JP2003185973A - 投影装置 - Google Patents

投影装置

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JP2003185973A
JP2003185973A JP2001387675A JP2001387675A JP2003185973A JP 2003185973 A JP2003185973 A JP 2003185973A JP 2001387675 A JP2001387675 A JP 2001387675A JP 2001387675 A JP2001387675 A JP 2001387675A JP 2003185973 A JP2003185973 A JP 2003185973A
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和弘 藤田
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佐敏 山内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】選択性波長リターダにおける分光特性シフト効
果を利用することにより、投影装置による投影画像のコ
ントラストを向上させる。 【解決手段】直線偏光状態の白色照明光L1は第1の波
長選択性リターダ10を透過し、偏光ビームスプリッタ
12とダイクロイックプリズム14により分離され、ラ
イトバルブ16、18、20により映像光となり、ダイ
クロイックプリズム14と偏光ビームスプリッタ12に
より合成される。合成された光は第2の波長選択性リタ
ーダ22を介して偏光子24に入射し、結像光学系26
によりスクリーン上に投射されカラー画像を表示する。
第1、第2の波長選択性リターダは互いに同一分光特性
を持ち、第1の波長選択性リターダ10が光束光路に対
して傾けて配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、投影装置、より
詳細にはライトバルブに画像表示を行い、波長選択性リ
ターダと偏光ビームスプリッタを用いるカラー画像投影
用の投影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶パネル等に表示された映像を、スク
リーン等の表示媒体上に拡大投射する投影装置として
「液晶プロジェクタ」が、ビデオ再生映像やコンピュー
タデータ等の表示用として近来広く普及している。なか
でも、カラー映像のプレゼンテーションなどに使用され
る「3板液晶プロジェクタ」は映像が高精細であること
から普及率が高い。
【0003】液晶パネルは一般には「ライトバルブ」と
よばれ、直線偏光した入力光に対する出力光の偏光状態
を、画素単位で変化させることができる。
【0004】一方、所望の波長帯域の直線偏光における
常光線・異常光線間に「半波長分のリターデーション」
を与えることのできる「波長選択性リターダ」が知られ
ている。半波長分のリターデーションは「設計条件とし
て任意に設定可能な波長帯域の光」に対して与えること
ができる。
【0005】波長選択性リターダを用いる3枚液晶プロ
ジェクタが提案されている(例えば、USP61830
91号特許明細書)。
【0006】このような3枚液晶プロジェクタは「直線
偏光状態の白色照明光を、第1の波長選択性リターダに
入射させ、第1の波長選択性リターダを通過した光のう
ち、偏光方向が変化した波長帯域光:Aと偏光方向が変
化しない波長帯域光:NAを偏光ビームスプリッタによ
り2光路に分離し、分離された一方の波長帯域光:Aを
第1のライトバルブへの照明光とし、他方の波長帯域
光:NAを色分離素子によってさらに2色の光:Bおよ
びCに分離し、分離された光:Bを第2のライトバルブ
への照明光とし、光:Cを第3のライトバルブへの照明
光とし、第1ないし第3のライトバルブに画像を表示
し、各照明光:A、B、Cを上記画像に従って変調され
た映像光:LA、LB、LCとし、これら各映像光を合
成した合成光:LTを、第2の波長選択性リターダを介
して結像光学系に入射させ、結像光学系によりスクリー
ン上に投射してカラー画像を表示する投影装置」であ
る。
【0007】このような投影装置において用いられてい
る偏光ビームスプリッタは「P偏光を透過させ、S偏光
を反射させる」がこれは理想的な場合であり、可視領域
のような広い波長帯域に対して理想的な光学特性を発揮
できるとは限らない。理想的な光学特性を持った偏光ビ
ームスプリッタを実現することは不可能ではないまで
も、これを実際に実現しようとすれば膨大なコストがか
かるから実際的でない。
【0008】そして、現実の偏光ビームスプリッタを用
いると、その特性が理想的でないことに起因して「表示
される拡大カラー画像における明暗のコントラスト」の
低下が生じる。そうすると、上記の如き投影装置の実際
においては、上記コントラストをどのように向上させる
かが問題となる。発明者は上記コントラストの向上を目
して研究を重ねた結果、第1、第2の波長選択性リター
ダの「分光特性相互の関係」が、偏光ビームスプリッタ
の特性と関連してコントラストに影響することを見出し
た。
【0009】また、波長選択性リターダを通過する光束
光路に対して、波長選択性リターダを傾けると、波長選
択性リターダの分光特性が波長軸上で短波長側へシフト
する事実(以下、波長選択性リターダにおける「分光特
性シフト効果」という)を、投影画像のコントラスト制
御に利用できることを見出した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、波長選択
性リターダにおける分光特性シフト効果の利用により、
投影装置による投影画像のコントラストを向上させるこ
とを課題とする。
【0011】また、投影画像におけるコントラストと明
るさの何れを優先するかに応じて、コントラストの向上
と明るさの向上を選択できるようにすることを課題とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の投影装置
は「直線偏光状態の白色照明光を、第1の波長選択性リ
ターダに入射させ、この第1の波長選択性リターダを通
過した光のうち、偏光方向が変化した波長帯域光:Aと
偏光方向が変化しない波長帯域光:NAを、偏光ビーム
スプリッタにより2光路に分離し、分離された一方の波
長帯域光:Aを第1のライトバルブへの照明光とし、他
方の波長帯域光:NAを色分離素子によってさらに2色
の光:BおよびCに分離し、分離された光:Bを第2の
ライトバルブへの照明光とし、光:Cを第3のライトバ
ルブへの照明光とし、第1ないし第3のライトバルブに
画像を表示し、各照明光:A、B、Cを上記画像に従っ
て変調された映像光:LA、LB、LCとし、これら各
映像光を合成した合成光:LTを、第2の波長選択性リ
ターダを介して偏光子に入射させ、この偏光子を介して
結像光学系によりスクリーン上に投射してカラー画像を
表示する投影装置」であって、以下の点を特徴とする。
【0013】即ち、第1、第2の波長選択性リターダは
互いに「同一もしくは波長スライド同一の分光特性」を
持つ素子であり、これら第1および第2の波長選択性リ
ターダの少なくとも一方が「光束光路に対して傾け」て
配置される。
【0014】請求項2記載の投影装置は「直線偏光状態
の白色照明光を、第1の波長選択性リターダに入射さ
せ、この第1の波長選択性リターダを通過した光のう
ち、偏光方向が変化した波長帯域光:Aと偏光方向が変
化しない波長帯域光:NAを、偏光ビームスプリッタに
より2光路に分離し、分離された一方の波長帯域光:A
を第1のライトバルブへの照明光とし、他方の波長帯域
光:NAを時間的色分離手段によって2色の光:Bおよ
びCに時間的に分離し、分離された光:B、Cを交互に
第2のライトバルブへの照明光とし、第1のライトバル
ブに照明光:Aに対する画像を表示すると共に、第2の
ライトバルブに照明光:B、Cに対する画像を、時間的
色分離手段の時間的な色分離に同期して表示し、各照明
光:A、B、Cを上記画像に従って変調された映像光:
LA、LB、LCとし、これら各映像光を合成した合成
光:LTを、第2の波長選択性リターダを介して偏光子
に入射させ、この偏光子を介して上記結像光学系により
スクリーン上に投射してカラー画像を表示する投影装
置」であって、以下の点を特徴とする。
【0015】即ち、第1の波長選択性リターダと第2の
波長選択性リターダとが「同一もしくは波長スライド同
一の分光特性」を持つ素子であり、第1および第2の波
長選択性リターダの少なくとも一方が「光束光路に対し
て傾け」て配置される。
【0016】若干説明を補足する。「直線偏光状態の白
