JP2003177754A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2003177754A
JP2003177754A JP2001375755A JP2001375755A JP2003177754A JP 2003177754 A JP2003177754 A JP 2003177754A JP 2001375755 A JP2001375755 A JP 2001375755A JP 2001375755 A JP2001375755 A JP 2001375755A JP 2003177754 A JP2003177754 A JP 2003177754A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両手又は片手で把持して親指等で演奏操作す
るのに適したハンディータイプの小型電子楽器を提供す
る。 【解決手段】 ハンディータイプな電子楽器の盤面上に
設けられた複数の音高キーを、演奏者の親指を前記盤面
上に配して前記電子楽器を把持した場合に該親指の付け
根を略中心とする略円弧状を成す配列で配設する。これ
により、楽器を把持した手の親指で円滑に演奏操作がで
き、また、電子楽器全体を極めてコンパクトなものとす
ることができ、両手又は片手で把持して親指等で演奏操
作するのに適する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、両手又は片手で
把持して親指で演奏操作するのに適したハンディータイ
プの電子楽器に関する。
【0002】
【従来技術】本体サイズが小型なハンディータイプの楽
器としては、自然楽器ではその物理的サイズにより発音
可能な音域が制限されるので、オカリナ、ピッコロ、ソ
プラノリコーダ等、ソプラノ系の楽器が多い。この点、
小型電子鍵盤楽器や電子管楽器等の小型電子楽器には物
理的サイズによる発音音域の制限はない。こういった小
型電子楽器の更なる小型化を図るに際して、例えば小型
電子鍵盤楽器には通常の鍵盤楽器と同様な配列からなる
鍵盤部が具備されており、そのような既存の鍵盤(音高
キー)配列のままでは電子楽器の小型化に限界があっ
た。これに対して、実公昭61−60299号公報にお
いては、楽器盤面上において音高キーを既存の鍵盤配列
とは全く異なる配列で円周方向に環状に配列した小型電
子楽器が示されている。しかし、この場合、音高キーの
配列が完全に環状を成すため、通常の鍵盤楽器の演奏操
作と感覚的違いが大きく、また、運指の動作線が錯綜す
るために、演奏しずらいものであった。
【0003】
【発明の解決する課題】この発明は、上述の点に鑑みて
なされたもので、両手又は片手で把持して親指等で演奏
操作するのに適したハンディータイプの小型電子楽器を
提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、盤面上に複数
の音高キーが配設されてなるハンディータイプの電子楽
器において、演奏者の親指を前記盤面上に配して前記電
子楽器を把持した場合に該親指の付け根を略中心とする
略円弧状を成す配列で、前記複数の音高キーを配設する
ことを特徴とする。このように、複数の音高キーを、演
奏者の親指を盤面上に配して把持した該親指の付け根を
略中心とする略円弧状に配列することで、楽器を把持し
た手の親指で円滑に演奏操作ができる。また、電子楽器
全体を極めてコンパクトなものとすることができ、両手
又は片手で把持して親指等で演奏操作するのに適したハ
ンディータイプの小型電子楽器を提供できる。
【0005】一例として、前記複数の音高キーの配列を
多重的に設けるとよい。これにより、親指で操作し易い
上記略円弧状の配列が多重的に設けられることで、どの
配列の音高キーに対する親指での操作のし易さも確保し
つつ、小型化された電子楽器盤面上の限られたキー配置
領域において配置可能なキーの音域を広げることができ
る。この場合、一例として、多重的な音高キー配列にお
ける音高キーのスケールが、各配列間で一部オーバーラ
ップするように設定するとよい。これにより、演奏操作
対象とする配列を頻繁に切り換える必要がなくなるの
で、演奏操作が行い易くなる。この場合、スケールがオ
ーバーラップする音高キー同士は、音高キーの並び方向
