JP2003180350A - 温度制御装置 - Google Patents

温度制御装置

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JP2003180350A
JP2003180350A JP2001390546A JP2001390546A JP2003180350A JP 2003180350 A JP2003180350 A JP 2003180350A JP 2001390546 A JP2001390546 A JP 2001390546A JP 2001390546 A JP2001390546 A JP 2001390546A JP 2003180350 A JP2003180350 A JP 2003180350A
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Japan
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heating
temperature control
control device
substrate
film
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JP2001390546A
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Takeshi Kudo
剛 工藤
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小サイズの加熱領域および冷却領域を含む
面内温度パターンを実現する。 【解決手段】 温度制御装置100は、基板200と、
基板200の一の面に形成されたヒータ部分310を含
む加熱手段300と、基板209の反対面を通じて基板
200を冷却する冷却部400とを有し、前記基板20
0の一の面に接触した温度制御対象物10について、ヒ
ータ部分310に通電することによって当該ヒータ部分
310の形状に応じた加熱領域を加熱するとともに、当
該加熱領域以外の領域を前記冷却部400によって冷却
された基板200を通じて冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度制御対象物の
微小領域を加熱および冷却する温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、遺伝子操作技術、生化学分析技
術、微量化学反応合成技術の進展に伴い、バイオチッ
プ、遺伝子チップ、遺伝子増幅(PCR)システム、お
よび集積化化学分析システム(micro total analysis s
ystem: μ-TAS)といわれる実験装置が開発されてい
る。これらの実験装置は、マイクロマシン技術を遺伝子
増幅、生化学反応、および化学物質合成のための装置に
応用したものである。
【0003】たとえば、特開平10−337173号公
報には、マイクロマシン技術を利用した生化学反応用マ
イクロリアクタが開示されている。このマイクロリアク
タは、単一のシリコン基板の表面に異方性エッチングに
より作製された複数の独立したチャンバを有している。
このチャンバのサイズは、たとえば4mm×10mmと
小さい。したがって、一つの基板上に例えば1000程
度のチャンバを設けることが可能となる。この結果、チ
ャンバ毎に生化学反応を実行させる場合、たとえば10
00以上の多数の生化学反応を同時に並列的に実行する
ことができる。
【0004】一般に化学反応を生じせるためには、活性
化エネルギーよりも高いエネルギー状態にする必要があ
る。したがって、チャンバのうちで実際に反応を生じせ
る部分であるマイクロリアクタ(反応チャンバまたは反
応槽とも呼ばれる)の温度を高める必要がある。一方、
マイクロリアクタ以外の部分における化学反応の進行を
防止あるいは抑制するために、マイクロリアクタ以外の
部分、たとえばマイクロリアクタに化学反応物質を供給
する流路および化学反応物質を蓄えておくリザーバは冷
却することが望ましい。したがって、微小サイズの加熱
領域と冷却領域とを含む細密な面内温度パターンを実現
する温度制御装置が要望される。特に、必要以上の化学
反応を急速に止めるためには、マイクロリアクタ以外の
部分、すなわち冷却領域を周囲の環境温度よりも低くす
る必要がある。
【0005】しかしながら、上記公報には、シリコン基
板の一部に温度調節器を構成する旨の記述があるもの
の、その温度調節器の具体的な構造は開示されていな
い。
【0006】他にも種々の部分加熱技術が開示する公報
が複数存在するが、遺伝子増幅用のマイクロリアクタに
適用可能な程度に細密な面内温度パターンを実現できる
温度制御装置は開示されていない。
【0007】たとえば、特開平11−127900に
は、部分的加熱手段を備えた電極からなるチップベース
の分析装置が開示されている。この分析装置は、電極の
近傍のみを加熱するものである。個別加熱手段を被覆す
ることにより各電極間の熱交換の度合いを軽減している
とはいえ、電極からの熱の拡散を完全に防止する熱絶縁
を得ることは難しい。したがって、特定の電極を選択的
に加熱しようとしても、熱拡散によって隣接する電極の
周辺も加熱されてしまうおそれがある。また、この分析
装置は、非加熱部分を周辺の環境温度より低温にするこ
とはできず、試料を積極的に冷却する機能を有していな
い。
【0008】また、特開2000−201681号公報
および特開平7−184665号公報にも部分的な加熱
により化学反応を制御する技術が開示されているもの
の、複数の独立した微小サイズの加熱領域および冷却領
域を含む細密な面内温度パターンを実現することが難し
く、特に、冷却領域の温度を環境温度よりも低くするこ
とができない。
【0009】一方、局所を冷却する技術としては、特開
平11−349643に開示されているように、低温に
冷却した棒(冷却体)を冷却対象物に接触させる技術が
知られている。しかしながら、冷却体の冷気が冷却対象
物の冷却を望まない領域へ伝わり、冷却を望まない領域
が冷却されてしまうという欠点があり、複数の独立した
微小サイズの領域を冷却することが困難である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の問題
点を解決するためになされたものである。
【0011】したがって、本発明の目的は、微小サイズ
の加熱領域および冷却領域を含む面内温度パターンを実
現することができる温度制御装置を提供することであ
る。特に、本発明は、遺伝子増幅装置やμ−TAB等の
マイクロリアクタ部分のみを加熱し、その他の流路やリ
ザーバの部分については冷却することができる温度制御
装置を提供することを目的とする。
【0012】本発明の他の目的は、微小サイズの非加熱
領域を環境温度よりも低温になるまで冷却することがで
きる温度制御装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】以上の目的は、以下の手
段によって解決される。
【0014】(1) 本発明の温度制御装置は、基板
と、前記基板の一の面に形成された加熱部分を含む加熱
手段と、前記基板の反対面を通じて基板を冷却する冷却
手段と、を有し、前記基板の一の面に接触した温度制御
対象物について、前記加熱部分に通電することによって
当該加熱部分の形状に応じた加熱領域を加熱するととも
に、当該加熱領域以外の領域を前記冷却された基板を通
じて冷却することにより冷却部分とすることを特徴とす
る。
【0015】(2) 上記の温度制御装置は、複数の加
熱部分の少なくとも一部に、温度計測手段を備える。
【0016】(3) 上記の冷却部分は、前記加熱部分
に隣接し、該冷却部分のサイズが0.01〜10mmで
ある。
【0017】(4) 上記の基板は、シリコン基板であ
る。
【0018】(5) 上記の加熱部分は、所定の形状に
形成された多結晶シリコンで構成されている。
【0019】(6) 上記の加熱部分は、所定の形状に
形成された金属薄膜で構成されている。
【0020】(7) 上記の冷却手段は、ペルチェ冷却
器、コンプレッサ式冷却器、または冷媒循環式熱交換器
である。
【0021】(8) 上記の加熱手段は、連鎖的に設け
られた環状の加熱部分を有する。
【0022】(9) 上記の加熱手段は、散在する複数
の加熱部分と、当該複数の加熱部分の間を接続する金属
