JP2003180176A - 海苔網干出装置 - Google Patents
海苔網干出装置Info
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- JP2003180176A JP2003180176A JP2001389596A JP2001389596A JP2003180176A JP 2003180176 A JP2003180176 A JP 2003180176A JP 2001389596 A JP2001389596 A JP 2001389596A JP 2001389596 A JP2001389596 A JP 2001389596A JP 2003180176 A JP2003180176 A JP 2003180176A
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- seaweed
- seaweed net
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P60/00—Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
- Y02P60/12—Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries using renewable energies, e.g. solar water pumping
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- Cultivation Of Seaweed (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 天日干しに要する労力を低減し、ひいては海
苔の養殖の効率化を図ることができる海苔網干出装置を
提供すること。 【解決手段】 海面に展張された海苔網1を海面から上
方へ離間させることによって前記海苔網1上に養殖され
た海苔に対して天日干しを行い得るように形成された海
苔網干出装置20において、浮力を調整可能とされると
ともに海中にて鉛直方向に沿って立位した状態で浮標す
るように形成された柱状の浮標体23を前記海苔網1を
展張した枠綱41に連結し、前記浮標体23の浮力を増
加してこの浮標体23を浮上させることにともなって前
記海苔網1を海面から離間させ得るように形成されてい
ること。
苔の養殖の効率化を図ることができる海苔網干出装置を
提供すること。 【解決手段】 海面に展張された海苔網1を海面から上
方へ離間させることによって前記海苔網1上に養殖され
た海苔に対して天日干しを行い得るように形成された海
苔網干出装置20において、浮力を調整可能とされると
ともに海中にて鉛直方向に沿って立位した状態で浮標す
るように形成された柱状の浮標体23を前記海苔網1を
展張した枠綱41に連結し、前記浮標体23の浮力を増
加してこの浮標体23を浮上させることにともなって前
記海苔網1を海面から離間させ得るように形成されてい
ること。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海苔網干出装置に係
り、特に、海面に展張された海苔網を海面から上方へ離
間させることによって前記海苔網上に養殖された海苔に
対して天日干しを行うのに好適な海苔網干出装置に関す
る。
り、特に、海面に展張された海苔網を海面から上方へ離
間させることによって前記海苔網上に養殖された海苔に
対して天日干しを行うのに好適な海苔網干出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、海苔の養殖は、枠綱に浮子を取
着して海苔網を展張し、海面に浮かして錨で止める浮き
流し(べた張り)方式、あるいは、海底から立設した支
柱に海苔網を展張した支柱方式によって行われている。
この両方式の使い分けは、海苔養殖場の立地条件により
決定されている。
着して海苔網を展張し、海面に浮かして錨で止める浮き
流し(べた張り)方式、あるいは、海底から立設した支
柱に海苔網を展張した支柱方式によって行われている。
この両方式の使い分けは、海苔養殖場の立地条件により
決定されている。
【0003】図5は従来の海苔の養殖に用いる浮き流し
方式と称される海苔網1の設置構造を示すものであり、
海苔網1は、四辺を形成する太い縁綱2に、縁綱2より
細い複数の綱が菱目状などに編まれて形成されている。
方式と称される海苔網1の設置構造を示すものであり、
海苔網1は、四辺を形成する太い縁綱2に、縁綱2より
細い複数の綱が菱目状などに編まれて形成されている。
【0004】この海苔網1には、海苔網1に浮力を付与
するとともに前記海苔網1の捻れを防止するための複数
