JP2003189192A - ディジタルスチルカメラ - Google Patents

ディジタルスチルカメラ

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JP2003189192A
JP2003189192A JP2002372913A JP2002372913A JP2003189192A JP 2003189192 A JP2003189192 A JP 2003189192A JP 2002372913 A JP2002372913 A JP 2002372913A JP 2002372913 A JP2002372913 A JP 2002372913A JP 2003189192 A JP2003189192 A JP 2003189192A
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ccd
still camera
signal
digital still
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Shuji Hayashi
修二 林
Takeshi Uryu
剛 瓜生
Tadaaki Yoneda
忠明 米田
Chikada Kimizuka
京田 君塚
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影画像の電荷を転送中のタイミングで高輝
度の被写体からの光を受光してもスミアを発生すること
のないようなCCDの駆動を可能にしたディジタルスチ
ルカメラを実現する。 【解決手段】 撮像素子の光電変換部で撮像によって発
生した電荷を転送路によって転送する期間において、撮
像素子の光電変換部で発生する電荷を掃き捨てるような
駆動パルスを、1フレーム全期間にわたって発生するC
CD駆動手段19を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮影した画像をディ
ジタルデータとして扱えるディジタルスチルカメラに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像をフィルムに写し込むのでは
なく、メモリカードなどの記録媒体に記録するように構
成されたディジタルスチルカメラが実用化されている。
この種のディジタルスチルカメラの概略構成について、
図38を参照して説明する。
【0003】この図38に示すディジタルスチルカメラ
において、対物レンズ101,フォーカスレンズ10
2,アイリス絞り103等で構成された光学系を介して
得られた光画像は、CCD104等の撮像素子の受光面
に結像される。また、このとき、このフォーカスレンズ
102及びアイリス絞り103は、それぞれレンズ駆動
回路121及び絞り駆動回路120により駆動される。
【0004】ここで、撮像素子を構成するCCD104
は受光面に結像された光画像を電荷量に光電変換し、C
CD駆動回路125からの転送パルスによってアナログ
の画像信号を出力する。出力されたアナログの画像信号
は、CDS(相関二重サンプリング)回路105でノイ
ズが低減され、またAGCにより利得の調整が行われ
る。そして、A/D変換器106によってディジタル画
像信号に変換された後、プロセス回路107で輝度処理
や色処理が施されてディジタルビデオ信号(例えば、輝
度信号と色差信号)に変換される。
【0005】このディジタルビデオ信号を記録する際
は、圧縮伸張回路108においてデータ圧縮が行われ
る。そして、記録再生回路109によって、SRAMや
フラッシュメモリ等で構成されたメモリカード111に
記録される。
【0006】再生する際は、メモリカード111に記録
されているディジタルビデオ信号の圧縮データが記録再
生回路109によって読み出される。そして圧縮伸張回
路108において圧縮データの伸張が行なわれ、元のサ
イズのディジタルビデオ信号に戻される。そして、D/
A変換器112でアナログのビデオ信号に変換されて、
出力回路113で所定のレベルのビデオ信号として外部
の機器に出力される。
【0007】尚、メインCPU110は各部の動作の制
御を行っており、発光回路115によって駆動されるス
トロボ116は撮影時に発光するように制御される。
【0008】また、スルー再生の際は、プロセス回路1
07からD/A変換器112にディジタルビデオ信号が
直接送られ、CCD104で撮像した映像がリアルタイ
ムでビデオ信号として外部に出力され続ける。
【0009】なお、以上のようなディジタルスチルカメ
ラについては、以下の特許文献1に記載されている。
【0010】
【特許文献1】特開平7−46526号公報(第4頁、
図4)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】(1)第1の課題:こ
のようなディジタルスチルカメラを使用した場合、メモ
リカード111に記録されたディジタルビデオ信号はコ
ンピュータのディスプレイにおいて画像表示される。一
方、出力回路113から出力されたビデオ信号は家庭用
のテレビ受像機などで画像表示される。
【0012】しかしながら、コンピュータのディスプレ
イ(以下、これをPCモニタと呼ぶ)と家庭用のテレビ
受像機(以下、これをTVモニタと呼ぶ)とでは、階調
に関するガンマ特性や白色の基準となる色温度特性など
が異なっている。従って、いずれか一方で適正であった
としても、他方では適正でない状態の画像が表示される
ことになる。
【0013】(2)第2の課題:また、CCD104で
の撮影については、記録のためだけでなく、その前後も
スルー再生のために撮影を続けている。このような用途
のために、メカシャッタを用いることはできない。
【0014】従って、撮影したフレームの次の電荷転送
中のフレームのタイミングで、高輝度の部分を含む被写
体を撮影することもあり得る。そのような場合には、C
CDにおいて受光部から垂直転送部に電荷があふれ出し
てスミアと呼ばれる現象が発生することになる。
【0015】すなわち、本来は問題なく実行できた撮影
であったのに、その直後の電荷転送中になされている、
スルー撮影のための撮影の影響によって問題が生じてし
まうことになる。
【0016】(3)第3の課題:ところで、近年はNT
SC用以外の様々な用途のCCDが開発されてきてい
る。このようなCCDとして、VGA等のコンピュータ
の規格に合致したビデオ信号を出力するように作成され
ているものがある。すなわち、NTSC用のCCDは
2:1インタレース(2フィールドで1フレーム)で駆
動するようになっているのに対し、コンピュータで扱う
に適したCCDはフレーム全画素一括読み出しで駆動す
るようになっている。
【0017】従って、このようなコンピュータ用のCC
Dを使用した場合には、上述の図38の回路構成ではN
TSCやPAL等のTV方式の映像信号を出力すること
ができないことになる。
【0018】そこで、このようなコンピュータ用のCC
Dを使用してNTSC等のビデオ信号を出力する場合に
は、図39に示したような構成の装置を使用すれば良
い。
【0019】この図39では、前述の図38と同一物に
は同一番号を付してある。すなわち、タイミング発生回
路122がVGA等のCCDタイミングを発生し、撮影
〜記録の各部をCCDのタイミングに合わせて駆動す
る。そして、再生の場合には再生〜出力の各部をタイミ
ング発生回路122′がNTSCのタイミングに合わせ
て駆動する。このようにすることで、コンピュータ用の
CCDを使用してNTSC等のTV方式のビデオ信号を
出力することが可能になる。尚、モジュレータ114は
NTSC規格の色信号若しくは色差信号を生成するため
の変調装置である。尚、このようにNTSC用のビデオ
信号を生成するためには色副搬送波(約3.58MH
z)の整数倍のクロックを用いれば良い。
【0020】しかし、この図39の構成では、撮影記録
系統と再生系統とで動作周波数が異なるため、スルー再
生を行うことができない状態になる。従って、記録と再
生とをすばやく行うことで、疑似的にスルー再生を行う
ことができるようになる。この場合には、数フィールド
に1回の割合で画像が交信されるビデオ信号が得られ
る。
【0021】しかしながら、このようにして撮影記録系
統と再生系統とで異なるタイミングを用いる装置では、
タイミング発生部が2系統必要になり、コストアップす
ることが避けられない。また、一般的に使用されている
ワンチップ化された信号処理ICを使用することができ
なくなる。
【0022】また、液晶ディスプレイを内蔵したカメラ
では、ディスプレイとしては一般的なNTSC用のもの
を使用するため、異なるタイミングのCCDを使用する
ことは好ましくない。従って、出力するビデオ信号と異
なる方式のCCDを使用することが可能なディジタルス
チルカメラの実現が待たれていた。
【0023】従って、本発明の目的は、撮影画像の電荷
を転送中のタイミングで高輝度の被写体からの光を受光
してもスミアを発生することのないようなCCDの駆動
が可能なディジタルスチルカメラを提供することであ
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明では、以下のようなディジタルスチルカ
メラを提案する。
【0025】(1)撮像素子の光電変換部で撮像により
発生した電荷を転送路によって転送する期間に、光電変
換部で発生する電荷を掃き捨てるような駆動パルスを発
生するCCD駆動手段を備えたことを特徴とするディジ
タルスチルカメラ。
【0026】(2)なお、上記(1)において、前記C
CD駆動手段は、転送中のフレームにおいては、1フレ
ーム全期間において電荷掃き捨てパルスを発生させるこ
とが望ましい。
【0027】(3)また、上記(1)または(2)のい
ずれかにおいて、前記CCD駆動手段は、1水平走査期
間に、1パルスの電荷掃き捨てパルスを発生させること
が望ましい。
【0028】(4)また、上記(1)または(2)のい
