JP2003183167A5 - - Google Patents

Description

【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、ＢＳＥの原因物質を含まず、製剤学的安定性に優れ、しかも高カロリー輸液等の輸液への配合においても安定な注射液を得るために種々検討を重ねた。その結果、鮫由来コンドロイチン硫酸ナトリウムを保護コロイドとする鮫由来コンドロイチン硫酸鉄コロイド溶液が、加熱後の安定性が良好であることを見出し、これらの知見に基づき鋭意研究を続け、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
（１）鮫由来コンドロイチン硫酸鉄コロイドを含むことを特徴とする注射液、
（２）鮫由来コンドロイチン硫酸鉄コロイドが鮫由来コンドロイチン硫酸塩から製造される上記１記載の注射液、
（３）鮫由来コンドロイチン硫酸塩が鮫由来コンドロイチン硫酸アルカリ金属塩である上記２記載の注射液、
（４）鮫由来コンドロイチン硫酸塩が鮫由来コンドロイチン硫酸ナトリウムである上記２記載の注射液、
（５）鮫由来コンドロイチン硫酸ナトリウムが、平均分子量約10,000〜25,000、極限粘度約0.27〜0.65dL/g及びイオウ含量約6.4〜7.0W/W%である上記４記載の注射液、
（６）鉄に対するコンドロイチン硫酸ナトリウムの重量比が7倍以上である上記５記載の注射液、
（７）鮫由来コンドロイチン硫酸塩水溶液に、第二鉄塩水溶液と水酸化アルカリ金属水溶液とを、混合液のpH値が約5.5〜7.5の範囲の任意のｐＨ値で制御され、添加して製造される鮫由来コンドロイチン硫酸鉄コロイドを含む上記1記載の注射液、
（８）さらに、銅、亜鉛、マンガン、セレン、ヨウ素及びクロムのうち、少なくとも一種を含む、上記１記載の注射液、
（９）銅約 0.9 〜 55 μ mol 、亜鉛約 3.85 〜 210 μ mol 、マンガン約 0 〜 51 μ mol 、セレン約 0.025 〜 5.0 μ mol 、ヨウ素約 0 〜 11 μ mol を含む、上記８記載の注射液、
（１０）鮫由来コンドロイチン硫酸塩水溶液に、第二鉄塩水溶液と水酸化アルカリ金属水溶液とを、混合液のpH値が約5.5〜7.5の範囲の任意のｐＨ値で制御され、添加することを特徴とする鮫由来コンドロイチン硫酸鉄コロイド液の製造方法、及び
（１１）鮫由来コンドロイチン硫酸ナトリウム水溶液に、第二鉄塩水溶液と水酸化ナトリウム水溶液とを、混合液のpH値が約5.5〜7.5の範囲の任意のｐＨ値で制御され、添加することを特徴とする鮫由来コンドロイチン硫酸鉄コロイド液の製造方法に関する。

Claims (11)

1. 鮫由来コンドロイチン硫酸鉄コロイドを含むことを特徴とする注射液。
2. 鮫由来コンドロイチン硫酸鉄コロイドが鮫由来コンドロイチン硫酸塩から製造される請求項１記載の注射液。
3. 鮫由来コンドロイチン硫酸塩が鮫由来コンドロイチン硫酸アルカリ金属塩である請求項２記載の注射液。
4. 鮫由来コンドロイチン硫酸塩が鮫由来コンドロイチン硫酸ナトリウムである請求項２記載の注射液。
5. 鮫由来コンドロイチン硫酸ナトリウムが、平均分子量約10,000〜25,000、極限粘度約0.27〜0.65dL/g及びイオウ含量約6.4〜7.0W/W%である請求項４記載の注射液。
6. 鉄に対するコンドロイチン硫酸ナトリウムの重量比が7倍以上である請求項５記載の注射液。
7. 鮫由来コンドロイチン硫酸塩水溶液に、第二鉄塩水溶液と水酸化アルカリ金属水溶液とを、混合液のpH値が約5.5〜7.5の範囲の任意のｐＨ値で制御され、添加して製造される鮫由来コンドロイチン硫酸鉄コロイドを含む請求項１記載の注射液。
8. さらに、銅、亜鉛、マンガン、セレン、ヨウ素及びクロムのうち、少なくとも一種を含む、請求項１記載の注射液。
9. 銅約 0.9 〜 55 μ mol 、亜鉛約 3.85 〜 210 μ mol 、マンガン約 0 〜 51 μ mol 、セレン約 0.025 〜 5.0 μ mol 、ヨウ素約 0 〜 11 μ mol を含む、請求項８記載の注射液。
10. 鮫由来コンドロイチン硫酸塩水溶液に、第二鉄塩水溶液と水酸化アルカリ金属水溶液とを、混合液のpH値が約5.5〜7.5の範囲の任意のｐＨ値で制御され、添加することを特徴とする鮫由来コンドロイチン硫酸鉄コロイド液の製造方法。
11. 鮫由来コンドロイチン硫酸ナトリウム水溶液に、第二鉄塩水溶液と水酸化ナトリウム水溶液とを、混合液のpH値が約5.5〜7.5の範囲の任意のｐＨ値で制御され、添加することを特徴とする鮫由来コンドロイチン硫酸鉄コロイド液の製造方法。