JP2003184480A - こまおよび埋設管の引抜き方法 - Google Patents

こまおよび埋設管の引抜き方法

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JP2003184480A
JP2003184480A JP2001379743A JP2001379743A JP2003184480A JP 2003184480 A JP2003184480 A JP 2003184480A JP 2001379743 A JP2001379743 A JP 2001379743A JP 2001379743 A JP2001379743 A JP 2001379743A JP 2003184480 A JP2003184480 A JP 2003184480A
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Makoto Katagiri
信 片桐
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 それぞれのこま12に形成された貫通孔22
に引込み用線14および引抜き用線16を挿通して、引
込み用線14を引っ張ってこれらこま12を埋設管18
内に引込む。そして、引抜き用線16の一端を固定部材
38を介して埋設管18の端部に固定した状態で、引抜
き用線16の他端を引抜き方向36に引っ張る。これに
よって管18内の全てのこま12が埋設管18の内面1
8aに係合した状態となる。引抜き用線16をさらに引
っ張ると、埋設管18と地盤20との摩擦力をそれぞれ
のこま12が略均等に受け持つ状態となり、埋設管18
を土中から確実に引抜くことができる。 【効果】 引っ張り強度が小さいたとえば鉛製の水道管
であっても、途中で引きちぎれることなく確実に土中か
ら引抜くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はこまおよび埋設管の引
抜き方法に関し、特にたとえば、埋設されている不要と
なった鉛管を土中から引抜くための、こまおよび埋設管
の引抜き方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来の埋設管の引抜き具の一例を図5を参
照して説明する。この引抜き具1は、図5(A)に示す
ように、所定の長さのワイヤ2を有し、このワイヤ2に
複数の留め部3が固着されている。そして、互いに隣合
う留め部3と留め部3との間には、短円筒形の係止金具
4が配置されている。これら係止金具4に形成されてい
る貫通孔4aにワイヤ2が挿通している。なお、留め部
3および係止金具4の外径は、引抜かれる埋設管5の内
径よりも小さく形成されている。
【0003】この引抜き具1を使用して、たとえば不要
となった水道管5を土中から引抜くときは、まず、図5
(A)に示すように、この水道管5の同図の左側開口部
5aからワイヤ2を挿入する。ワイヤ2を管5内に挿入
するときは、留め部3の円錐台状に形成された右側の端
部3aが前側となるようにする。これによって、係止金
具4が円錐台状端部3aに嵌合した状態となり、係止金
具4が水道管5の内面に引っ掛かることなく、ワイヤ2
を管5内に簡単に挿入できる。
【0004】次に、図5(B)に示すように、水道管5
を引抜くために、ワイヤ2を挿入方向6と反対の引抜方
向7に引っ張る。このようにワイヤ2を引抜方向7に引
っ張っていくと、留め部3の円錐台状端部3aに嵌合す
る係止金具4がこの端部から外れて、図5(B)の左側
に示すように、後方の別の留め部3に形成されている傾
斜面3bの先端に当接する。そして、係止金具4は、そ
の端面4bが傾斜面3bに接近する方向に傾斜する。こ
のとき、係止金具4の対角線上に位置する各縁部4c,
4dが水道管5の内面5bに食い込み、係止金具4が水
道管5に結合した状態となる。この状態で各留め部3が
係止金具4に係合しているので、ワイヤ2をさらに引抜
き方向7に引っ張ることによって、各係止金具4が結合
する水道管5を土中から引抜くことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような引
抜き具1では、図5(B)の右側に示すように、管5の
内面5bに結合されない係止金具4の発生する可能性が
極めて高いという問題がある。つまり、ワイヤ2を引抜
き方向7に引っ張ったときに、複数の係止金具4のうち
のいずれか1つの係止金具4が管5の内面5bに食い込
んで結合すると、その結合している係止金具4に留め部
