JP2003179518A - 薄膜圧電共振器を用いたフィルタ及び送受切換器 - Google Patents

薄膜圧電共振器を用いたフィルタ及び送受切換器

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JP2003179518A JP2001375883A JP2001375883A JP2003179518A JP 2003179518 A JP2003179518 A JP 2003179518A JP 2001375883 A JP2001375883 A JP 2001375883A JP 2001375883 A JP2001375883 A JP 2001375883A JP 2003179518 A JP2003179518 A JP 2003179518A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送受切換器において、小型化、耐電力向上、
製造容易化及びコスト低減をはかる。 【解決手段】 薄膜圧電共振器111〜115を含む送
信帯域フィルタ110、薄膜圧電共振器131〜136
を含む受信帯域フィルタ130、送信ポート102、受
信ポート104及びアンテナポート106は、複数のセ
ラミックシート及びパターン状導体膜を含む積層体から
なる共通の基板を用いて形成されている。基板には、パ
ターン状導体膜を用いて形成され且つアンテナポート1
06と送信帯域フィルタ110及び受信帯域フィルタ1
30とに接続された位相整合回路150が設けられてい
る。送信帯域フィルタ110及び受信帯域フィルタ13
0は、それぞれ基板のパターン状導体膜を用いて形成さ
れたインダクタ119,139,139’を含んでい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信機器の技術分
野に属するものであり、特に薄膜圧電共振器を用いた送
受切換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】セルラ
電話機のRF回路部には常に小型化が求められる。最近
では、セルラ電話機に多様な機能を付与することが要望
されており、その実現のためにはできるだけ多くのコン
ポーネントを組み込むことが好ましく、一方でセルラ電
話機の大きさには制約があるので、結局、機器における
実装密度を高めることが必要となる。そのため、特にR
F回路部に対する専有面積(実装面積)及び高さの低減
の要求が厳しく、従ってRF回路部を構成するコンポー
ネントについても専有面積及び高さの低いものが求めら
れている。また、低コストに製造できるように、各コン
ポーネントをできるだけ単一の部品で構成することが要
求されている。特に、RF回路部を構成するコンポーネ
ントの1つである送受切換器に関しては、耐電力が求め
られ、電力供給に対して破壊や特性劣化を起こさないこ
とが必要である。
【0003】現在、この送受切換器は、セラミックフィ
ルタやSAW(弾性表面波)フィルタを利用している。
セラミックフィルタは、モノリシック化が可能で安価で
あるが、共振器の損失が大きく、それをカバーするため
に約23×7×5mmの寸法が必要であり、実装面積や
高さの低減の要求を十分に満たすことができない。一
方、SAWフィルタは、小型であるが、高周波での耐電
力に問題があり、送信の出力電力にサージが生ずると故
障する可能性がある。また、特性改善のために、電子ス
イッチを併用した回路を構成することもできるが、その
場合には回路構成が複雑になり、高価になる。
【0004】このような事情に鑑みて、特開2001−
24476号公報には、送信帯域と受信帯域との分離が
少なく、さらに高い電力レベルが要求されるCDMA−
PCS装置等の用途における利用を可能にする送受切換
器が提案されている。この送受切換器は、送信用帯域フ
ィルタと受信用帯域フィルタと90度移相器との3つの
部品から構成されている。各フィルタを構成している薄
膜圧電共振器(Film Bulk Acoustic
Resonator:“FBAR”と略称される)は
非常に小型で高性能である。しかし、90度移相器はそ
