JP2003179982A - 電気機器のネットワーク対応制御装置 - Google Patents

電気機器のネットワーク対応制御装置

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JP2003179982A
JP2003179982A JP2001375608A JP2001375608A JP2003179982A JP 2003179982 A JP2003179982 A JP 2003179982A JP 2001375608 A JP2001375608 A JP 2001375608A JP 2001375608 A JP2001375608 A JP 2001375608A JP 2003179982 A JP2003179982 A JP 2003179982A
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JP2001375608A
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Takehito Chinomi
岳人 知野見
Nobuhiro Hattori
宜弘 服部
Hiroshi Okui
博司 奥井
Reiko Ueno
玲子 上野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク対応の電気機器において、機能
やサービスを追加するためには、それに対応したプロパ
ティの追加が必要となり、電気機器の制御プログラムの
記憶領域以外に、ネットワーク対応の記憶領域というマ
イコンのリソースの増設が必要となる。 【解決手段】 空調機器本体21の動作や運転状況を制
御する運転制御手段4に接続し、空調機器本体の設定状
態や運転状態を保持する状態記憶手段3aを備え、前記
状態記憶手段は運転制御手段の有する特定の情報に対応
した特定プロパティ記憶手段5以外に、情報の種類や内
容を特定しない汎用記憶手段7を有する。これによっ
て、新たな記憶領域の増設や、マイコンの仕様変更を伴
うことなくネットワーク通信制御の実現や、それに必要
なプロパティの追加を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用もしくは業
務用の電気機器、例えば空調装置の集中制御およびそれ
を実現するためのネットワーク対応の制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】電気機器等のネットワーク対応の制御装
置、例えば家庭用や小規模な業務用空調装置のネットワ
ーク通信制御システムは、図6に示すような通信制御構
成が用いられている。
【0003】すなわち、1個以上のパソコン等の集中制
御装置101と1台以上の空調機器102〜105が有
線もしくは無線の通信手段1によって接続されている。
そして、集中制御装置101はネットワークに接続され
ている空調機器102〜105に対して、運転開始や停
止等の状態を変更する命令や状態を問い合わせる命令を
発することができる。
【0004】また、各々の空調機器はネットワーク上の
集中制御装置101から各空調機器102〜105であ
る自機器に対する命令、例えば運転開始や停止、運転モ
ードの変更、設定温度の変更の命令を受け取り、その命
令を受け取ったことを通知するとともに、自機器の状況
をその命令に従って制御する必要がある。さらに、前記
命令に対応した状態に変更した場合や、制御することが
不可能な場合、あるいは自機器の状態の通知を求める命
令に対応して、自機器の状態情報を送り返す必要があ
る。
【0005】このように、ネットワークや通信手段を介
して集中制御装置との通信を行いながら、自機器の制御
を効率的にかつ、正確に行うためには、ソフトウエア的
な機器モデルを、自機器の制御プログラムと独立して持
つことが不可欠で、図7は従来の機器モデルを含むネッ
トワークとの通信インターフェイスのソフトウエア的な
構成を示す概念図である。
【0006】通信手段1は有線あるいは無線の通信媒体
によって通信を確立する物理層を表すものである。通信
制御手段2は通信手段1との通信電文の受け渡しや、通
信電文の一時記憶、誤り判定、電文の解析・解読等を行
う。状態記憶手段3は通信制御手段2から受け取った情
報を、予め定められた方法により運転制御手段4に送っ
たり、また運転制御手段4から受け取った情報を通信制
御手段2に送るものである。
【0007】状態記憶手段3は個々のプロパティ6a〜
