JP2003189736A - 育苗用扁平構造体及びその製造方法並びに育苗用装置 - Google Patents

育苗用扁平構造体及びその製造方法並びに育苗用装置

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JP2003189736A JP2001394653A JP2001394653A JP2003189736A JP 2003189736 A JP2003189736 A JP 2003189736A JP 2001394653 A JP2001394653 A JP 2001394653A JP 2001394653 A JP2001394653 A JP 2001394653A JP 2003189736 A JP2003189736 A JP 2003189736A
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正次 倉岡
Hitoshi Tofun
仁史 藤墳
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慶市 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量で取扱いが容易且つ生分解性に優れた育苗
用扁平構造体及び製造方法を提供すること。 【解決手段】解繊したパルプ繊維物50を主成分とする
セルロース物質を主成分とするスラリー状物5を形成す
る第一工程と、前記スラリー状物5に天然接合剤、親水
コロイド物質を添加して扁平構造体内部Aを構成する第
一層を形成するシート状物を抄造する第二工程と、前記
スラリー状物5に天然または合成接合剤、疎水コロイド
物質を添加して扁平構造体外部Bを構成する第二層を形
成するためのスラリー状物7を形成する第三工程と、第
二工程により形成したシート状物1の表面に扁平構造体
外部Bを構成する第二層を抄造する第四工程と、第四工
程により得られるセルロース質シート状物を半乾燥ない
し乾燥した後に、プレス成形して扁平構造体を形成する
第五工程とよりなる育苗用扁平構造体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量で取扱いが容
易かつ生分解性に優れた育苗用扁平構造体及びその製造
方法並びに育苗用装置に関する。
【0002】
【従来技術】育苗用苗床としては、例えば特開平7−3
08120号公報に、稲、又は芝等の育苗用苗床を製造
するに当り、「ピートモス、ヤシガラピート、ココナツ
ピートを高圧圧縮することにより復元性の大なることを
利用して、稲・芝等に最適の苗床」を提案することが開
示されている。(以下、これを従来技術1という。)
【0003】他方、田植え時もしくは苗移植時に容易に
手作業であな開けが可能であり、軽量で作業性の良い、
水稲栽培畑栽培両用の紙マルチシートが、特開平10−
165005号公報により提案されている。(以下、こ
れを従来技術2という。)
【0004】また、前記従来技術1のヤシガラピート、
ココナツピートに代えてアクリル系繊維等の合成繊維を
用いた製品(以下、これを従来技術3という。)又は前
記従来技術2の紙の原料として、古紙等を主材料とした
製品(以下、これを従来技術4という。)が提案されて
いる。
【0005】しかしながら、従来技術1には、主として
下記に示すような問題点ないし未解決の課題が存在す
る。即ち、第1にピートモス、ヤシガラピート、ココナ
ツピートを高圧圧縮成形をしているために、これらの天
然繊維中に含有されているリグニン樹脂成分で強固に圧
縮され強靱な苗床が形成されることになる。
【0006】そのため、育苗用苗床としての役割を果し
た後において、特にリグニン樹脂が強固に熱成形されて
いるので難分解性となり、リサイクル利用が不可能で不
要となった苗床の処分も容易でない。
【0007】例えば、焼却処分しようとしても土壌が付
着していたり、水分が含有されていると、不完全燃焼を
起こして有害なダイオキシン等を生じ、環境汚染の原因
となる。また、埋立て処分すると難分解性のため、土壌
汚染の原因となる。
【0008】一方、従来技術2に係る紙マルチシート
は、単に扁平なシート状物であるため、水稲栽培時に種
子が端部よりこぼれ落ちたり、苗移植時に水稲苗が容易
に落下することが十分推察される。
【0009】また、従来技術3に係る製品は、アクリル
系繊維等の合成繊維からなるため、これも難分解性であ
り、前記従来技術1と同様に、環境汚染の原因となるこ
とが十分推察される。
【0010】そして、従来技術4に係る製品は、古紙等
を主材料としているため、パルプ原料中に各種の不純物
が混入しており、これが水稲苗の生育に悪影響を及ぼす
ことが十分に推察される。
