを形成したリング状の刃本体が
C形状に形成されていることを特徴とするものである。
は、請求項1記載の果実のヘタ皮剥き回転刃を取付た刃
取付部を、支持台に接続し、この支持台に前記刃取付部
を回転させるモータを設けると共に、前記回転刃の中空
部を貫通する支木押え軸を可動自在に支持台に接続し、
この支持台を操作レバーにより可動自在に基台に取付
け、更にこの基台に前記回転刃と対向して果実受け部を
設けると共に、操作レバーの操作と共にモータを駆動さ
せるスタートスイッチを設けて、前記操作レバーを操作
して支木押え軸と共に支持台を移動させて、果実受け部
にセットした果実に回転刃を接触させた状態で、スター
トスイッチを押して回転刃を回転させて果実のヘタ皮を
剥くようにしたことを特徴とするものである。
は、果実のヘタ皮剥き装置において、制御電源線間にリ
レーAとリレーBが並列に接続され、リレーAには、タ
イマーにより作動する切りスイッチと、スタートスイッ
チおよびタイマーが直列に接続され、リレーAの自己保
持接点となる接点a1は前記スタートスイッチと並列に
接続され、接点a2はモータの電源スイッチとなり、接
点a3はリレーBと、回転刃の回転機構に設けた突起部
に接触して切りスイッチとなるリミットスイッチとに直
列に接続され、前記接点a3はリレーBのスタートスイ
ッチとなり、またリレーBの自己保持接点となる接点b
1は前記接点a3と並列に接続されていると共に、モー
タ4の電源スイッチとなる接点b2は、前記接点a2と
並列に接続され、前記タイマーにより設定した時間が経
過後、リレーAの自己保持が解除されてから、前記リミ
ットスイッチが突起部に接触すると、リレーBの自己保
持が解除されてモータの電源が遮断され、回転刃を所定
の位置で停止させるようにしたことを特徴とするもので
ある。
ないし図7を参照して詳細に説明する。図において1は
リング状のヘタ皮剥き回転刃、2は回転刃1を取付た刃
取付部、3は刃取付部2を支持する支持台、4は支持台
3の上部に取付けたモータ、5はヘタ皮剥き回転刃の中
空部を貫通する支木押え軸、6は支持台3を上下動自在
に支持する基台、7は支持台3を上下動させる操作レバ
ー、8は基台6に取付けたカップ状の果実受け部、9は
操作盤である。
すように、ヘタ側の支え板を兼ねる刃本体11が平面が
C形状に形成され、柿の形状に合わせてやや切頭中空円
錐状に形成されている。刃本体11の径方向に形成され
たスリット12には、その縁部に切刃13を取付けて、
その先端側を刃本体11の中空部14に突出させてあ
る。また刃本体の果実受け部8側から見た背面(図中平
面)には、図4(B)に示すように間隔をおいて複数個
の皮除去板15…が取付けられている。この皮除去板1
5は金属板をヘ字形に折曲し、回転方向と反対向きに上
昇するように傾斜して刃本体11の裏面に接続されてい
る。
に、円筒かご状の刃取付部2の底部に取付けられてい
る。この刃取付部2の上部は、支持台3の内部に支持さ
れたパイプ状の回転シャフト18に接続されている。こ
の回転シャフト18の上部にはプーリ19Aが取付けら
れ、これはギアードモータ4に接続したプーリ19Bと
ベルト20で連結されている。またプーリ19Aには図
5に示すように、突起部22が突設され、これと近接し
てリミットスイッチ23が設けられている。
は支木押え軸5が挿着され支持台3の上部に設けた調整
コック25にネジで螺合してその位置を調整できるよう
になっている。支木押え軸5の下部には図6に示すよう
に半割円筒状の支木押え26が形成されている。この支
木押え26は柿30のヘタ31を押えると共に、T形の
支木32の横を支えるものである。なおカップ状の果実
受け部8の内側にはすり鉢状のクッション27が挿着さ
れている。
4を支持する支持台3は、図3に示すように基台6のガ
イド部35に上下動自在に支持されている。このガイド
部35はガイドシャフト36を立設し、ここにコイルス
プリング37を差し込んで、コ字形のブラケット38に
支持されリニアブッシュ39をガイドシャフト36に上
下動自在に取付けたものである。このコ字形のブラケッ
ト38は、支持台3の背面に接続されて、支持台3をガ
イドシャフト36に沿って上下動するようになってい
る。
の下部がピン40で連結され、また操作レバー7の中間
は、前記支持台3の下部にピン40で連結され、操作レ
バー7を下げると、支持台3が下降し、操作レバー7を
緩めるとコイルスプリング37により自動的に上昇して
復帰するようになっている。またコ字形のブラケット3
8の上部には突起片42が接続され、これに近接して補