6e等を主な構成要素として記憶する特定プロパティ記
憶手段5を有する。個々のプロパティは空調機器本体2
1の運転開始/停止や運転モード、設定温度等の状態量
や制御対象の一つ一つに一対一に割り当てられる。
【0008】例えば制御対象としては、プロパティ6a
は運転開始/停止、プロパティ6bは冷房/暖房/除湿
/送風等の運転モード、プロパティ6cは、設定温度と
いうような形で割り当て、状態量としてプロパティ6d
は室内計測温度、プロパティ6eは室外計測温度という
ような形で割り当てを行う。空調機器本体21は、接続
している運転制御手段4と、また運転制御手段4に接続
した個別設定送受信手段8を介して遠隔からのリモコン
等の個別設定手段9により制御されるものである。この
構成は、家庭内の電化製品におけるネットワーク化の手
段として普及しつつあるエコネット(ECHONET)
で採用されている。
【0009】一般に家庭内の電化製品は、特定のメーカ
の製品で統一されている場合はまれで、いくつかのメー
カの製品が混在しているのが一般的である。そのような
状況下で、電化製品をネットワーク化し集中制御を行う
ためには、特に各電気機器とネットワークの間のインタ
ーフェイスを規格化し統一しておく必要がある。上記電
気機器のモデル化は、メリットの一つとしてインターフ
ェイスの統一が容易になるということである。
【0010】また、ネットワークを介して集中制御装置
から制御を行う場合、操作と実動作の一致性や機器のフ
ェイルセーフ等の観点から、ネットワークから来た命令
が指定する状態と自機器の現在の運転状況は、区別して
おくことが望ましい。上記電気機器のモデル化は、メリ
ットの二つ目として、これら二つの状態を区別して格納
するのに適しているということである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、電気機器である空調機器の状態や制御対
象を表すプロパティの数に応じて記憶領域が必要とな
り、コストやシステムの構成上から記憶領域の確保に制
約条件の多い電気機器においては、必要十分なプロパテ
ィを定義するだけの記憶領域を確保することは非常に難
しいという課題を有していた。
【0012】すなわち、電気機器を制御するハードウエ
ア、具体的にはマイコンの限定されたリソースの上に、
最も重要な運転制御手段を構築し、さらにネットワーク
通信制御に用いるのに必要十分なプロパティを展開する
記憶領域を確保することは難しく、このことが電気機器
のネットワーク化の対応を困難にしている一因にもなっ
ていた。
【0013】例えば、空調機器では運転制御に必要なパ
ラメータは、運転停止、運転モード、設定温度が最低限
必要であり、さらに通常のリモコンと同程度の操作性を
集中制御装置に持たせるために風量設定、タイマの設定
状態、故障の有無および故障内容、室内外の計測温度等
が必要となる。これらをプロパティとして保持するため
の記憶領域は8個、各々に2〜3バイト(以下byte
と記す)づつ割り当てるため、最低でも20〜30by
te程度は必要となる。
【0014】また、複数の電気機器の区別に必要となる
機器番号や、近隣の住戸に設置された同様のネットワー
ク通信制御システムとの区別に必要な住戸番号をプロパ
ティとして保持するための記憶領域も必要となり、各々
番号の付与方法にも依存するが最低でも2byteおよ
び5〜6byte程度は必要となる。
【0015】このように電気機器をネットワーク通信制
御に対応させるためには、電気機器の制御全般を担うマ
イコンの記憶領域を最低でも40byteは余分に確保
する必要があり、これは運転制御手段の構築のみをター
ゲットにして、コスト面からの要求により切りつめられ
た仕様となっている現下の電気機器制御用のマイコンに
おいては、かなり厳しい要求である。
【0016】また、将来的に予想されるサービスとして
ネットワーク通信制御を活用した電気機器の遠隔メンテ
ナンスや、デマンド制御がある。遠隔メンテナンスは、
電気機器の運転中の各種データを遠隔地で取得・分析
し、故障予測や定期メンテナンスに活用するものであ
り、この機能の実現のためには電気機器の運転中の情報
やデータをネットワークに対して通知できるようにする
必要があり、すなわちプロパティの追加が必要であり、
例えば空調機器の場合においては圧縮機の温度や冷媒の
圧縮機からの吐出温度等、数byte〜10数byte
程度のプロパティに相当する記憶領域が必要となる。
【0017】デマンド制御は、電気機器の消費電力を遠
隔地もしくは住戸内に設置された集中制御装置で取得
