JP2003185539A - 室内空気分析用サンプリングキット - Google Patents
室内空気分析用サンプリングキットInfo
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- JP2003185539A JP2003185539A JP2001384954A JP2001384954A JP2003185539A JP 2003185539 A JP2003185539 A JP 2003185539A JP 2001384954 A JP2001384954 A JP 2001384954A JP 2001384954 A JP2001384954 A JP 2001384954A JP 2003185539 A JP2003185539 A JP 2003185539A
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
Abstract
クトに収納し、専門家でなくとも室内空気の汚染化合物
の測定をするためのサンプリングを簡便にかつ正確にす
ることができるようにし、さらに、捕集物を安定に運搬
および輸送できるようにするためのキットを提供する。 【解決手段】 吸引用ポンプ収納部と吸着管冷却収納部
とを有する容器と、当該容器中に収納された吸着管に室
内空気を吸引するための吸引用ポンプおよび吸着管から
なり、さらに好ましくは吸着管を所定の高さに保持する
ための吸着管保持具を有する、室内空気分析用サンプリ
ングキットを提供する。
Description
のサンプリングキットに関するものである。更に詳しく
は、本発明は、室内空気中に存在するアルデヒド類や揮
発性有機化合物などの汚染化合物のサンプリングに必要
な機材をコンパクトに収納したものであって、よって、
室内空気中に存在する汚染化合物を簡便にかつ正確にサ
ンプリングし、捕集物を安定に運搬および輸送し得る室
内空気分析用のサンプリングキットに関するものであ
る。
りとともに、室内空気中の汚染物質の測定が多数なされ
るようになってきている。室内空気中の汚染物質を測定
するためのサンプリングを行うためには、室内空気を一
定量吸着剤に吸引するための吸引用ポンプ、吸着剤を充
填した吸着管などの他、人が呼吸する高さ(一般に1.
2〜1.5m)にサンプリング位置を保持するための三
脚等の機材一式が必要である。また、サンプリング後
は、吸着管に捕集された捕集物の熱による劣化を防ぐた
め、例えばクーラーバッグ、クーラーボックスなどを用
いた冷却輸送がされている。さらに、水分による捕集物
の劣化を防ぐため脱水剤、有機物による吸着剤の汚染を
防止するための活性炭などが使用されている。
中の汚染物質を測定するためのサンプリングには多数機
材が必要であり、その管理は煩雑である。また、室内空
気の分析においてサンプリングは測定精度の面でもっと
も重要な部分であるため専門知識をもつ技術者による実
施が必要であり、誰でもが行えるものでない。すなわ
ち、サンプリングに用いる吸着剤の選択や捕集量の設
定、捕集後の処置などは専門の知識を要し、一般に室内
空気測定を必要としている建築関係者や建築材料業者、
一般消費者がこれらを所持し、自らサンプリングを行う
ことは困難である。しかし、これらを専門業者に依頼す
ると、日程の調整が必要、派遣費等が高額であるなどの
問題が発生する。さらには、多数の機材を持ち込むこと
は、新築の住宅内装にキズをつけたり、居住者の生活の
邪魔となってしまったりする。
するものであって、サンプリングするに際し必要な機材
をコンパクトに収納し、専門家でなくとも室内空気の汚
染化合物の測定をするためのサンプリングを簡便にかつ
正確にすることができるようにし、さらに、捕集物を安
定に運搬および輸送できるようにするためのキットを提
供することを目的とする。
引用ポンプ収納部と吸着管冷却収納部とを有する容器
と、当該容器中に収納された吸引用ポンプおよび吸着管
からなる室内空気分析用サンプリングキットを提供する
ものである。本発明は、さらに、上記のサンプリングキ
ットであって、吸着管を所定の高さに保持するための吸
着管保持具を有するものも提供する。
いてされる測定の対象となる室内空気としては、一般の
戸建住宅や集合住宅、オフィス、学校や病院、映画館、
ホール、デパート等の公共施設、電車や自動車等の乗り
物をあげることができる。
染物質は特に制限されるものではないが、例えば、ホル
ムアルデヒドや沸点が400℃までのガス状および粒子
状で存在している揮発性の有機化合物が挙げられる。
トに用いる容器は、吸引用ポンプ収納部と吸着管冷却収
納部とを有する。吸引用ポンプ収納部は、吸着管に室内
空気を吸引するためのポンプを収納する部分であって、
この中に収納されることにより、ポンプは保護されポン
プ電源および流量、捕集量、捕集時間設定ボタンの誤投
入や誤操作による記録内容の書き換えなどを防ぐことが
