JP2003189446A

JP2003189446A - 住宅における配線方法

Info

Publication number: JP2003189446A
Application number: JP2001379941A
Authority: JP
Inventors: Takayuki Nakamura; 孝之中村
Original assignee: Sekisui House Ltd
Current assignee: Sekisui House Ltd
Priority date: 2001-12-13
Filing date: 2001-12-13
Publication date: 2003-07-04

Abstract

(57)【要約】【課題】住宅の内装工事に際して、室内の天井、
床、壁等の施工を行う組立工でも、簡単にコンセントや
照明器具等の取り付け及び配線を行うことができるよう
にして、工期の短縮を図る。【解決手段】予め天井裏及び床下に設置した集中ハブ
(１)(２)…に対して、室内の各種内装パネルの施工時
に、それら内装パネルに組み込んだ照明器具(12)(12)
…、コンセント(24)(34)…、各種端子(25)(25)…等を接
続する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、住宅における配
線方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、住宅の内装工事に際して、室内
の天井、床、壁等の施工と、コンセントや照明器具等の
取り付け及び配線作業は、異なる専門の職人が順次現場
に入って別々に行っている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように、内装工事
に際して、異なる複数の職人が現場に入って、夫々専門
の作業を別々に行う場合、行程管理が煩雑となり、工期
も長引く傾向にある。

【０００４】そこで、この発明は、上記の不具合を解消
して、住宅の内装工事に際して、室内の天井、床、壁等
の施工を行う組立工でも、簡単にコンセントや照明器具
等の取り付け及び配線を行うことができるようにして、
工期の短縮を図ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、予め天井裏及び床下に設置した集中ハ
ブに対して、室内の内装パネルの施工時に、それら内装
パネルに組み込んだ各種電気機器を接続することを特徴
とする。

【０００６】具体的には、予め天井裏に設置した集中ハ
ブに対して、天井パネルの施工時に、その天井パネルに
組み込んだ照明器具を接続する。

【０００７】また、予め床下に設置した集中ハブに対し
て、床パネルの施工時に、その床パネルに組み込んだコ
ンセントや各種端子を接続する。

【０００８】さらに、壁パネルの施工時に、床下から天
井裏に至る配線挿通用のカバー材を取り付けて、天井裏
若しくは床下からカバー材に挿通させた配線をコンセン
トやスイッチ等に接続して、これらコンセントやスイッ
チ等をカバー材に取り付ける。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。この発明の一実施形態に係
る住宅における配線方法は、図１に示すように、まず躯
体、外装工事が終了して室内の内装工事に入る前に、電
気工事により外部の各種回線に接続した集中ハブ(１)
(２)…を、天井裏や床下部分に設置しておく。

【００１０】続いて、内装工事により、室内天井(10)、
室内床(20)、室内壁(30)を施工する。これら施工は、予
め表面仕上げがなされた内装パネルを、組み付けるだけ
のパネル施工により行われるため、熟練した職人等は必
要とせず、少人数の組立工が現場に入って作業を行う。

【００１１】具体的に、室内天井(10)の施工は、図２及
び図３に示すように、方形パネル(11)(11)…、照明器具
(12)(12)…を組み込んだ照明用パネル(13)(13)…、空調
機器(14)を組み込んだ空調用化粧パネル(15)等の各種天
井パネルを、互いの周端部同士を合わせるようにして、
野縁受け(16)に固定された野縁(17)(17)…に対してビス
止めすることでなされている。なお、各天井パネル(11)
(13)(15)は、それぞれ独立して取り外し可能となってい
る。

【００１２】そして、この天井パネル(11)(13)(15)の施
工と同時に、組立工が、天井裏に設置してある集中ハブ
(１)(１)のソケット(18)(18)に、照明用パネル(13)(13)
…の照明器具(12)(12)…を接続する。なお、これら照明
器具(12)(12)…は、チャンネルの異なる２つのリモコン
スイッチ(18)(18)により操作するようになっており、各
照明器具(12)(12)…には、チャンネルを選択する機能が
備え付けられている。