し、前記集中制御装置が各電気機器の運転状態を能動的
に制御して、住戸全体の消費電力を一定値以下に抑制す
ることを目的とするものであるが、この制御の実現のた
めには、電気機器が消費している電力量もしくは電流量
のネットワークへの通知が必要となり、この目的のため
に2〜3byte程度のプロパティに相当する記憶領域
が新たに必要となる。
【0018】このように新しい機能やサービスを追加す
るためには、それに対応したプロパティの追加が必要と
なり、記憶領域というマイコンのリソースを圧迫するこ
とになる。
【0019】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、マイコンのリソースの増大を伴うことな
くネットワーク通信制御の実現や、それに必要なプロパ
ティの追加を可能にする電気機器のネットワーク対応制
御装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の電気機器のネットワーク対応制御装置は、電
気機器の運転モードや設定値等の運転制御手段の有する
特定の情報に対応した特定プロパティ記憶手段と、情報
の種類や内容を特定しない汎用記憶手段から構成される
状態記憶手段を有することを特徴とするものである。
【0021】上記状態記憶手段の汎用記憶手段によっ
て、新たな記憶領域の増設や、マイコンの仕様変更を伴
うことなくネットワーク通信制御の実現や、それに必要
なプロパティの追加を可能にし、容易にネットワーク対
応の電気機器を実現できる。
【0022】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、有線も
しくは無線による通信手段と、前記通信手段の制御を行
う通信制御手段と、電気機器の動作や運転状況を制御す
る運転制御手段と、前記運転制御手段に接続し、電気機
器の設定状態や運転状態を保持する状態記憶手段を備
え、前記状態記憶手段は電気機器の運転モードや設定値
等前記運転制御手段の有する特定の情報に対応した特定
プロパティ記憶手段と、情報の種類や内容を特定しない
汎用記憶手段から構成されるものである。
【0023】上記実施の形態によれば、例えば汎用記憶
手段を一単位の記憶領域のみで構成し、予めプロパティ
として登録されていない電気機器の状態や制御対象と通
信制御手段、通信手段を介したネットワークとの電文情
報のやり取りを行う窓口の働きをするようにすれば、新
たな記憶領域の増設や、マイコンの仕様変更を伴うこと
なくネットワーク通信制御の実現や、それに必要なプロ
パティの追加を可能にする。
【0024】請求項2に記載の発明は、前記汎用記憶手
段において、前記通信手段からの情報が機器の運転状況
を指定もしくは変更する制御指示命令か、現在の運転設
定状態を問い合わせる問い合わせ命令かを判定する命令
判定手段と、命令の対象を特定する対象特定手段と、前
記命令判定手段の判定結果および前記対象特定手段の特
定結果に基づき前記運転制御手段への受け渡し情報を構
成する受信情報再構成手段を有するものである。
【0025】上記実施の形態によれば、汎用記憶手段に
割り当てられる1単位の記憶領域を通して、電気機器の
プロパティとして登録されていない複数の状態群の変更
が可能となる。
【0026】請求項3に記載の発明は、前記汎用記憶手
段において、前記運転制御手段からの受け取り情報に基
づき、前記通信手段へ受け渡す情報に再構成する送信情
報再構成手段を有するものである。
【0027】上記実施の形態によれば、汎用記憶手段に
割り当てられる1単位の記憶領域を通して、電気機器の
プロパティとして登録されていない状態をネットワーク
に対して通知することが可能となる。
【0028】請求項4に記載の発明は、前記汎用記憶手
段において、前記受信情報再構成手段および前記送信情
報再構成手段を有するものである。
【0029】上記実施の形態によれば、汎用記憶手段に
割り当てられる1単位の記憶領域を通して、プロパティ
として登録されていない電気機器の状態の変更が可能と
なり、またその状態をネットワークに対して通知するこ
とが可能となる。
【0030】すなわち1単位の記憶領域で不特定多数の
情報の受信と送信の両方を行うことが可能となる。
【0031】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
【0032】(実施例1)図1は、本発明の電気機器の
ネットワーク対応制御装置を示すブロック図で、電気機
器モデルを含むネットワークとの通信インターフェイス
のソフトウエア的な構成例である。電気機器等の空調機
