JP2003180830A - 自動点滴閉止装置 - Google Patents

自動点滴閉止装置

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JP2003180830A
JP2003180830A JP2001383005A JP2001383005A JP2003180830A JP 2003180830 A JP2003180830 A JP 2003180830A JP 2001383005 A JP2001383005 A JP 2001383005A JP 2001383005 A JP2001383005 A JP 2001383005A JP 2003180830 A JP2003180830 A JP 2003180830A
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tube
valve
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JP2001383005A
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Sayumi Takahashi
小裕美 高橋
Mitsuru Imase
満 今瀬
Junichi Hirata
純一 平田
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Retug Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点滴装置内に点滴液が所定量残っている状態
で、点滴を自動的に停止できる自動点滴閉止装置を提供
する。 【解決手段】 取付部22はリング状に形成され、点滴筒
11の胴体筒部13と下部14との嵌合部に嵌め合わされてい
る。取付部22には、複数個の板ばね部23が径方向内側に
向かって延びるように形成されている。各板ばね部23の
端部は、フロート弁24の上端部に取り付けられている。
フロート弁24は上下方向に延び、下部が、点滴筒11の流
出口18を閉止可能な弁部25に形成されている。板ばね部
23はフロート弁24を下方に付勢するように形成されてお
り、点滴筒11内の点滴液が減少し、点滴液の液面がフロ
ート弁24の所定の高さより低くなると、板ばね部23の付
勢力によって、フロート弁24が浮力に抗して下方に移動
し、弁部25によって流出口18が閉止されるように形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動点滴閉止装置
に係り、詳しくは、点滴液が減少したときに自動的に点
滴を停止する際に好適な自動点滴閉止装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】人体に投薬や栄養供給を行う方法には、
一般に点滴と称される方法があり、栄養液、血液、電解
質液などの点滴液が、静脈を経由して被治療者に供給さ
れるようになっている。
【0003】点滴に使用される点滴装置では、例えば図
8に示すように、栄養液などの点滴液が入った袋状の点
滴容器91が、静脈よりも高い位置に吊るされる。点滴
容器91内の点滴液は、滴下チューブ92を介して点滴
筒93内に滴下され、点滴筒93内に一時的に溜められ
る。点滴筒93内に点滴液が溜められることにより、点
滴容器91及び滴下チューブ92内の空気が、点滴筒9
3内の点滴液の液面より下流に混入することを防止可能
になっている。点滴筒93内の点滴液は、流下チューブ
94を介して、注射針95から静脈内に供給されるよう
になっている。
【0004】点滴容器91内の点滴液が空になった場
合、点滴が自動的に停止するように、例えば特開200
0−325475号公報に示される点滴器具では、点滴
筒93内にフロートを入れる構成が提案されている。こ
の場合、点滴筒93内に点滴液が所定量溜まっている状
態では、点滴液による浮力によってフロートが浮き上が
り、流下チューブ94に点滴液が供給される。また、点
滴容器91が空になって点滴筒93内の点滴液が減少す
ると、フロートが自重によって下方に移動して点滴筒9