配線膜と、を有する。
【0023】(10) 上記の加熱手段は、面状に形成
されており複数の中空部を有する加熱部分を有する。
【0024】(11) 上記の(10)の温度制御装置
は、面状に形成された加熱部分に、面に沿った複数の方
向に電圧を交互に印加する。
【0025】(12) 上記の加熱手段は、面状に形成
されている金属薄膜または半導体膜と、当該金属薄膜ま
たは半導体膜上の所定の領域に形成された金属配線膜と
を有し、前記金属薄膜または半導体膜上に金属配線膜が
形成されていない部分が前記加熱部分である。
【0026】(13) 上記の加熱部分の位置は、化学
反応用器材に設けられた複数の反応容器の位置に適合し
ており、かつ当該化学反応用器材が前記温度制御対象物
として着脱自在に取り付けられる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照しつ
つ、本発明の実施の形態を説明する。
【0028】(第1の実施の形態)図1は、本発明の一
実施の形態にかかる温度制御装置の構成を示す模式図で
ある。温度制御装置100は、基板200と、基板20
0の作用面(一の面)に形成されたヒータ部分(加熱部
分)310を含む加熱部300と、基板200の反対面
を通じて基板200を冷却する冷却部400とを有す
る。温度制御装置100は、基板200の作用面を通じ
て、温度制御対象物10と接触する。
【0029】基板200の作用面は、温度制御対象物1
0と接触する部分を除いて、断熱材500で覆われてい
る。また、冷却部400の側面および底面についても排
熱部分410を除いて断熱材500で覆われている。
【0030】温度制御対象物10は、加熱されるべき微
小反応容器12と、冷却されるべき部分(リザーバや流
路)14とを含む化学反応用器材である。ヒータ部分
は、微小反応容器12の位置に合わせて配列されてい
る。温度制御装置100には、温度制御対象物10であ
る化学反応用器材を着脱自在に取り付けることができ
る。
【0031】本実施の形態の基板200は、半導体材料
で構成されおり、具体的には、基板200は、入手の容
易さ、コスト、および加工の容易さの見地から、単結晶
シリコン基板であることが望ましい。しかしながら、本
実施の形態と異なり、基板200として、ガラス基板等
の絶縁体基板または金属基板を用いてもよい。なお、基
板200の作用面は、シリコン酸化膜などの絶縁体で被
覆しておくことが望ましい。
【0032】基板200の作用面には、ヒータ部分31
0が形成されている。このヒータ部分310に通電する
ことによって、通電されたヒータ部分310の形状に応
じた温度制御対象物10の領域(加熱領域)が加熱され
る(図中の黒矢印)。一方、この加熱領域以外の領域
(冷却領域)は、冷却部400によって冷却された基板
200を通じて冷却される(図中の白矢印)。
【0033】冷却部400は、ペルチェ冷却器(ペルチ
ェ素子)、コンプレッサ式冷却器、または冷媒循環式熱
交換器(液冷式ジャケット)である。ペルチェ冷却器は
冷却性能が若干弱く、高湿環境に弱いという欠点がある
ものの温度制御性が優れており、冷却部の温度を精密に
制御する場合に好適に用いられる。コンプレッサ式冷却
器は、精密な温度制御が難しいという欠点があるものの
冷却能力が優れており、特に低い温度まで冷却したい場
合や冷却対象物の熱容量が大きい場合に好適に用いられ
る。冷媒循環式熱交換器は、温度応答速度が遅いという
欠点があるもの機構が簡素で故障が少なく、温度および
湿度の影響を受けにくく低コストであるといった長所を
有する。したがって、冷却部400の種類は、冷却対象
物の熱容量、冷却温度、および使用環境の条件を考慮
し、適切に選択することができる。なお、冷却部400
の構成は、従来のペルチェ冷却器、コンプレッサ式冷却
器、または冷媒循環式熱交換器と同様であるので、詳し
い説明を省略する。また、本実施の形態と異なり、上記
の種類以外の冷却部400を採用することも可能であ
る。
【0034】次に、基板200の作用面に形成された加
熱部300の構成について説明する。加熱部300に含
まれるヒータ部分310は、所定の形状に形成された多
結晶シリコンで構成されている。具体的には、ヒータ部
分310は、シリコン基板200上に成膜された多結晶
シリコン(ポリシリコン)膜をエッチングすることによ
って、所定の形状に形成されたものである。
【0035】図2は、シリコン基板200の作用面方向
から見た加熱部300の一例を示す。図2の例では、加
熱部300としては、六角形状をした環状の多結晶シリ
コンからなる複数のヒータ部分310が連鎖的に設けら
れている。より具体的には、ヒータ電流の入力側と出力
側との間は、ヒータ部分310がハニカム状に連鎖して
いる。なお、図2に示される例では、ヒータ電流は、各
六角形をした環状部分において対向する両辺に平行な方
向に流れる。なお、環状部分のサイズは、0.01mm
〜10mmであり、好適には、0.1mm〜1mm程度
である。
【0036】図3〜図9は、シリコン基板200の作用
面方向から見た加熱部300の他の例を示す。
【0037】図3に示された例では、加熱部300は、
楕円形状をした環状のヒータ部分310aが直線状のヒ
ータ部分310bを介して直列的に接続されている。環
状のヒータ部分310aが連鎖的に設けられている点で
は、図2に示された場合と共通するが、直線上のヒータ
部分310bを介して複数の環状のヒータ部分310a
が相互に接続されている点で図2の場合と異なる。より
具体的には、楕円形状をした環状の複数のヒータ部分3
10aは、長軸方向に整列配置されている。以上の図2
および図3に示される加熱手段は、ヒータ部分310を
連鎖するために後述する金属配線膜を必要としない。
【0038】一方、図4〜図7に示されるとおり、島状
に散在する複数のヒータ部分310と、複数のヒータ部
分310を金属配線膜320によって相互に接続した加
熱部300を用いることもできる。
【0039】図4に示される加熱部300は、散在して
いる六角形状の環状のヒータ部分310を有し、隣接す
るヒータ部分310の六角形状の頂点同士が金属配線膜
320によって相互に接続されている。金属配線膜32
0は、膜厚が比較的厚く、電気抵抗がヒータ部分310
に比べて低い金属薄膜を所定の形状に成形することによ
って構成されている。本実施の形態の金属配線膜320
は、ヒータ部分310に比べて電気抵抗が約100分の
1である。このため、ヒータ部分310と同じ電流量を
通電した場合であっても、金属配線膜320の発熱量が
小さい。したがって、金属配線膜320による発熱は無
視できる。その結果、図4に示される六角形状の環状の
ヒータ部分310の形状に応じた温度制御対象物10の
領域が加熱され、一方、その他の領域は、冷却部400
によって冷却された基板200を通じて冷却される。
【0040】図5に示される加熱部300は、散在して
いる矩形形状をした環状のヒータ部分310を有し、隣
接するヒータ部分310の頂点同士が金属配線膜320
によって接続されている。なお、図5に示される例で
は、ヒータ部分310は千鳥状に配置されている。
【0041】図6に示される加熱部300は、散在して
いる矩形形状をしたヒータ部分310と、隣接するヒー
タ部分310の辺間を接続する金属配線膜320とを有
している。より具体的には、図6の加熱部300は、ヒ
ータ部分310と金属配線膜320が交互に配列された
形態をしている。
【0042】図7は、円弧状のヒータ部分310が千鳥
状に散在している場合を示している。この場合も、隣接
する円弧状のヒータ部分310が金属配線膜320によ
って接続されている。
【0043】以上の図4〜図7に示されるとおり、散在
している複数のヒータ部分310は、環状、矩形状、お
よび円弧状などの種々の形状をとることができる。さら
に、ヒータ部分310は、整列配置されていてもよく、
あるいは千鳥状または不規則に配置されていてもよい。
この結果、自由な位置にある様々な形状の微小サイズの
領域を選択的に加熱し、その周辺領域を冷却することが
可能となる。換言すれば、冷却領域(低温領域)の中に
複数の加熱領域(高温領域)が散在する面内温度パター
ンを実現することができる。また、冷却された基板を通
じて冷却することにより冷却部分は、前記ヒータ部分
(加熱部分)に隣接し、該冷却部分のサイズが0.01
〜10mmである。冷却部分のサイズは、好適には0.
