JP2003175767A - 赤外線カメラ及び赤外線カメラ搭載車両 - Google Patents

赤外線カメラ及び赤外線カメラ搭載車両

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JP2003175767A
JP2003175767A JP2001378083A JP2001378083A JP2003175767A JP 2003175767 A JP2003175767 A JP 2003175767A JP 2001378083 A JP2001378083 A JP 2001378083A JP 2001378083 A JP2001378083 A JP 2001378083A JP 2003175767 A JP2003175767 A JP 2003175767A
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infrared
infrared camera
vehicle
air
flying object
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Yuichi Ishii
雄一 石井
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は車両走行時に流入する空気を利用
してレンズカバー等に付着する飛来物等を軽減する事を
目的とする。 【解決手段】赤外線を内部に取り込むための赤外線透過
部を備えた赤外線カメラと、この赤外線カメラの前記赤
外線透過部に走行中に飛来する飛来物が付着するのを防
止する飛来物付着防止手段とを備えた赤外線カメラ搭載
車両であって、前記赤外線カメラの前記赤外線透過部は
前記車両の前方に向けて配置され、前記飛来物付着防止
手段は一端に前記車両の走行によって空気が流入する流
入口を有し、他端にこの流入口から流入した空気を前記
赤外線透過部に吹出す吹出し口を有して構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、赤外線カメラに
飛来物が付着することを防止するための飛来物付着防止
手段を備えた赤外線カメラ及びこれらを用いた車両に関
する。
【0002】
【従来の技術】車載赤外線カメラは車両の前方ラジエー
タグリル部に設置されるため、レンズカバー(レンズカ
バーを備えない赤外線カメラの場合にはレンズそのも
の)には走行中に飛来する雨滴や埃が付着する。これら
の付着物により赤外線カメラの視界が遮られ、画像の劣
化が引き起こされる。そのため、これまでは頻繁に付着
物を拭き取る作業が必要となっていた。赤外線カメラの
付着物の除去装置としてはレンズカバーにワイパーを取
り付ける方法や、特開2001-171491号公報に開示される
赤外線カメラのように圧縮空気噴射装置により圧縮空気
を吹き付ける方法が考えられる。しかし、いずれの場合
も雨滴等を除去するために駆動装置が必要となるといっ
た課題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述の課題
を解決するために成されたものであり、車両走行時に流
入する空気を利用してレンズカバー等に付着する飛来物
等を軽減する事を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる赤外線
カメラ搭載車両は、赤外線を内部に取り込むための赤外
線透過部を備えた赤外線カメラと、この赤外線カメラの
赤外線透過部に走行中に飛来する飛来物が付着するのを
防止する飛来物付着防止手段とを備え、赤外線カメラの
赤外線透過部は車両の前方に向けて配置され、飛来物付
着防止手段は一端に車両の走行によって空気が流入する
流入口を有し、他端にこの流入口から流入した空気を赤
外線透過部に吹出す吹出し口を有するようにして構成さ
れたものである。
【0005】また、この発明にかかる赤外線カメラ搭載
車両の飛来物付着防止手段の吹出し口は、車両の外枠と
赤外線カメラの赤外線透過部との間に設けられて構成さ
れたものである。
【0006】また、この発明にかかる赤外線カメラ搭載
車両の吹出し口は車両のボンネット側から地面側に向け
て空気を赤外線透過部に吹き付けるようにして構成され
たものである。
【0007】また、この発明にかかる赤外線カメラ搭載
車両の赤外線カメラは、赤外線透過部を保持する為の保
