JP2003178195A - 税金シミュレーション装置、税金シミュレーション方法、税金シミュレーション用プログラム及び情報記録媒体 - Google Patents

税金シミュレーション装置、税金シミュレーション方法、税金シミュレーション用プログラム及び情報記録媒体

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JP2003178195A
JP2003178195A JP2001379145A JP2001379145A JP2003178195A JP 2003178195 A JP2003178195 A JP 2003178195A JP 2001379145 A JP2001379145 A JP 2001379145A JP 2001379145 A JP2001379145 A JP 2001379145A JP 2003178195 A JP2003178195 A JP 2003178195A
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JP
Japan
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tax
purchase
transfer
financial product
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JP2001379145A
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English (en)
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Eiji Takahashi
栄二 高橋
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Daiwa Securities Group Inc
Original Assignee
Daiwa Securities Group Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 将来の金融商品の売買に伴う納税額の算出
を、少ない労力で簡易且つ正確に行うことが可能な税金
シミュレーション装置及び方法を提供する。 【解決手段】 将来における金融商品の購入情報と、購
入後の当該金融商品の譲渡情報と、金融商品の購入及び
譲渡に伴うその保有期間と、に対応して税制度に則って
定められる税率を示す税率情報を蓄積記憶し、購入され
る金融商品に対応する購入情報と、対応する譲渡情報
と、を夫々入力し(ステップS1)、入力された購入情
報及び譲渡情報に基づいて、当該購入及び譲渡が為され
た金融商品の保有期間を算出し(ステップS2)、更
に、当該購入及び譲渡に伴って生じると予測される損益
の額を算出し、入力された購入情報及び譲渡情報並びに
算出された損益の額及び保有期間に基づいて、対応する
税率を税率情報から抽出し(ステップS7、S11)、
抽出された税率を含む税情報を提示する(ステップS1
2)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、税金シミュレーシ
ョン装置、税金シミュレーション方法、税金シミュレー
ション用プログラム及び情報記録媒体の技術分野に属
し、例えば、税務署に対して納める税金の額をシミュレ
ーション(予測)するために用いられる税金シミュレー
ション装置及び税金シミュレーション方法並びに当該シ
ミュレーションに用いられる税金シミュレーション用プ
ログラム及び当該税金シミュレーション用プログラムを
記録した情報記録媒体の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、株式等の金融商品の売買が行わ
れた場合には、その売買によって生じた損失又は利益の
額(以下、単に損益の額と称する)に応じて、そのとき
に施行されている税制に則った適切な額の税を納入する
ことが必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、当該納税者た
る金融商品の売買を行う者は、将来的に行われる金融商
品の売買によって具体的にどの程度の額の税金を納める
こととなるかを把握し、そのときに施行されている税制
度における優遇措置等を有効に活用すべく、その課税額
の変動に対応して購入した金融商品の譲渡(金銭の授受
を伴う売却を含む。以下、同じ)の時期や譲渡額或いは
譲渡数を設定することが必要となる。
【0004】一方、最近においては、いわゆる税制改革
の必要性が指摘されており、その一環として、証券税制
改革法案が政府により策定されたところである。そし
て、当該法案によると、株式譲渡益課税の制度も改正さ
れることとされており、その改正後の制度においては、
例えば株式を保有していた時期と期間により納めるべき
税額が変わってくる場合がある等、一面では複雑な税制
度となっており、上述したような課税額の予測値の算出
を全ていわゆる手作業で行うこととすると当該納税者に
大きな負担を課すこととなる。
【0005】そこで、本発明は上記の問題点及び要請に
鑑みて為されたもので、その課題は、税制改正に伴って課
税額の算出が複雑になった場合でも、将来の金融商品の
売買に伴う課税額の算出を、納税者の意図に沿うと共に
少ない労力で簡易且つ正確に行うことが可能な税金シミ
ュレーション装置及び税金シミュレーション方法並びに
当該シミュレーションに用いられる税金シミュレーショ
ン用プログラム及び当該税金シミュレーション用プログ
ラムを記録した情報記録媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、将来における金融商品
の売買に伴って納めるべき税金に関するシミュレーショ
ンを行う税金シミュレーション装置において、前記金融
商品を購入する際の購入内容を示す購入情報と、購入後
の当該金融商品を譲渡する際の譲渡内容を示す譲渡情報
と、前記金融商品の購入及び譲渡に伴う当該金融商品の
保有期間と、に対応して税制度に則って定められる税率
を示す税率情報を蓄積記憶するデータベース等の記憶手
段と、将来において購入される前記金融商品に対応する
前記購入情報と、購入後に譲渡される前記金融商品に対
応する前記譲渡情報と、を夫々入力するための入力部等
の入力手段と、前記入力された購入情報及び前記入力さ
れた譲渡情報に基づいて、当該購入及び譲渡が為される
前記金融商品の保有期間を算出するCPU等の保有期間
算出手段と、前記入力された購入情報及び前記入力され
た譲渡情報に基づいて、当該購入及び当該譲渡に伴って
生じると予測される損益の額を算出するCPU等の損益
算出手段と、前記入力された購入情報、前記入力された
譲渡情報、前記算出された保有期間及び前記算出された
損益の額に基づき、当該購入及び当該譲渡に対応する課
税対象額を前記税制度に則って算出するCPU等の対象
額算出手段と、前記算出された課税対象額に対応する前
記税率を、前記記憶されている税率情報から抽出するC
PU等の抽出手段と、前記抽出された税率を少なくとも
含む税情報を提示するディスプレイ等の提示手段と、を
備える。
【0007】よって、入力された購入情報及び譲渡情報
に基づいて金融商品の保有期間及び対応する損益の額を
算出し、これら四つの要素に基づいて税率を抽出して提
示するので、将来において金融商品の売買を行った場合
に生じる課税額を、少ない労力で簡易且つ正確に把握す
ることができる。
【0008】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載の税金シミュレーション
装置において、前記購入情報は、前記金融商品の銘柄を示
す銘柄情報と、当該金融商品の購入受渡日を示す購入受
渡日情報と、当該金融商品の購入数を示す購入数情報
と、当該金融商品の購入価格を示す購入価格情報と、によ
り構成されていると共に、前記譲渡情報は、当該購入され
た金融商品の譲渡受渡日を示す譲渡受渡日情報と、当該
金融商品の譲渡数を示す譲渡数情報と、当該金融商品の
譲渡価格を示す譲渡価格情報と、により構成されてい
る。
【0009】よって、銘柄情報、購入受渡日情報、購入
数情報、購入価格情報、譲渡受渡日情報、譲渡数情報及び
譲渡価格情報の七項目を入力することで予測される課税
額が提示されるので、より簡易に将来的な課税額を把握
することができる。
【0010】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、請求項2に記載の税金シミュレーション
装置において、前記抽出手段は、前記購入受渡日情報に対
応する内容を有する項目と、当該購入及び譲渡が為され
る前記金融商品の保有期間に対応する内容を有する項目