1mm〜1mm程度である。
【0044】なお、図4〜図7において隣接する複数の
ヒータ部分310の中心間の距離および/または各ヒー
タ部分310のサイズは、0.01mm〜10mmであ
り、好適には、0.1mm〜1mm程度である。
【0045】図8および図9に示されるヒータ部分31
0は、面状に形成されており、その面内に散在する複数
の中空部330を有する。中空部330は、ヒータとし
て機能しない部分であり、本実施の形態では、その部分
の多結晶シリコンがエッチングによって除去されている
部分である。図8に示される場合、矩形状の複数の中空
部330が整列配置されている。一方、図9に示される
場合、円弧状の複数の中空部330が千鳥状に配置され
ている。
【0046】なお、図8および図9において隣接する複
数の中空部330の中心間の距離および/または各中空
部のサイズは、0.01mm〜10mmであり、好適に
は、0.1mm〜1mm程度である。
【0047】かかる中空部330に対応する温度制御対
象物の領域は、加熱されずに、冷却部400によって冷
却された基板200を通じて冷却される。したがって、
図8および図9に示される例によれば、自由な位置にあ
る様々な形状の微小サイズの領域を選択的に冷却し、そ
の周辺領域を加熱することが可能となる。換言すれば、
加熱領域(高温領域)の中に複数の冷却領域(低温領
域)が散在する面内温度パターンを実現することができ
る。
【0048】図8および図9に示される面状のヒータ部
分310へ電流を流す場合、面に沿った複数の方向に交
互に電圧を印加することが望ましい。この電圧を異なる
方向から印加する作用を、図8の場合を例にとって説明
する。図8において、ヒータ電源によって第1の方向
(この図中では縦方向)に電圧V1が印加されると、た
とえば図8中の実線矢印で示されるとおり、縦方向に電
流が流れる。しかしながら、この場合、たとえば図中の
P点には十分な電流が流れないので、p点近傍のヒータ
部分310は、十分に発熱しないという問題が生じう
る。
【0049】この問題を解決し、ヒータ部分310の全
体において均等に発熱させるために、本実施の形態で
は、第1の方向とは異なる方向(より具体的には垂直な
方向)に電圧V2を印加する。この結果、図中の横方向
に電流が流れる。好適には、第1の電源によって第1の
方向に電圧V1を印加しているときには、第2の電源は
絶縁状態とし、逆に第2の電源によって第2の方向に電
圧V2を印加しているときには、第1の電源は絶縁状態
する。換言すれば、図10に示されるとおり、本実施の
形態の温度制御装置100は、面状に形成されたヒータ
部分に対して、所定時間毎に電圧を印加する方向を切り
替えることによって、複数の方向に電流を流す。
【0050】次に、複数のヒータ部分310と金属配線
膜320とからなる加熱部300の構成について、図6
に示したタイプの加熱部300を例にとって説明する。
図11は、図6に示したタイプの加熱部300の構成を
簡略化して示した図であり、図12は、図11のA−
A’線で切断した場合の断面図である。
【0051】図11は、3個の散在したヒータ部分31
0が設けられているので、それぞれをヒータ部分310
a、310bおよび310cと呼ぶこととする。また、
隣接するヒータ部分310aと310b、および310
bと310cの間を接続する金属配線膜320が設けら
れている。
【0052】図12を参照すると、基板200の作用面
には、第1シリコン熱酸化膜(SiO2)202が形成
されている。第1シリコン熱酸化膜202は、熱伝導性
が低いため、基板200の面内における熱拡散を抑制
し、細密な面内温度パターンを実現するために機能す
る。
【0053】第1シリコン熱酸化膜202上に、複数の
独立したヒータ部分310a、310b、および310
cをそれぞれ構成する多結晶シリコン膜311a、31
1bおよび311cが設けられている。そして、金属配
線膜320によって各多結晶シリコン膜311a、31
1b、および311cが直列的に接続されている。金属
配線膜320は、アルミニウム膜321と、積層膜32
2とから構成されている。より具体的には、金属配線膜
320は、内部接続用コンタクトホール341、342
を介して隣接する多結晶シリコン膜(たとえば、311
aと311b)間を接続している。また、加熱部300
全体の両端部(図に示される場合では、ヒータ部分31
0aと310c)には、外部接続用コンタクトホール3
43、344が設けられている。この外部接続用コンタ
クトホール343、344には、リード線がハンダ付け
されており、このリード線に外部から通電される。
【0054】通電されたことによって、ヒータ部分31
0a、ヒータ部分310b、およびヒータ部分310c
は、ジュール熱を発生する。この結果、通電されたヒー
タ部分の形状に応じた温度制御対象物10の一部の微小
サイズの領域のみが加熱されるとともに、その他の領域
については、冷却部400によって冷却された基板20
0を通じて冷却される。
【0055】次に本実施の形態の温度制御装置の作製方
法について説明する。なお、基板200および冷却部4
00の作製については、従来の技術を利用できるので詳
しい説明を省略し、加熱部300の作製方法について示
す。図13〜図19および上述の図12を参照しつつ、
加熱部分の作製工程を説明する。
【0056】図13に示されるとおり、単結晶シリコン
(Si)基板200を熱酸化し、シリコン基板200の
表面に約0.5μmの厚さの第1シリコン熱酸化膜20
2(SiO2)を形成する。ここで、シリコン基板20
0の厚さや大きさは、目的に応じて適宜選択することが
できる。好適には、大きさが直径3インチ〜6インチで
あり、厚さが300μm〜600μmのシリコン基板2
00を用いることが望ましい。本実施の形態では、直径
4インチ、300μmのシリコン基板200が用いられ
ている。
【0057】次に、第1シリコン熱酸化膜202上に、
多結晶シリコン膜311を成膜する。たとえば、多結晶
シリコン膜311は、スパッタリングまたは減圧CVD
(LP−CVD)により成膜される。この多結晶シリコ
ン膜311の厚さは、好適には0.5μm〜1μmであ
る。本実施の形態では、LP−CVDにより厚さ0.5
μmの多結晶シリコン膜311が形成される。
【0058】次に、図14に示されるとおり、フォトリ
ソグラフィー工程およびエッチング工程を用いて、多結
晶シリコン膜311を所定の形状に形成する。具体的に
は、フォトレジスト膜302をマスクとしてエッチング
することによって、一つの多結晶シリコン膜311が、
複数の多結晶シリコン膜311a、311bおよび31
1cに分離される。なお、図14に示す例では、分離さ
れた各多結晶シリコン膜311a〜311cがそれぞれ