【0011】また、従来技術1〜4のいずれの場合もそ
の使用に当り、種子の表面に覆土を行うものである。そ
の為に、土壌中のウイルスや土壌菌による水稲苗等に病
気が発生するため、余り好んで使用されていない現状に
あるなどの問題点がある。
【0012】更には、通常育苗箱は一般に木製又はプラ
スチック製で、これらの箱自体の重量の他に、1箱分に
土壌を約5kg使用するため、農業従事者への労力負担
が大となり、しかも機械を用いた完全自動化や省力化に
困難を生じる。特に、農業従事者が高齢化している今日
においては、その労力従事作業へ多大の支障を生じてい
る。
【0013】本発明は、前記従来技術1〜4に存在する
課題を解決されるためになされたもので、その目的とす
るところは、少なくとも軽量で育苗時や苗移植時の取扱
い性に優れ、かつ覆土を必要とせず水稲苗等に病気が発
生せず、衛生的で環境汚染の発生が少なく、しかも工業
生産性が良好で量産に好適な育苗用扁平構造体及びその
製造方法並びに育苗用装置を提供することにある。
【0014】従来技術1〜4の前記課題を解決するため
に、請求項1に記載の本発明の採用した手段は、下記に
示す通りである。これを後述する実施例及びこれに使用
する図面等で使用する符号を付して、具体的に説明する
と次の通りである。
【0015】図1〜図7は、本発明に係る図面であっ
て、これら符号は実施例、実施の形態、効果などにも関
連する。そして、請求項1の手段は、「解繊したパルプ
繊維物、ピートモスを主成分とするセルロース物質を主
成分としてなり、扁平構造体内部Aの面は親水性材料を
含有し、扁平構造体外部の面は疎水性材料を含有してな
ることを特徴とする育苗用扁平構造体C。」を採用する
ものである。また、請求項2で採用する手段は、「解繊
したパルプ繊維物50を主成分とするセルロース物質及
びその他の副成分からなるスラリー状物5を形成する第
一工程と、前記スラリー状物5に少なくとも天然接合
剤、親水コロイド物質を添加して扁平構造体内部Aを構
成し第一層を形成するシート状物10を抄造する第二工
程と、前記スラリー状物に天然または合成接合剤、疎水
コロイド物質を添加して扁平構造体外部育苗用装置を構
成する第二層を形成するためのシート状物を抄造する第
三工程と、第二工程により形成されたシート状物11の
表面に少なくとも扁平構造体外部Bを構成する第二層を
積層抄造する第四工程と、第四工程により得られるセル
ロース質シート状物1を半乾燥ないし乾燥した後に、プ
レス成形して扁平構造体1を形成する第五工程とにより
なる育苗用扁平構造体Cの製造方法」である。
【0016】また、請求項3の手段は、「解繊したパル
プ繊維物、ピートモスを主成分としてなり、扁平構造体
内部の面は親水性材料を含有し、扁平構造体外部の面は
疎水性材料を含有した育苗用扁平構造体を使用して、植
物種子より発芽させた植物幼苗を2〜10℃の温度下で
かつ40〜80%の湿度の状態下で、ナトリウムラン
プ、キセノンランプ、レーザ、発光ダイオード、無極放
電ランプのいずれか1種又は1種以上の人工光を照射さ
せて植物幼苗を育成ないしは保存させるための温度調整
具と湿度調整具と人工光照射具とを備え、扉を兼ねた覗
き窓を有する箱様体からなることを特徴としたこと」で
ある。
【0017】前記育苗用装置84は、図8〜図12に示
すごとく、箱様体85よりなる。この育苗用装置84
は、温度調整具86と湿度調整具87と人工光照射具8
8と扉を兼ねた覗き窓89を有する。
【0018】前記育苗用扁平構造体Cは、基本的には図
1の最下段図に示すごとく、扁平状の長方体ないしは立
方体からなる箱様物である。この箱様物は本体部1と蓋
体部2とよりなる。そして、本体部1はシート状物又は
扁平状の箱体構造物よりなる。また、蓋体部2も同じく
シート状物又は扁平状の箱体構造物よりなる。なお、こ
れらのシート状物又は箱体構造物は後述するごとく、各
種の植物種子を発芽時まで収納し、かつ植物幼苗を生育
するための空間を構成する育苗用扁平構造体Cである。
【0019】前記育苗用扁平構造体Cは、その変形例と
して、図2に示すごとく、扁平状の円筒状体D又は多角
形状筒体Eの態様もある。これらの変形例は、各種の植
物種子の大きさや植物幼苗の生育状況を予測し勘案して
決定し、自由に採択することができる。また、育苗用扁
平構造体C、円筒状体D、多角形状筒体Eの大きさ(寸
法)や材料は、後述するごとく、それぞれの使用時期や
使用場所などの諸事情を勘案して決定される。
【0020】そして、前記育苗用扁平構造体C、円筒状
体D、多角形状筒体Eの使用に当たっては、図5に示す
ごとく、手押台車91、フォークリフト用のパレット9
3,移動用棚90、ベルトコンベア94、移動用専用車
などを労力削減や省力化、作業効率向上のために使用す
