JP2003183226A - ジフルオロメチレンオキシを有する化合物およびその重合体 - Google Patents

ジフルオロメチレンオキシを有する化合物およびその重合体

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JP2003183226A JP2001384507A JP2001384507A JP2003183226A JP 2003183226 A JP2003183226 A JP 2003183226A JP 2001384507 A JP2001384507 A JP 2001384507A JP 2001384507 A JP2001384507 A JP 2001384507A JP 2003183226 A JP2003183226 A JP 2003183226A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 広い液晶相の温度範囲および他の化合物との
優れた相溶性を有し、さらに誘電率異方性、屈折率異方
性などの必要な特性を有する液晶性化合物、この化合物
から製造した重合体および光学異方性体、これらを含有
する液晶表示素子の提供。 【解決手段】 式(1)の化合物およびこの化合物を原
料とした重合体と光学異方性体である。 は炭素数1から20のアルキル、H、ハロゲン等;
はHまたは炭素数1から10のアルキル;A、A
、A、およびAは、1,4−シクロヘキシレン、
1,4−フェニレン等;Z、ZおよびZは単結
合、−(CH−、−OCH−、−OCF−、
または−CFO−等であり、Z、ZおよびZ
うちの少なくとも1つは−OCF−または−CF
−であり;mおよびnは0または1;−(CH
のpは0から20の整数であり、この−(CH
において任意の−CH−は−O−、等で置き換えられ
てもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な化合物および
液晶組成物に関する。さらに詳しくは−CFO−また
は−OCF−を有する液晶性化合物、これを含有する
液晶組成物に関する。本発明は、この化合物またはこの
液晶組成物から製造した重合体、この重合体から製造し
た光学異方性体、およびこの化合物、組成物または重合
体を含有する液晶表示素子に関する。
【0002】液晶性化合物の用語は、液晶相を有する化
合物、および液晶相を有しないが液晶組成物の成分とし
て有用である化合物の総称として用いられる。液晶性化
合物と液晶組成物の用語は、それぞれ化合物と組成物と
で表記することがある。式(1)で表わされる化合物を
化合物(1)と表記することがある。アクリレートとメ
タアクリレートとを(メタ)アクリレートと表記するこ
とがある。
【0003】
【従来の技術】近年、偏光板、位相差板などの光学異方
性体に重合性の液晶性化合物が利用されている。この化
合物は液晶状態において誘電率異方性(Δε)、屈折率
異方性(Δn)などを有するからである。光学異方性体
に必要な光学的特性は目的によって異なるので、目的に
あった特性を有する化合物が必要である。この化合物は
重合体に変換して成型することが一般的である。このよ
うな目的に使用される化合物は、前記の異方性に加えて
重合に関する特性も重要である。この特性は、重合速
度、重合体の透明性、機械的強度、塗布性などである。
【0004】アクリレートは重合反応性が高く、得られ
た重合体が高い透明性を有するので、このような目的に
用いられる。例えば、特開平7−17910号、特開平
8−3111号、特開平9−316032号を参照のこ
と。しかし、これらのアクリレートは、液晶性、その他
の化合物との相溶性、誘電率異方性、屈折率異方性など
の特性を充分に満たすとは言い難い。そこで、液晶相の
温度範囲が広く、相溶性に優れた化合物の開発が緊急の
課題である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的の第一は
広い液晶相の温度範囲および他の化合物との優れた相溶
性を有し、さらに誘電率異方性、屈折率異方性などの必
要な特性を有する液晶性化合物およびこの化合物を含有
する液晶組成物である。第二は重合速度、重合体の透明
性、機械的強度、塗布性などの特性に優れた重合体、こ
の重合体から製造した光学異方性体である。第三はこの
化合物、液晶組成物または重合体を含有する液晶表示素
子である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段は次の項のとおりである。 1. 式(1)で表される化合物。
【0007】式(1)において、R1は炭素数1から2
0のアルキル、水素、ハロゲン、−CN、−CF、−
CFH、−CFH、−OCF、−OCFH、−
NCO、または−NCSであり、このアルキルにおいて
任意の−CH2−は−O−、−S−、−CO−、−CO
O−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−、
または−C≡C−で置き換えられてもよく、そして任意
の水素はハロゲンまたは−CNで置き換えられてもよ
い。隣接する2つの−CH2−はが−O−O−、−O−
S−または−S−S−のように置き換えられない方が好
ましい。
【0008】好ましいRは、水素、ハロゲン、−C
N、−CF、−CFH、−CFH 、−OCF
−OCFH、炭素数1から10の直鎖のアルキル、ア
ルコキシ、アルコキシアルキルである。特に好ましいR
は、水素、−F、−Cl、−CN、−CF、−CF
H、−CFH、−OCF、−OCFH、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、
ヘプチル、オクチル、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプ
チルオキシ、オクチルオキシ、メトキシメチル、エトキ
シメチル、プロポキシメチル、ブトキシメチル、メトキ
シエチル、エトキシエチル、プロポキシエチル、メトキ
シプロピル、エトキシプロピル、プロポキシプロピルな
どである。
【0009】Rは水素または炭素数1から10のアル
キルであり、このアルキルにおいて任意の水素はフッ素
で置き換えられてもよい。好ましいRは水素、−CH
、−CHCH、−CF、または−CFCF
である。特に好ましいRは水素、−CHまたは−C
である。
【0010】A1、A2、A3、およびA4は各々独立し
て、1,4−シクロヘキシレン、1,4−シクロヘキセ
ニレン、1,4−フェニレン、ナフタレン−2,6−ジ
イル、またはテトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル
であり、これらの環において任意の−CH−は−O−
で置き換えられてもよく、任意の−CH=は−N=で置
き換えられてもよく、そして任意の水素はハロゲンで置
き換えられてもよい。隣接する2つの−CH2−は−O
−O−のように置き換えられない方が好ましい。
【0011】好ましいA1、A2、A3またはA4は、1,
4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレン、2−フル
オロ−1,4−フェニレン、2、3−ジフルオロ−1,
4−フェニレン、2,5−ジフルオロ−1,4−フェニ
レン、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル、ピリジン
−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、ピリ
ダジン−3,6−ジイル、ナフタレン−2,6−ジイ
ル、およびテトロヒドロナフタレン−2,6−ジイルで
ある。1,4−シクロヘキシレンおよび1,3−ジオキ
サン−2,5−ジイルはシス型よりもトランス型の方が
好ましい。
【0012】大きなΔεを有する化合物は、A1、A2
3、またはA4がハロゲンで置換された1,4−フェニ
レン、ピリジン−2,5−ジイル、または1,3−ジオ