3の下端部に密着し、点滴が自動的に停止すると考えら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実際には、
フロートが自重によって点滴筒93の下端部に密着する
ように形成することは難しく、ほぼ不可能であった。
【0006】また、特開2000−325475号公報
では、フロートと点滴筒93の下端部との一方に磁石を
取り付け、他方を鋼製にすることにより、磁力によって
フロートを点滴筒93の下端部に保持して、点滴を自動
的に停止することも提案されている。しかし、このよう
に磁石を使ってフロートを保持する場合、実際には、フ
ロート全体が点滴液に浸かり浮力が最も大きくなった状
態でも、磁力に抗してフロートが浮き上がるように形成
することは難しく、事実上使用不能である。
【0007】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、点滴装置内に点滴液が所定量残
っている状態で、点滴を自動的に停止できる自動点滴閉
止装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、点滴液が貯蔵される点
滴容器内に、又は点滴容器と注射針との途中に設けられ
て点滴液が滴下され、点滴液を一時的に溜めることがで
きる点滴筒内に、前記点滴容器又は前記点滴筒における
点滴液の流出口を閉止可能な弁部を備えるフロートを設
け、前記フロートを付勢手段により下方に付勢し、前記
点滴容器内又は前記点滴筒内の点滴液の減少によって、
前記付勢手段の付勢力が、点滴液によって前記フロート
に作用する浮力より大きくなることにより、前記付勢力
によって前記弁部が下方に移動して前記流出口を閉止可
能に形成したことを要旨とする。
【0009】この発明によれば、点滴筒内にフロートを
設けた場合、フロートが点滴液に所定高さ以上浸かって
いる状態では、点滴液によってフロートに作用する浮力
により、フロートとともに弁部が持ち上げられて点滴筒
の流出口を点滴液が通過し、点滴液が注射針から静脈内
へ供給される。
【0010】点滴液の供給が進んで点滴容器内の点滴液
が空になり、点滴筒内の点滴液の液面が所定高さ以下に
なると、フロートに作用する浮力が減少し、付勢手段に
よる付勢力が浮力より大きくなって弁部が下方に移動
し、弁部によって点滴筒の流出口が閉止される。従っ
て、点滴装置内に点滴液が所定量残っている状態で、点
滴を自動的に停止できる。
【0011】同様に、点滴容器内にフロートを設けた場
合も、フロートが点滴液に所定高さ以上浸かっている状
態では、付勢力によってフロートとともに弁部が持ち上
げられて、点滴容器の流出口を点滴液が通過する。
【0012】また、点滴液の供給が進んで点滴容器内の
点滴液の液面が所定高さ以下になると、付勢手段による
付勢力が浮力より大きくなって弁部が下方に移動し、点
滴容器の流出口が閉止される。
【0013】この場合、点滴容器内の弁部と、点滴筒内
の点滴液の液面との間には空気が存在している。しか
し、点滴容器の流出口が閉止されると、点滴筒の内部の
空気は外部と連通せず、点滴筒内の液面が下がると、こ
の内部の空気は減圧されることになるため、点滴筒内の
液面は下がらず、点滴が停止される。従って、点滴容器
内にフロートを設けた場合でも、点滴装置内に点滴液が
所定量残っている状態で、点滴を自動的に停止できる。
【0014】請求項2に記載の発明は、前記フロート
は、前記点滴筒内に設けられたことを要旨とする。この
発明によれば、フロートが点滴筒内に設けられているこ
とにより、空になった点滴容器を新しい点滴容器と交換
する際に、フロートを交換する必要がないため、点滴を
再開する際に手間を省くことができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記弁部によって前記流
出口が閉止されたことを検知可能な検知手段が設けられ
たことを要旨とする。
【0016】この発明によれば、点滴液の減少により弁
部によって点滴容器又は点滴筒の流出口が閉止されたこ
とが、検知手段によって検知される。このため、例えば
検知手段によって報知手段が作動するように構成するこ
とにより、例えば詰所にいる看護婦に、点滴が停止した
