JP2003189140A - 撮像ユニットおよび電子機器 - Google Patents

撮像ユニットおよび電子機器

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JP2003189140A
JP2003189140A JP2001381960A JP2001381960A JP2003189140A JP 2003189140 A JP2003189140 A JP 2003189140A JP 2001381960 A JP2001381960 A JP 2001381960A JP 2001381960 A JP2001381960 A JP 2001381960A JP 2003189140 A JP2003189140 A JP 2003189140A
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JP2001381960A
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Inventor
Keiichi Ito
圭一 伊藤
Kenji Mitobe
健次 水戸部
Kazuo Nibu
和男 丹生
Masafumi Mizukami
雅文 水上
Yuichi Shin
勇一 新
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ITO DENSHI KOGYO KK
Konica Minolta Inc
Original Assignee
ITO DENSHI KOGYO KK
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み付け作業が容易で小型撮像装置の光学系
の構造の配置が自在な撮像ユニット、および、この撮像
ユニットを組み込んだ電子機器を提供すること。 【解決手段】 撮像素子111を備えた基板PCと、撮
像素子111に対して光学的な距離が保たれるように位
置決めされた光学部材とを有する小型撮像装置と、小型
撮像装置を覆う外殻120、130と、光学部材の光軸
方向と垂直な方向を回動軸として外殻120、130を
回動可能に保持する回動保持部200とを備える撮像ユ
ニットにおいて、小型撮像素子は、撮像素子111の撮
像面が回動保持部200の回動軸に対して光軸方向にお
いて離隔された状態で配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像ユニットおよ
び電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の精密機器加工技術の進歩や電子機
器の小型化に伴い、所定の被写体を撮影する機能を有す
る「撮像装置」の小型化および高性能化が進んでいる。
このような小型の撮像装置(以下、「小型撮像装置」と
いう)は、例えば、携帯電話やPDAなどの所定の電子
機器に組み込まれて使用に供されている。
【0003】このような小型撮像装置の構造としては、
基板と、この基板の上に配置されるCMOS(Compleme
ntary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサ
などの撮像素子と、この撮像素子の外側に配置される筐
体と、この筐体の上部に螺合されるレンズ鏡筒とを備え
るものが提案されており、レンズ鏡筒の内部に設けられ
たレンズによって撮像素子に被写体像を結像させて、所
望の撮影を行うことができる。
【0004】このような小型撮像装置は、所定の電子機
器の一部に固定された状態で組み込まれるのが一般的で
あるが、近年においては、撮影時の自由度を高めるため
に、小型撮像装置を所定のケース内に回動可能に保持し
て構成したユニット(以下、「撮像ユニット」という)
を、所定の電子機器に固定するという構造が提案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の撮像ユニットに
おいては、回動軸と小型撮像装置の基板の撮像素子との
位置関係が特に定められていなかった。従って、回動軸
を中心にして小型撮像装置を回動させた場合の視野変化
(すなわち、被写体像の結像態様の変動)については、
何ら考慮されていなかった。また、回動軸を小型撮像装
置の基板付近に設定すると小型撮像装置の大きさが制限
されるため、小型撮像装置の光学系の構造の配置態様が
制限されるという問題があった。
【0006】本発明の課題は、組み付け作業が容易で小
型撮像装置の光学系の構造の配置が自在な撮像ユニット
と、この撮像ユニットを組み込んだ電子機器を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば図1および図16に
示すように、撮像素子を備えた基板と、前記撮像素子に
対して光学的な距離が保たれるように位置決めされた光
学部材とを有する小型撮像装置と、前記小型撮像装置を
覆う外殻と、前記光学部材の光軸方向と垂直な方向を回
動軸として前記外殻を回動可能に保持する回動保持部と
を備える撮像ユニットにおいて、前記小型撮像装置は、
前記撮像素子の撮像面が、前記回動保持部の回動軸に対
して光軸方向において離隔された状態で配置されること
を特徴とする。
【0008】請求項1記載の発明によれば、小型撮像装
置の撮像素子の撮像面が、回動保持部の回動軸に対して
光軸方向において離隔された状態で配置されるため、組
み付け作業がきわめて容易である。また、例えば、小型
撮像装置の撮像素子の撮像面を被写体に対して回動軸よ
りも離れた位置に配置することにより、光学部材と撮像
素子の撮像面との距離を比較的長くとることができ、結
像される被写体の範囲(撮影可能な範囲)を広くするこ
とができる。
【0009】また、請求項1記載の発明によれば、小型
撮像装置の撮像素子の撮像面が、回動保持部の回動軸に
対して光軸方向において離隔された状態で(例えば、被
写体に対して回動軸よりも離れた位置に)配置されるた
め、光学系の構造の配置態様のバリエーションが豊富と
なる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の撮
像ユニットにおいて、例えば図11および図18に示す
ように、前記回動保持部は、所定回動角度ごとに回動位
置を規制する位置規制機構を有するとともに、前記所定
回動角度は、各回動動作間における被写体像の結像態様
の変動が少なくなるように設定されることを特徴とす
る。
【0011】請求項2記載の発明によれば、回動保持部
が、所定回動角度ごとに回動位置を規制する位置規制機
構を有し、この所定回動角度は各回動動作間における被
写体像の結像態様の変動(視野変化)が少なくなるよう
に設定されるため、小型撮像装置の撮像素子の撮像面を
回動保持部の回動軸に対して光軸方向において離隔され
た状態で配置したことに起因する被写体像の結像態様の
著しい変動(視野変化)を防止することができる。
【0012】すなわち、小型撮像装置の撮像素子の撮像
面を回動保持部の回動軸に対して光軸方向において離隔
された状態で配置した場合には、光学部材による撮像素
子への被写体像の結像態様が、回動動作の前後で著しく
変動するという現象が生じ易いが、請求項2記載の発明
によれば、このような被写体像の結像態様の著しい変動
(視野変化)を防止することができる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の撮像ユニットにおいて、例えば図16に示すよう
に、前記小型撮像装置は、前記撮像素子の撮像面が、被
写体に対して前記回動保持部の回動軸よりも離れた位置
に配置されてなることを特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明によれば、小型撮像装
置において、撮像素子の撮像面が被写体に対して回動保
持部の回動軸よりも離れた位置に配置されてなるため、
光学部材と撮像素子の撮像面との距離を比較的長くとる
ことができ、結像される被写体の範囲(撮影可能な範
囲)を広くすることができるとともに、光学系の構造の