と、少なくとも前記譲渡受渡日に対応する内容を有する
項目と、前記購入受渡日情報及び前記譲渡受渡日情報に
基づいて、前記損益の額が前記税制度上定められている
特別控除の対象となるか否かに対応する内容を有する項
目と、前記購入受渡日情報及び前記譲渡受渡日情報に基
づいて、前記損益の額が前記税制度上定められている優
遇措置の対象となるか否かを示す項目と、を少なくとも
含む符号化情報を生成するCPU等の符号化情報生成手
段を備え、当該生成された符号化情報に含まれている各
項目を参照して適合する前記税率を抽出するように構成
される。
【0011】よって、複数種類の金融商品に適用可能な
複数の項目からなる符号化情報を用いて税率を抽出する
ので、多種類の金融商品の売買に適応して汎用的に課税
額を提示することができる。
【0012】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の
税金シミュレーション装置において、前記記憶手段は、
前記金融商品の購入受渡日に対応して前記税制度に基づ
き対応する課税額が最も少なくなる前記金融商品の税率
を少なくとも示す最小税額情報を予め更に蓄積記憶して
いると共に、前記購入情報に対応する前記最小税額情報
を当該記憶手段から検出する検出手段を更に備え、前記
提示手段は、前記検出された最小税額情報により示され
る少なくとも前記税率を更に提示するように構成され
る。
【0013】よって、購入受渡日に基づいて最も課税額
が少なくなる税率が少なくとも提示されるので、納税者
として最も課税額が少なくなる税率を少なくとも把握す
ることができ、有効に節税することができる。
【0014】上記の課題を解決するために、請求項5に
記載の発明は、金融商品を購入する際の購入内容を示す
購入情報と、購入後の当該金融商品を譲渡する際の譲渡
内容を示す譲渡情報と、前記金融商品の購入及び譲渡に
伴う当該金融商品の保有期間と、に対応して税制度に則
って定められる税率を示す税率情報であって予め蓄積記
憶されている税率情報に基づいて、将来における前記金
融商品の売買に伴って納めるべき税金に関するシミュレ
ーションを行う税金シミュレーション方法において、将
来において購入される前記金融商品の購入内容を示す購
入情報と、購入後に譲渡される前記金融商品の譲渡内容
を示す譲渡情報と、を夫々入力する入力工程と、前記入力
された購入情報及び前記入力された譲渡情報に基づい
て、当該購入及び譲渡が為される前記金融商品の保有期
間を算出する保有期間算出工程と、前記入力された購入
情報及び前記入力された譲渡情報に基づいて、当該購入
及び譲渡に伴って生じると予測される前記損益の額を算
出する損益算出工程と、前記入力された購入情報、前記
入力された譲渡情報、前記算出された保有期間及び前記
算出された損益の額に基づき、当該購入及び当該譲渡に
対応する課税対象額を前記税制度に則って算出する対象
額算出工程と、前記算出された課税対象額に対応する前
記税率を、前記記憶されている税率情報から抽出する抽
出工程と、前記抽出された税率を少なくとも含む税情報
を提示する提示工程と、を備える。
【0015】よって、入力された購入情報及び譲渡情報
に基づいて金融商品の保有期間及び対応する損益の額を
算出し、これら四つの要素に基づいて税率を抽出して提
示するので、将来において金融商品の売買を行った場合
に生じる課税額を、少ない労力で簡易且つ正確に把握す
ることができる。
【0016】上記の課題を解決するために、請求項6に
記載の発明は、請求項5に記載の税金シミュレーション
方法において、前記購入情報は、前記金融商品の銘柄を示
す銘柄情報と、当該金融商品の購入受渡日を示す購入受
渡日情報と、当該金融商品の購入数を示す購入数情報
と、当該金融商品の購入価格を示す購入価格情報と、によ
り構成されていると共に、前記譲渡情報は、当該購入され
た金融商品の譲渡受渡日を示す譲渡受渡日情報と、当該
金融商品の譲渡数を示す譲渡数情報と、当該金融商品の
譲渡価格を示す譲渡価格情報と、により構成されてい
る。
【0017】よって、銘柄情報、購入受渡日情報、購入
数情報、購入価格情報、譲渡受渡日情報、譲渡数情報及び
譲渡価格情報の七項目を入力することで予測される課税
額が提示されるので、より簡易に将来的な課税額を把握
することができる。
【0018】上記の課題を解決するために、請求項7に
記載の発明は、請求項6に記載の税金シミュレーション
方法において、前記抽出工程は、前記購入受渡日情報に対
応する内容を有する項目と、当該購入及び譲渡が為され
る前記金融商品の保有期間に対応する内容を有する項目
と、少なくとも前記譲渡受渡日に対応する内容を有する
項目と、前記購入受渡日情報及び前記譲渡受渡日情報に
基づいて、前記損益の額が前記税制度上定められている
特別控除の対象となるか否かに対応する内容を有する項
目と、前記購入受渡日情報及び前記譲渡受渡日情報に基
づいて、前記損益の額が前記税制度上定められている優
遇措置の対象となるか否かを示す項目と、を少なくとも
含む符号化情報を生成する符号化情報生成工程を備え、
当該生成された符号化情報に含まれている各項目を参照
して適合する前記税率を抽出するように構成される。
【0019】よって、複数種類の金融商品に適用可能な
複数の項目からなる符号化情報を用いて税率を抽出する
ので、多種類の金融商品の売買に適応して汎用的に課税
額を提示することができる。
【0020】上記の課題を解決するために、請求項8に
記載の発明は、請求項5から7のいずれか一項に記載の
税金シミュレーション方法において、前記金融商品の購
入受渡日に対応して前記税制度に基づき対応する課税額
が最も少なくなる前記金融商品の税率を少なくとも示す
最小税額情報が予め更に蓄積記憶されていると共に、前
記購入情報に対応する前記最小税額情報を前記蓄積記憶
されている最小税額情報から検出する検出工程を更に備
え、前記提示工程においては、前記検出された最小税額情
報により示される少なくとも前記税率を更に提示するよ
うに構成される。
【0021】よって、購入受渡日に基づいて最も課税額
が少なくなる税率が少なくとも提示されるので、納税者
として最も課税額が少なくなる税率を少なくとも把握す
ることができ、有効に節税することができる。
【0022】上記の課題を解決するために、請求項9に
記載の発明は、将来における金融商品の売買に伴って納
めるべき税金に関するシミュレーションを行う税金シミ
ュレーション装置に含まれるコンピュータを、前記金融
商品を購入する際の購入内容を示す購入情報と、購入後
の当該金融商品を譲渡する際の譲渡内容を示す譲渡情報
と、前記金融商品の購入及び譲渡に伴う当該金融商品の
保有期間と、に対応して税制度に則って定められる税率
を示す税率情報を蓄積記憶する記憶手段、将来において
購入される前記金融商品に対応する前記購入情報と、購
入後に譲渡される前記金融商品に対応する前記譲渡情報
と、を夫々入力するための入力手段、前記入力された購入
情報及び前記入力された譲渡情報に基づいて、当該購入
及び譲渡が為される前記金融商品の保有期間を算出する
保有期間算出手段、前記入力された購入情報及び前記入
力された譲渡情報に基づいて、当該購入及び当該譲渡に
伴って生じると予測される損益の額を算出する損益算出
手段、前記入力された購入情報、前記入力された譲渡情
報、前記算出された保有期間及び前記算出された損益の
額に基づき、当該購入及び当該譲渡に対応する課税対象
額を前記税制度に則って算出する対象額算出手段、前記
算出された課税対象額に対応する前記税率を、前記記憶
されている税率情報から抽出する抽出手段、及び、前記
抽出された税率を少なくとも含む税情報を提示する提示
手段、として機能させる。
【0023】よって、入力された購入情報及び譲渡情報
に基づいて金融商品の保有期間及び対応する損益の額を
算出し、これら四つの要素に基づいて税率を抽出して提
示するようにコンピュータが機能するので、将来におい
て金融商品の売買を行った場合に生じる課税額を、少な
い労力で簡易且つ正確に把握することができる。
【0024】上記の課題を解決するために、請求項10
に記載の発明は、請求項9に記載の税金シミュレーショ
ン用プログラムにおいて、前記購入情報は、前記金融商品
の銘柄を示す銘柄情報と、当該金融商品の購入受渡日を
示す購入受渡日情報と、当該金融商品の購入数を示す購
入数情報と、当該金融商品の購入価格を示す購入価格情
報と、により構成されていると共に、前記譲渡情報は、当
該購入された金融商品の譲渡受渡日を示す譲渡受渡日情
報と、当該金融商品の譲渡数を示す譲渡数情報と、当該
金融商品の譲渡価格を示す譲渡価格情報と、により構成
されている。
【0025】よって、銘柄情報、購入受渡日情報、購入
数情報、購入価格情報、譲渡受渡日情報、譲渡数情報及び
譲渡価格情報の七項目を入力することで予測される課税
