JP2003183971A - 複合シートおよびこれを用いた清拭用部材 - Google Patents

複合シートおよびこれを用いた清拭用部材

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Abstract

(57)【要約】 【課題】液体を吸収させて清拭する部材において、液体
の無駄を減少させ、かつ、清拭時に部材を構成する繊維
の脱落が少なく、取扱性が良好な清拭に供される複合シ
ート、これを用いた清拭用部材および化粧用部材を提供
する。 【解決手段】(1) 再生セルロース連続長繊維不織布と合
成繊維布帛を有する複合シートであって、該複合シート
は、再生セルロース長繊維不織布を10〜50重量%を
含み、その少なくとも片面が再生セルロース連続長繊維
不織布で主として構成され、かつ、保水率が15〜40
重量%である複合シート。(2) 前記複合シートの湿潤剛
軟率が15〜50%である複合シート。(3) 前記複合シ
ートの合成繊維布帛の保水率が10重量%以下である複
合シート。(4) 前記複合シートに水または水と消毒材を
含浸させた後、滅菌を行った清拭用部材、(5) 前記複合
シートに少なくとも化粧水を含浸させた化粧用部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複合シートおよびこ
れを用いた清拭用部材に関し、さらに詳しくは人間や愛
玩動物などの皮膚や傷口部分、陰部等を清拭する際に用
いる複合シート、該複合シートに水や消毒剤等の液体を
含浸させた後、滅菌した清拭用部材、および該複合シー
トに化粧水等を含浸させたパフやパック材等の化粧用部
材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、医療分野において、人間や愛玩動
物などの皮膚や傷口部分、陰部等を清拭するための部材
として脱脂綿が用いられている。また新生児や乳児に授
乳する際に乳首等を清拭する場合には、水や消毒剤を含
浸させた後に滅菌を行った液含浸された脱脂綿、いわゆ
る清浄綿が用いられている。さらに化粧水等を肌に移行
させたり、化粧を落としたりする際に使用される、いわ
ゆる化粧パフにも主として脱脂綿が用いられている。さ
らに化粧水や乳液を含浸させて顔等へ貼り付ける、いわ
ゆる美顔パックとしてはパルプを主体としたシートが使
用されている。脱脂綿は、吸液性が高く、液体をよく吸
収し保持すること、肌触りが柔らかいこと、天然繊維で
ある綿からなるので人体にやさしいこと等の理由から使
用されている。しかし、実使用において、脱脂綿は綿繊
維を単に集積したものであるため、清拭に際して綿繊維
が脱落して皮膚に残留したり、液体を含浸された場合は
脱脂綿シートが隣接する脱脂綿シートと表面の毛羽によ
って絡まり、他の脱脂綿がくっつきやすく、特に清浄綿
のように水や消毒剤を含浸して個別包装し滅菌を行った
製品では数枚の脱脂綿を剥がすことが困難で作業性が非
常に悪いという問題があった。また吸液性が高いために
必要以上の消毒剤や化粧水等を吸収し、吸収された大部
分の液体が使用後の部材とともに廃棄されるという問題
があった。さらに脱脂綿は水を吸収すると水の重さで柔
らかくなるが、同時に腰がなくなり、実使用において取
扱性が低下するという問題点もあった。
【0003】これらの問題を解決するため、実開昭58
−46332号公報には、セルロース系短繊維集積層の
表面をセルロース系長繊維不織布で覆った清浄綿用基材
が提案されている。この方法によれば、皮膚等を拭きと
った際に綿繊維が脱落するのを防ぐことはできるが、元
来吸液性の高いセルロース系繊維で構成されているため
に吸液量が多く、必要以上の液体を吸液するという問題
点は改善されていない。またセルロース系長繊維不織布
は一般的に含水状態でのヤング率が低く、腰がなくなる
ため、実使用時の取扱性に問題があった。また実開昭5
9−71620号公報には、脱脂綿シートの両面に自己
接着により、または融着型接着剤により結合されている
セルロース繊維不織布を配し、これらを相互に交絡させ
た清浄綿が提案されている。この方法でも実開昭58−
46332号公報と同様の問題は解決されていない。
【0004】さらに特開2001−54535号公報に
は、脱脂綿にこれより吸収能力の低い素材を混合した消
毒用材が提案されている。この方法によれば、吸液能力
が低下するため、必要以上の液体を吸液する問題点は改
善されるものの、脱脂綿に混合して使用するため、綿繊
維の脱落や毛羽が絡んで取扱性が低下するという問題は
改善されていない。また、脱脂綿は化粧用のパフとして
も使用されているが、上記と同様の問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来技術の問題点を解決し、脱脂綿等の液体を吸収させ
て清拭する部材において、適度な吸液量で液体の無駄を
減少させるとともに清拭に必要な液体を十分に保持で
き、かつ清拭時に部材を構成する繊維の脱落が少なく、
さらにシートを重ねたときのはがれ易さや液体を含浸し
た場合の腰のへたりの少ない取扱性に優れた、清拭用と
して好適な複合シート、該複合シートを用いた清拭用部
材および化粧用部材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、皮膚等を
清拭するためには適度な量の液体が部材に含浸されてい
ることが必要であり、また清拭作業における血液、体
液、汚物などの透過性や取扱性の点からは適度な厚みが
必要であること等を考慮して上記課題について鋭意検討
した結果、少なくとも清拭に使用する面に高吸液性の素
材を用い、かつ、吸液量を抑制できる素材または取扱性
の面から保液量の少ない素材を併用することにより、清
拭用部材全体としての吸液量を抑えながら清拭に必要な
液量を十分確保でき、さらに拭き取り面に使用する素材
構成を工夫することで清拭した部分への清拭用部材から
の汚染を少なくできることを見いだし、本発明に到達し
たものである。すなわち、上記課題を達成するために本
発明で特許請求される発明は以下の通りである。
【0007】(1)再生セルロース連続長繊維不織布と
合成繊維布帛を有する複合シートであって、該複合シー
トは、再生セルロース長繊維不織布を10〜50重量%
を含み、その少なくとも片面が再生セルロース連続長繊
維不織布で主として構成され、かつ、保水率が15〜4
0重量%である複合シート。 (2)前記複合シートの湿潤剛軟率が15〜50%であ
る請求項1記載の複合シート。 (3)前記複合シートの合成繊維布帛の保水率が10重
量%以下である(1)または(2)に記載の複合シー
ト。 (4)(1)〜(3)のいずれかに記載の複合シートに
水を含浸させた後、滅菌を行った清拭用部材。 (5)(1)〜(3)のいずれかに記載の複合シートに
水および消毒剤を含浸させた後、滅菌を行った清拭用部
材。 (6)(1)〜(3)のいずれかに記載の複合シートに