配置態様のバリエーションが豊富となる。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の撮像ユニットにおいて、例えば図1、図2お
よび図10に示すように、前記回動保持部は、略円筒形
状を有し、その外周面の少なくとも一部に平坦部が設け
られてなることを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明によれば、回動保持部
が、略円筒形状を有し、その外周面の少なくとも一部に
平坦部が設けられてなるため、この平坦部を所定の電子
機器の適所に当接させて撮像ユニットを固定することが
できる。従って、所定の電子機器に撮像ユニットを固定
する作業がきわめて容易となる。
【0017】請求項5記載の発明は、電子機器であっ
て、例えば図15に示すように、請求項1、2、3また
は4記載の撮像ユニットと、前記撮像ユニットの前記小
型撮像装置の前記撮像素子が受光した光量に応じた画像
信号を出力する画像信号出力手段と、前記画像信号出力
手段によって出力された画像信号を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする。
【0018】請求項5記載の発明によれば、請求項1、
2、3または4記載の撮像ユニットを備える電子機器を
提供することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。
【0020】まず、図1ないし図14を用いて、本実施
の形態に係る撮像ユニットの構成について説明する。
【0021】図1は、本実施の形態に係る撮像ユニット
の概観を示す斜視図であり、図2は、この撮像ユニット
の分解斜視図である。撮像ユニットは、図1に示したよ
うに、後に詳述する小型撮像装置110を内蔵した外殻
部100と、外殻部100を回動可能に保持する回動保
持部200と、外殻部100から延出するフレキシブル
基板400を収納するとともに外殻部100の回動を許
容する環状保持部300とから構成され、回動保持部2
00および環状保持部300を所定の電子機器(携帯電
話500)に固定することによって、外殻部100が所
定の電子機器に対して回動可能となるものである。
【0022】なお、本実施の形態における回動保持部2
00は、図1に示すように略円筒形状を呈し、その外周
面の二箇所に切り欠いたような平坦部251が設けられ
ている。そして、後述するように、回動保持部200を
固定する所定の電子機器(携帯電話500)の対応箇所
には、この平坦部251の形状に対応する受け部510
を設けておく(図15参照)。また、図2に示すよう
に、環状保持部300にも同様に切り欠いたような平坦
部320を一箇所設け、この平坦部320の対応個所に
受け部520を設けることとした(図15参照)。
【0023】回動保持部200や環状保持部300の側
面の少なくとも一箇所にこのような平坦部を設けること
により、所定の電子機器への撮像ユニットの固定・係合
がきわめて容易となるため、組立作業の効率化を図るこ
とができる。なお、回動保持部200のみに前記した平
坦部を設けて回動保持部200のみを所定の電子機器に
固定することもできる。この場合には、環状保持部30
0は外殻部100とともに回動自在となる。
【0024】<外殻部100の構成について>まず、外
殻部100の構成について、図3ないし図9を用いて説
明する。図3は、この外殻部100の分解斜視図であ
る。この図3に示すように、外殻部100は、小型撮像
装置110と、小型撮像装置110の上下に配置される
上ケース120および下ケース130と、小型撮像装置
110の開口部を保護するパネル部材140とを備える
ものであり、小型撮像装置110を保護するとともに、
回動保持部200に回動可能に取り付けられて回動する
という機能を果たす。
【0025】上ケース120は、下ケース130ととも
に小型撮像装置110を覆って保護するという機能を果
たす外殻であり、その中央部には小型撮像装置110に
よる撮影を可能にするための開口部121が設けられて
いる。この開口部121には前記したパネル部材140
が接着剤を介して固定される。なお、超音波溶着、嵌合
などの方法によって、パネル部材140を開口部121
に固定することもできる。
【0026】下ケース130は、上ケース120ととも
に小型撮像装置110を覆って保護するという機能を果
たす外殻であり、その内部には、接着剤を介して小型撮
像装置110を固定するための4個の受台131が設け
られている。この受台131の位置は、小型撮像装置1
10の基板PCの大きさに合わせて適宜設定するものと
する。
【0027】また、上ケース120には第1上凸部12
2および第2上凸部123が、下ケース130には第1
下凸部132および第2下凸部133が、それぞれ設け
られている。下ケース130に小型撮像装置110を固
定し、その上方に上ケース120を配置して小型撮像装
置110を挟み込んで外殻部100を構成すると、上ケ
ース120の第1上凸部122と下ケース130の第1
下凸部132とによって、回動保持部200内に嵌合・
係止される嵌合用凸状部150が形成されるとともに、
上ケース120の第2上凸部123と下ケース130の
第2下凸部133とによって、環状保持部300内に挿
入される挿入用凸状部160が形成される。
【0028】なお、挿入用凸状部160の間隙には、外
殻部100から延出したフレキシブル基板400が配置
されている。このフレキシブル基板400の構成につい
ては、環状保持部300の構成とともに後述することと
する。
【0029】嵌合用凸状部150の形状は、回動保持部
200の回動部210の嵌合用凹状部213の形状より
も若干大きめに設定するようにし、比較的大きな押圧力
で嵌合用凸状部150を嵌合用凹状部213へ圧入嵌合
させる。挿入用凸状部160の先端には、後述する環状
保持部300の端部に摺動可能に係止する係止部161
が設けられている。この係止部161は、環状保持部3
00に対して外殻部100を回動させた際に、この外殻
部100が環状保持部300から抜脱するのを防止する
という機能を果たす。
【0030】これら上ケース120および下ケース13
0は、金属、合成樹脂、繊維強化樹脂などを用いて調製
することができる。また、パネル部材140は、透明な
合成樹脂やガラス材料などを用いて調製することができ
る。
【0031】ここで、小型撮像装置110の詳細につい
て、図4ないし図9を用いて説明する。
【0032】図4は、本実施の形態で採用される小型撮
像装置110の斜視図であり、図5は、この小型撮像装
置110の断面図(図3のIV−IV部分の断面図)であ
る。本実施の形態に係る小型撮像装置110は、図4お
よび図5に示すように、基板PCと、この基板PCのほ
ぼ中央部に配置される撮像素子111と、この撮像素子
111に対して光学的な距離が保たれるように位置決め
された光学部材112と、撮像素子111および光学部
材112を覆うように配置された状態で基板PCに固定
される鏡枠113と、鏡枠113の上方に配置されるカ
バー部材(遮光板114、遮光シート115およびフィ
ルタ116)と、光学部材112とカバー部材との間に
配置される弾性手段117および中間部材118とを備
えている。
【0033】光学部材112について、斜視図を図6
に、底面図を図7に、それぞれ示した。この光学部材1
12は、透明なプラスチック材料を素材とし、図6に示
すように、管状の脚部112aと、この脚部112aの
一部としてその下端に形成された4つの当接部112b
と、脚部112aの上端周囲に形成された段部112c
と、脚部112aの上端を塞ぐ板状の上面部112d
と、上面部112dの中央に形成された凸レンズ形状の
レンズ部112eとから一体的に形成されている。光学
部材112のレンズ部112eは、被写体像を、撮像素
子111の光電変換部111aに結像するものである。
【0034】光学部材112の外側に配置された鏡枠1
13は、遮光性のある素材から構成されている。この鏡
枠113には、図4から明らかなように、角柱状の下部
113aと、円筒状の上部113bとが設けられてい