持部を有し、吹出し口は赤外線透過部と保持部との境界
に向けて空気を吹出すようにして構成されたものであ
る。
【0008】また、この発明にかかる赤外線カメラ搭載
車両の赤外線透過部は、球面状に形成されて構成された
ものである。
【0009】また、この発明にかかる赤外線カメラ搭載
車両の赤外線透過部は、車両の直進時に車両の進行方向
と法線を同じくする平面に対し、傾斜させて構成された
ものである。
【0010】また、この発明にかかる赤外線カメラ搭載
車両は、赤外線を内部に取り込むための赤外線透過部を
備えた赤外線カメラと、この赤外線カメラの赤外線透過
部に走行中に飛来する飛来物が付着するのを防止する飛
来物付着防止手段とを備え、赤外線カメラの赤外線透過
部は車両の前方に向けて配置され、飛来物付着防止手段
は一端に車両の走行によって空気が流入する流入口を有
し、他端にこの流入口から流入した空気によって赤外線
透過部にエアカーテンを形成する吹出し口を有するよう
にして構成されたものである。
【0011】また、この発明にかかる赤外線カメラは、
赤外線を内部に取り込むための赤外線透過部と、この赤
外線透過部に走行中に飛来する飛来物が付着するのを防
止する飛来物付着防止手段とを備え、飛来物付着防止手
段は一端に車両の走行によって空気が流入する流入口を
有し、他端にこの流入口から流入した空気を赤外線透過
部に吹出す吹出し口を有するようにして構成されたもの
である。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1にかかる赤外線カメラ搭載車両の透視図で
ある図において、1は赤外線カメラ搭載車両である自動
車、2はこの自動車の直進時の車両の進行方向、3は自
動車1の先端部の上方に設けられた第1のフレーム、5
はこの第1のフレーム3と対を成し、上記自動車1の先
端部下方に設けられた第2のフレーム、7はこのフレー
ム3及び5の間の後方に設けられたラジエータ、9は自
動車1の外枠の例であるラジエータグリルであり、自動
車1の先端部(前面)に複数のスリットを備えて設けら
れる。このラジエータグリル9は自動車1の走行時、空
気12を自動車1の内部に流入させることにより、ラジ
エータ7を冷やすために設けられる。11はこのラジエ
ータグリル9に設置された赤外線カメラであり、ラジエ
ータグリル9とラジエータ7との間に設けらる。なお、
4aは自動車1のボンネット、4bはこの自動車1が走
行する地面である。
【0013】図2は図1に示す赤外線カメラ搭載車両1
の赤外線カメラ11の設置部分を示す側面図である。ま
た、図3は図1に示す赤外線カメラ搭載車両1の赤外線
カメラ11の設置部分を示す正面図である。
【0014】両図において、13は赤外線カメラ11の
図示しないレンズを保護するレンズカバーである。この
レンズカバー13は赤外線カメラ11の本体から突出す
るようにして設けられる。また、このレンズカバー13
の自動車1の正面側には後述する赤外線透過部の例であ
る赤外線窓22(図2には図示せず。)が自動車1の前
方に向けて設けられる。9aは上記レンズカバー13の
赤外線窓22の位置に対応して、ラジエータグリル9に
設けられた開口部である。15は自動車1の走行中、上
記赤外線窓22に飛来する雨滴や埃等の飛来物12aが
付着するのを防止するための飛来物付着防止手段であ
る。17はこの飛来物付着防止手段15の一端に設けら
れ、自動車1の走行によって空気12が流入する流入口
である。この流入口17は例えばその開口部周縁に図示
しないフランジ等を有し、ラジエータグリル9の裏面に
装着される。19は飛来物付着防止手段15の他端に設
けられ、上記流入口17から流入した空気12を上記赤
外線窓22に向って吹出す吹出し口である。図3に示す
ように、この実施の形態においては、吹出し口19の幅
と赤外線窓22の幅は略同一に構成されている。ここ
で、上記レンズカバー13の正面側、即ち赤外線窓22
が存在する部分は、ラジエータグリル9のような自動車
1の外枠に比べて自動車1の後方に向けて後退してい
る。このため、ラジエータグリル9とレンズカバー13
の正面側との間には隙間が存在する。この隙間を利用し
て、上記吹出し口19は、ラジエータグリル9と赤外線
窓22との間に配置される。なお、前述のように、赤外
線窓22の前方に位置する部分には開口部9aが存在し
ている。このため、より正確には、吹出し口19はラジ