ことを迅速に報知できる。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記点滴容器内又は前記点滴筒内に
は、前記フロートと別に、点滴液の液面に位置する液面
指示フロートが備えられ、前記検知手段は、前記弁部に
よって前記流出口が閉止されたときに前記液面指示フロ
ートを検知可能に構成されたことを要旨とする。
【0018】この発明によれば、液面指示フロートを検
知手段の被検知部にすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を点滴筒用の自動点
滴閉止装置に具体化した一実施形態を図1及び図2に従
って説明する。
【0020】図1(a)は点滴筒の模式斜視図を示し、
図1(b)は同じく模式断面図を示す。図1(a)、
(b)に示すように、点滴筒11は、樹脂により形成さ
れており、複数の部材を嵌め合わせて形成されている。
この実施形態では、点滴筒11は、上部、胴体筒部1
3、下部14が嵌め合わされて形成されている。
【0021】点滴筒11は、上端部において滴下チュー
ブ15が接続可能に形成されている。滴下チューブ15
は、上端部において点滴容器に接続可能になっている。
点滴筒11の下部14は、ほぼ漏斗形状に形成されてい
る。下部14は、小径のパイプ部が接続部16になって
おり、下方の流下チューブ17と接続可能に形成されて
いる。接続部16の上端部は、流出口18になってい
る。流下チューブ17の先端部には、注射針等が取り付
けられている。
【0022】点滴筒11内には、自動点滴閉止器具21
が取り付けられている。自動点滴閉止器具21は、取付
部22、付勢手段としての板ばね部23、弁部を備える
フロートとしてのフロート弁24により構成されてい
る。点滴筒11に自動点滴閉止器具21が取り付けられ
て、自動点滴閉止装置が構成されている。
【0023】取付部22は、リング状に形成されてお
り、胴体筒部13と下部14との嵌合部に嵌め合わされ
るようにして点滴筒11に取り付けられている。取付部
22には、複数個の板ばね部23が径方向内側に向かっ
て延びるように形成されている。各板ばね部23間の間
隔は、点滴液が通過可能に形成されている。板ばね部2
3は、ほぼ等間隔で配置されている。板ばね部23は、
この実施形態では4個形成されている。各板ばね部23
の径方向内側の端部は、取付部22に対して中央部に配
置されるフロート弁24の上端部に取り付けられてい
る。板ばね部23は、フロート弁24を下方に付勢する
ように形成されている。
【0024】フロート弁24は、ほぼ円柱状で、上下方
向に延びるように形成されており、径が流出口18より
大きく形成されている。フロート弁24の下部は、ほぼ
半球形状に形成されており、弁部25になっている。弁
部25は、流出口18を閉止可能に形成されている。
【0025】弁部25の下端には、フロート弁24の水
平方向のぶれを防止するためのぶれ止め部26が形成さ
れている。ぶれ止め部26は棒状に形成されており、下
方に向かって延び、流出口18を貫通して接続部16内
に配置されるように形成されている。
【0026】板ばね部23がフロート弁24を下方に付
勢する付勢力は、フロート弁24が所定高さまで点滴液
に浸かった状態で、点滴液によってフロート弁24に作
用する浮力とバランスするように調整されている。この
実施形態では、点滴液の液面がフロート弁24のほぼ中
間部の高さになった状態で、板ばね部23による付勢力
と点滴液による浮力とがバランスするように調整されて
いる。
【0027】このように、自動点滴閉止器具21は、点
滴筒11内に点滴液が滴下されて点滴液が溜まり、点滴
液の液面がフロート弁24のほぼ中間部の高さより高く
なると、フロート弁24が板ばね部23の付勢力に抗し
て浮き上がり、弁部25による流出口18の閉止が解除
されるように形成されている。また、点滴筒11内の点
滴液が減少し、点滴液の液面がフロート弁24のほぼ中
間部の高さより低くなると、板ばね部23の付勢力によ
って、フロート弁24が浮力に抗して下方に移動し、弁
部25によって流出口18が閉止されるように形成され
ている。
【0028】ぶれ止め部26の長さは、点滴液が溜まっ
てフロート弁24全体が点滴液に浸かり、板ばね部23