る。下部113aの下端は基板PC上に当接し、接着剤
Bにより固着されている。下部113aの上面は、隔壁
113cにより周辺側が覆われており、隔壁113cの
円形内周面には、光学部材112の脚部112aが密着
的に嵌合している。
【0035】従って、基板PCと鏡枠113とを、例え
ば自動組立機に備えられた光学センサなどを用いて隔壁
113cの円形開口部中心と、後述する撮像素子111
の光電変換部111aの中心を一致させるように位置決
め配置するだけで、後述する撮像素子111の光電変換
部111aに対してレンズ部112eを、光軸直交方向
に精度よく位置決めすることができる。
【0036】一方、鏡枠113の上部113bの上端に
は、遮光板114が接着剤Bにより取り付けられ、その
遮光板114の上面には遮光シート115が接着剤Bに
より取り付けられている。遮光板114の中央の開口1
14a内には、赤外線吸収特性を有する素材からなるフ
ィルタ116が嵌合配置されている。遮光板114の開
口114aの上縁には、テーパ面114bが形成されて
おり、ここに接着剤Bを付着させることによって、遮光
板114とフィルタ116と遮光シート115との接合
を行うことができる。
【0037】さらに、遮光板114は、開口114aの
下方に向かって突出し、内径が段々に縮径する縮径部1
14cを設けており、その下端の最も絞られた部分が第
1の絞りとしての開口114dを構成する。また、遮光
シート115の中央開口115aが第2の絞りを構成す
る。
【0038】これら遮光板114と遮光シート115と
フィルタ116とでカバー部材を構成する。このよう
に、基板PCと鏡枠113とカバー部材とが密着し接合
しているので、撮像装置110は、防塵、防湿の構造を
有する。
【0039】図5において、光学部材112と、遮光板
114との間には、例えば、ポリエステル樹脂からなる
シート状の弾性手段117と、断面形状が円形である略
環状(C形状)のステンレス製の中間部材118が配置
されている。遮光板114が鏡枠113に取り付けられ
ることで、遮光板114が中間部材118を弾性手段1
17へ向かって押圧して、弾性手段117は弾性変形し
つつ、光学部材112を図1において下方に向かって押
圧して、光学部材112を撮像素子111に向かって付
勢する。ここで、遮光板114から下方の撮像素子11
2に向かう力が加わった際、弾性手段117が弾性変形
することにより、その力を吸収する緩衝作用が働くこと
により、その力は直接撮像素子111には伝達されず、
撮像素子111が破損することを防ぐ効果がある。
【0040】また、形状、厚みの異なる中間部材を用い
ることにより、同一の弾性手段であっても異なる弾性力
を発現させることができるので、所望の弾性力を得る調
整を容易に行うことができる。また、このように弾性手
段117または中間部材118のいずれか一方におい
て、レンズ部112eの光軸平行方向の断面形状を略円
形にすることにより、遮光板114による押圧の荷重が
光学部材112に均一に掛かるので、光学部材112を
安定して付勢することができる。
【0041】図8に、光学部材112と弾性手段117
と中間部材118との分解斜視図を示した。弾性手段1
17は、図8に示すように、周縁部に切欠部117aが
所定の間隔で設けられることによって歯車型の形状とな
ったシート状の部材であり、その中心側の略円形の平面
部117bは光学部材112の上面部112dの上面と
接して備えられる。また、中間部材118は、弾性手段
117の外端側に形成されている8つの突出部117c
の上面に接して備えられる。この状態で中間部材118
が弾性手段117を介して光学部材112へ向かって押
圧されるので、シート状の弾性手段117の突出部11
7cが弾性変形して撓む。このように、中間部材118
および弾性手段117は光学部材112を所定の弾性力
で撮像素子111に向かって付勢するという機能を果た
す。
【0042】この弾性手段117の歯車型の形状におい
て、突出部117cの数、長さ、および突出部間の切欠
部117a形状等によって、弾性力は変化する。例え
ば、突出部117cの数が少なく、突出部1つ当たりの
幅が大きいと弾性力は大きく、また、突出部117cの
数が多く、突出部1つ当たりの幅が小さいと弾性力は小
さくなる。このように、適宜歯車型の形状を変化させる
ことで弾性力の調整を行うことができる。
【0043】また、このように歯車型とすることによ
り、弾性手段117が弾性変形して撓む際の歪みを解消
することができる。つまり、弾性手段117の外周部に
切り込みが無く、突出部間がつながった状態のドーナツ
円形状であった場合、その外周部を略環状の中間部材が
押圧すると、外周部が撓もうとする変化量と、内周側が
撓もうとする変化量に差があるため、それが歪みとな
る。その歪みにより弾性手段に皺などが生じてしまう
と、弾性手段としての機能に支障をきたす恐れがある。
ここで、弾性手段の外周縁部に切欠部117aを形成
し、歯車型とすることにより、歪みを切り込みに逃がす
ことができ、より弾性手段の変形を抑えることができ
る。
【0044】図9に、撮像素子111の平面図を示し
た。本実施の形態における撮像素子111は、矩形薄板
状のCMOS型イメージセンサから構成されており、受
光した光の量に応じた電気的信号を画像信号等に変換
し、パッド111cおよびワイヤWを介して外部に出力
するものである。この撮像素子111の下面は、基板P
Cの上面に取り付けられており、撮像素子111の上面
中央には、画素が2次元的に配列された光電変換部11
1aが形成されている。また撮像素子111の周縁に
は、内側に画像処理回路が構成されている周囲面111
bが形成されており、周囲面111bの外縁近傍には、
複数のパッド111cが配置されている。結線用端子で
あるパッド111cは、図5に示すようにワイヤWを介
して基板PCに接続されている。ワイヤWは、基板PC
上の所定の回路に接続されている。
【0045】本実施の形態においては、図9で点線に示
すように、撮像素子111の周囲面111bにおいて、
パッド111cの内側に、光学部材112の当接部11
2bのみが当接した状態で配置されることとなる。従っ
て、面平面度に関しては、当接部112bの下面のみ所
定範囲に維持されれば足りる。また、光学部材112の
当接部112bは4本であって、光学部材112の重心
はその中央に来るため、光学部材112を単体で平面に
載置したときに、レンズ部112eの光軸が平面に対し
て直交するような位置と形状とを有しているといえる。
【0046】従って、鏡枠113内周面と光学部材11
2の外周面との間に間隙があったとしても、撮像素子1
11の周囲面111bに光学部材112の当接部112
bを当接させたときに、撮像素子111の光電変換部1
11aに対して光軸が直交し、よりひずみの少ない画像
を得ることができる。ここで、撮像素子111bの裏側
(図5で下面側)には、図示していない電気回路(信号
処理回路を含む)が設けられているが、光学部材112
の当接部112bの当接により回路の処理には影響が及
ばないようになっている。
【0047】ここで、光学部材112の当接部112b
の当接位置を検討するに、例えば、図9に示す光電変換
部111aのうち、隅部111dなどは、有効画素領域
を全画素領域よりやや小さめにすることで、画像形成に
無関係な領域となるので、そのような場合は光電変換部
111a内であっても、隅部111dの領域に光学部材
112の当接部112bを当接させても撮像素子111
の撮像性能に影響を与える恐れは少ない。このため、本
実施の形態においては、図9に点線で示すように、隅部
111dの領域に光学部材112の当接部112bを当
接させて配置している。
【0048】なお、撮像素子111の周囲面111b又
は光電変換部111aのいずれの領域に当接させるにし
ろ、光学部材112の当接部112bによって負荷され
る荷重は500g以下(但し、面圧で1000g/mm
2以下)であることが好ましい。この荷重(面圧)を越
えると、撮像素子111にダメージが与えられる恐れが
あるためである。ただし、振動などによる画像のブレを