少なくとも化粧水を含浸させた化粧用部材。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明における複合シートは、少
なくとも再生セルロース連続長繊維不織布と合成繊維布
帛で構成される。再生セルロース連続長繊維不織布に
は、天然コットンやコットンリンター、木材パルプ等の
天然セルロースを溶解させて原液を作り、この原液を紡
糸ノズルから連続的に押し出して繊維化し、不織布にし
たものが用いられる。例えば、コットンリンターを洗
浄、蒸煮、ろ過を繰り返して不純物を除いて精製リンタ
ーとし、次いで銅アンモニア溶液に精製リンターを溶解
した原液を紡糸ノズルから押し出し、流下緊張紡糸法に
より再生セルロース連続長繊維を得る。得られた再生セ
ルロース連続長繊維をネット上に振り落として積層し、
シート状とし、硫酸で再生、水洗、乾燥することで再生
セルロース連続長繊維不織布を得ることができる。この
ような再生セルロース連続長繊維不織布の市販品として
は、例えば、旭化成社製商品名、ベンリーゼ(キュプラ
不織布)が挙げられる。
【0009】合成繊維布帛には、繊維形成性を有する熱
可塑性重合体からなる単一重合体からなる合成繊維、ま
たは2種以上の重合体が鞘芯型やサイドバイサイド型な
どに複合された合成繊維が用いられる。熱可塑性重合体
としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、共
重合ポリエステルなどのポリエステル、線状低密度ポリ
エチレン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
ポリプロピレンなどのポリオレフィン、あるいはナイロ
ン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン46な
どのポリアミド、ポリアクリロニトリルなどのアクリル
が挙げられ、複合繊維の場合にはポリエチレンテレフタ
レートと高密度ポリエチレンの組み合わせ、ポリプロピ
レンと線状低密度ポリエチレンの組み合わせ、ポリエチ
レンテレフタレートとポリアミドの組み合わせなどが挙
げられる。
【0010】合成繊維の単糸繊度には特に限定されない
が、医療衛生材料や化粧料などの用途において柔軟性が
要求される場合には5.5dtex以下が好ましく、よ
り好ましくは2.2dtex以下である。また単糸繊度
に応じて布帛の形成方法を適宜選択するのが好ましい。
例えば、複合繊維の場合、薬液により複合繊維を分割す
る前に織物や編物などの布帛形状とするのが好ましい。
これは、複合繊維を糸の状態で分割してから布帛にする
と、布帛形成の段階で単糸が切断しやすくなり、取扱性
が低下したり、製品の単糸が脱落して汚染の原因となる
場合があるからである。また合成繊維が短繊維で、かつ
布帛が不織布の場合には、単糸繊度が0.6dtex未
満となるとカード機を用いてウエブを作製する際にカー
ド通過性が低下するため、高圧水流等を用いて交絡させ
てウエブを作製する等の方法を選択するのが好ましい。
【0011】また、合成繊維が短繊維の場合、その繊維
長は布帛の要求性能、例えば強力や嵩高さ等によって適
宜選択することができる。例えば、布帛が不織布で強力
が必要な場合には、繊維長を25mm以上、好ましくは
35mm以上とする。ウエブ形成に際してカード機を用
いる場合には、繊維長を25〜80mmとするのが好ま
しい。繊維長が25mm未満または80mmを超えると
カード通過性が低下することがある。また抄紙法により
ウエブ形成を行う場合には、繊維長を10mm以下とす
るのが好ましい。10mmを超えると短繊維の分散性が
低下することがある。さらに合成繊維の単糸断面の形状
にも特に限定されず、布帛の要求機能によって適宜選択
すればよい。断面形状としては、丸形、三角形、多角
形、多葉形、扁平形、Y形、U形、ブーメラン形、ドッ
グボーン形または中空断面形であってもよい。例えば、
布帛に嵩高さが要求される場合には、ブーメラン形でク
リンプを発生させて布帛に嵩高性を持たせればよい。ま
た、繊維の形態は原糸、仮撚加工糸、撚糸等の形態でも
よい。また、合成繊維が紡糸された後で合成繊維同士が
混繊交絡、交撚、伸度差仮撚等で複合されていてもよ
い。
【0012】本発明に用いられる合成繊維布帛として
は、上記した合成繊維単体、複合繊維、紡糸された後で
複合された繊維などを用いて得られる不織布、織物、編
物のいずれであってもよいが、生産性、経済性、さらに
ウエブ同士の複合化の容易性などの点からは不織布が好
ましい。不織布はエンボスで圧着してもよく、ニードル
パンチ等で処理されていてもよい。織物の場合はこれを
構成する組織、例えば、平織、綾織等の織組織には特に
限定されない。また編物の場合も編組織に限定されず、
横編、丸編、経編のいずれでもよい。
【0013】本発明における複合シートは、再生セルロ
ース連続長繊維不織布を10〜50重量%、好ましくは
20〜40重量%を含有し、残りを合成繊維布帛で構成
される。再生セルロース繊維は、天然セルロース繊維に
比べて吸水性に富むため、再生セルロース連続長繊維不
織布が50重量%を超えると、必要以上に吸液性能が向
上し、吸液量を抑制することが困難となる。また再生セ
ルロース連続長繊維不織布が10重量%未満では清拭に
必要な液体を保持することが困難となる。該複合シート
は、少なくとも片面が再生セルロース連続長繊維不織布
で主として構成されてていることが必要である。この再
生セルロース連続長繊維不織布面が主に拭き取り面とし
て使用される。再生セルロース連続長繊維は、毛羽が他
のセルロース短繊維に比べて非常に少ないため、皮膚等
を拭き取る際に肌等に対する物理的な刺激が低減する。
また拭き取り等の摩擦によって単繊維が脱落することが
少なく、たとえ単繊維が切断しても長繊維で繊維が連続
しているため毛羽となって脱落する危険性が少ない。さ
らに液含浸して使用する場合、吸液量が大きく、液を保
持しやすいため、拭き取りに際して再生セルロース連続
長繊維不織布面で拭き取ることにより保持液を拭き取り
面に移行させることもできる。
【0014】ここで、再生セルロース連続長繊維不織布
で主として構成されるとは、再生セルロース連続長繊維
不織布で構成される面の一部に複合される合成繊維布帛
が存在していてもよいことをいう。複合方法によっては
再生セルロース連続長繊維不織布で構成される面に複合
された合成繊維布帛の一部が露出することがあるからで
ある。再生セルロース連続長繊維不織布面の一部に露出
する合成繊維布帛の面積率は15%以下であるのが好ま
しく、より好ましくは10%以下、さらに好ましくは5
%以下である。合成繊維布帛の面積率が15%を超える
と、例えば、合成繊維布帛が短繊維の場合は脱落繊維が
増加したり、皮膚等を拭き取る際に肌等に対する物理的
な刺激が増加する等、合成繊維布帛の影響を抑制できな
い場合がある。
【0015】再生セルロース連続長繊維不織布面に合成
繊維布帛の一部が露出する場合、その面積率は以下の方
法で測定することができる。再生セルロース連続長繊維
