JP2003176810A - ねじ締結のための力接続式の戻り止めナットおよびこのナットを製造する方法 - Google Patents

ねじ締結のための力接続式の戻り止めナットおよびこのナットを製造する方法

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JP2003176810A JP2002286281A JP2002286281A JP2003176810A JP 2003176810 A JP2003176810 A JP 2003176810A JP 2002286281 A JP2002286281 A JP 2002286281A JP 2002286281 A JP2002286281 A JP 2002286281A JP 2003176810 A JP2003176810 A JP 2003176810A
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nut
curve
force
tightening
detent nut
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Mathias Schoerwerth
マチアス・シェルヴェルト
Xaver Dr Wirth
クサフェール・ヴィルト
Ulrich Schrade
ウルリッヒ・シュラーデ
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Knorr Bremse Systeme fuer Schienenfahrzeuge GmbH
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B39/00Locking of screws, bolts or nuts
    • F16B39/22Locking of screws, bolts or nuts in which the locking takes place during screwing down or tightening
    • F16B39/28Locking of screws, bolts or nuts in which the locking takes place during screwing down or tightening by special members on, or shape of, the nut or bolt
    • F16B39/284Locking by means of elastic deformation
    • F16B39/286Locking by means of elastic deformation caused by saw cuts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B41/00Measures against loss of bolts, nuts, or pins; Measures against unauthorised operation of bolts, nuts or pins
    • F16B41/002Measures against loss of bolts, nuts or pins

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  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ねじ締結のための力接続式の戻り止めナット
であって、特にレール車輪でのブレーキディスクの固定
のためのものにおいて、簡単な形式で、ナットの外側寸
法を維持しながら、信頼性の高いねじ固定を保証するこ
とができるようにする。 【解決手段】 ナット(6)が、隣接するほぼ平行な2
つのスリット(10a、10b)によって形成された少
なくとも1つの締付け湾曲部(9)を有しており、これ
が、上記ナット(6)のねじ山(11)の領域で半径方
向に配置されていて、これにより、内側半径方向で上記
締付け湾曲部(9)に配設されたねじ山区分(11a)
が上記ナット(6)の残りのねじ山区分(11b)に対
して可塑的に変形されることによって、上記ナット
(6)が対応するボルト要素に関して緩むことまたは紛
