JP2003177226A - 回折光学素子及びそれを用いた光学ヘッド - Google Patents

回折光学素子及びそれを用いた光学ヘッド

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JP2003177226A JP2002269110A JP2002269110A JP2003177226A JP 2003177226 A JP2003177226 A JP 2003177226A JP 2002269110 A JP2002269110 A JP 2002269110A JP 2002269110 A JP2002269110 A JP 2002269110A JP 2003177226 A JP2003177226 A JP 2003177226A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 0.35μm〜0.45μmの波長の光が入
射した場合に実質的に0次の回折光を出射し、0.6μ
m〜0.7μmの波長の光が入射した場合に実質的に1
次の回折光を出射する回折光学素子を提供する。 【解決手段】 基板1aと、基板1a上に形成されたグ
レーティング部2aとを備えた回折光学素子である。グ
レーティング部2aの断面は、実質的に4レベル、5レ
ベル又は6レベルのうちのいずれかの階段形状であり、
0.35μm≦λ1≦0.45μmを満たす第1の波長
λ1の光3が入射した場合に実質上0次の回折光6を出
射し、0.6μm≦λ2≦0.7μmを満たす第2の波
長λ2の光4が入射した場合に実質上1次の回折光7を
出射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回折光学素子及び
それを用いた光学ヘッドに関する。特に、本発明は、
0.35μm〜0.45μmの波長の光が入射した場合
には実質上0次の回折光を出射し、0.6μm〜0.7
μmの波長の光が入射した場合には実質上1次の回折光
を出射する回折光学素子及びそれを用いた光学ヘッドに
関する。
【0002】
【従来の技術】赤色波長の光が入射した場合に実質上0
次の回折光(透過光)を出射し、それよりも長波長であ
る赤外波長の光が入射した場合に実質上−1次の回折光
を出射する、断面が4レベルの階段形状を有する回折光
学素子が、特許文献1に開示されている。また、当該特
許文献1には、その回折光学素子を用いた光学ヘッドも
同じく開示されている。
【0003】
【特許文献1】 特許第3047351号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、紫色波長と赤
色波長の両波長の光に対して、特許第3047351号
公報に開示されている技術を適用しても、短波長である
紫色波長の光が入射した場合に実質上0次の回折光(透
過光)を出射し、それよりも長波長である赤色波長の光
が入射した場合に実質上−1次の回折光を出射する回折
光学素子を実現することはできない。
【0005】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するためになされたものであり、0.35μm〜0.
45μmの波長の光が入射した場合に実質的に0次の回
折光を出射し、0.6μm〜0.7μmの波長の光が入
射した場合に実質的に1次の回折光を出射する回折光学
素子及びそれを用いた光学ヘッドを提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る回折光学素子の構成は、基板と、前記
基板上に形成されたグレーティング部とを備えた回折光
学素子であって、前記グレーティング部の断面は、実質
的に4レベル、5レベル又は6レベルのうちのいずれか
の階段形状であり、0.35μm≦λ1≦0.45μm
を満たす第1の波長λ1の光が入射した場合に実質上0
次の回折光を出射し、0.6μm≦λ2≦0.7μmを
満たす第2の波長λ2の光が入射した場合に実質上1次
の回折光を出射することを特徴とする。
【0007】この回折光学素子の構成によれば、短波長
である紫色波長の光が入射した場合に実質上0次の回折
光(透過光)を出射し、それよりも長波長である赤色波
長の光が入射した場合に実質上1次の回折光を出射する
回折光学素子を実現することができる。
【0008】また、前記本発明の回折光学素子の構成に
おいては、0.75μm≦λ3≦0.85μmを満たす
第3の波長λ3の光が入射した場合には実質上0次の回
折光を出射するのが好ましい。
【0009】また、前記本発明の回折光学素子の構成に
おいては、グレーティング部の階段形状のレベル数をp
(pは4、5、6のうちのいずれかのレベル)、前記グ
レーティング部の屈折率をnとしたとき、前記グレーテ
ィング部の溝の深さが、実質的に2λ1(p−1)/
(n−1)で表記されるのが好ましい。この好ましい例
によれば、第1の波長λ1の光の透過効率をほぼ最大に
向上させることができる。
【0010】また、前記本発明の回折光学素子の構成に
おいては、グレーティング部の屈折率が2以上であるの
が好ましい。この好ましい例によれば、光利用効率(0
次回折効率や1次回折効率)を向上させることができ
る。また、この場合には、グレーティング部の材料が、
酸化タンタル、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウ
ム、酸化チタン、酸化ニオブ及びガリウムリンからなる
群から選ばれる1つあるいはそれを主成分とするもので
あるのが好ましい。また、この場合には、グレーティン
グ部の材料が、酸化タンタル、ニオブ酸リチウム、タン
タル酸リチウム、酸化チタン、酸化ニオブ及びガリウム
リンからなる群から選ばれる1つを主成分とするもので
あり、副成分として、チタン、ニオブ、タンタル及びリ
チウムからなる群から選ばれる少なくとも1つを含むの
が好ましい。
【0011】また、前記本発明の回折光学素子の構成に
おいては、グレーティング部の階段形状のレベル数をp
(pは4、5、6のうちのいずれかのレベル)、前記グ
レーティング部の屈折率をnとしたとき、前記グレーテ
ィング部は、2λ1(p−1)/(n−1)よりも厚く
なるように基板上に薄膜を堆積し、前記薄膜を加工して
形成したものであり、前記グレーティング部の溝の深さ
が、実質的に2λ1(p−1)/(n−1)で表記され
るのが好ましい。この好ましい例によれば、基板とグレ
ーティング部を同じ材料にする必要はないので、設計の
自由度が高くなる。また、エッチングする際の薄膜のエ
ッチングレートを一定にして、グレーティング部の溝の
深さの精度を向上させることができる。
【0012】また、本発明に係る光学ヘッドの第1の構
成は、0.35μm≦λ1≦0.45μmを満たす第1
の波長λ1の光を出射する第1の光源と、0.6μm≦
λ2≦0.7μmを満たす第2の波長λ2の光を出射す
る第2の光源と、第1の透明保護層を有する第1の情報
記録媒体もしくは前記第1の透明保護層よりも厚い第2
の透明保護層を有する第2の情報記録媒体に、前記第1
の波長λ1の光と前記第2の波長λ2の光をそれぞれ集
光する対物レンズと、前記第1及び第2の情報記録媒体
からの光を検出する光検出器と、前記光源と前記対物レ
ンズとの間の前記両波長の光の共通光路中に配置された
前記本発明の回折光学素子とを具備する光学ヘッドであ
って、前記第1の波長λ1の光が前記回折光学素子に入