不織布を濃色、例えば黒や濃紺に反応性染料を用いて染
色する。染色の際、水に浸漬し、40〜60℃程度の温
度をかけるが、再生セルロース連続長繊維が膨潤して形
状が変わる可能性はあるが、本発明の複合シートの実使
用では液に含浸して使用することが多いので特に問題は
ない。染色後、反応性染料を通常の方法で固着させた
後、合成繊維布帛へ汚染している染料を水洗や湯染によ
り洗浄する。次に常温にて乾燥させる。染色、乾燥した
試料を以下の方法で解析し、面積率を求める。旭化成社
製画像解析ソフト『A像くん』を用いて解析する。スキ
ャナーにより再生セルロース連続長繊維不織布面の画像
を300dpiで取り込む。この時、再生セルロース連
続長繊維不織布面ではない方の面に白い台紙と黒い台紙
を置いて2つの画像を同一面積で取り込む。2値化処理
として、明度を256段階に分割して中間の明度にて明
部と暗部に2分する。白台紙を裏面に置いた状態の暗部
の面積が再生セルロース連続長繊維不織布の面積であ
り、黒台紙を裏面に置いた状態の明部の面積が合成繊維
布帛の面積である。合成繊維布帛の面積率は次式で求め
られる。 合成繊維布帛の面積率(%)=〔B/(A+B))×1
00 ただし、式中のAは再生セルロース連続長繊維不織布の
面積、Bは合成繊維布帛の面積である。
【0016】また本発明における複合シートの保水率は
15〜40重量%、好ましくは20〜30重量%である
ことが必要である。この保水率は、水に浸漬した際に複
合シートが保持できる水分量の目安となり、保水率が4
0重量%を超えると必要以上に吸液性能が向上し、吸液
量を抑制することが困難となる。また保水率が15重量
%未満では清拭に必要な液体を保持することが困難とな
る。本発明において保水率とは、以下の方法で測定され
る値をいう。複合シートを秤量ビンに入れ、105℃で
6時間絶乾する。秤量ビンごとシリカゲル(乾燥剤)が
入ったデシケータ中に入れ、デシケータを密閉して20
℃、65%RH条件下でデシケータごと1時間放冷す
る。その後、デシケータから秤量ビンを取り出し、複合
シートと秤量ビンの重量A(g)を測定する。次に複合
シートを取り出し、秤量ビンのみの重量B(g)を測定
する。秤量した複合シートを10リットルの蒸留水中に
沈めて30分間放置する。なお、複合シートが沈まない
場合はピンセットを用いて沈める。次に複合シートを遠
心分離機で3500r.p.m.、10分間処理し、保液した
合成繊維布帛の重量C(g)を測定する。合成繊維布帛
の保水率は次式で求める。 保水率(%)=〔(C−(A−B))/(A−B)〕×
100
【0017】本発明において、複合シートの湿潤剛軟率
は15〜50%であることが好ましい。湿潤剛軟率は液
体を含浸させて使用する際の取扱性に関係し、湿潤剛軟
率が15%未満では複合シートを取り扱う際に柔らかす
ぎて取扱性が低下し、また50%を超えると硬すぎて清
拭面に沿わないなど取扱性が低下する。ここで、湿潤剛
軟率とは、JIS−L−1096の剛軟度試験法A法、
45度カンチレバー法に準じて測定された値をいう。具
体的には、20℃、65%RH条件下で複合シートを2
4時間調湿した後、2cm×15cmの試料を20点準
備する。試料重量の5倍の蒸留水を均一に含浸させ、1
0分間放置する。試料片の傾斜部から13cm以降の部
分を1.5cm幅の金尺で抑える以外はJIS記載の方
法で実施する。湿潤すると台と試験片との抵抗が大きく
なり、試験片が台上で曲がり押せない場合には、台上に
旭化成社製『サランラップ』をしわがないように貼り付
けて抵抗を下げて実施してもよい。湿潤剛軟率は次式で
求める。 湿潤剛軟率(%)=〔(試料片を移動して斜面に接触す
るまでの移動距離20点の平均値)/13(cm)〕×
100 なお、試料片が斜面に接触するまでに13cmを超えた
場合は移動距離を13cmとして計算する。
【0018】また複合シートの目付けは、使用目的によ
って適宜選択することができるが、30〜300g/m
2 の範囲が好ましく、より好ましくは50〜200g/
2、さらに好ましくは60〜150g/m2 である。
複合シートの目付けが300g/m2 を超えると、複合
シートに液を含浸させて使用する場合、シートの構造吸
液量が増加し、保液率を下げること困難になる。複合シ
ートの目付けが30g/m2 未満ではペーパーライクで
取扱性が低下したり、構造的な吸液量が少なすぎて液含
浸して清拭する場合に清拭面へ液を移行することが困難
な場合がある。
【0019】複合シートの厚みは、使用目的によって適
宜選択することができるが、100g/cm2 の荷重で測
定した場合、0.3〜3mmが好ましく、より好ましく
は0.4〜2mm、さらに好ましくは0.5〜1.5m
mである。厚みが3mmを超えると液を含浸して使用す
る場合、構造的な吸液量が増えて本発明の目的が達成で
きず、また硬くなって取扱性が低下することがある。厚
みが0.3mm未満ではペーパーライクで取扱性が低下
したり、構造的な吸液量が少なくなりすぎて液含浸して
清拭する場合に清拭面へ液を移行することが困難な場合
がある。
【0020】複合シートの引張強力は、繊維軸の方向に
よらず、ウエット条件で50N/5cm幅以上であるこ
とが好ましい。ここで、ウエット条件とは、試料を蒸留
水中に30分間放置した後に測定することをいう。ウエ
ット条件で50N/5cm未満であると液体を含浸して
清拭した際にシートが破れることがあり、実用上の問題
を生じることがある。引張強力はJIS−L−1096
Aに記載の方法に準じて測定した値をいい、繊維軸方向
および繊維軸に垂直な方向で試料長15cm、試料幅5
cmの試料片を10点づつ作製し、低速伸長型引張試験
機を用い、試料の掴み間隔10cmとし、引張速度10
cm/分で伸長し、破断時の荷重値の平均値を引張強力
(N/5cm)とする。
【0021】本発明において、複合シートの構造は、再
生セルロース連続長繊維不織布、合成繊維布帛、再生セ
ルロース連続長繊維不織布の3層構造であることが好ま
しい。本来、本発明の目的を達成するためには、少なく
とも片面が再生セルロース連続長繊維不織布であればよ
く、この場合、再生セルロース連続長繊維不織布面に含
浸液が多量に分配されるため、一般的には再生セルロー
ス連続長繊維不織布面が清拭する面として使用される
が、清拭作業時にこの清拭面をその都度確認する必要が
あり、手間がかかる。上記のように3層構造とすればど
ちらの面を用いても再生セルロース連続長繊維不織布と
なるので確認する手間が省ける。さらに合成繊維布帛が
短繊維の場合に再生セルロース連続長繊維不織布で挟ま
れた構造となるため、合成繊維布帛からの繊維の脱落を
抑制することができる。
【0022】複合シートの両面に再生セルロース連続長
繊維不織布を用いる場合には、複合シートとしての吸液
量が片面に使用する場合に比べて多くなるため、片面に
使用する場合よりも若干目付けの低いものを用いること
が好ましい。例えば、複合シートを製造する前の再生セ
ルロース連続長繊維不織布の目付けは8〜100g/m
