JP2003184974A - 無段変速装置の電動アクチュエータ - Google Patents

無段変速装置の電動アクチュエータ

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JP2003184974A
JP2003184974A JP2001382904A JP2001382904A JP2003184974A JP 2003184974 A JP2003184974 A JP 2003184974A JP 2001382904 A JP2001382904 A JP 2001382904A JP 2001382904 A JP2001382904 A JP 2001382904A JP 2003184974 A JP2003184974 A JP 2003184974A
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gear
pinion
continuously variable
variable transmission
rotation
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JP2001382904A
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Masahiro Okubo
正博 大窪
Hiroki Mori
広樹 森
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Exedy Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト式CVT装置において、可動プーリの
移動を、軽量でコンパクトなアクチュエータによって行
えるようにする。 【解決手段】 このアクチュエータは、ベルト式CVT
装置の可動プーリの可動機構を駆動するものであって、
電動モータ11と、複数のピニオンギア21と、複数の
ピニオンギア21を回転自在に支持するキャリア22
と、回転が禁止されピニオンギア21と噛み合う固定リ
ングギア23と、可動機構に連結されピニオンギア21
と噛み合うとともに固定リングギア23と歯数が異なる
出力リングギア24と、複数のピニオンギア21と噛み
合うとともに電動モータ11によって駆動されるサンギ
ア20とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動アクチュエー
タ、特に、ベルト式無段変速装置の可動プーリの可動機
構を駆動する電動アクチュエータに関する。また、本発
明は、可動機構、特に、プーリ部及びプーリ部の中央部
に軸方向に延びて設けられたフランジ部を有するベルト
式無段変速装置の可動プーリを変速のために移動させる
ための可動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】乾式複合ベルト式無段変速装置(CVT
装置)においては、プライマリ側及びセカンダリ側にそ
れぞれ可動プーリ及び固定プーリが設けられており、こ
れらのプーリ間にベルトが掛け渡されている。そして、
プライマリ側の可動プーリを軸方向に移動させて可動プ
ーリと固定プーリとの間のプーリ溝幅を変化させ、変速
が行われるようになっている。
【0003】このようなCVT装置において、可動プー
リを軸方向に移動させるために、電動モータと、この電
動モータの回転を減速するとともに回転運動を軸方向運
動に変換するための減速装置とが設けられている。減速
装置は、複数段のカウンタギア列からなる減速部と、回
転運動を軸方向運動に変換する変換部とから構成されて
いる。そして、変換部は、CVT装置のハウジングに固
定された雄ネジ部材と、この雄ネジ部材に噛み合う雌ネ
ジを有するスリーブとを有しており、スリーブはプライ
マリ側の可動プーリに連結されている。
【0004】ここでは、電動モータの回転は減速装置の
減速部によって減速され、さらに変換部によってスリー
ブの軸方向運動に変換され、このスリーブの軸方向運動
によって可動プーリが軸方向に移動させられる。そし
て、可動プーリの移動によってプーリ溝幅が変えられ、
変速が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の可動プーリ駆動
用の減速装置においては、電動モータを小型化するため
に、トルクが小さくかつ高回転仕様のものが用いられ
る。したがって、電動モータの回転を高減速比によって
減速してスリーブに伝える必要がある。このため、減速
部としては、カウンタギアを複数段噛み合わせることに
よって高減速比を得ている。しかし、カウンタギアを複
数段噛み合わせることによって減速部のスペースが大き
くなってしまう。また、ウォームギアを用いることも考
えられるが、減速比を大きくとろうとすると、ウォーム
ホィールが大きくなり、小型化の妨げになる。
【0006】また、ベルト式CVT装置においては、セ
カンダリ側の可動プーリがスプリングによって一方向に
付勢されている。このスプリングの付勢力によって、ベ
ルトに対してすべり防止のテンションが作用し、プライ
