JP2003187947A - セラミックビーズの製造装置 - Google Patents

セラミックビーズの製造装置

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JP2003187947A
JP2003187947A JP2001380310A JP2001380310A JP2003187947A JP 2003187947 A JP2003187947 A JP 2003187947A JP 2001380310 A JP2001380310 A JP 2001380310A JP 2001380310 A JP2001380310 A JP 2001380310A JP 2003187947 A JP2003187947 A JP 2003187947A
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heating element
graphite
core tube
ceramic
ceramic material
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Atsushi Kitaichi
淳 北市
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3M Innovative Properties Co
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3M Innovative Properties Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率が高く、条件設定が容易でかつ連続的に
製造可能なセラミックビーズの製造装置を提供する。 【解決手段】 セラミック材料が落下する移動通路であ
る、垂直に設置された黒鉛からなる炉心管と、前記炉心
管の外周に配置された黒鉛発熱体、及び前記発熱体を収
納する炉体、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックビーズ
の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミックビーズは優れた強度、高い密
度、及び優れた化学的不活性を有することが知られてお
り、各種の用途に用いられている。このセラミックビー
ズとしては溶融セラミックビーズ、すなわち高温におい
てセラミック材料を溶融させ、球状の液滴を形成し、こ
れを固化することに得られるビーズ、がよく知られてい
る。
【0003】例えば、特開平10−291836号公報
には、再帰反射性シートや路面反射材等の反射材に使用
される透明ビーズを、所定の組成のセラミック材料を水
素−酸素バーナー等を用いて加熱して溶融させ、所定の
粒子径の溶融液滴を形成し、これを急冷することにより
製造することが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の方法においては、以下のような問題がある。ま
ず、酸素バーナーや水素バーナーのような超高温燃焼火
炎雰囲気中でセラミック材料の溶融を行う場合、所定の
超高温燃焼火炎雰囲気の中にセラミック材料粒子が完全
に溶融するのに必要な滞留時間を確保することが困難で
あり、十分な滞留時間を確保するためには莫大なエネル
ギー、すなわち多量の燃料ガスが必要になる。
【0005】また、一般に高温燃焼火炎バーナー方式
は、燃焼が化学反応であるため、その燃焼温度を細かく
微妙に制御することが困難であり、そのためセラミック
材料の溶融球状化に必要な様々な超高温雰囲気を作るこ
とが不可能である。さらに、燃焼火炎雰囲気では火炎の
外周と中心とでは火炎温度が均一ではないため、排出さ
れる溶融セラミックの性能に不均一が生ずる恐れがあ
る。そのうえ、超高温燃焼火炎方式は、その熱効率が極
めて低く、供給されたエネルギーの98%が利用されずに
大気に放出されることになる。
【0006】このセラミック材料の溶融手段としては、
上記の超高温燃焼火炎方式のほかに、電気炉を用いるこ
とが知られている。このような電気炉では、被溶融物で
あるセラミック材料を比較的短時間で溶融温度まで加熱
でき、また加熱温度を均一にすることができる。ところ
が、従来の電気炉を用いる溶融セラミックの製造方法は
ほとんどがバッチ式であり、連続的に製造することはで
きない。トンネル式電気炉のように、連続的に製造する
ための電気炉も知られているが、この場合、ルツボのよ