2 が好ましく、より好ましくは10〜50g/m2 であ
る。また複合シートを製造する前の再生セルロース連続
長繊維不織布の厚みは0.03〜1mmが好ましく、よ
り好ましくは0.05〜0.7mmである。再生セルロ
ース連続長繊維不織布の厚みが0.03mm未満では液
含浸した清拭作業で再生セルロース連続長繊維不織布が
破れることがある。また厚みが1mmを超えると再生セ
ルロースの膨潤に加え、繊維と繊維の空隙が多くなり、
構造的な吸液量が増加し、保液量を抑制できない場合が
ある。
【0023】複合シートに用いる合成繊維布帛は、素材
が安価で、高圧水流などにより再生セルロース連続長繊
維不織布と容易に複合できる点から不織布であるのが好
ましく、また合成繊維の素材としては医療用具に認可さ
れている素材を用いるのが好ましい。ポリエステルは、
医療用具用の素材として認可され、水に対する浸透性が
ポリオレフィン系合成繊維に比べて良好であることから
特に好ましい。不織布の形態は、適度な厚みと柔軟性を
得る点から、合成繊維長繊維不織布にニードルパンチ等
で処理した不織布が好ましい。
【0024】合成繊維不織布の目付けは、20〜200
g/m2 が好ましく、より好ましくは30〜150g/
2 、さらに好ましくは40〜120g/m2 である。
複合シート全体の目付けにもよるが、合成繊維不織布の
目付けが20g/m2 未満では吸液量を抑制する効果が
減少し、200g/m2 を超えると複合シートが硬くな
り取扱性が損なわれることがある。複合不織布を製造す
る前の合成繊維不織布の厚みは0.2〜1.2mmが好
ましく、より好ましくは0.3〜1mmである。合繊不
織布の厚みが0.2mm未満では構造的な吸液量は低下
するものの製造された複合不織布の腰がなくなり取扱性
が低下し易い。合繊不織布の厚みが1.2mmを超える
と、繊維と繊維の空隙が多くなり、構造的な吸液量が増
加し、保液量の低下が図れない場合がある。
【0025】本発明において、複合シートの合成繊維布
帛の保水率は10重量%以下が好ましい。合成繊維は基
本的には繊維の内部に水を取り込むことは少ないが、布
帛の構造により保液率が変化する。このため、清拭用部
材全体としての保液量を低減させるためには保液率の低
い合成繊維布帛を複合するのが好ましいが、清拭用部材
の厚みや反発弾性による使用時のへたり防止などの点か
ら、ある程度の構造的な保液率の高い、厚みのある合成
繊維布帛の採用が必要となる。清拭用部材を使用する際
に浸漬する溶液が水溶液である場合には、合成繊維布帛
の保水率が重要であり、保水率が10重量%を超える
と、同一目付けの脱脂綿等セルロース100%で構成さ
れた清拭用部材の保水量と差がなくなり、本発明の目的
を達成することができない場合がある。また合成繊維布
帛に水溶液が多く分配され、清拭に使用されず、清拭用
部材とともに廃棄される水溶液量が増加し易くなる。
【0026】ここで、合成繊維布帛の保水率とは、複合
シートを製造した後の合成繊維布帛の保水率をいう。合
成繊維布帛の保水率を求めるためには複合シートから合
成繊維布帛を取り出す必要があるが、合成繊維布帛の取
り出しは、再生セルロース連続長繊維不織布を酸やアル
カリで溶解させて取り出すことができる。通常、再生セ
ルロース連続長繊維不織布は硫酸や銅アンモニア溶液で
溶解するため、合成繊維布帛の耐溶剤性を考慮して溶解
させる溶剤が選択される。合成繊維布帛の保水率の測定
は複合シートの保水率の測定方法と同様に実施すればよ
い。
【0027】本発明の複合シートの製造方法には特に限
定されない。例えば、再生セルロース連続長繊維不織布
と合成繊維布帛を重ねた状態で圧力をかけて圧着するエ
ンボス法でもよいし、再生セルロース連続長繊維不織布
と合成繊維布帛を重ねた状態で針を刺し、繊維を交絡さ
せるニードルパンチ法でもよいし、再生セルロース連続
長繊維不織布と合成繊維布帛を重ねた状態で高圧液体流
により繊維を交絡させる、いわゆる柱状流法でもよい。
エンボス法では接着剤を用いてもよく、また圧着時に熱
をかけて合成繊維を溶融させて接着力を高める、いわゆ
る熱エンボス法を採用してもよい。エンボス法により得
られた複合シートは表面の再生セルロース連続長繊維不
織布の単繊維を切断することが少ないので清拭に際して
繊維の脱落を少なくすることができる。一方、再生セル
ロース連続長繊維不織布には熱可塑性がないので液含浸
した状態で膨潤することがあり、圧着部分が外れること
がある。また、熱エンボス法で融着した複合シートでは
融着部分が固くなることがあり、清拭面を傷つけること
がある。さらに、複合シートの厚みが薄くなるため繊維
間の空隙が小さくなり構造的な吸液量が低下するものの
ペーパーライクで取扱性が低下することがある。
【0028】ニードルパンチ法により得られた複合シー
トは、非常に柔らかく、嵩高性に富むため風合が良好と
なるが、製造中に針が折れて複合シートに混入したり、
単繊維が針により切断するため清拭時に繊維が脱落した
り、繊維間の空隙が大きくなるので構造的な吸液量が増
加することがある。柱状流法は、高圧液体流の液体とし
て水を用いと再生セルロース連続長繊維不織布が膨潤し
た状態で繊維同士が交絡しやすくなり、単繊維を切断す
ることも少ないので好ましい。柱状流法により得られた
複合シートは、繊維の脱落や異物の混入もニードルパン
チ法に比べて少なく、エンボス法よりも厚みが出て、か
つ液体に含浸しても繊維が交絡して複合されているので
再生セルロース連続長繊維不織布と合成繊維布帛が剥が
れにくく、また適度な厚みも維持できるので固くなりに
くい。また、複合シートの支持体として通常ネットが用
いられるがネットの形状により複合シート表面に模様を
つけることもできる。このため、柱状流法が最も好まし
い。
【0029】柱状流法で複合シートを製造する場合は、
高圧液体流の圧力や処理のスピードは、複合シート全体
の厚みや素材構成により適宜選択するのが好ましい。高
圧液体流を得るための液体噴射口は、孔径0.05〜1
mmが好ましく、より好ましくは0.1〜0.5mmで
ある。孔間隔は0.8〜1.5mmが好ましく、孔配列
は、例えば千鳥配列で3〜5配列が好ましい。また、液
体としては取扱性の面から常温水、または温水を用いる
ことが好ましい。噴射圧力は、3〜15MPaが好まし
く、より好ましくは4〜13Mpaである。噴射圧力が
3MPa未満では十分な交絡が得られないことがあり、
複合シートの剥離強度が低下し、使用中に剥がれるなど
の取扱性が低下することがある。噴射圧力が15MPa
を超えると再生セルロース連続長繊維不織布を形成する
単繊維が高圧液体流の圧力で切断して毛羽が多発し、脱
落繊維が増加することがある。また、高圧液体流を噴射
する際、複合するシートと噴射口が接触することなく、
かつ高圧液体流のエネルギーが効率的に繊維の交絡に使
用されるという観点から複合するシートと噴射口との距
離は10〜100mmが好ましい。また、支持体として
のネットの網目の大きさは、4〜120メッシュ/2.