矩形状に形成される。しかしながら、多結晶シリコン膜
の形状は、この場合に限られず、図2〜図9に示される
ヒータ部分310の形状に形成される。多結晶シリコン
のエッチング(除去)工程として、CHF3(トリフル
オロメチル)とO2(酸素)とを混合した反応ガスを用
いたRIE(反応性イオンエッチング)が好適に用いら
れる。なお、冷却部400による基板200の冷却効率
を高める観点から、図13に示される反対面の第1シリ
コン熱酸化膜202を除去しておくことが望ましい。
【0059】次に図15に示されるとおり、エッチング
工程によって残された多結晶シリコン膜311a〜31
1cに、適当なドーズ量の不純物を導入する。不純物を
導入する方法として、熱拡散法またはイオン注入法が用
いられる。不純物量の制御性を高くする見地からは、イ
オン注入法を用いることが望ましい。本実施の形態で
は、ホウ素(B)をイオン注入する場合を示している。
しかしながら、注入される不純物は、ホウ素(B)に限
られず、リン(P)、ヒ素(As)、その他のイオン種
であってもよい。
【0060】次に図16に示されるとおり、このイオン
注入後、シリコン基板200は、酸素雰囲気中で、11
00℃、60分の条件でドライブ・イン処理(熱処理)
される。このドライブ・イン処理によって多結晶シリコ
ン膜311a〜311cの表面不純物濃度は、約1×1
20cm-3となる。この結果、多結晶シリコン膜311
a〜311cは、導電性となり、金属配線膜320(特
にアルミニウム膜321)との間でオーミック接触が可
能となる。また、このドライブ・イン処理の際に、多結
晶シリコン膜311a〜311cの表面には、0.1μ
m程度の第2シリコン酸化膜313が形成される。
【0061】次に図17に示されるとおり、フォトリソ
グラフィー工程およびエッチング工程を用いて、各多結
晶シリコン膜311a、311b、および311c上に
形成された第2シリコン熱酸化膜313の一部を除去
し、各多結晶シリコン膜311a、311b、および3
11cの一部を露出するコンタクトホールが形成され
る。コンタクトホールには、隣接する多結晶シリコン膜
(たとえば、311aと311b)の間を接続するため
の内部接続用コンタクトホール341および342と、
加熱部300の両端部に設けられる外部接続用コンタク
トホール343および344とが含まれる。
【0062】内部接続用コンタクトホール341および
342は、多結晶シリコン膜311a、311b、およ
び311cの辺に沿って形成される。換言すれば、内部
接続用コンタクトホール341および342の間に距離
を十分に設けることによって、多結晶シリコン膜311
bの全体を微小ヒータとして利用することができる。
【0063】次に、コンタクトホールを形成したシリコ
ン基板200に、蒸着またはスパッタリングによって約
1μmの厚さのアルミニウム膜321を成膜する。成膜
の後、シリコン基板200は、窒素雰囲気中で、400
℃、10分の条件で熱処理(シンタリング)される。こ
の結果、多結晶シリコン膜膜311a〜311cとアル
ミニウム膜321とが適度に熱反応し、オーミック接触
が得られる。
【0064】図18に示されるとおり、フォトリソグラ
フィー工程およびアルミニウム膜321のエッチング工
程により、アルミニウム膜321が所定の形状にパター
ニングされる。パターニングの後、さらに、チタン
(0.02μm)/銅(1μm)/チタン(0.02μ
m)の積層膜(Ti/Cu/Ti積層膜)322を成膜
する。この積層膜322も、アルミニウム膜321と同
様に所定の形状にパターニングされる。図18のパター
ニング工程において、アルミニウム膜321および積層
膜322のエッチングにはそれぞれ専用のエッチング液
を用いたウエットエッチングが用いられる。ただし、本
実施の形態と異なり、アルミニウム膜321を、RIE
(反応性イオンエッチング)によるドライエッチングに
よりパターニングすることも可能である。
【0065】次に、図19に示されるとおり、アルミニ
ウム膜321および積層膜322をパターニングした後
のシリコン基板200の表面に、パッシベーション膜2
12を形成する。パッシベーション膜212は、シリコ
ン酸化膜(SiOX)、PSG(リンガラス)、BSG
(ボロンガラス)、またはシリコン酸化窒化膜(SiO
XY)などの絶縁膜である。パッシベーション膜212
は、プラズマCVDまたは常圧CVDなどの低温成膜技
術によって形成される。好適には、1μm〜1.5μm
の厚さのパッシベーション膜212が形成される。な
お、パッシベーション膜212の表面には、1μm〜3
μmの凹凸が生じる。しかしながら、温度制御対象物の
接触面の凹凸の方がはるかに大きいため、パッシベーシ
ョン膜212の表面の凹凸は、問題とならない。また、
必要に応じて、パッシベーション膜212の表面を研磨
することによって、パッシベーション膜212の表面の
平坦性をさらに高めることもできる。
【0066】次に、フォトリソグラフィー工程およびエ
ッチング工程を用いてパッシベーション膜212の一部
を除去することによって、外部接続用コンタクトホール
343、344の部分を開口させる。このパッシベーシ
ョン膜212のエッチングには、RIEなどのドライエ
ッチングが好適に用いられる。
【0067】最後に、この外部接続用コンタクトホール
(コンタクトパット)343、344にリード線を接続
する。この結果、ヒータ部分310を構成する多結晶シ
リコン膜311a、311b、および311cへヒータ
電流を供給することが可能となる。リード線として、フ
レキシブル配線やフラットケーブルを用いてもよいこと
はもちろんである。
【0068】以上の工程により、図12に示される加熱
部300が作製される。以上の説明では、3個のヒータ
部分310a、310b、および310cを示して説明
したが、実際には、数百〜数千個のヒータ部分310を
同一基板上に同時に形成することができることはもちろ
んである。
【0069】なお、上記の説明では、各多結晶シリコン
膜311a、311b、および311cのすべての部分
へ同じドーズ量で不純物を導入したが、本発明は、この
場合に限られない。たとえば、フォトリソグラフィーを
用いて各多結晶シリコン膜311a、311b、および
311cの一部を酸化膜やフォトレジスト膜でマスキン
グし、各多結晶シリコン内において不純物濃度が異なる
領域を形成することもできる。具体的には、上記のコン
タクトホール341〜344を形成する箇所は、アルミ
ニウム膜321との間でオーミック接触を得るために高
い濃度の不純物を導入する。一方、その他の部分は、不
純物濃度を低くして、インピーダンス値(抵抗値)を高
くし、ヒータ性能を高めることができる。
【0070】また、以上の工程では、基板200として