色照明光」は、実質的に直線偏光状態にある白色光で、
ライトバルブの照明に供される。この場合の「白色光」
は、カラー画像を表示できる成分光を有するものであ
る。
【0017】「ライトバルブ」は、透過型のものを用い
ることもできるが、反射型のものを好適に使用可能であ
る。反射型のライトバルブは、液晶の片側に反射面を配
したもので、液晶の持つ偏光面旋回機能を利用して偏光
方向を制御する。光を入射させると、光は液晶を透過
し、反射面で反射され、液晶を透過して射出する。
【0018】液晶の各画素に印加する電圧を制御する
と、液晶を往復する間における偏光面の旋回角が制御さ
れるので、画素に印加された電圧に応じて射出光におけ
る偏光方向の分布を制御することができ、これにより画
像を表示することができる。
【0019】「反射型のライトバルブ」は透過型のもの
と異なり、ブラックマトリックスが不要であるから、ブ
ラックマトリックスによる画素面積の狭小化の問題が無
く、明るい画像を表示できる。また、反射型のライトバ
ルブを用いると、偏光ビームスプリッタを「光の分離と
合成に共用」できる。
【0020】波長選択性リターダにおける「分光特性」
は、直線偏光における常光線・異常光線間に「半波長分
のリターデーション」を与える効率の、波長に対する特
性である。例えば、透過型の波長選択性リターダの場
合、これにP偏光状態の白色光を透過させたとき、透過
光におけるP偏光の強度:F(入射白色光の強度を1と
して規格化する)を波長:λの関数として表してF(λ)
とすると、透過光におけるS偏光の強度は{1−F
(λ)}となる。
【0021】このようなF(λ)、{1−F(λ)}を「波
長選択性リターダの分光特性」と呼ぶのである。従っ
て、第1、第2の波長選択性リターダが同一の分光特性
を持つというのは、これらの波長選択性リターダの分光
特性:F(λ)が同一であることを意味する。
【0022】また、分光特性が「波長スライド同一」で
あるとは、一方の波長選択性リターダの分光特性:F
(λ)に対し、他方の波長選択性リターダの分光特性がF
(λ―Δλ)である場合をいう。即ち、この他方の波長選
択性リターダの分光特性:F(λ―Δλ)は、波長:Δλ
分だけ波長軸方向にスライドさせれば、一方の波長選択
性リターダの分光特性:F(λ)と同一になる。勿論、第
1、第2の波長選択性リターダの分光特性が同一あるい
は波長スライド同一といっても、2つの分光特性の「数
学的な同一性」を言うわけではなく、あくまでも実質的
な同一性である。
【0023】波長選択性リターダを「光束光軸に対して
傾ける」とは、波長選択性リターダに入射する光束の光
軸光線に直交する面に対して、波長選択性リターダを傾
けることを意味する。
【0024】請求項2記載の投影装置における「時間的
色分離手段」は、2色の光:BおよびCを含む光束(B
+C)を、これら成分光:B、Cに時間的に分離する手
段であり、例えば、光:Bを透過させ、光:Cを遮断
(あるいは反射)する第1フィルタと、光:Bを遮断
(あるいは反射)し、光:Cを透過させるような第2フ
ィルタとを、光束(B+C)に対して時間的に交互に切
換えるようなものを用いることができる。この時間的色
分離手段は、偏光ビームスプリッタと第2のライトバル
ブとの間に配設することもできるが、後述のように、偏
光ビームスプリッタの入射側に設けることもできる。
【0025】上記請求項1または2記載の投影装置は
「第1及び第2の波長選択性リターダを共に、赤色帯域
の偏光を90度変換する素子とし、第1、第2の波長選
択性リターダの一方を光束光路に対して傾けて配置」す
るように構成することができる(請求項3)。第1、第
2の波長選択性リターダの分光特性が「波長スライド同
一」である場合には、偏光を旋回される赤色帯域は、互
いに波長:Δλ(数10nm程度)ずれることになる。
【0026】請求項3記載の投影装置においては、偏光
ビームスプリッタにおけるP偏光及びS偏光の透過率:
Tp及びTsが、 条件:Ts<1−Tp を満足するようにし、光束光路に対して第1の波長選択
性リターダを傾け、第1の波長選択性リターダへ「偏光
ビームスプリッタに対してP偏光の白色照明光」を入射
させるように構成できる(請求項4)。
【0027】請求項3記載の投影装置においてはまた、
偏光ビームスプリッタにおけるP偏光及びS偏光の透過
率:Tp及びTsが、 条件:Ts>1−Tp を満足するようにし、光束光路に対して第1の波長選択
性リターダを傾け、第1の波長選択性リターダへ「偏光
ビームスプリッタに対してS偏光の白色照明光」を入射
させるように構成できる(請求項5)。
【0028】上記請求項1または2記載の投影装置は
「第1及び第2の波長選択性リターダを共に、青色帯域
の偏光を90度変換する素子とし、第1、第2の波長選
択性リターダの一方を光束光路に対して傾けて配置」す
るように構成することができる(請求項6)。
【0029】請求項6記載の投影装置においては、偏光
ビームスプリッタにおけるP偏光及びS偏光の透過率:
Tp及びTsが、 条件:Ts>1−Tp を満足するようにし、光束光路に対して第1の波長選択
性リターダを傾け、第1の波長選択性リターダへ「偏光
ビームスプリッタに対してP偏光の白色照明光」を入射
させるように構成できる(請求項7)。
【0030】請求項6記載の投影装置においてはまた、
偏光ビームスプリッタにおけるP偏光及びS偏光の透過
率:Tp及びTsが、 条件:Ts<1−Tp を満足するようにし、光束光路に対して第1の波長選択
性リターダを傾け、第1の波長選択性リターダへ「偏光
ビームスプリッタに対してS偏光の白色照明光」を入射
させるように構成できる(請求項8)。
【0031】上記請求項1〜8の任意の1に記載の投影
装置においては、第1、第2の波長選択性リターダにお
ける少なくとも一方の、光束光路に対する傾き角を可変
とすることができる(請求項9)。
【0032】また、請求項1または2記載の投影装置に
おいて、光束光路に対して傾ける波長選択性リターダ
は、第1の波長選択性リターダとすることが好ましい
(請求項10)。
【0033】上記請求項4、5、7、8における条件
(Tsと1−Tpの大小関係)、偏光変換帯域(波長選
択性リターダが偏光を90度変換する波長領域)、照明
光(白色照明光)の偏光状態を一覧に纏めると以下の如
くになる。
【0034】 請求項 条件 偏光変換帯域 照明光の偏光状態 4 Ts<1−Tp 赤 P 5 Ts>1−Tp 赤 S 7 Ts>1−Tp 青 P 8 Ts<1−Tp 青 S 。
【0035】若干付言すると、透過型のライトバルブを
用いるときは一般に、照明光を分離する偏光ビームスプ
リッタと、光を合成する偏光ビームスプリッタが別体に
成るが、このような場合は、別体の偏光ビームスプリッ
タとして、特性が互いに同じもの、即ち「透過率:Ts
および透過率:Tp」が互いに同じであるものが用いら
れる。このような場合、上の説明における「第1の波長
選択性リターダへ入射される白色照明光の偏光状態」
は、光の分離を行う偏光ビームスプリッタに対する偏光
状態を意味する。
【0036】反射型のライトバルブを用いるときは、光
の分離と合成を同一の偏光ビームスプリッタで行うこと
ができるので、この場合の、透過率:Ts、Tpや、照
明白色光の偏光状態は、この偏光ビームスプリッタにつ
いて一義的に定まる。
【0037】以下に、この発明の原理と、前述の波長選
択性リターダにおける「分光特性シフト効果」につき説
明する。
【0038】図1(a)は、偏光ビームスプリッタと波
長選択性リターダを用いた投影装置の1例を説明図的に
略示している。図中、符号10は第1の波長選択性リタ
ーダ、符号12は偏光ビームスプリッタを示す。また、
符号14はダイクロイックプリズム、符号16、18、
20は反射型のライトバルブ、符号22は第2の波長選
択性リターダ、符号24は偏光子をそれぞれ示してい
る。
【0039】説明の具体性のため、波長選択性リターダ
10、24は「赤色帯域の偏光(以下、赤色帯域光と称
する)を90度変換する」機能を持つものとする。
【0040】直線偏光状態の白色照明光L1(説明の具
体性のため、偏光ビームスプリッタ12に対してP偏光
状態とする)を第1の波長選択性リターダ10に入射さ
せると、波長選択性リターダ10を通過した光は、波長
選択性リターダ10の分光特性により、赤色帯域光:A
が偏光変換により「偏光方向が90度旋回」して偏光ビ
ームスプリッタ12に対してS偏光となり、他の波長帯
域光(青色・緑色帯域光):NAは偏光変換されず、当
初のP偏光状態のまま偏光ビームスプリッタ12に入射
する。
【0041】波長選択性リターダ10を透過後、赤色帯
域光:AはS偏光に偏光変換されているので、偏光ビー
ムスプリッタ12の偏光分離膜12Aにより反射され、
第1のライトバルブ16への照明光となる。青色・緑色