マリ側の可動プーリを軸方向に押す力(前述の出力側か
らの駆動力に相当)が作用する。したがって、このプラ
イマリ側可動プーリの軸方向位置を何らかの方法で固定
する必要がある。
【0007】そこで、電動モータに常時電力を供給して
可動プーリが移動するのを固定することが考えられる。
しかし、電動モータに常時電力を供給すると、電動モー
タは発熱のために焼けるおそれがある。このため、従来
装置のように、スリーブと雄ネジ部材とのネジ機構によ
るワンウェイロック作用(回転運動を軸方向運動に変換
可能であるが、軸方向運動を回転運動には変換できない
作用)を利用することが行われている。
【0008】しかし、ネジ機構を用いると、回転運動か
ら軸方向運動への変換効率は通常50%以下となり、そ
の分電動モータを大きくする必要が生じ、コストがアッ
プするばかりか電力消費量も増え、燃費に悪影響を与え
る。また、ウォームギアのセルフロック機能を利用する
ことも考えられるが、ウォームギアはネジ機構と同様に
伝達効率が50%以下と良くない。また、ネジ機構やウ
ォームギアは歯面がすべり接触するので、良好な潤滑を
行わなければ耐久性が劣化する等の問題も生じ、保守点
検が必要となる。さらに、特にウォームギアを用いた場
合は、スラスト力が発生するので強固な軸受が必要にな
る。
【0009】本発明の課題は、可動プーリの移動を、軽
量でコンパクトなアクチュエータによって行えるように
することにある。本発明の別の課題は、セルフロック機
能を有する伝達効率の良い電動アクチュエータを提供す
ることにある。本発明のさらに別の課題は、軽量でコン
パクトな可動プーリの可動機構を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る電動アク
チュエータは、ベルト式無段変速装置の可動プーリの可
動機構を駆動するものであって、電動モータと、複数の
ピニオンギアと、複数のピニオンギアを回転自在に支持
するキャリアと、回転が禁止されピニオンギアと噛み合
う固定リングギアと、可動機構に連結されピニオンギア
と噛み合うとともに固定リングギアと歯数が異なる出力
リングギアと、複数のピニオンギアと噛み合うとともに
電動モータによって駆動されるサンギアとを備えてい
る。
【0011】このアクチュエータでは、電動モータが駆
動されると、モータからの回転がサンギアを介してピニ
オンギアに入力され、この回転は、ピニオンギアと噛み
合う出力リングギアから減速されて可動機構に出力され
る。このような遊星歯車構造を採用することによって、
コンパクトな構造で高減速比を得ることができる。ま
た、従来のウォームギア機構やネジ機構に比較して伝達
効率が向上し、しかも耐久性が向上する。
【0012】請求項2に係る電動アクチュエータは、ベ
ルト式無段変速装置の可動プーリの可動機構を駆動する
ものであって、電動モータと、複数のピニオンギアと、
複数のピニオンギアを回転自在に支持し電動モータによ
って駆動されるキャリアと、回転が禁止されピニオンギ
アと噛み合う固定リングギアと、可動機構に連結されピ
ニオンギアと噛み合うとともに固定リングギアと歯数が
異なる出力リングギアとを備えている。
【0013】このアクチュエータでは、電動モータが駆
動されると、モータからの回転がキャリアに入力され、
この回転は、ピニオンギアと噛み合う出力リングギアか
ら減速されて可動機構に出力される。このような遊星歯
車構造を採用することによって、コンパクトな構造で高
減速比を得ることができる。また、従来のウォームギア
機構やネジ機構に比較して伝達効率が向上し、しかも耐
久性が向上する。
【0014】請求項3に係る電動アクチュエータは、請
求項1又は2のアクチュエータにおいて、出力リングギ
アからピニオンギアに回転力が作用したときに、出力リ
ングギアとピニオンギアとの間に作用する第1歯面力と
固定リングギアとピニオンギアとの間に作用する第2歯
面力との合力によってピニオンギアをキャリアに対して
回転させる回転モーメントが、ピニオンギアの回転支持
部の回転抵抗に基づく回転モーメントよりも小さく設定
されており、出力リングギア側からの駆動に対してピニ
オンギアがキャリアに対して回転不能となっている。
【0015】このアクチュエータでは、可動機構側から
の駆動に対しては、出力リングギア及び固定リングギア
とピニオンギアとの噛み合い条件及びピニオンギアの回
転抵抗を適切に設定することによって、セルフロックを
かけることができる。請求項4に係る電動アクチュエー
タは、ベルト式無段変速装置の可動プーリの可動機構を
駆動するものであって、電動モータと、複数のピニオン
ギアと、複数のピニオンギアを回転自在に支持するキャ
リアと、回転が禁止され複数のピニオンギアと噛み合う
固定サンギアと、可動機構に連結され複数のピニオンギ
アと噛み合うとともに固定サンギアと歯数が異なる出力
サンギアと、複数のピニオンギアと噛み合うとともに電
動モータによって駆動されるリングギアとを備えてい
る。
【0016】このアクチュエータでは、電動モータが駆
動されると、電動モータの回転はリングギアに入力さ
れ、この回転はピニオンギアを介してピニオンギアと噛