考慮すると、光学部材112の当接部112bからの荷
重は、5g以上であることが望ましい。かかる荷重は、
後述するように弾性手段を選択することにより、適切に
設定することができる。
【0049】<回動保持部200の構成について>次い
で、回動保持部200の構成について、図10ないしお
よび図14を用いて説明する。図10は、回動保持部2
00の斜視図であり、図11は、回動保持部200の分
解斜視図である。回動保持部200は、図10に示した
ように略円筒形状を呈し、図11に示したように回動部
210、係合板220、係合部材230、弾性体24
0、非回動部250および段付ネジ260を備えるもの
であり、外殻部100を回動可能に保持するという機能
を果たす。
【0050】回動部210は、図11に示すように略円
筒形状を呈し、係合板220、係合部材230および弾
性体240を介して非回動部250に回動可能に取り付
けられるものである。図12は、この回動部210のみ
を外殻部100に装着した状態を想定したものであり、
(a)は回動部210の断面図(図11のXII−XII部分
の断面図)を、(b)は回動部210を非回動部側から
見た図を、それぞれ示している。
【0051】図12に示すように、回動部210は、第
1固設部材211、第2固設部材212、嵌合用凹状部
213および雌ネジ部214を有する。第1固設部材2
11は、比較的大径で長尺の円柱形状を呈し、後述する
係合板220の切欠部221に挿通されるとともに非回
動部250の回動許容凹部254に遊嵌されるものであ
る。第2固設部材212は、比較的小径で短尺の円柱形
状を呈し、後述する係合板220の小径孔222に嵌合
されるものである。
【0052】これら第1固設部材211および第2固設
部材212は、回動部210に対する係合板220の相
対的な位置を定めるように機能する。すなわち、まず第
1固設部材211を係合板220の切欠部221に挿通
することによって回動部210に係合板220を係止さ
せることができ、次いで第2固設部材212を係合板2
20の小径孔222に嵌合させることによって、回動部
210に対する係合板220の位置を一義的に定めるこ
とができる。
【0053】嵌合用凹状部213は、前記した外殻部1
00の嵌合用凸状部150を嵌合させるものである。こ
の嵌合用凹状部213の形状は、外殻部100の嵌合用
凸状部150の形状よりも若干小さめにするのは前記し
たとおりである。また、雌ネジ部214は、段付ネジ2
60の雄ネジ部263が螺入されるものであり、回動部
210と段付ネジ260とを固定するという機能を果た
す。
【0054】係合板220、係合部材230および弾性
体240は、回動部210と非回動部250との間に介
設されて、「位置規制機構」を構成する。すなわち、こ
れら係合板220、係合部材230および弾性体240
は、回動部210を非回動部に対して所定角度回動させ
た場合に、所定回動角度ごとに回動部210の回動位置
を規制(一時的に固定)するという機能を果たす。
【0055】図13は、係合板220を固定した回動部
210を外殻部100に装着した状態を想定したもので
あり、(a)は回動部210とこの回動部210に固定
された係合板220の断面図を、(b)は回動部210
に固定された係合板220を非回動部250側から見た
図を、それぞれ示している。
【0056】図13に示すように、係合板220は、切
欠部221、小径孔222、係合部位223および雌ネ
ジ挿通孔224を有する。切欠部221は、前記した回
動部210の第1固設部材211を挿通させるものであ
り、小径孔222は、前記した回動部210の第2固設
部材212は嵌合させるものであって、いずれも、回動
部210に対する係合板220の相対的な位置を定める
ためのものである。
【0057】係合部位223は、係合部材230の嵌合
・抜脱が自在な孔状部であり、位置規制機能を発現させ
るものである。すなわち、弾性体240によってこの係
合部位223に向かって付勢された係合部材230を、
係合部位223に一時的に嵌合させることによって、回
動部210を非回動部250に対して一時的に固定する
ことができる。また、このように係合部位223に係合
部材230が嵌合している状態において、回動部210
に所定の回動力を作用させた場合には、この係合部位2
23から係合部材230が抜脱して、回動動作が可能と
なる。なお、本発明において「孔状(部)」とは、貫通
した孔のほか、貫通していない凹状(部)をも含むもの
とする。
【0058】本実施の形態における係合部位223は、
平面形状が略長方形状を呈する貫通孔とされており、係
合板220の周方向に沿って7個配置されている。この
ため、回動部210を非回動部250に対して回動させ
る場合には、回動部210が7段階の角度で規制される
こととなる。また、雌ネジ挿通孔224は、段付ネジ2
60の雄ネジ部263が挿通されるものである。
【0059】係合部材230は、前記したように、弾性
体240によって係合板220の係合部位223に向け
て付勢され、この係合部位223と嵌合・抜脱自在とさ
れて「位置規制機構」を構成するものであり、本実施の
形態においては略球状体とされている。弾性体240
は、前記したように、係合部材230を係合板220の
係合部位223に向けて付勢するという機能を果たして
「位置規制機構」を構成するものである。本実施の形態
においては、弾性体240として螺旋状の弦巻バネを採
用している。
【0060】非回動部250は、図11に示すように略
円筒形状を呈し、その側面の二箇所に切り欠いたような
平坦部251が設けられている。この平坦部251は、
後述するように、撮像ユニットを所定の電子機器に固定
する際に有効に機能するものである。非回動部250
は、前記した位置規制機構(係合板220、係合部材2
30および弾性体240)を介して、回動部210が回
動可能に取り付けられる。図14は、回動部210に位
置規制機構を介してこの非回動部250を取り付けた状
態の断面図を示したものである。
【0061】図11および図14に示すように、非回動
部250は、回動部収納用凹部252を有する。回動部
210は、非回動部250の回動部収納用凹部252の
内部に位置規制機構を介して収納され、この回動部21
0の雌ネジ部214に後述する段付ネジ260の雄ネジ
部263を螺合することによって、この非回動部250
に回動可能に取り付けられることとなる。
【0062】また、非回動部250は、回動部収納用凹
部252の内壁に、弾性体収納用凹部253、回動許容
凹部254および回動軸挿通孔255を有するととも
に、後述する段付ネジ260の頭部261および段部2
62を回動可能に収納するネジ収納用凹部256を有す
る。
【0063】弾性体収納用凹部253は、位置規制機構
を構成する弾性体240を収納するための凹部である。
この弾性体収納用凹部253に弾性体240を収納し、
この弾性体240と係合板220とによって係合部材2
30を挟み込んだ状態で、係合板220および回動部2
10を非回動部250に取り付けると、弾性体240の
弾性力が係合部材230に作用し、係合部材230が係
合板220側に付勢されることとなる。
【0064】回動許容凹部254は、回動部210の第
1固設部材211を遊嵌させるものである。この回動許
容凹部254は、回動部210を回動させる際の第1固
設部材211の回動経路を確保するためのものであると
ともに、回動部210の回動範囲を制限するという機能
を果たす。また、回動軸挿通孔255は、後述する段付
ネジ260の雄ネジ部263を回動部210側に挿通さ
せるためのものである。また、ネジ収納用凹部256
は、後述する段付ネジ260の頭部261および段部2
62を回動可能に収納するものであり、回動軸挿通孔2
55と連通されている。
【0065】段付ネジ260は、図11に示すように、
頭部261、段部262および雄ネジ部263から構成
されており、回動部210を非回動部250に回動可能
に取り付けるためのものである。この段付ネジ260の
雄ネジ部263を非回動部250の回動軸挿通孔255
に挿通させて回動部210の雌ネジ部214と螺合させ