額が提示されるようにコンピュータが機能するので、よ
り簡易に将来的な課税額を把握することができる。
【0026】上記の課題を解決するために、請求項11
に記載の発明は、請求項10に記載の税金シミュレーシ
ョン用プログラムにおいて、前記抽出手段として機能す
るコンピュータを、前記購入受渡日情報に対応する内容
を有する項目と、当該購入及び譲渡が為される前記金融
商品の保有期間に対応する内容を有する項目と、少なく
とも前記譲渡受渡日に対応する内容を有する項目と、前
記購入受渡日情報及び前記譲渡受渡日情報に基づいて、
前記損益の額が前記税制度上定められている特別控除の
対象となるか否かに対応する内容を有する項目と、前記
購入受渡日情報及び前記譲渡受渡日情報に基づいて、前
記損益の額が前記税制度上定められている優遇措置の対
象となるか否かを示す項目と、を少なくとも含む符号化
情報を生成する符号化情報生成手段として更に機能させ
ると共に、当該コンピュータを、当該生成された符号化
情報に含まれている各項目を参照して適合する前記税率
を抽出するように機能させる。
【0027】よって、複数種類の金融商品に適用可能な
複数の項目からなる符号化情報を用いて税率を抽出する
ようにコンピュータが機能するので、多種類の金融商品
の売買に適応して汎用的に課税額を提示することができ
る。
【0028】上記の課題を解決するために、請求項12
に記載の発明は、請求項9から11のいずれか一項に記
載の税金シミュレーション用プログラムにおいて、前記
記憶手段として機能する前記コンピュータを、前記金融
商品の購入受渡日に対応して前記税制度に基づき対応す
る課税額が最も少なくなる前記金融商品の税率を少なく
とも示す最小税額情報を予め更に蓄積記憶するように機
能させると共に、当該コンピュータを、前記購入情報に対
応する前記最小税額情報を当該記憶手段から検出する検
出手段として更に機能させ、更に前記提示手段として機
能する前記コンピュータを、前記検出された最小税額情
報により示される少なくとも前記税率を更に提示するよ
うに機能させる。
【0029】よって、購入受渡日に基づいて最も課税額
が少なくなる税率が少なくとも提示されるようにコンピ
ュータが機能するので、納税者として最も課税額が少な
くなる税率を少なくとも把握することができ、有効に節
税することができる。
【0030】上記の課題を解決するために、請求項13
に記載の発明は、請求項9から12のいずれか一項に記
載の税金シミュレーション用プログラムが記録されたコ
ンピュータ読取可能な情報記録媒体である。
【0031】よって、請求項9に記載の税金シミュレー
ション用プログラムが記録されている場合には、これを
コンピュータで読み出して実行することにより、入力さ
れた購入情報及び譲渡情報に基づいて金融商品の保有期
間及び対応する損益の額を算出し、これら四つの要素に
基づいて税率を抽出して提示するように当該コンピュー
タが機能するので、将来において金融商品の売買を行っ
た場合に生じる課税額を、少ない労力で簡易且つ正確に
把握することができる。
【0032】また、請求項10に記載の税金シミュレー
ション用プログラムが記録されている場合には、これを
コンピュータで読み出して実行することにより、銘柄情
報、購入受渡日情報、購入数情報、購入価格情報、譲渡受
渡日情報、譲渡数情報及び譲渡価格情報の七項目を入力
することで予測される課税額が提示されるように当該コ
ンピュータが機能するので、より簡易に将来的な課税額
を把握することができる。
【0033】更に、請求項11に記載の税金シミュレー
ション用プログラムが記録されている場合には、これを
コンピュータで読み出して実行することにより、複数種
類の金融商品に適用可能な複数の項目からなる符号化情
報を用いて税率を抽出するように当該コンピュータが機
能するので、多種類の金融商品の売買に適応して汎用的
に課税額を提示することができる。
【0034】更にまた、請求項12に記載の税金シミュ
レーション用プログラムが記録されている場合には、こ
れをコンピュータで読み出して実行することにより、購
入受渡日に基づいて最も課税額が少なくなる税率が少な
くとも提示されるように当該コンピュータが機能するの
で、納税者として最も課税額が少なくなる税率を少なく
とも把握することができ、有効に節税することができ
る。
【0035】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について、図面に基づいて説明する。
【0036】なお、以下に説明する実施の形態は、税を
納めるべき納税者に対して種々の情報を提示可能な構成
を有する端末装置と、複数の当該端末装置とネットワー
クにより接続され例えば証券会社内に設置されたサーバ
装置であって各端末装置に対する必要な情報提供等の処
理を実行するサーバ装置と、を含んで構成され、当該納
税者が将来的に納めるべき税の額をシミュレーションに
より算出して当該納税者に提示することによりその納税
を補助する税金シミュレーションシステムに対して本発
明を適用した場合の実施の形態である。
【0037】ここで、上記端末装置及びネットワークの
具体的な態様としては、例えば、当該端末装置が納税者
の自宅に設置されているパーソナルコンピュータである
と共に当該ネットワークがサーバ装置と当該パーソナル
コンピュータとを接続するインターネットである場合、
当該ネットワークがサーバ装置が設置されている証券会
社等内の構内回線であると共に当該端末装置が納税者か
らの電話問合せに応対する電話オペレータによる操作用
に設置されている端末装置である場合、又は、当該端末
装置が、サーバ装置が設置されている証券会社等の営業
担当者が所持している携帯型のパーソナルコンピュータ
であると共に当該ネットワークがサーバ装置と当該パー
ソナルコンピュータとを接続する移動体通信網である場
合、等がある。
【0038】次に、実施形態に係る税金シミュレーショ
ンシステムの構成について、具体的に図1及び図2を用
いて説明する。なお、図1は当該税金シミュレーション
システムの概要構成を示すブロック図であり、図2は当
該税金シミュレーションシステムを構成する各構成部材
の細部構成を示すブロック図である。
【0039】図1に示すように、実施形態の税金シミュ
レーションシステムSは、サーバ装置SVと、上述に例
示したような態様を有するネットワークNTと、当該ネ
ットワークNTを介してサーバ装置SVと接続されてい
るn個の端末装置T1乃至Tnと、により構成されてい
る。
【0040】この構成において、各端末装置T1乃至Tn
は、納税者が所望する納税のための情報をサーバ装置S
Vから取り出すために必要な情報である要求情報が入力
されると、その入力された要求情報に対応する端末信号
Stを生成し、ネットワークNTを介してサーバ信号Ss
vとしてサーバ装置SVに伝送する。
【0041】これにより、サーバ装置SVは、当該サー
バ信号Ssvに含まれている要求情報に基づいて、納税者
に提供すべき提供情報を生成し、これを再度サーバ信号
SsvとしてネットワークNTを介して対応する要求情報
を送信した端末装置Tに出力する。
【0042】そして、当該提供情報を受信した端末装置
Tは、それに含まれる情報を納税者に提供する。
【0043】次に、上記サーバ装置SV及び各端末装置
Tの細部構成について、図2を用いて説明する。
【0044】始めに、サーバ装置SVの細部構成につい
て、図2(a)を用いて説明する。
【0045】図2(a)に示すように、実施形態のサー
バ装置SVは、損益算出手段、抽出手段及び符号化情報
生成手段としてのCPU1と、液晶ディスプレイ等より
なるディスプレイ2と、キーボード及びマウス入力装置
等よりなる入力部3と、後述する如き情報を蓄積記憶す
る記憶手段としてのデータベース4と、インターフェー
ス5と、により構成されている。
【0046】また、CPU1は、後述する損益計算を主
として行う損益計算部1aと、後述する税金計算処理を
主として行う税金計算部1bと、により構成されてい
る。
【0047】次に、動作を説明する。
【0048】後述する税金シミュレーション処理が実行
される場合、入力部3においては、データベース4内に
蓄積されている情報の更新や損益計算部1a等のCPU
1内の各構成部材における処理に伴う必要な命令等が入
力され、当該入力部3からは対応する入力信号Sinが出
力される。
【0049】そして、CPU1内の各構成部材は、当該
入力信号Sinに対応した必要な処理を行う。
【0050】これに伴い、入力部3を操作する操作者に
対して提示すべき情報は、表示信号Sdpとしてディスプ
レイ2に出力されて視認可能に表示されると共に、必要
に応じて不図示のプリンタ等により印刷出力される。
【0051】また、データベース4内には、その時点で
施行されている税制における各納税算出方法毎の適用要