シリコン基板を用いたが、基板200としてガラス基板
を用いた場合にも、上記の工程とほぼ同様に、加熱部3
00を形成することができる。さらに、図2および図3
に示されるとおり、加熱部300に金属配線膜320が
含まれず、ヒータ部分310のみを含む場合には、金属
配線膜320を構成するための処理が不要であることは
明らかである。
【0071】また、上記の説明では、ヒータ部分310
以外の部分については、多結晶シリコン膜311を除去
した上で金属配線膜320を形成したが、本発明は、こ
の場合に限られない。たとえば、多結晶シリコン膜31
1を除去することなく、多結晶シリコン膜311上の所
定の領域に金属配線膜320を形成することもできる。
【0072】この場合も、金属配線膜320の電気抵抗
が小さいので、多結晶シリコン膜311に金属配線膜3
20が設けられている部分では、電流の多くは、金属配
線部分320を流れ、多結晶シリコン膜311を流れな
い。一方、金属配線部分320が設けられていない部分
では、電流は、多結晶シリコン膜311を流れ、この結
果、大きなジュール熱を発生する。したがって、多結晶
シリコン膜311上の所定の領域に金属配線膜320を
形成する場合には、前記金属薄膜または半導体膜上に金
属配線膜が形成されていない部分が前記ヒータ部分31
0となる。
【0073】次に、図20を参照しつつ、本実施の形態
の温度制御装置を実際に適用した温度制御システムにつ
いて説明する。
【0074】この温度制御システムは、温度制御装置1
00、操作ユニット600、ヒータ電源610、エネル
ギー供給源620を有する。温度制御装置100の基板
200の作用面には、温度制御対象物10が載せられる
が、図中には記載していない。
【0075】温度制御装置100は、基板200と、基
板の一の面に形成されたヒータ部分310を含む加熱部
300と、基板200の反対面を通じて基板を冷却する
冷却部400とを有する。
【0076】ヒータ電源610は、ヒータ部分310を
含む加熱部300へヒータ電流を供給する電源である。
冷却部エネルギー供給源620は、冷却部400がペル
チェ冷却器であれば、冷却部400へ電流を供給する電
流源であり、冷却部400がコンプレッサ式冷却器であ
れば、冷却部400へ電圧を印加する電圧源であり、冷
却部400が冷媒循環式熱交換器であれば、冷却部40
0へ冷媒を循環させる冷媒循環装置である。
【0077】操作ユニット600は、たとえばコンピュ
ータである。操作ユニット600は、各種の演算および
制御を実行するCPU、種々のデータを記憶するメモ
リ、データを入力し種々の設定をするための操作部、各
種の表示をするディスプレイ、および加熱や冷却の制御
信号を送出するためのインタフェース等を有する。ユー
ザは、操作部を用いて、加熱領域の設定温度、および冷
却領域の設定温度を設定することができる操作ユニット
600は、冷却領域の設定温度に基づいて、冷却部エネ
ルギー供給源620を制御する。たとえば、冷却部40
0がペルチェ冷却器であれば、ペルチェ冷却器へ供給さ
れる電流量を制御する。また、加熱領域の設定温度に基
づいて、ヒータ電源610から不純物領域ユニット30
0へと供給されるヒータ電流を制御する。
【0078】なお、温度制御においては、フィードバッ
ク制御を用いることができる。このため、温度制御対象
物10の加熱領域および冷却領域に取り付けられた温度
センサ(図示せず)の検出結果を操作ユニット600が
受信し、この受信した検出結果に基づいてヒータ電流、
およびペルチェ冷却器へ供給される電流量等を制御する
ことができる。
【0079】また、図20に示されるとおり、基板20
0上に温度センサを取り付け、この温度センサによる検
出結果を受信し、フィードバック制御することもでき
る。たとえば、ヒータ部分310が設けられた位置に温
度センサ640(「高温部用温度センサ」という)が取
り付けられる。また、ヒータ部分310が設けられてい
ない位置に温度センサ650(「低温部用温度センサ」
という)が取り付けられる。温度センサ640および6
50としては、たとえばサーミスタや熱電対が用いられ
る。本実施の形態では、温度センサ640および650
として熱電対を用いる。
【0080】高温部用温度センサ640による検出結果
は、第1インタフェース660を経て操作ユニット60
0へフィードバックされる。一方、低温部用温度センサ
650による検出結果は、第2インタフェース670を
経て操作ユニット600へフィードバックされる。操作
ユニット600は、各温度センサ640および650に
よる検出結果を受信し、加熱領域および冷却領域の温度
が予め設定された温度範囲に収まるように、ヒータ電源
610、および冷却部エネルギー供給源620への制御
信号を送信し、ヒータ電流およびペルチェ冷却器への供
給電流等を制御する。
【0081】操作ユニット600が温度を制御する信号
処理方法としては、比例制御(P制御)、積分制御(I
制御)、微分制御(D制御)、またはこれらを組み合わ
せたPID制御が用いられる。したがって、本実施の形
態によれば、フィードバックループを構成し、加熱およ
び冷却の状態を適宜制御することによって、温度制御対
象物の各領域を設定温度とする。
【0082】本実施の形態の温度制御装置によれば、微
細加工可能な半導体プロセスによって微小なヒータ部分
310を作製することができる。したがって、微小サイ
ズの加熱領域および冷却領域を含む面内温度パターンを
実現することができる。
【0083】また、加熱部300は、散在している複数
のヒータ部分310と、当該複数のヒータ部分を相互に
接続する金属配線膜320とを有するので、冷却領域の
中に複数のヒータ部分310の形状に応じた微小サイズ
の加熱領域が散在した面内温度パターンを実現すること
ができる。特に、遺伝子増幅用のマイクロリアクタ部分
12のみを加熱し、その他の流路やリザーバの部分14
については冷却することができる。
【0084】また、加熱領域以外の非加熱領域は、冷却
部400によって冷却された基板200を通じて冷却さ
れる。したがって、微小サイズの非加熱領域を、環境温
度よりも低温になるまで冷却することができるまた、本
実施の形態の温度制御装置によれば、ヒータ部分310
の形状に応じた加熱領域の中に中空部の形状に応じた微
小サイズの冷却領域が散在した面内温度パターンを実現
することができる。
【0085】(第2の実施の形態)上記第1の実施の形
態は、ヒータ部分が所定の形状に形成された多結晶シリ
コン膜で構成されている場合である。しかしながら、第
2の実施の形態は、ヒータ部分が所定の形状に形成され
た金属薄膜で構成されている場合を示している。
【0086】なお、本実施の形態の温度制御装置は、加
熱部の構成を除いて、第1の実施の形態の温度制御装置