射した場合には、前記回折光学素子は実質上0次の回折
光を出射し、当該0次の回折光は前記対物レンズによっ
て前記第1の情報記録媒体に集光され、前記第2の波長
λ2の光が前記回折光学素子に入射した場合には、前記
回折光学素子は実質上1次の回折光を出射し、当該1次
の回折光は前記対物レンズによって前記第2の情報記録
媒体に集光されることを特徴とする。
【0013】また、本発明に係る光学ヘッドの第2の構
成は、0.35μm≦λ1≦0.45μmを満たす第1
の波長λ1の光を出射する第1の光源と、0.6μm≦
λ2≦0.7μmを満たす第2の波長λ2の光を出射す
る第2の光源と、第1の透明保護層を有する第1の情報
記録媒体もしくは前記第1の透明保護層よりも厚い第2
の透明保護層を有する第2の情報記録媒体に、前記第1
の波長λ1の光と前記第2の波長λ2の光をそれぞれ集
光する対物レンズと、前記第1及び第2の情報記録媒体
からの光を検出する光検出器と、前記対物レンズと前記
情報記録媒体との間の前記両波長の光の共通光路中に配
置された前記本発明の回折光学素子とを具備する光学ヘ
ッドであって、前記対物レンズから出射された前記第1
の波長λ1の光が前記回折光学素子に入射した場合に
は、前記回折光学素子は実質上0次の回折光を出射し、
当該0次の回折光は前記第1の情報記録媒体に集光さ
れ、前記対物レンズから出射された前記第2の波長λ2
の光が前記回折光学素子に入射した場合には、前記回折
光学素子は実質上1次の回折光を出射し、当該1次の回
折光は前記第2の情報記録媒体に集光されることを特徴
とする。
【0014】また、本発明に係る光学ヘッドの第3の構
成は、0.35μm≦λ1≦0.45μmを満たす第1
の波長λ1の光を出射する第1の光源と、0.6μm≦
λ2≦0.7μmを満たす第2の波長λ2の光を出射す
る第2の光源と、第1の透明保護層を有する第1の情報
記録媒体もしくは前記第1の透明保護層よりも厚い第2
の透明保護層を有する第2の情報記録媒体に、前記第1
の波長λ1の光と前記第2の波長λ2の光をそれぞれ集
光する第1及び第2のレンズからなる対物レンズと、前
記第1及び第2の情報記録媒体からの光を検出する光検
出器と、前記第1のレンズと前記第2のレンズとの間の
光路中に配置された前記本発明の回折光学素子とを具備
する光学ヘッドであって、前記第1のレンズから出射さ
れた前記第1の波長λ1の光が前記回折光学素子に入射
した場合には、前記回折光学素子は実質上0次の回折光
を出射し、当該0次の回折光は前記第2のレンズによっ
て前記第1の情報記録媒体に集光され、前記第1のレン
ズから出射された前記第2の波長λ2の光が前記回折光
学素子に入射した場合には、前記回折光学素子は実質上
1次の回折光を出射し、当該1次の回折光は前記第2の
レンズによって前記第2の情報記録媒体に集光されるこ
とを特徴とする。
【0015】また、前記本発明の光学ヘッドの第1〜第
3の構成においては、前記回折光学素子は、第2の波長
λ2の光に対して前記対物レンズが有する球面収差と、
前記対物レンズからの前記第2の波長λ2の光に対応す
る出射光が前記第2の情報記録媒体の前記第2の透明保
護層を透過する際に生じる球面収差との和を補正するの
が好ましい。この好ましい例によれば、第2の波長λ2
の光を第2の情報記録媒体に良好に集光させることがで
きる。
【0016】また、前記本発明の光学ヘッドの第1〜第
3の構成においては、前記対物レンズから前記第1の情
報記録媒体までのワーキングディスタンスよりも、前記
対物レンズから前記第2の情報記録媒体までのワーキン
グディスタンスの方が小さいのが好ましい。
【0017】また、前記本発明の光学ヘッドの第1〜第
3の構成においては、前記対物レンズから前記第1の情
報記録媒体までのワーキングディスタンスよりも、前記
対物レンズから前記第2の情報記録媒体までのワーキン
グディスタンスの方が大きいのが好ましい。
【0018】また、本発明に係る光学ヘッドの第4の構
成は、0.35μm≦λ1≦0.45μmを満たす第1
の波長λ1の光を出射する第1の光源と、0.6μm≦
λ2≦0.7μmを満たす第2の波長λ2の光を出射す
る第2の光源と、第1の情報記録媒体もしくは第2の情
報記録媒体に、前記第1の波長λ1の光と前記第2の波
長λ2の光をそれぞれ集光する対物レンズと、前記第1
及び第2の情報記録媒体からの光を検出する光検出器
と、前記光源と前記対物レンズとの間の前記両波長の光
の共通光路中に配置された前記本発明の回折光学素子と
を具備する光学ヘッドであって、前記第1の波長λ1の
光が前記回折光学素子に入射した場合には、前記回折光
学素子は実質上0次の回折光を出射し、当該0次の回折
光は前記対物レンズによって前記第1の情報記録媒体に
集光され、前記第2の波長λ2の光が前記回折光学素子
に入射した場合には、前記回折光学素子は実質上1次の
回折光を出射し、当該1次の回折光は、前記第1の波長
λ1の光と実質的に光軸を同じにされた後、前記対物レ
ンズによって前記第2の情報記録媒体に集光されること
を特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を用いて本発明
をさらに具体的に説明する。
【0020】[第1の実施の形態]まず、本発明の第1
の実施の形態における回折光学素子について、図1を用
い、座標軸を図のようにとって、詳細に説明する。図1
Aは本発明の第1の実施の形態における回折光学素子を
示す平面図、図1Bは図1AのA−A'断面図である。
【0021】図1に示すように、本実施の形態の回折光
学素子8aは、基板1aと、基板1a上に形成されたグ
レーティング部2aとを具備している。ここで、グレー
ティング部2aは、その断面が実質的に4レベル、5レ
ベル又は6レベルのうちのいずれかの階段形状(図1は
4レベルの場合を示している)である。そして、回折光
学素子8aは、その裏面(グレーティング部2aが形成
された面と反対側の面)から0.35μm≦λ1≦0.
45μmを満たす第1の波長λ1の光3が入射した場合
に、実質上0次の回折光6(0次の回折光とは透過光の
ことである)を出射する。また、回折光学素子8aは、
その裏面から0.6μm≦λ2≦0.7μmを満たす第
2の波長λ2の光4が入射した場合に、実質上1次の回
折光7を出射する。従って、本実施の形態の回折光学素
子8aは、第1の波長λ1の光3に対しては単なる透過
素子として機能し、第2の波長λ2の光4に対しては光
偏向素子として機能する。
【0022】尚、本実施の形態において、1次回折光と
は、図1のグレーティング部2aの溝の向きに対して図
1の7で示した方向に出射する回折光のことである。す
なわち、本実施の形態においては、グレーティング部2
aの階段形状を鋸歯形状(ブレーズ形状)で近似したと
きに屈折光がほぼ生じる方向に出射する回折光を、『1
次回折光』と呼んでいる。ちなみに、Z軸に関して1次
回折光と対称な方向に出射する回折光は、『−1次回折
光』と呼ばれる。尚、この定義は他の実施の形態にも適
用されるものである。
【0023】第1の波長λ1、グレーティング部2aの
階段形状のレベル数p(pは4、5、6のうちのいずれ
かのレベル)、グレーティング部2aの屈折率nを用い
て、グレーティング部2aの溝の深さLを、実質的に、
L=2λ1(p−1)/(n−1)に設定することによ
り、第1の波長λ1の光3の透過効率をほぼ最大に向上
させることができる。例えば、4レベル(p=4)、λ
1=0.405μm、λ2=0.658μm、n=1.