ずれかにおいて、前記CCD駆動手段は、1水平走査期
間に、複数パルスの電荷掃き捨てパルスを発生させるこ
とも望ましい。
【0029】すなわち、上記(1)〜(4)に示したよ
うに、光電変換部で撮像により発生した電荷を転送路に
よって転送する期間に、光電変換部で発生する電荷を掃
き捨てるような駆動パルスを発生することで、撮影画像
の電荷を転送中のタイミングで高輝度の被写体からの光
を受光しても、スミアを発生させる可能性のある電荷は
掃き捨てられ、垂直転送路に進入することはなくなる。
このため、スミアを発生することのないようなCCDの
駆動が可能なディジタルスチルカメラを実現できる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。
【0031】<第1の実施の形態>図1は本発明の第1
の実施の形態のディジタルスチルカメラの全体の概略構
成を示す機能ブロック図である。
【0032】この図1に示すディジタルスチルカメラに
おいて、レンズ1,アイリス絞り2等で構成された光学
系を介して得られた光画像は、CCD等の撮像素子3の
受光面に結像される。また、このとき、このレンズ1及
びアイリス絞り2は、それぞれフォーカス駆動回路16
及び絞り駆動回路15により駆動される。
【0033】ここで、撮像素子3は受光面に結像された
光画像を各画素毎に電荷量に光電変換し、撮像素子駆動
回路19からの転送パルスによってアナログの画像信号
を出力する。
【0034】出力されたアナログの画像信号は、プリプ
ロセス回路4においてCDS(相関二重サンプリング)
処理でノイズが低減され、またAGCにより利得の調整
が行われ、ダイナミックレンジ拡大のためのニー処理な
どが行われる。
【0035】そして、A/D変換器5によってディジタ
ル画像信号に変換された後、信号処理回路6で輝度処理
や色処理が施されてディジタルビデオ信号(例えば、輝
度信号(Y)と色差信号(Cr,Cb))に変換され
て、メモリコントローラ7に出力される。
【0036】他方、この信号処理回路6にはD/A変換
器も内蔵されており、A/D変換器5側から入力される
カラー化された映像信号や、メモリコントローラ7から
逆に入力される画像データをアナログのビデオ信号とし
て出力することもできる。
【0037】これらの機能切り替えは、メインマイコン
8とのデータ交換により行なわれ、必要に応じて撮像素
子信号の露出情報やフォーカス信号、白バランス情報を
メインマイコン8へ出力することもできる。
【0038】このメインマイコン8は、主として撮影,
記録,再生のシーケンスを制御し、更には必要に応じて
撮影画像の圧縮再生や外部機器とのシリアルポート伝送
を行なう。ここで、画像圧縮としてCCITTとISO
で規格化されているJPEG方式、或いはJBIG方式
を使用する。
【0039】そして、メモリコントローラ7では、信号
処理部6から入力されるディジタル画像データをフレー
ムメモリ9に蓄積したり、逆にフレームメモリ9の画像
データを信号処理回路6に出力する。
【0040】フレームメモリ9は、少なくとも1画面以
上の画像データを蓄積できる画像メモリであり、例えば
VRAM,SRAM,DRAM等が一般に使用される
が、ここではCPUのバスと独立動作可能なVRAMを
使用している。
【0041】画像蓄積用メモリ10は、本体内蔵のメモ
リであり、フレームメモリ9に記憶された画像データに
ついてメインマイコン8で画像圧縮処理等を施されたも
のが蓄えられる。この画像蓄積用メモリ10としては、
例えばSRAM,DRAM,EEPROM等が用いられ
るが、メモリ内の画像データを保存することを考える
と、EEPROMが好ましい。
【0042】PCカードコントローラ(PCMCIAコ
ントローラ)11は、PCメモリカード(以下単にPC
カードと略す)等の外部記録媒体とメインマイコン8と
を接続するものであり、フレームメモリ9に記憶された
画像が、メインマイコン8で画像圧縮処理等を施された
後に、このコントローラ11を介して外部記憶媒体に記
録される。
【0043】このPCカードコントローラ11を介して
接続される外部の保存用のPCカードとしては、SRA
Mカード,DRAMカード,EEPROMカード等が使
用でき、モデムカードやISDNカードを利用して公衆
回線を介して直接画像データを遠隔地の記憶媒体に転送
することもできる。
【0044】ストロボ12は撮影シーケンスを制御する
メインマイコン8により発光タイミングが得られるよう
になっている。
【0045】シリアルポートドライバ13は、カメラ本
体と外部機器との情報との情報伝送を行なうための信号
変換を行なう。シリアル伝送手段としては、RS232
Cや、RS422A等のシリアル通信を行う推奨規格が
あるが、ここではRS232Cを使用している。
【0046】サブマイコン14は、カメラ本体の操作ス
イッチや液晶表示等のマンマシン・インタフェースを制
御し、メインマイコン8に必要に応じて情報伝達を行な
うものである。ここでは、メインマイコン8との情報伝
達にシリアル入出力端子を使用している。また、時計機
能も組み込まれており、オートデートの制御も行なう。
【0047】絞り駆動部15は、例えばオートアイリス
等によって構成されており、メインマイコン8からの制
御によって光学的な絞り2の絞り値を変化させる働きを
実行する。
【0048】フォーカス駆動部16は、例えばステッピ
ングモータにより構成され、メインマイコン8の制御に
よってレンズ位置を変化させ、被写体の光学的なピント
面を撮像素子3上に適性に合わせるものである。18は
サブマイコン14と接続され、撮影情報等の各種情報を
表示する液晶表示部である。
【0049】尚、この図1で示した構成では、メインマ
イコン8において画像の圧縮と伸張とを行う場合を示し
たが、CPUバス上に圧縮/伸張用の専用回路を配置し
ても良い。
【0050】次に、撮影からメモリ記録への一連の動作
を説明する。サブマイコン14に接続している各種スイ
ッチ情報よりカメラの動作モードが設定され、撮影のた
めの情報がメインマイコン8にシリアル情報として入力
される。
【0051】この情報に応じて、メインマイコン8は、
メモリコントローラ7やシリアルポートドライバ13を
設定する。サブマイコン14上のレリーズスイッチが押
されると、サブマイコン14は、第1のスイッチ信号S1
がアクティブになったことを知り、信号処理部6に画像
入力命令を発行し、信号処理部6は撮像素子3,プリプ
ロセス部4,A/D変換器5を動作させて画像データを
受け取る。
【0052】受け取った画像データを、信号処理部6で
基本的な信号処理を行なった上で、輝度データの高周波
成分からフォーカス情報、低周波成分から露出データを
作成しておく。
【0053】メインマイコン8は、これらのデータを信
号処理部6から読み取り、必要に応じて絞り駆動や、フ
ォーカス駆動、更にはプリプロセス部4のAGCアンプ
のゲイン制御を行ない、適正な露出やピントが得られる
ようにする。また、動作モードによっては、信号処理部
6からビデオアンプ17を介してアナログ画像信号をN
TSCビデオ信号として出力することもできる。
【0054】露出値,ピントが適正な値に収れんした
後、サブマイコン14からメインマイコン8に第2のレ
リーズスイッチ信号S2が押されたことを示す信号が入
力されると、メインマイコン8は、メモリコントローラ
7にデータ取り込みの命令を出力する。
【0055】また、必要に応じて、取り込み画像のフィ
ールドタイミングで、ストロボ12に発光信号も出力す
る。メモリコントローラ7は、画像の取り込み命令を受
けると、信号処理部6からの同期信号を検出し、所定の
タイミングで信号処理部6から出力されるY,Cr,C
b形式等の画像データをフレームメモリ9に取り込む。
【0056】フレームメモリ9への画像取り込みが終了
すると、メモリコントローラ7は、取り込みが終了した
ことを示すステータスを表示し、これをメインマイコン
8が読み取ることにより、メインマイコン8で撮影が終
了したことを知る。
【0057】撮影が終了した後に、メインマイコン8
は、必要に応じて画像圧縮を行ない、画像蓄積用メモリ
10,外部接続されているICカード、或いは外部シリ
アルポートに接続されているパソコン等に画像データを
転送する。
【0058】再生表示動作では、メインマイコン8で、
画像蓄積用メモリ10,外部接続されているICカー
ド、或いは外部シリアルポートに接続されているパソコ
ンから画像データを読み取り、必要に応じて画像の伸張
を行ない、フレームメモリ9に書き込む。
【0059】この後、信号処理部6とメモリコントロー
ラ7により画像データを読み取り、信号処理部6を介し
て出力端子に画像のアナログ信号を出力する。このよう
にして、カメラの撮影,記録,再生,表示,伝送の各機
能は達成される。
【0060】図2はディジタルカメラの外観構成例につ
いて、コンピュータにスレーブ接続された状態で示す外
観図である。この図2の20がPCカードの挿入部であ
る。操作ボタン,表示部,ファインダ等のその他の構成
は通常のカメラと同様であるので、説明を省略する。こ
こでは、ケーブル21によりディジタルスチルカメラと
コンピュータとがシリアル接続されている。
【0061】次に、シリアル通信を行う動作について説
明を行う。前述したシリアルドライバ13により駆動さ
れる外部シリアルポートを介して外部のコンピュータと
シリアル通信が可能である。
【0062】ここで説明しているディジタルスチルカメ
ラは、コンピュータと接続された場合にはカメラ自体の
スイッチからの入力を禁止して、コンピュータからのコ
マンドを受け付けるスレーブモードとして動作する。
【0063】これは、カメラの操作とコンピュータから
の操作とで異なった要求がなされることを防止するため
である。このスレーブモードにあるときのディジタルス
チルカメラは、液晶表示部18にスレーブモードである
ことを表示する。また、コンピュータ側では、図3に示
すようなGUI環境の画面が表示される。
【0064】この状態でコンピュータ側より「カメラ設