できる。この容器は、吸引用ポンプ操作用の開閉式窓を
有することが好ましい。この開閉式窓を有することによ
り、ポンプ電源および流量、捕集量、捕集時間設定ボタ
ンの投入や調製を、容器全体の蓋をあけることなく行え
るので、ボタンの誤投入や誤操作をより確実に防ぐこと
ができる。
引量を確保できるものであれば特に限定されず、従来か
らサンプリングに使用されているものを用いることがで
きるが、いわゆるミニポンプ等小型軽量のものが好まし
く使用される。
内臓でログ機能を持ち、サンプリング後に電源を切り運
搬または輸送した後再び電源を投入した場合でも、積算
捕集量、平均流量やサンプリング時間などが記憶されて
いるものが好ましい。定量ポンプを使用した場合は、吸
引の積算時間を記憶されているものでもよい。つまりサ
ンプリング現場での詳細な記録が必要なくてよいように
したものが好ましい。
は、2以上の吸着剤への吸引を同時に行うことができ
る。その結果、例えば、2種以上の吸着剤への吸引を同
時に行うこともできるし、または同種の吸着剤へ二重ま
たは多重の吸引を行うこともできる。
た吸着管を冷却して収納できるようにした部分である。
サンプリング後は、吸着剤に捕集された捕集物の劣化を
防ぐために吸着管は冷却される。そのため、例えば捕集
後の吸着管は、保冷剤、必要によりさらに脱水剤および
活性炭などとともに保冷袋に入れられるが、吸着管冷却
収納部はこれらを収納するものである。このように収納
されることにより、捕集物の劣化を防ぐとともに吸着管
の破損を防ぐ効果もある。吸着管冷却収納部は、さらに
ポンプと吸着管を接続するチューブなども収納すること
ができる。
合物例えば揮発性有機化合物を吸着させる吸着剤を有す
る管である。この吸着剤は特に制限されるものではない
が、ジニトロフェニルヒドラジン捕集剤、O-ペンタフロ
ロベンジルヒドロキシルアミン捕集剤、O-(4-トリフロ
ロメトキシベンジル)ヒドロキシルアミン捕集剤、カー
ボンモレキュラーシーブ系吸着剤、グラファイトカーボ
ンブラック系吸着剤、シリカゲル、2,6-ジフェニレンオ
キサイド系吸着剤、スチレン/ジビニルベンゼン系吸着
剤、オクタデシル基化学結合型吸着剤とそれを担持した
ディスク型吸着剤、石英ウールとそのディスク状のも
の、および活性炭などが例示される。
が選定し、キット内に取り付けまたは封入した状態とし
て運搬または輸送する。使用する保冷剤に特に制限はな
いが、例えば遠方の測定場所へ出向くように、あらかじ
め保冷剤を冷却しておくことが困難な測定場所の場合
は、硝酸アンモニウム/水の混合による吸熱を利用した
冷却剤を使用することも可能である。
水剤や活性炭なども入れることができる。吸着管にキャ
ップをしても、キット内の空気中の水分を吸い込んで、
捕集物を追い出すことによる捕集物の劣化を防ぐため、
また分析で熱脱着の時水と捕集物が水と反応してしまっ
たりすることを防ぐために脱水剤が入れられる。脱水剤
としては、シリカゲル、塩化カルシウムなどが例示され
る。活性炭は、キット内に納めるポンプ本体やポンプと
吸着管をつなぐチューブなどプラスチック製品から発生
する有機化合物が、輸送の間吸着管に吸着されるのを防
ぐために使用される。本発明の室内空気分析用サンプリ
ングキットに用いる容器の材質としては、アルミが挙げ
られるがこれに限定されるものではない。例えば、充分
な強度を持つプラスチックなどの熱伝導率が低いものも
用いることができ、これらは保冷に有利である。また、
内部に保冷などの目的で補助材を使用してもよい。
高さ(一般に1.2〜1.5m)で行われる。本発明は
サンプリングキットは、吸着管をこの所定の高さに保持
するための吸着管保持具をさらに有することが好まし
い。本発明のキットにおいて、吸着管保持具として好ま
しい態様は、通常は容器の中に収納されているが、サン
プリング時には引き伸ばして、人間の呼吸する位置であ
る1.2〜1.5mの位置に吸着管を固定できるもので
ある。このような吸着管保持具としては、先端に吸着管
保持装置をつけた伸縮可能なロッドや、折りたたみ式の
ロッドなどが例示される。
実施例によって本発明方法が制限されるものではない。
一例を上方から見た場合の平面図である(蓋を開けた場
合)。(1)は吸引用ポンプ収納部であって、この例で
はアルデヒド類用の吸着管と揮発性有機化合物用の吸着
管をそれぞれ2づつ用い二重にサンプリングできるよ
う、ポンプ収納部は4箇所ある。この中にログ機能を有
する吸引用ポンプおよびその付属装置が収納されてい
る。(2)は吸着管冷却収納部である。この中に、吸着
管、保冷剤、必要によりさらに脱水剤および活性炭など
が収納される。さらにポンプと吸着管を接続するチュー
ブなども収納することもできる。(3)は吸着管保持具
である。この例では、容器の4隅に4の吸引用ポンプに
対応して4の保持具を有する。この保持具は、運搬時な
どは容器内に収納され、サンプリング時に1.2〜1.