5の場合、グレーティング部2aの溝の深さLの望まし
い値は4.86μmとなる。
【0024】第1の波長λ1の光3の透過効率は、グレ
ーティング部2aの周期Λが小さくなると低下するが、
グレーティング部2aの周期Λが第1の波長λ1の20
倍以上のとき、当該透過効率は概ね70〜95%程度で
あった。また、第2の波長λ2の光4の1次回折効率
は、グレーティング部2aの周期Λが第2の波長λ2の
20倍以上のとき、概ね65〜75%程度となった。グ
レーティング部2aの周期Λは、第2の波長λ2の光4
に対応する1次の回折光7の回折角に応じて決めればよ
い。
【0025】また、5レベル(p=5)の回折光学素子
8aに関しては、例えば、λ1=0.405μm、λ2
=0.658μm、n=1.5の場合、グレーティング
部2aの溝の深さLの望ましい値は6.48μmとな
る。このとき、第1の波長λ1の光3の透過効率は、グ
レーティング部2aの溝の深さLが大きい分、4レベル
(p=4)の回折光学素子8aに比べて、数%〜5%程
度低下した。この場合の、第2の波長λ2の光4の1次
回折効率も、4レベルの回折光学素子8aに比べて、数
%〜5%程度低下した。
【0026】さらに、6レベル(p=6)の回折光学素
子8aに関しては、例えば、λ1=0.405μm、λ
2=0.658μm、n=1.5の場合、グレーティン
グ部2aの溝の深さLの望ましい値は8.1μmとな
る。このとき、第1の波長λ1の光3の透過効率は、グ
レーティング部2aの溝の深さLがさらに大きい分、5
レベル(p=5)の回折光学素子8aに比べて、数%〜
5%程度低下し、第2の波長λ2の光4の1次回折効率
は、50〜60%程度と4レベル(p=4)や5レベル
(p=5)の場合よりも低下した。
【0027】本実施の形態の回折光学素子8aにおいて
は、基板1aとしてガラス基板が用いられており、フォ
トリソグラフィとイオンエッチングを、レベル数pに応
じて繰り返すことにより(4レベル(p=4)では2
回、5レベル(p=5)と6レベル(p=6)では3
回)、基板(ガラス基板)1aにグレーティング部2a
が彫り込んで形成されている。基板1aとグレーティン
グ部2aは、同じ材料を用いて一体形成されており、回
折光学素子8aは安定な構造となっている。また、グレ
ーティング部2aの上には、ARコートが施されてお
り、これにより回折光学素子8aの表面での反射損が低
減されている。
【0028】尚、本実施の形態においては、第1の波長
λ1の光3及び第2の波長λ2の光4が回折光学素子8
aの裏面から入射するようにされているが、回折光学素
子8aの表面から入射するようにしてもよい。
【0029】また、次の第2の実施の形態において詳細
に説明するが、本実施の形態における回折光学素子8a
においても、グレーティング部2aの屈折率nを2以上
とすることにより、光利用効率(0次回折効率や1次回
折効率)を向上させることができる。
【0030】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態における回折光学素子について、図2〜図
4を用いて詳細に説明する。
【0031】図2Aは本発明の第2の実施の形態におけ
る回折光学素子を示す平面図、図2Bは図2AのB−
B'断面図である。
【0032】図2に示すように、本実施の形態の回折光
学素子8bは、基板1bと、基板1b上に形成されたグ
レーティング部2bとを具備している。ここで、グレー
ティング部2bは、その断面が実質的に4レベル、5レ
ベル又は6レベルのうちのいずれかの階段形状(図2は
4レベルの場合を示している)である。そして、回折光
学素子8bは、その裏面(グレーティング部2bが形成
された面と反対側の面)から0.35μm≦λ1≦0.
45μmを満たす第1の波長λ1の光3が入射した場合
に、実質上0次の回折光6を出射する。また、回折光学
素子8bは、その裏面から0.6μm≦λ2≦0.7μ
mを満たす第2の波長λ2の光4が入射した場合に、実
質上1次の回折光7を出射する。本実施の形態の回折光
学素子8bは、基板1bとグレーティング部2bとが異
なる材料で構成されている点で、上記第1の実施の形態
の回折光学素子8aと異なる。
【0033】本実施の形態の回折光学素子8bにおいて
は、基板1bとして、例えば、ガラス基板や樹脂基板が
用いられており、基板1bに薄膜を厚さTだけ堆積し、
フォトリソグラフィとイオンエッチングをレベル数pに
応じて繰り返すことにより(4レベル(p=4)では2
回、5レベル(p=5)と6レベル(p=6)では3
回)、薄膜を最大Lだけ彫り込んで、グレーティング部
2bが形成されている。この場合、基板1bとグレーテ
ィング部2bを同じ材料にする必要はないので、設計の
自由度が高くなる。
【0034】また、薄膜の厚さTをグレーティング部2
bの溝の深さLよりも大きくすることにより、エッチン
グする際の薄膜のエッチングレートを一定にして、グレ
ーティング部2bの溝の深さLの精度を向上させること
ができた。これは、基板1bの表面近くに堆積された薄
膜は界面の影響で密度が異なっているが、薄膜の厚さT
を増していくと密度が一定になるためであると考えられ
る。
【0035】本実施の形態においても、上記第1の実施
の形態と同様に、第1の波長λ1、グレーティング部2
bの階段形状のレベル数p(pは4、5、6のうちのい
ずれかのレベル)、グレーティング部2bの屈折率nを
用いて、グレーティング部2bの溝の深さLを、実質的
に、L=2λ1(p−1)/(n−1)に設定すること
により、第1の波長λ1の光3の透過効率をほぼ最大に
向上させることができる。本発明者らは、グレーティン
グ部2bの屈折率nを2以上とすることにより、光利用
効率(0次回折効率や1次回折効率)を向上させること
ができることを見出した。
【0036】図3に、本発明の第2の実施の形態の回折
光学素子(4レベルの場合)における、第1の波長λ1
の光に対する規格化周期Λ/λ1と0次回折効率との関
係を示す。また、図4に、本発明の第2の実施の形態の
回折光学素子(4レベルの場合)における、第2の波長
λ2の光に対する規格化周期Λ/λ2と1次回折効率と
の関係を示す。図3と図4には、グレーティング部2b
の屈折率nが1.5、2.0、2.2、2.5の4種類
の場合について回折効率を示したが、グレーティング部
2bの屈折率nを2以上とすることにより、光利用効率
(0次回折効率や1次回折効率)が向上することが分か
る。また、図3、図4から、グレーティング部2bの屈
折率nが大きい程、効率の向上が大きい傾向にあること
も分かる。本実施の形態の回折光学素子8bにおいて
は、屈折率nが2以上のグレーティング部2bの材料と