において互いに同じ位置である必要はなく、むしろ異な
る位置にずらして配置するとよく、そうすれば広い音域
を確保することができる。更に、多重的な音高キー配列
においては、より外縁側に位置する配列ほど、その音高
キーの突出高が低くなるように設定するとよい。これに
より、本電子楽器の外縁部を把持した手の親指で盤面上
の内側寄りの配列に対して演奏操作を行う時に、それよ
りも外側寄りに位置する配列のキーを誤操作することを
防止することができ、また操作も行い易くなる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の一実施例について説明する。図1は本発明に係る電子
楽器の一例を上から見た平面図である。電子楽器1の本
体2は、携帯演奏を可能とするような(ハンディな)小
型且つ薄型な盤状の略6角形形状の筐体からなり、各コ
ーナーは丸みを帯びて形成されている。また、本体2の
左右両側面の前方辺部は、本体2の前方に向かって内向
きな斜辺部2A,2Bになっている。なお、図1におい
て下側が、本電子楽器1の前方であり、本電子楽器1を
両手又は片手で把持した演奏者が位置する側である。本
体2の盤面上には、上面円形形状を有する複数の音高キ
ーからなる音高キー配列3〜6が、本体2の中央寄りに
弧を向けた略円弧状を成して複数列配置されている。こ
の音高キーは、楕円形やキー並び方向を短手方向とする
棒状形をしていてもよい。本体2の盤面上にはまた、各
種操作子群10〜19と、液晶表示部9が、それぞれ所
定位置に配設されており、本体2の背面の左右両端に
は、シングルフィンガー式和音指定モードにおける和音
種類指定用操作子(SINGLE FINGER)7
a,7b及びレジストデータ選択操作子(REGIS
T)8a,8bがそれぞれ配設されている。液晶表示部
9は種々の操作設定等を表示するのに用いる。
【0007】本体2の背面には、回しきり位置での電源
オン/オフを兼ねてなると共に楽音の音量を設定するた
めの音量つまみ40(VR)、オーディオ信号入力ピン
41(MIX IN)、オーディオ信号出力ピン42
(MIX OUT)、及び、ヘッドフォン接続ピン43
(HP)がそれぞれ配設されている。オーディオ信号入
力ピン41(MIX IN)は外部からのオーディオ信
号(楽音信号)を入力するための入力ピンであり、オー
ディオ信号出力ピン42(MIX OUT)は、この電
子楽器1内部で生成したオーディオ信号を外部に出力す
るための出力ピンであって、オーディオ信号入力ピン4
1(MIX IN)及びオーディオ信号出力ピン42
(MIX OUT)を介して他の電子楽器等の外部機器
と接続することで、接続した機器と合奏を行うことがで
きる。なお、本体2には、この他にもMIDI規格の楽
曲データの入出力を行うMIDIインターフェース用の
入出力ピンを具備してもよいし、また、光でMIDI信
号を送受信する光学式リモコン送受信器を内蔵するよう
にしてもよい。
【0008】この電子楽器1は、本体2を演奏者の両手
(又は片手)で把持し、両親指にて本体2の上面に設け
られた音高キー等の操作子の操作をし易いように構成さ
れている。まず、この電子楽器1の把持態様について説
明する。電子楽器1を演奏操作するに際して、演奏者
は、両手の掌、小指、中指及び薬指等で本体2を支え、
親指付け根付近を本体2の前記斜辺部2A,2Bの上縁
に位置させて、親指にて本体2の上面に配置された音高
キー及びその他の操作子10〜19を操作する。左右人
差し指は本体2の側面に沿って配され、該人差し指の指
先にて背面左右端に備わる和音種類指定用操作子(SI
NGLE FINGER)操作子7a,7b及びレジス
トデータ選択操作子(REGIST)8a,8bを操作
する。把持し易さを考慮して、一例として、図2に示す
ように、電子楽器1の裏面には凸形成されたグリップ3
0L,30Rが具備されている。グリップ30L,30
Rには、小指、中指及び薬指の指先を当接させるための
指先当接部31L,31Rが夫々設けられている。この
指先当接部31L,31Rに小指、中指及び薬指の指先
を当てて、本体2の前述の斜辺部2A,2Bに両掌を当
接させることで、グリップ30L,30Rの個所にて、
本体2がしっかり把持されるようになっている。この
時、両親指は楽器把持に直接関与しないので、両親指で
本体2の盤面上の各操作子を自在に操作できる。また、