3が係合する状態となっているので、ワイヤ2をこれ以
上、水道管5に対して相対的に引っ張り方向7に移動さ
せることができなくなる。これによって、管5に結合し
ていない他の係止金具4を管5に結合させることができ
ないからである。
【0006】このように、水道管5の内面5bに結合す
るたとえば1つの係止金具4に留め部3が係合した状態
でワイヤ2を引っ張ると、この係止金具4よりも後方に
連なる管5と地盤8との摩擦力がこの1つの係止金具4
に集中して掛かることになり、この係止金具4が結合す
る部分で管5が引きちぎれることがある。管5が途中で
ちぎれると、地盤8中に残された管5を引抜くことが極
めて困難になる。特に水道管5が鉛管である場合は、引
っ張り強度が小さく、引きちぎれる可能性が高い。
【0007】それゆえに、この発明の主たる目的は、引
っ張り強度が小さい管であっても、確実に土中から引抜
くことができる、こまおよび埋設管の引抜き方法を提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、埋設管を
引抜くためのこまであって、断面楕円形で埋設管の内径
より大きい長径と内径より小さい短径とを有し、長径の
方向に貫通する貫通孔を形成するとともにその長径方向
両端に溝を形成し、埋設管内に短径を上下方向にして配
置され、貫通孔を挿通してそれぞれの溝を通る線材によ
って長径を上下方向にするように回転されたとき、長径
方向両端が埋設管に係合する、こまである。
【0009】第2の発明は、第1の発明のこまによって
埋設管を引抜くための引抜き方法であって、(a) 複数の
こまに形成された各貫通孔に線材をジグザグに挿通する
ステップ、(b)複数のこまを埋設管内に短径を上下方向
にして配置するステップ、(c)線材の一端を埋設管に固
定するステップ、および(d) 線材の他端を引っ張るステ
ップを含む、埋設管の引抜き方法である。
【0010】
【作用】貫通孔に線材が挿通された各こまを、たとえば
ほぼ水平に敷設された埋設管内に配置して、線材の一端
を埋設管のたとえば終端部に固定する。この状態で、各
こまがそれぞれの短径を上下方向にして配置されてい
る。次に、線材の他端を引抜き方向に引っ張り、この線
材に張力をかけていくと、各こまに対してそれぞれの長
径が上下方向となるように回転させようとする力が掛か
り、各こまが回転する。ただし、この回転の途中で各こ
まの両端が埋設管の内面に係合してその回転が止められ
る。このとき、線材の一端が埋設管に固定されているの
で、線材の張力が全長にわたって一定となっており、し
たがって、全てのこまが管の内面に係合した状態とな
る。そして、線材をさらに引っ張ると、地盤と埋設管と
の摩擦力を全てのこまと線材との摩擦力によって受け持
った状態で埋設管を土中から引抜くことができる。
【0011】なお、こまが埋設管に係合した状態で、こ
まの両端に形成されている溝に線材が通っているので、
線材が埋設管の内面とこまの端部との間に挟み込まれる
ことがなく、これによって線材の張力が全長にわたって
一定となり、全てのこまを管の内面に係合させることが
できる。
【0012】
【発明の効果】この発明によれば、地盤と埋設管との摩
擦力を、埋設管内に係合する全てのこまによって略均等
に受け持つことができるので、埋設管の引っ張り強度が
小さく引きちぎれる可能性が高い、たとえば鉛製の水道
管であっても、引きちぎれることなく確実に土中から引
抜くことができる。
【0013】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0014】
【実施例】この発明の一実施例のこまは、埋設管の引抜
き具(以下、単に「引抜き具」と言うこともある。)1
0として使用されるものである。この引抜き具10は、
図2(B)に示すように、複数のこま12,引込み用線
14および引抜き用線16を含んでいる。そして、この
発明の一実施例の埋設管の引抜き方法は、その引抜き具
10を使用して埋設管18を地盤20から引抜く方法で
ある。この引抜き具10が備えるそれぞれのこま12は
同一のものである。図1(A)は、こま12の縦断面
図、図1(B)はこま12の平面図であり、図1(C)
はこま12の側面図である。
【0015】こま12は、図1に示すように断面楕円形
のほぼ楕円体の形状であり、その中心を通り長径方向に
平行する貫通孔22が形成されている。そして、この貫
通孔22の一方の第1開口部24および他方の第2開口
部26を形成するそれぞれの周縁の一部に溝28を設け
てある。この2つの溝28は、同じ大きさおよび形状で