して、酸化タンタルが用いられている。
【0037】また、L=2λ1(p−1)/(n−1)
の関係から分かるように、グレーティング部2bの屈折
率nが大きくなると、グレーティング部2bの溝の深さ
Lの望ましい値が小さくなるため、作製プロセスの容易
化(エッチング時間の短縮、精度の向上等)を図ること
ができる。
【0038】尚、本実施の形態の回折光学素子8bにお
いては、グレーティング部2bの材料として、酸化タン
タルが用いられているが、酸化タンタル以外に、ニオブ
酸リチウム、タンタル酸リチウム、酸化チタン、酸化ニ
オブ又はガリウムリンを用いることもできる。また、グ
レーティング部2bの材料としては、酸化タンタル、ニ
オブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、酸化チタン、酸
化ニオブ及びガリウムリンからなる群から選ばれる1つ
を主成分とするものを用いることもできる。この場合、
副成分として、チタン、ニオブ、タンタル及びリチウム
からなる群から選ばれる少なくとも1つを含むようにす
るのが望ましい。
【0039】また、屈折率nが2以上になると、グレー
ティング部2bにおけるフレネル反射が大きくなるが、
本実施の形態の回折光学素子8bにおいては、グレーテ
ィング2b上に、ARコートを施すことにより、回折光
学素子8bの表面での反射損が低減されている(図3、
図4は、ARコートを施した場合の効率を示してい
る)。
【0040】また、ガラスや樹脂のような例えばn=
1.5の場合であっても、効率は多少落ちるが、図2の
ような回折光学素子8bを構成することは可能である。
【0041】また、本実施の形態においては、第1の波
長λ1の光3及び第2の波長λ2の光4が回折光学素子
8bの裏面から入射するようにされているが、回折光学
素子8bの表面から入射するようにしてもよい。
【0042】[第3の実施の形態]次に、本発明の第3
の実施の形態における回折光学素子について、図5を用
いて詳細に説明する。図5Aは本発明の第3の実施の形
態における回折光学素子を示す平面図、図5Bは図5A
のC−C'断面図である。
【0043】図5に示すように、本実施の形態の回折光
学素子8cは、基板1cと、基板1c上に形成されたグ
レーティング部2cとを具備している。ここで、グレー
ティング部2cは、その断面が実質的に4レベル、5レ
ベル又は6レベルのうちのいずれかの階段形状(図5は
5レベルの場合を示している)である。そして、回折光
学素子8cは、その裏面(グレーティング部2cが形成
された面と反対側の面)から0.35μm≦λ1≦0.
45μmを満たす第1の波長λ1の光3が入射した場合
に、実質上0次の回折光6を出射する。また、回折光学
素子8cは、その裏面から0.6μm≦λ2≦0.7μ
mを満たす第2の波長λ2の光4が入射した場合に、実
質上1次の回折光7を出射する。また、回折光学素子8
cは、その裏面から0.75μm≦λ3≦0.85μm
を満たす第3の波長λ3の光5が入射した場合に、実質
上0次の回折光19を出射する。以上のように、本実施
の形態の回折光学素子8cは、3波長対応であり、第1
の波長λ1の光3と第3の波長λ3の光5に対しては単
なる透過素子として機能し、第2の波長λ2の光4に対
しては光偏向素子として機能する。
【0044】本実施の形態においても、上記第1及び第
2の実施の形態と同様に、第1の波長λ1、グレーティ
ング部2cの階段形状のレベル数p(pは4、5、6の
うちのいずれかのレベル)、グレーティング部2cの屈
折率nを用いて、グレーティング部2cの溝の深さL
を、実質的に、L=2λ1(p−1)/(n−1)に設
定することにより、第1の波長λ1の光3の透過効率を
ほぼ最大に向上させることができる。例えば、5レベル
(p=5)、λ1=0.405μm、n=1.5の場
合、グレーティング部2cの溝の深さLの望ましい値は
6.48μmとなる。
【0045】レベル数pが5のとき、第1の波長λ1の
光3の透過効率は、グレーティング部2cの周期Λが小
さくなると低下するが、グレーティング部2cの周期Λ
が第1の波長λ1の20倍以上のとき、当該透過効率は
概ね68〜93%程度であった。また、第2の波長λ2
の光4の1次回折効率は、グレーティング部2cの周期
Λが第2の波長λ2の20倍以上のとき、概ね63〜7
3%程度となった。さらに、第3の波長λ3の光5の0
次回折効率は、グレーティング部2cの周期Λが第3の
波長λ3の20倍以上のとき、概ね68〜93%程度と
なった。
【0046】尚、レベル数pが4の場合に最も光の利用
効率が良いのは、上記第1の実施の形態の回折光学素子
8aの場合と同様である。また、グレーティング部2c
の屈折率nを2以上とすることにより、光利用効率(0
次回折効率や1次回折効率)が向上することも上記第2
の実施の形態の回折光学素子8bの場合と同様である。
【0047】また、本実施の形態においては、第1の波
長λ1の光3、第2の波長λ2の光4及び第3の波長λ
3の光5が回折光学素子8cの裏面から入射するように
されているが、回折光学素子8cの表面から入射するよ
うにしてもよい。
【0048】[第4の実施の形態]次に、本発明の第4
の実施の形態の回折光学素子について、図6を用いて、
上記第2の実施の形態の回折光学素子8bと異なる点を
中心に説明する。図6Aは本発明の第4の実施の形態に
おける回折光学素子を示す平面図、図6Bは図6AのD
−D'断面図である。
【0049】図6に示すように、本実施の形態の回折光
学素子8dは、基板1dと、基板1d上に形成されたグ
レーティング部2dとを具備している。ここで、グレー
ティング部2dは、その断面が実質的に4レベル、5レ
ベル又は6レベルのうちのいずれかの階段形状(図6は
4レベルの場合を示している)である。そして、回折光
学素子8dは、その表面(グレーティング部2dが形成
された面)から0.35μm≦λ1≦0.45μmを満
たす第1の波長λ1の光3が入射した場合に、実質上0
次の回折光6を出射する。また、回折光学素子8dは、
その表面から0.6μm≦λ2≦0.7μmを満たす第
2の波長λ2の光4が入射した場合に、実質上1次の回
折光7を出射する。
【0050】グレーティング部2dの周期を外周に行く
に従って小さくすることにより、第2の波長λ2の光4
に対しては、回折光学素子8dを凸型のレンズとして機
能させることができる。従って、本実施の形態の回折光
学素子8dは、第1の波長λ1の光3に対しては単なる
透過素子として機能し、第2の波長λ2の光4に対して
は凸型の回折型マイクロレンズとして機能する。
【0051】尚、レベル数pが4の場合に最も光の利用