定」のモードを選択すると、図4に示すようなカメラ設
定項目の画面が表れ、コンピュータ側よりディジタルス
チルカメラ側の各種の設定を行うことができる。例え
ば、日付や時刻、カメラが自動電源オフになるまでの時
間、AEやAFのエリア、警告音のオン/オフ等の設定
を行うことができる。
【0065】このような設定については、ディジタルス
チルカメラ側でも設定をすることは可能であるが、多く
のスイッチを設けるか、または、少ないスイッチを使用
して複数のスイッチを組合わせて同時に押下するように
するかのいずれかになる。従って、画像転送用のシリア
ルインタフェースを用いて、コンピュータ側で設定した
コマンドやデータ(カスタマイズデータ)をディジタル
スチルカメラ側に転送できるようにしておく。
【0066】この場合、画像転送用以外に設定専用のシ
リアルインタフェースを設けることも可能であるが、画
像転送用とコマンドやデータ転送用とを共通化すること
で、ディジタルスチルカメラの小型化を実現することが
できる。
【0067】尚、コマンドやデータを受け取ったディジ
タルスチルカメラはEEPROMとサブマイコンとに記
憶する。例えば、日付,時刻等は時計機能を受け持つサ
ブマイコンに記憶され、コンピュータからの接続が断た
れた後も転送さされたカスタマイズデータのモードに従
って動作が実現される。
【0068】また、これらのデータに関することは予め
ディジタルスチルカメラにも初期設定がされており、コ
ンピュータによるデータ転送がなくとも動作に支障はな
い。また、ディジタルスチルカメラ側ではカスタマイズ
データを格納する場所(バンク)を複数有することで、
所望の状態に容易に変更することもできる。
【0069】また、コンピュータ側で設定を行ったデー
タはコンピュータ側でも保存可能であるために、次回の
設定を同様に行うことも可能である。
【0070】ここで、ディジタルスチルカメラの自動露
出調整(AE),自動白バランス調整(AWB),オー
トフォーカス(AF)のエリア設定について説明する。
【0071】図5はAEのためにディジタルスチルカメ
ラが初期設定として有している検出エリアの重み付けで
ある。ここでは、画面を7つのエリアに分割して、それ
ぞれのエリアで異なる係数を乗じて重み付けを実行して
いる。
【0072】この図5に示す例では、画面の中央部分に
最大の係数を乗じることで、中央部重点測光と呼ばれる
方式を実現している。尚、この初期設定はユーザ側で変
更することが可能であり、特定の小さなエリアを使用す
るスポット測光や設定エリアを均一に検出する平均測光
などを用いることも可能である。
【0073】また、図6はAFのためにディジタルスチ
ルカメラが初期設定として有している検出エリアの様子
を示している。ここでは、画面の中央部に全体の面積1
/4のエリアを設定してAFを実行するようにしてい
る。この初期設定はユーザ側で変更することが可能であ
り、更に小さなエリアにすることや、ユーザの設定によ
り画面の左右に移動させることも可能である。
【0074】また、AWBについても上述した図5や図
6のような初期設定とユーザによる変更が可能である。
【0075】尚、以上のAE,AF,AWBの初期設定
の変更をコンピュータ側よりユーザが行う場合には、図
4の下半分に表れているような画面を介してエリアや方
式のの変更,選択が可能である。
【0076】このようなAE,AF,AWBの設定につ
いてTVモニタにスルー画像を表示しつつ行う場合に
は、スルー画像上に設定エリアを表示することで、設定
エリアが実際の画像のどの部分に相当するかを確認でき
て好ましい。また、PCモニタに画像が表示できる場合
にも、画像と共に設定エリアを表示できることが好まし
い。
【0077】このような設定エリアの表示には、ディジ
タルスチルカメラがキャラクタジェネレータのようなも
のを有している場合には、エリアの外形を白線によって
示すようなキャラクタを発生させて画像と重畳させるこ
とが可能である。
【0078】また、キャラクタジェネレータを有しない
構成の場合には、図7に示すような検出枠表示回路を設
け、画像信号自体に明暗の差を付けることも考えられ
る。例えば、設定エリア内を明るくして、設定エリア外
を暗くしたような画像を生成すること等である。
【0079】このようにして画像信号自体に明暗の差を
付けるには、図7の回路において図8のようなタイミン
グの信号によって実現が可能である。この図8に示すタ
イムチャートでは、表示オン信号(図8(b))がハ
イ,設定エリア信号(図8(c))がハイの組合わせの
時に、映像信号が出力されないような動作をする。従っ
て、この組合わせを1フィールド毎に発生させること
で、設定エリア外は輝度が半分になった画像が出力され
る。
【0080】また、図8(c)の設定エリア信号のみを
用いて、設定エリア内のみ映像信号を出力し、他の部分
では映像信号を完全に遮断することも可能である。この
ようにすることでも設定エリアの確認を行なえる。
【0081】更に、図8(c)の設定エリア信号を用い
て、可変利得増幅器などを制御することで、設定エリア
信号=ローのときに通常利得とし、設定エリア信号=ハ
イのときに利得を下げるようにすることでも同様の効果
が得られる。このようにすることにより、フリッカも発
生せずに設定エリアを表示することが可能になる。
【0082】以上の説明ではディジタルスチルカメラの
カスタマイズをコンピュータ側で行い、このカスタマイ
ズのコマンドをシリアルインタフェースを介して転送す
る場合を示した。次に、コンピュータから直接ディジタ
ルスチルカメラを操作する例を説明する。
【0083】通常のモードの場合のカメラの撮影シーケ
ンスは、カメラ側のレリーズスイッチ(図1のSW)を
押下することにより実行される。まず、SWが押下され
たことをサブマイコン14が検知し、この情報をメイン
マイコン8に伝達する。
【0084】しかし、スレーブモードのディジタルスチ
ルカメラでは、カメラ側での操作を受け付けない状態に
なっているためにカメラ側から撮影操作を行うことがで
きない。そこで、コンピュータ側において図9に示すよ
うなカメラ操作用画面を表示しておいて、コンピュータ
側より撮影の操作を実行できるようにする。
【0085】例えば、図9の操作用画面において、撮影
準備という項目を選択することでディジタルスチルカメ
ラのレリーズスイッチを半押し(S1on)したのと同じ状
態になり、撮像素子の出力を受けて信号処理を開始す
る。
【0086】このときにディジタルスチルカメラ側から
出力されているNTSCビデオ信号をTVモニタに接続
していれば、ディジタルスチルカメラが撮影しようとし
ている画像の合焦状態やホワイトバランスの状態を確認
することができる。そして、この状態において、上述し
た設定エリアの枠表示を行っても良い。
【0087】ただし、このようにディジタルスチルカメ
ラが撮影しようとしている画像をTVモニタに表示する
には、映像ケーブルの接続が必要となる。そこで、信号
処理回路6で生成された輝度信号と色信号(Y−Cr−
Cb)のディジタルデータをシリアルポートドライバ1
3から外部のコンピュータにシリアル転送する。
【0088】そして、コンピュータ側で輝度信号と色信
号とからRGB信号に変換してPCモニタに表示を行
う。このようなシリアル転送を利用した場合には転送速
度の遅さが問題になるが、PCモニタで確認をすること
を前提にして画素を間引いて転送することにより十分対
処可能である。
【0089】また、シリアル転送としてRS-422以外に、
より高速なP1349 等を利用することでリアルタイムに近
い画像転送が可能になる。このようにシリアル転送によ
って画像も転送することで、シリアル通信ケーブル1本
の配線で済むようになる。
【0090】また、スレーブモードで動作するときに
は、ディジタルスチルカメラの各種警告や各種情報をコ
ンピュータ側で行うようにしておく。例えば、ディジタ
ルスチルカメラ側の電池切れ,AFの近距離警告,AE
の範囲外警告については、通常はディジタルスチルカメ
ラ側の液晶表示部18に表示するが、スレーブモードの
場合にはシリアルポートドライバ13を介してシリアル
転送によってコンピュータに転送する。
【0091】そして、コンピュータ側でPCモニタの表
示画面に各種警告を表示する。また、これら各種警告以
外にも通常の状態表示(合焦状態,絞り値,シャッタ速
度,色温度等)をPCモニタ側で行うことでディジタル
スチルカメラの状態を把握することが容易になる。
【0092】また、このようなPCモニタでの表示に合
わせて、ディジタルスチルカメラの液晶表示部18での
表示を停止させることで、ディジタルスチルカメラの電
池消耗を抑えることが可能になる。
【0093】尚、スレーブモードの際において、マニュ
アルフォーカスの最至近距離,開放絞り値などのように
ディジタルスチルカメラの機種によって異なる項目があ
り、コンピュータ側では設定できない場合がある。
【0094】そこで、ディジタルスチルカメラとコンピ
ュータとを接続する際に、ディジタルスチルカメラから
機種固有のコードをコンピュータに送出し、コンピュー
タ側に用意された機種データテーブルを機種固有のコー
ドから検索,参照して各項目を設定すれば良い。
【0095】この場合、コンピュータ側の機種データテ
ーブルを更新することで、新機種のディジタルスチルカ
メラにも対応することが容易に行える。このようにする
ことで、ディジタルスチルカメラ側とコンピュータ側と
のいずれにおいても必要な設定が行なえるようになる。
【0096】ところで、TVモニタとPCモニタとで
は、各種の特性が異なっていることが多い。従って、T
Vモニタでスルー画像を見ていた場合にはバランスのと
れた画像であったとしても、PCモニタ上でみた場合に
はバランスが悪くなることも有り得る。例えば、ここで
はガンマ特性や色温度特性などについて考えてみる。
【0097】一般的なガンマ特性は、NTSCのTVモ
ニタが2.2乗,日本の一般的なTVモニタが2.5
乗,PALのTVモニタが2.8乗,PCモニタが1.