ることが出来る。
【0021】一方、育苗用扁平構造体C、円筒状体D、
多角形状筒体Eなどは、前記使用装置に適応させた各種
形状や大きさを有するものである。そのため、育苗用扁
平構造体Cの製造方法については、後述のごとく、最適
の条件を選択する必要がある。
【0022】次に、育苗用扁平構造体C、円筒状体D、
多角形状筒体Eの製造方法について、図3を用いて、そ
の諸工程の順を追って、まず概要と重要事項について説
明する。
【0023】まず、第一工程は、解繊したパルプ繊維物
50及びピートモスを主成分とするセルロース物質及び
その他の副成分からなるスラリー状物5を形成するため
のものである。ここでいう主成分とは、スラリー状物5
中の水分以外の固形状物のうち、少なくとも55重量%
以上であることを意味する。そのため、パルプ繊維物5
0以外の副成分として、繊維状物以外の粉末状のセルロ
ース物質、或いはパルプ繊維物50以外の天然繊維状
物、合成樹脂繊維状物が含有されることになる。なお、
解繊パルプは、ニーダ等の解繊機を用いて作る。また、
ピートモスとしては、山コケや水コケを用いる。
【0024】次に、第二工程は、前記スラリー状物5に
少なくとも天然接合剤、親水コロイド物質、その他これ
に類するものを添加して、その後に抄造方法により扁平
構造体内部Aを構成するための第一層としてのシート状
物10を製造するためのものである。なお、親水性コロ
イド物質としては、例えば吸水性高分子物質、粘土鉱
物、メチルセルロース、コーンスターチなどを用いる。
ここでいう第一層の抄造方法としては、長網式抄造方
法、丸網式抄造方法、手漉き抄造方式などを有利に採用
することができる。なお、前記スラリー5の中には、ベ
ントナイトその他自然又は合成の各種高分子糊を使用す
る。
【0025】第三工程は、前記スラリー状物50に、少
なくとも天然接合剤または合成接合剤、疎水性材料を添
加して、その後に扁平構造体外部を構成するための第二
層を形成するスラリー状物7を製造するためのものであ
る。なお、疎水性コロイド物質としては、例えば分解性
高分子物質、リグニン、ニカワなどを用いる。
【0026】第四工程は、第二工程により形成されたシ
ート状物11の表面に扁平構造体外部Bを構成する第二
層を抄造するものである。これにより、図3に示すごと
く、扁平構造体内部Aを構成する第一層の表面に、連結
して扁平構造体外部Bを構成する第二層を形成すること
が出来る。ここで注目すべきことは、第一層と第二層と
を例えば連続抄造することにより、図3の右欄最下段図
に示すごとく、第三層としての中間層14が形成される
ことがある。その理由は、第一層の形成直後に第二層を
形成する場合においては、両スラリー状物同士、即ちス
ラリー状物5とスラリー状物7とが混り合うことがある
からである。
【0027】上記のごとく、中間14は別工程で準備し
ておいたスラリー状物(図示略)を第一層形成後に、そ
の表面に抄造方法により形成しておき、第二層としての
扁平構造体外部Bを形成することが出来る。これは、使
用目的や用途に応じた育苗用扁平構造体Cの物理的、化
学的、生物的な諸性質により第三層としての中間層14
を意図的に、或いは自然発生的に形成されることを意味
する。
【0028】前記「第二工程より形成されたシート状物
11の表面に少なくとも扁平構造体外部Bを構成する」
とは、上記のごとく、中間層14を意図的に、或いは自
然発生的に形成することを意味している。
【0029】第五工程は、第四工程により得られるセル
ロース質のシート状物1を半乾燥ないし乾燥した後に、
図3に示すごとく、例えばゴム製成形型を用いて、図1
及び図2に示すごとく、各種形状の育苗用扁平構造体
C、円筒状体D、多角形状筒体Eをプレス成形するもの
である。
【0030】プレス成形は、好ましくは比較的低温で低
圧力の下で行うことが望ましい。その理由は、セルロー
ス物質や天然接合剤が変質したり、育苗用扁平構造体
C、円筒状体D、多角形状筒体Eなどの形状が急激な温
度や圧力変化で熱伸縮を生じ、歪みを起こして変形する
ことを最小限度に止めておきたいからである。
【0031】前記半乾燥とは、例えば抄造のシート状物
10、11に含有される水分が20〜80重量%位のこ
とを意味する。半乾燥でプレス成形しても何ら支障を生
じない程度の乾燥状態に止めておくことが好ましい場合
もあるからである。
【0032】前記育苗用装置84内における温度が2℃
未満であると空気中や土壌中の水分が凍結してしまい好
ましくない。一方、温度が10℃を超えると、植物幼苗
3が生育過剰になり、植物幼苗33の長期保存、例えば
2週間から3か月間の保存に対して好ましくない。
【0033】また、湿度が40%未満であると、植物幼