の伸子棒4が、海苔網1の幅方向(図5における縦方
向)に延在するように形成されており、各伸子棒4は、
その両端を前記縁綱2に係止されている。また、前記海
苔網1の幅方向外側位置には、この海苔網1の長手方向
に沿って長尺とされた側綱6が、前記縁綱2に取着され
た吊り綱5または手綱40を介して連結されている。
するとともに前記海苔網1の捻れを防止するための複数
の伸子棒4が、海苔網1の幅方向(図5における縦方
向)に延在するように形成されており、各伸子棒4は、
その両端を前記縁綱2に係止されている。また、前記海
苔網1の幅方向外側位置には、この海苔網1の長手方向
に沿って長尺とされた側綱6が、前記縁綱2に取着され
た吊り綱5または手綱40を介して連結されている。
【0005】さらに、前記海苔網1の外側には、平面形
状が枠状とされた枠綱41が連結されており、この枠綱
41は、前記長手方向および幅方向に整列配置された複
数(図5において4個)の海苔網1を、各海苔網1に連
結された側綱6とともにひとまとめに囲繞した状態で海
面に展張するようになっている。
状が枠状とされた枠綱41が連結されており、この枠綱
41は、前記長手方向および幅方向に整列配置された複
数(図5において4個)の海苔網1を、各海苔網1に連
結された側綱6とともにひとまとめに囲繞した状態で海
面に展張するようになっている。
【0006】前記枠綱41の角部には、係留綱9を介し
て錨7が連結されており、この錨7によって前記枠綱4
1を海苔養殖場の所定位置に係留するようになってい
る。さらに、前記係留綱9には、アンカーと称される錘
10が取着されており、この錘10によって前記枠綱4
1に付与する浮力を調整するようになっている。
て錨7が連結されており、この錨7によって前記枠綱4
1を海苔養殖場の所定位置に係留するようになってい
る。さらに、前記係留綱9には、アンカーと称される錘
10が取着されており、この錘10によって前記枠綱4
1に付与する浮力を調整するようになっている。
【0007】このような海苔網1の設置構造によれば、
図5に示すように、海苔網1を海苔養殖場の海面SSに
展張することができるようになっている。
図5に示すように、海苔網1を海苔養殖場の海面SSに
展張することができるようになっている。
【0008】また、従来から、このような海苔網1を用
いた海苔の養殖においては、海苔に付着した雑菌の殺菌
をすることによって高品質の海苔を養殖する観点から、
海苔網1を海面から離間して天日干しを行うための海苔
網干出装置11が採用されていた。
いた海苔の養殖においては、海苔に付着した雑菌の殺菌
をすることによって高品質の海苔を養殖する観点から、
海苔網1を海面から離間して天日干しを行うための海苔
網干出装置11が採用されていた。
【0009】図6および図7は、このような従来から採
用されていた海苔網干出装置11の一例を示したもので
ある。この海苔網干出装置11は、水平杆12aおよび
これに直交する一対の垂直杆12bからなる略コの字状
の複数の起倒フレーム12を有しており、各起倒フレー
ム12の垂直杆12bの下端部近傍には、浮力を保持す
るための浮子13が取着されている。各垂直杆12bの
上端部および下端部には、それぞれ連結ロープ14,1
5が連結されており、この連結ロープ14,15は、前
述した係留綱9に結合されるようになっている。前記両
垂直杆12bの間には、前記海苔網1が敷設されてお
り、各海苔網1の、前記起倒フレーム12に臨む位置に
は、それぞれ連結条16が取り付けられている。そし
て、各連結条16は、前記垂直杆12bに挿嵌されたリ
ング17に各々連結されているとともに、このリング1
7との連結部からさらに延長された連結条16の延長部
分は、前記連結ロープ14に吊設された滑車18を介し
て牽引索条19に結合されている。
用されていた海苔網干出装置11の一例を示したもので
ある。この海苔網干出装置11は、水平杆12aおよび
これに直交する一対の垂直杆12bからなる略コの字状
の複数の起倒フレーム12を有しており、各起倒フレー
ム12の垂直杆12bの下端部近傍には、浮力を保持す
るための浮子13が取着されている。各垂直杆12bの
上端部および下端部には、それぞれ連結ロープ14,1
5が連結されており、この連結ロープ14,15は、前
述した係留綱9に結合されるようになっている。前記両
垂直杆12bの間には、前記海苔網1が敷設されてお
り、各海苔網1の、前記起倒フレーム12に臨む位置に
は、それぞれ連結条16が取り付けられている。そし
て、各連結条16は、前記垂直杆12bに挿嵌されたリ
ング17に各々連結されているとともに、このリング1
7との連結部からさらに延長された連結条16の延長部
分は、前記連結ロープ14に吊設された滑車18を介し
て牽引索条19に結合されている。
【0010】前記牽引索条19の先端部には、滑車45