8乗である(図10参照)。このため、日本の一般的な
TVモニタで画像を再生することを前提にすると、ディ
ジタルスチルカメラ側ではガンマを0.4乗とする。こ
れにより、TVモニタの画像ではガンマが1となり、ガ
ンマ特性のバランスがとれた状態の再生が行なえるよう
になる。
【0098】しかし、この状態のディジタルスチルカメ
ラからの画像をガンマ特性の異なるPCモニタで再生し
た場合には、図11に示すようにガンマが1未満にな
る。このため、階調性が悪く、白っぽい画像が再生され
ることになる。
【0099】また、ディジタルスチルカメラ側で色温度
調整を行ったとしても、PCモニタ毎に白色点の色温度
が異なるために、画像全体が青みがかったり、赤みがか
ったりすることがある。
【0100】また、ディジタルスチルカメラではTVモ
ニタで再生する際の鮮鋭度を上げるために輪郭強調処理
(エンハンス処理)を施している。この輪郭強調処理に
ついて図12に示す。
【0101】すなわち、図12(a)のような画像を撮
影した場合の映像信号(図12(b))について、輪郭
部分にオーバシュートとアンダシュートとを付ける処理
であり、映像信号の特定の周波数成分(高域成分)で増
幅率を上げることにより実現される。
【0102】この処理を水平方向と垂直方向とで行うこ
とで見掛け上鮮鋭な画像が得られる。尚、この図12
(c)に示したものは水平方向の輪郭強調処理を施した
状態の信号である。
【0103】しかし、このような輪郭強調処理を施すこ
とによりオリジナルのデータではなくなるために、後に
画像処理をする場合の障害になることもある。そして、
後にこの輪郭強調処理により強調された部分を除去しよ
うと思っても、係数が正確に分からない場合にはオリジ
ナルの状態に戻すことができない。
【0104】そこで、以上のような不具合を解決するた
めに、スルー画像をTVモニタに出力しているときとP
Cカード等に画像を記録するときとで、ガンマ特性(ガ
ンマカーブ),色温度特性(白色の収束点のオフセット
位置),輪郭強調処理の強調係数(増幅周波数,ゲイン
特性)などを切り替えるように構成しておく。
【0105】このような切り替え動作を実現する場合、
図1の構成においては、サブマイコン14がレリーズス
イッチの状態を監視しており、半押し(S1on)状態にな
ったらスルー画像を再生するTVモニタの各種特性に合
致するようにガンマ特性及び色温度特性を切り替え、輪
郭強調処理を施す。
【0106】これにより、TVモニタで再生される画像
の鮮鋭度が増す。そして、レリーズスイッチが全押し
(S2on)状態になったことをサブマイコン14が検出し
たら、画像を取り込むコンピュータのPCモニタに合致
するようにガンマ特性及び色温度特性を切り替える。
【0107】また、コンピュータ側で画像処理が容易に
なるように、輪郭強調処理は実行しない。この状態の画
像をPCカードに記録し、若しくは、シリアル接続され
たコンピュータに転送する。
【0108】このような回路構成のディジタルスチルカ
メラの信号処理回路6について、その内部の主要部の構
成ブロックを図13に示す。以下、図1と図13とを用
いて説明を行う。
【0109】A/D変換器5でディジタル変換された画
像データはY/C分離部601で輝度信号(Y)成分と
色信号(C)成分とに分離される。輝度信号はエンハン
ス処理部602において、メインマイコン8からのエン
ハンス係数データに基づいて輪郭強調処理が施される。
【0110】その後、ガンマ補正部603において、メ
インマイコン8からのガンマ係数データに基づいてガン
マ補正処理が施される。そして、このように処理された
輝度信号成分がディジタルI/F部608からメモリコ
ントローラ7に出力される。
【0111】一方、色信号成分はRGBマトリクス部6
04において色信号成分からRGB成分が抽出されてR
GB信号に変換される。その後、RGB処理部605に
おいて、メインマイコン8からのRGBゲインデータに
基づいてRGB各色毎に所定の利得で処理されて色温度
の補正がなされる。
【0112】そして、ガンマ補正部606において、メ
インマイコン8からのガンマ係数データに基づいてガン
マ補正処理が施される。そして、軸変換部607におい
て、RGB信号からCr,Cbの色差信号に変換され
て、この色差信号成分がディジタルI/F部608から
メモリコントローラ7に出力される。
【0113】撮影画像をPCカード等に記録する際に
は、以上のようにしてメモリコントローラ7に出力され
たデータを記録する。
【0114】スルー画像を再生するときは、ディジタル
I/F部608はメモリコントローラ7にデータを転送
せずに、モジュレータ609に転送する。このモジュレ
ータ609ではY成分とC成分とからコンポジット信号
を生成する。そして、D/A変換器610でアナログの
ビデオ信号を生成する。このビデオ信号はビデオアンプ
17に送出され、NTSCビデオ信号として外部に出力
される。
【0115】このような構成において、メインマイコン
8が各部に与える係数データを、スルー画像を再生する
時とPCカードに記録する時とで変更する。この場合、
記録時の1フレームで記録用の係数データにより処理を
行い、他の期間ではスルー画像用の係数データで処理を
行うようにすることも可能である。従って、各モードで
最適なガンマ特性,色温度特性,輪郭強調処理などがな
された画像を生成することが可能になる。
【0116】また、同様な動作を実現するための他の構
成を図14に示す。この図14に示す例では、ガンマ補
正部603からの輝度信号成分をディジタルI/F部6
08に供給するかモジュレータ609に供給するかを切
り替えるスイッチ611を配置し、各部の入出力を変更
したことが特徴である。
【0117】すなわち、撮影画像をそのまま再生するス
ルー再生する場合にはディジタルI/F部608からモ
ジュレータ609に入力するようにする。これにより、
前述の図13の構成と等価になる。
【0118】また、PCモニタ用の特性の撮影画像をT
Vモニタ用に再生する場合には、ディジタルI/F部6
08からエンハンス処理部602に入力するようにす
る。これにより、ガンマ処理後はディジタルI/F部6
08を介さずにモジュレータに入力できる構成となる。
【0119】このような構成にすることで、TVモニタ
にスルー再生する場合にのみエンハンス処理する構成に
でき、記録する画像にエンハンス処理しなくともスルー
再生の画像にエンハンス処理できるようになる。従っ
て、記録時とスルー再生時とで制御の内容を変更する必
要がなくなる。
【0120】尚、ここではエンハンス処理にのみディジ
タルI/F後に処理できる構成としたが、RGBゲイン
やガンマ処理についてもディジタルI/F後に処理でき
る構成としても良い。
【0121】また、上述したディジタルスチルカメラの
カスタマイズ機能を用いて、ユーザが使用しているTV
モニタに合わせて処理特性を変更できる構成としても良
い。ディジタルスチルカメラ側では初期設定値として、
スルー画像用の設定値と画像記録用の設定値とを有して
いる。ここで言う設定値とは、ガンマ特性,色温度特
性,輪郭強調処理特性などである。
【0122】スルー画像用の初期設定値としては、ガン
マ特性は0.45,色温度特性は補正無し(R=B),
輪郭強調処理は0.25fs で+10dBである。尚、
ここでfs は、システムクロックである。
【0123】また、画像記録用の初期設定値としては、
ガンマ特性は0.55,色温度特性は補正有り(R>
B),輪郭強調処理は無しである。
【0124】そして、ユーザは上述したカスタマイズ機
能を用いて、スルー画像及び記録画像共に処理内容を変
更することができ、このカスタマイズデータをディジタ
ルスチルカメラのバンクに格納しておくことも可能であ
る。このようにすることで、ユーザの好みの画像を得る
ことができる。
【0125】<第2の実施の形態>ところで、CCDで
は、高輝度の被写体を撮像すると、スミアと呼ばれる現
象が発生する。これは、光電変換部であふれた電荷が垂
直転送路に進入することによって発生する。このような
現象を軽減するために、CCD駆動回路19は図15に
示すような駆動パルスを発生する。
【0126】図15において、図外のタイミングでレリ
ーズスイッチが半押し(S1on)されると、これを検知し
たサブマイコン14及びメインマイコン8によりAE,
AF,AWB等が調節されて撮影開始準備状態にされ
る。
【0127】その後、レリーズスイッチが全押し(S2o
n)されると、画像取り込み信号がアクティブ状態にな
る。ここでは、図15(b)のS2のタイミングで、画
像取り込み信号がローに変化してアクティブ状態にな
る。
【0128】このように画像取り込み信号がアクティブ
になった次のフレームが撮影画像の取り込み期間とな
る。すなわち、S2の次のフレームの垂直同期信号のエ
ッジにより取り込みが開始する。
【0129】実際には、電子シャッタ機能により適正露
出になるようにシャッタ速度が定められるため、1フレ
ームの前半部分では電荷掃き捨てパルスによって掃き捨
てられる。そして、掃き捨てパルスの後の電荷が次の垂
直同期信号まで蓄積される。
【0130】そして、その後、受光部の電荷は垂直転送
路に移され(読み出され)、受光の次のフレームの期間
において転送が行われる。この転送の期間において受光
部で高輝度の被写体からの光を受光すると、受光部で発
生した電荷が転送中の垂直転送路に溢れ出てスミアを発
生する。
【0131】そこで、この実施の形態例では、この転送
中のフレームにおいて、1フレーム全期間において電荷
掃き捨てパルスを発生させる。このような電荷掃き捨て
パルスにより、スミアを発生させる可能性のある電荷は
掃き捨てられ、垂直転送路に進入することはなくなる。
【0132】また、メカシャッタを用いる必要もなく、
CCD駆動回路19の駆動パルスを変更するだけで良い
ので、信頼性が高く、構成が複雑化することがなく、安
定した動作を期待できる。
【0133】また、電荷掃き捨てパルスは、1水平走査
期間に1パルスを発生させれば十分である。これによ
り、スミア防止に対して良好な結果が得られる。また、
1水平走査期間に複数のパルスを発生する構成にする
と、さらに確実なスミア防止が実現できる。
【0134】<第3の実施の形態>以下、本発明の実施
の形態を図面に基づいて説明する。
【0135】図16に第3の実施の形態例を示す。
【0136】まず、個々の動作を説明する。撮像素子2
2はCCD等であり、光学的なレンズによってその撮像
素子上に結像された被写体情報を光電変換して、撮像信
号として出力する。アナログ信号処理回路23は、CD
SやAGCやニー処理などの、A/D変換をする前の基
本的なアナログ処理部である。
【0137】また、CPU21の制御によって、前段増
幅のAGC基準ゲインやニー処理のニーポイントなども
変更することが出来る。A/D変換器24は、アナログ
のCCD出力信号をディジタルデータに変換する。
【0138】プロセス処理回路25は、ディジタル化さ
れたCCD画像データに、フィルタ処理,カラー化処
理,ガンマ処理,色変換処理などの各種処理を施し、例
えばY−Cr−Cb形式でメモリコントロール部26に
出力する。メモリコントロール部26では、プロセス処
理回路25から入力されるディジタル画像データをフレ
ームメモリ27に蓄積したり、逆にフレームメモリ27
の画像データをモジュレータ28に出力する。