54cmが好ましく、より好ましくは10〜100メッ
シュ/2.54cmである。
【0030】本発明の複合シートは、例えば、1〜4枚
重ねた複合シートに水または水と消毒剤を含浸させ、密
閉包装した後、滅菌を行って清拭用部材として用いられ
る。この清拭用部材は、乳幼児の皮膚や口腔の清浄や清
拭に、また授乳時に乳首や乳房等の清浄や清拭に、また
目や性器または肛門等の陰部の清浄や清拭に、いわゆる
清浄綿として好適に用いることができる。本発明の複合
シートを清浄綿の用途に用いる場合は、清拭面が再生セ
ルロース連続長繊維不織布で構成され、水を含浸させる
と膨潤してさらに柔らかくなり、肌への刺激が少なくな
る。また本発明の複合シートは、脱脂綿に比べて拭き取
り面から脱落する繊維量が激減するため、脱落した繊維
を例えば授乳時の乳幼児が食べたりする危険性が少な
く、さらに、脱落繊維の残留による皮膚の汚染の危険性
や不快感を大幅に減少させることができるため好まし
い。また2〜4枚を重ねて密閉包装している場合、脱脂
綿で作られた清浄綿では繊維が絡み1枚を取り出すこと
が困難であるが、本発明の複合シートを用いれば表面が
再生セルロース連続長繊維不織布で構成されているため
シート同士の絡みがなく、必要な枚数を即座に取り出す
ことができる。また、湿潤時の剛軟率が5〜50%であ
るので湿潤しても腰があり使い勝手もよい。
【0031】本発明の複合シートを清浄綿の用途で用い
る場合は、複合シートを1〜4枚程度重ねて水、または
水および消毒剤を含浸させ、フィルムやアルミを蒸着し
たフィルムで密閉包装する。その後、高圧蒸気滅菌を行
い製品とする。水、または水および消毒剤の量は装填す
る複合シートの重量によって適宜選択されるが、4〜1
4mlが好ましい。消毒剤としては、例えば塩化ベンザ
ルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸クロロヘ
キシジン等薬事法で定められた清浄綿に使用可能な消毒
剤が挙げられる。消毒剤の添加量は適宜選択されるが、
例えば塩化ベンザルコニウムでは溶液重量に対して0.
009〜0.011重量%、グルコン酸クロロヘキシジ
ンでは0.018〜0.022が好ましい。また、清浄
綿の用途で用いられる複合シートの目付けは、50〜2
00g/m2 、好ましくは70〜140g/m2 であ
る。また、この用途において密閉包装されているのは滅
菌状態を維持するためである。
【0032】また本発明の複合シートは、化粧水を含浸
させた化粧用部材として好適に用いることができる。例
えば、化粧水を含浸させたシートを顔等へ貼り付ける、
いわゆる美顔パック材として使用する場合、本発明の複
合シートを用いると高価な化粧水を無駄なく使用するこ
とができ、経済的に有利となる。化粧水には特に限定は
なく、一般的に使われるものであればいずれでもよい。
またパック面が再生セルロース連続長繊維不織布で構成
され、かつ、水を含浸させると膨潤しさらに柔らかくな
るため肌への刺激が少なく、かつ、脱落する繊維量が激
減するため脱落した繊維による皮膚の汚染の危険性を大
幅に減少させ、繊維の残留による不快感を大幅に軽減さ
せることができる。また、合成繊維布帛が複合されてい
るので、製品形状、すなわち寸法安定性にも優れ、従来
の脱脂綿やパルプでは困難であった折り畳まれた後の形
状回復効果も得ることができ、製品使用時の作業簡略化
に大きく貢献できる。さらに、湿潤剛軟度が5〜50%
であるので、凹凸のある顔の表面に対して優れたフィッ
ト性を得ることができる。本発明の複合シートに化粧水
を含浸させて化粧用部材として用いる場合には、複合シ
ートの目付けは50〜200g/m2 が好ましく、より
好ましくは60〜120g/m2 である。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
なお、評価は以下の方法で実施した。 (1) 目付けの測定:4cm四方の試料を25点準備す
る。20℃、65%RH条件下で24時間調湿した後、試
料の重量を測定し、得られた値の平均値を1m2あたり
に換算して目付けとする。 (2) 厚みの測定:4cm四方の試料を20点準備する。
20℃、65%RH条件下で24時間調湿した後、100
g/cm2の荷重で厚みを測定し、平均値を求める。 (3) 面積率:少なくとも片面が再生セルロース連続長繊
維不織布で主として構成される面の合成繊維布帛の面積
率は、前述した方法で再生セルロース連続長繊維不織布
の面積と合成繊維布帛の面積を測定して算出するが、複
合シート(試料)の染色は以下のようにして行う。
【0034】10cm四方の試料を2点準備する。水を試
料重量合計の100倍量準備する。水に試料中のセルロ
ース重量の0.12倍量のダイスター社製ビニルスルフ
ォン染料 Remazol Black DEN-High-Granを溶かす。15
cm×30cmの金属製パッドに試料2点を置き、染料を溶
解させた染液をパッドに投入する。次いで染液に対して