エータグリル9を含む面と、レンズカバー13の赤外線
窓22を含む面との間に配置される。また、飛来物付着
防止手段15は樹脂等で成形され、一端に流入口17、
他端に吹出し口19を有することにより、テーパ型に構
成される。
【0015】図4は図1に示す赤外線カメラ11のレン
ズカバー13の断面図である。図において、100は円
筒形のレンズホルダ、101はこのレンズホルダ100
に保持されたレンズである。21はレンズカバー13の
一部である円筒形の筐体、22は上述のように赤外線透
過部の例である赤外線窓である。この赤外線窓22は円
盤形に構成され、レンズ101とその中心軸を略同じく
するように配置される。また、23は赤外線窓22を保
持するための保持部の例であるリテーナである。このリ
テーナはリング状に形成され、赤外線窓22を筐体21
との間で狭持する。25はこのリテーナ23を筐体21
に取付けるネジである。また、27は赤外線窓22と筐
体21との間に設けられ気密を維持するためのリング状
のパッキンである。
【0016】また、19aは図2に示す吹出し口19の
設置角度の一例を示すものである。この吹出し口19a
は赤外線窓22の略中央部よりやや上方(ボンネット4
a側)に向けて空気の吹出し流を吹き付けるようにして
構成される。
【0017】一方、19bは赤外線窓22とリテーナ2
3との境界(この実施の形態の場合は特に境界の下端
部)に向けて空気を吹出すようにして形成される。尚、
19cについては他の実施の形態で後述する。
【0018】次に動作について説明する。自動車1のド
ライバーは夜間や濃霧時等に赤外線カメラ11を使用
し、視覚では確認しづらい人、動物等の存在を認識する
ことができる。即ち、自動車1の前方に存在する対象物
である人等が発する赤外線は、図2、図3に示す開口部
9aを通じてレンズカバー13の赤外線窓22を透過す
る。赤外線窓22を透過した赤外線は図4に示すレンズ
101を通過して図示しない赤外線検知素子に入射す
る。この赤外線検知素子に入射された赤外線は電圧等に
変換され、ドライバーが認識できるように画像処理が行
なわれる。
【0019】ここで、自動車1の走行中、赤外線窓22
には図2に示すように雨滴や埃といった飛来物12aが
前方から飛来する。この飛来物12aが赤外線窓22に
付着したまま停滞すると、上記赤外線検知素子に入射す
る対象物からの赤外線が阻害される。このため、飛来物
12aの付着を放置すると良好な画像を自動車1のドラ
イバーに提供することができない。
【0020】ところが、この実施の形態では飛来物付着
防止手段15が存在するため、そのような飛来物12a
の赤外線窓22への付着及び停滞を軽減させる事ができ
る。即ち、ラジエータグリル9は本来、ラジエータ7を
空冷するために設けられている。このため、自動車1の
走行中前方からの空気12はラジエータグリル9を通過
して自動車1のラジエータ7等の収納されたエンジンル
ーム内に侵入する。そのラジエータグリル9の一部に飛
来物付着防止手段15の流入口17が存在する。このた
め、ラジエータグリル9を通過した空気12の一部は流
入口17を介して飛来物付着防止手段15内に侵入す
る。この飛来物付着防止手段15内に侵入した空気はテ
ーパ型の管状を成す飛来物付着防止手段15を通して流
速を増す。そして、流速を増した空気は吹出し口19か
ら赤外線窓22に向けて吹出される。
【0021】この際、吹出し口19が図4に示す吹出し
口19aのような角度で設置された場合には、吹出し口
19aから吹出された空気が直接赤外線窓22に当た
る。この赤外線窓22にあたった空気は、開口部9aを
通過して赤外線窓22の正面から侵入した空気の風圧を
も受けるため、赤外線窓22に沿って流れる。この様な
空気の流れにより、開口部9aを通して侵入した飛来物
12aは赤外線窓22上に付着或いは停滞することな
く、吹き飛ばされる。
【0022】一方、吹出し口19が図4に示す吹出し口
19bのような角度で設置された場合には、吹出し口1
9bから吹出された空気は、主として赤外線窓22とリ
テーナ23との境界部の下端付近に向けて進む。赤外線
窓22に飛来した飛来物12aは、レンズカバー13の
構造上、赤外線窓22とリテーナ23との境界部の下端
付近に特に溜まりやすい。この吹出し口19bはこの点
に注目した配置とされている。この様な空気の流れによ
り、開口部9aを通して侵入した飛来物12aは赤外線
窓22上に付着或いは停滞することなく、吹き飛ばされ