効率が良いのは、上記第1の実施の形態の回折光学素子
8aの場合と同様である。また、グレーティング部2d
の屈折率nを2以上とすることにより、光利用効率(0
次回折効率や1次回折効率)が向上することも上記第2
の実施の形態の回折光学素子8bの場合と同様である。
【0052】また、本実施の形態においても、上記第3
の実施の形態と同様に、第1の波長λ1の光3と第2の
波長λ2の光4に加えて、0.75μm≦λ3≦0.8
5μmを満たす第3の波長λ3の光に対しては実質上0
次の回折光を出射するようにして、3波長対応にするこ
とも可能である。
【0053】また、本実施の形態においては、第1の波
長λ1の光3及び第2の波長λ2の光4が回折光学素子
8dの表面から入射するようにされているが、回折光学
素子8dの裏面から入射するようにしてもよい。
【0054】[第5の実施の形態]次に、本発明の第5
の実施の形態の回折光学素子について、図7を用いて、
上記第4の実施の形態の回折光学素子8dと異なる点を
中心に説明する。図7Aは本発明の第5の実施の形態に
おける回折光学素子を示す平面図、図7Bは図7AのE
−E'断面図である。
【0055】図7に示すように、本実施の形態の回折光
学素子8eは、基板1eと、基板1e上に形成されたグ
レーティング部2eとを具備している。ここで、グレー
ティング部2eは、その断面が実質的に4レベル、5レ
ベル又は6レベルのうちのいずれかの階段形状(図7は
4レベルの場合を示している)である。そして、回折光
学素子8eは、その表面(グレーティング部2eが形成
された面)から0.35μm≦λ1≦0.45μmを満
たす第1の波長λ1の光3が入射した場合に、実質上0
次の回折光6を出射する。また、回折光学素子8eは、
その表面から0.6μm≦λ2≦0.7μmを満たす第
2の波長λ2の光4が入射した場合に、実質上1次の回
折光7を出射する。
【0056】本実施の形態の回折光学素子8eにおいて
は、グレーティング部2eの溝の構造が、上記第4の実
施の形態の回折光学素子8dと逆向きになっている。従
って、本実施の形態の回折光学素子8eは、第1の波長
λ1の光3に対しては単なる透過素子として機能し、第
2の波長λ2の光4に対しては凹型の回折型マイクロレ
ンズとして機能する。
【0057】尚、レベル数pが4の場合に最も光の利用
効率が良いのは、上記第1の実施の形態の回折光学素子
8aの場合と同様である。また、グレーティング部2e
の屈折率nを2以上とすることにより、光利用効率(0
次回折効率や1次回折効率)が向上することも上記第2
の実施の形態の回折光学素子8bの場合と同様である。
【0058】また、本実施の形態においても、上記第3
の実施の形態と同様に、第1の波長λ1の光3と第2の
波長λ2の光4に加えて、0.75μm≦λ3≦0.8
5μmを満たす第3の波長λ3の光に対しては実質上0
次の回折光を出射するようにして、3波長対応にするこ
とも可能である。
【0059】また、本実施の形態においては、第1の波
長λ1の光3及び第2の波長λ2の光4が回折光学素子
8eの表面から入射するようにされているが、回折光学
素子8eの裏面から入射するようにしてもよい。
【0060】[第6の実施の形態]次に、本発明の第6
の実施の形態の光学ヘッドについて、図8を用いて説明
する。図8は本発明の第6の実施の形態における光学ヘ
ッドの基本構成と光の伝搬の様子を示す側面図である。
【0061】本実施の形態の光学ヘッドは、0.35μ
m≦λ1≦0.45μmを満たす第1の波長λ1の光3
を出射する第1の光源9aと、0.6μm≦λ2≦0.
7μmを満たす第2の波長λ2の光4を出射する第2の
光源9bと、第1の透明保護層を有する第1の情報記録
媒体(光ディスク)17aもしくは上記第1の透明保護
層よりも厚い第2の透明保護層を有する第2の情報記録
媒体(光ディスク)17bに、第1の波長λ1の光13
(平行光)と第2の波長λ2の光14(平行光)をそれ
ぞれ集光する対物レンズ16と、第1及び第2の情報記
録媒体17a、17bからの光を検出する光検出器20
a〜20dと、第1の波長λ1の光13(平行光)と第
2の波長λ2の光14(平行光)の共通光路に配置され
た、上記第5の実施の形態の回折光学素子8eとを具備
している。
【0062】回折光学素子8eは、その表面(グレーテ
ィング部2eが形成された面)から0.35μm≦λ1
≦0.45μmを満たす第1の波長λ1の光13(平行
光)が入射した場合には、実質上0次の回折光6を出射
する。そして、この0次の回折光6は、対物レンズ16
によって第1の情報記録媒体17aに集光される。ま
た、回折光学素子8eは、その表面から0.6μm≦λ
2≦0.7μmを満たす第2の波長λ2の光14(平行
光)が入射した場合には、実質上1次の回折光7を出射
する。そして、この1次の回折光7は、対物レンズ16
によって第2の情報記録媒体17bに集光される。
【0063】回折光学素子8eは、第2の波長λ2の光
14(平行光)に対して対物レンズ16が有する球面収
差と、対物レンズ16からの第2の波長λ2の光14
(平行光)に対応する出射光が第2の情報記録媒体17
bの上記第2の透明保護層を透過する際に生じる球面収
差との和を補正するように設計されている。このような
設計により、第2の波長λ2の光14(平行光)を第2
の情報記録媒体17bに良好に集光させることができ
た。
【0064】尚、図8に示すように、回折光学素子8e
は、その基板1eが対物レンズ16に面するように配置
されているが、グレーティング部2eが対物レンズ16
に面するように配置してもよい。このことは、後述する
第7の実施の形態及び第9の実施の形態についても言え
ることである。
【0065】さらに、回折光学素子8eは、対物レンズ
16と情報記録媒体17との間に配置してもよい。そし
て、この場合には、基板1e上にグレーティング部2e
を形成する代わりに、対物レンズ16上に直接グレーテ
ィング部2eを設けてもよい。このように対物レンズ1
6上に直接グレーティング部2eを設けることにより、
構造の安定化を図ることができる。回折光学素子8eを
このような配置とした場合には、対物レンズ16から出
射し回折光学素子8eに入射する光が第1の波長λ1の
光である場合には、回折光学素子8eは、実質上0次の
回折光6を出射する。また、対物レンズ16から出射し
回折光学素子8eに入射する光が第2の波長λ2の光で
ある場合には、回折光学素子8eは、実質上1次の回折
光7を出射する。そして、回折光学素子8eから出射さ
れた0次の回折光6は第1の情報記録媒体17aに集光
され、回折光学素子8eから出射された1次の回折光7