操作子7a,7b及び8a,8bは、本体2の側面に沿
って位置された人差し指の指先で簡単に操作できる。な
お、操作子7a,7b及び8a,8bの配置面(本体2
の背面)は、操作性を考慮して、本体2の盤面について
略々90度(80〜100度)程度の角度を成すものと
する。
【0009】しかして、音高キー配列3〜6における各
音高キーは、親指で操作されるものであり、本体2を把
持した際に演奏者の両親指が円滑に移動可能な範囲に、
本体2の盤面上において複数の列を成して配設される。
図1に戻って、音高キー配列3〜6の配列形態について
説明する。図1において各音高キーには、各々の音階名
を区別するための符号A〜Gを付与して示し、また、各
音高キー配列3〜6の音名Cに対応する各音高キーに対
して、添え数字2〜4を付加してオクターブ範囲を示
す。なお、音高C3を中央の音名Cとする。音高キー配
列3〜6は、複数の音高キーが、左右親指の付け根を略
中心とする略円弧状に夫々配列されて成るものである。
即ち、電子楽器本体2の左右両側において、演奏者の両
親指の動作線上に複数の音高キーが配列される。音高キ
ー配列3〜6は、左右の親指に対応して本体2の左側及
び右側に夫々2列づつ、その各々が半径長を異にして並
列配置されている。図示の例では、本体2の左側におい
ては、音高キー配列3と音高キー配列4が2重に配列さ
れており、また、本体2の右側においては、音高キー配
列5と音高キー配列6とが2重に配列されている。2重
化された音高キー配列3と4又は5と6において、円弧
の幾何学的中心は必ずしも同一点である必要はなく、要
するに親指の付け根を軸にして該親指の指先を動かして
なぞることのできるような曲線状を成していればよく、
また曲率が一定であることも要しない。例えば正確な円
弧形状に限らず、楕円円弧や、「く」の字形又はそれに
近い形状であってもよい。
【0010】ここで、左手用の内側寄りにある音高キー
配列4を例にして、一つの音高キー配列の具体例につい
て説明すると、白鍵と黒鍵とからなる通常の鍵盤と同様
に、白鍵に相当する音高キー4a〜4tと黒鍵に相当す
る音高キー4b〜4sの2列で構成され、それらが略円
弧状に配置されている。白鍵に相当する音高キー4a,
4c,4e…4tは、図において上から下に向かって低
音順に既存の鍵盤の白鍵の音階配列に倣って音名C,
D,…Gに対応して順次配置されている。また、黒鍵に
相当する音高キー4b,4d…4sは、図において上か
ら下に向かって低音順に既存の鍵盤の黒鍵の音階配列に
倣って順次配列されている。黒鍵に相当する各音高キー
4b,4d…4sは、白鍵に相当する各音高キー4a,
4c,4e…の間に位置して、丁度通常の鍵盤の黒鍵が
白鍵の横並び列において演奏者からみて若干奥に位置し
ているのと同様に、親指の指先の指向方向において白鍵
の相当する音高キー4a,4c,4e…より奥まった位
置に配置されている。このように、音高キーの配列は、
音階配列順に関しては既存の鍵盤配列と同様に成されて
いる。こうして、左側の内側寄りにある音高キー配列4
には、音高C2〜G3までの音域に対応する音高キーが
配置されている。左手用の外側寄りにある音高キー配列
3も同様に、白鍵に相当する音高キー3b,3d,…と
黒鍵に相当する音高キー3a,3c,…の2列で構成さ
れ、図において上から下に向かって低音順に並んでい
る。但し、この音高キー配列3には、音高F#1〜F2
までの音域に対応する音高キーが配置されている。
【0011】このように、音高キー配列3と4は、異な
る音域範囲に対応するものであるが、一部の音域(音高
C2〜F2)がオーバーラップしている。すなわち、多
重的な音高キー配列3及び4における音高キーのスケー
ルが、一部の音域(音高C2〜F2)でオーバーラップ
するように設定されている。これにより、演奏操作対象
とする配列を頻繁に切り換える必要がなくなるので、演
奏操作が行い易くなる。例えば、仮にオーバーラップす
る音域(音高C2〜F2)の音高キーを配列3で設けな
かったとすると、配列3で音高B1の音高キー3fを操
作した後音高C2を演奏する場合、配列4の音高キー4
aを操作しなければならず、非常に面倒である。しか
し、本実施例のようにオーバーラップしていれば、同じ
配列3における隣の音高キー3gを操作すればよいので
非常に操作し易い。