キサン−2,5−ジイルであることが好ましい。大きな
Δnを有する化合物は、A1、A2、A3、またはA4がハ
ロゲンで置換されてもよい1,4−フェニレン、ピリジ
ン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、ピ
リダジン−3,6−ジイル、ナフタレン−2,6−ジイ
ル、またはテトロヒドロナフタレン−2,6−ジイルで
あることが好ましい。小さなΔnを有する化合物は、A
1、A2、A3、またはA4がシクロヘキサン−1,4−ジ
イル、シクロヘキセン−1,4−ジイルまたは1,3−
ジオキサン−2,5−ジイルであることが好ましい。
【0013】Z1、Z2およびZ3は各々独立して単結
合、−(CH22−、−OCH2−、−CH2O−、−C
H=CH−、−C≡C−、−(CH24−、−O(CH
23−、−(CH23O−、−COO−、−OCO−、
−CH(CH)CH−、−CHCH(CH
−、−CH=CH−(CH22−、−(CH22−CH
=CH−、−CF=CF−、−C≡C−HC=CH−、
−OCF−、または−CFO−あり、そしてZ1
2およびZ3のうちの少なくとも1つは−OCF−ま
たは−CFO−である。
【0014】好ましいZ1、Z2またはZ3は、単結合、
−(CH22−、−OCH2−、−CH2O−、−CH=
CH−、−(CH24−、−CF=CF−、−OCF
−、または−CFO−である。小さな粘性を有する化
合物は、Z1、Z2またはZ3が単結合、−(CH2
2−、−CH=CH−、−(CH24−、−OCF
−、または−CFO−であることが好ましい。これ
らの結合基において、二重結合はシス型よりもトランス
型の方が好ましい。
【0015】mおよびnは各々独立して、0または1で
ある。mとnの和が0の時は六員環などの環を2つ有す
る二環の化合物である。mとnの和が1と2の時はそれ
ぞれ三環と四環の化合物である。
【0016】−(CH2−のpは0から20の整数
であり、そして任意の−CH2−は−O−、−S−、−
CO−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−
CF=CF−、または−C≡C−で置き換えられてもよ
く、そして任意の水素はハロゲンまたは−CNで置き換
えられてもよい。隣接する2つの−CH2−は−O−O
−、−O−S−または−S−S−のように置き換えられ
ない方が好ましい。好ましい−(CH2−は、炭素
数1から15のポリメチレン、−O(CH2−また
は−(CH2O−である。qは1から12の整数で
ある。
【0017】2. 式(1)においてA1、A2、A3
よびA4は各々独立して、1,4−シクロヘキシレンま
たは1,4−フェニレンであり、これらの環において任
意の水素がハロゲンで置き換えられてもよい1項に記載
の化合物。
【0018】3. 式(1)においてA1、A2、A3
よびA4は各々独立して、1,4−シクロヘキシレンま
たは1,4−フェニレンであり、これらの環において任
意の水素がハロゲンで置き換えられてもよく;Z1、Z2
およびZ3は各々独立して単結合、−(CH22−、−
OCH2−、−CH2O−、−CH=CH−、−C≡C
−、−COO−、−OCO−、−OCF−または−C
O−であり、そしてZ1、Z2およびZ3のうちの少
なくとも1つは−OCF−または−CFO−である
1項に記載の化合物。
【0019】4. 式(1)においてA1、A2、A3
よびA4は各々独立して、1,4−シクロヘキシレンま
たは1,4−フェニレンであり、これらの環において任
意の水素がハロゲンで置き換えられてもよく;Z1、Z2
およびZ3は各々独立して単結合、−OCF−または
−CFO−であり、そしてZ1、Z2およびZ3のうち
の少なくとも1つは−OCF−または−CFO−で
ある1項に記載の化合物。 5. 1項から4項のいずれか1項に記載の化合物を少
なくとも1つ含有する液晶組成物。 6. 液晶組成物が、さらに液晶性化合物を含有する5
項に記載の液晶組成物。
【0020】7. 式(2)で表される繰り返し単位を
有する重合体。 式(2)において、R1、R、A1、A2、A3、A4
1、Z2、Z3、m、n、および−(CH2−の記号
は、1項における式(1)のそれと同一である。
【0021】8. 式(2)においてA1、A2、A3
よびA4は各々独立して、1,4−シクロヘキシレンま
たは1,4−フェニレンであり、これらの環において任
意の水素がハロゲンで置き換えられてもよい7項に記載
の重合体。
【0022】9. 式(2)においてA1、A2、A3
よびA4は各々独立して、1,4−シクロヘキシレンま
たは1,4−フェニレンであり、これらの環において任
意の水素がハロゲンで置き換えられてもよく;Z1、Z2
およびZ3は各々独立して単結合、−(CH22−、−
OCH2−、−CH2O−、−CH=CH−、−C≡C
−、−COO−、−OCO−、−OCF−、または−
CFO−であり、そしてZ 1、Z2およびZ3のうちの
少なくとも1つは−OCF−または−CFO−であ
る7項に記載の重合体。
【0023】10. 式(2)においてA1、A2、A3
およびA4は各々独立して、1,4−シクロヘキシレン
または1,4−フェニレンであり、これらの環において
任意の水素がハロゲンで置き換えられてもよく;Z1
2およびZ3は各々独立して単結合、−OCF−また
は−CFO−であり、そしてZ1、Z2およびZ3のう
ちの少なくとも1つは−OCF−または−CFO−
である7項に記載の重合体。
【0024】11. 5項または6項に記載の液晶組成
物から製造した重合体。 12. 7項から11項のいずれか1項に記載の重合体
からなる光学異方性体。 13. 1項から4項のいずれか1項に記載の化合物を
含有する液晶表示素子。 14. 5項または6項に記載の液晶組成物を含有する
液晶表示素子。 15. 7項から11項のいずれか1項に記載の重合体
を含有する液晶表示素子。 16. 12項に記載の光学異方性体を含有する液晶表
示素子
【0025】化合物(1)は二環、三環または四環を有
し、そしてジフルオロメチレンオキシを有するアクリレ
ートとメタアクリレートである。これらの化合物は、通
常使用される条件下において物理的および化学的に極め
て安定であり、他の化合物との相溶性がよいことを特徴
とする。化合物(1)を構成する環、結合基または側鎖
を適当に選ぶことによって、高い誘電率異方性、低い誘
電率異方性、高い屈折率異方性、低い屈折率異方性、低
い粘性などの物性値を調整することができる。
【0026】好ましい化合物の具体例は式(1−1)か
ら式(1−108)である。これらの式において、R
は−(CH−OCO−RC=CHであり、R
1、R、pの記号は式(1)のそれと同一である。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】化合物(1)の物性は次のとおりである。
二環と三環の化合物は低い粘性を有する。三環と四環の
化合物は高い透明点(液晶相−等方性液体の相転移温
度)を有する。化合物はジフルオロメチレンオキシを有
するので、三環と四環の化合物であっても粘性が低いの
で、組成物の調製、基板上への塗布および薄膜化におい
て有利である。
【0040】少なくとも2つのシクロヘキサン環を有す
る化合物は、高い透明点、小さなΔnおよび低い粘性を
有する。少なくとも1つのベンゼン環を有する化合物
は、比較的大きなΔnと大きな液晶配向パラメーター
(オーダー・パラメーター)を有する。少なくとも2つ
のベンゼン環を有する化合物は、特に大きなΔn、広い
液晶相の温度範囲および高い化学的安定性を有する。
【0041】1,4−フェニレンに結合したRが−
F、−CN、−CF、−OCF、または−OCF
Hであり、Rの一方のオルト位、または両方のオルト
位がフッ素である化合物は、化学的に安定であり、Δε
が特に大きい。Rがアルキルであり、A1、A2、A3
およびA4の少なくとも1つが2,3−ジフルオロ−
1,4−フェニレンを有する化合物は化学的に安定であ
り、Δεは負である。
【0042】Z、ZおよびZの1つが−CF
