JP2003185304A - レシーバドライヤ - Google Patents

レシーバドライヤ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調装置の冷媒を貯溜、乾燥させるレシーバ
ドライヤの小型化と部品点数の削減を図る。 【解決手段】 レシーバドライヤ１００は、円筒状のタ
ンクである本体１１０と、本体１１０の開口部１１２を
封止する円盤状のヘッダ１２０を有する。本体１１０内
に封入されるバッグ１３０は、例えば、プラスチック製
の不織布を折りたたんで、その周辺を熱シール又は縫合
してバッグ状に形成した構造を有する。バッグ１３０内
には、乾燥剤１３４が封入される。バッグ１３０は、液
体が通過しうる間隙を有するプラスチック製の不織布で
つくられるので、本体１１０内に貯溜される冷媒は、バ
ッグ１３０内の乾燥剤１３４に接触して、冷媒中に含ま
れる水分が乾燥剤に吸着される。ヘッダ１２０の本体１
１０内に対向する端面には、ストレーナ１４０が挿入さ
れる。このストレーナ１４０は、メッシュ金属円板を中
高状に加工したものであって、本体１１０から出口穴１
２４に向かう冷媒中の異物を除去する機能を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用の空調装
置等に使用される冷媒を貯溜すると共に、冷媒中の水分
を除去するためのレシーバドライヤに関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、特開２０００−２２１５４２号
公報は、この種のレシーバドライヤを示す。レシーバド
ライヤは、アルミ合金材を円筒状に形成した本体と、本
体の開口部を封止するヘッダと称する円盤状の部材を備
える。本体内部には、冷媒中の水分を吸収する乾燥剤が
封入される。乾燥剤は粒状のものであって、乾燥剤を支
持するためにプラスチック製の不織布によるフィルタ
と、フィルタを支持するメッシュ金属製の支持部材等を
必要とする。ヘッダには、冷媒の入口穴と出口穴が設け
られ、空調装置の他の部材に連通される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な基本的な構成を有するレシーバドライヤの構成を簡素
化し、小型で軽量のレシーバドライヤを提供するもので
ある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の空気調和装置に
使用される冷媒の貯溜と冷媒中の水分を除去する機能を
有するレシーバドライヤは、有底の円筒状の本体と、本
体の開口部に固着される円盤状のヘッダと、本体内に封
入される乾燥剤を内包するバッグと、ヘッダに設けられ
る冷媒の入口穴と出口穴と、出口穴に取付けられる異物
を除去するためのストレーナを備える。そして、ストレ
ーナは、中高の網状の部材であって、カシメ加工により
ヘッダに取付けられるか、または、冷媒の出口穴に圧入
される円筒状の部材である。
【０００５】さらに、本発明のレシーバドライヤは、有
底の円筒状の本体と、本体の開口部に固着される圧力容
器用の蓋部材と、本体内に封入される乾燥剤を内包する
バッグと、本体の底部に設けられる冷媒の入口穴と出口
穴と、出口穴に圧入される異物を除去するための円筒状
のストレーナを備える。
【０００６】そして、本体とヘッダ又は蓋部材は、アル
ミ合金でつくられ、本体の開口部に固着されるヘッダ又
は蓋部材の固着手段は、アーク溶接手段である。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１は、本発明の実施の形態の第
１の例を示す説明図、図２はその構成を示す部品図であ
る。全体を符号１００で示すレシーバドライヤは、円筒
状のタンクである本体１１０と、本体１１０の開口部１
１２を封止する円盤状のヘッダ１２０を有する。本体１
１０の開口部１１２の反対側の底部１１４は、厚肉部に
形成され、剛性の向上が図られる。