る。ここで、上記境界部の下端と、上記吹出し口19を
結ぶ線に比べて、上記開口部9aは若干、自動車1の前
方に向けて傾斜していても良い。これは、上記開口部9
aを通過して赤外線窓22の正面から侵入した空気の風
圧を考慮するものである。
【0023】この実施の形態にかかる赤外線カメラ11
及び自動車1は上述のような構成としたため、車両走行
時に流入する空気を利用してレンズカバー13等に付着
する飛来物12a等を軽減する事ができる。また、この
実施の形態では駆動装置を使用しなくてよいこと、自動
車1の外観が変わらない事、流入口17と吹出し口19
が近距離で設置できるため、エンジンルーム内部の占有
体積が小さくて済む事といった効果もある。
【0024】なお、この実施の形態では飛来物付着防止
手段15の吹出し口19がレンズカバー13の上方(ボ
ンネット側)から下方(地面4b)側に向けて空気を吹
出す場合を示している。これは主として重力の向きを考
慮したものである。しかし、この発明はこれに限らず、
ラジエータグリル9からの気流を考慮して吹出し口19
をレンズカバー13の下方に設け、赤外線窓22の下方
から上方に向けて空気を吹出すようにしても良い。特
に、ラジエータグリル9から侵入した気流が下方から上
方にむけて進む場合にはそのような配置に吹出し口19
を設置する事が好ましい。また、流入口17もラジエー
タグリル9の形状によってはレンズカバー13の下方、
横方向や、斜め上、斜め下に配置する事も可能である。
また、この実施の形態では飛来物付着防止手段15の流
入口はラジエータグリル9の内側に設けられている。し
かしこの発明はこれに限らず、ラジエータグリル9の流
入口17に対応する部分に開口部を設けてもよい。ま
た、ラジエータグリル9以外の自動車1の正面部分、ボ
ンネット4a等に流入口17を設けても良い。さらに、
赤外線カメラ11の赤外線窓22もラジエータグリル9
に限らず自動車1の他の正面部分に設けられても良い。
【0025】加えて、この実施の形態では、図3に示す
ように、吹出し口19の幅と赤外線窓22の幅が略同一
の場合について説明した。しかし、この発明はこれに限
定することなく、吹出し口19の幅を赤外線窓22の幅
よりも狭くする事により、図3の場合に比べて風速を増
す事ができる。また、逆に、吹出し口19の幅を赤外線
窓22の幅よりも広くすることにより、赤外線窓22の
正面の気流を安定させることができる。
【0026】尚、この実施の形態では赤外線透過部の例
として赤外線窓22を挙げて説明した。しかし、赤外線
カメラの種類によっては、レンズカバー13及び赤外線
窓22を有さず、レンズ101が露出しているものもあ
る。この様な赤外線カメラの場合にはレンズ101が本
願発明にいう、赤外線透過部である。
【0027】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2にかかる赤外線カメラの概略図である。図におい
て、13aはレンズカバー13の正面側であるが、この
正面側13aは球面状に形成されている。図6は図5に
示す赤外線カメラのレンズカバー13の断面図である。
図において、31は赤外線窓であるが、この赤外線窓3
1は上述の赤外線窓22と異なり、自動車1の正面側に
盛り上がるように球面状に形成されている。
【0028】このように、この実施の形態では、赤外線
窓22の形状を球面状に形成している。この様な構成を
とる事により、飛来物12aの付着防止効果をより向上
させることができる。
【0029】尚、この実施の形態の説明にあたっては実
施の形態1と異なる部分について説明し、同一又は対応
する部分についてはその説明を省略した。
【0030】実施の形態3.図7はこの発明の実施の形
態3にかかる赤外線カメラの構造を示す断面図である。
この実施の形態では、図4におけるレンズカバー13が
存在せず、レンズ101が外部に露出している場合につ
いて説明する。この様な場合においては、レンズ101
が赤外線透過部に該当する。
【0031】図において、103はレンズホルダ100
の先端に設けられたリング状の第1の止め具、105は
レンズホルダ100の内壁に設けられ、上記第1の止め
具と対向して設けられた第2の止め具である。この第2
の止め具105もリング状に形成されており、第1の止
め具103と第2の止め具105とで、レンズ101は
レンズホルダ100に固定される。