助スタートスイッチとなるリミットスイッチ43が取付
けられている。
ートスイッチ45と電源スイッチ46、およびカウンタ
ー47が取付けられている。この内部の制御回路は図7
に示すように構成されている。制御電源線XY間にリレ
ーAとリレーBが並列に接続されている。リレーAに
は、切りスイッチ50と、スタート補助スイッチとなる
リミットスイッチ43の接点43Aとタイマー51が直
列に接続されている。
イッチ43の接点43Aと並列に接続されて、自己保持
接点となっている。また接点a2は電源とモータ4との
間に設けられて電源スイッチとなっている。また接点a
3はリレーBの回路のスタートスイッチとなっている。
またリレーBは、プーリ19Aの突起部22により作動
する切りスイッチとなるリミットスイッチ23の接点2
3Bと、スタートスイッチとなる前記接点a3と直列に
接続されている。また接点b1は接点a3と並列に接続
されてリレーBの自己保持接点となっている。また接点
b2は電源とモータ4との間に設けられた電源スイッチ
で、前記接点a2と並列に接続されている。
ついて説明する。図3に示すように柿30をカップ状の
果実受け部8にセットする。次に右手で操作レバー7を
下げてくると、これにピン40で連結した支持台3がガ
イドシャフト36に沿って下降してくる。支持台3の下
降に伴って、停止した状態のヘタ皮剥き回転刃1と共に
支木押え軸5が下降し、回転刃1の中空部14に支木3
2を通して、回転刃1と支木押え軸5の支木押え26を
柿30に軽く接触させた状態で、左手の指で操作盤9の
スタートスイッチ45を押して離す。
ケット38に取付けた突起片42がスタート補助スイッ
チとなるリミットスイッチ43から離れてその接点43
Aがオンし、この状態で操作盤9のスタートスイッチ4
5をオンすると、図7に示すリレーAの直列回路が導通
し、接点a1、a2、a3がオンする。接点a1がオン
するとリレーAが自己保持状態となる。また電源スイッ
チとなる接点a2がオンして電源からモータ4に通電さ
れてモータ4が回転を始める。
トスイッチとなってリレーBの直列回路が導通し、その
接点b1、b2がオンする。接点b1がオンするとリレ
ーBが自己保持状態となる。また接点b2もオンする
が、既に接点a2がオンしているのでモータ4は回転し
たままである。
すようにプーリ19Bが回転し、ベルト20を介してプ
ーリ19Aも回転する。このプーリ19Aには回転シャ
フト18を介して刃取付部2が接続されているので、こ
こに取付けた回転刃1が回転する。
底面が柿30のヘタ31側を押えながら回転し、図6に
示すように切刃13によりヘタ31の周囲のガクと皮3
3を剥き取る。剥き取られた皮33は、スリット12の
間から背面側に上昇する。刃本体11の背面には、回転
方向と反対向きに上昇するようにヘ字形に傾斜した複数
個の皮除去板15…が取付けられているので、ここで剥
き取られた皮33は斜め上方に飛ばされて排除され、回
転刃1の取付部分に詰まるのを防止することができる。
てヘタ31の周囲のヘタ皮33を剥き取る。図7に示す
回路においてタイマー51は例えば2秒に設定されてい
るとすると、モータ4が回転を始めてから2秒経過する
とオフ信号が、切りスイッチ50に出力されてオフとな
り、リレーAの保持は解除される。リレーAが解除され
るとその接点a1、a2、a3も全てオフされる。接点
a2がオフしてもリレーBの回路は自己保持されている
ので、接点b2はオンのままでありモータ4は回転を続
けている。
設けた突起部22に、リミットスイッチ23が接触する
と、切りスイッチとなる接点23Bはオフとなり、リレ
ーBの回路の保持が解除される。この結果、接点b1、
b2がオフとなり、電源が遮断されてモータ4が停止す
る。またリミットスイッチ23が作動してモータ4が停
止するまでに、例えば反回転して図6に示すように、切
刃13を設けたスリット12側が支木押え26の背面側
に位置した状態で停止させることができる。
突出しているので、これが支木32の手前側にくると、
操作レバー7を上げて回転刃1を上昇させる時や、操作
レバー7を下げてくる時に支木32が引っ掛かって、折
れてしまうことがある。このため本発明では、切刃13
を支木押え26の背面側に位置させた状態で停止させる
ことにより、回転刃1を上下動させる時に、支木32が
中空部14を容易に通過でき、紐を結ぶ支木32の損傷
を防止することができる。
に、プーリ19Aの突起部22にリミットスイッチ23
が接触してその接点23Bは数回オフ状態となり、その