【0139】フレームメモリ27は、少なくとも1画面
以上の画像データを蓄積出来る画像メモリであり、VR
AM,SRAM,DRAMなどが一般的に使用さあれる
が、ここではCPU21のバスと独立動作可能はVRA
Mを使用している。また、このフレームメモリ27をシ
ステムメモリと共用しても良い。
【0140】フレームメモリ27に撮影された画像は、
CPU21上で画像圧縮処理などを施された後に、画像
蓄積用メモリ(図示せず)に蓄えられる。この画像蓄積
用の内蔵メモリとしては、SRAM,DRAM,EEP
ROMなどがあるが、メモリ内の画像データ保存を考え
るとEEPROMが好ましい。
【0141】他方、一旦フレームメモリ27に蓄えられ
たデータは、メモリコントロール部26を介して、モジ
ュレータ28に送られる。このデータはD/A変換器2
9でアナログ化され、ビデオアンプ30を介してNTS
Cビデオ信号として出力される。メモリコントロール部
26は信号の流れの切り換え機能も持ち、プロセス処理
回路25とモジュレータ28を直接接続することができ
る。
【0142】尚、メモリコントロール部26,モジュレ
ータ28,ビデオアンプ30,CCD駆動回路32はN
TSCビデオ信号用のタイミング信号を発生するNTS
Cタイミング発生部31によってタイミング制御されて
いる。
【0143】図16ではフレームメモリ27までしか記
していないが、フレームメモリ27に一旦蓄えられたデ
ータは、レリーズ信号などの記録開始信号の発生によ
り、画像信号圧縮処理などが施され、画像蓄積用の内部
メモリや外部メモリ(ICカードなど)に記録される。
逆に、再生開始信号の発生により、内部メモリや外部メ
モリの画像に画像信号伸張処理が施され、フレームメモ
リ27に展開される。
【0144】この様な構成にすることで、撮像素子22
がNTSC用(TV用)の場合は何の問題もなく記録再
生が行われる。プロセス処理回路25とモジュレータ2
8を直接接続するスルー画でもサイズが合った画像にな
る。
【0145】ここで、撮像素子22のサイズ(以下、C
CDサイズと呼ぶ)とNTSC再生系の画面サイズ(以
下、単に再生画面サイズと呼ぶ)が違う時の制御方法に
ついて述べる。
【0146】CCDサイズがどんな場合でもNTSC用
の撮像素子と同じ駆動方式で駆動する。ここでいうNT
SCのクロックタイミングとは、色副搬送波(3.58
[MHz])の整数倍のシステムクロックから作り出した
タイミングのことである。ここでは、撮像素子22が撮
像しているエリアが図17のようになっているとする。
【0147】そして、CCDサイズが再生画面サイズよ
り小さい場合は、NTSCのクロックタイミングでその
まま記録,再生するとモニタ上には図18の様に、撮像
エリアが隅によった画像が出力される。尚、図18では
モニタに出力されている画像の縦横比は合っているが、
CCDの画素の縦横比、水平転送のクロック周波数によ
り、画像が縦長や横長になることもある。
【0148】これを回避する方法を述べる。画像をフレ
ームメモリ27に記録する構成ならば、フレームメモリ
27からのデータ読み出しのとき、同じ画素を2回読
む、データの補間をするなどの、拡大処理を施す。この
ようにすることで、CCDサイズと再生画面サイズとが
異なる場合であっても、両者を一致させることが可能に
なる。
【0149】フレームメモリ27に取り込まないで出力
する場合(スルー再生はこれにあたる)は、図19の様
に、水平転送パルス、垂直転送パルスの数をCCDの画
素数分だけ出力するように制御する。すると、図20に
示す様に、TVモニタの中央部にCCDサイズに合った
画像が出力される。
【0150】このとき注意しなければならないのは、C
CDにはOB(オプティカル・ブラック)画素などの画
像の生成に寄与しない画素があることである。その部分
を隠す場合には、その部分だけブランキング期間に読み
出すか、あるいは、マスク処理を施すなどの対策が必要
となる。また、何もしないとCCDサイズより大きい部
分の画像がない領域は黒レベルとなるが、なんらかのマ
スク処理を施して色を付けるなどの処理を施してもよ
い。
【0151】ブランキング期間に不要電荷を読み出すタ
イミングを図21に示す。先に記述したように、CCD
には、通常有効画素の前後に、OB画素やダミー画素が
ある。それをモニタに現さないために、ブランキング期
間にその部分だけ転送パルスで読み出す。すると、撮像
出力は図20に示したように、TVモニタの中央部に出
力されるようになる。
【0152】また、NTSCビデオ信号のタイミングに
合わせるには、水平及び垂直の同期が合っていればそれ
によりタイミングは合う。そこで、水平方向は読み出し
クロック周波数を操作して周期を伸ばし、垂直方向につ
いては同期を合わせるだけにする。このようにすること
で水平方向はTVモニタ一杯に広がり、垂直方向の下部
にはTVモニタに画像のない部分を得ることができる。
この状態のTVモニタ出力を図22に示す。
【0153】この場合、前述した図18に示す方法と比
べると横方向に伸びた横長画像が出力される。この横長
画像もまた、前述したように垂直転送パルスを操作する
ことで、図23のように画像をTVモニタの中央部に出
力することができる。
【0154】ところで、逆にCCDサイズが再生画面サ
イズより大きい場合は、そのままフレームメモリ27に
記録し再生するとモニタ上には図24の様に、モニタに
は撮像エリアの1部しか出力されない。
【0155】実際には、はみ出した画像が折り返され、
図25の様な画像になる。なお、図25ではモニタに出
力されている画像の縦横比は合っているが、CCDの画
素の縦横比、水平転送のクロック周波数により、画像が
縦長や横長になることもある。
【0156】これを回避する方法を述べる。フレームメ
モリ27に取り込まないで出力する場合や、フレームメ
モリ27が小さくて全画像が記録できない場合は、図2
6のタイムチャートに示す様に、水平転送パルス,垂直
転送パルスの数をCCDの画素数に合うように制御する
(増やす)。このようにして不要画素を読み飛ばすこと
にする。
【0157】読み飛ばす方法の一つとして、高速転送パ
ルスを用いる方法がある。これは通常の読み出しパルス
より幅や間隔を短くした読み出し方式である。なお、画
像への影響を抑えるため、高速転送はなるべくブランキ
ング期間に行うと良い。また、中央部の画像を得るため
には、画像の上下左右を高速転送する。すると、モニタ
には図27のようにして撮像素子の中央部の画像が再生
される。
【0158】また、上述したように、NTSCのタイミ
ングに合わせるには、水平、垂直の同期があっていれば
それでタイミングは合う。そこで、水平方向は読み出し
クロック周波数を操作して水平周期を縮めるようにし
て、CCDサイズの水平方向を再生画面に納めた画像を
得ることができる。
【0159】この状態を図28に示す。この場合、図2
5に示す方法と比べると縦長の画像が出力される。これ
もまた、前述したように垂直転送パルスを操作すること
で、図29に示すように画像をモニタの中央部に出力す
ることができる。VGA−CCDを用いた時、スルー出
力を得ようとするならこの様な構成になる。
【0160】次に、フレームメモリ27に一度記録する
構成にする場合の駆動方法を説明する。
【0161】しかしながら、水平方向の画素数がフレー
ムメモリ27に収まらない場合や、水平方向の画素数が
多く1水平期間内に全て読み出せない場合は、この構成
を用いることはできない。そこで、垂直方向の駆動のみ
について説明する。
【0162】図30のタイムチャートに示すように、C
CDのライン数より多くなるNTSCのフィールド間隔
でCCDセンサ電荷読み出しパルス(XSG)を出力
し、その間のフィールドを用いて画像を読み出し、フレ
ームメモリ27に記録する。尚、ここでは、(NTSC
1フィールド有効走査線)<(CCD垂直方向画素数)
<(NTSCフィールド有効走査線×2)である場合を
想定する。
【0163】一旦記録したなら、記録した画素を飛ばし
て読むなどの縮小処理を施し、モニタに画像を出力す
る。こうすればCCD撮像エリアが全てモニタに出力さ
れる。このとき、スルー出画を行うのであれば、デュア
ルポートメモリ等を使用して画像をフレームメモリ27
に記録しながら読み出す構成としてもよい。
【0164】しかし、同時に行う構成が困難な場合は、
フレームメモリ27記録時は読み出しを停止する構成と
する。この場合は疑似スルーの動作となる。これを実現
する方法として、記録と再生をすばやく繰り返すように
すれば良い。
【0165】すなわち、1回記録したら、数フィールド
再生し、数フィールド再生したら、1回記録するのであ
る。記録している期間は画像が出力されないが、記録し
ている期間を再生している期間に比べて十分短くすれ
ば、ちらつきを感じず、疑似スルーの画像が得られる。
【0166】ここで、プロセス処理、モジュレータなど
の機能をワンチップにした汎用の信号処理ICを用い
て、NTSC等のTV用でないCCDを駆動する方法を
述べる。この場合の構成を図31に示す。ワンチップの
信号処理IC33を使用している以外は前述した図16
の構成と同じである。
【0167】また、TG(タイミングジェネレータ)3
4も信号処理IC35に含まれる構成としてもよい。
尚、ワンチップの信号処理IC33を用いて不便なこと
は、メモリコントロール部26に出入りするディジタル
データが、入力と出力で違うタイミングでコントロール
できないところである。すなわち、CCD読み出しのク
ロックと(フレームメモリ27に記録するクロック)と
フレームメモリ27から読み出すクロックが同じである
点である。
【0168】まず、スルー再生を行わない場合について
述べる。記録時は、CCD22の本来の駆動タイミング
で画像取り込みを行い、フレームメモリ27に記録す
る。このとき、再生時は前述したようにフレームメモリ
27の読み出し方を工夫するなりして、CCD撮像エリ
アを再生画面サイズに合わせて出力するようにする。
【0169】次にスルー再生する方法を述べる。これは
前述したように、画像が小さいならば図19のように、
画像が大きければ図26のように、NTSCのタイミン
グに合うように、転送パルスを制御することで実現でき
る。これは、水平方向に画素数が多いCCDには対応で
きないが、垂直方向に画素数が多いCCDには有効であ
る。コンピュータ用のVGA−CCDの場合が相当す
る。
【0170】この方法を用いると、縦長の画像がモニタ
に出力されるが、画像のチェックや調整用としては有効
である。行程調整などの時に使用できるように、このモ
ードになるような切り換えスィッチ(信号)を作成して
おくとよい。このときは、画像をフレームメモリ27に
は記録しない構成とすると良い。
【0171】次に、疑似スルー再生する方法を述べる。
これは前述した疑似スルー方式と同じである。まず、N
TSCの駆動タイミングでディジタルスチルカメラのシ
ステム全体を駆動する。ちらつかない程度のタイミング
で画像をフレームメモリ27に画像を記録する。
【0172】このときのみ、CCD読み出しをCCD本
来の仕様の駆動タイミングでシステムを動作させる。こ
のとき、タイミングが全て信号処理IC33の中で生成
されるなりして、ビデオアンプ30に必要なNTSCの
タイミングが送出できない場合は、他にNTSCのタイ
ミングパルス生成ICを設け、NTSCモニタの同期が