【0012】更に、音高キー配列3と4においてスケー
ルがオーバーラップする各音高C2〜F2毎の各音高キ
ー(3g〜3lと4a〜4f)は、音高キーの並び方向
において互いに同じ位置になく、異なる位置にずらして
配置されている。例えば、オーバーラップする音域(音
高C2〜F2)のうち最低音の音高C2に対応する配列
3における音高キー3gは配列3のほぼ中程に配置され
ているが、同じ音高C2に対応する配列4における音高
キー4aは配列4の端部に配置されている。これに対し
て、仮に、オーバーラップする音域(音高C2〜F2)
のうち最低音の音高C2に対応する配列4における音高
キー4aを、同じ音高C2に対応する配列3における音
高キー3gとほぼ同じ位置に配置したとすると、配列4
の上端に空きが出来てしまい、音高キー配列4の音域が
狭くなってしまう。しかし、本実施例によれば、配列4
の上端に空きができないので、音高キー配列4の音域を
広く確保することができる。
【0013】右手用の内側寄りにある音高キー配列5及
び外側寄りにある音高キー配列6も上記と同様に、白鍵
に相当する音高キーと黒鍵に相当する音高キーの2列で
夫々構成されているが、その音高順が左手用とは逆にな
っており、且つより高音側の音域に対応している。すな
わち、右手用の内側寄りにある音高キー配列5には、図
において下から上に向かって低音順に音高F2〜F4ま
での音域に対応する音高キーが配置されている。また、
右手用の外側寄りにある音高キー配列6には、図におい
て下から上に向かって低音順に音高B3〜B4までの音
域に対応する音高キーが配置されている。また上記と同
様に、音高キー配列5と6では、一部の音域(音高B3
〜F4)がオーバーラップするように音高キーのスケー
ルが設定されており、且つオーバーラップする各音高B
3〜F4毎の各音高キーが音高キーの並び方向に関して
異なる位置にずらして配置されている。更に、左手用の
内側寄りにある音高キー配列4と右手用の内側寄りにあ
る音高キー配列5では、一部の音域(音高F2〜G3)
がオーバーラップするように音高キーのスケールが設定
されている。これにより、右手演奏と左手演奏の境界が
1オクターブ以上の音域幅での重なりを持って曖昧に設
定されることになり、右手演奏と左手演奏の音域的な拘
束が軽減され、自由な演奏が可能となり、非常に演奏操
作がやり易くなる。
【0014】本体2の左右両側において外縁側に位置す
る音高キー配列3と音高キー配列6とに配設される各音
高キーは、本体2の中央寄りに位置する音高キー配列
4,音高キー配列5に配設される各音高キーよりも、音
高キー頭の突出高が低くなっている。図3に音高キー配
列3,音高キー配列4について、図1のA−A線断面を
矢視した断面略図を示す。図3において、音高キー3
d,3e,4e及び4dは、本体2の上面に備わる取付
孔にそれぞれ配置されており、各音高キー3d,3e,
4e及び4dに対応してキースイッチ51(図におい
て、各キースイッチ51に対して、音高キーとの対応関
係を示す枝番号3d,3e,4e,4dを付与する。)
が、スイッチ基板50上に配列されている。キースイッ
チ51は、対応する音高キーが押し下げられると、スイ
ッチが閉じて(オンして)キーコードが出力して、操作
された音高キーが特定できるようになっており、音高キ
ー押し下げを解く(音高キーを離す)と、スイッチが開
く(オフする)ようになっている。音高キー3d,3
e,4e及び4dは、楽器1を把持した際に左親指の指
先が指向する向きに従って音高キー3d,3e,4e,
4dの順に、つまり、本体2の外縁側に位置する音高キ
ー(音高キー3d)から内側に向かって順次、突出高が
高くなっている。このように、操作する親指の付け根寄
りに位置する音高キーの突出高を低くして、指先の方へ
行くに従って音高キーの突出高が高くなって行くこと
で、親指の指先をスムーズに移動させることができ、演
奏操作を行い易くすることができる。また、各音高キー
の頭は丸みを帯びた形状になっており、親指の移動を更
に容易にしている。
【0015】以上のように、本実施例によれば、各音高
キー配列3〜6においては、複数の音高キーが、演奏者
が楽器を左手及び/又は右手で把持した時に親指が届く
範囲内に、該親指の動作線に沿って、円弧状に夫々配列
されているため、本体2を把持する手の位置を変える