苗33が枯死したり、植物幼苗33の組織(細胞)が脱
水状態になり、好ましくない。これは植物幼苗33の保
存のための必要条件である。
【0034】一方、湿度が80%を超えると育苗用装置
84内が過湿状態となり、結露水分が多量となり、植物
幼苗33を保存する状態として好ましくない。これも植
物幼苗の保存のための必要条件である。
【0035】前記ナトリウムランプ882としては、例
えば図10に示すごとく、低圧ナトリウムランプや高圧
ナトリウムランプがある。このナトリウムランプ882
は管内に赤外反射膜を有し、保温を良くするために、、
高眞空状態とし、熱効率が最高となるよう発光管が約2
60℃に設計されている。そして分光分布は同図左側に
示した通りである。
【0036】光の色は、黄橙色なので色別はしがたい
が、その用途としては、トンネル内の照明や街路の照明
などの特定の場所で使用されている。
【0037】前記キセノンランプ883としては、例え
ば図11に示すごとく、キセノンガス中のアーク放電に
よる発光を利用したものである。分光分布は同図の左側
に示した通りである。
【0038】この光線は、紫外から可視領域までの連結
スペクトルからなり、可視領域では、色温度が約600
0kの自然昼光に近似している。
【0039】前記レーザは、原子又は分子による放射の
誘導放出を利用した光増幅又は発光装置からなり、原理
はレーザー材料にエネルギーを与え励起した高エネルギ
ーから低エネルギーに転位するとき、放射の誘導放出が
おこることによる。これが光の吸収より大きければ、時
間的、空間的に位相の合ったコヒーレントな光に増幅や
発光をさせるものである。
【0040】前記発光ダイオードは、一般にLEDと呼
ばれ、注入形ELによる発光を利用する固体発光素子で
ある。良く知られているごとく青色LEDはインジウム
・ガリウム・窒素が、また緑色LEDはガリウム・アル
ミニウム・ひ素を使用したものがある。なお、無極放電
ランプとしては、電磁誘導結合放電による無極放電ラン
プのものを使用することができる。
【0041】前記湿度調整具87としては、例えば図1
2に示すごとく、自記円筒時計871を有し、その感湿
部は形状記憶合金からなるものを使用することが好まし
い。この形状記憶合金により、箱様体85内を2℃〜1
0℃に一定に保つことができる。なお、箱様体85は前
面に扉を兼ねた覗き窓89を有し、内部が観察できる。
【発明の実施の形態】
【0042】以下に、本発明の育苗用扁平構造体C、円
筒状体D、多角形状筒体E及びその製造方法につき、よ
り詳しくその内容や作用機能について説明する。親水性
材料とは、例えば水酸基(−OH)、カルボキシル基
(−COOH)、アミノ基(−NH2)、カルボニル基
(>CO)、スルホ基(−SO3H)などの極性基や解
離を含み、水に対して親和性を示す各種材料をいう。こ
れらの親水性材料は、静電気的相互作用や水素結合など
によって、水分子と弱い結合をつくり、水との親和性を
示す原子団を有するからと考えられている。
【0043】親水コロイド物質としては、分散媒とする
ゾルのうち、水との親和性の大きいものであって、例え
ば天然繊維、天然接合剤、界面活性剤などのミセル溶液
をスラリー状物とするものである。例えば、綿、麻、コ
ウゾウ、ミツマタなどのセルロース物質、その他の天然
繊維、羊毛、各種動物の毛繊維、生糸などを有利に使用
することができる。また、天然接合剤としては、例えば
カゼイン、キトサン、ゼラチン、寒天、コンニャク、大
豆タンパク、ツェイン、デンプン糊、高分子などを有利
に使用することができる。これらは、生分解性の一種又
はこれに類するものであって、比較的短期間に水中又は
土壌中で分解し、地球に優しい物質である。
【0044】前記例示の天然有機物は水とこれらのコロ
イド粒子がスラリー状物溶液中で、親和性があるコロイ
ドを形成し、静電気作用によって、抄造時にシート状物
10に化学的又は物理的吸着作用によって付着すること
になる。これにより、育苗用扁平構造体Cなどにおいて
水分保持性を高めることができる。
【0045】一方、疎水性材料とは、一般に水分子を排
除し、水となじみにくい原子団を有し、例えばアルキル
基(−Cn2n+1)、フェニル基(−C65)などを有
する物質である。疎水コロイド物質としては、バーミュ
クライト、パーライト、その他の無機化合物のほか、ロ
ックウール(岩綿)、ガラス繊維、金属繊維、セラミッ
クス繊維などを有利に使用することができる。前記の疎
水コロイド物質は一般に少量の電解質を添加することに
より、スラリー状物溶液が暁析を生じる特徴がある。
【0046】そのため、本発明においては、この現象を
利用して扁平構造体外部Aを構成する第二層を形成し
て、撥水性、防水性のある育苗用扁平構造体C、円筒状