くずれることを防ぐ。
【0173】この場合は、2つのタイミングの同期をと
るために、H,V リセットをいずれか一方のタイミングパ
ルス生成ICが他方のタイミングパルス生成ICにかけ
てやるとよい。
【0174】ここで、より具体的なディジタルカメラの
実施の形態例を述べる。このディジタルスチルカメラの
回路構成を図32に示す。撮像レンズ,フォーカスレン
ズ,絞り等を備えた光学撮像系(図示せず)を介して得
られた被写体の光画像は、撮像素子(CCD)22上に
結像される。
【0175】前記フォーカスレンズ及び絞りは、レンズ
駆動回路(図示せず)及びアイリス駆動回路(図示せ
ず)によりそれぞれ駆動される。前記撮像素子22は、
結像された光画像を電荷量に光電変換し、CCD駆動回
路32からの転送パルスによってアナログ画像信号を出
力する。
【0176】出力されたアナログ画像信号は、アナログ
信号処理回路23においてCDS(相関二重サンプリン
グ)処理によりノイズを軽減され、AGC(増幅)処理
で増幅された後、A/D変換器24でディジタル画像信
号に変換されて、ディジタル信号処理IC33’に出力
される。前記ディジタル信号処理IC33’で、ディジ
タル画像信号は輝度処理や色処理が施され、ディジタル
ビデオ信号(例えば輝度信号と色差信号)に変換され
る。
【0177】スルー再生時は、ディジタルビデオ信号は
メモリコントロール部26を介さず、ディジタル信号処
理IC33’内部でNTSC用の信号にモジュレートさ
れ、D/A変換されてビデオアンプ30にアナログビデ
オ信号として出力される。ビデオアンプ30はY/C混
合,同期信号付加などを行い、NTSCビデオ信号を外
部に出力する。
【0178】記録時は、前記ディジタルビデオ信号はメ
モリコントロール部26を介して、一部フレームメモリ
27に記録される。その後、フレームメモリ27に記録
されたディジタルビデオ信号は、データ圧縮処理などが
行われ、SRAMなどで構成された記録媒体、例えばメ
モリカードに記録される。
【0179】再生時は、前記メモリカードに記録されて
いる圧縮ディジタルビデオ信号は、データ伸張処理など
が施され、メモリコントロール部26を介して、ディジ
タル信号処理IC33’に戻される。
【0180】その後、ディジタル信号処理IC33’内
部でD/A変換され、アナログ信号に戻され、ビデオア
ンプ30を介して外部にNTSCビデオ信号として出力
される。
【0181】尚、以上のようなディジタルスチルカメラ
の動作を行う場合には、CPU21が各部の制御を行っ
ている。
【0182】この回路構成で、撮像素子22としてVG
A用CCDを用いる場合について説明する。ここでいう
VGA用CCDとは、全画素独立読み出し,有効画素
(約640[H]*約480[V]),システム周波数(12.27[MH
z])のものである。このようなCCDを用いる特徴と
しては、水平駆動周波数15.7[kHz](1水平期間(1H)
=63.5[ms])であり、NTSC用CCDの水平駆動周
波数と同じとなる。
【0183】しかしながら、垂直駆動周波数は30[Hz]
であり、NTSCの60[Hz]の半分の周波数となる。す
なわち、NTSC用の駆動信号でVGA用CCDを駆動
すると、垂直方向には半分の画素分の画像しか読み出せ
ないことになる。
【0184】また、このCCD駆動用TG34のシステ
ムクロックは12.27[MHz]の2倍の24.54[MHz]のもの
を用いる。このため、色差信号をNTSC用にモジュレ
ートするためには、色副搬送波(3.58[MHz])の整数
倍のクロックが必要になるため、別のクロックが必要と
なる。このため、NTSC−SSG34’が、色副搬送
波の4倍の14.318[MHz]のクロックを発生する構成に
する。
【0185】ここから実際のディジタルカメラの駆動シ
ーケンスに沿って説明する。
【0186】まず、スルー再生を行わない場合、すなわ
ち、画像の記録動作を行った後で、その記録した画像を
再生する場合について述べる。ここで、レリーズスィッ
チは2段階の深さで押下できる構成あり、1段階目(半
押し:S1on)で撮影準備を行い、2段階目(全押し:S2
on)で画像の記録を行う。
【0187】この場合、撮影準備とは露出調整,焦点調
整,ホワイトバランス調整などを行い、適正画像を取り
込める状態にカメラを調整することである。画像の記録
とは、記録媒体、例えばメモリカード等に画像を記録す
ることである。
【0188】このときの記録動作について説明する。ま
ず、撮影準備段階(S1on)で、上述した本来のCCD駆
動タイミングで画像取り込みを行う(1垂直期間[V]=1
/30[s])。このタイミングで読み出されたCCDデー
タを用いて、AE,AF,AWBなどの制御を行う。
【0189】その後、記録段階(S2on)になったら、そ
のタイミングで画像を記録する。このとき、制御を早め
るため、CCDの駆動はNTSCのタイミング(1
[V]=1/60[s])で行うようにし、画像を取り込むと
きだけ、本来のVGA用CCDの駆動タイミングにする
構成でもよい。
【0190】このときのタイミングチャートを図33に
示す。記録するデータを読み出すときのみ、垂直期間が
長くなる。ここで、注意しなければならないのは、実際
の露光期間は、画像取り込み期間より1[V]前の期間
であるということである。
【0191】また、何の処理も施さないと、画像取り込
み期間より1[V]後の期間は露光期間が長くなってし
まうので、次の垂直期間も適切な画像データを得たいと
きは、CCD駆動回路32より電荷掃き捨てパルスを制
御してやり、露光時間を合わせる。ここでいう電荷掃き
捨てパルスを制御することは、電子シャッタによりシャ
ッタスピードを制御すことと同じである。
【0192】ここで、ストロボを用いて撮像を行うタイ
ミングを図34に示す。ストロボの発光は、記録される
露光期間に生成されるCPU21からの指示によって生
成されるストロボ発光パルスにより行う。
【0193】このストロボ発光パルスの生成法を説明す
る。記録画像を読み出す期間は、メモリコントロール部
26などの操作が必要となるため、記録信号というパル
スが必要である。この信号は読み出し期間の1[V]前
の垂直同期信号または垂直ブランキング信号の終了時点
でCPU21の指示で生成され、読み出し期間の終了時
の垂直駆動信号または垂直ブランキング信号の終了時点
の間で生成される。
【0194】また、この信号を用いて、TG34はFV
の周期を変更するのである。ストロボ発光パルスはこの
信号がある期間で、初めて掃き捨てパルスが終了した時
点で生成される。こうすることで、記録される露光期間
におけるストロボの発光が可能となる。
【0195】また、このときの再生動作について説明す
る。これは前述したように一旦記録媒体に記録したデー
タをフレームメモリ27に展開し、フレームメモリ27
の読み出し方を工夫することで、モニタ画面にCCD撮
像エリアを出力する。実際はフレームメモリ27には1
フレーム分のデータが展開される。
【0196】これはNTSCでいうところの1フレーム
(=2フィールド)と同じである。よって、1ラインず
つ飛ばして、すなわち、インタレース方式で読み出して
いけばよい。
【0197】次にスルー再生する方法を述べる。CCD
22をNTSCのタイミングで駆動し、そのままメモリ
コントロール部26を介さずに、ビデオアンプ30を通
して、NTSCビデオ出力を得る。これがスルー再生で
ある。
【0198】水平期間はCCDの駆動タイミングで動作
させた時と同じになる。垂直期間はNTSCのタイミン
グの方が、CCD22の本来の駆動タイミングより長く
なるので、NTSCビデオ出力は前述した図28のよう
に折り返しを発生する。これを避けるためには、前述し
たように、図26の垂直転送パルスの駆動を行う。
【0199】こうすることにより、図29のような画像
を得ることが出来る。実線部が実際にモニタに出力され
るエリアであり、点線部がCCDの撮像エリアである。
当然ではあるが、NTSC出力に現れる画像は、CCD
撮像画像に比べて縦長となる。
【0200】このため、通常のカメラ動作のときは、こ
のスルー再生は用いない。ただし、このスルー画像は画
像のチェックや画質調整の有効となるので、行程調整な
どの時に使用できるように、このモードになるような切
り換えスィッチ(信号)を作成しておく。
【0201】次に、疑似スルー再生をする方法を述べ
る。これが前述した疑似スルー方式と同じである。ま
ず、レリーズスイッチのS1onで、NTSCの駆動タイミ
ングでシステムを全体を駆動する。
【0202】AE,AF,AWBなどの制御を行い、画
像をフレームメモリ27に記録する。記録するときの
み、システムの駆動をCCDの本来の仕様の駆動タイミ
ングで動作させる。これをちらつかない程度のタイミン
グで繰り返し、レリーズスイッチがS2onになったら、C
CD本来の駆動タイミングで画像をフレームメモリ27
に記録し、圧縮処理などを施すなりして、記録媒体に記
録する。
【0203】疑似スルー再生なので、S1onで記録と同時
に再生も行う。再生はフレームメモリ27に記録されて
いる画像を再生していく。これは、前述したように、あ
る一定間隔で更新されているので、見た目には疑似スル
ーとなる。この構成を用いると、画像をフレームメモリ
27に記録しているときは、NTSCのタイミングで駆
動されていないため、再生画像が一瞬だけ乱れる。
【0204】そこで、それをマスクする処理を施す。具
体的には画像記録中は、ディジタル信号処理IC33’
には画像データを入力させないようにする。若しくは、
出力信号にミュートをかける。
【0205】また、このとき、タイミングが全て信号処
理33’の中で生成されるなりして、出力回路に必要な
NTSCのタイミングが送れない場合は、他にNTSC
のタイミングパルス生成ICを設け、NTSCモニタの
同期がくずれることを防ぐ。この場合は、2つのタイミ
ングの同期をとるために、H,V リセットをいずれか一方
のタイミングパルス生成ICが他方のタイミングパルス
生成ICにかけてやるとよい。
【0206】ここで、別の実施の形態を示す。回路構成
を図35に示す。撮像レンズ、フォーカスレンズ、絞り
等を備えた光学撮像系(図示せず)を介して得られた被
写体の光像は、撮像素子、例えば撮像素子(CCD)2
2上に結像される。前記フォーカスレンズ及び絞りは、
レンズ駆動回路(図示せず)及びアイリス駆動回路(図
示せず)によりそれぞれ駆動される。
【0207】前記撮像素子22は、結像された光画像を
電荷量に光電変換し、CCD駆動回路32からの転送パ
ルスによってアナログ画像信号に出力する。出力された
アナログ画像信号は、アナログ信号処理回路23におい
て、CDS(相関二重サンプリング)処理によってでノ
イズを軽減され、AGC(増幅)増幅され、A/D変換
器24でディジタル画像信号に変換された後、ディジタ
ル信号処理部35に出力される。前記ディジタル信号処
理部35で、ディジタル画像信号は輝度処理や色処理が
施され、ディジタルビデオ信号(輝度信号や、色差信号
など)に変換される。
【0208】スルー再生時は、ディジタルビデオ信号は
圧縮伸張部36を介さず、D/A変換され、液晶駆動部
40にアナログビデオ信号として出力される。液晶駆動
部40は前記アナログビデオ信号を液晶表示用画像信号
に変換し、内蔵の画像表示用液晶41に映像として画像
を表示する。