失することに対する保証がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、レール車輪
に設けられたブレーキディスクを固定するための、ねじ
締結のための力接続式(force-fit)の戻り止め(self-loc
king)ナットに関する。また、本発明は、このような力
接続式の戻り止めナットを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ねじ締結は、少なくとも2つの結合され
るべき構成部材の間の着脱可能な結合を形成するため
に、工学技術の大抵の分野で利用される。この場合、構
成部材の少なくとも1つが、ボルト要素のための貫通孔
を有している。ボルト要素には、相応のナットが螺合可
能となっている。使用される多くの場合は、ナットを収
容するために、円筒形の凹設部(counterbore, counters
ink)が、貫通孔に対して同軸的に、結合されるべき部材
へと設けられている。この凹設部により、ナットが構成
部材の表面を越えて突出しないことが保証される。
【0003】特に鉄道車両製造の分野では、たとえばブ
レーキディスクは、キャリア要素としてのレール車輪の
両側で、前述のねじ締結により着脱可能に固定されてい
る。このためには、レール車輪の端面には、車輪軸に対
して半径方向に同じ間隔をおいて、円周線に沿って等間
隔に配置された複数の貫通孔が設けられており、これら
の貫通孔は、両方の環状の車輪ブレーキディスクに設け
られた貫通孔に、整合して合致するように配置すること
が可能となっている。これにより、結合されるべき3つ
の構成部材の間のねじ締結が形成可能となる。このレー
ル車輪での着脱可能な固定によって、整備の際、摩耗し
た車輪ブレーキディスクの簡単な交換が可能となる。
【0004】ボルトヘッドまたはナットのようなねじ締
結の部材がブレーキライニングに接触しないように、こ
れらのねじ締結の部材は、円筒形の凹設部の内部に、貫
通孔の両側で完全に収納されている。このようにして、
ブレーキライニングおよびねじ締結部材の損傷が防止さ
れる。車輪ブレーキディスクが最大の摩擦面を得られる
ように、かつブレーキディスクの破断強さを損なわない
ために、ボルト要素と、関連する貫通孔の凹設部とは、
できるだけ小さな直径で実施されることが望ましい。し
かしその一方で、必要とされるねじ締結の確実性を保証
するために、ボルト要素のための最小直径の限度は超し
てはならない。
【0005】このような制約されたスペース環境にも関
わらず、不都合な外れや紛失に対する手段を備えたねじ
締結が行われることは有利である。
【0006】刊行物「Taschenbuch fuer den Maschinen
bau」(DUBBEL, 16.Auflage, Abschnitt G39, Kapital
1.7.8 f)には、ねじ締結部を固定するための様々な種
類の手段が記載されている。ナットのための固定手段
は、基本的には、形状接続式に作用する固定と、力接続
式に作用する固定に分類することができる。形状接続式
の固定は、ボルト要素に対するナットの相対運動を確実
に防止する。これには、少なくとも1つの内側突出部(n
ose)または外側突出部を備えた固定薄板、もしくは割り
ピンが知られており、これらの部材によって、ナットを
締付けると、曲げによって、ナットとボルト要素との間
の形状接続式の締結が形成される。
【0007】ただし、冒頭で述べたように使用する場合
には、このような固定薄板または割りピンは、スペース
環境が制約されているために、凹設部の内部に挿入する
ことは困難である。
【0008】この場合には、力接続式の固定の方がより
適している。力接続式の固定には、たとえば戻り止めナ
ットが挙げられる。力接続式の戻り止めナットの場合に
は、ナットのねじ山とボルト要素のねじ山との間に大き
な力接続が摩擦によって生ぜしめられる。したがって、
自動的にナットがゆるんでしまうことが防止される。こ
の力接続は、たとえば、プラスチックからなる弾性的な
充填物により、もしくはナットのねじ山を狭めることに
より、または別の形式により生ぜしめられてよい。しか
し、大抵、戻り止めナットは、製造に比較的コストがか
かる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、ねじ締結のための力接続式の戻り止めナットを