れぞれのフィルタを構成している薄膜圧電共振器とは別
個のものであり、インダクタ及びキャパシタの受動部品
からなるものである。このため、特開2001−244
76号公報に記載の送受切換器は、複数のフィルタ及び
90度移相器を1枚の基板に搭載する必要があり、モノ
リシック化が難しく、十分な低コスト化は困難である。
また、この送受切換器の90度移相器を伝送線路により
形成することも可能であるが、その場合には少なくとも
十数mmの長さが必要となり、フィルタに比べかなり大
きなスペースが必要となり、小型化には不向きである。
即ち、小型化に適しているという薄膜圧電共振器の特長
を十分に生かすことができない。
【0005】また、送受切換器を上述した用途に用いる
場合、各フィルタにおいて中心周波数の4%までのパス
バンド幅が要求される(例えば、中心周波数が2GHz
の場合には約80MHzの通過帯域幅になる)。しか
し、この用途に使用される薄膜共振器の圧電材料は主と
してAlNやZnOからなっており、その場合には上記
所要のパスバンド幅を容易に達成はできない。これは、
パスバンド幅が材料パラメータの電気機械結合係数(K
2)により制限されるためである。このような問題を解
決する1つの方法として、特開2001−244704
号公報には、薄膜共振器に直列あるいは並列に外部イン
ダクタ素子を接続することで、材料の有効K2が増大し
たかのようにして、広いパスバンド幅を得ることが提案
されている。しかし、この方法には、インダクタ素子を
外付けにすることでフィルタ形状全体が大きくなるとい
う欠点がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、薄膜圧電共振器を用いた送信用フィルタと薄膜
圧電共振器を用いた受信用フィルタとを結びつける整合
回路や各フィルタの有用なパスバンド幅を得るためのイ
ンダクタ等の受動素子を送信用フィルタ及び受信用フィ
ルタとモノリシックに形成することにより、小型で、耐
電力が良好で、製造が容易でコスト低減が可能な送受切
換器を提供することを目的とするものである。
【0007】また、本発明は、以上の様な送受切換器に
使用されるフィルタを提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、以上の
如き目的を達成するものとして、送信ポート、受信ポー
ト及び送受共用ポートと;前記送信ポートと前記送受共
用ポートとの間に接続され、薄膜圧電共振器からなる第
1の直列素子及び薄膜圧電共振器からなる第1の分路素
子を備えた第1の回路を含んでおり、送信通過周波数帯
域を有する送信帯域フィルタと;前記受信ポートと前記
送受共用ポートとの間に接続され、薄膜圧電共振器から
なる第2の直列素子及び薄膜圧電共振器からなる第2の
分路素子を備えた第2の回路を含んでおり、受信通過周
波数帯域を有する受信帯域フィルタと;を含んで構成さ
れる送受切換器において、前記送信ポート、前記受信ポ
ート、前記送受共用ポート、前記送信帯域フィルタ及び
前記受信帯域フィルタは共通の基板を用いて形成されて
おり、該基板はセラミック基板であり且つ少なくとも内
部にパターン状導体膜を有しており、前記基板には前記
パターン状導体膜を用いて形成され且つ前記送受共用ポ
ートと前記送信帯域フィルタ及び前記受信帯域フィルタ
とに接続された位相整合回路が設けられていることを特
徴とする送受切換器、が提供される。
【0009】本発明の一態様においては、前記位相整合
回路は、前記送受共用ポートとの接続端から前記送信帯
域フィルタとの接続端までの長さ及び前記送受共用ポー
トとの接続端から前記受信帯域フィルタとの接続端まで
の長さをそれぞれ所要値に設定してなるラインパターン
状の導体膜を用いて形成されている。本発明の一態様に
おいては、前記位相整合回路は、前記送受共用ポートと
前記送信帯域フィルタとの間に配置されたインダクタ及
びキャパシタを含む送信側部分、及び、前記送受共用ポ
ートと前記受信帯域フィルタとの間に配置されたインダ
クタ及びキャパシタを含む受信側部分のうちの少なくと
も一方を用いて形成されている。本発明の一態様におい
ては、前記送信帯域フィルタまたは前記受信帯域フィル