体D、多角形状筒体Eを形成することが出来る。
【0047】扁平構造体外部Aが撥水性や防水性を有す
る理由は、水分子との間に反発力が働き、いわゆる疎水
結合による水和(これを疎水水和ともいう)を生じ、例
えばミセル形成、球状タンパク質の水中での安定配置構
造を形成するものと考えられる。
【0048】疎水結合は、界面活性剤のような両親水性
分子の水の中でのミセル形成などスラリー状物溶液で重
要な役割を果たすと共に、安定な立体配置構造を形成す
るため、あたかも育苗用扁平構造体C、円筒状体D、多
角形状筒体Eなどの扁平構造体外部Bにおいて、優れた
撥水性、防水性を有することになり、取扱い性の向上や
耐久性に好結果をもたらすことになる。
【0049】合成接合剤としては、例えば耐熱性、耐湿
性、耐水性、耐候性などの優れた化学高分子化合物があ
り、ポリビニールアルコール、ポリアクリルアミド化合
物、酢酸ビニル樹脂(エマルジョンタイプ等)、ポリエ
チレン化合物を有利に使用することができる。
【0050】植物種子としては、水稲、芝、セリ、その
各種野菜、園芸植物の種子があり、これらは発芽させて
植物幼苗に生育させるものである。そして、これらを生
育するに当り、ゼオライト、ベントナイト、モンモリロ
ライトなどの粘土鉱物のほか、ヤシガラ炭、コーヒーガ
ラ炭、竹炭などの活性炭、ピートモス、ロックウール、
ガラス繊維、バーミュキライト、パーライトなどの生育
補助剤を育苗用扁平構造体C、円筒状体D、多角形状筒
体Eのうち、特に本体部の中に水と共に充填して使用す
ることが出来る。これらは、発芽後の根茎部を支持した
り、根張りなどの役立つものである。
【0051】
【実施例】
【実施例1】本発明の最も代表的な試作品の一つである
実施例につき以下説明する。まず、図1に示すごとく、
本例の育苗用扁平構造体Cは、扁平長方形をなしてお
り、本体部1と蓋体部2とよりなる。本体部1は扁平構
造体内部11と扁平構造体外部12を有している。そし
て、本体部1の扁平構造体内部11の表面には、水稲の
種子3を置く。その後、この種子3の上に蓋体部2を置
く。これにより、種子3は本体部1の扁平構造体内部1
1と蓋体部2の扁平構造体外部12とにより挾着される
(図1中央図)。また、必要に応じて、薄い合成樹脂フ
ィルム又はセロハン紙、グラシン紙などにより、育苗用
扁平構造体C全体を包むことができる。そして、図4に
示すごとく、箱様物41を使用することもできる。この
箱様物41は、表面に種子を載置するための凹部410
又は細孔部を有する。これにより、水稲の種子3は、こ
の細孔部等より下方に根を伸ばし、生育用水溶液中の肥
料や水を根より吸収して、苗に成長することになる。生
育した水稲苗33は、図5の上段図に示すごとく、手押
台車91などを使用して、移植するための田圃又は苗床
へ運搬され、その後移植や田植などに供される。なお図
5の符号96は車輪で92は滑車台を示す。
【0052】
【実施例2】本例は、実施例1の育苗用扁平構造体Cに
代えて円筒状を用いると共に、箱様物41を用いるもの
である。箱様物41は、比較的低い高さ形状記憶合金を
有し、本体部12の中に挿入し、この表面又は側面に設
けられた凹部又は細孔部410を有する。そして、細孔
部410の上に芝の種子3などを載置する。そして、本
体部12の中には、肥料、保水剤としての活性炭、その
他発芽促進剤及び抗菌剤などを混入した培養液を入れ
る。これにより、芝の種子3は発芽し、植物幼苗とな
り、これを図5の中断図に示すごとく、フォークリフト
などの運搬機等によりパレット93上に載置される。即
ち、パレット93上には、円筒状体Dの中で発芽し生育
した芝の植物幼苗が多数入っており、これらは敷台90
を介して円筒状体Dがフォークリフトなどの運搬機によ
り、張芝場へ運ばれ移植されることになる。なお、円筒
状体Dは、角がないため取扱いが良い。また、手押台車
95はゴム車輪96とスベリ台のような移動用の円滑台
97をゆうするため、作業効率が良好である。
【0053】
【実施例3】本例は、実施例1の育苗用扁平構造体Cに
代えて、図2の下段図に示すごとく扁平八角立方体状の
多角形状筒体Eを用いると共に、実施例2と同様に箱様
物42を用いるものである。箱様物42は前記箱様物4
1と同様に多数の凹部又は細孔部420を有する。これ
は、水稲の種子3を載置し易くし、さらには根茎の根張
りを助け、本体部13の中に入れられた培養水溶液が通
過往来しやすくするためのものである。そして、図4の
下段図に示すごとく、本体部13の中には、バーミュキ
ライト、ゼオライト、ピートモスなどの生育基盤材9が
充填される。その理由は、園芸用の各種の種子3は、そ
の根張り(根系の長さ)を大きくしておくことが、八な
どの土壌に移植した後に植物幼苗が活着が良好となるた