−または−OCF−であり、残りの総てが単結合であ
る化合物は高い透明点を有する。二重結合を有する化合
物は広い液晶相の温度範囲を有する。三重結合を有する
化合物は特に大きなΔnを有する。
【0043】これらのことから環、側鎖および結合基を
適当に選択することにより、目的の物性を有する化合物
を得ることができる。化合物(1)を構成する原子がそ
の同位体であっても同様の特性を示すので好ましく用い
ることができる。
【0044】化合物(1)は、Houben Wyle、Organic R
eactions、Organic Synthesisなどに記載された有機化
学における合成方法を駆使することにより製造できる。
ジフルオロメチレンオキシを導入する方法を3つ示す。
MSG〜MSGの記号は有機基を示す。
【0045】
【0046】エステル(11)に2,4−ビス(メトキ
シフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジフォスフェ
タン−2,4−ジスルフィド(ローソン試薬)を作用さ
せチオエステル(12)へ誘導する。さらに、ジエチル
アミノサルファートリフルオリド(DAST)によって
フッ素化してジフルオロメチレンオキシ化合物(13)
を製造する。
【0047】ジフルオロメチレンブロミド(14)に、
炭酸カリウムなど塩基およびテトラブチルアンモニウム
ブロミド(TBAB)などの相間移動触媒の存在下、化
合物(15)を作用させてエーテル化することによりジ
フルオロメチレンオキシ化合物(16)を製造する。
【0048】カルボン酸(17)に1,3−プロパンジ
チオールおよびトリフルオロメタンスルホン酸を作用さ
せて化合物(18)を得る。化合物(18)にアルコー
ル(19)およびトリエチルアミンを作用させる。次い
でトリエチルアミン三フッ化水素酸塩、臭素を順次作用
させることによりジフルオロメチレンオキシ化合物(2
0)を製造する。
【0049】一方、アクリロイル(acryloyl)などの基
を導入する方法を2つ示す。MSG とMSGの記号
は有機基を示し、Rの記号は式(1)のそれと同一で
ある。
【0050】化合物(21)にカルボン酸(22)、
1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)お
よび4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)で脱水縮
合させることによりアクリレート(23)を製造する。
化合物(24)に酸クロリド(25)をトリエチルアミ
ン、ピリジンなどの塩基存在下作用させることにより、
アクリレート(26)を製造する。
【0051】次に液晶組成物について説明する。この組
成物は化合物(1)を少なくとも1つ含有する。この組
成物は多種類の化合物(1)を成分としてもよい。この
組成物は化合物(1)とその他の成分を含有してもよ
い。その他の成分の例は、富士通九州エンジニアリング
社が販売する液晶化合物データベース、Dr. Vill's Liq
Cryst、などに記載された液晶性化合物、特開平8−3
111号などに記載された重合性化合物である。その他
の成分の含有量は、組成物がその液晶性を損なわない程
度が好ましい。組成物の成分を構成する原子がその同位
体であっても、同様の特性を示すので好ましい。
【0052】液晶組成物はその他の成分として、光学活
性化合物や二色性色素などの添加物添加物を含有しても
よい。例えば、化合物(1)、ネマチック相を有する化
合物および光学活性化合物を含有する組成物は液晶表示
素子に用いることができる。
【0053】重合性化合物は、重合可能な二重結合を少
なくとも1つ有する。この化合物は化合物(1)と共重
合するものであればよい。重合性の用語はこの技術分野
において光、熱、触媒などの方法により重合し、重合体
を与える能力を意味する。重合性化合物は、皮膜形成性
および機械的強度を低下させなければ液晶性であって
も、液晶性でなくてもよい。例えば、アクリレート系、
ビニル系、スチレン系、およびビニルエーテル系の重合
性化合物が好ましい。
【0054】特に好ましい非液晶性の化合物は、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、塩
化ビニル、フッ化ビニル、酢酸ビニル、ピバリン酸ビニ
ル、2,2−ジメチルブタン酸ビニル、2,2−ジメチ
ルペンタン酸ビニル、2−メチル−2−ブタン酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、2−エ
チル−2−メチルブタン酸ビニル、N−ビニルアセトア
ミド、p−t−ブチル安息香酸ビニル、N,N−ジメチ
ルアミノ安息香酸ビニル、安息香酸ビニル、スチレン、
o−、m−またはp−クロロメチルスチレン、α−メチ
ルスチレン、エチルビニルエーテル、ヒドロキシブチル
モノビニルエーテル、t−アミルビニルエーテル、およ
びシクロヘキサンジメタノールメチルビニルエーテルで
ある。
【0055】特に好ましい多官能アクリレートは、1,
4ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジ
オールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアク
リレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ト
リエチレングリコールジアクリレート、ジプロピレング
リコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジ
アクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメ
チロールEO付加トリアクリレート、ペンタエリストー
ルトリアクリレート、トリスアクリロキシエチルフォス
フェート、ビスフェノールA EO付加ジアクリレー
ト、ビスフェノールAグリジジルジアクリレート(商品
名:大阪有機化学株式会社製 ビスコート700)、お
よびポリエチレングリコールジアクリレートである。
【0056】液晶相の温度範囲を制御する目的で液晶性
の化合物を用いてもよい。特に好ましい液晶性のアクリ
レートを示す。 上式において、Wは水素、フッ素、塩素、または−CH
であり、Yは1から20の整数である。
【0057】化合物(1)を含有する組成物は重合体の
原料として使用できる。ラジカル重合、アニオン重合、
配位重合、リビング重合などの反応によってこの組成物
から重合体が得られる。化合物(1)のうちの1つを含
有する組成物を重合させると単独重合体が得られる。こ
の重合体は式(2)で表わされる繰り返し単位を有す
る。少なくとも2つの化合物(1)を含有する組成物を
重合させると共重合体が得られる。組成物が化合物
(1)と重合性化合物を含有する場合も共重合体が得ら
れる。共重合体において、式(2)で表わされる繰り返
し単位がランダム、ブロック、交互、グラフトなどのい
ずれであってもよい。
【0058】重合体を製造するには、用途によって重合
法を選択することが好ましい。例えば、位相差フィルム
や偏光素子などの光学異方性膜を製造するには、液晶状
態を保持したまま重合させるので、紫外線あるいは電子
線等のエネルギーを照射する方法が好ましい。熱重合や
光重合によって得られた重合体は、各種の保護膜、液晶
配向膜、視野角補償膜などに利用できる。偏光させた紫
外線は重合性分子を偏光の方向に揃えて重合させるの
で、ラビングを必要としない配向膜などへの応用も可能
である。
【0059】光によるラジカル重合の好ましい開始剤
は、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパ
ン−1−オン(商品名:ダロキュアー1173)、1−
ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(商品名:イ
ルガキュアー184)、2,2−ジメトキシ−1,2−