【０００８】図２に示すように、本体１１０（図２
（ａ）に示す）内に封入されるバッグ１３０（図２
（ｂ）に示す）は、例えば、プラスチック製の不織布を
折りたたんで、その周辺１３２ａ，１３２ｂ，１３２ｃ
を熱シール又は縫合してバッグ状に形成した構造を有す
る。バッグ１３０内には、乾燥剤１３４が封入される。
バッグ１３０は、液体が通過しうる間隙を有するプラス
チック製の不織布でつくられるので、本体１１０内に貯
溜される冷媒は、バッグ１３０内の乾燥剤１３４に接触
して、冷媒中に含まれる水分が乾燥剤に吸着される。
【０００９】ヘッダ１２０（図２（ｄ）に示す）の本体
１１０内に対向する端面には、薄肉の壁部１２６が形成
される。この壁部１２６の内部には、ストレーナ１４０
（図２（ｃ）に示す）が挿入され、カシメ加工部Ｋ１に
よりヘッダ１２０に固定される。このストレーナ１４０
は、メッシュ金属円板を中高状に加工したものであっ
て、本体１１０から出口穴１２４に向かう冷媒中の異物
を除去する機能を有する。
【００１０】このレシーバドライヤ１００の組立に際し
ては、本体１１０内にバッグ１３０を封入し、本体１１
０の開口部１１２にヘッダ１２０を挿入し、アーク溶接
加工Ｗ１により接合を行なう。ヘッダ１２０には、予め
ストレーナ１４０がカシメ加工部Ｋ１により取付けられ
ている。このレシーバドライヤ１００は、冷媒の入口穴
１２２、出口穴１２４が下方を向く姿勢で空調システム
内に装備される。
【００１１】図３は、本発明の実施の形態の第２の例を
示す説明図、図４はその構成を示す部品図である。全体
を符号２００で示すレシーバドライヤは、円筒状のタン
クである本体２１０と、本体２１０の開口部２１２を封
止する円盤状のヘッダ２２０を有する。本体２１０の開
口部２１２の反対側の底部２１４は、厚肉部に形成さ
れ、剛性の向上が図られる。
【００１２】図４に示すように、本体２１０（図４
（ａ）に示す）内に封入されるバッグ２３０（図４
（ｂ）に示す）は、例えば、プラスチック製の不織布を
折りたたんで、その周辺２３２ａ，２３２ｂ，２３２ｃ
を熱シール又は縫合してバッグ状に形成した構造を有す
る。バッグ２３０内には、乾燥剤２３４が封入される。
バッグ２３０は、液体が通過しうる間隙を有するプラス
チック製の不織布でつくられるので、本体２１０内に貯
溜される冷媒は、バッグ２３０内の乾燥剤２３４に接触
して、冷媒中に含まれる水分が乾燥剤に吸着される。
【００１３】ヘッダ２２０（図４（ｃ）に示す）の本体
２１０内に対向する端面に設けられる冷媒の出口穴２２
４の内部には環状の溝部２２６が形成される。この出口
穴２２４の内部には、ストレーナ２４０（図４（ｄ）に
示す）が挿入され、圧入部Ｐ １によりヘッダ２２０に固
定される。このストレーナ２４０は、プラスチック製の
部品であって、メッシュ部２４２と、圧入用の環状の隆
起部２４４を有し、本体２１０から出口穴２２４に向か
う冷媒中の異物を除去する機能を有する。
【００１４】このレシーバドライヤ２００の組立に際し
ては、本体２１０内にバッグ２３０を封入し、本体２１
０の開口部２１２にヘッダ２２０を挿入し、アーク溶接
加工Ｗ１により接合を行なう。その後に、円筒状のスト
レーナ２４０をヘッダ２２０の出口穴２２４に挿入す
る。ストレーナ２４０の環状の隆起部２４４は、出口穴
２２４の環状の溝部２２６に係合し、ストレーナは固定
される。このレシーバドライヤ２００は、冷媒の入口穴
２２２、出口穴２２４が下方を向く姿勢で空調システム
内に装備される。
【００１５】図５は、本発明の実施の形態の第３の例を
示す説明図、図６はその構成を示す部品図である。全体
を符号３００で示すレシーバドライヤは、円筒状のタン
クである本体３１０と、本体３１０の開口部３１２を封
止する圧力容器の蓋部材３２０を有する。本体３１０の
開口部３１１の反対側の底部３１２は、厚肉部に形成さ
れ、冷媒の入口穴３１４と出口穴３１６が形成される。
【００１６】図６に示すように、本体３１０（図６
（ａ）に示す）内に封入されるバッグ３３０（図６