は第2の情報記録媒体17bに集光される。
【0066】本実施の形態の光学ヘッドにおいては、光
源(9a、9b)と光検出器とを集積したユニットが2
つ(10aと10b)用いられている。そして、ビーム
スプリッタ18を用いて、第1の波長λ1の光3と第2
の波長λ2の光4の光軸が一致するようにされている。
光軸が一致した両波長の光3、4は、コリメータレンズ
15によって平行光13、14となった後、回折光学素
子によって構成されたフォーカス/トラック誤差信号検
出素子11(往路は0次回折光利用、復路は1次回折光
利用)を通過し、立ち上げミラー12によって光軸が9
0°折り曲げられて回折光学素子8eに入射する。
【0067】第1の波長λ1は、例えば、0.405μ
mであり、第2の波長λ2は、例えば、0.658μm
である。対物レンズ16の開口数は、第1の波長λ1に
対しては、例えば、0.85であり、第2の波長λ2に
対しては、例えば、0.6である。高密度光ディスクで
ある第1の情報記録媒体17aにおける第1の透明保護
層の厚みは、例えば、0.1mm(第1の情報記録媒体
17aのトータルの厚みは1.2mm)であり、DVD
である第2の情報記録媒体17bにおける第2の透明保
護層の厚みは、例えば、0.6mm(第2の情報記録媒
体17bのトータルの厚みは1.2mm)である。
【0068】本実施の形態の光学ヘッドにおいては、対
物レンズ16から第1の情報記録媒体17aまでのワー
キングディスタンスWD1よりも、対物レンズ16から
第2の情報記録媒体17bまでのワーキングディスタン
スWD2の方が小さい。第2の波長λ2の光4に対し
て、回折光学素子8eは凹レンズとして機能し、第2の
波長λ2の光4は、凹レンズ(回折光学素子8e)と対
物レンズ16を順次透過して、第2の情報記録媒体17
bに集光する。このため、WD1>WD2とすることに
より、凹レンズのフォーカルパワーは少なくて済む(凹
レンズの開口数NAは小)。従って、回折光学素子8e
のグレーティング部2eの周期Λが大きくなるため、図
3と図4に示したように、光利用効率が大きくなり、回
折光学素子8eの作製も容易になる。
【0069】[第7の実施の形態]次に、本発明の第7
の実施の形態の光学ヘッドについて、図9を用いて、上
記第6の実施の形態の光学ヘッドと異なる点を中心に説
明する。図9は本発明の第7の実施の形態における光学
ヘッドの基本構成と光の伝搬の様子を示す側面図であ
る。
【0070】図9に示すように、本実施の形態におい
て、対物レンズは、第1のレンズ16aと第2のレンズ
16bとからなり(2枚構成)、例えば、開口数NAが
0.85の集光レンズを形成する。対物レンズの開口数
NAが0.65以上になると、上記第6の実施の形態の
ような1枚構成よりも、本実施の形態のように対物レン
ズを2枚以上のレンズで構成する方が、レンズ間の調整
は必要となるが、画角やチルト等の誤差に対して強くな
る。
【0071】本実施の形態の光学ヘッドにおいては、対
物レンズ16bから第1の情報記録媒体17aまでのワ
ーキングディスタンスWD1よりも、対物レンズ16b
から第2の情報記録媒体17bまでのワーキングディス
タンスWD2の方が大きい。対物レンズを2枚構成にす
ると、WD1が、例えば、0.15mmと小さくなりが
ちであるが、DVDである第2の情報記録媒体17bに
対して、例えば、WD2を0.3mmにすることによ
り、反りのあるDVDの対物レンズ16bとの衝突を低
減することができる。
【0072】[第8の実施の形態]次に、本発明の第8
の実施の形態の光学ヘッドについて、図10を用いて、
上記第7の実施の形態の光学ヘッドと異なる点を中心に
説明する。図10は本発明の第8の実施の形態における
光学ヘッドの基本構成と光の伝搬の様子を示す側面図で
ある。
【0073】本実施の形態の光学ヘッドは、0.35μ
m≦λ1≦0.45μmを満たす第1の波長λ1の光3
を出射する第1の光源9aと、0.6μm≦λ2≦0.
7μmを満たす第2の波長λ2の光4を出射する第2の
光源9bと、第1の透明保護層を有する第1の情報記録
媒体17aもしくは上記第1の透明保護層よりも厚い第
2の透明保護層を有する第2の情報記録媒体17bに、
第1の波長λ1の光13(平行光)と第2の波長λ2の
光14(平行光)をそれぞれ集光する、第1のレンズ1
6aと第2のレンズ16bとからな対物レンズと、第1
及び第2の情報記録媒体17a、17bからの光を検出
する光検出器(図示せず)と、第1のレンズ16aと第
2のレンズ16bとの間の光路中に配置された、上記第
5の実施の形態に記載されたような形状の回折光学素子
8fのグレーティング部2fとを具備している。
【0074】第1のレンズ16aから出射された第1の
波長λ1の光13が回折光学素子8fに入射すると、回
折光学素子8fは、実質上0次の回折光6を出射する。
そして、回折光学素子8fから出射された0次の回折光
6は、第2のレンズ16bによって第1の情報記録媒体
17aに集光される。また、第1のレンズ16aから出
射された第2の波長λ2の光14が回折光学素子8fに
入射すると、回折光学素子8fは、実質上1次の回折光
7を出射する。そして、回折光学素子8fから出射され
た1次の回折光7は、第2のレンズ16bによって第2
の情報記録媒体17bに集光される。
【0075】尚、本実施の形態においては、第1の波長
λ1の光13及び第2の波長λ2の光14が回折光学素
子8fの裏面から入射するようにされているが、回折光
学素子8fの表面から入射するようにしてもよい。
【0076】また、本実施の形態においては、回折光学
素子8fのグレーティング部2fが、第1のレンズ16
aと第2のレンズ16bのうち光源9に近い方の第1の
レンズ16aの上に形成され、基板は省かれている。こ
のような構成とすることにより、部品の数を減らすこと
ができ、構造も安定化する。尚、回折光学素子8fのグ
レーティング部2fは、第1のレンズ16aの、立ち上
げミラー12に面する側の曲率の大きい面上に形成して
もよいし、第2のレンズ16bの、情報記録媒体17に
面する側の面上や、又は第2のレンズ16bの、第1の
レンズ16aに面する側の曲率の大きい面上に形成して
もよい。
【0077】[第9の実施の形態]次に、本発明の第9
の実施の形態の光学ヘッドについて、図11を用いて、
上記第6の実施の形態と異なる点を中心に説明する。図
11は本発明の第9の実施の形態における光学ヘッドの
基本構成と光の伝搬の様子を示す側面図である。
【0078】本実施の形態の光学ヘッドは、0.35μ
m≦λ1≦0.45μmを満たす第1の波長λ1の光3
を出射する第1の光源9aと、0.6μm≦λ2≦0.