ジフェニルエタン−1−オン(商品名:イルガキュアー
651)、イルガキュアー500、イルガキュアー29
59、イルガキュアー907、イルガキュアー369、
イルガキュアー1300、イルガキュアー819、イル
ガキュアー1700、イルガキュアー1800、イルガ
キュアー1850、ダロキュアー4265、イルガキュ
アー784、p−メトキシフェニル−2,4−ビス(ト
リクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−ブトキ
シスチリル)−5−トリクロロメチル1,3,4−オキ
サジアゾール、9−フェニルアクリジン、1−(4−イ
ソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、2−メ
チル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モル
ホリノプロパン−1、2,4−ジエチルキサントン/p
−ジメチルアミノ安息香酸メチルとの混合物などであ
る。
【0060】熱によるラジカル重合の好ましい開始剤
は、過酸化ベンゾイル、ジイソプロピルパーオキシジカ
ーボネート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサ
ノエート、t−ブチルパーオキシピバレート、ジ−t−
ブチルパーオキシド(DTBPO)、t−ブチルパーオ
キシジイソブチレート、過酸化ラウロイル、2,2’−
アゾビスイソ酪酸ジメチル(MAIB)、アゾビスイソ
ブチロニトリル(AIBN)、アゾビスシクロヘキサン
カルボニトリル(ACN)などである。重合は一般的に
0〜150℃の反応温度で、1〜100時間で行う。
【0061】アニオン重合、配位重合およびリビング重
合の好ましい開始剤は、n−C Li、t−C
Li−RAlなどのアルカリ金属アルキル、アルミ
ニウム化合物、遷移金属化合物などである。
【0062】組成物を重合する際には溶媒を添加しても
よい。好ましい溶媒は、例えばベンゼン、トルエン、キ
シレン、メシチレン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、
ノナン、デカン、テトラヒドロフラン、N−メチルピロ
リドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、およびこれらの混合溶媒である。配向膜、反射防止
膜、視野角補償膜などの製造を光重合によって行う場合
には、組成物の溶液を基板上にスピンコート法で塗布
し、溶媒を除去したのち光を照射して重合させてもよ
い。
【0063】単離した重合体は溶媒に溶かして成型する
ことができる。好ましい溶媒は、N−メチル−2−ピロ
リドン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミドジメチルアセタール、テトラヒドロ
フラン、クロロホルム、1,4−ジオキサン、ビス(メ
トキシエチル)エーテル、γ−ブチロラクトン、テトラ
メチル尿素、トリフルオロ酢酸、トリフルオロ酢酸エチ
ル、およびヘキサフルオロ−2−プロパノールである。
しかし、溶媒はこれらに制限されることはなく、アセト
ン、ベンゼン、トルエン、ヘプタン、塩化メチレンなど
一般的な有機溶媒との混合物であってもよい。
【0064】式(2)で表される繰り返し単位を有する
重合体は、光学的異方性を有するので、単独で位相差フ
ィルムに使用できる。この重合体を他の位相差フィルム
と組み合わせることにより、偏光板、円偏光板、楕円偏
光板、反射防止膜、色補償板、視野角補償板などに利用
できる。
【0065】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例によりなんら制限され
ない。化合物の構造は核磁気共鳴スペクトル、質量スペ
クトルなどで確認した。核磁気共鳴スペクトルにおいて
dはダブレット、tはトリプレット、mはマルチプレッ
トを示す。相転移温度の単位は℃であり、Cは結晶を、
Nはネマチック相を、Isoは等方性液体相を、かっこ
内はモノトロピックの液晶相を示す。
【0066】重量平均分子量と数平均分子量の測定に
は、島津製作所製の島津LC−9A型ゲル浸透クロマト
グラフ、昭和電工製のカラムShodex GF−7M
HQ(展開溶媒はDMF)を用いた。鉛筆硬度はJI
S規格「JIS−K−54008.4 鉛筆引掻試験」
の方法に従って求めた。
【0067】実施例1 アクリル酸 3−[4−[2,6−ジフルオロ−4−(ト
ランス−4−プロピルシクロヘキシル)フェニルジフル
オロメチレンオキシ]フェニルオキシ]プロピルエステル
(式(1)において、R1がプロピル、Rが水素、A
がトランス−1,4−シクロヘキシレン、Aが2,
6−ジフルオロ−1,4−フェニレン、Aが1,4−
フェニレン、Zが単結合、Zが−CFO−、−
(CH−が−O(CH−、mが0、nが1
である化合物、No.22)の製造 第1段 N,N−ジメチルホルムアミド(DMF、500m
l)、炭酸カリウム(120mmol)、TBAB(5
mmol)とテトラヒドロ−2−[3−(4−ヒドロキ
シフェニルオキシ)プロポキシ]−2H−ピラン(10
0mmol)の混合物に、2,6−ジフルオロ−4−
(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)フェニルジ
フルオロメチレンブロミド(100mmol)のDMF
(200ml)溶液を110℃、窒素雰囲気下で滴下し
た。滴下後、同温度で1時間撹拌した。放冷後、反応混
合物を水(1000ml)に加えトルエンで抽出した。
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、残査
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、展開溶媒:
トルエン)に付し、粗製のテトラヒドロ−2−[3−[4
−[2,6−ジフルオロ−4−(トランス−4−プロピ
ルシクロヘキシル)フェニルジフルオロメチレンオキ
シ]フェニルオキシ]プロポキシ]−2H−ピラン(43
mmol)を得た。
【0068】第2段 窒素雰囲気下で、粗製のテトラヒドロ−2−[3−[4−
[2,6−ジフルオロ−4−(トランス−4−プロピル
シクロヘキシル)フェニルジフルオロメチレンオキシ]
フェニルオキシ]プロポキシ]−2H−ピラン(43mm
ol)とピリジニウム p−トルエンスルホネート(P
PTS、4mmol)をエタノール(200ml)に加
え60℃で2時間撹拌した。反応混合物を水に加え、ト
ルエンで抽出した。抽出液を水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、粗製の3
−[4−[2,6−ジフルオロ−4−(トランス−4−プ
ロピルシクロヘキシル)フェニルジフルオロメチレンオ
キシ]フェニルオキシ]プロパノール(40mmol)を
得た。
【0069】第3段 窒素雰囲気下、粗製の3−[4−[2,6−ジフルオロ−
4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)フェニ
ルジフルオロメチレンオキシ]フェニルオキシ]プロパノ
ール(40mmol)、4−ジメチルアミノピリジン
(DMAP、2mmol)、アクリル酸(48mmo
l)とジクロロメタン(200ml)混合物を室温で撹
拌した。これにDCC(48mmol)のジクロロメタ
ン(100ml)溶液を滴下した。滴下後、反応混合物
を室温で3時間撹拌した。生成した不溶物を反応混合物
から濾別し、濾液を水で洗浄した後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、残査をカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル、展開溶媒:トルエ
ン)に付し、エタノールから再結晶することにより標題
の化合物No.22を得た。
【0070】相転移温度: C 65.5(N 31.