による下方への付勢力に抗してフロート弁24が最も浮
き上がった状態でも、ぶれ止め部26の一部が接続部1
6内に存在して、フロート弁24をぶれ止め可能な長さ
に形成されている。
【0029】また、点滴筒11内には、液面指示フロー
ト27が収容されている。液面指示フロート27は、自
動点滴閉止器具21に対して独立して形成されており、
浮力によって点滴液の液面の高さに位置するように浮く
ことにより、点滴液の液面の高さを指示可能になってい
る。
【0030】次に、上記のように構成された自動点滴閉
止装置の作用を説明する。点滴筒11内に点滴液が入っ
ていない状態では、板ばね部23によってフロート弁2
4は下方へ付勢され、流出口18が弁部25によって閉
止されている。
【0031】滴下チューブ15が点滴容器に繋がれ、点
滴液が点滴筒11内に滴下されて所定量溜まると、即
ち、点滴液がフロート弁24のほぼ中間部の高さより高
くなると、点滴液による浮力により、フロート弁24が
板ばね部23の付勢力に抗して浮き上がる。フロート弁
24が浮き上がることにより、弁部25による流出口1
8の閉止が解除され、点滴筒11内の点滴液が流出口1
8、接続部16を介して流下チューブ17内に流下し、
注射針から静脈内へ供給される。
【0032】点滴容器内の点滴液が空になり、図2に示
すように、点滴筒11内の点滴液が減少し、点滴液の液
面がフロート弁24のほぼ中間部の高さより低くなる
と、フロート弁24の浮力が板ばね部23による付勢力
より小さくなり、板ばね部23の付勢力により、流出口
18が弁部25によって閉止される。このため、点滴が
自動的に停止される。点滴筒11内の点滴液の液面は、
流出口18より下に下がることが防止される。
【0033】また、空になった点滴容器が新しいものと
交換されることにより、点滴が再開される。この実施形
態によれば、以下のような効果を有する。
【0034】(1)フロート弁24は、板ばね部23に
よって下方に付勢されて流出口18を閉止可能に形成さ
れているため、点滴装置内に点滴液が所定量残っている
状態で、点滴を自動的に停止できる。
【0035】(2)点滴が停止した状態では、注射針内
は点滴液が満たされた状態で維持されるため、注射針内
への血液の逆流を防止できる。このため、血液の凝固に
より注射針がつまることを防止できる。
【0036】(3)フロート弁24を下方に付勢する付
勢力は、板ばね部23による付勢力であるため、点滴液
の液面が所定の高さでフロート弁24の浮力とバランス
するように付勢力を調整しやすい。
【0037】(4)フロート弁24は、板ばね部23を
介して取付部22において点滴筒11に取り付けられて
いるため、点滴液が点滴筒11内に溜まって液面が取付
部22よりはるかに高くなった場合でも、弁部25は流
出口18の近くに保持される。このため、フロート弁2
4が液面と同じ高さまで浮き上がることを防止でき、点
滴液が減少したときに、流出口18を閉止しやすい。
【0038】(5)フロート弁24は、下端にぶれ止め
部26が形成されているため、浮力によって板ばね部2
3の付勢力に抗して浮き上がった状態でも、ぶれたり傾
いたりすることを防止できる。このため、点滴液が減少
したときに、弁部25が流出口18を閉止するようにガ
イドしやすい。
【0039】(6)自動点滴閉止器具21は、取付部2
2、板ばね部23、フロート弁24により構成されてい
るため、点滴液の流下を自動的に停止できる構造を比較
的安価に形成できる。
【0040】(7)自動点滴閉止器具21は点滴筒11
内に取り付けられているため、自動点滴閉止器具21を
交換することなく、点滴容器を交換するだけで、点滴を
容易に再開できる。
【0041】なお、実施形態は上記実施形態に限定され
るものではなく、例えば以下のように変更してもよい。
・自動点滴閉止器具は、点滴筒に取り付けられることに
限られず、例えば点滴容器に取り付けて、点滴容器と自
動点滴閉止器具とにより自動点滴閉止装置を構成しても
よい。
【0042】例えば、図3に示すように、点滴容器28
の下部におけるパイプ部29の上端部の流出口30を閉
止可能なように、自動点滴閉止器具21を点滴容器28
内に取り付けてもよい。この場合、取付部22は、点滴