（ｃ）に示す）は、例えば、プラスチック製の不織布を
折りたたんで、その周辺３３２ａ，３３２ｂ，３３２ｃ
を熱シール又は縫合してバッグ状に形成した構造を有す
る。バッグ３３０内には、乾燥剤３３４が封入される。
バッグ３３０は、液体が通過しうる間隙を有するプラス
チック製の不織布でつくられるので、本体３１０内に貯
溜される冷媒は、バッグ３３０内の乾燥剤３３４に接触
して、冷媒中に含まれる水分が乾燥剤に吸着される。本
体３１０の底部の厚肉部３１２に設けられる冷媒の出口
穴３１６内には、環状の溝３１８が形成される。
【００１７】ストレーナ３４０（図６（ｄ）に示す）
は、プラスチック製の円筒状の構造を有し、メッシュ部
３４２を備える。ストレーナ３４０の外周部には、環状
の隆起部３４４が形成される。このレシーバドライヤ３
００の組立に際しては、本体３１０内にバッグ３３０を
封入し、本体３１０の開口部３１１に蓋３２０（図６
（ｂ）に示す）を圧入し、アーク溶接Ｗ２により固着す
る。底部の冷媒の出口穴３１６内にストレーナ３４０を
挿入する。ストレーナ３４０の環状の隆起部３４４が出
口穴３１６の環状の溝３１８に係合し、固定される。
【００１８】このレシーバドライヤ３００は、冷媒の入
口穴３２２、出口穴３２４が下方を向く姿勢で空調シス
テム内に装備される。
【００１９】
【発明の効果】本発明のレシーバドライヤは、円筒状の
本体内に乾燥剤を封入したバッグを自由状態で封入した
構造を備える。バッグの支持構造を有しないので構造も
簡素化され、また、部品点数も低減される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のレシーバドライヤの第１の実施の形態
を示す説明図。
【図２】図１の部品図。
【図３】本発明のレシーバドライヤの第２の実施の形態
を示す説明図。
【図４】図３の部品図。
【図５】本発明のレシーバドライヤの第３の実施の形態
を示す説明図。
【図６】図５の部品図。
【符号の説明】
１００ レシーバドライヤ １１０ 本体 １２０ ヘッダ １２２ 冷媒の入口穴 １２４ 冷媒の出口穴 １３０ バッグ １３４ 乾燥剤 １４０ ストレーナ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 空気調和装置に使用される冷媒の貯溜と
    冷媒中の水分を除去する機能を有するレシーバドライヤ
    であって、 有底の円筒状の本体と、本体の開口部に固着される円盤
    状のヘッダと、本体内に封入される乾燥剤を内包するバ
    ッグと、ヘッダに設けられる冷媒の入口穴と出口穴と、
    出口穴に取付けられる異物を除去するためのストレーナ
    を備えるレシーバドライヤ。
  2. 【請求項２】 ストレーナは、中高の網状の部材であっ
    て、カシメ加工によりヘッダに取付けられる請求項１記
    載のレシーバドライヤ。
  3. 【請求項３】 ストレーナは、冷媒の出口穴に圧入され
    る円筒状の部材である請求項１記載のレシーバドライ
    ヤ。
  4. 【請求項４】 空気調和装置に使用される冷媒の貯溜と
    冷媒中の水分を除去する機能を有するレシーバドライヤ
    であって、 有底の円筒状の本体と、本体の開口部に固着される圧力
    容器用の蓋部材と、本体内に封入される乾燥剤を内包す
    るバッグと、本体の底部に設けられる冷媒の入口穴と出
    口穴と、出口穴に圧入される異物を除去するための円筒
    状のストレーナを備えるレシーバドライヤ。
  5. 【請求項５】 本体とヘッダ又は蓋部材は、アルミ合金
    でつくられる請求項１又は４記載のレシーバドライヤ。
  6. 【請求項６】 本体の開口部に固着されるヘッダ又は蓋
    部材の固着手段は、アーク溶接手段である請求項１又は
    ４記載のレシーバドライヤ。
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