0)Iso. H−NMR(溶媒:CDCl):δ(ppm);
0.90(t,3H)、0.98−1.08(m,2
H)、1.18−1.43(m,7H)、1.84−
1.92(m,4H)、2.16(quintet,2
H)、2.42−2.51(m,1H)、4.04
(t,2H)、4.36(t,2H)、5.84(d
d,1H)、6.13(dd,1H)、6.41(d
d,1H)、6.80(d,2H)、6.85(d,2
H)、7.18(d,2H).19 F−NMR(溶媒:CDCl):δ(ppm);
−61.4(t,2F)、−112.1(td,2
F).
【0071】実施例2 アクリル酸 6−[2,6−ジフルオロ−4−(トラン
ス−4−ペンチルシクロヘキシルジフルオロメチレンオ
キシ)フェニルオキシ]ヘキシル エステル(式(1)
において、R1がペンチル、Rが水素、Aがトラン
ス−1,4−シクロヘキシレン、Aが2,6−ジフル
オロ−1,4−フェニレン、Zが−CFO−、−
(CH)p−が−O(CH−、mおよびnが0
である化合物、No.317)の製造 第1段 トランス−4−ペンチルシクロヘキサンカルボン酸(1
00mmol)、1,3−プロパンジチオール(130
mmol)、トルエン(250ml)、イソオクタン
(250ml)の混合物を窒素雰囲気下で50℃に加熱
する。これにトリフルオロメタンスルホン酸(130m
mol)を徐々に加え、103℃付近まで昇温させる。
発生した水を除去しながら同温度で4時間加熱撹拌す
る。反応混合物を90℃まで冷却し、同温度を保ちなが
らメチル t−ブチルエーテル(1000ml)加え
る。0℃まで冷却し、析出する結晶を濾別し、メチル
t−ブチルエーテルで洗浄する。3,5−ジフルオロフ
ェノール(100mmol)、トリエチルアミン(11
5mmol)とジクロロメタン(150ml)の混合物
を−70℃に冷却する。この混合物に、得られた結晶の
ジクロロメタン(150ml)溶液を徐々に滴下する。
−70℃でさらに1時間撹拌した後、トリエチルアミン
三フッ化水素酸塩(450mmol)を徐々に滴下す
る。次に、臭素(450mmol)のジクロロメタン
(40ml)溶液を1時間かけて滴下する。滴下終了
後、0℃まで昇温する。氷冷した水酸化ナトリウム水溶
液に反応混合物を加える。pHを5〜8に調節するため
適宜水酸化ナトリウム水溶液を加える。有機層を分離す
る。水層をジクロロメタンで抽出し、先の有機層とあわ
せ水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧
下で溶媒を留去し、残査をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル、展開溶媒:ヘプタン)に付し粗製の1,
5−ジフルオロ−3−(トランス−4−ペンチルシクロ
ヘキシルジフルオロメチレンオキシ)ベンゼン(60m
mol)を得る。
【0072】第2段 窒素雰囲気下、粗製の1,5−ジフルオロ−3−(トラ
ンス−4−ペンチルシクロヘキシルジフルオロメチレン
オキシ)ベンゼン(60mmol)のTHF(100m
l)溶液を−70℃に冷却する。これにn−ブチルリチ
ウムもヘキサン溶液(1.6M、72mmol)を同温
度に保ちながら滴下し、1時間撹拌する。トリメトキシ
ボラン(120mmol)を−70℃で加え、1時間撹
拌後、0℃まで昇温する。昇温後、酢酸(600mmo
l)、30%−過酸化水素水(480mmol)を順に
加え、室温で2時間撹拌する。氷冷した反応混合物に飽
和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えた後、有機層をトル
エンで抽出する。抽出液を水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥する。減圧下で溶媒を留去し、ヘプタンか
ら再結晶して2,6−ジフルオロ−4−(トランス−4
−ペンチルシクロヘキシルジフルオロメチレンオキシ)
フェノール(31mmol)を得る。
【0073】第3段 窒素雰囲気下、DMF(50ml)に2,6−ジフルオ
ロ−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシルジフ
ルオロメチレンオキシ)フェノール(31mmol)を
加え撹拌し、60%の水素化ナトリウム(33mmo
l)を加える。テトラヒドロ−2−(6−クロロヘキシ
ルオキシ)−2H−ピラン(35mmol)を加え50
〜60℃で5時間撹拌する。水に反応混合物を加えトル
エンで抽出し、水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥する。減圧下で溶媒を留去し、残査をカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル、展開溶媒:トルエン)に付
し、粗製のテトラヒドロ−2−[6−[2,6−ジフルオ
ロ−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシルジフ
ルオロメチルオキシ)フェニルオキシ]ヘキシルオキシ]
−2H−ピラン(28mmol)を得る。
【0074】第4段 窒素雰囲気下、粗製のテトラヒドロ−2−[6−[2,6
−ジフルオロ−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘ
キシルジフルオロメチルオキシ)フェニルオキシ]ヘキ
シルオキシ]−2H−ピラン(28mmol)、PPT
S(3mmol)とエタノール(150ml)を60℃
で2時間撹拌する。反応混合物を水に加え、トルエンで
抽出する。次いで水で洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾
燥する。減圧下で溶媒を留去し、粗製の6−[2,6−
ジフルオロ−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキ
シルジフルオロメチレンオキシ)フェニルオキシ]ヘキ
サノール(23mmol)を得る。
【0075】第5段 窒素雰囲気下、粗製の6−[2,6−ジフルオロ−4−
(トランス−4−ペンチルシクロヘキシルジフルオロメ
チレンオキシ)フェニルオキシ]ヘキサノール(23m
mol)、DMAP(1mmol)、アクリル酸(28
mmol)とジクロロメタン(100ml)の混合物に
DCC(28mmol)のジクロロメタン(50ml)
溶液を室温で滴下する。滴下後、反応混合物を室温で3
時間撹拌する。生成した不溶物を濾別し、濾液を水で洗
浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下で
溶媒を留去し、残査をカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル、展開溶媒:トルエン)に付し、エタノールから
再結晶して標題の化合物No.317(14mmol)
を得る。
【0076】実施例3 メタクリル酸 10−[3,5−ジフルオロ−4’−
(4’−ブチル−1,1’−ビフェニル−4−イルジフ
ロロメチレンオキシ)−1,1’−ビフェニル−4−イ
ルオキシ]デシル エステル (式(1)において、R1
がブチル、Rがメチル、A、AおよびAが1,
4−フェニレン、Aが2,6−ジフルオロ−1,4−
フェニレン、Z、およびZが単結合、Zが−CF
O−、−(CH−が−O(CH10−、m
およびnが1である化合物、No.324)の製造 第1段 窒素雰囲気下、3’,5’−ジフルオロ−1,1’−ビ
フェニル−4−イル4’−ブチル−1,1’−ビフェニ
ル−4−カルボキシラート(400mmol)、ローソ
ン試薬(800mmol)とトルエン(1500ml)
の混合物を60時間加熱還流する。水、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、10%の亜硫酸水素ナトリウム、水の
順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下