件並びに当該適用要件に対応する税率に関する情報が、
上記CPU1内の各構成部材における処理に用いられる
税率情報として予め蓄積記憶されている。
【0052】一方、インターフェース5は、各端末装置
Tから送信されてくるサーバ信号Ssvに対して必要な入
力インターフェース処理を実行し、処理サーバ信号Sisv
としてCPU1に出力する。
【0053】これにより、CPU1は、上記データベー
ス4内に蓄積記憶されている情報等を用いて、当該サー
バ信号Ssvに含まれている要求情報に対応する処理を実
行し、対応する提供情報を生成して再度処理サーバ信号
Sisvとしてインターフェース5に出力する。
【0054】そして、インターフェース5はCPU1か
ら出力されてきた処理サーバ信号Sisvに対して予め設
定された処理インターフェース処理を実行し、上記サー
バ信号SsvとしてインターネットNTを介して当該要求
情報を出力した端末装置Tに出力する。
【0055】次に、各端末装置Tの細部構成について、
図2(b)を用いて説明する。
【0056】図2(b)に示すように、実施形態の端末
装置Tは、上述したようにパーソナルコンピュータ等と
して構成されており、具体的には、CPU10と、液晶デ
ィスプレイ等よりなる提示手段としてのディスプレイ1
4と、キーボード及びマウス入力装置等よりなる入力手
段としての入力部11と、書換え可能なメモリ12と、
インターフェース15と、プリンタ13と、により構成
されている。
【0057】次に、動作を説明する。
【0058】後述する税金シミュレーション処理が実行
される場合、入力部11においては、納税者又は電話オ
ペレータ或いは営業担当者の操作により、当該納税シミ
ュレーション処理をサーバ装置SVに実行させるために
必要な情報が入力され、対応する入力信号SinがCPU
10に出力される。
【0059】これにより、CPU10は、当該入力信号
Sinに対応して上記税金シミュレーション処理をサーバ
装置SVに実行させるために必要な処理を行い、上記要
求情報を含む処理端末信号Stiを生成してインターフェ
ース15に出力する。
【0060】これに伴い、入力部11を操作する操作者
に対して提示すべき情報は、表示信号Sdpとしてディス
プレイ14に出力されて視認可能に表示されると共に、
必要に応じてプリンタ信号Sptとしてプリンタ13に出
力され印刷される。
【0061】一方、インターフェース15は、CPU1
0において生成された上記処理端末信号Stiに対して予
め設定された出力インターフェース処理を施し、上記端
末信号StとしてインターネットNTを介してサーバ装
置SVに出力する。
【0062】他方、インターフェース15は、サーバ装
置SVから送信されてくる端末信号Stに対して必要な
入力インターフェース処理を実行し、処理端末信号Sti
としてCPU10に出力する。
【0063】これにより、CPU10は入力されてきた
端末信号Stに含まれている提供情報に対応する処理を
実行し、当該提供情報内に含まれていた種々の情報をデ
ィスプレイ14による表示又はプリンタ13による印刷
出力により端末装置Tの操作者に対して提示する。
【0064】次に、上記した構成を有する税金シミュレ
ーションシステムSによりデータベース4内の情報を用
いて実行される実施形態の税金シミュレーション処理に
ついて、図3乃至図6を用いて説明する。
【0065】なお、図3は当該税金シミュレーション処
理を示すフローチャートであり、図4乃至図6は当該税
金シミュレーション処理に用いられる端末装置Tにおけ
る表示画面の内容を例示する図である。
【0066】以下に説明する実施形態の税金シミュレー
ション処理においては、将来予定される株式の売買の内
容に基づいて納めるべき税金の額等がシミュレーション
として算出されると共に、購入した株式を譲渡するにあ
たって、最も税金の額を少なくすることができる売却時
期が提示される。
【0067】始めに、実施形態に係る税金シミュレーシ
ョン処理を説明する前に、当該税金シミュレーションの
前提となる税制度について、その概要を説明する。
【0068】当該税制度は上述した証券税制改革法案等
に基づくものであり、具体的には、株式の譲渡損益税に
ついて、恒久化措置、時限措置及び緊急投資優遇
措置の三つの措置を実施時期を変えて適用しようとする
ものである。このとき、各措置について具体的には、先
ず平成15年1月から実施される恒久化措置として、申
告分離課税への一本化、申告分離課税の税率引下げ及び
譲渡損失の繰越控除が含まれている。そして、このうち
の申告分離課税の税率引下げは、上場株式等について当
該税率を26%から20%(上場株式以外については2
6%のまま)に引き下げようとするものである。また、
譲渡損失の繰越控除は、上場株式等についてその譲渡の
翌年以後3年間に限って繰越控除を認めようとするもの
である。
【0069】次に、平成15年1月から3年間のみ実施
される上記時限措置としては、第一に、購入後一年より
長く保有されている上場株式等の譲渡における申告分離
課税の税率が現行の26%から10%に引き下げられる
こととされている。また、第二に、平成13年10月よ
り施行している長期保有上場株式等の特別控除の適用期
限が、平成15年3月末から平成17年12月末まで延
長されることとされている。
【0070】最後に、上記法案施行日から平成14年末
まで実施される上記緊急投資優遇措置として具体的に
は、第一に、上記法案施行後、平成14年までに購入し
た上場株式等のうち、購入額1000万円までのものを
平成16年末までに保有する場合に、その上場株式等を
平成17年から平成19年までの三年間の内に譲渡すれ
ばその譲渡によって生じる譲渡益は非課税となることと
される。また、第二には、上記上場株式等の購入代金の
上限は1000万円とされるが売買益としては上限が設
けられないこととされる。
【0071】次に、上述してきた税制度を前提として実
行される実施形態に係る税金シミュレーション処理につ
いて、図3乃至図6を用いて説明する。
【0072】なお、図3は当該税金シミュレーション処
理を示すフローチャートであり、図4乃至図6は当該税
金シミュレーション処理に伴って端末装置Tのディスプ
レイ14における表示部上に表示される画面を例示する
図である。また、以下に示す実施形態では、金融商品の
一例として株式の売買を行う場合について説明する。
【0073】図3に示すように、実施形態の税金シミュ
レーション処理においては、始めに、シミュレーションす
べき納税の対象となる将来の株式の売買に関する情報が
端末装置Tの入力部11から入力され(ステップS
1)、当該入力された情報に対応する端末信号Stが生
成されてネットワークNTを介してサーバ装置SVに送
信される。
【0074】このとき、ディスプレイ14における表示
部D上には、図4に例示する如く、当該入力された売買の
情報として、当該売買の対象となる株式の、銘柄名と、
想定されている購入(買付)時の受渡日、株数及び価格
と、想定されている譲渡時の受渡日、株数及び価格と、
を含む予測売買諸元一覧表INが表示される。
【0075】そして、必要な売買諸元が入力されている
ことが確認され、当該予測売買諸元一覧表INと同時に
ディスプレイD上に表示されている確認アイコンBが操
作されると、上記表示部D上には図5(a)に例示する
如く、入力された売買諸元が反映された税額情報リスト
Lが表示される。
【0076】売買情報が確定されると、次に、当該入力さ
れた売買情報における購入受渡日及び対応する譲渡受渡
日から、その株式の保有期間が算出されると共に、当該
各売買情報を汎用コードである売買コードに変換するコ
ード化処理がサーバ装置SV内のCPU1において実行
される(ステップS2)。
【0077】このとき、当該コード化処理について具体
的には、上記入力された売買に関する情報に基づいて、取
得分類コード(一桁)、保有期間コード(一桁)、売却
分類コード(二桁)、特別控除コード(一桁)及び優遇
措置コード(一桁)により形成される売買コードが生成
される。
【0078】ここで、上記取得分類コードとしては、改
正法施行前に購入する場合、改正法施行後から平成14
年末までに購入する場合、平成15年から平成16年末
までに購入する場合、又は平成17年以降に購入する場
合の四通りで異なる取得区分コードが生成される。
【0079】次に、上記保有期間コードとしては、保有
期間が一年以下の場合又は保有期間が一年より長い場合
の二通りで異なる保有期間コードが生成される。
【0080】更に、上記売却分類コードとしては、改正
法施行前に購入してその保有期間が一年以内で売却する
場合、改正法施行前に購入してその保有期間が一年より
長く平成14年末までに売却する場合、改正法施行前に
購入して平成15年から平成17年の間に売却する場
合、改正法施行前に購入して平成18年以降に売却する