器102a〜105aはネットワークを介してパソコン
等の集中制御装置101に接続され、ここでは空調機器
102aのネットワーク対応の制御装置を例として説明
する。通信手段1は、ネットワークを介して集中制御装
置101に有線または無線で接続している。
【0033】通信制御手段2は、通信手段1との通信電
文の受け渡しや、通信電文の一時記憶、誤り判定、電文
の解析・解読等を行う。状態記憶手段3aは、通信制御
手段2から受け取った情報を、予め定められた方法によ
り運転制御手段4に送ったり、また運転制御手段4から
受け取った情報を通信制御手段2に送るものである。そ
して、状態記憶手段3aは個々のプロパティ6a〜6e
等を主な構成要素として記憶する特定プロパティ記憶手
段5を有する。個々のプロパティは空調機器本体21の
運転開始/停止や運転モード、設定温度等の状態量や制
御対象の一つ一つに一対一に割り当てられる。
【0034】例えば制御対象としては、プロパティ6a
は運転開始/停止、プロパティ6bは冷房/暖房/除湿
/送風等の運転モード、プロパティ6cは、設定温度と
いうような形で割り当て、状態量としてプロパティ6d
は室内計測温度、プロパティ6eは室外計測温度という
ような形で割り当てを行う。
【0035】また状態記憶手段3aは、電気機器本体2
1の運転モードや設定値等を制御する運転制御手段4の
有する特定の情報に対応した特定プロパティ記憶手段5
の他に、情報の種類や内容を特定しない汎用記憶手段7
を有する。空調機器本体21は、接続している運転制御
手段4と、また運転制御手段4に接続した個別設定送受
信手段8を介して遠隔からのリモコン等の個別設定手段
9により制御されるものである。なお、図中の矢印は信
号(情報)の送信と受信を示す。
【0036】上記実施例において、ネットワークを介し
て集中制御装置101から通信手段1に送られた電文は
通信制御手段2に送られ、そのままもしくは若干の誤り
訂正等の処理を施される。通信制御手段2は電文の形式
を確認し、間違いがなければ電文の解析・解読を行い情
報を抽出し、状態記憶手段3aに送られる。状態記憶手
段3aは、解読の結果その情報がプロパティ6a〜6e
のいずれかの状態を変更するものであることが判明した
場合、送られてきた電文の情報にしたがって、該当する
プロパティの内容の書き換えを行う。
【0037】変更されたプロパティの情報は、予め決め
られた方法で運転制御手段4に送られ、運転制御手段4
はフェイルセーフ面での問題や、個別設定手段9等他の
設定変更手段による設定との矛盾がなければ、その情報
にしたがって空調機器本体21の運転状態を変更する。
またその情報が、プロパティ6a〜6eのいずれかの状
態を問い合わせるものであることが判明した場合、状態
記憶手段3aは、該当するプロパティの状態を通信制御
手段2、通信手段1を介してネットワーク上の集中制御
装置101に通知する。
【0038】また解読の結果、その内容の中にプロパテ
ィの指定がない場合には、その情報を汎用記憶手段7に
送る。汎用記憶手段7はその情報をさらに解析・解読し
て、予め決められた方法で運転制御手段4に送り、運転
制御手段4はフェイルセーフや個別リモコン等の個別設
定手段9等他の設定変更手段による設定との矛盾がなけ
れば、その情報にしたがって運転状態を変更する。また
その情報が、特定プロパティ記憶手段5を構成するプロ
パティ6a〜6eのいずれかの状態を問い合わせるもの
でないことが判明した場合、汎用記憶手段7に送られ
る。
【0039】このように本実施例によると、電気機器の
制御対象や状態の数が増加してもプロパティを増やすこ
となく制御対象の設定や状態の通知を行うことが可能と
なる。
【0040】(実施例2)図2は、本発明の電気機器の
ネットワーク対応制御装置を示すブロック図で、電気機
器モデルを含むネットワークとの通信インターフェイス
のソフトウエア的な構成例である。本実施例の発明は、
実施例1の状態記憶手段を構成する汎用記憶手段を、さ
らに特定化したものであり、実施例1と同一構成および
作用効果を奏する部分には同一符号を付して詳細な説明
を省略し、異なる点を中心に説明する。
【0041】状態記憶手段3aを構成する汎用記憶手段
7は、通信手段1からの情報が空調機器102aの運転
状況を指定もしくは変更する命令の種類が制御指示命令
か、現在の運転設定状態を問い合わせる問い合わせ命令
であるかを判定する命令判定手段7aと、前記命令の対
象を特定する対象特定手段7bと、前記命令判定手段7
aの判定結果および前記対象特定手段7bの特定結果に