ると、段付ネジ260と回動部210とが結合した状態
となり、非回動部250に対して一体的に回動可能とな
る。この際、段付ネジ260の頭部261および段部2
62は、非回動部250のネジ収納用凹部256に回動
可能に収納されている。
【0066】回動保持部200を構成する回動部21
0、係合板220、係合部材230、非回動部250お
よび段付ネジ260は、金属や合成樹脂で調製すること
ができる。
【0067】<環状保持部300およびフレキシブル基
板400の構成について>続いて、環状保持部300お
よびフレキシブル基板400の構成について説明する。
環状保持部300は、図2に示すように略円筒状を呈
し、外殻部100より延出する挿入用凸状部160を挿
通させるものである。この環状保持部300の周面に
は、フレキシブル基板400を環状保持部300外へ案
内するスリット部310が形成されている。また、環状
保持部300の側面には、回動保持部200と同様に切
り欠いたような平坦部320が一箇所設けられている。
【0068】ここで、環状保持部300内に収納される
フレキシブル基板400は、外殻部100内から環状保
持部300内にわたって外殻部100の回動軸方向に延
在する軸方向延在部410と、この軸方向延在部410
の端部側を環状保持部300内にて回動軸に対して略垂
直の方向に曲成した曲成部(図示していない)と、この
曲成部の端部側から環状保持部300内にて周方向に延
在する周方向延在部420と、この周方向延在部からス
リット部310を通じて環状保持部300の外部へと延
出する延出部430とを有している。
【0069】本実施の形態においては、所定方向に延在
する一つのフレキシブル基板400を曲成することによ
り、軸方向延在部410、曲成部、周方向延在部420
および延出部430が形成される。このとき、フレキシ
ブル基板400の曲成部は、急激な負荷が加わらないよ
うに、撮像ユニットの外部にて徐々に曲げられた後、撮
像ユニットに組み込まれる。
【0070】フレキシブル基板400の周方向延在部4
20は、環状保持部300の内面の周方向に沿ってお
り、これと連続する延出部430は環状保持部300の
周方向に沿った形状で、スリット部310に挿通され
る。ここで、周方向延在部420は、環状保持部300
内を周回するよう形成され、外殻部100の回動に伴っ
て、フレキシブル基板400の周方向延在部420が環
状保持部300内にて弛張するよう構成されている。
【0071】フレキシブル基板400の延出部430
は、幅方向が外殻部100の回動軸方向となるよう配置
される。この延出部430を挿通する環状保持部300
のスリット部310は、延出部430の幅方向寸法に対
応して、外殻部100の回動軸方向へ延在するよう形成
される。
【0072】次に、本実施の形態に係る撮像ユニット
を、所定の電子機器(携帯電話)に組み込んだ状態を図
15および図16を用いて説明する。
【0073】図15は、撮像ユニットを、携帯電話50
0の上部に取り付けた状態を示している。この際には、
図15に示すように、回動保持部200の平坦部251
を受け部510に、環状保持部300の平坦部320を
受け部520に、それぞれ位置合わせして固定すること
ができるため、撮像ユニットの取り付け作業がきわめて
容易である。外殻部100は、回動保持部200に回動
可能に保持されているため、この外殻部100は携帯電
話500に対して回動させてその相対的位置関係を変更
することができる。なお、図示していないが、この携帯
電話500は、撮像ユニットの小型撮像装置110の撮
像素子111が受光した光量に応じて発生する画像信号
を制御する制御手段と、この制御手段の制御により画像
信号を可視化する画像表示手段と備えている。
【0074】図16は、図15のXVI−XVI部分の断面図
である。なお、この図16は、外殻部100に内蔵され
た小型撮像装置110の基板PCと、回動軸との位置関
係について説明することを目的としているため、外殻部
100の上ケース120および下ケース130を切り欠
いて小型撮像装置110の配置態様を明らかにしている
にとどまっている。
【0075】本実施の形態においては、図16に示すよ
うに、小型撮像装置110の基板PC上の撮像素子11
1の撮像面が、被写体に対して回動軸よりも離れた位置
に配置されている。このように、小型撮像装置110の
撮像素子111の撮像面を被写体に対して回動軸よりも
離れた位置に配置する場合には、光学部材112によっ
て撮像素子111の撮像面に結像される被写体像の範囲
(視野)が、回動動作間で著しく変動するという現象が
生じ易い。この現象について、図17を用いて説明す
る。
【0076】図17(a)は、本実施の形態に係る撮像
ユニットを模式的に表した概略図である。この図17
(a)に示すように、本実施の形態に係る撮像ユニット
においては、小型撮像装置110の基板PC上の撮像素
子111の撮像面が、被写体に対して回動軸よりも離れ
た位置に配置されている。図17(b)は、図17
(a)に示した本実施の形態に係る撮像ユニットを、回
動軸を中心に所定の角度で回動させた場合の視野変化を
示すものである。
【0077】図17(b)において、本実施の形態に係
る撮像ユニットに対して一定の距離を隔てた垂直面をV
と称し、非回動状態R0からθだけ回動させた状態R1
移行させた場合の垂直面V近傍における視野の下方限界
の変化量δ1と、状態R1からさらにθだけ回動させた状
態R2へ移行させた場合の垂直面V近傍における視野の
下方限界の変化量δ2とを比較すると、 δ1<δ2 という関係が見られる。
【0078】この事実より、本実施の形態に係る撮像ユ
ニットのように小型撮像装置110の基板PC上の撮像
素子111の撮像面が、被写体に対して回動軸よりも離
れた位置に配置されている場合には、状態Rn-1からθ
だけ回動させた状態Rnへ移行させた場合の垂直面V近
傍における視野の下方(上方)限界の変化量δnと、状
態Rnからさらにθだけ回動させた状態Rn+1へ移行させ
た場合の垂直面V近傍における視野の下方(上方)限界
の変化量δn+1とを比較すると、常に δn<δn+1 なる関係が成立することが推察される。
【0079】従って、一定の回動角度(θ)で回動させ
ても、回動角度の絶対値が大きくなるほど視野の下方
(上方)限界の変化量δは大きくなることが推察され
る。このため、本実施の形態においては、回動動作の前
後における視野変化を小さくするために、以下のような
手段を講じている。
【0080】図18は、図13(b)に示した係合板2
20の拡大平面図である。この係合板220の係合部位
223は、前記したとおり略矩形状を呈する貫通孔であ
って周方向に沿って7個配置されているが、これら係合
部位223は周方向に沿って等間隔で配置されているわ
けではなく、隣接する係合部位同士の間隔に差異を設け
ている。
【0081】具体的に説明すると、本実施の形態におい
ては、外殻部100が非回動状態(回動保持部200お
よび環状保持部300に対して回動していない状態)に
ある場合に、係合部材230は図18の係合部位223
aに嵌合するように設定しており、この非回動状態から
θ1だけ上方(下方)に回動した場合に、係合部材23
0は係合部位223bに嵌合するように設定している。
その後、順次θ2およびθ3だけ上方(下方)に回動する
と、係合部材230は順次係合部位223cおよび係合
部位223dに嵌合するように設定している。
【0082】ここで、図18から明らかなように、本実
施の形態においては回動角度θ1、θ2およびθ3の関係
を、 θ1>θ2>θ3 と設定している。
【0083】このように、非回動状態からの回動角度が
大きくなるにつれて、隣接する係合部位同士の間隔を漸
次狭めることによって、回動動作の前後における視野変
化をほぼ一定にすることができる。なお、この回動角度
θ1、θ2およびθ3の具体的な値は、撮像ユニットと被
写体との距離などに応じて適宜設定することができる。
【0084】本実施の形態に係る撮像ユニットよれば、
小型撮像装置110の撮像素子111の撮像面が、回動