み合う出力サンギアから減速されて可動機構に出力され
る。このような遊星歯車構造を採用することによって、
コンパクトな構造で高減速比を得ることができる。ま
た、従来のウォームギア機構やネジ機構に比較して伝達
効率が向上し、しかも耐久性が向上する。
【0017】請求項5に係る電動アクチュエータは、ベ
ルト式無段変速装置の可動プーリの可動機構を駆動する
ものであって、電動モータと、複数のピニオンギアと、
複数のピニオンギアを回転自在に支持し電動モータによ
って駆動されるキャリアと、回転が禁止され複数のピニ
オンギアと噛み合う固定サンギアと、可動機構に連結さ
れ複数のピニオンギアと噛み合うとともに固定サンギア
と歯数が異なる出力サンギアとを備えている。
【0018】このアクチュエータでは、電動モータが駆
動されると、電動モータの回転はキャリアに入力され、
この回転はピニオンギアと噛み合う出力サンギアから減
速されて可動機構に出力される。このような遊星歯車構
造を採用することによって、コンパクトな構造で高減速
比を得ることができる。また、従来のウォームギア機構
やネジ機構に比較して伝達効率が向上し、しかも耐久性
が向上する。
【0019】請求項6に係る電動アクチュエータは、請
求項4又は5のアクチュエータにおいて、出力サンギア
からピニオンギアに回転力が作用したときに、出力サン
ギアとピニオンギアとの間に作用する第1歯面力と固定
サンギアとピニオンギアとの間に作用する第2歯面力と
の合力によってピニオンギアをキャリアに対して回転さ
せる回転モーメントが、ピニオンギアの回転支持部の回
転抵抗に基づく回転モーメントよりも小さく設定されて
おり、出力サンギア側からの駆動に対してピニオンギア
がキャリアに対して回転不能となっている。
【0020】このアクチュエータでは、可動機構側から
の駆動に対しては、出力サンギア及び固定サンギアとピ
ニオンギアとの噛み合い条件及びピニオンギアの回転抵
抗を適切に設定することによって、セルフロックをかけ
ることができる。請求項7に係る電動アクチュエータ
は、請求項1から6のいずれかのアクチュエータにおい
て、ピニオンギアをキャリアに対して回転自在に支持す
るためのすべり軸受をさらに備え、ピニオンギアとすべ
り軸受との間の摩擦抵抗によりピニオンギアの回転支持
部の回転抵抗を発生させている。
【0021】ここでは、ピニオンギアとすべり軸受との
間の摩擦抵抗によりピニオンギアの回転支持部に回転抵
抗が発生する。そして、この回転抵抗に基づく回転モー
メントが、各ギアとピニオンギアとの間に作用する歯面
力の合力によってピニオンギアをキャリアに対して回転
させる回転モーメント以上に設定されているので、出力
側からの駆動に対してピニオンギアがキャリアに対して
回転不能となり、セルフロックがかかる。
【0022】請求項8に係る可動機構は、プーリ部及び
プーリ部の中央部に軸方向に延びて設けられたフランジ
部を有するベルト式無段変速装置の可動プーリを変速の
ために移動させるための機構であって、可動プーリのフ
ランジ部外周に軸受を介して相対回転自在にかつ軸方向
に相対移動不能に支持されたスリーブと、請求項1から
7のいずれかに記載の電動アクチュエータと、電動アク
チュエータによって回転させられる揺動シャフトと、揺
動ヨークとを備えている。揺動ヨークは、一端側が揺動
シャフトに固定されるとともに、他端側にスリーブの外
周部にスリーブの回転を規制するように係合する係合部
を有し、揺動シャフトの回転によってスリーブ及び可動
プーリを移動させるための部材である。
【0023】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施形態に係る
ベルト式CVT装置を示し、図2に可動プーリを駆動す
るための電動アクチュエータを示す。なお、図1では、
プライマリ側の構成のみを示しており、ベルト及びセカ
ンダリ側の構成については省略している。
【0024】[ベルト式CVT装置]まず、ベルト式C
VT装置について説明する。ベルト式CVT装置は、図
1において右側に配置されているエンジン(図示せず)
から動力が入力される固定プーリ1と、固定プーリ1に
対向して配置されるとともに固定プーリ1に対して接近
・離反自在な可動プーリ2とを有している。そして、こ
れらの固定プーリ1と可動プーリ2との間にベルトが設
けられ、このベルトがセカンダリ側の固定プーリと可動
プーリとの間に掛け渡されている。
【0025】固定プーリ1は、入力軸3と一体で形成さ
れており、入力軸3は1対の軸受4,5によりハウジン
グ6に回転自在に支持されている。また、可動プーリ2
は、円板状のプーリ部2aと、プーリ部2aの中央部に
形成されたフランジ部2bとを有している。フランジ部
2bは、固定プーリ1と対向する側と逆側に、軸方向に
延びて形成されている。そして、フランジ部2bを含む
可動プーリ2の中心部には貫通孔8が形成されており、
この貫通孔8を入力軸3が貫通している。可動プーリ2
の貫通孔8と入力軸3との間にはボールスプライン軸受
9が設けられており、これにより、可動プーリ2は入力
軸3に対してスライド自在である。
【0026】また、固定プーリ1及び可動プーリ2のそ