が固着されており、この滑車45には、その一端部を固
定アンカー止めされた操作ロープ46が挿通懸架されて
いる。
が固着されており、この滑車45には、その一端部を固
定アンカー止めされた操作ロープ46が挿通懸架されて
いる。
【0011】従って、前記操作ロープ46を引動するこ
とによって、前記牽引索条19および前記連結条16を
介して横倒し状態の起倒フレーム12を、図6および図
7に示すように海面に立位した状態に起立させることが
できるようになっている。
とによって、前記牽引索条19および前記連結条16を
介して横倒し状態の起倒フレーム12を、図6および図
7に示すように海面に立位した状態に起立させることが
できるようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の海苔網干出装置11においては、干出時に前記複
数の起倒フレーム12のすべてを一度に起立させるため
に、前記操作ロープ46を人手によって引動する場合が
多かったが、このような場合、干出のために多大な労力
を要することになる。
従来の海苔網干出装置11においては、干出時に前記複
数の起倒フレーム12のすべてを一度に起立させるため
に、前記操作ロープ46を人手によって引動する場合が
多かったが、このような場合、干出のために多大な労力
を要することになる。
【0013】さらに、このような起倒フレーム12を用
いた海苔網1の海面からの離間は、前述した海苔の育苗
の段階においては、海苔網1が軽いため、まだ問題が少
ないが、本貼りのときは海苔網1が重くなるため操作が
困難になり、作業性が非常に悪くなってしまう。
いた海苔網1の海面からの離間は、前述した海苔の育苗
の段階においては、海苔網1が軽いため、まだ問題が少
ないが、本貼りのときは海苔網1が重くなるため操作が
困難になり、作業性が非常に悪くなってしまう。
【0014】従って、従来は、海苔の天日干しを円滑に
行うことが困難であり、作業効率を向上することができ
ないといった問題が生じていた。
行うことが困難であり、作業効率を向上することができ
ないといった問題が生じていた。
【0015】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、天日干しに要する労力を低減し、ひい
ては海苔の養殖の効率化を図ることができる海苔網干出
装置を提供することを目的とするものである。
れたものであり、天日干しに要する労力を低減し、ひい
ては海苔の養殖の効率化を図ることができる海苔網干出
装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の請求項1に係る海苔網干出装置は、海面に展張
された海苔網を海面から上方へ離間させることによって
前記海苔網上に養殖された海苔に対して天日干しを行い
得るように形成された海苔網干出装置において、浮力を
調整可能とされるとともに海中にて鉛直方向に沿って立
位した状態で浮標するように形成された柱状の浮標体を
前記海苔網を展張した枠綱に連結し、前記浮標体の浮力
を増加してこの浮標体を浮上させることにともなって前
記海苔網を海面から離間させ得るように形成されている
ことを特徴としている。
本発明の請求項1に係る海苔網干出装置は、海面に展張
された海苔網を海面から上方へ離間させることによって
前記海苔網上に養殖された海苔に対して天日干しを行い
得るように形成された海苔網干出装置において、浮力を
調整可能とされるとともに海中にて鉛直方向に沿って立
位した状態で浮標するように形成された柱状の浮標体を
前記海苔網を展張した枠綱に連結し、前記浮標体の浮力
を増加してこの浮標体を浮上させることにともなって前
記海苔網を海面から離間させ得るように形成されている
ことを特徴としている。
【0017】そして、このような構成を採用したことに
より、浮標体の浮力を調整することによってこの浮標体
に連結された海苔網を海面から容易に離間させることが
できる。
より、浮標体の浮力を調整することによってこの浮標体
に連結された海苔網を海面から容易に離間させることが
できる。
【0018】請求項2に係る海苔網干出装置は、請求項
1において、前記浮標体は中空部を有しており、この中
空部に対して少なくとも空気を供給することによって浮
力を調整可能とされていることを特徴としている。
1において、前記浮標体は中空部を有しており、この中
空部に対して少なくとも空気を供給することによって浮
力を調整可能とされていることを特徴としている。
【0019】そして、このような構成を採用したことに
より、より簡易な構成によって海苔簀網の海面からの離
間を行うことができる。
より、より簡易な構成によって海苔簀網の海面からの離
間を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る海苔網干出装