80g/Lの割合で無水硫酸ナトリウムをパッド中の染
液を用いて溶解させながら投入する。パッド中の染液を
1℃/分で昇温する。昇温開始直後よりパッド中の染液
を撹拌する。なお、撹拌に当たっては撹拌棒などを使用
してもよいが、試料に接触しないようにする。染液が5
0℃まで昇温したら炭酸ナトリムを染液に対して20g
/Lの割合で3分割にして5分毎に染液に溶解させた状
態で投入する。50℃をキープしながら60分間撹拌す
る。60分後、染液から試料を取り出し、水洗する。そ
の後、酢酸を0.5g/Lの割合で染液と同様の常温の
水に投入し、その中へ試料を入れて5分間中和する。試
料を取り出し、水洗し、染液と同量の水に試料を入れ、
80℃で15分間湯洗する。80℃湯洗操作を2回繰り
返す。湯洗後の試料を常温で乾燥させる。
【0035】(4) 保水率の測定:前述の方法で測定す
る。 (5) 合成繊維布帛の保水率の評価:前述の方法で測定す
る。 (6) 湿潤剛軟率:前述の方法で測定する。 (7) 脱落繊維:4cm四方の試料を300mlの純水に
浸し、15分間超音波を当てた後に試料を取り出す。こ
の液を黒色に着色された濾紙を用いて濾過し、濾紙上に
残された試料からのファイバー状の脱落物を測定する。
長さが100m以上のものを目視観察し、脱落繊維が少
ないものを5級、脱落繊維が若干あるものを3級、脱落
繊維が非常に多いものを1級とする。 (8) 耐摩耗性:JIS−L−1096記載の学振型摩耗
試験機を用いて評価する。試料に蒸留水を用いて200
重量%に調整し、綿布と100回摩擦し表面状態を目視
評価する。毛羽が少ないものを5級、若干毛羽があるも
のを3級、非常に毛羽が多いものを1級とする。
【0036】(9) 清拭材としての実用性能:実施例およ
び比較例の複合シートまたはシートを7.5cm角に切
断し、2枚重ねて半分に折り、8mlの蒸留水を添加す
る。アルミホイルで包んで密閉し、115℃で30分間
蒸気滅菌を行い清拭材性能評価用のサンプルを得る。な
お、評価は下記i)〜iii)の事項について、10名の0.
5mm程度のひげが生えた男性で実施し、平均値で示
す。 i) 剥がれやすさ:アルミホイルを開き、2枚重ねのシ
ートの剥がれやすさを評価する。容易に剥がれるものを
5級、若干剥がれにくいものを3級、非常に剥がれにく
いものを1級とする。 ii) 清拭時の取扱性:顔を清拭し、比較例8の日本薬
局方指定の脱脂綿と比較して、へたりや剛直性の観点か
ら取扱性を評価し、非常に良好なものを5級、良好なも
のを3級、同等もしくは劣るものを1級とする。 iii) 清拭時の皮膚への残留繊維:顔を5回清拭し、皮
膚に残留する繊維が非常に少ないものを5級、若干ある
ものを3級、多いものを1級とする。
【0037】(10)化粧料としての実用性能:実施例およ
び比較例の複合シートまたはシートを5cm×6cmの
大きさに切断し試料を得る。比較例8の日本薬局方指定
の脱脂綿にコーセー社製薬用化粧水(商品名、雪肌精)
を2ml添加し、顔全体を30回軽く叩く。試料にセル
ロースを含有するものはセルロース面に化粧水を添加し
同様の操作を実施する。化粧水の量は適宜変更して実施
する。なお、評価は下記i)〜ii) の事項について、10
名の女性で実施し、平均値で示す。 i) 化粧水使用量:実施例8と同等の使用感を得るのに
添加した化粧水の量(ml)が実施例8の場合に比べて
80%以下を5級、80〜100%を3級、100%を
超えるものを1級とする。 ii) 使用感:実施例8と比較して使用感(試料の取扱
性、肌での触感を評価)が良好なものを5級、同等なも
のを3級、劣るものを1級とする。 (11) 性能総合評価:上記(7) 〜(10)の評価結果を平均
し、平均値が4.5以上を○、4〜4.5を△、4未満
を×とする。
【0038】実施例1 コットンリンターを銅アンモニア溶液で溶解し、流下緊
張下で連続して紡糸し、シート形成させ、平均単繊度
2.1dtex、目付け27.5g/m2 、厚み0.3
8mmの再生セルロース連続長繊維不織布を得た。ポリ
エチレンテレフタレートを熱溶融し、連続して紡糸し、
シート形成させたのち、ニードルパンチ処理を行い、平
均単繊度4.4dtex、目付け53g/m2 、厚み
0.47mmの合成繊維不織布を得た。前述の再生セル
ロース連続長繊維不織布と合成繊維不織布を20メッシ
ュ/2.54cmのプラスチックネット上に置き、噴射
孔径0.15mm、ノズル数3270個、ノズルと複合
シートの間隔10mm、プラスチックネットの移動速度
15m/分、噴射圧力7MPaの高圧水流で処理して繊
維を交絡させ、エアサクションにより余剰水分を除去し
たのち、100℃の乾燥機で乾燥させることにより複合
シートを得た。得られた複合シートは、再生セルロース
連続長繊維不織布/合成繊維不織布の2層構造で、再生
セルロース連続長繊維不織布の混率は34.2重量%、
目付け81g/m2 、厚み0.52mm、保水率28.