れぞれの対向する面1c,2cは、内周部から外周部に
かけて互いに離れるようなテーパ面となっており、固定
プーリ1に対して可動プーリ2が接近又は離反すること
によって、ベルトの接触する径が変化するようになって
いる。 [電動アクチュエータ]次に、可動プーリ2を軸方向に
駆動して、固定プーリ1に対して接近・離反するための
アクチュエータ10について説明する。
【0027】図2及び図3に示すように、アクチュエー
タ10は、電動モータ11と、電動モータ11の回転を
減速するための減速装置12と、減速装置12によって
回転させられる揺動シャフト13と、揺動シャフト13
によって揺動させられるヨーク14とを有している。モ
ータ11は減速装置12のハウジング15の端面に取り
付けられており、その出力軸はそのまま減速装置12の
入力軸となっている。
【0028】減速装置12は、図4に模式的に示すよう
に、サンギア20と、複数の遊星ギア21と、キャリア
22と、固定リングギア23と、出力リングギア24と
を有している。サンギア20は、電動モータ11の出力
軸に連結されており、歯数Zs1を有している。複数の遊
星ギア21は、それぞれ軸支ピン28及びすべり軸受と
してのブッシュ29(図2参照)を介してキャリア22
に回転自在に支持されており、サンギア20と噛み合っ
ている。固定リングギア23は、ハウジング15に固定
されてその回転が禁止されており、複数の遊星ギア21
と噛み合っている。出力リングギア24は、揺動シャフ
ト13に連結されており、複数の遊星ギア21と噛み合
っている。そして、固定リングギア23の歯数Zr1と出
力リングギア24との歯数Zr2は、転位により互いに異
なっている。
【0029】なお、キャリア22に支持される遊星ギア
21に対して、転位により歯数の異なる固定リングギア
23(歯数Zr1)及び出力リングギア24(歯数Zr2
とサンギア20(歯数Zs1)とが噛み合っているが、こ
れらのギア23,24,20が遊星ギア21に噛み合う
歯数の条件は、複数の遊星ギア21の等分配置をn個と
すると以下のようになる。
【0030】噛み合い条件(1):(Zr1−Zr2)がn
の倍数であること 噛み合い条件(2):(Zr1+Zs1)がnの倍数である
こと また、揺動シャフト13への出力回転数Noutは、モー
タ11の入力回転数をNinとすると、 Nout=(1−Zr1/Zr2)×{1/(1+Zr1
s1)}×Nin となる。したがって、遊星ギア21の等分配置が3個
(n=3)である本実施形態の場合において、 Zr1=72、Zr2=75、Zs1=15 とすれば、 Nout=0.006897×Nin:減速比145 となる。
【0031】なお、この減速装置12においては、出力
側から出力リングギア24が駆動されたときに、セルフ
ロックが作用し、遊星ギア21の回転が禁止されるよう
に構成されているが、その詳細の説明は動作説明におい
て行う。図3に示すように、揺動シャフト13は、入力
軸3の上方において、入力軸3と直交する方向に延びて
設けられている。そして、揺動シャフト13の両端は1
対の軸受25,26を介してハウジング6に回転自在に
支持されている。なお、揺動シャフト13の一端には、
揺動シャフトの回転角度位置を検出するための角度セン
サ27が設けられている。
【0032】ヨーク14は、揺動シャフト13に対して
キー30により相対回転不能に装着された取付部14a
と、取付部14aの長手方向の両端部から下方に延びて
設けられた1対のフォーク14b,14cとを有してい
る。各フォーク14b,14cの先端(下端)は、入力
軸3の中心部にまで延びている。一方、可動プーリ2の
フランジ部7の外周には筒状のスリーブ31が配置され
ており、このスリーブ31はフランジ部7に対して1対
の軸受32,33により回転自在に支持されている。そ
して、スリーブ31の軸方向中央部には環状溝31aが
形成されるとともに、環状溝31aの底面には対向する
2ヶ所にストレート部分(平坦面)31b,31cが形
成されており、このストレート部分31b,31cを挟
むように前述のフォーク14b,14cの先端側面が当
接している。
【0033】[動作]次に動作について説明する。エン
ジンからの動力は入力軸3を介してプライマリ側の固定
プーリ1及び可動プーリ2に入力される。そしてさら
に、プライマリ側の固定プーリ1及び可動プーリ2から
ベルトを介してセカンダリ側の固定プーリ及び可動プー
リに伝達される。
【0034】変速は、変速比を変えることによって、す
なわち、プライマリ側とセカンダリ側のプーリの見かけ
径を変更することによって行われる。例えば、プライマ
リ側において可動プーリ2を固定プーリ1に近づけるよ
うに移動させると、ベルトが当接する両プーリ1,2の
半径位置が外周側に移動し、セカンダリ側では、逆にベ
ルトが当接する両プーリの半径位置が内周側に移動す
る。これにより、変速比(減速比)は小さくなる。逆
に、可動プーリ2を固定プーリ1から離すように移動さ
せると、ベルトが当接する両プーリ1,2の半径位置が
内周側に移動し、セカンダリ側では、逆にベルトが当接
する両プーリの半径位置が外周側に移動する。これによ