度にリレーBの回路は解除されて接点b1、b2はオフ
となる。しかしながら接点a2はオン状態のまま保持さ
れているのでモータ4は回転を続けると共に、接点a3
もオン状態で保持されているので再び、リレーBは自己
保持状態に復帰する。従ってリレーAが解除されてから
リレーBが解除されるまで、その解除のタイミングはプ
ーリ19Aの突起部22の取付け位置により決められる
ので、回転刃1を同じ位置で停止させることができる。
した場合について示したが、図8に示すように中空部1
4に径方向のスリット12を設けた鍵穴状に形成しても
良い。また回転刃1に近接してエアー噴出ノズルを設け
ることにより、更に皮を効率よく飛ばして排出すること
ができる。また上記説明では柿30の皮33を剥く場合
について示したが他の果実にも適用することができる。
また上記装置は縦形の構造について示したが横形の構造
でも良い。
記載のヘタ皮剥き回転刃によれば、切刃の先端側をリン
グ状の刃本体の中空部に突出させると共に、刃本体の背
面に皮除去板を突設したので、回転刃の間に皮やカスな
どが詰まりにくく、連続して円滑に果実のヘタ皮剥きを
行なうことができる。
れば、径方向にスリットを形成したリング状の刃本体が
C形状に形成されているので、柿のヘタ側の形状に合わ
せて円錐形に形成することができる。
によれば、柿を果実受け部にセットしてから操作レバー
とスタートスイッチを同時に操作しないと回転刃が回転
しないので、柿を手で持って回転刃に押し当てる従来の
装置に比べて極めて安全性に優れている。
によれば、回転刃を所定の位置で停止させることができ
るので、操作レバーを操作して回転刃を移動させ、柿に
接触させたり、ヘタ皮剥きが終了して離す時に、支木が
中空部を円滑に通過するので支木の損傷を防止すること
ができる。
装置を示す斜視図である。
る。
である。
の平面図である。
す平面図である。
す平面図である。
回路図である。
刃を示す平面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ヘタ側の支え板を兼ねるリング状の刃本
体に、径方向にスリットを形成し、このスリットに沿っ
てその縁部に切刃を取付けて、その先端側をリング状の
刃本体の中空部に突出させると共に、刃本体の背面に回
転方向と反対向きに傾斜した皮除去板を突設したことを
特徴とする果実のヘタ皮剥き回転刃。 - 【請求項2】 径方向にスリットを形成したリング状の
刃本体がC形状に形成されていることを特徴とする請求
項1記載の果実のヘタ皮剥き回転刃。 - 【請求項3】 請求項1記載の果実のヘタ皮剥き回転刃
を取付た刃取付部を、支持台に接続し、この支持台に前
記刃取付部を回転させるモータを設けると共に、前記回
転刃の中空部を貫通する支木押え軸を可動自在に支持台
に接続し、この支持台を操作レバーにより可動自在に基
台に取付け、更にこの基台に前記回転刃と対向して果実
受け部を設けると共に、操作レバーの操作と共にモータ
を駆動させるスタートスイッチを設けて、前記操作レバ
ーを操作して支木押え軸と共に支持台を移動させて、果
実受け部にセットした果実に回転刃を接触させた状態
で、スタートスイッチを押して回転刃を回転させて果実
のヘタ皮を剥くようにしたことを特徴とする果実のヘタ
皮剥き装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の果実のヘタ皮剥き装置に
おいて、制御電源線間にリレーAとリレーBが並列に接
続され、リレーAには、タイマーにより作動する切りス
イッチと、スタートスイッチおよびタイマーが直列に接
続され、リレーAの自己保持接点となる接点a1は前記
スタートスイッチと並列に接続され、接点a2はモータ
の電源スイッチとなり、接点a3はリレーBと、回転刃
の回転機構に設けた突起部に接触して切りスイッチとな
るリミットスイッチとに直列に接続され、前記接点a3
はリレーBのスタートスイッチとなり、またリレーBの
自己保持接点となる接点b1は前記接点a3と並列に接
続されていると共に、モータ4の電源スイッチとなる接
点b2は、前記接点a2と並列に接続され、前記タイマ
ーにより設定した時間が経過後、リレーAの自己保持が
解除されてから、前記リミットスイッチが突起部に接触
すると、リレーBの自己保持が解除されてモータの電源
が遮断され、回転刃を所定の位置で停止させるようにし
たことを特徴とする果実のヘタ皮剥き装置。
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