帯域光:NAはP偏光状態を保っているので、偏光ビー
ムスプリッタ12の偏光分離膜12Aを透過してダイク
ロイックプリズム14に入射する。
【0042】ダイクロイックプリズム14は「色分離素
子」であって、ダイクロイック膜14Aにより青色・緑
色帯域光:NAを青色帯域光:Bと緑色帯域光Cとに分
離する。分離された青色帯域光:Bは第2のライトバル
ブ18への照明光となり、緑色帯域光:Cは第3のライ
トバルブ20への照明光となる。
【0043】第1〜第3のライトバルブ16、18、2
0に「各液晶画素の電圧印加を画像信号に従って制御」
して画像を表示すると、電圧の印加された画素では照明
光の偏光方向が変化する。即ち、各照明光:A、B、C
は「上記画像に従い(偏光方向の変化として)変調」さ
れて反射され、入射光路を逆進する。
【0044】ライトバルブ16から偏光ビームスプリッ
タ12に戻った光は、ライトバルブ16により「偏光ビ
ームスプリッタ12に対してP偏光状態に変換」された
光成分が偏光ビームスプリッタ12を透過して赤色映像
光:LAとなる。ライトバルブ18による反射光(青色
映像光:LB)はダイクロイックプリズム14で反射さ
れ、ダイクロイックプリズム14を透過する(ライトバ
ルブ20からの)反射光(緑色映像光:LC)と合成さ
れ、偏光ビームスプリッタ12に入射する。
【0045】偏光ビームスプリッタ12は、ダイクロイ
ックプリズム14側から入射してくる光のうち、ライト
バルブによりS偏光状態に変換された光成分を反射す
る。反射された光は緑色映像光:LB、青色映像光:L
Cであり、ライトバルブ16による赤色映像光:LAと
合成されて合成光:LTとなる。
【0046】合成光:LTは第2の波長選択性リターダ
22を透過するが、このとき、赤色映像光:LAの偏光
状態がP偏光状態からS偏光状態へ偏光変換され、他の
映像光:LB、LCの偏光状態と揃うことに成る。偏光
状態の揃った合成光LTは、偏光子24を透過し、この
とき、ノイズ光として混入しているP偏光成分が除去さ
れる。
【0047】偏光子24を透過した光L2は、「結像光
学系」である投射レンズ26に入射し、投射レンズ26
の作用により、図示されないスクリーン上に投影され
「拡大カラー画像」として結像する。
【0048】図1(b)は、波長選択性リターダ10に
おける上記分光特性を模式化して示している。即ち、図
1(b)の縦軸は変換効率(波長選択性リターダ10を
透過した所定偏光方向の光の分光強度)を示し、横軸は
波長を示す。
【0049】白色照明光L1をP偏光状態としたとき、
実線で示す部分はP偏光状態をS偏光状態に変換する変
換効率(前述のF(λ)に対応する)であり、図示のよう
に白色照明光L1のうち赤色帯域光は偏光方向を90度
旋回されてS偏光となる。破線の部分は波長選択性リタ
ーダ10を透過したP偏光の強度を表し、前述の{1−
F(λ)}に相当する。
【0050】入射白色光L1の偏光状態をS偏光にする
と、波長選択性リターダ10を透過した後の光強度分布
は、図1(b)においてS偏光について破線のようにな
り、P偏光について実線のようになる。
【0051】図1(b)に符号「ξ」で示す波長領域
(緑色帯域と赤色帯域の境界部)では「波長が大きくな
るに連れて変換効率(実線)が単調に増大」する。即
ち、この波長領域:ξでは「当初のP偏光状態の光と、
偏光変換されたS偏光状態の光とが混在」している。波
長領域:ξを「偏光方向を90度旋回させる中間帯域」
と呼ぶ。また、この中間領域において破線と実線の交叉
する点:CPを「クロスポイント」と呼ぶ。
【0052】現実の波長選択性リターダには、偏光変換
した透過光の分光特性に「P偏光、S偏光が混在する中
間帯域」が必ず存在する。中間帯域:ξを考えると、中
間帯域:ξ内の光の一部は「緑色帯域光」として偏光ビ
ームスプリッタ12を透過し、一部は「赤色帯域光」と
して偏光ビームスプリッタ12により反射される。
【0053】このように、中間帯域の存在は、偏光変換
による「波長に従った色分割」を曖昧にするので、中間
帯域の存在がコントラストを低下させる原因となる。
【0054】一方において、偏光ビームスプリッタ12
におけるS偏光の透過率をTs、P偏光の透過率をTp
とすると「種々の入射角の光線に対して、S偏光の透過
率:Tsが0%、P偏光の透過率:Tpが100%であ
る偏光ビームスプリッタ」の実現は、設計的にも製造面
においても困難であり、偏光ビームスプリッタは一般
に、照明光の入射角:0〜十数度の範囲で用いられるの
で、Tp、Tsの何れかを優先して特性が良好になるよ
うに設計が行われており、例えばTsを小さくすること
を優先する場合であると0〜十数度の入射角範囲で、T
pを数十%以上、Tsを数%以下に設定するのが一般で
ある。
【0055】図1(a)に示すような投影装置では、波
長選択性リターダ10、22における中間帯域の存在
と、偏光ビームスプリッタ12におけるTp、Tsの不
完全さとが作用して「フレア光」が発生し、投影画像に
おけるコントラストを低下させる原因となる。
【0056】以下、コントラストの低下を説明する。偏
光ビームスプリッタ12で反射される光(赤色帯域光)
と、偏光ビームスプリッタ12を透過する光(緑色・青
色帯域光)を個別的に考える。白色照明光L1は図の如
く、偏光ビームスプリッタ12に対してP偏光であると
する。
【0057】第1の波長選択性リターダ10を透過した
後の光強度の、S偏光成分:As、P偏光成分:Ap
は、波長選択性リターダ10への入射照明光L1がP偏
光なので、入射照明光L1の分光強度分布:Wに対し、
S偏光成分はクロス透過率(図1(b)の実線部分):
T1N、P偏光成分はパラレル透過率(図1(b)の破
線部分):T1Pをかけて、それぞれ、以下のようにな
る。 As=W・T1N Ap=W・T1P
【0058】すると、偏光ビームスプリッタ12により
反射される光量のS偏光成分:Bs、P偏光成分:Bp
は、上記透過率:Ts、Tpを用いて、 Bs=As(1−Ts)=W・T1N(1−Ts) Bp=Ap(1−Tp)=W・T1P(1−Tp) となり、これらの成分光が赤色用のライトバルブ16に
対する照明光となる。
【0059】表示画像が「真黒」となるべき「暗出力
時」におけるフレア光を考察する。赤色用のライトバル
ブ16は「暗出力時」には変調されず、照明光がそのま
まの偏光方向を保って100%反射されるものとする
と、上記成分:Bs、Bpがそのまま偏光ビームスプリ
ッタ12に戻る。
【0060】暗出力時におけるフレア光としては、この
場合、偏光ビームスプリッタ12を透過して投射レンズ
26側へ向う分のみを考えればよい。すると、ライトバ
ルブ16から偏光ビームスプリッタ12に戻り、これを
透過するS偏光成分:Cs、P偏光成分:Cpは、 Cs=Bs・Ts=W・T1N(1−Ts)Ts Cp=Bp・Tp=W・T1P(1−Tp)Tp となり、これらが第2の波長選択性リターダ22に入射
する。
【0061】この入射光(ライトバルブ16からの光)
のうち、第2の波長選択性リターダ22を通過するS偏
光成分:Ds、P偏光成分:Dpは、波長選択性リター
ダ22のクロス透過率:T2N、パラレル透過率:T2
Pを上記Cs、Cpにかけてそれぞれ、以下のようにな
る。
【0062】 Ds=Cs・T2P+Cp・T2N =W・T1N(1−Ts)Ts・T2P+W・T1P
(1−Tp)Tp・T2N Dp=Cp・T2P+Cs・T2N =W・T1P(1−Tp)Tp・T2P+W・T1N
(1−Ts)Ts・T2N これらの光成分は偏光子24に入射する。
【0063】偏光子24は「明表示光を透過させる」よ
うにするために、この場合はS偏光のみを透過する素子
であるから、上記透過光成分のうち、P偏光成分:Dp
はカットされ、S偏光成分:Dsのみが投射レンズへと
向かう。暗出力時を考えているから、このS偏光成分:
Dsがフレア光の成分になる。
【0064】次に、偏光ビームスプリッタ12を透過し
た光(緑色帯域光、青色帯域光)について同様の考察を
行うと、まず、偏光ビームスプリッタ12を透過したS
偏光成分:Bs’、P偏光成分:Bp’は、以下の如く
になる。
【0065】 Bs’=As・Ts=W・T1N・Ts Bp’=Ap・Tp=W・T1P・Tp これらの成分光はダイクロイックプリズム14で2色に
分離され、青色、緑色用のライトバルブ18、20に対
する照明光となる。これら照明光は暗出力時には、ライ
トバルブ18、20それぞれにおいて、入射時の偏光方
向を保ったまま反射される。暗出力時においてフレア光
となるのは、偏光ビームスプリッタ12に戻って反射さ
れる成分のみを考慮すればよい。
【0066】偏光ビームスプリッタ12により反射され
るS偏光成分:Cs’、P偏光成分:Cp’は、ライト