7μmを満たす第2の波長λ2の光4を出射する第2の
光源9bと、第1の情報記録媒体17aもしくは第2の
情報記録媒体17bに、第1の波長λ1の光13(平行
光)と第2の波長λ2の光14(平行光)をそれぞれ集
光する対物レンズ16と、第1及び第2の情報記録媒体
17a、17bからの光を検出する光検出器(図示せ
ず)と、光源9と対物レンズ16との間の両波長の光の
共通光路に配置された、上記第1の実施の形態の回折光
学素子8aとを具備している。
【0079】回折光学素子8aは、その表面(グレーテ
ィング部2aが形成された面)から第1の波長λ1の光
3が入射した場合には、実質上0次の回折光13を出射
する。そして、この0次の回折光13は、対物レンズ1
6によって第1の情報記録媒体17aに集光される。ま
た、回折光学素子8aは、その表面から第2の波長λ2
の光4が入射した場合には、実質上1次の回折光14を
出射する。そして、この1次の回折光14は、第1の波
長λ1の光13と実質的に光軸を同じにされた後、対物
レンズ16によって第2の情報記録媒体17bに集光さ
れる。
【0080】本実施の形態の光学ヘッドにおいては、第
1の光源9aと第2の光源9bが光源・光検出器ユニッ
ト10に内蔵され、回折光学素子8aを用いて、第1の
波長λ1の光3と第2の波長λ2の光4の光軸を一致さ
せるようにされている。このような構成とすることによ
り、部品の数を減らすことができ、構造も安定化する。
【0081】また、本実施の形態の光学ヘッドにおいて
は、さらに回折光学素子8eが対物レンズ16と立ち上
げミラー12との間に配置されているが、この回折光学
素子8eは必ずしも必須ではなく、別の手段であっても
よい。
【0082】以上、第1〜第9の実施の形態において、
回折光学素子及び光学ヘッドについて説明したが、本発
明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、そ
れぞれの実施の形態の回折光学素子や光学ヘッドの構成
を組み合わせた回折光学素子や光学ヘッドも本発明に含
まれ、同様の効果を奏することができる。
【0083】尚、上記実施の形態で用いた対物レンズと
コリメータレンズは、便宜上名付けたものであり、一般
にいうレンズと同じである。
【0084】また、上記第6〜第9の実施の形態におい
ては、光ディスクを例に挙げて説明したが、同様の情報
記録再生装置で厚みや記録密度など複数の仕様の異なる
媒体を再生することができるように設計されたカード
状、ドラム状、テープ状の製品に応用することも本発明
の範囲に含まれる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
0.35μm〜0.45μmの波長の光が入射した場合
に実質的に0次の回折光を出射し、0.6μm〜0.7
μmの波長の光が入射した場合に実質的に1次の回折光
を出射する回折光学素子と、それを用いた高密度光ディ
スクとDVDの互換の光学ヘッドを実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1Aは本発明の第1の実施の形態における回
折光学素子を示す平面図、図1Bは図1AのA−A'断
面図である。
【図2】図2Aは本発明の第2の実施の形態における回
折光学素子を示す平面図、図2Bは図2AのB−B'断
面図
【図3】本発明の第2の実施の形態の回折光学素子(4
レベルの場合)における、第1の波長λ1の光に対する
規格化周期Λ/λ1と0次回折効率との関係を示すグラ
【図4】本発明の第2の実施の形態の回折光学素子(4
レベルの場合)における、第2の波長λ2の光に対する
規格化周期Λ/λ2と1次回折効率との関係を示すグラ
【図5】図5Aは本発明の第3の実施の形態における回
折光学素子を示す平面図、図5Bは図5AのC−C'断
面図
【図6】図6Aは本発明の第4の実施の形態における回
折光学素子を示す平面図、図6Bは図6AのD−D'断
面図
【図7】図7Aは本発明の第5の実施の形態における回
折光学素子を示す平面図、図7Bは図7AのE−E'断
面図
【図8】本発明の第6の実施の形態における光学ヘッド
の基本構成と光の伝搬の様子を示す側面図
【図9】本発明の第7の実施の形態における光学ヘッド
の基本構成と光の伝搬の様子を示す側面図
【図10】本発明の第8の実施の形態における光学ヘッ
ドの基本構成と光の伝搬の様子を示す側面図
【図11】本発明の第9の実施の形態における光学ヘッ
ドの基本構成と光の伝搬の様子を示す側面図
【符号の説明】
1a〜1e 基板 2a〜2f グレーティング部 3 第1の波長λ1の光 4 第2の波長λ2の光 5 第3の波長λ3の光 6 第1の波長λ1の光の0次回折光 7 第2の波長λ2の光の1次回折光 8a〜8f 回折光学素子 9a、9b 光源 10 光源・光検出器ユニット 11 フォーカス/トラック誤差信号検出素子 12 立ち上げミラー 13 第1の波長λ1の光(平行光) 14 第2の波長λ2の光(平行光) 15 コリメータレンズ 16、16a、16b 対物レンズ 17a、17b 情報記録媒体 18 ビームスプリッタ 19 第3の波長λ3の光の0次回折光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西野 清治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H049 AA03 AA04 AA33 AA37 AA44 AA50 AA53 AA57 2H087 KA13 LA01 PA01 PA02 PA17 PB01 PB02 RA46 5D119 AA05 AA41 AA43 BA01 BA02 BA03 BA04 EA02 EA03 EC01 EC45 EC47 FA05 FA08 FA28 JA02 JA09 JA24 JA26 JA27 JA44 JA57 JB02 JB03 KA04

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、前記基板上に形成されたグレー
    ティング部とを備えた回折光学素子であって、 前記グレーティング部の断面は、実質的に4レベル、5
    レベル又は6レベルのうちのいずれかの階段形状であ
    り、 0.35μm≦λ1≦0.45μmを満たす第1の波長
    λ1の光が入射した場合に実質上0次の回折光を出射
    し、0.6μm≦λ2≦0.7μmを満たす第2の波長
    λ2の光が入射した場合に実質上1次の回折光を出射す
    ることを特徴とする回折光学素子。
  2. 【請求項2】 0.75μm≦λ3≦0.85μmを満
    たす第3の波長λ3の光が入射した場合には実質上0次
    の回折光を出射する請求項1に記載の回折光学素子。
  3. 【請求項3】 グレーティング部の階段形状のレベル数
    をp(pは4、5、6のうちのいずれかのレベル)、前
    記グレーティング部の屈折率をnとしたとき、前記グレ
    ーティング部の溝の深さが、実質的に2λ1(p−1)
    /(n−1)で表記される請求項1に記載の回折光学素
    子。
  4. 【請求項4】 グレーティング部の屈折率が2以上であ
    る請求項1に記載の回折光学素子。
  5. 【請求項5】 グレーティング部の材料が、酸化タンタ
    ル、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、酸化チタ
    ン、酸化ニオブ及びガリウムリンからなる群から選ばれ
    る1つあるいはそれを主成分とするものである請求項4
    に記載の回折光学素子。
  6. 【請求項6】 グレーティング部の材料が、酸化タンタ
    ル、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、酸化チタ
    ン、酸化ニオブ及びガリウムリンからなる群から選ばれ
    る1つを主成分とするものであり、副成分として、チタ
    ン、ニオブ、タンタル及びリチウムからなる群から選ば
    れる少なくとも1つを含む請求項4に記載の回折光学素
    子。
  7. 【請求項7】 グレーティング部の階段形状のレベル数
    をp(pは4、5、6のうちのいずれかのレベル)、前
    記グレーティング部の屈折率をnとしたとき、前記グレ
    ーティング部は、2λ1(p−1)/(n−1)よりも
    厚くなるように基板上に薄膜を堆積し、前記薄膜を加工
    して形成したものであり、前記グレーティング部の溝の
    深さが、実質的に2λ1(p−1)/(n−1)で表記
    される請求項1に記載の回折光学素子。
  8. 【請求項8】 0.35μm≦λ1≦0.45μmを満
    たす第1の波長λ1の光を出射する第1の光源と、0.