容器28に対応する形状に形成し、例えば点滴容器28
の断面がほぼ楕円状の場合、その形状に対応させて取付
部22をほぼ楕円状に形成する。また、取付部22は、
例えば溶着等により点滴容器28内に取り付ける。
【0043】この構成では、フロート弁24が流出口3
0を閉止した状態で、フロート弁24と、点滴筒11内
の点滴液の液面との間には空気が存在している。しか
し、フロート弁24によって流出口30が閉止される
と、点滴筒の内部の空気は外部と連通せず、点滴筒11
内の液面がさらに下がると、この内部の空気は減圧され
ることになるため、点滴筒11内の液面は下がらず、点
滴が停止される。従って、点滴容器28にだけ自動点滴
閉止器具を取り付け、点滴筒11には自動点滴閉止器具
を取り付けていない場合でも、点滴装置内に点滴液が所
定量残っている状態で、点滴を自動的に停止できる。
【0044】・点滴容器は、袋状であることに限られ
ず、例えば瓶であってもよい。そして、この瓶内に自動
点滴閉止器具21を取り付けてもよい。 ・点滴容器28に自動点滴閉止器具を取り付けた状態
で、点滴筒11内にも自動点滴閉止器具を取り付けても
よい。
【0045】・付勢手段は、板ばね部23であることに
限られず、例えばコイルばねであってもよい。例えば、
図4(a)に示すように、自動点滴閉止器具31を、円
板状の取付部32、コイルばね33、フロート弁34に
より形成する。取付部32は、点滴筒11の胴体筒部1
3と下部14とにより嵌め合わせて点滴筒11に取り付
けられている。取付部32には、点滴液を通過させるた
めの貫通孔35が複数個形成されている。コイルばね3
3は、取付部32の中心部に、下方に延びるように取り
付けられている。コイルばね33の下端には、ほぼ球状
のフロート弁34が取り付けられており、フロート弁3
4は、コイルばね33によって下方に付勢されることに
より、流出口18を閉止可能に形成されている。
【0046】この場合、点滴液の液面が、例えばフロー
ト弁34のほぼ中間部の高さより高くなると、フロート
弁34がコイルばね33の付勢力に抗して浮き上がり、
流出口18の閉止が解除されるように構成されている。
また、点滴液が減少し、液面がフロート弁34のほぼ中
間部の高さより低くなると、コイルばね33の付勢力に
よって、フロート弁34が浮力に抗して下方に移動し、
流出口18が閉止されるように構成されている。
【0047】・フロート弁34は球状である必要はな
く、流出口18を閉止可能であれば他の形状に形成して
もよい。例えばフロート弁34を円錐状に形成して、頂
点が下になるように配置してもよい。
【0048】・フロート弁34に、ぶれ止め部26を形
成してもよい。 ・コイルばねは、取付部32を介して点滴筒11に取り
付けられることに限られず、図4(b)に示すように、
コイルばね36の上部の径が点滴筒11の径と同じにな
るように形成して、コイルばね36の上部を直接、点滴
筒11に取り付けてもよい。この場合、取付部32を設
けないため、部品点数を低減できる。
【0049】・取付部22,32、コイルばね36は、
点滴筒11の胴体筒部13と下部14との間に嵌め込ま
れることに限られず、例えば点滴筒11内に嵌め込み凹
部を形成し、この嵌め込み凹部に取付部22,32の外
周部や、コイルばね36の上部を嵌め込むことにより、
取付部22,32を点滴筒11に取り付けてもよい。
【0050】・取付部22,32、コイルばね36は、
嵌め込みによって点滴筒11に取り付けられることに限
られず、例えば溶着等により点滴筒11に取り付けても
よい。
【0051】・付勢手段は、板ばね部23やコイルばね
33,36等であることに限られず、例えばゴムであっ
てもよい。例えば、図5(a)、(b)に示すように自
動点滴閉止器具41を、円板状の取付部42、ゴム4
3、フロート弁44により形成する。取付部42の中央
には、ゴム43を取り付けるためのゴム用貫通孔45が
形成されており、ゴム用貫通孔45の周りには、点滴液
が通過可能な別の貫通孔が形成されている。接続部16
には、下端部の内側に、流下チューブ17を嵌め込むた
めの段差状の嵌め込み部46が形成されている。取付部
42は、嵌め込み部46に収容された状態で、接続部1
6と、嵌め込み部46に嵌め込まれた流下チューブ17