バルブ18、20での反射率を100%として、それぞ
れ、 Cs’=Bs’(1−Ts)=W・T1N・Ts(1−Ts) Cp’=Bp’(1−Tp)=W・T1P・Tp(1−Tp) となる。
【0067】これらの成分:Cs’,Cp’光が、第2
の波長選択性リターダ22に入射し、第2の波長選択性
リターダ22を透過すると、透過光のS偏光成分:D
s’、P偏光成分:Dp’は、それぞれ、 Ds’=Cs’・T2P+Cp’・T2N =W・T1N・Ts(1−Ts)T2P+W・T1P・
Tp(1−Tp)T2N Dp’=Cp’・T2P+Cs’・T2N =W・T1P・Tp(1−Tp)T2P+W・T1N・
Ts(1−Ts)T2N これらの成分光のうち、P偏光成分:Dp’は偏光子2
4でカットされるから、投射レンズ26へ向うフレア成
分は、S偏光成分:Ds’のみである。
【0068】従って、暗出力時において、第1の波長選
択性リターダ10に入射する白色照明光:L1のうちで
フレア光となるのは、前述のS偏光成分:Dsと、直上
で算出したS偏光成分:Ds’の和: Ds+Ds’ =W・T1N(1−Ts)Ts・T2P +W・T1P(1−Tp)Tp・T2N +W・T1N・Ts(1−Ts)T2P +W・T1P・Tp(1−Tp)T2N =2W{T1N・T2P・Ts(1−Ts) +T1P・T2N・Tp(1−Tp)} (1) となる。
【0069】この(1)式の右辺括弧内における「T1
N・T2P」、「T1P・T2N」を考えると、前述の
通り、T1Nは波長選択性リターダ10におけるクロス
透過率(図1(b)の実線部分)であり、T1Pはパラ
レル透過率(図1(b)の破線部分)である。
【0070】そこで仮に、第1、第2の波長選択性リタ
ーダ10、22が同一の分光特性を持ち、この分光特性
が図1(b)に示す如きものであるとすると、上記積:
T1N・T2Pは、図1(c)に示すように、波長選択
性リターダ22におけるP偏光成分の透過率(破線)と
波長選択性リターダ10におけるS偏光成分の透過率
(実線)との積になり、同図に斜線を施した部分の面積
に等しくなる。
【0071】一方、積:T1P・T2Nは、図1(d)
に示すように、波長選択性リターダ10におけるP偏光
成分の透過率(実線)と波長選択性リターダ22におけ
るS偏光成分の透過率(破線)との積になり、同図に斜
線を施した部分の面積に等しくなる。
【0072】この場合、波長選択性リターダ10、22
が同一の分光特性を持つことから、積:T1N・T2
P、T1P・T2Nは互いに等しくなる。
【0073】しかしながら、波長選択性リターダ22の
分光特性を図1(b)に示す如きものとし、波長選択性
リターダ10の分光特性を、図1(b)におけるクロス
ポイントCPが同図の左側(短波長側)へシフトしたよ
うなものであったとすると、積:T1N・T2Pは、図
1(e)に示すように、波長選択性リターダ22におけ
るP偏光成分の透過率(破線)と波長選択性リターダ1
0におけるS偏光成分の透過率(実線)との積になり、
同図に斜線を施した部分の面積に等しくなる。この面積
は、図1(c)に示す「斜線部」の面積よりも大きい。
【0074】一方、積:T1P・T2Nは、図1(f)
に示すように、波長選択性リターダ10におけるP偏光
成分の透過率(実線)と波長選択性リターダ22におけ
るS偏光成分の透過率(破線)との積になり、図の場合
には0となる。
【0075】一方において、(1)式における積:T1
N・T2P、T1P・T2Nに乗ぜられる係数:Ts
(1−Ts)、Tp(1−Tp)は、偏光ビームスプリ
ッタ12の偏光分離膜12Aの特性により定まる。
【0076】偏光ビームスプリッタ12の特性として、
S偏光の反射率を高く(即ち、S偏光の透過率を低く)
し、P偏光の透過率を数十%として、透過光の消光比を
確保する特性(Ts<1−Tpを満たすような特性)の
ものを想定し、例えば、Ts=0.01、Tp=0.8
の場合を考えて見る。そうすると、 Ts(1−Ts)=0.0099 Tp(1−Tp)=0.16 となり、Ts(1−Ts)はTp(1−Tp)の6%程
度に過ぎない。
【0077】そうすると、暗出力時におけるフレア光の
強度を与える(1)式の右辺において、括弧内は「0.
0099・T1N・T2P+0.16・T1P・T2
N)」となるので、T1N・T2Pはある程度大きくて
も、Ts(1−Ts)の値が0.0099と小さいので
影響は小さい。
【0078】一方、T1P・T2Nの方は、その係数で
あるTp(1−Tp)の値が0.16と大きいため、T
1P・T2Nの値が大きいと、フレア光に対する影響が
大きくなる。
【0079】この場合、上に例として説明したように
「波長選択性リターダ22の分光特性が図1(b)に示
す如きものであり、波長選択性リターダ10の分光特性
が図1(b)におけるクロスポイントCPを同図の左側
(短波長側)へシフトさせたようなものであって、積:
T1N・T2P、T1P・T2Nが、図1(e)、
(f)に示す如きものであるとすると、積:T1P・T
2Nは0となるから、(1)式右辺の括弧内は「0.0
099・T1N・T2P」となり、積:T1N・T2P
はある程度大きいが、係数が0.0099と小さいの
で、全体としては小さな値となり、フレア光の強度を有
効に小さくすることができる。
【0080】図1(c)、(d)の場合には、T1N・
T2P=T1P・T2Nであるから、(1)式の右辺の
大きさは「2W{0.1699T1N・T2P}」とな
る。図1(e)、(f)の場合において、T1N・T2
Pの大きさが、仮に、図1(c)におけるT1N・T2
Pの2倍の大きさであったとしても、(1)式の右辺の
大きさは、0.0198T1N・T2Pとなり、図1
(c)、(d)の場合の12%に過ぎない。
【0081】即ち、偏光反射ビームスプリッタ12が特
性「Ts<1−Tp」を満足する場合において、白色照
明光L1を偏光ビームスプリッタ12に対しP偏光で入
射させる場合には、第2の波長選択性リターダ22の分
光特性に対し、第1の波長選択性リターダ10の分光特
性として「第2の波長選択性リターダ2の分光特性を短
波長側へシフトさせたもの」を用いれば、フレア光の強
度を有効に軽減できることになる。
【0082】上には、白色照明光L1を偏光ビームスプ
リッタ12に対してP偏光の状態で入射させた場合を説
明した。図1(a)の構成において、白色照明光L1を
偏光ビームスプリッタ12に対してS偏光で入射させた
場合を考えると、上記と同様の考察により(計算過程は
上記の場合と同様なので省略する)、上記の(1)式に
対応するフレア光の式は次のようになる。
【0083】 Dp+Dp’ =W・T1N(1−Tp)Tp・T2P +W・T1P(1−Ts)Ts・T2N +W・T1N・Tp(1−Tp)T2P +W・T1P・Ts(1−Ts)T2N =2W{T1N・T2P・Tp(1−Tp) +T1P・T2N・Ts(1−Ts)} (2) となる。
【0084】この値は、白色照明光をP偏光で入射させ
た場合の(1)式において、積:T1N・T2P、T1
P・T2Nに掛かる係数:Tp(1−Tp)、Ts(1
−Ts)を入れ替えたものとなっている。
【0085】この場合、偏光ビームスプリッタの特性と
して上記と同様、Ts<(1−Tp)の場合を考える
と、係数の大小関係はTp(1−Tp)<<Ts(1−
Ts)であるから、Ts(1−Ts)を係数とする積:
T1P・T2Nを小さくするようにすればよく、これを
実現するには、第2の波長選択性リターダ22の分光特
性として「第1の波長選択性リターダ10の分光特性を
短波長側へシフトさせたもの」を用いることにより、
(2)式の値を小さくしてフレア光の強度を有効に低減
化できる。
【0086】上には、偏光ビームスプリッタ12の特性
が「Ts<(1−Tp)」である場合を説明したが、上
記特性の大小関係が逆の場合、即ち「Ts>(1−T
p)」である場合には、上記と逆になる。即ちこの場
合、偏光ビームスプリッタ12へ白色照明光をP偏光で
入射させるときには、第2の波長選択性リターダ22の
分光特性として「第1の波長選択性リターダ10の分光
特性を短波長側へシルトさせたもの」を用いることによ
りフレア光の強度を有効に低減化でき、白色照明光をS
偏光で入射させるときは、第1の波長選択性リターダ1
0の分光特性として「第2の波長選択性リターダ22の
分光特性を短波長側へシフトさせたもの」を用いること
によりフレア光の強度を有効に低減化できる。
【0087】図1(a)に示す如き装置構成において、
波長選択性リターダ10、22の分光特性として「青色
帯域の偏光を90度変換」する場合を考えて見ると、こ
の場合には、フレア光の強度を有効に軽減させるには、
以下のようにすれば良い。
【0088】即ち、偏光ビームスプリッタ12の特性が
「Ts>(1−Tp)」である場合、白色照明光をP偏