うな試料保持体にセラミック材料を入れ、電気炉中を移
動させて溶融させるため、セラミック材料が溶融する超
高温域においてセラミック材料と試料保持体との反応が
起こるという問題がある。
【0007】本発明は上記問題点を解決し、試料保持体
を使用することなく、2000℃以上という非常に高い温度
域で均一な温度分布を与え、連続的にセラミックビーズ
を製造することができる装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明によれば、セラミック材料が落下する移動通
路である、垂直に設置された黒鉛からなる炉心管と、前
記炉心管の外周に配置された黒鉛発熱体、及び前記発熱
体を収納する炉体、を具備するセラミックビーズ製造装
置が提供される。
【0009】本発明のセラミックビーズ製造装置におい
ては、セラミック材料を試料保持体に入れる必要がな
く、黒鉛発熱体によって加熱された炉心管の中空部に上
部から落下させ、その落下過程において加熱・溶融し、
炉心管の下部から排出するため、連続的にセラミックビ
ーズを製造することができる。また、黒鉛発熱体は電気
的に加熱されるため、2000℃以上の高温を均一に維持す
ることができ、また温度条件の制御も容易である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を説
明する。本発明のセラミックビーズ製造装置1は、基本
的には炉心管2と、黒鉛発熱体3と、炉体4から構成さ
れている。炉心管2は黒鉛からなり、上部及び下部が開
口した管状構造である。この炉心管2の開口上部にはセ
ラミック材料供給装置5が設けられ、このセラミック材
料供給装置5から供給されたセラミック材料は炉心管2
の中空部を重力の作用により落下し、開口下部から排出
される。
【0011】図1において、黒鉛発熱体3は筒状であ
り、炉心管2の外周に配置されている。黒鉛発熱体3は
端子6を介して電源に接続され、電流を印加することに
より発熱し、炉心管2を2000℃以上の高温に維持するこ
とができる。
【0012】炉心管2及び黒鉛発熱体3は炉体4に収納
されている。黒鉛発熱体3の熱損失の低減や炉体4の外
壁の温度上昇の抑制を図るため、炉体4の内部に、炉心
管2及び黒鉛発熱体3の周囲を囲むように断熱材7を配
置してもよい。断熱材4としては、黒鉛、アルミナ等を
用いることができる。さらに、炉体4の炉壁内に水路を
設け、冷却水入口8から冷却水出口9へ冷却水を通して
炉体4を冷却してもよく、また水冷ジャケットを炉体4
の炉壁外周に密着させて配置して冷却してもよい。
【0013】セラミック材料供給装置5は所定の速度で
セラミック材料を炉心管2の開口上部に供給する手段を
有しており、例えば超音波により定量的かつ連続的にセ
ラミック材料を供給する。セラミック材料としては各種
の材料を用いることができ、例えばシリカ、アルミナ、
ジルコニア、イットリア、セリア、チタニア等、又はこ
れらの混合物を用いることができる。このセラミック材
料は粒径数μm〜数十μmの粉末であることが好まし
い。
【0014】炉心管2の開口上部から供給されたセラミ
ック材料は、炉心管2の中空部を重力の作用によって落
下するが、その落下過程において黒鉛発熱体3によって
加熱された炉心管2の加熱領域を溶融しながら通過す
る。従って、温度計11によって測定されるこの加熱領
域の温度、すなわち黒鉛発熱体3に印加する電圧と電
流、及び炉心管2の長さは、使用するセラミック材料の
種類やその粒径等に応じて、セラミック材料が十分に溶
融するよう設定する。ところで、炉心管2や発熱体3を
構成する黒鉛は高温加熱により空気中の酸素と反応して
燃焼しやすいため、炉体4の内部は、排気口10を介し
て10Pa以下の低圧に維持したり、又は真空排気後に窒素
ガスやアルゴンガス等の不活性ガスをパージすることが
好ましい。
【0015】黒鉛発熱体3は、2以上を炉心管2の長手
方向にそって直列に配置することが好ましい。この場
合、各黒鉛発熱体は電源と個々に接続され、その結果、
この黒鉛発熱体の各々に対応する複数の加熱領域を提供
することができる。さらに好ましくは、黒鉛発熱体の各
々に温度計及びこの温度計に接続された制御装置を設
け、セラミックビーズの製造条件や各種実験条件に合せ
て、加熱温度や温度昇降速度を炉心管2の長手方向に沿
って個々に制御することができる。このように構成する
ことにより、セラミック材料は、各加熱領域ごとにあら
かじめ設定された温度をもった炉心管2内を落下する間
に、加熱により溶融され、次いで冷却されて、所望の粒
径(例えば数μm〜数十μm)のセラミックビーズ粒子