改良して、簡単に製作できるようにし、特に凹設部内部
でのねじ締結部の確実な固定が保証されるようにするこ
とであり、また、そのような力接続式の戻り止めナット
を製造する方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題は、請求項1の
特徴部と関連して、その前文による力接続式の戻り止め
ナットに基づいて解決される。後述の従属請求項には、
本発明の好適な実施態様がさらに記載される。
【0011】本発明は、戻り止めナットが、隣接するほ
ぼ平行な2つのスリットを設けることにより形成された
少なくとも1つの締付け湾曲部を有しており、この締付
け湾曲部が、ナットのねじ山の領域で半径方向に配置さ
れており、これにより、相応なボルト要素に螺合される
際に、内側半径方向で締付け湾曲部に配設されたねじ山
区分がナットの残りのねじ山区分に対して可塑的に変形
することによって、力接続式のねじ固定が形成されると
いう、技術的な教示を包含している。
【0012】本発明は、ねじ締結の固定のために、ボル
トの外側のジオメトリの基礎寸法設定を越えるような、
またはそれを変化させるような区分、もしくは別個の構
成部材を必要としないという利点を提供する。これによ
り、ナットの外側形状が完全に維持され、ねじ固定部を
形成している締付け湾曲部は、簡単に、後からナットに
取付け可能である。さらに、本発明による解決方法で
は、ナットの収納のための円筒形の凹設部を備えた構成
部材を、構造的に変化させる必要はない。ナットを螺合
させた際、ねじ固定は、締付け湾曲部のばね作用によっ
て行われ、この締付け湾曲部は、ボルト要素のねじ山に
よってばね付勢されて、その出発位置へと押付けられ
る。締付け湾曲部を形成する隣接する半径方向のスリッ
トの深さは、ナットの残りの横断面が、その領域で、ね
じ締結の必要な強さを保証するために十分であるように
寸法設定されている。さらに、本発明のねじ固定は、工
具の補助によってねじ締結を緩めることへの妨げにはな
らない。なぜならば、工具の形状接続的な係合は、この
ねじ固定によって妨げられることはないからである。
【0013】有利には、ナットが、雌ねじを備えたねじ
山区分を有しており、このねじ山区分には、同軸的に、
ナットを回転させるための工具に形状接続式に協働する
締付け工具収納(key, wrench)区分が続いている。この
ような形式の特別なナットは、有利には、省スペース的
に、凹設部の内側に収納されている。ナットの、対応す
るボルト要素への最適な螺合性と同時に、特に信頼性の
高いねじ固定は、少なくとも1つの締付け湾曲部が、ね
じ山区分の、締付け工具収納区分の方を向いた端部領域
に配置されていることによって得ることができる。これ
により、締付け湾曲部は、ほぼ、ねじ山区分と、このね
じ山区分に同軸的に続いている締付け工具収納区分との
間に位置することになる。締付け工具収納区分は、六角
ボルトまたは六角穴の形式で形成されていてよい。しか
し、特に凹設部内部でナットを収納させるためには六角
穴が適しており、この六角穴は、従来のように、ナット
を締付ける又は緩めるための工具としての六角棒レンチ
と協働する。
【0014】本発明の、さらに改良された別の手段によ
れば、ナットの締付け湾曲部の可塑的な変形は、半径方
向に据え込む(compress, crush, upset)ことにより行
われる。この場合、締付け湾曲部は、一方では、閉じた
湾曲部として形成されていてよく、この場合、据込み
は、有利には、閉じた湾曲部へのほぼ中央での半径方向
の力作用によって行われる。他方では、締付け湾曲部
は、開いた湾曲部として形成されていてよく、この場
合、据込みは、有利には、開いた湾曲部の端部領域への
半径方向の力作用によって行われる。この半径方向の据
込みによって生じた、締付け湾曲部の可塑的な変形は、
ナットの、対応するボルト要素への螺合が可能であるよ
うな程度に行われなくてはならない。しかし他方では、
据込みは、特に固定作用を得るために、ボルト要素のね
じ山とナットのねじ山との間の間隙嵌めより大きくなっ
ていることも必要である。
【0015】上で述べた変形例の代替として、締付け湾
曲部の可塑的な変形を、軸方向への曲げによって行って
もよい。締付け湾曲部が閉じた湾曲部として形成されて
いる場合には、可塑的な変形が、最適には、閉じた湾曲