り、減速比は大きくなる。
【0035】ここで、可動プーリ2を移動させるために
は、まず電動モータ11を駆動する。この電動モータ1
1の回転は、減速装置12に入力され、サンギア20、
固定リングギア23及び出力リングギア24の歯数によ
って決まる減速比(前述の例では「145」)で減速さ
れる。減速された回転は揺動シャフト13から出力され
る。揺動シャフト13が回転すると、この揺動シャフト
13に固定されたヨーク14が揺動シャフト13の軸回
りに回転し、フォーク14b,14cの先端が揺動シャ
フト13の軸と直交する方向(入力軸3の軸方向)に移
動する。これにより、スリーブ31を介して可動プーリ
2が入力軸3の軸方向に移動させられ、可動プーリ2が
固定プーリ1に対して接近あるいは離反することにな
る。
【0036】また、揺動シャフト13の回転角度は角度
センサ27によって検出されており、この角度センサ2
7の検出出力により、揺動シャフト13が所定角度回転
したことが検出されれば、すなわち可動プーリ2が所定
距離移動したことが検出されれば、電動モータ11の駆
動が停止させられる。電動モータ11の回転が停止して
いる間は、電動モータ11への電力は供給されていな
い。
【0037】以上のような構造において、セカンダリ側
の可動プーリは常に固定プーリに近づくようにバネによ
って付勢されている。したがって、プライマリ側の可動
プーリ2には固定プーリ1から離れるような力が常に作
用している。このような可動プーリ2に作用する力は、
駆動機構10においては出力側からの駆動力に相当する
ので、仮にロック機能がないとすると、電動モータ11
への電力供給を停止した際に電動モータ11が回転させ
られてしまう。このことは、可動プーリ2と固定プーリ
1との間隔が変わり、変速比が変化してしまうことを意
味する。
【0038】そこで、本実施形態では、減速装置12が
セルフロック機能を有するような構造となっている。以
下に、出力側から駆動された場合のセルフロックの作用
について説明する。減速装置12に対して出力側から駆
動力が入力された場合、図5(a)に示すように、出力
リングギア24を回転させようとする力は遊星ギア21
と出力リングギア24の基礎円の接線方向にベクトル成
分F1として遊星ギア21に作用する。そして、図5
(b)に示すように、遊星ギア21を回転させようとす
る力は固定リングギア23に作用し、その反力として遊
星ギア21は遊星ギア21と固定リングギア23の基礎
円の接線方向にベクトル成分F2の力を受ける。従っ
て、遊星ギア21にはベクトルF1とF2の合力が作用す
る。この合力による遊星ギア21の軸まわりのトルク
が、遊星ギア21の軸受の抵抗トルクより小さければ、
遊星ギア21は回転することができないことになる。す
なわち、セルフロックすることになる。
【0039】以下、図を参照しながら、詳細に説明す
る。図5(a)に示すように、出力リングギア24と遊
星ギア21との噛み合い部の力の釣り合い関係から、出
力リングギア24を回転させようとするトルクT1は以
下の式で表すことができる。 T1=F11−F1μ(r1tanθ1+α1)・・・・(1) 但し、F1:歯面垂直力 r1:出力リングギアの基礎円直径 μ:歯面摩擦係数 θ1:噛み合い圧力角 α1:噛み合い点とピッチ基準点との距離 一方、図5(b)に示すように、遊星ギア21と固定リ
ング23との噛み合い部の力の釣り合い関係から、固定
リングギア23を前記とは逆方向に回転させようとする
トルクT2(固定リングギア23から遊星ギア21が受
けるトルク)は、以下の式で表される。
【0040】 T2=F22+F2μ(r2tanθ2−α2)・・・・(2) 但し、F2:歯面垂直力 r2:固定リングギアの基礎円直径 μ:歯面摩擦係数 θ2:噛み合い圧力角 α2:噛み合い点とピッチ基準点との距離 これらのトルクT1,T2による遊星ギアの軸まわりのト
ルクT1’、T2’は、それぞれ、 T1’=F1p1−F1μ(rp1tanθ1+α1) T2’=F2p2+F2μ(rp2tanθ2−α2) となる。
【0041】但し、ここでは、rp1=rp2:遊星ギアの
基礎円直径 ここで、α1=α2≒0とすれば、これらの合力による遊
星ギア21の軸回りのトルクTcは、以下の式で与えら
れる。 Tc=T1’−T2’ 一方、遊星ギア21の軸受部の摩擦による抵抗トルクT
c’は、以下の式で与えられる。
【0042】Tc’=rcμ’{(F1cosθ1−F1μsin
θ1−F2cosθ2−F2μsinθ22+(F1sinθ1+F1μ
cosθ1+F2sinθ2−F2μcosθ221/2 但し、rc:遊星ギアの軸受部の半径 μ’:軸受部(ブッシュ)の摩擦係数 そして、Tc≦Tc’のときにセルフロックするので、前
記各式をあてはめると、以下のような条件となる。
【0043】F1p1−F1μrp1tanθ1−F2p2−F2
μrp2tanθ2≦rcμ’{F1cosθ1−F1μsinθ1−F2
cosθ2−F2μsinθ22+(F1sinθ1+F1μcosθ1
2sinθ2−F2μcosθ221/2 ここで、μ=0.07,μ’=0.07とし、rp1,r
p2,θ1,θ2は歯車諸元からの計算値を入れ、一方F1