あって、引抜き用線16が緩く入る大きさである。ま
た、これら2つの溝28,28は、貫通孔22を中心に
してそれぞれの周縁の互いに反対側となる位置に形成さ
れている。各溝28の底部は、図1(A)に示すよう
に、各溝28内を通る引抜き用線16が引っ掛からない
ようにするために、丸みを持たせてある。このこま12
は、短径方向の寸法(太さ)Bが埋設管18の内径Cよ
りも小さく、長径方向の寸法(長さ)Lが埋設管18の
内径Cよりも大きく形成されている。
【0016】なお、こま12の貫通孔22に直交する断
面形状は、図1(C)に示すように、正方形の各角部に
丸みを付けた形状としたが、これ以外の形状としてもよ
く、たとえば円形としてもよい。
【0017】引込み用線14および引抜き用線16は、
図1(A)に示すように、同じ太さであって、この2本
の線14,16がこま12の貫通孔22に余裕のある状
態で挿通することができる太さである。そして、この2
本の線14,16は、引抜こうとする埋設管18よりも
長く形成されている。
【0018】引込み用線14は、図2(B)に示すよう
に、所定のピッチで複数の留め部30が固着されてお
り、それぞれの留め部30と留め部30との間にこま1
2が1つずつ配置されている。各こま12の貫通孔22
には、引込み用線14が挿通されている。各留め部30
は、対応する各こま12を留めるためのものであり、貫
通孔22の内径よりも大きい寸法に形成されている。そ
して、これら複数の留め部30が固着されているピッチ
(こま12の個数)は、図3(B)に示すように、埋設
管18内のこま12が埋設管18の内面18aに係合し
た状態で、埋設管18を引抜くときに、埋設管18と地
盤20との摩擦力によって、各こま12が係合している
部分で埋設管18が引きちぎれることがないようにする
ピッチ(個数)である。
【0019】この引込み用線14は、図2(B)に示す
ように、左側のこま12の貫通孔22の第1開口部24
から挿入されて第2開口部26から引き出され、そし
て、次の右側のこま12の第1開口部24から挿入され
て第2開口部26から引き出され、これを繰り返して各
こま12の貫通孔22に挿通されている。
【0020】引抜き用線16は、図2(B)に示すよう
に、左側のこま12の第2開口部26から挿入されて第
1開口部24から引き出され、そして、次の右側のこま
12の第2開口部26から挿入されて第1開口部24か
ら引き出され、これを繰り返して各こま12の貫通孔2
2に挿通されている。
【0021】なお、こま12は、たとえば金属製または
合成樹脂製である。そして、引込み用線14および引抜
き用線16は、たとえばワイヤ等の金属製としてもよい
し、合成樹脂製としてもよい。要は、こま12は、管1
8の引抜きの際に掛かる力によって変形や損傷しない強
度を有し、引込み用線14は、全てのこま12を埋設管
18内に引込むことができる引っ張り強度を有しておれ
ばよい。そして、引抜き用線16は、引抜きの際に掛か
る張力によって引きちぎれることがない引っ張り強度を
有しておればよい。
【0022】次に、図2〜図4を参照して、図1に示す
埋設管の引抜き具10を使用して埋設管18を土中から
引抜くとともに、新規管32を敷設する手順を説明す
る。この埋設管18は、たとえば不要となった鉛製の水
道管であり、新規管32はたとえばポリエチレン等の合
成樹脂製の水道管である。この埋設管18および新規管
32の呼び径は同一である。
【0023】まず、図2(A)に示すように、引抜こう
とする不要な埋設管18を、必要とされる埋設管(図示
せず)から切り離す必要があるので、地面を開削して不
要な埋設管18の両端を露出させて切断する。次に、図
2(B)に示すように、不要な埋設管18の同図の左側
開口端部18bから引抜き具10を管18内に挿入す
る。この引抜き具10を埋設管18内に挿入するとき
は、まず、たとえばある程度腰の強い金属線(図示せ
ず)を埋設管18内に挿通する。そして、その金属線の
一端に引込み用線14および引抜き用線16の各先端部
を結合させる。しかる後に、金属線の他端を図2(B)
の右方向(引込み方向34)に引っ張ることによって引
抜き具10を埋設管18内に引込むことができる。
【0024】引抜き具10が埋設管18内に挿入される
ときの状態は、図2(B)に示すように、引込み用線1
4の右側の先端部が金属線によって引っ張られ、引込み
用線14が一直線の状態となっており、各こま12は、
短径が上下方向となり横倒しの状態で埋設管18内に引
込まれていく。これら複数の各こま12は、それぞれの