となり、炉心管2の開口下部から排出される。
【0016】黒鉛発熱体3は加熱されると幾分膨張し、
変形するおそれがある。そこで、この黒鉛発熱体3にス
リットを設けることが好ましい。このスリットは、例え
ば図2に示すように、黒鉛発熱体3の長手方向にスリッ
ト加工を施して設けてもよい。この結果、図示の発熱体
3は正味の抵抗を増し、通電により効果的な加熱も可能
になる。このスリットの数は限定されないが、通常は加
工上、発熱体3の大きさに応じて増すことができる。又
は、複数の黒鉛片を、互いの間に隙間を設けて格子状も
しくはらせん状に組み立ててもよく、あるいは図3に示
すように、複数の黒鉛ロッド12を炉心管の周囲に配置
して発熱体を構成してもよい。このように黒鉛発熱体3
にスリットを設けることにより、又は複数のロッド12
により発熱体を構成することにより、発熱によって黒鉛
発熱体3もしくはロッド12が膨張しても、このスリッ
トもしくはロッド12間の隙間がこの膨張を受け入れ、
黒鉛発熱体3の変形、撓みを防ぐことができる。
【0017】
【発明の効果】本発明のセラミックビーズ製造装置によ
れば、投入されるセラミック材料のほぼ100%が加熱、
溶融、球状化し冷却されて非常に均質なセラミックビー
ズとして排出される。また加えられるエネルギーの80%
以上がこの加熱・溶融プロセスに利用され、従来の燃焼
火炎式装置と比較して、エネルギー効率が極めて高い。
さらに、真空あるいは不活性ガス雰囲気内で発熱体であ
る黒鉛そのものが超高温で発熱するため、炉体が損傷す
ることなく、その維持費用は低く、温度制御が容易で、
さらに連続的にセラミックビーズを製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミックビーズ製造装置の断面図で
ある。
【図2】スリットを設けた黒鉛発熱体の斜視図である。
【図3】黒鉛ロッドより構成した黒鉛発熱体の斜視図で
ある。
【符号の説明】
1…セラミックビーズ製造装置 2…炉心管 3…黒鉛発熱体 4…炉体 5…セラミック材料供給装置 6…端子 7…断熱材 8…冷却水入口 9…冷却水出口 10…排気口 11…温度計 12…黒鉛ロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K092 PP10 QA01 QA02 QB15 QB24 QB25 QB40 QB48 QC29 QC37 RA05 RA06 VV16 VV26 VV36 4G004 CA00 4K063 AA04 AA12 BA04 CA03 CA06 FA04 FA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック材料が落下する移動通路であ
    る、垂直に設置された黒鉛からなる炉心管と、前記炉心
    管の外周に配置された黒鉛発熱体、及び前記発熱体を収
    納する炉体、を具備するセラミックビーズ製造装置。
  2. 【請求項2】 前記発熱体に1以上のスリットが設けら
    れている、請求項1記載のセラミックビーズ製造装置。
  3. 【請求項3】 前記発熱体が炉心管の長手方向に沿って
    直列に2以上配置されている、請求項1又は2記載のセ
    ラミックビーズ製造装置。
JP2001380310A 2001-12-13 2001-12-13 セラミックビーズの製造装置 Pending JP2003187947A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013198857A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Taiyo Nippon Sanso Corp 球状化粒子製造装置及び球状化粒子製造方法
JP2013198856A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Taiyo Nippon Sanso Corp 球状化粒子製造装置及び球状化粒子製造方法
JP2013202603A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Taiyo Nippon Sanso Corp 球状化粒子製造装置及び球状化粒子製造方法
JP7501978B2 (ja) 2020-06-05 2024-06-18 エルジー エナジー ソリューション リミテッド チューブモジュール及びそれを含むチューブ組立体

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