置の実施形態を図1乃至図4を参照して説明する。
置の実施形態を図1乃至図4を参照して説明する。
【0021】なお、従来と基本的構成の同一若しくはこ
れに類する箇所については、同一の符号を用いて説明す
る。
れに類する箇所については、同一の符号を用いて説明す
る。
【0022】図1に示すように、本実施形態における海
苔網干出装置20は、干出時に前記海苔網1を海面から
離間させるための複数の浮標体23を有している。
苔網干出装置20は、干出時に前記海苔網1を海面から
離間させるための複数の浮標体23を有している。
【0023】各浮標体23は、その上端部近傍部位を介
して前記枠綱41の角部に取着されるようになってい
る。
して前記枠綱41の角部に取着されるようになってい
る。
【0024】前記浮標体23は、ポリエチレンを素材と
した適宜な太さの樹脂製のパイプ材を円筒状に形成した
フロート部材23aを有しており、このフロート部材2
3aの浮力によって海面上に浮上することができるよう
になっている。
した適宜な太さの樹脂製のパイプ材を円筒状に形成した
フロート部材23aを有しており、このフロート部材2
3aの浮力によって海面上に浮上することができるよう
になっている。
【0025】前記フロート部材23aの海中において下
方に位置することとなる一端部側には、所定の重量を有
する錘24が配設されており、この錘24によって前記
フロート部材23aが海中において直立した状態で安定
的に浮標することができるようにようになっている。
方に位置することとなる一端部側には、所定の重量を有
する錘24が配設されており、この錘24によって前記
フロート部材23aが海中において直立した状態で安定
的に浮標することができるようにようになっている。
【0026】前記フロート部材23aには、前記浮標体
23の浮力を調整するための給気装置25が、ホース等
の通気手段27を介して着脱可能に連結されている。前
記給気手段25は、例えばエアコンプレッサであっても
よい。前記通気手段27と前記フロート部材23aとの
連結部には、給気制御弁30が開閉可能に配設されてお
り、この給気制御弁30の開閉にともなって前記中空部
26に対する空気の供給を規制するようになっている。
23の浮力を調整するための給気装置25が、ホース等
の通気手段27を介して着脱可能に連結されている。前
記給気手段25は、例えばエアコンプレッサであっても
よい。前記通気手段27と前記フロート部材23aとの
連結部には、給気制御弁30が開閉可能に配設されてお
り、この給気制御弁30の開閉にともなって前記中空部
26に対する空気の供給を規制するようになっている。
【0027】前記給気手段25は、前記フロート部材2
3aの中空部26へ空気を供給することによって、前記
浮標体23に対して浮力を付与するようになっている。
3aの中空部26へ空気を供給することによって、前記
浮標体23に対して浮力を付与するようになっている。
【0028】従って、前記中空部26への給気を行うこ
とによって浮標体23を浮上させることができ、この浮
標体23に、前記枠綱41、前記側綱6、前記手綱40
および前記吊り綱5を介して連結された海苔網1を簡易
に海面から離間させることができるようになっている。
また、海苔の発育段階がある程度進行して海苔を含めた
海苔網1の重量が重くなった場合においても、中空部2
6への給気量を調整して浮標体23に付与する浮力を大
きくすることができるため、海苔網1を確実に海面から
離間させることができるようになっている。
とによって浮標体23を浮上させることができ、この浮
標体23に、前記枠綱41、前記側綱6、前記手綱40
および前記吊り綱5を介して連結された海苔網1を簡易
に海面から離間させることができるようになっている。
また、海苔の発育段階がある程度進行して海苔を含めた
海苔網1の重量が重くなった場合においても、中空部2
6への給気量を調整して浮標体23に付与する浮力を大
きくすることができるため、海苔網1を確実に海面から
離間させることができるようになっている。
【0029】なお、図1に示すように、前記枠綱41の
前記各浮標体23の間に、浮標体23と同様の構成を有
し、この浮標体23よりも小さな浮力を発揮する補助用
浮標体28を設けることによって、前記浮標体23の浮
上を補助するようにしてもよい。この場合、特に重量の
大きな海苔網1の干出を効率的に行うことができる。
前記各浮標体23の間に、浮標体23と同様の構成を有
し、この浮標体23よりも小さな浮力を発揮する補助用
浮標体28を設けることによって、前記浮標体23の浮
上を補助するようにしてもよい。この場合、特に重量の
大きな海苔網1の干出を効率的に行うことができる。
【0030】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