と同様である。したがって、同様の部材には、同一の部
材番号を用いて説明する。また、温度制御装置100の
全体構成は、図1に示される場合と同様であり、加熱部
300の形状も、図2〜図9に示される場合と同様であ
る。さらに、温度制御装置100を実施に提供した温度
制御システムの構成も図20に示される場合と同様であ
る。したがって、以上の点については詳しい説明を省略
する。
【0087】以下、所定の形状に形成された金属薄膜で
構成されるヒータ部分を含む加熱部について説明する。
【0088】図21は、本実施の形態の加熱部300の
構成を示す断面図であり、第1の実施の形態における図
12に対応する図面である。基板200は、シリコン基
板であり、基板200の作用面には、第1シリコン熱酸
化膜(SiO2)202が形成されている。第1シリコ
ン熱酸化膜202上に、平面状に金属薄膜360が形成
されている。この金属薄膜360は、白金(Pt)また
はタングステン(W)などの高融点金属であることが望
ましい。また、金属薄膜360の膜厚は、0.1μm程
度である。また、この金属薄膜360上には、金属配線
膜320として機能するTi(チタン)/Cu(銅)/
Ti(チタン)積層膜が所定の形状に形成されている。
ここで、Cu(銅)膜の厚さは、約1μmであり、Ti
(チタン)膜の厚さは、約0.02μmである。また、
これらの表面は、絶縁と保護のためパッシベーション膜
212で覆われている。なお、加熱部300の両端に
は、外部接続用コンタクトホール343、344が設け
られている。この外部接続用コンタクトホール343、
344には、リード線がハンダ付けされており、このリ
ード線を通じて電流が流れる。
【0089】図21の構成によれば、金属薄膜360に
比べて金属配線膜320の膜厚が厚く、かつ材料の抵抗
率が小さいことから、金属配線膜320の電気抵抗は、
金属薄膜360に比べて低く、たとえば、100分の1
である。したがって、金属薄膜360に金属配線膜32
0が設けられている部分では、電流の多くは、金属配線
膜320を流れ、金属薄膜360を流れる電流は少な
い。一方、金属薄膜360に金属配線膜320が設けら
れていない部分では、電流は、金属薄膜360を流れ、
この結果、大きなジュール熱を発生する。換言すれば、
金属薄膜360に金属配線膜320が設けられていない
領域(図中のA,B)がヒータ部分310となり、この
ヒータ部分310の形状に応じて、温度制御対象物10
の微小サイズの領域が加熱される。一方、金属配線膜3
20が設けられている領域(図中のC)に対応する冷却
領域は、冷却部400により冷却された基板200を通
じて冷却される。このように白金(Pt)などの金属薄
膜360によってヒータ部分を構成することができる。
【0090】次に本実施の形態の温度制御装置の作製方
法について説明する。なお、基板200および冷却部4
00の作製については、従来の技術を利用できるので詳
しい説明を省略し、加熱部300の作製方法について示
す。図22〜図25および上述の図21を参照しつつ、
加熱部300の作製工程を説明する。
【0091】図22に示されるとおり、単結晶シリコン
(Si)基板200を熱酸化し、シリコン基板200の
表面に約0.5μmの厚さの第1シリコン熱酸化膜20
2(SiO2)を形成する。この点は、第1の実施の形
態と同様である。さらに、シリコン基板200の表面
に、白金(Pt)やタングステン(W)などの高融点金
属薄膜360を平面状に成膜する。金属薄膜360は、
たとえばスパッタリングによって形成することができ
る。さらに、フォトリソグラフィー工程およびエッチン
グ工程を用いて金属薄膜360を所定の形状にパターニ
ングする。本実施の形態では、0.1μmの白金膜を形
成し、パターニングする。
【0092】その後、金属薄膜360上にTi(チタ
ン)/Cu(銅)/Ti(チタン)積層膜322を形成
する。図23に示されるとおり、この積層膜322が最
終的にパターニングされることによって金属配線膜32
0となる。この金属配線膜320は、上記の金属薄膜3
60に比べて厚く形成される。また、金属配線膜320
の抵抗率は金属薄膜360のそれより小さい。この結
果、金属配線膜320(積層膜)の電気抵抗が金属薄膜
360に比べて低くなる。本実施の形態では、Cu
(銅)膜の厚さは、約1μmであり、Ti(チタン)膜
の厚さは、約0.02μmである。さらに、フォトリソ
グラフィー工程およびエッチング工程を用いて、積層膜
を所定の形状にパターニングし、金属配線膜320を形
成する。本実施の形態では、積層膜を複数の部分に分離
し、複数の独立した矩形形状の金属配線膜320を形成
する。この結果、金属配線膜320が形成されていない
領域が、ヒータ部分310となる。一方、金属配線膜3
20が形成されている領域は、冷却部400によって冷
却された基板を通じて、温度制御対象物を冷却する部分
となる。
【0093】さらに、図24に示されるとおり、プラズ
マCVDまたは常圧CVDなどの種々の方法を用いて、
パッシベーション膜212を形成する。パッシベーショ
ン膜212は、シリコン酸化膜(SiOX)、PSG
(リンガラス)、BSG(ボロンガラス)、またはシリ
コン酸化窒化膜(SiOXY)などの絶縁膜である。好
適には、1μm〜1.5μmの厚さのパッシベーション
膜212が形成される。
【0094】なお、パッシベーション膜212の表面に
は、1μm〜3μmの凹凸が生じる。
【0095】したがって、パッシベーション膜212の
表面を研磨することによって、パッシベーション膜21
2の表面の平坦性をさらに高めることもできる。この点
も、第1の実施の形態と同様である。
【0096】次に、図25に示されるとおり、フォトリ
ソグラフィー工程およびエッチング工程を用いて、加熱
部300の全体の両端部に位置する金属配線膜320上
のパッシベーション膜212の一部を除去し、金属配線
膜320の一部分を開口する。この結果、外部接続用コ
ンタクトホール343、344が形成される。このパッ
シベーション膜212のエッチングには、RIEなどの
ドライエッチングが好適に用いられる。最後に、この外
部接続用コンタクトホール(コンタクトパット)34
3、344にリード線を接続する。
【0097】この結果、図21に示される加熱部300
が形成される。本実施の形態によれば、半導体への不純
物の導入および拡散工程がない。このため、きわめて簡
素な工程で作製することができる。
【0098】次に、図26に本実施の形態の温度制御装
置による面内温度パターンの実現結果を示すサーモグラ
フィ画像を示す。冷却部400としてペルチェ冷却器を
用い、ヒータ部分300として、環状のヒータ部分31
0aが直線状のヒータ部分310bを介して直列的に接