保持部200の回動軸に対して光軸方向において離隔さ
れた状態で配置されるため、撮像ユニットの組み付け作
業がきわめて容易である。また、小型撮像装置110の
撮像素子111の撮像面を被写体に対して回動軸よりも
離れた位置に配置しているため、光学部材112と撮像
素子111との距離を比較的長くとることができ、結像
される被写体の範囲(撮影可能な範囲)を広くすること
ができる。
【0085】また、本実施の形態に係る撮像ユニットよ
れば、小型撮像装置110の撮像素子111の撮像面
が、被写体に対して回動軸よりも離れた位置に配置され
るため、光学系の構造の配置態様のバリエーションが豊
富となる。
【0086】また、本実施の形態に係る撮像ユニットよ
れば、回動保持部200が、所定回動角度ごとに回動位
置を規制する位置規制機構(係合板220、係合部材2
30および弾性体240)を有し、この所定回動角度
は、各回動動作間における被写体像の結像態様の変動
(視野変化)が少なくなるように設定される(図18参
照)ため、小型撮像装置110の撮像素子111の撮像
面を回動保持部200の回動軸に対して光軸方向におい
て離隔された状態で配置したことに起因する被写体像の
結像態様の変動(視野変化)を小さくすることができ
る。
【0087】すなわち、小型撮像装置110の撮像素子
111の撮像面を回動保持部200の回動軸に対して光
軸方向において離隔された状態で配置した場合には、光
学部材112よる撮像素子111の撮像面への被写体像
の結像態様が、回動動作の前後で変動するという現象が
生じ易い(図17参照)が、本実施の形態に係る撮像ユ
ニットによれば、このような被写体像の結像態様の著し
い変動(視野変化)を防止することができる。
【0088】また、本実施の形態に係る撮像ユニットよ
れば、回動保持部200が、所定回動角度ごとに回動位
置を規制する位置規制機構(係合板220、係合部材2
30および弾性体240)を有するため、回動させた位
置で、小型撮像装置110を内蔵する外殻部100を規
制(一時的に固定)することができる。従って、手ブレ
などの撮影時の外的要因にかかわらず安定した撮影が可
能となる。
【0089】また、本実施の形態に係る撮像ユニットに
よれば、位置規制機構を構成する係合部材230が略球
状体とされるため、係合板220の係合部位223への
係合部材230の「嵌合」、および、係合板220の係
合部位223からの係合部材230の「抜脱」がきわめ
て円滑になる。
【0090】また、本実施の形態に係る撮像ユニットに
よれば、回動部210は、相互に大きさが異なる第1固
設部材211および第2固設部材212を備えるため、
回動部210に係合板220を固設する際に、回動部2
10に対する係合板220の相対的な位置を確実に設定
することができる。
【0091】また、本実施の形態に係る撮像ユニットに
よれば、係合板220は、固設部材を嵌合させる2つの
第1孔部(切欠部221および小径孔222)と、回動
軸を嵌合させる第2孔部(雌ネジ挿通孔224)とを備
えるため、第1孔部と第2孔部とを合わせて3つの孔部
を使用して、回動部210に対する係合板220の相対
的な位置を設定することができるので、この位置決め作
業が容易かつ確実となる。
【0092】また、本実施の形態に係る撮像ユニットに
よれば、小型撮像装置110において、光学部材112
を、カバー部材(遮光板114、遮光シート115およ
びフィルタ116)および弾性手段117ならびに中間
部材118により、基板PCに適度な押圧力で押し付け
て当接させることができるため、外部から小型撮像装置
110に衝撃が加わった場合でも、光学部材112のレ
ンズ部112eと基板PCに設けられた撮像素子111
との相対的位置関係が変動することが少ない。
【0093】また、本実施の形態に係る撮像ユニットに
よれば、光学部材112を、カバー部材(遮光板11
4、遮光シート115およびフィルタ116)および弾
性手段117ならびに中間部材118により、基板PC
に適度な押圧力で押し付けて当接させることができ、こ
の際、光学部材112の脚部112aによって、光学部
材112のレンズ部112eと基板PCに設けられた撮
像素子111とが適切な間隔で離隔することとなるの
で、外部から小型撮像装置110に衝撃が加わった場合
でも、レンズ部112eが撮像素子111に接触するこ
とがない。従って、レンズ部112eおよび撮像素子1
11の破損を未然に防止することができる。
【0094】また、本実施の形態に係る撮像ユニットに
よれば、光学部材112の当接部112bが、撮像素子
111の周囲面111bに当接した状態で、光学部材1
12の段部112cの下面と、鏡枠113の下部113
aの隔壁113cとの間には、間隙Δが形成されるよう
になっているので、光学部材112のレンズ部112e
と撮像素子111の光電変換部111aとの距離L(即
ち光軸方向の位置決め)は、光学部材112の脚部11
2aの長さにより精度よく設定されることとなる。
【0095】また、本実施の形態に係る撮像ユニットに
よれば、光学部材112をプラスチック材料で構成して
いるので、温度変化時のレンズ部の屈折率変化に基づく
合焦位置のずれを低減することも可能である。すなわ
ち、プラスチックレンズは温度が上昇するにつれて、レ
ンズの屈折率が下がり、合焦位置がレンズから離れる方
向に変化する。一方、光学部材112に脚部112aは
温度上昇により膨張するため、合焦位置ずれの低減効果
がある。
【0096】また、本実施の形態に係る撮像ユニットに
よれば、光学部材112は、比重が比較的軽いプラスチ
ック材料からなるので、同一体積でもガラスに比べて軽
量であり、かつ衝撃吸収特性に優れるため、小型撮像装
置110を誤って落としたような場合でも、撮像素子2
が破損する可能性が少ない。
【0097】また、本実施の形態に係る撮像ユニットに
よれば、光学部材112を基板PC上に取り付けるので
はなく、撮像素子111の周囲面111b上に取り付け
ているので、光学部材112の脚部112a(当接部1
12bを含む)の寸法精度、即ち、上述した距離Lの精
度を管理することで、組み付け時に、光学部材112の
レンズ部112eの合焦位置に関する調整を不要とする
ことができる。
【0098】また、本実施の形態に係る撮像ユニットに
よれば、光学部材112の当接部112bが、撮像素子
111の周囲面111bに当接することで、光学部材1
12のレンズ部112eと撮像素子111の光電変換部
111aとの光軸方向の位置決めを行うことができる。
また、鏡枠113が、基板PCに撮像素子111の光電
変換部111aを位置決め基準として設置されること
で、光学部材112のレンズ部112eと撮像素子11
1の光電変換部111aとの光軸直交方向の位置決めが
行われるので、低コストでありながら高い位置決め精度
を達成できることとなる。
【0099】特に、撮像素子111の周囲面111b
に、撮像素子111と基板PCとを接続するためのパッ
ド111cおよびワイヤWが形成されているような場
合、光学部材112の当接部112bが、撮像素子11
1のパッド111cよりも光電変換部111a側におい
て周囲面111bに当接するように構成すれば、撮像素
子111をコンパクトな構成に維持しつつも、光学部材
112の当接部112bの当接面積を大きく確保でき、
それにより光学部材112を安定させると共に、当接面
の面圧を低く抑えることができるため、撮像素子111
の保護を図りながらも、パッド111cやワイヤWとの
干渉が抑制され、しかも高精度の位置決めが達成される
こととなる。
【0100】また、本実施の形態に係る撮像ユニットに
よれば、鏡枠113が基板PCに接着剤により接着され
ており、他の2ヶ所の接着部とあわせて、小型撮像装置
110の外部に対して、異物が侵入しないよう密封され
た状態に維持されるため、撮像素子111の光電変換部
111aに対する異物の悪影響を排除することができ
る。これらに用いる接着剤は、防湿性を有するのが好ま
しい。これにより、湿気の侵入による撮像素子111や
パッド111cの表面劣化を防ぐことができる。
【0101】また、本実施の形態に係る撮像ユニットに