基づき前記運転制御手段4への受け渡し情報、すなわち
命令の内容を運転制御手段4が解読できる形に再構築す
る受信情報再構成手段7cを有する。
【0042】図3(a)〜(e)は通信制御手段2から
汎用記憶手段7に送られる電文の一部分の構成例を示し
たものであり、70aは命令の種類が制御指示命令であ
るか、問い合わせ命令であるかを規定する命令規定部、
70bは命令の対象を規定する対象規定部、70cは対
象の状態を変更する設定情報部を表す。なお、図中の矢
印は信号(情報)の送信と受信を示す。
【0043】上記実施例において、実施例1で説明した
と同様の動作と作用効果を奏する。そして、さらに集中
制御装置101は、例えば空調機器102aへの送信電
文の中にプロパティを指定する情報の替わりに、命令規
定部70a、対象規定部70bおよび設定情報部70c
からなる電文を構成し、空調機器102aに送信する。
【0044】例えば図3(a)の内容をもつ電文が送ら
れてきた場合を考えると、送られてきた電文は空調機器
102aの通信手段1および通信制御手段2を介して状
態記憶手段3aにより命令規定部70a、対象規定部7
0b、設定情報部70cで構成される情報として抽出さ
れ、その結果情報の中にプロパティを指定する個所がな
いと判断して、その情報は汎用記憶手段7に送られる。
【0045】汎用記憶手段7は命令判定手段7aで命令
規定部70aに基づき情報に含まれる命令の種類を判定
する。この場合は“制御指示”となる。対象特定手段7
bは制御指示に基づき情報に含まれる命令の対象を特定
する。この場合は“室外ファン速度”となる。受信情報
再構成手段7cは命令規定部70a、対象規定部70b
および設定情報部70cを運転制御手段4が解読可能な
形に再度構成し直す。この場合は“制御指示、室外ファ
ン速度と、800回転/分”となり、これを運転制御手
段4に受け渡し、運転制御手段4は室外ファンの回転数
を800毎分回転になるよう制御を行う。電文が複数の
場合には、上記の動作を繰り返し行うことにより受信が
可能となる。
【0046】なお、制御指示命令と問い合わせ命令の判
定方法については、命令規定部70aを省略して、図3
(a)、図3(b)のように対象規定部70bに対して
設定情報部70cに有意義な情報がある場合には制御指
示命令と判断し、図3(c)、図3(d)、図3(e)
のように室外ファン速度、冷凍サイクルの膨張弁開度、
圧縮機の吐出温度に有意義な情報(設定情報部70c)
がない場合に問い合わせ命令と判定するという方法も考
えられる。
【0047】このように本実施例によると、汎用記憶手
段に割り当てられる1単位の記憶領域を通して、プロパ
ティとして登録されていない複数の状態群の変更や問い
合わせが可能となる。
【0048】(実施例3)図4は、本発明の電気機器の
ネットワーク対応制御装置を示すブロック図で、電気機
器モデルを含むネットワークとの通信インターフェイス
のソフトウエア的な構成例である。本実施例の発明は、
実施例1の状態記憶手段を構成する汎用記憶手段を、さ
らに特定化したものであり、実施例1と同一構成および
作用効果を奏する部分には同一符号を付して詳細な説明
を省略し、異なる点を中心に説明する。
【0049】状態記憶手段3aを構成する汎用記憶手段
7は、運転制御手段4からの受け取り情報に基づき、通
信制御手段2へ受け渡す情報に再構成(通信制御手段2
が解読できる形)する送信情報再構成手段7dを有す
る。なお、図中の矢印は信号(情報)の送信と受信を示
す。
【0050】上記実施例において、実施例1で説明した
と同様の動作と作用効果を奏する。そして、状態記憶手
段3aにおける汎用記憶手段7の送信情報再構成手段7
dはその発信元とその状態量等を含む情報を運転制御手
段4から受け取り、通信制御手段2が解読可能な形に再
度構成し直し、通信制御手段2に受け渡す。通信制御手
段2はその情報を通信手段1よりネットワークへ送信す
る。そして、電文が複数の場合には、上記の動作を繰り
返し行うことにより送信が可能となる。
【0051】このように本実施例によると、汎用記憶手
段に割り当てられる1単位の記憶領域を通して、プロパ
ティとして登録されていない電気機器の複数の状態をネ
ットワークへの通知が可能となる。
【0052】(実施例4)図5は、本発明の電気機器の
ネットワーク対応制御装置を示すブロック図で、電気機
器モデルを含むネットワークとの通信インターフェイス
のソフトウエア的な構成例である。本実施例の発明は、
実施例1の状態記憶手段を構成する汎用記憶手段を、さ