2重量%、湿潤剛軟率39%であった。また得られた複
合シートを硫酸で処理し、再生セルロース連続長繊維不
織布を溶解させ、合成繊維不織布を得た。合成繊維不織
布の目付けは53g/m2 、厚みは0.34mm、保水
率3.8重量%であった。
【0039】実施例2 コットンリンターを銅アンモニア溶液で溶解し、流下緊
張下で連続して紡糸し、シート形成させ、平均単繊度
2.1dtex、目付け18.5g/m2 、厚み0.2
6mmの再生セルロース連続長繊維不織布を得た。ポリ
エチレンテレフタレートを熱溶融し、連続して紡糸し、
シート形成させたのち、ニードルパンチ処理を行い、平
均単繊度4.4dtex、目付け80g/m2 、厚み
0.64mmの合成繊維不織布を得た。前述の再生セル
ロース連続長繊維不織布2枚の間に前述の合成繊維不織
布を挟み20メッシュ/2.54cmのプラスチックネ
ット上に置き、噴射孔径0.15mm、ノズル数327
0個、ノズルと複合シートの間隔10mm、プラスチッ
クネットの移動速度15m/分、噴射圧力7MPaの高
圧水流で処理して繊維を交絡させ、エアサクションによ
り余剰水分を除去したのち、100℃の乾燥機で乾燥さ
せることにより複合シートを得た。得られた複合シート
は、再生セルロース連続長繊維不織布/合成繊維不織布
/再生セルロース連続長繊維不織布の3層構造で、再生
セルロース連続長繊維不織布の混率は32重量%、目付
け119g/m2 、厚み0.68mm、保水率24.7
0重量%、湿潤剛軟率43%であった。得られた複合シ
ートを硫酸で処理し、再生セルロース連続長繊維不織布
を溶解させ、合成繊維不織布を得た。合成繊維不織布の
目付けは80g/m2 、厚みは0.40mm、保水率
4.18重量%であった。
【0040】実施例3 実施例1と同様の方法で平均単繊度2.1dtex、目
付け18.5g/m2、厚み0.26mmの再生セルロ
ース連続長繊維不織布を得た。ε−カプロラクタムを熱
溶融し、連続して紡糸し、シート形成させたのち、ニー
ドルパンチ処理を行い、平均単繊度3.3dtex、目
付け50g/m2 、厚み0.62mmの合成繊維不織布
を得た。実施例1と同様の方法で再生セルロース連続長
繊維不織布と合成繊維不織布を複合して複合シートを得
た。得られた複合シートは、再生セルロース連続長繊維
不織布/合成繊維不織布の2層構造で、再生セルロース
連続長繊維不織布の混率は26.4重量%、目付け70
g/m2 、厚み0.51mm、保水率33.8重量%、
湿潤剛軟率20%であった。得られた複合シートを銅ア
ンモニア溶液で処理し、再生セルロース連続長繊維不織
布を溶解させ、合成繊維不織布を得た。合成繊維不織布
の目付けは52g/m2 、厚みは0.53mm、保水率
11.7重量%であった。
【0041】実施例4 実施例1と同様の方法で平均単繊度2.1dtex、目
付け13.5g/m2、厚み0.08mmの再生セルロ
ース連続長繊維不織布を得た。ε−カプロラクタムを熱
溶融し、連続して紡糸し、シート形成させたのち、ニー
ドルパンチ処理を行い、平均単繊度3.3dtex、目
付け100g/m2 、厚み0.92mmの合成繊維不織
布を得た。前述の再生セルロース連続長繊維不織布2枚
の間に前述の合成繊維不織布を挟み実施例2と同様の方
法で複合シートを得た。得られた複合シートは、再生セ
ルロース連続長繊維不織布/合成繊維不織布/再生セル
ロース連続長繊維不織布の3層構造で、再生セルロース
連続長繊維不織布の混率は20.9重量%、目付け12
9g/m2 、厚み0.82mm、保水率29.90重量
%、湿潤剛軟率57%であった。得られた複合シートを
銅アンモニア溶液で処理し、再生セルロース連続長繊維
不織布を溶解させ、合成繊維不織布を得た。合成繊維不
織布の目付けは101g/m2 、厚みは0.68mm、
保水率12.1重量%であった。
【0042】実施例5 実施例1と同様の方法で平均単繊度2.1dtex、目
付け13.5g/m2、厚み0.08mmの再生セルロ
ース連続長繊維不織布を得た。ε−カプロラクタムを熱
溶融し、連続して紡糸し、シート形成させたのち、ニー
ドルパンチ処理を行い、平均単繊度3.3dtex、目
付け50g/m2 、厚み0.62mmの合成繊維不織布
を得た。前述の再生セルロース連続長繊維不織布2枚の
間に前述の合成繊維不織布を挟み実施例2と同様の方法
で複合シートを得た。得られた複合シートは、再生セル
ロース連続長繊維不織布/合成繊維不織布/再生セルロ
ース連続長繊維不織布の3層構造で、再生セルロース連
続長繊維不織布の混率は35.1重量%、目付け77g
/m2 、厚み0.46mm、保水率34.6重量%、湿
潤剛軟率13%であった。得られた複合シートを銅アン
モニア溶液で処理し、再生セルロース連続長繊維不織布
を溶解させ、合成繊維不織布を得た。合成繊維不織布の
目付けは52g/m2 、厚みは0.52mm、保水率1
1.3重量%であった。
【0043】比較例1 平均単繊度2.8dtex、平均繊維長30mm、目付
け30g/m2 、厚み0.48mmのビスコースレーヨ
ン短繊維不織布を準備した。ポリエチレンテレフタレー
トを熱溶融し、連続して紡糸し、シート形成させたの
ち、ニードルパンチ処理を行い、平均単繊度4.4dt
ex 、目付け53g/m2 、厚み0.47mmの合成
繊維不織布を得た。実施例1と同様の方法で複合シート
を得た。得られた複合シートは、再生セルロース短繊維
不織布/合成繊維不織布の2層構造で、再生セルロース
連続長繊維不織布の混率は0%、目付け83g/m2
厚み0.62mm、保水率33.8重量%、湿潤剛軟率
23%であった。得られた複合シートを硫酸で処理し、
再生セルロース連続長繊維不織布を溶解させ、合成繊維
不織布を得た。合成繊維不織布の目付けは53g/
2 、厚みは0.37mm、保水率3.9重量%であっ
た。
【0044】比較例2 ポリエチレンテレフタレートを熱溶融し、連続して紡糸
し、シート形成させたのち、ニードルパンチ処理を行
い、平均単繊度4.4dtex、目付け100g/
2 、厚み0.86mmの合成繊維不織布を得た。得ら
れた合成繊維不織布は、再生セルロース連続長繊維不織
布の混率は0重量%、保水率4.04重量%、湿潤剛軟
率64%であった。
【0045】比較例3 実施例1と同様の方法で平均単繊度2.1dtex、目
付け27.5g/m2、厚み0.38mmの再生セルロ
ース連続長繊維不織布を得た。得られた再生セルロース
連続長繊維不織布を4枚重ねて、ニードルパンチ処理を
行い、目付け115g/m2 、厚み1.31mmの再生
セルロース連続長繊維不織布を得た。得られた再生セル
ロース連続長繊維不織布は、再生セルロース連続長繊維
不織布の混率は100重量%、保水率98.5重量%、
湿潤剛軟率9%であった。
【0046】比較例4 実施例1と同様の方法で平均単繊度2.1dtex、目
付け10g/m2 、厚み0.07mmの再生セルロース
連続長繊維不織布を得た。ε−カプロラクタムを熱溶融
し、連続して紡糸し、シート形成させたのち、ニードル
パンチ処理を行い、平均単繊度3.3dtex、目付け
100g/m2 、厚み0.92mmの合成繊維不織布を
得た。実施例1と同様の方法で複合シートを得た。得ら
れた複合シートは、再生セルロース連続長繊維不織布/
合成繊維不織布の2層構造で、再生セルロース連続長繊
維不織布の混率は9.1重量%、目付け113g/
2 、厚み0.74mm、保水率22.30重量%、湿
潤剛軟率66%であった。得られた複合シートを銅アン
モニア溶液で処理し、再生セルロース連続長繊維不織布
を溶解させ、合成繊維不織布を得た。合成繊維不織布の
目付けは102g/m2 、厚みは0.68mm、保水率
12.4重量%であった。
【0047】比較例5 実施例1と同様の方法で平均単繊度2.1dtex、目
付け40g/m2 、厚み0.46mmの再生セルロース
連続長繊維不織布を得た。ポリエチレンテレフタレート
を熱溶融し、連続して紡糸し、シート形成させたのち、
ニードルパンチ処理を行い、平均単繊度4.4dte
x、目付け40g/m2 、厚み0.32mmの合成繊維
不織布を得た。実施例1と同様の方法で複合し、複合シ
ートを得た。得られた複合シートは、再生セルロース連
続長繊維不織布/合成繊維不織布の2層構造で、再生セ
ルロース連続長繊維不織布の混率は51.2重量%、目
付け82g/m2 、厚み0.39mm、保水率39.7
重量%、湿潤剛軟率13%であった。得られた複合シー
トを硫酸で処理し、再生セルロース連続長繊維不織布を
溶解させ、合成繊維不織布を得た。合成繊維不織布の目
付けは40g/m2 、厚みは0.27mm、保水率2.