る。
【0031】まず、初期状態において、前記各浮標体2
3は、浮標部材23aの浮力と前記錘24の重力とのつ
り合いによって海中に浮標しており、この浮標体23に
連結された前記海苔網1は、図1および図2に示すよう
に海面に展張されているものとする。
3は、浮標部材23aの浮力と前記錘24の重力とのつ
り合いによって海中に浮標しており、この浮標体23に
連結された前記海苔網1は、図1および図2に示すよう
に海面に展張されているものとする。
【0032】そして、初期状態から前記海苔網1の干出
を行う場合は、給気制御弁30を開放した状態で前記給
気装置25を駆動することによって、前記通気手段27
を介して各浮標体23の前記中空部26に対して給気が
行われる。
を行う場合は、給気制御弁30を開放した状態で前記給
気装置25を駆動することによって、前記通気手段27
を介して各浮標体23の前記中空部26に対して給気が
行われる。
【0033】これにより、各浮標体23に対して浮力が
付与されるため、各浮標体23が前記初期状態における
鉛直方向の位置から更に上方へ浮上する。
付与されるため、各浮標体23が前記初期状態における
鉛直方向の位置から更に上方へ浮上する。
【0034】この浮標体23の浮上にともなって、各浮
標体23に前記枠綱41、前記側綱6、前記手綱40お
よび前記吊り綱5を介して連結された前記海苔網1も上
昇することができるため、海苔網1が海面から離間する
ことができる。
標体23に前記枠綱41、前記側綱6、前記手綱40お
よび前記吊り綱5を介して連結された前記海苔網1も上
昇することができるため、海苔網1が海面から離間する
ことができる。
【0035】そして、図4に示すように、前記海苔網1
を海面から離間させて所定の干出位置へ移動させた後、
前記給気制御弁30を閉じることによって各浮標体23
に対する給気はこれ以上行われなくなる。
を海面から離間させて所定の干出位置へ移動させた後、
前記給気制御弁30を閉じることによって各浮標体23
に対する給気はこれ以上行われなくなる。
【0036】これにより、海苔網1を所定の干出位置に
保持した状態でこの海苔網1上の海苔に対して天日干し
を行うことができる。
保持した状態でこの海苔網1上の海苔に対して天日干し
を行うことができる。
【0037】なお、前記海苔の天日干しが完了して海苔
網1を再び海面に戻す場合は、各浮標部材23aの中空
部26に吸入されている空気を例えば排気弁を介して外
部に排気することによって各浮標体23の浮力を低減す
るようにしてもよい。
網1を再び海面に戻す場合は、各浮標部材23aの中空
部26に吸入されている空気を例えば排気弁を介して外
部に排気することによって各浮標体23の浮力を低減す
るようにしてもよい。
【0038】したがって、本実施形態によれば、前記浮
標体23の浮力を利用して前記海苔網1を浮上させるこ
とができるため、従来のように人為による過度な労力を
要せず海苔網1を簡易かつ適正に海面から離間させて干
出位置へ移動させることができる。
標体23の浮力を利用して前記海苔網1を浮上させるこ
とができるため、従来のように人為による過度な労力を
要せず海苔網1を簡易かつ適正に海面から離間させて干
出位置へ移動させることができる。
【0039】なお、本発明は前記実施形態のものに限定
されるものではなく、必要に応じて種々変更することが
可能である。
されるものではなく、必要に応じて種々変更することが
可能である。
【0040】例えば、前記各浮標部材23aにタイマに
基づいて開閉が制御される排気弁を設け、タイマの設定
時間に相当する時間の天日干しが完了した後に排気弁が
自動的に開放されるように形成してもよい。
基づいて開閉が制御される排気弁を設け、タイマの設定
時間に相当する時間の天日干しが完了した後に排気弁が
自動的に開放されるように形成してもよい。
【0041】また、前記浮標体23や前記補助用浮標体
28の配設位置や配設個数は、設計コンセプトに応じて
適宜変更することができる。
28の配設位置や配設個数は、設計コンセプトに応じて
適宜変更することができる。
【0042】さらに、前記中空部26に対して空気の他
に水を供給することによって浮力の調整を行い得ること
は勿論である。
に水を供給することによって浮力の調整を行い得ること
は勿論である。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように本発明の請求項1に係
る海苔網干出装置によれば、海苔の天日干しに要する労
力を低減して作業効率を向上することができ、ひいては
海苔の養殖の効率化を図ることができる。
る海苔網干出装置によれば、海苔の天日干しに要する労
力を低減して作業効率を向上することができ、ひいては
海苔の養殖の効率化を図ることができる。