場合、改正法施行後から平成14年末までに購入してそ
の保有期間一年以内で平成14年末までに売却する場
合、改正法施行後から平成14年末までに購入してその
保有期間一年以内で平成15年以降に売却する場合、改
正法施行後から平成14年末までに購入してその保有期
間が一年より長く平成14年末までに売却する場合、改
正法施行後から平成14年末までに購入してその保有期
間が一年より長く平成15年から平成16年の間に売却
する場合、改正法施行後から平成14年末までに購入し
てその保有期間が一年より長く平成17年中に売却する
場合、改正法施行後から平成14年末までに購入してそ
の保有期間が一年より長く平成18年から平成19年の
間に売却する場合、改正法施行後から平成14年末まで
に購入してその保有期間が一年より長く平成20年以降
に売却する場合、平成15年から平成16年末までに購
入してその保有期間が一年以内で売却する場合、平成1
5年から平成16年末までに購入してその保有期間が一
年より長く平成17年末までに売却する場合、平成15
年から平成16年末までに購入してその保有期間が一年
より長く平成18年以降に売却する場合、平成17年以
降に購入してその保有期間が一年以内に売却する場合及
び平成17年以降に購入してその保有期間が一年より長
い場合の十六通りで異なる保有期間コードが生成され
る。
【0081】次に、上記特別控除コードとしては、特別
控除の適用対象となる場合と適用対象外である場合との
二通りで異なる特別控除コードが生成される。
【0082】最後に、優遇措置コードとしては、上述し
た購入代金1000万円までの場合の優遇措置の適用対
象となる場合と適用対象害である場合との二通りで異な
る特別控除コードが生成される。
【0083】そして、入力された売買情報(ステップS
1)に対応する売買コードが、上述した五種類のコード
により構成されて生成される。
【0084】次に、上記生成された売買コードに基づい
て、必要となる課税額を含む税情報がサーバ装置SV内
の損益計算部1a及び税金計算部1bにおいて生成され
る(ステップS3乃至S11)。このとき、当該税情報
の生成においては、入力された売買情報に基づいて必要
となる課税額を算出する税額算出処理(ステップS8乃
至S11)と、入力された売買情報における購入時の情
報を基礎として最も課税額を安くすることができる譲渡
時期等を算出する最適売却時期算出処理(ステップS3
乃至S7)と、が同時並行的に実行される。
【0085】次に、上記税額算出処理(ステップS8乃
至S11)について具体的に説明すると、当該税額算出
処理としては、初めに、購入された株式の内の同一の銘柄
名を有する売買における購入平均単価を算出する。その
後、上記生成された売買コードにおける優遇措置コード
に基づいて、ステップS1において入力された売買情報
に対応する株式の売買が税制度に規定される優遇措置を
受けられるものであるか否かが確認される(ステップS
8)。
【0086】そして、優遇措置の有無が確認されると、
次に、上記生成された売買コードにおける特別控除コー
ドに基づいて、ステップS1において入力された売買情
報に対応する株式の売買が税制度に規定される特別控除
を受けられるものであるか否かが確認される(ステップ
S9)。
【0087】そして、優遇措置の適用の有無及び特別控
除の適用の有無が確認されると、次に、ステップS8及び
S9において確認された事項に基づき、実際に必要とな
る税率が算出される(ステップS10)。このとき、当
該税率の算出は、データベース4内に格納されている税
率情報のうち、上記確認した内容に対応する税率を抽出
することにより実行される。
【0088】税額の算出に必要な税率が算出されると、
次に、当該算出された税率並びに入力されている売買情
報における全ての期間及び各年度に基づいて実際の税
額、税引後の損益の額及び所有期間利回りが、当該売買
情報に基づいて算出される損益の額と共に算出される
(ステップS11)。なお、当該ステップS11の処理
は、サーバ装置SVのCPU1における損益計算部1a
及び税金計算部1bにおいて実行される。
【0089】ここで、当該ステップS11の処理につい
て具体的には、上記入力されている売買情報における譲
渡時点において適用される各措置の適用に加えて、年間
又は年度毎の各措置の利用状況も勘案される。
【0090】すなわち、譲渡予定日が上記各措置のいず
れの適用期間内である場合には、先ず優遇措置が適用さ
れることを前提として税額が算出され、その優遇措置の
適用範囲を越えた部分については、次に特別控除が適用
されることとなる。このとき、同一の銘柄について複数
の売買情報が入力されている場合であって、夫々の売買
情報毎に譲渡受渡日の暦年が変わっている場合には新た
に特別控除が受けられることとなるので、この点も勘案
して税額が算出される。
【0091】なお、売買情報における全ての期間のうち
特別控除の適用期間を越えた期間についてはその譲渡受
渡日において適用される税率に基づいて税額が算出され
る。このとき、特別控除又は優遇措置のいずれもが適用
されない場合もあるため、その場合は、当該特別控除又は
優遇措置が無い状態での税額が算出されることとなる。
【0092】そして、必要な税額、税引後の損益の額及
び所有期間利回りが算出されると、その結果がサーバ信
号SsvとしてネットワークNTを介して上記売買情報が
入力された(ステップS1)端末装置Tに出力され、当
該端末装置Tのディスプレイ14内の表示部Dに、図5
(b)に例示する税額情報リストLとして表示される
(ステップS12)。
【0093】この場合、当該税額情報リストLにおいて
は、図5(b)に例示するように、上記ステップS1に
おいて入力されている売買情報に対応付けられた形で夫
々に対応する譲渡損益、税率、税額、税引後損益及び損
益率が表示される。
【0094】次に、上述してきた税額算出処理と同時並
行的に実行される最適売却時期算出処理(ステップS3
乃至S7)について、同じく図3を用いて説明する。
【0095】図3に示すように、当該最適売却時期算出
処理においては、初めに、上記ステップS8及びS9と
同様に、上記生成された売買コードにおける優遇措置コ
ード及び特別控除コードに基づいて、ステップS1にお
いて入力された売買情報に対応する株式の売買が税制度
に規定される優遇措置及び特別控除を受けられるもので
あるか否かが確認される(ステップS3、S4)。
【0096】次に、上記ステップS3及びS4において
確認された事項に基づいて、最も税率が低くなる譲渡時
期が算出される(ステップS5)。
【0097】ここで、当該ステップS5における処理に
ついて具体的には、税率を最も低くする場合に重要とな
るのは株式の購入時期に応じた譲渡時期にあるので、譲
渡時の損益の額に応じて以下の三つの選択肢を考慮する
ことが必要となる。
【0098】すなわち、第一の選択肢は、株式を一年よ
り長い期間保有し、その後平成17年末までに売却する
ことで、年間の譲渡益を100万円までは非課税とし、
それ以上の超過分については税率を10%とすることが
可能となる選択肢であり、第二の選択肢は、購入した株式
を平成17年中に売却することにより購入額1000万
円までの非課税の対象とすることに加えて、株式を一年
より長い期間保有し、その後平成17年末までに売却す
ることで、年間の譲渡益を100万円まで非課税とし、
それ以上の超過分については税率を10%とすることが
可能である選択肢であり、第三の選択肢は、所有期間及
び譲渡時期に無関係に税率を一律20%とする選択肢で
ある。
【0099】そして、この三つの選択肢について、売買
情報における購入受渡日に対応して最も税率が低くなる
納税方法の態様(譲渡時期)を求めると以下のようにな
る。なお、以下の各態様においては、譲渡の受渡日につ
いては、株式の所有期間が一年より長くなるいわゆる応
答日又は各年の1月4日のいずれかに該当する日付とし
ている。また、税率が最も低くなるときの損益率は夫々
の譲渡受渡日に基づいて算出されることとなる。
【0100】すなわち、第一の態様として、株式を改正
法の施行前に購入する場合にあっては、当該株式を一年
より長い期間保有し、その後平成17年末までに売却す
ることで、年間の譲渡益を100万円までは非課税と
し、それ以上の超過分については税率を10%とする選
択肢が最も税率を低く抑制することができることとな
る。
【0101】次に、第二及び第三の態様として、株式を
改正法の施行後であって平成14年末までに購入する場
合にあっては、購入した当該株式を平成17年中に売却
することにより購入額1000万円までの非課税の対象
とすることに加えて、株式を一年より長い期間保有し、そ
の後平成17年末までに売却することで、年間の譲渡益
を100万円まで非課税とし、それ以上の超過分につい