【0032】この図において、19aは吹出し口19の
設置角度の一例を示すものである。この吹出し口19a
はレンズ101の略中央部よりやや上方(ボンネット4
a側)に向けて空気の吹出し流を吹き付けるようにして
構成される。
【0033】一方、19bはレンズ101と第1の止め
具との境界(この実施の形態の場合は特に境界の下端
部)に向けて空気を吹出すようにして形成される。尚、
19cについては他の実施の形態で後述する。
【0034】この様な構成によっても同様に、レンズ1
01に飛来物12aが付着する事を防止することができ
る。
【0035】尚、この実施の形態の説明にあたっては実
施の形態1と異なる部分について説明し、同一又は対応
する部分についてはその説明を省略した。
【0036】実施の形態4.図8はこの発明の実施の形
態2にかかる赤外線カメラの概略図である。図におい
て、13cはレンズカバー13の正面側であるが、この
正面側13cは傾斜して設けられている。より詳しく
は、自動車1の直進時に自動車1の進行方向と法線を同
じくする平面に対し、傾斜している。図9は図8に示す
赤外線カメラ11のレンズカバー13の断面図である。
図において、33は赤外線窓であるが、この赤外線窓3
3は上述の赤外線窓22と異なり、自動車1の直進時に
自動車1の進行方向と法線を同じくする平面に対し、傾
斜している。特に、この実施の形態では、赤外線窓33
の上端が下端に比べて自動車1の前方に向って突き出し
ている。
【0037】即ち、図において、35は筐体21の内側
の周壁に傾斜して設けられた第1の台座、37はこの台
座35と略並行になるようにリテーナ23に設けられた
リング状の腕部である。赤外線窓33はこの腕部37と
台座部35に狭持される事により、上述のように傾斜し
てレンズカバー13の筐体21に取り付けられる。
【0038】このように、この実施の形態では、赤外線
窓33を傾斜させて形成している。この様な構成をとる
事により、飛来物12aの付着防止効果をより向上させ
ることができる。
【0039】この図において、19aは吹出し口19の
設置角度の一例を示すものである。この吹出し口19a
はレンズ101の略中央部よりやや上方(ボンネット4
a側)に向けて空気の吹出し流を吹き付けるようにして
構成される。但し、この実施の形態では、赤外線窓33
が傾斜して配置されている。このため、吹出し口19a
を出た空気は赤外線窓33の表面上を略並行に進む。
【0040】一方、19bは赤外線窓33とリテーナ2
3の腕部37との境界(この実施の形態の場合は特に境
界の下端部)に向けて空気を吹出すようにして形成され
る。尚、19cについては他の実施の形態で後述する。
【0041】上述の実施の形態では、飛来物付着防止装
置15と傾斜配置された赤外線窓32の組み合わせにつ
いて説明した。しかし、傾斜配置された赤外線窓33は
単独でも、ある程度良好な飛来物の付着防止効果を奏す
ることができる。
【0042】また、この実施の形態では、赤外線窓33
の上端が下端に比べて自動車1の前方に向って突き出し
ている場合について説明した。しかし、この発明はこれ
に限定されるものではない。ラジエータグリル9の内部
の空気の流れに応じて、適切な角度、方向に傾斜させる
事が可能である。従って、赤外線窓33の下端が上端に
比べて自動車1の前方に向って突き出している場合もあ
るし、その他、赤外線窓33の一端が対向する他端に比
べて、自動車1の前方に向って突き出している場合があ
り得る。
【0043】尚、この実施の形態の説明にあたっては実
施の形態1と異なる部分について説明し、同一又は対応
する部分についてはその説明を省略した。
【0044】実施の形態5.図10はこの発明の実施の
形態5にかかる赤外線カメラ搭載車両の赤外線カメラの
設置部分を示す側面図である。図において、19cは吹
出し口であるが、この吹出し口19cは流入口17から
流入した空気によって、赤外線透過部にエアカーテンを
形成するように構成される。
【0045】以下、上述の各実施の形態に適用された吹
出し口19cについて説明する。即ち、図4に示す吹出
し口19cは略鉛直下向きに向って空気を吹出すように
構成されている。また、この吹出し口19cは赤外線窓
22との間の距離を十分にとっている。例えば、赤外線
窓22とラジエータグリル9との間の中点或いは中点よ
りもラジエータグリル9よりに配置されている。また、
図示はしないが、吹出し口19cの幅は正面から見る