は式(1)よりT1から、F2は式(2)よりT2から求
められ、近似的には、 T2={(i−1)/i}T1 (但し、i:ギア比)であり、rcの限界値が求まる。
つまり、遊星ギア21の軸受半径が、ある値以下のとき
にはセルフロックすることとなる。
【0044】[他の実施形態]減速装置12の構成は、
必要に応じて以下に示すような他の構造及び減速比を選
択することもできる。なお、いずれの実施形態において
も、セルフロック作用については前記実施形態と基本的
に同様である。 (他の実施形態A)図4に示す減速装置12が遊星ギア
21に噛み合うサンギア20を電動モータ11で回転さ
せているのに対し、図6に示す減速装置12aでは、サ
ンギアを省き電動モータ11でキャリア22を直接回転
させることで遊星ギア21を旋回・回転させている。
【0045】この場合には、 Nout=(1−Zr1/Zr2)×Nin となる。したがって、例えば、 Zr1=72、Zr2=75 とすれば、 Nout=0.04×Nin:減速比25 となる。
【0046】(他の実施形態B)図4に示す減速装置1
2が単一の歯数を持つ遊星ギア21を採用しているのに
対し、図7に示す減速装置12bでは、歯数の異なる第
1ギア部21b1及び第2ギア部21b2が形成された
遊星ギア21bを採用している。第1ギア部21b1
は、第1リングギア23と噛み合う部分であり、歯数Z
p1を有する。第2ギア部21b2は、第2リングギア2
4と噛み合う部分であり、歯数Zp2を有する。
【0047】この場合には、各ギア20,23,24が
遊星ギア21bに噛み合う歯数の条件は、遊星ギア21
bの等分配置をn個とすると以下のようになる。 噛み合い条件(1):(Zr1+Zs1)がnの倍数である
こと 噛み合い条件(2):(Zr1−Zp1)=(Zr2−Zp2) そして、出力回転数Noutは、 Nout={1−(Zp2/Zp1)(Zr1/Zr2)}×{1
/(1+Zr1/Zs1)}×Nin となる。したがって、遊星ギア21bの等分配置が3個
(n=3)である本実施形態の場合において、例えば、 Zr1=75、Zr2=74、Zp1=30、Zp2=29、Z
s1=15、 とすれば、 Nout=0.00338×Nin:減速比296 となる。
【0048】このように、ここでは第1ギア部21b1
と第2ギア部21b2とで歯数が異なるような遊星ギア
21bを用いているため、図4の減速装置12(減速比
145)よりも高い減速比を得ることができる。 (他の実施形態C)実施形態Bの減速装置12bが遊星
ギア21bに噛み合うサンギア20を電動モータ11で
回転させているのに対し、図8に示す減速装置12cで
は、サンギアを省き電動モータ11でキャリア22を直
接回転させることで遊星ギア21bを旋回・回転させて
いる。
【0049】この場合には、 Nout={1−(Zp2/Zp1)(Zr1/Zr2)}×Nin となる。したがって、例えば、 Zr1=75、Zr2=74、Zp1=30、Zp2=29、 とすれば、 Nout=0.0202×Nin:減速比49 となる。
【0050】(他の実施形態D)図4に示す減速装置1
2に代えて、図9に示す以下のような減速装置12dを
採用することもできる。減速装置12dは、主として、
キャリア50と、遊星ギア51と、固定サンギア52
と、出力サンギア53と、ハウジング54と、連結部5
5と、リングギア56と、電動モータ11とを有してい
る。
【0051】遊星ギア51は、軸支ピン及びブッシュを
介してキャリア50に回転自在に支持されている。固定
サンギア52及び出力サンギア53は、それぞれ、遊星
ギア51に噛み合っている。また、固定サンギア52の
歯数Zs1と出力サンギア53の歯数Zs2とは、転位によ
り互いに異なっている。
【0052】ハウジング54は、固定サンギア52を、
回転方向に作用するダンパー機構を介して固定してい
る。このため、固定サンギア52は、所定角度だけハウ
ジング54に対して回転(揺動)が許容される。連結部
55は、出力サンギア53を揺動シャフト13の端部に
連結する役割を果たす。この連結部55は、出力サンギ
ア53と一体に成形されている。
【0053】リングギア56は、遊星ギア51と噛み合
うものであり、電動モータ11の作動によって回転す
る。また、リングギア56は歯数Zr1を有している。な
お、キャリア50に軸支される長めの遊星ギア51に対
して、転位により歯数の異なる固定サンギア52(歯数
s1)及び出力サンギア53(歯数Zs2)とリングギア
56(歯数Zr1)とが噛み合っているが、これらのギア
52,53,56が遊星ギア51に噛み合う歯数の条件
は、遊星ギア51の等分配置をn個とすると以下のよう
になる。
【0054】噛み合い条件(1):(Zs1−Zs2)がn
の倍数であること 噛み合い条件(2):(Zr1+Zs1)がnの倍数である
こと また、揺動シャフト13への出力回転数Noutは、電動
モータ11の入力回転数をNinとすると、 Nout=(1−Zs1/Zs2)×{1/(1+Zs1
r1)}×Nin となる。したがって、遊星ギア51の等分配置が3個