4重量%であった。
【0048】比較例6 実施例1と同様の方法で平均単繊度2.1dtex、目
付け12g/m2 、厚み0.08mmの再生セルロース
連続長繊維不織布を得た。ポリエチレンテレフタレート
を熱溶融し、連続して紡糸し、シート形成させたのち、
ニードルパンチ処理を行い、平均単繊度4.4dte
x、目付け100g/m2 、厚み0.92mmの合成繊
維不織布を得た。実施例1と同様の方法で複合シートを
得た。得られた複合シートは、再生セルロース連続長繊
維不織布/合成繊維不織布の2層構造で、再生セルロー
ス連続長繊維不織布の混率は10.5重量%、目付け1
14g/m2 、厚み0.93mm、保水率14.8重量
%、湿潤剛軟率62%であった。得られた複合シートを
硫酸で処理し、再生セルロース連続長繊維不織布を溶解
させ、合成繊維不織布を得た。合成繊維不織布の目付け
は102g/m2 、厚みは0.86mm、保水率3.9
6重量%であった。
【0049】比較例7 実施例2と同様の方法で平均単繊度2.1dtex、目
付け40g/m2 、厚み0.46mmの再生セルロース
連続長繊維不織布を得た。ε−カプロラクタムを熱溶融
し、連続して紡糸し、シート形成させたのち、ニードル
パンチ処理を行い、平均単繊度3.3dtex、目付け
40g/m2 、厚み0.43mmの合成繊維不織布を得
た。実施例2と同様の方法で複合シートを得た。得られ
た複合シートは、再生セルロース連続長繊維不織布/合
成繊維不織布/再生セルロース連続長繊維不織布の3層
構造で、再生セルロース連続長繊維不織布の混率は6
5.6重量%、目付け122g/m2 、厚み1.12m
m、保水率68.5重量%、湿潤剛軟率11%であっ
た。得られた複合シートを銅アンモニア溶液で処理し、
再生セルロース連続長繊維不織布を溶解させ、合成繊維
不織布を得た。合成繊維不織布の目付けは42g/
2 、厚みは0.37mm、保水率12.8重量%であ
った。
【0050】比較例8 日本薬局方で指定される脱脂綿を準備した。再生セルロ
ース連続長繊維不織布の混率は0重量%、目付け221
g/m2 、厚み1.61mm、保水率43.16重量
%、湿潤剛軟率11%であった。
【0051】上記実施例1〜5および比較例〜8で得ら
れた各複合シートについて脱落繊維、耐摩耗性、清拭材
としての実用性能および化粧料としての実用性能を評価
し、その結果を表1に示した。表1から、本発明の複合
シートは脱落繊維が少なく、耐摩耗性に優れ、かつ重ね
ても剥がれ易く、清拭時の取扱性に優れるともに、化粧
用部材として使用する場合には化粧水の使用量を低減し
つつ優れた使用感が得られることがわかる。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】請求項1〜3に係る複合シートによれ
ば、従来の脱脂綿等の液体を吸収させて清拭する部材に
おいて、適度な吸液量で液体の無駄を減少させつつ清拭
に十分な液体を保持でき、かつ、清拭後に複合シートに
残留する液体量を減少させることができ、また清拭時に
部材を構成する繊維の脱落が少なく、さらにシートを重
ねた時のはがれ易さや液体に含浸した場合でも腰が強く
へたらないなどの取扱性に優れる等の効果が得られる。
従って、かかる複合シートはいわゆる清拭用部材や少な
くとも化粧水を含浸させて化粧料として用いる化粧用部
材として特に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/00 A61K 7/00 L 4F100 M 4L047 U 9/70 9/70 A61L 15/00 A61L 15/00 A61P 31/02 A61P 31/02 B32B 5/26 B32B 5/26 Fターム(参考) 2D034 AC00 3B074 AA01 AA02 AA07 AA08 AB01 AC02 BB04 CC03 4C076 AA71 BB31 CC31 4C081 AA01 AA12 BB01 BB07 CA291 CD021 DA05 DC02 4C083 CC04 CC07 DD05 DD12 EE07 4F100 AJ05A AJ05C AK42B BA02 BA03 BA06 BA10A BA10B BA10C DG11B DG15A DG15B DG15C GB71 GB90 YY00 4L047 AA12 AA21 AA23 AA27 AA28 AB03 CA02 CA04 CA05 CB01 CC03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生セルロース連続長繊維不織布と合成
    繊維布帛を有する複合シートであって、該複合シート
    は、再生セルロース長繊維不織布を10〜50重量%を
    含み、その少なくとも片面が再生セルロース連続長繊維
    不織布で主として構成され、かつ、保水率が15〜40
    重量%である複合シート。
  2. 【請求項2】 前記複合シートの湿潤剛軟率が15〜5
    0%である請求項1記載の複合シート。
  3. 【請求項3】 前記複合シートの合成繊維布帛の保水率
    が10重量%以下である請求項1または2に記載の複合
    シート。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の複合シ
    ートに水を含浸させた後、滅菌を行った清拭用部材。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の複合シ
    ートに水および消毒剤を含浸させた後、滅菌を行った清
    拭用部材。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載の複合シ
    ートに少なくとも化粧水を含浸させた化粧用部材。
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