で溶媒を留去し、残査をカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル、展開溶媒:トルエン)に付し、ヘプタンから
再結晶してO−[3’,5’−ジフルオロ−1,1’−
ビフェニル−4−イル] 4’−ブチル−1,1’−ビ
フェニル−4−チオカルボキシラート(118mmo
l)を得る。
【0077】第2段 窒素雰囲気下、ジクロロメタン(500ml)、O−
[3’,5’−ジフルオロ−1,1’−ビフェニル−4
−イル] 4’−ブチル−1,1’−ビフェニル−4−
チオカルボキシラート(118mmol)とジエチルア
ミノサルファートリフルオリド(DAST、354mm
ol)の混合物を室温で30時間撹拌する。氷水に反応
混合物を加えジクロロメタンで抽出する。抽出液を水、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下で溶媒を留去し、
残査をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、展開溶
媒:トルエン)に付し、ヘプタンから再結晶して3,5
−ジフルロロ−4’−(4’−ブチル−1,1’−ビフ
ェニル−4−イルジフロロメチレンオキシ)−1,1’
−ビフェニル(31mmol)を得る。
【0078】第3段 3,5−ジフルオロ−4’−(4’−ブチル−1,1’
−ビフェニル−4−イルジフロロメチレンオキシ)−
1,1’−ビフェニル(31mmol)と適宜選択され
た試薬を用い、実施例2の第2−4段と同様の操作を行
うことにより、10−[3,5−ジフルオロ−4’−
(4’−ブチル−1,1’−ビフェニル−4−イルジフ
ロロメチレンオキシ)−1,1’−ビフェニル−4−イ
ル]デカノール(16mmol)を得る。
【0079】第4段 トルエン(100ml)、10−[3,5−ジフルオロ
−4’−(4’−ブチル−1,1’−ビフェニル−4−
イルジフロロメチレンオキシ)−1,1’−ビフェニル
−4−イル]デカノール(16mmol)とピリジン
(16mmol)の混合物を氷浴上で冷却する。これに
メタクリル酸クロリド(20mmol)のトルエン(5
0ml)溶液を窒素雰囲気下で滴下する。滴下後室温で
3時間撹拌し、生成した不溶物を濾別する。濾液を水、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順に洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下で溶媒を留去し、
残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:トルエン)に付し、ヘプタンから再結晶して標題の
化合物No.324(10mmol)を得る。
【0080】実施例4 アクリル酸 4−[α,α−ジフルオロ−(3,4,5
−トリフルオロフェニルオキシ)メチル]フェニル エ
ステル(式(1)において、R1がフッ素、Rが水
素、Aが3,5−ジフルオロ−1,4−フェニレン、
が1,4−フェニレン、Zが−OCF−、pが
0、mおよびnが0である化合物、No.98)の製造 第1段 窒素雰囲気下、DMF(500ml)、炭酸カリウム
(120mmol)、TBAB(5mmol)と3,
4,5−トリフルオロフェノール(120mmol)の
混合物を110℃付近まで撹拌加熱する。これに4−
(ベンジルオキシ)フェニルジフルオロメチレンブロミ
ド(100mmol)のDMF(200ml)溶液を同
温度に保持したまま滴下する。滴下後、同温度で1時間
撹拌する。放冷後、水(1000ml)に加えトルエン
で抽出する。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下
で溶媒を留去し、残査をカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル、展開溶媒:トルエン)に付し、エタノールか
ら再結晶して1,2,6−トリフルオロ−4−(ベンジ
ルオキシフェニルジフルオロメチレンオキシ)ベンゼン
(40mmol)を得る。
【0081】第2段 密閉容器にエタノール(150ml)、トルエン(15
0ml)、1,2,6−トリフルオロ−(4−ベンジル
オキシフェニルジフルオロメチレンオキシ)ベンゼン
(40mmol)および5%−Pd/C触媒(2g)を
入れ、水素雰囲気下で6時間撹拌する。Pd/C触媒を
濾別し、濾液を減圧下で濃縮する。残査をカラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル、展開溶媒:トルエン)に付
し、ヘプタンから再結晶して1,2,6−トリフルオロ
−(4−ヒドロキシフェニルジフルオロメチレンオキ
シ)ベンゼン(31mmol)を得る。
【0082】第3段 窒素雰囲気下、1,2,6−トリフルオロ−(4−ヒド
ロキシフェニルジフルオロメチレンオキシ)ベンゼン
(31mmol)、DMAP(2mmol)、アクリル
酸(37mmol)とジクロロメタン(150ml)の
混合物に1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(D
CC、37mmol)のジクロロメタン(50ml)溶
液を室温で滴下する。滴下後、室温で3時間撹拌する。
不溶物を濾別し、濾液を水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥する。減圧下で溶媒を留去し、残査をカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル、展開溶媒:トルエ
ン)に付し、エタノールから再結晶して標題の化合物N
o.98(17mmol)を得る。
【0083】実施例1〜4の方法に準じて、化合物N
o.1から化合物No.348を製造する。これらの化
合物を表にまとめた。この表において、空欄はm、nま
たはpが0であることを示す。Z1、Z2またはZ3欄に
おけるマイナスの記号(−)は単結合を示す。
【0084】
【0085】
【0086】
【0087】
【0088】
【0089】
【0090】
【0091】
【0092】
【0093】
【0094】
【0095】
【0096】
【0097】
【0098】
【0099】
【0100】
【0101】
【0102】
【0103】
【0104】
【0105】
【0106】
【0107】
【0108】
【0109】
【0110】
【0111】
【0112】
【0113】実施例5 実施例1で製造したアクリル酸 3−[4−[2,6−ジ
フルオロ−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)フェニルジフルオロメチレンオキシ]フェニルオキ
シ]プロピル エステル(100mg)と光重合開始剤
(チバスペシャリティー・ケミカルズ製のイルガキュア
ー184;4mg)とを混合して重合性の組成物を調製
した。配向処理した2枚のガラス基板を、配向方向が平
行になるように張り合わせ、間隔が5μmであるセルを
作製した。このセルに組成物を70℃で注入した。この
組成物は従来の組成物より速やかにセルに注入すること
ができた。この事実は、この組成物の粘性が低いことを
示す。セルを15℃に冷却して偏光顕微鏡で観察したと
ころ、ネマチック相のテキスチャーが認められた。波長
365nmの4W紫外線ランプを用いて、紫外線を15
℃で2分間照射した。セルを室温に戻し、生成した光学
的異方性フィルムをガラス基板から剥がした。偏光顕微
鏡で観察したところ、フイルムは良好なホモジニアス配
向であった。GPCによる重量平均分子量(Mw)は2
6,000、多分散度(Mw/Mn)は1.30であっ
た。融点(Tm)は200℃以上であり、耐熱性に優れ
ていた。フィルムの鉛筆硬度は3Hであった。
【0114】実施例6 実施例1で製造したアクリル酸 3−[4−[2,6−ジ
フルオロ−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)フェニルジフルオロメチレンオキシ]フェニルオキ
シ]プロピル エステル(20%)、4−(トランス−
4−プロピルシクロヘキシル)シアノベンゼン(19.