5mの高さ伸ばして使用されるものである。
ングキットの一例の一側面図である。(4)は、吸引用
ポンプ操作用の開閉式窓であり、この例では、容器の2
側面に2つづつ計4が4箇所のポンプ収納部に対応して設
けられている。(5)は容器の蓋であり、(6)は蓋の
固定具である。この例では、持ち運びに便利なように容
器の蓋の上部に取っ手(7)が設けられている。
ホルムアルデヒド1.8μgを添加したジニトロフェニ
ルヒドラジン(DNPH)捕集管をセットし、保冷剤を
いれて5℃〜10℃に保ち3日間保存し、ホルムアルデ
ヒド量の変化を測定した結果を示すグラフである。保存
の間、ホルムアルデヒド量の変化はほとんど見られなか
った。
添加したDNPH捕集管をキット内にセットし、保冷剤
をいれずに、キットごとオーブン内で60℃に保ち3日
間保存し、ホルムアルデヒド量の変化を測定した結果も
示されている。この60℃という温度は、輸送および運
搬に良く用いられる車の荷台内の夏場における温度を想
定したものである。この場合は保存1日で著しいホルム
アルデヒド含量の低下が見られた。
気中の汚染化合物の分析のためのサンプリングに必要な
機材一式をコンパクトに収納し、捕集後の捕集物の劣化
等の対策も講じられたものである。その結果、測定の専
門家でなくとも簡便にかつ正確にサンプリングを可能と
することができる。
の平面図
の側面図
ラフ
Claims (5)
- 【請求項1】 吸引用ポンプ収納部と吸着管冷却収納部
とを有する容器と、当該容器中に収納された吸引用ポン
プおよび吸着管からなる室内空気分析用サンプリングキ
ット。 - 【請求項2】 吸着管を所定の高さに保持するための吸
着管保持具をさらに有することを特徴とする請求項1の
室内空気分析用サンプリングキット。 - 【請求項3】 吸引用ポンプがログ機能を有するもので
ある請求項1または2の室内空気分析用サンプリングキ
ット。 - 【請求項4】 容器が吸引用ポンプ収納部を2以上有す
ることを特徴とする請求項1ないし3の室内空気分析用
サンプリングキット。 - 【請求項5】 容器が吸引用ポンプ操作用の開閉式窓を
有することを特徴とする請求項1ないし4の室内空気分
析用サンプリングキット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001384954A JP2003185539A (ja) | 2001-12-18 | 2001-12-18 | 室内空気分析用サンプリングキット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001384954A JP2003185539A (ja) | 2001-12-18 | 2001-12-18 | 室内空気分析用サンプリングキット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003185539A true JP2003185539A (ja) | 2003-07-03 |
Family
ID=27594552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001384954A Pending JP2003185539A (ja) | 2001-12-18 | 2001-12-18 | 室内空気分析用サンプリングキット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003185539A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010151607A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Japan Automobile Research Inst Inc | 有害大気汚染物質捕集方法及び装置 |
CN113167695A (zh) * | 2018-11-13 | 2021-07-23 | 法国由内政部代表 | 用于收集挥发性有机化合物的装置 |
-
2001
- 2001-12-18 JP JP2001384954A patent/JP2003185539A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010151607A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Japan Automobile Research Inst Inc | 有害大気汚染物質捕集方法及び装置 |
CN113167695A (zh) * | 2018-11-13 | 2021-07-23 | 法国由内政部代表 | 用于收集挥发性有机化合物的装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040302 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A521 | Written amendment |
Effective date: 20040428 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20040428 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040629 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040825 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20040825 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Effective date: 20040929 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20041119 |