タは、前記パターン状導体膜を用いて前記基板に形成さ
れた受動素子を含んでなる。
【0010】本発明の一態様においては、前記受動素子
は、前記第1の回路の第1の分路素子または前記第2の
回路の第2の分路素子と直列に接続されているインダク
タ、あるいは、前記第1の回路の第1の直列素子と並列
に接続されているインダクタ、あるいは、前記第2の回
路の第2の直列素子と並列に接続されているキャパシタ
である。
【0011】また、本発明によれば、以上の如き目的を
達成するものとして、第1のポートと第2のポートとの
間に接続されているフィルタであって、薄膜圧電共振器
からなる直列素子及び薄膜圧電共振器からなる分路素子
を備えており、前記第1のポート、前記第2のポート、
前記直列素子及び前記分路素子は共通の基板を用いて形
成されており、該基板はセラミック基板であり且つ少な
くとも内部にパターン状導体膜を有しており、前記基板
には前記パターン状導体膜を用いて形成され且つ前記直
列素子または前記分路素子に接続された受動素子が設け
られていることを特徴とするフィルタ、が提供される。
【0012】本発明の一態様においては、前記受動素子
は、前記分路素子と直列に接続されているインダクタ、
あるいは、前記直列素子と並列に接続されているインダ
クタ、あるいは、前記直列素子と並列に接続されている
キャパシタである。
【0013】前記セラミック基板は、例えば、複数のセ
ラミックシート及び前記パターン状導体膜を含む積層体
からなる。前記セラミック基板は、例えば、セラミック
とガラスとの混合物を含んでなり、焼成温度が800〜
950℃である。前記セラミック基板は、例えば、アル
ミナとホウケイ酸系ガラスとの混合物、フォルステライ
トとホウ酸系ガラスとの混合物、またはホウ酸スズバリ
ウムを含んでなる。前記パターン状導体膜は、例えば、
銀または銅からなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0015】図1は、本発明の送受切換器の実施形態の
構成を示すブロック図である。図1において、送受切換
器100は、送信帯域フィルタ110、受信帯域フィル
タ130及び位相整合回路150を含んでなる。送信帯
域フィルタ110の一方端は第1のポート(送信ポー
ト)102と接続されており、受信帯域フィルタ130
の一方端は第2のポート(受信ポート)104と接続さ
れている。送信帯域フィルタ110の他方端及び受信帯
域フィルタ130の他方端は位相整合回路150を介し
て第3のポート(送受共用ポートとしてのアンテナポー
ト)106と接続されている。即ち、位相整合回路15
0は、アンテナポート106、送信帯域フィルタ110
及び受信帯域フィルタ130と、それぞれ接続されてい
る。送信ポート102は送信回路に接続され、受信ポー
ト104は受信回路に接続され、アンテナポート106
は送受信アンテナANTに接続される。
【0016】図2は、本実施形態の送受切換器100の
回路構成図である。位相整合回路150は、送信帯域フ
ィルタ110と受信帯域フィルタ130とを結びつける
ように配置されている。送信帯域フィルタ110及び受
信帯域フィルタ130は、いずれも複数の薄膜圧電共振
器(FBAR)を含んでなるものである。
【0017】ここで、薄膜圧電共振器について簡潔に説
明する。
【0018】図3は、薄膜圧電共振器の模式的平面図で
あり、図4はそのX−X断面図である。薄膜圧電共振器
10は、上面と下面との間を上下に貫通してエアーギャ
ップを形成する貫通孔14を有する基板16と、該基板
16の上面上に該上面の貫通孔開口を形成する端縁によ
り周縁部が支持されて吊られた形態の圧電スタック22
とを有する。該圧電スタック22は、圧電層12とその
上下両面に接合された電極層18,20とからなる。電
極層18,20にはそれぞれ端子26,28が付されて
おり、該端子26,28には電源が接続される。圧電共
振器スタック22において、電極端子26,28の間に
印加される電圧に応答して圧電層12は矢印24で示さ
れる方向に伸張及び収縮する。
【0019】圧電層12は、例えば、酸化亜鉛(Zn
O)や窒化アルミニウム(AlN)のような薄膜として