貫通孔22に引込み用線14が挿通されており、各留め
部30の前方に一つずつ配置されている。また、各こま
12の貫通孔22には引抜き用線16が挿通されてい
る。各こま12の第1開口部24から引き出された引抜
き用線16は、引込み方向34に延びており、第2開口
部26から引き出された引抜き用線16は引抜き方向3
6に延びている。
【0025】つまり、図2(B)に示す左側のこま12
の第2開口部26から引き出されている引抜き用線16
は、引抜き方向36に延びており、左側のこま12の第
1開口部24から引き出されている引抜き用線16は、
右側のこま12の第2開口部26に挿入されている。ま
た、右側のこま12の第1開口部24から引き出されて
いる引抜き用線16は、引込み方向34に延びている。
このように、引抜き用線16は、各こま12の貫通孔2
2に挿通され、埋設管18内でジグザグ状に配置されて
いる。
【0026】また、こま12は、貫通孔22が長径方向
に形成されているので、各こま12が埋設管18内で横
倒しの状態となり、埋設管18の内面18aに引っ掛か
ることなく管18内に引込まれていく。
【0027】そして、図3(A)に示すように、引抜き
具10の埋設管18内への引込みが終了すると、引込み
用線14および引抜き用線16の各先端部を金属線から
切り離し、各先端部を固定部材38の正面38aに係合
させる。この固定部材38の背面38bには新規管32
の先端部が取り付けられて結合している。この固定部材
38は、短円柱形の本体部38cを有し、正面38aが
円錐形に形成されている。本体部38cの外径は、埋設
管18の内径よりも少し大きい寸法である。
【0028】次に、図3(B)に示すように、引込み用
線14の端部を引抜き方向36に少し引っ張り、各留め
部30を対応する各こま12から引き離す。そして、引
抜き用線16の後端部(左側端部)を引抜装置(図示せ
ず)のチャックに固定する。次に、この後端部を引抜装
置により引抜き方向(左方向)36に引っ張っる。この
ように引抜き用線16を引っ張ってこの線16に張力を
かけていくと、各こま12の長径が上下方向となるよう
に各こま12が回転する。つまり、各こま12の第1開
口部24側の端部が埋設管18の内面18aに当接し、
この端部を支点にして第2開口部26側の端部が持ち上
がっていく。そして、第2開口部26側の端部が埋設管
18の内面18aに当接してその端部の上昇が止めら
れ、図3(B)に示すように、各こま12のそれぞれの
両端部が管18の内面18aに係合した状態となる。こ
のとき、固定部材38の正面38aが埋設管18の端部
に当接しており、これによって引抜き用線16の先端部
が埋設管18の端部に固定された状態となる。そして、
引抜き用線16の張力が全長にわたって一定となってい
るので、全てのこま12が管18の内面18aに係合し
てこの埋設管18に結合した状態となる。
【0029】このように、全てのこま12を管18の内
面18aに係合させることができるのは、たとえば或る
こま12が内面18aに係合しており、それ以外のこま
12が横倒しになっているとすると、引抜き用線16の
張力が所定以上の大きさになっていない状態であるの
で、引抜き用線16をさらに引っ張ってその張力を所定
以上の大きさにすることができるからである。これによ
って、その横倒しとなっているこま12を引き起こして
管18の内面18aに係合させることができる。そし
て、或るこま12が埋設管18に係合している状態であ
っても、引抜き用線16を引抜き方向36に引っ張るこ
とによって、この引抜き用線16の張力を全長にわたっ
て所定以上にすることができるのは、この線16が埋設
管18の内面18aとこま12の端部との間に挟み込ま
れた状態となっていないからである。つまり、各こま1
2の貫通孔22内に引抜き用線16および引込み用線1
4が緩く挿通していて、しかも引抜き用線16が溝28
内に収容されているからである。
【0030】次に、図4に示すように、この状態でさら
に引抜き用線16を引抜き方向36に引っ張ると、地盤
20と埋設管18との摩擦力を、全てのこま12と引抜
き用線16との摩擦力および固定部材38によって受け
持った状態で埋設管18を土中から引抜くことができ
る。そして、固定部材38に取り付けられている新規管
32は、固定部材38に伴って引抜き方向36に移動し
ているので、埋設管18が引抜かれて土中に形成されて
いく孔40に自動的に敷設される。
【0031】このように、引抜き具10およびこれを使
用する埋設管の引抜き方法によれば、地盤20と埋設管