【0209】また、液晶駆動部40は液晶表示に必要な
タイミング信号も生成する。また、ここでは、D/A変
換を行っているが、画像表示用液晶41がディジタル対
応ならば、D/A変換の必要はない。また、ディジタル
信号処理部35に液晶駆動部の役割も持たせれば、液晶
駆動部40を省略することが可能になる。
【0210】記録時は、前記ディジタルビデオ信号は圧
縮伸張部36を介して、データ量を圧縮し、一旦内蔵メ
モリ37に記録される。その後、内蔵メモリ37に記録
されたディジタルビデオ信号は、記録部38を介し、S
RAMなどで構成された記録媒体、例えば、メモリカー
ド39に記録される。
【0211】このとき、前記内蔵メモリ37はフレーム
メモリ(1フレームのサイズを有するメモリ)である必
然性はなく、圧縮データが1枚分入る容量のメモリであ
ればよい。VGA程度の画像なら80kbyte 程度のメモリ
で済ませることができる。
【0212】再生時は、前記メモリカード39に記録さ
れている圧縮データは記録部38を介して読み出され、
内蔵メモリ37に入力される。圧縮伸張部36でこのデ
ータをリアルタイムで伸張し、ディジタル信号処理部3
5に供給する。このあとは前述したように、ディジタル
ビデオ信号はD/A変換され、液晶表示用信号に変換さ
れて、画像表示用液晶41に表示される。
【0213】尚、以上のようなディジタルスチルカメラ
の動作を行う場合には、CPU21が各部の制御を行っ
ている。
【0214】この回路構成で、CCDとしてVGA用の
ものを用いる場合を記述する。ここでいうVGA用CC
Dとは、全画素独立読み出し、有効画素(約640[H]*約
480[V])、システム周波数(12.27[MHz])ものであ
る。このCCDを用いる特徴としては、水平駆動周波数
は15.7[kHz](1水平期間(1H)=63.5[ms])であり、
NTSCのそれと同じとなる。
【0215】しかしながら、垂直駆動周波数は30[Hz]
であり、NTSCの60[Hz]の半分の周波数となる。す
なわち、NTSCの駆動信号で駆動すると、垂直方向は
半分の画素しか読み出せないのである。しかしながら、
現在、広く使用されている画像表示用液晶41はNTS
Cの信号方式に対応しやすいように作成されており、前
記VGA用CCDの出力をそのまま表示できない。
【0216】より具体的に述べる。先に述べたようにV
GA用CCDは、有効画素(約640[H]*約480[V])で1/
30[s ]で1画面が読み出される。これに対し、最も多
く市販されている画像表示用液晶は、垂直方向の有効画
素240画素程度である。H(水平)方向は解像度に応
じて、様々の種類が存在する。ここで問題なのは、垂直
方向の画素数(ライン数)が大きく違うということであ
る。水平方向に関しては、一旦アナログ信号に変換する
ため、画素数は違っても問題にはならない。
【0217】ここで、NTSC用の画像表示用液晶に前
記VGA用CCDの画像出力を表示させる実施の形態例
を示す。ここでは、ライン数を間引いて表示させること
を特徴としている。
【0218】1つの方法としては、液晶の1つのライン
に映像信号を2ライン表示させてしまう方法がある。こ
れは、液晶の1つの垂直駆動の工夫をしてやり、1ライ
ン表示してもすぐ次のラインの表示にいかないようにす
る。このとき、1ライン表示し終わったら、映像信号の
次ラインが入力している間は、液晶を駆動させないよう
にすれば、2度書きしなくても済む。
【0219】また、別の方法としては、液晶の水平駆動
をゆっくり行う方法がある。CCDが先に述べたものだ
とすると、CCDの水平駆動周波数は15.7[kHz ]であ
る。よって、液晶は水平駆動周波数を7.85[kHz ]にす
るのである。こうすることにより、1画面は1/30[s ]
で読み出され、表示される。
【0220】これを実現するために、ライン分のメモリ
を使用する。このメモリはFIFO形式のものなどを用いる
ことができる。まず、CCDの1ライン分の画像を1つ
ラインメモリに格納する。次のCCDのラインは読み捨
てる。その次のラインはもう1つのラインメモリに格納
する。ラインメモリに格納されたデータは、書き込んだ
ときの半分の速度で読み出し、液晶に表示していく。
【0221】こうすることで、VGA用CCDが2ライ
ン分読み出している間に1ライン分の信号が液晶に表示
される。また、ラインメモリの書き込みと読み出しを、
2つのラインメモリを交互に使用して行えば、書き込ん
でいるラインメモリと、読み出しているラインメモリが
同じになることはない。
【0222】もちろん、書き込みと、読み出しを同じラ
インメモリで行う構成にするならば、1つのラインメモ
リでも実現できる。なお、このラインメモリをD/A変
換の前段におく構成とすることで、スルー再生時、再生
時どちらでも液晶表示できることになる。
【0223】ここで、別の実施の形態例を述べる。回路
構成を図36に示す。撮像レンズ,フォーカスレンズ,
絞り等を備えた光学撮像系(図示せず)を介して得られ
た被写体の光画像は、撮像素子(CCD)22上に結像
される。前記フォーカスレンズ及び絞りは、レンズ駆動
回路(図示せず)及びアイリス駆動回路(図示せず)に
よりそれぞれ駆動される。
【0224】前記CCD22は、結像された光画像を電
荷量に光電変換し、CCD駆動回路32からの転送パル
スによってアナログ画像信号を出力する。出力されたア
ナログ画像信号は、アナログ信号処理回路23において
CDS(相関二重サンプリング)処理でノイズが軽減さ
れ、AGC(増幅)増幅され、更にA/D変換器24で
ディジタル画像信号に変換された後、ディジタル信号処
理部35に出力される。前記ディジタル信号処理部35
でディジタル画像信号は輝度処理や色処理が施され、デ
ィジタルビデオ信号(輝度信号や、色差信号など)に変
換される。
【0225】記録時は、前記ディジタルビデオ信号は圧
縮伸張部を介して、データ量を圧縮し、一旦内蔵メモリ
に記録される。その後、内蔵メモリに記録されたディジ
タルビデオ信号は、記録部を介し、SRAMなどで構成
された記録媒体、例えばメモリカードに記録される。
【0226】このとき、前記内蔵メモリはフレームメモ
リ27である必然性はなく、圧縮データが1枚分入る容
量のメモリであればよい。VGA程度の画像であれば80
kbyte 程度のメモリで済ませることができる。
【0227】再生時は、前記メモリカード39に記録さ
れている圧縮ディジタルビデオ信号データは、記録部3
8を介し、内蔵メモリ37に入力される。圧縮伸張部3
6でこのデータをリアルタイムで伸張し、ディジタル信
号処理部35に供給する。このあとは前述したように、
D/A変換され、ビデオアンプ30を介してNTSCビ
デオ信号として出力され、外部表示装置、例えばNTS
C用のTVモニタ等に表示される。
【0228】尚、以上のようなディジタルスチルカメラ
の動作を行う場合には、CPU21が各部の制御を行っ
ている。
【0229】この回路構成で、CCDとしてVGA用の
ものを用いる場合を記述する。ここでいうVGA用CC
Dの特徴は、前述したようにNTSC方式の駆動信号で
駆動すると、垂直方向は半分の画素しか読み出せないの
である。これは、圧縮伸張処理を用いて記録再生すると
きも同じことがいえる。
【0230】CCD22から出力された1枚分の画像を
圧縮記録し、通常に伸張再生すると、垂直方向の画素が
多いため、伸張が半分しか行えない。しかしながら、現
在、広く使用されている画像表示用液晶はNTSC方式
ののビデオ信号に対応しやすいように作成されており、
前記VGA用CCDの画像出力をそのまま表示すること
はできない。
【0231】ここで、具体的な実施の形態を述べる。ま
ず、CCD22の読み出しはCCD本来のタイミングに
よって通常通り行い、CCD22から読み出される全て
のデータについて圧縮伸張部36において圧縮記録処理
を行う。こうすることにより、表示モニタの方式に左右
されず、CCD22の性能(画素数)をフルに使用でき
る。また、この画像データはメモリカードなどに記録さ
れるため、コンピュータなどに受け渡しているが、直接
シリアルI/Fなどを使用して、データの受け渡しを行
う構成とすることもできる。ここで、工夫しているの
は、伸張再生のときである。VGA相当の画像は、NT
SC方式のフィールド単位の表示画像に比べて、先に述
べたように、垂直方向に倍の画素がある。
【0232】よって、伸張再生を1ライン飛ばしに行え
ばよいのであるが、圧縮伸張は8×8画素単位で行うた
め、8ライン飛ばしで、伸張再生を行う構成とする。8
ライン伸張したら、次の8ライン分のデータは読み飛ば
し、その次の8ラインを伸張していくようにする。多
少、垂直方向にギザギザが発生する画像になるが、フレ
ームメモリ27を使用しないで再生ができるため、構成
を簡素化できコストダウンになる。
【0233】この構成は、CCDの画素数が増えたとき
にも用いることができる。読み飛ばすライン数を増やす
ことで対応することが可能である。記録画像のライン数
とNTSCのフィールド画像のライン数の比により読み
飛ばす比率を変えるようにする。8×8画素単位の圧縮
伸張を行う場合に、ライン数の比が2:1なら8ライン
飛ばし、3:1なら16ライン飛ばしという具合にす
る。
【0234】ただし、通常は圧縮データは伸張して初め
て、そのデータがどの位置のデータであるのかがわか
る。それでは、この構成は実現できないので、実現する
ためには、画像の右端(ラインの終わり)のデータを覚
えておく構成とする。これは圧縮処理のとき行う。ま
ず、8ライン分の圧縮記録処理が終わったら、そのデー
タ量をヘッダなどの画像付属情報エリアに記録してお
く。それを繰り返し、圧縮記録していく。伸張再生時は
そのラインごとのデータ量を監視し、読み飛ばすデータ
を認識し、データの伸張を行っていくようにする。
【0235】また、この読み飛ばしとは別の方法とし
て、記録画像のライン数とNTSCのフィールド画像の
ライン数の比により伸張再生するスピードを変える方法
が考えられる。ライン数の比が2:1なら2倍速伸張、
3:1なら3倍速伸張を行うようにする。伸張したデー
タはラインメモリに蓄え、順次出力再生する。この方法
だと1ライン飛ばし、2ライン飛ばしというように、短
い間隔で再生が可能になる。ただし、ハード的に処理速
度の限界がある場合は、前述した読み飛ばしの方法を併
用しても良い。
【0236】また別の方法としては、TVモニタの画像
サイズに合うように、CCD22からの画像を分割して
記録する方法も考えられる。記録画像のライン数とNT
SCのフィールド画像のライン数との比により分割の具
合を変えるようにする。ライン数の比が2:1なら2分
割、3:1なら3分割を行うようにする。
【0237】2分割時は、1ラインごと交互に分けて圧
縮記録を行い、2枚の画像を構成する。図37にその例
を示す。3分割時は、1ラインごとに3つ分けて圧縮記
録を行い、3枚の画像を構成する。スルー画像を再生す
る際は、その中の1枚分の画像のみを伸張する。また、
偶数分割時は、NTSC再生の奇数フィールドと偶数フ
ィールドとで再生する画像を交互に変えてやると、より
鮮明な画像が再現できる。
【0238】また、前記実施の形態を組み合わせ、8ラ
イン毎に分割記録する構成としてもよい。このような構
成にすれば、いちいちラインのデータ量を覚えておく必
要はなくなる。また、1ラインずつ分けて圧縮記録する
より、遥かに圧縮率が向上する。