製造できる圧電材料を有する。電極層18,20は、例
えば、金(Au)、モリブデン(Mo)、あるいはアル
ミニウム(Al)からなるものでよい。
【0020】圧電層12と電極層18,20との積層体
から構成される圧電共振器スタック22は、その周縁部
で吊られており、その主表面が両方とも空気その他の周
囲ガス又は真空と接している。この場合、圧電共振器ス
タック22はQの高い音波共振器を形成する。端子2
6,28を介して電極層18,20に加えられる交流信
号は、圧電共振器スタック22における音速を該スタッ
ク22の重み付き厚さの2倍で割った値に等しい周波数
を持つものである。すなわち、fr =c/2t0(ここ
で、fr は共振周波数であり、cはスタック22内の音
速であり、t0 はスタック22の重み付き厚さである)
の場合、その交流信号によって、圧電共振器スタック2
2が共振する。スタック22を構成する層内における音
速が各層を構成する材料ごとに異なるため、圧電共振器
スタック22の共振周波数は、物理的厚さではなく、圧
電層12や電極層18,20内の音速とそれらの物理的
厚みとを考慮した重み付き厚さにより決まる。
【0021】図5は、図3及び図4のものとは異なる薄
膜圧電共振器の模式的断面図である。この例は、貫通孔
14により形成されるエアーギャップの代わりに、音響
インピーダンス変換器30を用いていること以外は、図
3及び図4のものと同様である。
【0022】図6は、以上のような薄膜圧電共振器10
の素子等価回路を示す。個々の共振器は、等価インダク
タンス(Lm )及び等価キャパシタンス(Cm )によっ
て直列共振を生じ、更にこれら及び等価キャパシタンス
(C0 )によって前記直列共振より高い共振周波数の並
列共振を生ずる。
【0023】再び図2を参照して、送信帯域フィルタ1
10及び受信帯域フィルタ130について更に詳細に説
明する。
【0024】送信帯域フィルタ110は、薄膜圧電共振
器からなる第1の直列素子としての直列共振素子11
1,113,115と薄膜圧電共振器からなる第1の分
路素子としての分路共振素子112,114とにより第
1の回路としての梯子型回路を形成するように接続され
た(2+1/2)段の帯域フィルタである。梯子型回路
は、圧電共振器を用いて帯域フィルタを形成する一般的
な手法である。直列共振素子111,113,115
は、第1のポート(送信ポート)102と位相整合回路
150との間を接続している。分路共振素子112は、
グランドと直列共振素子111,113間のノード11
7との間を接続している。分路共振素子114は、グラ
ンドと直列共振素子113,115間のノード118と
の間を接続している。尚、図示されている様に、分路共
振素子114とグランドとの間にはインダクタ119が
介在している。該インダクタ119は、フィルタ特性を
所望のものに近付ける(即ちフィルタ特性を向上させ
る)ための受動素子として機能する。このインダクタ1
19のインダクタンスを適宜設定することにより、送信
帯域フィルタ110のパスバンドを所望のものに近付け
ることができる。
【0025】受信帯域フィルタ130は、薄膜圧電共振
器からなる第2の直列素子としての直列共振素子13
1,133,135と薄膜圧電共振器からなる第2の分
路素子としての分路共振素子132,134,136に
より第2の回路としての梯子型回路を形成するように接
続された3段の帯域フィルタである。直列共振素子13
1,133,135は、第2のポート(受信ポート)1
04と位相整合回路150との間を接続している。分路
共振素子132は、グランドと直列共振素子131,1
33間のノード137との間を接続している。分路共振
素子134は、グランドと直列共振素子133,135
間のノード138との間を接続している。分路共振素子
136は、グランドと第2のポート(受信ポート)10
4との間を接続している。尚、図示されている様に、分
路共振素子134,136とグランドとの間には、それ
ぞれインダクタ139,139’が介在している。該イ
ンダクタ139,139’は、フィルタ特性を所望のも
のに近付ける(即ちフィルタ特性を向上させる)ための