め、本体部13の高さHが大きくしてあるためである。
その後、発芽し、生育した植物幼苗33が、図5の下段
図に示すごとく、ベルトコンベア94上を敷台90を介
して運搬されることになる。そして、その後は植木鉢や
庭園、その他畑などの移植場へ運搬される。ここで注目
すべきことは、ベルトコンベア94が長くなる場合にお
いては、各ベルトコンベア94間に、橋渡し用の滑車9
8を、図6の下段に示すごとく、有利に使用することで
ある。なお、同図中の符号940は、ベルトコンベア9
4を駆動するための車輪であり、符号98は、多数の各
多角形状筒体Eを順次送り出すためのチルトシリンダー
98を有する。また、図7の下段図に示すごとく、本例
においては、前述の通り、培養液中に硫酸第一鉄、硫酸
マグネシウム、アスコルビン酸などを主成分とする抗菌
剤(商品名「土ヘルプ」)を使用しているため、培養液
中の生存菌が著しく減少する。また、合成接合剤として
のビニロン、サラン、テビロン、ナイロンなどの商品名
の化学繊維を少量混入した場合の各繊維の耐候性は、図
7の上段図に示すごとく、抗張力が若干低くするのみ
で、耐久性には大きな影響力を及ぼさないことが判明し
た。また、本例においては、多角形状筒体Eは扁平状八
面体からなるため、これらを比較的面積の広い敷台90
やベルトコンベア94上において、チルトシリンダ98
で順次前方へ押し出しても、これらの八面体が整然と配
列し、あたかも亀甲状に配列し、荷の安定性が優れてい
る。
【0054】本例は、実施例1〜3において使用する育
苗用扁平構造体C、円筒状体D、多角形状筒体Eの各種
の本体部11、12、13及び蓋体部21、22、2
3、さらには箱様物41、42を製造するための製造方
法を示すものである。まず、第一工程としては、図3に
示すごとく、予め蒸気などで殺菌した生パルプ繊維物を
解繊し、これに天然接合剤としてデンプン糊、ニカワな
どを添加すると共に、抄造上常用される各種の添加物を
混入したスラリー状物をつくる。次に、このスラリー状
物には、抄造作業の開始する直前に親水性材料を添加す
る。そして、これを図3の左中段図に示すごとく、抄造
機6を用いて、扁平構造体内部11を形成するための第
一層を抄造する。一方、図3の左下段図に示すごとく、
スラリー状物7に疎水性材料70を添加して、疎水コロ
イド物質が浮遊する状態スラリー状物7を調合する。疎
水性材料としては、バーミキュウライト、パーライト、
ゼオライト、ベントナイト、ガラス繊維、セラミックス
繊維の1種又は2種以上より育苗用扁平構造体C、円筒
状体D、多角形状筒体Eの鶴首しよう目的に応じて。特
に耐水性を必要とする水稲、セリなどの水生苗の生育用
の扁平構造体外部Bの本体部11、12、13や箱様物
41、42を製造するに当っては、撥水性に優れたバー
ミキュウライトやパーライトの添加量を若干多くするこ
とが有利である。また、繊維相互の絡み合いを向上させ
るためには、ガラス繊維やセラミックス繊維の添加割合
を高くして、強度や耐久性を有利に向上させることが出
来る。そして、従来の製品に比較して合成接合剤の使用
量が半減するため生分解性に優れる。そして、このよう
にして調合された扁平構造体外部Bを構成するためのス
ラリー状物7を、扁平構造体内部Bを構成するシート状
物11の表面に抄造する。これにより、図3の右上段図
に示すごとく、二重構造のシート状物11を得る。次
に、図3の右中段図に示すごとく、ゴム製成形型81
と、成形用シリンダ83と、シート状物1を搬送するた
め成形用移動82を有するプレス成形機8を製造する。
また、箱様物41、42も上記と同様に製造する。この
ようにして、図1及び図2に示すごとく、育苗用扁平構
造体C、円筒状体D、多角形状筒体E、箱様物41、4
2を比較的安価に効率良く製造することができる。
【0055】
【実施例4】本例は、図8〜図12に示す育苗用装置8
4を使用して、育苗用扁平構造体23中に人工土壌を入
れて、植物種子3を発芽させ、植物幼苗33を長期保存
するものである。人工光としては、ナトリウムランプ8
82とキセノンランプ882とを併用し、温度を約4℃
〜5℃に恒温調整し、また温度を60〜70%に調整し
たものである。これは、ナトリウムランプ882とキセ
ノンランプ883の発光熱を制御することにより可能と
なる。
【0056】前記ナトリウムランプ882としては、図
10に示したものを使用した。また、キセノンランプ8
83としては、図11に示したものを使用した。これに
より、植物幼苗33の生育を抑制しながら、新鮮状態で
保存することができる。
【0057】そして、前記自記湿度計871としては、
図12に示したものを使用した。この自記湿度計871
は、感湿部872に形状記憶合金を用いたものである。