と、赤外線窓22の幅よりも広くなるように構成され
る。このため、吹出し口19cは、赤外線窓22の正面
にエアカーテンを形成することができる。
【0046】また、同様に、図6に示す吹出し口19c
は略鉛直下向きに向って空気を吹出すように構成されて
いる。この吹出し口19cは赤外線窓31との間の距離
を十分にとっている。例えば、赤外線窓31とラジエー
タグリル9との間の中点或いは中点よりもラジエータグ
リル9よりに配置されている。また図示はしないが、吹
出し口19cの幅は正面から見ると、赤外線窓31の幅
よりも広くなるように構成される。このため、吹出し口
19cは、赤外線窓31の正面にエアカーテンを形成す
ることができる。
【0047】同様に、図7に示す吹出し口19cも略鉛
直下向きに向って空気を吹出すように構成されている。
この吹出し口19cはレンズ101との間の距離を十分
にとっている。例えば、レンズ101とラジエータグリ
ル9との間の中点或いは中点よりもラジエータグリル9
よりに配置されている。また、図示はしないが、吹出し
口19cの幅は正面から見ると、レンズ101の幅より
も広くなるように構成される。このため、吹出し口19
cは、レンズ101の正面にエアカーテンを形成するこ
とができる。
【0048】更に、図9に示す吹出し口19cも略鉛直
下向きに向って空気を吹出すように構成されている。こ
の吹出し口19cは赤外線窓33との間の距離を十分に
とっている。例えば、赤外線窓33とラジエータグリル
9との間の中点或いは中点よりもラジエータグリル9よ
りに配置されている。また図示はしないが、吹出し口1
9cの幅は正面から見ると、赤外線窓33の幅よりも広
くなるように構成される。このため、吹出し口19c
は、赤外線窓33の正面にエアカーテンを形成すること
ができる。
【0049】この実施の形態では上述のような構成とし
たので、車両走行時に流入する空気を利用してレンズカ
バー13等に付着する飛来物12a等を軽減する事がで
きる。
【0050】この実施の形態においては上述の実施の形
態と異なる部分について説明し、同一又は対応する部分
についての説明は省略した。
【0051】実施の形態6.図11はこの発明の実施の
形態6にかかる赤外線カメラ搭載車両の赤外線カメラの
設置部分を示す上面図である。図において、130は止
め具である。この止め具によって飛来物付着防止手段1
5は赤外線カメラ11の本体側に固定される。また、飛
来物付着防止手段15は、上方から見ると略U字形状を
無し、このU字形状の底部で、赤外線カメラ11の本体
正面側に設置されている。上述のように、レンズカバー
13は赤外線カメラ11の本体から自動車1の正面側に
向って突出している。従って、レンズカバー13の正面
先端部を含む平面と、飛来物付着防止手段15の設置さ
れている赤外線カメラ11本体のの正面部分を含む平面
との間には空間がある。この実施の形態における飛来物
付着防止手段15はU字形状を成すことにより、この空
間部分を利用して配管を引き回して固定している。尚、
この場合、流入口17はラジエータグリル9に固定され
ても良いし、されなくても良い。図12は、図11に示
す赤外線カメラの設置部分を正面から見た図である。図
において、17aは流入口17の開口部を覆うように設
けられた流入口グリルである。この流入口グリル17a
はとくに必要がなければ省略する事も可能である。
【0052】この実施の形態では上述のように構成した
ので、自動車1への赤外線カメラ11の設置が容易にな
るという効果がある。
【0053】尚、この実施の形態の説明にあたっては上
述の各実施の形態と異なる部分について説明し、同一又
は相当する部分については省略した。なお、この実施の
形態及び、各実施の形態は、組み合わせて実施できる事
は言うまでもない。
【発明の効果】また、この発明にかかる赤外線カメラ搭
載車両は、赤外線を内部に取り込むための赤外線透過部
を備えた赤外線カメラと、この赤外線カメラの赤外線透
過部に走行中に飛来する飛来物が付着するのを防止する
飛来物付着防止手段とを備え、赤外線カメラの赤外線透
過部は車両の前方に向けて配置され、飛来物付着防止手
段は一端に車両の走行によって空気が流入する流入口を
有し、他端にこの流入口から流入した空気を赤外線透過
部に吹出す吹出し口を有するようにして構成されたもの
であり、車両走行時に流入する空気を利用して赤外線透