受動素子として機能する。これらのインダクタ139,
139’のインダクタンスを適宜設定することにより、
受信帯域フィルタ130のパスバンドを送信帯域フィル
タ110のパスバンドとは異なる所望のものに近付ける
ことができる。
【0026】位相整合回路150は第3のポート(送受
共用ポートとしてのアンテナポート)106、送信帯域
フィルタ110の直列共振素子111、及び受信帯域フ
ィルタ130の直列共振素子131と、それぞれ接続さ
れている。なお、図1及び図2では位相整合回路150
はグランドに接続されているが、位相整合回路150は
グランドに接続されていなくてもよい。
【0027】図7は、位相整合回路150の例を示す回
路図である。図7(a)では、位相整合回路150は、
アンテナポート106と送信帯域フィルタ110との間
に配置されたインダクタL1及びキャパシタC1を含む
送信側部分、及び、アンテナポート106と受信帯域フ
ィルタ130との間に配置されたインダクタL2及びキ
ャパシタC2を含む受信側部分を用いて形成されてい
る。図7(b)では、位相整合回路150は、アンテナ
ポート106と受信帯域フィルタ130との間に配置さ
れたインダクタL1,L2及びキャパシタCを含む受信
側部分のみを用いて形成されている。送信側部分のみを
用いて位相整合回路150を形成することも可能であ
る。図7(c)では、位相整合回路150は、アンテナ
ポート106との接続端から送信帯域フィルタ110と
の接続端までのラインパターン状の導体膜S1、及び、
アンテナポート106との接続端から受信帯域フィルタ
130との接続端までのラインパターン状の導体膜S2
を用いて形成されており、ここで、送信帯域フィルタ1
10の中心周波数をftとし、受信帯域フィルタ130
の中心周波数をfrとし、光速をcとし、導体膜S1,
S2の形成されている基板16の実効比誘電率をεrと
して、導体膜S1の長さが(λr/4)=c/[4√
(εr)fr]となり且つ導体膜S2の長さが(λt/
4)=c/[4√(εr)ft]となるように、設定さ
れている。λt,λrはそれぞれ周波数ft,frに対
応する波長である。
【0028】適切に設定された位相整合回路150が存
在することで、第1のポート(送信ポート)102に印
加される送信信号は第1のポート(送信ポート)102
から第3のポート(アンテナポート)106に流れ、第
2のポート(受信ポート)104や受信帯域フィルタ1
30にはほとんど影響を与えない。また、位相整合回路
150が存在することで、第3のポート(アンテナポー
ト)106から入ってくる受信信号は送信帯域フィルタ
110や第1のポート(送信ポート)102からの影響
を受けずに、受信帯域フィルタ130を通り第2のポー
ト(受信ポート)104に達する。このため、送受切換
器として安定に作用する。
【0029】図8は送受切換器の斜視図であり、図9は
その部分断面図である。基板16は、セラミック基板で
ある。該セラミック基板16は、図9に示されているよ
うに、複数のセラミックシート16a−1,16a−
2,16a−3,16a−4及び隣接セラミックシート
間に位置するパターン状導体膜16bを含む積層体から
なる。セラミックシートは、例えば、セラミックスとガ
ラスとの混合物からなる。あるいは、セラミックシート
は、例えば、アルミナとホウケイ酸系ガラスとの混合
物、フォルステライトとホウ酸系ガラスとの混合物、ま
たはホウ酸スズバリウムからなる。また、パターン状導
体膜16bは、例えば導電性の高い銀または銅からな
る。このようなセラミックシートとパターン状導体膜と
の積層体は、複数のセラミックグリーンシートの隣接す
るものどうしの間に銀ペーストまたは銅ペーストを所望
パターンにて付与し、800〜950℃の比較的低い温
度で焼成することにより容易に得ることができる。セラ
ミックシートには、適宜の位置にスルーホールが形成さ
れており、その内部に充填されたスルーホール導体16
cにより隣接層のパターン状導体膜16bどうしが接続
されている。
【0030】セラミック基板16の厚さは例えば0.5
〜1.2mmであり、セラミックシート16a−1,1
6a−2,16a−3,16a−4の厚さは例えば0.