部へのほぼ中央での軸方向の力作用によって生ぜしめら
れてよい。これに対して締付け湾曲部が開いて形成され
ている場合には、可塑的な変形は、有利には、開いた湾
曲部の端部領域への軸方向の力作用によって可能とな
る。締付け湾曲部が、隣接する2つの開いた部分湾曲部
からなっている場合には、特に信頼性の高い力接続式の
ねじ固定が、これらの部分湾曲部が交互に曲げられてい
ることによって得られることができる。
【0016】上に概要を説明した力接続式の戻り止めナ
ットは、有利には、少なくとも1つの締付け湾曲部を、
隣接する2つのスリットを鋸引き(saw, serrate)する
ことによって生ぜしめる方法によって製造される。さら
に、軸方向または半径方向の曲げもしくは締付け湾曲部
の据込みを行ってよく、これにより、可塑的な変形が得
られる。開いた湾曲部を得たい場合には、この湾曲部
は、スリットの鋸引きの前に、半径方向の貫通孔を両側
または中央に閉じた湾曲部の領域に設けることにより、
簡単に製造することができる。このためには、代替的に
は、開いた湾曲部が、打抜き(punch, stamp, blank)ま
たはこれに類する方法によって製造されてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明を改良する他の手段
を、本発明の好適な実施形態の説明とともに図面を用い
て詳述する。
【0018】図1によれば、レール車輪1の両側に、2
つの車輪ブレーキディスク2aおよび2bが固定されて
いる。レール車輪1ならびに車輪ブレーキディスク2a
および2bには、貫通孔3が延在しており、この貫通孔
3を通って、円筒形のボルトヘッド5を備えた六角穴付
きボルトの形のボルト要素4が延びている。このボルト
要素4には、ボルトヘッド5とは反対側の端部で、戻り
止めナット6が設けられている。ボルトヘッド5に設け
られた端面の切欠き7aは、ねじ締結を締付けるためお
よび緩めるための工具(図示せず)が形状接続式(posit
ive-fit)に係合するのに役立つ。また、これに対応する
切欠き7bは、端面で、同様に、戻り止めナット6の側
面に設けられている。貫通孔3には、端部でそれぞれ、
円筒形の凹設部8aが車輪ブレーキディスク2aに、円
筒形の凹設部8bが車輪ブレーキディスク2bに設けら
れており、これにより、ボルトヘッド5あるいはナット
6がそれぞれ収納されるようになっている。ナット6が
力接続式の作用で固定されるために、このナット6は、
半径方向に延びる締付け湾曲部9を有している。
【0019】図2によれば、ナット6の締付け湾曲部9
は、隣接する平行な2つのスリット10a、10bによ
り形成されている。締付け湾曲部9は、半径方向に、ナ
ット6のねじ山11の領域に配置されている。ナット6
は、主に、ねじ山11を備えたねじ山区分12からなっ
ており、このねじ山区分12には、締付け工具収納区分
13が続いている。締付け工具収納区分13には、切欠
き7bが設けられており、この切欠き7bは、図2bに
示したように、六角穴として成型されている。この六角
穴状の切欠き7bを介して、ナット6は、工具として六
角棒レンチを用いて締付けまたは緩めることができる。
図2cによれば、ナット6のねじ山11の領域に配置さ
れた締付け湾曲部9は、半径方向に据込みされている。
この据込みにより、内側半径方向で締付け湾曲部9に配
設されたねじ山区分11aの、ナット6の残りのねじ山
区分11bに対する可塑的な変形が生ぜしめられる。こ
の変形により、対応するボルト要素(図示せず)にナッ
ト6が螺合される場合に、力接続式のねじ固定が保証さ
れる。この実施形態では、締付け湾曲部9は、開いた湾
曲部9aとして形成されており、この場合、据込みは、
この開いた湾曲部9aの端部領域への半径方向の力作用
によって行われる。開いた湾曲部9aは、貫通孔14
を、もとは閉じている湾曲部の領域の端部側に設けるこ
とによって形成される。
【0020】図3aに示された実施形態によれば、ナッ
ト6の締付け湾曲部は、閉じた湾曲部9bとして形成さ
れている。このナット6も切欠き7bを有しており、こ
の切欠き7bは、図3bによれば、六角穴の形状に形成
されていて、これにより、ナット6を締付けることまた
は緩めることが工具(図示せず)によって可能となる。
それ以外に関しては、この実施形態でのナット6は、前
述の実施形態と同様である。ナット6の閉じた湾曲部9