光で入射させる場合には、第1の波長選択性リターダ1
0の分光特性として「第2の波長選択性リターダ22の
分光特性を短波長側へシフトさせたもの」を用いること
によりフレア光の強度を有効に低減化でき、白色照明光
をS偏光で入射させる場合には、第2の波長選択性リタ
ーダ22の分光特性として「第1の波長選択性リターダ
10の分光特性を短波長側へシフトさせた」ものを用い
ることによりフレア光の強度を有効に低減化できる。
【0089】また、偏光ビームスプリッタ12の特性が
「Ts<(1−Tp)」である場合、白色照明光をP偏
光で入射させる場合には、第2の波長選択性リターダ2
2の分光特性として「第1の波長選択性リターダ10の
分光特性を短波長側へスライドさせたもの」を用いるこ
とによりフレア光の強度を有効に低減化でき、白色照明
光をS偏光で入射させる場合には、第1の波長選択性リ
ターダ10の分光特性として「第2の波長選択性リター
ダ22の分光特性を短波長側へシフトさせたもの」を用
いることによりフレア光の強度を有効に低減化できる。
【0090】このように、図1(a)の如き構成の投影
装置において、偏光ビームスプリッタの特性と白色照明
光の偏光状態がP偏光かS偏光かに応じて、第1及び第
2の波長選択性リターダの分光特性を相互に「波長シフ
ト」した関係とすることにより、「暗出力時におけるフ
レア光強度を有効に軽減してコントラストを向上させ
る」ことができることを説明した。
【0091】従って、このような原理を適用するには、
第1及び第2の波長選択性リターダとして、互いに「波
長スライド同一」の分光特性を持つものを組合せればよ
いことになるが、この発明においては、第1、第2の波
長選択性リターダとして、分光特性が同一のものあるい
は波長スライド同一なものを組合せ、且つ、一方若しく
は双方の波長選択性リターダを「光束光路に対して傾け
る」ことにより生じる「分光特性シフト効果」を利用し
てコントラストの向上を図るのである。
【0092】分光特性シフト効果は「光束光路に対して
波長選択性リターダを傾けると、このリターダの持つ分
光特性が、その形状(波長を横軸に、変換効率を横軸に
とって示した形状)を保ったまま、短波長側へシフトす
る」現象である。
【0093】具体的な1例として、図2(a)に、緑色
帯域の偏光を90度偏光させる分光特性をもった波長選
択性リターダを光束光路に対して傾けたときの分光特性
2−1(傾け角:0)、2−1(傾け角:20度)、2
−3(傾け角:30度)を示している。傾け角の増大に
伴ない、分光特性が形状同一性を保ちつつ短波長側へシ
フトする様子がわかる。
【0094】図2(b)は、図2(a)に示す波長選択
性リターダに対する傾け角(光束光路の入射角度)と
「分光特性のシフト量(波長シフト量)」との関係を示
している。分光特性シフト効果は、特定の波長選択性リ
ターダに特有の現象ではなく、波長選択性リターダ一般
に対する一般的な現象である。分光特性シフト効果によ
る分光特性のシフト量は、波長選択性リターダの設計に
依存する。
【0095】上に説明した「フレア光の軽減によるコン
トラストの向上」を実現する上において、第1、第2の
波長選択性リターダの分光特性を互いに波長方向にスラ
イドさせることが必要であり、図1(a)の如き構成
で、これを実現しようとすると、波長選択性リターダ相
互の「分光特性のシフト量」を設計上定め、このような
シフト量で分光特性が互いにシフトした1対の波長選択
性リターダを作成する必要がある。
【0096】これに対し「分光特性シフト効果」を利用
すると、予め作成した同一の分光特性を持つ1対の波長
選択性リターダを組合せ、一方若しくは双方のリターダ
を光束光路に対して傾け、傾け角を調整することによ
り、容易に、フレア光強度を最小にできるような状態を
実現することができる。
【0097】また、互いに「波長スライド同一」である
1対の波長選択性リターダを組み合わせると、分光特性
シフト効果を利用することにより、より広い波長領域で
波長選択性リターダ間の分光特性のシフト量調整を容易
に行うことができる。
【0098】1対の波長選択性リターダは上記のよう
に、双方を光束光路に対して傾けることもできるが、傾
け角の調整の面倒を考えると、一方の波長選択性リター
ダのみを傾けるのが好ましい。その場合、投射レンズに
近い側の第2の波長選択性リターダを傾けると、結像光
束に非点収差が発生するので「第2の波長選択性リター
ダと同一光路長(光学的厚さ)を有する平行平板を逆に
傾斜させることで非点収差をキャンセルさせる」等、非
点収差の影響を加味した装置設計が必要であり、投射レ
ンズのバックフォーカスを大きくなったりすることを考
慮すると、入射側に用いられる第1の波長選択性リター
ダを傾ける方が好ましい(請求項10)。
【0099】このように、第1の波長選択性リターダを
傾ける場合、波長選択性リターダが「赤色帯域の偏光を
90度変換する素子」のときは、偏光ビームスプリッタ
におけるP偏光及びS偏光の透過率:Tp及びTsが、
条件:Ts<1−Tpを満足する場合には、偏光ビーム
スプリッタに対してP偏光の白色照明光を入射させれば
よく(請求項4)、偏光ビームスプリッタにおけるP偏
光及びS偏光の透過率:Tp及びTsが、条件:Ts>
1−Tpを満足する場合には、偏光ビームスプリッタに
対してS偏光の白色照明光を入射させればよい(請求項
5)。
【0100】また、波長選択性リターダが「青色帯域の
偏光を90度変換する素子」である場合であれば、偏光
ビームスプリッタにおけるP偏光及びS偏光の透過率:
Tp及びTsが、条件:Ts>1−Tpを満足する場合
には、P偏光の白色照明光を入射させ、偏光ビームスプ
リッタにおけるP偏光及びS偏光の透過率:Tp及びT
sが、条件:Ts<1−Tpを満足する場合には、偏光
ビームスプリッタに対してS偏光の白色照明光を入射さ
せるようにすれば、第1の波長選択性リターダを傾ける
ことにより(請求項7、請求項8)、コントラストの向
上を図ることができる。
【0101】次ぎに、この発明の他の課題である「投影
画像の明るさの向上」につき説明する。上に暗出力時に
おけるフレア光の強度を説明したが、同様の考察を明出
力について行うと、以下のようになる。
【0102】先の説明と同様、図1(a)の装置構成を
例に取ると、P偏光照明(白色照明光を偏光ビームスプ
リッタ12に対してP偏光状態で入射させる)の場合の
偏光ビームスプリッタ12による反射光の、S偏光成
分:Bs、P偏光成分:Bpはそれぞれ、 Bs=As(1−Ts)=W・T1N(1−Ts) Bp=Ap(1−Tp)=W・T1P(1−Tp) となり、明出力では、ライトバルブ16により偏光方向
を変えられて反射されるので、ライトバルブ16による
反射光の、S偏光成分:RBs、P偏光成分:RBp
は、上記BsとBpを入れ替え、ライトバルブ16の変
換効率:ηを乗じたもの、即ち、 RBp=Bs・η RBs=Bp・η となる。
【0103】明出力では、偏光ビームスプリッタ16を
通過する分だけを考えればよく、S偏光成分:RBsに
は透過率Ts、P偏光成分:RBpにはTsを乗じて、 Cs=RBs・Ts=Bp・η・Ts=W・T1P(1−Tp)Ts・η Cp=RBp・Tp=Bs・η・Tp=W・T1N(1−Ts)Tp・η の光が偏光ビームスプリッタ12を透過して、第2の波
長選択性リターダ22に入射する。
【0104】第2の波長選択性リターダ22を通過する
S偏光成分:Ds、P偏光成分:Dpはそれぞれ、 Ds=Cs・T2P+Cp・T2N ={W・T1P(1−Tp)Ts・T2P+W・T1N
(1−Ts)Tp・T2N}η Dp=Cp・T2P+Cs・T2N ={W・T1N(1−Ts)Tp・T2P+W・T1P
(1−Tp)Ts・T2N}η となり、偏光子24に入射するが、偏光子24は明出力
光を透過させるように、この場合はS偏光のみを透過さ
せる素子であるから、上記成分:Dpはカットされて、
成分:Dsのみが投射レンズ26へ向かう。
【0105】偏光ビームスプリッタ12を透過した光成
分:NA(緑色・青色帯域光)について同様の考察を行
うと、 Bs’=As・Ts=W・T1N・Ts Bp’=Ap・Tp=W・T1P・Tp の光がダイクロイックプリズム14へとむかい、ダイク
ロイックプリズム14で2色に分離され、ライトバルブ
18、20に対する照明光になる。これらライトバルブ
18、20で偏光方向を変換されて反射される光のう
ち、投射レンズ26へ向う成分は、偏光ビームスプリッ
タ12で反射される成分であり、偏光ビームスプリッタ
12による反射成分は、P偏光成分、S偏光成分につ
き、 Cs’=Bp’(1−Ts)η=W・T1P・Tp(1−Ts)η Cp’=Bs’(1−Tp)η=W・T1N・Ts(1−Tp)η となる。
【0106】これらの光が第2の波長選択性リターダ2