(n=3)で、 Zr1=48、Zr2=51、Zs1=84、 とすれば、 Nout=0.03743×Nin:減速比27 となる。
【0055】(他の実施形態E)前記実施形態Dの減速
装置12dが遊星ギア51に噛み合うリングギア56を
電動モータ11で回転させているのに対し、図10に示
す減速装置12eでは、リングギアを省き電動モータ1
1でキャリア50を直接回転させることで遊星ギア51
を旋回・回転させている。
【0056】この場合には、 Nout=(1−Zs1/Zs2)×Nin となる。したがって、例えば、 Zs1=48、Zs2=51、 とすれば、 Nout=0.0588×Nin:減速比17 となる。
【0057】(他の実施形態F)実施形態Dの減速装置
12dが単一の歯数を持つ遊星ギア51を採用している
のに対し、図11に示す減速装置12fでは、歯数の異
なる第1ギア部51f1及び第2ギア部51f2が形成
された遊星ギア51fを採用している。第1ギア部51
f1は、第1サンギア52と噛み合う部分であり、歯数
p1を有する。第2ギア部51f2は、第2サンギア5
3と噛み合う部分であり、歯数Zp2を有する。
【0058】この場合には、各ギア52,53,56が
遊星ギア51fに噛み合う歯数の条件は、遊星ギア51
fの等分配置をn個とすると以下のようになる。 噛み合い条件(1):(Zr1+Zs1)がnの倍数である
こと 噛み合い条件(2):(Zs1+Zp1)=(Zs2+Zp2) そして、出力回転数Noutは、 Nout={1−(Zp2/Zp1)(Zs1/Zs2)}×{1
/(1+Zs1/Zr1)}×Nin となる。したがって、遊星ギア51fの等分配置が3個
(n=3)である本実施形態の場合において、例えば、 Zs1=48、Zs2=49、Zp1=18、Zp2=17、Z
r1=84、 とすれば、 Nout=0.0476×Nin:減速比21 となる。
【0059】(他の実施形態G)実施形態Fの減速装置
12fが遊星ギア51fに噛み合うリングギア56を電
動モータ11で回転させているのに対し、図12に示す
減速装置12gでは、リングギアを省き電動モータ11
でキャリア50を直接回転させることで遊星ギア51f
を旋回・回転させている。
【0060】この場合には、 Nout={1−(Zp2/Zp1)(Zs1/Zs2)}×Nin となる。したがって、例えば、 Zs1=48、Zs2=49、Zp1=18、Zp2=17、 とすれば、 Nout=0.0748×Nin:減速比13 となる。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、可動プー
リの移動を、軽量でコンパクトなアクチュエータによっ
て行うことができる。また、伝達効率のよい遊星歯車列
を用いてセルフロック機能を実現できる。さらに、軽量
でコンパクトな可動プーリの可動機構を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るベルト式CVT装置
の断面構成図。
【図2】ベルト式CVT装置のアクチュエータの断面構
成図。
【図3】前記アクチュエータの全体構成図。
【図4】減速装置の模式図。
【図5】セルフロック作用を説明するためのギア噛み合
い状態を示す図。
【図6】他の実施形態Aに係る減速装置の模式図。
【図7】他の実施形態Bに係る減速装置の模式図。
【図8】他の実施形態Cに係る減速装置の模式図。
【図9】他の実施形態Dに係る減速装置の模式図。
【図10】他の実施形態Eに係る減速装置の模式図。
【図11】他の実施形態Fに係る減速装置の模式図。
【図12】他の実施形態Gに係る減速装置の模式図。
【符号の説明】
11 電動モータ 12,12a〜12g 減速装置 20 サンギア 21,21b,51,51f 遊星ギア(ピニオンギ
ア) 22,50 キャリア 23 固定リングギア 24 出力リングギア 28 軸支ピン 29 ブッシュ 52 固定サンギア 53 出力サンギア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J027 FA36 FB01 GA01 GB03 GC13 GD04 GD08 GD12 3J050 AA02 AB01 BA03 BB04 DA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベルト式無段変速装置の可動プーリの可動
    機構を駆動する電動アクチュエータであって、 電動モータと、 複数のピニオンギアと、 前記複数のピニオンギアを回転自在に支持するキャリア
    と、 回転が禁止され、前記ピニオンギアと噛み合う固定リン
    グギアと、 前記可動機構に連結され、前記ピニオンギアと噛み合う
    とともに前記固定リングギアと歯数が異なる出力リング
    ギアと、 前記複数のピニオンギアと噛み合うとともに、前記電動
    モータによって駆動されるサンギアと、を備えた無段変
    速装置の電動アクチュエータ。
  2. 【請求項2】ベルト式無段変速装置の可動プーリの可動
    機構を駆動する電動アクチュエータであって、 電動モータと、 複数のピニオンギアと、 前記複数のピニオンギアを回転自在に支持し、前記電動