とにより挟持されて取り付けられている。
【0052】自動点滴閉止器具41を点滴筒11に取り
付ける際には、取付部42、ゴム43、フロート弁44
が分離し、点滴筒11と流下チューブ17とが分離して
いる状態で、まず、フロート弁44にゴム43を取り付
ける。次に、フロート弁44を点滴筒11内に入れ、接
続部16を介してゴム43の端部を外に出し、取付部4
2のゴム用貫通孔45に貫通させる。次に、取付部42
を嵌め込み部46に配置し、フロート弁44を上記の所
定の付勢力で下方に付勢するようにゴム43を引っ張っ
て、ゴム43をゴム用貫通孔45の近傍に取り付ける。
次に、ゴム43のゴム用貫通孔45より外側に延びる部
分を切り取り、流下チューブ17を嵌め込み部46に嵌
め込み、流下チューブ17を接続部16に取り付けると
ともに、接続部16と流下チューブ17とにより取付部
42を挟持する。
【0053】・付勢手段は、板ばね部、コイルばね又は
ゴムであることに限られず、これら以外のものであって
もよい。 ・流出口18がフロート弁によって閉止されたことを検
知可能な検知手段を設けてもよい。例えば、図6(a)
に示すように、フロート弁44の下部に、マグネット5
1を取り付け、接続部16の外側に、検知手段としての
磁気マイクロスイッチ52を取り付ける。磁気マイクロ
スイッチ52は、流出口18の周りに配置し、例えば2
箇所に配置する。この場合、点滴液が減少してフロート
弁44が流出口18を閉止した状態、即ちマグネット5
1が最も下がって磁気マイクロスイッチ52に最も近づ
いた状態で、磁気マイクロスイッチ52がマグネット5
1の磁気によってオンになるように形成する。例えば、
図6(b)の回路図に示すように、磁気マイクロスイッ
チ52と電源53との間にスイッチ54を設け、点滴筒
11内に点滴液を満たして実際に点滴を行う際に、磁気
マイクロスイッチ52が作動するようにする。
【0054】・上記のような検知手段により、例えば報
知手段を作動可能に形成してもよい。例えば、報知手段
をアラームにしてもよい。例えば、図6(b)に示すよ
うに、少なくとも1個の磁気マイクロスイッチ52がオ
ンになることにより、アラーム55が鳴るように形成し
てもよい。アラーム55は、図6(a)に示すように、
磁気マイクロスイッチ52と一体に形成してもよい。ア
ラーム55及び磁気マイクロスイッチ52は、クリップ
式に形成することにより、接続部16に容易に取り付け
及び取り外し可能に形成してもよい。
【0055】・アラームは、点滴筒11に取り付けられ
ることに限られず、例えば、接続部16には磁気マイク
ロスイッチ52のみを取り付け、磁気マイクロスイッチ
52をコードに接続して、看護婦の詰所においてアラー
ムが鳴るように構成してもよい。この場合、詰所にいる
看護婦に、点滴が停止したことを迅速に報知できる。
【0056】・検知手段は、磁気マイクロスイッチ52
であることに限られず、例えば金属の接近を検知可能な
近接スイッチであってもよい。この場合、フロート弁4
4に金属を取り付ける。
【0057】・検知手段は、磁気マイクロスイッチ52
等であることに限られず、例えば点滴液がほぼ透明であ
れば、フォトセンサであってもよい。例えば、フォトセ
ンサを接続部16の外側に取り付け、フロート弁24,
34等に形成したぶれ止め部26の下端部が、フロート
弁24,34が流出口18を閉止して最も下がったとき
に、フォトセンサが、ぶれ止め部26の下端部を検知し
てオンになるように形成する。
【0058】・検知手段は、フロート弁に取り付けられ
たマグネット、金属又はぶれ止め部26の下端部等を検
知可能に構成されることに限られず、例えば、液面指示
フロート27にマグネット等を取り付け、このマグネッ
ト等を検知可能に検知手段を構成してもよい。例えば、
液面指示フロート27に、支障を来たさない程度の重さ
のマグネットを取り付ける。また、点滴筒11には、フ
ロート弁によって流出口18が閉止されるときの点滴液
の液面に位置する液面指示フロート27を検知可能なよ
うに、この液面に対応する高さにおいて点滴筒11を一
周するように、磁気マイクロスイッチを複数配置する。
この場合、液面指示フロート27に取り付けられたマグ