bは、図3cによれば、中央での半径方向の力作用によ
って据込まれ、これにより、ナット6がボルト要素(図
示せず)に螺合される際に、力接続式のねじ固定が形成
される。
【0021】図4aに示された別の実施形態では、ここ
に図示された湾曲部9cの可塑的な変形は軸方向への曲
げによって得られる。締付け湾曲部は、この場合、閉じ
られた湾曲部9cとして形成されている。ナット6を締
付けるおよび緩めることは、図4bによれば、六角穴の
形状に形成された切欠き7bを介して行われる。図4c
に示されたように、閉じた締付け湾曲部9cは、ほぼ中
央での軸方向の力作用によって、切欠き7bの方向に可
塑的に変形されている。これにより、スリット10b
は、スリット10aよりも幅が狭められている。
【0022】図5aに示した最後の実施形態によれば、
軸方向に変形された締付け湾曲部9dが設けられてい
る。この場合も同様に、ナット6は、図5bに示されて
いるように、適合する工具を係合させるための六角穴の
形状をした切欠き7bを有している。図5cに関連して
言えば、軸方向に変形された湾曲部9dは、2つの部分
から構成されている。右側の部分湾曲部9d’は、左側
の部分湾曲部9d”に対して反対の方向へ、軸方向に変
形されており、これにより、特に大きな締付け作用が、
ねじ締結の固定のために保証される。
【0023】本発明は、前述の好適な実施形態のみに制
限されるものではない。むしろ、これらの実施形態から
は、本特許請求の範囲の保護の枠内にある変更形も想到
することができる。
【0024】特に、締付け作用を向上させるために、1
つより多くの締付け湾曲部を、ナットのねじ山の領域に
設けることが考えられ得る。しかし、横断面を同じにす
るということに関連して、1つより多くの締付け湾曲部
を設けることは望ましくない。これは、このために小さ
な横断面しか得られないことが理由となり、ナットの強
さを損なうような危険を生ぜしめることのないようにす
るためである。本発明によって形成された力接続式の戻
り止めナットと協働するボルト要素は、たとえば従来の
六角ボルトの形式で、もしくはスタッドボルトまたはこ
れに類するものとして形成されていてよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるねじ締結によって両側に車輪ブレ
ーキディスクが着脱可能に固定されているレール車輪の
一部分の断面図である。
【図2a】第1の実施形態に基づく戻り止めナットの側
面図である。
【図2b】図2aのナットの平面図である。
【図2c】図2aのナットの、締付け湾曲部の領域での
横断面図である。
【図3a】第2の実施形態に基づく力接続式の戻り止め
ナットの側面図である。
【図3b】図3aのナットの平面図である。
【図3c】図3aのナットの、締付け湾曲部の領域での
横断面図である。
【図4a】第3の実施形態による力接続式の戻り止めナ
ットの側面図である。
【図4b】図4aのナットの平面図である。
【図4c】図4aのナットの別の側面図である。
【図5a】第4の実施形態による力接続式の戻り止めナ
ットの側面図である。
【図5b】図5aのナットの平面図である。
【図5c】図5aのナットの別の側面図である。
【符号の説明】
1 レール車輪 2 車輪ブレーキディスク 3 貫通孔 4 ボルト要素 5 ボルトヘッド 6 ナット 7 切欠き 8 凹設部 9 締付け湾曲部 10 スリット 11 ねじ山 12 ねじ山区分 13 締付け工具収納区分 14 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 598029830 MOOSACHER STRASSE 80, 80809 MUENCHEN, GE RMANY (72)発明者 マチアス・シェルヴェルト ドイツ連邦共和国、82538 ゲレトスリー ト、リリーンストラーセ 3 (72)発明者 クサフェール・ヴィルト ドイツ連邦共和国、85737 イスマニング、 ビルクフーンヴェク 18 (72)発明者 ウルリッヒ・シュラーデ ドイツ連邦共和国、89518 ハイデンハイ ム、シュレジーンストラーセ 10 Fターム(参考) 3J058 BA46 BA61 CB11 CB13 CD38 DD02 FA21

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ締結のための力接続式の戻り止めナ