らに特定化したものであり、実施例1と同一構成および
作用効果を奏する部分には同一符号を付して詳細な説明
を省略し、異なる点を中心に説明する。
【0053】状態記憶手段3aを構成する汎用記憶手段
7は、通信手段1からの情報が空調機器102aの運転
状況を指定もしくは変更する制御指示命令か、現在の運
転設定状態を問い合わせる問い合わせ命令かを判定する
命令判定手段7aと、前記命令の対象を特定する対象特
定手段7bと、前記命令判定手段7aの判定結果および
前記対象特定手段7bの特定結果に基づき前記運転制御
手段4への受け渡し情報を構成する受信情報再構成手段
7cと、運転制御手段4からの受け取り情報に基づき、
通信制御手段2へ受け渡す情報に再構成(通信制御手段
2が解読できる形)する送信情報再構成手段7dを有す
るものである。なお、図中の矢印は信号(情報)の送信
と受信を示す。
【0054】上記実施例において、図3(b)に示す電
文構成の情報が通信制御手段2から状態記憶手段3aの
汎用記憶手段7に送られた場合を想定する。この情報は
命令判定手段7a、対象特定手段7b、受信命令再構成
手段7cを経て、“制御指示、膨張弁開度、250パル
ス”という情報として運転制御手段4に送られる。
【0055】運転制御手段4は、この情報を受けて運転
状態に反映する前に、膨張弁開度を制約する他の条件が
ないかどうかを判定し、前記条件がない場合は膨張弁開
度を250パルスに設定する。それと同時に“膨張弁開
度、250パルス”という情報を汎用記憶手段7に送り
返す。そして、この情報、つまりその発信元とその状態
量等を含む情報を運転制御手段4から受け取った送信情
報再構成手段7dは通信制御手段2が解読可能な形に再
度構成し直し、通信制御手段2に受け渡して通信手段
1、ネットワークを経て集中制御装置(図示せず)に送
られ、実際に膨張弁開度が250パルスになったことが
集中制御装置側で確認することが可能となる。
【0056】膨張弁開度を制約する他の条件があって変
更できない場合には、運転制御手段4は膨張弁開度を変
更せず、“膨張弁開度、未変更”もしくは従来のパルス
数を盛り込んだ情報を汎用記憶手段7に送る。そして、
この情報は上記と同様に送信情報再構成手段7dを経て
通信制御手段2、通信手段1、ネットワークを経て集中
制御装置に送られ、膨張弁開度がなんらかの理由で変更
されなかったことが確認される。
【0057】このように本実施例によると、汎用記憶手
段に割り当てられる1単位の記憶領域を通して、プロパ
ティとして登録されていない複数の状態を変更でき、か
つその結果の通知を集中制御装置側に行うことが可能と
なる。従って、不特定多数の情報の受信と送信の両方を
行うことができる。
【0058】なお、上記各実施例では空調機器を電気機
器の一つの例として説明したので、運転制御手段、運転
状況、運転モード等の表現をしたまでであって、これに
限定されるものでなく、電気機器の使用制御、使用状
況、使用モードに相当する。
【0059】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように請求項1
に記載の発明は、電気機器の動作や運転状況を制御する
運転制御手段に接続し、かつ電気機器の運転モードや設
定値等前記運転制御手段の有する特定の情報に対応した
特定プロパティ記憶手段と、情報の種類や内容を特定し
ない汎用記憶手段から構成される状態記憶手段を有する
もので、新たな記憶領域の増設や、マイコンの仕様変更
を伴うことなくネットワーク通信制御の実現や、それに
必要なプロパティの追加が可能になり、容易にネットワ
ーク対応の電気機器を実現できる。
【0060】請求項2に記載の発明は、請求項1の記載
において汎用記憶手段は、通信手段からの情報が機器の
運転状況を指定もしくは変更する制御指示命令か、現在
の運転設定状態を問い合わせる問い合わせ命令かを判定
する命令判定手段と、命令の対象を特定する対象特定手
段と、前記命令判定手段の判定結果および前記対象特定
手段の特定結果に基づき運転制御手段への受け渡し情報
を構成する受信情報再構成手段とで構成しているもの
で、汎用記憶手段に割り当てられる記憶領域を通して、
プロパティとして登録されていない電気機器における状
態の変更ができる。
【0061】請求項3に記載の発明は、請求項1の記載
において汎用記憶手段は、運転制御手段からの受け取り
情報に基づき、通信手段へ受け渡す情報に再構成する送
信情報再構成手段を有するもので、汎用記憶手段に割り
当てられる記憶領域を通して、プロパティとして登録さ