【0239】ところで、これらの構成でのスルー再生
は、ディジタルビデオ信号は圧縮伸張部36を介するこ
とが必要になる。そこで、スルー画像の再生時には、記
録と再生とを交互にすばやく繰り返すような動作を行わ
せる必要がある。
【0240】以上のような構成と動作とによれば、撮像
系と再生系とで異なる方式や画素数を採用した場合であ
っても、駆動系が2系統にならないディジタルスチルカ
メラにすることができる。
【0241】また、市販のワンチップの信号処理ICを
用いても疑似スルー出力が得られるディジタルスチルカ
メラにすることができる。
【0242】また、撮像系の駆動タイミングと、表示系
の駆動タイミングが異なる場合でも、圧縮された画像デ
ータをリアルタイムで再生できる。
【0243】また、撮像系と異なる方式や画素数の内蔵
ディスプレイにもスルー画像が表示できるディジタルス
チルカメラにすることができる。
【0244】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、光電変換部
で撮像により発生した電荷を転送路によって転送する期
間に、光電変換部で発生する電荷を掃き捨てるような駆
動パルスを発生することで、撮影画像の電荷を転送中の
タイミングで高輝度の被写体からの光を受光しても、ス
ミアを発生させる可能性のある電荷は掃き捨てられ、垂
直転送路に進入することはなくなる。このため、スミア
を発生することのないようなCCDの駆動が可能なディ
ジタルスチルカメラを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチル
カメラの構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチル
カメラの接続例を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチル
カメラの画面表示例を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチル
カメラの画面表示例を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチル
カメラのAE領域の例を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチル
カメラのAF設定領域の例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチル
カメラの検出枠表示の構成例を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチル
カメラの動作タイミングの一例を示すタイミングチャー
トである。
【図9】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチル
カメラの画面表示例を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラのガンマ特性の例を示す特性図である。
【図11】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラのガンマ特性の例を示す特性図である。
【図12】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラの輪郭強調処理の例を示す説明図である。
【図13】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラの主要部の構成を示す機能ブロック図である。
【図14】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラの主要部の構成を示す機能ブロック図である。
【図15】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラの動作タイミングの一例を示すタイミングチャ
ートである。
【図16】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラの構成を示す機能ブロック図である。
【図17】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラのCCDサイズと画面表示例とを示す説明図で
ある。
【図18】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラのCCDサイズと画面表示例とを示す説明図で
ある。
【図19】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラのCCD駆動タイミングの一例を示すタイミン
グチャートである。
【図20】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラのCCDサイズと画面表示例とを示す説明図で
ある。
【図21】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラのCCD駆動タイミングの一例を示すタイミン
グチャートである。
【図22】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラのCCDサイズと画面表示例とを示す説明図で
ある。
【図23】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラのCCDサイズと画面表示例とを示す説明図で
ある。
【図24】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラのCCDサイズと画面表示例とを示す説明図で
ある。
【図25】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラのCCDサイズと画面表示例とを示す説明図で
ある。
【図26】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラのCCD駆動タイミングの一例を示すタイミン
グチャートである。
【図27】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラのCCDサイズと画面表示例とを示す説明図で
ある。
【図28】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラのCCDサイズと画面表示例とを示す説明図で
ある。
【図29】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラのCCDサイズと画面表示例とを示す説明図で
ある。
【図30】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラのCCD駆動タイミングの一例を示すタイミン
グチャートである。
【図31】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラの構成を示す機能ブロック図である。
【図32】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラの構成を示す機能ブロック図である。
【図33】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラのCCD駆動タイミングの一例を示すタイミン
グチャートである。
【図34】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラのCCD駆動タイミングの一例を示すタイミン
グチャートである。
【図35】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラの構成を示す機能ブロック図である。
【図36】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラの構成を示す機能ブロック図である。
【図37】本発明の実施の形態の一例のディジタルスチ
ルカメラにおける撮像画面の分割記録の様子を示す説明
図である。
【図38】従来のディジタルスチルカメラの構成を示す
機能ブロック図である。
【図39】従来のディジタルスチルカメラの構成を示す
機能ブロック図である。
【符号の説明】 1 レンズ 2 絞り 3 撮像素子 4 プリプロセス回路 5 A/D変換器 6 信号処理回路 7 メモリコントローラ 8 メインマイコン 9 フレームメモリ 10 画像蓄積用メモリ 11 PCカードコントローラ 12 ストロボ 13 シリアルポートドライバ 14 サブマイコン 15 絞り駆動回路 16 フォーカス駆動回路 17 ビデオアンプ 18 液晶表示部 19 CCD駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 忠明 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 君塚 京田 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株 式会社内 Fターム(参考) 5C022 AB31 AC01 AC11 AC42 AC69 AC75 5C024 CX13 CX54 CX61 GY01 GZ01 HX58 JX12 JX30 JX44 5C052 GA02 GA03 GA09 GB02 GB06 GC03 GC05 GE04 GE08 GF01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子の光電変換部で撮像により発生
    した電荷を転送路によって転送する期間に、光電変換部
    で発生する電荷を掃き捨てるような駆動パルスを発生す
    るCCD駆動手段を備えた、ことを特徴とするディジタ
    ルスチルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記CCD駆動手段は、転送中のフレー
    ムにおいては、1フレーム全期間において電荷掃き捨て
    パルスを発生させる、ことを特徴とする請求項1記載の
    ディジタルスチルカメラ。
  3. 【請求項3】 前記CCD駆動手段は、1水平走査期間
    に1パルスの電荷掃き捨てパルスを発生させる、ことを
    特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の
    ディジタルスチルカメラ。
  4. 【請求項4】 前記CCD駆動手段は、1水平走査期間
    に複数パルスの電荷掃き捨てパルスを発生させる、こと
    を特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載
    のディジタルスチルカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006345164A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Canon Inc クレードル装置、撮像システムの制御方法、及びコンピュータプログラム

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