02〜0.3mmであり、パターン状導体膜16bの厚
さは例えば0.005〜0.02mmである。なお、セ
ラミックシートは、パターン状導体膜16bにより所望
の回路素子を形成するのに必要な数だけ用いればよい。
【0031】セラミック基板16において、隣接するセ
ラミックシートどうしの材質は異なっていてもよいし同
一でもよい。隣接するセラミックシートどうしの材質が
同一の場合には、これら個々のシートの峻別ができない
場合もあるが、そのようなものも本発明でいうセラミッ
ク基板に包含されるものである。
【0032】図10は、パターン状導体膜16bにより
基板16中に形成される受動素子の例を示す模式的斜視
図である。図10(a)はインダクタを示しており、該
インタクタは同一平面内の渦巻き状パターンLPに形成
されている。セラミックシートに形成されたスルーホー
ルTH内のスルーホール導体を介して隣接する層の渦巻
き状パターンと接続してもよい。図10(b)はキャパ
シタを示しており、該キャパシタは互いに隣接する2つ
の層の平面電極CP1,CP2から構成されている。
【0033】図9において、基板16内には、上記図7
(a)の位相整合回路150が形成されており、更に、
インダクタ119,139,139’が形成されてい
る。基板16の上面には、送信帯域フィルタ110を構
成する共振素子111,114他が配置されており、受
信帯域フィルタ130を構成する共振素子131,13
4,136他が配置されている。これらの共振素子を覆
うように、基板16の上面には、送信帯域フィルタ側の
カバー部材110a及び受信帯域フィルタ側のカバー部
材130aが接合されている。基板16の下面には、ほ
ぼ全体的にグランド導体膜Gが付されている。
【0034】以上のように、送信ポート102、受信ポ
ート104、アンテナポート106、送信帯域フィルタ
110及び受信帯域フィルタ130を共通の基板16を
用いて形成し、この基板16を複数のセラミックシート
及びパターン状導体膜を含む積層体からなるものとする
ことで、位相整合回路150更にはフィルタ特性向上の
ための受動素子たるインダクタ119,139,13
9’を基板16に作り込むことができる。従って、圧電
薄膜共振器の小型であることの特徴を生かして、送受切
換器の小型化が可能になる。また、パターン状導体膜と
して導電性の高いAg、Cuからなるものを用いること
ができ、Q値の高いキャパシタやインダクタを構成でき
るので、フィルタ特性をほとんど劣化させない小型の送
受切換器を構成することができる。
【0035】図12は、セラミック基板に対する圧電共
振器スタックの取り付けの更に別の形態を示す図であ
り、(a)に模式的平面図を示し、(b)にそのX−X
断面図を示す。圧電共振器スタック22の下方におい
て、セラミック基板16の上面には凹部14’が形成さ
れている。該凹部14’の深さは、圧電共振器スタック
22の上下方向の振動を許容すればよく、例えば数ミク
ロン程度である。この様な凹部14’を焼結前の基板材
料に形成しておき、焼結後に該凹部14’を合成樹脂等
で埋め、その上に圧電共振器スタック22を形成してか
ら凹部14’内の合成樹脂等を除去することにより、図
12の形態を得ることができる。また、セラミック基板
16に対する圧電共振器スタック22の取り付けは、該
圧電共振器スタック22をフィルム上に形成しておき、
これを半田ボールの様なメタルバンプを用いて空間を介
在させつつ固定してもよい。
【0036】図11は、本発明の送受切換器の更に別の
実施形態の回路構成図である。本図において、上記図1
〜10におけると同様の機能を有する部材または部分に
は同一の符号が付されている。
【0037】本実施形態では、送信帯域フィルタ110
においてノード117と第1のポート(送信ポート)1
02とが追加受動素子たるインダクタ120で接続され
ており、即ちインダクタ120は直列共振素子113,
115に対して並列に接続されている。各直列共振素子
の等価キャパシタC0 とインダクタ120との間で追加
の共振回路が形成され、これにより、所望の減衰帯域内
(特に通過帯域に近く且つ該通過帯域より高い周波数)
に新しい減衰極が形成され、少ない段数で一層よい送信
フィルタ特性を得ることができる。
【0038】また、本実施形態では、ノード137と第
2のポート(受信ポート)104とが、追加受動素子た
るキャパシタ140で接続されており、即ちキャパシタ
140は直列共振素子133,135に対して並列に接
続されている。各直列共振素子とキャパシタ140との
間で追加の共振回路が形成され、これにより、所望の減
衰帯域内(特に通過帯域に近く且つ該通過帯域より低い
周波数)に新しい減衰極が形成され、少ない段数で一層
よい受信フィルタ特性を得ることができる。
【0039】尚、以上の実施形態では位相整合回路15
0を1つ用いたが、本発明では2つ以上の位相整合回路