    6μm≦λ2≦0.7μmを満たす第2の波長λ2の光
    を出射する第2の光源と、第1の透明保護層を有する第
    1の情報記録媒体もしくは前記第1の透明保護層よりも
    厚い第2の透明保護層を有する第2の情報記録媒体に、
    前記第1の波長λ1の光と前記第2の波長λ2の光をそ
    れぞれ集光する対物レンズと、前記第1及び第2の情報
    記録媒体からの光を検出する光検出器と、前記光源と前
    記対物レンズとの間の前記両波長の光の共通光路中に配
    置された請求項1に記載の回折光学素子とを具備する光
    学ヘッドであって、 前記第1の波長λ1の光が前記回折光学素子に入射した
    場合には、前記回折光学素子は実質上0次の回折光を出
    射し、当該0次の回折光は前記対物レンズによって前記
    第1の情報記録媒体に集光され、 前記第2の波長λ2の光が前記回折光学素子に入射した
    場合には、前記回折光学素子は実質上1次の回折光を出
    射し、当該1次の回折光は前記対物レンズによって前記
    第2の情報記録媒体に集光されることを特徴とする光学
    ヘッド。
  9. 【請求項9】 0.35μm≦λ1≦0.45μmを満
    たす第1の波長λ1の光を出射する第1の光源と、0.
    6μm≦λ2≦0.7μmを満たす第2の波長λ2の光
    を出射する第2の光源と、第1の透明保護層を有する第
    1の情報記録媒体もしくは前記第1の透明保護層よりも
    厚い第2の透明保護層を有する第2の情報記録媒体に、
    前記第1の波長λ1の光と前記第2の波長λ2の光をそ
    れぞれ集光する対物レンズと、前記第1及び第2の情報
    記録媒体からの光を検出する光検出器と、前記対物レン
    ズと前記情報記録媒体との間の前記両波長の光の共通光
    路中に配置された請求項1に記載の回折光学素子とを具
    備する光学ヘッドであって、 前記対物レンズから出射された前記第1の波長λ1の光
    が前記回折光学素子に入射した場合には、前記回折光学
    素子は実質上0次の回折光を出射し、当該0次の回折光
    は前記第1の情報記録媒体に集光され、 前記対物レンズから出射された前記第2の波長λ2の光
    が前記回折光学素子に入射した場合には、前記回折光学
    素子は実質上1次の回折光を出射し、当該1次の回折光
    は前記第2の情報記録媒体に集光されることを特徴とす
    る光学ヘッド。
  10. 【請求項10】 0.35μm≦λ1≦0.45μmを
    満たす第1の波長λ1の光を出射する第1の光源と、
    0.6μm≦λ2≦0.7μmを満たす第2の波長λ2
    の光を出射する第2の光源と、第1の透明保護層を有す
    る第1の情報記録媒体もしくは前記第1の透明保護層よ
    りも厚い第2の透明保護層を有する第2の情報記録媒体
    に、前記第1の波長λ1の光と前記第2の波長λ2の光
    をそれぞれ集光する第1及び第2のレンズからなる対物
    レンズと、前記第1及び第2の情報記録媒体からの光を
    検出する光検出器と、前記第1のレンズと前記第2のレ
    ンズとの間の光路中に配置された請求項1に記載の回折
    光学素子とを具備する光学ヘッドであって、 前記第1のレンズから出射された前記第1の波長λ1の
    光が前記回折光学素子に入射した場合には、前記回折光
    学素子は実質上0次の回折光を出射し、当該0次の回折
    光は前記第2のレンズによって前記第1の情報記録媒体
    に集光され、 前記第1のレンズから出射された前記第2の波長λ2の
    光が前記回折光学素子に入射した場合には、前記回折光
    学素子は実質上1次の回折光を出射し、当該1次の回折
    光は前記第2のレンズによって前記第2の情報記録媒体
    に集光されることを特徴とする光学ヘッド。
  11. 【請求項11】 前記回折光学素子は、第2の波長λ2
    の光に対して前記対物レンズが有する球面収差と、前記
    対物レンズからの前記第2の波長λ2の光に対応する出
    射光が前記第2の情報記録媒体の前記第2の透明保護層
    を透過する際に生じる球面収差との和を補正する請求項
    8〜10のいずれかに記載の光学ヘッド。
  12. 【請求項12】 前記対物レンズから前記第1の情報記
    録媒体までのワーキングディスタンスよりも、前記対物
    レンズから前記第2の情報記録媒体までのワーキングデ
    ィスタンスの方が小さい請求項8〜10のいずれかに記
    載の光学ヘッド。
  13. 【請求項13】 前記対物レンズから前記第1の情報記
    録媒体までのワーキングディスタンスよりも、前記対物
    レンズから前記第2の情報記録媒体までのワーキングデ
    ィスタンスの方が大きい請求項8〜10のいずれかに記
    載の光学ヘッド。
  14. 【請求項14】 0.35μm≦λ1≦0.45μmを
    満たす第1の波長λ1の光を出射する第1の光源と、
    0.6μm≦λ2≦0.7μmを満たす第2の波長λ2
    の光を出射する第2の光源と、第1の情報記録媒体もし
    くは第2の情報記録媒体に、前記第1の波長λ1の光と
    前記第2の波長λ2の光をそれぞれ集光する対物レンズ
    と、前記第1及び第2の情報記録媒体からの光を検出す
    る光検出器と、前記光源と前記対物レンズとの間の前記
    両波長の光の共通光路中に配置された請求項1に記載の
    回折光学素子とを具備する光学ヘッドであって、 前記第1の波長λ1の光が前記回折光学素子に入射した
    場合には、前記回折光学素子は実質上0次の回折光を出
    射し、当該0次の回折光は前記対物レンズによって前記
    第1の情報記録媒体に集光され、 前記第2の波長λ2の光が前記回折光学素子に入射した
    場合には、前記回折光学素子は実質上1次の回折光を出
    射し、当該1次の回折光は、前記第1の波長λ1の光と
    実質的に光軸を同じにされた後、前記対物レンズによっ
    て前記第2の情報記録媒体に集光されることを特徴とす
    る光学ヘッド。
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