【0044】請求項2に係る海苔網干出装置によれば、
請求項1に係る海苔網干出装置の効果に加えて効率的か
つ確実に海苔網を干出位置へ移動させることができ、更
に安定的な海苔の養殖を実現することができる。
請求項1に係る海苔網干出装置の効果に加えて効率的か
つ確実に海苔網を干出位置へ移動させることができ、更
に安定的な海苔の養殖を実現することができる。
【図1】 本発明に係る海苔網干出装置の実施形態を示
す平面図
す平面図
【図2】 本発明に係る海苔網干出装置の実施形態にお
いて、海苔網の海面への展張状態を示した示す側面図
いて、海苔網の海面への展張状態を示した示す側面図
【図3】 本発明に係る海苔網干出装置の実施形態にお
いて、浮標体の構成を示した拡大図
いて、浮標体の構成を示した拡大図
【図4】 本発明に係る海苔網干出装置の実施形態にお
いて、海苔網の干出位置への移動状態を示した側面図
いて、海苔網の干出位置への移動状態を示した側面図
【図5】 従来から採用されていた海苔網の設置構造を
示した平面図
示した平面図
【図6】 従来の海苔網干出装置の構成を示した側面図
【図7】 従来の海苔網干出装置の構成を示した拡大斜
視図
視図
1 海苔網
20 海苔網干出装置
23 浮標体
23a フロート部材
24 錘
25 給気装置
26 中空部
27 通気手段
28 補助用浮標体
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 福尾 知美
東京都品川区東品川2丁目2番20号 ニチ
モウ株式会社内
Fターム(参考) 2B026 AA01 AB03 AD03 AD04 AE01
AE03
Claims (2)
- 【請求項1】 海面に展張された海苔網を海面から上方
へ離間させることによって前記海苔網上に養殖された海
苔に対して天日干しを行い得るように形成された海苔網
干出装置において、 浮力を調整可能とされるとともに海中にて鉛直方向に立
位した状態で浮標するように形成された柱状の浮標体を
前記海苔網を展張した枠綱に連結し、前記浮標体の浮力
を増加させてこの浮標体を浮上させることにともなって
前記海苔網を海面から離間させ得るように形成されてい
ることを特徴とする海苔網干出装置。 - 【請求項2】 前記浮標体は中空部を有しており、この
中空部に対して少なくとも空気を供給することによって
浮力を調整可能とされていることを特徴とする請求項1
に記載の海苔網干出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001389596A JP2003180176A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | 海苔網干出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001389596A JP2003180176A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | 海苔網干出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003180176A true JP2003180176A (ja) | 2003-07-02 |
Family
ID=27597774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001389596A Pending JP2003180176A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | 海苔網干出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003180176A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110199866A (zh) * | 2019-07-17 | 2019-09-06 | 海南三友海洋科技有限公司 | 一种琼枝麒麟菜附着基水泥框及其应用 |
CN113273488A (zh) * | 2021-06-20 | 2021-08-20 | 江苏创晖复合材料有限公司 | 一种智慧农业紫菜种植装置 |
-
2001
- 2001-12-21 JP JP2001389596A patent/JP2003180176A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110199866A (zh) * | 2019-07-17 | 2019-09-06 | 海南三友海洋科技有限公司 | 一种琼枝麒麟菜附着基水泥框及其应用 |
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