ては税率を10%とする選択肢と、当該株式を一年より
長い期間保有し、その後平成17年末までに売却するこ
とで、年間の譲渡益を100万円までは非課税とし、そ
れ以上の超過分については税率を10%とする選択肢
と、のいずれか一方の選択肢が最も税率を低く抑制する
ことができることとなる。
【0102】更に、第四の態様として、株式を平成15
年から平成16年末までに購入する場合にあっては、当
該株式を一年より長い期間保有し、その後平成17年末
までに売却することで、年間の譲渡益を100万円まで
は非課税とし、それ以上の超過分については税率を10
%とする選択肢が最も税率を低く抑制することができる
こととなる。
【0103】最後に、第五の態様として、株式を平成1
7年以降に購入する場合にあっては、所有期間及び譲渡
時期に無関係に税率を一律20%とする選択肢が最も税
率を低く抑制することができることとなる。
【0104】ステップS5の処理において、上記した五
つの選択肢のいずれかが選択されると、次に、当該選択
された選択肢における税率算出方法に基づいて、上記ス
テップS10と同様に実際に必要となる税率が算出され
(ステップS6)、更に税額の算出に必要な税率が算出
されると、次に、上記ステップS11と同様に実際の税
額、税引後の損益の額及び所有期間利回りが算出される
(ステップS7)。
【0105】そして、必要な税額、税引後の損益の額及
び所有期間利回りが算出されると、その結果がサーバ信
号SsvとしてネットワークNTを介して上記売買情報が
入力された(ステップS1)端末装置Tに出力され、当
該端末装置Tのディスプレイ14内の表示部Dに、図6
に例示する最適譲渡時期リストBTとして表示される
(ステップS12)。
【0106】なお、当該最適譲渡時期リストBTにおい
ては、既に表示されている税額情報リストL(図5
(b)参照)に含まれている各売買情報の夫々に対応付
ける態様で最適譲渡時期が表示される(図6の場合は、
番号により当該売買情報と対応付けている)。また、当
該最適譲渡時期リストBTが表示される際には、図6に
示すように、実際の税金の削減の程度を示す税削減効果
表RLも併せて表示される。
【0107】以上説明したように、実施形態の税金シミ
ュレーションシステムSの動作によれば、入力された売
買情報に基づいて保有期間及び損益の額を算出し、これ
らの要素に基づいて税率を抽出して提示するので、将来
において株式の売買を行った場合に生じる課税額を、少
ない労力で簡易且つ正確に把握することができる。
【0108】また、銘柄名、購入受渡日、購入株数、購
入価格、譲渡受渡日、譲渡株数及び譲渡価格の七項目を
入力することで予測される課税額が提示されるので、よ
り簡易に将来的な課税額を把握することができる。
【0109】更に、複数種類の金融商品に適用可能な複
数の項目からなる売買コードを用いて税率を抽出するの
で、多種類の金融商品の売買に適応して汎用的に課税額
を提示することができる。
【0110】更にまた、購入受渡日と損益の額とに基づ
いて最も課税額が少なくなる譲渡受渡日が提示されるの
で、納税者として最も課税額が少なくなる譲渡受渡日を
把握することができ、有効に節税することができる。
【0111】なお、上述してきた実施形態においては、
株式の売買において譲渡益が出ている場合についてのみ
例示しているが、これ以外に、本発明は、当該売買によ
り譲渡損が出た場合であっても同様に適用することがで
きる。
【0112】また、上述してきた実施形態では、金融商
品としての株式の売買に伴う税金をシミュレーションす
る際に本発明を適用した場合について説明したが、これ
以外に、金融商品としての国内上場株式、店頭上場株
式、上場株式投資信託、上場優先出資証券及び上場不動
産投資信託の売買に伴う税金をシミュレーションする際
についても本発明は適用可能である。
【0113】更に、図3に示すフローチャートに対応す
るプログラムを、例えばフレキシブルディスク等の情報
記録媒体に記憶させておき、或いはインターネット等の
ネットワークを介して配信しておき、これらを一般のマ
イクロコンピュータ等により読み出して実行することに
より、当該一般のマイクロコンピュータ等を実施形態に
係るCPU1又は10として機能させることも可能であ
る。
【0114】更にまた、上述した実施形態においては、
サーバ装置SVと端末装置TとがネットワークNTを介
して接続された税金シミュレーションシステムSに対し
て本発明を適用した場合について説明したが、これ以外
に、当該端末装置Tとサーバ装置SVとを一つのパーソ
ナルコンピュータにより実現することも可能である。こ
の場合は、実施形態におけるCPU1及び10が一つの
CPUとして機能し、上述してきた税金シミュレーショ
ン処理を実行することとなる。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、力された購入情報及び譲渡情報に基づい
て金融商品の保有期間及び対応する損益の額を算出し、
これら四つの要素に基づいて税率を抽出して提示するの
で、将来において金融商品の売買を行った場合に生じる
課税額を、少ない労力で簡易且つ正確に把握することが
できる。
【0116】従って、税制改正に伴って課税額の算出が
複雑になった場合でも、将来の金融商品の売買に伴う課
税額の算出を、少ない労力で簡易且つ正確に行うことが
できる。
【0117】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、銘柄情報、購入受渡日情
報、購入数情報、購入価格情報、譲渡受渡日情報、譲渡数
情報及び譲渡価格情報の七項目を入力することで予測さ
れる課税額が提示されるので、より簡易に将来的な課税
額を把握することができる。
【0118】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、複数種類の金融商品に適
用可能な複数の項目からなる符号化情報を用いて税率を
抽出するので、多種類の金融商品の売買に適応して汎用
的に課税額を提示することができる。
【0119】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
から3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、購
入受渡日に基づいて最も課税額が少なくなる税率が少な
くとも提示されるので、納税者として最も課税額が少な
くなる税率を少なくとも把握することができ、有効に節
税することができる。
【0120】請求項5に記載の発明によれば、入力され
た購入情報及び譲渡情報に基づいて金融商品の保有期間
及び対応する損益の額を算出し、これら四つの要素に基
づいて税率を抽出して提示するので、将来において金融
商品の売買を行った場合に生じる課税額を、少ない労力
で簡易且つ正確に把握することができる。
【0121】従って、税制改正に伴って課税額の算出が
複雑になった場合でも、将来の金融商品の売買に伴う課
税額の算出を、少ない労力で簡易且つ正確に行うことが
できる。
【0122】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の効果に加えて、銘柄情報、購入受渡日情
報、購入数情報、購入価格情報、譲渡受渡日情報、譲渡数
情報及び譲渡価格情報の七項目を入力することで予測さ
れる課税額が提示されるので、より簡易に将来的な課税
額を把握することができる。
【0123】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
に記載の発明の効果に加えて、複数種類の金融商品に適
用可能な複数の項目からなる符号化情報を用いて税率を
抽出するので、多種類の金融商品の売買に適応して汎用
的に課税額を提示することができる。
【0124】請求項8に記載の発明によれば、請求項5
から7のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、購
入受渡日に基づいて最も課税額が少なくなる税率が少な
くとも提示されるので、納税者として最も課税額が少な
くなる税率を少なくとも把握することができ、有効に節
税することができる。
【0125】請求項9に記載の発明によれば、入力され
た購入情報及び譲渡情報に基づいて金融商品の保有期間
及び対応する損益の額を算出し、これら四つの要素に基
づいて税率を抽出して提示するようにコンピュータが機
能するので、将来において金融商品の売買を行った場合
に生じる課税額を、少ない労力で簡易且つ正確に把握す
ることができる。
【0126】従って、税制改正に伴って課税額の算出が
複雑になった場合でも、将来の金融商品の売買に伴う課
税額の算出を、少ない労力で簡易且つ正確に行うことが
できる。
【0127】請求項10に記載の発明によれば、請求項