を用いることも可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の送受切換
器によれば、送信ポート、受信ポート、送受共用ポー
ト、薄膜圧電共振器を含む送信帯域フィルタ及び薄膜圧
電共振器を含む受信帯域フィルタをパターン状導体膜を
含む共通のセラミック基板を用いて形成しており、該セ
ラミック基板においてパターン状導体膜を用いて位相整
合回路を形成しているので、小型化、耐電力の向上、製
造の容易化及びコスト低減が可能である。
【0041】また、本発明のフィルタによれば、薄膜圧
電共振器からなる直列素子及び薄膜圧電共振器からなる
分路素子を第1のポート及び第2のポートとともにパタ
ーン状導体膜を含む共通のセラミック基板を用いて形成
しており、該セラミック基板においてパターン状導体膜
を用いて受動素子を設けているので、小型化、耐電力の
向上、製造の容易化及びコスト低減が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の送受切換器の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明の送受切換器の回路構成図である。
【図3】薄膜圧電共振器の模式的平面図である。
【図4】図3のX−X断面図である。
【図5】薄膜圧電共振器の模式的断面図である。
【図6】薄膜圧電共振器の素子等価回路図である。
【図7】位相整合回路の例を示す回路図である。
【図8】本発明の送受切換器の斜視図である。
【図9】図8の部分断面図である。
【図10】パターン状導体膜により基板中に形成される
受動素子の例を示す模式的斜視図である。
【図11】本発明の送受切換器の更に別の回路構成図で
ある。
【図12】セラミック基板に対する圧電共振器スタック
の取り付け形態を示す図である。
【符号の説明】
10 薄膜圧電共振器 12 圧電層 14 貫通孔 14’ 凹部 16 セラミック基板 16a−1,16a−2,16a−3,16a−4
セラミックシート 16b パターン状導体膜 16c スルーホール導体 18,20 電極層 22 圧電共振器スタック 26,28 電極端子 30 音響インピーダンス変換器 100 送受切換器 102 送信ポート 104 受信ポート 106 アンテナポート 110 送信帯域フィルタ 110a カバー部材 111,113,115 送信帯域フィルタの直列共
振素子 112,114 送信帯域フィルタの分路共振素子 117,118 ノード 119,120 インダクタ 130 受信帯域フィルタ 130a カバー部材 131,133,135 受信帯域フィルタの直列共
振素子 132,134,136 受信帯域フィルタの分路共
振素子 137,138 ノード 139,139’ インダクタ 140 キャパシタ 150 位相整合回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 博文 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内 Fターム(参考) 5J097 AA29 BB01 BB17 EE01 FF02 KK08 KK09 KK10 LL03 5J108 AA07 BB07 CC04 EE03 EE04 EE07 FF05 5K011 DA21 DA27 JA01 KA01

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信ポート、受信ポート及び送受共用ポ
    ートと;前記送信ポートと前記送受共用ポートとの間に
    接続され、薄膜圧電共振器からなる第1の直列素子及び
    薄膜圧電共振器からなる第1の分路素子を備えた第1の
    回路を含んでおり、送信通過周波数帯域を有する送信帯
    域フィルタと;前記受信ポートと前記送受共用ポートと
    の間に接続され、薄膜圧電共振器からなる第2の直列素
    子及び薄膜圧電共振器からなる第2の分路素子を備えた
    第2の回路を含んでおり、受信通過周波数帯域を有する
    受信帯域フィルタと;を含んで構成される送受切換器に
    おいて、 前記送信ポート、前記受信ポート、前記送受共用ポー
    ト、前記送信帯域フィルタ及び前記受信帯域フィルタは
    共通の基板を用いて形成されており、該基板はセラミッ
    ク基板であり且つ少なくとも内部にパターン状導体膜を
    有しており、前記基板には前記パターン状導体膜を用い
    て形成され且つ前記送受共用ポートと前記送信帯域フィ
    ルタ及び前記受信帯域フィルタとに接続された位相整合
    回路が設けられていることを特徴とする送受切換器。
  2. 【請求項2】 前記セラミック基板は複数のセラミック
    シート及び前記パターン状導体膜を含む積層体からなる