2に入射するが、第2の波長選択性リターダ22を通過
するS偏光成分:Ds’、P偏光成分:Dp’は、 Ds’=Cs’・T2P+Cp’・T2N ={W・T1P・Tp(1−Ts)T2P+W・T1N
・Ts(1−Tp)T2N}η Dp’=Cp’・T2P+Cs’・T2N ={W・T1N・Ts(1−Tp)T2P+W・T1P
・Tp(1−Ts)T2N}η となる。
【0107】これらのうち偏光子24によりP偏光成
分:Dp’がカットされ、S偏光成分:Ds’が投射レ
ンズ26へ向かう。
【0108】従って、投射レンズ26へ向う全光量は、 Ds+Ds’ ={W・T1P(1−Tp)Ts・T2P +W・T1N(1−Ts)Tp・T2N +W・T1P・Tp(1−Ts)T2P +W・T1N・Ts(1−Tp)T2N}η =W{(T1P・T2P+T1N・T2N)・ (Ts+Tp−2Tp・Ts)}η (3) となり、明出力光の光量は、偏光ビームスプリッタ12
の特性(Ts、Tp)と、第1、第2の波長選択性リタ
ーダ10、22の分光特性をそれぞれ乗じたものに依存
している。
【0109】(3)式は、右辺括弧内における(T1P
・T2P+T1N・T2N)が最大となるとき最大とな
るが、このことは、明出力光が「第1および第2の波長
選択性リターダの分光特性が同一」であるときに最大と
なることを意味している。
【0110】S偏光入射について、上記と同様の考察を
行うと、(3)式に対応するものとして、 Dp+Dp’ =W{(T1P・T2P+T1N・T2N)・ (Ts+Tp−2Tp・Ts)}η (4) が得られるが、この(4)式は(3)式と同じである。
【0111】即ち、投影画像の明るさは照明光の偏光方
向には左右されず、第1、第2の波長選択性リターダ1
0、22が同一の偏光特性を持つときに最大となる。
【0112】投影画像の表示が行われる状況は一律では
なく、表示される環境が明るい場合には「コントラスト
は多少低くても、明るい画像」が求められるし、暗い室
内で投影画像を表示する場合には、よりコントラストの
高い画像の投影が望まれる。
【0113】従って、第1、第2の波長選択性リターダ
における少なくとも一方の、光束光路に対する傾き角を
可変にする(請求項9)と、コントラストを優先すると
きは、第1及び/または第2の波長選択性リターダの傾
きを調整して、前述したフレア光強度の小さいコントラ
ストの高い画像を投影し、投影画像の明るさを優先する
ときは、傾き角を0として第1、第2の波長選択性リタ
ーダの分光特性が同一となるようにすることにより、明
るい画像を投影できるようになる。
【0114】また、明るさを「より優先」したい場合は
偏光子24を取り外せるようにすれば、より光利用効率
を高くすることができる。偏光子24を取り外すと、結
像光路中の平板が無くなるため、ライトバルブと投射レ
ンズとの間の光路長がずれるが、偏光子を取り外した後
に、ガラス部材などの平行平板を挿入することにより上
記光路長のずれを補正することができる。
【0115】上に説明した「偏光ビームスプリッタの特
性」は説明の簡単のために単純化しているが、実際は蒸
着やスパッタリングなどによる薄膜製造技術により作成
可能な性能としては制約が生じ、細かなリップルやうね
りがある。この発明に用いる偏光ビームスプリッタの特
性としては、照明ランプの発光スペクトルに応じ、ま
た、波長選択性リターダの特性にあわせて、フレア光を
低減できるように最適設計すればよく、照明ランプの発
光スペクトルにあわせた主波長で前述の条件を満たせば
十分である。
【0116】具体的には「照明ランプの各波長に対する
発光エネルギーと、偏光ビームスプリッタの偏光分離膜
の特性を、各波長毎に掛け合わせた値」を波長について
積分した値で比較すればよく、使用する光源の波長に応
じ、最適な分光特性とすればよい。
【0117】即ち、照明ランプの発光強度分布をE(λ)
としたとき、例えば、請求項4記載の場合の例である
と、偏光ビームスプリッタに要求される「条件:Ts<
1−Tp」を満足する特性は、 ∫E(λ)Ts(λ)dλ<∫E(λ)(1−Tp(λ))dλ (5) あるいは、さらに比視感度関数:v(λ) を加えて ∫E(λ)Ts(λ)v(λ)dλ<∫E(λ)(1−Tp(λ))v(λ)dλ (6) の関係に置き換えればよい。他の場合も同様である。な
お、上記(6)、(7)式において、積分領域は「可視
領域」である。
【0118】
【発明の実施の形態】以下、具体的な実施の形態を説明
する。繁雑をさけるため、混同の虞がないと思われるも
のについては、全図面を通じて同一の符号を用い、既
に、図1において説明したものについては説明を省略す
る。
【0119】図3に示す実施の形態は、偏光ビームスプ
リッタ12の透過率:Ts、Tpが条件:Ts>(1−
Tp)を満足するものであり、白色照明光L1は、偏光
ビームスプリッタ12に対してP偏光として入射する。
第1及び第2の波長選択性リターダ10、22は赤色帯
域の偏光を90度変換する素子で「同一の分光特性」を
有する。
【0120】この実施の形態では、第2の波長選択性リ
ターダ22を光束光路に対して傾けることにより「分光
特性シフト効果」により、その分光特性を「波長選択性
リターダ10の分光特性に対して短波長側」へシフトさ
せることにより、投影画像のコントラスト向上を図って
いる。
【0121】なお、図3において、符号15は、ライト
バルブ18、20に対するライトバルブ16の光路長を
調整するための透明平行平板を示している。
【0122】図4に示す実施の形態では、偏光ビームス
プリッタ12の透過率:Ts、Tpが条件:Ts<(1
−Tp)を満足するものであり、白色照明光L1は、偏
光ビームスプリッタ12に対してP偏光として入射す
る。第1及び第2の波長選択性リターダ10、22は、
赤色帯域の偏光を90度変換する素子で「同一の分光特
性」を有する。
【0123】この実施の形態では、第1の波長選択性リ
ターダ10を光束光路に対して傾けることにより「分光
特性シフト効果」により、その分光特性を「波長選択性
リターダ22の分光特性に対して短波長側」へシフトさ
せることにより、投影画像のコントラスト向上を図って
いる(請求項4)。
【0124】図5に示す実施の形態では、偏光ビームス
プリッタ12の透過率:Ts、Tpが条件:Ts>(1
−Tp)を満足するものであり、白色照明光L1は、偏
光ビームスプリッタ12に対してS偏光として入射す
る。第1及び第2の波長選択性リターダ10、22は、
赤色帯域の偏光を90度変換する素子で「同一の分光特
性」を有する。
【0125】この実施の形態では、第1の波長選択性リ
ターダ10を光束光路に対して傾けることにより「分光
特性シフト効果」により、その分光特性を「波長選択性
リターダ22の分光特性に対して短波長側」へシフトさ
せることにより、投影画像のコントラスト向上を図って
いる(請求項5)。
【0126】図6に示す実施の形態では、偏光ビームス
プリッタ12の透過率:Ts、Tpが条件:Ts>(1
−Tp)を満足するものであり、白色照明光L1は、偏
光ビームスプリッタ12に対してP偏光として入射す
る。第1及び第2の波長選択性リターダ10、22は、
青色帯域の偏光を90度変換する素子で「同一の分光特
性」を有する。
【0127】符号140は、偏光ビームスプリッタ12
を透過した光を、赤色帯域光と緑色帯域光とに分離する
ダイクロイックプリズム(色分離素子)、符号15A
は、ライトバルブ16、20に対して、ライトバルブ1
8の光路長を調整するための透明平行平板を示してい
る。
【0128】この実施の形態では、第1の波長選択性リ
ターダ10を光束光路に対して傾けることにより「分光
特性シフト効果」により、その分光特性を「波長選択性
リターダ22の分光特性に対して短波長側」へシフトさ
せることにより、投影画像のコントラスト向上を図って
いる(請求項7)。
【0129】図6の実施の形態において、偏光ビームス
プリッタ12の透過率:Ts、Tpが条件:Ts<(1
−Tp)Tpを満足するものである場合には、図6の構
成において、白色照明光L1を偏光ビームスプリッタ1
2に対してS偏光状態で入射させるようにすれば、第1
の波長選択性リターダ10を光束光路に対して傾けるこ
とにより「分光特性シフト効果」により、その分光特性
を「波長選択性リターダ22の分光特性に対して短波長
側」へシフトさせることにより、投影画像のコントラス
ト向上を図ることができる(請求項8)。
【0130】図3〜図6に示した実施の形態において
は、色分離素子としてのダイクロイックプリズム14、
140は、そのダイクロイック膜が光束光路に対し45
度方向に傾斜し、各色光を互いに90度をなすように分
離するものであった。
【0131】色分離素子における色分離性能をさらに向