過部に付着する飛来物等を軽減する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかる赤外線カメラ
搭載車両の透視図である。
【図2】図1に示す赤外線カメラ搭載車両1の赤外線カ
メラ11の設置部分を示す側面図である。
【図3】図1に示す赤外線カメラ搭載車両1の赤外線カ
メラ11の設置部分を示す正面図である。
【図4】図1に示す赤外線カメラ11のレンズカバー1
3の断面図である。
【図5】この発明の実施の形態2にかかる赤外線カメラ
の概略図である。
【図6】図5に示す赤外線カメラのレンズカバー13の
断面図である。
【図7】この発明の実施の形態3にかかる赤外線カメラ
の構造を示す断面図である。
【図8】この発明の実施の形態2にかかる赤外線カメラ
の概略図である。
【図9】図8に示す赤外線カメラ11のレンズカバー1
3の断面図である。
【図10】この発明の実施の形態5にかかる赤外線カメ
ラ搭載車両の赤外線カメラの設置部分を示す側面図であ
る。
【図11】この発明の実施の形態6にかかる赤外線カメ
ラ搭載車両の赤外線カメラの設置部分を示す上面図であ
る。
【図12】図11に示す赤外線カメラの設置部分を正面
から見た図である。
【符号の説明】
1 自動車、2 進行方向、3 第1のフレーム、4a
ボンネット、4b 地面、5 第2のフレーム、7
ラジエータ、9 ラジエータグリル、11 赤外線カメ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】赤外線を内部に取り込むための赤外線透過
    部を備えた赤外線カメラと、この赤外線カメラの前記赤
    外線透過部に走行中に飛来する飛来物が付着するのを防
    止する飛来物付着防止手段とを備えた赤外線カメラ搭載
    車両であって、前記赤外線カメラの前記赤外線透過部は
    前記車両の前方に向けて配置され、前記飛来物付着防止
    手段は一端に前記車両の走行によって空気が流入する流
    入口を有し、他端にこの流入口から流入した空気を前記
    赤外線透過部に吹出す吹出し口を有する事を特徴とする
    赤外線カメラ搭載車両。
  2. 【請求項2】飛来物付着防止手段の吹出し口は、車両の
    外枠と赤外線カメラの赤外線透過部との間に設けられた
    事を特徴とする請求項1に記載の赤外線カメラ搭載車
    両。
  3. 【請求項3】吹出し口は車両のボンネット側から地面側
    に向けて空気を赤外線透過部に吹き付ける事を特徴とす
    る請求項1に記載の赤外線カメラ搭載車両。
  4. 【請求項4】赤外線カメラは、赤外線透過部を保持する
    為の保持部を有し、吹出し口は前記赤外線透過部と前記
    保持部との境界に向けて空気を吹出す事を特徴とする請
    求項1に記載の赤外線カメラ搭載車両。
  5. 【請求項5】赤外線透過部は、球面状に形成された事を
    特徴とする請求項1に記載の赤外線カメラ搭載車両。
  6. 【請求項6】赤外線透過部は、車両の直進時に車両の進
    行方向と法線を同じくする平面に対し、傾斜している事
    を特徴とする請求項1に記載の赤外線カメラ搭載車両。
  7. 【請求項7】赤外線を内部に取り込むための赤外線透過
    部を備えた赤外線カメラと、この赤外線カメラの前記赤
    外線透過部に走行中に飛来する飛来物が付着するのを防
    止する飛来物付着防止手段とを備えた赤外線カメラ搭載
    車両であって、前記赤外線カメラの前記赤外線透過部は
    前記車両の前方に向けて配置され、前記飛来物付着防止
    手段は一端に前記車両の走行によって空気が流入する流
    入口を有し、他端にこの流入口から流入した空気によっ
    て前記赤外線透過部にエアカーテンを形成する吹出し口
    を有する事を特徴とする赤外線カメラ搭載車両。
  8. 【請求項8】赤外線を内部に取り込むための赤外線透過
    部と、この赤外線透過部に走行中に飛来する飛来物が付
    着するのを防止する飛来物付着防止手段とを備えた赤外
    線カメラであって、前記飛来物付着防止手段は一端に車
    両の走行によって空気が流入する流入口を有し、他端に
    この流入口から流入した空気を前記赤外線透過部に吹出
    す吹出し口を有する事を特徴とする赤外線カメラ。
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