ネットが磁気マイクロスイッチによって検知されること
により、フロート弁によって流出口18が閉止されたこ
とが検知される。この構成では、液面指示フロート27
を検知手段の被検知部にすることができる。
【0059】・検知手段の構成は上記に限られず、例え
ば液面指示フロート27に金属を取り付けるとともに、
流出口18が閉止されるときの液面の高さにおいて点滴
筒11を一周するように近接スイッチを複数配置しても
よい。この場合、液面指示フロート27に取り付けられ
た金属が近接スイッチによって検知されることにより、
流出口18が閉止されたことが検知される。
【0060】・検知手段の構成は上記に限られず、例え
ば液面指示フロート27をフォトセンサによって検知可
能になるように、流出口18が閉止されるときの液面の
高さにおいて点滴筒11を一周するようにフォトセンサ
を複数配置してもよい。
【0061】・点滴容器に自動点滴閉止器具を取り付け
た場合でも、フロート弁又は液面指示フロート27を検
知可能な検知手段を設けてもよい。また、この検知手段
に報知手段を接続してもよい。
【0062】・図7(a)、(b)に示すように、点滴
筒11の内側の下部に、流出口18を覆うように薄膜弁
61を取り付け、薄膜弁61によって流出口18を閉止
可能に形成してもよい。薄膜弁61は、流出口18より
大きく形成され、縁部の複数箇所(例えば3箇所)で、
例えば溶着により点滴筒11に取り付ける。薄膜弁61
の径方向外側部には、溶着した箇所の間に、それぞれフ
ロート62を取り付ける。この場合、点滴筒11内に点
滴液が所定量入れられた状態では、フロート62が浮き
上がり、フロート62が取り付けられた箇所において薄
膜弁61が持ち上げられて流出口18の閉止が解除さ
れ、流出口18に点滴液が流れ込む。
【0063】また、点滴筒11内の点滴液が減少し、薄
膜弁61のフロート62が取り付けられた箇所が再び点
滴筒11に付着すると、薄膜弁61によって流出口18
が閉止される。
【0064】・フロート62を、それぞれ例えば付勢手
段としてのコイルばね等により、下方に付勢するように
形成してもよい。 ・点滴筒11は、下部の径が徐々に小さくなるように形
成されることに限られず、例えば点滴筒の径が下端部ま
でほぼ一定になるように形成してもよい。そして、底部
の中央部に、流出口18及び接続部16を形成してもよ
い。
【0065】・点滴容器28は、下部の径が徐々に小さ
くなるように形成されることに限られず、例えば点滴容
器の径が下端部までほぼ一定になるように形成してもよ
い。そして、底部の中央部に、流出口30及びパイプ部
29を形成してもよい。
【0066】・点滴筒11は、下部にパイプ状の接続部
16が形成されていることに限られず、例えば接続部1
6を形成せずに、流出口18に直接、流下チューブ17
を接続するように形成してもよい。
【0067】上記各実施形態から把握できる技術的思想
について、以下に追記する。 (1) 請求項1に記載の発明において、前記フロート
は、前記点滴容器内に設けられたことを特徴とする。
【0068】(2) 請求項2に記載の発明において、
前記点滴筒は、複数の部材が嵌め合わされて形成されて
おり、前記付勢手段は、前記付勢手段に設けられた取付
部、又は前記付勢手段自身が、前記点滴筒の複数の部材
の嵌合部に嵌め合わされて前記点滴筒に取り付けられた
ことを特徴とする。
【0069】(3) 請求項1〜請求項4、(1)及び
(2)のいずれか一項に記載の発明において、前記付勢
手段は、ばねである。 (4) 請求項1〜請求項4、(1)及び(2)のいず
れか一項に記載の発明において、前記付勢手段は、ゴム
である。
【0070】(5) 請求項3に記載の発明において、
前記検知手段は、前記弁部によって前記流出口が閉止さ
れたときの前記フロートを検知可能に構成されている。 (6) 請求項3、請求項4及び(5)のいずれか一項
に記載の発明において、前記検知手段は、報知手段に接
続されている。
【0071】(7) 請求項1〜請求項4及び(1)〜
(6)のいずれか一項に記載の発明において、前記弁部
には、下方に所定長さ延びる棒状のぶれ止め部が形成さ
れており、前記フロートが浮力によって浮いた場合に、
前記弁部の水平方向のぶれを規制可能に形成されてい