れていない電気機器の状態をネットワークに対して通知
することができる。
【0062】請求項4に記載の発明は、請求項1の記載
において汎用記憶手段は、前記受信情報再構成手段およ
び前記送信情報再構成手段を有するもので、汎用記憶手
段に割り当てられる記憶領域を通して、プロパティとし
て登録されていない電気機器の状態の変更と、またその
状態の変更結果をネットワークに対して通知することが
可能となり、不特定多数の情報の受信と送信の両方を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における電気機器のネットワ
ーク対応制御装置を示すブロック図
【図2】同実施例2における電気機器のネットワーク対
応制御装置を示すブロック図
【図3】(a)同実施例2の電気機器のネットワーク対
応制御装置における制御指示命令の電文構成の一例を表
す図 (b)同実施例2の電気機器のネットワーク対応制御装
置における制御指示命令の電文構成の一例を表す図 (c)同実施例2の電気機器のネットワーク対応制御装
置における問い合わせ命令の電文構成の一例を表す図 (d)同実施例2の電気機器のネットワーク対応制御装
置における問い合わせ命令の電文構成の一例を表す図 (e)同実施例2の電気機器のネットワーク対応制御装
置における問い合わせ命令の電文構成の一例を表す図
【図4】同実施例3における電気機器のネットワーク対
応制御装置を示すブロック図
【図5】同実施例4における電気機器のネットワーク対
応制御装置を示すブロック図
【図6】従来の電気機器におけるネットワーク対応のシ
ステム全体の構成図
【図7】従来の電気機器におけるネットワーク対応制御
装置を示すブロック図
【符号の説明】 1 通信手段 2 通信制御手段 3a 状態記憶手段 4 運転制御手段 5 特定プロパティ記憶手段 6a〜6e プロパティ 7 汎用記憶手段 7a 命令判定手段 7b 対象特定手段 7c 受信命令再構成手段 7d 送信命令再構成手段 102a〜105a 空調機器(電気機器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 11/02 103 F24F 11/02 103C 103Z (72)発明者 奥井 博司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 上野 玲子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3L061 BA05 BA07 5K048 AA02 AA11 BA08 BA12 DA02 DA05 FC01 GC05 HA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有線もしくは無線による通信手段と、前
    記通信手段の制御を行う通信制御手段と、電気機器の動
    作や運転状況を制御する運転制御手段と、前記運転制御
    手段に接続し、電気機器の設定状態や運転状態を保持す
    る状態記憶手段を備え、前記状態記憶手段は電気機器の
    運転モードや設定値等前記運転制御手段の有する特定の
    情報に対応した特定プロパティ記憶手段と、情報の種類
    や内容を特定しない汎用記憶手段から構成される電気機
    器のネットワーク対応制御装置。
  2. 【請求項2】 前記汎用記憶手段は、前記通信手段から
    の情報が機器の運転状況を指定もしくは変更する制御指
    示命令か、現在の運転設定状態を問い合わせる問い合わ
    せ命令かを判定する命令判定手段と、前記命令の対象を
    特定する対象特定手段と、前記命令判定手段の判定結果
    および前記対象特定手段の特定結果に基づき前記運転制
    御手段への受け渡し情報を構成する受信情報再構成手段
    を有することを特徴とする請求項1記載の電気機器のネ
    ットワーク対応制御装置。
  3. 【請求項3】 前記汎用記憶手段は、前記運転制御手段
    からの受け取り情報に基づき、前記通信制御手段へ受け
    渡す情報に再構成する送信情報再構成手段を有すること
    を特徴とする請求項1記載の電気機器のネットワーク対
    応制御装置。
  4. 【請求項4】 前記汎用記憶手段は、前記受信情報再構
    成手段および前記送信情報再構成手段を有することを特
    徴とする請求項1記載の電気機器のネットワーク対応制
    御装置。
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