上させるために、入射角度を30度、15度等の「より
低い入射角度」を実現するようにダイクロイック膜を設
定してもよい。
【0132】図7は、このような場合の実施の1形態を
示している。図5の実施の形態の変形例として説明する
と、この例は、ダイクロイック膜への入射角を15度に
設定した場合の例である。「色分離素子」は3つのプリ
ズム部分14−1、14−2、14−3で構成され、プ
リズム部分14−2と14−3との境界面にダイクロイ
ック膜14Bが形成されている。偏光ビームスプリッタ
12側から入射する光は、プリズム部分14−1、14
−2を透過し、ダイクロイック膜14Bで2色の光に分
離される。
【0133】ダイクロイック膜14Bを透過した光はプ
リズム部分14−3を透過して第3のライトバルブ20
を照明し、反射されて入射光路を逆進して偏光ビームス
プリッタ12に戻る。
【0134】プリズム部分14−1との間に空気間隙A
Gを設けられたプリズム部分14−2は、ダイクロイッ
ク膜14Bで反射された光を、空気間隙AG側表面で全
反射するように、硝材・空気間隙AGの傾斜角度を設定
されており、全反射した光でライトバルブ18を照明す
る。もちろん、光路長に余裕があれば、空気間隙部を持
たせない構成とすることができる。
【0135】図8は、請求項2記載の投影装置の、実施
の1形態を示している。直線偏光状態の白色照明光L1
を、第1の波長選択性リターダ10に入射させ、この第
1の波長選択性リターダ10を通過した光のうち、偏光
方向が変化した波長帯域光:Aと偏光方向が変化しない
波長帯域光:NAを、偏光ビームスプリッタ12により
2光路に分離し、分離された一方の波長帯域光:Aを第
1のライトバルブ16への照明光とし、他方の波長帯域
光:NAを時間的色分離手段17によって2色の光:B
およびCに時間的に分離し、分離された光:B、Cを交
互に第2のライトバルブ20Aへの照明光とし、第1の
ライトバルブ16に照明光:Aに対する画像を表示する
と共に、第2のライトバルブ20Aに照明光:B、Cに
対する画像を、時間的色分離手段17の時間的な色分離
に同期して表示し、各照明光:A、B、Cを画像に従っ
て変調された映像光:LA、LB、LCとし、これら各
映像光を合成した合成光:LTを、第2の波長選択性リ
ターダ22を介して偏光子24に入射させ、この偏光子
24を介して結像光学系26によりスクリーン上に投射
してカラー画像を表示する。
【0136】第1の波長選択性リターダ10と第2の波
長選択性リターダ22とは「同一もしくは波長スライド
同一の分光特性」を持つ素子であり、第1および第2の
波長選択性リターダの少なくとも一方が「光束光路に対
して傾け」て配置される。
【0137】図4に示した実施の形態の変形例として説
明すると、偏光ビームスプリッタ12の透過率:Ts、
Tpは条件:Ts<(1−Tp)を満足し、白色照明光
L1は、偏光ビームスプリッタ12に対してP偏光とし
て入射する。第1及び第2の波長選択性リターダ10、
22は赤色帯域の偏光を90度変換する素子で「同一の
分光特性」を有する。
【0138】そして、図示の如く、第1の波長選択性リ
ターダ10を光束光路に対して傾けることにより「分光
特性シフト効果」により、その分光特性を「波長選択性
リターダ22の分光特性に対して短波長側」へシフトさ
せることにより、投影画像のコントラスト向上を図って
いる。
【0139】時間的色分離手段17は、偏光ビームスプ
リッタ12を透過した2色の光:青色帯域光と緑色帯域
光を時間的に分離する手段であり、青色帯域光を透過さ
せ、緑色帯域光を遮断する第1フィルタと、青色帯域光
を遮断し、緑色帯域光を透過させるような第2フィルタ
とを高速回転させ、ライトバルブ20Aに入射する照明
光を青色帯域光・緑色帯域光に高速で交互に切換えるよ
うになっている。
【0140】ライトバルブ20Aには、照明光が青色帯
域光であるときは青色画像を、照明光が緑色帯域光であ
るときは緑色画像を表示する。
【0141】「時間的色分離手段」は、偏光ビームスプ
リッタ12とライトバルブ20Aの間に設ける必要は必
ずしも無く、時間的色分離手段を偏光ビームスプリッタ
12への白色照明光の入射側に設けるようにしても良
い。
【0142】この場合には、例えば、マゼンタ光(青色
帯域光と赤色帯域光)を透過させ、緑色帯域光を遮断す
るフィルタと、緑色帯域光を透過させ、マゼンタ光を遮
断するフィルタとを、白色照明光に対して時間的に切り
換えることにより、偏光ビームスプリッタ12へ入射す
る光を、マゼンタ光と緑色帯域光とに分離するようにで
きる。偏光ビームスプリッタ12に入射したマゼンタ光
のうち、赤色帯域光は偏光ビームスプリッタ12により
青色帯域光と分離されるので、結局、ライトバルブ20
Aに入射する光は、青色帯域光と緑色帯域光に時間的に
分離される。
【0143】時間的色分離手段を、偏光ビームスプリッ
タの入射側に設ける場合、黄色光(赤色帯域光と青色帯
域光)を透過させ、緑色帯域光を遮断するフィルタと、
黄色光を遮断し、緑色帯域光を透過させるフィルタと
を、白色照明光に対して時間的に切り換えることによっ
ても、上記と同様の結果が得られる。
【0144】白色照明光の光源ランプが、例えば、超高
圧水銀ランプであるような場合、発光スペクトルにおけ
る赤色帯域光の輝度が不足しがちであり、他の色の光と
のバランスをとる上でも、赤色帯域光が、常にライトバ
ルブ16に対して照射されているようにするためには、
マゼンタ光を透過させ、緑色帯域光を遮断するフィルタ
と、黄色光を透過させ、青色光を遮断するフィルタと
を、白色照明光に対して時間的に切り換えるようにすれ
ばよく、このようにすれば、時間的色分離手段を偏光ビ
ームスプリッタ12とライトバルブ20Aとの間に配設
したのと同じ効果を得ることができる。
【0145】時間的色分離手段としては、上記の「フィ
ルタを高速切り換えするもの」の他に、例えば、SID
’00 digest.Vol31,P92に記載さ
れた「カラースイッチ」という色選択性透過素子を用い
ることもできる。
【0146】図9は、図5の実施の形態の変形例を示し
ている。この例では、明るさを「より優先」したい場合
に、偏光子24を結像光路外に取り外せるようにし、光
利用効率をより高めるようにしたものである。偏光子2
4は、図9(b)に示すように、透明なダミー平行平板
25と一体に形成されている。ダミー平行平板25は、
偏光子24を結像光路外に取り外した際の「結像光路に
おけるライトバルブと投射レンズとの間の光路長のず
れ」を補正するように構成されている。
【0147】偏光子24とダミー平行平板25との切り
換えは、ユーザによる手動によって行うようにしても良
いし、適宜の駆動手段により行うようにしても良い。切
り換えには、スライド移動、回転移動、その他の切り換
え方式を適宜利用できる。あるいは、偏光子24やダミ
ー平行平板25をそれぞれ、ホルダ等の保持部材に固定
し、投影装置外から保持部材ごと完全に取り外し、ある
いは交換可能なようにしておいても良い。
【0148】偏光子24とダミー平行平板25とを切り
換えることは、図5の実施の形態のみならず、上に説明
した各実施の形態(図1(a)の物を含む)の場合に
も、適用できることは言うまでもない。
【0149】上に説明してきた投影装置に用いられる光
源には、ハロゲンランプ、キセノンランプ、メタルハラ
イドランプ、超高圧水銀ランプなどが用いられる。効率
よく照度を得られるように、リフレクターで反射集光さ
せてもよい。
【0150】偏光変換器は、従来からある偏光ビームス
プリッタアレイと波長板を組み合わせた偏光変換器で構
成され、一方向の偏光方向に効率よく変換される偏光変
換器を用いても良い。
【0151】さらに、偏光度を向上させ、コントラスト
性能を確保したい場合は、入射光の偏光変換器の後に直
線偏光子を挿入したり、偏光ビームスプリッタを用いた
りして偏光度を向上させると効果的である。とくに、偏
光ビームスプリッタを用いた場合は、直線偏光子であっ
た場合は光吸収のために発熱し、性能を低下させる場合
もあるが、偏光ビームスプリッタでは不要な偏光成分を
反射あるいは透過させ、スプリッタ内に蓄積させないた
め、光吸収による発熱を極力抑えることが可能となる。
USP6234634記載のWire-Grid Polarizer(グ
リット偏光子)といわれるプレートタイプの偏光ビーム
スプリッタを用いてもよい。
【0152】もちろん、このような偏光子は、照明レン
ズ側のみならず投射レンズ側に配置してもよい。また、
グリット偏光子は、照明光と投影光の光路分離合成用と
して用いてもよい。ライトバルブを効率よく照明する光
学系としての照明用集光素子は、インテグレータと呼ば
れるフライアイレンズの組合せでライトバルブへ照射さ
れる照度ムラを低減させる集光素子や、コンデンサーレ