    モータによって駆動されるキャリアと、 回転が禁止され、前記ピニオンギアと噛み合う固定リン
    グギアと、 前記可動機構に連結され、前記ピニオンギアと噛み合う
    とともに前記固定リングギアと歯数が異なる出力リング
    ギアと、を備えた無段変速装置の電動アクチュエータ。
  3. 【請求項3】前記出力リングギアから前記ピニオンギア
    に回転力が作用したときに、前記出力リングギアとピニ
    オンギアとの間に作用する第1歯面力と前記固定リング
    ギアとピニオンギアとの間に作用する第2歯面力との合
    力によって前記ピニオンギアを前記キャリアに対して回
    転させる回転モーメントが、前記ピニオンギアの回転支
    持部の回転抵抗に基づく回転モーメントよりも小さく設
    定されており、 前記出力リングギア側からの駆動に対して前記ピニオン
    ギアがキャリアに対して回転不能となっている、請求項
    1又は2に記載の無段変速装置の電動アクチュエータ。
  4. 【請求項4】ベルト式無段変速装置の可動プーリの可動
    機構を駆動する電動アクチュエータであって、 電動モータと、 複数のピニオンギアと、 前記複数のピニオンギアを回転自在に支持するキャリア
    と、 回転が禁止され、前記複数のピニオンギアと噛み合う固
    定サンギアと、 前記可動機構に連結され、前記複数のピニオンギアと噛
    み合うとともに前記固定サンギアと歯数が異なる出力サ
    ンギアと、 前記複数のピニオンギアと噛み合うとともに、前記電動
    モータによって駆動されるリングギアと、を備えた無段
    変速装置の電動アクチュエータ。
  5. 【請求項5】ベルト式無段変速装置の可動プーリの可動
    機構を駆動する電動アクチュエータであって、 電動モータと、 複数のピニオンギアと、 前記複数のピニオンギアを回転自在に支持し、前記電動
    モータによって駆動されるキャリアと、 回転が禁止され、前記複数のピニオンギアと噛み合う固
    定サンギアと、 前記可動機構に連結され、前記複数のピニオンギアと噛
    み合うとともに前記固定サンギアと歯数が異なる出力サ
    ンギアと、を備えた無段変速装置の電動アクチュエー
    タ。
  6. 【請求項6】前記出力サンギアから前記ピニオンギアに
    回転力が作用したときに、前記出力サンギアとピニオン
    ギアとの間に作用する第1歯面力と前記固定サンギアと
    ピニオンギアとの間に作用する第2歯面力との合力によ
    って前記ピニオンギアを前記キャリアに対して回転させ
    る回転モーメントが、前記ピニオンギアの回転支持部の
    回転抵抗に基づく回転モーメントよりも小さく設定され
    ており、 前記出力サンギア側からの駆動に対して前記ピニオンギ
    アがキャリアに対して回転不能となっている、請求項4
    又は5に記載の無段変速装置の電動アクチュエータ。
  7. 【請求項7】前記ピニオンギアを前記キャリアに対して
    回転自在に支持するためのすべり軸受をさらに備え、 前記ピニオンギアとすべり軸受との間の摩擦抵抗により
    前記ピニオンギアの回転支持部の回転抵抗を発生させて
    いる、請求項1から6のいずれかに記載の無段変速装置
    の電動アクチュエータ。
  8. 【請求項8】プーリ部及び前記プーリ部の中央部に軸方
    向に延びて設けられたフランジ部を有するベルト式無段
    変速装置の可動プーリを変速のために移動させるための
    可動機構であって、 前記可動プーリのフランジ部外周に、軸受を介して相対
    回転自在にかつ軸方向に相対移動不能に支持されたスリ
    ーブと、 請求項1から7のいずれかに記載の電動アクチュエータ
    と、 前記電動アクチュエータによって回転させられる揺動シ
    ャフトと、 一端側が前記揺動シャフトに固定されるとともに、他端
    側に前記スリーブの外周部に前記スリーブの回転を規制
    するように係合する係合部を有し、前記揺動シャフトの
    回転によって前記スリーブ及び可動プーリを移動させる
    ための揺動ヨークと、を備えたベルト式無段変速装置の
    可動プーリの可動機構。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009079759A (ja) * 2007-09-05 2009-04-16 Nsk Ltd 無段変速機及びアクチュエータ
EP1741897A3 (en) * 2005-07-04 2010-02-24 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Unit swing type power unit for a vehicle and vehicle
JP2016151349A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 日本電産コパル株式会社 遊星歯車伝動装置

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