続されているものを用いている。ヒータ部分300は、
白金膜で形成されている。ペルチェ冷却器は、1.38
A×8.25V=11.4Wの電力を供給し、ヒータ部
分300には、0.38Aの電流を供給している。
【0099】図中、白色の部分は、高温部分であり、黒
色の部分は、低温部分である。通電したヒータ部分の形
状に応じて、温度制御対象物の加熱領域が高温に加熱さ
れていることが示される。一方、加熱領域以外の領域
は、低温に冷却されていることが示される。この図に示
されるとおり、ヒータ部分に対応する領域(A部)は、
37.5℃に加熱されている。一方、この加熱領域から
0.5mm離れた領域(B部)は、27.1℃に冷却さ
れている。この結果のとおり、本実施の形態の温度制御
装置によれば、微小サイズの加熱領域を加熱する一方、
加熱領域に隣接する領域を冷却することが可能である。
すなわち、加熱領域と冷却領域とが交互に配置される細
密な面内温度パターンを実現することができる。
【0100】なお、図26に示される場合では、0.5
mm離れた2点の温度差を10℃としているが、原理的
には、本発明はこの場合に限定されるものではない。た
とえば、温度制御対象物10において0.5mm間隔で
配置される加熱領域と冷却領域の温度差を10℃〜20
℃とすることが可能である。加熱および冷却可能な温度
範囲は、種々の条件によっても異なるが、一例を示すな
らば、加熱領域は、30℃〜40℃に加熱することがで
きる。一方、加熱領域以外の領域である冷却領域は、5
℃〜30℃に冷却することができる。したがって、全体
としては、温度制御対象物上の微小サイズの領域を5℃
〜40℃に制御することが可能である。
【0101】以上、説明した本実施の形態の温度制御装
置100によれば、冷却部400によって冷却された基
板200を通じて温度制御対象物10を冷却しつつ、ヒ
ータ部分に通電することによって、ヒータ部分310の
形状に対応した温度制御対象物の微小領域を加熱し、そ
の他の領域を冷却することができる。
【0102】また、本実施の形態の温度制御装置によれ
ば、金属薄膜360の形状と、その上に配置される金属
配線膜320の形状およびサイズを適宜に決定すること
によって、冷却領域の中に複数のヒータ部分に応じた微
小サイズの加熱領域が散在した温度パターンを実現する
ことができる。
【0103】また、加熱領域以外の非加熱領域は、冷却
部400によって冷却された基板200を通じて冷却さ
れる。したがって、微小サイズの非加熱領域を、環境温
度よりも低温になるまで冷却することができる。
【0104】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこの場合に限られず、発明の思想の範囲
内で適宜に変更、追加、省略が可能である。上記の実施
の形態では、加熱手段に含まれるヒータ部分として多結
晶シリコン膜または金属薄膜を用いる場合を説明した
が、他の電気抵抗材料をヒータ部分として用いることも
可能である。たとえば、加熱手段は、スクリーン印刷技
術によって基板上にパターニングした焼結抵抗体を用い
てもよい。この場合には、半導体プロセスを用いる第1
および第2の実施の形態の場合と比べてパターンの精度
は劣るものの、工程を簡略し、製造コストを低減するこ
とができる。
【0105】上記の説明では、複数のヒータ部分(加熱
部分)の全部に通電することによって、すべての加熱領
域が同時に加熱される場合を説明したが、本発明はこの
場合に限られない。たとえば、すべてのヒータ部分に一
度に通電するのではなく、通電するヒータ部分を順次切
り替え、または複数のヒータ電源を設けることによっ
て、別々に加熱可能なヒータ部分を有していてもよい。
【0106】さらに、上記の説明では、温度制御対象物
10が基板100上に着脱可能に取り付けられる場合を
説明した。しかしながら、本発明は、この場合に限られ
ない。たとえば、基板200自身を温度制御対象物とし
て用いることもできる。具体的には、シリコン基板20
0の作用面上に異方性エッチングを用いて独立した反応
容器を設けるとともに、このシリコン基板自体に金属薄
膜360および金属配線膜320を設けることによっ
て、反応容器に対応する部分にヒータ部分310を形成
することもできる。この場合、一つの基板に、反応容器
と加熱手段とを一体的に形成できるので、直接的に反応
容器のみを加熱し、その他の部分を冷却することができ
る。
【0107】上述した本発明の実施形態には、特許請求
の範囲の請求項に記載した発明以外にも、以下の付記に
示される発明が含まれる。
【0108】[付記1] 加熱部分は、30〜40℃に加
熱されるものである、請求項1に記載の温度制御装置。
【0109】[付記2] 冷却部分は、5℃〜30℃に冷
却されるものである、請求項1に記載の温度制御装置。
【0110】[付記3] 加熱部分と、冷却部分との温度
差は、10℃〜20℃であるものである、請求項1に記
載の温度制御装置。
【0111】[付記4] 前記基板の一の面には、さら
に、異方性エッチングによって複数の反応容器が形成さ
れており、前記複数の加熱部分が、前記複数の反応容器
の位置に合わせて形成されているものである、請求項1
に記載の温度制御装置。
【0112】[付記5] 前記基板は、ガラス基板である
ものである、請求項1に記載の温度制御装置。
【0113】[付記6] シリコン基板の一の面には、絶
縁膜が形成されており、前記加熱部分は、当該絶縁膜上
に形成されているものである、請求項4に記載の温度制
御装置。
【0114】[付記7] 前記環状の部分のサイズは、
0.01mm〜10mmである、請求項8に記載の温度
制御装置。
【0115】[付記8] 前記複数の加熱部分の中心間の
距離または各加熱部分のサイズは、0.01mm〜10
mmである、請求項9に記載の温度制御装置。
【0116】[付記9] 前記中空部のサイズは、0.0
1mm〜10mmである、請求項10に記載の温度制御
装置。
【0117】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、基板の
一の面に形成された加熱部分を含む加熱手段と、前記基
板の反対面を通じて基板を冷却する冷却手段と、を有
し、前記基板の一の面に接触した温度制御対象物につい
て、前記加熱部分に通電することによって当該加熱部分
の形状に応じた加熱領域を加熱するとともに、当該加熱
領域以外の領域を前記冷却された基板を通じて冷却する
ことにより冷却部分とするので、細密な面内温度パター
ンを実現することができる。また、非加熱領域について
は環境温度よりも低温になるまで冷却することができ
る。
【0118】また、本発明によれば、前記冷却部分は、
前記加熱部分に隣接し、該冷却部分のサイズが0.01
〜10mmであるので、微小サイズの領域を冷却するこ