この形状記憶合金としては、例えば電磁調理器の冷却用
ファンなどに使用される周囲温度が5℃前後に応じて送
風量を調整し、送風量が少なく、植物幼苗33を約1か
月保存することができた。
【0058】前記育苗用装置84としては、図8に示す
ごとく、人工光照射具88として器内にナトリウムラン
プ882とキセノンランプ883を左右端部に有し、温
度調整具86と頭頂側略中央部に装置されている。これ
により、育苗用装置84内を略均一な温度に保ことがで
きる。
【0059】また、箱様体85の左右略両端部には、そ
れぞれ湿度調整具87が装着されている。これにより、
育苗用装置84内を均一な湿度に保つことができる。そ
して、前面部には、扉を兼ねた覗き窓89を有する。窓
はアクリル系合成樹脂ガラスよりなる。これにより、振
動が生じても破損し難いものとなっている。
【0060】育苗用装置87内には、図8の下方に示す
ごとく、育苗用扁平構造体23内に人工土壌9や活性炭
91が充填されている。そして、植物幼苗33としては
稲や芝の幼苗を保存する目的で使用された。これによ
り、人工土壌は活性炭91の混入により、固結が緩和さ
れ、植物幼苗33の根張が向上し、保水性も向上した。
【0061】また、育苗用扁平構造体23の上方には、
多孔を有する蓋体部22を有する。これにより、人工光
照射具88より直接照射を避けることができた。そのた
め、前述の通り、植物幼苗33の生育を抑制することに
より、約1か月間の植物幼苗33の保存が可能となっ
た。
【0062】これにより、ゴルフ場のグリーンに移植す
る植物幼苗33を、その移植時である3月頃の上旬より
も1か月早く、育苗用扁平構造体23を用いて効率良
く、移植の準備をすることができた。なお、育苗用扁平
構造体23及び蓋体部22は、扁平構造体外部Bが疎水
性材料からなり、耐湿性に優れると共に、扁平構造体内
部Aは親水性材料からなるため、保水性に優れ植物幼苗
33に水分を常時給水することができた。そのため、植
物幼苗33は水分不足により枯死したり、組織内の脱水
状態を回避することができた。また、本例に代えて、図
9に示すごとく、外箱851と内箱852との二重構造
の育苗用装置84を有利に使用することもできる。
【0063】
【発明の効果】次に、本発明の主な効果、効用について
説明する。本発明は、請求項1〜3を採用しているた
め、下記のごとく優れた諸効果を発揮する。本発明は、
以上のごとく、請求項1及び請求項2に示すごとく、特
徴を有する構成を採用するため、下記に示すような効
果、効用を発揮する。 (1)セルロース物質を主成分とする育苗用扁平構造体
C、円筒状体D、多角形状筒体E、箱様物41、42で
あるため、極めて軽量で、発芽時、幼苗生育時、苗移植
時のいずれにおいても取扱い性が良く、作業従事者の両
緑芽軽減出来る。 (2)また、セルロース物質を主成分とするため、育苗
用扁平構造体C、円筒状体D、多角形状筒体E、箱様物
41、42は親水性が良い。反面、特に本体部11、1
2、13は、いずれも撥水性や防水性が良好で、耐久性
に優れる。 (3)また、その使用に当って、土壌の覆土を行わない
ため、極めて衛生的で種子3の発芽や苗生育時におい
て、土壌中のウィルスや土壌菌により汚染されることが
なく、病気の発生率が極めて低くなる。 (4)したがって、各種植物の苗の品質が向上し、比較
的安価に発芽、幼苗生育、移植などの一連の作業を効率
良く行うことが出来る。 (5)そして、各種形状の育苗用扁平構造体C、円筒状
体D、多角形状筒体Eを提供することが出来るため、発
芽、生育する各種植物の種類に応じて、最適な苗の生育
が出来る。なお、扁平構造体を使用する場合は、育苗用
装置84内で棚を用いて幾段にも収納することができ
る。 (6)また、上記育苗用扁平構造体Cなどを使用するに
当って、各種の補助装置や機械を用いるため、労力の軽
減が可能となり、高齢者の農業従事者であっても、省力
化や作業効率の向上が可能となる。特に、蓋付きの育苗
用箱体や孔を多数有する箱体のものを用いると、更に植
物幼苗33の生育を抑制することができる。 (7)前記育苗用装置84を使用することにより、植物
幼苗33を過度に生長させることなく、育成を長期間抑
制することが出来る。 (8)そして、春期の植物栽培移植時、例えばゴルフの
芝植え変え期や田植期まで、植物種子3を冬期に発芽さ
せておいて、2週間から3か月間、植物幼苗33を保存
することができる。そのため、ゴルフのグリーン上や田
畑に扁平構造体内部1と共に植物幼苗33を直接移植さ
せて、扁平構造体内部1が土壌中で分解、消失すること
になる。そして、分解物は土壌にやさしい物質ばかりで
ある。 (9)最後に本発明の製造方法によれば、扁平構造体内
部Aは保水性、親水性に優れ、反面扁平構造体外部Bは