る。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
4に記載の発明によれば、点滴装置内に点滴液が所定量
残っている状態で、点滴を自動的に停止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は点滴筒の模式斜視図、(b)は同じく
模式断面図。
【図2】作用を示す模式断面図。
【図3】点滴容器の模式断面図。
【図4】(a)は別例の模式斜視図、(b)は他の別例
の模式断面図。
【図5】(a)は他の別例の模式斜視図、(b)は模式
断面図。
【図6】(a)は他の別例の模式断面図、(b)は模式
回路図。
【図7】(a)は他の別例の模式斜視図、(b)は模式
断面図。
【図8】従来の点滴装置の模式正面図。
【符号の説明】
11…点滴筒、18…点滴筒の流出口、21,31,4
1…自動点滴閉止装置を構成する自動点滴閉止器具、2
3…付勢手段としての板ばね部、24,34,44…弁
部を備えるフロートとしてのフロート弁、25…弁部、
27…液面指示フロート、28…点滴容器、30…点滴
容器の流出口、33,36…付勢手段としてのコイルば
ね、43…付勢手段としてのゴム、52…検知手段とし
ての磁気マイクロスイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C066 AA07 AA09 BB01 BB02 CC01 DD01 EE11 GG01 GG20 LL09 QQ12 QQ42 QQ54 QQ78

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点滴液が貯蔵される点滴容器内に、又は
    点滴容器と注射針との途中に設けられて点滴液が滴下さ
    れ、点滴液を一時的に溜めることができる点滴筒内に、
    前記点滴容器又は前記点滴筒における点滴液の流出口を
    閉止可能な弁部を備えるフロートを設け、前記フロート
    を付勢手段により下方に付勢し、前記点滴容器内又は前
    記点滴筒内の点滴液の減少によって、前記付勢手段の付
    勢力が、点滴液によって前記フロートに作用する浮力よ
    り大きくなることにより、前記付勢力によって前記弁部
    が下方に移動して前記流出口を閉止可能に形成したこと
    を特徴とする自動点滴閉止装置。
  2. 【請求項2】 前記フロートは、前記点滴筒内に設けら
    れたことを特徴とする請求項1に記載の自動点滴閉止装
    置。
  3. 【請求項3】 前記弁部によって前記流出口が閉止され
    たことを検知可能な検知手段が設けられたことを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の自動点滴閉止装置。
  4. 【請求項4】 前記点滴容器内又は前記点滴筒内には、
    前記フロートと別に、点滴液の液面に位置する液面指示
    フロートが備えられ、前記検知手段は、前記弁部によっ
    て前記流出口が閉止されたときに前記液面指示フロート
    を検知可能に構成されたことを特徴とする請求項3に記
    載の自動点滴閉止装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100609608B1 (ko) 2006-05-24 2006-08-08 허승환 수액 투여기용 역류방지장치
KR100675743B1 (ko) 2005-11-21 2007-01-30 허승환 수액 투여기용 역류방지장치
JP2013236811A (ja) * 2012-05-16 2013-11-28 Shin Etsu Polymer Co Ltd コネクタ用弁体及びコネクタ
JP2014061691A (ja) * 2012-08-31 2014-04-10 Seiko Epson Corp 液体収容容器および液体消費装置
CN104127940A (zh) * 2013-05-02 2014-11-05 郑州昊能科技有限公司 一种新型可连接负压传导装置的自截止滴斗

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