とができる。
【0119】特に、本発明によれば、面状に形成されて
おり複数の中空部を有する加熱部分を有するので、加熱
領域に囲まれた微小サイズの領域を冷却することができ
る。
【0120】さらに、本発明によれば、前記加熱部分の
位置は、化学反応用器材に設けられた複数の反応容器の
位置に適合しており、かつ当該化学反応用器材が前記温
度制御対象物として着脱自在に取り付けられるので、化
学反応用器材の温度制御する場合に、微小反応容器のみ
を加熱し、微小反応容器以外の部分を冷却することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の温度制御装置の
構成を示す図である。
【図2】 環状のヒータ部が連鎖的に設けられているタ
イプの加熱部の形状の他の例を示す図である。
【図3】 環状のヒータ部が連鎖的に設けられているタ
イプの加熱部の形状の他の例を示す図である。
【図4】 ヒータ部分と金属配線膜とを有するタイプの
加熱部の形状の一例を示す図である。
【図5】 ヒータ部分と金属配線膜とを有するタイプの
加熱部の形状の他の例を示す図である。
【図6】 ヒータ部分と金属配線膜とを有するタイプの
加熱部の形状の他の例を示す図である。
【図7】 ヒータ部分と金属配線膜とを有するタイプの
加熱部の形状の他の例を示す図である。
【図8】 中空部を有する面状に形成されたヒータ部分
を有するタイプの過熱部の形状の一例を示す図である。
【図9】 中空部を有する面状に形成されたヒータ部分
を有するタイプの過熱部の形状の一例を示す図である。
【図10】 ヒータ部分へ印加する電圧を説明する図で
ある。
【図11】 第1の実施の形態における加熱部の構成の
一例を示す図である。
【図12】 図11のA−A’線で切断した場合の加熱
部の断面図である。
【図13】 図12の加熱部の作製工程を示す断面図で
ある。
【図14】 図13に後続する工程を示す断面図であ
る。
【図15】 図14に後続する工程を示す断面図であ
る。
【図16】 図15に後続する工程を示す断面図であ
る。
【図17】 図16に後続する工程を示す断面図であ
る。
【図18】 図17に後続する工程を示す断面図であ
る。
【図19】 図18に後続する工程を示す断面図であ
る。
【図20】 図1の温度制御装置を適用した温度制御シ
ステムの一例を示す。
【図21】 第2の実施の形態における加熱部の構成を
示す断面図である。
【図22】 図20の加熱部の作製工程を示す断面図で
ある。
【図23】 図21に後続する工程を示す断面図であ
る。
【図24】 図22に後続する工程を示す断面図であ
る。
【図25】 図23に後続する工程を示す断面図であ
る。
【図26】 本実施の形態の温度制御装置による面内温
度パターンの実現結果を示すサーモグラフィ画像であ
る。
【符号の説明】
100…温度制御装置、 200…基板、 300…加熱部、 310…ヒータ部分、 311…多結晶半導体膜 320…金属配線膜、 360…金属薄膜。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、 前記基板の一の面に形成された加熱部分を含む加熱手段
    と、 前記基板の反対面を通じて基板を冷却する冷却手段と、
    を有し、 前記基板の一の面に接触した温度制御対象物について、
    前記加熱部分に通電することによって当該加熱部分の形
    状に応じた加熱領域を加熱するとともに、当該加熱領域
    以外の領域を前記冷却された基板を通じて冷却すること
    により冷却部分とすることを特徴とする温度制御装置。
  2. 【請求項2】 複数の加熱部分の少なくとも一部に、温
    度計測手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の
    温度制御装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却部分は、前記加熱部分に隣接
    し、該冷却部分のサイズが0.01〜10mmであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の温度制御装置。
  4. 【請求項4】 前記基板は、シリコン基板であることを
    特徴とする請求項1に記載の温度制御装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱部分は、所定の形状に形成され
    た多結晶シリコンで構成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の温度制御装置。
  6. 【請求項6】 前記加熱部分は、所定の形状に形成され
    た金属薄膜で構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の温度制御装置。
  7. 【請求項7】 前記冷却手段は、ペルチェ冷却器、コン
    プレッサ式冷却器、または冷媒循環式熱交換器であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の温度制御装置。
  8. 【請求項8】 前記加熱手段は、連鎖的に設けられた環
    状の加熱部分を有することを特徴とする請求項1に記載
    の温度制御装置。
  9. 【請求項9】 前記加熱手段は、散在する複数の加熱部
    分と、当該複数の加熱部分の間を接続する金属配線膜
    と、を有することを特徴とする請求項1に記載の温度制
    御装置。
  10. 【請求項10】 前記加熱手段は、面状に形成されてお
    り複数の中空部を有する加熱部分を有することを特徴と
    する請求項1に記載の温度制御装置。
  11. 【請求項11】 面状に形成された加熱部分に、面に沿
    った複数の方向に電圧を交互に印加することを特徴とす
    る請求項10に記載の温度制御装置。
  12. 【請求項12】 前記加熱手段は、面状に形成されてい
    る金属薄膜または半導体膜と、当該金属薄膜または半導
    体膜上の所定の領域に形成された金属配線膜とを有し、
    前記金属薄膜または半導体膜上に金属配線膜が形成され
    ていない部分が前記加熱部分であることを特徴とする請
    求項1に記載の温度制御装置。
  13. 【請求項13】 前記加熱部分の位置は、化学反応用器
    材に設けられた複数の反応容器の位置に適合しており、
    かつ当該化学反応用器材が前記温度制御対象物として着
    脱自在に取り付けられることを特徴とする請求項1に記
    載の温度制御装置。
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