    ットであって、特に、レール車輪でのブレーキディスク
    の固定のためのものにおいて、 前記ナット(6)は、隣接するほぼ平行な2つのスリッ
    ト(10a,10b)によって形成された少なくとも1
    つの締付け湾曲部(9)を有しており、該締付け湾曲部
    (9)は、前記ナット(6)のねじ山(11)の領域で
    半径方向に配置されており、対応するボルト要素への螺
    合の際、内側半径方向で前記締付け湾曲部(9)に配設
    されたねじ山区分(11a)が、前記ナット(6)の残
    りのねじ山区分(11b)に対して可塑的に変形するこ
    とによって、力接続式のねじ固定が形成されることを特
    徴とするねじ締結のための力接続式の戻り止めナット。
  2. 【請求項2】 前記ナット(6)は、前記ねじ山(1
    1)を備えたねじ山区分(12)からなり、該ねじ山区
    分(12)に、同軸的に、前記ナット(6)を回転させ
    るための工具と形状接続式に協働する締付け工具収納区
    分(13)が続いていることを特徴とする請求項1記載
    の力接続式の戻り止めナット。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも1つの締付け湾曲部
    (9)は、前記ねじ山区分(12)の前記締付け工具収
    納区分(13)の方を向いた端部領域に配置されている
    ことを特徴とする請求項2記載の力接続式の戻り止めナ
    ット。
  4. 【請求項4】 前記締付け工具収納区分(13)は、六
    角ボルトまたは六角穴の形式により形成されていること
    を特徴とする請求項2または3記載の力接続式の戻り止
    めナット。
  5. 【請求項5】 前記締付け湾曲部(9)の可塑的な変形
    は、半径方向で据込みによって行われることを特徴とす
    る請求項1記載の力接続式の戻り止めナット。
  6. 【請求項6】 前記締付け湾曲部(9)は、開いた湾曲
    部(9a)として形成されており、据込みは、当該開い
    た湾曲部(9a)の端部領域への半径方向の力作用によ
    って行われることを特徴とする請求項5記載の力接続式
    の戻り止めナット。
  7. 【請求項7】 前記締付け湾曲部(9)は、閉じた湾曲
    部(9b)として形成されており、据込みは、該閉じた
    湾曲部(9b)への、ほぼ中央での半径方向の力作用に
    よって行われることを特徴とする請求項5記載の力接続
    式の戻り止めナット。
  8. 【請求項8】 前記締付け湾曲部(9)の可塑的な変形
    は、軸方向に、曲げによって行われることを特徴とする
    請求項1記載の力接続式の戻り止めナット。
  9. 【請求項9】 前記締付け湾曲部(9)は、閉じた湾曲
    部(9c)として形成されており、曲げは、該閉じた湾
    曲部(9c)への、ほぼ中央での軸方向の力作用によっ
    て行われることを特徴とする請求項8記載の力接続式の
    戻り止めナット。
  10. 【請求項10】 前記締付け湾曲部(9)は、開いた湾
    曲部(9d)として形成されており、曲げは、該開いた
    湾曲部(9d)の端部領域への軸方向の力作用によって
    行われることを特徴とする請求項8記載の力接続式の戻
    り止めナット。
  11. 【請求項11】 前記少なくとも1つの締付け湾曲部
    (9)は、隣接する2つのスリット(10a、10b)
    の鋸引きによって形成され、さらに、前記締付け湾曲部
    (9)の、軸方向または半径方向の曲げもしくは据込み
    によって、可塑的に変形されることを特徴とする請求項
    1から10までのいずれか1項記載の力接続式の戻り止
    めナットを製造する方法。
  12. 【請求項12】 前記スリット(10a、10b)の鋸
    引きの前に、半径方向の貫通孔(14)を、湾曲部
    (9)の領域の端部または中央に形成して、少なくとも
    1つの開いた湾曲部(9a;9d’、9d”)を生ぜし
    めることを特徴とする請求項11記載の力接続式の戻り
    止めナットを製造する方法。
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