9に記載の発明の効果に加えて、銘柄情報、購入受渡日
情報、購入数情報、購入価格情報、譲渡受渡日情報、譲渡
数情報及び譲渡価格情報の七項目を入力することで予測
される課税額が提示されるようにコンピュータが機能す
るので、より簡易に将来的な課税額を把握することがで
きる。
【0128】請求項11に記載の発明によれば、請求項
10に記載の発明の効果に加えて、複数種類の金融商品
に適用可能な複数の項目からなる符号化情報を用いて税
率を抽出するようにコンピュータが機能するので、多種
類の金融商品の売買に適応して汎用的に課税額を提示す
ることができる。
【0129】請求項12に記載の発明によれば、請求項
9から11のいずれか一項に記載の発明の効果に加え
て、購入受渡日に基づいて最も課税額が少なくなる税率
が少なくとも提示されるようにコンピュータが機能する
ので、納税者として最も課税額が少なくなる税率を少な
くとも把握することができ、有効に節税することができ
る。
【0130】請求項13に記載の発明によれば、請求項
9に記載の税金シミュレーション用プログラムが記録さ
れている場合には、これをコンピュータで読み出して実
行することにより、入力された購入情報及び譲渡情報に
基づいて金融商品の保有期間及び対応する損益の額を算
出し、これら四つの要素に基づいて税率を抽出して提示
するように当該コンピュータが機能するので、将来にお
いて金融商品の売買を行った場合に生じる課税額を、少
ない労力で簡易且つ正確に把握することができる。
【0131】従って、税制改正に伴って課税額の算出が
複雑になった場合でも、将来の金融商品の売買に伴う課
税額の算出を、少ない労力で簡易且つ正確に行うことが
できる。
【0132】また、請求項10に記載の税金シミュレー
ション用プログラムが記録されている場合には、これを
コンピュータで読み出して実行することにより、銘柄情
報、購入受渡日情報、購入数情報、購入価格情報、譲渡受
渡日情報、譲渡数情報及び譲渡価格情報の七項目を入力
することで予測される課税額が提示されるように当該コ
ンピュータが機能するので、より簡易に将来的な課税額
を把握することができる。
【0133】更に、請求項11に記載の税金シミュレー
ション用プログラムが記録されている場合には、これを
コンピュータで読み出して実行することにより、複数種
類の金融商品に適用可能な複数の項目からなる符号化情
報を用いて税率を抽出するように当該コンピュータが機
能するので、多種類の金融商品の売買に適応して汎用的
に課税額を提示することができる。
【0134】更にまた、請求項12に記載の税金シミュ
レーション用プログラムが記録されている場合には、こ
れをコンピュータで読み出して実行することにより、購
入受渡日に基づいて最も課税額が少なくなる税率が少な
くとも提示されるように当該コンピュータが機能するの
で、納税者として最も課税額が少なくなる税率を少なく
とも把握することができ、有効に節税することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の税金シミュレーションシステムの全
体構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態の税金シミュレーションシステムの細
部構成を示すブロック図であり、(a)はサーバ装置の
細部構成を示すブロック図であり、(b)は端末装置の
細部構成を示すブロック図である。
【図3】実施形態における税金シミュレーション処理を
示すフローチャートである。
【図4】実施形態における税金シミュレーション処理に
おける表示画面例(I)である。
【図5】実施形態における税金シミュレーション処理に
おける表示画面例(II)であり、(a)は税額情報リス
トの例を示す図(I)であり、(b)は税額情報リスト
の例を示す図(II)である。
【図6】実施形態における税金シミュレーション処理に
おける表示画面例(III)である。
【符号の説明】
1、10…CPU 1a…損益計算部 1b…税金計算部 2、14…ディスプレイ 3、11…入力部 4…データベース 5、15…インターフェース 12…メモリ 13…プリンタ S…税金シミュレーションシステム SV…サーバ装置 NT…ネットワーク T1、T2、Tn…端末装置 D…表示部 L…税額情報リスト BT…最適譲渡時期リスト RL…税削減効果表 IN…予測売買諸元一覧表 B…確認アイコン St…端末信号 Ssv…サーバ信号 Sin…入力信号 Sdp…表示信号 Sisv…処理サーバ信号 Sti…処理端末信号 Spt…プリンタ信号

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 将来における金融商品の売買に伴って納
    めるべき税金に関するシミュレーションを行う税金シミ
    ュレーション装置において、 前記金融商品を購入する際の購入内容を示す購入情報
    と、購入後の当該金融商品を譲渡する際の譲渡内容を示
    す譲渡情報と、前記金融商品の購入及び譲渡に伴う当該
    金融商品の保有期間と、に対応して税制度に則って定め
    られる税率を示す税率情報を蓄積記憶する記憶手段と、
    将来において購入される前記金融商品に対応する前記購
    入情報と、購入後に譲渡される前記金融商品に対応する
    前記譲渡情報と、を夫々入力するための入力手段と、前記
    入力された購入情報及び前記入力された譲渡情報に基づ
    いて、当該購入及び譲渡が為される前記金融商品の保有
    期間を算出する保有期間算出手段と、 前記入力された購入情報及び前記入力された譲渡情報に
    基づいて、当該購入及び当該譲渡に伴って生じると予測
    される損益の額を算出する損益算出手段と、 前記入力された購入情報、前記入力された譲渡情報、前
    記算出された保有期間及び前記算出された損益の額に基
    づき、当該購入及び当該譲渡に対応する課税対象額を前
    記税制度に則って算出する対象額算出手段と、 前記算出された課税対象額に対応する前記税率を、前記
    記憶されている税率情報から抽出する抽出手段と、 前記抽出された税率を少なくとも含む税情報を提示する
    提示手段と、を備えることを特徴とする税金シミュレー
    ション装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の税金シミュレーション
    装置において、前記購入情報は、前記金融商品の銘柄を示
    す銘柄情報と、 当該金融商品の購入受渡日を示す購入受渡日情報と、 当該金融商品の購入数を示す購入数情報と、当該金融商
    品の購入価格を示す購入価格情報と、により構成されて
    いると共に、前記譲渡情報は、当該購入された金融商品の
    譲渡受渡日を示す譲渡受渡日情報と、 当該金融商品の譲渡数を示す譲渡数情報と、当該金融商
    品の譲渡価格を示す譲渡価格情報と、により構成されて
    いることを特徴とする税金シミュレーション装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の税金シミュレーション
    装置において、前記抽出手段は、前記購入受渡日情報に対
    応する内容を有する項目と、 当該購入及び譲渡が為される前記金融商品の保有期間に
    対応する内容を有する項目と、 少なくとも前記譲渡受渡日に対応する内容を有する項目
    と、 前記購入受渡日情報及び前記譲渡受渡日情報に基づい
    て、前記損益の額が前記税制度上定められている特別控
    除の対象となるか否かに対応する内容を有する項目と、
    前記購入受渡日情報及び前記譲渡受渡日情報に基づい
    て、前記損益の額が前記税制度上定められている優遇措
    置の対象となるか否かを示す項目と、を少なくとも含む
    符号化情報を生成する符号化情報生成手段を備え、当該
    生成された符号化情報に含まれている各項目を参照して
    適合する前記税率を抽出することを特徴とする税金シミ
    ュレーション装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載の
    税金シミュレーション装置において、 前記記憶手段は、前記金融商品の購入受渡日に対応して
    前記税制度に基づき対応する課税額が最も少なくなる前
    記金融商品の税率を少なくとも示す最小税額情報を予め
    更に蓄積記憶していると共に、前記購入情報に対応する
    前記最小税額情報を当該記憶手段から検出する検出手段
    を更に備え、前記提示手段は、前記検出された最小税額情
    報により示される少なくとも前記税率を更に提示するこ
    とを特徴とする税金シミュレーション装置。
  5. 【請求項5】 金融商品を購入する際の購入内容を示す