ンズと組み合わせてライトバルブへ効率よく導く集光素
子を用いることができる。
【0153】必要に応じて偏光変換器を構成する偏光ビ
ームスプリッタアレイピッチにあわせたレンズアレイを
組み合わせた構成などを採用できる。また、光源とし
て、より高出力レーザ光源など、偏光性の高い光源を用
いることが可能である場合は、偏光変換器を省略するこ
とも可能である。
【0154】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば新規な投影装置を実現できる。この発明の投影装置
は、上述の如く、投影画像におけるコントラストを有効
に高めることができる。
【0155】また、必要に応じ、あるいは所望により、
コントラストに優先して投影画像の明るさを増大させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1対の波長選択性リターダにおいて、一方の分
光特性を他方の分光特性に対して短波長側へシフトさせ
ることにより、投影画像におけるフレア光強度を減少で
きることを説明するための図である。
【図2】波長選択性リターダの分光特性シフト効果を説
明するための図である。
【図3】投影装置の実施の1形態を説明するための図で
ある。
【図4】投影装置の実施の別形態を説明するための図で
ある。
【図5】投影装置の実施の他の形態を説明するための図
である。
【図6】投影装置の実施の他の形態を説明するための図
である。
【図7】投影装置の実施の他の形態を説明するための図
である。
【図8】投影装置の実施の他の形態を説明するための図
である。
【図9】投影画像の明るさをより優先させるために、偏
光子を結像光路外に取り外せるようにした実施の形態の
1例を説明するための図である。
【符号の説明】
10 波長選択性リターダ 12 偏光ビームスプリッタ 14 ダイクロイックプリズム 16 ライトバルブ 18 ライトバルブ 20 ライトバルブ 22 波長選択性リターダ 24 偏光子 26 投射レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 BA02 BA05 BB03 BC22 2H088 EA16 EA18 EA19 HA13 HA20 HA24 HA28 MA04 MA16 2H091 FA05Z FA10Z FA41Z LA03 LA11 LA12 LA13 LA15 LA18 MA07 2H099 AA12 BA17 CA11 DA00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直線偏光状態の白色照明光を、第1の波長
    選択性リターダに入射させ、この第1の波長選択性リタ
    ーダを通過した光のうち、偏光方向が変化した波長帯域
    光:Aと偏光方向が変化しない波長帯域光:NAを、偏
    光ビームスプリッタにより2光路に分離し、 分離された一方の波長帯域光:Aを第1のライトバルブ
    への照明光とし、他方の波長帯域光:NAを色分離素子
    によってさらに2色の光:BおよびCに分離し、分離さ
    れた光:Bを第2のライトバルブへの照明光とし、光:
    Cを第3のライトバルブへの照明光とし、 上記第1ないし第3のライトバルブに画像を表示し、上
    記各照明光:A、B、Cを上記画像に従って変調された
    映像光:LA、LB、LCとし、これら各映像光を合成
    した合成光:LTを、第2の波長選択性リターダを介し
    て偏光子に入射させ、この偏光子を介して結像光学系に
    よりスクリーン上に投射してカラー画像を表示する投影
    装置であって、 第1の波長選択性リターダと第2の波長選択性リターダ
    が、同一もしくは波長スライド同一の分光特性を持つ素
    子であり、これら第1および第2の波長選択性リターダ
    の少なくとも一方を、光束光路に対して傾けて配置した
    ことを特徴とする投影装置。
  2. 【請求項2】直線偏光状態の白色照明光を、第1の波長
    選択性リターダに入射させ、この第1の波長選択性リタ
    ーダを通過した光のうち、偏光方向が変化した波長帯域
    光:Aと偏光方向が変化しない波長帯域光:NAを、偏
    光ビームスプリッタにより2光路に分離し、 分離された一方の波長帯域光:Aを第1のライトバルブ
    への照明光とし、他方の波長帯域光:NAを時間的色分
    離手段によって2色の光:BおよびCに時間的に分離
    し、分離された光:B、Cを交互に第2のライトバルブ
    への照明光とし、上記第1のライトバルブに照明光:A
    に対する画像を表示すると共に、第2のライトバルブに
    照明光:B、Cに対する画像を、上記時間的色分離手段
    の時間的な色分離に同期して表示し、上記各照明光:
    A、B、Cを上記画像に従って変調された映像光:L
    A、LB、LCとし、これら各映像光を合成した合成
    光:LTを、第2の波長選択性リターダを介して偏光子
    に入射させ、この偏光子を介して結像光学系によりスク
    リーン上に投射してカラー画像を表示する投影装置であ
    って、 第1の波長選択性リターダと第2の波長選択性リターダ
    が、同一もしくは波長スライド同一の分光特性を持つ素
    子であり、これら第1および第2の波長選択性リターダ
    の少なくとも一方を、光束光路に対して傾けて配置した
    ことを特徴とする投影装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の投影装置におい
    て、 第1及び第2の波長選択性リターダが、赤色帯域の偏光
    を90度変換する素子であり、第1、第2の波長選択性
    リターダの一方を、光束光路に対して傾けて配置したこ
    とを特徴とする投影装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の投影装置において 偏光ビームスプリッタにおけるP偏光及びS偏光の透過
    率:Tp及びTsが、 条件:Ts<1−Tp を満足し、 光束光路に対して第1の波長選択性リターダが傾けら
    れ、 第1の波長選択性リターダへ、偏光ビームスプリッタに
    対してP偏光の白色照明光が入射されることを特徴とす
    る投影装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載の投影装置において 偏光ビームスプリッタにおけるP偏光及びS偏光の透過
    率:Tp及びTsが、 条件:Ts>1−Tp を満足し、 光束光路に対して第1の波長選択性リターダが傾けら
    れ、 第1の波長選択性リターダへ、偏光ビームスプリッタに
    対してS偏光の白色照明光が入射されることを特徴とす
    る投影装置。
  6. 【請求項6】請求項1または2記載の投影装置におい
    て、 第1及び第2の波長選択性リターダが、青色帯域の偏光
    を90度変換する素子であり、第1、第2の波長選択性
    リターダの一方を、光束光路に対して傾けて配置したこ
    とを特徴とする投影装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の投影装置において 偏光ビームスプリッタにおけるP偏光及びS偏光の透過
    率:Tp及びTsが、 条件:Ts>1−Tp を満足し、 光束光路に対して第1の波長選択性リターダが傾けら
    れ、 第1の波長選択性リターダへ、偏光ビームスプリッタに
    対してP偏光の白色照明光が入射されることを特徴とす
    る投影装置。
  8. 【請求項8】請求項6記載の投影装置において、 偏光ビームスプリッタにおけるP偏光及びS偏光の透過
    率:Tp及びTsが、 条件:Ts<1−Tp を満足し、 光束光路に対して第1の波長選択性リターダが傾けら
    れ、 第1の波長選択性リターダへ、偏光ビームスプリッタに
    対してS偏光の白色照明光が入射されることを特徴とす
    る投影装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜8の任意の1に記載の投影装置
    において 第1、第2の波長選択性リターダにおける少なくとも一
    方の、光束光路に対する傾き角を可変としたことを特徴
    とする投影装置。
  10. 【請求項10】請求項1または2記載の投影装置におい
    て、 光束光路に対して傾ける波長選択性リターダを、第1の
    波長選択性リターダとしたことを特徴とする投影装置。
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