耐水性、撥水性、防水性に優れた育苗用扁平構造体C、
円筒状体D、多角形状筒体E、箱様物41、42を連結
作業で効率良く、比較的安価に製造することができる。
また、合成接合剤の使用割合が少なくなるため、使用後
の扁平構造体の分解やリサイクル利用が容易となり、有
害物質を発生することなく、生分解性に優れた製品とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る育苗用扁平構造体の本体部1と蓋
体部2との間に植物種子3を播子する状態を示す説明
図。
【図2】円形の育苗用扁平構造体及び八角形状の育苗用
扁平構造体を示す他の態様を説明する斜視図。
【図3】本発明に係る育苗用扁平構造体の製造工程を示
すフローチャート図。
【図4】本発明に係る育苗用扁平構造体の使用状態説明
の断面図。
【図5】育苗用扁平構造体の運搬具として用いられる各
種の用具の説明図。
【図6】育苗用扁平構造体の運搬具の他の態様を示す説
明図。
【図7】本発明の効果の一例を示す説明図。
【図8】育苗用装置の一例を示す説明図。
【図9】育苗用装置の他の態様を示す一部切欠の斜視
図。
【図10】育苗用装置に使用するナトリウムランプの説
明図。
【図11】育苗用装置に使用するキセノンランプの説明
図。
【図12】育苗用装置に使用する自記湿度計の説明図。
【符号の説明】
1 本体部 2 蓋体部 3 種子植物 5、7 スラリー状物 84 育苗用装置 A 扁平構造体内部 B 扁平構造体外部 C 育苗用扁平構造体
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01G 9/24 A01G 9/24 V (72)発明者 倉岡 正次 大垣市割田町2−27−1 (72)発明者 藤墳 仁史 不破郡垂井町表佐1838番地 (72)発明者 山本 慶市 大垣市宿地町1045番地の6 Fターム(参考) 2B022 AA05 BA12 BA16 BB03 DA01 DA17 DA19 2B029 FA09 FA10 KB03 SF08 TA10 VA01 VA02 VA20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 解繊したパルプ繊維物と、ピートモスを
    主成分とするセルロース物質を主成分としてなり、扁平
    構造体内部の面は親水性材料を含有し、扁平構造体外部
    の面は疎水性材料を含有してなることを特徴とする育苗
    用扁平構造体。
  2. 【請求項2】 解繊したパルプ繊維物、ピートモスを主
    成分とするセルロース物質を主成分とするスラリー状物
    を形成する第一工程と、前記スラリー状物に天然接合
    剤、親水コロイド物質を添加して扁平構造体内部を構成
    する第一層を形成するシート状物を抄造する第二工程
    と、前記スラリー状物に天然または合成接合剤、疎水コ
    ロイド物質を添加して扁平構造体外部を構成する第二層
    を形成するためのシート状物を抄造する第三工程と、第
    二工程により形成したシート状物の表面に扁平構造体外
    部を構成する第二層を積層抄造する第四工程と、第四工
    程により得られるセルロース質シート状物を半乾燥ない
    し乾燥した後に、プレス成形して扁平構造体を形成する
    第五工程とよりなる育苗用扁平構造体の製造方法。
  3. 【請求項3】 解繊したパルプ繊維物、ピートモスを主
    成分としてなり、扁平構造体内部の面は親水性材料を含
    有し、扁平構造体外部の面は疎水性材料を含有した育苗
    用扁平構造体を使用して、植物種子より発芽させた植物
    幼苗を2〜10℃の温度下で、かつ40〜80%の湿度
    の状態下で、ナトリウムランプ、キセノンランプ、レー
    ザ、発光ダイオード、無極放電ランプのいずれか1種又
    は1種以上の人工光を照射させて植物幼苗を育成ないし
    は保存させるための温度調整具と湿度調整具と人工光照
    射具とを備え、扉を兼ねた覗き窓を有する箱様体からな
    ることを特徴とする育苗用装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006517414A (ja) * 2003-02-12 2006-07-27 コック セルロース, エルエルシー 植物を栽培するための苗床
JP2006333707A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Oide Takehisa クマツヅラ科イワダレソウ属植物の苗の保存方法

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