よれば、光学部材112の段部112cを、所定の弾性
力で光軸方向に押圧する弾性手段117を設けているの
で、かかる弾性手段117の弾性力を用いて、鏡枠11
3に対して光軸方向に沿って、光学部材112の当接部
112bを撮像素子111の周囲面111bに適切な当
接力(上述した5g以上500g以下の荷重に相当する
力)で押し付けることができる。
【0102】従って、光学部材112と、撮像素子11
1との光軸方向の位置決めが容易であるにもかかわら
ず、経時変化により部品に反りなどの変形が生じたよう
な場合にも、安定した弾性力で、光学部材112を撮像
素子111に対して付勢することができ、それにより振
動が生じた際における光学部材112のガタつきを抑え
ることができ、しかも衝撃が生じた際に、内側に回路が
配置された撮像素子111の周囲面111bに過大なス
トレスを生じさせることがない。
【0103】また、本実施の形態に係る撮像ユニットに
よれば、鏡枠113の光軸方向に衝撃力などの大きな力
が加わった場合、その力は基板PCに伝達されるが、直
接撮像素子111に伝達されることはないので、撮像素
子111の保護という観点から好ましい。
【0104】また、本実施の形態に係る撮像ユニットに
よれば、遮光板114と遮光シート115とフィルタ1
16とで構成されるカバー部材を、光学部材112のレ
ンズ部112eより被写体側に配置しているので、レン
ズ部112eを剥き出しにすることなく、その保護が図
れると共に、レンズ面への異物の付着防止も図れる。
【0105】また、本実施の形態に係る撮像ユニットに
よれば、フィルタ116が、赤外線吸収特性を有する物
質から形成されているので、別個に赤外線カットフィル
タを設ける必要がなくなり、部品点数を削減できるため
好ましい。
【0106】また、本実施の形態に係る撮像ユニットに
よれば、組み付け時において、遮光板114を鏡枠11
3から取り外した状態で、光学部材112を、鏡枠11
3に対して被写体側より挿入することができ、その後、
遮光板114を鏡枠113に組み付けることができる。
このような構成により、光学部材112の組み付け性が
向上し、自動組立などを容易に行うことができる。この
際に、鏡枠113の下部113aいずれかに空気逃げの
孔を形成しておくと、鏡枠113と光学部材112との
間隙がわずかであっても、容易に組み付けを行うことが
できる。
【0107】また、本実施の形態に係る撮像ユニットに
よれば、所定の電子機器(携帯電話500)に固定され
た回動保持部200および環状保持部300に対して外
殻部100を回動させる際に、フレキシブル基板400
が、外殻部100の回動に伴って延出部430側が長さ
方向に弛張するので、軸方向延在部410側にねじれ等
の力が加わることがない。また、フレキシブル基板40
0の周方向延在部420が緩やかに湾曲していることか
ら、周方向延在部420に急激に曲がる部分が形成され
ておらず、周方向延在部420の特定の箇所に応力等が
集中することもない。さらに、延出部430の幅方向が
回動軸方向となるよう配置されていることから、延出部
430側にねじれ等の力が作用することがなく、フレキ
シブル基板400は曲げ剛性が比較的小さい厚さ方向に
曲げられる。
【0108】また、本実施の形態に係る撮像ユニットに
よれば、周方向延在部420が環状保持部300内にて
周回し、外殻部100の回動に伴ってフレキシブル基板
400が環状保持部300内にて弛張するよう構成した
ので、フレキシブル基板400が環状保持部300外に
て弛張することはなく、フレキシブル基板400と電子
機器の制御部との接続端部の位置は不変となる。
【0109】従って、本実施の形態に係る撮像ユニット
によれば、外殻部100を回動させることにより被写体
を撮像することができるため、使用者等は、被写体の撮
像に際し、所定の電子機器(携帯電話500)本体ごと
撮像ユニットを移動させる必要はなく、実用に際して極
めて有利である。
【0110】また、本実施の形態に係る撮像ユニットに
よれば、外殻部100の回動により、フレキシブル基板
400の延出部430側が弛張し、軸方向延在部410
側にねじれ等の力が加わることはないため、フレキシブ
ル基板400に加わる負荷を軽減し、フレキシブル基板
400の信頼性を飛躍的に向上させることができる。
【0111】また、本実施の形態に係る撮像ユニットに
よれば、外殻部100の回動に際し、環状保持部300
内にてフレキシブル基板400が弛張するようにしたの
で、フレキシブル基板400の延出部430側の端部の
位置は不変であり、この延出部430側の端部と接続さ
れる電子機器の制御部を、フレキシブル基板400の弛
張に対応する構造とする必要はなく、撮像ユニットが備
えられる電子機器の設計に際し、極めて有利である。
【0112】また、本実施の形態に係る撮像ユニットに
よれば、回動保持部200および環状保持部300が、
略円筒形状を有し、その外周面の少なくとも一部に平坦
部251、320が設けられてなるため、これら平坦部
251、320を所定の電子機器である携帯電話500
の受け部510、520に当接させ、位置合わせした状
態で撮像ユニットを固定することができる。従って、撮
像ユニットの固定作業がきわめて容易となる。
【0113】なお、本実施の形態に係る撮像ユニットに
おいては、小型撮像装置110の光学部材112に4ヶ
所の当接部112bを設けてはいるが、1ヶ所ないし3
ヶ所でもよい。また、撮像素子111のパッド111c
との干渉が回避できるのであれば、光学部材112の円
筒状の脚部112aに沿った、輪帯状の当接部であって
もよい。
【0114】また、小型撮像装置110の構成部品であ
る弾性手段117としては、ウレタンやスポンジなども
考えられるが、長期間安定した弾性力を発揮できる樹脂
製や金属製のシート状部材が好ましい。また、フィルタ
116に赤外線カット特性を付与する代わりに、光学部
材112自体を赤外線吸収特性のある素材から形成した
り、光学部材112のレンズ部112eの表面に赤外線
カット特性を有する被膜をコーティングしたりすること
も考えられる。
【0115】また、小型撮像装置110の基板PCに鏡
枠113を接着した後に、光学部材112を挿入しても
よく、或いは光学部材112を鏡枠113に取り付けた
後に、そのユニット毎、基板PCに接着するようにして
もよく、それにより工程の自由度が確保される。後者の
組み付け手順とする場合は、鏡枠113の隔壁113c
は光学部材112の抜け落ち防止の機能をも果たすこと
ができる。
【0116】また、小型撮像装置110の遮光板114
の開口114dにこの機能を持たせているが、フィルタ
116の被写体側に遮光性を有する被膜を必要な開口部
以外にコーティング、もしくは塗布することで絞りを形
成してもよい。また、同様な理由により、光学部材11
2の脚部112aの少なくとも一部に内面反射防止処理
を施すのが好ましい。内面反射防止処理とは、例えば、
微小な凹凸を設けた面を形成し、結像に寄与しない光束
を散乱させるようにすること、反射防止コーティングま
たは低反射特性を有する塗料を塗布することを含む。
【0117】また、本実施の形態においては、小型撮像
装置110の構成部品である歯車型のシート状の弾性手
段117を遮光性を有する材料で構成すると、弾性手段
117の中央開口117dは絞りの機能を兼ね備えるこ
とができる。中央開口117dを備えた弾性手段117
は光学部材112のレンズ部112eの入射面側に設け
られているので、撮像素子111の光電変換部111a
に入射する光束を垂直に近い角度で入射させ、テレセン
トリックに近いものとすることができ、それにより高画
質な画像を得ることができる。さらに、光学部材112
のレンズ部112eの形状は、像側に強い曲率の面を向
けた正レンズの形状とすることで、絞り(中央開口11
7d)とレンズ部112eの主点との間隔を大きくとる
ことができ、よりテレセントリックに近い望ましい構成
となる。
【0118】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、小型撮像
装置の撮像素子の撮像面が、回動保持機構の回動軸に対