    購入情報と、購入後の当該金融商品を譲渡する際の譲渡
    内容を示す譲渡情報と、前記金融商品の購入及び譲渡に
    伴う当該金融商品の保有期間と、に対応して税制度に則
    って定められる税率を示す税率情報であって予め蓄積記
    憶されている税率情報に基づいて、将来における前記金
    融商品の売買に伴って納めるべき税金に関するシミュレ
    ーションを行う税金シミュレーション方法において、 将来において購入される前記金融商品の購入内容を示す
    購入情報と、購入後に譲渡される前記金融商品の譲渡内
    容を示す譲渡情報と、を夫々入力する入力工程と、前記入
    力された購入情報及び前記入力された譲渡情報に基づい
    て、当該購入及び譲渡が為される前記金融商品の保有期
    間を算出する保有期間算出工程と、 前記入力された購入情報及び前記入力された譲渡情報に
    基づいて、当該購入及び譲渡に伴って生じると予測され
    る前記損益の額を算出する損益算出工程と、前記入力さ
    れた購入情報、前記入力された譲渡情報、前記算出され
    た保有期間及び前記算出された損益の額に基づき、当該
    購入及び当該譲渡に対応する課税対象額を前記税制度に
    則って算出する対象額算出工程と、 前記算出された課税対象額に対応する前記税率を、前記
    記憶されている税率情報から抽出する抽出工程と、前記
    抽出された税率を少なくとも含む税情報を提示する提示
    工程と、を備えることを特徴とする税金シミュレーショ
    ン方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の税金シミュレーション
    方法において、前記購入情報は、前記金融商品の銘柄を示
    す銘柄情報と、 当該金融商品の購入受渡日を示す購入受渡日情報と、 当該金融商品の購入数を示す購入数情報と、当該金融商
    品の購入価格を示す購入価格情報と、により構成されて
    いると共に、前記譲渡情報は、当該購入された金融商品の
    譲渡受渡日を示す譲渡受渡日情報と、 当該金融商品の譲渡数を示す譲渡数情報と、当該金融商
    品の譲渡価格を示す譲渡価格情報と、により構成されて
    いることを特徴とする税金シミュレーション方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の税金シミュレーション
    方法において、前記抽出工程は、前記購入受渡日情報に対
    応する内容を有する項目と、 当該購入及び譲渡が為される前記金融商品の保有期間に
    対応する内容を有する項目と、 少なくとも前記譲渡受渡日に対応する内容を有する項目
    と、 前記購入受渡日情報及び前記譲渡受渡日情報に基づい
    て、前記損益の額が前記税制度上定められている特別控
    除の対象となるか否かに対応する内容を有する項目と、
    前記購入受渡日情報及び前記譲渡受渡日情報に基づい
    て、前記損益の額が前記税制度上定められている優遇措
    置の対象となるか否かを示す項目と、を少なくとも含む
    符号化情報を生成する符号化情報生成工程を備え、当該
    生成された符号化情報に含まれている各項目を参照して
    適合する前記税率を抽出することを特徴とする税金シミ
    ュレーション方法。
  8. 【請求項8】 請求項5から7のいずれか一項に記載の
    税金シミュレーション方法において、 前記金融商品の購入受渡日に対応して前記税制度に基づ
    き対応する課税額が最も少なくなる前記金融商品の税率
    を少なくとも示す最小税額情報が予め更に蓄積記憶され
    ていると共に、前記購入情報に対応する前記最小税額情
    報を前記蓄積記憶されている最小税額情報から検出する
    検出工程を更に備え、前記提示工程においては、前記検出
    された最小税額情報により示される少なくとも前記税率
    を更に提示することを特徴とする税金シミュレーション
    方法。
  9. 【請求項9】 将来における金融商品の売買に伴って納
    めるべき税金に関するシミュレーションを行う税金シミ
    ュレーション装置に含まれるコンピュータを、前記金融
    商品を購入する際の購入内容を示す購入情報と、購入後
    の当該金融商品を譲渡する際の譲渡内容を示す譲渡情報
    と、前記金融商品の購入及び譲渡に伴う当該金融商品の
    保有期間と、に対応して税制度に則って定められる税率
    を示す税率情報を蓄積記憶する記憶手段、将来において
    購入される前記金融商品に対応する前記購入情報と、購
    入後に譲渡される前記金融商品に対応する前記譲渡情報
    と、を夫々入力するための入力手段、前記入力された購入
    情報及び前記入力された譲渡情報に基づいて、当該購入
    及び譲渡が為される前記金融商品の保有期間を算出する
    保有期間算出手段、 前記入力された購入情報及び前記入力された譲渡情報に
    基づいて、当該購入及び当該譲渡に伴って生じると予測
    される損益の額を算出する損益算出手段、 前記入力された購入情報、前記入力された譲渡情報、前
    記算出された保有期間及び前記算出された損益の額に基
    づき、当該購入及び当該譲渡に対応する課税対象額を前
    記税制度に則って算出する対象額算出手段、 前記算出された課税対象額に対応する前記税率を、前記
    記憶されている税率情報から抽出する抽出手段、及び、 前記抽出された税率を少なくとも含む税情報を提示する
    提示手段、として機能させることを特徴とする税金シミ
    ュレーション用プログラム。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の税金シミュレーショ
    ン用プログラムにおいて、前記購入情報は、前記金融商品
    の銘柄を示す銘柄情報と、 当該金融商品の購入受渡日を示す購入受渡日情報と、 当該金融商品の購入数を示す購入数情報と、当該金融商
    品の購入価格を示す購入価格情報と、により構成されて
    いると共に、前記譲渡情報は、当該購入された金融商品の
    譲渡受渡日を示す譲渡受渡日情報と、 当該金融商品の譲渡数を示す譲渡数情報と、当該金融商
    品の譲渡価格を示す譲渡価格情報と、により構成されて
    いることを特徴とする税金シミュレーション用プログラ
    ム。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の税金シミュレーシ
    ョン用プログラムにおいて、前記抽出手段として機能す
    るコンピュータを、前記購入受渡日情報に対応する内容
    を有する項目と、 当該購入及び譲渡が為される前記金融商品の保有期間に
    対応する内容を有する項目と、 少なくとも前記譲渡受渡日に対応する内容を有する項目
    と、 前記購入受渡日情報及び前記譲渡受渡日情報に基づい
    て、前記損益の額が前記税制度上定められている特別控
    除の対象となるか否かに対応する内容を有する項目と、
    前記購入受渡日情報及び前記譲渡受渡日情報に基づい
    て、前記損益の額が前記税制度上定められている優遇措
    置の対象となるか否かを示す項目と、を少なくとも含む
    符号化情報を生成する符号化情報生成手段として更に機
    能させると共に、当該コンピュータを、当該生成された
    符号化情報に含まれている各項目を参照して適合する前
    記税率を抽出するように機能させることを特徴とする税
    金シミュレーション用プログラム。
  12. 【請求項12】 請求項9から11のいずれか一項に記
    載の税金シミュレーション用プログラムにおいて、 前記記憶手段として機能する前記コンピュータを、前記
    金融商品の購入受渡日に対応して前記税制度に基づき対
    応する課税額が最も少なくなる前記金融商品の税率を少
    なくとも示す最小税額情報を予め更に蓄積記憶するよう
    に機能させると共に、当該コンピュータを、前記購入情報
    に対応する前記最小税額情報を当該記憶手段から検出す
    る検出手段として更に機能させ、 更に前記提示手段として機能する前記コンピュータを、
    前記検出された最小税額情報により示される少なくとも
    前記税率を更に提示するように機能させることを特徴と
    する税金シミュレーション用プログラム。
  13. 【請求項13】 請求項9から12のいずれか一項に記
    載の税金シミュレーション用プログラムが記録されたコ
    ンピュータ読取可能な情報記録媒体。
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