2%)、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシ
ル)シアノベンゼン(28.8%)、4−(トランス−
4−ヘプチルシクロヘキシル)シアノベンゼン(20.
0%)、および4'−(トランス−4−ヘプチルシクロ
ヘキシル)シアノビフェニル(12.0%)の組成物
(100mg)と光重合開始剤(チバスペシャリティー
・ケミカルズ製のイルガキュアー184;4mg)とを
混合して、重合性の組成物を調製した。2枚のガラス基
板を張り合わせ、間隔が5μmであるセルを作製した。
得られた組成物をセルに40℃で注入した。セルに注入
する際、この組成物は従来の組成物より速やかに注入で
きた。これはこの組成物の粘性が低いことを示す。セル
を偏光顕微鏡で観察したところ、ネマチック相のテキス
チャーが認められた。波長365nmの4W紫外線ラン
プを用いて、40℃で3分間紫外線を照射した。セルを
室温に戻し、生成した光学的異方性フィルムをガラス基
板から剥がした。偏光顕微鏡で観察したところ、フィル
ムは良好なホモジニアス配向であった。GPCによる重
量平均分子量(Mw)は24,000、多分散度(Mw
/Mn)は1.33であった。融点(Tm)は200℃
以上であり、耐熱性に優れていた。フィルムの鉛筆硬度
は3Hであった。
【0115】実施例7 実施例1で製造したアクリル酸 3−[4−[2,6−ジ
フルオロ−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)フェニルジフルオロメチレンオキシ]フェニルオキ
シ]プロピル(0.2g)、アゾビスシクロヘキサンカ
ルボニトリル(ACN;0.01g)、およびベンゼン
(1mL)をガラスのアンプル入れた。これを−60℃
に冷却して、真空ポンプで十分脱気した後に封管した。
このアンプルを70℃の水浴で24時間加熱した。得ら
れた反応混合物を、メタノール(150mL)から3回
再沈殿して重合体(0.8g)を得た。GPCで測定し
た重量平均分子量(M)は13,000であった。
【0116】実施例8 実施例7で製造した重合体(0.5g)をNMP(N−
メチルピロリドン、10ml)に溶解させ、十分に洗浄
した2枚のガラス板に塗布し、スピンコート法により均
一な厚さにした。これらのガラス板を150℃で3時間
加熱し、溶媒を除去した。ラビング布を装着したローラ
ーで、2枚のガラス板の表面を一方向にこすった。2枚
のガラス板をラビング方向が同一になるように組み合わ
せ、間隔が10μmであるセルを作成した。このセルに
メルク社製の液晶組成物ZLI−1132を室温で注入
した。液晶セル中の液晶組成物の配向は均一であった。
【0117】比較例1 トランス−4−プロピルシクロヘキシルカルボン酸 4
−ブトキシフェニル、トランス−4−ブチルシクロヘキ
シルカルボン酸 4−エトキシフェニル、トランス−4
−ペンチルシクロヘキシルカルボン酸 4−メトキシフ
ェニル、トランス−4−プロピルシクロヘキシルカルボ
ン酸 4−エトキシフェニル、およびトランス−4−ペ
ンチルシクロヘキシルカルボン酸 4−エトキシフェニ
ルを、4:3:3:2:1の重量比で混合して、従来の
組成物Aを調製した。次に、アクリル酸 6−[4−
[(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)ジフルオ
ロメチレンオキシ]フェニルオキシ]ヘキシル、アクリル
酸 4−[(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)
ジフルオロメチレンオキシ]フェニルおよびアクリル酸
3−[4−[2,6−ジフルオロ−4−(トランス−4
−プロピルシクロヘキシル)フェニルジフルオロメチレ
ンオキシ]フェニルオキシ]プロピルを、2:2:1の重
量比で混合して、本発明の組成物Bを調整した。これら
を室温で混合したところ、組成物Bは組成物Aに50重
量%の割合で溶解した。
【0118】さらに、特開平8−3111号に記載され
たアクリル酸 4−(トランス−4−プロピルシクロヘ
キシル)フェニル、アクリル酸 4−(トランス−4−
ブチルシクロヘキシル)フェニルおよびアクリル酸 4
−(トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル)フェニルを、2:2:1の重
量比で混合し、組成物Cを調製した。この組成物Cを組
成物Aに室温で混合したところ、組成物Cは組成物Aに
20重量%の割合で溶解した。この結果から、本発明の
組成物はB、従来の組成物Aよりも相溶性が良好である
ことが分かった。
【0119】
【発明の効果】本発明の−CFO−または−OCF
−を有する化合物は、広い液晶相の温度範囲および他の
化合物との優れた相溶性を有し、さらに誘電率異方性、
屈折率異方性などの必要な特性を有する。この化合物を
含有する液晶組成物を重合させることによって、重合速
度、重合体の透明性、機械的強度、塗布性などの特性に
優れた重合体が得られる。この重合体は光学異方性体と
して利用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 5/30 G02B 5/30 4J100 G02F 1/13 500 G02F 1/13 500 Fターム(参考) 2H049 BA06 BA46 BC09 BC21 4C022 GA01 GA03 GA04 4C055 AA01 BA02 BA13 BA16 BB04 CA02 CA16 CB02 DA01 4H006 AA01 AA03 AB46 AB64 BJ20 BJ50 BM10 BM30 BM71 BP30 4H027 BA13 BD02 BD07 BD09 BD24 4J100 AL08P BA02P BA04P BA40P BA42P BA50P BB07P BB12P BB17P BB18P BC04P BC43P BC49P CA01 CA04 DA66 JA32 JA39

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1)で表される化合物。 式中、R1は炭素数1から20のアルキル、水素、ハロ
    ゲン、−CN、−CF、−CFH、−CFH、−
    OCF、−OCFH、−N=C=O、または−N=
    C=Sであり、このアルキルにおいて任意の−CH2
    は−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO
    −、−CH=CH−、−CF=CF−、または−C≡C
    −で置き換えられてもよく、そして任意の水素はハロゲ
    ンまたは−CNで置き換えられてもよく;Rは水素ま
    たは炭素数1から10のアルキルであり、このアルキル
    において任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;
    1、A2、A3、およびA4は各々独立して、1,4−シ
    クロヘキシレン、1,4−シクロヘキセニレン、1,4
    −フェニレン、ナフタレン−2,6−ジイル、またはテ
    トラヒドロナフタレン−2,6−ジイルであり、これら
    の環において任意の−CH−は−O−で置き換えられ
    てもよく、任意の−CH=は−N=で置き換えられても
    よく、そして任意の水素はハロゲンで置き換えられても
    よく;Z1、Z2およびZ3は各々独立して単結合、−
    (CH22−、−OCH2−、−CH2O−、−CH=C