して光軸方向において離隔された状態で配置されるた
め、組み付け作業がきわめて容易であるとともに、光学
系の構造の配置態様のバリエーションが豊富となる。
【0119】請求項2記載の発明によれば、回動保持部
が、所定回動角度ごとに回動位置を規制する位置規制機
構を有し、この所定回動角度は各回動動作間における被
写体像の結像態様の変動(視野変化)が少なくなるよう
に設定されるため、小型撮像装置の撮像素子の撮像面を
回動保持部の回動軸に対して光軸方向において離隔され
た状態で配置したことに起因する被写体像の結像態様の
著しい変動(視野変化)を防止することができる。
【0120】請求項3記載の発明によれば、小型撮像装
置において、撮像素子の撮像面が被写体に対して回動保
持部の回動軸よりも離れた位置に配置されてなるため、
光学部材と撮像素子の撮像面との距離を比較的長くとる
ことができ、結像される被写体の範囲(撮影可能な範
囲)を広くすることができる。
【0121】請求項4記載の発明によれば、回動保持部
が、略円筒形状を有し、その外周面の少なくとも一部に
平坦部が設けられてなるため、この平坦部を所定の電子
機器の適所に当接させて撮像ユニットを固定することが
できる。従って、所定の電子機器に撮像ユニットを固定
する作業がきわめて容易となる。
【0122】請求項5記載の発明によれば、請求項1、
2、3または4記載の撮像ユニットを備える電子機器を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る撮像ユニットの斜視
図である。
【図2】図1に示した撮像ユニットの分解斜視図であ
る。
【図3】図1に示した撮像ユニットの構成部品である外
殻部の分解斜視図である。
【図4】図3に示した外殻部に内蔵される小型撮像装置
の斜視図である。
【図5】図4に示した小型撮像装置のV−V部分の断面図
である。
【図6】図4に示した小型撮像装置の構成部品である光
学部材の斜視図である。
【図7】図6に示した光学部材の底面図である。
【図8】図4に示した小型撮像装置の構成部品である光
学部材、弾性部材および中間部材の斜視図である。
【図9】図4に示した小型撮像装置の構成部品である撮
像素子の平面図である。
【図10】図1に示した撮像ユニットの構成部品である
回動保持部の斜視図である。
【図11】図10に示した回動保持部の分解斜視図であ
る。
【図12】(a)は図11に示した回動部のXI−XI部分
の断面図であり、(b)は図11に示した回動部を非回
動部側から見た図である。
【図13】(a)は図11に示した回動部に係合板を固
設した状態におけるXI−XI部分の断面図であり、(b)
は図11に示した係合板の平面図である。
【図14】図11に示した回動部に係合板、非回動部お
よび段付ネジを取り付けて回動保持部を構成した状態に
おけるXI−XI部分の断面図である。
【図15】本実施の形態に係る撮像ユニットを所定の電
子機器(携帯電話)に装着した状態を示す一部切り欠き
平面図である。
【図16】図15のXVI−XVI部分の断面図(外殻部の
み)である。
【図17】(a)は本実施の形態に係る撮像ユニットの
概略図であり、(b)は本実施の形態に係る撮像ユニッ
トの外殻部を等角度で回動させた場合に生じる視野変化
を説明するための説明図である。
【図18】本実施の形態に係る撮像ユニットの構成部品
である係合板の拡大平面図である。
【符号の説明】
100 外殻部 110 小型撮像装置 111 撮像素子 111a 光電変換部 111b 周囲面 111c パッド 111d 隅部 112 光学部材 112a 脚部 112b 当接部 112c 段部 112d 上面部 112e レンズ部 113 鏡枠 113a 下部 113b 上部 113c 隔壁 114 遮光板(カバー部材) 114a 開口 114b テーパ面 114c 縮径部 114d 開口 115 遮光シート(カバー部材) 115a 中央開口 116 フィルタ(カバー部材) 117 弾性手段 117a 切欠部 117b 平面部 117c 突出部 117d 中央開口 118 中間部材 120 上ケース 121 開口部 122 第1上凸部 123 第2上凸部 130 下ケース 131 受台 132 第1下凸部 133 第2下凸部 140 パネル部材 150 嵌合用凸状部 160 挿入用凸状部 200 回動保持部 210 回動部 211 第1固設部材 212 第2固設部材 213 嵌合用凹状部 214 雌ネジ部 220 係合板 221 切欠部 222 小径孔 223 係合部位 224 雌ネジ挿通孔 230 係合部材 240 弾性体 250 非回動部 251 平坦部 252 回動部収納用凹部 253 弾性体収納用凹部 254 回動許容凹部 255 回動軸挿通孔 256 ネジ収納用凹部 260 段付ネジ 261 頭部 262 段部 263 雄ネジ部 300 環状保持部 310 スリット部 320 平坦部 400 フレキシブル基板 410 軸方向延在部 420 周方向延在部 430 延出部 500 携帯電話 510 受け部 520 受け部 PC 基板 B 接着剤 W ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水戸部 健次 山形県西村山郡西川町大字間沢194番地6 号 株式会社東北コ−オン内 (72)発明者 丹生 和男 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 水上 雅文 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 新 勇一 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株 式会社内 Fターム(参考) 5C022 AC21 AC42 AC54 AC55 AC63 AC70 AC77 AC78

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像素子を備えた基板と、前記撮像素子に
    対して光学的な距離が保たれるように位置決めされた光
    学部材とを有する小型撮像装置と、 前記小型撮像装置を覆う外殻と、 前記光学部材の光軸方向と垂直な方向を回動軸として前
    記外殻を回動可能に保持する回動保持部とを備える撮像
    ユニットにおいて、 前記小型撮像装置は、 前記撮像素子の撮像面が、前記回動保持部の回動軸に対
    して光軸方向において離隔された状態で配置されること
    を特徴とする撮像ユニット。
  2. 【請求項2】前記回動保持部は、 所定回動角度ごとに回動位置を規制する位置規制機構を
    有するとともに、前記所定回動角度は、各回動動作間に
    おける被写体像の結像態様の変動が少なくなるように設
    定されることを特徴とする請求項1記載の撮像ユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】前記小型撮像装置は、 前記撮像素子の撮像面が、被写体に対して前記回動保持
    部の回動軸よりも離れた位置に配置されてなることを特
    徴とする請求項1または2記載の撮像ユニット。
  4. 【請求項4】前記回動保持部は、 略円筒形状を有し、 その外周面の少なくとも一部に平坦部が設けられてなる
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の撮像ユニ
    ット。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3または4記載の撮像ユニ
    ットと、 前記撮像ユニットの前記小型撮像装置の前記撮像素子が
    受光した光量に応じた画像信号を出力する画像信号出力
    手段と、 前記画像信号出力手段によって出力された画像信号を制
    御する制御手段とを備えることを特徴とする電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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