18との摩擦力を、埋設管18内に挿入されている全て
のこま12によって略均等に受け持つことができるの
で、埋設管18の引っ張り強度が小さく引きちぎれる可
能性が高い、たとえば鉛製の水道管であっても、引きち
ぎれることなく確実に土中から引抜くことができる。そ
して、埋設管18を引抜いた後に、この引抜かれた埋設
管18から引抜き具10を取り出すことにより、この引
抜き具10を再度利用することができ、経済的である。
引抜かれた埋設管18から引抜き具10を取り出すとき
は、引込み用線14の端部を引込み方向34に引っ張る
ことによって、埋設管18の内面18aに係合する各こ
ま12をその内面から取り外すことができ、よって、こ
れらのこま12,引抜き用線16および引込み用線14
を埋設管18内から取り出すことができる。
【0032】ただし、上記実施例では、埋設管18とし
て鉛製の水道管を例に挙げたが、これ以外のたとえば金
属製または合成樹脂製の水道管,下水管またはガス管等
を土中から引抜くことができる。そして、固定部材38
の背面38bに新規管32を取り付けてこの新規管32
を敷設するようにしたが、新規管32を固定部材38に
取り付けなくてもよい。
【0033】また、図には示さないが、上記実施例のこ
ま12の両方の各端部の表面に1つまたは多数の小突起
を設けてもよい。この突起は、こま12の端部と埋設管
18の内面18aとの摩擦抵抗を大きくするためもので
あり、埋設管18の内面18aに当接する所定の位置に
設けるとよい。これにより、埋設管18を引抜くとき
に、埋設管18とこれに係合する各こま12との結合力
を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施例に係る引抜き具が
備えるこまの縦断面図、(B)は図1(A)に示すこま
の平面図、(C)は図1(A)に示すこまの左側面図で
ある。
【図2】(A)は図1(A)実施例の引抜き具により引
抜かれる埋設管を示す縦断面図、(B)は図1(A)実
施例の引抜き具を埋設管内に引込んだ状態を示す縦断面
図である。
【図3】(A)は図1(A)実施例の引抜き具が埋設管
内に挿入され、引込み用線および引抜き用線の各端部を
固定部材に取り付けた状態を示す縦断面図、(B)は図
1(A)実施例のこまが埋設管内で突っ張った状態を示
す縦断面図である。
【図4】図1(A)実施例の引抜き具により埋設管を土
中から引抜く状態を示す縦断面図である。
【図5】(A)は従来の引抜き具を埋設管内に引込んだ
状態を示す縦断面図、(B)は従来の引抜き具により埋
設管を土中から引抜く状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 …引抜き具 12 …こま 14 …引込み用線 16 …引抜き用線 18 …埋設管 20 …地盤 22 …貫通孔 24 …第1開口部 26 …第2開口部 30 …留め部 32 …新規管 34 …引込み方向 36 …引抜き方向 38 …固定部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】埋設管を引抜くためのこまであって、 断面楕円形で前記埋設管の内径より大きい長径と前記内
    径より小さい短径とを有し、前記長径の方向に貫通する
    貫通孔を形成するとともにその長径方向両端に溝を形成
    し、 前記埋設管内に前記短径を上下方向にして配置され、前
    記貫通孔を挿通してそれぞれの前記溝を通る線材によっ
    て前記長径を上下方向にするように回転されたとき、前
    記長径方向両端が前記埋設管に係合する、こま。
  2. 【請求項2】請求項1記載のこまによって埋設管を引抜
    くための引抜き方法であって、 (a) 複数のこまに形成された各貫通孔に線材をジグザグ
    に挿通するステップ、 (b)前記複数のこまを前記埋設管内に前記短径を上下方
    向にして配置するステップ、 (c) 前記線材の一端を前記埋設管に固定するステップ、
    および (d) 前記線材の他端を引っ張るステップを含む、埋設管
    の引抜き方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2617211A (en) * 2022-06-27 2023-10-04 Hypertunnel Ip Ltd Apparatus and method of deploying a pipe within a borehole

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