    ことを特徴とする、請求項1に記載の送受切換器。
  3. 【請求項3】 前記セラミック基板は、セラミックとガ
    ラスとの混合物を含んでなり、焼成温度が800〜95
    0℃であることを特徴とする、請求項1〜2のいずれか
    に記載の送受切換器。
  4. 【請求項4】 前記セラミック基板は、アルミナとホウ
    ケイ酸系ガラスとの混合物、フォルステライトとホウ酸
    系ガラスとの混合物、またはホウ酸スズバリウムを含ん
    でなることを特徴とする、請求項1〜2のいずれかに記
    載の送受切換器。
  5. 【請求項5】 前記パターン状導体膜は銀または銅から
    なることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載
    の送受切換器。
  6. 【請求項6】 前記位相整合回路は、前記送受共用ポー
    トとの接続端から前記送信帯域フィルタとの接続端まで
    の長さ及び前記送受共用ポートとの接続端から前記受信
    帯域フィルタとの接続端までの長さをそれぞれ所要値に
    設定してなるラインパターン状の導体膜を用いて形成さ
    れていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに
    記載の送受切換器。
  7. 【請求項7】 前記位相整合回路は、前記送受共用ポー
    トと前記送信帯域フィルタとの間に配置されたインダク
    タ及びキャパシタを含む送信側部分、及び、前記送受共
    用ポートと前記受信帯域フィルタとの間に配置されたイ
    ンダクタ及びキャパシタを含む受信側部分のうちの少な
    くとも一方を用いて形成されていることを特徴とする、
    請求項1〜5のいずれかに記載の送受切換器。
  8. 【請求項8】 前記送信帯域フィルタまたは前記受信帯
    域フィルタは、前記パターン状導体膜を用いて前記基板
    に形成された受動素子を含んでなることを特徴とする、
    請求項1〜7のいずれかに記載の送受切換器。
  9. 【請求項9】 前記受動素子は、前記第1の回路の第1
    の分路素子または前記第2の回路の第2の分路素子と直
    列に接続されているインダクタ、あるいは、前記第1の
    回路の第1の直列素子と並列に接続されているインダク
    タ、あるいは、前記第2の回路の第2の直列素子と並列
    に接続されているキャパシタであることを特徴とする、
    請求項8に記載の送受切換器。
  10. 【請求項10】 請求項8〜9のいずれかに記載の送受
    切換器において前記送信帯域フィルタまたは前記受信帯
    域フィルタとして使用されているフィルタ。
  11. 【請求項11】 第1のポートと第2のポートとの間に
    接続されているフィルタであって、 薄膜圧電共振器からなる直列素子及び薄膜圧電共振器か
    らなる分路素子を備えており、前記第1のポート、前記
    第2のポート、前記直列素子及び前記分路素子は共通の
    基板を用いて形成されており、該基板はセラミック基板
    であり且つ少なくとも内部にパターン状導体膜を有して
    おり、前記基板には前記パターン状導体膜を用いて形成
    され且つ前記直列素子または前記分路素子に接続された
    受動素子が設けられていることを特徴とするフィルタ。
  12. 【請求項12】 前記セラミック基板は複数のセラミッ
    クシート及び前記パターン状導体膜を含む積層体からな
    ることを特徴とする、請求項11に記載のフィルタ。
  13. 【請求項13】 前記セラミック基板は、セラミックと
    ガラスとの混合物を含んでなり、焼成温度が800〜9
    50℃であることを特徴とする、請求項11〜12のい
    ずれかに記載のフィルタ。
  14. 【請求項14】 前記セラミック基板は、アルミナとホ
    ウケイ酸系ガラスとの混合物、フォルステライトとホウ
    酸系ガラスとの混合物、またはホウ酸スズバリウムを含
    んでなることを特徴とする、請求項11〜12のいずれ
    かに記載のフィルタ。
  15. 【請求項15】 前記パターン状導体膜は銀または銅か
    らなることを特徴とする、請求項11〜14のいずれか
    に記載のフィルタ。
  16. 【請求項16】 前記受動素子は、前記分路素子と直列
    に接続されているインダクタ、あるいは、前記直列素子
    と並列に接続されているインダクタ、あるいは、前記直
    列素子と並列に接続されているキャパシタであることを
    特徴とする、請求項11〜15のいずれかに記載のフィ
    ルタ。
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