(握り直す)ことなく、親指による音高キー操作を容易
かつ円滑に行うことができる。従って、本実施例の電子
楽器1は、演奏者の両手で本体2を把持し、把持した親
指と人差し指で演奏操作するのに適しており、場所を選
ばずどこでも簡単に演奏できる。例えばヘッドフォンを
使用すれば電車車内等で腰掛けながら楽器演奏を個人的
に楽しむことができる。なお、音高キーの配列は、本体
2の右側若しくは左側のいずれか一方のみに成されるも
のであってもよく、また、多重的に成されるものに限ら
ず一列だけであってもよい。
【0016】最後に、図4に示す本実施例に係る電子楽
器1の内部構成例を参照して、図1に示された本実施例
に係る電子楽器1の有する諸機能の一例について説明す
る。制御手段20には、音高キー配列3〜6の各音高キ
ー、和音種類指定用操作子7a,7b、レジストデータ
選択操作子8a,8b及びその他の各種操作子群10〜
19の操作信号がが入力される。制御手段20は、自動
リズムメモリ、自動伴奏メモリ及びそれらの制御回路、
音源読み出し手段等を含んでなるもので、このような制
御手段20の詳細な構成については公知のため説明を省
略する。制御手段20は、音高キーの操作に応じて得ら
れる演奏情報(キーコード、キーオン/オフ信号、タッ
チ情報等)に基づき音源21から楽音信号を出力させ
る。音源21は、波形メモリ等の従来から知られる音源
方式のいずれを採用してもよく、また、専用のハードウ
ェアを用いて構成してもよいし、あるいは、CPUによ
るソフトウェア処理で構成してもよい。音源21で発生
された楽音信号は、ディジタル/アナログ変換の後、ア
ンプ22を介してスピーカ23から発音される。また、
各種操作子10〜19及び和音種類指定用操作子(SI
NGLE FINGER)7a,7b,レジストデータ
選択操作子(REGIST)8a,8bの操作がなされ
ると、制御手段20は、操作された操作子に応じた所定
の制御を行い、その制御に基づいた楽音信号が音源21
から出力されるように制御する。以下、各操作子毎に簡
単に説明をすると、操作子10は数値入力を行うテンキ
ーで、種々の選択設定の入力を行うことができる。ソン
グ選択操作子(SONG)11はソング(楽曲)の選択
を行うスイッチであり、音色選択操作子(VOICE)
12は発音する音色を選択するためのスイッチである。
【0017】スタイル選択操作子(STYLE)13は
自動伴奏及びリズムのスタイルを選択するスイッチであ
る。各スタイルに対応する自動伴奏及びリズムのパター
ンデータは、制御手段20に含まれるメモリ内に複数組
記憶されている。制御手段20は、スタイル選択操作子
(STYLE)13やレジストデータ選択操作子(RE
GIST)8a,8bの操作による入力データに基づい
て、読み出すべき伴奏パターンを決定し、該所定のメモ
リから該当パターンを読み出す。スタート/ストップ操
作子(START/STOP)19は、自動リズムの開
始及び停止を指示するスイッチである。テンポ設定操作
子(TEMPO)18は、自動リズムのテンポを設定す
るためスイッチで、タップ式のスイッチになっている。
【0018】アカンパニメント・オン/オフ操作子(A
CMP)14は、自動伴奏のシングルフィンガー機能の
オン/オフを指示するスイッチである。シングルフィン
ガー機能がオンされた場合は、例えば音高キー配列3に
設けられた1オクターブ分の音高キーが根音指定キーと
して機能し、和音種類指定用操作子(SINGLEFI
NGER)7a,7bによって、和音(コード)の種類
が指定される。例えば、和音種類指定用操作子7aを操
作するとセブンスコード、和音種類指定用操作子7bを
操作するとマイナーコード、どちらも操作されない場合
は、メジャーコードが指定されるようにする。この和音
種類指定用操作子は、7aと7bの配置を逆にしてもよ
い。制御手段20は、操作された根音指定キーと和音種
類指定用操作子7a,7bとにより指定される和音の根
音と種類により和音を決定し、決定された和音の各構成
音の音高に応じた楽音信号がコードパターンデータに従
って音源21から発生されるように制御する。
【0019】シンクロスタート操作子(SYNC)16
は、シンクロスタートを指示するスイッチで、オンされ
ると自動伴奏スタート待機状態になり、音高キー操作に
応じて自動伴奏がスタートする。自動伴奏中にこれを操