    H−、−C≡C−、−(CH24−、−O(CH2
    3−、−(CH 23O−、−COO−、−OCO−、−
    CH(CH)CH−、−CHCH(CH)−、
    −CH=CH−(CH22−、−(CH22−CH=C
    H−、−CF=CF−、−C≡C−HC=CH−、−O
    CF−、または−CFO−であり、そしてZ1、Z2
    およびZ3のうちの少なくとも1つは−OCF−また
    は−CFO−であり;mおよびnが各々独立して0ま
    たは1であり;−(CH2−のpは0から20の整
    数であり、この−(CH2−において任意の−CH2
    −は−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO
    −、−CH=CH−、−CF=CF−、または−C≡C
    −で置き換えられてもよく、そして任意の水素はハロゲ
    ンまたは−CNで置き換えられてもよい。
  2. 【請求項2】 式(1)においてA1、A2、A3および
    4は各々独立して、1,4−シクロヘキシレンまたは
    1,4−フェニレンであり、これらの環において任意の
    水素がハロゲンで置き換えられてもよい請求項1に記載
    の化合物。
  3. 【請求項3】 式(1)においてA1、A2、A3および
    4は各々独立して、1,4−シクロヘキシレンまたは
    1,4−フェニレンであり、これらの環において任意の
    水素がハロゲンで置き換えられてもよく;Z1、Z2およ
    びZ3は各々独立して単結合、−(CH22−、−OC
    2−、−CH2O−、−CH=CH−、−C≡C−、−
    COO−、−OCO−、−OCF−、または−CF
    O−であり、そしてZ1、Z2およびZ3のうちの少なく
    とも1つは−OCF−または−CFO−である請求
    項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 式(1)においてA1、A2、A3および
    4は各々独立して、1,4−シクロヘキシレンまたは
    1,4−フェニレンであり、これらの環において任意の
    水素がハロゲンで置き換えられてもよく;Z1、Z2およ
    びZ3は各々独立して単結合、−OCF−または−C
    O−であり、そしてZ1、Z2およびZ3のうちの少
    なくとも1つは−OCF−または−CFO−である
    請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項に記載の
    化合物を少なくとも1つ含有する液晶組成物。
  6. 【請求項6】 液晶組成物が、さらに液晶性化合物を含
    有する請求項5に記載の液晶組成物。
  7. 【請求項7】 式(2)で表される繰り返し単位を有す
    る重合体。 式中、R1は炭素数1から20のアルキル、水素、ハロ
    ゲン、−CN、−CF、−CFH、−CFH、−
    OCF、−OCFH、−N=C=O、または−N=
    C=Sであり、このアルキルにおいて任意の−CH2
    は−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO
    −、−CH=CH−、−CF=CF−、または−C≡C
    −で置き換えられてもよく、そして任意の水素はハロゲ
    ンまたは−CNで置き換えられてもよく;Rは水素ま
    たは炭素数1から10のアルキルであり、このアルキル
    において任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;
    1、A2、A3、およびA4は各々独立して、1,4−シ
    クロヘキシレン、1,4−シクロヘキセニレン、1,4
    −フェニレン、ナフタレン−2,6−ジイル、またはテ
    トラヒドロナフタレン−2,6−ジイルであり、これら
    の環において任意の−CH−は−O−で置き換えられ
    てもよく、そして任意の−CH=は−N=で置き換えら
    れてもよく、そして任意の水素はハロゲンで置き換えら
    れてもよく;Z 1、Z2およびZ3は各々独立して単結
    合、−(CH22−、−OCH2−、−CH 2O−、−C
    H=CH−、−C≡C−、−(CH24−、−O(CH
    23−、−(CH23O−、−COO−、−OCO−、
    −CH(CH)CH−、−CH CH(CH
    −、−CH=CH−(CH22−、−(CH22−CH
    =CH−、−CF=CF−、−C≡C−HC=CH−、
    −OCF−、または−CFO−であり、そして
    1、Z2およびZ3のうちの少なくとも1つは−OCF
    −または−CFO−であり;mおよびnが各々独立
    して0または1であり;−(CH2−のpは0から
    20の整数であり、この−(CH2−において任意
    の−CH2−は−O−、−S−、−CO−、−COO
    −、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−、ま
    たは−C≡C−で置き換えられてもよく、そして任意の
    水素はハロゲンまたは−CNで置き換えられてもよい。
  8. 【請求項8】 式(2)においてA1、A2、A3および
    4は各々独立して、1,4−シクロヘキシレンまたは
    1,4−フェニレンであり、これらの環において任意の
    水素がハロゲンで置き換えられてもよい請求項7に記載
    の重合体。
  9. 【請求項9】 式(2)においてA1、A2、A3および
    4は各々独立して、1,4−シクロヘキシレンまたは
    1,4−フェニレンであり、これらの環において任意の
    水素がハロゲンで置き換えられてもよく;Z1、Z2およ
    びZ3は各々独立して単結合、−(CH22−、−OC
    2−、−CH2O−、−CH=CH−、−C≡C−、−
    COO−、−OCO−、−OCF−、または−CF
    O−であり、そしてZ1、Z2およびZ3のうちの少なく
    とも1つは−OCF−または−CFO−である請求
    項7に記載の重合体。
  10. 【請求項10】 式(2)においてA1、A2、A3およ
    びA4は各々独立して、1,4−シクロヘキシレンまた
    は1,4−フェニレンであり、これらの環において任意
    の水素がハロゲンで置き換えられてもよく;Z1、Z2
    よびZ3は各々独立して単結合、−OCF−または−
    CFO−であり、そしてZ1、Z2およびZ3のうちの
    少なくとも1つは−OCF−または−CFO−であ
    る請求項7に記載の重合体。
  11. 【請求項11】 請求項5または6に記載の液晶組成物
    から製造した重合体。
  12. 【請求項12】 請求項7から11のいずれか1項に記
    載の重合体からなる光学異方性体。
  13. 【請求項13】 請求項1から4のいずれか1項に記載
    の化合物を含有する液晶表示素子。
  14. 【請求項14】 請求項5または6に記載の液晶組成物
    を含有する液晶表示素子。
  15. 【請求項15】 請求項7から11のいずれか1項に記
    載の重合体を含有する液晶表示素子。
  16. 【請求項16】 請求項12に記載の光学異方性体を含
    有する液晶表示素子。
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