【００１３】また、室内床(20)の施工は、図４及び図５
に示すように、束(21)(21)…を取り付けた床下地パネル
(22)(22)…を並べて、これら床下地パネル(22)(22)…の
上に、複数の床パネル(23)(23)…を敷き詰めることでな
されている。なお、各床パネル(23)(23)…は、それぞれ
独立して取り外し可能となっている。

【００１４】そして、この床パネル(23)(23)…の施工と
同時に、組立工が、床下に設置してある集中ハブ(２)
(２)…のソケット(26)(26)…に、それら床パネル(23)(2
3)…のうちのいくつかに組み込んだコンセント(24)(24)
…や各種端子(25)(25)…を接続する。なお、床下地パネ
ル(22)(22)…は、略正八角形に形成されていて、それら
を同一平面上に並べることで、集中ハブ(２)(２)…のソ
ケット取り出しや床下配線のメンテナンス用の複数の方
形開口部(27)が形成されるようになっている。

【００１５】さらに、室内壁(30)の施工は、図６に示す
ように、複数の壁パネル(31)(31)…を、横方向に沿って
延びるレール材(32)(32)…を介して上下方向に連結する
ことでなされている。また、この壁パネル(31)(31)…の
施工と同時に、床下から天井裏に至る配線挿通用のカバ
ー材(33)を取り付ける。このとき、組立工が、例えば予
め天井裏から落としておいた集中ハブ(１)からの配線
を、コンセント(34)等に接続して、そのコンセント(34)
等をカバー材(33)の取付孔(35)に嵌め込んで取り付け
る。

【００１６】このように、内装工事において、内装パネ
ルを施工する組立工が、照明器具(12)(12)…、コンセン
ト(24)(34)…や各種端子(25)(25)…の取り付け及び配線
を行うので、内装工事において、電気工事工が現場に入
らなくても済み、行程管理が簡単になるとともに、工期
の短縮を図ることができる。なお、内装工事終了後にお
ける各種電気機器の設置(備品設置工事)は、各種電気機
器を室内床(20)や室内壁(30)におけるコンセント(24)(3
4)…や各種端子(25)(25)…に接続するだけですむため、
生活者レベルで行う。

【００１７】なお、この発明は、上記実施形態に限定さ
れるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に
多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。

【００１８】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明では、室内の天井パネル、床パネル、壁パネル等の内
装パネルを施工する組立工が、それら内装パネルの施工
時において、照明器具やコンセン等の取り付け及び配線
も同時に行うことができるので、内装工事において、電
気工事工が現場に入らなくても済み、行程管理が簡単に
なるとともに、工期の短縮を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施形態に係る配線方法を説明す
るための図である。

【図２】室内天井を下から見た平面図である。

【図３】同じくその縦断面図である。

【図４】室内床の分解斜視図である。

【図５】同じくその縦断面図である。

【図６】室内壁の斜視図である。

【符号の説明】

(１) 天井裏に設置した集中ハブ (２) 床下に設置した集中ハブ (10) 室内天井 (11)(13)(15) 天井パネル (12) 照明器具 (20) 室内床 (23) 床パネル (24)(34) コンセント (25) 各種端子 (31) 壁パネル (33) 配線挿通用のカバー材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】予め天井裏及び床下に設置した集中ハブ
に対して、室内の内装パネルの施工時に、それら内装パ
ネルに組み込んだ各種電気機器を接続することを特徴と
する住宅における配線方法。
【請求項２】予め天井裏に設置した集中ハブに対し
て、天井パネルの施工時に、その天井パネルに組み込ん
だ照明器具を接続することを特徴とする住宅における配
線方法。
【請求項３】予め床下に設置した集中ハブに対して、
床パネルの施工時に、その床パネルに組み込んだコンセ
ントや各種端子を接続することを特徴とする住宅におけ
る配線方法。
【請求項４】壁パネルの施工時に、床下から天井裏に
至る配線挿通用のカバー材を取り付けて、天井裏若しく
は床下からカバー材に挿通させた配線をコンセントやス
イッチ等に接続して、これらコンセントやスイッチ等を
カバー材に取り付けた請求項１乃至３のいずれかに記載
の住宅における配線方法。