作すると、自動伴奏を中止して、シンクロスタート待機
状態になる。イントロ/エンディング操作子(intr
o/ending)17は、イントロパターン又はエン
ディングパターンの自動伴奏を指示するためのスイッチ
である。イントロパターンの演奏が終了するとメインの
自動伴奏に移行する。エンディングパターンの演奏が終
了すると自動伴奏は停止する。フィルイン操作子(AU
TO FILL)15は、自動伴奏中に、現在演奏中の
自動伴奏に適したフィルインを自動的に演奏させるスイ
ッチであって、これの操作により、現在演奏中の伴奏パ
ターンからフィルインを挟んで異なる伴奏パターンへ
(例えば、或る伴奏パターンAからフィル演奏が入って
から別の伴奏パターンBへ)移行するようにしてもよい
し、伴奏パターン変更を伴わずに、単にフィルインする
だけでもよい。
【0020】レジストデータ選択操作子(REGIS
T)8a,8bは、音色、音量、エフェクト、テンポ、
伴奏スタイル、伴奏パートオン/オフ等からなる各種楽
音設定・制御データの予め設定された組み合わせ(レジ
ストデータ)を選択・切り換えするスイッチである。制
御手段20に含まれるメモリには、音色、音量、エフェ
クト、テンポ、伴奏スタイル、伴奏パートオン/オフ等
の各種楽音設定・制御データの組み合わせを予め設定す
るレジストデータが複数記憶されており、レジストデー
タ選択操作子8a若しくは8bの操作に応じてレジスト
データが読み出され、それに基づく設定の切り換えがな
される。
【0021】上述したような各操作子10〜19の適宜
の設定により、所望の自動演奏を奏することができる。
自動演奏中においてリアルタイムに操作される操作子、
すなわち各音高キー、和音種類指定用操作子(SING
LE FINGER)7a,7b及びレジストデータ選
択操作子(REGIST)8a,8bは、本体2を把持
した親指と人差し指にて簡単に操作できる。従って本発
明に係る電子楽器によれば、場所を選ばずどこでも簡単
に演奏操作及び自動演奏の操作を行うことができる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、電子
楽器全体を極めてコンパクトなものとすることができ、
両手又は片手で把持して親指等で演奏操作するのに適し
たハンディータイプの小型電子楽器を提供することがで
きる。また、親指で操作し易い上記略円弧状の配列を多
重的に設けることで、どの配列の音高キーに対する親指
での操作のし易さも確保しつつ、小型化された電子楽器
盤面上の限られたキー配置領域において配置可能なキー
の音域を広げることができるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例に係る電子楽器を上面から見た平面
図。
【図2】 同実施例に係る電子楽器の裏面を背面方向か
ら見た概略斜視図。
【図3】 同実施例に係る電子楽器における音高キー配
置を示すための図であって、図1の矢印A−Aにおける
略断面図。
【図4】 同実施例に係る電子楽器のシステム構成概略
図。
【符号の説明】 1 電子楽器 2 本体 3〜6 音高キー配列(音高キー) 7a,7b 和音種類指定用操作子 8a,8b レジストデータ選択操作子 9 液晶表示部 10〜19 操作子 20 制御手段 21 音源 22 アンプ 23 スピーカ 30L,30R グリップ 31L,31R 指先当接部 40 音量つまみ 41,42 オーディオ信号入出力ピン 43 ヘッドフォン接続ピン 50 スイッチ基板 51 キースイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 盤面上に複数の音高キーが配設されてな
    るハンディータイプの電子楽器において、 演奏者の親指を前記盤面上に位置させて前記電子楽器を
    把持した場合に該親指の付け根を略中心とする略円弧状
    を成す配列で、前記複数の音高キーを配設することを特
    徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】 前記複数の音高キーの配列を多重的に設
    けたことを特徴とする請求項1に記載の電子楽器。
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